2018/10/22

2018 ポジションレビュー:三塁手・遊撃手編

第7戦までもつれ込んだNLDSは敵地でブリューワーズを降したドジャーズが制し、2年連続のナ・リーグ優勝、ワールドシリーズ進出を決めました。最終戦では、Kenley Jansenを7回途中から投入し、9回にはClayton Kershawがクローザーとして登板。ナショナルズが敗れた2016年のNLDS第5戦を思い出しました。

ドジャーズとレッドソックス。私にとっては今やナショナルズに次ぐ存在とはいえ、最初に応援した球団(ドジャーズ)と次に応援した球団(レッドソックス)の対戦。楽しみです!

さて、ポジションレビューの続きですが、今日はどちらも簡単に書けるので三塁手と遊撃手をまとめて書きます。あまり書くことがないというのはいいことです。

【三塁手編】
Anthony Rendonが攻守でしっかり貢献してくれました。4月に自打球を当ててDL入りしましたが、5月に復帰した後はほぼフル出場で計135試合に先発。打率.308はキャリアハイ。24本塁打は前年の自己最多に1本足りませんでしたが、44二塁打はリーグトップ。特に後半戦は、.336/.400/.546とMVP級の活躍でした。

来季がRendonのFA前最終年。代理人がScott Borasなのでなかなか難しく、また、Bryce Harperとの交渉が優先すると思われますが、オフには契約延長の交渉も行われるはず。せめてどちらかは上手くまとめてほしい。

【遊撃手編】
途中出場も含めれば全162試合にフル出場したTrea Turner。全試合出場は、2007年、当時22歳だったRyan Zimmerman(三塁手)以来、ワシントン移転後2人目の快挙です。遊撃手として158試合に先発したのも、2013年のIan Desmondに続く2人目。1番か2番で起用されることも多くリーグ最多の740打席とフル稼働。.271/.344/.416、19本塁打、103得点、73打点はショートのレギュラーとしては十分過ぎる数字です。そして、最大の武器である足で43盗塁を記録し、リーグ盗塁王となりました。

来季もTurnerが不動のレギュラー。未だ年俸調停前で少なくともあと4年は在籍見通しと。ただ、全体でもトップ100に入るプロスペクトのCarter KieboomがAAまで上がってきており、現在参加中のアリゾナ秋季リーグでは二塁も守っているとの話。どちらかを二塁手か外野にコンバートするのか、あるいはトレードバイトにするのか、難しい(贅沢な)悩みとなります。

2018/10/19

2018 ポジションレビュー:二塁手編

ALCSはレッドソックスが4勝1敗で勝ち上がりを決めました。第5戦では、ポストシーズンに入ってから結果を出せていなかったDavid PriceとCraig Kimbrelも好投し、レギュラーシーズン108勝の強さを見せつけました。アストロズのワールドシリーズ連覇はならず。

さて今日は二塁手編。

前年までのレギュラーDaniel Murphyは、オフに受けた膝の手術からの回復が間に合わず、開幕レギュラーは2年の再契約を結んだベテランのHowie Kendrick。5月中旬までのチーム44試合のうち32試合で先発し、.303/.331/.474と期待を上回る働きを見せていました。が、好事魔多し。5月19日の守備で右アキレス腱断裂の重症を負ってシーズン終了。残念過ぎました。

Murphyは6月中旬にようやく復帰。最初の1か月は打率2割前後と低迷しましたが、7月10日からカブスにトレードされるまでの33試合では打率.360と本来の姿を取り戻しました。そんな好調のMurphyを手放さなければならかなかったというところに今季のナショナルズの無念が凝縮されているように感じるトレードでした。

で、棚ぼた式に二塁手として最も多い出場機会を得たのは、84試合に先発出場のWilmer Difoでした。ただ、途中出場や他のポジションを含めて148試合、456打席を与えられて.230/.298/.350、7本塁打、10盗塁という数字はレギュラーとしては弱い。打率は低くても、せめてマイナーでは発揮していた長打力があれば良かったのですが。

KendrickとDifoは来季も残留なので2人の併用でもいいかもしれませんが、35歳になるKendrickには健康面の不安は残ります。思い切ってレギュラー二塁手の獲得に動く可能性もあります。

2018/10/17

2018 ポジションレビュー:一塁手編

NLCS第4戦、2度目の先発機会を与えられたGio Gonzalezでしたが、初回いかにもGioらしいぐだぐだのピッチングで25球を要しながら1失点。2回のマウンドにあげてもらった時点で少し驚いたのですが、先頭打者にシングルを打たれたところでなんと足首をひねっての負傷退場。さすがにもうお役御免と思われますが、Craig Counsel監督は意外な起用をしてくるので足首の状態によってはまだチャンスはあるかも。

さて、今日はポジションレビューの第2回、一塁手編です。

2017年に見事な復活を遂げたRyan Zimmermanでしたが、33歳となった今シーズンは、開幕先発を果たしながらまたも故障に悩まされ、先発出場は72試合。.264/.337/.486、13本塁打、51打点という悲惨というほどではないものの残念な結果に終わりました。左投手は.377/.476/.667とよく打ったのに対し、対右投手になると.228/.289/.429と明らかに苦戦しており、仮に健康を維持したとしてもプラトーン起用が現実的になってきました。

今季、左の大砲として前半戦に活躍してくれたのがMatt Adamsでした。ファーストだけでなくレフトなどでも出場し、トレードされるまでの94試合で.257/.332/.510、18本塁打の立派な成績。Adamsがいなければこのチームはもっと早くに戦線から離脱していたことでしょう。前半戦の功労者でした。シーズン後半には、Zimmermanが離脱している間を中心にMark Reynoldsが出場機会を得ました。穴は多いものの長打は魅力で13本塁打、40打点はさすが。オフにFAとなります。

さて、オフにはZimmermanとプラトーンを組む左打者の補強に向かうものと思われますが、限られた役割を期待しての補強というのはなかなか難しいもの。さて、どうなりますか。

2018/10/13

2018 ポジションレビュー:捕手編

NLCSの初戦、ブリューワーズの先発がGio Gonzalezとは驚きました。2回1失点で代えられてしまいましたが、最低限の仕事はしたと言えるでしょう。その後チームも勝ったし、次の登板も楽しみにしましょう。

さて、シーズンレビューに続いて、ポジションごとに2018年シーズンを振り返り、オフの展望を考えていきたいと思います。

最初は捕手から。

開幕戦のレギュラーは前年残念なシーズンに終わったMatt Wieters。スプリングトレーニングでは良かったのに、開幕2試合でDL入り。復帰したものの5月にまたDL入りし、復帰したのは7月。結局76試合の出場にとどまり、.238/.330/.374、8本塁打と前年以上に残念な結果となりました。FA退団予定。

Wietersの離脱により開幕3戦目にしてメジャーに昇格したPedro Severino。元々評価の高かった守備力に加え、当初はバットでも結果を残し、このままレギュラー捕手として将来にわたって活躍してくれるかと期待させましたが、5月中旬以降は打撃が急降下。約2カ月間で100打席以上に立たせてもらって打率は辛うじて1割を超える程度。原因はよくわかりませんが守備でも精彩を欠くようになり、ついに7月9日にマイナー降格。9月昇格でも出場機会はあまり与えられず、長期的な正捕手にという期待は白紙に戻ってしまいました。今シーズン残念だったことはたくさんありましたが、その中でも大きな失望の1つです。

代わって評価を上げたのがSpencer Kieboom。40人枠外で開幕凍ましたが、5月のWietersのDL入りに際して昇格すると、もっぱら控え捕手としてでしたが、シーズン終了までメジャーに帯同。特に9月には13試合で先発マスクを被り、42打席で.333/.429/.500、2本塁打とバットでも結果を残して評価を上げました。来年の春には控え捕手を堂々と争う存在。「Carter Kieboomの兄」ではなく、自身もれっきとしたメジャーリーガーとなりました。

正捕手(とできれば控え捕手)の獲得は、FAかトレードかはともかくナショナルズのこのオフの最優先課題の1つとなります。

2018/10/10

2018シーズンレビュー4: チーム新人王 Juan Soto

Craig Kimbrelがばたばたしましたがレッドソックスがヤンキースを破り、リーグ優勝決定戦の4チームが出そろいました。シード上位が順当に勝ち上がっています。

さて本日はチーム新人王です。言うまでもありませんね。

前年までにメジャーデビュー済みながらルーキー・ステータスを持っていたのは、
Pedro Severino
Koda Glover
Adrian Sanchez
Andrew Stevenson
Erick Fedde
Austin Adams
Victor Robles
Rafael Bautista
Spencer Kieboom
の9選手。

加えて、
Juan Soto
Kyle McGowin
Wander Suero
Austen Williams
Jimmy Cordero
Austin Voth
Jefry Rodriguez
の7選手が今季デビューを果たしましたので、計16人のルーキーがプレーしました。これは近年の例からするとかなり多い数字。特に投手陣が6人もデビューせざるを得なかったというのは、苦しかった証拠と言えるでしょう。 

うち、野手のルーキー資格である130打席をクリアしたのは Soto、Kieboom、Sanchez、Stevenson、Severinoの5人。投手の50投球イニングをクリアしたのは、Glover、Fedde、J. Rodriguezの3人。Sueroが47回2/3とぎりぎりでルーキーのままです。

チーム新人王はもちろんJuan Soto。開幕時はPotomac(A+)に所属するプロスペクトでしたが、あれよあれよと昇格し、5月20日にメジャーデビュー。すぐに打撃で非凡なものを見せ、レフトのレギュラーに定着しました。数々の素晴らしい数字を残し、22本塁打は10代の選手としてはBryce Harperと並び史上2位となりましたが、特に注目すべきは出塁率.406。Bryce Harperでもこの数字を超えたのはキャリアで2度だけという数字です。押しも押されぬスーパースター候補となりました。

Juan Soto (2018 Season for Nationals)
116G 494PA 77R 22HR 70RBI .292/.406/.517 5SB 

その他の野手では、Roblesが頑張りました。シーズン序盤での大怪我でSotoに置いて行かれた感のあったRoblesでしたが、9月にメジャーに戻ってくると、わずか21試合ながら3本塁打を放ち、.288/.348/.525、3盗塁と結果を残しました。Bryce Harperの去就ともかかわってきますが、来季(の新人王)への期待が高まります。

投手陣で目立ったのはリリーバーの Suero。Syracuse(AAA)で開幕し、5月にメジャーデビュー。以降、40試合に起用され3.59/1.217、高い奪三振率も含めて好成績を残し、期待感を高めました。この他、肩のリハビリから8月に復帰してきた Gloverが21試合で防御率3.31と頑張ったことも来季に向けていいニュース。先発陣では、Fedde、J. Rodriguezの2人に多くのチャンスが与えられたものの、(好投した試合もありましたが)まだまだ課題を感じさせました。

2018/10/09

2018シーズンレビュー3: 野手MVP Bryce Harper

NLDSはドジャーズとブリューワーズが強さを見せて勝ち上がり、ALDSでもアストロズが勝ち上がりを決めています。前年のリーグチャンピオンがともに連覇に王手を書けたことになりますね。ALDSの残りはレッドソックスが2-1とヤンキースをリード中。このままレッドソックスが勝ち上がれば、4チームとも順当、ということになりますが、さて。

本日は野手MVP。投手に比べてかなり難しい選択となりました。


GPARHRRBISBBAOBPSLG
Trea Turner162740103197343.271.344.416
Bryce Harper1596951033410013.249.393.496
Wilmer Difo1484565574210.230.298.350
Anthony Rendon1365978824922.308.374.535
Michael A. Taylor1343854662824.227.287.357
Juan Soto1164947722705.292.406.517
Adam Eaton95370555339.301.394.411
Matt Adams942773718480.257.332.510
Mark Reynolds862352613400.248.328.476
Ryan Zimmerman853233313511.264.337.486
Matt Wieters76271248300.238.330.374

球団ワシントン移転後たったの2人しか達成していない全試合出場のTrea Turnerは、リーグの盗塁王も獲得。1,2番としてしっかりテーブルをセットした結果は103得点に表れています。ショート守備でもいいプレーを見せてくれました。

Anthony Rendonは二塁打、打率、長打率でチームトップ。4番として打線をしっかりと支えた功績は大。ゴールド・グラブ級のサード守備でもチームを救ってくれました(もっとも、ロッキーズのNolan Arenadoがいるため受賞はなりませんが)。

ルーキーとはいえ、チーム最高の出塁率、そしてOPSを記録したのはJuan Sotoでした。デビューしたのが5月下旬で出場は116試合にとどまりましたが、それで22本塁打70打点。まだ19歳ということを加味しなくても素晴らしいシーズンでした。

迷いましたが、2018年のナショナルズのMVPはやはりBryce Harper。打率.249は自己最低。特に4月から7月にかけての打率は2割前後で、チームの不振の大きな理由となっていたことも事実。ですが、そんなスランプでも、欠場したり、DL入りしたりすることなくラインナップに名前を連ね続け、100得点、100打点、100四球以上を記録したことは評価を受けるべき結果です。FA前の最終年に、できるだけのことはしてナショナルズに貢献してくれたと思います。

もちろん、来シーズンもナショナルズのHarperでいてくれることを願っての選出でもあります。

2018/10/05

2018シーズンレビュー2: 投手MVP Max Scherzer

NLDSが開幕。地区優勝決定プレーオフに続き延長戦を制したブリューワーズには勢いを感じます。そのブリューワーズのブルペンで、延長10回裏にサヨナラが決まったときにはGio Gonzalezがアップしていました。11回表に投げる姿を見たかったのか、見たくなかったのか。


GSIPWSOERAWHIP
Max Scherzer33220.2183002.530.911
Tanner Roark30180.191464.341.281
Gio Gonzalez27145.271264.571.531
Stephen Strasburg22130.0101563.741.200
Jeremy Hellickson1991.15653.451.073
GIPSVHDERAWHIP
Sean Doolittle4345.02511.600.600
Matt Grace5659.2082.871.140
Justin Miller5152.12113.611.127
Ryan Madson4944.14145.281.421
Sammy Solis5639.10136.411.551
Brandon Kintzler4542.21153.591.242

投手MVPは、一点の曇りもなくMax Scherzerでしょう。他のローテーション投手が、故障又は不振に見舞われる中、まさに孤軍奮闘。開幕勝利から始まり、チーム最多の33試合に先発。投球回数(220回2/3)、勝利数(18)、完投(2)、完封(1)、奪三振(300)、被打率(.188)、WHIP(0.911)はいずれもリーグトップ。防御率(2.53)こそリーグ3位で、1点台で終えたメッツのJacob deGromが歴史的なシーズンを送ったためライバルと目されていますが、いやいやScherzerこそがサイヤング賞を受賞すると信じています。終盤はやや疲れも見えましたが、Scherzerがいなければ、今年のナショナルズはもっと早くに終わっていたことでしょう。

ブルペン陣ではやはりSean DoolittleがMVP。これだけ安心感を持って任せられるクローザーはなかなかいません。惜しむらくは、7月から9月というシーズンの最も大事な時期にDL入りしていたこと。

2人には来季もエースとクローザーとしての活躍を期待します。

2018/10/04

2018シーズンレビュー1: 期待外れのシーズン

ア・リーグのワイルドカードゲームではヤンキースがアスレティックスを圧倒。まあ、低年俸のアスレティックスはよく頑張りましたが、ALDSのカードとしては、レッドソックス対ヤンキースのほうが楽しみだったのでまあいいいでしょう。

さて、そんなポストシーズンを横目に、当ブログではナショナルズのシーズンレビューを書いていきます。まずは、シーズンの推移を振り返っておきましょう。

開幕4連勝の好スタートを切りましたが、それは相手(レッズ)が弱かっただけということが判明。すぐに負けが込みはじめ、4月は3つ負け越して終了。月間負け越しは、2015年8月以来。故障者が続出したのは確かですが、総得点が総失点を上回りながらの負け越しで、既にDave Martinez監督の采配には疑問の声が上がっていました。今から思えば、この4月がシーズンを象徴していたようなものです。

5月に入るとJeremy Hellicksonの入ったローテーションが安定し、大きく勝ち越し。下旬にはJuan Sotoがメジャーデビュー。5月30日にはブレーブスを抜いて一度は首位に立ちました。が、結果的にはこれがシーズンのピーク。ブルペン陣で調子の良かったSammy SolisとBrandon Kintzlerを酷使した采配が後々まで歯車を狂わせることになりました。

6月は2012年以降なかった大幅な負け越し。7月に入ると選手ミーティングが開かれたり、フロントもKelvin Herreraを補強したりと、それなりに手を尽くしたものの、ずるずると後退。7月の最後にマーリンズに連敗してついに貯金0、首位フィリーズとは5.5差。下旬にはチーム内の雰囲気も悪化し、ブルペンの起用法を批判したとしてBrandon KintzlerとShawn Kelleyがトレードで出され、この時点で今シーズンはもう無理だな、という感じになりました。

8月に入るとBryce Harper、Anthony Rendonをはじめ打線の調子が上がってきましたが、投手陣の状況はあまり変わらず、またも負け越し(3か月連続)。下旬にはDaniel Murphy、Matt Adams、Ryan Madson、そしてGio Gonzalezまで放出し、公式に白旗。

9月中旬にフィリーズに3連勝するなどし、なんとかシーズン成績で勝ち越し、地区2位となりましたが、優勝争いは遙か彼方。開幕前に今年こそワールドシリーズを制覇するものと多くの記者から予想されたチームの終わりとしては、あまりに寂しい9月、そして10月となりました。

Atlanta90720.556-
Washington82800.5068.0
Philadelphia80820.49410.0
New York77850.47513.0
Miami63980.39126.5

主力に相次いだ故障を敗因に挙げる向きもありますが、(最終戦を0-12で負けてもなお)総得点が総失点を89も上回っていたので、力はあったはず。貯金わずか2に終わったのは采配が悪かった以外の何物でもないでしょう。個人的気分としては、今すぐDave Martinez監督を解任してほしいところですが、契約期間をあと2年も残しての解任は現実的ではありません。せめて、今シーズンの失敗を失敗と認め、そこから何かを学んで、来シーズンに役立ててもらいたい。この冬、一番の宿題を負っているのはMartinez監督だと思います。

2018/10/03

2018年9月をふりかえる

ポストシーズンが始まり、さっそくロッキーズとカブスがしびれる延長戦を戦っていましたが、ナショナルズは蚊帳の外。とっとと9月のふりかえりをしておきます。

[ナ・リーグ東地区:レギュラーシーズン終了] 

Atlanta90720.556-
Washington82800.5068.0
Philadelphia80820.49410.0
New York77850.47513.0
Miami63980.39126.5

月間成績は15勝12敗。5月以来の月間勝ち越しで、シーズン成績もなんとか貯金2まで盛り返しました。中旬には、その時点でまだポストシーズンの可能性を十分残していたフィリーズに3連勝。その後、フィリーズは雪崩を打つように負けが込み、最終的にナショナルズが地区2位に浮上することになりました。来シーズンにつながる悪くない終わり方といっていいのではないでしょうか。

[Pitcher of the Month: Stephen Strasburg] 
6試合に先発し、3勝を記録した(チームは5勝)Stephen Strasburg。防御率も2.60と安定し、34回2/3で45奪三振と、内容も悪くありませんでした。6月から8月まで右肩痛でDL入りしたときは、もうキャリア終了かもしれないと心配しましたが、最終的には2桁勝利に到達。球速は戻りきっていませんが、いいイメージでシーズンを終えることができました。

サイヤング賞争いの只中にいたMax Scherzer。シーズン300奪三振に到達したことは素晴らしいニュースでしたが、勝ち星は2つにとどまり、防御率も4点台と今ひとつでJacob deGromとどちらが受賞するか予断を許しません。グッドニュースはTJ手術からの復帰を果たしたJoe Rossが3試合(降雨ノーゲームを含めれば4試合)にきっちり先発できたこと。まだ信頼を置けるとは言えませんが、来シーズンの開幕ローテーション候補とはなりました。微妙なのはErick FeddeとJefry Rodriguezの若手2人。チャンスは与えられましたが、課題が残して終わりました。

ブルペン陣では、DLから復帰のSean Doolittle(8試合で3セーブ、防御率2.35)はまずまず投げられたのでよしとしましょう。来季につながるという意味では、Koda Glover(11試合で2.00)、Justin Miller(11試合で2.16)、Matt Grace(12試合で3.00)も目立ちました。特にKoda Gloverの好投は嬉しいニュースです。

[Hitter of the Month: Anthony Rendon] 
Anthony Rendonが.352/.439/.657、6本塁打、26打点、24得点と大活躍。異常な数字を残したブリューワーズのChristian Yelichがいなければリーグの月間MVPも十分獲得に価する数字を残しました。

これがナショナルズでの最後となったかもしれないBryce Harperも.270/.464/.494、4本塁打、16打点と数字を伸ばし、シーズン100打点に到達。FAを前に最低限の成績は残したという感じでしょうか。

新人王争いをしてきたJuan Sotoも.283/.383/.525、6本塁打、20打点と活躍し、リーグの月間最優秀新人を受賞。6月、7月に続く3度目の同賞の受賞で、デビュー以来逃したのは8月だけという驚異的な受賞歴。ブレーブスのRonald Acunaと争ってきた新人王も、さすがにこれで寄り切ったでしょう。若手ということで言えば、ともに40打席前後の出場機会でしたが、Spencer Kieboom捕手と、Adrian Sanchez内野手が、それぞれ.333/.429./500、と.343/.361/.429の好成績で来季に向けてアピールに成功しました。

2018/10/01

9/28-30@COL 辛うじてシーズン勝ち越し

シーズンの最後はデンバーでのロッキーズ3連戦。ナショナルズは名実共に優勝争いが終了していましたが、ロッキーズにとってはポストシーズン進出、さらには球団創設史上初の地区優勝をかけた大事なシリーズでした。結果はナショナルズの1勝2敗。ドジャーズが3連勝したため、ロッキーズとドジャーズが完全に並び、10月1日に1ゲームプレーオフ(勝てば地区優勝、負ければワイルドカード)を行うことになりました。

ナショナルズとしては、1つ勝ったことで、シーズン成績82勝80敗の勝ち越しで終了。2012年以降では最低の結果となりましたが、それでも勝ち越し、地区2位に入ったことは最低限評価していいと思います。

9/28 L2-5
序盤に大量のランナーを出しながら残塁の山を築き、結局これが響きました。Joe Rossがまずまずのピッチングを見せていましたが、5回裏につかまってしまいました。ナショナルズも負けましたが、フィリーズも敗れたため、この時点で地区単独2位が確定しました。

9/29 W12-2
初回、Juan Sotoの2点タイムリーツーベースで先制し、2回にもTrea Turnerの2ランなどで3点。5回にはSotoに22号ソロ(10代での22号はBryce Harperに並び史上2位タイ)が出て、その後も追加点を重ねて計12得点。この大量援護もあって先発のStephen Strasburgが6回2失点で10勝に到達しました。

9/30 L0-12
シーズン最終戦は地区優勝・ポストシーズンに向けて燃えるロッキーズに圧倒されて終わりました。まあ、仕方ないでしょう。Bryce Harperの最終打席は9回表に回ってきて、ライト線への二塁打。試合後のインタビューでは涙ぐんでいたように見えたHarper。なんとか戻ってきてほしいですね。

2018/09/27

9/24-26 Marlins いろいろマイルストンに到達

今シーズン最後のホームでの3連戦は、マーリンズをスウィープ。81勝に到達し、シーズン5割を確定させました。また、フィリーズを抜いて、地区2位に浮上。個人成績でも、1戦目でBryce Harperがシーズン100打点、2戦目でHarperが100得点、Max Scherzerが300奪三振と重要なマイルストンに到達しました。

3戦目ではBryce Harperが打席に入る度にスタンディングオベーションが起きていました。スタンドにはこれまでHarperがナショナルズで8年過ごしてきたことを踏まえ、「あと8年!」というプラカードがあったそうですが、それについてコメントを求められたHarperは「8年じゃちょっと短いね」と答えていました。果たして、これがナショナルズ・パークでナショナルズのユニフォームでの最後の姿となるのでしょうか。

9/24 W7-3
先発はStephen Strasburg。4回表を投げて1失点、リードしている状況でしたが、ボール球が多かった上ファールで粘られたためにちょうど100球。ここで降板し、10勝目は登板が予定されているシーズン最終戦にかけることになりました。Bryce Harperが4回裏に犠牲フライを打ってシーズン100打点に到達。これまでの自己最多、2015年の99打点を抜き、初の大台到達。おめでとう。この試合終了時点でフィリーズを抜いて地区2位に浮上しました。

9/25 W9-4
Max Scherzerが先発し、7回1失点で18勝目。この試合も10個の三振を奪い、シーズン奪三振数はちょうど300。もちろんリーグトップ。さすがにこれでサイヤング賞も確実となったことでしょう。打線も援護。初回にAnthony Rendonが3ランを打ち、この時ホームに帰ってきたBryce Harperはこれが100得点目。前日の打点に続いての大台突破です。

9/26 W9-3(7)
2回裏にVictor Roblesの2点タイムリーツーベースを含む4安打に相手エラーも絡んで5点を先制。5回裏にもVictor Roblesの3ランなどで4点を追加し、マーリンズを圧倒。先発は、子どもの誕生後、家族との時間を優先しているTanner Roarkに代わってメジャー初先発のKyle McGowinが4回まで1安打1四球4奪三振、もちろん無失点の好投。初白星も見えてきていましたが、指にまめができてしまい、5回途中で無念の降板。7回裏を終えた時点で雨が強くなってコールドゲームとなりました。

2018/09/25

9/20-23 Mets 数字上もシーズン終了

メッツとの4連戦。サイヤング賞を争うMax Scherzerが勝てなかったのに対して、Jacob deGromには抑え込まれて援護できず、最初の2戦を終えたところで地区優勝もワイルドカードも数字上消滅しました。

9/20 L4-5(12) 
Max Scherzerが先発。前回とは異なり、13奪三振を奪うScherzerらしいピッチングでしたが、やはりScherzerらしく2本の本塁打で3失点。勝ち星とはなりませんでした。打線は6回のAnthony Rendonの2ランや8回2死からのJuan Sotoのタイムリー二塁打で同点に追い付きましたが、11回裏1死1,3塁のチャンスを作りながら、Mark Reynoldsが三球三振に倒れると、案の定12回表に勝ち越されました。もったいない。

9/21 L2-4
先発はJoe Ross。球威も90マイル台前半で前回までよりやや遅く、結果も3回までに4失点。それでも6回まで投げ切りました。打線はJacob deGromの前に7回まで3安打1失点止まり。9回に1点を返しましたが、反撃もそこまで。

9/22 W6-0
ローテーション通りなら先発予定だったTanner Roarkが出産立会でチームを離れていたことで、Austin Vothが先発。そのVothが5回1安打無失点の好投を見せて、メジャー初白星。いろいろ苦労してきたので、心からおめでとうと言いたいですね。

9/23 L6-8
Erick Feddeが先発しましたが、球数がかさんで4回途中で降板し、後を受けたWander Sueroが打たれて逆転負け。Sueroは好投することが多いのですが、この日は残念でした。打線では、1番センターに起用されたVictor Roblesが2号ソロを含む3打点と活躍したのが良いニュース。

2018/09/23

9/17,18@MIA Strasburgも9勝目

のこり10試合となりもはや個人成績にしか興味がなくなってきました。Stephen Strasburgが9勝目で二ケタ勝利に何とか届きそうになってきました。打線ではAnthony Rendonが2試合で8打数5安打とよく打ち、打率を上昇させています。逆にJuan Sotoが9打席凡退で打率3割を切り、ちょっと心配です。

9/17 L5-8
序盤はVictor Roblesのメジャー初本塁打などで4-0とリードしましたが、5回途中2失点でErick Feddeが降板すると、以降、ブルペン陣がずるずると失点し、終わってみれば完敗。

9/18 W4-2
Stephen Strasburgが6回2失点、11奪三振の好投で9勝目。打線は2回、4回、6回にいずれも四球を生かして、得点し、リードを作り、ブルペン人も今日はほぼ完ぺきな仕事でサポートしてくれました。

2018/09/17

9/14-16@ATL Scherzer以外で勝ち越し

地区優勝がほぼ確実となっているブレーブスとの今季最後のシリーズ。初戦をMax Scherzerで落としながら2戦を取っての勝ち越し。シーズンでは9勝10敗の負け越しに終わりましたが。

9/14 L5-10 
前回完投勝利の疲れからか、Max Scherzerが精彩を欠き、2,3,4回に2点ずつ、計6失点で4イニングで降板。2死からの失点が多かったとはいえ、ボールに切れを欠いていました。まだまだサイヤング賞は予断を許しません。

9/15 W7-1
先発のJeremy Hellicksonが4回表の打席で右手を痛めてそのまま退場するというアクシデントはありましたが、2番手で4回裏から登板したJefry Rodriguezが8回途中まで安打を許さない好投でフォローし、打線も14個の四球を選び、Juan Sotoの史上最年少3盗塁などもあって7得点で快勝。

9/16 W6-4
初回にBryce Harperの34号2ランで先制、3回にはAnthony Rendonに20号2ランが出て(Rendonはこの試合で打率も3割に到達)、5-0とリード。その後、1点差まで詰め寄られましたが、9回表にJuan Sotoに貴重なタイムリーが出ると、その裏をSean Doolittleがきっちり〆ました。

2018/09/14

9/13 Cubs 5連勝でストップ

9/13 L3-4(10)
4連戦だったはずが雨で消化しきれず、両チームとも移動日の谷間にワシントンDCに立ち寄るという微妙な日程で開催された試合。先制したものの、逆転され、追いつき、終盤のピンチもしのぎ、でも延長10回に勝ち越されては敗戦。

連勝は5でストップ。2位フィリーズとの差は1に広がりました。

9/11-12@PHI いまさらのスウィープ

10日の試合が雨で流れ、11日にダブルヘッダーとなった変則3連戦でしたが、フィリーズをスウィープ。5月以来の5連勝。2位フィリーズとの差は、なんと0.5まで縮みました。とはいえ、首位ブレーブスも5連勝中で8ゲーム差はピクリとも動かず。ワイルドカード争いも似たようなもので、つまり、手遅れです。Juan Sotoが3本のホームランを打ったり、Aaron Nolaに黒星(4失点)をつけたり、個人タイトル争いでも収穫があったので良しとしましょう。

9/11(G1) W3-1
Erick Feddeが6回途中まで無失点、自己最多の9奪三振の好投。このピッチングを見せられると来季に期待してしまいます。打線もSpencer Kieboomのメジャー初本塁打、Bryce Harperのタイムリーなどで3点を取って援護。最終回はSean Doolittleが1失点しながら抑えきってゲームセット。

9/11(G2) W7-6(10)
4回裏2死から連打を浴びてTanner Roarkが5失点ノックアウトされ、3-6で9回を迎えるという苦しい状況に追い込まれましたが、ここから逆転しました。9回はフィリーズブルペンの制球難に助けられ、Matt Wieters、代打Andrew Stevensonのタイムリー、最後はTrea Turnerが押し出し四球を選び、同点。9回裏のピンチをしのぎ、10回表、Juan Sotoにこの日2本目のホームランが出てこれが決勝点。

9/12 W5-1
フィリーズ先発はAaron Nola。初回、Bryce Harperの2ランと、Ryan Zimmermanのタイムリーで3点を先制。4回にもZimmermanがソロ本塁打を打ち、Nolaは5回に代打を出されて降板。サイヤング賞を争うMax Scherzerにいい援護ができました。ナショナルズはStephen Strasburgが先発し、7回1失点9奪三振の好投。8勝目で、防御率も4点を切りました。シーズンの残りもこのいい感じを続けてくれることを期待。

2018/09/10

9/6-8 Cubs 雨また雨

カブスを迎えての4連戦の予定でしたが、7日の2試合目が降雨ノーゲーム、ダブルヘッダーとなった8日の第2試合も雨で中断中断で終わったのは午前1時台。9日の試合は雨天延期となりました。勝敗はどうでもよくなっていますが、サイヤング賞争いをしているMax Scherzerが完投勝利を記録したのはグッドです。

9/6 L4-6(10)
Stephen Strasburgは6回途中3失点(自責点2)のピッチング。4-3とリードして、勝ち投手の権利を持っていましたが、8回表にJustin Millerが追いつかれ、10回表にJimmy Corderoが決勝点を許して敗戦。8回裏1死2,3塁、10回裏1死1,3塁で得点できなかった打線も罪が重い。

9/7 降雨ノーゲーム
TJ手術からの復帰登板となったJoe Rossが、2回表2死走者なしまで投げていましたが、雨で中断し、そのままノーゲームとなってしまいました。故障直前は90マイル前後まで落ちていた速球は、この日95マイル超を連発し、スラダー・チェンジアップ(1球だけかな)も切れていました。記録は残りませんでしたが、来シーズンに向けて有意義な一歩と言っていいでしょう。

9/8(G1) W10-3
カブスのまずい守備もあって初回に3点、6回裏に5点を奪い、大量リード。余裕を持ち過ぎて3失点したもののMax Scherzerが完投勝利で17勝目。サイヤング賞争いでも好アピールです。

9/8(G2) W6-5
3回まで好投していた先発のJefry Rodriguezが4回(Ryan Zimmermanのまずい守備(記録は二塁打)もありましたが)、満塁弾を浴びて4失点。苦しい試合展開でしたが、Adrian Sanchezの2本のタイムリーなどで1点差まで詰め寄り、7回裏のBryce Harperの2ランで逆転。8回表をKoda Glover、(復帰初登板の)Sean Doolittleで抑えたところで1時間あまりの雨天中断。9回はGreg Hollandが締めてゲームセット。珍しくいい形で勝ちました。

2018/09/08

ロースター異動まとめ(2018年9月)

9/1 セプテンバーコールアップ①(Pedro Severino, Austen Williams)
9/4 セプテンバーコールアップ②  (Erick Fedde, Victor Robles, Austin Voth, Adrian Sanchez, Joe Ross, Kyle McGowin)
9/7 Sean DoolittleがDLから復帰
9/11 Jeremy HellicksonがDLから復帰

● セプテンバーコールアップ①(Severino, Williams) 
9月になりました。セプテンバーコールアップの第1弾として、Pedro Severino捕手とブルペン右腕のAusten Williamsが昇格してきました。Severinoについて改めて語る必要はありませんね。

Austen Williamsは嬉しいメジャー初昇格(9月2日の試合でデビュー)。2014年ドラフト6巡目で大卒入団の25歳。同期入団ではErick Feddeに続く2人目のメジャー到達となります。元々は先発で、2015年にはA, A+で好投したものの2016, 2017年にはAAで壁にはね返されました。今季は開幕からブルペンにコンバートされ、AA、AAAで計32試合に登板し、1.46/0.838、68イニングで89奪三振という数字を残し、一気に評価を高め、今回の昇格を勝ち取りました。速球は主に90マイル台前半で、カーブが高い評価を受けているようです。来季に向け、どれだけのインパクトを残すことができるでしょうか。

● セプテンバーコールアップ② (Fedde, Robles, Voth, Sanchez, Ross, McGowin)
マイナーリーグのレギュラーシーズンが終了し(ナショナルズ傘下のAA, AAAはポストシーズン進出ならず)、Erick Fedde, Victor Robles, Austin Voth, Adrian Sanchez, Joe Ross, Kyle McGowinの6選手が昇格してきました。

このうち全く初めてのメジャー昇格は、Kyle McGowinだけなので、彼から紹介しましょう。26歳の先発右腕。2013年ドラフト5巡目でエンゼルスに大卒入団。ナショナルズには、2016年12月にDanny Espinosaとのトレードで移籍。このトレードで獲得したのがMcGowinとAustin Adamsの2人でしたが、2人ともメジャーに到達することになりました(まだ結果は残せていませんが)。McGowinのほうは、移籍初年度となった2017年もAAAで投げましたが防御率は6点台とパッとせず、オフにルール5ドラフトで指名されることもありませんでした。迎えた今季は、AAで3点台の防御率を残した後、7月下旬にAAAに昇格し、8先発で防御率1.20と好投。奪三振率、与四球率も良く、一気に評価を上げて、このチャンスをつかみました。メジャーではさすがにブルペンからの登板となりますが、少しでもインパクトを与えてくれることを期待しています。

Erick Feddeは6月にローテーション入りし、まずまずのピッチングを見せていましたが、7月4日の試合で肩痛を発症し、DL入り。60日DLにも入れられていたのでもう今シーズンは無理かと思っていましたが、ここにきて再昇格、4日の試合でGio Gonzalezのトレードで空いたローテーション枠に入ることになりました。どういう立場で来シーズンの開幕を迎えるかを占う大事な9月になりそうです。

故障からの復帰という意味では、Victor RoblesJoe Rossもそうですね。Roblesは、昨年のセプテンバーコールアップでメジャーデビューを果たし、結果を残してそのままポストシーズンでもロースター入り。球団内どころかメジャー全体でもエリートプロスペクトと期待されて今シーズンを迎えましたが、開幕4試合目にスライディングキャッチで左ヒジを変な向きに曲げてしまう重傷で、DL入り。幸い手術には至りませんでしたが、長いリハビリを要し、7月にようやく実戦(GCL)に復帰。AAAには7月下旬に復帰したものの最初の20試合では打率2割未満と心配させましたが、8月18日以降閉幕までの16試合では.368/.413/.544と本来の姿を取り戻してきました。故障しているうちにJuan Sotoに追い抜かれてしまった感はありますが、負けずに頑張ってください。Roblesがメジャーでどのくらいできるかは、Bryce Harperの去就を含むオフの編成方針に影響してくるかもしれません。

Joe Rossのほうは、2017年7月に受けたTJ手術からの長いリハビリを経ての復帰です。8月以降、GCLを皮切りにA+、AA、そしてAAAで徐々に投球数を増やしており、9月1日にはAAAで89球を投げるところまできました。決して無理はさせないでしょうが、マウンドに上がってくれるだけで今季はOKです。元々故障がちだった肩も休養十分で治ってくれていることでしょう。まだ25歳。期待しています。

今季既にメジャーとマイナーを行ったり来たりしてきたAdrian SanchezAustin Vothの2人は、それぞれ内野とブルペンのデプス扱いかな。AAAではそれなりに結果を残しているVothにはもう一度先発機会を与えたあげてほしいと願いますが、7月にメッツ打線に滅多打ちにあった印象が強過ぎるので、ちょっと無理かなあ。

● Sean DoolittleがDLから復帰
7月にDL入りしたSean Doolittleが復帰。軽傷と思われていましたが、結局2か月かかってしまいました。今さらクローザーがしっかりしてくれても、という感じですが、まあ。

● Jeremy HellicksonがDLから復帰
Jeremy HellicksonがDLから復帰しました。Jefry Rodriguezの投球回数が気になってきたところなので、代わってローテーションに入るのではないかと思われます

9/3-5 Cardinals 緩い試合ばかり

セプテンバーコールアップ組も続々合流していますが、先発オーダーは相変わらずの面々。もうちょっと若手を使ってほしいな。

9/3 W4x-3(10)
初回、Max Scherzerがボークで2死2,3塁とされた後タイムリーを打たれてしまうらしくないスタート。その後は立ち直りましたが、味方の援護がなく1-3とリードされたまま7回で降板。敗色濃厚でしたが、これを救ったのがBryce Harper。9回裏1死から同点2ランを打つと、10回裏にはサヨナラ犠飛。

9/4 L8-11
DLから復帰のErick Feddeが先発。2回表にホームランを含む4安打を集められ4点を失いましたが、その他のイニング(1,3,4,5回)に許した走者は1人だけという評価に悩むピッチングでした。5回終了で4-4でしたが、6回に登板した2番手のAusten Williamsが3本のソロ本塁打を被弾。直球主体のピッチングでは通用しないことが分かったようです。9回にもSammy Solisが満塁弾を被弾。試合後、Davey Martinez監督が激怒してましたが、それでって感じですが、だから?って感じです。

9/5 L6-7
Tanner Roarkが2回までの5失点を含む6失点。メジャーデビューとなった2番手Kyle McGowinも1失点で、都合7失点。打線は16安打で6点を取って追い上げましたが、及びませんでした。

2018/09/04

2018年8月をふりかえる

14勝15敗。わずか1つとはいえ、8月も負け越し。これで3か月連続の負け越しとなりました。シーズン成績は67勝68敗の借金1。

首位ブレーブスとは7ゲーム差。2位フィリーズとの差は4.5。とは書きましたが、8月末までに続々とベテランを放出し、シーズンは実質終了ですので、特に意味はありません。

注目はむしろ個人成績。Max Scherzerがサイヤング賞、Juan Sotoが新人王の有力候補と言われているのに加え、個人スタッツで可能性のあるのは以下の通りです(カッコ内は9月3日時点での数字)。

本塁打: Bryce Harper (31, 2位タイ. 1位はMatt Carpenterの35)
盗塁: Trea Turner (35, 1位. 2位はStarlin Marteの30)
勝ち星: Max Scherzer (16, 1位. 2位はJon Lester, Aaron Nolaの15)
奪三振: Max Scherzer (260, 1位. 2位はJacob deGromの230)

Pitcher of the Month: Max Scherzer
打線の援護に恵まれず、2勝に終わりましたが、6試合に先発し、防御率1.89/0.82。38イニングで49奪三振ももちろんチームトップ。文句なしです。ただ、今月はTanner Roarkも6試合で3勝、2.78/ 1.01と頑張りましたし、Jefry Rodriguezも3度の先発機会で2勝、(Scherzerをも下回る)防御率1.69は立派でした。

ブルペン陣は故障もあったりしてグダグダ。チームセーブ数がわずか5で、しかも、記録したのが、Kelvin Herrera(2)、Greg Holland、Justin Miller、Koda Glover(各1)とばらけているところに象徴的に表れています。

Hitter of the Month: Ryan Zimmerman   
規定打席に到達した中ではAnthony Rendon、Bryce Harper、Ryan Zimmermanの3人、さらにトレードされていったDaniel Murphyが3割超の打率を残しました。Adam Eatonも.299。全体的に打撃は好調だったんですね。中でも、チーム最多の6本塁打、特に8月22日に逆転サヨナラ2ランを放った印象からZimmermanとしておきます。

8月はやや調子を落として打率.255に終わったJuan Soto(とはいえ、四球が非常に多いので出塁率は.402もありました)。ブレーブスのRonald Acuna Jr.との一騎打ちの様相となってきたリーグ新人王争いに勝つために、最後の1か月の奮起を期待して応援しましょう!

8/31-9/2 Brewers Gioをトレードしながら

初戦の開始直前にまさに対戦相手のブリューワーズへのGio Gonzalezのトレードが決まる中で始まったシリーズ。幸いにもGioが登板することはありませんでした。今季はもう対戦予定はありません。ほっ。実質負け試合だったのを8回裏にひっくり返しはしましたが、あの8回裏2死からの攻撃以外は、どうも力が入っていませんね。

8/31 L1-4
Tanner Roarkが2回までに3本のソロを被弾し、劣勢の展開。打線はランナーこそ出すものの、得点圏に走者を置いて13打数1安打(その1本もタイムリーではない)のていたらく。元気ないなぁという印象だけが残りました。

9/1 W5-4
Stephen Strasburgが6回2失点とまずまずの内容。ただ、6回は目に見えて球速が低下し、スタミナが足りていないことは明らかでした。以降も、劣勢のまま推移しましたが、雨天中断後、8回裏2死走者なしから怒涛の反撃を見せ、Juan Sotoのタイムリーで逆転。辛勝。

9/2 L4-9
3回裏にJuan Sotoのタイムリーなどで3点を奪い、4-2とリードするいい展開、でしたが、5回表、先発のJefry Rodriguezが四球連発、逆転3ラン被弾で降板すると、2番手のTim Collinsも四球でランナーをためて満塁弾を被弾。一挙7失点で試合は終わりました。好材料はメジャーデビューとなったAusten Williamsが6,7回の2イニングを無失点で終えたこと、それにJuan Sotoが今日も2安打を打って打率は.303としたことでしょうか。

2018/09/02

ありがとう Gio Gonzalez (トレード退団)

ポストシーズンのロースターに入れることができる選手のトレード期限となった8月31日、ブリューワーズとの試合直前に、そのブリューワーズへのGio Gonzalezのトレードが明らかになりました。試合中はナショナルズのベンチにいたGio。試合後、ナショナルズパークで行われた会見にはブリューワーズのキャップとパーカー姿で登場しましたが、ナショナルズ、ワシントンDCにコメントした際には涙ぐんでいるようにも見えました。翌日、9月1日の試合前には球場のスクリーンにビデオクリップが流れ、Gioが登場した際には多くのファンから拍手が送られていました。

Gio Gonzalezの退団。これは、当ブログにとっても大きな1つの節目となります。2008年から開始した旧ブログから、現在のPHASE 2に移ったのは、まさに2011年の末のGio Gonzalezのトレード獲得がきっかけでした。それから7シーズン、ナショナルズは、初年の2012年に初の地区優勝を成し遂げると、以降、7シーズン中(今シーズンはダメとしても)4度も地区優勝を果たす、常勝チームへとなっていったわけですが、その立役者の1人がもちろんGio Gonzalezでした。

ナショナルズでの通算成績は、次のとおり。
213G(GS) 86W 65L 1253.1IP 1215K 485BB 3.62/1.283

移籍初年の2012年に21勝のリーグ最多勝、オールスター選出、シーズン後のサイヤング投票でも3位に入るなど、結果的にはあの年がベストとはなりましたが、Gioの特徴はなんといっても丈夫さでした。昨シーズンまでの6シーズンのうち、5シーズンで30先発以上、残る1シーズンも27先発。今季もここまで27先発と、常にローテーションを守ってきてくれました。積み上げた先発試合数、イニング数はいずれもナショナルズ移転後の歴代1位(いずれStephen Strasburgに抜かれるはずですが)。勝利数、奪三振数はいずれもStrasburgに次ぐ2位。(敗北数、与四球数も1位。)

速球はそこまで速くはないのですが、いいカーブを持っており、これで打者を翻弄していて、いい日は実に小気味のいいピッチングでした。しかし、いい日と悪い日の差が激しく、悪い日はコントロールが絶望的に悪く、投球間隔も妙に長くなり、四球を連発して自滅するというパターン。近年はどちらかというと後者のイメージのほうが強くなっていました。

ポストシーズンではまさに悪いGioばかりでていた印象。成績は、通算6試合に先発し、0勝0敗、4.78/1.481。計26.1イニングなので、つまり平均5イニング持たなかったということで、とうとうポストシーズンでは結果を残せないままに終わってしまいました。

今シーズンが契約最終年で、オフにはFAとなって他球団に移籍するであろうことは予想されていましたので、それが約2か月早くなっただけ、ではありますが、できることならもう一度ポストシーズンで先発し、今度こそ汚名返上してから退団してもらいたかったですね。

悪いGioの日にはいらいらもさせられましたが、陽気な人柄もあり、どこまで行っても憎めない選手でした。

ただただ、ありがとうと思います。

まずは、(現時点ではワイルドカード争いでポストシーズン圏内にいる)ブリューワーズでの活躍と、ポストシーズンでのナイスピッチングを期待しています。