2012/09/30

9/29 延長10回Suzukiの決勝打で地区優勝に王手! 【M1】

W6-4(10)@STL (Season 96-62)
Zimmermann 6.1IP 3ER 7H 2BB 5K 2.94
Stammen(S1) 1.0IP 0ER H K 2.41
Suzuki 2/5 double 2RBI 2K .236
Morse 1/4 HR(17) R 4RBI 2K .287
Harper 3/5 double R K .269
Zimmerman 2/5 double R 2K .286
LaRoche 2/3 2R 2BB .270

マジック2で迎えたため、今日地区優勝を決めるためには勝たなければならない試合。まずは初回、1死満塁のチャンスで打席に入ったMichael Morseの打球はライトフェンスの向こうの看板に当たって跳ね返ってきたのでグランドスラムのはずでしたが、フィールド上の判定はフェンス最上部に当たって帰ってきたものということで、1点は先制したものの1,2塁間に挟まれたMorseはタッチアウトとなりました。当然ながらリプレイを見ての再判定の結果はホームラン。ということで、もう一度ホームベースでスイングのフリから始めて(このフリは必要なかったはずですが、試合後のMorseのコメントによると捕手のYadir Molinaにそそのかされたためだそうです)、ベースを一周するという光景が展開されることになりました。

ともかくこれで4-0となり、今日は打線が爆発するかと期待しましたがこの後、

先発はおそらくこれがレギュラーシーズン最終登板となるであろうJordan Zimmermann。1回表の4点リードをもらい、ストライク先行の落ち着いた投球を展開。先頭打者に四球を与えて作った4回裏無死1,2塁のピンチも無失点で切り抜けると、6回まで無失点に抑えました。投球数が100に近付いた7回裏、1死から3連打で2点を失い、さらに次打者に四球を与えたところで交替となりましたが、しっかり試合を作ってくれました。シーズン防御率も2点台を維持したまま。立派です。シーズン勝ち星が延びなかったのは、打線の援護不足とブルペン。今日も降板の時点ではZimmermannに13勝目の権利がありましたが、このピンチで出てきたSean Burnettがまず1点。そして、迎えた9回裏。クローザーに復帰したDrew Storenが同点にされ、Zimmermannの勝ちは消えました。Storenが打たれた2安打はいずれもゴロが内野手の間を抜けたものだったので、不運言えば不運でしたが。

ともかくこれで4-4同点のまま延長戦へ。こんな展開になったのは、投手陣というよりむしろ2回以降沈黙していた打線。いや、実際には2回から9回までの8イニングのうち、7回を除く7イニングでヒットを打っていたので沈黙していたわけではないのですが、追加点は奪えませんでした。

嫌な展開で迎えた10回表、先頭打者Adam LaRocheの四球から2死2塁となった場面で、カージナルスは打者Danny Espinosaを敬遠し、Kurt Suzukiとの勝負を選択。はっきりいって不可解な選択。チャンスで空振り三振を繰り返すEspinosaではなく、ここしばらく打撃好調、特に得点機には滅法強いSuzukiが打席に入った時点でいい予感がしました。私だけじゃなく、ナショナルズファンはみんなそう思ったはず。期待通り、カウント2-2から真ん中低めの速球を叩いたSuzukiの打球はレフトフェンス直撃の決勝2点タイムリー二塁打。直前まで大いに盛り上がっていた敵地のファンを黙らせるには十分の一撃でした。

10回裏はCraig Stammenがきっちり無失点で、メジャー初セーブを記録。ポストシーズンに向けても欠かせない戦力であることを証明しています。また、途中で投げたRyan Mattheus、Tyler Clippardもそれぞれいい投球をしていました。彼らもポストシーズに向けて調子を整えて行ってくれればと思います。

ブレーブスは15分早く試合開始。早々に2-0でメッツを完封していたため、今日の地区優勝はなくなっていましたが、自力で勝ってマジックはいよいよ1。明日はブレーブスが40分早く試合が始まるので、そちらの展開しだいではナショナルズの試合中にも地区優勝が決まりますが、ともかくあと1勝。しっかり勝って、決めましょう!

MVP: Kurt Suzuki

2012/09/29

9/28 Jackson 2回もたず大敗【M2】

L2-12@STL (Season 95-62) 
Jackson(L9-11) 1.1IP 8ER(9R) 6H 4BB 4.13 
Harper 2/3 double R .266
LaRoche 1/3 RBI .268
Bernadina 1/2 HR(5) R RBI BB .291

先制したのはナショナルズ。初回、二塁打のBryce Harperを置いて、Adam LaRocheがシーズン99打点目を記録するセンター前タイムリー。今日もいい感じで始まりました。

が、それをぶち壊したのが先発のEdwin Jackson。前回の対カージナルス戦では8回1失点と好投していましたが、今日は散々でした。1回裏、先頭打者から、シングル、四球、フィルダースチョイス、シングル、三塁エラー、四球、犠飛、シングルと打ち込まれて、あれよあれよと言う間に5失点。9人目の打者=投手のAdam Wainwrightが併殺を打ってくれてようやく1回を終えました。2回も、二塁打、暴投、四球、暴投、内野ゴロの間に失点、シングル、そして止めはYadier Molinaのセンターオーバーの2ラン本塁打。さらに次の打者に四球を与えたところで、ようやく降板となりました。防御率は試合前の3.77から一気に4点台まで上昇。チームにとって痛かったという以上に、オフにFAとなるJacksonの契約を悪い方向に左右しそうなほどの今日の投球でした。

2回を終えて1-9。事実上試合は終了しました。

ということで、自力でマジックを減らすことに失敗したナショナルズでしたが、2位ブレーブスはメッツに逆転負け。ありがとう、メッツ、Lucas Duda(7回表に逆転3ラン)。地区優勝へのマジックは1つ減って、2となりました。つまり、明日、ナショナルズが勝ち、ブレーブスが敗れれば、いよいよ地区優勝が決まります。

2012/09/28

9/27 Harper 2戦連発, Morse 2発【M3】

W7-3@PHI (Season 95-61)
Gio(W21-8) 6.0IP 3ER 6H 3BB 6K 2.89
Morse 2/4 2HR(15,16) 2R 4RBI .289
Harper 2/4 HR(21) R 2RBI BB K .264

1回表、Bryce Harperが2戦連発となる21号ソロをライトスタンドに叩き込み幸先良く先制。ところが、先発のGio Gonzalezが立ち上がり大乱調。2死走者なしとしながら、シングルを打たれると突如制球を乱し、連続四球で満塁。ここでDarin Rufに走者一掃の二塁打を打たれてしまい、さらに次の打者も四球。8人目の打者を三振として何とかイニングを終えましたが、37球。さらに、2回も2本のシングルを打たれる不安定な内容で18球。今日のGioは最悪か、と思われました。

これを救ったのが打線。2回にMichael Morseがソロ。4回には1死3塁でまたもMorseがきっちり内野ゴロを打って同点。5回にHarperの詰まりながらもレフト前に運ぶタイムリーで勝ち越すと、6回にはMorseがこの日2本目の本塁打、しかも右中間への特大2ランを放って、試合の流れを完全にナショナルズのものとしました。

Gioは3回以降立ち直り、結局106球で6回を投げきり、メジャートップの21勝目を記録しました。こういう試合でも勝ち投手になれるというのは、ツキというにとどまらず、実に立派です。残す登板はあと1回。サイヤング賞を賭けての登板となります。

2位ブレーブスは今日も勝ちました。直近12戦10勝。いやいや立派。マジックは1つへって3。残りは両チームとも6試合ずつ。ナショナルズの残りカードは、カージナルス(アウェイ)、フィリーズ(ホーム)が各3試合ずつ。他方でブレーブスの対戦カードはメッツ(ホーム)、パイレーツ(アウェイ)と完全に優勝争いから脱落した両チーム(特に大失速で失意のパイレーツ)なので、全勝も十分ありそうです。最後のフィリーズとのシリーズまで地区優勝は決まらないかも(そうすると、Gioの登板はサイヤングに加えて地区優勝もかかっているかもしれません)。

MVP: Michael Morse

9/26 Werthのクールな一打 【M4】

W8-4@PHI (Season 94-61)
Lannan(W4-0) 5.1IP 2ER 5H 1BB 3K 4.23
Werth 2/4 2R 2RBI BB K .304
Harper 2/5 triple HR(20) R 3RBI 2K .262
Suzuki 2/4 HR(6) 2R 2RBI .235
Desmond 1/3 HR(25) 2R RBI BB .297

1回表、先頭のJason Werth が歩いた後、Bryce Harperのセンター左への流し打ちでの2ラン本塁打で先制。しっかり踏み込んだ素晴らしいバッティング。これが節目の20号。さらに2回にはIan Desmondがソロ、Kurt Suzukiが2ランを打ち、序盤で5-0と大きくリードしました。3回表も四球とシングルで無死1,2塁とし、フィリーズ先発のKyle Kendrickを早々にKOと、いい感じの攻撃を続けていましたが、次の打者Desmondが併殺を打ったところからパタリとヒットが出なくなり、次の安打は8回表の先頭打者Ryan Zimmermanまで待たなければなりませんでした。

先発のJohn Lanannは、この試合前までフィラデルフィアでは1勝5敗と全く結果を出せていませんでしたが、それにも関わらず起用してくれたJohnson監督の期待に応える投球。最大のピンチは3回裏。捕手Suzukiのバント処理ミスで1点を失い、さらに1死満塁のピンチを作りましたが、Ryan Howardを三振、Carlos Ruizを投ゴロに抑えました。4回にももう1点取られましたが、5点リードしてもらった後、6回途中まで2失点なら上出来でした。これで今季は5戦4勝。ツキもありますが(そりゃ、それくらいなければかわいそう)、立派な結果です。

5-2とリードして試合は後半へ。ブルペンが磐石なら安心して見ていられる点差ですが、今のナショナルズのブルペンは「調整中」という感じ。7回にRyan Mattheusがソロ本塁打を浴びて2点差に。そして8回裏に登板したのは最近不振のTyler Clippard。案の上、二塁打と四球にワイルドピッチが重なり1死1,3塁のピンチを作ると、Domonic Brownの打球はライトへの大飛球。あわや逆転3ランかとドキリとしましたが、フェンスの手前でWerthがつかんで結果は犠飛で1点差。さらにもう1本シングルを打たれるヘロヘロの内容でしたが、最後は速球を連投して、.Kevin Frandsenを空振り三振にとり、何とかリードを保ったままで最終回となりました。

9回表、先頭のDesmondの四球を足がかりに、1死1,3塁のチャンスを作りましたが、Danny Espinosaは空振り三振。このままチャンスをつぶすと嫌な流れだなと思ったところでしたが、Werthがカウント2-2からしぶとくセンター前に弾き返し、貴重な追加点を叩き出してくれました。直前のEspinosaの打席で目の前に転がってきたファールボールを拾って、いったんスタンドのファンに投げ込む素振りを見せながら投げなかった(試合後、子ども達に投げようとしたが、そのすぐ後ろの中年男たちが子ども達から奪い取りそうな気配を感じたのでとっさにやめたとコメントしていました)ことで、大ブーイングを浴びながらの異様な打席でしたが、しっかり結果を出したのは実にクールでした。これでフィリーズベンチも、スタンドのファンもすっかり静まり返ることになりました。

地区2位のブレーブスは同最下位のマーリンズに順当に完封勝ち(実力もさることながら、モチベーションに差がありすぎます)。ということで、マジックは1つ減って4となりました。

MVP: Jason Werth

2012/09/25

9/25 フィリーズの本塁打攻勢に沈む

L3-6@PHI (Season 93-61)
Detwiler(L10-7) 5.0IP 5ER 5H 3BB 3K 3.28
Suzuki 3/4 R RBI .233
Harper 2/4 R RBI 2K .260

フィリーズの3発の本塁打に沈みました。

2回表に先制したのはナショナルズでしたが、すぐさまその裏にソロで同点とされると、連続四球から始まった3回裏1点を取られてなお無死1,2塁からCarlos Ruizにレフトスタンドに運ばれる3ラン。Ross Detwilerはこの後立ち直りましたが、遅過ぎました。さらに2番手のCaig Stammenもソロを浴び、フィリーズの6点のうち5点を本塁打で取られました。あの連続四球が痛かったな、というのが印象です。

ナショナルズ打線は、先発のCole Hamelsを攻め立てて5回でマウンドから降ろしたにも関わらず、ブルペン5投手からわずか1本しかヒットを打てませんでした。

ブレーブスは、マーリンズ相手に8回まで2-1とリードを許しながら、9回裏にFreddie Freemanがサヨナラ2ランを打ち、奇跡的な逆転勝ち。ゲーム差が4.0に縮まりました。

9/24 太陽さん, ありがとう! 【M5】

W12-2 Brewers (Season93-60)
Zimmermann(W12-8) 6.2IP 1ER 4H 2BB 7K 2.90; 2/3 R RBI K .200
Zimmerman 3/4 HR(24) 2R 4RBI BB K .286
Espinosa 3/5 double R RBI .255
Werth 2/4 double R 2RBI BB .306 SB
Suzuki 2/4 double R 2RBI .227
Harper 1/3 2R BB .258 2SB

太陽さん、昨日はバカヤローなんて言ってすみませんでした。

先制したのはナショナルズ。初回2死1,2塁からショートバウンドを捕手が前にはじく間にBryce Harperが三盗。タイミングは微妙でしたが、送球が逸れる間に生還。しかし、2回表、Corey Hartに右中間スタンドまで運ばれて同点。序盤は落ち着いた展開で1-1のまま試合は4回へ。

迎えた4回裏、Danny Espinosaの二塁打とボークで1死3塁としましたが、Roger Bernadinaの一ゴロで本塁に突入したEspinosaがタッチアウト。チャンスをつぶしたかと思われましたが、続くKurt Suzukiがシングルでつなぐと、投手のJordan Zimmermannがこの日2本目の安打をセンター前に運び、勝ち越し。そして、続くJason Werthの高々と打ち上げたフライをセンターのCarlos Gomezが太陽に入れてしまい落球する間に2者が生還(記録は二塁打)。昨日はGomezの打球をWerthが捕球できなかったのでちょうど立場が逆になりました。不思議なものです。ともかく、なお2死2塁から、Harperが歩くと、Ryan Zimmermanが右中間スタンド最前列に届く3ランを打ち、7-1。これで試合を決定付けました。2-1でイニングがおわるはずが、太陽さんのおかげで5点ももらいました。ありがとう!

5回裏にもSuzukiの2点タイムリーで9-1。もう余裕の展開となったZimmermann。7回途中106球で降板しましたが、特にリードしてもらってからは全く危なげない投球でした。12勝目。

ブレーブスは移動日で試合がなく、マジックは1つ減って5。両チームとも9試合を残し、ゲーム差は5.0となっています。

MVP: Jordan Zimmermann

2012/09/24

9/23 太陽のバカヤロー

L2-6 Brewers (Season 92-60)
Wang 4.0IP 2ER 8H 0BB 2K 6.60
Mattheus 1.0IP 3ER 4H BB K 2.89
Desmond 2/2 R 2BB .301

19日のダブルヘッダーの影響で先発投手が足りなくなったナショナルズ。Johnson監督がマウンドに送ったのは王建民。さらに相手先発が直近の10戦で8勝負けなしというYovani Gallardoとあって、負けは覚悟していました。が、それにしても何とも言いがたい、フラストレーションのたまる負け方になりました。明日は鬱憤を晴らして下さい。

先発の王は、序盤からランナーを出す苦しい展開でしたが、数字ほど悪くはなかったという印象。持ち味のゴロを打たせる投球はできており、8安打のうち2本は内野安打。そして、1本はBryce Harperが4回の先頭打者Ryan Braunのポップフライを太陽に入れて見失ってしまった二塁打でした。しかしこの一打が命取りになりました。この回、さらに3本の長短打を打たれて2失点。まあ、期待値が低かっただけによく投げたと言っていいと思いますが、残念でした。

前日大爆発していた打線は、今日も決して悪くなかった印象。ですが、3併殺が痛かった。しかも2本は1死1,3塁の場面で、鋭い打球が野手の正面を突いたもの。ツキにも見放されていました。それでも5回裏に、頼りになる代打Chad TracyのタイムリーとJason Werthの犠飛で同点に追いつき、同点で試合は終盤へ。流れとしてはナショナルズのほうが押していたように思いました。

しかし7回に大きな落とし穴が。結果的にはRyan Mattheusが打ち込まれたように見えますが、実際はMattheusには気の毒なものでした。4安打のうち、鋭い打球は二塁打1本だけ。あとは、2本の内野安打と、そしてライトへの飛球をJason Werthが太陽に入れてしまって取れなかったものでした。1試合に2本も・・・。これでもう試合は決まってしまいました。

ブレーブスがフィリーズに勝ったため、マジックは6のまま。

9/22 Gio 20勝 200奪三振 到達 【M6】

W10-4 Brewers (Season 92-59)
Gio(W20-8) 7.0IP 0ER(2R) 3H 1BB 5K 2.84
LaRoche 3/4 double HR(32) 3R 2RBI .272
Desmond 3/4 HR(24) R 3RBI .298
Zimmerman 1/4 HR(23) R 3RBI 2K .284
Werth 2/3 double 2R BB .304
Harper 2/4 double 2R RBI BB 2K .260 SB
Morse 2/2 R 2BB .290

久しぶりに序盤から打線が爆発。2回裏の1死1,3塁のチャンスは、Kurt Suzukiの右飛で本塁を狙ったMichael Morseがタッチアウトでつぶしました(刺したのは青木)が、3回裏、ブリューワーズ先発のルーキーWily PeraltaからJason Werht、Bryce Harperの連続二塁打で先制。さらに、この回Adam LaRocheの二塁打などで計3点。そして、4回裏、2番手のLivan Hernandez(お久しぶりです)から、Ryan Zimmermanが3ラン。さらにLaRoche、Michael Morseの連打の後、Ian Desmondがやはり3ランを打って、9-0。試合を決めてしまいました。

こうなればGio Gonzalezは余裕の投球。センターHarperの落球(太陽が目に入ったか)で無死2,3塁とされた6回表に内野ゴロの間と犠飛で2点を失いましたが、失点はそれだけ。90球で7回を終えて、お役御免となりました。シーズン200奪三振を突破。そして、リーグ単独トップの20勝目(R. A. Dickeyが同日に19勝目を記録)。混沌としているサイ・ヤング賞争いから自ら脱落することはしませんでした。あと2登板、タイトルを確実とする好投を期待します。

2位ブレーブスはフィリーズに完勝。マジックは6となりました。

MVP: Gio Gonzalez

2012/09/21

9/21 Clippardは休ませるべき? 【M7】

L2-4 Brewers (Season 91-59)
Jackson 8.0IP 1ER 6H 0BB 6K 3.77
Clippard(BS, L) 0.2IP 3ER 4H 3.59
LaRoche 1/4 HR(31) R 2RBI K .268

初回、2死走者なしからRyan Zimmermanのシングルに続き、Adam LaRocheがライトブルペンに2ランと幸先よく先制しましたが、今日の打線はこれで終了。この後塁に出たのは、9回までシングル安打3本(しかもうち1本は投手のJackson)と、9回1死からのZimmermanの四球のみ。なんと2塁ベースさえ踏むことができませんでした。

それでも、先発のEdwin Jacksonが8回をソロ本塁打による1点のみという素晴らしい投球。4回表は3連打されましたが、Bryce Harperの本塁への好返球でタッチアウトにしたこともあり、無失点。5~7回の3イニングは9人で片付けると、8回も1死から久しぶりにランナーを許したものの三振、二盗失敗の併殺でやはり3人で終えました。その時点で101球。Jacksonだけに、そのまま9回も行けたかもしれません。しかし、8回裏1死走者なしで打席が回ってきたため代打を出されて交替。これが裏目に出ました。

Johnson監督が1点リードの9回のマウンドに送ったのは、昨日はセーブ機会をDrew Storenに譲っていたTyler Clippard。先頭の青木宣親にバント安打を許すと、パスボール(Flores・・・)、右中間への大飛球で1死3塁とされ、Ryan Braunにあっさりレフト前に運ばれてまず同点。さらに、二盗を許した後、Aramis Ramirezにレフト線への二塁打を打たれて逆転されてしまいました。さらにこの後2死から内野安打の間にもう1点。3失点したところで、イニング途中で交替を告げられてしまいました。

最終的に打たれたのはいずれも甘いところに来た球。良い時ならそれでも空振りさせていましたが、今日は、というか最近は、ボールに切れがなく速球では空振りがなかなか取れなくなっています。速球はほとんどが高めに抜けている印象。今手元で計算したら、オールスター後の防御率はなんと5.64(オールスター前は1.93)。3年続けて70試合登板の勤続疲労が来たのでしょうか。昨日のStorenのボールの切れが素晴らしかっただけに、テレビを見ながらもあまりの違いにショックを受けるほど。Johnson監督のことですから、Clippardをクローザー失格とは言わないでしょうし、実際、セーブシチュエーションで使い続けると思います(当面Storenと併用するとは言っていましたが)。しかし、重要なのはClippardがポストシーズンの大事な場面で結果を残してくれること。先日1週間ばかりシャットダウンしたSean Burnettと同じように、レギュラーシーズン終了直前までシャットダウンして、リフレッシュさせるべきではないかと思います。

それにしても気の毒なのはJackson。3度目の挑戦も2桁勝利はなりませんでした。残された登板機会はあと2回。今日のことがあっただけになおさら、なんとか達成させてあげたい。そのためには打線が打たないとダメです。

ということで、残念な試合結果になりましたが、2位ブレーブスがフィリーズに2-6で完敗してくれたおかげで、マジックは7となりました。また、レッズも敗れたため、0.5差でナ・リーグ最高勝率も守っています。

アリゾナ秋季リーグ派遣選手

今年もアリゾナ秋季リーグ(AFL)の季節が近付いて来ました。昨年まではメジャーリーグのポストシーズンよりもAFLを追う10月でしたが、今年は忙しくなりそうです(笑)。

[8/30]
今年からルールが変わり、各チーム8人(うち2人は週に2試合だけ出場できる「予備枠」)まで登録できるようになりましたが、まず第1陣として6人の派遣が発表されました。

3B Anthony Rendon
CF Brian Goodwin
3B/SS Jason Martinson(予備枠)
RHP Christian Garcia
RHP Ryan Perry
RHP Paul Demny

[9/10]
2選手が追加されました。これで全員のはず。それにしても、三塁手ばかりそんなに送り込んでどうするつもりなんでしょうか。

3B Matthew Skole 
RHP Aaron Barrett 

[9/21]
Christian Garciaが抹消され、代わってCole Kimballがロースターに登載されました。Garciaはセプテンバーコールアップでメジャーデビューした後、好投を続けており、ポストシーズンのロースターにも入るのではないかと言われています。メジャーのポストシーズンで投げるとなれば当然ですが、そうならなくてもメジャーのシーズン終了までフル稼働して、さらにAFLに参加するのは過酷という判断は妥当でしょう。

RHP Cole Kimball 

そしてCole Kimball。そう、画面右のアバターとして採用しているKimballです。肩の故障からの復帰を目指してリハビリに取り組んできました。7月にマイナーで7試合に登板したものの、その後また離脱していたので故障の再発かと心配していました。が、どうも順調に回復していたようで、今回AFLの参加が決定。2010年に派遣されて大活躍し、翌年春のスプリングトレーニングへの招待を勝ち取ったAFL。復帰に向けていい舞台ではないでしょうか。

9/20 ポストシーズン進出決定!!!! 【M8】

W4-1 Dodgers (Season 91-58)
Detwiler(W10-6) 6.0IP 1ER 3H 1BB 5K 3.10
Storen(S3) 1.0IP 0ER 3K 2.59
Zimmerman 1/4 double R RBI .284
Espinosa 1/3 triple R RBI .253
Desmond 2/3 R BB K .296 SB
Werth 2/3 BB .300 2SB

プレーオフ進出マジック1で迎えたこの試合。先発のRoss Detwilerが3回までわずか32球でパーフェクトに抑える素晴らしい立ち上がり。沈む速球主体で時折スライダーを混ぜるいつもの投球でしたが、球威、コントロール、切れ、どれをとっても素晴らしく、全く打たれる気配がありませんでした。

打線は、1,2回と先頭打者がヒットを打ちながら得点につなげられないもどかしい展開でしたが、3回裏、この回も先頭のJason Werthが2本目のシングルで出塁すると、Ryan Zimmermanが左中間を破る二塁打で先制。さらに、2死3塁からワイルドピッチの間に生還してもう1点。

直後の4回表、先頭打者のMark Ellisにど真ん中に入ったボールをレフトのブルペンに運ばれて1点を返されましたが、そこからまた6者を凡打に討ち取る快投(うち1人はエラーで出塁したものの、次の打者を1-6-3の併殺)。結局6回を投げて許した走者は4人。2度目の挑戦で、見事2桁勝利に到達しました。チームで4人目、明日、Edwin Jacksonが5人目に挑戦します。

4回裏にDanny Espinosaの三塁打とKurt Suzukiの犠飛で2点を追加し、4-1で試合は7回へ。Detwilerはまだ82球だったので、もう1イニング行かせてもいいのになと思いましたが、Johnson監督の判断は交代。出てきたChristian Garciaが全く危なげなく2三振を含む三者凡退。メジャーデビューから1か月経ってないのにたいしたものです。さらに8回表はRyan Mattheusがやはり簡単に無失点。

そして、この大事な試合の最後にマウンドに立ったのは、Drew Storenでした。Tyler Clippardが前日のダブルヘッダーの2試合ともに投げたという影響もあったと思いますが、いい場面で起用されれば光るのがStoren。堂々たるマウンドさばきで、3番Matt Kemp、4番Adrina Gonzalez、5番Hanley Ramirezを三者連続三振!

花火が打ちあがり、ファンは歓喜。選手たちは、ワイルドカード獲得は1つの通過点でしかなく大喜びするようなものではないとずっと言ってきたこ監督の言葉通り、マウンド辺りに集まっての押し合いへし合いといった大騒ぎをしたりはしませんでしたが、それでもいつもよりも笑顔が多かったように思いました。もちろんテレビの前のこっちは笑顔です(笑)。


「What's the big deal? 」試合後のDavey Johnson監督の会見の第一声はこれでした。日本語に訳せば「何を騒いでいるんだ?」という感じかな。フランチャイズとしては32年ぶり、ワシントンに本拠を置くチームとしては78年ぶり、そしてワシントン・ナショナルズとしては史上初のプレーオフ進出を決めた直後のコメントとしてはそっけないですが、逆に、これまでの発言を知っている記者たちを爆笑させるに十分な破壊力のあるジョークでした。私も笑わせてもらいました。記者が笑った後は監督も笑い、そのまま和やかな雰囲気で会見は進みました。

Johnson監督自身、メッツ、レッズ、オリオールズに続く4チーム目での監督としてのポストシーズン進出。これは、Billy Martinと並び史上2人目だそうです。シーズン開幕前に、「ポストシーズンに進出できなければクビにしてもらって構わない」と発言していたときには、開幕前の楽観主義に過ぎないと思われていましたが、しっかり実現しました。さすが。
Photo by Rob Carr/Getty Images
さあ、次は地区優勝を達成し、本格的にグラウンド上で喜ぶ選手たちを見たいです。今日は2位のブレーブスは移動日だったため、ゲーム差は5.5、地区優勝マジックは1つ減って8となっています。

MVP: Davey Johnson

2012/09/20

9/19 (G2) おのれKempめ・・・

L6-7 Dodgers (Season 90-58)
Lannan(ND) 3.2IP 6ER 8H 2BB 3K 4.43
Wang 2.1IP 0ER 2H 1K WP
Morse 2/4 HR(14) R 3RBI .287
Lombardozzi 1/4 HR(3) R 2RBI .278

あまりのひどい展開にテレビを消したり、ものすごい反撃にテレビをまた着けたり、あっさり勝ち越されてしょんぼりしたり、ジェットコースターに乗っているような気分になる試合でした。最終的には負けたので、がっかりですが。

先発のJohn Lannanは2回まで無失点でしたが、3回2死1塁でドジャーズ打線の中軸を迎えたところでおかしくなり、連続四球で満塁とした後、Hanley Ramirez(マーリンズ時代にはよく打たれましたが、ユニフォームが変わってもやっぱり打つのね)に2点タイムリー。さらにAndre Eitherにも打たれて計3失点。さらに4回も、2死3塁までこぎ着けながら、Shane Victorinoにぶつけた後、Matt Kemp、Adrian Gonzalezに連打を浴びたところで降板となってしまいました。残念。

さらに残念だったのは、2番手で登板したのが王建民だったこと。この時点で0-4だったのでまだ試合を投げることはなかったと思うのですが、ともかく王建民。案の上、初球が捕手のかなり手前でバウンドする暴投で1点献上・・・。あーあ。

そして、その2球後、またしても試合を左右する誤審が発生しました。まずは、この動画(リンク)をご覧下さい。Ryan ZimmermanがAdrina Gonzalezにタッチしてイニングが終了した時点で、後ろを振り返りながらのんびり走っていたKempは本塁の2歩手前でした。当然の如く得点は認められなかったのですが、ドジャーズのDon Mattingly監督の下品なアピールによりなんと判定が覆り、6点目が認められてしまいました。リプレイを見れば誰が見ても明らか。審判はどこを見てたんでしょうか。それにしても、間に合わなかったことが一番分かっていたのはKempでしょうに、恥ずかしくないのでしょうか。監督は元ヤンキーだから汚いのは仕方ないのかもしれませんが、監督が監督なら選手も選手です。ぷんぷん。

で、0-6となり、Zimmerman、Adam LaRoche、Jason Werthを交替させ、もう捨て試合モードで試合は終盤へ。このまま終わるのかなと思いきや、8回裏、先頭のMichael Morseがソロ本塁打で口火を切ると、Steve Lombardozziの2ラン、Bryce Harperの当たり損ねの三塁内野安打タイムリー、そして2死満塁からのMorseの2点タイムリーで、なんと6-6の同点に追いついてしまいました。(私が再びテレビをつけたのは、Harperの内野安打の直後でした)

さらに、Ian Desmondへの死球で再び2死満塁となり、打席にはLombardozziと押せ押せのムードでしたが、いい当たりも投手に取られてしまい逆転はならず。

それでも試合の流れはナショナルズにあったはず。球場の雰囲気もそうでした。が、しかし。9回表に登板したTyler Clippardが先頭打者のKempに、そうよりにもよってKempにセンターオーバーの決勝ソロを打たれてしまい、敗戦。なんという試合か・・・。

ともかく、ポストシーズン進出決定はおあずけ。地区優勝マジックも、ブレーブスが(今日はKris Medlenなので当然のように)マーリンズに勝ったため、9のまま変わりませんでした。

2012/09/19

9/19 (G1) 手堅い勝利 【M9】

W3-1 Dodgers (Season 90-57)
Zimmermann(W11-8) 6.0IP 1ER 6H 2BB 4K 2.96
Suzuki 2/3 SF RBI .230
Zimmerman 2/4 RBI .286
Espinosa 2/4 K .251

ダブルヘッダーの第1戦。

ナショナルズの3得点は、それぞれ無死又は1死で3走者塁を置いた場面でのKurt Suzukiの犠飛、Ryan Zimmermanの二ゴロ、Tyler Mooreの2ゴロによるもの。チャンスを無にしない実に堅実な得点でした。こういう得点をしていれば流れは相手に行ってしまわないもの。先発のJordan Zimmermannは序盤から大量のランナーを出し、必ずしも良くなかったようですが、Zimmermanと二塁手のDanny Espinosaが好プレーを連発し、結果的には1失点で6回を投げきりました。Espinosaは打席でも2安打。右肩を痛めてコルチゾン注射を受けながらのプレーですが、頑張ってくれています。

この試合の1つの収穫は、2点リードの7回表1死3塁の場面で起用されたSean Burnettが無失点で切り抜けたことでしょう。最初の打者を三振。右打者のMatt Kempを歩かせた後、左のAdiran Gonzalezを三振に取りました。最近さっぱりだったにも関わらず、起用したJohnson監督の采配には頭が下がります。これで自信を取り戻してくれれば、ポストシーズンでも使えるメドが立ちます。

これで地区優勝までのマジックは9に減りました。また、ワイルドカードでのポストシーズン進出へのマジックはドジャーズが対象のため、試合開始前の3から1へと減り、王手をかけました。

MVP: Danny Espinosa

9/18 雨天延期 【M10】

ホームに戻ってドジャーズとの3連戦が始まるはずでしたが、雨で延期。

2位ブレーブスがマーリンズと対戦し、9回表に3点差を追いつきながらも延長戦で破れてくれたので、マジックは10に減りました。

ナ・リーグは東地区の5.5差が1位と2位の最小差ですが、ア・リーグはどの地区も3ゲーム差以内と接戦。中でもナショナルズ以上のサプライズとなっているオリオールズが、昨日は延長18回でマリナーズを振り切り、ヤンキースとゲーム差なしまで詰め寄っています。5時間半を超える激闘。シアトルでの試合のため、試合終了は東部時間では午前4時前・・・。すごい。

2012/09/17

BA のマイナーリーグオールスター (Brown, Skole, Benincasa)

Baseball Americaがマイナーリーグの各レベルのオールスターを発表(元記事)。ナショナルズからは、Corey Brown (AAA, OF)、Matthew Skole (A, DH)、Robert Benincasa (SS, RP) の3人。全体で84人が名前を連ねているので、人数としてはまあこんなものでしょうか。

BrownとSkoleの2人は順当。

意外だったのはBenincasaの選出。四球が少なく三振が多いという点は評価できるもののリーグナンバー1のブルペン投手というほどのすごい数字を残したわけではありません(ちなみにAuburnのクローザーは14セーブを記録したDerek Selfが主に務めていました)。スカウティングで高い評価を得ているのでしょうか(個人的には、カレッジワールドシリーズで投げたのをテレビで見たときに、確かにいいスライダー持ってるけど大学生は空振りしてもプロではどうかなと思いました)。ともかく、高評価を得ているのはいいことです。

Robert Benincasa (2012 for Auburn Doubledays)
16G(3SV) 23.1IP 3BB 32K 3.09/1.29

MiLB(シーズン終了後の各賞)

マイナーリーグのレギュラーシーズンが終了。各リーグが発表した各賞の受賞者をまとめておきます。

[AAA]
Corey Brown外野手とCarlos Rivero三塁手がオールスターに選ばれました。
Corey Brown (2012 for Syracuse Chiefs)
554PA 22double 9triple 25HR 71RBI 59BB 139K .285/.365/.523 18SB 
Carlos Rivero (2012 for Syracuse Chiefs)
498PA 28double 10HR 33BB 87K .303/.347/.435 6SB 

[AA] 
なし。

[A+] 
なし。

[A]
Matthew Skole 三塁手がリーグMVPに選ばれました。もちろんオールスターにも。27本塁打は2位に8本差の独走トップ、92打点は2位。出塁率、長打率でもリーグトップと文句なしの受賞となりました。
Matthew Skole (2012 for Hagerstown Suns)
448PA 18double 27HR 92RBI 94BB 116K .286/.438/.574 10SB 

[SS]
不明。未発表?

[Rk]
Matt Foat二塁手がオールスターに選ばれました。高打率、そしてリーグ2位の高出塁率をマーク。長打も足もありませんので、伸びシロは限られていると思いますが、ドラフト外入団と思えばよく頑張っています。
Matt Foat (2012 for GCL Nationals)
183PA 6double 1triple 1HR 14BB 18K .333/.404/.401 2SB

9/16 浮かれ気分は吹き飛びました

L1-5@ATL (Season 89-57)
Gio(L19-8) 5.0IP 2ER 4H 4BB 5K 2.95
Desmond 2/4 RBI .293
Zimmerman 2/4 K .284

3連勝と勢いに乗り、このまま一気に地区優勝だと盛り上がって迎えたブレーブスとの3連戦。油断したとは思いませんが、3試合で4点しか取れず、守備の乱れもあり、あえなくスウィープを喫してしまいました。直接対決はもうなくて依然5.5ゲーム差ありますが、浮かれ気分は吹き飛びました。目の前の一戦一戦をしっかり勝っていく戦い方が望まれます。

その3試合目。20勝一番乗りを目指した先発のGio Gonzalezでしたが、制球が悪く苦しい投球。3回裏に四球からの1死1,3塁でChipper Jonesにタイムリーを打たれるなどして2失点。6回無死1,3塁とピンチを迎えたところで降板となりました。110球はいかにも多過ぎ。

ナショナルズ打線は今日も沈黙。6回裏2死3塁からIan Desmondがさすがのタイムリーで1点を返すのがやっと。Gioが作った6回裏の大ピンチをCraig Stammenが無失点で切り抜けたことで流れがくるかと期待しましたが、そんなこともありませんでした。8回裏1死1,3塁でStammenに代わったSean Burnettが3点を失いジ・エンド。最初の打者の一ゴロを処理したAdam LaRocheの本塁送球が完ぺきならスーパープレーだったのですが、さすがに無理。その後、2死2塁から敬遠、四球、タイムリーと続いたのが今のBurnettの状態でしょう。対戦打者4人中3人が出塁では・・・。

移動日を一日挟み、ホームでドジャーズ、ブリューワーズとの7連戦。しっかり立て直しましょう。

2012/09/16

9/15 誤審に泣きブレーブスに連敗

L4-5@ATL (Season 89-56)
Jackson 5.1IP 3ER(4R) 4H 1BB 7K 3.89
LaRoche 1/4 HR(30) R 2RBI
Werth 2/4 R .308

初回にAdam LaRocheの30号2ランで先制(LaRocheの30本塁打はリーグ4位。打点も94まで伸ばし、自己ベストでもある100打点の大台が見えてきました)。さらに、2回には相手エラーが重なってさらに2点をもらい、4-0とリード。先発のJacksonも2点こそ失いながらも、5回を三者連続三振で終えた時点でわずか70球。今日はこのままいけるかなと思われました。(実はここで外出してしまいましたので、後は見ていません)

ところが6回裏に変な落とし穴が待っていました。先頭のMartin Pradoの打球は投ゴロ。Jacksonがグラブに当てて落とした後、落ち着いて一塁に送球。なんでもないプレーでPradoはアウトのはずでしたが、一塁塁審のMarvin Hudsonがなんとセーフの判定。JacksonもLaRocheも、そしてJohnson監督も今季初めての退場処分を受けるほど猛抗議しましたが、判定は変わらず。試合後のJohnson監督のコメントは「この老いぼれの両目でもはっきり分かった」という辛らつなもの。まあどれほど明らかか、リプレイ(動画)をご覧下さい。

ともかくこれで出塁を許すと、次打者Jason Heywardにライトスタンドに運ばれ、あっさり同点・・・。経緯が経緯だけに、何とか勝ちたい試合だったはずですが、7回、8回と勝ち越せずに迎えた8回裏、この回からマウンドに上がったRyan Mattheusが誤算。シングルと2つの四球で満塁とされると、Andrelton Simmonsに対して2-2と追い込みながら、痛恨の押し出し死球。

最終回、ブレーブスの守護神で前日は三者連続三振に抑えられたCraig Kimbrel に対して、1死から代打Chad Tracyがシングルで出塁すると、代走Eury Perezが二盗を試み、送球が乱れる間に3塁へ進み、1死3塁という絶好の同点機を迎えました。が、結局Steve Lombardozzi、代打Tyler Mooreがともに三振でゲームセット。

フラストレーションのたまる敗戦で、連敗。

2012/09/14

9/14 素晴らしい投手戦でしたが・・

L1-2x@ATL (Season 89-55)
Detwiler 6.0IP 1ER 7H 1BB 5K 3.16
Burnett(L1-2) 0.1IP 0ER(1R) 2H 2.44
Harper 2/3 HR(19) R RBI BB K .265

Kris Medlenは今日も絶好調でナショナルズ打線を寄せ付けず、7回までに実に13三振を喫しました。得点は6回表のBryce Harperの流し打ちでのソロ本塁打による1点のみ。チャンスらしいチャンスも作れませんでした。Harperはこれで19号。いい感じのバッティングが続いています。

しかし、ナショナルズ先発のRoss Detwilerも負けていません。ヒットこそ打たれるもののきっちり後続を断ち、6イニングを投げて犠飛による1失点のみに止めました。ランナーを出してもバタバタすることなく、いいボールを低めに集めれば連打はされないという自信が現れていました。低目へのツーシームのコントロールがいい日は大丈夫です。

両軍のブルペン(ナショナルズはRyan Mattheus, Michael Gonzalez, Drew Storen)も踏ん張り、試合は1-1の同点のまま9回へ。9回表はブレーブスのクローザーCraig Kimbrelが気迫のこもった投球で三者三振。盛り上がって迎えた9回裏、いったんはDrew Storenが引き続きマウンドに登りましたが、左の代打が告げられたところでSean Burnettにスイッチ。嫌だなと思ったら、案の定1死から3連打されてあっさりサヨナラ負け。ほんとにあっという間の出来事。せっかくの投手戦が台無しになってしまいました。

ん? 3連打じゃないのか? 最後の打者はショートゴロでIan Desmondの悪送球という記録らしいです。ということでBurnettの自責点にもならず。うーむ。記録はそうかもしれませんが、Burnettの投球内容はひどいものでした。先頭打者の三遊間の打球はDesmondの好守でアウトにしてもらいましたが、続く打者にも三遊間へ打たれてこれは内野安打。そして左打者のMichael Bournに対してカウント1-1から真ん中へ甘いスライダーを投げてライト前へ運ばれて1,3塁。最後の打者も記録はエラーかもしれませんが、打球が緩く、ランナーが好スタートを切っていたので、仮にDesmondの送球が良くてもセーフになっていた可能性は高かったでしょう。不振続きで1週間休みをもらったBurnett。12日の復帰戦でも2死こそ取りながら2人の走者を許したところでStorenの救援を仰いだ上、今日もこの結果。いずれも自責点こそついていませんので、シーズン防御率2.44と相変わらず見た目の数字は「とても良い」ままですが、8月14日以降のこの1か月の登板を集計して見ると、44人の打者に対戦して、20安打、1四球、2死球で23人(つまり対戦打者の半分以上)に出塁を許してしまっています。球威もキレもコントロールもありません。肩が痛いのか、ヒジが痛いのか分かりませんが、このままでは使えません。困った。

直接対決なので当然ですが、マジックは11のままです。

残り19試合

今夜から2位ブレーブスとの直接対決3連戦。マジック11、地区優勝に向けていよいよ大詰めです。しっかり勝って、ブレーブスの息の根を止めてしまうことができるでしょうか。

初戦の先発は10勝目を狙うRoss Detwilerと、7月末に先発に戻されてから8戦7勝(チームは8勝)と勢いに乗るKris Medlenのマッチアップ。Medlenが先発した試合は、2010年5月以降19連勝中というから恐れ入ります。Stephen Strasburgとほぼ同じ時期にTJ手術を受けているため、投球回数制限に絡んだ起用法でよく比較されます。周知のとおりStrasburgは既にシャットダウンされましたが、Medlenは7月までブルペン投手として過ごしたためまだ110イニング。ちょうどプレーオフを投げ切ることができるペースとなっており、「ブレーブスは上手い」と見る向きもありますが、どうなんでしょう。ブルペン投手にはブルペン投手の過酷さがあるはずで、単純にイニング数だけで見るものなのかどうか。こればかりは後年になってみないと分かりません。今は、2人ともが健康に長くプレーしてくれることを願うばかりです。ともかく、プレーオフでの対戦を見据え、今日は土を付けておきたいところです。

さて、そのブレーブスとの3連戦を含めて、ナショナルズの残りは19試合。相手を見ると、なんと全てワイルドカード争いをしているチーム。

9/14-16 @ATL 
9/18-20 Dodgers
9/21-24 Brewers 
9/25-27 @PHI
9/28-30 @STL
10/1-3 Phillies

(NL Wild Card as of 9/13/2012)
WLGBL10STRK
Atlanta8163+5.06-4L3
St. Louis7668-4-6W1
LA Dodgers74702.03-7L4
Pittsburgh72703.02-8L6
Milwaukee72713.57-3W3
Philadelphia72724.08-3L1
Arizona71724.55-5W2






ブレーブスはともかく、カージナルス、ドジャーズ(レッドソックスとの大型トレード後も6勝12敗)、パイレーツ(ここに来ての連敗で確実と思われた20年ぶりシーズン勝ち越しも風前の灯)が失速。これに対して、一度はシーズンを投げたはずのフィリーズ(トレード期限にShane VictorinoHunter Penceを放出)とブリューワーズ(Zack Greinkeを放出)が快進撃で5割越え。十分射程圏に入ってきました。

この好調2チームと計10試合を残しているナショナルズ。そう簡単にはいかなさそうです。逆に言うと、ナショナルズがこれらのチームの命運を握っているとも言えます。ナショナルズファンにとってのベストシナリオは、とっくに地区優勝を決めておいて、最後の3連戦でフィリーズの希望を断つことかな(笑)。ともかく最後の最後まで楽しませてもらえそうです。

今後、ナショナルズが気を付けなければならないのは故障。この時期に完全に健康な選手はなかなかいないと思いますが、ポストシーズンの出場を危ぶまれるような大きな故障だけは絶対避けてください。先日からMichael Morseが左手を傷めて欠場を続けていますが、今はとにかく無理せず、ポストシーズンにしっかり間に合ってくれればいいです。予断ですが、先日、オリオールズのNick MarkakisがヤンキースのCC Sabathiaに死球で左手親指を骨折させられ、監督に肩を抱かれているシーンでは思わず涙してしまいました。負け続けたオリオールズ一筋7年目でようやく向かえた優勝争いを見ているしかないなんて(チームが勝ち進んだらワールドシリーズには間に合うかもしれないそうです)。

2012/09/12

9/12 おかえりLanann 【M11】

W2-0@NYM (Season 89-54)
Lannan 5.2IP 0ER 5H 1BB 2K 2.41
Desmond 2/3 HR(23) R RBI BB K .295
Zimmerman 1/2 HR(22) R RBI 2BB K .287

Stephen Strasburgのシャットダウンを受け、いよいよJohn Lannanがローテーションに復帰。3回の1死1,3塁をはじめ4回を除いて毎回ランナーを出す内容で、支配的とは言えないながら、要所ではしっかりゴロを打たせて6回途中まで無失点。開幕からここまでの経緯を考えると内心はいろいろあったのではないかと推察しますが、マウンドではそんなそぶりは微塵も見せずとにかく淡々と投げて結果を残す、いつものLannanが帰ってきました。

6回裏2死1,2塁でLannanは降板。まだ81球だったので早い判断だなあとは思いましたが、Christian Garcia(0.1IP)、Craig Stammen(1.0IP)、Ryan Mattheus(1.0IP)、Sean Burnett(0.2IP)と小刻みにつなぎ、最後はBurnettが作った2死1,3塁のピンチをDrew Storenが2球で片付ける完封リレー。見事な采配と言うしかないんでしょう。打線が6回無死満塁、7回1死満塁でいずれも点が取れないという拙攻続きで、モメンタムを失っても不思議はないと思いましたが、ブルペンがよく踏ん張ってくれました。

得点はRyan ZimmermanとIan Desmondのソロ本塁打による2点のみ。4回表にZimmermanが22号を打つと、これでチーム2位(1位はAdam LaRocheの29本)に並ばれたDesmondが、8回表に23号ダメ押し弾を打って再びリードしました。

圧倒的な勢いの差を見せ付けメッツをスウィープ(メッツは直前にブレーブスにもスウィープを喫しており6連敗)。貯金はシーズン最多の35。ここに来てブリューワーズにスウィープされた2位ブレーブスとの差は、こちらもシーズン最大の8.5差に開きました。地区優勝マジックは、今日も2つ減って11。順調順調。明日は移動日で、明後日から、そのブレーブスとの最後の直接対決3連戦となります。大一番と言えば大一番ですが、スウィープされても5.5差残ると思えばかなり楽です。

とにもかくにも、今日はLannan。おかえりなさい。多分あと3試合だと思いますが、今日のような投球を続けていけば、自ずと道は開くことでしょう。期待しています。

MVP: John Lanann

9/11 代打Moore 逆転2ラン【M13】

W5-3@NYM (Season 88-54)
Zimmermann 5.0IP 2ER 6H 3BB 6K 3.01
Gorzelanny(W4-2) 1.0IP 0ER 1K 3.05
Garcia(H1) 1.1IP 0ER 3K 1.80
Harper 4/5 RBI .265
Werth 2/2 R 3BB .310
Suzuki 2/4 2R RBI .230
Moore 1/1 HR(9) R 2RBI .283

メッツ先発はGio Gonzalezと最多勝、さらにはサイヤング賞をも争うR. A. Dickey。打ち崩してGioの援護をしたいところでしたが、初回にRyan Zimmermanの犠飛で1点を先制した後は、6回まで追加点を奪えませんでした。

ナショナルズ先発のJordan Zimmermannは悪くはないのですが、なかなか討ち取ることができず球数が積み上がる苦しい展開。それでも4回までは無失点でしのいでいましたが、5回1死から3連打を浴びて2失点。逆転を許しての降板となってしまいました。

そして1-2で迎えた7回表、1死からKurt Suzukiがシングルで出塁した場面で打席に入ったのが代打Tyler Moore。Dickeyの初球、76マイルのナックルを振り抜くと打球はレフトスタンドへの逆転2ラン。鋭いスイングで、打った瞬間それと分かる素晴らしい打球でした。これで9本目、2桁にリーチ。わずか151打席という少ない出場機会の中、驚異的なペースで打ち続けています。Dickeyは結局この回まで。シーズン5つ目の黒星を付けることに成功しました。

逆転した後の7回裏にマウンドに上がったのがChristian Garcia。昇格後5試合目の登板。リードした場面では初の起用となりましたが、しっかり期待に応え、7回は三者連続三振。8回の先頭打者David Wrightをライトライナーに討ち取って降板となりましたが、95マイルを超える球速で打者の手元で大きく沈むツーシームはかなり有効な持ち球。今後ますます登板機会が増えそうです。小刻みにつないで8回も無失点。9回表に2点を追加して、最後はTyler Clippardがソロ本塁打で1点を失いながらもリードを守って31セーブ目。

貯金が今季最多の34。2位ブレーブスはブリュワーズ投手陣にシャットアウトされて完敗。ブリュワーズの先発は元ナショナルズ(2010年1月にウェイバークレームで奪われた)のMarco Estrada。6回2/3を無失点と好投してくれました。ありがとう!(青木もタイムリー二塁打を打ちました。こちらもありがとう!) ということで、地区優勝マジックはまたしても2つ減り、13となりました。ワイルドカードでのプレーオフ出場マジックは、対象チームのドジャーズ(昨日はカージナルスだと思っていましたが、間違い。失礼しました)が負けたので【7】まで減っています。

MVP: Tyler Moore

2012/09/11

MiLB (ポストシーズンも終了)

Hagerstown Suns (A) と Auburn Doubledays (SS) がプレーオフに進出。Hagerstownはあっさり2連敗で敗退。Auburgも3戦目までもちこみましたが、結局敗退。ナショナルズのマイナーシーズンは完全に終了しました。

9/10 3発5点, Gio1失点の快勝【M15】

W5-1@NYM (Season 87-54)
Gio(W19-7) 6.0IP 1ER 3H 5BB 6K 2.93
Zimmerman 1/4 HR(21) R 2RBI 2K .286
Desmond 1/4 HR(22) R 2RBI K .293
Suzuki 1/4 HR(5) R RBI 3K .227

前日は完封負けを喫したナショナルズでしたが、今日は中盤までに3発の本塁打で5点をリードする展開。3回にKurt Suzukiの先制ソロと、Ryan Zimmermanの2ラン。4回にはIan Desmondが2ランで着々と加点していきました。特に、Zimmermanの一発は、制球に苦しみやや不安定だったGioを楽にしたという意味で効果的な一撃だったという印象です。

打線は5回以降はノーヒットに終わりましたが、今日のナショナルズ投手陣にはそれだけあれば十分。Gio Gonzalezは6回をソロ本塁打による1失点にとどめ、リーグ単独トップとなる19勝目を記録。7回以降は4点リードながらRyan Matthews、Drew Storen、Tyler Clippardの現状の最強リレーでしっかり無失点に抑え快勝。

2位ブレーブスがブリュワーズに逆転負け。決勝打を打ったのは青木宣親。ありがとう!マジックは一気に2つ減って15となりました。また、ワイルドカード2位のカージナルスが敗れたため、プレーオフ進出マジックもいよいよ10です(こちらは対象チームが変わりうるので、単純にカージナルスの負けで減るものでもありませんが、とりあえず)。

 MVP: Ryan Zimmerman

2012/09/09

9/9 またNolascoに完封負け

L0-8 Marlins (Season 86-54)
Jackson(L9-10) 4.2IP 6ER 9H 2BB 2K 3.85
Harper 1/3 BB .260

8月28日の試合でも完封負けを喫していたRicky Nolascoの前に、今日も4安打無得点に終わってしまいました。防御率4点台後半のピッチャーなのに。どないなっとんねん!

対するEdwin Jacksonは、そんなにいい当たりじゃないのに内野手の間を抜けるゴロが多かったり、Bryce Harperがフライを太陽に入れてしまったり(記録は二塁打)と、運がなかったとは思いますが、序盤から失点を重ねて5回持たずに降板。今日が29歳の誕生日でしたが、散々な日になってしまいました。

2位ブレーブスは延長10回でメッツを押し切り、5連勝。強いなあ。マジックは17のまま。ゲーム差は5.5と縮まっています。

9/8 2時間半の中断の後、逆転サヨナラ! 【M17】

W7x-6(10) Marlins (Season 86-53)
Detwiler 5.0IP 3ER(5R) 7H 3BB 3K 3.23
Storen(W2-1) 1.0IP 0ER 3K 3.26
Zimmerman 2/4 HR(20) 2R 2RBI BB K .286
Harper 1/4 HR(18) 2R RBI K .259
Werth 1/5 HR(5) R RBI K .312
LaRoche 2/5 K .271
Desmond 2/5 R K .293

初回2本のソロで2失点。とはいえ、この2本、いずれも審判の微妙な判定でボールと言われた直後の投球を打たれたものでRoss Detwilerは気の毒というしかありません(Gio Gonzalezが主審にクレームをつけて退場処分を受けています)。リプレイを見ても、やっぱりストライクだったように見えます。

ともかくこれで先制を許すと、その後(珍しく)Adam LaRoche のエラーなどもあって失点を重ね、Jesus FloresとBryce Harperのソロなどで反撃したもののMark Buehrleを捕えきることができず、6-3とリードされて8回裏へ。ようやうBuehrleが降板してくれた期を逃さず、無死1塁からRyan Zimmermanのレフトへの2ランで1点差に迫ると、さらにMichael Morse、LaRocheの連打などで1死2,3塁。同点さらには逆転のチャンスでしたが、Danny Espinosa、そしてRoger Bernadinaが三振に倒れ、今日も一歩とどかないまま終わるのかと思われました。

が、ここで天の助けが。9回表をTyler Clippardが無失点で終えたところで嵐が来襲し中断。竜巻警報が出るくらいの洒落にならないくらいの大嵐で、ヴァージニア州の我が家は午後4時から翌朝未明まで停電しました(なので、試合中継は見ることができませんでした)。ワシントンはそこまで被害はなかったようですが、それでも2時間半にわたり中断しました。

再開後は完全にナショナルズの展開。最初の打者Jason Werthがセンターに同点ソロを打ち込むと、10回表をDrew Storenが三者三振。その裏、1死満塁から代打Corey Brownがライトへフライ(結果的にはライトが落としたので安打となりましたが、仮に取られていても犠飛には十分な当たりでした)。

MVPは「嵐を起してくれた天」としたいところですが、そうも行かないので、勝負強く最後に試合を決めてくれたBrownとしておきます。

2位ブレーブスはまた勝ったので、マジックは1つ減って17となりました。

MVP: Corey Brown

9/7 4点差を追いつくも延長10回惜敗 (Strasburg シーズン最終戦)

L7-9(10) Marlins (Season 85-53)
Strasburg 3.0IP 5ER 6H 3BB 2K 3.16
Clippard(L2-4) 0.2IP 3ER 3H BB 3.19
Zimmerman 2/5 triple HR(19) R 2RBI 2K .285
Morse 2/5 HR(13) R 2RBI K .290
Desmond 3/5 double R .292

前回登板の後、あと2登板で今季終了と通告されたStephen Strasburgが登板。8月28日のマーリンズ戦では5回7失点(自責点5)と打ち込まれていたこともあり注目されましたが、初回から3イニング続けて失点して5失点したところで3回裏の第1打席で代打を出されて降板。プロ入り後最悪に近い内容でした。(翌日、Johnson 監督がStrasburgのシーズン終了を発表し、この登板が、ホーム最終戦はずが、シーズン最終戦となってしまいました。)

それでも簡単に負けないナショナルズ。Strasburgの後を受けて2番手で登板した今季メジャー(ナショナルズ)初登板のZack Dukeが4イニングを1失点と好投している間に、一時は6-2とリードされていたものの7回に3点を返すと、8回裏にはMichael Morseがソロ本塁打を放って同点に追いつきました。さらに9回表(投手Drew Stroren)の1死1,3塁のピンチを作りながら併殺で切り抜けたことで、流れはナショナルズかと思いましたが、その裏1死1塁からのBryce Harperのライナーはセンター正面の不運で延長戦に突入。

雰囲気としてはナショナルズが押していたと思いますが、10回表に登板したTyler Clippardが大誤算。適度に荒れているのはいつものことですが、その上球威もなく、1死から連打で1,3塁とされると、Jose Reyesに左中間を破る2点トリプルを打たれるなど3失点。その裏ナショナルズもMorseのシングルで1点返し、続くIan Desmondのダブルで無死2,3塁と攻め立てましたが、四球を挟んで、Danny Espinosa、Roger Bernadina、Jason Werthがそろって空振り三振でゲームセット。惜しい試合を落としました。まあ、序盤の展開を思えば、よく頑張ったという感じで、あまりショックはありませんが。

2位ブレーブスが勝ったため、マジックは18のままで減りませんでした。

2012/09/06

9/6 また9得点, Zimmermann 2桁勝利【M18】

W9-2 Cubs (Season 85-52)
Zimmermann(W10-8) 7.0IP 2ER 5H 1BB 9K 2.99
Suzuki 3/5 HR(3) 2R 3RBI .266
LaRoche 1/3 HR(29) R 2RBI BB .260
Zimmerman 2/4 R 3RBI BB .284
Harper 2/5 triple 2R K .260

先発のJordan Zimmermannは、初回にAnthony Rizzoのソロ本塁打で先制をされる、その裏せっかく追い付いてもらいながら、すぐに2本の三塁打で再びリードを許す不安定な立ち上がり。今日もまたダメかと不安がよぎりましたが、それを救ったのがKurt Suzukiのバットでした。2回裏1死1,2塁でカウント1-2からのカーブを、しっかり溜めて振り抜いた打球は低い弾道でレフトスタンドに飛び込む3ラン本塁打。

これでZimmermannも目覚めたか、3回以降は別人のように立ち直り、6回までに許した走者は1人だけ。7回の先頭打者に二塁打を打たれましたが、ここも無失点で切り抜けて、9-2とリードした状態でお役御免となりました。とにかくストライク先行で打者をどんどん追い込む投球。前回登板で気になったボールの軌道も今日はしっかりムーブしていました。故障の懸念はなさそうです。これで区切りの10勝目。8月9日にリーチをかけてから5試合目にして、ようやく2桁勝利に到達。前回の8失点で跳ね上がった防御率も2点台に戻しました。

打線は今日もカブス投手陣を圧倒。本塁打こそSuzukiとAdam LaRocheの29号2ラン(この3試合で4本目訂正:このシリーズ4試合で5本目でした。凄い)の2本だけでしたが計9点を奪い大勝。

なお、Ian Desmondが5回裏に二盗を決めて、今季16個目の盗塁成功。通算盗塁数を59として、Nyjer Morganを抜いて球団新記録を樹立しました。まだまだ伸ばしてくれると期待しています。

力の差をまざまざと見せ付けカブスを4戦スウィープ。2位ブレーブスは前日に続き1-0で辛勝(しかも捕手からの返球を投手が受け損なっている間に取った1点)。頑張りますね。マジックは1つ減って18となりました。

MVP: Kurt Suzuki

KarnsとSkole が最優秀マイナーリーガー(球団公式)

マイナーリーグのシーズンがほぼ終わるところですが、球団公式のMinor League Player of the Year が発表されました。投手はNathan Karns、野手はMatthew Skole。異議はないでしょう。


Nathan Karns, RHP
13G 71.2IP 87K 26BB 1HR 2.26/1.02 [A+]
11G 44.1IP 61K 21BB 1HR 2.03/0.99 [A]

2009年ドラフト12順目入団。ただ、肩の故障により2010年は全休し、昨季プロデビュー。GCLとSSで13試合55.1イニングを投げて、防御率2.28、イニング数を上回る奪三振と結果を残しましたが、今季開幕前にははっきりいって忘れられた存在でした(BA Prospect Handbookのどこにも名前がありません)。

しかし、迎えた今季は開幕からAの打者を圧倒。6月上旬にA+に昇格するとさらに勢いは増し、2度の週間MVPを受賞するなど手が付けられないほどの好調を持続。8月13日の登板で投球イニングが116イニングに達したところでシャットアウトとなりましたが、大きく評価を上げたシーズンとなりました。(シャットアウトについては、故障歴、昨季がわずか55イニングだったことを思うと妥当な判断だと思います。)

93~95マイルでよく沈む速球と、80マイル台前半のカーブを武器とし、とにかく奪三振が多いことが魅力の投手(ゴロ率も顕著に高い)。シーズン148奪三振は、イニング数が少ないにも関わらず傘下の全マイナー投手で最多でした。将来的にはJordan Zimmermannのような投手になってくれることを願っています。

Matthew Skole, 3B 
18G 76PA 10double 1triple 0HR 12RBI 5BB 17K .314/.355/.486 1SB [A+]
101G 448PA 18double 27HR 92RBI 94BB 116K .286/.438/.574 10SB [A]

2011年のドラフト5順目。契約後、SSで.290/382/.438とまずまずの成績を残しましたが、同じ三塁手に同期のAnthony Rendonがいることもあり、あまり期待していませんでした(開幕前のBAランキングではチーム内17位)。

ところが今季開幕後は打ちまくり、8月中旬にA+に昇格するまでに本塁打、打点を量産。シーズン27本塁打は傘下の全マイナー打者で最多。104打点も2位(1位はJason Martinson)。打率はそこまで高くありませんが、出塁率は2位(1位はBilly Burns)、長打率も2位(1位はSteve Sousza Jr.)で、両者の合計であるOPS .986は独走の1位という見事な成績でした。三振が多いという批判はありますが、四球を選ぶ選球眼もあり、あまり大きな欠点ではないと思います。

将来を考えたとき、課題というは制約は守備。今は三塁手ですが、三塁守備も必ずしも良くないようです(過去2年間の守備率は.916)。しかも、Anthony Rendon、さらにはRyan Zimmermanの存在を考えると、ナショナルズの三塁手としての将来性は乏しいと言わざるを得ません。一塁手あるいはレフトの守備に取り組むときがいずれ来るかもしれません。ま、それもこれもバット次第。こちらは第2のTyler Mooreを期待します。

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参考まで、球団ワシントン移転後の各年のMinor League Player of the Yearを、下に紹介しておきます。

9/5 二夜連続の6発で大勝 【M19】

W9-1 Cubs (Season 84-52)
Gio(W18-7) 7.0IP 0ER 3H 0BB 9K 2.98
Harper 2/3 2HR(16,17) 2R 2RBI 2BB .259
LaRoche 3/4 HR(28) R 3RBI BB K .270
Bernadina 2/5 HR(4) 2R RBI .304
Espinosa 2/5 HR(16) R RBI K .258
Desmond 1/5 HR(21) R RBI 3K .288

前日に続き二夜連続で6本塁打と打線が爆発。初回にAdam LaRocheのタイムリーで1点を先制すると、4回は先頭のRoger Bernadina、Bryce Harperが連続本塁打。Ryan Zimmermanのシングルを挟んでLaRocheが2ランを打ち、ほぼ試合を決めてしまいました。LaRocheは7回裏に三振に倒れるまで、実に9打席連続で出塁(うち3本塁打)と絶好調。さらに6回にBryce Harperがライトスタンド中段に弾丸ライナーを突き刺すと、7回にはIan DesmondとDanny Espinosaがまたも連続本塁打。9回にソロ本塁打で1点こそ与えましたが、カブスのSveum監督をして「大人と子どもが試合をしていると言わざるを得ない」と言わしめる圧勝。

大量リードに守られたGio Gonzalezは余裕の投球。5回までに許した走者はエラーによる1人のみ。前回登板で完封していたこともあり、7回、93球で降板しましたが、無失点で防御率をまた2点台まで落としました。勝ち星もリーグトップタイ(R.A. Dicky)の18勝目。20勝も夢ではないところまできました。

貯金はシーズン最多の32。2位ブレーブスが1-0で辛くもロッキーズを退けたため、ゲーム差は7.5のまま。マジックは19となりました。

MVP: Adam LaRoche

2012/09/05

MiLB(8/27-9/3) Pleffner 週間MVP(SS)

マイナーリーグのレギュラーシーズンが終わりました。Hagertown(A) と Auburn(SS) の2チームはプレーオフに進んだのでもうしばらくシーズンが続きます。

最終週の週間MVPに、AuburnのShawn Pleffner一塁手が選ばれました。2011年の26順目という下位入団。昨季はプレーしておらず、今季デビュー。序盤から3割超追の打率を残していましたが、シーズンが進むに連れてさらに向上し、8月の打率は遂に.361。シーズン打率でも.332でリーグ2位となっています。どこまで期待していい打者なのかはよく分りませんが、頑張っていることは確かです。
Shawn Pleffner 43PA 2double 2HR 8BB 7RBI .343/.465/.571 3SB

☆Lannan 2週連続の完封勝利 [AAA]
前週完封勝利で週間MVPを獲得したJohn Lannanが、メジャー復帰前最後の登板となった30日の試合でまたも完封。これ以上ない状態で終了。なお、同じくメジャー昇格を果たしたZach Dukeも29日の登板で5回2/3 で2失点という成績ながら勝ち投手となり、シーズン15勝目。リーグ最多勝を確定。そしてもう1人のメジャー昇格組、クローザーのChristian Garciaも3試合に登板して許した走者わずかに1人というほぼ完璧な投球で締めくくりました。
Lannan 1GS 9.0IP 0ER 8H 0BB 10K
Duke 1GS 5.2IP 2ER 7H 0BB 4K 
Garcia 3G(3SV) 3.0IP 0ER 1H 0BB 2K 

☆Perez、Brownの2人がいい形で昇格 [AAA]
Eury Perezが昇格前の最後の3試合も安打を放ってメジャーに上がっていけば、数日遅れでメジャー復帰となったCorey Brownも最後の2試合で連続本塁打。2人とも見事な形でAAAのシーズンを終えました(昇格したもう1人、Sandy Leonは3試合を2安打で終了)。昇格ならなかったChris Marrero、Carlos Rivero、Zach Waltersはともに打率2割ちょっとというやや残念な幕切れでした。
Perez 13PA .308/.308/.308 1SB 
Brown 30PA triple 2HR .250/.333/.556 1SB

☆Rendon、Goodwinはもう一つ調子が出ないまま終了[AA]
Anthony Rendonは最終週、全9試合に出場しましたがうち6試合はノーヒットと調子が上がらないまま終わってしまいました。四球は多く、三塁打1本、本塁打2本と長打も出ていましたが、いかんせん打率が・・・。最終戦を本塁打を含む2安打で終えたことがせめてもの救い。Brian Goodwinも似たような感じ。2人ともアリゾナ秋季リーグでの活躍を期待しましょう。
Rendon 30PA triple 2HR .190/.300/.480
Goodwin 30PA 2double .241/.267/.310

☆Skole シーズン100打点突破 [A+] 
今季大いに株を上げたMatthew Skoleが最後までいい感じで終えました。本塁打こそなかったものの5打点を記録して、AとA+と合わせてシーズン100打点を突破。計119試合での104打点ですから、驚異的な水準です。Rich Hague、Steve Souza Jr.、Jason Martinson は残念な終わり方となりました。 
Skole 28PA 3double .308/.357/.423 1SB
Hague 23PA .182/.217/.227
Souza 21PA 1HR .211/.286/.368
Martinson 22PA .000/.091/.000

☆ 最後に光ったPotomac 投手陣 [A+]
Potomac Nationals の先発投手陣が最後に光りました。Matthew Graceは2度の先発でわずかに1失点。Matt Swynenbergは前週に続く6回無失点。期待はずれのシーズンを送ってきたRobbie Rayも最後の登板で好投。Robert Gillamも7回自責点2と好投。最終戦では、Taylor Hillが5回無失点(降雨のため)完投勝利。そろっていい終わり方をしました。
8/28 Grace 6.0IP 1ER 6H 2BB 6K 
8/30 Gilliam 7.0IP 2ER 7H 1BB 3K 
8/31 Swynenberg 6.0IP 0ER 4H 1BB 5K 
9/1 Ray 5.0IP 1ER 1H 4BB 4K 
9/2 Grace 8.0IP 0ER 6H 1BB 2K
9/3 Hill 5.0IP 0ER 3H 1BB 6K  
ブルペン投手でも、シーズン通じて活躍してきた3人がいずれも無失点で締めくくり。
Rob Wort 2G(2SV) 3.0IP 0ER 1H 0BB 4K 
Aaron Barrett 2G(1SV) 2.1IP 0ER  1H 0BB 5K 
Niel Holland 2G 3.0IP 0ER 3H 2BB 2K 

☆Burn, Dykstra, Ramseyがいい終わり方 [A]
Hagerstownではシーズン通じて結果を残してきたBilly Burns、Cutter Dykstra、Caleb Ramseyの3人が最後週も結果を残しました。いずれもどれほど伸びシロのある選手か疑問ですが、それなりに来季への期待を持たせる終わり方となりました。
Burns 20PA .369/.400/.368 2SB
Ramsey 24PA 2double HR .261/.292/.478 3SB
Dykstra 28PA .370/.393/.370

☆ Turnbull Aに復帰, 2012年組出世頭のSchwartzが好投 [A]
Kylin Turnbullがようやく戻ってきました。昨年のドラフト4順目入団で昨季は投げていたなかったためそこそこの期待感を持って開幕しましたが、17試合に先発して防御率5点台と結果を出せないままDL入り。8月の始めからGCLでリハビリ登板を行い、ブルペン投手としてまずまずの結果を残し、最終週に何とか間に合わせました。ケガの箇所・程度はよく分っていません。今後もブルペン投手として育成するのか今だけなのかも分かりません。が、とりあえず希望を持った状態での閉幕となって良かったです。ブルペン投手ではもう1人、昨年の45順目入団のRichie Mirowskiも好成績のままシーズン終了。また、先発投手でもやはり昨年のドラフト9順目のDixon Anderson、そして今年のドラフト組では今のところ出世頭となっている17順目のBlake Schwartz が結果を残しています。
Turnbull 1G 3.0IP 0ER 2H 1BB 3K 
Mirowski 2G(1SV) 2.0IP 0ER 1K
Anderson 1GS 5.0IP 0ER H 3BB 6K
Schwartz 1GS 6.0IP 1ER 5H 0BB 7K

☆ Auburn打線絶好調 [SS] 
週間MVPのShawn Pleffnerを輩出したAuburn打線。Pleffner以外の打者も軒並み絶好調。特にWander Ramosは打席数と盗塁数以外ではPleffnerを上回っており、なぜ週間MVPに選ばれなかったか不思議なほど。この他Brandon Miller、Estarlin Martinez、Carlos Lopez、Narciso Mesa、Mike McQuillanが打率3割超。Tony Rendaも3割にはわずかに届きませんでしたが、シーズン打率を.260台まで上げました。Pleffnerを入れるとなんと8人も紹介させていただきました(笑)。
Ramos 31PA 2double 2HR 11RBI .385/.484/.692
Miller 38PA 3double 2triple 8RBI .324/.395/.529
Mesa 32PA 2double .333/.375/.400
Martinez 40PA 3double HR 7RBI .344/.475/.531 5SB
McQuillan 26PA double 2triple 8RBI .318/.423/.545
Lopez 23PA .350/.435/.350
Renda 35PA double .290/.371/.323 3SB 

☆Mooneyham 2試合好投で締めくくり [SS]
今年のドラフト3順目のBrett Mooneyham投手が2試合に先発して自責点1と好投して締めくくりました。全10試合でのシーズン防御率2.55、WHIP 1.23と内容も悪くありませんでした。29奪三振はやや少ないですが。ブルペン投手では、クローザーを務めてきた同じく今年の9順目のDerek Selfのほか、31順目のMichael Boydenもいい形で終わりました。
Mooneyham 2GS 12.0IP 1ER(2R) 6H 4BB 8K
Self 3G(3SV) 2.1IP 1ER 4H 0BB 2K 
Boyden 2G 3.1IP 0ER 4H 2BB 3K  

☆その他
Trevor Holder 2GS 12.0IP 2ER 13H 2BB 2K [AA]

2012/09/04

9/4 6発でカブスを粉砕 【M20】

W11-5 Cubs (Season 83-52)
Jackson(W9-9) 5.2IP 4ER 7H 1BB 8K 3.63
Garcia 0.1IP 0ER (メジャーデビュー)
Desmond 2/4 double HR(20) R 4RBI 2K .289
LaRoche 4/4 2HR(26,27) 2R 2RBI BB .266
Zimmerman 1/5 HR(18) R RBI 2K .282
Moore 1/4 HR(8) R 2RBI .279
Flores 1/5 HR(5) K .223
Werth 4/5 double 2R RBI K .324

うちも打ったり6本塁打を含む19安打で11点。3回と5回を除く6イニングにわたり得点し、カブス投手陣が繰り出す投手をことごとく粉砕しました。Adam LaRocheは2本塁打を含む全5打席出塁。Jason Werthも4安打とリードオフとして素晴らしい仕事をしました。しかし、今日の打線に火を点けたのはなんと言ってもIan Desmondでした。初回無死1塁で、外よりの速球を叩いてセンター右への先制2ランを放つと、続く2回には2人の走者を置いて初球のスライダーをやはり強く叩いて今度は左中間のフェンス直撃の二塁打。序盤での5得点のうち4点を文字通り叩き出し、試合の流れを一気に作ってくれました。

こうなると先発のEdwin Jacksonはストライクをどんどん投げる余裕の投球。6回途中4失点で降板と、8回を投げきった前回ほど良くはなかったものの、試合を壊しそうな気配はありませんでした。これで今季9勝目。Jordan Zimmermann、Ross Detwilerと3人そろって2桁勝利に王手をかけ、全員達成も十分現実的となってきました。

なお、6回表2死1塁で降板した後を受けてマウンドに立ったのがメジャーデビューとなるChristian Garcia。やや硬い感じはありましたが、96マイルで沈む球筋という素晴らしい速球で詰まらせ、あっさり内野フライで記念すべき最初のアウトをとりました。

2位ブレーブスがロッキーズに完封負け。ゲーム差は7.5と広がり、地区優勝へのマジックナンバーは20となりました。(20まで減ったことで、今日からマジックをカウントしていくことにします。)

MVP: Ian Desmond

2012年8月をふりかえる


[NL EAST End August 2012]
W L PCT GB
Washington  80 51 .611 -
Atlanta  74 58 .561 6.5
Philadelphia 63 69 .477 17.5
New York 62 70 .470 18.5
Miami 59 73 .447 21.5

下旬に5連敗を喫しながらも19勝10敗で今季最高勝率(.655)を記録。15勝14敗と減速した2位ブレーブスとの差を広げました。メッツ、マーリンズが完全に崩壊していく中、ナショナルズをスウィープしたのを含めフィリーズが17勝12敗で7月末の最下位から3位に浮上しました。まあ、もう手遅れなわけですが。

前月は頑張った打撃陣でしたが、今月は総得点9位とやや落ち着いてしまいました。多くのスタッツで中位にとどまり、盗塁数は全体で28位と低迷。結局は投手陣頼み。チーム防御率3.03は3位、WHIP 1.18は6位、奪三振率も6位、被本塁打14本は2位の21本を大きく下回る素晴らしい数字を残しました。やはり今季のチームは投手力で持っています。

[Pitcher of August 2012: Gio Gonzalez]
GS IP W K ERA WHIP
Gio Gonzalez 6 44.1 4 39 2.64 1.17
Ross Detwiler 6 35.2 3 16 3.53 0.95
Edwin Jackson 6 37.2 2 49 3.58 1.19
Stephen Strasburg 5 29.0 4 43 2.79 1.10
Jordan Zimmermann 5 26.2 1 23 4.39 1.46
G IP S K ERA WHIP
Tyler Clippard 12 14.0 8 10 1.50 1.00
Drew Storen  13 10.2 1 8 3.38 1.41
Ryan Matthews 14 12.0 0 9 0.59 0.59
Sean Burnett  12 10.1 0 10 1.74 1.26

勝ち星はタイ、防御率もほぼ同水準、奪三振数(率)とWHIPではStephen Strasburgが上回りましたが、圧倒的な投球イニング数の差、そして1完封を含む2度の完投勝利と、ブルペンを助けるという意味でもチームに大きく貢献したGio Gonzalezを月間MVPとしないわけにはいきません。Strasburgが打たれたのは最後の1登板だけでしたが、仮に6回無失点とった結果だったとしても、Gioを選んだと思います。心配なのは、Jordan Zimmerman。7月までは全登板で6イニング以上を投げていたのに、8月は5登板でわずかに1度だけと不調が続いています。ポストシーズンに向け復調が待たれます。Ross Detwiler、Edwin Jacksonはともに安定した内容でそろって勝ち星を8まで伸ばし、2桁も視野に入ってきました。

ブルペンではTyler Clippardが引き続き安定しており、良かったり悪かったりのDrew Storenを抑えてクローザーの地位を守っています。Sean Burnettは数字より悪い印象。特に8月後半は打たれるシーンが目立ち、メインセットアッパーはStorenに交代しました。今月、素晴らしい投球を続けたのがRyan Mattheus。次第に大事な場面で使われることが増えてきました。

[Hitter of August 2012: Jason Werth] 
PA AVE OBP SLG HR RBI SB
Ryan Zimmerman 128 .315 .391 .441 2 14 2
Adam LaRoche 126 .239 .302 .389 4 20 0
Danny Espinosa 124 .259 .331 .420 5 15 1
Bryce Harper  115 .243 .292 .456 6 16 0
Jason Werth  108 .358 .435 .505 1 12 1
Michael Morse 105 .255 .295 .449 4 15 0
Roger Bernadina  39 .424 .500 .485 0 3 3

DLからの復帰後、リードオフとして起用されているJason Werth。本塁打も盗塁も少なく、その点ではパッとしませんが、極めて高い打率と出塁率でしっかりと役目を果たしてチームに貢献。19得点はチームトップです。文字通り今のナショナルズ打線を引っ張っています。

Adam LaRocheは打率がなかなか上がりませんが、チャンスではしっかり打っており、20打点はチームトップとこちらも仕事をしています。長いスランプが続いていたBryce Harperでしたが、月末に向けて調子は上向いており、チームトップの6本塁打。Ryan Zimmermanも引き続き好調ですが、先月に比べると少し調子を落としました。また、控えの少ない出場機会ながらRoger Bernadinaが2か月続けて驚異的な好成績を記録。密かにシーズン打率も3割を超えています。

2012/09/03

セプテンバー・コールアップ(その2)

先日の第1陣に続き、第2陣の3人が追加昇格。Corey BrownChristian Garciaの噂されていた2人に加え、Zach Dukeも呼ばれました。Garciaは初のメジャー昇格。

Corey Brown, OF 
9G 17PA 1HR 2RBI 0BB 5K .188/.188/.438 [MAJOR]
125G 550PA 24HR 69RBI 59BB 137K .283/.364/.517 18SB [AAA]
オフに40人ロースターから外されたものの、スプリングトレーニングで評価を高めて開幕。AAAで本塁打を量産して5月にメジャー昇格。一度は降格したものの7月に再び昇格するとメジャー初本塁打も記録しました。ロースターの都合で再びマイナー行きとなりましたが、それでもAAAでしっかり結果を残し、3度目の昇格を勝ち取りました。基本は代打要員だと思いますが、リーグ2位タイの24本塁打を記録したパンチ力を発揮してくれることを期待しています。

Christian Garcia, RHP 
27G(14SV) 32.1IP 11BB 38K 0.56/0.90 [AAA]
18G(7SV) 20.0IP 6BB 28K 1.35/0.95[AA]
27歳のブルペン右腕。元々は2004年ドラフト3順目でヤンキースに高卒入団。先発投手として期待されていましたが、2度のTJ手術もあり、2010年シーズンでヤンキースを退団。昨季からナショナルズ傘下に加わり、ブルペン投手に転向。今季はAAで開幕すると、95マイルを超える速球を武器とした素晴らしい投球で結果を残し、6月にAAAに昇格。昇格後はさらに成績を向上し、抜群の安定感でSyracuse Chiefsのクローザーを務めていました。苦労してきた選手なので、メジャー初昇格の喜びもひとしおでしょう。おめでとう。

Zach Duke, LHP
26G(15-5) 164.1IP 39BB 91K 3.51/1.32 [AAA]
メジャー通算48勝の29歳。かつてはパイレーツのエースだったこともあり、昨季もDバックスのローテーション投手でしたが、今季はどこからもメジャー契約を提示を受けられず、ナショナルズとマイナー契約。シーズン通じてローテーションを守り、15勝はリーグ最多勝と結果を残しました。40人ロースターに入っておらず、先発投手は足りているのでメジャー昇格は難しいかと予想されていましたが、1年間頑張ってきたことに報いる意味で昇格させたそうです。ブルペンでの起用となる見込みです。


なお、王建民がDLから復帰しています。マイナーでの調整登板でも滅多打ちに遭っていましたが、果たして使われる機会はあるのでしょうか・・・。

9/3 Detwiler好投でシーズン勝ち越し決定

W2-1 Cubs (Season 82-52)
Detwiler(W9-6) 7.0IP 0ER 4H 3BB 3K 3.15
Clippard(S30) 1.0IP 1ER 2H 1K 2.79
LaRoche 1/4 HR(25) R RBI 2K .260
Zimmerman 1/4 double RBI K .283
Espinosa 2/3 K .255
Desmond 2/4 K .287

Ross Detwilerが素晴らしい投球。どんどんストライクを投げ込む攻めの投球で凡打の山を築いて7回まで無失点。まだ93球だったので、代打を出されなければ、もう1イニングあるいは完投まで行けたかもしれません。実際には2回裏のAdam LaRocheのソロ本塁打による1点しかなかったため7回裏に打席が回ってきたところで代打を送られて交替してしまいましたが、逆に1-0の緊迫した展開で好投を続けた点もDetwilerの評価を引き上げました。シーズン防御率は3.15まで低下しています(それでもチームでは4番手だという点がまたすごい)。もはや一流投手です。

8回裏にRyan Zimmermanの三塁線を破るダブルで一塁からBryce Harperが一気に生還して2点目。好走塁でした。本当はあと1点欲しかった場面でしたが、結果的にはこの1点で必要十分。9回表に登板したTyler Clippardが1点を失いながらもしっかり締めて区切りの30セーブ目。

82勝目。今季の勝ち越しを決めました。もちろん、これで終わりではありません。もっともっと勝利を上積みし、まずは地区優勝を目指して突っ走りましょう!2位ブレーブスはロッキーズに快勝。6.5差は変わらず。

MVP: Ross Detwiler

Strasburgの登板はあと2回

9月2日の試合後、Johnson監督が「Stephen Strasburgの今季の登板はあと2回」と明言しました。雨で順延などがなければ9月12日のニューヨークでの登板が最後となります。2日の6回(無失点)を含め、今季ここまで156.1イニング。あと2登板で170イニング弱となる見通しです。

シャットアウトに異論のある向きもまだ一部にあるようですが、ここ2週間でメディアの大勢も歓迎・容認ムードに変わってきました。これまでも書いてきたように私はもちろんシャットアウト支持です。今季だけでなく、5年も6年もプレーオフに出続けられるチームを作るためには必要な措置だと思います。

個人的にはJordan Zimmermanも190イニングをメドにシャットアウトすべきではないかと思っています(=ポストシーズンは投げさせない)。さすがにフロント・ベンチもそこまではしないと思いますが。

9/2 Burnettまた追い付かれるも81勝目

W4-3 Cardinals (Season 81-52)
Strasburg 6.0IP 0ER 2H 1BB 9K 2.94
Burnett(BS3) 0.2IP 2ER 3H 2.49
Suzuki 2/3 HR(2) R 2RBI BB .224
Espinosa 3/4 RBI K .253
Desmond 2/4 R RBI K .285

前回先発で5回7失点(5自責点)という最悪だったStephen Strasburgが、今日はほぼ完璧な内容で6回無失点。 前回大きく乱れていたコントロールも今日は抜群。全く打たれる気配がありませんでした。2度のピンチはいずれもRyan Zimmerman の送球エラーが絡んだもの(初回のほうは、ハイライトリールに出てもいいような好プレーだったのに一塁審判の誤審でセーフだったもの。)。最大のピンチは自らのワイルドピッチもあって迎えた4回表1死1,3塁でしたが、ここはタッチアップを狙った走者をBryce Harperの好返球でタッチアウト。

するとその裏、Kurt Suzukiがソロ本塁打を打って先制。さらに6回裏にもSuzukiがセンター前にタイムリーを放って、Strasburgが降板した時点では2-0でリードしていました。

ところが、7回表に登板したSean Burnettがまた誤算。簡単に2死を取りながら、シーズン打率2割を切るPete Kozmaにシングルを打たれた後、やはりシーズン打率2割ちょっと3本塁打の8番Daniel Descalsoにライトブルペンに放り込まれて同点とされてしまいました。近頃、出れば打たれるを繰り返しているBurnett。この1か月ほどの間は、対戦打者のほぼ2人に1人に出塁を許す内容が続いています。今日は下位打線と対戦するこの回を選んで登板させたベンチの親心を感じましたが、その思いも叶わず。さらにシングルを打たれたところで降板。これからのシーズン、ポストシーズンを見据えて、なんとか復活して欲しい投手ですが、球速も落ちているようで心配です。

同点となってしまい、Strasburgの勝ち星は消えてしまいましたが、それでそのまま負けるわけにはいきません。直後の7回裏、2死走者なし(先頭のHarperがエラーで出塁しながらZimmermanが併殺。Zimmermanにとっては厄日でした)から、連打で1,2塁とすると、代走Eury Perezの三盗で2死1,3塁。ここで打席に入ったのがIan Desmond。今季はとにかく2死からの打点がものすごく多い印象でしたが、この場面でもきっちりセンター前に弾き返す殊勲の勝ち越し打。まだ左脇腹は完治していないようですが、守備も含めていい仕事をしています。

さらにDanny Espinosaも続いて2点のリードに成功すると、Ryan Mattheusが1点こそ失いましたが、8回も投げきり、9回は久しぶりにセーブシチュエーションでの登板となったTyler Clippardがあっさりと3人で片付けて勝ちました。

これでシーズン81勝目。シーズン5割以上を確定するとともに、球団(ワシントン移転後)の最多勝利に並びました。地区2位のブレーブスは、9回2死まで4点リードされていながら、最後はChipper Jonesの逆転サヨナラ3ランで奇跡の勝利。ゲーム差は6.5のまま。まだまだ簡単には引き下がってくれません。

MVP: Ian Desmond

2012/09/02

9/1 Zimmermann大乱調

L9-10 Cardinals (Season 80-52)
Zimmermann 3.2IP 8ER 8H 1BB 3K 3.01
LaRoche 2/5 HR(24) 2R 3RBI .260
Harper 2/4 double 2R BB K .256
Zimmerman 2/5 R RBI .284

1回裏、相手エラーにも助けられて4点を先制。今日も勝てるかな、と思ったのも束の間。先発のJordan Zimmermannが大乱調でした。2回表に2ランを打たれてまず2点。その裏Adam LaRocheが2ランを打ち返してくれたのに、3回表にまた2ラン。そして、6-4で迎えた4回表。二塁打と2つの死球で2死満塁とされると、Matt Carpernterにあわやグランドスラムというライトフェンス直撃の走者一掃二塁打を打たれて逆転を許してしまい降板・・・。序盤からアウトになったのも多くは外野への大飛球だったので、こうなることは時間の問題だったという感じの内容でした。球速は95、96マイル出ていたのですが、球筋がフラットだったという印象。左打者には変化球が決まらず、そのフラットな速球を狙い打たれました。

それでも好調の打線は6回裏にDanny Espinosaのソロ本塁打と、Ryan Zimmermanのタイムリーで一度は逆転。そのまま8回表を迎えましたが、近頃不調のSean Burnettが今日もダメ。あっさり同点とされてなお2死2,3塁としたところで降板。この場面はDrew Storenが火消ししましたが、そのStorenが9回表に勝ち越しを許し敗戦。残念。

地区2位のブレーブスはフィリーズに破れ、ゲーム差は6.5のまま。リーグ2位のレッズもアストロズに負けました。

2012/09/01

セプテンバー・コールアップ

9月1日。25人ロースター枠が外され、40人ロースターの選手であれば人数制限なくメジャーのベンチに入ることが可能となる日です。今年も例年通り5名程度の選手が呼ばれることになりましたが、若手にチャンスを与える機会だった昨季までと、優勝争いをしている今季では若干意味合いが違います。

AAAのシーズン終了後に追加があるようです(Corey BrownとChristian Garciaとの噂)が、まずはJohn LannanSandy LeonEury Perezの3人がメジャーに合流しました。Perezはメジャー初昇格。

John Lannan, RHP
2G(2-0) 13.0IP 7BB 7K 3.46/1.23 [MAJOR]
24G(9-11) 148.2IP 50BB 86K 4.30/1.44 [AAA]
失意の降格、トレード志願から始まった今季。2度のスポットスタート(きっちり2勝)を除いてAAAのローテーションを守り、気が付けば9月となりました。AAAでの最後の2登板を連続完封で締めくくり、万全の状態。あと2,3回と言われているStephen Strasburgの穴を埋める形でローテーションに入ると言われていますが、それまではどうするのか(ブルペンに入るのか)は不明。Strasburg以外の先発陣も疲労がたまっている時期なので、6人ローテーションにしてもいいと思うのですが、どうでしょうか。Lannanが今季のポストシーズンそして来季のナショナルズでどういう役割を果たすのかは全く不透明ですが、この1か月で結果を残すことが大事なことは本人が一番分かっているでしょう。

Sandy Leon, C
10G 32PA 0HR 2RBI 3BB 10K .250/.344/.321 [MAJOR]
19G 64PA 2HR 4RBI 12BB 12K 346/.469/.558 [AAA] 
40G 149PA 1HR 19RBI 9BB 16K .311/.358/.422 [AA] 
招待選手として参加したスプリングトレーニングで既に首脳陣の目にとまっていたようで、開幕からAAでプレーしていましたが、5月にWilson Ramosが故障離脱した際に最初にメジャーに呼ばれました。ところが、デビュー戦で負傷退場。一時はシーズン絶望かと言われましたが、しっかり直して6月末にはプレー再開。7月後半に今度はJhonathan Solanoの故障で再昇格。その後は控え捕手としてしっかり仕事をしていましたが、Kurt Suzukiのトレード獲得に伴いAAAに降格。これが初めてのAAAでのプレーとなりましたが、当然のように好守で活躍していました。開幕前は守備型捕手という下馬評でしたが、いやいや今季はよく打ちました。3番手捕手ということで出場機会は限られるでしょうが、来季のロースター争いを見据えていいプレーをしてくれるといいなと思います。

OF Eury Perez 

40G 173PA 0HR 10RBI 8BB 26K .333/.373/.390 20SB [AAA]
82G 373PA 0HR 30RBI 7BB 53K .299/.325/.342 26SB [AA]
ドミニカ出身の中堅手。17歳で契約してから、どのレベルでも安定して高打率、盗塁を記録し、着実にステップアップしてきました。今季はAAで開幕し、7月にAAAに昇格。昇格後はそれまで以上に打ち、実に出場40試合中36試合で安打を記録。パワーがないことは仕方ないとして、もう少し出塁率を向上するとメジャーでもレギュラーになれる選手だと思うのですが。まだ22歳。今後の成長に期待。今季はまず代走、守備固め要員として起用されることでしょう。光るものを見せてくれることを期待しています。

その他、DL入りしていたMark DeRosaが復帰。

一方、Henry Rodriguezはヒジを手術して今季終了という情報も入ってきました。王建民はAAでも打ち込まれていますので、もうナショナルズで見ることはないかな・・・・。

8/31 Gio メジャー初完封で80勝目

W10-0 Cardinals (Season 80-51)
Gio(W17-7) 9.0IP 0ER 5H 3BB 8K 3.10
Werth 3/3 double 3R RBI 2BB .316
Zimmerman 2/5 HR(17) 2R 2RBI .282  
Harper 2/4 R 2RBI BB K .254

先発のGio Gonzalezは3回までパーフェクトに抑える好スタートを切ると、大量リードに守られて余裕の投球。8回までちょうど100球。9回は2人の走者を許してやや苦しみましたが、ファンからの「Let's go Gio」の声、バックネット裏に陣取った母親の声援に応え、最後はShane Robinsonをセンターフライに討ち取り、見事に自身初の完封勝利を飾りました。リーグ最多タイに並ぶ17勝目。

打線は初回にAdam LaRocheの2点タイムリーで先制するなど序盤から好調。引っ張ったのはJason Werth。3安打2四球と全5打席で出塁。リードオフの役割を見事に果たしています。3回にはそのWerthを含め4本のタイムリーが出て、6-0とリードを広げ、先発のAdam Wainwrightをノックアウト。さらに5回にはBryce Harperの2点タイムリー、そして8回にはRyan Zimmermanが2ラン本塁打で止めを刺しました。

8月最後の試合を快勝。80勝目で早くも昨季の勝ち星に並びました。2位ブレーブスは9回まで1点リードしていながら追いつかれ、フィリーズに逆転負け。ゲーム差は6.5。

MVP: Gio Gonzalez