2019/03/20

2019 ST ロースター異動まとめ

3月8日に最初のロースターカットがありましたので、この機に、まとめておきます(イタリックはNRI)。

STARTING PITCHERS
Max Scherzer, RHP
Stephen Strasburg, RHP
Patrick Corbin, LHP
Anibal Sanchez, RHP
Jeremy Hellickson, RHP
Erick Fedde, RHP
Joe Ross, RHP
Henderson Álvarez, RHP
Kyle McGowin, RHP → 3/20 optioned to AAA
Austin Voth, RHP → 3/20 optioned to AAA

RELIEF PITCHERS
Sean Doolittle, LHP
Trevor Rosenthal, RHP
Kyle Barraclough, RHP
Wander Suero, RHP
Matt Grace, LHP
Justin Miller, RHP
Koda Glover, RHP
Austen Williams, RHP
Tony Sipp, LHP (3/12 signed)
Aaron Barrett, RHP
Scott Copeland, RHP
Vidal Nuno, LHP
Tanner Rainey, RHP → 3/20 optioned to AAA
Jimmy Cordero, RHP → 3/20 optioned to AAA
J.J. Hoover, RHP → 3/20 minor
Austin Adams, RHP → 3/13 optioned to AAA
Sammy Solis, LHP → 3/9 released
James Bourque, RHP → 3/8 optioned to AA
Ronald Pena, RHP → 3/8 minor 
Wil Crowe, RHP → 3/8 minor

CATCHERS
Yan Gomes
Kurt Suzuki
Spencer Kieboom
Pedro Severino
Taylor Gushue → 3/13 minor
Raudy Read → 3/8 optioned to AAA
Tres Barrera → 3/8 minor

INFIELDERS
Ryan Zimmerman
Matt Adams
Brian Dozier
Trea Turner
Anthony Rendon
Howie Kendrick
Wilmer Difo
Adrian Sanchez
Jake Noll
Carter Kieboom
Luis Garcia → 3/13 minor 
Matt Reynolds → 3/13 minor 
Brandon Snyder → 3/13 minor 
Jacob Wilson → 3/13 minor 
José Marmolejos → 3/8 minor

OUTFIELDERS
Juan Soto
Victor Robles
Adam Eaton
Michael A. Taylor
Andrew Stevenson
Hunter Jones → 3/20 minor 
Chuck Taylor → 3/8 minor

3/8
最初のロースターカットがあり、Raudy Read捕手がAAAへ、James Bourque投手が
AAへそれぞれオプションされ、Ronald Pena、Wil Croweの両投手、Tres Barrera捕手、Chuck Taylor外野手、Jose Marmolejos内野手がマイナーキャンプ行きとなりました。この中では昨年のルール5ドラフトのマイナーフェーズ(特に25人帯同義務はない)で獲得したChuck Taylorが18打席で打率.333と頑張っていたのが目立ちましたが、今回カットされたことにも特段の驚きはありません。

3/9
Sammy Solisが解雇されました。2010年ドラフト2順目で入団し(同じドラフトの1順目全体1位がBryce Harper)、TJ手術で遅れたりしながらも、ブルペン投手として2015年にメジャーに到達。以降4シーズンにわたってブルペン左腕として貢献しました。ただ、過去2シーズン、特に昨シーズンの後半は打ち込まれる試合が多かったのも事実。オフにノンテンダーFAとなる可能性が取りざたされていましたが、1年契約に合意してスプリングトレーニングに参加していました。オープン戦では4試合で1失点と結果を残していたものの、チームの構想外となることが確定し(金銭的な考慮も働いたはずですが)、このタイミングでの解雇に到ったようです。昨シーズンは開幕から調子が良かったのに、Martinez監督に濫用され調子を崩した犠牲者の1人と見ています(他にもRyan Madsonら)。新天地が見付かり、再びメジャーで活躍する日が来ることを心から願っています。(11月のこちらの記事も併せてご参照ください。)

→3/11 早速パドレスとマイナー契約を結びました。頑張れ!

3/12
35歳のベテラン左腕、Tony Sippと契約を結びました。基本は1年100万ドル。2020年に相互オプションがあり、球団側が破棄するなら25万ドルのバイアウト。ということで、1年125万ドルの契約ということになります。

2009年のメジャーデビュー以来、10年連続で46試合以上に登板。通算580試合登板の大ベテランです。もっとも、その間のイニング数は482回2/3。つまり、1試合平均1イニング投げていない、典型的な左のワンポイントリリーフ投手です。昨年もアストロズで54試合に登板し、投球回数は38回2/3イニング。その間、防御率1.86、特に左打者は.191/.263/
.294としっかり抑えました。ナショナルズにとっては先日解雇したSammy Solisの代役。Solisが左打者を抑えられないことが昨シーズンの問題の1つでしたので、それには対処した形。ただし、Sippの2017年の防御率は5.79なので、それなりにリスクはあります。過度に期待しないでおきます。

3/13
第2次カット。投手陣からはAustin AdamsがAAAにオプションされています。4試合に登板し、うち1試合で大量失点したものの3試合は好投。AAAでしっかり投げていればそのうち呼ばれるでしょう。

マイナーキャンプ行きとなった5人の野手のうち、Matt Reynolds、Jacob Wilson、Brandon Snyderの3人は可もなく不可もなしのベテラン。Tyler Gushueは25歳の打撃中心の捕手で、昨シーズンはもっぱらPotomac(A+)でプレーしていました。初めてのスプリングトレーニングでしたが、途中出場を中心に10試合に出場し、11打席で打率5割、1本塁打と今後につながるプレーをしていました。そしてLuis Garciaです。18歳で初めて参加したメジャーのキャンプでしたが、15打席に立って6安打2四球、長打こそありませんでしたが、.316/.381/.316の成績は立派なもの。Trea TurnerもCarter Kieboomもうかうかしてられない、というインパクトを与えました。

3/20
第3次カット。Kyle McGowin、Austin Voth、Tanner Rainey、Jimmy Corderoの4人の右腕投手がAAAにオプションされ、ベテランのJ.J. Hoover投手とHunter Jones外野手もマイナーキャンプ行き。ロースター内での序列からも、スプリングトレーニングでの成績からも特に驚きはありません。各選手とも、AAAで開幕を迎える見込み。メジャーに上がってこられるかどうかは、本人の頑張りしだいでしょう。

2018-19 FA Watch

[10月31日オリジナル]
ワールドシリーズが終わり、ストーブリーグの始まりです。ポジションレビューシリーズで書いてきたように、今年のナショナルズは大きな動きが予想され、具体的な補強ポイントをまとめれば以下の通りです。

・正捕手は絶対に必要。Spencer Kieboomと控えを争うベテランも獲得するはず。
・Ryan Zimmermanとプラトーンを組む左打ちの一塁手。
・Wilmer DifoとHowie Kendrickをユーティリティに回せるレベルの二塁手を獲得できるなら獲得したい。
・Bryce Harperとの再契約。できない場合は、Adam Eatonの健康への不安も考えるとライトでレギュラーを務められる外野手。
・少なくとも1人はトップレベルの先発投手。できれば左腕。
・先発投手のデプス不足が深刻だったことを思うと、開幕時の先発5番手を任せられるベテランスターター。
・少なくとも1人のセットアッパー、1人のブルペン左腕。

トレードを含め、ナショナルズ関連で動きがあればその都度記事にしていきますし、Bryce Harperについては噂も含めて別記事を立てて追いかけていくつもりです。

そんな中、この記事では他球団を含めて大物のFA選手の動きをフォローしておこうと思います。リストは、SI.comのBen Reiter記者の10月27日付のものです。一見して、近年になく豪華な顔ぶれが並んでいることに気付きます。なお、事故死がなければJose Fernandezがここにいたはずでした。

元ナショナルズの選手の名前もBryce Harperを筆頭に、Wilson Ramos、Daniel Murphy、Kurt Suzuki、Kelvin Herrera、Gio Gonzalez、Asdrúbal Cabreraと実に7人も名を連ねています。かつては、ナショナルズに在籍したらあとは引退するだけ、みたいな時代もあったことを思うと隔世の感です。彼らがどういう契約を得るのか(もちろん、ナショナルズとの再契約があるのか!?)も注目していきます。

1. Manny Machado, SS/3B → 2/19 SD: 300M/10y
2. Bryce Harper, OF(QO) → 3/2 PHI: 330M/13y
3. Clayton Kershaw, LHSP → 11/2 LAD:93M/3y
4. Patrick Corbin, LHSP(QO) → 12/4 WAS: 140/6y
5. Craig Kimbrel, RHRP(QO)
6. Josh Donaldson, 3B → 11/26 ATL: 23M/1y
7. Dallas Keuchel, LHSP(QO)
8. Michael Brantley, OF → 12/17 HOU: 32M/2y
9. Nelson Cruz, DH → 12/27 MIN: 14.3M/1y
10. Charlie Morton, RHSP →12/12 TB: 30M/2y
11. Nathan Eovaldi, RHSP →12/10 BOS: 68M/4y
12. Adam Ottavino, RHRP → 1/24 NYY: 27M/3y
13. A.J. Pollock, OF(QO) → 1/24 LAD: 65M/5y
14. Wilson Ramos, C → 12/16 NYM: 19M/2y
15. Yasmani Grandal, C(QO) → 1/10 MIL: 18.25M/1y
16. Andrew Miller, LHRP → 12/21 STL: 25M/2y
17. Marwin González, UT → 2/22 MIN: 21M/2y
18. Zach Britton, LHRP → 1/10 NYY: 39M/3y
19. D.J. LeMahieu, 2B → 1/11 NYY: 24M/2y
20. Hyun-Jin Ryu, LHSP(QO) →11/12 LAD: 17.9M/1y (QO)
21. Jeurys Familia, RHRP → 12/12 NYM: 30M/3y
22. Mike Moustakas, 3B → 2/19 MIL: 10M/1y
23. Andrew McCutchen, OF → 12/11 PHI: 50/3y
24. Daniel Murphy, 2B → 12/20 COL: 24M/2y
25. J.A. Happ, LHSP →12/12 NYY: 34M/3y
26. Jed Lowrie, 3B →1/12 NYM: 20M/2y
27. Adrián Béltre, 3B → 11/20 引退発表
28. Brian Dozier, 2B → 1/11 WAS: 9M/1y
29. David Robertson, RHRP → 1/3 PHI: 23M/2y
30. Adam Jones, OF → 3/11 ARI: 3M/1y
31. Wade Miley, LHSP → 1/31 HOU: 4.5M/1y
32. CC Sabathia, LHSP → 11/7 NYY: 8M/1y
33. Clay Buchholz, RHSP → 3/2 TOR: 3M/1y
34. Nick Markakis, OF →1/22 ATL: 6M/1y
35. Cody Allen, RHRP → 1/18 LAA: 8.5M/1y
36. Garrett Richards, RHSP → 11/29 SD: 15.5M/2y
37. Kurt Suzuki, C → 11/19 WAS : 10M/2y
38. Kelvin Herrera, RHRP → 1/9 CHW: 18M/2y
39. Steve Pearce, 1B → 11/16 BOS : 6.25/1y
40. Gio González, LHSP → 3/19 NYY: minor
41. Ian Kinsler, 2B → 12/14 SD: 8M/2y
42. Brett Gardner, OF → 10/31 NYY:12.5M/1y
43. Asdrúbal Cabrera, UT → 1/22 TEX: 3.5M/1y
44. Joakim Soria, RHRP→ 12/21 OAK: 15M/2y
45. Aníbal Sánchez, RHPS → 12/20 WAS: 19M/2y 
46. Tony Sipp, LHRP → 3/12 WAS: 1.25M/1y
47. José Iglesias, SS → 2/23 CIN: minor
48. Trevor Cahill, RHSP → 12/20 LAA: 9M/1
49. Joe Kelly, RHRP →12/12 LAD: 25M/3y
50. Matt Harvey, RHSP → 12/18 LAA: 11M/1y

#. Jeremy Hellickson, RHSP → 2/6 WAS: 1.3M/1y
#. Ryan Madson, RHRP
#. Shawn Kelley, RHRP → 1/30 TEX: 2.75M/1y
#. Tyler Clippard, RHRP → 2/20 CLE: minor
#. Drew Storen, RHRP → 2/15  KC: minor
#. Jerry Blevins, LHRP → 2/4 OAK: minor
#. Edwin Jackson, RHSP
#. Oliver Perez, LHRP → 1/25 CLE: 2.5M/1y
#. Tom Milone, LHSP → 12/8 SEA: minor
#. Doug Fister, RHSP → 2/13 引退発表
#. Marco Estrada, RHP → 1/25 OAK: 4M/1y
#. Matt Adams, 1B → 12/15 WAS: 4M/1y
#. Mark Reynolds, 1B → 1/31 COL: minor
#. Matt Wieters, C → 2/26 STL: minor
#. Jose Lobaton, C → 12/10 SEA: minor
#. Denard Span, OF

[11月3日]
2019-2020年をカバーする2年6500万ドルの契約からのオプトアウトの権利を持っていたClayton Kershawでしたが、行使せず、3年9300万ドルでドジャーズと再契約しました。単年年俸はやや下げながら1年延長という形ですね。FA市場に出ていればもっと大きな契約を得られたことは確実だったでしょうし、3年後では間違いなく価値が下がっているでしょうから、生涯給与では大きく下げることになりましたが、まあ、そこは人それぞれ。2年連続でワールドシリーズ敗退という結果に終わっているだけに、このままではドジャーズを去れないという思いもあったでしょう。伝統あるドジャーズ球団のレジェンドになるならそれはそれでいいことだと思います。

QO(来季は1年1790万ドル)の提示がありました、Bryce Harper, Patrick Corbin, Craig Kimbrel, Dallas Keuchel,  A.J. Pollockまでの5人は順当かなと思います。ドジャーズがYasmani GrandalとHyun-Jin Ryuの2人に提示したのは意外な印象。ここ数年の傾向を見ながら、1年なら戻ってきてもらってもいいよ、という判断でしょうか。

[11月13日]
QO対象選手のうち、Hyun-Jin RyuはQOを受け入れ年俸1790万ドルの1年契約でドジャーズに残留。他の6選手は拒否しました。

[11月20日]
16日に今年のワールドシリーズMVP Steve Pearce一塁手がレッドソックスと再契約しました。条件的にはもっといいところがあったのかなかったのか、どういう交渉が行われたかはわかりませんが、ワールドシリーズ制覇の立役者がFAとなりながら戻ってくるというのはいい話です。

19日に、ナショナルズがKurt Suzukiと2年契約で合意しました。最大の補強点である捕手について、まず1つ手を打ちました。

[11月29日]
サンクスギビングも終わったのでそろそろFA戦線が動いてもいいのですが、Bryce Harperについては全く動きがなく、他のトップ選手でもJosh Donaldsonがブレーブスと1年契約に合意したくらいと、今年もまたスローペースになっています。投手陣ではPatrick Corbinがフィラデルフィア、ワシントン、ニューヨーク(ヤンキース)を回って各球団と話をしていますが、煮詰まってはいないようです。

[12月4日]
ナショナルズがPatrick Corbinと契約に合意しました。サプライズです。

[12月14日]
さすがにウィンターミーティングではいろいろと動きがありました。ナショナルズ関連ではありませんが、ワールドシリーズで活躍したNathan Eovaldiがレッドソックスと再契約したのをはじめ、Charlie Morton、Jeurys Familia、Andrew McCutchen、A. Happ、Joe Kellyが契約を結んでいます。

[12月16日]
ナショナルズがMatt Adamsと再契約。8月にトレードで放出しましたが、戻ってきてくれるなんて、よほど気に入ってくれていたんでしょうね。

ナショナルズに関していえば、先発投手のWade Miley、Aníbal Sánchez、Mike Fiers、二塁手のD.J. LeMahieu、Brian Dozier、Jed Lowrieに関心を示しているという噂。先発はこの辺りから1人契約に至ってくれることを期待しますが、二塁手は別にいいかな。

また、Wilson Ramosにエンゼルスをはじめとして多くの球団が関心を示しているという話が出ています。できればア・リーグでいい契約が得られるといいですね。

[12月29日]
すっかり暮れも押し詰まってまいりました。クリスマスを前に、ナショナルズがAnibal Sanchezとの2年契約に合意したほか、元ナショナルズのDaniel Murphyがロッキーズと、Wilson Ramosがメッツとそれぞれ2年契約を結ぶなどいろいろと動きがありました。Ramosのメッツ入りはやや複雑な心境です。できればDHもあるア・リーグで打者として大いに活躍して欲しかったのですが。

Bryce HarperとManny Machadoのビッグ2はいずれも越年となりそうです。

[2019年1月4日]
みなさま、明けましておめでとうございます。

さすがに年末年始はあまり動きがないかと思っていましたが、日本時間の元日に入ってきたのが菊池雄星のマリナーズ入りの一報。4年5600万ドル(基本は3年4300万ドルで、3年目終了時に菊池側に1年1300万ドルのオプションがあり、そこまでは保証されているのでトータル4年5600万ドルという表現)。逆に3年目終了時点で球団側にもオプションがあり、こちらは行使されれば4年6600万ドル。つまり、最大7年1億90万ドル。まあ、軽く100億円を越えます。あまりの大型契約に度肝を抜かれました。おそるべしScott Boras。。。

[1月14日]
ナショナルズがBrian Dozierと契約したことで一気に二塁手市場が動き、Jed Lowrieのメッツ入り、D.J. LeMahieuのヤンキース入りが決まりました。Manny Machadoは少々条件が悪くてもヤンキースに入りたかったみたいですが、完全に席は埋まってしまいましたね。

[1月27日]
1月も下旬となりましたが、相変わらずBryce HarperとManny Machadoの行先は決まりません。この2週間くらいはMachadoのほうがいろいろとうわさが流れていますが、争奪戦という雰囲気ではありません。一方でA.J. Pollockのドジャーズ入りが明らかになりました。ドジャーズはHarperの行先として有力候補だったのですが、外野手のトップ選手を補強したことでHarper獲得はなさそうです。

[2月24日]
スプリングトレーニングのオープン戦も始まりました。直前になってManny Machadoこそ決まりましたが、Craig Kimbrel、Dallas Keuchel、そしてBryce Harperは所属が決まらないまま。元ナショナルズではGio Gonzalezも・・・。 Kimbrelに至ってはオファーが今の水準に止まるなら今シーズンはプレーしないことを検討しているとの報道も出ています。今のFA制度はやはり何かおかしいということでしょうか。

[3月2日]
遂にBryce Harperの行き先がフィリーズと決まりました。13年3億3000万ドルという史上最高額(別記事もご覧ください)。

これで心配な選手としてはGio Gonzalezくらいとなりました。まだ十分ローテーション投手としてやっていけると思うんですけどね・・・。

[3月13日]
ナショナルズがベテランのブルペン左腕、Tony Sippと1年契約を結びました。先日解雇したSammy Solisの代わりという感じ。対左打者での実績があり、サラリーも抑えられる、合理的な選択かと思います。

[3月20日]
3月19日、ついにGio Gonzalezの行き先が決まりました。ヤンキースとのマイナー契約。マイナー契約ではありますが、先発投手に故障者が出てコマがそろっておらず、おそらくローテーション入りするようです。メジャーに上がれば300万ドルが保証され、1試合先発するごとに30万ドルのインセンティブ付きと、しっかり投げれば悪くない契約です。これまでは決して応援しなかったヤンキースですが、Gioの先発の日だけは応援しようと思います。

2019/03/17

2019 STノート②

今年はマリナーズとアスレティックスが東京で開幕戦を行います。イチロー選手の最後の試合となるかもしれず、目が離せません。

ナショナルズにとっても開幕まであと10日ほどに迫りました。

●故障者関連
全体的に順調に進んできたナショナルズのキャンプでしたが、14日にMichael Taylorがダイビングキャッチの際に左ひざなどを負傷してしまいました。MRIの結果、重傷でそれなりに長い期間を要することが判明しました(もう少し様子を見ないとタイムテーブルさえ見えない状況ですが、開幕は絶望。)。これでVictor Roblesが開幕戦のセンターを守ることがほぼ確定。むしろ関心は控えのセンターを誰が務めるかで、Andrew Stevensonが開幕ロースター入りを果たす可能性が高まっていますが、FAのDenard Spanなどの名前も挙がっています。また、本職は内野手のWilmer Difoにもセンターの守備を練習させるようです。

前回のノートで紹介した故障選手のうち、Justin Millerは順調に回復し、実戦登板を積み重ねており、開幕に向けて心配はありません。一方で、Howei KendrickとKoda Gloverの2人の回復は遅く、開幕には間に合わないことが確実。特にGloverは練習再開すらできない状況が続いています。

● オプション切れ
ナショナルズの40人ロースターにいる選手で(ウェイバーにかけずにマイナーに落とせる)オプションが切れているのは、次の3人。
Matt Grace, LHP
Justin Miller, RHP
Pedro Severino, C
このうち、GraceとMillerの2人は開幕ブルペン入りが確実なので特に問題はありませんが、Severinoの処遇はこれからキャンプ終了に向けての1つの注目です。

捕手では、Yan GomesとKurt Suzukiが、それぞれ打率.444と.368と好調を維持しており、故障がない限りこの2人で開幕することは確実。仮にどちらかに故障があっても、昨シーズン終盤の働きから3番手はSpencer Kieboomと見られており、こちらも打率.278と悪くありません。そういう状況なので、SeverinoはどこかのタイミングでDFAされると見られてきましたが、Severino自身も11試合で.444/.500/.667と好調を継続。まさかのロースター入りとなるか、トレードされるか、単にDFAされるか。注目です。

2019/03/15

Prospect Profile #35: Luis Garcia 

[2019年3月更新, 2017年9月オリジナル]
2017年のマイナーリーグのシーズンが終わったところで、6月にGCLでプロデビューを果たしたLuis Garciaについて書いておきます。当シリーズ初の2000年代生まれの選手。

[Player Data]
Name: Luis Victoriano (Mendoza) Garcia
Position: SS
Born: May 16, 2000
Birthplace: New York, NY
School: NA
Height: 6-0
Weight: 190
Bats: Left
Throws: Right
Draft: NA
Acquired: International FA
BA organization Rank: 7(2017)6(2018)3(2019)
BA Overall Rank: 61(2019)

[Scouting Report]
左打席からどの方向にも鋭いライナーを打てる打撃センスが高い評価を受けている。走力も平均以上。強肩で守備範囲も広く、ショートとしてやっていける身体能力を持つ。現時点ではパワーに欠けるが、成長すれば付いてくると期待される。

[Background]
出生地はNYCとなっているが、ドミニカ共和国の育ち。同名の父も1999年にタイガースでプレーしたショート(8試合9打席だけだが)。

2016年7月の国際FA選手との契約解禁日直前のBAランキングで全体3位と極めて高く評価されていた。2016年の夏、16歳でナショナルズと契約。その年はプレーせず。

2017年シーズンはドミニカ共和国で開催される教育リーグに参加するとの予想に反し、いきなり6月に開幕したGCLでプロデビュー。開幕当初はやや出遅れたが、次第にしっかり打つようになり、シーズン最終週に打率3割を超えた。レギュラーシーズンの成績は、49試合で.302/.330/.387。打率に加え、25得点、22打点、11盗塁はいずれもチームトップの数字。ポストシーズンの4試合でも全て安打を記録した(計17打数6安打)。

Auburn(SS)を飛ばしてHagerstown(A)で開幕を迎えた2018年シーズン。開幕から4試合17打席ノーヒットの後は見事に対応し、5月以降に限れば打率.341とシングルAの投手を圧倒。78試合323打席で.297/.335/.402の成績を残して7月上旬にPotomac(A+)に昇格。Potomacでも調子は衰えず、49試合221打席で.299/.338/.412、4本塁打と、数字はさらに向上。18歳にしては驚くべき結果を残して注目を集め、一躍MLB全体でもトップ100に入るトッププロスペクトとなった。

2019年の春にはNRIとしてメジャーキャンプに初参加。15打席に立って.316/.381/.316の成績で、評価を上げた。

[Comment]
じっくり成長をフォローしようと思っていたのに、あっという間にメジャーデビューが現実的に見えるところまできてしまいました。上にはTrea TurnerとCarter Kieboomがいますが、気にしても仕方ありません。怪我なく成長してくれることを願います。 (2019年3月)

当シリーズでもこれだけ若い選手を取り上げるのは初めてになります。16歳から17歳で過ごしたプロ1年目はまずは大成功。どこまでどう育つか、じっくりとフォローしていきたいと思います。(2017年9月)

2019/03/11

Prospect Profile #34: Carter Kieboom

(2019年3月更新, 2017年6月オリジナル)

2017年My Top 10 Prospectsの野手シリーズ第2弾は、昨年(2016年)ドラフトの1順目指名、Carter Kieboom遊撃手です。

[Player Data]
Name: Carter Alswinn Kieboom
Position: SS
Born: September 3, 1997
Birthplace: Marietta, Georgia
School: Walton HS (GA)
Height: 6-2
Weight: 190
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2016-1(28) WAS
Acquired: Draft (2016)
BA Organization Rank: 8(2017) → 4(2018)2(2019) 
BA Overall Rank: 41(2019)

[Scouting Report]
打撃センス、スイングスピード、バットコントロールが高く評価されてきた。体格的に将来は長打も打てるようになるだろうと予測されている。走力は平均を上回る。守備力は、肩、守備範囲ともショートでやって行けるかどうかギリギリのレベルという感じのようで、将来的には三塁手かと言われている。

[Background]
ジョージア州出身。兄もナショナルズから2012年のドラフト5順目で捕手として入団したSpencer Kieboom。(Spencerは順調にステップアップしており、2016年には主にHarrisburg(AA)でプレー。2レギュラーシーズン最終戦で1打席だけ出場。)
015年秋に40人ロースター入りし、2016年のセプテンバーコールアップでメジャー昇格。

CarterはSpencer以上の逸材とされ、高校3年時の打撃成績は101打席で.366/.504/.644、5本塁打。BAのドラフト直前ランキングでは44位にランクされていた。2016年ドラフト1順目で28、29位と連続して指名権を持っていたナショナルズが28位で指名。速やかに契約し、6月24日のGCLの開幕からプレー。ショートのレギュラーとして36試合に出場し、.244/.323/.452、4本塁打の成績を残す。三振が多いことを除けば、高卒ルーキーの打撃成績としては上出来。8月11日以降の12試合だけで4本塁打を記録したことも期待を抱かせる。ただ。エラーが多く、守備に課題を残した。

2017年はHagerstown(A)で開幕。高卒2年目でAはかなりチャレンジングな配属となったが、期待に応えるプレーを見せた。4月30日には1試合に3本塁打を記録するなど意外にも長打力も発揮し、29試合で.333/.398/.586、6本塁打の好成績。しかし、5月12日の試合で走塁中に右ハムストリングを傷め、DL入りとなった。7月下旬にようやくリハビリを開始し、8月中旬にHagerstownに合流して19試合に出場。結果は.235/.402/.353というものだったが、復帰できたことは次につながった。

Potomac(A+)に昇格して開幕を迎えた2018年。4月は打率2割前後をさまよったが、5月に入るとリーグの週間MVPを獲得するなど調子を上げ、5月の月間成績は.391/.458/.576。6月に入っても好調は続き、Carolina Leagueのオールスター、メジャーのオールスターの前座のFutures Gameにも選出された。6月下旬にHarrisburg(AA)に昇格した後は.262/.326/.395という成績に終わったが、20歳ということを考えれば上出来。秋のアリゾナ秋季リーグでも.295/.427/.372の結果を残し、プロスペクトしての評価は急上昇。組織内ではVictor Roblesに次ぐ2位、全体でもトップ50に入る選手となった。 

元々はショートだが、メジャーではTrea Turnerにブロックされるため、2018年のアリゾナ秋季リーグ、そして初参加した2019年のスプリングトレーニングではセカンド守備も経験。 

[Comment]
スプリングトレーニングでのバッティングの映像を見ましたが、高卒入団の21歳とは思えないほど落ち着いていました。あと1年、しっかりと経験を積めば、来季は開幕レギュラー(セカンド?サード?)も夢ではないところまで来ました。まずは怪我なく過ごしてくれることを願います。 (2019年3月)

大型新人の登場かと色めき立った矢先の離脱は残念ですが、少なくともシングルAレベルの投手を打ち込む能力があることは既に十分に証明しました。早く戻ってきてしっかり経験を積み、さらにステップアップしてくれることを願っています。(2017年6月)

2019/03/08

2019 STノート

Bryce Harperのフィリーズ入りが決まり、ようやく落ち着いた感のあるナショナルズのスプリングトレーニング。先発ローテーションの5人、ブルペンの後ろ3人、Ryan Zimmermanを含む野手のレギュラー陣は、いずれも順調に過ごしています。

Zimmermanは、昨年の春はマイナーリーガー相手の打撃練習を中心に調整し、オープン戦には2打席しか立たなかったで批判を浴びました(レギュラーシーズンで結果を出せなかったからですが)が、今年は(風邪で少し出遅れたものの)これまでに3試合に出場。今後も出場機会を増やしていく方針のようです。

野手のレギュラー陣と書きましたが、唯一センターだけはレギュラーが確定していません。STが始まる前は、Victor Rolbesのものかと思っていましたが、始まってみるとMichael Taylorが好調でそう簡単には譲渡さない感じです。2人が互いに高めあってくれればそれに越したことはないと思います。

一方で、故障者もちらほら出ています。

Koda Glover: オフの強化トレーニングの成果を語っていましたが、24日の初登板、先頭打者を1球で打ち取ったものの、次の打者の途中でヒジに違和感を憶え、三者連続で歩かせたところで降板。MRIではただの炎症と出ていたそうですが、復帰のめどは立っていません。

Justin Miller: 27日の朝から背中の痛みを発症。2日の試合に初登板したものの本調子には程遠く、リハビリ調整に入っています。

Howie Kendrick: 5日の試合で内野安打を打ったものの走塁中に左ハムストリングを痛めて途中交代。MRIの結果は軽傷とのことでしたが、不安は残ります。

2019/02/27

2018-19 Bryce Harper Watch

3月2日 
ついに決着しました。Harperの移籍先は、フィリーズ。

13年 3億3000万ドル。

Giancarlo Stantonがマーリンズと結んだ3億2500万ドルを上回るMLB史上最高額。ただ、年平均額にすると2500万ドルちょっとで、先日ロッキーズと契約延長したNoran Arrenadoの3250万ドルはおろか、パドレスと契約したManny Machadoの3000万ドルにすら及びませんでした。インセンティブやオプトアウト条項もないので、これ以上の増額はありません。これはこれで十分に大型契約ですが、おそらくHarper陣営が思ったほどの契約を得られなかった中、「総額」で面目を保ったというところではないかと推測します。

それよりも13年契約には驚きました。現在26歳のHarper、契約を終える頃には39歳となります。ノートレード条項も含まれており、フィリーズでキャリアを全うする覚悟と思われます。既に、今後はFA選手のリクルートにも乗り出すという意向が報じられているなど、フランチャイズを背負って立つ覚悟を示しています。2010年オフにフィリーズからFAとなったJayson Werthがナショナルズに加入したときとダブります。両球団の置かれている状況もちょうど反対ですし。

13年といえば、ナショナルズに在籍した7年のおよそ2倍。今後どんなキャリアを送っていくことになるかは分かりませんが、もし殿堂入りすることになれば、フィリーズの帽子を被ってになるんでしょうね。今はまだ愛着があり、応援したい気持ちもありますが、いずれは応援できなくなっていくんだろうなと思うと、さみしい気持ちになります。せめてフィリーズのファンから愛されるといいなと思いますが(フィリーズのファンだけに分かりませんね)。

ともかく、これでナショナルズもナショナルズファンも前を向ける状況になりました。特に外野陣。Juan Sotoに続いて、Victor RoblesにもHarperの抜けた穴を感じさせてくれないような大ブレークを期待しています。

2月27日
ここにきてドジャーズが再び浮上してきました。球団幹部に加えてDave Roberts監督までもがラスベガスにHarperを訪れたそうです。Harperの地元ラスベガスに近い西海岸の大都市の伝統ある球団。資金力も問題ありません。フィリーズも引き続きプッシュッしていて3億ドルを超えるオファーを提示しているとも報じられていますが、他にもジャイアンツ、パドレスも噂に上がっています。

Harperの決断は今週中(~3月2日?)と報じられていますが、はてさて。

2月24日
フィリーズのオーナーがラスベガスに乗り込んで直接対話しているとの報。ナショナルズのMark Lernerオーナーが、Harperの獲得はないだろうと再び発言。ホワイトソックスも撤退を明言。

大型補強を宣言してオフに入ったフィリーズとしては、Machadoを得られなかった以上、Harperの獲得は必須となっていますので、時間の問題と見られています。それなのになかなか決まらないというのはどういうことなんでしょうか。

2月21日
意外でしたが、Manny Machadoが先に決まりました。相手はMachadoが希望していた東海岸のチームではなくパドレスとなりましたが、10年3億ドルという超高額契約。正直なところMachadoがこんな契約を得られるとは思ってもみませんでした。

さて、これでいよいよHarperの周りも騒がしくなってきました。当然Machadoの契約内容が1つの基準になり、ここ数日、3億ドルを上回る(複数の?)契約を蹴ったという噂もあります(Borasが流している疑いもありますが)。こういう状況の元、フィリーズが最有力で、ジャイアンツも真剣にオファーしているようで、ホワイトソックスとナショナルズは撤退したと見られています。さてさて。

2月17日
スプリングトレーニングが始まってしまいました。Harperについて、フィリーズとの交渉が「三塁を回った」との噂が流れてきました。もっとも、流したのがあのJim Bowdenなのでかなり信ぴょう性は低いと思われます(現にMLB Traderumorでさえ相手にしていません)。Bowdenによれば一両日中にもということらしいので、一応注目しておきます。

2月7日
スーパーボウルも終わり、スプリングトレーニングが始まるまで10日ほどとなりました。が、まだ決まりません。6日にはジャイアンツの首脳陣がラスベガスを訪れたと報じられましたが、大きな動きはないまま。さすがにそろそろScott Borasの戦略を疑いたくなってきました。

2月2日
ここにきてパドレスが参戦。31日に首脳陣がラスベガスを訪問し、Harperと面会したようです。2月になりましたが、依然として動きは遅々としたもの。これ以上遅くなると選手としてのパフォーマンスにも影響が出そうです。もうフィリーズでもいいから、一日も早く決まってくれることを願っています。

1月27日
ドジャーズはA.J. Pollockと5年の大型契約を結んだため、Harper獲得の候補からは消えました。ホワイトソックスも関心を失っているようで、現時点ではフィリーズとナショナルズくらいしか名前が挙がっていません。だんだん心配になってきました。

1月14日
12日の土曜日にフィリーズ首脳陣がラスベガスを訪問し、Harperと直接交渉。現時点では最有力と報じられています。ただ、依然としてナショナルズの3億ドルを超えるオファーを提示してはいないようです。また、ドジャーズもYasiel PuigとMatt Kempの2人のベテラン外野手をトレード放出しており、まだまだ可能性は残されているのではないかと見ています。ホワイトソックスはむしろManny Machadoに照準を絞っているように報じられています。いよいよ熱を帯びてきました。

1月4日
年末にかけて静かでしたが、年が明けるといろいろと情報が出てきました。フィリーズとホワイトソックスは10年契約を提示したとも伝えられており、特にフィリーズは来週あたりにラスベガスに首脳陣が乗り込んで直接交渉するそうです。ただ、ナショナルズもTed Lernerオーナーが12月22日にHarperと会ったということで、まだ可能性は残されているようです。

12月16日
ウィンターミーティングが終わりました。当然ラスベガス入りしていたScott Borasが毎日記者ブリーフィングをし、いろいろ報道されていましたが、大きな進展はないまま。Harper本人はついにメディアの前に姿を現すこともありませんでした。

話はいろいろと出ていましたが、報道をまとめると以下の通りです。

・複数球団(判明しているのは、ドジャーズ、フィリーズ、ホワイトソックス)と面会。
・ある球団は(GMなど球団幹部にも秘密裡に)オーナーが単独で面会。
・ナショナルズとは面会なし。ただ、Rizzo GM、Borasとも、引き続き交渉中で再契約の可能性はなくなっていないことを明言。
・ドジャーズが外野陣のトレード放出を画策中。Harper獲得に向けた地ならしとの噂。
・Andrew McCutchenとの契約は、フィリーズのHarperへの関心に影響していない模様。
・ホワイトソックスが条件面を含めて親権に関心を示している。
・ヤンキースは関心がないとGMが改めて明言。

12月9日 
全く音沙汰がないまま日が過ぎていましたが、ここに来て意外な方向からの動きがありました。12月7日に地元ラジオ局のインタビューで、Mark LernerオーナーがHarperと再契約できるとは思っていないという趣旨の発言(I really don’t expect him to come back at this point. I think they’ve decided to move on.)をし、大きく報じられています。ナショナルズが諦めたかのように報じられていますが、そこまではっきり言っているわけではありません。何も接触していないとは考えられませんので、そういった中で何らかの意図を持って発言したものと思われます。

9日から始まるWinter Meetingではいろいろ動きがありそうです。

11月13日
12日、QOを拒否しました。当然。

ヤンキースの線は消えていないという報道がでています。Boras陣営からの要請を受けた記事ではないかとのうがった見方もあながち的外れではないかもしれません。

11月11日
先日のワシントンポストの記事もそうでしたが、なぜか昨シーズン中のHarperをめぐる話がいろいろと暴露されています。誰がどういう意図を持ってリークしているのか気になりますね。

まず、7日付でLAタイムズが、ドジャーズが7月末と8月末(ウェイバーでクレームして)の2度にわたり、HarperとYasiel Puigを中心にしたトレードを提示したもののナショナルズの上層部が拒否したと報じました。Puigのパフォーマンスに2019年まで契約が残っていることを加味するとフェアな提案とも言えますが、Puigには素行面で疑問があり、拒否は正解だったと思います。

続いて、Ken Rosenthal記者(リンク先はSIの二次記事)が、アストロズがHarperのトレードを提示していたと報じました。対価は、J.B. Bukauskas(2017年ドラフト1順目の右腕投手)、Garrett Stubbs(今季はAAAで3割以上を打った25歳の捕手)とあと1人というパッケージだったそうです。なかなかに魅力的。

いずれもHarperのFA退団によって得られるドラフト指名権(もう4順目で確定みたいですね)よりは大きな対価となったはずですが、ナショナルズは拒否。Harperとの再契約を本気で考えている(少なくとも夏の時点では考えていた)証拠でしょう。

11月7日 
9月末にナショナルズが「aggressive offer」を提示したがHarperが拒否したと、ワシントンポストが報じました。詳細は明らかにされていませんが、総額4億ドルには届かないものの史上最高額、オプトアウト条項なしと言われています。

そのタイミングでHarperが受けないことは分かっていたはずですが、ナショナルズ側に再契約の意欲があると、Rizzo GMがHarperと日常的に顔を合わせている間(シーズン中)に示す意図があったと思われます。本気度は伝わったはず。

11月6日 
ヤンキースは投手と内野手(Manny Machado?)を最優先にし、Harperへの関心は失っているという噂が回っています(ヤンキースのことですから分かりませんが)。一方で、資金力のあるホワイトソックス、カージナルスも現実的な可能性とともに関心を持っているそうです。5日から各球団のGMが集まるミーティングが開催されていますが、まだここでは動きはないはずです。

11月3日
ナショナルズからQO(来季1年1790万ドル)の提示がありました。受けるかどうかの期限は10日後に設定されていますが、Harperが受ける理由がありませんので、ただの手続き。

これでもし仮にHarperが他球団と契約することになった場合には、ナショナルズに来年のドラフトでの補償指名権が発生しますが、ぜいたく税対象となっているナショナルズなので、得られる指名権は3順目か4順目(このオフ次第)という低いものとなります。

11月1日
10月31日、ヤンキースがBrett Gardnerとの1年契約に合意。ヤンキース一筋で11年、35歳のベテラン外野手。ずいぶん力は落ちていますが控えとしてのベンチ入りは保証されます。既にかなり込みあっているヤンキースの外野陣にもう一枚ピースがはまったことでHarperへの関心にも影響がありそうです。

10月29日
ワールドシリーズが終了した翌日、公式にFAとなりました。最初の3日間はナショナルズだけが独占交渉権を持つことになりますが、この間に契約が成立することは極めて希なので、期待はしていません。

現時点でHarperに関心を持っていて、かつ資金力があると噂されているチームは、ヤンキース、カブス、ドジャーズ、フィリーズ、ジャイアンツ、そしてもちろんナショナルズ。Giancarlo Stantonの13年、総額3億2500万ドルの記録にどこまで迫るかも含め、注目していきましょう。

2019/02/13

スプリングトレーニング開始!!(招待選手一覧)

現地時間2月13日、フロリダでのナショナルズのスプリングトレーニングが始まりました。まだBryce Harperの所属先は決まらないためモヤモヤした気持ちもありますが、新しいシーズンの始まりにワクワクしてきました。

スプリングトレーニングの開始の前日(2月12日)に、招待選手(NRI)が発表されました。例年通り、注目の若手とベテランの入り混じったリストです。

Aaron Barrett, RHP
Henderson Álvarez, RHP
Scott Copeland, RHP
Wil Crowe, RHP
J.J. Hoover, RHP
Ronald Pena, RHP
Vidal Nuno, LHP
Tres Barrera, C
Taylor Gushue, C
José Marmolejos, 1B
Jake Noll, 2B
Carter Kieboom, SS
Luis Garcia, SS
Matt Reynolds, 3B
Brandon Snyder, 3B
Jacob Wilson, 3B
Hunter Jones, OF
Chuck Taylor, OF

トッププロスペクトランキングでおなじみの顔でもある注目の若手は、Carter KieboomとLuis Garciaの両内野手、それにWil Crowe投手の3人。また、生え抜きのRonald Pena投手、Tres Barrera捕手、Jake Noll内野手もはじめてメジャーのスプリングトレーニングに参加することになりました。個人的には長らくProspect ProfilesでフォローしているRonald Penaにひっそりと期待しています。いずれも開幕ロースター争いをするというよりは経験値を積むことが目的。将来に活かせるいいキャンプを過ごしましょう。

ベテラン陣では何といってもAaron Barrettの名前が目立ちます。2014-2015年には信頼できる中継ぎ右腕として活躍したBarrettでしたが、その後、TJ手術、リハビリ中の再負傷、左足首の故障と、長く苦しんできました。昨年ナショナルズとマイナー契約を結び直し、Auburn(SS)とはいえ6月に実戦復帰し、20試合で防御率1.74と結果を残して復活の気配を見せていました。年齢も30歳を超え、復活にはぎりぎりのタイミング。応援しています。

その他、シーズン中に戦力となることが現実的に期待される選手とみられている、先発も務められる左腕のVidal Nuno投手、右腕のHenderson Álvarez投手あたりの仕上がり状況にも注目しています。

ロースター異動まとめ(2019年1月)

1/10 Brian Dozierと1年契約
1/10 Joe Rossと1年契約に合意
1/11 Anthony Rendon、Trea Turnerと1年契約に合意
2/1 年俸調停の末 Michael Taylorと1年契約
2/8 年俸調停の末 Kyle Barracloughと1年契約

● Brian Dozierと1年契約
FAとなっていたBrian Dozier二塁手と1年契約に合意しました(詳細は別記事)。Bryce Harperの去就は決まりませんが、着々と各ポジションのアップグレードが進んでいきます。

なお、40人ロースター枠を空けるためにMatt ReynoldsがDFAされています。こちらはMattのほうです。Markは既にFAとして去っていました。

● Joe Rossと1年契約 
年俸調停対象となっていたJoe Rossと1年100万ドルで合意しました。期限の1日前です。年俸調停対象の先発投手としては低い年俸に抑えられることになりましたが、まあ、昨年はほとんど働いていませんので仕方ありませんね。先発5番手、あるいは4番手として活躍できれば、来オフは大幅アップが期待できるでしょう。とにかく健康に投げ続けることです。 

● 年俸調停対象選手まとめ
年俸調停対象選手のうち、Anthony Rendonとは1年1880万ドル、Trea Turnerとは1年372.5万ドルで期限前に合意しました。Rendonとは長期契約を結ぶ可能性も含めて交渉が進められてきたようですが、結局合意できたのは1年契約。このままだと来オフにはFA退団となります。Turnerはスーパー2扱いの初年で、FA前にあと3回年俸調停対象となります。

合意できなかったのは、Michael TaylorKyle Barracloughの2人。2月になると年俸調停ヒアリングが開催されたりしますので、その前には歩み寄ってもらいたいです。Taylorなんてレギュラーもはく奪されている状況なんだから適当なところで手を打ったほうがいいと思うのですが・・・。

→ 2月1日
Michael Taylorについては、調停ヒアリングの末に球団側が勝ち、今季年俸は325万ドルとなりました。Taylor側の希望は350万ドルでしたので、そんなに大きな額ではなかったわけで、どこかで折り合えなかったのかとは思いますが、終わったことは仕方ありません。切り替えて、FA前最終年、頑張ってください。

→2月8日
Kyle Barracloughとも年俸調停ヒアリングに至り、やはり球団側の勝利。1年契約、年俸172.5万ドルとなりました。Barraclough側の要求は200万ドル。まったくもう、って感じです。 

2019/02/09

Fangraphs Nationals Top 22 Prospects 2019

2018年12月に発表されていたFangraphsによるナショナルズ組織内トップ22プロスペクトです。昨年の18人よりは増えましたが、36人がリストアップされたフィリーズをはじめとする他球団に比べると少なく、ファームの層の薄さを感じさせます。

1. Victor Robles, OF 
2. Carter Kieboom, SS 
3. Luis Garcia, SS/3B 
4. Mason Denaburg, RHP 
5. Wil Crowe, RHP 
6. Tim Cate, LHP 
7. Yasel Antuna, SS 
8. Seth Romero, LHP 
9. Israel Pineda, C 
10. Gage Canning, CF 
11. Tanner Rainey, RHP 
12. Malvin Pena, RHP 
13. Telmito Augstin, LF 
14. Reid Schaller, RHP 
15. James Bourque, RHP 
16. Sterling Sharp, RHP 
17. Taylor Guilbeau, LHP 
18. Jeremy De La Rosa, RF 
19. Jordan Mills, LHP 
20. Joan Adon, RHP 
21. Ben Braymer, LHP 
22. Brigham Hill, RHP 

4位まではBA、BPと全く同じ。順位はともかく8位までの続く4人も他と共通です。ただ、残る2人となると、BAで10位だったJake IrvinとBPで8位だったJose Sanchezはここでは22位にさえ入っていません。トップ8以降はどんぐりの背比べということでしょうか。

ここでのトップ10の新たな顔は、10位のGage Canning外野手。昨年のドラフト5順目で大卒入団。Auburn(SS)ではよく打って早々に昇格しましたが、Hagerstown(A)ではやや苦戦しました。真価が問われる2年目となりそうです。

Prospect Profile #19: Erick Fedde

[2019年2月最終更新, 2017年3月更新, 2015年12月更新, 2014年8月オリジナル]

全体19回は、2014年ドラフト全体1順目入団のErick Fedde投手です。

[Player Data]
Name: Erick Fedde
photo by Glenn Gaston, Special to The Citizen
Position: RHP
Born: February 25, 1993
Birthplace: Las Vegas, NV
School: University of Nevada Las Vegas (UNLV)
Height: 6-4
Weight: 180
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2014-1(18)
Acquired: Draft
BA Organization Rank: 5(2015)4(2016)  ⇒2(2017) ⇒ 3(2018)
BA Overall Rank: 90(2015) ⇒82(2016) ⇒52(2017) 

[Scouting Report]
素材としてはローテーション2,3番手になれる投手。スリークォーター気味のフォームから投げる速球は90マイル台前半だが、腕が長く、今後さらに速くなる可能性は十分。変化球ではスライダーが有効な武器となっている。もう1つの変化球であるチェンジアップはまだまだ。制球は悪くない。故障前から野球選手としては細身の体格への懸念が示されており、TJからの復活に向けて徐々に投球イニングを増やしていくことになるが、その前提としてしっかり体を作ることが再優先課題。(2015年12月)

最速97マイルを記録し、常時90マイル台前半で沈む動きを持つ速球を主体に、スライダーで空振りを取るピッチングスタイル。2016年にはチェンジアップも武器として使えるレベルになった。コントロールも悪くない。先発上位で投げる力を持つ。(2017年3月)

[Background]
ネバダ州出身で、高校時代はなんとBryce Harperのチームメイト。ただし、当時はむしろサッカー選手として名を馳せており(ネバダ州選抜チームメンバー)、2011年ドラフトではパドレスに24順目で指名されたが入団せずに進学。

大学では、1年、2年と評価を徐々に上げ、3年となった2014年は11試合に先発して76.2回を投げ、防御率1.72、82奪三振と快投。Mountain West カンファレンスの最優秀投手賞を受賞。 2014年ドラフトに向けて、トップ5での指名を予想する識者が現れるほど評価を上昇させていた。しかし、シーズン途中で右ヒジの痛みを訴えて登板を回避し、ドラフトの2日前というタイミングでTJ手術に踏み切った。ナショナルズが全体18位でドラフトしたが当然ながら2014年は全休。

フロリダでのリハビリを経て、2015年6月21日にAuburn(SS)でプロデビュー。SSでは8試合に登板、計35イニングを投げて2.57/1.31、36奪三振という好成績を残し、8月中旬にHagerstown(A)に昇格。Aでの初登板では5回途中6失点と打ち込まれたものの、以降は大きく崩れることはなく、最終戦は5回2安打無失点7奪三振の好投で締めくくった。2015年は計64イニング。

TJ手術明けかつフルシーズン1年目となった2016年はPotomac(A+)で開幕。当初は打ち込まれ(7試合終了時点での防御率は6.62)心配させたが、5月23日、28日にいずれも無失点の好投。5月下旬にわき腹を痛めて短期間DL入りしたが、復帰した後の8試合で自責点3(防御率0.63)とA+クラスの打者を圧倒し、8月にHarrisburg(AA)に昇格。AAで5試合に先発し、防御率3.99とまずまずの結果を残してシーズンを終えた。2チームで計23試合に先発し、121イニング。前年からの増加は57イニングで故障リスク上昇の1つの基準とされる60イニング増をわずかに下回った。これ以上望めない結果。オフにLucas GiolitoとReynaldo Lopezがトレードで放出されたこともあり、組織内ナンバーワン投手プロスペクトとなった。

2017年には、NRIとして初めてのスプリングトレーニングに参加。Harrisburg(AA)での開幕後も好投していたが、メジャー昇格を見据えブルペン投手としての練習を開始したあたりで調子を崩し、7月30日のメジャーデビューから8月にかけての3度の先発でいずれも4失点以上。特に終盤は球速90マイルを超えるのがやっとという状況でむしろ評価・期待を下げることになってしまった。

2018年もチャンスをもらいながら・・・という残念なシーズンとなった。先発6,7番手としてSyracuse(AAA)で開幕。5月に1度スポットスタートを経験した後、先発陣に故障者が重なった6月にローテーション入り。6月29日には5回5失点ながらメジャー初白星も記録するなど、ぎりぎり合格点というピッチングを続けていたが、7月4日の試合で肩痛を発症して60日DL入り。なんとか9月に復帰したものの4、5回になると疲れが見えるという感じで、評価を上げることはできなかった。通算投球回数をクリアし、ルーキーステータスを卒業した。

[Comment]
2017年、2018年となんとももったいないシーズンを送ることとなりました。2017年シーズン途中で球団が妙な色気を出さずにあくまで先発として育成し続けていたら、とは思いますが、言っても仕方ありません。ルーキーではなくなったとはいえ、まだ26歳。ローテーションを支える投手に育つ可能性はまだまだあります。期待しています。(2019年2月)

健康面でも成績でも期待以上の2016年シーズンを過ごし、組織内ナンバーワン投手プロスペクトに上り詰めました。2017年の開幕は再びAAが濃厚ですが、しっかりと投げ、おそらくは今年中に来るはずのメジャーデビューのチャンスをガッチリつかんでくれることを期待しています。(2017年3月)

TJ手術からの復帰はまずは順調と言っていいでしょう。大卒のためあまりのんびりもしていられませんが、かと言って無理しては元も子もありません。来季もじっくり作り上げていってくれればいいです。目標は、A+あるいはAAとステップアップしながら、投球回数を100イニングまで積み上げることかな。(2015年12月)

ドラフト前の時点では個人的にはそこまで買っておらず、せいぜいナショナルズの指名順位くらいかと見ていたので、指名時にもそこまで興奮はしませんでした。まあ、指名した以上はしっかり応援していきますが、それもこれも来年のドラフトよりも先の話・・・。(2014年8月)

Prospect Profile #26: Victor Robles

[2019年2月更新, 2017年3月更新,2016年3月オリジナル]

2016 年の第1弾、全体では第26回となるのは、スター選手に育つ可能性が期待されるVictor Robles外野手です。

[Player Data]
Name: Victor Robles
Position: CF
Born: May 19, 1997
Birthplace: Santo Domingo, DR
School: NA
Height: 6-0
Weight: 185
Bats: Right
Throws: Right
Draft: NA
Acquired: International FA (July 2013)
BA organization Rank: 25(2015) ⇒ 3(2016)  ⇒1(2017) ⇒1(2018) 1(2019)
BA Overall Rank: 33(2016) ⇒13(2017) ⇒ 5(2018) ⇒ (2019)11

[Scouting Report]
右投げ右打ちのセンター。「走攻守三拍子揃った選手」、「ファイブツールプレーヤー」、呼び方はともかく、野球をする上での全ての能力について高く評価されているスター候補生。最も高い評価を受けているのは、鋭いラインドライブを全方向に打てるバットスピード。これは、どのスカウティングレポートでも最初に書かれています。パワーは発展途上ですが、いずれ付いてくるであろう体格をしているとのこと。また、コンタクト能力が高く空振りが少ない、選球眼が良くて四球を多く選べるといった点も高く評価されています。さらに、足も極めて速く、盗塁や内野安打だけでなく、積極的な走塁でシングルをダブルに、ダブルをトリプルにすることもかなりあるとか。その足を使いセンターとして広い守備範囲をカバーする上、強肩も極めて高い評価を受けています。アスリートとしての身体能力が高く、しかもエネルギーあふれる全力プレー。ほとんど欠点らしい欠点がありません。強いて言えば、現時点でパワーがないことと、積極的な走塁が暴走につながっているというくらい。似たタイプの選手としては、パイレーツのStarling Marteの名前が挙がっていました。「試合の流れを変えることができる選手」と評され、将来は、センターのレギュラーはもちろん、オールスター選手まで育つと期待されています。


 (Photo By Glenn Gaston)

[Background]
ドミニカ共和国出身。16歳になったばかりの2013年7月に契約金22万5000ドルでナショナルズと契約。

2014年はドミニカ夏季リーグでプレー。47試合で.313/.408/.484、22盗塁という数字を残し、BAのDSLのトップ20プロスペクトに選ばれる。

2015年に17歳で米本土に上陸。スプリングトレーニング中にバッティングで注目を集め、シーズン開幕後もGCL Nationalsで打ちまくり、23試合で.370/.484/.562、12盗塁と圧倒。7月には早くもAuburn Doubledays(SS)に昇格。大卒選手がほとんどというNY Penn Leagueでも、38試合に出場し、.343/.424/.479、12盗塁という成績。多くのスカウトの目に触れたこともあり、押しも押されぬトッププロスペクトとして評価されることとなった。

2016年はHagerstown(A)で開幕。64試合で.305/.405/.459、5本塁打、19盗塁の好成績を残し、South Atlantic Leagueのオールスターに選出された後、Potomac(A+)に昇格。7月18日の打席で死球を右手親指に受けてDL入りするなど、ややスロースタートとなったが、復帰後の22試合では.281/.364/.406、1本塁打、9盗塁というまずまずの成績だったが、Carolina Leagueの最年少選手としては十分な数字。評価を上げ、組織内ナンバーワン、全体でもトップ10前後(BAでは13位だが、BP、MLB.comではともに7位)のエリート・プロスペクトとなった。

Potomac(A+)の1番センターとして開幕した2017年は期待以上の大飛躍の年となった。開幕早々にハムストリングを痛めてDL入りしたものの、5月頭に復帰するとしっかり結果(.289/.377/.495、7本塁打、16盗塁)を残し、Carolina Leagueのオールスター、MLBのオールスターの前座のFutures Gameに出場。7月にHarrisburg(AA)に昇格した後も37試合で.324/.394/.489、11盗塁と好調を維持し、なんと9月には若干20歳にしてメジャーデビュー。13試合の出場ながら攻守に光るものを見せ、NLDSのロースター入りまで果たした(出場は2試合1打席のみ)。

当然開幕前のプロスペクトランキングでは全体でも5位という高い評価を受けて迎えた2018年だったが、開幕直後、わずか5試合目にスライディングキャッチを試みて左ヒジに重傷を負って長期離脱。7月に入ってようやく復帰したが、なかなか調子が上がらず、9月を迎えるまでSyracuse(AAA)で過ごすことになった。それでも9月にコールアップされると、特に後半はセンターのレギュラー扱いで21試合に出場、メジャー初本塁打を含む3本塁打、.288/.348/.525、3盗塁という期待感を抱かせる結果を残した。

[Comment]
2017年に大きく飛躍した後、2018年は故障で長期離脱、その間にプロスペクトとしては下に評価されていた、しかも1歳下のJuan Sotoのブレイクを目撃することになりました。内心は穏やかではなかったはず。それでも9月には結果を残したことで、どうやらセンターのレギュラー候補として2019年のスプリングトレーニングを迎えそうです。Sotoと並んでこれからのナショナルズを支えていってくれることを願っています。 (2019年2月)

オフにトレードの噂もありましたが、手放さないでいてくれてほっとしています。各種レポートを見ていると、身体能力に優れているだけでなく、プレーに対する情熱や学ぶ姿勢などのいわゆるメイクアップでも高い評価を得ており、ますます期待が膨らみます。開幕はA+と予想されていますが、シーズン中にAAに昇格し、2018年のメジャーデビューが視野に入るところまでいくことが目標でしょう。(2017年3月)

期待の超大型新人。夢のある選手。ドミニカ出身の選手は急に伸び悩んだりすることもあり評価が難しいのですが、Roblesは将来のナショナルズのセンターを任せられる選手に育つことを期待しています。まずは、2016年も前年のような活躍をし、全体トップ10プロスペクトに入ってきてくれるといいな。(2016年3月)

2019/02/08

ロースター異動まとめ(2019年2月)

2/6 Jeremy Hellicksonと再契約

● Jeremy Hellicksonと再契約
昨季もナショナルズの先発5番手を務めたJeremy Hellicksonと1年130万ドル(先発試合数に応じ最大で400万ドルとなるインセンティブ付)で再契約に合意しました。

昨季は3月に入ってからマイナー契約を結び、4月半ばにローテーション入り。途中2度のDL入りもありましたが、シーズン終了まで在籍して19試合に先発し、5勝3敗。防御率3.45、WHIP1.07という数字は好成績と言っていいと思います。ただし、打順が3周目になると途端に打たれることがデータから明らかになっていたため、イニングが浅くても球数が少なくても打者18人前後で降板させられた(1試合平均登板回数は5回を切っています)結果なので、ブルペンに大きな負担をかけたことは否めません。

オフにFAとなりましたが、出戻り。メジャー契約でもあるので、順調にいけばローテーション入りは確実の立場。これで開幕ローテーションは、Max Scherzer、Stephen Strasburg、Partick Corbin、Anibal Sanchez、Jeremy Ellicksonの5人、マイナーオプションを残すErick FeddeとJoe RossがAAAで控えるという布陣になりそうです。悪くない。

→ 2/8 正式に契約発表。40人ロースターを空けるためにTrevor GottがDFAされました。2015年のオフにトレードでやってきてから3シーズンで33試合にリリーフ登板し、防御率7.39。まだ26歳なのでもう少し伸びそうな気もしますが、マイナーオプションが切れていたので仕方ないかなと思います。

2019/01/26

BP: Top 101 Prospects 2019

BPの全体トップ101のリストが公表されていました。全体1位はあのVladimir Guerreroの息子、同名のVladimir Guerreroジュニア。まだ19歳ですが、ブルージェイズ傘下でAAAまで昇格し、どのレベルでも打ちまくっています。ポジションはサード。

1. Vladimir Guerrero Jr., 3B, TOR 
2. Jo Adell, OF, LAA 
3. Fernando Tatis Jr., SS, SD 
4. Eloy Jimenez, OF, CHW 
5. Victor Robles, OF, WAS 
6. Keston Hiura. 2B, MIL 
7. Forrest Whitney, RHP, HO 
8. Royce Lewis, SS, MIN 
9. Nick Senzel, INF, CIN 
10. Wander Franco, SS, TB 

我らがナショナルズからは、Victor Roblesが全体5位。昨年の全体2位から下がりましたが、ほぼ全休だったので仕方ありません。今年は卒業を期待しましょう。

また、Carter Kieboomが全体16位という極めて高い評価を得ており、若いLuis Garciaもランクインしました。

16. Carter Kieboom, SS, WAS 
81. Luis Garcia, SS/3B, WAS 

なお、トレードで出した Jesus Luzardo, LHP, OAK(13位)とDane Dunning, RHP, CHW(76位)の2人もランクインしていました。

BP: Nationals Top 10 Prospects 2019

2018年12月に発表されていたBaseball Prospectusによるナショナルズ組織内トップ10プロスペクトです。

1. Victor Robles, OF 
2. Carter Kieboom, SS 
3. Luis Garcia, SS/3B 
4. Mason Denaburg, RHP 
5. Yasel Antuna, SS 
6. Seth Romero, LHP 
7. Wil Crowe, RHP 
8. Jose Sanchez, SS 
9. Tim Cate, LHP 
10. Israel Pineda, C 

4位までは先日のBAと同じ。Antunaへの評価が高いのが特徴的です。Romero、Crowe、Cateの近年ドラフト勢もとりあえずランクイン。

BAと異なる顔ぶれとなったのが、8位のJose Sanchezと10位のIsrael Pinedaの2人。

Sanchezはベネズエラ出身の18歳のショートストップ。昨シーズンはAuburn(SS)で64試合に出場して,230/.309/.282という0本塁打1盗塁という記録が残っています。その前の2017年のGCL Nationalsでの成績も似たような感じ。スカウティングレポートなどもあまり見当たらず、評価されているポイントは分かりません。

Pinedaもやはりベネズエラ出身の18歳で2017年はGCL、2018年はAuburnでプレーしています。ポジションは捕手。昨年の打撃成績は46試合で.273/.341/.388、4本塁打1盗塁。

2019/01/19

BA: 2019 Nationals Top 10 Prospects

Baseball Americaのナショナルズ組織内トップ10プロスペクト。今年から公式ページが有料となったのでリンクは貼りません。

1. Victor Robles, OF
2. Carter Kieboom, SS
3. Luis Garcia, SS
4. Mason Denaburg, RHP
5. Wil Crowe, RHP
6. Tim Cate, LHP
7. Seth Romero, LHP
8. Sterling Sharp, RHP
9. Yasel Antuna, SS
10. Jake Irvin, RHP

昨年からあまり変わり映えがせず、Soto、Feddeが卒業していったため層が薄くなっているなという印象です。

1位は3年連続でVictor Robles。昨年2位だったJuan Sotoが卒業していった一方で、故障のあったRoblesは不本意な1位残留となりました。今年こそは卒業してもらいたいですね。

2位、3位はショートストップコンビ。9位のYasel Antunaも含めミドル・インフィールダーにはいい選手がそろっています。今年中にもMLBデビューかと言われているCarter Kieboomの後に、18歳のLuis GarciaとAntunaの2人が、それぞれがPotomac(A+)とHagerstown(A)に控えており、Trea Turnerを含めてしばらくは安泰と思われます。

4~7位の4人は、2017年、2018年のドラフト1順目、2順目の4人の投手が並びました。4位には、昨年のドラフト1順目のMason Denaburg。まだプロで1球も投げていませんが、期待値からこの位置です。

昨年2順目のTim CateはAuburn(SS)とHagerstown(A)で13試合に登板しましたが、防御率5.02という結果。やはり期待値からのランクインと思われます。

4人の中で唯一結果を残したのが、2017年2順目のWil Crowe。昨シーズンPotomac(A+)で開幕して16試合で11連勝(無敗)とセンセーショナルな結果を残しました。Harrisburg(AA)に昇格した後は5戦5敗、防御率6点台でしたが、期待感を抱かせる結果でした。

一方、同ドラフト1順目だったSeth Romeroは素行問題でキャンプ中に実家に戻され、6月にようやくHagerstownで開幕したと思ったら、7試合に投げたところでTJ手術でシーズン終了。2019年もほぼ全休予定。もう終わった選手だと思ったほうがいいのかも。

8位のSterling Sharpは2016年のドラフト22順目という下位入団ながら、23歳となった昨シーズン、PotomacとHarrisburgで先発として投げて防御率3.70。身体能力の高さではRoblesをも上回るとの記事もあった選手です。

最後10位のJake Irvinは昨年のドラフト4順目。ルーキーリーグとAuburn(AA)での11試合ながら防御率は1点台と、同期組でベストの結果でした。

2019/01/14

Brian Dozierと1年契約

FAとなっていたBrian Dozier二塁手と1年契約に合意しました。年俸900万ドル。

ツインズの主軸として活躍した印象の強い31歳の二塁手。2016年の42本塁打を筆頭に5年連続で20本塁打を放った長打力が最大の魅力。2015年にはオールスターに選出され、2015年から2017年まで3年連続でMVP投票でも得票していた上、2017年には守備のGG賞も受賞。もし昨オフにFA戦線に出ていたら超大型契約を得ていた可能性もありました。しかしわずか1年の違いは大きかった。FA前最終年となった2018年は開幕から打撃不振で、シーズン途中に優勝争いをしていたドジャーズにトレードされてからも精彩を欠き、結果、.215/.305/.391の不本意な成績に終わりました。予定通りFAとなり、QO対象でさえありませんでしたが、あまりいいオファーは届いていなかったようです。

1年契約となったことについて、市場価値を高めて再度FA市場に打って出るつもりのDozierと、昨季結果を残しきれなかったWilmer Difoと故障上がりのHowie Kendrickの2人というコンビから二塁手のポジションをアップグレードしつつ(同時にベンチのアップグレードにもなった)、2020年にはトッププロスペクトのCarter Kieboomにセカンドのレギュラーポジションを与えるためにフリーハンドを保っておきたいナショナルズと、双方の思惑が合致した結果だと思います。

実力は申し分なく、年齢的にもまだやれるはず。昨季は膝の故障があったことが明らかになっていましたので、これが完治しているかどうかが鍵を握りそうです。