2017/10/13

NLDS Game 5: なぜこうなるのか

L8-9 Cubs (Series 2-3)

またも失意のどん底でシーズンが終わりました。

Baker監督の采配やビデオ判定の制度についてなどいろいろ言いたいことはありますが、全く書く気になりません。過去3度はなんだかんだ言いながらも記事を書きましたが、今回は本当に無理。ちょっと立ち直れない感じ。

当分ブログの更新もお休みします(最低限のロースター異動情報くらいは更新するかも)。ご容赦ください。




2017/10/12

NLDS Game 4: Taylorの殊勲の満塁弾で最終戦へ

W5-0@CHC (Series 2-2)
Strasburg(W) 7.0IP 0ER 3H 2BB 12K
Taylor 1/3 HR BB R 4RBI
Turner 1/3 double 2BB R

さっさとアウトになればいいよ。1-0。8回表。1死走者なし。打者Ryan Zimmerman。そう思いながら見ていました。四球で出塁。余計なことを。牽制でセーフの判定にカブスがチャレンジ。止めてくれ。判定変更で2アウト。Daniel Murphy、早く凡退しよう。センター前へのシングル。カブスはピッチャー交代。あぁもう・・・。これで8回裏のマウンドにStephen Strasburgが上がることはなくなってしまった。

雨で試合が中止になった前日(火曜日)のプレスカンファレンスで、Baker監督が第4戦の先発はTanner Roarkと発言。中4日でStrasburgに投げさせることができるはずだ、風邪を引いているといいながら雨のグラウンドに出ていたのはなぜだ、といった論争・騒動を起こしましたが、蓋を開けてみればStrasburgが先発。朝の体調を見て最終的に判断したとのことですが、それなら未定と言っておけばいいのに。私は、(第3戦の記事のコメント欄にも書きましたが)Roarkが先発すればいいという意見でしたので、Roarkが気の毒に思うとともに、騒動の後で体調が不十分なStrasburgを先発させることに不安を感じていました。

ところが、そんな私の懐疑的な見方とは裏腹に、マウンドに上がったStrasburgのピッチングは実に素晴らしいものでした。脱帽です。2回1死からBen Zobristに二塁打を打たれたためノーヒッターは早々になくなりましたが、かえって緊張感がなくなって良かったのかもしれません。ランナーを出しても落ち着いたピッチングを続け、要所では三振を奪い、0を並べていきました。終盤に突入した7回裏には三者連続で三振を奪いましたが、特に興奮した様子を見せることもなく淡々とダッグアウトへ。この時点で106球。ジャケットを来て8回もマウンドへ上るべく戦況を見つめていました。

こういう状況で避けたいのは、無駄に長い攻撃です。特にこの試合は霧雨が降る寒いシカゴで行われており、味方の攻撃の間は休息というよりも体が冷えてしまう時間。カブス2番手のJon Lesterに5,6,7回と三者凡退=9人で抑えられたことも、この試合に限っては、Strasburgのテンポを乱さないという意味で悪くないと思って見ていました。8回表もさっさと終わればStrasburgが裏のマウンドに上がることができる。それが、ナショナルズが勝利する確率が最も高いはずだと思っていました。

ですから、カブスのピッチャーがLesterからCarl Edwards Jr.に交代することになり、ナショナルズのブルペンでRyan MadsonとOliver Perezがウォームアップしている様子を見た時は不安でいっぱいでした。この攻撃が無駄なものになってはならない。それではカブスに流れが行ってしまう。1点リードしているにも関わらず、なぜか追い詰められた気持ちでした。

そんな嫌な感じを全て吹き飛ばしてくれたのが、Michael Taylorの一発でした。吹き付ける雨風で手元がおぼつかない様子のEdwardsがAnthony Rendonと Matt Wietersを続けて歩かせ2死満塁。Taylorに対する初球も明らかなボール。ここでJoe Maddon監督がベンチを出て、クローザーのWade Davisを召喚。カウント1ボールから1球ファールの後のDavis 2球目、真ん中高めにきた速球をTaylorがコンパクトなスイングで叩くと打球は右中間へのフライボール。強い逆風を物ともせず打球は伸び、フェンスの最上部に設置されたネットに収まりました。満塁ホームラン。5-0。このシリーズに入って比較的いいスイングをしている印象のTaylorでしたから微かな期待はしていましたが、まさかホームランとは。喜びというよりは、驚きと、そしてほっとした声が思わず出てしまいました。

こうなればさすがにナショナルズの流れ。8回裏はMadsonが得点圏にランナーを進められながらも最後はAnthony Rizzoをセカンドゴロに打ち取って無失点(このシリーズ、得点圏にランナーを置いて打たれ続けていたRizzoを初めて凡退させた意味は大きい)。9回裏はSean Doolittleが全く危なげなく三者凡退で終了。

前日からの騒動を思うとよく勝ったな、というのが一番の感想。ともかくもシリーズを2勝2敗として、ナショナルズパークに戻ってくることになりました。

7回までの打線は相変わらず低調でしたが、朗報はTrea Turnerにようやくヒットが出たこと。3回表1死からレフトへ二塁打。その後ワイルドピッチで3塁へ進み、ZimmermanのショートゴロをAddison Russellがエラーする間に先制のホームイン。他2打席で歩き計3度出塁。盗塁こそ記録しませんでしたが、こうして塁に出てくれることで大きなプレッシャーを与えることができます。もう吹っ切れたでしょうから、第5戦でもしっかり塁に出てくれることを期待していいと思います。

MVP: Michael Taylor

明日はナイトゲーム。(日本時間)午前中は仕事のため見ることはできませんが、お昼頃から観戦しようと思っています。

2017/10/10

NLDS Game 3: Scherzer 6回ノーヒットでも敗戦

L1-2@CHC (Series 1-2)
Scherzer 6.1IP 1ER 1H 3BB 7K
Kintzler(L) 1.1IP 1ER 1BB 1K
Zimmerman 1/4 double RBI

第1戦の再現、とは言いたくありませんが、あまりにも似たパターンでの惜しい敗戦となりました。

7回まではわずかながらナショナルズの流れ。カブスのライトJason Heyward、センターJon Jayの好守に阻まれたとはいえ序盤はナショナルズがチャンスを作り、第2戦から持続する勢いを感じさせました。先発のMax Scherzerも、右ハムストリングへの不安から100球が上限とされていたこともあってガンガン三振を取るのではなくチェンジアップで凡打の山を築くピッチングでしたが、90球足らずで6イニングを無失点。そして、被安打は「0」。さすがにノーヒッターは期待していませんでしたが、カブス打者、シカゴのファンを沈黙させるには十分なパフォーマンス。

迎えた6回表には、2死からのKyle Schwarberによるレフトフライ落球(打者Daniel Murphyは3塁へ)の隙を逃さず、続くRyan Zimmermanが右中間へタイムリーツーベース。1-0。リグレーフィールドのスタンドを静まり返らせました。

残り3イニング。Scherzer、そしてブルペン陣が踏ん張り切って勝つイメージは出来上がっていました。

が、そう簡単にはいかないのがポストシーズンです。

7回裏、1死後にBen Zobristに左中間を破られる初ヒットを打たれたところで、Scherzerは降板。Baker監督の期待を背負って2番手Sammy Solisがマウンドに上がりましたが、代打Albert Almoraに左中間へライナーのタイムリーを打たれて同点。さらに8回裏、3番手のBrandon Kintzler先頭のTommy La Stellaを歩かせ、送りバントで2塁へ。Kris Bryantを空振り三振に仕留め2死2塁とし、左のAnthony Rizzoを迎えたところで右のKintzlerに変えて左のOliver Perezを投入。その初球、インコースへの速球で完全に詰まらせたポップフライに打ち取った・・・はず・・・が・・・ボールは無情にもレフト・センター・ショートの真ん中にポトリと落ち、カブスに勝ち越し点が入りました。よりによってこんな形で決勝点が入ることになるなんて、というため息しか漏れないプレーでした。

この7, 8回の攻防については、結果論と言われればそれまでですが、継投の失敗と言わざるを得ないでしょう。7回のScherzerの交代のタイミングは、予定に近い98球に達しており、左打者のSchwarberに対してSolisを起用して代打を出させたことで(Schwarberに汚名返上の機会を与えなかったという意味で)正解だったと思いますが、左に強いというデータのあるAlmoraの後が左に弱いというデータのあるJason Heywardだったので、Almoraと勝負しないという選択もあったのではないかと思ってしまいました(実際にはHeywardにもヒットを打たれましたが)。さらに、なお1死1,2塁のピンチでKintzlerにスイッチしましたが、ここも最初の打者Addison Russellに右中間にヒット性のライナーを打たれ、一瞬、万事休すかとひやりとしました(センターのMichael Taylorのファインプレーで1塁ランナーも戻れず併殺でイニング終了となりはしましたが)。そして、8回裏もPerezが出てきてやはり最初の打者Rizzoに決勝打を献上。出てきた3投手が全員、最初の打者に打たれる、という悪手の連続となってしまいました。

それでも、打線が何とかすれば十分勝てる試合だったはずですが、ヒットは6回のZimmermanのタイムリーが最後。7回以降は1人のランナーも出せず9人で終了。チーム3安打ではどうにもなりません。

一番のブレーキはTrea Turner。この日はいい当たりをカブスの好守に阻まれた打席もありましたが、12打席全て凡退(うち5三振)という事実は重い。シリーズ前に、カブスのバッテリーは盗塁阻止率が低く、ナショナルズがどれだけ足を絡めた攻撃ができるかが一つの鍵になるという分析を見ましたが、その中心となるべきTurnerがそもそも塁に出られないのでは話になりません。

明日は後のない第4戦。Turnerが塁に出て攻撃を引っ張ってくれることを願いましょう。

2017/10/08

NLDS Game 2: Rendon! Harper!! そして Zim!!!

W6-3 Cubs (Series 1-1)
Gio 5.0IP 3ER 3H 2BB 6K
Perez(W) 0.2IP 0ER
Doolittle(SV) 1.0IP 0ER 1H 1K
Rendon 1/3 HR(1) BB 2R RBI
Harper 1/4 HR(2) R 2RBI
Lind 1/1
Zimmerman 2/4 HR(1) R 3RBI SB(1)

Win McNamee / Getty Image

1-3とリードされた8回裏、全てのナショナルズファンが待ち望んだ時がやってきました。

この回、まず先頭打者として打席に入ったのは代打Adam Lind。メジャー12年目、レギュラーシーズンでは5000打席以上に立ってきたLindでしたが、これが初のポストシーズンでの打席。緊張したはずですが、カウント0-2からのCarl Edwards Jr.の速球にうまく合わせレフトへライナーで運ぶシングルで出塁してくれました。このLindのヒットも、代打という点を加味すれば極めて価値ある一打だったと思います。

しかし、なんといってもチームを生き返らせたのはBryce Harperの大仕事でした。1死1塁、カウント3-1からストライクを取りに来たEdwardsの高めのカーブを完ぺきにとらえた打球は、打った瞬間それと分かるライトスタンド2階席に届く特大の同点2ラン。この瞬間、ベンチもスタンドも生き返りました。正直、「生き返った」という表現以外に思いつかないほど、ファンとして生き返りました。

さらにAnthony Rendonがファールで粘って歩き、代わったMike MontgomeryからDaniel Murphyもレフト前シングルで続いて作った1死1,2塁のチャンス。打席に入ったのは、誰あろうRyan Zimmermanでした。1ストライクからの2球目、高めのチェンジアップをこすった感じで打ち上げた打球は、高々と、高々と夜空に舞い上がり、追い風に乗って、レフトスタンドのフェンスをぎりぎりで超えていきました。決勝の3ランホームラン。長い滞空時間の後、ベンチも、スタンドも、そして世界中で画面の前で感染していたファンも、ナショナルズを愛するみんなが両手を空に突き上げました。

そして、3点リードの9回表をSean Doolittleがきっちり締めてゲームセット。見事な逆転勝利でシリーズを1勝1敗とし、敵地シカゴに乗り込むことになりました。良かった良かった。

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しかし、道のりは決して簡単ではありませんでした。

1回裏2アウトから3番のAnthony Rendonが外の速球にうまく合わせライトポール際のブルペンに運ぶソロホームランを打って先制しますが、これも打線への目覚ましとしては機能せず、カブス先発のJon Lesterに対し、2, 3, 4回は三者凡退。5回にシングルと2つの四球で2死満塁のチャンスを作りましたが、Trea Turnerが外のボール球に手を出し空振り三振。7回も2番手Pedro Stropの前に無得点。7回を終えてわずか2安打。前日から計16イニングでわずか4安打1得点。打線は、完全に沈黙していました。

先発のGio Gonzalezはといえば、先制してもらった直後の2回表にWillson Contrerasにソロホームランを打たれて同点とされ、4回表には先頭のKris Bryantの二塁打の後、Anthony Rizzoにライトスタンド最前列へ2ランを打たれ、計3失点。打たれたヒットは上記の3本だけだったように決して悪くはなかったのですが、それらが全て失点につながるあたり、流れの悪さを表しているようでした。

そんな状態からの8回裏の大逆転劇でしたから、そこで打ったLind、Harper、そしてZimmermanが殊勲者であることは当然ですが、ずっと試合中継を見ていた感想としては、6、7、8回を無失点に抑えながらつないだブルペンの働きも大いに評価されるべきだと思います。特に8回表1死からBryantにシングルで出たところで呼ばれたOliver PerezがRizzoをショートゴロ併殺打に打ち取ったことで流れを呼び込んだのではないかと感じました。先日の9-10月を振り返った記事でPerezはNLDSのロースターから外すべきと書いた私の不明を恥じるばかりです。

さらに、この試合のターニングポイント、あるいは逆転劇への伏線となったプレーとして、5回表のZimmermanの走塁に触れておきたいと思います。この回の先頭打者としてセンター前にはじき返すヒットで出塁したZimmerman。2死となった後Michael Taylorの打席でなんと二盗に成功。さらに、ワイルドピッチで果敢にスタートを切り見事三塁へ。結局この回は得点につながりませんでしたが、それでもZimmermanの気迫あふれる走塁の姿はチームを、ファンを奮い立たせるには十分なものでした。私はあれを見て、どんな打てなくても最後まで信じてあきらめずに応援し続けよう、と決心しましたから。

Pablo Martinez Monsivais / AP

カブス戦では特に悔しい思いをしてきたZimmermanのあの走塁があってこその8回、だったのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

MVP: Ryan Zimmerman

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さあ舞台はシカゴへ。第3戦は日本時間火曜日の午前5時からの予定。マウンドには満を持してMax Scherzerが上るはず。期待しましょう。

2017/10/07

NLDS Game 1: Strasburgが快投しても無得点では

L0-3 Cubs (Series 0-1)
Strasburg(L) 7.0IP 0ER(2R) 3H 1BB 10K 

いよいよ始まったNLDS。第1戦のマウンドに送られたのは、オールスター後10戦の防御率0.86、9-10月のリーグ月間MVPに選ばれた、まさに今最高の状態にあるStephen Strasburg。この日も期待に違わぬ快投で5回までカブス打線を圧倒。毎回の8奪三振、許したランナーは四球のわずか1人のノーヒットピッチング。球数も少なく、大記録の期待も感じさせる雰囲気がありました。

しかし守備がStrasburgの足を引っ張ります。6回表、先頭のJavier Baezが初球をひっかけてサードゴロを打ってくれましたが、これをAnthony Rendonが捕球後持ち帰るところで落球するエラー。送りバントで2塁に進まれた後、2死目はとりましたが、Kris Bryantにやられました。ファール2本でカウント0-2としながら、3球目、もっと外に投げたかったはずのボールがホームベース上に来たところをライト前に弾き返され、初安打で失点。しかも、ライトのBryce Harperが間に合わないホームに投げようとしてカットマンを無視したことでBryantも2塁へ。結果的には、続くAnthony Rizzoにライト前に運ばれたことで(Harperがダイビングキャッチを試みましたが、わずかに届かず)、さらに1点が入る痛いミスとなりました。いずれも非自責点の2失点。

7回表もきっちりゼロで抑えたStrasburg。自責点0、球数わずか81球(うちストライクが60球!)でしたが、2点ビハインドという試合展開の中で7回裏に代打を送られて降板。「せっかくの好調のStrasburgを無駄に費消した」という印象が強く残ってしまいました。

それでも打線がしっかり得点してくれていれば無駄にはならなかったわけですが、全く、全然、からっきし、さっぱり打てませんでした。

先発のKyle Hendricksに対し、初回1死からBryce Harperがライト前にはじき返し、2死2塁からDaniel Murphyが鋭いライナーを打ちましたが、ファーストのRizzoの真正面。惜しくもチャンスを逃しましたが、まさかあのシーンがこの試合最大の得点機になろうとは、その時点では思いませんでした。2回裏にも2死から四球とMichael Taylorのシングルで1,2塁としましたが、次がStrasburgでは得点できないのも仕方ない。それでも、まだチャンスは来ると思っていました。

が、3回以降は3つの四球とサードのエラーで出塁しただけで、ヒットは1本もなし。Hendricksに7回まで抑え込まれると、8回(Carl Edwards Jr.)、9回(Wade Davis)には手も足も出ず、あっさりと完封負け。

序盤は気持ちが空回りし、リードされた後は完全に気落ちしてしまったような印象。8回は1番から始まる打順で、9回も中軸でしたが、全く覇気がありませんでした。

明日、この打線に喝を入れる選手が現れるかどうか、それがシリーズの分かれ目になるでしょう。それは誰だ!?

2017/10/04

2017年9-10月を振り返る

レギュラーシーズンが終了。ナショナルズのポストシーズンが始まる前に9-10月を振り返っておきます。

[National League East Division, 2017]
WLPCTGB
Washington9765.599-
Miami7785.47520
Atlanta7290.44425
New York7092.43227
Philadelphia6696.40731

8月下旬のマーリンズとの3連戦をスウィープしてから地区優勝に向けて一気に加速。9月に入ると、ナショナルズが勝つかマーリンズが負けるかで全く1日も足踏みすることなくマジックを減らし、9月10日に地区優勝を決めました。以降は調整、消化試合モードで勝ったり負けたりを繰り返しという感じでしたが、最終的に9-10月も16勝13敗と勝ち越し。昨シーズンに続き、全ての月で勝ち越し、地区の全チームに対して勝ち越す「完全地区優勝」を達成しました。

地区2位以下の全チームが9-10月も負け越し、順位は8月末から変わらず。既に来季に向けて、となっているわけですが、注目はマーリンズ。あのDerek Jeterが新オーナーとなり、チームを変革するようです。本塁打王ながら大型契約でロースター編成の制約になっているGiancarlo Stantonの去就がポイントとなりそうです。ブレーブスはかなり再建が進んできていた感じを受けていましたが、つい先日、中南米選手のリクルートで不正があったとしてGMが辞任する事態となっています。メッツは故障者だらけで失意のシーズンとなり、フィリーズは完全再建モードで予想通りの最下位。両チームとも監督が交代する見込みとです。

ナショナルズの97勝は、ナ・リーグではドジャーズに次ぐ2位で、NLDSのホームフィールドアドバンテージを獲得。ナ・リーグの他地区では、西地区はドジャーズが優勝。そして中地区では前年ワールドシリーズチャンピオンのカブスが優勝し、ナショナルズとNLDSで当たります。ワイルドカードにはDバックスとロッキーズの西地区勢が入り、ドジャーズとの対戦をかけて戦います。

ア・リーグでは、東地区はレッドソックス、中地区はインディアンズ、西地区はアストロズ、ワイルドカードでヤンキースとツインズがポストシーズン進出を決めました。

[Player of the Month: Ryan Zimmerman]
PAAVEOBPSLGRHRRBISB
Trea Turner119.290.361.505184129
Michael Taylor103.284.340.558107155
Anthony Rendon92.278.380.481133140
Daniel Murphy89.346.427.55113390
Ryan Zimmerman89.325.371.651137200
Jayson Werth81.139.222.2365170
Howie Kendrick77.229.299.35711242
Wilmer Difo69.197.232.2275012
Matt Wieters60.135.250.2315130
Bryce Harper20.167.250.1673002

チーム打率.240は22位、チーム本塁打31本は19位、当然ながら総得点も22位。盗塁こそ復帰したTrea Turnerに引っ張られて20個で4位でしたが、全体的に打線は全体的に低迷しました。

ただ、個人成績を見ていくと、全体として低迷することとなった理由はJayson Werth、Howie Kendrick、Wilmer Difo、Matt Wietersといった下位打線が足を引っ張ったことであり、逆にTrea Turner、Anthony Rendon、Daniel Murphy、Ryan Zimmermanの上位から中軸を打つ打者は決して悪くなかったことがわかります。中でも、ZimmermanとMurphyの両ベテランがよく踏ん張ってくれました。特に、一時は調子を落とし、打率3割を切って心配されたZimmermanのラストスパートには感動すらしました。

そしてBryce Harperの復帰です。レギュラーシーズンでは最後の5試合だけでしたが、ポストシーズンには間に合いました。最終戦では2安打打って、しっかり走れるところも見せたので、大いに期待していいと思います。

なお、セプテンバーコールアップでメジャーデビューしたトッププロスペクトのVictor Roblesは27打席で.250/.308/.458の成績。二塁打や三塁打もあり、4打点。バットでは非凡なものを見せてくれました。しかし、守備・走塁での凡ミスも散見され、Werthの後釜としてすんなり来季の開幕メジャー入りというわけにはいかなさそうです。

[Pitcher of the Month: Stephen Strasburg]
GSIPWKERAWHIP
Stephen Strasburg532.24400.830.80
Max Scherzer633.13384.051.14
Tanner Roark531.22354.831.29
Gio Gonzalez526.12295.471.44
Edwin Jackson522.00239.821.82
A.J. Cole324.02183.001.46
※Coleの数字にはブルペンから登板した3試合分を含む。
GIPSVHDERAWHIP
Brandon Kintzler1312.0143.751.08
Matt Albers119.1050.960.54
Sean Doolittle1111.0801.640.82
Ryan Madson1110.2162.530.94
Sammy Solis98.1020.000.48
Oliver Perez94.00215.753.25
Enny Romero88.1011.081.08
Joe Blanton87.0011.291.14
Matt Grace67.0012.570.71

チーム防御率は3.83で11位。内訳をみると、先発が4.35で15位だったのに対し、ブルペンは2.95で堂々の6位でした。先発陣ではStephen Strasburgが一人淡々と好投を続け、リーグの公式月間MVPまで受賞しました(受賞記事はこちら)が、他の4人はかなり苦戦。特にEdwin Jacksonは最後の登板を6回2失点でまとめてもこの成績。ポストシーズンのロースターからは外れるでしょう。

ポストシーズンでも当然活躍が期待されるMax Scherzerですが、9月はやや調子を落とした上、最終登板でハムストリングを痛めて途中退場。Gio GonzalezとTanner Roarkの2人は終盤になるにつれて(疲労からか)制球が甘くなっていました。ポストシーズンを勝ち上がっていけるかどうかは、この3人が鍵を握りそうな感じがしています。1週間でしっかり調整してください。

一方、ブルペン陣はよく頑張りました。ダメだったのはOliver Perezと「9回のマウンドに上がった時の」Brandon Kintzlerだけで後の投手は軒並み好投。勝ちゲームなら、Kintzler、Matt Albers、Ryan MadsonがつないでSean Doolittleで締めくくるイメージがしっかりできています。Perezを除く8人でポストシーズンのロースターは決まりかなと思いますが、どうでしょうか(ベテランのPerezは絶対外せないという声もファンの間では聞こえていますが、他が好調だけに外すべきだと思います)。

2017/10/03

Stephen StrasburgとSean Doolittleがナ・リーグ月間MVPを受賞

2017年のレギュラーシーズンの最後、9-10月のナ・リーグ月間最優秀投手賞をStephen Strasburgが、最優秀救援投手賞をSean Doolittleが、それぞれ受賞しました。

Stephen Strasburg
5G(4-0) 32.2IP 7BB 40K 0.83/0.80

8月30日の完封勝利はこの月間MVP受賞にはカウントされていませんが、9月に入っても好調を維持し、35イニング連続無失点の球団記録を樹立。23日の登板こそ3失点(今月の自責点はこれだけ)しましたが、29日の最終登板ではまたも8回途中まで無失点。この間の数字で最も驚かされるのは、打たれた長打がわずか2本だったこと。しかも、どちらも二塁打。三塁打も本塁打も打たれていません。123人の打者と対戦して、です。ポストシーズンに向けて大いに期待しています。

Sean Doolittle
11G 8SV(1BS) 11.0IP 3BB 14K 1.64/0.82

こんな賞あったっけ?と思って調べたら、今年創設されたようです。なかなか日が当たらないブルペン投手にはありがたい賞でしょう。で、今月はSean Doolittleが受賞。28日の最後の登板でパッカーンと2ランを打たれてセーブに失敗しましたが、それまでほぼ完ぺきなピッチングで11セーブを記録していたことで受賞。これまでの3度のポストシーズンではいずれもブルペンが鬼門となっていたナショナルズ。Doolittleへの期待が大きくなるのは仕方ありません。この受賞を励みに頑張ってください。