2017/10/13

NLDS Game 5: なぜこうなるのか

L8-9 Cubs (Series 2-3)

またも失意のどん底でシーズンが終わりました。

Baker監督の采配やビデオ判定の制度についてなどいろいろ言いたいことはありますが、全く書く気になりません。過去3度はなんだかんだ言いながらも記事を書きましたが、今回は本当に無理。ちょっと立ち直れない感じ。

当分ブログの更新もお休みします(最低限のロースター異動情報くらいは更新するかも)。ご容赦ください。




2017/10/12

NLDS Game 4: Taylorの殊勲の満塁弾で最終戦へ

W5-0@CHC (Series 2-2)
Strasburg(W) 7.0IP 0ER 3H 2BB 12K
Taylor 1/3 HR BB R 4RBI
Turner 1/3 double 2BB R

さっさとアウトになればいいよ。1-0。8回表。1死走者なし。打者Ryan Zimmerman。そう思いながら見ていました。四球で出塁。余計なことを。牽制でセーフの判定にカブスがチャレンジ。止めてくれ。判定変更で2アウト。Daniel Murphy、早く凡退しよう。センター前へのシングル。カブスはピッチャー交代。あぁもう・・・。これで8回裏のマウンドにStephen Strasburgが上がることはなくなってしまった。

雨で試合が中止になった前日(火曜日)のプレスカンファレンスで、Baker監督が第4戦の先発はTanner Roarkと発言。中4日でStrasburgに投げさせることができるはずだ、風邪を引いているといいながら雨のグラウンドに出ていたのはなぜだ、といった論争・騒動を起こしましたが、蓋を開けてみればStrasburgが先発。朝の体調を見て最終的に判断したとのことですが、それなら未定と言っておけばいいのに。私は、(第3戦の記事のコメント欄にも書きましたが)Roarkが先発すればいいという意見でしたので、Roarkが気の毒に思うとともに、騒動の後で体調が不十分なStrasburgを先発させることに不安を感じていました。

ところが、そんな私の懐疑的な見方とは裏腹に、マウンドに上がったStrasburgのピッチングは実に素晴らしいものでした。脱帽です。2回1死からBen Zobristに二塁打を打たれたためノーヒッターは早々になくなりましたが、かえって緊張感がなくなって良かったのかもしれません。ランナーを出しても落ち着いたピッチングを続け、要所では三振を奪い、0を並べていきました。終盤に突入した7回裏には三者連続で三振を奪いましたが、特に興奮した様子を見せることもなく淡々とダッグアウトへ。この時点で106球。ジャケットを来て8回もマウンドへ上るべく戦況を見つめていました。

こういう状況で避けたいのは、無駄に長い攻撃です。特にこの試合は霧雨が降る寒いシカゴで行われており、味方の攻撃の間は休息というよりも体が冷えてしまう時間。カブス2番手のJon Lesterに5,6,7回と三者凡退=9人で抑えられたことも、この試合に限っては、Strasburgのテンポを乱さないという意味で悪くないと思って見ていました。8回表もさっさと終わればStrasburgが裏のマウンドに上がることができる。それが、ナショナルズが勝利する確率が最も高いはずだと思っていました。

ですから、カブスのピッチャーがLesterからCarl Edwards Jr.に交代することになり、ナショナルズのブルペンでRyan MadsonとOliver Perezがウォームアップしている様子を見た時は不安でいっぱいでした。この攻撃が無駄なものになってはならない。それではカブスに流れが行ってしまう。1点リードしているにも関わらず、なぜか追い詰められた気持ちでした。

そんな嫌な感じを全て吹き飛ばしてくれたのが、Michael Taylorの一発でした。吹き付ける雨風で手元がおぼつかない様子のEdwardsがAnthony Rendonと Matt Wietersを続けて歩かせ2死満塁。Taylorに対する初球も明らかなボール。ここでJoe Maddon監督がベンチを出て、クローザーのWade Davisを召喚。カウント1ボールから1球ファールの後のDavis 2球目、真ん中高めにきた速球をTaylorがコンパクトなスイングで叩くと打球は右中間へのフライボール。強い逆風を物ともせず打球は伸び、フェンスの最上部に設置されたネットに収まりました。満塁ホームラン。5-0。このシリーズに入って比較的いいスイングをしている印象のTaylorでしたから微かな期待はしていましたが、まさかホームランとは。喜びというよりは、驚きと、そしてほっとした声が思わず出てしまいました。

こうなればさすがにナショナルズの流れ。8回裏はMadsonが得点圏にランナーを進められながらも最後はAnthony Rizzoをセカンドゴロに打ち取って無失点(このシリーズ、得点圏にランナーを置いて打たれ続けていたRizzoを初めて凡退させた意味は大きい)。9回裏はSean Doolittleが全く危なげなく三者凡退で終了。

前日からの騒動を思うとよく勝ったな、というのが一番の感想。ともかくもシリーズを2勝2敗として、ナショナルズパークに戻ってくることになりました。

7回までの打線は相変わらず低調でしたが、朗報はTrea Turnerにようやくヒットが出たこと。3回表1死からレフトへ二塁打。その後ワイルドピッチで3塁へ進み、ZimmermanのショートゴロをAddison Russellがエラーする間に先制のホームイン。他2打席で歩き計3度出塁。盗塁こそ記録しませんでしたが、こうして塁に出てくれることで大きなプレッシャーを与えることができます。もう吹っ切れたでしょうから、第5戦でもしっかり塁に出てくれることを期待していいと思います。

MVP: Michael Taylor

明日はナイトゲーム。(日本時間)午前中は仕事のため見ることはできませんが、お昼頃から観戦しようと思っています。

2017/10/10

NLDS Game 3: Scherzer 6回ノーヒットでも敗戦

L1-2@CHC (Series 1-2)
Scherzer 6.1IP 1ER 1H 3BB 7K
Kintzler(L) 1.1IP 1ER 1BB 1K
Zimmerman 1/4 double RBI

第1戦の再現、とは言いたくありませんが、あまりにも似たパターンでの惜しい敗戦となりました。

7回まではわずかながらナショナルズの流れ。カブスのライトJason Heyward、センターJon Jayの好守に阻まれたとはいえ序盤はナショナルズがチャンスを作り、第2戦から持続する勢いを感じさせました。先発のMax Scherzerも、右ハムストリングへの不安から100球が上限とされていたこともあってガンガン三振を取るのではなくチェンジアップで凡打の山を築くピッチングでしたが、90球足らずで6イニングを無失点。そして、被安打は「0」。さすがにノーヒッターは期待していませんでしたが、カブス打者、シカゴのファンを沈黙させるには十分なパフォーマンス。

迎えた6回表には、2死からのKyle Schwarberによるレフトフライ落球(打者Daniel Murphyは3塁へ)の隙を逃さず、続くRyan Zimmermanが右中間へタイムリーツーベース。1-0。リグレーフィールドのスタンドを静まり返らせました。

残り3イニング。Scherzer、そしてブルペン陣が踏ん張り切って勝つイメージは出来上がっていました。

が、そう簡単にはいかないのがポストシーズンです。

7回裏、1死後にBen Zobristに左中間を破られる初ヒットを打たれたところで、Scherzerは降板。Baker監督の期待を背負って2番手Sammy Solisがマウンドに上がりましたが、代打Albert Almoraに左中間へライナーのタイムリーを打たれて同点。さらに8回裏、3番手のBrandon Kintzler先頭のTommy La Stellaを歩かせ、送りバントで2塁へ。Kris Bryantを空振り三振に仕留め2死2塁とし、左のAnthony Rizzoを迎えたところで右のKintzlerに変えて左のOliver Perezを投入。その初球、インコースへの速球で完全に詰まらせたポップフライに打ち取った・・・はず・・・が・・・ボールは無情にもレフト・センター・ショートの真ん中にポトリと落ち、カブスに勝ち越し点が入りました。よりによってこんな形で決勝点が入ることになるなんて、というため息しか漏れないプレーでした。

この7, 8回の攻防については、結果論と言われればそれまでですが、継投の失敗と言わざるを得ないでしょう。7回のScherzerの交代のタイミングは、予定に近い98球に達しており、左打者のSchwarberに対してSolisを起用して代打を出させたことで(Schwarberに汚名返上の機会を与えなかったという意味で)正解だったと思いますが、左に強いというデータのあるAlmoraの後が左に弱いというデータのあるJason Heywardだったので、Almoraと勝負しないという選択もあったのではないかと思ってしまいました(実際にはHeywardにもヒットを打たれましたが)。さらに、なお1死1,2塁のピンチでKintzlerにスイッチしましたが、ここも最初の打者Addison Russellに右中間にヒット性のライナーを打たれ、一瞬、万事休すかとひやりとしました(センターのMichael Taylorのファインプレーで1塁ランナーも戻れず併殺でイニング終了となりはしましたが)。そして、8回裏もPerezが出てきてやはり最初の打者Rizzoに決勝打を献上。出てきた3投手が全員、最初の打者に打たれる、という悪手の連続となってしまいました。

それでも、打線が何とかすれば十分勝てる試合だったはずですが、ヒットは6回のZimmermanのタイムリーが最後。7回以降は1人のランナーも出せず9人で終了。チーム3安打ではどうにもなりません。

一番のブレーキはTrea Turner。この日はいい当たりをカブスの好守に阻まれた打席もありましたが、12打席全て凡退(うち5三振)という事実は重い。シリーズ前に、カブスのバッテリーは盗塁阻止率が低く、ナショナルズがどれだけ足を絡めた攻撃ができるかが一つの鍵になるという分析を見ましたが、その中心となるべきTurnerがそもそも塁に出られないのでは話になりません。

明日は後のない第4戦。Turnerが塁に出て攻撃を引っ張ってくれることを願いましょう。

2017/10/08

NLDS Game 2: Rendon! Harper!! そして Zim!!!

W6-3 Cubs (Series 1-1)
Gio 5.0IP 3ER 3H 2BB 6K
Perez(W) 0.2IP 0ER
Doolittle(SV) 1.0IP 0ER 1H 1K
Rendon 1/3 HR(1) BB 2R RBI
Harper 1/4 HR(2) R 2RBI
Lind 1/1
Zimmerman 2/4 HR(1) R 3RBI SB(1)

Win McNamee / Getty Image

1-3とリードされた8回裏、全てのナショナルズファンが待ち望んだ時がやってきました。

この回、まず先頭打者として打席に入ったのは代打Adam Lind。メジャー12年目、レギュラーシーズンでは5000打席以上に立ってきたLindでしたが、これが初のポストシーズンでの打席。緊張したはずですが、カウント0-2からのCarl Edwards Jr.の速球にうまく合わせレフトへライナーで運ぶシングルで出塁してくれました。このLindのヒットも、代打という点を加味すれば極めて価値ある一打だったと思います。

しかし、なんといってもチームを生き返らせたのはBryce Harperの大仕事でした。1死1塁、カウント3-1からストライクを取りに来たEdwardsの高めのカーブを完ぺきにとらえた打球は、打った瞬間それと分かるライトスタンド2階席に届く特大の同点2ラン。この瞬間、ベンチもスタンドも生き返りました。正直、「生き返った」という表現以外に思いつかないほど、ファンとして生き返りました。

さらにAnthony Rendonがファールで粘って歩き、代わったMike MontgomeryからDaniel Murphyもレフト前シングルで続いて作った1死1,2塁のチャンス。打席に入ったのは、誰あろうRyan Zimmermanでした。1ストライクからの2球目、高めのチェンジアップをこすった感じで打ち上げた打球は、高々と、高々と夜空に舞い上がり、追い風に乗って、レフトスタンドのフェンスをぎりぎりで超えていきました。決勝の3ランホームラン。長い滞空時間の後、ベンチも、スタンドも、そして世界中で画面の前で感染していたファンも、ナショナルズを愛するみんなが両手を空に突き上げました。

そして、3点リードの9回表をSean Doolittleがきっちり締めてゲームセット。見事な逆転勝利でシリーズを1勝1敗とし、敵地シカゴに乗り込むことになりました。良かった良かった。

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しかし、道のりは決して簡単ではありませんでした。

1回裏2アウトから3番のAnthony Rendonが外の速球にうまく合わせライトポール際のブルペンに運ぶソロホームランを打って先制しますが、これも打線への目覚ましとしては機能せず、カブス先発のJon Lesterに対し、2, 3, 4回は三者凡退。5回にシングルと2つの四球で2死満塁のチャンスを作りましたが、Trea Turnerが外のボール球に手を出し空振り三振。7回も2番手Pedro Stropの前に無得点。7回を終えてわずか2安打。前日から計16イニングでわずか4安打1得点。打線は、完全に沈黙していました。

先発のGio Gonzalezはといえば、先制してもらった直後の2回表にWillson Contrerasにソロホームランを打たれて同点とされ、4回表には先頭のKris Bryantの二塁打の後、Anthony Rizzoにライトスタンド最前列へ2ランを打たれ、計3失点。打たれたヒットは上記の3本だけだったように決して悪くはなかったのですが、それらが全て失点につながるあたり、流れの悪さを表しているようでした。

そんな状態からの8回裏の大逆転劇でしたから、そこで打ったLind、Harper、そしてZimmermanが殊勲者であることは当然ですが、ずっと試合中継を見ていた感想としては、6、7、8回を無失点に抑えながらつないだブルペンの働きも大いに評価されるべきだと思います。特に8回表1死からBryantにシングルで出たところで呼ばれたOliver PerezがRizzoをショートゴロ併殺打に打ち取ったことで流れを呼び込んだのではないかと感じました。先日の9-10月を振り返った記事でPerezはNLDSのロースターから外すべきと書いた私の不明を恥じるばかりです。

さらに、この試合のターニングポイント、あるいは逆転劇への伏線となったプレーとして、5回表のZimmermanの走塁に触れておきたいと思います。この回の先頭打者としてセンター前にはじき返すヒットで出塁したZimmerman。2死となった後Michael Taylorの打席でなんと二盗に成功。さらに、ワイルドピッチで果敢にスタートを切り見事三塁へ。結局この回は得点につながりませんでしたが、それでもZimmermanの気迫あふれる走塁の姿はチームを、ファンを奮い立たせるには十分なものでした。私はあれを見て、どんな打てなくても最後まで信じてあきらめずに応援し続けよう、と決心しましたから。

Pablo Martinez Monsivais / AP

カブス戦では特に悔しい思いをしてきたZimmermanのあの走塁があってこその8回、だったのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

MVP: Ryan Zimmerman

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さあ舞台はシカゴへ。第3戦は日本時間火曜日の午前5時からの予定。マウンドには満を持してMax Scherzerが上るはず。期待しましょう。

2017/10/07

NLDS Game 1: Strasburgが快投しても無得点では

L0-3 Cubs (Series 0-1)
Strasburg(L) 7.0IP 0ER(2R) 3H 1BB 10K 

いよいよ始まったNLDS。第1戦のマウンドに送られたのは、オールスター後10戦の防御率0.86、9-10月のリーグ月間MVPに選ばれた、まさに今最高の状態にあるStephen Strasburg。この日も期待に違わぬ快投で5回までカブス打線を圧倒。毎回の8奪三振、許したランナーは四球のわずか1人のノーヒットピッチング。球数も少なく、大記録の期待も感じさせる雰囲気がありました。

しかし守備がStrasburgの足を引っ張ります。6回表、先頭のJavier Baezが初球をひっかけてサードゴロを打ってくれましたが、これをAnthony Rendonが捕球後持ち帰るところで落球するエラー。送りバントで2塁に進まれた後、2死目はとりましたが、Kris Bryantにやられました。ファール2本でカウント0-2としながら、3球目、もっと外に投げたかったはずのボールがホームベース上に来たところをライト前に弾き返され、初安打で失点。しかも、ライトのBryce Harperが間に合わないホームに投げようとしてカットマンを無視したことでBryantも2塁へ。結果的には、続くAnthony Rizzoにライト前に運ばれたことで(Harperがダイビングキャッチを試みましたが、わずかに届かず)、さらに1点が入る痛いミスとなりました。いずれも非自責点の2失点。

7回表もきっちりゼロで抑えたStrasburg。自責点0、球数わずか81球(うちストライクが60球!)でしたが、2点ビハインドという試合展開の中で7回裏に代打を送られて降板。「せっかくの好調のStrasburgを無駄に費消した」という印象が強く残ってしまいました。

それでも打線がしっかり得点してくれていれば無駄にはならなかったわけですが、全く、全然、からっきし、さっぱり打てませんでした。

先発のKyle Hendricksに対し、初回1死からBryce Harperがライト前にはじき返し、2死2塁からDaniel Murphyが鋭いライナーを打ちましたが、ファーストのRizzoの真正面。惜しくもチャンスを逃しましたが、まさかあのシーンがこの試合最大の得点機になろうとは、その時点では思いませんでした。2回裏にも2死から四球とMichael Taylorのシングルで1,2塁としましたが、次がStrasburgでは得点できないのも仕方ない。それでも、まだチャンスは来ると思っていました。

が、3回以降は3つの四球とサードのエラーで出塁しただけで、ヒットは1本もなし。Hendricksに7回まで抑え込まれると、8回(Carl Edwards Jr.)、9回(Wade Davis)には手も足も出ず、あっさりと完封負け。

序盤は気持ちが空回りし、リードされた後は完全に気落ちしてしまったような印象。8回は1番から始まる打順で、9回も中軸でしたが、全く覇気がありませんでした。

明日、この打線に喝を入れる選手が現れるかどうか、それがシリーズの分かれ目になるでしょう。それは誰だ!?

2017/10/04

2017年9-10月を振り返る

レギュラーシーズンが終了。ナショナルズのポストシーズンが始まる前に9-10月を振り返っておきます。

[National League East Division, 2017]
WLPCTGB
Washington9765.599-
Miami7785.47520
Atlanta7290.44425
New York7092.43227
Philadelphia6696.40731

8月下旬のマーリンズとの3連戦をスウィープしてから地区優勝に向けて一気に加速。9月に入ると、ナショナルズが勝つかマーリンズが負けるかで全く1日も足踏みすることなくマジックを減らし、9月10日に地区優勝を決めました。以降は調整、消化試合モードで勝ったり負けたりを繰り返しという感じでしたが、最終的に9-10月も16勝13敗と勝ち越し。昨シーズンに続き、全ての月で勝ち越し、地区の全チームに対して勝ち越す「完全地区優勝」を達成しました。

地区2位以下の全チームが9-10月も負け越し、順位は8月末から変わらず。既に来季に向けて、となっているわけですが、注目はマーリンズ。あのDerek Jeterが新オーナーとなり、チームを変革するようです。本塁打王ながら大型契約でロースター編成の制約になっているGiancarlo Stantonの去就がポイントとなりそうです。ブレーブスはかなり再建が進んできていた感じを受けていましたが、つい先日、中南米選手のリクルートで不正があったとしてGMが辞任する事態となっています。メッツは故障者だらけで失意のシーズンとなり、フィリーズは完全再建モードで予想通りの最下位。両チームとも監督が交代する見込みとです。

ナショナルズの97勝は、ナ・リーグではドジャーズに次ぐ2位で、NLDSのホームフィールドアドバンテージを獲得。ナ・リーグの他地区では、西地区はドジャーズが優勝。そして中地区では前年ワールドシリーズチャンピオンのカブスが優勝し、ナショナルズとNLDSで当たります。ワイルドカードにはDバックスとロッキーズの西地区勢が入り、ドジャーズとの対戦をかけて戦います。

ア・リーグでは、東地区はレッドソックス、中地区はインディアンズ、西地区はアストロズ、ワイルドカードでヤンキースとツインズがポストシーズン進出を決めました。

[Player of the Month: Ryan Zimmerman]
PAAVEOBPSLGRHRRBISB
Trea Turner119.290.361.505184129
Michael Taylor103.284.340.558107155
Anthony Rendon92.278.380.481133140
Daniel Murphy89.346.427.55113390
Ryan Zimmerman89.325.371.651137200
Jayson Werth81.139.222.2365170
Howie Kendrick77.229.299.35711242
Wilmer Difo69.197.232.2275012
Matt Wieters60.135.250.2315130
Bryce Harper20.167.250.1673002

チーム打率.240は22位、チーム本塁打31本は19位、当然ながら総得点も22位。盗塁こそ復帰したTrea Turnerに引っ張られて20個で4位でしたが、全体的に打線は全体的に低迷しました。

ただ、個人成績を見ていくと、全体として低迷することとなった理由はJayson Werth、Howie Kendrick、Wilmer Difo、Matt Wietersといった下位打線が足を引っ張ったことであり、逆にTrea Turner、Anthony Rendon、Daniel Murphy、Ryan Zimmermanの上位から中軸を打つ打者は決して悪くなかったことがわかります。中でも、ZimmermanとMurphyの両ベテランがよく踏ん張ってくれました。特に、一時は調子を落とし、打率3割を切って心配されたZimmermanのラストスパートには感動すらしました。

そしてBryce Harperの復帰です。レギュラーシーズンでは最後の5試合だけでしたが、ポストシーズンには間に合いました。最終戦では2安打打って、しっかり走れるところも見せたので、大いに期待していいと思います。

なお、セプテンバーコールアップでメジャーデビューしたトッププロスペクトのVictor Roblesは27打席で.250/.308/.458の成績。二塁打や三塁打もあり、4打点。バットでは非凡なものを見せてくれました。しかし、守備・走塁での凡ミスも散見され、Werthの後釜としてすんなり来季の開幕メジャー入りというわけにはいかなさそうです。

[Pitcher of the Month: Stephen Strasburg]
GSIPWKERAWHIP
Stephen Strasburg532.24400.830.80
Max Scherzer633.13384.051.14
Tanner Roark531.22354.831.29
Gio Gonzalez526.12295.471.44
Edwin Jackson522.00239.821.82
A.J. Cole324.02183.001.46
※Coleの数字にはブルペンから登板した3試合分を含む。
GIPSVHDERAWHIP
Brandon Kintzler1312.0143.751.08
Matt Albers119.1050.960.54
Sean Doolittle1111.0801.640.82
Ryan Madson1110.2162.530.94
Sammy Solis98.1020.000.48
Oliver Perez94.00215.753.25
Enny Romero88.1011.081.08
Joe Blanton87.0011.291.14
Matt Grace67.0012.570.71

チーム防御率は3.83で11位。内訳をみると、先発が4.35で15位だったのに対し、ブルペンは2.95で堂々の6位でした。先発陣ではStephen Strasburgが一人淡々と好投を続け、リーグの公式月間MVPまで受賞しました(受賞記事はこちら)が、他の4人はかなり苦戦。特にEdwin Jacksonは最後の登板を6回2失点でまとめてもこの成績。ポストシーズンのロースターからは外れるでしょう。

ポストシーズンでも当然活躍が期待されるMax Scherzerですが、9月はやや調子を落とした上、最終登板でハムストリングを痛めて途中退場。Gio GonzalezとTanner Roarkの2人は終盤になるにつれて(疲労からか)制球が甘くなっていました。ポストシーズンを勝ち上がっていけるかどうかは、この3人が鍵を握りそうな感じがしています。1週間でしっかり調整してください。

一方、ブルペン陣はよく頑張りました。ダメだったのはOliver Perezと「9回のマウンドに上がった時の」Brandon Kintzlerだけで後の投手は軒並み好投。勝ちゲームなら、Kintzler、Matt Albers、Ryan MadsonがつないでSean Doolittleで締めくくるイメージがしっかりできています。Perezを除く8人でポストシーズンのロースターは決まりかなと思いますが、どうでしょうか(ベテランのPerezは絶対外せないという声もファンの間では聞こえていますが、他が好調だけに外すべきだと思います)。

2017/10/03

Stephen StrasburgとSean Doolittleがナ・リーグ月間MVPを受賞

2017年のレギュラーシーズンの最後、9-10月のナ・リーグ月間最優秀投手賞をStephen Strasburgが、最優秀救援投手賞をSean Doolittleが、それぞれ受賞しました。

Stephen Strasburg
5G(4-0) 32.2IP 7BB 40K 0.83/0.80

8月30日の完封勝利はこの月間MVP受賞にはカウントされていませんが、9月に入っても好調を維持し、35イニング連続無失点の球団記録を樹立。23日の登板こそ3失点(今月の自責点はこれだけ)しましたが、29日の最終登板ではまたも8回途中まで無失点。この間の数字で最も驚かされるのは、打たれた長打がわずか2本だったこと。しかも、どちらも二塁打。三塁打も本塁打も打たれていません。123人の打者と対戦して、です。ポストシーズンに向けて大いに期待しています。

Sean Doolittle
11G 8SV(1BS) 11.0IP 3BB 14K 1.64/0.82

こんな賞あったっけ?と思って調べたら、今年創設されたようです。なかなか日が当たらないブルペン投手にはありがたい賞でしょう。で、今月はSean Doolittleが受賞。28日の最後の登板でパッカーンと2ランを打たれてセーブに失敗しましたが、それまでほぼ完ぺきなピッチングで11セーブを記録していたことで受賞。これまでの3度のポストシーズンではいずれもブルペンが鬼門となっていたナショナルズ。Doolittleへの期待が大きくなるのは仕方ありません。この受賞を励みに頑張ってください。

2017/10/02

10/1 レギュラーシーズン終了

L8-11 Pirates (Season 97-65)
Gio(L15-9) 4.1IP 6ER 7H 3BB 7K
Roark 1.0IP 2ER 3H 1BB 2K
Rendon 1/3 HR(25) R 3RBI
Taylor 1/3 HR(19) BB R RBI
Turner 2/5 BB double R
Harper 2/4 BB 2R
Murphy 2/3 R
Werth 1/4 double BB RBI

本拠地で迎えた完全消化試合のレギュラーシーズン最終戦。試合の中盤以降、レギュラー野手が守備についたところで交代を告げられ、ファンのスタンディングオベーションに送られてベンチに戻るという儀式が、順次、行われました。

4回表はまずRyan Zimmerman。今日の第一打席では凡退しましたが、シーズン成績は打率.303、36本塁打、108打点。ナショナルズ史上初の3割30本100打点を達成した選手となりました。ここ数年は低迷が続いていましたが、Face of Franchiseとして完全復活。長年のファンとしては本当にうれしいシーズンになりました。

5回表はAnthony Rendon。この日の初回第一打席で25号3ランを放ち、見事、ちょうど100打点に到達。打率も.301と3割をクリア。いずれも自己ベストを更新。Fangraphsの総合統計「WAR」では、ナ・リーグ選手で堂々のトップ。MVP投票でもかなりの得票が期待されます。

6回表はDaniel Murphy。この日も2安打を放ち打率はチームトップの.322。昨年に続きナ・リーグ2位。1位が昨年同様にロッキーズの選手なのは、何とも言えない気持ちになります。

8回表はBryce Harper。なかなか調子が上がらないと心配していましたが、この日は2安打。盗塁も決め、7回裏にはAlejandro De Azaの二塁打で一塁から一気にホームまで(ヘルメットを飛ばしながら)激走したところを見ると、足も大丈夫な様子。復帰後はホームランこそありませんでしたが、調整としては間に合ったはず。ポストシーズンでの爆発を期待しましょう。

そして9回表、最後に、最大のスタンディングオベーションとともに交代したのがJayson Werthでした。故障での長期離脱もあり、シーズン成績は打率2割ちょっと残念なものに終わりましたが、2ケタ10本塁打を記録。この日は3回裏にタイムリーツーベースを打ち、最後の打席となった8回裏にもあわやという大きなセンターフライでファンを盛り上げました。2010年オフに契約を結んだ当初の想定をはるかに上回る最終7年目のシーズンとなりました。

しかし、まだ終わったわけではありません。ポストシーズンでも打って打って打ちまくってくれることを期待しています。

で、そのポストシーズンに向けてやや不安を残したのが投手陣。先発のGio Gonzalezは初回にコントロールが定まらず、押し出し死球を含め打者一巡で5失点。2,3,4回はゼロを並べましたが、5回にまたもつかまり1点を失い、なお1死1,2塁のピンチで降板。後を受けたJoe Blantonが併殺で切り抜けてくれたことで、なんとか、シーズン防御率2点台を保ちました(2.98)。シーズン通じて好投してきましたが、ここ2試合はコントロールが定まらない状態。発熱していたと試合後に明らかになりましたが、不安は残ります。

さらに6回表に調整登板としてマウンドに上がったTanner Roarkも、先頭から四球、ダブル、シングルと打ち込まれ、なんとかイニングを投げ切ったという感じでした。こちらも制球の甘さが気になります。前日にハムストリングを痛めて途中降板したMax Scherzerも含め、先発4人のうち万全なのはStephen Strasburgという状態。1週間でコンディションをしっかり整えてくれることを祈りましょう。

ともかくも97勝でレギュラーシーズンを終了し、いよいよ舞台はポストシーズンです。まずはNLDS。前年のワールドシリーズチャンピオンのカブスですから、相手にとって不足なし。第1戦は日本時間では7日、土曜日の朝です。

2017/10/01

9/30 Scherzer ハムストリング痛で途中降板

L1-4 Pirates (Season 97-64)
Scherzer 3.1IP 0ER 1H 1BB 5K
Cole 3.2IP 0ER 0H 2BB 2K
Kintzler(BS, L) 0.2IP 4ER 4H 1BB
Zimmerman 2/2 RBI

NLDSに向けた最終調整登板としてマウンドに上がった先発のMax Scherzerにとっては、思わぬ結果となりました。 初回から快調に飛ばし、毎回の奪三振を奪ういつものScherzerで3回まで1安打無失点。4回も先頭打者を空振り三振に取りましたが、続く打者への投球中に足を痛めてそのまま降板。試合後右ハムストリング痛と発表されました。次の登板が可能なのかどうか、数日は様子を見ないと分かりません。

試合は初回にRyan Zimmermanがタイムリーを打ってナショナルズが先制したものの、その後は両軍ともほとんどランナーが出ない展開でずっと1-0が続きました。ナショナルズではScherzerの後を受けて緊急登板した2番手のA.J. Coleがノーヒットで7回まで投げ切る素晴らしいピッチング。8回もEnny Romeroが無失点で終え、このままColeに白星が付くかと思われました。

が、9回表のマウンドに送られたBrandon Kintzlerが大誤算。2本のシングルによる2死1,2塁からSean Rodriguezにレフト前への同点タイムリーを打たれて同点。さらに四球で満塁とした後Max Moroffには走者一掃のスリーベースを打たれる始末で、ノックアウト。こちらもポストシーズンに向けて不安が残る内容となりました。やはり、クローザーはSean Doolittleを置いて他には任せられませんね。

さあ、いよいよ明日はレギュラーシーズン最終戦です。

9/29 Zimmerman 4安打(2発)で3割を回復

W6-1 Pirates (Season 97-63)
Strasburg(W15-4) 7.2IP 0ER 2H 2BB 8K
Zimmerman 4/4 2double 2HR(35,36) 2R 4RBI
Werth 2/4 HR(10) R RBI
Turner 2/3 BB R SB(45)
Rendon 2/4 R

14奪三振のデビュー戦以来、相性が良いという印象のパイレーツ戦。先発のStephen Strasburgが今日も快投。ノーヒッターとはいきませんでしたが、それに近い素晴らしいピッチングでした。4回まではパーフェクト。5回2死から、一二塁間への鋭い打球にファーストのRyan Zimmermanが果敢に飛び込んだもののミットを弾いてセンター前に転がるシングルを打たれてノーヒッターの夢は叶いませんでしたが、以降もヒットは7回表のショートへの緩いゴロの内野安打のみ。98球に達した8回2死1,2塁で降板しましたが、無理すれば(消化試合でその必要は全くない)完封も十分に行けた内容でした。さあ、次はNLDSでどんなピッチングを見せてくれるでしょうか。

そんな快投のStrasburgでしたが、今日のゲームMVPはZimmermanを置いてありません。第1打席でレフトへの先制ツーベース。第2打席にもツーベースを打った後の6回裏、2-0とリードしての2死1塁でセンター左へ35号2ラン。さらに、8回裏2死走者なしでライトスタンドへの36号ソロを打って試合を決めました。NLDSに取っておいてもらいたいくらいのバッティング。4安打の固め打ちで打率を.301まで戻し、前日にはもう無理かと思われた3割を再び回復。あと2試合、休んでもいいかも。なーんて。打点も107まで来ており、自己最多の110が見えてきているので是非狙ったもらいたいですね。ともかく、調子を上げてポストシーズンに挑めそうです。

そういう意味では、Bryce Harperの調子が上がってきていないのが気になるかな。

MVP: Ryan Zimmerman

9/28 Doolittleは初めてセーブ失敗したものの

W5x-4 Pirates (Season 96-63)
Jackson 6.0IP 2ER 4H 2BB 7K
Doolittle(BS1, W) 1.0IP 2ER 2H 1K
De Aza 2/3 triple R 2RBI
Murphy 3/4 BB RBI
Rendon 1/2 3BB 3R
Difo 2/4 double BB R
Lind 0/2 BB SF 2RBI

結局最後にもう一度登板機会を与えられたEdwin Jacksonが6回2失点と好投。勝ち負けはつきませんでしたが、来季(ナショナルズかどうかはともかく)へつながるピッチングだったと思います。

2-2で迎えた7回裏に途中から出場して2打席目のAlejandro De Azaがタイムリースリーベースを打って勝ち越しに成功。この後Adam Lindも犠牲フライを打ちあげて2点をリードして9回裏のマウンドにはSean Doolittle。今日もあっさり勝つかと思われましたが、先頭打者への初球でシングルを打たれた後、続くルーキーのJosh Bellにまたも初球を叩かれ、これが左中間への文句なしのホームラン。わずか2球、あっという間に同点とされてしまいました。まあ、ポストシーズンに入る前でよかったと思いましょう。

同点で迎えた9回裏。Anthony RendonとDaniel Murphyが連打で無死1,3塁のチャンスを作ると、De Azaがライト線にはじき返してRendonが生還。こちらもあっという間の出来事でサヨナラ勝ち。消化試合とは言え、サヨナラ勝ちは盛り上がります。

MVP: Alejandro De Aza

2017/09/28

9/27 Roark最終登板は不安の残る内容

L5-7@PHI (Season 95-63)
Roark(L13-11) 4.2IP 6ER 7H 5BB 3K
Turner 3/3 BB HBP R 2SB(43,44)
Murphy 1/2 double 3BB R RBI
Taylor 3/5 HR(18) R RBI SB(17)
Harper 1/4 R SB(3)

今日も2番レフトで先発のBryce Harper。6回裏の守備から交代しましたが、4度打席に立ち、1安打。盗塁も決めてホームまで帰ってきたことからも膝の状態は大丈夫なようです。順調順調。

この試合を入れて残り5試合、つまり先発投手にとってはいよいよレギュラーシーズンの最終登板となります。その一番手となったのが今日の先発Tanner Roarkでしたが、残念ながらかなり不安の残る内容となりました。初回は先頭打者に四球を与えつつ無失点では切り抜けましたが、2回にはやはり先頭打者を歩かせた後に3連打され、さらに四球もあって3失点。3,4回はランナーを出しながら無失点でしたが、味方が3点を取って逆転してくれた直後の5回裏に打ち込まれました。この回もやはり先頭打者の四球から始まり、2死までこぎつけたものの三塁打、二塁打と打たれて逆転されたところでノックアウト。とにかくコントロールが悪く、ストライクゾーンは甘いところに行くという、シーズン序盤の悪いRoarkそのもの。不安です。

打線ではTrea Turnerが全5打席で出塁し、盗塁も2つ決めて(1つ刺されましたが)好調と言っていい状態。またMichael Taylorもソロ本塁打を含む3安打でセンターのレギュラーとして盤石な状態。Daniel Murphy、Anthony Rendonも悪くないように見えました。心配なのはチャンスにことごとく凡退して5打数ノーヒットのRyan Zimmerman。ここにきてシーズン打率も3割を切ってしまいました。何とか3割まで戻してほしい・・・・。

2017/09/27

9/26 Harper復帰

L1-4@PHI (Season 95-62)
Gio(L15-8) 5.0IP 3ER 5H 5BB 7K
Kendrick 1/3 HR R RBI

2回表にHowie Kendrickがソロホームランを打ちましたが、その後は無得点。4回以降に出したランナーは四死球が1つずつの2人だけ。6回以降はフィリーズブルペンの前に毎回2つ以上の三振を喫するほど元気がありませんでした。

投げては、先発のGio Gonzalezが制球に苦しみ、5回までに109球を投げることとなり、3回裏の3失点で敗戦投手。

まあ今日は仕方ないかな。

それよりなにより、今日はBryce Harperが帰ってきたことです。ヒットこそありませんでしたが、第1打席では四球で出塁。守備も無難にこなしていました。5回の守備から退きましたが、これも予定通り。少しずつ出場時間を増やしていく方針のようです(完全な調整モードですね)。

ロースター異動まとめ(2017年9月)

9/1 セプテンバー・コールアップ! Romero, Madson, Fedde, Adams, Read
9/4 FeddeがDL入り, A.J. ColeとPedro Severinoが昇格
9/7 Victor Roblesがメジャー初昇格, Stevenson, Bautistaも再昇格
9/8 Adrian Sanchezも再昇格
9/26 Bryce Harperが復帰


● セプテンバー・コールアップ! Romero, Madson, Fedde, Adams, Read
9月になり、25人ロースターが取り払われたことから、10日DL入りしていたEnny RomeroRyan Madsonが形式上復帰しました。2人ともまだすぐにメジャーで登板できる状態ではないものの、リハビリ登板・ブルペンセッションを行っており、近く実戦復帰できる見込みです。

一方、Erick FeddeAustin AdamsRaudy Readの3人にとってはいわゆるセプテンバー・コールアップでの昇格です。Feddeの再昇格については賛否両論ありそうですが、まあ優勝争いの雰囲気を味わせるという意義は認められると思います。Adamsは7月のメジャーデビューでは1死も取れずに降板という記録しか残っていませんので、まずは最初のアウトを記録するチャンスを与えて上げてほしいと思います。捕手のReadにとっては嬉しい初昇格。今季はAAでしっかりとした打撃成績を残していた打てる捕手。もっともこのタイミングでの昇格は予定外。試合中に打球を受けたMatt Wietersを少し休ませたいというベンチの判断と、Pedro Severinoがオプションされてから10日間は再昇格できないという要因が重なってのもの。メジャーデビューの機会まで幸運で引き寄せることができるでしょうか。


●  FeddeがDL入り, A.J. ColeとPedro Severinoが昇格
Feddeはやはりシーズン終了となりました。英断だと思います。今シーズンはブルペンに回る時期があったり、メジャーデビューを経験したりで疲労がたまっていたとしても当然。十分投げました。オプションされてから10日経っていないA.J. Coleを4日の先発投手として呼び戻すために、形の上では右腕痛みによるDL入りとなっていますが、大した故障ではない模様。しっかり休んで、来年のスプリングトレーニングでは先発ローテーション投手に名乗りを上げるくらいのピッチングを期待したい。

で、A.J. Coleがメジャー復帰し、4日に先発しました。このままレギュラーシーズン終了まではローテーション投手として投げるはず。こちらも来季の先発ローテーション入りに向けてアピールを期待したい。

また、オプションされてから10日のルールが満たされたPedro Severinoも昇格。かと言ってこの時期ですからRaudy Readも引き続きメジャーに帯同(4日の試合ではメジャー初安打を記録)。


● Victor Roblesがメジャー初昇格, Stevenson, Bautistaも再昇格
マイナーリーグのシーズンが終わったところで、Andrew StevensonRafael Bautistaの両外野手がメジャーに合流。2人は既に40人ロースターに入っていたので、このタイミングで再昇格してくることは予想通りでした。

驚いたのは、同じタイミングでVictor Roblesがメジャーに初昇格したことでした(40人ロースターは、Erick Feddeを60日DLに移すことで対応)。組織内(というかMLB全体でもトップ10に入る)トッププロスペクトの20歳の外野手。今シーズンはAAの投手をしっかり打ち込んでいたとはいえ、20歳という若さ、まだ40人ロースターに入っていないこと、10月に開幕するAFLのロースターに名前を連ねていたことから、来季のメジャーデビューを見据えているんだろうと思っていましたので、このタイミングで呼ばれたのは全くの予想外。どの程度出場機会があるかは分かりませんが、頑張ってもらいたいですね。

なお、このRoblesの昇格に直接の影響があったのかどうかは分かりませんが、Brian Goodwinの今シーズンの復帰はなさそうだという情報が入ってきました。数日前にはランニングを開始したとの情報があり、シーズン終盤には間に合うと思っていましたが、状況が変わった模様。良いシーズンを送っていただけに残念です。


● Adrian Sanchezも再昇格
最後にAAAにオプションされてから10日が経過したAdrian Sanchezもメジャーに戻ってきました。これでセプテンバー・コールアップは打ち止めのようです。(ちなみに、40人ロースターに入っていながら呼ばれていないのは、故障者を除くとTrevor Gott、Austin Voth、Jose Marmolejosの3人だけ)


● Bryce HarperがDLから復帰
8月13日からDL入りしていたBryce Harperが復帰してきました。一時はシーズン絶望かと思われたましたが、なんとかポストシーズン前に間に合い、ほっとしました。いるといないでは大違い(数字上も、Harper離脱前に1試合平均6点台だった得点力が、離脱後は5点台前半まで落ちていましたから)。残り6試合で調整し、ポストシーズンでは爆発してくれることを期待しましょう。

2017/09/26

9/25 Harperは風邪で復帰遅れ

W3-1@PHI (Season 95-61)
Cole(W3-5) 5.2IP 1ER 6H 2BB 5K
Doolittle(SV21) 1.0IP 0ER K
Taylor 1/3 HR(17) BB R 2RBI SB(16)
Werth 1/4 R RBI

約1か月半戦列を離れ、この試合でDLから復帰すると言われていたBryce Harper。ラインナップが発表されたときに先発オーダーにも控えにも名前がなかったことから、膝の状態が悪化したのかと騒然となりましたが、実は風邪をひいただけだったそうです。残り試合数を考えると1日でも早く復帰して調整したほうがいいのは確かですが、まあ風邪なら。まずは、しっかり治しましょう。

試合は2回表にMichael Taylorの2ランで先制すると、先発のA.J. Coleが6回2死で降板するまでソロ本塁打による1失点のみと好投。ブルペンもOliver Perez、Matt Grace、Matt Albersとつないで最後はSean Doolittleまで、計3回1/3で許した走者は四球の1人だけという見事なリリーフできっちり勝ち切りました。

ポストシーズンに向けてロースターをどうするのかという点が残っていますが、ブルペンは、今日投げたDoolittle、Albers、Grace、Perezの4人にRyan Madson、Brandon Kintzlerまでは確定、あと2人の8人体制ならSammy SolisとJoe Blantonで決まりでしょうが、あと1人なら9月に入ってからは無失点を続けているSolisかなあ。ベンチバットは皆目見当が付きません。

MVP: Michael Taylor

2017/09/24

9/24 NLDSのホーム側は確定

W3-2@NYM (Season 94-61)
Scherzer(W16-6) 6.0IP 1ER 3H 1BB 10K
Turner 1/4 HR(11) R 2RBI
Lobaton 2/3 RBI

Max Scherzerが6回1失点の好投。初回こそ、2番Jose Reyesにライトフェンスへの大飛球(Victor Roblesの好捕に救われた)、3番Brandon Nimmoにはライトスタンド2階席に届くソロ本塁打を続けて打たれるなどやや不穏でしたが、2回以降は落ち着いて無失点。毎回の10奪三振も含め、全く心配のないScherzerでした。チームトップの16勝目。ドジャーズのピッチャーも勝ったため2勝差は変わらずで、最多勝はなくなりました。防御率でも追いつくことは難しそうですが、登板試合/イニング数、奪三振数では圧倒です。果たしてサイ・ヤング賞はどうなるでしょうか。お互いあと1試合ずつの登板予定です。

早々に1点を追いかけることになった打線。3回表にTrea Turnerの2ランで逆転すると、5回にMichael Taylorのシングル・二盗(悪送球)で作った無死3塁のチャンスでJose Lobatonがレフト前にポトリと落としてもう1点。チームで5安打とやや寂しくはありましたが、援護としては十分でした。

前日はほとんど完ぺきだったブルペン陣でしたが、この日は8回裏に登板したRyan Madsonが3本のヒットを打たれて1点差に詰め寄られてSammy Solisに交代させられたり、9回裏には(Sean Doolittleではなく)Brandon Kintzlerがマウンドに上がったものの2本のシングルなどで2死2,3塁と一打逆転サヨナラ負けのピンチを作ったりと、なかなか危なっかしい内容でしたが、それでもリードを守りきりました。Kintzlerはナショナルズに来てからは初のセーブです。

残り7試合で、おそらくNLDSの相手となるであろうカブスとの差を7ゲーム以上とし、NLDSでのホーム側を確定させました。100勝やドジャーズを抜いてリーグ勝率トップというのも数字上は残っていますが、あまり現実的ではなくなっています。無理せず、しっかり調整を進めて下さい。

そういう意味で心配なのは、3連戦全て欠場したRyan Zimmermanの状態。理由は「いろいろと痛めているため」としか明らかにされていません。まあ、シーズン終盤のこの時期ですからいろいろ痛めているのは確かでしょうし、ポストシーズンに向けての調整を優先しているということであればいいのですが。

MVP: Max Scherzer

9/23 ブルペンが粘り, 最後はMurphyが決勝弾

W4-3(10)@NYM (Season 93-61)
Strasburg 5.0IP 3ER 7H 1BB 6K
Solis(W) 1.0IP 0ER 2K
Doolittle(SV20) 1.0IP 0ER 1BB 2K
Lind 2/2 HR(14) BB R 2RBI
Wieters 1/5 HR(10) R RBI
Murphy 2/5 double HR(23) 2R RBI

先発のStephen Strasburgは今日はピリッとしませんでした。初回の無死2,3塁のピンチは何とか切り抜けましたが、2回も先頭打者にヒットを打たれ(後続の下位打線は三者三振)、そして3回もやはり先頭打者にヒットを打たれたのを皮切りに4本の長短打を打たれて3失点。4,5回は三者凡退に抑えて試合は壊しませんでしたが、疲労困憊という感じで(また数はまだ90球手前ながら)5回を投げたところで降板となりました。

ただ、今日はブルペンが実に素晴らしかったですね。Matt Albers、Brandon Kintzler、Ryan Madson(三者連続三振)、Sammy Solisとつなぎ、リードした後の10回裏はSean Doolittleが各1イニング、つまり計5イニングを無失点。許した走者もKintzlerが打たれたシングルと、Doolittleが1人歩かせただけ。2塁ベースさえ踏ませませんでした。

打線はといえば、リードされた直後の4回にAdam Lindが2ラン、続く5回にMatt Wietersがソロを打って同点とはしましたが、その後は再三得点圏にランナーを送りながらあと一本が出ないイライラする展開。嫌な流れではありましたが、延長10回、先頭のDaniel Murphyがセンターへソロホームランを打って勝負あり。さすがメッツキラーです。

MVP: Daniel Murphy


2017/09/23

9/22 残念ですがJacksonはもう

L6-7@NYM (Season 92-61)
Jackson 4.2IP 6ER 8H 2BB 4K
Blanton(L2-4) 1.0IP 1ER 2H 1K
Lind HR(13) 1/3 HR(13) 2BB 2R 3RBI
Robles 1/4 triple 2RBI
Kendrick 2/4 double 2R RBI

前日にアトランタから移動してきたのが遅かったこともあり、レギュラー陣は休養。控えメンバーで組まれたラインナップでしたが、3回表にAdam Lindがライトスタンドへ逆転3ランを放つと、5回表にはVictor Roblesの左中間への2ラントリプルなどでさらに3点を追加し、5回表を終えて6-1とリード。

2回にソロ本塁打を打たれたとはいえ、3回、4回とゼロに抑えていたEdwin Jacksonがこのまま勝ち投手になるかと思われましたが、5回裏、4本のシングルで2点を返され、なお2死1,2塁からTravis d'Arnaudにはセンター左へ3ランを被弾。同点に追い付かれたところで降板となってしまいました。9月に入っての4試合で計16イニングしか投げられず、防御率は12.38という惨憺たる数字。4試合とも2本以上ホームランを打たれているのも悪材料です。7月にナショナルズに復帰してからの好調ぶり(7-8月の8試合では平均6回1/3を投げて防御率2.94だった)は、今シーズンの「いい話」の1つでしたが、残念ですがもう限界のようです。ローテーション通りならあと1回回っていますが、投げさせるかな。A.J. Coleに登板機会を与えるほうが有意義なように思います。

2017/09/22

Prospect Profile #13: Drew Ward

[2017年9月更新, 2016年4月更新, 2015年3月更新, 2014年5月オリジナル]

2014年第3回、全体第13弾は2013年のドラフトで高校生ではトップとなる3順目で指名したDrew Ward三塁手です。

[Player Data]
Name: Drew Ward
Position: 3B
Born: November 25, 1994
Birthplace: Leedey, Oklahoma
School: Leedey HS (Oklahoma)
Height: 6-3
Weight: 215
Bats: Left
Throws: Right
Draft: 2013-3 WAS
Acquired: Draft
BA Organization Rank: 14(2014) ⇒8(2015) ⇒ 16(2016) ⇒ 12(2017)
BA Overall Rank: NA

[Scouting Report]
まだまだ荒削りだが上限はかなり高く、左のパワーバットとしてオールスター級の選手になれる素材。最大の魅力はパワー。入団時に既に体は出来上がっており、甘い球を引っ張ってホームランにすることはもとより、左方向(流し打ち)でさえギャップを抜くパワーを持つ。また選球眼も高い評価。高校時代はショートを守り、肩、守備範囲ともそれなりの評価を受けていたが、入団後は三塁にコンバートされている。三塁守備でも進歩は見せているが、今後さらに体が大きくなるようであれば一塁へのコンバートも視野に入ってくる。

[Background]
(高校での成績など当てにならないが、ともかく)2013年の春シーズンに.575/.785/1.150という数字を残し、ドラフト前のBAランキングで89位に評価されていた高校生野手。オクラホマ大への進学を表明していたが、ナショナルズがスロットを上回る契約金を提示して早々に契約。

2013年はGCLで三塁手、DHとして49試合に出場し、.292/.402/.387という悪くない成績。三振もやや多いが、四球も良く選び高い出塁率を残したことは評価できる。本塁打がわずかに1本と期待されたパワーが発揮されていないことはやや気になる。守備は高校時代のショートとは異なる三塁手として起用されたが、35試合で4エラーと頑張り、GCLのシーズン終了後のオールスターに選出された。

2014年は、ショートシーズンでの開幕という大方の予想に反し、Hagerstown(A)で開幕。最初の1か月は小さな故障に見舞われたが、その後は健康にほぼフルシーズン、115試合に出場し、.269/.341/.413の成績。121三振はやや多いものの、2ケタ10本塁打を放った長打力は入団時の期待に応えるもの。ポストシーズンの7試合でも26打数9安打3四球と活躍。

Potomac(A+)に昇格して迎えた2015年シーズン。8月に短期間DL入りしたもののほぼフルシーズン、プレーしたが、期待したほどの打撃成績は残せなかった。A+での成績は、111試合に出場して、.249/.327/.358。本塁打も6本に終わった。秋にはアリゾナ秋季リーグに派遣されたが、そこでも打率1割に満たない成績で、プロスペクトとしての評価を下げる1年となった。

2016年シーズンは再びPotomac(A+)で開幕。開幕から20試合ほどで既に5本塁打の好スタートを切ると、そのまま64試合で.278/.377/.491。11本塁打と長打も見せ、オールスターに選出された後、6月末にHarrisburg(AA)に初昇格。AAでは38試合で.228/.324/.339とやや苦しんだものの、一歩前進した感じのシーズンとなった。 さらにオフに派遣されたAFLでも21試合で.309/.391/.383とよく打って評価を上げた。

2017年はHarrisburg(AA)でフルシーズン、レギュラー三塁手を務め、.235/.325/.356、10本塁打の成績。6月に短期間のDL入りがあり、その影響もあってか6月の打率が.103だったため全体の数字を引き下げたが、5月の打率は.296、7月以降は.247。22歳でAAプレーしたことを思えば悪くない。

[Comment]
ゆっくりだが着実にステップアップしてきている。来季は開幕からSyracuse(AAA)かな、それとももう一度Harrisburg(AA)かな。いずれにせよ、スプリングトレーニングには呼ばれるでしょうし、活躍すればメジャーデビューが見えるところまできました。あと少し。(2017年9月)

2015年は苦労しましたが、高卒3年目でのA+挑戦はオーバーマッチだったと割り切り、思い切り再チャンレンジしてくれればいいと思います。守備の評価が決して高くないので、コーリングカードとなりうるのは長打力。今季は(打率はともかく)ホームランを量産してくれることを期待しています。出足は好調。このまま頑張って。(2016年4月)

エリート・プロスペクトと呼ばれるには少し足りませんが、高卒入団のフルシーズン初年度としては十分高く評価できる2014年シーズンとなりました。今季はAの再挑戦になるか、A+に強気の昇格となるかは分かりませんが、どちらにしても思い切った打撃を続けてくれることを期待しています。(2015年3月)

Aでの開幕という球団の強気の判断がここまでは吉と出ています。このままの成績を続け、全体トップ100に入るようなトッププロスペクトに仲間入りしてくれると嬉しいですね。(2014年5月)

Prospect Profile #20: Jakson Reetz

[2017年9月更新, 2016年4月更新, 2014年11月オリジナル]

区切りの第20回は、2014年ドラフト3順目入団のJakson Reetz捕手。ファーストネームはJacksonではなくJakson。ふむ。

[Player Data]
Name: Jakson Reetz
Position: CA
Born: January 3, 1996
Birthplace: Hickman, NE
School: Norris HS (NE)
Height: 6-1
Weight: 195
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2014-3
Acquired: Draft
BA organization Rank: NA
BA Overall Rank: 14(2015) ⇒ 14(2016) ⇒ 18(2017)

[Scouting Report]
スイングスピードと選球眼に優れる。現状ではラインドライブヒッターだが、将来的にはスラッガーになれる素材とされる。捕手としての守備力はまだまだこれからだが、強肩で運動能力が高いためこれから育つ可能性は十分ある。走力も並以上。

[Background]
ネブラスカ州出身の捕手。高校全米代表にも選ばれた逸材。直前のBAランキング62位と、1順目あるいは2順目で指名されてもよいほど高い評価を受けていた(高校生捕手では最も高い評価)。

2014年ドラフト3順目でナショナルズが指名。ネブラスカ大に進学する可能性もあったが、意外にも指名から1週間と経たないうちに契約。早々にGCL Nationalsで実戦デビュー。捕手、DHとして43試合に出場し、.274/.429/.368という高卒1年目の18歳としては十分過ぎる成績を残した。特に出塁率の高さは注目に値する。盗塁も6つ記録。

2015年はAuburn(SS)に参戦したが、36試合に出場して.212/.326/.248と苦しんだ。特に長打は132打席でわずかに二塁打が4本。それでもBAなどの識者の評価は決して下がっていない。19歳で年長の大卒ルーキーの中に放り込まれた結果と割り切ってくれれば。

2016年はHagerstown(A)に初挑戦。.230/.346/.357という成績は物足りないが、高卒3年目にとってはチャンジングなリーグでレギュラー捕手として88試合、ほぼフルシーズンプレーしたことで成長したはず。特に終盤の8-9月に.286/.388/.429と打ったことは好材料。

2017年は開幕からしばらくフロリダに止め置かれ、5月にHagerstownに合流。26試合に出場したところでPotomac(A+)に昇格し、以降シーズン終了までほぼレギュラーとしてマスクをかぶり続けた。打撃成績はHagerstownで.238/.345/.344、Potomacで.236/.327/.371とほぼ同じ。長打力も伸びていない。

[Comment]
2016年、2017年と2年続けてほぼ健康にプレーし、着実にステップアップしていることは評価できる。捕手としての経験も積んでいることでしょう。ただ、そろそろバットのほうでブレークスルーが欲しいところです。(2017年9月)

2015年は打撃で結果が出せなかったにもかかわらず2016年にAに昇格させてもらっているところを見ても、プロスペクトとしての期待はまだまだ大きいと言えるでしょう。年長者の中に放り込まれて揉まれる中で、しっかりと育ってくれることを期待し、今年もMy Top 10 Prospectsに選びました。頑張れ!(2016年4月)

2014年ドラフトは、1順目のErick FeddeがTJで出遅れ、2順目は契約できず、ということもあって3順目のReetzに大いに期待が寄せられています。いまやオークランドでレギュラーを張るようになったDerek Norrisのような選手になってくれるといいな、と応援していきます。(2014年11月)

9/21 Roarkに援護なし

L2-3@ATL (Season 92-60)
Roark(L13-10) 7.0IP 3ER 6H 0BB 7K
Zimmerman 1/3 HR(34) R RBI
Wieters 1/3 RBI

Tanner Roarkはよく投げました。1回裏の先頭打者からトリプル、シングルと連打されて1点、4回裏にも4本の長短打にエラーも絡んで2点を失いましたが、それ以外の5イニングで許した走者はエラーによる1人だけ。無四球、101球で7イニングを投げ終え、しっかりと試合を作りました。援護がなく負け投手となり、二けた10敗目が付きはしましたが、決して調子は下がっていないと思われます。

打線はナックルボーラーのR.A. Dickeyの前にからっきし打てませんでした。2回表にRyan Zimmermanがソロホームランを打ちましたが、それ以降7回を終えるまでに出した走者はシングルヒットのTrea Turnerだけで、しかもそのTurnerも牽制で刺される始末。8回にMatt Wietersのタイムリーで1点差まで迫りましたが、反撃もそこまで。9回は(前日四球連発だった)Arodys Vizcainoの前に三者連続三振(ナックルの後だけに剛速球に見えたんでしょうね)。

切り替えて。

2017/09/21

9/20 Gioも15勝目

W7-3@ATL (Season 92-59)
Gio(W15-7) 7.0IP 2ER 3H 1BB 8K
Taylor 3/4 RBI
Lind 1/4 2RBI
Turner 2/5 double HR(10) 2R RBI

開幕からずっと好調を維持してきたGio Gonzalez。前々回、前回と打ち込まれ、ポストシーズンに向けてやや不安を感じさせていましたが、今回は見事なピッチングでした。被安打はわずか3本。うち2本が1回裏のFreddie Freemanと5回裏のKurt Suzukiによるホームランだったため2失点でしたが、緩急を上手に使ういつもながらのピッチングでブレーブス打線を手玉に取ったという印象。唯一のピンチは2人のランナーを背負った6回裏でしたが、1死1,2塁でFreemanをセンターフライに打ち取るなどしてピンチ脱出。7回裏も三者凡退で終えて、味方の反撃を待ちました。

1回表の初球をTrea Turnerが叩いた先頭打者本塁打以降0を並べていた打線が8回表にようやく覚醒。1死からWilmer Difoが内野安打、Turnerが二塁打で続くと、Jayson Werth、Daniel Murphy(同点)、Ryan Zimmerman(決勝点)、Anthony Rendon(ダメ押し)が4連続で歩き逆転に成功。さらに、Adam Lind、Michael Taylorに連続タイムリーが出てこの回一挙6得点。

これでGioに勝ち投手の権利が発生し、Max Scherzerをぴったりマークする15勝目。3本柱で次に登板予定のStephen Strasburgも勝てば15勝。防御率でもほぼ拮抗しており、この3人の争いは最後まで楽しみです。

MVP: Gio Gonzalez