2015/05/31

ロースター異動まとめ (2015年5月)

5/15 Doug FisterがDL入り、A.J. Coleが再昇格
5/19 Jayson WerthがDL入り、Wilmer Difoが初昇格
5/23 Case Janssenがシーズンデビュー、Sammy SolisがDL入り
5/24 ColeをAAAにオプション、Tayjor Jordanが昇格
5/30 Stephen StrasburgがDL入り、Taylor Hillが昇格

5/30 6回の3点リードを守れず

L5-8@CIN (Season 28-21)
Gio(ND) 5.1IP 4ER 7H 2BB 6K
Janssen(BS1, L0-1) 1.0IP 4ER 4H 2BB
Taylor 1/4 HR(4) R 3RBI
Zimmerman 2/5 2RBI
Espinosa 2/4 2R
Escobar 2/4 double R

前日に続き、6回に勝ち越しながらその後逆転負けを喫するという残念な試合となりましたが、その前に、この試合の最大の話題は、Bryce Harperの欠場でした。前日の試合の7回に背中に受けた死球の痛みが引かないため。今季ここまで大ブレークを見せてきたHarperですが、なんといっても健康に出場できてきたことが最大の要因。これが今季初の欠場。長引かないことを願うばかりです。

さて試合。初回に幸先よくRyan Zimmermanのタイムリーで先制。3回裏にJoey Vottoの2ランで逆転されたものの、5回にDenard Spanのタイムリーで同点。先発のGio Gonzalezも初回の1死満塁を切り抜けた後は、Vottoの一発以外は「好投」と言って差支えない内容で5回まで終えました。

迎えた6回表。2死1,3塁でMichael Taylorがレフトへ特大の3ランを打ち、勝ち越しに成功しました。Harperの欠場で出番が回ってきたTaylor。なかなか打率が上がってきません(この試合の前で.214)が、印象的なところでの一発が目立ちます。

これでこのまま勝ち切ってほしいところでしたが、その裏にGioがつかまり、2点を返されて1点差とされ、なお1死1塁の場面で降板となりました。この直前の打席で左ヒジ辺りに死球を受けた影響があったのかもしれません。その前の打席でもぶつけられており、前日のHarperに続き、かなり感じは良くありません(これまでのところナショナルズ側からの報復はなし)。

それでも6回は2番手Blake Treinenが後続を断ち、7回はMatt Thorntonがあっさりと三者凡退と、1点のリードを守っていきましたが、8回に起用されたCasey Janssenが大誤算。ことごとく痛打され、4安打2四球(うち1敬遠)で4失点。球速が遅いのはもともとですが、今日はキレもコントロールもなく、バッティングピッチャー状態でした。契約から言ってセットアッパーとして起用されるんでしょうが、見ていて全く安心感がありません。実力的にはAaron Barrettのほうが圧倒的に上に見えますね。。。

これで連続シリーズ勝ち越しは9でストップとなりました。明日はスウィープを回避するための一戦となります。

2015/05/30

5/29 Strasburg 故障で途中交代

L2-5@CIN (Season 28-20) 
Strasburg(ND) 1.0+IP 1ER 2H 1BB
Jordan(L0-1) 4.2IP 3ER 6H 2BB 1K 
Desmond 2/5 RBI
Ramos 2/5 double RBI 
Escobar 2/5 

このところずっと乱調が続いているStephen Strasburgが先発。初回、1死からJoey Vottoにホームランを打たれてあっさり先制を許しました。膝元への97マイルの速球を逆方向に弾き返されたもの。球速、コースとも申し分なかったはずなのですが・・・。この回さらにもう1本シングルを打たれたものの併殺で切り抜けました。が、ところが、2回裏の先頭打者への投球の途中から肩を気にする樣子を見せると、四球を出したところでベンチから監督やトレーナーを呼び、そのまま交代となりました。左の肩から背中辺りの筋肉を痛めたものとのことで、しばらく樣子を見るようです。右肩や右肘といった長期離脱につながる故障でないことは幸いなんでしょうが、うううううーむ、と唸ってしまいます。

シーズン防御率は6.55まで悪化。この数字は規定投球回数に達していれば113人中の112位に当たる数字。「達していれば」というのは、あまりにも早いイニングでの降板が多過ぎて規定投球回数に足りなくなってしまったためです。休まずに先発し続けているにもかかわらず。。。シーズンWHIP 1.72は最下位に相当します。酷い。真面目な話、DL入りという形でいいと思うのでマイナーで再調整したほうが本人のためのように思えてきました。

試合に話を戻します。

Strasburgの後を受けてマウンドに上がったのは、今季初登板となったTaylor Jordan。いろいろ思いはあったと思いますが、淡々と投げて2回から5回まではゼロを並べると、打線も援護。5回表にはIan Desmondの内野安打で同点とし、6回表にはWilson Ramosがタイムリーを打って逆転に成功しました。

ただ、今日の打線に関して言えば、もっと点が取れたはず、という印象。1回表1死1,3塁でBryce Harperが見逃し三振に倒れたのをはじめ、チャンスは散々作るもののものにできず。それは、下記のリードを許した後も同じで、最終的にチームで13残塁という残念な数字が残ってしまいました。

というわけで1点リードで6回裏を迎えたのですが、Jordanがつかまり、後を受けたAaron Barrettも引き継いだランナーの生還を許してしまいこの回3失点。同点打となったBrandon Phillipsの犠牲フライは、レフトMichael Taylorの送球はタイミング的にはアウトでしたが、微妙なバウンドとなったためにRamosが押さえられなかったのが(正直、またか、という印象。Ramosの最大の欠点といってもいい。)、勝負の分かれ目でした。

負けたことはともかく、Strasburgですね。。。。。

2015/05/28

5/27 Scherzer 13奪三振

W3-0@CHC (Season 28-19)
Scherzer(W6-3) 7.0IP 0ER 5H 1BB 13K
Storen(SV16) 1.0IP 0ER 1H 1K
Harper 1/3 HR(18) 2BB R RBI
Espinosa 1/1 HR(6) R RBI
Desmond 3/5 2double

Jon LesterとMax Scherzerという昨オフに大型FA契約を結んだ両エースの対決となった一戦。ここまでそれなりに活躍してきている両者ですが、この試合も期待を裏切らない投手戦となりました。結論から言えば、Lesterの7回自責点1(2失点)10奪三振に対して、Scherzerは7回無失点13奪三振と、Scherzerに軍配が上がりました。

とはいえ、Lesterも素晴らしいピッチング。ナショナルズの1点目は、0-0で進んだ後の4回表無死1,2塁の場面での併殺のはずのプレーをセカンドのAddison Russellが一塁に悪送球した間にYunel Escobarが生還したものでした。これを除けば、Bryce Harperのソロ本塁打のみ。6回表先頭打者として打席に入ったHarperが、カウント2-1からのLesterの高め速球を弾き返した打球は左中間スタンドに飛んでいきました。2試合連続弾。5月だけで13本目。

一方のScherzerは支配的という形容詞がぴったりのピッチング。ランナーを出さないわけではないのですが、要所ではギアを上げて97-98マイルの速球で空振り三振また三振。5回は三者連続三振。6回もシングル1本を挟んでアウトは全て三振。最後のイニングとなった7回も最初の打者こそ三ゴロでしたが、残りの2死はやはり三振(この2つはスライダーでの空振り三振)と、後半に進むにつれて支配度を増していきました。終盤のイニングを終えてマウンドを降りる姿は支配者そのもの。いやはやFA制度って、すごいですね。

2-0でリードして迎えた8回裏に登板したMatt Graceが無死1,2塁のピンチを作りましたが、後を受けたCasey Janssenが無失点で切り抜けました。Grace は昨日打たれていたので、「あえて」投げさせた采配でしょうが、2試合続けて結果がでなかったことはちょっと心配。9回はDrew Storenが例によって危なげなく締めてゲームセット。このシリーズも勝ち越しました(9シリーズ連続勝ち越し)。

MVP: Max Scherzer

2015/05/27

5/26 珍しくブルペンが打たれ逆転サヨナラ負け

L2-3x@CHC (Season 27-19)
Zimmermann(ND) 7.0IP 1ER 6H 3BB 5K
Barrett(BS1) 0.0IP 1ER 1HR(by Kris Bryant)
Grace(L2-1) 0.2IP 0ER(1R) 2H
Span 2/4 HR(5) R RBI
Harper 1/4 HR(17) R RBI

先発のJordan Zimmermannは決して本調子というわけではなかったようですが、それでも初回先頭打者のDexter Fowlerにホームランを打たれた後は、追加点を許さずに7回を投げ切るナイスピッチング。

そんなZimmermannをなかなか援護できない打線でしたが、7回表、Bryce Harperが17号ソロで同点。さらに、Zimmermann降板直後の8回表にDenard Spanが5号ソロをライトの工事現場へ打ち込み勝ち越しに成功しました。Harperの打球は、ボールの下をこすった本人もがっかりのポップフライかと思われましたが、それでもレフトスタンド最前列に届いてしまいました。

1点のリードを奪って残すは、8、9回のみ。今日も強力ブルペンで逃げきりかと思われましたが、そう簡単にはいかず。8回からマウンドに上がった2番手のAaron Barrettが最初の打者Kris Bryantに特大の一発を被弾。カウント3-2から甘く入ったところを叩かれました。そして9回裏、Matt Graceが2死2塁からAddison Russellに右中間を破られてサヨナラ負け。

まあ、たまには仕方ないと思いましょう。連敗しないことが重要。明日は打線の奮起に期待したい。

2015/05/26

5/25 先発Roarkさすがの好投

W2-1@CHC (Season 27-18)
Roark(W1-2) 5.0IP 1ER 3H 1BB 3K
Storen(SV15) 1.0IP 0ER 1HBP 1K
Span 1/3 HR(4) R RBI
Ramos 1/4 HR(3) R RBI
Harper 1/3 double BB

カブスの先発のこれが今季2試合目の登板となる和田毅に対して、初回Denard Spanがライトスタンド(といっても工事現場?)に放り込む先頭打者ホームランで先制すれば、その裏、こちらはこれが今季初先発となるTanner Roarkに対して、全体ナンバー1プロスペクトの2番Kris Bryantが泳ぎながらも左中間スタンド(こちらはお客がいる)の最前列に届くソロを打って同点。とはいえ、この後は両軍の好守にも支えられ、両投手とも失点はこれだけ。きっちりと試合を作りました。

特にRoarkはこれまでブルペン投手として投げてきたため約70球という制限をかけられながらの登板となりましたが、速球、スライダーともにコントロールが抜群で、5回を実にRoarkらしくきっちりと投げ切りました。さすがです。ローテーションの穴を塞ぐというにはあまりにも素晴らしいピッチング。ブルペン投手としても立派な仕事をしてきましたが、やはりRoarkは先発投手としてのほうが輝けるようです。いつになるか分からないDoug Fisterの復帰まで安心して任せられますね。

そのRoarkが5回を投げ切った直後の6回表、Wilson Ramosがカブス2番手のJustin Grimmの速球を弾き返した打球はまたもライトの工事現場へ飛び込む勝ち越しのソロ本塁打。この1点を、6,7回はBake Treinen、8回はMatt ThorntonとAaron Barrettの継投で守ると、最後は今日もDrew Storen。先頭打者のBryantに死球を与えましたが、続く3人を圧倒。これで15試合連続無失点。素晴らしい。

MVP: Tanner Roark

2015/05/25

5/24 Harperは守っても良し(+2打点)

W4-1 Phillies (Season 26-18)
Gio(W4-2) 6.1IP 1ER 7H 1BB 7K 
Storen(SV14) 1.0IP 0ER 1H 2K 
Harper 2/3 BB R 2RBI
Span 2/4 2double R 
Zimmerman 1/4 double RBI 
Lobaton 1/4 RBI  

前々回、前回と乱調だったGio Gonzalezですが、今日は粘りのピッチングができました。初回、2回はいずれもシングルを打たれながら6-4-3の併殺。最大のピンチとなった4回も2安打1四球で1点を失いながら、続く打者を三振で切り抜けました。5,6回はいずれも1死から二塁打を打たれましたが、やはり後続を断ち無失点。7回表に1死からシングルを打たれて降板するまで、集中を切らすことなく投げ続けました。

ただし、この試合の影の功労者は捕手のJose Lobaton。特記しておきたいのは、1点を先制された直後の4回裏にセンター前へのタイムリーヒットを打ったことではなく、捕球技術。ハイライト動画の中から見つけるのはなかなか困難ですが、3回表と7回表の最初の打者の三振に見られるように、低めのボールをうまくミットの先で捕球してぐいっと引き上げ「ストライク!」のコールをもらっていました。いわゆる「フレーミング」という技術。これでGioがだいぶ助けられたように思います。もちろん大事な場面で低めにコントロールした大きなカーブでいくつもの空振り三振を奪ったGioもナイスピッチングでしたが。

一方、この試合の表の功労者はやはりBryce Harper。3打数2安打1四球。唯一の凡退打席が1-1の同点で迎えた5回裏無死3塁からの打点付きとなるショートゴロ。7回裏には2死3塁から詰まりながらもレフト左へ落とすタイムリーで貴重な追加点(続くRyan Zimmermanの二塁打で生還)。守っても、Gio降板直後の7回表1死1塁の場面で、ライト前へのハーフライナーの打球にチャージし、ワンバウンド捕球ながら2塁へ送球して封殺。ピンチの芽を未然に防いでくれました。

Gioの後は小刻みな継投で7,8回を無失点で終え、最後はDrew Storenが圧倒(二塁打を1本打たれましたが)。Storenはナ・リーグ単独トップの14セーブ目。このフィリーズとのシリーズも2勝1敗で勝ち越しに成功し、これで8シリーズ連続の勝ち越し(4連戦、2連戦もタイではなく勝ち越し)となりました。

MVP: Bryce Harper

2015/05/24

5/23 Strasburgまたも大乱調

L1-8 Phillies (Season 25-18)
Strasburg(L3-5) 3.2IP 5ER(6R) 7H 1BB 3K
Cole 4.1IP 2ER 4H 7K
Desmond 1/4 double RBI

何も良いところのない試合でした。

何より心配なのは先発のStephen Strasburg。2回までは無失点でしたが、3回に、1四球、2二塁打、そしてルーキーのMaikel Francoには高めの速球を弾き返されてセンター右への2ランと打ち込まれ、4失点。更に4回には投手のCole Hamelsを含む3本のシングルの後、ショートゴロのはずの打球がIan Desmondのグラブの下をすり抜け、これをもって降板となりました。 4回途中KO。試合後も故障ではないと明言。だとすれば、なおさら心配です・・・。

打つ方も、Hamelsの前に8回5安打1四球、Desmondの二塁打で1点を取るのが精一杯。ろくにチャンスらしいチャンスもありませんでした。

エラーも4つ記録。。。

明日は、切り替えて行きましょう。

2015/05/22

5/22 Scherzer 8回1失点で6連勝

W2-1 Phillies (Season 25-17)
Scherzer(W5-3) 8.0IP 1ER 4H 1BB 6K; 1/2 R 
Storen(SV13) 1.0IP 0ER 2H 2K 
Harper 1/2 HR(16) BB R RBI
Desmond 1/3 double BB RBI   

5月に入ってから波に乗っているMax Scherzerが今日も快投。2回に2本の二塁打で1点を失いましたが、失点はこれだけ。全く危なげないピッチングを続け、終盤7,8回はいずれも三者凡退。110球で8イニングを終えました。

打っても、同点で迎えた6回裏の先頭打者としてライト前シングルで出塁すると、1死後、Ian Desmondのセンターフェンス直撃の二塁打で一気に生還。投手があれだけの激走を見せるのは珍しいことで、チームの士気を鼓舞しました。

打線はやや物足りなく、他の得点は2回裏のBryce Harperの本塁打(レフトポール際への流し打ち)による1点のみ。

9回表はDrew Storenが登板し、2本の不運なヒットでランナーを貯めましたが、最後は空振り三振でビシッと締めてゲームセット。

今季初の6連勝。まだまだこれからです!

MVP: Max Scherzer 

2015/05/21

5/20 ひどい審判にも負けず単独首位

W3-2 Yankees (Season 24-17)
Zimmermann(W4-2) 7.0IP 2ER 5H 1BB 6K
Storen(SV12) 1.0IP 0ER 1H 2K
Span 2/4 RBI
Desmond 1/4 HR(4) R RBI
Moore 1/3 HR(3) BB R RBI

序盤からストライク・ボールの判定でおかしなものがあった主審のMarvin Hudsonでしたが、3回裏のBryce Harperへの退場コールはもはや理解不能。初球、低めへの変化球をストライクとコールされたことに対して不満げな表情を見せ、いったん打席を外したHarperでしたが、特に遅延させることもなくバッターボックスに戻りました。ここでベンチのMatt Williams監督がベンチから野次を飛ばし、それに対してHudson主審が退場をコール・・・誰もがWilliams監督が退場させられたと思いましたが、なぜか退場の対象は成り行きを見ていただけのHarperでした。Harper本人もなぜ?という表情でしたが、激昂したのはWilliams監督。Hudson主審に詰め寄り、口論した末に、ホームプレートに砂をかけて堂々と退場していきました。特に何か暴言を吐いた様子もなく、なぜあのタイミングでHarperが退場させられなければならななかったのか、まったく理解できません。Harperへの緊急代打Michael Taylorを含む4者連続で見逃し三振をコールされるなど、あまり言いたくないですが、ひどい審判でした。

そんな試合でしたが、結果は見事な逆転勝利。

立ち上がりの1回表に1,2番の連打から2点を失ったJordan Zimmermannでしたが、2回以降7回までは3塁も踏ませない素晴らしいピッチング。前回登板に続き、いい感じです。堂々の4勝目。

打線は、1回裏にIan Desmondが2試合連続となる初回本塁打で1点。HarperとWilliams監督の退場後の4回裏にTyler Mooreがレフトスタンドへの同点ソロ。同点で迎えた7回裏1死1,2塁で(まだ88球だったのでリードしていれば続投だったはずですが)Zimmermannへの代打Dan Ugglaが四球を選んで満塁とした後、Denard Spanが緩い当たりながら三遊間を抜くタイムリーを放って勝ち越しに成功しました。

この後、なお1死満塁のチャンスではDesmondが三振、Yunel Escobarが三ゴロに倒れ、追加点はなりませんでしたが、この1点があれば十分。8回はMatt Graceが無失点で終え、最後はDrew StorenがA-Rodを見逃し三振で締めくくりました。

ヤンキース2連戦を2勝で終え、5連勝。カージナルスに大敗したメッツを置き去りにして地区単独首位に立ちました(今季初)。

MVP: Denard Span

2015/05/20

5/19 Zim通算10本目のサヨナラ弾

W8x-6(10) Yankees (Season 23-17)
Gio(ND) 5.0IP 6ER 6H 2BB 1K
Grace(W2-0) 1.0IP 0ER 1BB 2K
Zimmerman 1/5 HR(5) R 2RBI
Desmond 2/5 HR(3) R 2RBI
Escobar 2/3 2BB R RBI
Harper 1/4 HR(15) BB R RBI
Ramos 1/4 HR(2) R RBI

メッツがデーゲームで敗れ、勝てば地区首位タイに並ぶことが分かっていた試合。

1回裏に2番Ian Desmondと4番Bryce Harperがそれぞれソロ本塁打を打って2点を先制。先発のGio Gonzalezが3回までの打者9人を全て内野ゴロでアウト、しかも球数わずか30球の完ぺきな内容。と、序盤はナショナルズペースで進みました。

ところが、4回表の先頭打者に四球を与えたところから打者1順の間にずるずると4点を失って逆転されると、5回表にもMark Teixeiraに2ランを浴び、この時点で2-6とリードを許してしまいました。ちょっとしたきっかけで集中力を失い突然崩れるGioの悪い病気が出てしまった形。2死から踏ん張れないのもよくあるパターン。前回登板に続く乱調でシーズン防御率は5点間近。Doug Fisterが離脱したこともあり、しっかりしてほしいのですが、とても信頼出来る投手ではないのが現状です。

5回表を終わって4点を追いかける展開となりましたが、今の打線はすぐに反撃できます。5回裏、1死1塁でGioへの代打Clint Robinsonが右中間を破る二塁打でまず1点。さらに1、2、3番の3連打で2点を加え1点差。なお1死1,2塁と続いたチャンスではHarperが4-6-3の併殺に倒れましたが(ちなみにこの打席を含め3人の異なる左投手をぶつけられたHarperはこの後の2打席をいずれも三振と苦しめられました)、6回裏にWilson Ramosが左中間へソロを打って同点としました。

この後は両軍ブルペンが頑張り、延長戦に突入。ナショナルズはBlake Treinen、Matt Thornton、Aaron Barrett、Drew Storen、Matt Graceの5人が計5イニングを2安打1四球の無失点に抑えて打線の反撃を待ちました。

迎えた10回裏、今季まだ失点していない左腕のAndrew Millerに対し、1死からYunel Escobarが四球で出塁。上述のとおりHarperは三振に倒れ、2死1塁となりましたが、ここで打席に入ったのがRyan Zimmerman。好調なナショナルズ打線にあって、今一つ乗り切れず、この日もここまで4打席ノーヒット2三振でしたが、サヨナラのチャンスには滅法強いZimmermanが本領を発揮してくれました。カウント3-1から外への96マイルの速球を弾き返した打球はライトファールポール際にギリギリで飛び込むサヨナラ2ラン。通算10本目のサヨナラ本塁打。さすがです!

今日でシーズン40試合を終了。4月27日までの20試合を終えた時点で7勝13敗、首位メッツに8ゲーム差を付けられていましたが、あの4月28日の大逆転劇から始まるその後の20試合を16勝4敗。遂にメッツをとらえました。

MVP: Ryan Zimmerman

2015/05/19

Bryce Harperが2週連続で週間MVP

連日活躍をお知らせしているBryce Harperですが、5月18日までの週のナ・リーグ週間MVPに選ばれていました。と思ったら、あれ?なぜか今頃になって気付きましたが、その前の5月11日までの週も選ばれていました。Harperにとっては自身初(と2度目)。2週連続での受賞は過去40年間で10人目だそうです(意外と多い?)。


【5月4-10日の週】 
25PA 6HR 8R 13RBI 3BB .455/.520/1.318
6日のマーリンズ戦で3打席連発、8日にも2発、そして9日はサヨナラ弾。この3試合だけで6本塁打12打点と記録的に打ちまくり、チームの地区最下位から2位への浮上(5勝1敗)に貢献。


【5月11-17日の週】
32PA 3HR 10R 9RBI 9BB .522/.656/1.087
本塁打のペースは落ちましたが、四球は増え、打率/出塁率はむしろ上昇。この週が終わった時点で、本塁打、打点、四球、出塁率、長打率でリーグトップに立ちました。なお、この週は、チームメイトのDenard Span(この間の全6試合できれいに2安打ずつ記録)とMax Scherzer(2戦2勝14イニング1失点17奪三振)も候補として名前が挙がっていたようです。

2015/05/18

5/17 Espinosaの逆転3ランから猛攻

W10-5@SD (Season 22-17)
Strasburg(W3-4) 5.0IP 3ER 5H 1BB 7K
Harper 3/4 triple HR(14) BB 3R 4RBI
Espinosa 1/3 HR(5) BB R 3RBI
Moore 1/4 double 2RBI

前々回、前回と投球内容のあまりのひどさに周囲を騒がせたStephen Strasburg。今日も何とも言い難いものでした。まず1回裏、先頭打者は空振り三振。2番打者も空振り三振の上々の立ち上がり、のはずでしたが、捕手のJose Lobatonが捕れずに振り逃げで1塁へ。続くMatt Kempのセンター前に抜けようかという打球をセカンドのDanny Espinosaが好捕、したまでは良かったのですが、一気に本塁を狙って走っていた2塁走者を本塁で刺そうとした送球が間に合わず、なんだかよくわからないうちに1点を失いました。こう書くとStrasburgが不運だったように聞こえますが、コントロールが今ひとつ、キレも今ひとつで、この回だけで打者6人に対して31球も投げてしまいました。この後も、3回にはJustin Uptonに完璧に捉えられたソロ本塁打を被弾。4,5回は三者凡退としましたが、6回にダブル、シングルと打たれて無死1,3塁としたところで交代となりました。こんな微妙な内容・結果でしたが、打線とブルペンの援護で勝ち投手にはなりました。これで気分を良くしてくれることを願います。

さて、打線。4回まではIan Kennedyの前にノーヒットでしたが、5回表、先頭のBryce Harperがライトオーバーの三塁打で口火を切ると、Ryan Zimmermanも内野安打で続き、無死1,3塁。Tyler MooreとJose Lobatonがいずれも内野フライに倒れて2死となってしまいましたが、Danny Espinosaがカウント1ストライクからの高めの速球を叩き、ライトスタンドへ逆転の3ラン!あのまま無得点で終わってしまっていたら試合の展開はどうなっていたことでしょう。極めて価値のある一発でした。Anthony Rendonの復帰が遅れている中、ずっとレギュラー二塁手として出場していますが、大振りの悪い癖が出ることもなく、.275/.373/.490、5本塁打の好成績。今季ここまで最も大きな「嬉しい誤算」と言えるでしょう。

この一撃で勢いに乗った打線は、この後、6回にはHarperの当たり損ねの三塁内野安打とZimmermanの犠飛とMooreのレフト線二塁打で4点を追加。さらに、7回にはHarperがレフトスタンドへ3ランを打ち、この時点で10-3と試合を一方的なものとしました。Harperはあとダブルが出ればサイクルという活躍で、14本塁打、37打点はもちろん、出塁率(.476)、長打率(.729)もリーグトップ。打率(.338)さえもがリーグ5位まで上がってきました。現時点ではリーグMVPに間違いありません。

MVP: Danny Espinosa

5/16 Scherzerが圧巻の7回ゼロ封

W4-1@SD (Season 21-17)
Scherzer(W4-3) 7.0IP 0ER 4H 2BB 11K
Escobar 2/4 double R RBI
Span 2/4 SF RBI
Desmond 2/5 double R
Harper 2/3 BB R

パドレス先発のAndrew Cashnerの立ち上がりを攻め、1回表1死から、Ian Desmondの三塁線を破るダブルを皮切りに、Ryan Zimmermanの緩い当たりで打点が付く二ゴロを挟んで4本の長短打を集中し、3点を先制。打線は必ずしも褒められた内容ではなく、その後もチャンスを作りながら得点は4回表のDenard Spanの犠飛による1点だけに終わりましたが、今日はそれで十分でした。

先発のMax Scherzerが大向こうを唸らせる圧巻のピッチング。鍵となったのはピンチになった時のギアチェンジでした。3回まではパーフェクトピッチング。4回裏に1死1,3塁のピンチを迎えましたが、ここでJustin Uptonを96マイルの速球で空振り三振。次打者を歩かせて満塁としましたが、Will Middlebrooksをセカンドへのポップフライに仕留めました。そして、最後のイニングとなった7回裏も、やはり1死1,3塁のピンチを作りましたが、代打のDerek NorrisとAbraham Almonteを2者連続で空振り三振。いずれも最後は力のある速球で圧倒しました。見ていても分かるくらいのギアチェンジっぷり。素晴らしかった。Stephen Strasburgやあるいはもっと若手の投手陣はよく見習ってもらいたいですね。7回無失点で4勝目。勝ち星こそようやくの白星先行ですが、防御率(1.75)、WHIP(0.92)はいずれもリーグ4位。66奪三振はClayton Kershawと並んでのトップタイです。

なお、前日、左腕に死球を受けたJayson Werthが欠場。レントゲンの結果、骨に以上はなかったようですが、痛みが残っているため欠場。代役としてMichael Taylorが出場機会を得ることは長期的には望ましいことでもあるので、まあ、無理はしないで下さい。

MVP: Max Scherzer

2015/05/16

5/15 10-0 の大勝でメッツに肉薄

W10-0@SD (Season 20-17)
Zimmermann(W3-2) 6.0IP 0ER 6H 1BB 6K
Cole(SV1) 3.0IP 0ER 1H 1K 
Harper 3/4 BB HR(13) 2R 2RBI
Espinoas 2/4 BB double R 2RBI  
Desmond 2/5 R 2RBI SB(1) 
Escobar 2/5 2R 
Zimmerman 1/2 BB SF R 2RBI

前日とはちょうど逆の展開で、ナショナルズが序盤に大量点を取って消化試合モードにしました。

1回表にパドレス先発のOdrisamer Despaigneを攻めたて、1番からの3連続シングルで満塁とし、Bryce Harperがどん詰まりながらライトへタイムリー。Ryan Zimmermanが押し出し四球を選び、Wilson Ramosの併殺の間にもう1点。さらに、2死3塁からIan Desmondがセンター前にはじき返して計4点を先制。3回にも5本の長短打を集めて3点を追加し、事実上試合を決めると、4回にはHarperが13号ソロを打ってもう1点。6回にはZimemrmanの犠飛、7回にはDenard Spanのタイムリーで着々と加点。チームで16安打10得点の素晴らしい攻撃陣でした。

投げては、先発のJordan Zimmermannが6回無失点。3連打で無死満塁とされた5回裏のピンチも、三振、ショートフライ、一ゴロで無失点で終えました。

7回からは今日呼ばれたばかりのA.J. Coleがマウンドに上がり、戦意喪失気味のパドレス打線を相手とはいえ、3イニングを被安打1の無失点で、試合開始前に18.00だった防御率を7.20まで低下させました(笑)。ついでに記録上は初セーブが付いています。

ほとんどいうことのない試合の中で1つだけ心配なのは、2回の第2打席で左腕に四球を受けて退場したJayson Werthの状態。以前にも故障していた箇所だけに。。。

今日はブリューワーズに負けて5連敗中のメッツとの差をついに0.5まで縮めました。さっさととらえましょう。

MVP: Bryce Harper

2015/05/15

5/14 Fister(2死から)打ち込まれる

L3-8@SD (Season 19-17)
Fister(L2-2) 2.0IP 7ER 8H 1BB 1K
Werth 2/5 R
Span 2/5 SB(3)
Ramos 1/3 SF 2RBI

雨で開始が(正確には1回表1死で)1時間以上遅れた試合。先発のDoug Fisterが2回7失点と試合をぶっ壊してくれました。とはいえ、初回、2回とも、2死走者なしから始まって、それぞれ3、4点を取られるという、不思議な展開。ほんの少し運があればこんなことにはならなかったはずの試合でした。ちなみに、初回2死1,2塁からの先制3ラン、2回も2死1,2塁から今度は三塁打と大活躍したのは、かつてのナショナルズのプロスペクト、Derek Norris捕手でした。Gio Gonzalezのトレードでアスレティックスに送られ、昨オフ、パドレスにトレードされてきました。すっかりメジャーのレギュラーに定着しているのは嬉しい限りですが、今日はこんなに活躍してくれなくてもよかったのに。。。

2番手Blake Treinen(4回1失点)、3番手Matt Grace(2回無失点)が踏ん張りましたが、打線は3,4,8回に1点ずつ返しただけ。全く追い上げムードにならないまま終わりました。

2015/05/14

5/13 Harperの代役Taylorが9回逆転満塁弾

W9-6@ARI (Season 19-16)
Gio(ND) 5.0IP 5ER 9H 2BB 3K
Barrett(W3-0) 1.0IP 1ER 2H 1BB 1K
Storen(SV10) 1.0IP 0ER 3K
Span 2/4 BB 2R
Werth 1/4 HR(2) BB 2R 3RBI
Moore 1/1 HR(2) R 2RBI
Taylor 1/1 HR(3) R 4RBI

主力野手で欠けているのはAnthony Rendonくらいと比較的健康面に恵まれているナショナルズですが、今日は控え野手が活躍しての逆転勝利となりました。

先発のGio Gonzalezはふらふら。2回裏に1点を先制されたもののすぐ3回表にJayson Werthの3ランで逆転してもらいましたが、直後の3回裏に、シングル、四球、ダブル、内野ゴロであっさり同点に追いつかれると、続くAaron HillのショートゴロをIan Desmondが弾いてしまうエラーで逆転されてしまいました。4回は無失点で終えましたが、5回にもう1点失い、5回5失点。まだ84球でしたが、2点ビハインドの展開だったため、6回表に打席が回ってきたところで代打を送られてしまう残念な登板となりました。

しかし、この6回表のGioへの代打Tyler Mooreが、2球目の真ん中に入ってきたスライダーを強振し、打球はレフトポール直撃の2ラン。これで5-5となり、Gioの黒星はなくなりました。

この後、両軍得点できずに進展し、8回裏2死1、2塁からAaron BarrettがYasmany Tomasにセンターに弾き返されて1点リードを奪われる嫌な展開となりましたが、9回表1死からDenard Span、Yunel Escobarの連打とWerthの四球で1死満塁のチャンス。ここで打席に入るのは4番、Bryce Harper、ではなくMichael Taylor。Harperはこの前の7回表の打席でチェックスイングに関して主審に抗議し、退場となっていた(Williams監督も)ため、代わりに入っていたのがTaylorでした。カウント1ボールからの2球目、低めの速球を弾き返した打球はセンターオーバーの逆転満塁弾!!代打弾ではなかったものの、この日ただ一度回ってきた打席で大仕事をやってのけました。Reed Johnsonの故障離脱などで、(メジャーの)ベンチに座っていることが多くなっているTaylorですが、さすが。ナショナルズの層の厚さを感じさせてくれました。

9回裏はアドレナリン出まくりのDrew Storenが3者連続三振で締めて、このシリーズの勝ち越しを決めました。カブスを相手に3連敗中のメッツとの差を1.5まで詰めています。

MVP: Michael Taylor

2015/05/13

5/12 Strasburg 4回もたずKO

L6-14@ARI (Season 18-16)
Strasburg(L2-4) 3.1IP 7ER(8R) 8H(2HR) 1BB 3K
C. Robinson 1.0IP 0ER 1H 1K
Harper 2/3 double HR(12) BB 2R 2RBI
Span 2/3 double BB RBI
Zimmerman 2/4 double

前回登板で肩の違和感を訴え、3回を投げ切ったところで降板したStephen Strasburg。心配しましたが、カイロプラクティクで直り、当初の予定より1日遅れただけでマウンドに登りました。が、結果は惨憺たるものとなりました。初回2死走者なしから、死球、シングルの後、Aaron Hillに二塁打を打たれて2失点。下位打線の2回は無失点で終えましたが、3回は先頭打者のEnder Inciarteにライトスタンドに運ばれて3点目。そして迎えた4回裏。3連打された後に、相手投手の送りバントさえ処理できず。犠牲フライでなんとか1アウトを取りましたが、続くMark Trumboに高めに入ったスライダー(?)を完ぺきにとらえられた打球はレフト二階席への3ラン。計8失点となったところでノックアウト降板となりました。球速は決して落ちていませんが、変化球の切れが悪いのと、とにかくコントロールが最悪。打たれたのはことごとくキャッチャーが構えたところよりも真ん中高めに入っていました。シーズン防御率6.06は規定投球回数をクリアしている投手112人中の106位、WHIP1.64に至っては同111位と、まさに底辺をさまよっています。試合後も肩の状態は問題ないと明言しており、故障の影響ではないようです。早く自分のピッチングを取り戻してくれることを願います。

さらに2番手Sammy Solis、3番手Matt Graceも打ち込まれ、5回を終わって2-10、6回終わって4-14と、前日のお返しと言わんばかりの一方的な展開。8回には遂に控え野手のClint Robinsonがマウンドに送られました(結果は1三振を含む、無失点)。

数少ない明るいニュースはBryce Harperが12号2ランを打ち、本塁打(12)、打点(31)の両部門でナ・リーグ単独トップに立ったこと。打率も3割を超え(.308)、元々トップの四球数により出塁率はリーグ3位(.442)、長打率はリーグ2位(.675)とまさにMVP級の数字になってきました。とにかく怪我だけはしないでくれよ。

2015/05/12

レポート: My Top 10 Prospects

マイナーリーグの開幕からほぼ1か月。投球回数制限や気候の関係からフロリダに留め置かれていたLucas GiolitoとReynaldo Lopezが先週相次いでシーズンデビューしたこともあり、このタイミングでMy Top 10 Prospectsの選手たちの近況をレポートします。(データは5月11日まで)

●Lucas Giolito, RHP 
初挑戦となるPotomac(A+)で5月8日にシーズンデビュー。ただし、8安打、2四球、5失点で5回途中ノックアウトという残念な結果になりました。球速もコントロールもいまいち。ここから立て直していけるでしょうか。

●Reynaldo Lopez, RHP 
Giolitoと同じく初挑戦となるPotomac(A+)でGiolitoの前日、5月7日にシーズンデビュー。こちらはGiolitoとは対照的に、5回を投げ切って被安打2、無四球、3奪三振で無失点。全く言うことのない期待通りのナイスピッチングでした。

●Joe Ross, RHP
6GS 32.0IP 36K 11BB 2.81/1.31
4月の開幕からHarrisburg(AA)のローテーション投手として6試合に先発。最初の3試合は4~5イニングで2~4失点とぱっとしない結果でしたが、続く3試合はいずれも6~7イニングで0~1失点と好投。シーズン通算成績は期待以上の素晴らしい数字。特にイニング数を上回る奪三振と少ない与四球に、評価が上がっています。

●Austin Voth, RHP
7GS 38.0IP 34K 11BB 4.03/1.29
Rossと同じく開幕からHarrisburg(AA)のローテーション投手を務めています。防御率が4点台に乗っているためRossに比べるとやや苦戦中という印象ですが、奪三振や与四球の数字を見ると遜色はありません。

●Erick Fedde, RHP
TJ手術からのリハビリ中。3月にはブルペンセッションを開始しており、目標とされている今季中のプロデビューに向けて順調に調整しているものと信じています。

●Wilmer Difo, SS
19G 83PA 3HR 8BB 13K .320/.386/.533 4SB (A+)
9G 35PA 0HR 1BB 5K .344/.371/.625 3SB (AA)
Potomac(A+)での開幕直後の3試合はノーヒットというスタートでしたが、その後すんなりと持ち直し、4月18日の試合では5安打の固め打ちで一気に打率を上げると、以降は安定した成績を残し、19試合を経過したところでHarrisburg(AA)に昇格。ここまで9試合中7試合で安打を記録し、本塁打こそ出ていないものの二塁打を量産中。9月昇格は十分ありえます。

●Drew Ward, 3B 
29G 110PA 2HR 12BB 22K .287/.382/.436 1SB
20歳でPotomac(A+)にチャレンジとなりましたが、よくやっています。打率、出塁率、長打率、三振数は高く評価できる水準。19打点はチームトップで、リーグでもトップ10に入ります。今季はフルシーズンA+で過ごすことになると思いますが、この調子で頑張れ。

●Rafael Bautista, OF
7G 27PA 0HR 3BB 4K .125 .222 .125 1SB
こちらもPotomac(A+)でスタートしましたが、開幕から7試合目で故障のためDL入り。故障個所は不明ですが、早く復帰してくれるといいですね。

●Jakson Reetz, C 
フロリダで調整中。6月のドラフト後に開幕するGCLかSSに合流する見込み。

●Trea Turner, SS 
28G 124PA 3HR 14BB 27K .321/.395/.477 6SB
未だパドレス傘下に留め置かれていますが、きちんとレギュラーとして出場しています。初挑戦となるSan Antonio(AA)で開幕。こちらも開幕3試合ノーヒットのスロースタートでしたが、その後10試合連続安打。いつのまにやら打率3割を軽く超えてきました。期待の足もしっかり6盗塁を記録。3本塁打はおまけ。ショート守備でもここまでわずか2エラーと好調。期待通りの成長を見せてくれています。ドラフト後の正式移籍が待ち望まれます。

5/11 2回までに10点の大勝

W11-1@ARI (Season 18-15)
Scherzer(W3-3) 7.0IP 1ER 5H 1BB 6K
Escobar 5/5 2R RBI
Span 2/5 HR(3) 2R 2RBI
Zimmerman 1/2 HR(4) BB 2R 3RBI
Ramos 1/5 double 3RBI
Espinosa 2/5 2R

フェニックス、サンディエゴと続くロード7連戦の初戦。序盤の大量点であっさりと勝負を決めました。

まず初回。先頭打者のDenard Spanの先頭打者弾で先制すると、1死1,2塁からRyan Zimmermanがレフトスタンドへの4号3ランを打ち、4点を先制。

さらに2回。8番から始まりましたが、Spanのタイムリーを含む4連続シングルの後、Jayson Werthがセンターへ犠飛。Bryce Harperもライト前にタイムリーを打つと、Zimmermanが歩いて満塁とし、Wilson Ramosが三塁線を破る走者一掃の二塁打。これで10-0とし、試合を決めてしまいました。

5回にはYunel Escobarが11点目のタイムリー。Escobarはこの日、5安打(全てシングル)。1試合5安打は5月4日にも記録したばかり。シーズン打率を実に.342まで急上昇させています。

この大量リードを背景にMax Scherzerが悠々のピッチング。ソロ本塁打で1点こそ失いましたが、7回を94球。余裕をもっての降板となりました。

5連勝。今日負けた首位メッツとの差を2.5に縮めました。

MVP: Yunel Escobar

5/10 Uggla!ブレーブスをスウィープ

W5-4 Braves (Season 17-15)
Zimmermann(ND) 6.0IP 3ER 8H 3BB 2K
Solis(W1-0) 1.0IP 0ER 1H
Storen(SV9) 1.0IP 1K
Zimmerman 2/4 double 2R 2RBI
Ramos 2/4 double 2RBI
Harper 2/4 double R RBI

やや苦戦したものの、Dan Ugglaのまさかの好プレーでブレーブスに3連勝。今季初のシリーズ・スウィープです。

前夜のサヨナラ勝ちの勢いそのままに1回裏に3点を先制。先制打はBryce Harperの2死2塁からセンターオーバーの二塁打。フェンスの上部に直撃する一打で、惜しくも4試合連続ホームランとはなりませんでした。さらに、Ryan Zimmermanの二塁打、Wilson Ramosのシングルが続き、2死からの3点という素晴らしい攻撃となりました。ただし、この後なぜか打線が沈黙し、次の得点は8回まで待つことになりました。

早々にリードしてもらったJordan Zimmermannでしたが、今日はピリッとせず。2回に2点、3回に1点を許し、同点とされてしまいました。その後6回までは失点を許しませんでしたが、毎回ランナーを背負う苦しい投球が続きました。

3回以降3-3の同点だった試合が動いたのは7回表。この回から登板のMatt GraceがFreddie Freemanから3連続シングルを浴びて勝ち越しを許し、なお無死1,2塁。明らかに流れはブレーブスに行きそうになっていました。

しかし、ここで試合を決定づけるビッグ・プレーが飛び出しました。まずは、とにかく動画をご覧ください。無死1,2塁からのJace Petersonの打球はセンター前に抜けようかというライナーでしたが、これを途中からセカンドに入っていた Ugglaがダイビングキャッチ!飛び出していた2塁走者は戻れずダブルプレーが成立。仮にあれが抜けていれば1点入ってなお無死1,2塁あるいは1,3塁となるところでしたが、結果は2死1塁。当然次の打者は凡退し、ブレーブスに行きかけた流れを完全に取り戻しました。ブレーブス時代のUgglaはひたすら守備が下手だった印象ですが、今季はここまで好プレーのほうが目立っています。

迎えた8回裏、無死1,2塁で打席に立ったHarperは力んでショートへのインフィールド・フライに倒れましたが、続くZimmermanがセンター前に弾き返して同点。さらにRamosのライトオーバーの二塁打でZimmermanが生還して逆転に成功。最後はDrew Storenがきっちり締めてゲームセット。

勝ち投手は8回表を無失点に抑えたSammy Solis。3試合目の登板も無失点で、嬉しいメジャー初白星となりました。

MVP: Dan Uggla

2015/05/10

5/9 Harperのサヨナラ弾で今季初の貯金1

W8x-6 Braves (Season 16-15)
Fister(ND) 6.2IP 3ER 6H 3K
Storen(W1-0) 1.0IP 0ER
Harper 2/4 HR(11) BB 2R 2RBI
Zimmerman 1/4 HR(3) R 3RBI
Lobaton  3/4 HR(2) R 2RBI
Escobar 2/5 R RBI

前の2試合で5発のホームランを打っていたBryce Harper。さすがに今日は打たないかと思わせておきながら、最後の最後に値千金の一発。3試合で6本目となる一撃で、微妙な流れとなっていた試合をハッピーエンドに導きました。

素晴らしい!としか・・・。

試合序盤から中盤にかけては前日の勢いそのままにナショナルズが押していました。2回裏にJose Lobatonの2ランとYunel Escobarのタイムリーで早々に3点を先制すると、5回裏にはRyan Zimmermanが弾丸ライナーレフトフェンスを越える3ランで追加点。先発Doug Fisterも4回までノーヒットピッチング。5回表に2死から1点を失いましたが、6回もあっさり無失点。Freddie Freemanも3打席凡退させるなど、素晴らしい内容でした。

6回を終えて6-1とリード。このまま快勝かと思われましたが、そうはいきませんでした。本人も認めたように疲れを見せたFisterが7回につかまり、3本の長短打で2点を返されたところで降板。さらに、8回にはこの回から登板のAaron BarrettがFreemanのシングルを含む2本のヒットと四球で1死満塁とすると、代わったTanner Roarkもブレーブスの勢いを止められず、内野ゴロの間の1点とChristian Bethancourt の二塁打で計3失点。気がつけば6-6の同点とされていました。。。

直後の8回裏には1死2塁からDan Ugglaのレフトへのヒットで本塁を狙った代走Michael Taylorがタッチアウトになるなど、流れは完全にブレーブスに行ったかと思いました。しかし、9回表はDrew StorenのピッチングとDenard Spanの好守で3人で終えることに成功。そして、9回裏のHarperの打席となります。

9回裏1死1塁。ブレーブスのピッチャーCody Martinが投じた2球目は真ん中とはいえ低めのスライダーで決して簡単なボールではないように見えましたが、Harperはフルスイング!打った瞬間それと分かる痛烈な打球はセンター右のスタンドに届く11号サヨナラ2ランとなりました。

3連勝で遂に今季初の貯金1!

MVP: Bryce Harper

2015/05/09

5/8 Harperの2発を含む5発で5割復帰

W9-2 Braves (Season 15-15)
Gio(W3-2) 7.0IP 2ER 5H 1BB 8K
Harper 3/4 2HR(9,10) 2R 5RBI
Espinosa 2/4 2HR(3,4) 2R 3RBI
Werth 2/4 HR(1) 2R 1RBI
Zimmerman 2/4

序盤はいつものようにFreddie Freeman Show状態(笑)。1回は1死1塁からセンターオーバーの二塁打で2,3塁とし、次の打者が犠飛を打ち上げて先制点。3回は2死1塁からセンター右に打ち(記録は二塁打)、捕手Wilson Ramosの捕球ミスもあって1塁走者が生還。昨季からの対ナショナルズ戦では91打数42安打、今季に限れば17打数10安打。ここまで来ると敬遠でいいんじゃないかとさえ思えてきます。

とはいえ、ブレーブスに許したのはこの2点だけ。先発のGio Gonzalezは尻上がりに調子を上げ、実に4回以降7回までの間に許した走者は1人だけというナイス・ピッチング。

そんなGioを援護したい打線。まず反撃の狼煙を上げたのはJayson Werthでした。肩の痛みで2試合欠場し、今日から復帰。4回裏の先頭打者として打席に入ると、初球にレフトポール左への大ファール。この後カウント1-2と追い込まれましたが、4球目の真ん中高めの速球を見逃さず、レフトスタンド中断へ打ち込みました。ようやく出た今季1号。これで1-2。

そして今日も主役はBryce Harper。6回裏1死1塁、カウント1-2から外の速球を弾き返し、レフトフェンスをギリギリで超える逆転2ラン。さらに、9回裏無死1,2塁で真ん中の速球を振りぬくと打球はライトスタンドへ飛び込む3ラン。今季10本目は、レッズのTodd Frazierと並ぶリーグトップタイ。今日も5打点を加え、通算25打点はリーグ3位タイ。26四球はリーグ単独トップ。MVP級の活躍となってきました。

HarperとともにDanny Espinosaも今日2本塁打。いずれも左打席でレフトへ流し打ちのもの。気がつけば開幕からほとんどずっと二塁手のレギュラーとして起用され、.254/.346/.479の成績。71打数で三振が14、四球が8というのも高評価の数字。今のような、無理に引っ張りにいかない打撃を続けられれば、十分メジャーでやっていけるはずです(昨シーズンも4月は良かったのに途中から引っ張りグセが出てダメに成ったので、まだ信じきれません)。

ともかく久しぶりに5割復帰。明日は今季初の貯金を期待しています。

MVP: Bryce Harper

2015/05/07

5/6 Harper3打席連続HR!!!

W7-5 Marlins (Season 14-15)
Scherzer(W2-3) 7.0+IP 5ER 10H 10K
Storen(SV8) 1.0IP 1H 2K
Harper 3/4 3HR(6,7,8) 3R 5RBI
Span 2/4 double 2R
Desmond 2/4 double 2R
Escobar 1/3 SF 2RBI
Ramos 2/4 double

今日はもうHarper。Harperの日。Harperに尽きるでしょう。

Max Scherzerが2回表に突然4連打で2点を先制されてしまい、またも追いかける展開となりましたが、この流れを1人で変えてくれたのがBryce Harperでした。

まず2回裏。先頭打者として打席に入り、2球目、外寄りの速球を弾き返すと打球はそのままレフトスタンドへ届く6号ソロ。

続く3回裏。同点となってなお1死2塁。やはり2球目、真ん中高めの速球をぶっ叩くと、打球は右中間スタンド2階席まで届く大ホームラン。これで4-2とリード。

そして、5回2死走者なしで迎えた第3打席でも2球目、外寄りのスライダーを強振した打球は、第2打席の打球とほぼ同じ方向ですが、さらに飛び、2階席の中段にようやく着地する超特大の一発となりました。

さすがに第4打席は二ゴロに終わりましたが、これも1死1,3塁からのもので1打点を追加。結局この日だけで5打点を荒稼ぎしました。好調だった4月が終わり、5月になってやや減速気味でした(四球は毎日のように選ぶもののヒットがなかなか出ていなかった)が、またエンジン全開という雰囲気が漂っています。故障だけはしないように。。。

そんな援護をもらったScherzer。悠々のピッチングを続けて7回まで2失点の好投。このまま終わればよかったのですが、既に100球を超えていたにも関わらず8回も続投し、手酷いダメージをこうむりました。先頭からのこの回、2本のシングルの後、3番Giancarlo Stantonに対して簡単に0-2と追い込みながらカウント3-2とし、さらに3球ファールで粘られた末に投じたスライダーが高めに浮いたところをレフトスタンドまで運ばれてしまいました。

このStantonの3ランで2点差まで詰め寄られましたが、8回の続きはTanner Roark、9回はDrew Storenがきっちり無失点に抑えてゲームセット。

マーリンズとのシリーズを勝ち越し。これで3カード連続の勝ち越しです。

MVP: Bryce Harper

2015/05/06

5/5 Strasburg肩の違和感で途中退場

L1-2 Marlins (Season 13-15)
Strasburg(L2-3) 3.0IP 2ER 4H 2BB 2K
Solis 3.0IP 0ER 1H 1K
Ramos 2/3 double

先発したStephen Strasburgが3回を投げ終わったところで交代。初回から肩を回してみたり、何か違和感を感じながら投げていた様子があり、3回裏に打席が回ってきたところで代打を出されました。試合後、Williams監督が明らかにした状態は、「肩の違和感」というもので、明日カイロプラクティックで診てもらうそうですが、場所が場所だけに心配は最大限です。

そのStrasburgが、初回は何とか無失点に終えましたが、2回先頭打者の三塁打の後イチローにレフト前に運ばれてまず1点。さらに死球の後、相手投手の送りバントをStrasburg自らが一塁に悪送球し、2塁からイチローが生還して、計2失点。

それでも、Sammy Solisが3イニング、Blake Treinen、Matt Thornton、Aaron Barrettがそれぞれ1イニングを無失点に抑えたので、しっかり打線が機能していれば十分に勝てた試合でした。

しかし実際は、2回裏1死2,3塁からのDan Ugglaのボテボテの三ゴロの間の1点のみ。ヒットわずかに3本。しかも、うち1本は代打Doug Fisterのシングルで、しかもしかも、次のDenard Spanが併殺で消してしまう体たらく。6つも四球をもらいながら詰められませんでした。終盤7,8,9回はいずれも先頭打者が出塁、特に9回は無死1塁からのIan Desmondの完全な併殺コースの打球をマーリンズの守備の乱れで無死1,2塁としてもらいながら、Ugglaの送りバント失敗などで得点できず。まったく情けないったらありません。。。

惜しい試合を落とし、連勝は3でストップとなりました。

ところで、故障者といえば。
●Jayson Werthがこの試合を欠場。右肩の張りを訴えているとのこと。オフに手術した箇所であり、開幕からの.176/.247/.203、0本塁打という成績を見ると心配になります。
●左ひざを痛めて開幕DLとなっていたAnthony Rendon。4月末にはマイナーでのリハビリ出場を開始し、復帰も間近かと思われましたが、今度は左わき腹を痛めたとのことで欠場中。しばらく樣子を見ることになりそうです。
●やはり開幕DLとなっているCasey Janssen投手は、まもなくマイナーでのリハビリ登板を開始。早ければ1週間剃度で復帰の見込み。

2015/05/05

5/4 Escobar 5打数5安打/殊勲打

W6-4 Marlins (Season 13-14)
Zimmermann(ND) 7.0IP 1ER(2R) 6H 4K
Grace(W1-0) 0.1IP 2H 1BB 1K
Roark(SV1) 1.0IP 0ER 1H 2K
Escobar 5/5 R 2RBI
Span 2/5 double R
Werth 2/5 RBI
Desmond 1/4 HR(2) R 2RBI

1回表1死1塁でGiancarlo StantonのライナーをレフトJayson Werthがグラブに当てながら落球。痛烈とはいえ真正面の打球なんだから取ってあげないと。案の定、Marcell Ozunaにセンター前タイムリーを打たれて1点を先制されました。ただし、この後、2死1,2塁からのライト前に落ちようかというライナーをBryce Harperがスライディングキャッチしてくれたことで、傷は浅くて済みました。ナショナルズ先発のJordan Zimmermannはこの初回こそやや危なっかしかったものの、2回以降は素晴らしいピッチング。わずか81球で7回を投げ切り、追いかける展開にさえなっていなければ完投も十分視野に入る内容でした。

しかし、そのZimmermannを援護しきれない打線。1回裏にマーリンズ先発のDavid Phelps を攻めて1死満塁としRyan Zimmermanの犠飛で追い付きましたが、なお2死満塁のチャンスを作りながらIan Desmondは見逃し三振。2回以降もそこそこランナーは出すものの得点には結びつかず、いらいらする展開でした。

同点のまま推移した試合が動いたのは7回表。先頭打者のJustin Bourにフルカウントから高めの速球を逆方向のレフトスタンド最前列に運ばれるZimmermannとしては痛恨の一発を浴びてしまいました。1点を追う形になったナショナルズは、その裏1死からZimmermannへの代打Clint Robinsonが四球で歩くと、2死からYunel EscobarとJayson Werthの連打が出て再び同点。しかし、8回表、この回から登板のBlake Treinenが2死1,2塁のピンチを作ると、代わって出てきたMatt GraceがJeff Bakerとイチローにタイムリーを打たれて2点のビハインドとなってしまいました。

このまま負ければシーズン序盤のナショナルズと同じでしたが、これで諦めないのが今のナショナルズ。8回裏、四球のZimmermanを1塁に置いて、Desmondが初球を叩いたボールはセンターオーバーの同点2ラン。これで三度同点。さらに2死走者無しから代打Tyler Mooreのシングル、Denard Spanの二塁打でチャンスを作り、打席にはここまで4本のシングルを打っていたEscobar。期待通りにライト右へ弾き返す決勝の2点タイムリーを放って、この日初めてのリードを奪いました。

2点のリードで迎えた9回表は連投続きで登板を回避したDrew Storenに代わって起用されたTanner Roarkがランナー1人の出塁は許したものの、最後はStantonを空振り三振に斬ってとり、ゲームセット。Graceにメジャー初白星(これまでの好投を続けてきて今日は最悪の内容だったのに不思議なものです)、Roarkにメジャー初セーブが付きました。

試合前0.5ゲーム差前を行っていたマーリンズとともに、今日試合がなかったブレーブスをも僅差で上回り、地区4位から2位に一気に浮上しました。わずか1週間前に最大8あった首位メッツとの差も3.5ゲームまで詰めました。このまま一気に波に乗ってほしい!

MVP: Yunel Escobar

2015/05/03

5/3 Fisterの好投で今日も1-0

W1-0@NYM (Season 12-14)
Fister(W2-1) 6.1IP 0ER 5H 3K
Storen(SV7) 1.0IP 0ER 
Zimmerman 1/4 RBI 
Desmond 2/3 2double BB 

1回表2死1,2塁、打者Ryan Zimmerman。カウント0-2から外へのスライダーをスイング。辛うじてバットの先っぽに当たりましたが、バットは真っ二つ。それでも、ふらふらと上がった打球はファーストの頭を越えてライト前にポトリ。2塁からJayson Werthが生還し1点を先制。結局、この1点が勝負を分けることになるとは・・・。Zimmermanにとっても、完全にフェンスを越えていた打球をレフトのMichael Cuddyerに奪い取られた第2打席や、完璧にとらえたライナーがセンター正面に終わった第4打席のほうが余程いい内容の打席でしたが、結果はこんなものです。

ともかく、ナショナルズの得点はこの1点のみ。チャンスを作りながら得点に結びつかないのはここ数日の良くない傾向ですが、今日は特にひどかった。5回表は無死1,3塁としながら、3, 4, 5番(Werth - Bryce Harper -Zimmerman)が三振、ショートフライ、三振。6回表に至っては無死満塁から三者連続三振で追加点を奪えず。8回表も無死2塁からランナーを動かすこともできませんでした。

このように、いつ流れがメッツに行っても不思議のない試合でしたが、そこを踏ん張りきったのがDoug Fister以下の投手陣。先発のFisterは、立ち上がりこそ連打で無死1,2塁とピンチを作りましたが、これを凌ぐと完全にペースをつかみました。以降はテンポよくどんどんストライクを取っていくスタイルで、7回途中まで3塁さえ踏ませませんでした。

7回1死2塁からはTanner Roark、8回はMatt Thornton(2四球とワイルドピッチで1死2,3塁のピンチを作りながらLucas Dudaを空振り三振)、Aaron Barrett(Cuddyerを空振り三振)がそれぞれ無失点で切り抜けると、今日も最後はDrew Storenが登板し、全く危なげなく3人で片付けました。

2試合連続の1-0。今日は未明ということもあってゆっくり見ていましたが、いやー緊張した。お腹いっぱいです。

これでメッツとの4連戦を4勝1敗で終え、首位メッツとの差を6ゲームから4ゲームまで縮めました。まだ地区4位ですが、いい感じでホームに帰れます。

MVP: Doug Fister

5/2 Gio好投で1-0勝利

W1-0@NYM (Season 11-14)
Gio(W2-2) 7.0IP 0ER 6H 2BB 9K
Grace(HD1) 0.1IP 0ER
Storen(SV6) 1.0IP 0ER
Taylor 1/5 RBI
Desmond 2/4 R
Ramos 2/4
Espinosa 2/4

前日からそこそこランナーは出すもののあと一本が出ずという展開が続いているナショナルズ打線。今日も9安打打ちながら全てシングルで、得点圏に走者を置いての打席は8打数1安打と、Jon Niese以下のメッツ投手陣を打ち崩せませんでした。ただ、昨日との違いは「1本」出たこと。三塁手への内野安打でしたが、それでもヒットはヒット。2回表2死2,3塁からのMichael Taylorのこの一打で奪った1点を、先発のGio Gonzalezを中心に守り切りました。

とはいえ、Gioの投球内容も良かったかと言われると微妙なところでした。特に立ち上がり、1死1塁からLucas Dudaにレフト線へ運ばれ、あわや先制点を奪われるかというところでしたが、Jayson Werth - Ian Desmond - Wilson Ramosのリレーで本塁タッチアウト。辛うじて難を逃れました。その後もランナーを背負う場面が多くありましたが、失点を許さず。7回裏、最後の打者の緩いゴロを自らスライディングキャッチで処理し、111球のピッチングを締めくくりました。

8回はAaron Barrettが2死を取った後、左打者に対してMatt Graceを起用して三者凡退。Graceはすっかりベンチの信頼を勝ち取っています。そして、9回はDrew Storenがやたら切れ味鋭いスライダーを武器にやはり三者凡退で完封リレーを完成させました。

個人的に大好きな1-0の試合。しびれました!

MVP: Gio Gonzalez

2015/05/02

2015年4月をふりかえる

苦しかった4月がようやく終わりました。。。ここまでの戦いぶりを振り返っておきます。

[National League EAST End of April 2015]

WLPCTGB
New York 15  8 .652 -
Atlanta 1012 .4554.5
Miami1012 .4554.5
Washington 1013 .4355.0
Philadelphia    815 .3487.0

開幕から3カード連続で1勝2敗の負け越し。フィリーズ相手に勝ち越して息を吹き返し、一時は勝率5割まで戻しましたが、そこから6連敗。一時は、首位メッツから8ゲーム差の単独最下位まで転落しました。打てない、守れない。何もかもダメなチーム状態でしたが、特に、メッツとの開幕戦でのミスから悪循環に陥ったかのようなIan Desmondの守備は痛々しくて見ていられないほどでした。しかし、ここで、もしかするとシーズンの天気となるかもしれない28日のブレーブス戦を迎えました。この試合、4回を終えて2-10と大差を付けられながらじりじりと追い上げ、最後はDan Ugglaの3ランで逆転し、13-12で勝利。この試合を含め3試合連続の2桁安打で3連勝と、なんとか上り調子で4月を終えました。

地区トップはメッツ。開幕シリーズでナショナルズに勝ち越したのを皮切りに、12日からは3カード連続のスウィープを含む怒涛の11連勝。ただし、その後は2勝5敗。最後は3連敗で終えており、追いかける各チームにとって諦める必要はないでしょう。2位タイにマーリンズとブレーブス。開幕シリーズでブレーブスがマーリンズをスウィープしましたが、終わってみれば並んでいました。マーリンズは監督解任の噂もありましたがしっかり立て直しています。最下位のフィリーズは鉄板。

[Pitcher of April 2015: Max Scherzer]
GSIPWKERAWHIP
Max Scherzer428.21291.260.84
Jordan Zimmermann527.22184.881.37
Stephen Strasburg529.12304.601.57
Gio Gonzalez 423.11225.011.71
Doug Fister424.21113.281.46
GIPSHDERAWHIP
Aaron Barrett 1210.1021.720.87
Drew Storen99.0502.001.22
Matt Thornton96.0051.500.67
Blake Treinen 910.2014.221.78
Tanner Roark  712.1013.651.46

メジャー最高との下馬評を得ていた先発ローテーションでしたが、結果は伴いませんでした。何か歯車がずれている印象。長期契約を結び開幕投手まで務めたMax Scherzerは、防御率・WHIPは一流の数字ですが、守備に足を引っ張られたこともあって勝ち星は伸びず、右手の負傷で最後の登板機会をスキップする羽目に(代役のA.J. Coleも2回9失点と惨憺たる結果に。試合は逆転勝ちでしたが)。ほかの4投手に至っては全く期待に応えられず。これからの反転攻勢に向けて、先発ローテーションが期待通りに機能することが求められます。

ブルペンではセットアッパーMatt ThorntonとクローザーDrew Storenの2人は安定していますが、そこまでつなぐ投手が軒並み崩れ、終盤に逆転された試合が何度もありました。そんな中でしっかり仕事をしているのがAaron Barrett。StorenとBarrettの2人は、昨季のポストシーズンでの失敗がトラウマになるのではないかとの心配もありましたが、杞憂に終わっています。当面はこの3人が軸になると思われます。

苦しいブルペン事情もあって、Rafael Martin、Felipe Rivero、Matt Grace、そして30日にはSammy Solisまでメジャーデビュー(先発のColeを合せると4月だけで5人の投手がメジャーデビュー)。このうちGraceが5試合に登板して未だ無失点と結果を残しており、今後も大きな期待をかけています。

[Hitter of April 2015: Bryce Harper]
PAAVEOBPSLGHRRBI SB
Ian Desmond101.217 .287.32612   1   5  0
Ryan Zimmerman101.217 .277.38010 2  15  0
Bryce Harper100.286 .440.54518 5 15  0
Yunel Escobar  79.306 .367.431  9 2   5  0
Wilson Ramos  76.274 .289.342  7 1 11  0
Jayson Werth  67.175.254.211   7 0   6  0
Danny Espinosa  62.255.377.43110 2   5  0
Michael Taylor   53.260.302.480  3 2   8  2

チーム打率.236は全体で24位。最後の3試合でぐっと盛り返していなければ最下位争いでした。引っ張ったといえるのは、Bryce HarperとYunel Escobar、それに開幕DLで出遅れたものの復帰してからはリードオフとして働いてくれているDenard Span(10G .302/.340/.535)くらいのもの。Ian Desmondは攻守でブレーキになり、Ryan Zimmermanも打点こそ稼いでいますが、打率が低過ぎ。Jayson Werthも復帰を急いだのではないかという印象を受けるほどの低空飛行中。意外とがんばっているのがDanny Espinosaでしょうか。

1つ気になるのは機動力が使えていないこと。開幕からのチーム盗塁数はわずかに3で、30球団で最少。Michael Taylorの2つの他には、Denard Spanの1つがあるだけ。対して、盗塁失敗は既に6個も記録しています。。。

そして守備。チーム試合数(23)を上回る24失策はもちろん30球団で最多。エラーに記録されないミスも多々ありました。守備で落としたという印象の試合が多過ぎます。

とにかく野手陣には奮起を求めたい。最後の3試合で見せたような、チーム一丸つながりのある攻撃と安定した守備を!

5/1 またもHarveyを打てず(意識し過ぎ)

L0-4@NYM (Season 10-14)
Scherzer(L1-3) 7.0IP 1ER 5H 1BB 10K
Taylor 2/4 double
Ramos 2/3

開幕3戦目に6回を0封されたメッツ先発のMatt Harveyに、今日は7回を0封されてしまいました。とはいえ圧倒されたということではなく、実に毎回ランナーを出しながら、2本の併殺打に盗塁死(Bryce Harper)という拙攻の結果。Harveyだから、と意識し過ぎの印象でした。ともかくHarvey以下のメッツ投手陣に完封されては勝てるはずがありません。

ナショナルズ先発のMax ScherzerもHarveyと全く遜色ない投球。むしろ、ほぼ同じ球数で被安打5与死球1は同じで、奪三振はHarveyの3に対してScherzerは10だったことを思うと内容としてはScherzerのほうが上だったと思います。惜しむらくは、4回にMichael Cuddyerに打たれたソロ本塁打。広い球場ならホームランにならなかった打球でしたが、今季から狭くしたCiti Fieldのセンター右のフェンスを越えてしまいました。

2人とも開幕から5戦を投げての数字は次のとおり。

Scherzer 35.2IP 5ER(8R)25H 1HR 2HBP 5BB 39K 1.26/0.84
Harvey 33.2IP 9ER(9R) 27H 3HR 2HBP 4BB 34K 2.41/0.92

ハイレベルの争いですが、Scherzerのほうが上回っていると言って異論はないと思います。大きな違いはラン・サポート(先発日のチーム得点)。Scherzer先発日の計13点に対して、Harvery先発日にメッツは計31点も上げています。加えて、Scherzerの非自責点3。つまりは野手の援護の違いです。

この援護の差が、Harveyの5戦5勝とScherzerの1勝3敗との差となって現れているわけです。チームの結果も然り。長いシーズンのどこかで帳尻があると信じています。

2015/05/01

4/30 逆転でメッツに先勝

W8-2@NYM (Season 10-13)
Strasburg(W2-2)  5.1IP 2ER 6H 1BB 7K
Barrett(HD2) 0.2IP 0ER 1K
Solis(HD1) 2.0IP 0ER 1H 1K
Harper 2/4 2double BB R 3RBI
Escobar 3/5 3R
Werth 2/5 2R 1RBI
Zimmerman 2/4 double SF 2RBI
Ramos 1/4 2RBI

6.0ゲーム差離された地区首位メッツとの4連戦の初戦。Stephen Strasburgと昨季の新人王Jacob deGromのマッチアップ。

序盤は完全にメッツペース。3回まで1人のランナーを出すこともできなかったナショナルズ打線。一方のStrasburgは制球が今一つで、甘く入ったボールをメッツ打線に痛打され、2点を先制されていました。

しかし、中盤以降は完全にナショナルズのペース。きっかけはメッツの守備の乱れ。4回表無死1塁でのYunel Escobarの打球は完全な併殺コースのショートゴロでしたが、Wilmer Floresがトスを焦って後逸し、オールセーフ。これで流れが変わりました。続くJayson Werthのタイムリーで1点を返すと、この後さらに四球、Ryan Zimmermanの犠飛、Wilson Ramosのショートへの緩いゴロできっちり得点し、この回、わずか1安打で3点を奪い逆転に成功しました。今季はナショナルズが守備で自滅するケースが多く、相手ミスにつけ込む形できっちり得点できたこのイニングの意味は意外と大きいかもしれません。

ともかくこれでリードしてもらったStrasburgが、4回裏、5回裏を6人で片付けると、6回表にはZimmermanとRamosの連続タイムリーで2点を追加。6回裏に2連打されたところでStrasburgは降板となりましたが、残るピンチをAaron Barrettがきっちり片付けました。試合の流れという意味では、このBarrettの貢献が大きかったという印象。6回表の攻撃で、2点を奪ってなお1死満塁としながらDanny Espinosaのセンターフライで本塁に突入したZimmermanがタッチアウトとなり、直後に2連打された場面でしたから、メッツとしてはこれ以上ない反撃ムードだったはず。それを断ち切ったBarrettは立派。シーズン序盤は、ブルペンが崩れて逆転されるという展開が多かったことを思うと、なおさらです。

そして、7回裏、3点リードという展開にも関わらず、驚いたことにマウンドにはこれがメジャーデビューとなるSammy Solisが送り込まれました。更に驚いたことに、Solisが7回だけでなく8回まで、シングル安打を1本打たれただけで0点に抑えてしまいました。これにより、4月だけで5人の投手がメジャーデビューを果たしました(Rafael Martin、Felipe Rivero、Matt Grace、A.J. Cole、Sammy Solis)。苦しいブルペン事情の現れと言われればそれまでですが、Graceなんてすっかり定着した感がありますし、好意的に捉えています。

9回表、このままならセーブが付く展開だったためブルペンではDrew Storenがウォーミングアップをしていましたが、1死満塁からBryce Harperが左中間を破る走者一掃の二塁打を打って試合は事実上終了。

苦しかった4月の最終戦をいい形で締めくくりました。5月の反転攻勢に向けていいムードです!

MVP: Aaron Barrett