2017/04/26

Bryce Harperが週間MVP

Bryce Harperが4月23日までの週のナ・リーグ週間MVPに選ばれました。昨年4月以来、自身5度目の受賞です。

この1週間にあった6試合(チームは全勝)で27打席に立ち、実に18度出塁。.550/.667/1.200、19日の2発を含む3本塁打で7打点。文句なしの圧倒的な成績でした。

昨季も4月は月間MVPを受賞する活躍でしたが、その後失速し、残念なシーズンとなってしまいました。今季は違う、と期待しましょう。

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また、同時にア・リーグの週間MVPを受賞したのが、レイズのSteven Souza Jr.。2014年のオフにトレードに出された後、少し時間はかかりましたが、今季は開幕から絶好調で、ここまでの17打点はア・リーグトップ。このままブレイクしてくれると嬉しいな。


4/25 Turner サイクル安打達成

W15-12@COL (Season 14-6)
Ross 4.2IP 5ER 7H 2BB 2K
Romero(W2-1) 1.1IP 0ER 1H
Turner 4/6 double triple HR(1) 4R 7RBI
Murphy 3/5 triple 5RBI
Harper 2/4 double BB 2R RBI

15-12。いかにもデンバーらしい乱打戦となった試合。Trea Turnerがサイクル安打、7打点の活躍で勝利に貢献しました。初回にライト前シングル、2回にサードの頭上を破る2点タイムリー二塁打、6回にライトスタンドへの2ランホームラン。そして、7回表1死満塁からライト線にライナーに走者一掃の三塁打を打ってサイクル安打を達成しました。2年目となる今季は、開幕からやや調子が上がらず、DL入りしたこともあって、この試合の前まで打率.219、0本塁打、2打点という成績でしたが、わずか1試合で打率.289、1本塁打、9打点としました。

ナショナルズ打線は、この他にもDaniel Murphyが三塁打を含む3安打で5打点。Adam EatonとBryce Harperもマルチ安打を記録し、今季最多の15得点。2回で7-0、あるいは4回で8-2とリードし、さらには、7回でさえも15-5という大量リードで今日は余裕の勝利かと思われました。

しかし、そこはロッキーズ打線もさるもの。勝利投手目前のJoe Rossを5回途中で引きずり下ろすと、10点差を付けられてもあきらめず、7回にはKoda Gloverから2点、8回にはJoe Blantonから4連打(4本目はCharlie Balckmonのホームラン)で4点。そして9回にはShawn Kelleyに対してGerardo Parraがソロホームランを打って、最後は3点差まで詰め寄りました。

ブルペンには不安が残りましたが、それでも勝ちは勝ち。連敗しなかったことが重要です。

MVP: Trea Turner

2017/04/25

4/24 Jacob Turnerは好投したけど

L4-8@COL (Season 13-6)
J. Turner 6.0IP 3ER 6H 0BB 6K
Romero(L1-1) 0.2IP 2ER 2H 1K
Treinen 0.1IP 3ER 6H
Rendon 3/4 R RBI
Zimmerman 1/4 HR(7) R 2RBI

ローテーション通りなら登板予定だったStephen Straburgが出産立会休暇を取得したため、Syracuse(AAA)のローテーションで投げていたJacob Turnerが先発。正直なところあまり期待はしていませんでしたが、意外にも好投。最速97マイルの速球を主体に、落ち着いたピッチングを展開しました。惜しむらくは、最終回となった6回裏2アウトからMark Reynoldsに打たれた2ラン。あれがなければ6回1失点、4-1と3点のリードを保っての降板で満点をつけられるピッチングとなったはずでした。惜しかった。もっとも、これでも十分すぎるほどの貢献であり、次にローテーションの枠が空いた時にも呼ばれるのは間違いなくTurnerとなることでしょう(ただし、ロースター上の扱いがどうなるのかはよく分かりません。オプションが残っているとは思えません。)。

で、結局6回を終えて1点リード。このままリードを守りきればTurnerに白星が付くことになりましたが、今日はブルペンがダメな日でした。7回裏にEnny Romeroが逆転2ランを浴びると(これも2アウトから)、8回裏にはBlake Treinenがなんと5連続シングル安打を打たれて追加点を許してしまいました。まあ、こういう日もあります。すっと切り替えられるかどうかです。

ということで、連勝は7でストップ。切り替えです。

ロースター異動まとめ(2017年4月)

4/8 Jeremy Guthrieがメジャーへ、Michael TaylorをAAAにオプション
4/9 Jeremy GuthrieをDFA、Matt Albersがメジャーへ
4/10 Trea TurnerがDL入り、Taylorが再昇格
4/12 Stephen DrewがDL入り、Grant Greenがメジャーへ
4/19 Joe Rossがメジャー合流, Sammy SolisがDL入り
4/21 Trea Turner復帰、Grant GreenをDFA
4/24 Stephen Strasburgが出産立会休暇,Jacob Turnerがメジャーへ

2017/04/24

4/23 Murphyの満塁弾でメッツもスウィープ

W6-3@NYM (Season 13-5)
Scherzer(W3-1) 8.0IP 3ER 5H 1BB 9K
Glover(SV2) 1.0IP 0ER K
Murphy 1/4 HR(3) R 4RBI
Zimmerman 2/3 HR(6) BB R 2RBI
Harper 2/4 2R

今夜も寒いニューヨークでの試合。1回表、Adam Eaton死球、Trea Turner内野安打、Bryce Harper流し打ちのシングルで作った無死満塁のチャンス。今シーズン初めて4番に入ったRyan Zimmermanは三球三振に倒れたものの、続くDaniel Murphyが真ん中低めの速球をすくい上げた打球は右中間スタンドへの満塁弾。あっという間に4点を先制しました。

その後、メッツのZach Wheelerの前に打線は沈黙しましたが、ナショナルズ先発のMax Scherzerも踏ん張り、2本のホームランで1点差まで詰め寄られながらもリードを守り切ると、8回表に4番Zimmermanが特大の2ランをレフトスタンドに打ち込み、3点差。Scherzerが8回まで投げ切ると、最終回は連投となるKoda Gloverが打者3人を危なげなくアウトにとり2セーブ目。

意外なほどあっさりとメッツをスウィープし、これで7連勝。貯金8で30球団最高勝率となりました。

ロード10連戦の最初の6戦を(当然ですが)6連勝。次はデンバーでロッキーズとの4連戦となりますが、1つ勝てばいいんじゃないかというくらいの気楽な遠征です。いけいけ!

MVP: Daniel Murphy

2017/04/23

4/22 Gloverメジャー初セーブ

W3-1@NYM (Season 12-5)
Gio(W2-0) 6.1IP 1ER 2H 3BB 6K
Glover(SV1) 0.1IP 0ER
Turner 2/5 double R RBI
Eaton 2/4 double BB R

メッツの先発はJacob deGrom。前日の登板を回避したdeGromでしたが、この日は本調子。剛速球とスライダーのコンビネーションの前にナショナルズの打者のバットは空を切り、6回途中までに10三振を喫しました。

しかし、一方で、6四球が表すように制球に苦しんでおり、ナショナルズ打線は少ないチャンスにしっかり得点を重ねて攻略しました。先制点は4回表。先頭のBryce Harperへの四球を足がかりに1死満塁のチャンスを作ると、Matt Wietersのライト前シングルで1点。さらに続く5回表には、1死からAdam Eaton、Trea Turnerのに連続二塁打でまず2点を追加しました。

この3点のリードがあれば今日のGio Gonzalezには十分でした。5回まではなんとノーヒットピッチング。6回裏に四球と2本のシングルで1点を失いましたが、失点はそれだけ。7回裏の先頭打者左のCurtis Grandersonを左飛に仕留めたところでBaker監督とがっちり握手をしてマウンドを降りました。開幕から4戦目、全てQSを記録し、防御率1.35。素晴らしい。

そしてこの2点のリードを今日もブルペンが守り切りました。しかも、7回は中継ぎに降格後初めての登板となったBlake Treinen、8回から9回2死まではEnny Romero。そしてShawn Kelleyが2日続けて登板した後ということもあって起用されたKoda Gloverが最後を締めくくりました。Gloverはこれがメジャー初セーブ。当面はKelleyがメインでの併用となるようですがともかくも記念すべきセーブとなりました。

これで6連勝。

MVP: Gio Gonzalez

2017/04/22

4/21 延長11回,メッツに先勝

W4-3(11)@NYM (Season 11-5)
Roark 6.2IP 3ER 7H 3BB 5K
O. Perez 1.1IP 0ER 2K
Romero(W1-0) 1.0IP 0ER
Kelley(SV3) 1.0IP 0ER 1K
Harper 2/4 double HR(7) BB 2R 2RBI
Lobaton 1/5 HR(1) R RBI
Turner 0/0 BB RBI

多くの開幕前予想ではナショナルズを上回りナ・リーグ東地区の優勝候補筆頭とされたメッツとの初対戦。同地区なので19試合も組まれていますが、その最初の大事な一戦。ではありましたが、前日に夜の試合が終わってから移動してきたこと、またこの夜のニューヨークは気温10℃を切る寒さだったことなどから、レギュラー陣のうち、Ryan Zimmerman、Matt Wieters、Jayson Werthが欠場(Werthは前日の試合で途中退場したので欠場は予想していました。DL入りの必要はないようです)。また今日DLから復帰したTrea Turnerも寒さを考えて先発出場は回避しました。

こんなナショナルズですが、けが人続出という点ではメッツも似たようなもので、主砲のYoenis Cespedesが前日の試合でハムストリングを痛めて欠場(DL入りはしていませんが)し、内野のレギュラーのLucas DudaとWilmer FloresはDL入り。また、先発予定だったNoah Syndergaard(→Jacob deGromの間違いでした…)も登板を回避。ま、投手に関しては、代わりがMatt Harveyというところがメッツ投手陣の層の厚さなわけですが。

こんな感じで始まったこの試合。やはり両軍とも打線が湿りがちでした。初回にはBryce HarperがHarveyからセンター右へ先制2ラン、5回表にもJose Lobatonのソロで勝ち越し、とナショナルズが先手を取りましたが、いずれもTanner Roarkがリードを守り切れず追いつかれ、6回を終えて3-3の同点。この後はブルペン勝負となり、両軍ともヒットすら打てないまま延長戦に突入しました。

均衡を破ったのはやはりHarperでした。11回表1死で打席に入り、レフトへ流し打ちのツーベースヒット(ナショナルズにとってはLobatonのホームラン以来のヒット)。この後、ワイルドピッチで3塁へ進み、2つの死球で1死満塁。そして代打で起用されたTrea Turnerが打席に入ると、メッツのクローザーJeurys Familiaがストレートの四球をプレゼントしてくれて、結局これが決勝点。

最終回は連投となるShawn Kelleyがきっちり3人で打ち取りゲームセット。7回裏2死満塁で仕事をしたOliver Perez、その後を受けたJoe Blanton、勝ち投手となったEnny Romeroを含め、全員がきっちり仕事をしてくれたことが、今日の勝利を呼び込んだと言っていいでしょう。今日のMVPは、ブルペン陣を代表してKelleyとしておきます。

MVP: Shawn Kelley

2017/04/21

4/20 Zimの活躍でブレーブスをスウィープ

W3-2@ATL (Season 10-5)
Strasburg(W2-0) 7.0IP 2ER 6H 2BB 10K
Kelley(SV2) 1.0IP 0ER 1H 1BB 1K
Zimmerman 2/4 double HR(5) 2R 2RBI

ブレーブスの先発は大ベテランのナックルボーラーR.A. Dickey。メッツ時代の印象が強い投手ですが、ブルージェイズに行っていたこともあり、久しぶりの対戦。(風向き等の自然環境も含めて)はまれば手がつけられないのがナックルボーラーの常ですが、今日のDickeyはまさにそれ。Dickeyが投げた7イニングにナショナルズ打線が打ったヒットはわずか3本。四球もわずか2つでした。

しかし、その3安打のうちのRyan Zimmermanの打った2本で勝ちにつなげました。まず1本目は、2回表の先頭打者として打った右中間を深々と破るツーベース。この後、Matt Wietersの中飛で3塁に進み、Michael Taylorのやはり中飛で先制のホームを踏みました。そして2本目は、逆転され1点を追いかけていた6回表、2死走者なしでBryce Harperが歩かされた直後、フルスイングすると完璧な打球が左中間スタンドに飛んで行きました。逆転2ラン。結局これが決勝点となりました。

投げては先発のStephen Strasburgが7回を2失点。10三振を奪いながらも102球で終える好投。バックも再三の好守(Harper、Taylor、Adam Eatonがそれぞれライナーを好捕。最後はAnthony Rendonが三塁線のゴロをダイビングストップ)で盛り立てました。今季2勝目は通算71勝目。Jordan Zimmermannを抜いてチーム歴代単独トップに立ちました。

そして今日の最大の収穫はブルペンでしょう。3-2で迎えた8回裏、先頭の怖い怖いFreddie Freemanを左対左ということで送り出されたOliver Perezが左飛に打ち取ると、続く2人はKoda Gloverがあっさり料理。9回裏はShawn Kelleyが、2死から2人に出塁を許しはしましたが、無失点で終えてセーブ成功。1点差のリードをきっちり守りきり、新しい体制が機能しうることを示してくれました。

いい形でブレーブスに3連勝。次はニューヨークに乗り込み、メッツとの今季初めてのシリーズに臨みます。

MVP: Ryan Zimmerman

2017/04/20

4/19 HarperとZimの満塁弾でRossを援護

W14-4@ATL (Season 9-5)
Ross(W1-0) 7.0IP 3ER 6H 1BB 7K
Harper 4/4 double 2HR(5,6) BB 3R 5RBI
Zimmerman 3/5 HR(4) R 4RBI
Rendon 3/6 R
Eaton 2/5 BB 3R RBI SB(3)

Joe Rossが今季初先発。初回こそ最初の5人の打者のうち4人に出塁を許し(Freddie Freemanには四球)、2点を失う不安定な立ち上がりでしたが、なお1死1,2塁のピンチを併殺で切り抜けた後は落ち着いたピッチング。7回まで追加失点は3回裏のFreeman(お約束ですね)のソロによる1点だけに抑えました。ちょうど100球。上々の自身開幕戦となりました。

ちなみにFreemanは、6回裏のショートゴロでようやく凡退しましたが、8回裏にはタイムリーヒット。2試合計で、5打数4安打(1本塁打)3四球2打点。全く打ち取れる気がしません(笑)。

しかし、今日はBryce HarperがそのFreemanを上回る活躍。元々相性の良いブレーブス先発のJulio Teheranから初回に先制ソロ。逆転された直後の2回裏には2死満塁からなんと満塁弾。この後も敬遠四球を1つ挟んでシングルとダブルを打ち、全5打席で出塁。こちらは2試合計で、7打数6安打(2本塁打、3二塁打)2四球5打点。全く負けていません。

8回表にはRyan Zimmermanにも満塁弾が出て試合を決定付けるなど、しっかりと打線が援護し、Rossの初勝利を演出。今季初の3連勝です。

心配なのは、3回表の打席の途中で交代したJayson Werth。振りかけたバットを止めようとした際に腿を傷めた模様。重症でなければいいのですが。

MVP: Bryce Harper

2017/04/19

4/18 あり得ない無茶苦茶な主審

W3-1@ATL (Season 8-5)
Scherzer(W2-1) 7.0IP 0ER 2H 3BB 7K
Treinen(H1) 0.1IP 1ER 2H 2BB
Kelley(SV1) 0.2IP 0ER 1K
Harper 2/3 2double BB R
Zimmerman 2/3 double BB RBI

先発のMax Scherzerが7回無失点の素晴らしいピッチング。6回裏を投げ終えた時点で101球に達していましたが、7回表の打席に自ら入って続投した7回裏も三者凡退で抑え切る計116球の熱投でした。とはいえ、ブルペンが安定しているチームならシーズン序盤にこのような無理を強いる必要はないのに、そうはいかないのが今のナショナルズ(先日も同じことを書いたような)。ブルペンについては、後で戻ります。

そんなScherzerを打線が援護。ブレーブス先発のMike Foltynewiczに対して、5回表、先頭のMatt Wietersが二塁打で出塁すると、8番のWilmer Difoと1番のAdam Eatonのタイムリーが出て2点を先制。Scherzerが投げ終えた後の8回表には2死からRyan Zimmermanのタイムリー二塁打で追加点。3-0とリードしました。

そしてブルペンです。8回裏に起用されたSammy Solisはランナーを1人出しながら無失点。そして、9回裏のマウンドにBlake Treinenが送り出されました。3点リード、つまりセーブが付く場面としては最もプレッシャーの少ない場面での起用であり、ここしばらく不安定なピッチングが続いていたTreinenが立ち直るには絶好の機会でした。が、先頭のFreddie Freemanにシングルを打たれ(ま、Freemanは今日も2打数2安打2四球ですから、ナショナルズのユニフォームを着ている限り誰が投げても出塁は止められなかったかもしれませんが)、1死こそ取ったものの、Brandon Phillipsにもシングルを打たれるともうダメでした。続く打者にストレートの四球を与えて満塁とし、打率1割ちょっとのKurt Suzukiに押し出し四球。これまで我慢して使ってきたBaker監督も、流石に交代を告げざるを得ませんでした。試合後、Baker監督は記者に対し「今のブルペンは機能していない。何か手を打つ必要がある。」と述べており、少なくともTreinenのクローザーからの降格は間違いないものと思われます。ただ、今日代わって出てきて見事な火消しを務めたShawn Kelleyがクローザーになるとは明言していないので、もしかするとKoda Gloverという可能性もあると思われます。

ところで、この試合は主審が稀に見る無茶苦茶でした。試合を通じてストライクゾーンが安定せず両軍をイライラさせましたが(これはナショナルズの打者も苦しみましたが、Scherzerが救われた面もあった)、何と言っても最後の訳がわからない判定です。場面は、一打でれば同点の9回裏2死満塁。カウント1-2からKelleyが投じた外低めへにショートバウンドするスライダーを打者Chase D'Arnaudが空振りし、三振のはずでした。全く届かない距離のボール球でD'Anaudも三振だと思ってベンチに戻り、ナショナルズの選手たちはハイタッチを交わし、グラウンドキーパー達でさえグラウンド整備に出てきました。誰もが試合終了を確信していました。ただ1人を除き……主審のCB Bucknor。塁審を集めて協議した末の結論は、さっきのはファールだからカウント1-2からの試合再開でした(問題のシーンの動画はこちら)。ビデオ判定の対象外であり、ペナルティーを課されたくなければそのまま再開するよりありません。もう一度集中しろというのも酷な状況の中、Kelleyはもう一度同じスライダーを投げ、D'Anaudも同じような空振りをして(故意ではないと思いますが)、改めてゲームセット。なんとか勝ちましたが、もし負けていればと思うとゾッとします。勝ったにもかかわらず、ナショナルズの選手達は試合後も怒りが収まらない様子でした。主審CB Bucknor、お名前を覚えておきましょう。

ということで試合後のBaker監督のコメントは「無茶苦茶。それだけ」というものでした。

MVP: Max Scherzer

2017/04/18

Prospect Profile #31: Weston Davis

2017年の第2弾、全体31弾は、Weston Davis投手です。

[Player Data]
Name: Weston Davis
Position: RHP
Born: July 6, 1996
Birthplace: Bradenton, FL
School: Manatee HS (FL)
Height: 6-3
Weight: 185
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2014-11 (WAS)
Acquired: Draft (2014)
BA Organization Rank: NA
BA Overall Rank: NA

 [Scouting Report]
90マイル台半ばの速球とスライダー、チェンジアップを持ち球としており、先発投手としての可能性を持つ素材。制球力も平均以上。

 [Background]
2014年ドラフト11順目で高卒入団。ドラフト後、GCL Nationalsに合流したが、9試合で計16回1/3を投げて9.92/1.78の成績に終わった。さらに悪いことに、2015年の開幕直前に右肩痛を発症。手術を要するものではなかったものの、休養とリハビリで夏が過ぎ、このシーズンは実戦登板なしに終わった。

肩の状態が回復して迎えた2016年シーズン、やはり高卒ドラフト入団のMcKenzie Mills(Davisと同じ2014年入団)とTyler Watson(2015年入団)とともにAuburnのローテーションを組み、11試合に先発。2.67/0.93の好成績を残した。計54イニングで33奪三振はやや物足りないが、11与四球は悪くない。90マイル台前半をコンスタントに記録するなど、内容面でも評価を上げた。

2017年シーズンはHagerstown(A)のローテーション投手として開幕。

[Comment]
2014年の契約直後のひどい成績と2015年に一試合も登板できなかったことでほとんど忘れられた存在となっていましたが、2016年に一気に評価を上げました。Watson、Millsと切磋琢磨し、今シーズンを終えた時にはBAでプロスペクトと認識してもらえるように頑張りましょう。(2017年4月)

2017/04/17

4/16 チームを救うHarperの逆転サヨナラ3ラン

W6x-4 Phillies (Season 7-5)
Gio 7.1IP 2ER(3R) 5H 3BB 2K
Kelley(W2-0) 0.1IP 0ER
Harper 3/5 2HR(3,4) 2R 5RBI
Eaton 3/4 double 2R
Rendon 2/5 double R RBI

今季3度目の先発のGio Gonzalezがこの日も好投。Cesar Hernandezに先頭打者ホームラン(前日8回の決勝弾と2打席連続)を打たれるなど初回はややもたもたしましたが、以降はストライク先行のピッチングでフィリーズ打線を手玉に取りました。

援護したい打線も、1回裏にAdam Eaton、Anthony Rendonの連続二塁打で早々に同点に追い付き、3回裏にはBryce Harperの右中間のスタンドに運ぶ2ランで勝ち越し。最低限の仕事はしていました(もっと点が取れるチャンスがありながら、あと一本が出ませんでしたが)。

3-1のまま試合は8回へ。ブルペンが安定しているチームなら勝ちパターンの継投に入るところですが、今のナショナルズには無理な相談。7回まで93球のGioがそのまま8回のマウンドに登りました。しかし、1死後、Ceser Hernandez(またか)にシングルを打たれ、続くDeniel Navaにもレフト前へ運ばれ、しかもそれをJayson Werthが後逸(エラー)する間に、Hernandezが生還して1点差。Navaも2塁へ。Gioはここで降板となりました。

2番手としてKoda Gloverが出てきましたが、2死3塁までこぎつけながらTommy Josephに三遊間を破るタイムリーを打たれて同点(Gioの勝ち星は消える)。9回表にはBlake Treinenが先頭打者に二塁打を打たれたところから1死3塁のピンチを招くと、Freddy Galvisにセカンドゴロを打たせたものの、タイミングはアウトだったホームへの送球をMatt Wietersが落球し、勝ち越しを許してしまいました。守りのミスの連発で逆転を許し、もしこのまま負ければシーズンを左右しかねない最悪の敗戦となるところでした。

そんなチームの危機を救ったのは、やはりBryce Harperでした。9回裏2死1,2塁。フルカウント。Joaquin Benoirの投じた97マイルの速球を完ぺきに弾き返すと、打球はそのままセンターのフェンスを越える逆転サヨナラ3ランとなりました!!!確かに甘い球でしたが、あの極度の緊張感の中で完ぺきにとらえることができる身体的・精神的能力に改めて脱帽です。結局この日は2本塁打を含む3安打で5打点の大活躍。やはり持っているものが違います。

フィリーズとのシリーズを辛うじて勝ち越して終了。アトランタ、ニューヨーク、デンバーへの遠征での10連戦が始まることを思うと、なおさらHarperの一発に救われました。

MVP: Bryce Harper

2017/04/15

4/15 Murphyの連続試合安打ストップ

L2-4 Phillies (Season 6-5)
Roark(ND) 7.0IP 2ER 4H 0BB 3K / 2/2 double
Blanton(L0-2) 1.0IP 2ER 1H 1HBP
Heisey 1/3 HR(1) R RBI

Jackie Robinson デー。特に今年はRobinsonのメジャーデビューから70周年となる年ということでいろいろ盛り上がっていました。

さて、試合。前夜のサヨナラ勝ちの勢いそのままに猛打を、と期待しましたが、結果は惨憺たるもの。フィリーズ先発のJeremy Hellicksonとブルペンの前に凡打の山。ヒットはわずか4安打。しかもうち2本はナショナルズ先発のTanner Roarkが自ら打ったものであり、野手のヒットはわずかに2本でした。もっとも、その2本は、3回のAnthony Rendonのタイムリーと7回のChris Heiseyのソロ本塁打であり、いちおう2点は取りましたが、さすがにそれでは厳しい。

先発のRoarkはよく投げました。4回表に3連打と内野ゴロで2失点したものの、それ以外のイニングで許した走者はわずかに1人のみ(逆に言えば、あの4回表だけが惜しかった)。101球で7イニングを投げ切り、勝ち負け付かず。上記の通りヒットも2本打ち、孤軍奮闘という感じでした。

ともかく、7回裏にナショナルズが追いついて2-2の同点。ここまでは前夜と同じ展開でした。違ったのはブルペンが打たれたこと。8回表、2番手として起用されたJoe Blantonが先頭打者に死球を与え、1死後、Cesar Hernandezにいとも簡単にライトスタンドに運ばれてしまいました。昨日で流れが変わったかと思いましたが、また逆戻りです。

9回裏1死で打席には前夜のヒーローDaniel Murphy。開幕から10試合すべての試合でヒットを打ってきた(しかもうち9試合はマルチ安打)Murphyですが、この日はここまで3打数ノーヒット。この打席も平凡なセンターフライに倒れ、連続試合安打は10で途切れてしまいました。

なかなか勢いに乗れません。

4/14 今季初のサヨナラ勝ち(Murphy決勝打)

W3x-2(10) Phillies (Season 6-4)
Strasburg(ND) 7.0IP 2ER 5H 2BB 8K
Kelley(W1-0) 1.0IP 0ER 2K
Rendon 2/5 double RBI
Murphy 2/5 double RBI

先発のStephen Strasburg。速球はよく走り、コントロールもまずまず、111球の力投で7回2失点。惜しむらくは、2回表に簡単にストライクを取りに行ってTommy Josephにソロホームランを打たれたことですが、2点目のCesar Hernandezのタイムリーは甘いボールでもなかったので仕方なかったと思いますし、投球内容はとても良かったと言えるでしょう。

しかし、打線がなかなか援護できず。先制された直後の2回裏、Matt Wietersのタイムリーで同点としましたが、なお1死1,3塁のチャンスで勝ち越すことができませんでした(ただし!Wilmer Difoが見逃し三振に倒れましたが、これは、主審のひどい判定、つまり、明らかにベースの上を通っておらず、実際他の打者に対してはボールとコールしていた内への速球を2つもストライクとコールした結果であり、あれでDifoを責めるのはあんまりです)。以降はチャンスらしいチャンスも作れないまま推移し、Strasburgが7回表を投げ終えた時点では1-2とリードを許していました。

そんな中、なんとかStrasburgの黒星を消す同点打を7回裏に打ったのがAnthony Rendonでした。先日調子が上がっていないと書いたばかりでしたが、この日は第2打席で内野安打を放つと、7回裏2死2塁の場面で右中間のフェンス・スコアボードに直撃するタイムリー二塁打をかっ飛ばしました。これが今シーズン初の二塁打(長打)。少しずつでも調子を上げてくれるきっかけになるといいのですが。

調子が悪かったと言えば、ブルペン陣ですが、今日は頑張りました。8回表はKoda Glover、9回表はBlake Treinen、そして10回表はShawn Kelleyがそれぞれ無失点で終え、同点を維持しました。Treinenはまだボール先行の心配なピッチングでしたが、1イニング無失点というこの結果で楽になってくれるといいと思います。

で、迎えた10回裏。主役はやはりこの人たちでした。まず先頭のBryce Harperが鋭いライナーをライト前にはじき返すと、続くDaniel Murphyがレフトの左へ技ありの一打(記録は二塁打)を放ち、一塁からHarperが激走、最後はヘッドスライディングでサヨナラ勝ちを収めました。勢いの出そうな勝ち方だったので、明日から連勝を期待しています。

MVP: Daniel Murphy

2017/04/14

Prospect Profile #30: McKenzie Mills

先日、2017年版のMy Top 10 Prospectsの記事を更新しましたが、そのうち、Prospect Profileの記事がなかった選手について、順次アップしていきます。まずはその第一弾、通算第30弾は、McKenzie Mills。

[Player Data]
Name: McKenzie Mills
Position: LHP
Born: November 19, 1995
Birthplace: Marietta, GA
School: Sprayberry HS (GA)
Height: 6-4
Weight: 205
Bats: Left
Throws: LHP
Draft: 2014-18 (WAS)
Acquired: Draft (2014)
BA organization Rank: NA
BA Overall Rank: NA

 [Scouting Report]
長身から90マイル前後の速球を主体にカーブとチェンジアップを投げる先発型の左腕。

 [Background]
2014年ドラフト18順目で高卒入団した左腕投手。契約後にGCL Nationalsに合流し10試合に登板したが、計23イニングで5.87/2.13と打ち込まれた。

翌2015年も、開幕を迎えたAuburn(SS)で登板した全4試合で失点してGLCに降格となり、GCLでも登板した8試合中7試合で失点という残念な結果しか残せなかった。2チームで計12試合に登板して7.27/1.99。計34回2/3で奪三振24に対して、与四球が28と内容も散々。

2016年シーズンは、同じく高卒入団のWeston Davis(Millsと同じ2014年入団)とTyler Watson(2015年入団)とAuburnのローテーションを組んで開幕を迎え、シーズン終了までローテーションを守り切った。12試合に先発して3.71/1.33、53回1/3で46奪三振、28与四球と内容もかなり改善。

2017年はHagerstwon(A)のローテーション投手として開幕。

[Comment]
2016年にAuburnでローテーションを組み、今年も一緒にHagerstownで開幕を迎えたWatsonとDavisとの3人組では、現時点では3番目の扱い。前の2人を追い抜く奮闘を期待しています。(2017年4月)

2017/04/13

4/12 牽制死の重い罪

L1-6 Cardinals (Season 5-4)
Scherzer(L1-1) 6.0IP 1ER(3R) 4H 2BB 10K
Eaton 2/4 double RBI
Zimmerman 2/4 double

1回表に1点を先制されたとはいえ、その裏、先頭のAdam Eatonが左中間へのダブルで出塁し、2番のAnthony Rendonもセンター前にはじき返して、無死1,2塁。迎えるはBryce Harper。同点、あるいは逆転に向けての流れはできていました。

ところが、このムードに水を差したのがRendonの牽制死でした。問題のプレーは、カージナルス先発のMike Leakeの一塁への何でもない牽制で、一度はセーフの判定でしたが、カージナルスのチャレンジによりアウトと宣告されました。引っかかって逆を突かれたわけでもなく、漫然と立ったまま足から帰塁したところ、ベースに着地する前に腿にタッチされたというもの。緩慢プレーとしか言いようがありません。

この後、Harperは三振、Daniel Murphyも投ゴロに倒れて無得点に終わると、この後、なんと7回2アウトからMurphyがシングルを打つまで1人のランナーも出すことができませんでした。ことほど左様に牽制死というプレーは試合の流れを作ってしまう、という良い(悪い)例となりました。

しかし、Rendonは打率2割に満たないなど打撃も不振、守備でもミスを連発(エラーにカウントされないものも含めればここ試合ミスのない試合はないほど)。開幕戦を欠場した原因の自打球の打撲傷は無関係と本人は主張していますが、どこか試合に入っていけていない、集中力がないように見えます。少し心配。

ま、苦手意識のあるカージナルスを相手に2勝1敗で勝ち越して良かったと思いましょう。

2017/04/12

4/11 Murphy以下、打線の勢い止まらず

W8-3 Cardinals (Season 5-3)
Gio(W1-0) 7.0IP 1ER(2R) 6H 6K
Murphy 4/5 2double HR(2) 2R 5RBI
Wieters 2/3 double HR(1) R RBI
Werth 1/4 HR(1) R RBI
Harper 1/2 double 3BB 2R

前日の8回裏に7点を挙げたナショナルズ打線。この試合でも勢いはそのままでした。引っ張ったのはDaniel Murphy。まずは0-1で追いかける3回裏、Bryce Harperが歩かされて2死満塁となったところで打席に入り、一二塁間をゴロで破る逆転2点タイムリー。続いて5回裏には、やはり四球のHarperを置いてライトへ2ラン。さらに8回裏、2死2塁からダメ押しとなるセンターへのタイムリー二塁打。もう1本二塁打を打って、この日は計4安打、自己最多に並ぶ5打点を記録しました。前を打つHarperが警戒される中でのこの貢献は価値があります。

また試合展開という意味では、4回表に追いつかれた直後にJayson WerthとMatt Wietersが打った2本のソロホームランも大きな価値がありました。Wietersはホームランこそこれが1号ですが、ここまで8試合に出場(うち7試合で先発)し、.435/.552/.739。OPS1.291は、なんとMurphy(1.264)をも上回るチームトップ。絶好調です。

この援護を受けた先発のGio Gonzalezもよく頑張りました。4回までに2点は失いましたが、4回裏に勝ち越してもらった後の5-7の3イニングをきっちり9人で終える好投。今季初白星です。

心配なのは、昨日のヒーローStephen Drew。5回裏にピッチャーゴロを打ち、ファーストに向かう途中で腿の裏を傷めて途中交代。試合後のコメントからすると同じような箇所を傷めたTrea Turnerより重症でDL入りは確実な模様です。40人ロースターの健康な選手でショートを 守れるのはWilmer Difoだけという心配な状態になってしまいました。

MVP: Daniel Murphy

2017/04/11

4/10 Drewの好守で流れが一変

W14-6 Cardinals (Season 4-3)
Roark(W2-0) 5.0IP 3ER(5R) 7H 3K
Albers(H1) 2.0IP 0ER 1H 2K
Drew 3/4 double SF 3R 4RBI
Harper 4/4 2BB 2R 3RBI
Eaton 3/4 double SF BB 2R 3RBI
Zimmerman 3/4 double BB 2R SB(1)

この試合前半のナショナルズはミスのオンパレードでした。打っては、3回裏は1死満塁から連続三振、4回裏はやはり1死満塁からDaniel Murphyが6-4-3の併殺打。先発のAdam Wainwrightを攻め立てて大量のランナーを出し、実際そこそこ得点はしつつもあと一本が出ない。投げては、先発Tanner Roarkが2アウトからタイムリーを打たれて、あとひと踏ん張りができず。とはいえ、今日は、Roarkを責めるのは全くのお門違い。とにかく内野の守備がザルで、Roarkが投げている間だけでも、3エラーに加え、完全にタッチアウトのタイミングの送球をサードAnthony Rendonが軽率に処理して落球するというプレーもあり、足を引っ張り続けました。

これだけミスすれば勝てるはずがないのが野球のはずで、5回表の途中の時点では3-5とリードを許し、配色濃厚でした。

ところが、この流れを変えたのが、Trea Turnerの故障離脱で先発機会を得たショートStephen Drewの守備でした。5回表、3-5とリードされた直後、なお1死1,2塁のピンチでJhonny Peraltaの打球は三遊間を抜けようかという強いゴロでしたが、これをDrewがダイビングキャッチ。すぐさま立ち上がって二塁に送球し、一塁にも転送されてダブルプレー(一度はセーフと判定されましたが、レビューでひっくり返りました)。まあ、こちらの動画をご覧ください

これでピンチを切り抜けると、以降はまさかのナショナルズペース。その裏、Drewの二塁打も含む4連打で同点に追い付き、Adam Eatonの犠飛で勝ち越しに成功。Drewは6回裏にも犠飛で1点を追加。投げては、6‐7回は前日にロースター入りしたばかりのMatt Albersが見事に無失点で抑え、8回表は前日サヨナラ打を浴びたKoda Gloverが見事に三者凡退。そして8回裏には打者11人を送る猛攻で7点を追加し、結果的には大勝となりました。

なんだかしっくり来ない心境ですが、勝ちは勝ち。ま、いいか。

MVP: Stephen Drew

2017/04/10

4/9 9回2死からZim同点弾も、サヨナラ負け

L3-4x@PHI (Season 3-3)
Strasburg 7.0IP 3ER 5H 3BB 8K
Glover(L0-1) 0.2IP 1ER 2H 1BB
Zimmerman 1/1 HR(3) R 3RBI
Lind 2/4 double R

前夜の大敗をイメージを早く払拭したいナショナルズでしたが、先発したStephen Strasburgが2回裏に先制を許し、追いかける展開。Strasburgは5回にも2失点。105球で7イニングをしっかり投げ切って内容は悪くはなかった、いや、むしろ良かったと思いますが、結果は付いてきませんでした。3本のタイムリーがいずれも2アウトからと、もう一踏ん張りが足りなかったという印象。

まあ、いずれにして今日は打線が全く援護できませんでした。前日の試合で足を傷めたTrea Turnerが欠場した上(DL入りするほどのことではないとの判断は変わっていません)、ナイトゲームの翌日のデーゲームということでRyan ZimmermanとMatt Wietersの2人が先発を外れたことで、一気に貧弱になった打線は8回までわずか3安打、無得点。

迎えた9回表も既に2アウト。ランナーを1,2塁に置いていたとはいえ、敗色ムード濃厚。ところが、ここで代打に送られたZimmermanがまさかのレフトスタンドへの同点3ランを打ち、さらに続く代打Wietersも右中間フェンス直撃の二塁打。後続が倒れ、勝ち越すには至りませんでしたが、ムードは悪くありませんでした。

が、今のブルペンはこのムードに乗り切れません。同点の9回裏のマウンドに送られたのはここまで大きな失敗らしい失敗をしていない唯一の投手だったKoda Gloverでしたが、この日は完全にボールが上ずり、先頭打者に四球。その後2死1,3塁までこぎ着けましたが、最後はCesar Hernandezにレフト前に落とされ(どん詰まりでしたが)、サヨナラ負け。

フィリーズとのシリーズを負け越し、シーズン成績は3勝3敗。ホームに戻ってカージナルスを迎えます。

2017/04/09

4/8 悪夢のような初回が全て

L3-17@PHI (Season 3-2)
Guthrie(L0-1) 0.2IP 10ER 6H 4BB
Murphy 3/4 2doubles 2R
Werth 2/3 2RBI
Rendon 2/4

あれはなんだったんだろう。悪い夢であってほしい。そんな初回の攻防がこの日の全てでした。

最初は良かったんです。1回表、先頭のTrea Turnerが三遊間への内野安打で出塁し、すぐさま二盗。続くAdam Eatonが歩いて無死1、2塁。Bryce Harperは倒れたもののDaniel Murphyが一二塁間をゴロで破り、まず1点と誰もが思いました。が、Turnerは3塁ストップ。しかもハムストリングを傷めたためそのまま退場となってしまいました。それでもなお1死満塁とチャンスだったのですが、Ryan Zimmermanが最悪のサードゴロ併殺。まさかの無得点に終わってしまいました。

そしてその裏です。マウンドに上がったのは、マイナー契約招待選手から結果を残して生き残ったJeremy Guthrie。スプリングトレーニングで好投していたのでこの日も期待していましたが、蓋を開ければとんでもないことになってしまいました。打者12人に対し、ダブル、シングル(二盗)、四球、犠飛、シングル、シングル、四球、犠飛、四球、四球、トリプル、シングルと打たれ続けで、都合10失点。しかも、取ったアウト2つはいずれも犠飛であり、記録上凡退させた打者は1人もいないという内容。まあ、、、ここまで来ると運にも見放されたという感じですが、それでも結果は結果。昨季は2球団のAAAで投げ、オフにはオーストラリアのウィンターリーグで投げてきたGuthrieがようやく掴んだ復活のマウンド、しかもこの日が38歳の誕生日。ストーリーはできあがっていましたが、結果はあまりにも厳しいものとなりました。次の機会はないでしょうね、さすがに。

ともかくこれで試合は事実上終了。あとの関心はどの野手がいつマウンドに上がるかでしたが、意外にも最後まで投手が投げました。笑'

気になるTurnerの足の状態ですが、試合後のレポートでは軽傷で2,3日休めば大丈夫だろうということでした。ただ、足はTurnerの重要な武器の一つだけに心配です。

2017/04/07

4/7 7点リードしても薄氷の勝利

W7-6@PHI (Season 3-1)
Scherzer(W1-0) 6.2IP 2ER 4H 2BB 7K
Glover(HD2) 1.0IP 0ER
Treinen(SV3) 1.0IP 2ER 2H 1BB 1K
Harper 2/4 HR(2) BB 2R 2RBI
Murphy 2/4 double HR(1) BB 2R 2RBI
Werth 1/4 HR(2) R 3RBI

開幕から4戦目にして前年サイ・ヤング賞のMax Scherzerが初めてマウンドに上がる(しかも、前の3人ともが6回2失点以下に抑えた)という辺り、ナショナルズのローテーションの層の厚さを表していますね。素晴らしい。

で、当然の如くScherzerも好投。3回まではパーフェクト。4回裏に1死1,3塁のピンチを作るものの三振とショートゴロで切り抜け、5回裏も無失点。6回裏に1点を失いましたが、マウンドに上がっている間の失点はそれだけ。球数が98球に達し、7回裏2死2塁で降板するまで、完全に試合の主導権を握るピッチングを展開してくれました。

打線もしっかり援護。まず初回、1死1塁からBryce Harperがライトスタンドへの2号2ラン。3回表は2死2塁からDaniel Murphyが1号2ランを右中間へ。さらに、5回表にはJayson Werthが1死2,3塁からレフトへ高々と打ち上げる3ランを放ち、この時点で7-0とリード。Scherzerのピッチングとも相まって、今日は楽勝だな、というムードで見ていました。

しかし、今日もブルペンがピリッとしません。Scherzerの後を受けたSammy Solisが二塁打、本塁打と続けざまに打たれてあっという間に3失点で3点差に詰め寄られると、8回裏の頭から起用されたEnny Romeroも内野安打と四球で無死1,2塁とするだけで降板。このピンチの後を受け、3人続けてフライアウトを打たせてしのいだKoda Gloverだけが救いでした。

そして、9回裏。3点リードと前日のセーブ失敗を払拭するには最もありがたい場面での登板となったBlake Treinenでしたが、先頭打者のセンター前シングルの後、Freddy Galvisにライトスタンドに運ばれてとうとう1点差。次の打者から三振を奪ったものの、その次の打者にはストレートの四球を与え、たまらずMuddux投手コーチがマウンドへ。どうなることかと冷や冷やしましたが、後続をライトフライとファーストゴロに打ち取りゲームセット。薄氷の勝利でした。

Treinenは3連投(その前の開幕戦も含め、チームの全4試合で登板)。多少の疲れはあったはずです。明日はTreinenを使わなくてもいいような大勝を期待したいところです(なお、先発投手はJeremy Guthrieと発表されています。誰が25人枠から外れるかは未発表。)。

MVP: Max Scherzer

4/6 Gio好投もブルペン4失点で逆転負け

L3-4(10) Marlins (Season 2-1)
Gio 6.0IP 0ER 7H 1BB 7K
Kelley(BS1) 1.0IP 2ER H BB K
Treinen(BS1) 0.1IP 0ER H K
Blanton(L0-1) 1.0IP 1ER 3H
Eaton 1/5 HR(1) R RBI
Werth 2/4 HR(1) R RBI
Zimmerman 2/5 double HR(2) R RBI

雨で開始が1時間以上遅れ、途中でも1時間ほど中断。その上、終盤の2度のリードを守りきれず延長戦に入り、結局敗戦。後味の悪い試合になりました。

先制はナショナルズ。初回、Adam Eatonが移籍後初のソロ本塁打を右中間に運び1点。打線はこの後沈黙してしまいますが、今日の先発のGio Gonzalezは素晴らしく、6回までの全イニングで走者を許しながらも要所を併殺打と三振で切り抜け、このリードを守りきりました。球数も90球でまとめいましたが、6回表を終えたところで雨で中断。Gioはここで降板となりました。

1時間の中断後に1-0で試合再開。7回表は今季初登板のKoda Gloverがセカンド内野安打とパスボールで無死2塁のピンチを作りましたが、後続を抑えて無失点。その裏にJayson Werthの今季1号ソロが出て2-0とリードを広げ、残すは2イニング。もう大丈夫かなと思いました。

しかし、残念ながら今日はこの後のブルペンがダメでした。まずはShawn Kelley。8回表に出てくると今季初登板で力が入った感じの上ずり方で先頭打者を歩かせ、2アウトをとった後、J.T. Realmutoに左中間への同点弾を打たれました。これでGioの白星は消滅。それでも、その裏にRyan Zimmermanにセンターのフェンスをぎりぎりで超える2号ソロが出て勝ち越し。レビューの末に認定されたこともあって大いに盛り上がりました。が、それでも勝ちきれません。9回表に起用されたSammy Solisがまた先頭打者に四球。この後2死3塁までこぎつけますが、右の代打Tyler Mooreに対して投入されたクローザーのBlake Treinenが投じた球をセンター前に弾き返されて再び同点となりました(Mooreの活躍は結構ですが、ここは抑えたかった)。9回裏にナショナルズはサヨナラのチャンスを作りますが、Trea Turnerの不運なファーストライナー併殺で逸すると、10回表にJoe Blantonが3本のヒットで勝ち越しを許してこれが決勝点。これだけ出る投手出る投手、みんなが打たれては勝てるはずはありません。

3試合目で初黒星を喫しましたが、長いシーズンに負ける日があるのは当然。大事なのは、連敗しないことです。特にTreinenはクローザーとしての初のセーブ失敗の後の次の登板が重要です。失敗しないクローザーはいません。失敗の後いかに切り替えて次の試合できっちり投げられるかどうかが、クローザーとしてやっていけるかどうかの分かれ道。注目を浴びる中で、です。頑張れ。

2017/04/06

My Top 10 Prospects 2017

マイナーリーグもいよいよ4月6日に開幕。プロスペクトたちの所属先が明らかになってきたことから、My Top 10 Prospectsも更新します。(2016版はこちら

いつもと同じように、2017年開幕時点で以下の2つの要件を満たすプロスペクトの中から、野手、投手それぞれ5人ずつ選びました。
AAA以上を未経験
24歳未満

選び終えた感想を先に書くと、今年はいつになく難しかった・・・です。3月にMLB.comのトッププロスペクトの記事を書いた際にも言及したように、ナショナルズ組織内のトッププロスペクトには圧倒的に野手が多く、投手は数えるほどしかいません。したがって、野手は泣く泣く外した選手がいた一方で、投手は5人の枠を埋めるのに苦労させられました(というか、後述の通りまだ埋まっていません・・・)。

ともかくも今年のリストの発表です。

HITTERS 
Andrew Stevenson, OF (22, AA)
Victor Robles, OF (19, A+)
Carter Kieboom, SS (19, A)
Juan Soto, OF (18, A)
Drew Ward, 3B (22, AA)
Luis Garcia, SS (16, DSL?)

各種プロスペクトランキングでトップ10に入るAndrew StevensonVictor RoblesCarter KieboomJuan Sotoの4人までは議論の余地なし。

問題は、5人目を誰にするか。かなり悩みました。候補となったのは6人(笑)。まず、2016年の5人のうちStevensonとRoblesを除く3人(Jackson Reetz、Drew Ward、Anderson Franco)もここで候補になるには十分な期待感を維持しています。昨年のドラフト2順目のSheldon Neuseも一部で高く評価されており、フォローしたい選手です。また、もう1年前、2015年のドラフト2順目高卒入団でスイッチヒッター挑戦中のBlake Perkinsも評価を上げている面白い存在。そして、昨年夏に16歳でFA契約し、潜在能力では一番高いとも言われるドミニカ出身の遊撃手Luis Garcia。

以上6人の中から、悩みに悩んだ末に選んだのがDrew Ward。将来メジャーに到達できるかどうかの正念場となる今シーズンを精いっぱい応援する気持ちから選んでみました。

最後まで迷ったのがLuis Garciaの扱い。未だ実戦デビュー前で、どうやら今年はドミニカ共和国で育成される見込みとのことでいったんは外しましたが、(下記のとおり、とりあえず投手の5人目が決まらなかったこともあり)特別に6人目の野手として加えました。

PITCHERS
Tyler Watson, LHP (19, A)
Weston Davis, RHP (20, A)
McKenzie Mills, LHP (21, A)
Jesus Luzardo, LHP (19, Rehab)
PTBNL

昨年の5人のうち、Lucas Giolito、Reynaldo Lopez、Austin Voth、Erick Feddeの4人が卒業(GiolitoとLopezはトレードがなくてもメジャーデビューで卒業。VothはAAA昇格。Feddeは年齢)。残るTyler Watsonはもちろん今年も選ぶとして、あとは野手とは全く異なる意味で悩みました。

とにかく候補がいない。まず、BAのトップ30で上記の条件に合致するのは、Watsonを除けば15位のJesus Luzardoと29位のJoan Baezのみ。Luzardoは昨年のドラフト4順目ですが、プロ入り後はTJからのリハビリしかしていません。まあ、それでも期待感と、おそらく今季中に実戦デビューを果たすとみられることから、入れましょう。ただし、もう1人のBaezはドミニカ出身の先発右腕で90マイル台後半の速球が武器と言われていますが、既に22歳で、昨シーズンのHagerstownでの防御率が3.94、四球もかなり多いということで有力候補とは思えません。

こういう状況で目を付けたのは、昨シーズンWatsonとAuburn(SS)でローテーションを組み、今シーズンもそろってHagerstown(A)の先発投手として開幕するWeston DavisMcKenzie Millsの2人。2人とも2014年ドラフトで高卒入団のまだ若い投手であり、期待していいのではないかと思います。

Watson、Luzardoにこの2人を加えて4人まで来ましたが、あと1人が決まりません。ドミニカ出身者から探そうとHagerstown以上の開幕ロースターを見ても候補者らしい候補者がいません。仕方ありません。ひとまず投手は4人で開幕し、後日、Auburn(SS)とGCL(Rk)のシーズンが開幕する時点で追加指名することでご容赦いただきたいと思います。

4/5 4回裏の集中打で逆転勝利

W6-4 Marlins (Season 2-0)
Roark(W1-0) 6.0IP 2ER 3H 2BB 6K
Treinen(SV2) 1.0IP 1ER 2H 2K
Wieters 3/3 double 2RBI BB
Zimmerman 1/3 HR(1) BB 2R RBI
Harper 2/4 double R 2RBI

開幕戦を欠場したAnthony Rendonも6番サードで先発。レギュラーが全員そろいました。昨シーズンは開幕戦で負傷者が出て苦労しました。今シーズンはこのまま1試合でも多くフルメンバーで戦えることを願います。

さて、試合。

1回表、制球に苦しむナショナルズ先発のTanner Roarkが、シングルと2つの四球で2死満塁のピンチを作り、Marcell Ozunaにセンター前タイムリーを打たれて2失点。2回表には2つの死球にワイルドピッチと序盤のRoarkはかなり危ういピッチングでした。

しかし、そんなRoarkを打線がしっかり援護。まずは2回裏、Ryan Zimmermannが右中間スタンドへ1号ソロを放って1点差。そして4回裏、四球のAdam Eatonを置いてBryce Harperがライト線へのタイムリー二塁打を打って同点。さらに、Daniel MurphyとMatt Wietersにもタイムリーが出て、この回打者一巡の集中打で一挙4得点。中でも1点差を3点差とするWietersのタイムリーは試合の流れを決定付ける貴重な一打でした。Wietersはこの試合、3打数3安打2打点。新チームで幸先の良いスタートを切っています。

こうして援護をもらったRendonは、追加点を許さないまま97球で6回を投げ切り、あっさりとクオリティ・スタートと今季初白星を記録しました。2回までで40球以上を投げていたことを思うとよくぞ立ち直ったものです。

7回以降はブルペンが今日も機能。7,8回をEnny Romero、Joe Blanton、Oliver Perezの3人が1失点でつなぐと、3点リードの9回表はクローザーBlake Treinenが危なげなく締めくくりゲームセット(1点くらい失ってもいいという守り方をしての1失点は気にしなくていいです)。

いい勝ち方で開幕2連勝です。

なお、5回表にマーリンズの代打でTyler Mooreが登場し、センターオーバーの二塁打を打ちました。昨春、ブレーブスにトレード放出された後、結局メジャーに上がることのなかったMoore。今季はNRIとして参加したスプリングトレーニングを経てマーリンズのベンチバットとして開幕ベンチ入り。これからも頑張ってください。

さらに追記でもう1つ。レッドソックスのSandy Leonが延長12回裏にサヨナラ3ラン。今やすっかりレッドソックスの正捕手となったLeonですが、あのLeonがこうして活躍する日が来るなんて、心から嬉しいです。特にレッドソックスで。もう最高です。

MVP: Matt Wieters

2017/04/04

4/3【開幕戦】期待通りの一戦

W4-2 Marlins (Season1-0)
Strasburg(W1-0) 7.0IP 2ER 6H 0BB 3K
Treinen(SV1) 1.0IP 0ER 2K
Harper 1/3 HR(1) BB R RBI
Lind 1/1 HR(1) R 2RBI

いよいよ始まりました、2017年シーズン。開幕戦のスタメンは次の通り。

1. Trea Turner, SS
2. Adam Eaton, CF
3. Bryce Harper, RF
4. Daniel Murphy, 2B
5. Ryan Zimmerman, 1B
6. Jayson Werth, LF
7. Stephen Drew, 3B
8. Matt Wieters, C
9. Stephen Strasburg, P

1,2番、特にAdam Eatonを何番に入れるべきかは諸説ありましたが、ひとまずオーソドックスなこの形に落ち着いたようです。レギュラー陣で唯一欠場したのがサードに入るべきAnthony Rendon。STの試合中に当てた自打球の痛みが完全には引いていないためとのこと。試合前の打撃練習には参加していたようなので、大事ではないと思われますが、やや心配です。

さて試合。

序盤3回まではナショナルズペースでした。3年ぶりの開幕投手を務めたStephen Strasburgが90マイル台後半の速球を主体としたピッチングで最初の8人の打者を抑えるいい立ち上がり。打線も、マーリンズ先発のEdinson Volquezに対して1回裏先頭のTrea Turnerがレフトフェンス直撃の二塁打で出塁する幸先のいい立ち上がりでした。しかし、この後、無死1,2塁(重盗で1死2,3塁)としながらBryce Harper、Daniel Murphy、Ryan Zimmermanが3連続三振。4回も得点圏に走者を置きながら得点できず。

こうなるとどうしても流れがマーリンズに行ってしまうのが野球というスポーツ。4回表に3本の長短打を集められて2点を失いました。ただ、今日のStrasburgが素晴らしかったのは、この後ズルズル失点を重ねるのではなく、ここから立ち直り、むしろギアを上げ、追加点を許すことなく7回を投げ切ってくれたことでしょう。

Strasburgを援護したいナショナルズの反撃は、最後までとらえきれなかったVolquezが降板した直後の6回裏。1死走者なしで、マーリンズ2番手のDavid Phelpsから豪快に右中間スタンドへ放り込んだのは、誰あろうBryce Harperその人でした。自身5度目の開幕戦で通算5本目となる開幕アーチ。これで1点差。さらに、7回裏、2死走者なしからMatt Wietersがナショナルズでの初安打で出塁。そして、続くStrasburgのところで送られた代打Adam Lindが、2ボールからの3球目、外低めへの速球を強振すると、打球はセンター右への逆転2ランとなりました。これにより、Strasburgの立場は負け投手から勝ち投手に。代打要員として契約したLindが、まさに期待通りの働き。素晴らしいの一言です。

リードして、残すは2イニング。8回はまだリードされていた場面でウォーミングアップを続けていたSammy Solisがそのまま起用され、あっさり三者凡退(ホールド)。そして、9回は新クローザーBlake Treinenがツーシームとスライダーを駆使してマーリンズの中軸を圧倒し、セーブに成功しました。

先発が好投して勝ち星。3番がホームラン。代打策も成功。新クローザーが支配的な内容でセーブを記録。期待通りの開幕戦でした。

今シーズンも楽しく応援できそうです!

MVP: Adam Lind

2017 スプリングトレーニングロースター情報 = ロースター異動まとめ(2017年3月)

2017年のナショナルズのスプリングトレーニングに参加した選手です。ロースターカットがあれば、随時更新していきます。

[PITCHER] 
Stephen Strasburg
Max Scherzer
Gio Gonzalez
Tanner Roark
Shawn Kelley
Blake Treinen
Sammy Solis
Koda Glover
Oliver Perez
Enny Romero
Joe Blanton
Joe Ross → 4/2 optioned to AAA
A.J. Cole → 3/29 optioned to AAA
Trevor Gott → 3/29 optioned to AAA
Rafael Martin → 3/24 optioned to AAA
Matt Grace → 3/24  optioned to AAA
Austin Adams → 3/17 optioned to AAA
Austin Voth →3/13 optioned to AAA
Jimmy Cordero →3/13 optioned to AAA
[Non-Roster Invitees] 
Jeremy Guthrie → 4/2 minor
Vance Worley → 3/29 released
Neal Cotts → 3/29 minor
Jacob Turner →3/29 minor
Joe Nathan → 3/27 released
Matt Albers → 3/27 released
Erick Fedde → 3/24 minor
Braulio Lara → 3/20 minor
Tayler Hill → 3/13 minor
Dustin Antolin →3/13 minor
Nick Lee →3/13 minor
Derek Eitel →3/10 minor
Kyle McGowin → 3/10 minor
Wander Suero →3/10 minor
Mike Broadway → 3/10 minor
Tim Collins → 3/10 minor

[CATCHER] 
Jose Lobaton
Matt Wieters
Pedro Severino → 3/24 optioned to AAA
Derek Norris → 3/15 released → 3/25 TB (1年120万ドル)
Raudy Read →3/13 optioned to AA
Spencer Kieboom →2/28 DFA(引き続きNRIとして帯同) → 3/20 minor
 [Non-Roster Invitees] 
Jhonatan Solano → 3/29 minor

[INFIELDER] 
Ryan Zimmerman
Daniel Murphy
Anthony Rendon
Trea Turner
Stephen Drew
Adam Lind
Wimer Difo
Clint Robinson → 3/28 DFA → minor
Matt Skole →3/13 optioned to AAA
Jose Marmolejos →2/24 60日DL
 [Non-Roster Invitees] 
Emmanuel Burriss → 3/24 minor
Grant Green → 3/20 minor
Neftali Soto → 3/20 minor
Corban Joseph →3/13 minor
Drew Ward →3/13 minor

[OUTFIELDER] 
Bryce Harper
Jason Werth
Adam Eaton
Chris Heisey
Michael Taylor
Brian Goodwin → 3/24 optioned to AAA
Rafael Bautista → 3/17 optioned to AAA
[Non-Roster Invitees] 
Brandon Snyder → 3/26 minor
Andrew Stevenson →3/13 minor

[4月2日]
開幕前日。最後のロースター整理は意外なものでした。野手で最後まで競っていると見られたMichael TaylorとWilmer Difoの2人ともが残り、投手もSammy Solis、Koda Gloverの2人は残って、外れたのはJoe RossとJeremy Guthrieの2人でした。Joe Rossは先発5番手が最初の2周りは必要ないためと、投球回数の調整の意味があると思われます。GuthrieはFAとなることもできましたが、マイナー契約のままでひとまずマイナー(AAA)で開幕を迎えることを了承してくれました。現時点では、先発に何か合った場合の一番手という扱いと見られます。

[3月29日]
A.J. Cole、Trevor Gottの両投手をAAAにオプションし、Jhonatan Solano捕手、Neal CottsとJacob Turnerの両投手をマイナーキャンプ行きとし、Vance Worleyを解雇しました。

Coleは先発投手としてメジャーの5人に何かあった時に呼ばれる一番手であることは明らか。しっかりAAAで調整を進めて備えていてください。Gottも、現在の健康なブルペンに割り込むことはできませんでしたが、いずれチャンスは来るはず。ベテラン3投手は結果が残せなければこの結果は仕方ないでしょう。

さて、これでロースターは27人。NRIで残っているのは、Jeremy Guthrieだけとなりました。野手は、Michael TaylorとWilmer Difoの一騎打ち、投手は、Koda Glover、Sammy Solis、それにGuthrieの中から1人が外れることになるとみられます。いよいよ大詰めです。

[3月28日]
Clint Robinsonをウェイバーに公示しました。獲得する球団があれば移籍。なければAAA行きを受け入れるかFAとなるかをRobinsonが選択します。いずれにせよ、Robinsonのナショナルズの開幕ロースター入りはなくなり、左のベンチバット/ファーストの控えはAdam Lindで確定しました。スプリングトレーニングでRobinsonが大ブレイクすることもなく、レギュラー陣やLindに故障が発生することもなく、2月にLindと契約した時点で予想されていた通りの結末となりました。(別記事もご参照ください

[3月27日]
Joe NathanとMatt Albersの両ベテラン・ブルペン投手を解雇しました、というか2人とも開幕ロースターに入れない場合には選手側に解雇を求めることができる条件がついたマイナー契約で、それを行使したということです。

Nathanは12試合で防御率3.86とまだ投げられるところを示し、Albersに至っては10試合11.2イニングを投げて無失点という結果を残しました。が、それでも、割って入ることができないのが今のナショナルズ・ブルペン(クローザーとしての実績のある投手こそいませんが、各選手が大きな故障もなく順調に仕上げてきています)。2人には、どこかでもう一花咲かせてくれることを応援しています。

[3月26日]
NRIの野手で最後まで残っていたBrandon Snyderにもマイナー行きが通告されました。21試合に出場し、.276/.405/.448と比較的頑張っていましたが、チームにとっては幸運にもほとんど故障者が出ない状態では付け入るスキがありませんでした。

これにより、残る野手のロースター枠争いは、Adam LindとClint Robinsonから1人、Michael TaylorとWilmer Difoから1人という構図となっているようです(それぞれ前者が現時点で有力か)。

[3月25日] 
24日に最後のダブルヘッダーを終え、開幕まで残り10日を切ってきたことで、いよいよロースター整理が進みだしました。この日は、Pedro Severino, Matt Grace, Rafael Martin, Brian Goodwinの4人をAAAにオプションし、NRIのEmmanuel Burrissをマイナーキャンプ行きとしました。NRIの野手はこれでBrandon Snyderを残すのみです。

Pedro Severinoはこの春も17試合に出場して.292/.2320/.333と評価を上げました。どのタイミングになるかは分かりませんが、メジャーの2人に何かあった時の昇格一番手。隙があればレギュラー獲りを目指してもらいたいところです。

Matt GraceとRafael Martinの2人は、それぞれ8試合に投げて、1失点と2失点。結果は十分残しましたが、例年になく健康で、かつ高いレベルの競争が展開されているブルペン投手の争いの中では、開幕ロースター入はできませんでした。とはいえ、優勝を目指すチームにとっては欠かせないピースであることに違いはありません。いずれ呼ばれるでしょうから、しっかりAAAで待機願います。

一方、残念だったのは、Brian Goodwin。昨年のセプテンバーコールアップで大いに評価を上げ、片やMichael Taylorの不振もあって、出来次第では開幕ベンチ入りもあるかと言われて迎えたキャンプで、実際途中出場も含めれば22試合とチームで3番目に多い出場機会も与えられましたが、.114/.231/.159、チームトップの13三振と散々な結果に終わりました。

また、先日ナショナルズから解雇されてFAとなっていたDerek Norrisがレイズに入団しました。1年120万ドル+インセンティブという契約内容。奇しくもレイズは、オフにWilson RamosがFA契約したチームでもあります。Ramosが戻ってくるのは早くても夏前、戻ってきてもフルでキャッチャーが務まるかどうかは微妙なので、2人ともが活躍できる可能性はあるはず。ともかくすんなりと行き先があってよかったです。これからも頑張ってください。

[3月24日]
Erick Feddeがマイナーキャンプ行きとなりました。前日の試合で5回無失点の好投したのを始め、この春は3試合の先発を含む5試合に投げ、3.29/0.95の成績で、大いに評価を高め、今シーズン中のメジャーデビューをほぼ手中にしました。開幕はAAAと見込まれますが、しっかり調整し、万全の状態でメジャーデビューを迎えることを期待しています。

[3月20日]
いずれもマイナー契約招待選手だった、Spencer Kieboom, Braulio Lara, Neftali Soto, Grant Greenの4人をマイナーキャンプ行きとしました。

[3月17日] 
Rafael Bautista外野手とAustin Adams投手の2人をSyracuse(AAA)にオプション。Bautistaは17試合に出場し、28打数で.321/.345/.393の成績で高い評価を受けていました。今シーズン中のメジャーデビューも視野に入ってきたはず。頑張りましょう。Adamsは6試合5イニングで3失点。8奪三振は目立ちますが、6四球も悪いほうで目立ちました。

[3月15日]
Derek Norrisを解雇しました。詳細は別記事

[3月13日]
2度目のロースターカットは、Austin Voth、Jimmy Cordero、Tayler Hill、Dustin Antolin、Nick Leeの5投手、Raudy Read捕手、Drew Ward、Corban Joseph、Andrew Stevenson、Matt Skoleの4野手、合わせて10選手にマイナーキャンプ行きが命じられる大規模なものとなりました。

このうち、意外と早いタイミングでカットされて残念だなという印象なのが、Andrew Stevenson(23打席で1本塁打を含む.304/.333/.522)と、Austin Voth(3試合計4.2インングを無失点、被安打4、無四球、5奪三振)の2人。2人とも首脳陣の評価は上々。早いタイミングでのメジャーデビューを期待して見守りましょう。なお、Nick Leeは左ひじの手術を受け、当分の間はリハビリ生活を送ることになるようです。

[3月10日]
最初のロースターカットがあり、Kyle McGowin、Derek Eitel、Wander Suero、Mike Broadway、Tim Collinsの5人がマイナーキャンプ行きとなりました。いずれもNRIとして参加していた投手で特に驚きはありません。Danny Espinosaのトレードによる新加入の若手のKyle McGowinは3月2日には先発機会も与えられました(2回無失点)が、さすがにそろそろ出番がなくなってきました。マイナーキャンプで先発としてしっかり調整し、AAAでチャンスをうかがいましょう。

2017/04/03

テキトーなシーズン予想

さ、開幕直前。今年もやります。超テキトーなチラ裏シーズン予想。

1. Stephen Strasburgが完全試合
開幕戦で白星発進のStrasburg。素晴らしいピッチングを続け、5月28日のパドレス戦では完全試合を達成たりして、シーズンでは16勝に止まるが、ポストシーズンでは計3勝と貢献。

2. 5月にErick Feddeがデビュー
開幕したAAAで十分すぎる成績を残して待機。先発陣にDL入りが最初に発生した5月29日に早くもメジャーデビューし、初先発初白星。ただ、次戦で打たれ、レギュラー投手の復帰によりマイナーに戻される。次の機会は8月上旬で、以降はメジャーに定着するが、9月に入るとイニング上限に達し、シャットダウンとなる。

3. Turnerがリーグ盗塁王
1番ショートとして160試合に出場。デビュー年ほどではないが十分な打撃成績(.298/.343/.468)を残す。そして足。6月には1試合4盗塁を記録するなど、とにかく走りまくり、シーズン75盗塁で堂々のリーグ盗塁王。リーグMVP投票でも下位ながら得票。

4. HarperがMVP投票2位
開幕から絶好調で4月の月間MVP。夏場に一時スランプに陥るが8月には復活し、9月には再び月間MVP。ポストシーズンも打ちまくり、NLCSでは3本塁打でシリーズMVP受賞。オフのリーグMVP投票では、Kris Bryantにわずかに届かず2位。

5. Zimmermanが復活
適度に休ませながらというチーム方針で久しぶりに健康にシーズンを過ごし、DL入りすることなく130試合に出場。打率.288、25本塁打80打点を記録。打順も開幕直後の下位から次第に上がり、ポストシーズンでは5番に入る。

6. Roarkがチーム最多勝
1年を通じてローテーションを守ったRoarkが19勝でチーム最多勝。防御率も2点台に止め、サイ・ヤング賞投票でも4位に入る。オフに入ると比較的チームフレンドリーな額で4年(+オプション)の長期契約を結ぶ。

7. Treinenが45セーブ
4月だけで8セーブを記録(失敗は1つだけ)して地位を確立すると、多少の失敗はあっても着々とセーブを積み重ね、最終的に45セーブ。NLDS第4戦の9回を締めて球団史上初のNLCS進出を決めるなど、ポストシーズンでも安定の活躍。

8. オールスターには3人
Harper、Strasburg(ただし、出場辞退)、Scherzerの3人。ファイナル・ボートにTurnerの名前が入るが落選。

9. フラッグディール・トレードでMike Moustakasを獲得
7月末のフラッグディール・トレードで三塁手の補強としてMike Moustakasを獲得。Moustakasは意外にも長打力を発揮し、下位打線でチームの底上げに貢献。

10. 初ペナント
4月は好スタートを切るものの、5、6月にもたつきメッツと抜きつ抜かれつの展開。8月に入ってようやく首位に立ち、最後は付き離して94勝で地区2連覇。NLDSではカブスを、NLCSではカージナルスを倒して、初のリーグ優勝を果たす。NLCSのMVPはBryce Harper。ワールドシリーズではレッドソックスの前に第7戦で惜しくも敗れる。

ナ・リーグ
東:ナショナルズ
中:カージナルス
西:ジャイアンツ
ワイルドカード:カブス、Dバックス

ア・リーグ
東:レッドソックス
中:インディアンズ
西:アストロズ
ワイルドカード:オリオールズ、マリナーズ

2017/04/02

All Time Nats 2017年3月 ③Hitting

最後は、打撃成績。Bryce Harperが停滞したこと、また、Michael Taylorが不振で出場機会を失ったことなどから打率等でのランキング対象となる800打席に新たに到達した選手がいなかったことにより、全体的にぱっとしない更新となりました。

【主要成績トップ3】

◎安打数
1. Ryan Zimmerman 1505
2. Ian Desmond 917
3. Jason Werth 724

◎本塁打数
1. Ryan Zimmerman 215
2. Bryce Harper 121
3. Ian Desmond 110

◎打点数
1. Ryan Zimmerman 829
2. Ian Desmond 432
3. Jason Werth 364

◎盗塁数
1. Ian Desmond 122
2. Denard Span 62
3. Danny Espinosa 60

◎打率 (800打席以上)
1. Michael Morse .2937
2. Denard Span .2920
3. Nick Johnson .2855

◎出塁率(800打席以上)
1. Nick Johnson .4157
2. Bryce Harper .3817
3. Adam Dunn .3777

◎長打率(800打席以上)
1. Adam Dunn .5326
2. Michael Morse .5144
3. Bryce Harper .5009

【達成見込み記録】
今年の1つの注目は、契約最終年となるJayson Werthがどこまで記録を伸ばして終えることになるかでしょう。その他、今季中に達成しそうな主な記録は、以下の通り(球団記録を塗り替えそうな項目はありません)。

◎ マイルストン
1500試合: Zimmerman(あと92)
800打席: Taylor(あと9)、Daniel Murphy(あと269)、Trea Turner(あと453)

以下、前年からの変化などについて簡単にコメントを付けておきます。

2017/04/01

All Time Nats 2017年3月 ② Pitching

2016年に新たに防御率等の対象となる通算200投球イニングに到達した投手はおらず、全体的に目新しさに欠ける更新となりました。

【主要成績トップ3】

◎勝利数
1. Jordan Zimmermann 70
2. Stephen Strasburg 69
3. Gio Gonzalez 64

◎セーブ数
1. Chad Cordero 113
2. Drew Storen 95
3. Rafael Soriano 75

◎ホールド数
1. Tyler Clippard 150
2. Drew Storen 72
3. Sean Burnett 71

◎奪三振数
1. Stephen Strasburg 1084
2. Jordan Zimmermann 903
3. Gio Gonzalez 901

◎防御率(200イニング以上)
1. Tyler Clippard 2.677
2. Chad Cordero 2.775
3. Sean Burnett 2.812

【達成見込み記録】
今季中に達成しそうな主な記録は、以下の通りです。

◎ チーム最多記録
勝利数:Strasburg (あと1)
投球イニング:Strasburg (あと169.2)
先発: Strasburg (あと22)

◎ マイルストン
1000投球回:Strasburg(あと75.2)、Gio(あと93.1)
200投球回: Treinen(あと14.2)、Ross(あと18.1)
1000奪三振: Gio(あと99)


以下、前年からの変化などについて簡単にコメントを付けておきます。加えて、Stephen Strasburgについては、10位以下でも参考掲載しています。

2017/03/31

All Time Nats 2017 年3月 ①Starters

4月1日となり、開幕までいよいよカウントダウン。開幕直前のいつものAll Time Natsシリーズをお送りします。

まずは各ポジションでの先発出場試合数から。

目立つのは、(おそらく今季だけかと思いますが)Jayson Werthがレフトとライトの両方でトップに立っていること。今年が7年契約の最終年となりますが、球団史に残る大型FA契約の名に恥じない大きな足跡を残してくれまいした。なお、Michael MorseとRoger Bernadinaの2人の名前が完全に消滅。やや寂しいですね。

以下、ポジションごとのトップ5(プラス主な現役選手)と昨年からの変化、コメントです。

PITCHER
1. Jordan Zimmermann 178
2. Stephen Strasburg 156
3. Gio Gonzalez 154
4. John Lannan 134
5. Livan Hernandez 129
6. Tanner Roark 81
8. Max Scherzer 67 

トップは依然Jordan Zimmermann。昨季は度重なる故障で24先発に終わったもののStephen Strasburgが2位に上がりました。今季は健康に投げてZimmermannを抜いてくれること期待しましょう。また、そのStrasburgのすぐ後ろにはいろいろ言われながらもしっかりローテーションを守ったGio Gonzalezが前年の5位から順位を上げて続き、2012年~2015年を支えた第一期3本柱が遂にトップ3を独占です。

先発投手としての地位を確立したTanner Roarkが6位に浮上。今季中は無理でも、最終的にトップ5入りしてくる可能性が高まってきました。

CATCHER
1. Wilson Ramos 553
2. Brian Schneider 336
3. Jesus Flores 239
4. Wil Nieves 154
5. Ivan Rodriguez 136
6. Jose Lobaton 128
16. Pedro Severino 9

最終年となった2016年も122試合で先発マスクをかぶったWilson Ramosが歴代1位の計553試合で退団。再三の故障に悩まされながらでしたが、2010年途中から7シーズンにわたって貢献してくれました。球団史上最高の捕手と言って誰も文句はないでしょう。Ramosを上回るのはSeverinoか、それとも次の世代まで待たなければならないのでしょうか。

Jose Lobatonは控え捕手として着実に出場試合数を伸ばしています。今季中にはIvan Rodriguezをとらえてトップ5入りする見込み。今季の正捕手となるMatt Wietersですが、さすがに1年でのトップ5入りは難しいでしょう。

FIRST BASEMAN
1. Adam LaRoche 469
2. Nick Johnson 395
3. Adam Dunn 217
4. Ryan Zimmerman 201
5. Dmitri Young 153
15. Daniel Murphy 17

108試合に先発したRyan Zimmermanが4位に浮上。今季はDunnをとらえて3位に浮上する見込み。このペース(年間100試合)でも契約満了前にAdam LaRocheをとらえる計算ですが、もう少し早く捉えて、記録を伸ばしてもらいたいところです。

SECOND BASEMAN
1. Danny Espinosa 491
2. Jose Vidro 184
3. Ronnie Belliard 176 
4. Anthony Rendon 165
5. Daniel Murphy 115 
15. Trea Turner 31
24. Wilmer Difo 8

2016年に新加入のDaniel Murphyが5位にランクインし、Felipe Lopezを押し出しました。故障さえなければ、今シーズン中に2位まで浮上する見込み。なお、2位のJose Vidroはエキスポス時代も合わせると1014試合にセカンドとして先発した偉大な選手です。

THIRD BASEMAN
1. Ryan Zimmerman 1128
2. Anthony Rendon 305
3. Vinny Castilla 135
4. Yunel Escobar 134
5. Jerry Hairston 40 
21. Wilmer Difo 3

Anthony Rendonが150試合で先発。ようやくフルシーズン三塁手として活躍してくれました。今季もRendonが数字を積み重ねるだけのはず。

SHORT STOP 
1. Ian Desmond 889
2. Cristian Guzman 438
3. Danny Espinosa 202
4. Felipe Lopez 181
5. Royce Clayton 83
15. Wilmer Difo 3
19. Trea Turner 2

ようやくショートのレギュラーとして起用してもらえたDanny Espinosaが奮闘。シーズン途中に昇格してきたTrea Turnerにもポジションを譲らず、152試合で守り、順位を3位に上げました。

しかしそのEspinosaはトレードで放出され、今シーズンはTrea Turner時代の幕開けとなります。Ian Desmondの偉大な記録を破る日が来るかどうか、将来が楽しみですが、まずはしっかりと5位にランクインすることから。

LEFT FIELDER 
1. Jayson Werth 204
2. Josh Willingham 187
3. Bryce Harper 177
4. Alfonso Soriano 158
5. Ryan Church 124
15. Michael Taylor 33

131試合に先発したJayson Werthが、前年9位からあっさりとトップに立ちました。意外にも猫の目のようにくるくるレギュラーが変わってきたレフトでは、初の200試合越え。これにより、Michael Morseが圏外へ。

今季は契約最終年となるWerthがどこまで伸ばせるかが注目になります。300試合は越えてもらいたい。

CENTER FIELDER 
1. Denard Span 350
2. Nyjer Morgan 174
3. Michael Taylor 139
3. Lastings Milledge 139
5. Rick Ankiel 121 
7. Bryce Harper 111

前半戦を中心に36試合に先発したMichael Taylorが3位タイにランクイン。しかし、もっと伸ばせるチャンスを与えられながら、活かせなかったというのが実際のところ。Taylorのランクインにより、Roger Bernadinaが圏外へ。

今季は新加入のAdam Eatonがセンターを守ります。しっかりとレギュラーを張り、初年で確実にトップ5入りを実現してもらいたい。

RIGHT FIELDER 
1. Jayson Werth 475
2. Bryce Harper 345
3. Austin Kearns 333
4. Jose Guillen 199
5. Elijah Dukes 127 

142試合に先発出場したBryce HarperがAustin Kearnsを抜いて2位に浮上。今季はいよいよJayson Werthを抜きそうです。当然ながら、下位に動きはありません。

Clint Robinsonがマイナー行き

[4月1日更新]
ウェイバーで獲得する球団は現れず、通過。意外にも、Robinsonはナショナルズ傘下のマイナーに行くことを受け入れました。おそらくSyracuse(AAA)で開幕でしょう。

[3月29日 オリジナル]
2015-2016年の2シーズンにわたってナショナルズの左のベンチバットを務めたClint Robinsonをウェイバーに公示しました。ウェイバーで獲得する球団があれば移籍(オプションが切れているのでその球団で開幕ロースター入りすることになる)、なければAAA行きを受け入れるかFAとなるかをRobinsonが選択することになりますが、既にナショナルズのキャンプ地を離れているところを見ると、ナショナルズ傘下のSyracuse(AAA)でプレーするとは思えません。いずれにせよ、これで退団となるでしょう。

NRIとして参加した2015年のスプリングトレーニングで結果を残して開幕ロースター入りを果たすと、左の代打の切り札として活躍。2016年もまずまずの貢献でしたが、どういうわけかシーズン後半に長打が全く出なくなり、やや物足りないという評価になっていたのはやむを得ないところ。オフのほとんどの間は2017年もベンチ要員として確定しているものと思われていましたが、スプリングトレーニング開始直前になってチームがAdam Lindと契約。完全に役割が被り実績としてははるかに上のLindの登場により一気に苦しくなった立場でスプリングトレーニングに参加していましたが、こういう結末となりました。故障者でも出ればまた可能性もあったのでしょうが、チームにとっては幸いにもそのような事態にもなりませんでした。

ともかく、2年間ありがとう。

Clint Robinson (2015-2016 for Nationals)
230G 576PA 15HR 60RBI .257/.336/.388 0SB 

STノート⑤ 新クローザーはTreinen

30日のオープン戦を終えて、フロリダでのキャンプは全て終了。チームは北上する飛行機に乗り込みました。残すは、31日にナショナルズパークで、4月1日にアナポリスの海軍士官学校のグラウンドで、いずれもレッドソックスとのオープン戦を行い、いよいよ4月3日の開幕を迎えることになります。

● 新クローザーはTreinen
ナショナルズの新クローザーにBlake Treinenが指名されました。昨シーズン後半のクローザーMark MelanconがFA退団。この春は主にTreinen、Shawn Kelley、Koda Gloverの3人が争う形で進展し、3人ともが好投したことで(嬉しい方向に)難しい選択を迫られていましたが、最後の最後になってTreinenに任せることがBakerから発表されました。3人とも十分務まる力はあるものの、Kelleyは2度のTJ手術上がりで無理はさせられないことから、GloverとTreinenの2人に絞られ、最後は経験値の差で選ばれたようです。ただ、Gloverもマイナーに行くのではなく、セットアッパーの1人としてブルペン入りする模様。Treinenがダメならいつでも行ける、という体制です。とまれ、Treinenには大いに期待しています。

● 故障者情報
Jayson Werth、Anthony Rendonの2人が自打球を当てて足を痛め、最後の数試合を欠場しています。いずれも開幕に影響があるような故障ではないようですが、少し心配です。投手陣では、いずれも既にマイナーキャンプ行きとなったA.J. ColeとTrever Gottの2人が上腕部の痛みで実戦登板から遠ざかっています。こちらもそれほど重症というわけではないようです。いつメジャーに呼ばれてもいいように準備しておきましょう。

● そして最後の争い
ワシントンDCに向かう飛行機に乗った選手は27人。開幕ロースターの25人よりは2人多くなっています。ベンチの残る1席はMichael TaylorとWilmer Difoのどちらか、ブルペンの1席はSammy SolisとJeremy Guthrieとのどちらかとみられています。ただ、ブルペン投手を8人にしてベンチ野手を4人にするなら、TaylorとDifoの2人がAAAで開幕となる可能性もあります(昨日まではKoda GloverがAAAのクローザーとして開幕する可能性もささやかれていましたが、Baker監督がGloverはメジャーのブルペン入りを明言し、このような状況)。ここまで引っ張ったなら、NRIとして十分な結果を残しているGuthrieは残してあげたいようにも思いますが、さてさて。

2017/03/24

WBC 2017: 決勝 アメリカがプエルトリコを下して初優勝

決勝は(国会中継のほうを見ていたので)観戦しませんでしたが、アメリカがプエルトリオに8-0と圧勝し、初優勝。WBCが終わりました。

アメリカは、大会MVPにも選ばれた先発のMarcus Stromanが7回表の先頭打者に打たれるまでノーヒットピッチングを展開。これに打線が応えて序盤からリードを奪う展開で悠々と勝ち切ったようです。

なお、この試合にはナショナルズに関係する選手は出場しませんでした。

さあ、いよいよMLBの開幕に向けてのカウントダウンです。

STノート④ 開幕投手はStrasburg!

● 前回ノートの翌日22日にMax Scherzerが遂に実戦のマウンドに上がりました。結果は、5回途中2失点で黒星が付きましたが、重要なのは内容。故障していた箇所も含め、全く問題はなし。球速はまだもう少し、という感じもありましたが、コントロールは良好。翌日の経過も良好で、開幕に間に合うことになりました。

● 一方で、今のローテーションの組み方からするとScherzerの初登板は開幕3戦目。そうなると注目は開幕投手ですが、Baker監督が、開幕戦はStephen Strasburg、第2戦はTanner Roarkが投げると明言しました。4戦目、5戦目はGio GonzalezとJoe Rossが(順番は決まっていませんが)投げるべく調整を進めています。あと10日ほど。最後までしっかり仕上げていきましょう。

● 23日のメッツ戦にErick Feddeが先発。前回登板で2回持たずにKOされていたため、今回の登板が注目されました。結果は、被安打2、無四球、3奪三振の内容で、5回無失点という素晴らしいもの。球速も90マイル台前半をコンスタントに計測し、とにかくコントロールが良かった。おそらく、メジャーキャンプでの登板はこれが最後と思われますが、実にいい形で締めくくりました。

● Michael Taylorが数日間キャンプを離れていたため故障かと心配していましたが、23日に復帰。病床のお父様が亡くなられるところに立ち会っていたそうです。お父様のご冥福を祈るとともに、Michaelの今季の活躍を一層、応援したいと思います。

2017/03/22

STノート③ Scherzerも登板へ

 前回のノート以降の7試合を3勝4敗のナショナルズ。先発投手陣は5イニング弱までワークロードを増し、レギュラー野手も3~4打席に立つようになっており、少しずつですがロースターも絞られてきました。

※特に記載しない限り、選手の成績は3月21日の試合までを含めたスプリングトレーニングの全成績。 

● Scherzer実戦復帰間近 
出遅れているMax Scherzerですが、ブルペンセッション、打撃練習での投球に続き、マイナーリーガー相手の試合での登板を終え、いよいよ今日22日のカージナルス戦でこの春初めてメジャーリーガーを相手に投げることになりました。まだ右手薬指は完治していない模様ですが、それでも実戦で調整は進められるところまで回復しています。開幕には・・・ぎりぎりどうかなという感じのようです。まあ、春先に無理しなくていいと思います。

故障者といえば、A.J. Coleが上腕三頭筋の痛みを訴え、予定されていた登板を回避。その前の登板で4回途中7失点と打ち込まれており、先発5番手、あるいはロングリリーフの役割を任されるには厳しい立場となってきました。

● Gio絶好調 
先発投手陣では、Gio Gonzalezの好調ぶりが目立ちます。16日の試合で5回無失点、21日の試合でも5回途中までソロ本塁打の1失点のみ。ここまで5試合で計16回1/3を投げて1.10/0.73、4四球に対して9奪三振の内容。開幕に向けて準備万端です。 

Stephen Strasburg、Joe Rossの2人も、失点はしていますが、まずまず順調な仕上がり。Tanner RoarkについてはWBCの記事をご覧ください。 

●  Zimmerman復調 
スプリングトレーニング最初の9試合で17打数ノーヒットという心配な滑り出しだったRyan Zimmermanでしたが、その後6試合連続安打、16打数10安打と完全に復調。この春の打率をついに3割に乗せてきました(.303/.410/.455)。復活にかける今季、気合が入っていることでしょう。 

他のレギュラー野手陣は、Jayson Werthが自打球で1,2試合休んだくらいで(復帰済み)、順調に調整を進めています。 

●クローザー争い 
依然としてはっきりしないクローザー争い。Blake Treinen、Koda Glover、Shawn Kelleyの3人は引き続き好投を続け、前回ノート以降は3試合連続無失点と踏ん張りを見せているJoe Nathanもひとまず候補に残ったまま。

Gloverの登板が3試合続けて9回だったことから、Gloverが有力候補かとも思いましたが、Baker監督はまだ決まっていないと強調しています。 好調なブルペン投手候補が多すぎるほどいるのが今の状態ですから、むしろオプションが残るルーキーのGloverはマイナーに送られて開幕かもしれません。

●生き残りをかけた選手たちの戦い(つづき) 
Nathan以外のマイナー契約で参加しているベテランの中継ぎ投手のうち、Matt Albersの無失点は9試合、計9回2/3まで続いています。Neal CottsとJeremy Guthrieもまだくらいついています。40人ロースターの選手でも、割と微妙な立場のRafael Martin、それにWBCドミニカ共和国代表で名を上げたEnny Romeroも内容のいい投球を続けています。

野手陣では、Michael Taylorが依然として好調で、打率は前回ノート時(.448)とほとんど変わらない.444というとんでも水準を維持しています。盗塁も順調に伸ばして6つとしています。Wilmer Difoはやや減速しましたが、それでも.333。マイナー契約のベテラン勢ではBrandon Snyderは打率を.333まで上げてアピールしていますが、守備の乱れも露呈しており、必ずしも評価は上がっていません。Clint Robinson(.200)とAdam Lind(.212)と低レベルの争いを継続中。 

● Feddeついに打たれる 
Erick Feddeが18日のマーリンズ戦で2回途中5失点と打ち込まれました。そこまで3試合7イニング無失点でしたが、この日は4安打3四球の内容で厳しいピッチングになりました(防御率も5.19まで上昇)。まあ、これも経験です。 

● Michael Morseハムストリングを痛め離脱(SF) 
ジャイアンツのキャンプにNRIとして参加していたMichael Morseが、20日の試合で右ハムストリングを痛めて離脱してしまいました。この春は14試合に出場し、.258/.343/.516、2本塁打。結果に基き、開幕ベンチ入りが見えてきていた矢先だっただけに残念でなりません。以前の情報だと、マイナーでプレーするつもりはなく、開幕ロースターに入れなければ引退と語っていたようですが、どうするんでしょうか。 

●  John Lannanとマイナー契約 
ナショナルズがJohn Lannanとマイナー契約(メジャーのスプリングトレーニングには参加しない、単純なマイナー契約)を結びました。2012年の退団の経緯からすると、まさか、という感じです。ナショナルズを退団した後、 2013年はフィリーズで、2014年はメッツで投げましたが、結果が残せず、過去2シーズンはそれぞれロッキーズ、ロイヤルズのAAAで投げ、なおかつ防御率5点台と引退の崖っぷちに追い込まれていました。今回、ナショナルズとマイナー契約を結んだというニュースに驚かされましたが、それに続いて入ってきた「左のサイドスローのブルペン投手」として復活を目指しているニュースにさらに驚かされました。これがラストチャンスでしょう。もう一花咲かせてくれること期待して、心から応援しています。

WBC 2017:準決勝② 日本, 守備の乱れで散る

WBC準決勝の第2試合は、かなり強い雨が降るドジャーズスタジアムで行われ、1点を争う熱戦の末に、2-1で米国が日本を下し、4度目の大会で初の決勝進出を果たしました。

日本は菅野・千賀、米国は我らがTanner Roarkがしっかり試合を作り、両軍のブルペン投手陣もいいパフォーマンスでWBCにしては珍しい投手戦。そんな中、勝負を分けたのは日本の内野守備の乱れでした。4回の失点はセカンド菊池が正面のゴロを弾いて打者走者を2塁までに行かせてしまったことから。そして8回の決勝点は、1死2,3塁からの(きちんと処理すれば本塁タッチアウトだったであろう)ゴロをサード松田がお手玉してしまったことによるものでした。守備力はしっかり鍛え上げられている日本だけに、まさか、という感じでテレビの前で天を仰ぎましたが、雨の中という環境だったこともあり、責める気持ちにはなれません。

8回裏2死1, 2塁からの筒香の打球、打った瞬間に「やった」と声を上げてしまったのは私だけではなかったはず。惜しかった。サムライ・ジャパンはここで散ることになりましたが、日本で改めて野球が盛り上がったのは確か。あっぱれ。よく戦いました。

なお、ナショナルズから参加のTanner Roarkは4回を投げて2安打1四球1奪三振の無失点ピッチングでしっかりと貢献し、この試合のMVPにも選ばれました。開幕に向けた調整という意味ではもう1イニングくらい投げてほしかったとも思いましたが、まあ準決勝ですから万全の継投でいくのも理解できます。Danile Murphyは出番なし。また、前ナショナルズのクローザーだったMark Melanconが1点をリードした直後の8回裏の頭から登板。2死を取りながら、青木を歩かせて1,2塁として筒香を迎えたところで降板しました。

さて、決勝戦はプエルトリコと米国の対戦。こうなった以上は、いっそ米国を応援します。

2017/03/21

WBC 2017:準決勝① 延長11回, オランダ力尽きる

WBC準決勝第1試合、オランダとプエルトリコの一戦は、延長11回の激闘の末、プエルトリコが勝って2大会連続の決勝進出を決めました。

投げて、打って、守って、両チームとも素晴らしいプレーの連続でした。オランダは初回、ヒットを打った打者走者がベンチに喜びを表しながらファーストベースにのんびり戻っているうちに捕手からの送球で刺されるというボーンヘッドもありましたが、あれもプエルトリコの捕手Yadier Molinaの素晴らしさと見ることもできます。オランダにも、初回に豪快な2ランをぶっ放したヤクルトのWladimir Balentien、準決勝から召集されたドジャーズの守護神Kenley Jansenが9回裏に登板して圧巻のピッチングと見ごたえのあるシーンも多々ありました。

延長11回、同じようにタイブレークからの送りバント→敬遠で1死満塁のチャンスを作りながら、先行のオランダが初球を打って併殺打、無得点に終わったのに対し、プエルトリコはEddie Rosarioの浅いセンターフライで三塁からタッチアップでサヨナラ。最後は自力に優るプエルトリコの前にオランダが力尽きたという印象でした。

なお、元ナショナルズのShairon Martisが5回途中からオランダの3番手としてマウンドに上がり、1回2/3を5人で片付ける好投。この大会では実にいいピッチングを披露したと思います。メジャーのマウンドに戻ってくるチャンスがあるといいなあ。

=====

さあ、そのプエルトリコと対戦するのは日本かアメリカか。注目の準決勝第2試合は明日です。しかも、日本戦で米国の先発の大役を務めるのは、我らがTanner Roark。さすがに日本を応援しようとは思っていますが、うーん、悩ましいところです。

WBC 2017:第2ラウンドまとめ

第2ラウンドが終わり、舞台は決戦の地、ロサンゼルスへ。残るは4チーム。前回覇者のドミニカ共和国は姿を消し、準決勝の組合せは、オランダ対プエルトリコ、米国対日本となりました。

以下、第2ラウンドのまとめです。

[プールE(@東京)] 
1. 日本(3勝) 
2. オランダ(2勝1敗) 
3. イスラエル(1勝2敗) 
4. キューバ(3敗) 

日本が3連勝で1位での準決勝進出を決めました。初戦のオランダ戦を延長11回4時間46分の激闘の末にものにすると、続くキューバ、イスラエルとの試合はいずれも終盤に打線が機能して完勝。6連勝での準決勝進出は、日本チームとしては4度目のWBCで初めて。開幕前はスター不在で(過去3大会に比べると)期待感があまり大きくなかったサムライジャパンでしたが、ここまでの戦いぶりは見事です。2位は、日本との初戦に惜敗したものの、イスラエルとキューバを連続コールドで撃破したオランダ。4番に座るヤクルトのWladimir Balentienが3本塁打10打点と打線を引っ張りました。イスラエル、キューバはちょっと力不足(特に層の薄さ)を感じさせました。

さて、元ナショナルズ勢では、オランダのShairon Martisが日本戦で同点の4回途中から登板し、3イニングを1失点。キューバ戦でも1イニングを無失点。日本戦では球数制限ぎりぎりまで投げさせられるなどベンチの信頼を得ており、準決勝でも起用が予想されます。同じくオランダのRandolph Oduberも9番レフトとして2試合に先発しました。

イスラエルのJason Marquisは初戦のキューバ戦で6回途中までDespaigneのソロ本塁打による1失点に抑える好投で同点のまま後を託し、チームの勝利に貢献しました。

[プールF(@サンディエゴ)] 
1. プエルトリコ(3勝) 
2. 米国(2勝1敗) 
3. ドミニカ共和国(1勝2敗) 
4. ベネズエラ(3敗) 

前回大会決勝の再現となったグループ初戦でプエルトリコがドミニカ共和国を破り、前回大会からのドミニカ共和国の連勝を11で止めました。勢いに乗ったプエルトリコは続く米国戦の初回に怒涛の6連打で4点を先制、1点差まで迫られましたが振り切って2連勝。消化試合となったベネズエラにも大勝してこちらも6戦全勝での準決勝進出を決定しました。ともに1勝1敗で迎えたドミニカ共和国との大一番を制した米国が2位通過。4回のGiancarlo Stantonの2ランは一見の価値のある凄い一撃でした。前回覇者ドミニカ共和国はここで敗退。ベネズエラは上位3チームとは明らかな力の差を感じさせました。

さて、ナショナルズ勢ではドミニカ共和国のEnny Romeroはプエルトリコ戦で1回2/3を5人で片づける好投(1奪三振)。第一ラウンドに続いて100マイル近い速球を連発しました。心配なのは米国のDaniel MurphyとTanner Roark。Murphyは第2戦のプエルトリコ戦にDHとして先発しましたが2打席凡退で途中交代。Roarkに至っては登板機会すら与えられませんでした。シーズンに向けた調整という意味では極めて心配です。(→日本戦の先発がRoarkと発表されています。)

元ナショナルズ勢では、Tyler Clippardがドミニカ共和国戦で登板。ソロ本塁打を打たれたもののリードを守って後ろにつなぎました。

2017/03/15

Derek Norrisを解雇

噂されていた通り、Derek Norrisを解雇しました。

12月のウィンターミーティングの際にパドレスからトレードで獲得。今シーズンのナショナルズの正捕手との見込みでの獲得で、年俸調停対象選手として420万ドルで契約を更新していました。事情が変わったのは、もうスプリングトレーニングが始まった後の2月下旬になってMatt WietersがFA契約で入団してきたときでした。正捕手はWietersで確定となり、控え捕手としては安定した守備力を誇り割安なJose Lobatonがいることから、Norrisの放出が既定路線のように言われ始めました。

球団としては正捕手がはっきりしていないチームを中心にトレードを打診したようですが、結実することはありませんでした。今週に入り、ウェイバーに公示しましたが、クレームする球団も現れず。スプリングトレーニングでは17打席で.353/.353/.706、2本塁打と打撃好調でしたが、420万ドルという年俸がネックになっていたようです。

結局引き取り手がないまま、Norrisに支払わなければならない金額が当初合意していた年俸総額の1/8で済むぎりぎりのタイミングである3月15日に解雇、これによりNorrisは完全なFAとなりました。

12月のトレード成立時には、2011年のオフにGio Gonzalezのトレードで放出したNorrisがナショナルズに戻ってくるということで大いに古いファンは盛り上げてくれましたが、結局ナショナルズのユニフォームを着て公式戦でプレーすることはないまま。甚だ残念です。

さあ、どこになるか分かりませんが、この春の成績ならきっとどこかから声がかかるはず。新天地で頑張ってください。これからも応援しています。

2017/03/14

STノート② Harper絶好調

前回のノート以降の7試合を2勝3敗2分のナショナルズ。先発投手陣の投球回数は4イニング程度まで伸び、レギュラー野手陣も出場を増やしていることから、マージナルな選手の出場機会は減らざるを得ず、この間2度のロースターカットがありました。

※特に記載しない限り、選手の成績は3月13日の試合までを含めたスプリングトレーニングの全成績。 

● Bryce Harperが絶好調 
Bryce Harperが絶好調です。出場11試合で29打席に立ち、.320/414/.960、5本塁打、8打点という成績。5本塁打は全体でもスプリングトレーニング最多タイです。今の時期に数字を残しても意味はありませんが、昨シーズン後半の不調から脱していることが確認できただけでも十分。MVPシーズンの再来を期待させてくれます。

● 故障者情報 
調整が遅れていたJoe BlantonとMatt Wietersもオープン戦に出場。開幕に向けて問題なし。取り残された形のMax Scherzerも12日に実戦形式の投球練習を行うところまで調整が進んでおり、本人は開幕に間に合うかもしれないとのコメントを残しています。

前回故障者情報で紹介した選手のうち、Emmamuel Burrissは問題なく実戦に復帰しましたが、Nick Leeはやはり重症で左ひじの手術を要し、マイナーで調整することになりました。

この他、新たな故障者情報はありません。朗報です。

● Norrisをウェイバーに 
Matt Wietersが順調に調整を進めていることから、いよいよ捕手が余剰となってきたところで、12日、Derek Norrisがウェイバーに掲載されたと報じられました。つまり、クレームする球団があれば、対価なしで移籍を認めるということです。そのNorrisはここまで17打席で.353/.353/.706、2本塁打とよく打ち、三振もわずか3つと打撃は申し分ありませんが、420万ドルという年俸が控え捕手としては高すぎるということのようで、年俸を負担しても引き取る球団がなければ、単純に解雇するのではないかとさえ言われています(年俸調停対象選手の場合、3月15日までに解雇すれば、予定されていた年俸の1/8だけ支払えばいいため)。

控え捕手候補では、若手のPedro Severinoは打率5割(10打数5安打)と好調ですが、本命とされるJose Lobatonが相変わらず全く打てず(17打数2安打、打率.111)。Lobatonを放出・解雇して、Norrisを控えとして開幕してくれればいいのに。

●先発投手陣 
Max Scherzer以外の先発投手陣、つまりGio Gonzalez、Stephen Strasburg、Joe Rossの3人は、それぞれ失点もしながら、それなりのイニングを投げて順調に調整を進めています。なお、Tanner RoarkについてはWBCの記事をご参照ください。

Scherzerが開幕に間に合えば必要はなくなる先発5番手ですが、A. J. Coleが3度目の先発機会で結果を出しました。9日のマーリンズ戦、4イニングをノーヒット、1四球でもちろん無失点のナイスピッチング。ベンチからも高い評価。ライバルと目されたAustin Vothが早々にAAAにオプションされ、Jeremy Guthrieは完全にブルペン投手としての起用となっていることから、ほぼ立場が固まったと思われます。

●クローザー争い 
依然としてはっきりしないクローザー争い。Blake Treinen、Koda Glover、Shawn Kelleyの3人は、3人とも前回ノート以降失点せず、内容もほぼ完璧でした。報道を見ていると、Gloverに対する評価が高いようにも感じられますが、まだ判断は下されていません。このまま贅沢な悩みのままで推移してくれる分には構いません。

●生き残りをかけた選手たちの戦い (つづき)
マイナー契約のベテラン投手陣のうち、Joe Nathanは9日の2失点を含め、6試合6イニングで3失点、内容も8安打3四球2奪三振とピリッとせず、クローザー争いからは脱落したと見られます。一方、やはりマイナー契約で参加しているベテランの中継ぎ投手のうち、Matt Albers(7イニング無失点)、Neal Cotts(5イニング無失点)の2人は奮闘しています。上記のGuthrieも5.1イニングで1失点6奪三振と頑張っています。

野手陣では、Michael Taylorが依然として好調で、打率は前回ノート時(.389)よりも上げて、.448。盗塁もチームトップの4つを決めて失敗なし。Wilmer Difoも同じく前回時(.353)より上げて、.407。2人ともよく頑張っています。マイナー契約のベテラン勢ではBrandon Snyderの打率.317が最も高いのですが、次第に下がってきており、苦しくなってきました。Clint Robinsonも25打席で打率.200と依然低迷中。

●トッププロスペクト 
11日のメッツ戦ではErick Feddeが初先発し、3イニングを1安打1四球1奪三振の無失点。ここまで3試合計7イニングを無失点。今シーズン中のメジャーデビューがいよいよ見えてきました。

野手ではRafael Bautistaの評価が上がっています。25打席で.320/.320/360という数字以上に評価されているようです。開幕はさすがにないでしょうが、こちらもそう遠くない時期に昇格してきそうです。

● Ian Desmond左腕骨折 
ところで、元ナショナルズのIan Desmondが左腕に死球を受けて骨折し、開幕は絶望というニュースが入ってきました。オフにロッキーズと4年契約を結び、新しいリーダーとして活躍しつつあるというような報道もあり、いよいよというところでした。残念過ぎます。

WBC 2017:第1ラウンドまとめ

既に東京では第2ラウンドが始まっています(今日も日本はいい勝ちっぷりでしたね!)が、西半球ではようやく第1ラウンドが終わりましたので、ここまでをまとめておきます。

[プールA(@ソウル)] 
1. イスラエル(3勝) 
2. オランダ(2勝1敗) 
3. 韓国(1勝2敗) 
4. 台湾(3敗) 

開幕戦で延長10回の末に韓国を下したイスラエルが勢いに乗り、まさかの4連勝で1位通過。前回大会でもベスト4に入ったオランダが今大会もいいチームを作ってきて2位通過。ともに2連敗で迎えた韓国と台湾の第3戦は消化試合となってしまい、同じアジア勢としては寂しい思いでした。特に韓国は、もうちょっと頑張れよ。

ナショナルズから出場の選手はいませんでしたが、元ナショナルズでは、(日本戦の際にtwitterで発信したように)2008-2009年にナショナルズで投げたShairon Martisがオランダのブルペン投手として貢献しています(2試合2イニング無失点)。特に、台湾戦では同点に追いついた直後の9回表を無失点で抑え、その裏のサヨナラ勝ちに繋げました。また、イスラエルのエースとしてJason Marquisが韓国戦とオランダ戦に先発し、計4イニングを無失点と好投。また、2016年の春に解雇されるまでナショナルズのマイナー(最後はAA)でプレーしたRandolph Oduberが、オランダの9番レフトとして3試合ともフル出場と頑張りました。

[プールB(@東京)] 
1. 日本(3勝) 
2. キューバ(2勝1敗) 
3. オーストラリア(1勝2敗) 
4. 中国(3敗) 

初戦でキューバとの打ち合いを制した日本が危なげなく3連勝で1位通過。筒香、中田の2人がともに2本塁打ずつ。日本に敗れたものの、主砲Despaigneの満塁弾でオーストラリアを振り切ったキューバが2位通過。中国は3試合で1得点に対して24失点とまだまだ実力不足が露わとなりました。

このプールには元も含めてナショナルズ関係の選手はいませんでした。

[プールC(@マイアミ)] 
1. ドミニカ共和国(3勝) 
2. アメリカ(2勝1敗) 
3. コロンビア(1勝2敗) 
4. カナダ(3敗) 

前回覇者のドミニカ共和国とアメリカが同組となったプールC。結果的にはこの2国が順当に第2ラウンド進出を決めましたが、コロンビアの2敗はいずれも延長戦を戦って力尽きたもので、実は際どいものでした。カナダは3試合とも完敗。

ナショナルズから出場の選手で大注目を集めたのが、ドミニカ共和国のEnny Romero。コロンビアとの試合で同点の10回裏に登板し、2三振を含む三者凡退に抑えて勝利投手となりました。話題となったのはその内容。打者3人に対して投じた14球全て直球(フォーシーム)で、最速100.1マイル、平均98.5マイルと、文字通り力でねじ伏せました。うち10球がストライクとコントロールも悪くない。ナショナルズのキャンプからは離れていますが、開幕ブルペン入りに向けて強烈なアピールとなっています。

コロンビア代表のJhonatan Solanoは、1試合は捕手として、2試合はDHとして先発出場し、3試合で10打数4安打1打点というこちらも好成績を残しました。

一方、アメリカ代表の2人はぴりっとしませんでした。Tanner Roarkはドミニカ共和国戦の5回裏途中から2番手としてマウンドに上がりましたが、5-0とリードして迎えた6回裏にManny Machadoにソロ本塁打、連続四球の後、Carlos Santanaにタイムリーを打たれ計2失点。この回限りで降板したのでその時点ではリードを保っていたものの、ドミニカ打線に反撃の糸口を与えたことは確か。この後の逆転負けの責任者の1人と言わざるを得ないでしょう。Daniel Murphyは初戦のコロンビア戦では7番DHでフル出場したものの4打数ノーヒットの2三振。あとの2試合はベンチを温めていました。

元ナショナルズでは、アメリカ代表のTyler Clippardがコロンビア戦で延長10回表を無失点で終えて勝ち投手になったのを含め2試合計3イニングを投げて許した走者は四球の1人だけ、4奪三振と好投中。また2013年ドラフト4順目で入団し、AAで投げていた2015年夏にJonathan Papelbonとのトレードでフィリーズに移籍したNick Pivetta(昨年はAAAに昇格し、この春はメジャーのスプリングトレーニングに参加し先発機会ももらっている)が、カナダ代表としてコロンビア戦に先発し、4回を1失点と好投しました。

[プールD(@ハリスコ・メキシコ)] 
1. プエルトリコ(3勝) 
2. ベネズエラ(1勝2敗) 
3. イタリア(1勝2敗) 
4. メキシコ(1勝2敗)

4つの第1ラウンドのうち最も激しい闘いとなったのがこのプールDでした。前回大会準優勝のプエルトリコはベネズエラをコールドで降すなど、力のあるところを見せて3連勝で1位通過しましたが、2位争いは熾烈でした。まず9日の初戦、イタリアが4点差を追いかける9回裏に一挙に5点を奪うまさかの大逆転でメキシコに勝利(イタリア○10-9●メキシコ)。続くイタリア対ベネズエラ戦は、4回までに0-5とリードされたベネズエラが一時は8-5と逆転。粘るイタリアに8回裏に追いつかれ、9回表に2点を勝ち越しながら、その裏に再び追いつかれました。しかし、そのイタリアの同点打の際に、一気にサヨナラを狙ったランナーを本塁でタッチアウトにし(ただし、このプレーで捕手のSalvador Perezが負傷)、延長10回表のMartin Pradoのタイムリーで勝ち切りました(ベネズエラ○11-10●イタリア)。2連敗で後がなかったメキシコが、最終戦でベネズエラに打ち勝ち(メキシコ○11-9●ベネズエラ)、これで3チームが2勝1敗で並びましたが、2位通過できるのは1チームのみ。「失点率」で最下位となったメキシコ(得失点差なら+1でトップなのに、ということで揉めました)が脱落し、残るベネズエラとイタリアがタイブレークの一発勝負。この試合も1-2でリードされていたベネズエラが9回表にMiguel Cabreraのホームランで追いついた後、さらに2点を追加して逆転。しかも、2点目はスクイズによるもので、9回裏に粘るイタリアが1点を反したため結局これが決勝点になりました(ベネズエラ○4-3●イタリア)。いやはや、書いていて疲れました。。。

ナショナルズの選手では、メキシコのOliver Perezが2試合、1回1/3を投げて無失点、被安打2という記録を残していますが、実は、初戦のイタリア戦、2点リードの9回裏無死満塁で火消し役を託されながら対戦した2人の打者に連打を許し、逆転サヨナラを喫したときにマウンドに立っていたのがPerezでした。

元ナショナルズの選手では、2009年ドラフト4順目入団(Stephen Strasburgの同期)で2011年の1月にTom Gorzelannyのトレードパッケージの1人としてカブスに放出したA.J. Morris(その後パイレーツ、レッズと渡り歩き、29歳となった昨季レッズのブルペン投手としてメジャーデビュー)がイタリア代表に参加。メキシコ戦、ベネズエラ戦ではいずれも中継ぎとして登板して打たれましたが、タイブレークのベネズエラ戦で先発起用されると、5回を投げて許した走者は四球の1人だけというほとんど完璧なピッチング(5奪三振)。あのまま勝っていればヒーローでしたが、チームが負けては…。

またベネズエラ代表にはYusmeiro Petitが参加し、勝てば第2ラウンド進出が決まったはずのメキシコ戦に先発起用されましたが、2回5失点と期待に応えられず敗戦投手となりました。

2017/03/10

Prospect Profile #19: Erick Fedde

[2017年3月更新, 2015年12月更新, 2014年8月オリジナル]

全体19回は、2014年ドラフト全体1順目入団のErick Fedde投手です。

[Player Data]
Name: Erick Fedde
photo by Glenn Gaston, Special to The Citizen
Position: RHP
Born: February 25, 1993
Birthplace: Las Vegas, NV
School: University of Nevada Las Vegas (UNLV)
Height: 6-4
Weight: 180
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2014-1(18)
Acquired: Draft
BA Organization Rank: 5(2015)4(2016)  ⇒2(2017)
BA Overall Rank: 90(2015) ⇒82(2016) ⇒52(2017) 

[Scouting Report]
素材としてはローテーション2,3番手になれる投手。スリークォーター気味のフォームから投げる速球は90マイル台前半だが、腕が長く、今後さらに速くなる可能性は十分。変化球ではスライダーが有効な武器となっている。もう1つの変化球であるチェンジアップはまだまだ。制球は悪くない。故障前から野球選手としては細身の体格への懸念が示されており、TJからの復活に向けて徐々に投球イニングを増やしていくことになるが、その前提としてしっかり体を作ることが再優先課題。(2015年12月)

最速97マイルを記録し、常時90マイル台前半で沈む動きを持つ速球を主体に、スライダーで空振りを取るピッチングスタイル。2016年にはチェンジアップも武器として使えるレベルになった。コントロールも悪くない。先発上位で投げる力を持つ。(2017年3月) 

[Background]
ネバダ州出身で、高校時代はなんとBryce Harperのチームメイト。ただし、当時はむしろサッカー選手として名を馳せており(ネバダ州選抜チームメンバー)、2011年ドラフトではパドレスに24順目で指名されたが入団せずに進学。

大学では、1年、2年と評価を徐々に上げ、3年となった2014年は11試合に先発して76.2回を投げ、防御率1.72、82奪三振と快投。Mountain West カンファレンスの最優秀投手賞を受賞。 2014年ドラフトに向けて、トップ5での指名を予想する識者が現れるほど評価を上昇させていた。しかし、シーズン途中で右ヒジの痛みを訴えて登板を回避し、ドラフトの2日前というタイミングでTJ手術に踏み切った。ナショナルズが全体18位でドラフトしたが当然ながら2014年は全休。

フロリダでのリハビリを経て、2015年6月21日にAuburn(SS)でプロデビュー。SSでは8試合に登板、計35イニングを投げて2.57/1.31、36奪三振という好成績を残し、8月中旬にHagerstown(A)に昇格。Aでの初登板では5回途中6失点と打ち込まれたものの、以降は大きく崩れることはなく、最終戦は5回2安打無失点7奪三振の好投で締めくくった。2015年は計64イニング。 

TJ手術明けかつフルシーズン1年目となった2016年はPotomac(A+)で開幕。当初は打ち込まれ(7試合終了時点での防御率は6.62)心配させたが、5月23日、28日にいずれも無失点の好投。5月下旬にわき腹を痛めて短期間DL入りしたが、復帰した後の8試合で自責点3(防御率0.63)とA+クラスの打者を圧倒し、8月にHarrisburg(AA)に昇格。AAで5試合に先発し、防御率3.99とまずまずの結果を残してシーズンを終えた。2チームで計23試合に先発し、121イニング。前年からの増加は57イニングで故障リスク上昇の1つの基準とされる60イニング増をわずかに下回った。これ以上望めない結果。オフにLucas GiolitoとReynaldo Lopezがトレードで放出されたこともあり、組織内ナンバーワン投手プロスペクトとなった。 

2017年には、NRIとして初めてのスプリングトレーニングに参加。 

[Comment]
健康面でも成績でも期待以上の2016年シーズンを過ごし、組織内ナンバーワン投手プロスペクトに上り詰めました。2017年の開幕は再びAAが濃厚ですが、しっかりと投げ、おそらくは今年中に来るはずのメジャーデビューのチャンスをガッチリつかんでくれることを期待しています。(2017年3月) 

TJ手術からの復帰はまずは順調と言っていいでしょう。大卒のためあまりのんびりもしていられませんが、かと言って無理しては元も子もありません。来季もじっくり作り上げていってくれればいいです。目標は、A+あるいはAAとステップアップしながら、投球回数を100イニングまで積み上げることかな。(2015年12月)

ドラフト前の時点では個人的にはそこまで買っておらず、せいぜいナショナルズの指名順位くらいかと見ていたので、指名時にもそこまで興奮はしませんでした。まあ、指名した以上はしっかり応援していきますが、それもこれも来年のドラフトよりも先の話・・・。(2014年8月)

2017/03/09

Prospect Profile #26: Victor Robles

[2017年3月更新,2016年3月オリジナル]

2016 年の第1弾、全体では第26回となるのは、スター選手に育つ可能性が期待されるVictor Robles外野手です。

[Player Data]
Name: Victor Robles
Position: CF
Born: May 19, 1997
Birthplace: Santo Domingo, DR
School: NA
Height: 6-0
Weight: 185
Bats: Right
Throws: Right
Draft: NA
Acquired: International FA (July 2013)
BA organization Rank: 25(2015) ⇒ 3(2016)  ⇒1(2017)
BA Overall Rank: 33(2016) ⇒13(2017)

[Scouting Report]
右投げ右打ちのセンター。「走攻守三拍子揃った選手」、「ファイブツールプレーヤー」、呼び方はともかく、野球をする上での全ての能力について高く評価されているスター候補生。最も高い評価を受けているのは、鋭いラインドライブを全方向に打てるバットスピード。これは、どのスカウティングレポートでも最初に書かれています。パワーは発展途上ですが、いずれ付いてくるであろう体格をしているとのこと。また、コンタクト能力が高く空振りが少ない、選球眼が良くて四球を多く選べるといった点も高く評価されています。さらに、足も極めて速く、盗塁や内野安打だけでなく、積極的な走塁でシングルをダブルに、ダブルをトリプルにすることもかなりあるとか。その足を使いセンターとして広い守備範囲をカバーする上、強肩も極めて高い評価を受けています。アスリートとしての身体能力が高く、しかもエネルギーあふれる全力プレー。ほとんど欠点らしい欠点がありません。強いて言えば、現時点でパワーがないことと、積極的な走塁が暴走につながっているというくらい。似たタイプの選手としては、パイレーツのStarling Marteの名前が挙がっていました。「試合の流れを変えることができる選手」と評され、将来は、センターのレギュラーはもちろん、オールスター選手まで育つと期待されています。


 (Photo By Glenn Gaston)

[Background]
ドミニカ共和国出身。16歳になったばかりの2013年7月に契約金22万5000ドルでナショナルズと契約。

2014年はドミニカ夏季リーグでプレー。47試合で.313/.408/.484、22盗塁という数字を残し、BAのDSLのトップ20プロスペクトに選ばれる。

2015年に17歳で米本土に上陸。スプリングトレーニング中にバッティングで注目を集め、シーズン開幕後もGCL Nationalsで打ちまくり、23試合で.370/.484/.562、12盗塁と圧倒。7月には早くもAuburn Doubledays(SS)に昇格。大卒選手がほとんどというNY Penn Leagueでも、38試合に出場し、.343/.424/.479、12盗塁という成績。多くのスカウトの目に触れたこともあり、押しも押されぬトッププロスペクトとして評価されることとなった。  

2016年はHagerstown(A)で開幕。64試合で.305/.405/.459、5本塁打、19盗塁の好成績を残し、South Atlantic Leagueのオールスターに選出された後、Potomac(A+)に昇格。7月18日の打席で死球を右手親指に受けてDL入りするなど、ややスロースタートとなったが、復帰後の22試合では.281/.364/.406、1本塁打、9盗塁というまずまずの成績だったが、Carolina Leagueの最年少選手としては十分な数字。評価を上げ、組織内ナンバーワン、全体でもトップ10前後(BAでは13位だが、BP、MLB.comではともに7位)のエリート・プロスペクトとなった。 

[Comment]
オフにトレードの噂もありましたが、手放さないでいてくれてほっとしています。各種レポートを見ていると、身体能力に優れているだけでなく、プレーに対する情熱や学ぶ姿勢などのいわゆるメイクアップでも高い評価を得ており、ますます期待が膨らみます。開幕はA+と予想されていますが、シーズン中にAAに昇格し、2018年のメジャーデビューが視野に入るところまでいくことが目標でしょう。(2017年3月)

期待の超大型新人。夢のある選手。ドミニカ出身の選手は急に伸び悩んだりすることもあり評価が難しいのですが、Roblesは将来のナショナルズのセンターを任せられる選手に育つことを期待しています。まずは、2016年も前年のような活躍をし、全体トップ10プロスペクトに入ってきてくれるといいな。(2016年3月)

2017/03/08

Fangraphs Nationals Top 20 Prospects 2017

Fangraphs からもナショナルズのトップ20プロスペクトが発表されていました(元記事)。

目立つのは、9位のJesus Luzardoと10位のOsvaldo Abreuへの評価が高いこと。また、Carter Kieboomのポジションがサードになっているのも気付きます。Kieboomは昨季はGCLショートを守っていましたが、記事を読むと、成長して体格が大きくなると守備範囲が限られることになる結果、サードが適任だろうとのことです。

1. Victor Robles,  CF
2. Juan Soto, 18
3. Erick Fedde, RHP
4. Luis Garcia, SS
5. Carter Kieboom, 3B
6. Koda Glover, RHP
7. Andrew Stevenson, OF
8. Sheldon Neuse, 3B
9. Jesus Luzardo, LHP
10. Osvaldo Abreu, UT
11. Kelvin Gutierrez, 3B
12. A.J. Cole, RHP
13. Pedro Severino, C
14. Rafael Bautista, OF
15. Austin Voth, RHP
16. Blake Perkins, OF
17. Joan Baez, RHP
18. Brian Goodwin, OF
19. Jose Marmolejos, 1B
20. Anderson Franco, 3B

2017/03/07

STノート① 順調な滑り出し

スプリングトレーニングのオープン戦を10試合消化し、ここまで5勝4敗1分のナショナルズ。ここまでの話題・結果をまとめておきます。

●投手陣の故障者情報
投手陣では、先週書いたMax ScherzerとTim Collins、それに契約したばかりのJoe Blantonの3人を除けば、少なくとも1度は登板。Scherzerの実戦登板は未定のままですが、少なくとも回復に向かっているようです。Blantonはもう少し調整が必要なものの開幕には十分間に合うとのことです。一方、新たな故障者としては、Nick Leeが 5日の登板で肘を痛めてイニング途中で降板。ちょうどライブ中継を見ていましたが、軽傷には見えませんでした。心配です。

●先発5番手争い?
ローテーション投手では、(WBCに向けて調整を早めていた)Tanner Roarkが2登板で7回無失点という完ぺきな仕上がりでWBCに出発。Gio Gonzalezも2試合で4回無失点。故障からの回復状況が注目されたStephen StrasburgとJoe Rossの2人も、問題なくそれぞれ1度、2イニングずつを無失点。つまり、4人で計15イニング無失点。順調そのものです。

問題は、Max Scherzerが間に合わなかった場合の先発5番手。期待したいA. J. Coleですが、2度の先発機会の計4回2/3で10安打8失点と打ちこまれています。この春は体重を増やして球速自体は上がっているようですが、結果は伴っていません。むしろ二番手以降の登板ながら3回無失点のAustin Voth、1度の先発を含め4回1失点のJeremy Guthrieのほうが内容も結果も良好。Scherzerの回復具合も含め、この後の展開に注目です。

●クローザー争い
未だ白紙のままのクローザー争い。候補者のうち、Blake TreinenとKoda Gloverの2人はそろって「2イニング無失点4奪三振」と好投。Shawn Kelleyも2回1失点とまあ順調に調整を進めています。加えて、(こちらもWBC参加のためか)早くも90マイル台後半をたたき出していたEnny Romeroが3イニングで許した走者は四球の1人だけの好投。さらには、マイナー契約のJoe Nathanも90マイル台をコンスタントに記録し、3度の登板で1失点とまだ力が衰えていないところを見せています。さてさて、どうなるでしょうか。

●野手陣の故障者情報
野手陣では、左肘の痛みで60日DL入りとなったJose Marmolejosと、契約したばかりのMatt Wietersの2人を除く全選手が実戦出場。Matt Wietersもブルペンで自軍の投手陣のボールを受けることに専念しているということで、特に心配はなさそうです。先週書いたPedro Severinoも問題なく出場しています。一方、Emmamuel Burrissが右肩痛を発症し、4日以降出場していません。

●2番手捕手争い?
レギュラー捕手はMatt Wietersで確定。控え捕手はJose Lobatonが有力とみられていますが、意外と面白い展開になっています。まず、Lobatonが12打数で2安打(.167)と低迷。それに対し、トレードが濃厚と噂されているDerek Norrisが7打数3安打(.429)、若手のPedro Severinoも5打数2安打といい滑り出しを見せています。さらに、この競争に割って入るのは現実的ではないものの、マイナー契約のJhonathan Solanoが12打数10安打(.833)というとんでもない数字を残してWBC(コロンビア代表)に旅立っていきました。まあ、もともとLobatonに打撃が期待されているわけではないので既定路線に大きな変更はないでしょうが、面白い状況ではあります。

●生き残りをかけた選手たちの戦い
レギュラー陣はゆっくり調整すればいいので、序盤のこの時期の成績はどうでもいい。まあ、新加入のAdam Eatonが6試合で4安打と順調な滑り出しを見せてくれて一安心といったところでしょうか。

現時点での注目は生き残りをかけた選手たちの戦いです。

まず目立つのはMichael Taylorの好調ぶり。20打席で打率.389。サヨナラ本塁打を含め、いずれもチームトップの2本塁打5打点と気を吐いています。ただ、昨年もスプリングトレーニングは絶好調だったのに開幕後は全く打てなくなっただけに、春にいくら数字を残しても信頼を得られないのが辛いところ。

他に生え抜きの若手では、Wilmer Difoも19打席で.353と好調。外野守備も試されるなど、ユーティリティとしての期待が高まっています。Andrew Stevensonも17打席で.353。三振の多さ(6つ)が少し気にはなりますが、外野守備でも評判通りのいい動きを見せており、評価は上がる一方です。マイナー契約のベテラン勢ではBrandon Snyderが14打席で.417と頑張っています。

一方、残念なスタートとなっているのが、Clint Robinson(16打席で.214)、Brian Goodwin(17打席で.077)、Matt Skole(13打席で.100)あたり。そろそろ結果を出さないと立場が苦しくなります。特にRobinsonは応援したい選手。頑張れ!

2017/03/06

WBC 2017:ナショナルズからの参加選手

いよいよ3月6日から第4回WBCが開幕。初戦でいきなりイスラエルが韓国を破る番狂わせがあり、日本は7日に初戦を迎えます。

当ブログでは、ナショナルズからの参加選手を中心に、日本代表や全体のトーナメントの流れもいちおうフォローしておこうかと思っています。

早速ですが、ナショナルズからの参加選手は以下の6人。

[USA] 
Daniel Murphy, 2B
Tanner Roark, RHP

[Mexico]
Oliver Perez, LHP
Rafael Martin, RHP

[Dominican Republic]
Enny Romero, LHP

[Colombia]
Jhonathan Solano, C

Tanner Roarkは米国にとっては第2戦、11日のドミニカ共和国戦での先発が予定されています。Oliver Perezはなんと2006年から4大会連続の出場。おそらく全チームで唯一人、史上最多出場記録でしょう。

2017/03/05

MLB.com: Nationals Top 30 Prospects (March 2017)

MLB.comのナショナルズのプロスペクトランキングです。このリスト(リンク)はシーズン中にも時々更新されていくので、あくまで、2017年3月現在のものです。

1. Victor Robles, OF
2. Erick Fedde, RHP
3. Juan Soto, OF
4. Carter Kieboom, SS 
5. Andrew Stevenson, OF
6. Sheldon Neuse, 3B
7. Koda Glover, RHP
8. Austin Voth, RHP
9. A.J. Cole, RHP
10. Pedro Severino, C
11. Luis Garcia, SS
12. Jesus Luzardo, LHP
13. Rafael Bautista, OF
14. Drew Ward, 3B
15. Anderson Franco, 3B
16. Blake Perkins, OF
17. Osvaldo Abreu, SS
18. Kelvin Gutierrez, 3B
19. Tyler Watson, LHP
20. Jakson Reetz, C
21. Raudy Read, C
22. Yasel Antuna, SS
23. Jose Sanchez, SS 
24. Joan Baez, RHP
25. Nick Banks, OF
26. Brian Goodwin, OF 
27. Jose Marmolejos, 1B
28. Telmito Agustin, OF
29. Daniel Johnson, OF 
30. Armond Upshaw, OF

とにかく投手の少なさが気になります。30人中の7人だけ。Adam Eatonのトレードで上位にランクインしたはずの3人を手放したことである程度想定はしていましたが、これほどまでに少ないとは。それでもトップ10内には4人とまずまずで、問題はむしろ下層。11位以下の20人中わずか3人という有様です。個人的には、昨シーズン中もマイナーリーグ・レポートで何度か紹介したWeston DavisとMcKenzie Millsの若手2人と、Danny Espinosaのトレードで獲得したAustin AdamsとKyle McGowin の2人くらいは入ってもよかったのにと思わないでもありません。

野手陣の中では、昨年のドラフト組への比較的高い評価が目立ちます。特に、 ドラフト2順目のSheldon Neuseへの評価はきわめて高い。まあ、ラテン系の選手にしてもそうですが、全体的に実績よりも期待感が重視されているという印象を受けます。

2017/03/01

ロースター異動まとめ(2017年2月)

2/3 Jeremy Guthrieとマイナー契約
2/7 Enny Romeroをトレード獲得
2/13 Adam LindとFA契約
2/24 Matt WietersとFA契約 (詳細は別記事
2/28 Joe BlantonとFA契約

2017/02/26

球春到来 !!

25日からいよいよ実戦が始まりました。

そして、その初戦、最初の打席でBryce Harperがやってくれました。2回表の先頭打者として打席に入ると、メッツの先発Sean Gilmartinの2球目を右中間へ豪快なホームラン。今年も地区優勝を争うライバルとなりそうなメッツに改めて強烈な印象を与えたことでしょう。

そのHarperに続き、5回にはNeftali Sotoがセンターへ2ラン、さらに6回には途中から出場したAndrew StevensonMatt Skoleの両プロスペクトが連続ソロホームランを打ち、この時点で7-0とリードしました(特に、Stevensonが好スタートを切ったのは嬉しいですね。この後、どれくらいやってくれるでしょうか。)。

投手陣では、先発したGio Gonzalez以下、Trevor GottJoe NathanOliver Perez、、Enny Romeroが各1イニングを無失点。特にRomeroは98マイルを計測したそうです。制球力さえあれば素晴らしいブルペン・ウェポンになりそうですが、今日は1四球。マイナー契約のベテラン投手陣が4人ほど乱れて6点を失いましたが、最終的には8-6でオープン戦初戦を勝利しています。

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ところで、ここまでのキャンプの故障者情報をまとめておきます。

まず、右手薬指の故障で出遅れているMax Scherzerですが、ブルペンセッションを開始する予定が組まれるまでになりました。他の投手陣より約2週間遅れだということです。開幕に間に合うかどうかはぎりぎりのところ。

期待の捕手プロスペクトPedro Severinoが右肩痛を発症している模様です。程度はよくわかりませんが、Matt Wietersの入団により余剰感が出ていた捕手でしたが、既定路線と思われたDerek Norris(望ましくはないものの Severino)のトレードにも影響がありそうです。

それ以外は、Tim CollinsがTJ手術からのリハビリ調整中(予想の範囲内)なくらいで、全体的には順調と言っていいと思います。

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明日以降は毎日とはいきませんが、スプリングトレーニングの情報をまとめて記事にしていきたいと思います。

2017/02/24

2017 ST Outlook 6 (Former Nats)

最後は、こちらも恒例の元ナショナルズたちの情報。チーム名のすぐ後は40人ロースター選手。斜体字はマイナー契約招待選手です。

[NL East]
ATL: Kurt Suzuki, Ian Krol
MIA: Destin Hood, Tyler Moore, Matt den Dekker 
PHI: Nick Pivetta, Sean Burnett
NYM: Jerry Blevins, Josh Smoker, Asdrubal Cabrera, Tom Gorzelanny

[NL Central]
CIN: Drew Storen, Tony Renda
STL: Zach Duke
CHC: None
MIL: Tommy Milone
PIT: Felipe Rivero, Eury Perez

[NL West]
ARI: Robbie Ray, Erik Davis
LAD: None 
SDP: Craig Stammen
SFG: Denard Span, Mark Melancon, Michael Morse, Chris Marrero
COL: Ian Desmond

[AL East]
BOS: Fernando Abad, Sandy Leon
BAL: None
NYY: Tyler Clippard
TBR: Wilson Ramos, Steven Souza, Xavier Cedeno
TOR: Marco Estrada

[AL Central]
CHW: Lucas Giolito, Reynaldo Lopez, Matt Purke
CLE: None
DET: Jordan Zimmermann
KCR: Nathan Karns, Billy Burns
MIN: Matt Belisle

[AL West]
LAA: Danny Espinosa, Yunel Escobar, Ben Revere, Alex Meyer, Yusmeiro Petit, Abel De Los Santos
SEA: Marc Rzepczynski
TEX: None
OAK: Jake Smolinski, Ross Detwiler, Max Schrock
HOU: Brad Peacock

みんな、頑張って!

Matt Wietersと契約合意

[2月24日追記]
正式に発表されました。Derek Norrisのトレードを画策しているといった情報が飛び交っていますが、今のところ実現していません。

[2月22日オリジナル]
FAのMatt Wieters捕手と契約合意に至ったと報じられています(身体検査がまだのため正式発表はありません)。

オフが始まった当初からWietersの行き先としてナショナルズが噂されていましたが、ウィンターミーティングの機会などに下交渉はしたものの条件面で整うことはなく、ナショナルズはDerek Norrisのトレード獲得でWilson Ramosの抜けた穴を埋めていました。一方のWietersは代理人のScott Borasがいつものように強気の交渉を続けたものの希望したような契約提示を受けることはなく、所属先が決まらないままスプリングトレーニングが始まる状況となっていました。こういった経緯を踏まえ、今般、Wieters側が条件面で譲歩し、それならばということでナショナルズが契約に合意したということのようです。

そういう事情ですから、契約条件はオフに入った当初に想定されていた額よりはかなり低めの、1年1050万ドルに選手側オプション1年(2018年)1050万ドルの総額2年2100万ドル。球団としてはうまくやったと言えるでしょう。

Matt Wieters (2016 Season for Orioles) 
124G  464PA 17HR 66RBI .243/.302/.409 1SB

ジョージア工科大から2007年ドラフト1順目全体6位でオリオールズに入団。(ちなみに直後の全体7位でナショナルズはRoss Detwilerを指名)。入団直後からマイナーで結果を残し、2009年シーズン前にはBAで全体1位とランクされるなど、スーパーの付くトッププロスペクトでした。その2009年にはさっそくメジャーデビューを果たしてオリオールズの正捕手の座に就き、以降、4度のオールスターに選出されるなど昨シーズンまで、オリオールズの顔として活躍してきました。両打ちで、2011年から3年連続で20本塁打以上を記録するなど攻撃型の捕手。ですが、2度ゴールドグラブ賞を受賞しており(近年低下してきているとはいえ)守備力も悪くありません。問題は健康面。2014年にTJ手術を受け、2015年シーズン途中に復帰したものの、攻守とも以前の状態までは戻っていないと言われています。そういう事情もあり、初めてFA権を取得した昨オフはQualifying Offerを受け入れてオリオールズに残留し、今オフもなかなか契約を得られませんでした。既に30歳という年齢も捕手という重労働のポジションを考えると各球団が長期契約を提示するにはためらった理由でしょう。

とはいえ、Yahoo!のJeff PassanのこのオフのFA選手ランキングで14位、捕手ではトップの評価を得ていた選手。契約条件から言ってもナショナルズでは当然レギュラー待遇となります。そこで問題となるのは、余剰となった捕手をどうするかです。これまで2つの席を争っていたはずのDerek Norris、Jose Lobaton、Pedro Severinoの3人から開幕ロースターに入るのは1人だけとなりました。NorrisとSeverinoはマイナーオプションが残っているので、Lobatonを控えとし、2人をAAAに行かせて開幕を迎えるという手もありますが、誰かをトレードに出すということも考えられます。来季以降を考えると、Severinoは残しておきたいところですが、せっかく戻ってきたNorrisがナショナルズでプレーすることを見ることがないまま手放すことになるのも非常に残念です。かといって、市場価値という点ではLobatonが最も低いのは間違いありません。

ひとまず戦力の補強には間違いありません。が、しかし、この契約の評価は、この後、捕手3人を巡って(ほかのポジションの選手も巻き込んで)どういう動きがあるかによって決定されるものではないかと思います。しばし、様子を見ましょう。

2017/02/18

2017 ST Outlook 5 (Outfielders)

17日が野手陣の集合日。特に遅れているとか、故障しているといった情報は入っていません。

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ポジション別の最終回は外野手編です。

●オフの動き
一度はFA退団したChris Heiseyとすぐに1年で再契約し、ベンチの1枠を確定。FA選手の動きはそれだけでした。

年俸調停対象としてまだ保有することができたBen Revereでしたが、12月初旬にチームは来季の契約を結ばないことを決断(ノンテンダーFAとして退団)。その1週間後、センターのレギュラーを任せられる選手としてホワイトソックスからAdam Eatonをトレードで獲得しました。これにより、昨シーズン後半に急造センターとして頑張っていたTrea Turnerは本職のショートに戻ることになりました。

●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Bryce Harper
Jason Werth
Adam Eaton
Chris Heisey 
Michael Taylor
Brian Goodwin
Rafael Bautista 
[Non-Roster Invitees]
Brandon Snyder
Andrew Stevenson

左からJayson WerthAdam EatonBryce Harperがレギュラーの予定。

いよいよ契約最終年となるWerthが有終の美を飾ってくれることをもちろん期待していますが、一方で後継者も気になるところ。Werthの後継者として来季以降のナショナルズの外野を守らせるに十分(つまり、FA選手で穴を埋める必要がない)と評価されるだけの候補者となるには、まずこのスプリングトレーニングでしっかり名乗りを上げることが必要でしょう。経験値ではMichael Taylorが抜きんでていますが、昨シーズン、チャンスを与えられながら生かせなかった印象は悪い。むしろ、昨シーズン終盤にメジャーデビューして一躍評価を上げたBrian Goodwinへの期待が高まっています。また、マイナーから参加のAndrew Stevensonも昨年のアリゾナ秋季リーグなどで高い評価を得ていました。メジャーの投手を相手に打席に入り、首脳陣にどのような印象を残すことができるか楽しみです。

Eatonは新しいチームに移籍しての最初のキャンプ。トレードの代償が大きかっただけにファンやマスコミからの注目を集めることになりますが、あまりプレッシャーに感じずしっかり調整してくれればと思います。

そしてHarper。リーグMVPを受賞した2015年から一転して、2016年はかなり残念なシーズンとなってしまいました。夏場以降は首を痛めていたという情報もシーズンが終わってから流れてきましたが、もしそれが原因だったとすれば、しっかり直してきているかが最初の注目。その上で、どういうプレーを見せてくれるか。やはり一番のスターはHarperですから、この人の活躍なくしてワールドシリーズ制覇はありません。頑張ってください。

2017/02/17

2017 ST Outlook 4 (Infielders)

今日から投手陣はブルペンセッションを開始しました。故障からの回復状況が注目された選手のうち、Stephen StrasburgJoe Rossは問題なく調整を開始した一方、Max ScherzerはWBCを回避する原因となった右手薬指の状態が万全でなく、開幕に間に合うかどうかわからないという情報が入っています。とりあえず、初日はTJ手術からのリハビリ中のTim Collinsとキャッチボールをしていたとのこと。うーむ。本格的に先発ローテーション争いが展開されることになるかもしれません。

=====
さて、ST Outlook シリーズ。今日は内野手編です。スプリングトレーニング開始直前に動きがありました。

●オフの動き
FAからみの動きは、11月にFA退団したStephen Drewと1月になって再契約しただけでしたが、キャンプイン直前になってAdam Lindとも1年契約を結びました。また、ルール5ドラフトを前にMatt SkoleJose Marmolejosの2人が40人ロースターに追加されています。

レギュラー陣は全員残留だったので昨シーズン終了時点の布陣でも良かったはずですが、ホワイトソックスとのトレードでAdam Eatonをセンターとして獲得し、昨季後半にセンターを守ったTrea Turnerをショートへコンバート(というか本職に戻した)。これで居場所がなくなったDanny Espinosaを、直後に、エンゼルスへトレードしました(そういえば、昨オフもまだ保有期間のあったYunel Escobarをエンゼルスへトレードしたんだった)。

●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Ryan Zimmerman 
Daniel Murphy
Anthony Rendon
Trea Turner
Clint Robinson 
Stephen Drew
Adam Lind
Wimer Difo
Matt Skole
Jose Marmolejos 
[Non-Roster Invitees]
Emmanuel Burriss
Grant Green
Corban Joseph
Neftali Soto
Drew Ward

想定されるレギュラー陣は、ファーストRyan Zimmerman、セカンドDaniel Murphy、サードAnthony Rendon、ショートTrea Turner。中でも注目はTurnerでしょう。いわゆる2年目のジンクスに陥ってしまうのか、それともこのままスター街道を歩むのか。重要な春となりそうです。残る3人は故障なくしっかり調整してくれればいいのですが、MurphyはWBC(米国代表)に参加するのでそちらでもけがをしないように気を付けてください。

ベンチも、ともにオフにFA(再)契約を結んだ左の代打及びファーストの控えとしてのAdam Lindと、セカンド・サード(・ショート)の控えとしてのStephen Drewで開幕を迎えることが想定されます。

これで浮いてしまうのがClint Robinson。2015年にマイナー契約から開幕ベンチ入りを果たして左のパワーバットとして活躍しましたが、昨シーズンはとにかく長打が出ず、代打としてはやや物足りない存在となっていました。それでも最低限の貢献はしていたので今季もベンチ入りは確実かと思われていましたが、キャンプ直前に役割が完全にかぶるLindが入団したことで一気に微妙な立場となりました。なお、オプションが切れてしまっており、マイナーに送るにはウェイバーを通す必要があります。

むしろ故障などにより出遅れが出た場合の一番手はWilmer Difoでしょう。ショート、セカンド、サードを守れることに加え、打撃でも昨年秋に上がってきた際に好印象を残しており、開幕後も含めメジャーでのプレーは多くなると見込まれます。

その後は40人ロースターの2人とマイナー契約のベテラン勢が団子状態ですが、ここから生き残りが出るようでは、心配なチーム状態と言わざるをえないと思います。マイナー契約選手の中での注目はDrew Ward。昨シーズン、Potomac(A+)からHarrisburg(AA)に昇格し、アリゾナ秋季リーグでも好成績を残し、評価を上げた元ドラフト3順目(2013年)の22歳。Rendonが大きな故障に見舞われない限りメジャーデビューはまだしばらく先と思われますが、今後に向けてアピールしてくれることを期待しましょう。