2014/07/31

7/30 冷や汗ものの勝利

W4-3@MIA (Season 58-47)
Roark(W11-6) 7.0IP 1ER 3H 2BB 7K
Storen(SV1) 1.0IP 2ER 3H 1BB
Desmond 1/3 double BB 2RBI
Werth 1/3 RBI
Span 1/3 2BB 2R 2SB(20)

今日も先発のTanner Roarkは7回をソロ本塁打による1失点のみと好投。これでナショナルズ先発陣、前回のRoarkの登板から6試合続けて7回2失点以下に抑えています。素晴らしい。しかし、打線の援護を得られず、チームとしては2度の完封負けを含む3勝3敗。ちょうどRyan Zimmermanが離脱したのと同じタイミングであり、いかにZimの存在が大きいかを思い知らされます。

ともかく、今日もRoarkには我慢の投球を強いることになりましたが、8回表、Jayson Werthの犠飛とIan Desmondの2点二塁打でなんとか勝ち越しに成功。その裏をTyler Clippardが完ぺきに抑えて、3点リードで9回を迎えました。マウンドには疲労蓄積でお休みをもらったRafael Sorianoに代わって、今季初めてセーブシチュエーションでの登板となったDrew Storen。きっちり抑えて、いつでもSorianoに代われることを見せたいところでしたが、結果的には悪い印象を残すことになりました。まず最初の打者Giancarlo Stantonにライトへソロを打たれると、続く2人を打ち取り2死走者なしとしながら、シングル、ダブルと打たれて1点差。さらに続く打者に四球を与えて、一昨日の悪夢の再現かとひやひやさせてくれました。最後はなんとかしのぎ、今季初セーブを記録しましたが、試合後自ら振り返ったように「醜い」登板でした。

ともかく連敗は2でストップ。ロード9連戦を5勝4敗で勝ち越し、久しぶりにワシントンに戻ることになりました。

MVP: Tanner Roark

2014/07/30

729 無死満塁 Espinosa の空振り

L0-3@MIA (Season 57-47)
Strasburg(L7-9) 7.0IP 1ER 4H 2BB 4K
Harper 2/3 BB

2回表のDanny Espinosaの打席、もっと言えばその初球が試合のターニングポイントでした。

立ち上がりから制球が定まらずアップアップだったマーリンズ先発のHenderson Alvarez。2回表、四球、シングル、四球で無死満塁。たまらずマーリンズベンチからコーチが飛び出すほど追い詰めていました。ここで一気にノックアウトしていれば、あるいはせめて1点でも取っていれば、全く違う試合になっていたはずでした。

しかし、ここで打席に入ったEspinosaが、Alvalezの初球、明らかに外低めのボール球のチェンジアップを強振し、空振り・・・。なんでや・・・。真ん中にストレートを置きにきたなら叩くのも分かるが、あの場面であの難しいボールを空振りして投手を助けるなんて・・・。後から思ったわけではなく、試合の流れが変わる1球だな、その瞬間に誰もがそう思った1球でした。

案の定、Espinosaは三振。続くNate McLouthもいい当たりながら三塁手正面(笑)。投手のStephen Strasburgに期待するのも酷というもの。その、Strasburg、またも勝ち星は付かなかったもののよく投げました。6回裏にGiacarlo Stantonにタイムリーを打たれて1失点したものの7回1失点と十分の内容。

1点差で迎えた8回裏、ここでWilliams監督が不可解な継投。2番手で送り出されたのは前日にサヨナラ打を打たれていたJerry Blevins。わずか1点差、勝利への執念を見せるなら、Tyler ClippardやDrew Storenを投入しても良かったはず。なのに、Blevins。シングル、ダブルで実にあっさりと追加点を許し、送りバントで1死3塁とされて降板。なんのために出てきたんだか・・・。

9回表に2死ながら1,2塁とし、打者Denard Spanがライト前にヒット。3点ビハインドでは突っ込んでもしかたがないので3塁に止まりましたが、もし1点差なら同点タイムリーになっていたはずだったのに・・・。結局続くAnthony Rendonが三振で完封負け。

昨日の大逆転負けの後だけに、すっきり勝ちたかったのに、色々とフラストレーションの溜まる試合となってしまいました。返す返すもあのEspinosaの打席が悔やまれます。どんなに守備が良くても、いい加減にしてほしい。

2014/07/29

7/28 今季最悪の逆転負け

L6-7x@MIA (Season 57-46)
Zimmermann(ND) 7.0IP 2ER 4H 1BB 6K
Soriano(BS4, L2-1) 0.1IP 4ER 3H 1BB
Werth 2/3 BB R RBI
Harper 2/4 double R RBI
Rendon 2/5 2R

初回にAdam LaRocheの犠飛で1点を先制し、しばらくこう着状態が続いた後、6回表に集中打を見せて5点。先発のJordan Zimmermannが全く危なげない投球で無失点。6回を終えて6-0と完ぺきな試合運びでした。このまま楽勝のはずでした。

ところが7回から試合が暗転。まず7回表、ライト線へのヒットを打ったJayson Werthが2塁を欲張りタッチアウトとなっただけでなく、スライディングの際に右足首を痛めてそのまま退場。その裏、このまま完封もあるかと思われたZimmermannが2死1塁から三塁打、シングルと打たれて2点を返され、この回限りで降板となりました。思えばこれが痛かった。

8回、2番手として登板したRoss Detwilerが連打と内野ゴロの間に1点を失い続く3点差。続くピンチはDrew StorenがGiancarlo Stantonを三振に斬ってしのぎましたが、9回にマウンドに上がったRafael Sorianoが激しく打ち込まれてあっという間に同点とされると、1死3塁で代わったJerry Blevinsも勢いを止められずにサヨナラ負け。

今季最悪の逆転負け。今日勝ったブレーブスとの差は0.5。ここで踏ん張れるかどうか、チーム力が試されます。(Werthの足の状態が心配です・・・)

2014/07/28

7/27 Fisterも2ケタ到達

W4-2@CIN (Season 57-45)
Fister(W10-2) 7.0IP 0ER 3H 1BB 5K
Soriano(SV25) 1.0IP 0ER 1H 1K
LaRoche 1/4 2RBI
Rendon 1/3 R RBI SB(10)
Span 0/1 4BB R

Doug Fisterが(Tanner Roarkに続き)シーズン10勝目を記録しました。この日は7イニングで許した走者は3本のシングルと1四球のみ。2塁さえ踏ませない素晴らしいピッチングでした。開幕をDLで迎え、5月上旬に復帰してからの2か月半での10勝というハイペース。何より安定感抜群なところが、一昨季のEdwin Jacksonや昨季のDan Harenとは大違い。長期契約を結んでくれないかなと思います。

このFisterを援護しなければならなかった打線ですが、今日もレッズ先発のMatt Latosとブルペンの前に5安打に抑え込まれました。ただ、前日と違ったのは、効果的なところでヒットが出たこと。5回は2死満塁からJayson Werthが押し出し四球を選んだのに続いて、Adam LaRocheがレフトへ2点タイムリー。9回も2死1,2塁からAnthony Rendonがレフトへ貴重な追加点のタイムリー(特にその裏に2点を返されたことを思うと実に貴重な追加点となりました)。ということでなんとか4点を奪いましたが、Ryan Zimmermanの離脱から全体的にやや下降気味なのが気になります。

今回のロード9連戦のうち2/3を消化。ロッキーズとのシリーズに続いて、レッズとのシリーズも2勝1敗で勝ち越しましたが、次はマイアミでの3連戦。アストロズを叩いて4連勝と波に乗っているマーリンズだけに気が抜けません。

MVP: Doug Fister

2014/07/27

7/26 Gio 好投も0-1敗戦

L0-1@CIN (Season 56-45)
Gio(L6-6) 7.0IP 1ER 4H 2BB 8K
Ramos 2/4

8試合続けて2桁安打を記録してきたナショナルズ打線でしたが、今日はレッズ先発のJohnny Cuetoとブルペンの前に4安打完封負け。序盤は抜けていれば得点という打球をレッズの好守に阻まれ、終盤は走塁ミスで自滅。

先発はGio Gonzalez。前回登板では序盤でKOされましたが、この日はナイスピッチング。7回まで1失点と合格点をあげられる内容でしたが、負け投手は負け投手。なかなか勝ち星が伸びません。

Ryan Zimmermanが離脱してから1勝2敗。苦しい戦いが続きそうです。

2014/07/26

7/25 Roark 10勝に到達

W4-1@CIN (Season 56-44)
Roark(W10-6) 7.0IP 1ER 3H 1BB 6K
Soriano(SV) 1.0IP 0ER H BB 2K
Span 4/5 R RBI SB(18)
Rendon 2/4 BB RBI
LaRoche 2/4 double BB RBI
Walters 1/4 double R RBI

すっかりローテーションの柱になりつつあるTanner Roarkが今日も好投。3回まではパーフェクト。4回に折れたバットでのポテンヒットとチェックスイングのセカンド内野安打の2本で1点を失いましたが、危なげなく7回を94球で投げ終えました。ポンポンと追い込み、スライダーやチェンジアップを低めにコントロールして空振り又は引っ掛けさせるか、92-3マイルの速球で詰まらせるピッチングが面白いように決まっていました。とにかくコントロールがいいので、大崩しそうな気配が全くありません。これで10勝目にチーム一番乗り。というか、3本柱にはそろそろしっかりしてもらいたい。

打線は、序盤からチャンスを作ってはつぶしという非効率な攻撃を繰り返していましたが、4回に5本のヒットを集中し3点を取ると、6回にも1点を追加。今日はこれで十分でした。なお4回の先制打は、今日セカンドで先発機会を与えられたZach Waltersのダブルでした。Danny Espinosaとの併用なんて言わないで、どんどん使ってやりましょう。

チーム100試合目を快勝し、パドレスに敗れた2位ブレーブスとの差を今季最大の2.5と広げました。

MVP: Tanner Roark

2014/07/24

7/23 Strasburgついに黒星先行

L4-6@COL (Season 55-44)
Strasburg(L7-8) 5.1IP 4ER 9H 3BB 5K
Span 4/5 2R RBI SB(17)

Stephen Strasburgがぴりっとしないどころかひどい出来でした。1回表に味方が1点を先制してくれたにも関わらず、その裏、4本の長短打と四球で3失点し、あっという間に試合の主導権を手離してしまいました。その後は5回まで無失点で切り抜けましたが、6回裏、1死1,2塁のピンチを作ったところで降板してしまいました。結局負け投手。これで4登板連続で勝てていません。今日も球速は出ていましたが、いくら速くても打たれては仕方ありません。

ただし、ここはデンバー。打線にはいくらでもチャンスがありました。1点を追う6回表は1死1,3塁のチャンスを作りましたが、Bryce Harperが三振。2点差となった7回にも下位打線で無死1,2塁のチャンスを作りましたが、1番のDenard Spanがバント失敗。2,3番も凡退して、いずれも得点ならず。そうこうしているうちに9回へ。2死走者無しから4連打で2点を返し、2点差まで詰め寄りましたが、最後は2死満塁でIan Desmondが空振り三振でゲームセット。

フラストレーションの溜まる試合となりました。

Zim→DL, Walters→MAJOR

22日の試合で右ハムストリングを痛めたRyan ZimmermanがやはりDL入りとなりました。全治は不明ですが、2週間や3週間での復帰は絶望的と見られます。

これにより再び、サードAnthony Rendon、セカンドDanny Espinosaの体制に戻りそうです。守備力はともかく攻撃力では圧倒的なマイナスとなるため、DバックスのMartin PradoAaron Hillといった内野手をトレードで獲得するのではないかとの観測も出ています。Pradoなら歓迎ですが、あと2年計2400万ドルの契約が残っていてセカンドしか守れないHillは要らないと思います。

とりあえず25人ロースターにはSyracuse(AAA)からZach Waltersが呼ばれました。セカンド、サード、ショート、なんなら外野と、どこでも守れるのでこういうときの控えとしては最適。4-5月の昇格時は主に代打として起用されましたが安定した結果を残せなかった打撃でも、AAAの60試合で.300/.358/.608、15本塁打としっかり結果を残しており、いっそEspinosaに代えてレギュラーとして使ってほしいくらいです。今ならできるはず。

2014/07/23

7/22 逆転勝利もZim負傷退場

W7-4@COL (Season 55-43)
Zimmerman(ND) 5.0IP 4ER
Stammen(W1-4) 1.0IP 0ER 2H
Soriano(SV23) 1.0IP 0ER H K
LaRoche 2/5 HR(13) R 3RBI
Rendon 3/5 double 2R
Harper 2/2 2BB R

ナショナルズ先発はJordan Zimmermann。オールスター前最後の登板で上腕二頭筋の痛みを訴えて途中降板して心配されましたが、経過は順調でDL入りすることもなく、ローテーションを少し変えただけで登板することができました。が、内容はピリッとせず。2回に1点を先制され、3回には2ランを打たれて0-3。味方が2点を返してくれた直後にもまたソロを打たれて、5回までに計4失点。まだ76球でしたが、降板となったことも止む無しの内容でした。

それでも好調の打線には問題ありませんでした。6回にRyan Zimmermanの必死の走りによる併殺崩れの間と、Wilson Ramosの内野安打で同点に追いつくと、7回、1死1,2塁からAdam LaRocheが右中間に高々と打ち上げる決勝の3ラン。オールスター前辺りから調子を落としていたLaRocheでしたが、さすが4番、という仕事をしてくれました。実に、6月30日以来となる一発。これでまた調子を上げてくれるといいですが。

後はDrew Storen、Tyler Clippard、Rafael Sorianoの必勝リレーで0封。マーリンズに連敗のブレーブスとの差を2ゲームに広げました。

絶好調の打線ですが、心配なのは6回の走塁で足を痛めて退場したZimmermanの状態。あの激走がなければ、得点も認められず、併殺でイニング終了となっていたためその後のRamosの同点打もなかったわけで、今日の試合の勝利には大いに貢献しましたが、ここで離脱となると痛いですね。なにせ、Zimmermanが先発した試合は34勝19敗(.642)、先発しなかった試合は21勝24敗(.467)ですから・・・。軽傷であることを願うばかりですが、映像を見る限りはDL入りは免れないと思われます。

MVP: Adam LaRoche

2014/07/22

7/21 Desmond 5安打の固め打ち

W7-2@COL (Season 54-43)
Fister(W9-2) 5.2IP 2ER 9H 2BB 4K
Desmond 5/5 HR(17) 3R 2RBI
Espinosa 2/4 double triple BB R 2RBI
Ramos 2/5 R RBI

1,2,3回とランナーを出しながら得点できなかったナショナルズでしたが、4回表、シングルで出塁したRyan Zimmermanを一塁に置いて、Ian Desmondが17号2ラン。これで勢いに乗った打線はさらに2点を追加し、試合の主導権を握ることに成功しました。

ナショナルズ先発のDoug Fisterは、毎回のようにランナーを出しながらも5回まではなんとか無失点で終えましたが、6回裏に5本のシングルと1四球で2点を失い、なお2死満塁とされたところで降板してしまいました。はっきり言って、よく2点で収まったという感じ。試合の流れは完全にロッキーズに行ってしまっていましたが、このピンチで登板したAaron Barrettが代打Brandon Barnesを見事三振。このリリーフは本当に価値のあるものでした。

Barrettのこの投球もゲームMVPに値するものでしたが、さすがに今日は5打数5安打のDesmondを選ぶしかありません。2点差に迫られた直後の7回表にも、無死1塁からシングルを打ってチャンスを広げてチーム6点目のホームを踏むと、9回にもシングルで出塁して7点目のホームイン。素晴らしすぎる活躍でした。

MVP: Ian Desmond

2014/07/21

7/20 Werthのサヨナラ二塁打で貯金10

W5x-4 Brewers (Season 53-43)
Gio(ND) 3.1IP 3ER 4H 3BB 5K
Stammen(ND) 2.2IP 0ER 2K
Soriano(BS3, W2-0) 1.0IP 1ER 2H 1BB
Werth 2/5 double RBI
LaRoche 2/3 2R
Zimmerman 2/4 HR(5) R 2RBI

日本時間朝4時からの試合で久しぶりにじっくりテレビ観戦。

しかし、先発のGioはグダグダで、序盤は見ていてものすごくストレスがたまる展開でした。初回、2回はランナーを出しながらもなんとか無失点で終えましたが、1点を先制してもらった直後の3回表、連続四球の後、当たり損ねの投ゴロを緩慢にさばいて一塁に送球(アウト)している間に2塁走者に生還を許すという痛いプレー。続く打者にはレフト前にタイムリーを打たれてあっさりと逆転を許してしまいました。さらに4回表、先頭打者の二塁打とバントで1死3塁とされたところで、Williams監督がマウンドに向かい降板を告げられることに。本人は不服そうでしたが、この時点で既に88球を投げてしまっていたこともあり、早いスイッチに驚きましたが、仕方ないなという印象を受けました。

追いかける展開となったナショナルズでしたが、直後の4回裏、Ryan Zimmermanの右中間への2ランでまず同点。さらに、2死からWilson Ramos が二塁打で出塁し、続く投手Craig Stammenの内野安打で3塁まで進むと、敵ワイルドピッチで生還して逆転に成功しました。

その後、1点リードという緊迫した状況が続きましたが、(Gioから引き継いだ3塁ランナーは内野ゴロの間に生還を許したものの)Stammenが4,5,6回に対戦した8人の打者すべてを打ち取ると、7回はDrew Storen、8回はTyler Clippard(完全に打者を圧倒しての三者三振)が無失点。今日も素晴らしいブルペンの活躍ぶりで、このまま勝てば、StammenをゲームMVPに選ぼうと思っていました・・・。

ところが、9回表、Rafael Sorianoが1死からシングル、四球、シングルでセーブ失敗。今季まだたった3度目のセーブ失敗ということであまり責めるわけにはいきませんが、いつもながらピリッとしない投球。安心して任せられないんですよね・・・。

とにかくこれで同点。流れとしては嫌な流れでしたが、それを見事に断ち切ってくれたのがJayson Werthでした。2死1塁の場面で打席に入ると、カウント3-1からの甘い速球を叩きレフト線にライナーで打ち返す二塁打。1塁ランナーのAnthony Rendonが必死にベースを回り、相手守備がややもたついたこともあってサヨナラのホームイン!

オールスター時点ではナ・リーグ最高勝率だったブリューワーズとのシリーズに勝ち越し。貯金を今季最多の二けた10としました。

MVP: Jayson Werth

7/19 初回5得点で快勝

W8-3 Brewers (Season 52-43)
Roark(W9-6) 7.0IP 1ER 6H 1BB 5K
Zimmerman 2/4 R 3RBI
Ramos 3/4 3RBI
Werth 2/3 2double 2R
Span 2/5 double R

なかなかタイムリーがでなかった前日とはうって変って、初回1死満塁からRyan Zimmermanがセンター前にゴロで抜ける2点タイムリー。再び満塁となってIan Desmondの当たり損ねのショート内野安打でもう1点。さらに続くWilson Ramosもセンター前に運んで、初回だけで計5点。ブリューワーズ先発のMatt Garzaを早々にノックアウトしました。

こうなると余裕のピッチングができるTanner Roark。2回に三盗を試みた走者を刺そうとしたRamosの悪送球の間に1点こそ失いましたが、失点はそれだけ。112球で7回を投げ、悠々と、チーム単独トップとなる9勝目を挙げ、防御率も2.91と3点を切ってきました。お見事です。

その後も、ZimmermanとRamosのそれぞれ2本目のタイムリーなどで着々と加点し、8-3で快勝。フィリーズに1-2の接戦で敗れたブレーブスに追いつきました。

MVP: Ryan Zimmerman

2014/07/19

2014 ドラフト指名選手契約状況まとめ

[7月19日追記]
ドラフト指名選手との契約期限となった18日。最後の1時間となった頃にようやく1順目指名のErick Fedde投手と合意に至りました。スロット額を上回る金額となりましたが、ともかく契約できてよかった。6月にTJ手術を受けたため急いで契約しても今季は投げられないことが分かっており長引くとは思っていましたが、それにしても長かったですね。

しかし一方で、2順目指名のAndrew Suarez投手とは合意できませんでした。マイアミ大の3年生ということで最終的にはまとまるだろうと思っていましたので、まさかの展開。4年生として大学に戻るそうですが、これ以上ドラフトでの評価が上がることは難しいだろうし、契約交渉でのレバレッジもきかなくなることを思うと、少なくともビジネス的に理解不能ですが、(全体57位のスロット金額1億円弱を放棄するのも)個人の自由ですからね。「どうぞ勝手にしたら」という気分です。ナショナルズは来年のドラフトで補償指名権を得ますので、そちらでいい選手を指名しましょう。

また、一時は契約したとの情報も流れた9順目指名のAustin Byler内野手とも合意できなかったことが明らかになりました。BAで123位と高く評価されていた選手がスリップしてきたということで指名時に喜んだだけに残念。こちらは4年生として活躍することで指名順位を上げることも十分あると見られます(ボーナスは買いたたかれるでしょうが)。

最終的には、指名した40人中28人との契約に合意しました。

[6月27日追記]
9順目のBylerを含む数人との契約合意が発表され、計28選手との契約に成功。よしよし。あとは1,2順目の2人。

[6月21日追記]
球団から24選手との契約合意が発表されました(既に判明していた3順目のReetzなども含まれています)。他のソースからの情報も合せるとこれで計26選手と合意。高校生では下記の他18順目のMillsとも契約に成功。15順目のRipkenとも合意です。

まあ、順調と言っていいでしょう。残る大物は、1、2順目の2人と9順目のBylerの3人。頑張れ、フロント。

[6月14日オリジナル]
今日からナショナルズ傘下のショートシーズン・シングルA(SS)のAuburn Doubledaysのシーズンが始まります。例年、SSにはドラフト指名を受けたばかりの大学生が多く参加するのですが、今年はリーグの開幕が昨年より1週間早いため、6月13日現在のロースター(リンク先は日々更新されています)に今年のドラフト指名選手はいません。

ですが、ちょっとリサーチしてみたところ既に結構な数の選手が契約を結んでいることがわかりましたので、まとめておくことにしました。まだ契約を結んでいない選手の名前を薄い色に、契約合意が判明した選手は黒太字にしておきます。

ドラフトから1周間が経過した6月13日現在、3順目のReetz、5順目のVan Orden、11順目のDavisとの契約が目立ちます。特に進学の可能性もあった3順目のReetzと早々に契約できたことは何より。といっても、高校生なのでSSではなく、もう少し後に開幕するGCLに参加することになると思われますが。

1(18). Erick Fedde, RHP, UNLV [BA: 24]
2(57). Andrew Suarez, LHP, Miami [BA: 75]
3(93). Jackson Reetz, C, Norris HS (NE) [BA: 62]
4. Robbie Dickey, RHP, Blinn College (TX) [BA: 210]
5. Drew Van Orden, RHP, Duke [Sr] [BA: 395]
6. Austen Williams, RHP, Texas ST [BA: 276]
7. D. K. Carey, CF, Miami [Sr] [BA: 332] 
8. Jeff Gardner, LF, Louisville (KY) [Sr] [BA: 498] 
9. Austin Byler, 1B, Nevada [BA: 123]
10. Matthew Page, RF, Oklahoma Baptist [Sr] 
11. Weston Davis, RHP, Manatee HS (FL) [BA: 405]
12. Domenick Mancini, RHP, Miami Dade CC
13. Austin Davidson, 3B, Pepperdine University [BA: 281]
14. James Bourque, RHP, Michigan
15. Ryan Ripken, 1B, Indian River State
16. Cole Plouck, LHP, Pima CC [BA: 366]
17. Alec Keller, CF, Princeton [Sr]
18. McKenzie Mills, LHP, Sprayberry Senior HS (GA)
19. Clay Williamson, RF, Cal State - Fullerton  
20. Brian Langlois, RF, Pepperdine
21. Connor Bach, LHP, Virginia Military Institute [Sr]
22. Daniel Salters, C, Dallas Baptist
23. Chris Riopedre, SS, East Tennessee State
24. Kyle Simmons, RHP, Texas Lutheran
25. Kyle Bacak, C, Texas Christian [Sr]
26. Chase McDowell, RHP, Rice [Sr]
27. Conor Keniry, SS, Wake Forest [Sr]
28. Kida De La Cruz, RHP, Volunteer State CC (TN)
29. D.J. Jauss, RHP, Massachusetts [Sr]
30. Tyler Mapes, RHP, Tulane [Sr]
31. Samuel Johns, RHP, Evansville [Sr]
32. Elliott Cary, OF, Clackamas HS (OR) [BA: 135]
33. Clay Casey, OF, Desoto Central HS (MS) [BA: 221]
34. Evan Skoug, C, Libertyville HS (IL) [BA: 96]
35. Tommy Doyle, RHP, Flint Hill School (VA) [BA: 215] 
36. John Henry Styles, LHP, Episcopal HS (TX) 
37. Quinn Brodey, LHP, Loyola HS (CA) [BA: 238]
38. Stuart Fairchild, OF, Seattle Prep (WA) [BA: 271]
39. Jon Littell, OF, Stillwater HS (OK) [BA: 251]
40. Jacob Hill, LHP, Orange Coast JC [BA: 260]

7/18 チャンスはあったが

L2-4 Brewers (Season 51-43)
Strasburg(L7-7) 7.0IP 4ER 7H 1BB 9K
Harper 3/4 HR(3) R RBI
Span 3/4 SB(16)
Zimmerman double 2/4 R

オールスター明けの初戦。休養十分でマウンドに上がったStephen Strasburgでしたが、初回、2回と続けてソロ本塁打を浴びると、3回には2死走者なしから四球、ダブル、シングルで2失点。その後の4イニングでは2塁も踏ませない内容だっただけに、悔やまれる立ち上がりでした。というか、素晴らしいボールを投げながら無駄な失点をして勝てない、という最近のStrasburgの傾向をなぞったような今日の内容・結果でした。もう1回り、成長してくれるのはいつなんでしょうか。

序盤で4点を追いかけることになったナショナルズでしたが、チャンスは山のように作りました。が、チャンスに打てず得点は2点止まり。この試合ではDenard SpanとBryce Harperがともに4打数3安打でしたが、得点に絡んだのは最終回のHarperのホームランだけ。2人とも凡退したのがいずれもランナーを2塁に置いた場面だったというのが象徴的です。試合の流れからいうと、まだ2点差だった2回裏、連打で無死1,3塁のチャンスを作りながら、Ian Desmondがファールフライ、Wilson Ramosが初球を打っての6-4-3の併殺で最悪の無得点に終わったことが痛かったですね。

ブレーブスがフィリーズに完勝したため、2位に転落。明日は勝ってもらわねば。優勝争いに向けていよいよ負けられない季節となってきました。

2014/07/16

2014 オールスターまとめ

7月15日、MLBのオールスターゲームが開催されました。今季限りので引退を表明しているDerek Jeterの最後のオールスターということで盛り上がりましたが、MVPを獲得したのはア・リーグの先発オーダーで1番Jeterの次を打ったエンゼルスのMike Troutでした。スーパースターから次のスーパースターへの見事な引継ぎとして語り継がれることでしょう。

(以前、書いたように思ったのですが、記事が消えてしまったみたいなので再度書きます)ナショナルズからは、当初Jordan Zimmermannが選ばれていましたが、11日の登板で故障したために辞退。代わって、Tyler Clippardがナショナルズを代表して参加しました。また、Anthony Rendonがファン投票で選ばれる最後の6人の候補に残っていましたが、落選しています。地区首位のチームなのに1人だけというのは納得いきませんが、仕方ないですね。

マイナーまで含めて、この夏のオールスター選手をまとめておきます。

[MLB]
Jordan Zimmermann, RHP (故障のため辞退)
Tyler Clippard, RHP

[Futures Game]
Lucus Giolito, RHP
Michael Taylor, OF

[AAA] 
Aaron Laffey, LHP
Taylor Hill, RHP
Jhonatan Solano, C
Steve Souza, OF

[AA]
Michael Taylor, OF
Kevin Keyes, OF
Colin Bates, RHP
Neil Holland, RHP (AAAに昇格のため辞退)
Cutter Dykstra, INF (故障のため辞退)

[A+]
Stephen Perez, SS
Shawn Pleffner, 1B
Derek Self, RHP

[A]
Spencer Kieboom, C
Wilmer Difo, INF
Jake Walsh, LHP
John Wooten, INF/OF (故障のため辞退) 
Nick Pivetta, RHP (故障のため辞退)
Austin Voth, RHP (A+に昇格のため辞退)

2014/07/14

7/13 快勝で首位ターン

W10-3@PHI (Season 51-42)
Roark(W8-6) 7.0IP 1ER 4H 0BB 6K
Rendon 3/5 double 3R RBI
Werth 2/3 HR(12)BB 2R 4RBI
Span 2/5 2R
Zimmerman HR(4) 1/3 R 2RBI
Desmond 1/4 double R 2RBI

延長戦を勝った翌日のデーゲーム。勢いそのままに、1回表、1,2番が連打で出塁した後、3番Jayson Werthがレフトスタンドへ先制3ラン。やや泳ぎながらもバットに乗せて運び切るいかにもWerthらしい見事な一発でした。

これで余裕をもって投げることができたTanner Roark。ここ2試合ほどやや調子を落としていましたが、今日は4安打無四球で7回を1失点と見事なピッチングを展開。これでDoug Fisterに並ぶシーズン8勝目。3本柱ではなく、FisterとRoarkの2人が勝ち星でトップに並んでいるなど、開幕前には全く予想できませんでした。層の厚さを感じます。

しばらく3-0のままで推移しましたが、6回表に4点を追加して7-0。その後も打線が好調で、終わってみれば10得点。悠々の快勝で貯金を今季最多に並ぶ9とし、同じ貯金数ながら(試合数が少ないため)勝率差でブレーブスをわずかに上回る単独首位でオールスター休暇を迎えることになりました。

後半もこの調子でいきましょう!

MVP: Jayson Werth

2014/07/13

7/12 延長10回Zimmermanの決勝打

W5-3(12)@PHI (Season 50-42)
Strasburg(ND) 5.2IP 2ER 7H 2BB 9K
Detwiler(W1-2) 1.0IP 0ER 1K
Soriano(SV) 1.0IP 0ER 3K
Werth 1/4 BB HR(11) 2R 3RBI
Zimmerman 1/4 BB RBI

延長戦に弱い今季のナショナルズですが、今日は何とか勝ち切りました。

序盤はナショナルズのペース。1回表に無死2,3塁からのJayson Werthの内野ゴロの間に1点を奪うと、先発のStephen Strasburgが5回までに8つの三振を奪う好投で、5回を終えて1-0とリ-ド。

試合が動いたのは6回。まずWerthが右中間へ2ランを放って3-0と差を広げますが、その裏、3本のシングルに盗塁を絡められて、Strasburgが2失点。さらに、四球でランナーを貯めてしまい、6回を投げきることなく降板と、結果的には残念な登板となってしまいました。

それでもStrasburgに勝ち投手の権利はあったのですが、それも8回に登板したTyler Clippardが2死走者無しから、シングル、四球、シングルと続けられて同点とされたために消えてしまいました。

こうなると苦しくなるのはナショナルズのはずでしたが、10回表、2死1,2塁で打席に入ったRyan Zimmermanが大仕事を成し遂げてくれました。カウント0-2と追い込まれ、フィリーズの左腕Jake Diekmanが投じた100マイルの内寄りの速球を、詰まりながらもセンター前に弾き返すタイムリーヒット。さすがです。

この後ワイルドピッチでもう1点追加すると、その裏をRafael Sorianoが三者三振でゲームセット。

オールスター前はあと1試合。その前に連敗を止められてよかった。

MVP: Ryam Zimmerman

2014/07/12

7/11 Zimmermann 故障で降板

L2-6@PHI (Season 49-42)
Zimmermann(L6-5) 3.1IP 4ER 6H 5K
Harper 1/4 HR(2) R RBI
Span 2/4  SB(15)

ナショナルズが、初回はDenard Spanのシングル、2回はAdam LaRocheのダブルでいずれも先頭打者を出しながら無得点に終わると、2回裏、先発のJordan Zimmermannがあっさりと捕まって3連打で2失点。さらに3回にもJimmy Rollinsに2ランを浴びて、序盤で0-4とリードを許しました。その上、4回裏、1死走者なしで打者Cameron Ruppへの4球目を投げたところで、ベンチに異常を訴えるサインを送り、そのままマウンドを降りました。試合後、上腕二頭筋の張りが原因で念のためMRIを受けることが発表されました。ヒジや肩ではないとの(とりあえずの)診断なのでちょっとほっとしましたが、前日のIan Desmond(今日は欠場)に続き、また故障者が出始めています。なお、Zimmermannはオールスターに選ばれていましたが、これで欠場が決定的となっています。

打線は、その後、7、8回にそれぞれBryce Harperのソロ本塁打とRyan Zimmermanのタイムリー二塁打で2点を返しましたが、too little too late。完敗です。Harperは6月30日にDLから復帰してからようやくの1本目、ようやく今季2号が出ました。ですが、出会い頭という感じで、まだまだスイングは良くなっていない印象を受けます。

ブレーブスも敗れたため同率首位のままです。

2014/07/11

7/10 Desmondの痛いミス

L3-4@BAL (Season 49-41)
Gio(L6-5) 6.2IP 3ER(4R) 6H 3BB 7K
Zimmerman double 2/4 R RBI
Rendon 2/5 R
Werth 1/5 HR(10) R RBI

1回裏にホームランで1点を失ったGio Gonzalez。その後は打ち取っていましたが、3回裏2死走者なしから、四球、シングル、ダブル(いずれも完全に詰まらせた不運な打球)で1点を追加され、なお2死2,3塁。ここでIan Desmondが犯したミスが命取りとなりました。打者Nelson Cruzの打球はセンター前に抜けようかというものでしたが、比較的緩い打球でショートDesmondが回り込んで捕球。そのまま一塁に送球していれば、決して足が速くないCruzだけにアウトでイニングが終わっていたはずでした。が、Desmondはなぜかサードに送球。しかも暴投。これで2点を失い、この時点で0-4となりました。

その後もGioは落ち着いて7回途中まで追加点を与えず、打線もじわりじわりと点差を詰めました(3点目はDesmondのタイムリー二塁打によるもの)が、結局1点届きませんでした。

気になるのは、Desmondが8回表の打席で死球を受けた右手指の状態。検査の結果、骨折はしていないということですが、心配です。

2014/07/10

7/9 Fisterチームトップの8勝目

W6-2@BAL (Season 49-40)
Fister(W8-2) 7.0IP 2ER 7H 2BB 3K
Werth 2/3 double HR(9) BB 2R 2RBI
Desmond 1/4 HR(16) R RBI
Ramos 1/4 HR(3) R RBI

雨で1試合が流れた後、相手は同じオリオールズですが舞台をボルチモアに移しての一戦。着々と加点したナショナルズが完勝しました。

まずは1回表。1死からAnthony Rendon、Jayson Werthの連続二塁打で早々に先制すると、さらにAdam LaRocheもタイムリーを打って2-0とリード。2回にもWilson Ramosがレフトスタンドへの豪快な一発で1点。4回にはIan Desmondがチームトップを独走する16号ソロをセンター右へ放り込みもう1点。5回にも1死満塁からLaRocheがきっちり犠飛を打ってさらに1点。とどめは7回表。Werthが高々と打ち上げるレフトへのホームランで6点目。

このリードをきっちり守ったのがDoug Fiser。記録は2失点ですが、初回の1点は、明らかに見逃し三振だったはずの球を「ボール」と判定されてイニングが伸びた末に失った1点であり、実質的には4回裏のソロ本塁打による1失点のみというナイス・ピッチング。今季8勝目はチーム単独トップ。1か月遅れで開幕したはずなのに素晴らしい。

ナショナルズが雨天延期となった8日に敗れて同率首位となっていたブレーブスが今日もメッツに敗れたため、単独首位に返り咲きました。

MVP: Doug Fister

2014/07/08

Jayson Werth が週間MVP

7月6日まで週のナ・リーグ週間MVPにJayson Werthが選ばれました。

しばらく前まで不調だった(6月の成績は.212/.297/.293)ので驚きましたが、この間の6試合で、.450/.560/1.000、2本の本塁打を含む7長打、9打点という数字を見れば納得。何より5勝1敗というチーム成績に直結する貢献してくれました。

とはいえ、シーズン成績は、.275/.359/.407とやや物足りません。シーズン後半に向けて、(時々休みながらでいいですから)ベテランらしくしっかりチームを引っ張ってくれることを期待したいですね。

7/7 Stammen(派手に)打たれる

L2-8(11) Orioles (Season 48-40)
Strasburg(ND) 7.0IP 2ER 4H 0BB 9K
Stammen(L0-4) 0.2IP 5ER 5H 1K
Rendon 2/5 HR(13) R 2RBI

ア・リーグ東地区で首位を走るオリオールズとの4連戦の初戦。なかなかの好ゲームになりました。

ナショナルズ先発のStephen Strasburgは最速97マイルを記録するなど調子は良く、7イニングを投げて被安打4、無四球と勝ち投手になってもいい内容でした。惜しむらくは4本のうちの1本が4回表にNelson Cruzに打たれた2ランだったこと。あの1球がなければと悔やまれます。

一方、オリオールズ先発のChris Tillmanも全く引けをとらないピッチングを展開。なかなかとらえられないナショナルズ打線でしたが、6回裏にAnthony Rendonが同点2ラン。オールスターの最終投票候補として大いにアピールしました。ですが、結局それだけに終わってしまいました。

その後、両軍ともにランナーを出しながら決定打を打つことができず、2-2の同点のまま試合は延長戦へ。こうなってしまうと分が悪いナショナルズ(今季の延長戦は2勝7敗)。9回、10回とランナーを出しながら点を取れずに迎えた11回表、先頭打者からシングル、本塁打、本塁打、シングルとCraig Stammenが滅多打ちに遭い、この回だけで6失点。結果的には惨敗に終わりました。

0.5差で前を行くブレーブスも、メッツにやはり延長11回で敗戦(松坂大輔さんが7回無失点と頑張ってくれました)。首位浮上のチャンスを惜しくも逃しました。

2014/07/07

7/6 リードオフSpanは外せません

W2-1 Cubs (Season 48-39)
Zimmermann(ND) 6.0IP 0ER 7H 1BB 5K
Clippard(W6-2) 1.0IP 0ER 1H 1BB 1K
Soriano(SV21) 1.0IP 0ER
Span 2/4 2double 2R
Zimmerman 1/3 BB RBI

前日の大勝から一夜明けてのデーゲーム。初回、先頭のDenard Spanが二塁打で出塁し、続くAnthony Rendon、Jayson Werthの内野ゴロであっさりと1点を先制。今日もこのまま打ちまくるかと思われた打線でしたが、その後はすっかり沈黙してしまいました。

この1点のリードを守ることなったのが先発のJordan Zimmermann。今日は調子が良かったわけではなく毎回ヒットを打たれる苦しいピッチングでしたが、それでも何とか無失点で6回を投げ切るあたりは、成熟を感じさせるものでした。

ということで6回を終えて1-0とリード。こうなれば得意の展開ですが、今日は簡単に行きませんでした。まず、7回に投げたDrew Storenが2本のシングルと四球で満塁とされ、犠牲フライで同点に追いつかれてしまいました。さらに8回に登板したTyler Clippardも無死1,2塁、さらには1死2,3塁のピンチを招く苦しい投球。

でしたが、そのピンチを何とか無失点で凌ぐと、8回裏、やはり先頭のSpanが二塁打で出塁すると、2死後、Ryan Zimmermanが三遊間を破る決勝タイムリー。これで勝負あり。トレードの噂もありますが、やはりSpanが出塁して、得点するとグッと勝率が上がることは確か。センター守備ともあいまって、個人的には1番センターSpanに好印象を持っています。

接戦を見事に制し、貯金は今季最多の9。今日敗れたブレーブスとの差を0.5差まで詰めました。

MVP: Denard Span

2014/07/06

7/5 19安打13得点の大勝

W13-0 Cubs (Season 47-39)
Gio(W6-4) 8.0IP 0ER 4H 1BB 7K
Zimmerman 4/5 2double 2R 3RBI
Rendon 3/4 3double 3R 2RBI SB(8)
Werth 3/4 2double 2R 2RBI

この試合に先発する予定だったJeff Samardzijaが前日にアスレティックスへトレードされ、 急遽マウンドに上がったCarlos Villanuevaに対し、2回にIan Desmondのタイムリーで先制すると、3回裏は先頭のDenard Spanから3連打で2点を奪って早々にノックアウト。さらに、代わったブルペン陣にも攻撃の手を緩めず、この回だけで6得点し、試合をほぼ決めました。その後も6回に2点、7回に4点を奪い、終わってみればいずれも今季最多の19安打13得点。中でも、Ryan Zimmermanは4安打の固め打ち。第1打席では先制のホームを踏み、3回と7回にはタイムリー二塁打を打つなど、大きく貢献しました。また、2番に戻ったAnthony Rendonも、3本の二塁打と1四球で4度出塁と素晴らしい結果。やはり2番はこの人です。

という大量リードをもらったGio Gonzalez。8回まで三塁をも踏ませないピッチングを展開し、余裕の6勝目。これで18日の試合の途中から数えて、22イニング連続無失点となっています。

このように見事に勝ったナショナルズですが、首位ブレーブスとの差(1.5ゲーム)が縮まりません。今日もDバックスに勝ってなんと9連勝。フィリーズ、メッツ、Dバックスと、確かに下位チームを相手にし続けていますが、取りこぼさないにしても程があります。これからオールスターまでの相手を見ても、メッツ、カブスとの対戦のみでますます貯金を増やしそうな気配。こちらはオリオールズとの4連戦という難所がありますが、何とか離されないようにがんばりましょう。

MVP: Ryan Zimmerman


2014/07/05

7/4 Roark打たれ連勝ストップ

L2-7 Cubs (Season 46-39)
Roark(L) 7.0IP 4ER 9H 1BB 5K 
Werth 2/3 double HR(8) BB R RBI 

Tanner Roarkが前回登板に続き4失点。球速は出ていましたが、コントロールと球のキレがいまいち。甘く入って痛打されるという場面が目立ちました。とはいえ、7イニングを投げてのものであり、それまでQSを積重ねていたので、ベンチの信頼を失ったという感じはありません。次、しっかり投げてくれればOKです。

復帰してから3試合、6番を打っていたBryce Harperが2番に入りましたが、結果は4打数ノーヒットで2三振。チームも7安打で2得点と打てず、Williams采配が裏目に出たようにも見えますが、今日はカブス先発のJason Hammelの調子が良かったというべき。ちなみに、そのHammelは、試合の後、アスレティックスにトレードされました。あと1日早くトレードされていれば対戦せずに済んだのに(笑)。

5連勝でストップ。今日も勝ったブレーブス(相手は現在最弱のDバックス)との差は1.5に開いてしまいました。

2014/07/03

2014年6月をふりかえる

ちょうどシーズンの折り返しに到達しました。6月のナショナルズを振り返っておきます

[NL EAST End June 2014]
WLPCTGB
Atlanta 4538.542 -
Washington  4438.5370.5
Miami3943.4764.5
New York3746.4478.0
Philadelphia3646.4398.5

4連勝したかと思えば直後に4連敗したり、山あり谷ありの6月でしたが、終わってみれば17勝11敗の貯金6と上出来の1か月となりました。ペナント争いでも、最後にブレーブスが5連勝した(というかフィリーズとメッツが自滅し過ぎ)ため2位止まりとなりましたが、一時は首位に立ちました。メッツとフィリーズは完全にシーズンが終わっており、マーリンズも減速気味。今年もブレーブスとのマッチレースとなりそうな気配が濃厚です。6月末にBryce Harperが復帰し、戦力は充実。いよいよ攻勢をかける時期がやってきました。

[Pitcher of June 2014: Jordan Zimmermann]
GSIPWKERAWHIP
Jordan Zimmermann644.03411.430.82
Tanner Roark637.14282.171.23
Stephen Strasburg530.12335.041.29
Doug Fister 534.03142.381.03
Gio Gonzalez318.02182.001.06
Blake Treinen316.0163.381.13
GIPSKERAWHIP
Rafael Soriano1212.08131.500.58
Tyler Clippard1211.21163.091.11
Aaron Barrett 108.1084.321.32
Jerry Blevins 108.1067.561.80
Ross Detwiler612.2182.130.95

チーム投手成績では30球団トップクラスの成績を残しているナショナルズ投手陣。

中でも、相乗効果としか思えないほど全体として素晴らしいピッチングが続いたのが、6月のナショナルズ・ローテーションでした。Stephen Strasburgが最も悪い成績、しかも差を付けられて最も悪いということは残念であり、特に最後の登板の内容がかなり悪かったことは懸念材料でしたが、逆に言うと、Strasburgを上回る投球をした投手が4人ないし5人いるということですから、大したローテションだとも言えます。

中でも、8日のパドレス戦での完封を含め6試合全てで2失点以下に抑える好投を見せたのがJoradn Zimmermann。13日に0-1で完投負けを喫するなど打線の援護がなく勝ち星が伸びませんでしたが、月間MVPの候補に名前が上がってもいい内容でした(ちなみに、6月のナ・リーグ月間MVPは、ノーヒッターを含む6戦6勝のドジャーズのClayton Kershaw)。昨年の最多勝投手は伊達ではありません。

そのZimmermannを上回る勝ち星を記録したのが、Tanner Roark。4失点した今月最後の登板さえなければ、防御率は1.44でほぼZimemrmannと同じ。もはや5番手投手などと呼ぶのは申し訳ないほどの安定ぶりです。奪三振は少ないものの、やはり安定感という言葉がピッタリ来るDoug Fisterばりの制球の良さでしっかりアウトに取れています

6月後半になってGio GonzalezがDLから復帰し、遂に開幕前に思い描いていた理想のローテーションが出来上がりました。復帰してから2試合はやや不安定な内容でしたが、それでも結果を残し、3試合目には7回無失点のナイスピッチングで完全復活を印象づけました。GioがDL入りしていた間に先発を務めたBlake Treinen。Gioの復帰前は好投しながら勝ち運に恵まれませんでしたが、28日のダブルヘッダーのスポットスタートでメジャー初白星を記録

Rafael Soriano、Tyler Clippard、Drew Storenに、Aaron Barrett を勝ちパターンに加えたブルペンも引き続き安定しています。Jerry Blevinsがやや不振ですが、同じレフティのRoss Detwilerが素晴らしいピッチングを展開し、トレード期限を前に(先発投手として)噂に上がっているほどです。

[Hitter of June 2014: Anthony Rendon]
PAAVEOBPSLGHRRBI SB
Adam LaRoce118.287.415.489165170
Denard Span118.259 .308.417170 86
Ryan Zimmerman116.212.284.337111140
Anthony Rendon 111.310.369.560186193
Ian Desmond  111.243.270.430  84175
Jayson Werth  111.212.297.29311132

チーム全体で見ると、まだまだ「並」に留まっている打線。ですが、Ryan Zimmeman、Wilson Ramos、そしてBryce Harperが次々と復帰し、こちらも開幕前に描いていた理想の打線を組めるようになりました(守備位置は紆余曲折あって議論を読んでいますが)。

個人成績ではAnthony Rendonの好調ぶりが目立ちます。4月の好調から5月にはいったん数字を落としましたが、6月になって再浮上。特に、結局試合は落としましたが、20日の試合の9回2死からCraig Kimbrelから打った同点2ランは強烈な印象を残しました。三塁手としての守備でも好守を連発。守備力も極めて高く評価され、Zimmerman復帰後も当然のようにサードを守り続けてきました。ただし、Harperが復帰したことにより、再びセカンドに回ることが多くなりそうです。

もう1人好調だったのはAdam LaRoche。そして低打率の割には打点を稼いで仕事をしてくれているIan Desmondには合格点を上げたいと思いますが。他の野手はちょっと物足りない。特にJayson Werthは長打がわずかに6本(5二塁打、1本塁打)と元気がありません。疲れているならちょっと休んでくれていいです。そして、Danny Espinosa。.238/.312/.298は、.125/.195/.263の5月よりはマシですが、相変わらずの三振王ぶりの上、長打までなくなってしまいました(0本塁打)。もはや赤信号です。

7/2 ロッキーズをスウィープ

W4-3 Rockies (Season 46-38)
Fister(W7-2) 7.0IP 3ER 7H 0BB 5K
Soriano(SV20) 1.0IP 0ER 1H 1BB 1K
Desmond 2/3 HR(15) R 2RBI
Werth 2/4 HR(7) R 2RBI

今日のDoug Fisterの調子は必ずしも良くなかった。とにかくボールが真ん中に集まってしまい、2回表に3ランを打たれた他にも鋭い打球を何本も何本も打たれ、いつ大量失点しても不思議がない内容でした。幸運とバックの好守に救われたという感じ。でしたが、それでも7回まで3失点で投げ切ったのはさすが。チームトップタイに並ぶ7勝目を記録しました。

序盤で3点を追いかける展開となりましたが、今の打線なら諦める必要はありません。4回裏、まずはJayson Werthの2ランで2点を返すと、さらにBryce Harperの好走塁による二塁打と敵ワイルドピッチで作った2死3塁のチャンスでIan Desmondが三遊間をしぶとく破る同点タイムリー。そして7回裏、Desmondがぎりぎりで右中間のフェンスを越えるソロ本塁打を放って逆転に成功しました。今季のDesmondは低打率と(不本意ながらメジャートップを争っている)三振の多さが目立ちますが、シーズンの折り返しのタイミングで15本塁打51打点と立派な成績を残しています。何より勝負強いところが素晴らしい。私の勝手MVPでの7Wは、Werthと並ぶトップタイです(7月2日現在)。

5連勝で貯金8。メッツをスウィープしたブレーブスとの差0.5は変わりませんが、いい感じです。

MVP: Ian Desmond

Premier12 2015年に台湾で開催決定

記事にはしていませんでしたが、しばらく前から気になっていたIBAF主催の「Premier12」の第1回が2015年に台湾で開催されることが発表されました

プロ選手の参加もOKとはいえ、WBCでさえ参加に二の足を踏む選手が多い現状、MLBの一流選手がどれだけ参加してくれるかには大きな疑問符が付きますが・・・。それでも、オリンピック競技からも外されている現状、世界レベルの大会が増えるのはいいことだと思います。暖かく見守っていきたいです。

2014/07/02

7/1 Werthの2二塁打などで圧勝

W7-1 Rockies (Season 45-38)
Strasburg(W7-6) 7.2IP 1ER 5H 1BB 8K
Werth 2/3 2double 2BB 2R 3RBI
Span 1/3 2BB 2R
Rendon 1/4 double BB 2R 2RBI
Zimmerman 2/3 BB RBI

今日も、打線が期待通りに機能してくれました。まずは1回裏、1,2番が歩いた後、3番Jayson Werthの打球は三塁手のほぼ正面でしたが、あまりに強烈な当たりだったために三塁手が取れず、そのままレフトフェンスまで達する二塁打。これで2点を先制すると、さらにRyan Zimmermanの犠飛でもう1点。さらに4回裏。Stephen Strasburgの二塁打を皮切りに4連打とワイルドピッチで4点を追加。序盤で7点を取って、完全に試合の主導権を握りました。

ナショナルズ先発はStrasburg。前回登板が今季最悪の内容でしたが、大量援護をもらったこともあり、悠々のピッチングを展開。7回までは二塁も踏ませない投球で無失点でした。8回にソロ本塁打を浴び、球数が増えたためこの回途中での降板となりましたが、前回登板の嫌なイメージは完全に払しょくしました。この調子でお願いします。

4連勝で貯金を今季最多の7としました。ブレーブスはなんと6連勝(というか、メッツ先発の松坂大輔が悪い)していますが、0.5差のまま離されないで頑張っています。

MVP: Jayson Werth

2014/07/01

6/30 フルメンバーで快勝

W7-3 Rockies (Season 44-38)
Zimmermann(W6-4) 6.0IP 2ER 7H 1BB 5K
Zimmerman 3/4 2double 2R RBI
Desmond 2/4 2double R 3RBI SB(9)
Harper 1/3 BB R RBI
LaRoche 1/4 HR(12) R RBI

開幕戦以来のフルメンバーがそろったナショナルズ。復帰のBryce Harperがレフトに入り、Ryan Zimmermanは復帰後初となるサードへ。Anthony Rendonがセカンドに回って、Danny Espinosaはベンチへ退き、完全に開幕戦の陣容に戻りました。懸念されたZimmermanの守備でしたが、この試合では(バントを除くと)ゴロは1本も飛んできませんでしたが、7回表にサードライナーを好捕した後ファーストに転送して併殺を記録しています。

序盤は、ロッキーズ先発のルーキーYohan Flandeに対してチャンスを作りながら点を取れずという展開でしたが、4回裏にHarperのセンター前で1点を先制。Jordan Zimmermannが6回表に突如崩れて逆転を許してしまいましたが、直後の6回裏、怒涛の攻撃で一挙5得点で逆転に成功しました。この回、先頭打者のRendonのシングルに続き、Jayson Werthが粘って四球。Adam LaRocheは三振に倒れましたが、続くRyan Zimmermanがレフトへ二塁打を放って、まず同点。ここでロッキーズベンチはHarperを敬遠して満塁策を取り、不振のIan Desmondとの勝負を選びましたが、Desmondはレフト線を破る走者一掃の二塁打で応じました。さらに盗塁で3塁へ進み、Wilson Ramosの二ゴロで生還。ヒットわずかに3本であっという間に5点を奪う素晴らしい攻撃。メンバーがそろったナショナルズ打線の厚さを感じさせるものでした。

6回を終わって4点リードなら勝利は目前。Aaron Barrettがボーク、ワイルドピッチのコンボで1点を失いましたが、危なげなく完勝。シーズン最多の貯金6に到達して、6月を終えました。

MVP: Ian Desmond