2019/02/09

Prospect Profile #26: Victor Robles

[2019年2月更新, 2017年3月更新,2016年3月オリジナル]

2016 年の第1弾、全体では第26回となるのは、スター選手に育つ可能性が期待されるVictor Robles外野手です。

[Player Data]
Name: Victor Robles
Position: CF
Born: May 19, 1997
Birthplace: Santo Domingo, DR
School: NA
Height: 6-0
Weight: 185
Bats: Right
Throws: Right
Draft: NA
Acquired: International FA (July 2013)
BA organization Rank: 25(2015) ⇒ 3(2016)  ⇒1(2017) ⇒1(2018) 1(2019)
BA Overall Rank: 33(2016) ⇒13(2017) ⇒ 5(2018) ⇒ (2019)11

[Scouting Report]
右投げ右打ちのセンター。「走攻守三拍子揃った選手」、「ファイブツールプレーヤー」、呼び方はともかく、野球をする上での全ての能力について高く評価されているスター候補生。最も高い評価を受けているのは、鋭いラインドライブを全方向に打てるバットスピード。これは、どのスカウティングレポートでも最初に書かれています。パワーは発展途上ですが、いずれ付いてくるであろう体格をしているとのこと。また、コンタクト能力が高く空振りが少ない、選球眼が良くて四球を多く選べるといった点も高く評価されています。さらに、足も極めて速く、盗塁や内野安打だけでなく、積極的な走塁でシングルをダブルに、ダブルをトリプルにすることもかなりあるとか。その足を使いセンターとして広い守備範囲をカバーする上、強肩も極めて高い評価を受けています。アスリートとしての身体能力が高く、しかもエネルギーあふれる全力プレー。ほとんど欠点らしい欠点がありません。強いて言えば、現時点でパワーがないことと、積極的な走塁が暴走につながっているというくらい。似たタイプの選手としては、パイレーツのStarling Marteの名前が挙がっていました。「試合の流れを変えることができる選手」と評され、将来は、センターのレギュラーはもちろん、オールスター選手まで育つと期待されています。


 (Photo By Glenn Gaston)

[Background]
ドミニカ共和国出身。16歳になったばかりの2013年7月に契約金22万5000ドルでナショナルズと契約。

2014年はドミニカ夏季リーグでプレー。47試合で.313/.408/.484、22盗塁という数字を残し、BAのDSLのトップ20プロスペクトに選ばれる。

2015年に17歳で米本土に上陸。スプリングトレーニング中にバッティングで注目を集め、シーズン開幕後もGCL Nationalsで打ちまくり、23試合で.370/.484/.562、12盗塁と圧倒。7月には早くもAuburn Doubledays(SS)に昇格。大卒選手がほとんどというNY Penn Leagueでも、38試合に出場し、.343/.424/.479、12盗塁という成績。多くのスカウトの目に触れたこともあり、押しも押されぬトッププロスペクトとして評価されることとなった。

2016年はHagerstown(A)で開幕。64試合で.305/.405/.459、5本塁打、19盗塁の好成績を残し、South Atlantic Leagueのオールスターに選出された後、Potomac(A+)に昇格。7月18日の打席で死球を右手親指に受けてDL入りするなど、ややスロースタートとなったが、復帰後の22試合では.281/.364/.406、1本塁打、9盗塁というまずまずの成績だったが、Carolina Leagueの最年少選手としては十分な数字。評価を上げ、組織内ナンバーワン、全体でもトップ10前後(BAでは13位だが、BP、MLB.comではともに7位)のエリート・プロスペクトとなった。

Potomac(A+)の1番センターとして開幕した2017年は期待以上の大飛躍の年となった。開幕早々にハムストリングを痛めてDL入りしたものの、5月頭に復帰するとしっかり結果(.289/.377/.495、7本塁打、16盗塁)を残し、Carolina Leagueのオールスター、MLBのオールスターの前座のFutures Gameに出場。7月にHarrisburg(AA)に昇格した後も37試合で.324/.394/.489、11盗塁と好調を維持し、なんと9月には若干20歳にしてメジャーデビュー。13試合の出場ながら攻守に光るものを見せ、NLDSのロースター入りまで果たした(出場は2試合1打席のみ)。

当然開幕前のプロスペクトランキングでは全体でも5位という高い評価を受けて迎えた2018年だったが、開幕直後、わずか5試合目にスライディングキャッチを試みて左ヒジに重傷を負って長期離脱。7月に入ってようやく復帰したが、なかなか調子が上がらず、9月を迎えるまでSyracuse(AAA)で過ごすことになった。それでも9月にコールアップされると、特に後半はセンターのレギュラー扱いで21試合に出場、メジャー初本塁打を含む3本塁打、.288/.348/.525、3盗塁という期待感を抱かせる結果を残した。

[Comment]
2017年に大きく飛躍した後、2018年は故障で長期離脱、その間にプロスペクトとしては下に評価されていた、しかも1歳下のJuan Sotoのブレイクを目撃することになりました。内心は穏やかではなかったはず。それでも9月には結果を残したことで、どうやらセンターのレギュラー候補として2019年のスプリングトレーニングを迎えそうです。Sotoと並んでこれからのナショナルズを支えていってくれることを願っています。 (2019年2月)

オフにトレードの噂もありましたが、手放さないでいてくれてほっとしています。各種レポートを見ていると、身体能力に優れているだけでなく、プレーに対する情熱や学ぶ姿勢などのいわゆるメイクアップでも高い評価を得ており、ますます期待が膨らみます。開幕はA+と予想されていますが、シーズン中にAAに昇格し、2018年のメジャーデビューが視野に入るところまでいくことが目標でしょう。(2017年3月)

期待の超大型新人。夢のある選手。ドミニカ出身の選手は急に伸び悩んだりすることもあり評価が難しいのですが、Roblesは将来のナショナルズのセンターを任せられる選手に育つことを期待しています。まずは、2016年も前年のような活躍をし、全体トップ10プロスペクトに入ってきてくれるといいな。(2016年3月)

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