2015/03/31

ST 3/30 慌ただしい1日

トレードが2件にマイナー契約が1件。故障者周りにもいろいろなことがあった実に慌ただしい1日となりました。結果として、開幕ロースター争いは一層混沌としています。

●まず朝にSandy Leonがレッドソックスへ金銭トレードされ、カージナルスとの試合中にメッツとの間でJerry BlevinsとMatt den Dekkerを交換トレード。そして夕方にはReed Johnsonのマイナー契約が発表されました。詳細は別記事にまとめていますが、例によって「オプション」がキーワードとなっています。

●先発はMax Scherzerの番でしたが、Scherzerはマイナーリーガー相手に最終調整(予定通り)。ということで、今日はTaylor Jordanがカージナルス相手に登板。4回2失点(自責点1)でしたが、シンカーがきっちり低めに集まっており、評価を上げる内容でした。

●2番手で投げたXavier Cedenoは、Blevinsのトレードにより開幕ロースター入りがぐっと近づいたはずですが、今日は2失点。ただ、1死2,3塁のピンチで左打者のJason Heywardから三振を奪った投球は収穫といえるでしょう(その直後に右打者のMatt Hollidayに2点タイムリーされた)。

●3番手で投げたDrew Storenがイニング途中でトレーナーを呼んで降板しヒヤリとさせましたが、右足親指のマメが原因ということで(少しペースは落ちますが)大事なし。安心しました。

●Ryan Zimmermanが予定通り3番ファーストで復帰。センター前へのタイムリーを打つなど、まったく問題なし。

●1番センターで出場のMichael Taylorが二塁打1本と、見事なダイビングキャッチで魅せました。

●ベンチ入りを争う選手では、いずれも先発出場したTony Gwynn Jr.が4打席凡退で終わったのに対して、Ian Stewartは4打数2安打(1二塁打)、Dan Ugglaは2打数1安打(二塁打)2四球でアウトになった打席もいい当たりのショートライナー。Clint Robinsonは4打数1安打。

●ショートで先発したDanny Espinosaは4打席凡退(打率.146)、Kevin Frandsenは2打席凡退(同.086)。少しくらい上向いて開幕してもらいたい。

●最後に故障者関連。Jayson Werthがマイナーの試合でこの春初めて打席に立ちました。Casey JanssenのMRIの結果は右肩の炎症。とりあえず手術は必要ありませんが、しばらく投球できず開幕DLが確定。また、Anthony RendonがJames Andrew医師の意見を聞きに行っています。。。

ロースター異動まとめ (2015年3月)

3/2 Tony Gwynn Jr.外野手とマイナー契約
3/7 Rafael Bautista、Derrick Robinsonの両外野手をマイナーから招集
3/17 Jeff Kobernus内野手をリリース
3/30 Sandy Leon捕手をレッドソックスにトレード
3/30 Jerry Blevins投手とMatt den Dekker外野手のトレード
3/30 Reed Johnson外野手とマイナー契約

2015/03/30

STノート⑤ あと1週間!

開幕まで1週間!フロリダでのオープン戦も残すところわずかに4試合。スプリングトレーニングもいよいよ最終コーナーに差しかかりました。

明日からは基本的に毎日更新することを予定しており、今日はその前に故障者情報のまとめと各ポジションの状況/見通しを確認しておきます。

●故障者関連
足首をくじいて22日の先発を回避したStephen Strasburgが28日の試合に登板(結果はいまいちでしたが)、Drew Storenも27日に復帰して1イニングを無失点。Yunel Escobarも全く問題なく出場して打席でも結果を残しており、この3人は開幕に間に合った感じです。27日の試合でファーストを守り、ダイビングキャッチで肩から背中を痛めて途中退場したRyan Zimmermanもひやりとさせましたが、29日には通常通りに守備・打撃練習を行っており、30日には出場予定とのこと。

引き続きリハビリ中の選手の中では、Jayson Werthが打撃練習を開始。近くマイナーの試合では打席に立つようですが、どうやら時間切れで開幕には間に合わなさそうです。Denard Spanも順調にリハビリを続けている模様。一方、ヒザ痛が長引いているAnthony Rendonと肩痛のNate McLouthの2人は開幕には間に合わなさそうです。

そして29日、新たにCasey Janssenが肩のMRI検査を受けることが明らかになりました。セットアッパーとして期待され、順調に過ごしているかと思われましたが、肩の後ろの痛みがなかなかひかないということで23日を最後に登板を回避していましたが、ここにきて検査となりました。程度は分かりませんが、調整遅れは否めず、開幕DLの可能性も出てきました。

●各ポジションの状況

◎捕手(2)
Wilson RamosJose Lobatonが順調。Sandy Leon(21AB .286/.318/.333)も最低限の結果は残していますが、(オプション切れのため)ウェイバーにかけられるか、トレードされる可能性が高そうです。
※ Leonをレッドソックスにトレードという情報が入ってきました!

◎内野手(4)
ファーストのZimmermanとセカンドのEscobarの2人は上記のとおり間に合う見込み。ショートのIan Desmond(44AB .250/.306/.364 18K)も数字は相変わらずですが、少なくとも健康に過ごしています。なお、契約延長への話は一切伝わってきていません。

問題はサード。レギュラーと目されたRendonは間に合いません。40人ロースターの選手で候補となりうるのはKevin Frandsen(33AB .091/.225/.091)とDanny Espinosa(44AB .159/.229/.273)ですが、いずれも深刻な打撃不振。マイナー契約のIan Stewart(38AB .263 .333 .526 3HR)が結果を残していますが、直近1週間は7打席凡退と減速気味。25-29日の5試合は3試合にEspinosa、2試合にStewartが先発出場。これまで経験のないポジションにもかかわらずEspinosaの守備力が高く評価されており、有力になりつつあります。

◎外野手(3)
レギュラーと予定していたうち、ライトのBryce Harperだけは28,29日に2試合連続特大ホームランと調子を上げてきていますが、レフトのWerthとセンターのSpanの2人はDLで開幕を迎える見込み。

開幕センターの最有力候補はルーキーのMichael Taylor(50AB .340/.365/.740 4HR)。Spanの故障が明らかになった直後にWilliams監督から事実上の指名を受けた後も攻守で結果を残してきました。打順が1番になるのか下位になるのかが注目されます。

レフトはオープン戦序盤からしっかりと結果を残してきたTyler Moore(50AB .320/.327/.580 8double)でほぼ確定。キャンプ当初は、オプション切れのためトレード候補とさえ言われていましたが、常時出場すれば結果を残せることを証明し、またレフト守備も無難にこなせること、ファーストのバックアップとしても有用なことから地位を確立しました。

◎ベンチ(4)
残る野手陣でメジャー契約を結んでいるのはFrandsenのみ。どんなに打撃不振でも内外野どこでも守れるというユーティリティ性の高さから開幕ベンチ入りは確実でしょう。

残るイスはあと3つ。これを以下の5人のマイナー契約の選手が争います。ここまでの結果は以下のとおり。

Tony Gwynn Jr. 40AB .375/.457/.550
Clint Robinson 44AB .341/.408/.636
Dan Uggla 37AB .270/.426/.486
Ian Stewart 38AB .263 .333 .526 3HR
Mike Carp 37AB .189/.326/.189

このうち、センターの守備力も高く評価されているGwynnは、レギュラーを務めるのがルーキーのTaylorということもあってほぼ確実と見られます。実績という点では最も少ないRobinsonですが、ファーストに加え、ほとんど未経験だった外野手(両翼)としてもまずまずできることを示しており、また左のパワーバットとして評価を上げています。Ugglaについては、打撃はともかくセカンドしか、しかも低レベルでしか守れないため使い勝手は悪いですが、Mooreがレギュラーとして出場することになった状況では右の代打としての起用が考えられます。Stewartは左打ちということで、右打ちに専念することになったEspinosaとサードでプラトーンを組むという可能性も考えられます。Robinsonと役割が被るCarpは厳しい立場となっています。

◎先発ローテーション(5)
Max Scherzer(20.0IP 1.35/0.80)、Jordan Zimmermann(19.2IP 1.37/1.12)、Gio Gonzalez(13.2IP 2.63/1.10)の3人は全くもって順調に調整中。小さな故障に見舞われたため調整が遅れ気味のStrasburg(9.2IP 5.59/1.45)ですが、開幕には間に合わせてくれるでしょう。最も心配なのはDoug Fister(16.2IP 7.02/1.74)。特に被本塁打が6本もあるというのは懸念材料。それでも健康に過ごしているようなので、ローテーション投手は当初予定の5人で確定です。

◎ブルペン(7)
左手有鈎骨の除去手術で2週間ほど休んだStorenでしたが、無事クローザーとして開幕を迎えられそうです。

JanssenがDL入りすることになった場合、セットアッパーを務めるのはAaron Barrett(9.0IP 2.00/1.00)かBlake Treinen(8.1IP 0.00/0.72)となりそうです。2人ともオプションを残しているので、マイナーで開幕する可能性もありましたが、しっかり結果を残し開幕メジャーをほぼ当確としています。特にBarrettは昨年のNLDSでの悪夢からよく立ち直りました。左腕ではベテランのMatt Thornton(4.2IP 1.93/1.29)も確実。

キャンプ入りした当初は当確と思われていたCraig Stammen(10.2IP 7.59/1.50)、Jerry Blevins(8.0IP 9.00/1.38)、Tanner Roark(11.2IP 9.53/2.12)の3人。順当ならこれで7人となるのですが、打ち込まれています。Small Sample Sizeで片付けられるのかもしれませんが、Roarkについては、登板した7試合全てで2安打以上を許し、うち5試合で失点という惨憺たる結果。28日の試合の映像を見ましたが、速球にキレがなく、制球も甘く、ことごとく鋭い当たりを打たれていたという印象(Ugglaのエラーに足を引っ張られましたが…)。。。ブルペンに「降格」となったことについて、「チームのためにできることは何でもやる」と発言するなど前向きで大人な対応を評価されてきましたが、このまま開幕メジャーのブルペンで使うのはあまりにも不安。いっそSyracuse(AAA)で先発投手として調整させたほうが、長期的にはチームにとっても本人にとっても良いのではないかとさえ思い始めました。

もし仮にRoarkのオプションなどで席が空いた場合、あるいは8人ブルペンで開幕する場合の候補としては、Xavier Cedeño(8.0IP 3.38/1.00)、Rafael Martin(5.2IP 1.59/1.41)、Rich Hill(6.1IP 2.84/1.42)の3人が残っています。このうち有力なのはオプション切れのCedeño。もしナショナルズでロースター入りが果たせない場合でも、ウェイバーで他球団に取られることは確実な結果を残しています。マイナー契約のMartinとHillも評価を高めていますが、さすがにこのタイミングでのベンチ入りはないでしょう。

2015/03/26

My Top 10 Prospects 2015 の前に

今年も開幕前にMy Top 10 Prospetsを選ぶことを予定していますが、その前に昨年の10人を振り返っておきます(年齢、開幕時の所属は2014年シーズン開幕時点)。

[PITCHERS]
Lucas Giolito, RHP, 19, A 
A.J. Cole, RHP, 22, AA
Jake Johansen, RHP, 23, A 
Felipe Rivero, LHP, 22, AA 
Jefry Rodriguez, RHP, 20, A

[HITTERS]
Drew Ward, 3B, 19, A
Michael Taylor, OF, 23, AA
Tony Renda, 2B, 23, A+
Rafael Bautista, OF, 21, A
Pedro Severino, C, 20, A+ 

総評すれば、期待通り!の1年でした。

完全な期待外れに終わったのはJohansenくらい。Felipe RiveroとJefry Rodriguezの2人は故障もあってやや物足りませでしたが、好投した時期もあり期待感を残しています。一方、GiolitoとColeの投手プロスペクトのトップ2、それに5人の野手はそろって好成績を残し、しっかりステップアップ。期待していた選手がしっかり伸びるというのは、マイナー組織の在り方として素晴らしいことです。

続いて、各プロスペクトランキングのトップ10をまとめておきます。


※ BA、BP(Trea Turner, Joe Ross, Steven Souzaが絡むトレード前)、Sickels、Fangraphs、MLB.com(形式上パドレス傘下のTurnerを除く)

全てのランキングでGiolitoが1位であることに異論はないでしょう。続いて共通して評価を受けているのがTaylorとTurnerの野手2人。ColeとReynaldo Lopezの2人はやや評価が割れています。この他、全ランキングに登場しているのが、Ross(BPでは対象外ですが、おそらく入るでしょう)、Wilmer Difo、Erick Feddeの3人。ここまでの8人が中核となるプロスペクトということができるでしょう。

さて、どの10人を選ぼうかなあ。

2015/03/25

STノート④ (3/19-3/23) Escobarデビュー

オープン戦が始まる直前に脇腹を痛めて調整を続けていたYunel Escobarが23日のヤンキース戦で実戦デビュー。1番セカンドで先発し、第1打席でサードへの内野安打(全力疾走)、第2打席はいい当たりのレフトフライ。守備では、最初のプレーは併殺の流れで一塁へ悪送球してしまいましたが、その後はダイビングキャッチも決めるなど、問題なし。開幕には十分間に合うタイミングでの復帰。故障者関連では久しぶりにいいニュースとなりました。

この試合の前に、Williams監督がMax Scherzerが開幕投手を務めることを明らかにしました。Scherzerにとっては初の開幕投手(タイガースではJustin Verlanderの指定席だった)。2012-14年に3年連続で開幕投手を務めていたStephen Strasburgでしたが、この春は小さな故障で登板をスキップしており(下記)、今回は譲ることになりました。

●故障者関連
Strasburgが20日の練習中に足首をくじいてしまったため、予定していた22日の登板を回避。同日にブルペンセッションをこなしており大事ないとのことですが、次回登板もスキップすることが明らかにされており、やや心配です。

リハビリ中の選手のうち、Escobarについては上記のとおり。Jayson Werthはマイナーの試合で守備についています。まだ打席には立っていませんが、本人は開幕に間に合わせるつもりのようです。Drew Storenは投球練習を行っており実戦復帰も間近。こちらは開幕には間に合わないことが確実ですが、Denard Spanもできるトレーニングを開始している模様。以上は順調な選手。

心配なのは、引き続きヒザの痛みが残るAnthony Rendonと肩の不調を訴えているNate McLouthの2人。開幕に間に合うかどうか非常に怪しくなってきました。

●外野手争い
Spanに代わって開幕センターへの期待が高まっているMichael Taylor。19日の試合は4打数4三振と最悪の結果でしたが、22日はJustin Verlanderから2本のホームラン。しかも1本は右へ1本は左へと両方向へのパワーを発揮。ここまで37打席で.324/.342/.730、3本塁打という数字は立派。懸念があるとすれば1四球に対して11三振を喫していること。下位を打たせるほうがいいんでしょうね。

Tyler Mooreも引き続き好調を維持しており、やはり37打席で.351/.359/.676という数字。やはり1四球に対して7三振という点は気になりますが、開幕ベンチ入りは確実の情勢です。

Tony Gwynn Jr.とClint Robinsonも悪くない打席を続けていますが、Kevin Frandsenは打率1割を辛うじて上回る程度と甚だ深刻な打撃不振に陥っています。

Taylor 5/13 double 2HR 4R 2RBI BB 4K
Moore 3/10 2double R RBI K
Gwynn Jr. 2/8 triple R BB K
C. Robinson 1/8 3BB 3K
Frandsen 0/8 2RBI 2BB

●誰がサードを守るのか
上記のとおりRendonの開幕DLが現実味を帯びてきた中、サードを誰が務めるのかという問題が生じています。いまさらRyan Zimmermanを戻すという選択肢はフロント・ベンチは考えていない模様で、オープン戦ではKevin Frandsen、Ian Stewartを主に起用してきましたが、Frandsenは上記のとおりの大打撃不振。マイナー契約のStewartは22日の試合で3打数3安打と固め打ちするなどでここまで.323/.400/.645、3本塁打と結果を残し、名乗りを上げています。また、21日にはDanny Espinosaがサードで先発出場。プロ入り以降マイナーでも守ったことのないサードでしたが、さすが、きちんとこなせるようです。ただ、こちらも(対右投手でも右打席に専念している)打撃は.156/.229/.313低迷中。サードが大きな穴になる恐れが出てきました。

Stewart 3/10 HR 2R RBI K
Espinosa 2/12 double 2R RBI 4K

●先発ローテーション
上記のとおりStrasburgが登板を回避しましたが、その代役で投げたA. J. Coleを含め他の先発陣はしっかり結果を残しています、と書いていたら、23日の試合でDoug Fisterが2本のホームランを含む4失点と打ち込まれました。まあ、故障でなければ良しとしましょう。Taylor Jordanは3試合連続の無失点(直後にマイナー行きを命じられましたが)、Tanner Roarkも4度目の登板でようやく無失点に抑えました。

Scherzer 5.0IP 1ER 3H 0BB 6K
Zimmermann 5.0IP 1ER 8H 0BB 4K
Gio 4.0IP 0ER 2H 1BB 5K
Roark 3.1IP 0ER 5H 6K
Jordan 3.0IP 0ER H BB K
Fister 4.1IP 4ER 7H 0BB 4K

●その他
その他の選手については◎▲☆で紹介しておきます。

◎よくできました
Barrett 2.0IP 0ER H
Stammen 2.0IP 0ER 4K
Treinen 2.0IP 0ER BB K
Harper 3/9 HR 2R RBI 4BB 2K
Desmond 3/9 double R 2RBI BB K
Ramos 3/9 2R 2RBI 3K
Uggla 3/7 HR R 2RBI 2BB K
Ka’aihue 3/7 double HR R 2RBI
Leon 3/6 double RBI

▲がんばりましょう
Blevins 2.0IP 2ER H BB 4K
Cedeno 2.0IP 3ER 3H 2K
Bell 1.0IP ER(2R) 2H BB K
Meek 1.0IP 3ER 4H 1BB 2K

☆プロスペクト
Cole 3.2IP 2ER 1H 2BB 5K
Grace 1.0IP ER
Skole 1/3 R RBI K
Ward 1/2 (23日の試合に8番サードで先発)

2015/03/20

Sickels:Top 175 Prospects (Giolito 3位!)

John Sickelsさんから全体175プロスペクトが発表されていました(元記事)。

全体トップ10はこちら。我らがナショナルズのLucas Giolitoが堂々の3位です!

1. Kris Bryant, 3B, CHC
2. Carlos Correa, SS, HOU
3. Lucas Giolito, RHP, WAS
4. Julio Urias, LHP, LAD
5. Addison Russel, SS, CHC
6. Byron Buxton, OF, MIN 
7. Jorge Soler, OF, CHC 
8. Corey Seager, 3B, LAD
9. Daniel Norris, LHP, TOR
10. Tyler Glasnow, RHP, PIT

この他、ナショナルズのランキング入り選手はこちら。

63. Michael Taylor, OF
68. A.J. Cole, RHP
91. Trea Turner, SS
143. Joe Ross, RHP
150. Reynaldo Lopez, RHP

組織内ランキング(リンク)が発表された時点では、Lopezの上にWilmer DifoとErick Feddeが入っていましたが、ここではどういうわけかLopezだけがランクインしていますね。

2015/03/19

STノート③ (3/14-3/18) 投手陣は順調

若手が少しずつカットされている以外は大きな動きはありませんでしたが、またローテーションが一回りしましたので、状況をアップデートしておきます。

●故障者関連
Jayson Werthはティーバッティング、キャッチボールを行うなど調整中。Yunel Escobarも守備練習を再開し、順調なら打撃も近々再開予定。Drew Storenも投球練習を再開(ただし、捕球はできない。)。この辺りは、時期はともかくとして良い方向に進展しています。心配なのは、Anthony Rendon。膝の状態が思わしくなく、まだ野球の動きができる状態ではないとのこと。うむむむ。そして、Nate McLouth。11、12日と続けてDHとして出場した後、肩の異常を訴えてまた欠場中です。

●外野手争い
開幕戦のレフトとセンターは依然としてTyler MooreとMichael Taylorが有力ですが、2人ともやや減速してきました。ここでもうワンプッシュしてほしいタイミングです。対抗馬として名乗りを上げつつあるのが、マイナー契約のTony Gwynn Jr.とClint Robertsonの2人。素晴らしい成績でアピールしています。とはいえ、2人とも実績に乏しく、いきなり開幕というのは考えにくいですが、もしWerthに加えてMcLouthまでDLで開幕ということになれば、ベンチ入りしてくる可能性は出てきました。他の選手達はかなり苦戦しています。

Taylor 3/13 2triple 2R 3K SB
Moore 2/11 double BB 2K
Gwynn Jr. 4/11 HR 2R RBI 3K
C. Robertson 4/9 double triple HR BB R 2RBI 2K

●先発ローテーション
前回登板を回避したStephen Strasburgが17日の試合で4回を無失点に抑えたのをはじめ、各投手順調に調整を進めています。もちろん、Gio GonzalezやTanner Roarkのように打たれた投手もいましたが、とにかく故障なく調整していれば十分です。レンジャーズのダルビッシュ有やメッツのZach Wheelerなど、この春もTJ手術を受ける投手が続出していますが、そんな話が出てこないだけ十分です。

開幕投手については、Williams監督はノーコメントを貫いています。中4日を保つ計算ならStrasburgとなりますが、オフ日もあり、なかなか簡単な話ではありません。個人的にはStrasburgの4年連続を期待しています。

●その他
上記も含めて、スタッツを毎年恒例の◎▲☆で紹介しておきます。

◎よくできました
Scherzer 4.0IP 0ER H BB 3K
Zimmermann 4.0IP 0ER(1R) 3H 1BB 3K
Strasburg 4.0IP 0ER 3H 5K
Stammen 3.0IP 0ER H K
Cedeno 1.2IP 0ER
Treinen 2.0IP 0ER(2R) 3H 3K
Barrett 1.2IP 0ER H BB K
Jordan 2.0IP 0ER H K
Stewart 3/10 double HR 2R 2RBI BB 2K

▲がんばりましょう
Frandsen 0/7 K
Espinosa 1/11 BB 5K
Gio 2.2IP 4ER 4H 2BB 2K
Roark 2.2IP 4ER 4H 1BB 1K
Bell 2.0IP 3ER 4H 2BB
Blevins 0.2IP 3ER 2H 1BB 2K

☆プロスペクト
Cole 3.0IP 1ER 2H 2K
Rivero 2.0IP 0ER 1H 2K
Grace 2.1IP 0ER 3H 2K
T. Hill 1.2IP 2ER 4H 2K
Difo 1/6 RBI 2K
Skole 4/8 HR R 2RBI BB 3K

2015/03/14

MLB.com: Nationals Top 30 Prospects

MLB.comのナショナルズのプロスペクトランキングが出ました(リンク)。

1. Lucas Giolito, RHP
2. Michael Taylor, OF
3. A.J. Cole, RHP
#. Trea Turner, SS
4. Reynaldo Lopez, RHP
5. Joe Ross, RHP
6. Erick Fedde, RHP
7. Jakson Reetz, C
8. Wilmer Difo, SS
9. Drew Ward, 3B
10. Austin Voth, RHP
11. Pedro Severino, C
12. Nick Pivetta, RHP
13. Jefry Rodriguez, RHP
14. Brian Goodwin, OF
15. Victor Robles, OF
16. Felipe Rivero, LHP
17. Drew Vettleson, OF
18. Rafael Bautista, OF
19. Jake Johansen, RHP
20. Spencer Kieboom, C
21. Robbie Dickey, RHP
22. Matt Skole, 1B
23. Tonny Renda, 2B
24. Anderson Franco, 3B
25. Taylor Hill, RHP
26. Raudy Reed, C
27. Christopher Bostick, 2B
28. Sammy Solis, LHP
29. Jeff Kobernus, 2B
30. Matt Purke, LHP

さすがにオフィシャルサイトだけあって形式的にはまだパドレス傘下に置かれているTrea Turnerは入っていませんが、全体トップ100の順位から、3位のA. J. Coleと4位のReynaldo Lopezの間に入ることは間違いないのでリストに追加しておきました。

トップ10あたりまでの顔ぶれ・順位に驚きはありません。下位まで見ても、一番の驚きがMatt Purkeが30位に残っていることくらい。まあ、無難なリストですね。

30人も並べているので傘下でプロスペクトと呼べる選手はほとんど網羅していますが、あえて他の選手を並べるとすればこんな感じでしょうか。この辺りから1人でも2人でも伸びてくる選手がいるといいなあくらいの感じです。

(ドラフト組)
Travis Ott, LHP(2013-25); Domenick Mancini, RHP(2014-12); Weston Davis, RHP(2014-11),  McKenzie Mills, LHP(2014-18)

(ドミニカ出身アメリカ本土上陸組)
Estarlin Martinez, OF; Hector Silvestre, LHP; Wander Suero, RHP; Edwin Lora, SS; Gilberto Mendez, RHP; OF; Luis Torres, RHP; Kelvin Gutierrez, 3B; Luis Reyes, RHP

(ドミニカ夏季リーグ組)
Steven Fuentes, RHP; Davinson Pimentel, 1B; Telmito Agustin, OF; Israel Mota, OF

2015/03/13

STノート② (3/10-3/13) RendonとStorenもしばしの離脱

なんだか故障者が目立ってきました。

●故障者関連
9日の試合でダイビングキャッチを決めた際に膝を痛めたAnthony Rendonが欠場中。軽傷で休んでいれば良いだけということですが、当初2日剃度と言っていたのが、長引いており心配。

13日には、Drew Storenが左手(投げる方でなない)の有鈎骨の除去手術を受けることが発表されました。昨季開幕戦でのWilson Ramosのように、打者にはよくある手術ですが、投手が受けるのは珍しい。投げる方ではないので、2,3日したら投球プログラムを再開できるとのことで、心配しなくていいいとは言いますが・・・。

一方、Nate McLouthが11日の試合でDHとして初出場。まだ肩の状態が万全でないため守備はできませんが、打つほうは問題ないということでDHとして出場。投手陣でもMatt Thorntonも初登板をこなしています。

未だ出場していないのは、Jayson Werth、Brian Goodwin、Yunel Escobarの3野手と、Erik Davis投手だけとなりました。Werthはキャッチボールを始めたということで復帰に向けて前進。Escobarはまだ復帰のめどが立っていません。

●外野手争い
この間の4試合中、いずれも2試合に先発起用されたセンターMichael TaylorとレフトTyler Mooreがそれぞれ有力候補のままです。Taylorは12日の試合で2点タイムリー二塁打を打ちましたが、三振が気になります。Mooreは長打こそ姿を消しましたが、2本のシングルと犠飛で結果を残しています。

この他、Tony Gwynn Jr.と今週からDHから出場し始めたMcLouthもまずまずの数字を残しています。Kevin Frandsenはやや出遅れ。

●先発ローテーション
Stephen Strasburgが12日のオープン戦の登板を回避。足の爪を痛め、(投球には問題がないが)守備で走らされることがないようにということで念のための措置。同じ日にマイナーの打者を相手に50球程度を投げ込んでおり、こちらは本当に心配はなさそうです。Max Scherzer、Jordan Zimmermann、Doug Fisterは良し悪しはありながらもそれぞれ2度目の調整登板を了。

12日にStrasburgに代わって先発の機会を得たA. J. Coleでしたが、メッツの主力を相手に苦しみました。失点こそソロ本塁打の1点だけでしたが、多くのランナーを出し、投球数上限に達して2回を投げ切れませんでした。まだ早い、という感じ。

●その他
上記も含めて、スタッツを毎年恒例の◎▲☆で紹介しておきます。

◎よくできました
Moore 2/5 SF RBI
Taylor 1/6 double 2RBI 3K
McLouth 2/5 2R 2K
Gwynn Jr. 3/9 R RBI 2K
Zimmerman 3/6 2double 3RBI
Espinosa 2/4 double HR 2R RBI BB
Jordan 2.0IP 0ER 1H 1BB 1K
R. Hill 1.0IP 0ER 3K

▲がんばりましょう
Frandsen 0/6 BB K

☆プロスペクト
Cole 1.2IP ER 4H 2BB
Grace 1.0IP 0ER 1H
Rivero 1.0IP 0ER 2H 1K
Solis 2.2IP 1ER 4H 1BB 3K
Difo 2/9 double triple RBI 2K
Skole 1/4 HR R 2RBI BB K
Bautista 0/2 BB
Vettleson 1/1 HR

2015/03/10

STノート① (3/5-3/9) Span離脱、Moore大活躍

オープン戦が始まって5試合、ローテーションが一回りしたところで、この春初のレポートをお送りします。

ここまで全ての試合が1点差で、結果は3勝2敗。結果はともかく、調整としては順調かと思われましたが、9日になってDenard Spanが開幕絶望という残念なニュースが発表されました。

●故障者関連
キャンプ当初から完全に出遅れているのは、Jayson Werth、Nate McLouth、Biran Goodwinの外野手3人。加えて、5日の初戦のラインナップに当初名前があったYunel Escobarが脇腹の痛みを訴えて欠場し、その後の検査の結果、全治1週間から10日の診断。この4人については様子を見て実戦復帰と言われており、早期の復帰が待たれます。

ここまでで最も悪いニュースは、9日に明らかとなったSpanの離脱。この日、体幹の筋肉の修復手術を受けたことが発表されました。5日の初戦に出場して2打席に立ちましたが、違和感を覚えて検査を受けたそうです。全治まで6週間程度を要すると見られ、開幕は絶望です。チームにとっても欠くべからざる選手ですし、本人にとってもFA前の大事なシーズン。1日も早く完治して復帰してくれることを祈ります。

投手陣は、TJ手術からのリハビリ中のErik DavisとMatt Purkeの2人を除くと、まだ登板していないのがDrew StorenとMatt Thorntonの2人。どこか悪いという情報は入っていませんが少し心配です。

●Werthの代役争い
出場した3試合でいずれもライトで先発していることから、Bryce Harperはどうやらライトで固定される見込みです。となると、もしWerthが間に合わない場合に開幕戦で誰がレフトを務めるかに注目が集まります。

ここまでの5試合で大活躍しているのがTyler Moore。5日の初戦にレフトで先発し、2打席でいずれも鋭い打球の二塁打。さらに、翌6日の試合でも先制2ランと満塁から走者一掃の三塁打で計5打点。さらに8日の試合でも2本の二塁打。9日の試合では3打席凡退に終わりましたが、ここまでMVP級の活躍でアピールしています。Kevin Frandsen(7打数3安打)なども頑張っていますが、Mooreの印象が抜群です。

●Spanの代役争い
上記のようにSpanが開幕絶望となったことで、こちらは仮定ではなく現実として、開幕戦のセンターを守るのは誰なのかという問題が生じています。これまでの6日以降の4試合にセンターで先発したのは、Tony Gwynn Jr.(2試合)、Jeff Kobernus、Michael Taylor。途中出場では、Derrick Robinson(4試合)とRafael Bautistaもプレーしています。

このうち最も期待感が大きいのはなんといってもTaylorです。1番センターで先発した8日の試合では初球の外より低めの速球を振り抜き左中間へ先頭打者ホームランで強烈な印象を残しました。DHで出場した1試合も含めてここまで計5打数3安打(1本塁打)と結果を残しています。Williams監督も、Spanの離脱が判明した直後に、Taylorにチャンスを与えていくと明言しており、今後、出場機会が増えると予想されます。チャンスをつかみ取ることができるでしょうか。ダークホースと言えるのが、2試合に先発させてもらったGwynn Jr.。同じく5打数3安打ですが、他に2つの四球を選んでいます。

●先発ローテーション
Max Scherzer、Jordan Zimmermann、Stephen Strasburg、Doug Fister、Gio Gonzalezの順で先発。2回2死満塁で球数制限に達して降板したStrasburgを除くと、それぞれ2イニングをきっちり投げ切っています。少なくとも故障で遅れていないだけで今は十分。

Tanner Roarkは5日の初戦と9日の試合とに2番手として登板しましたが、2度とも2ラン本塁打を打たれるなど残念な結果となっています。

●その他
上記も含めて、スタッツを毎年恒例の◎▲☆で紹介しておきます。

◎よくできました
Moore 6/11 4double triple HR 6RBI 2K
Taylor 3/5 HR 3R K
Gwynn Jr. 3/5 double 2BB K
Barrett 2G 2.0IP 0ER 1H 1K
Cedeno 2G 2.0IP 0ER 1H 3K
Hill 2G 2.1IP 0ER 1H 3K

▲がんばりましょう
Strasburg 1G 1.2IP 2ER 3H 2BB 2K
Roark 2G 3.0IP 5ER 6H(2HR) 1BB 2K
Stammen 2G 2.2IP 5ER 10H(1HR) 1K
Jordan 1G 1.0IP 3ER 4H(1HR) 1K
Espinosa 0/5 BB K

☆プロスペクト
Cole 1G 2.1IP ER(2R) 2H
Grace 2G 2.1IP 0ER 2H 1BB 1K
Rivero 1G 1.0IP 0ER 1K
Solis 1G 1.2IP ER(2R) 3H 2K
Difo 4/7 BB 2K
Skole 3/7 double BB 3K
Bautista 1/2 K
Severino 0/1 K
Kieboom 0/1

2015/03/05

2015 ST Outlook(番外)元ナショナルズ

いよいよ(日本風にいえば)オープン戦が始まりました。ナショナルズの初戦は5日(現地)でMax Scherzerが先発と発表されています。

この機会に、他球団に所属してスプリングトレーニングを迎えている元ナショナルズをまとめておきます。マイナー契約招待選手は右に(NRI: Non Roster Invitee)と付記。その他はメジャー40人ロースターに入りしている選手。

つい先日までナショナルズのユニフォームを着ていた選手から、ほとんど忘れかけていた選手もちらほら。2008年11月に放出していたJake Smolinskiを覚えていた自分を大したものだと思います(笑)。

皆、開幕25人ロースター入りに向けて頑張ってください!

ARI:
Robbie Ray, LHP

ATL:
Jonny Gomes, OF
Eury Perez, OF
Juan Jaime, RHP
Matt Capps, RHP (NRI)
Chien-Ming Wang, RHP (NRI)
Jesus Flores, C (NRI)

BOS:
Luke Montz, C (NRI)

CHC:
Edwin Jackson, RHP

CHW:
Zach Duke, LHP
Adam LaRoche, 1B
Emilio Bonifacio, 2B
Adrian Nieto, C
J.D. Martin, RHP (NRI)
Logan Kensing, RHP (NRI)

CIN:
Jason Marquis, RHP (NRI)

CLE:
Zach Walters, 2B
Destin Hood, OF (NRI)
Michael Martinez, 2B (NRI)

COL:
Roger Bernadina, OF (NRI)
John Lannan, LHP (NRI)

DET: 
Tom Gorzelanny LHP
Ian Krol, LHP
Joel Hanrahan, RHP (NRI) (※1)

HOU:
Brad Peacock, RHP

KC:
Brian Broderick, RHP (NRI)

LAA:
Ryan Mattheus, RHP (NRI)
Atahualpa Severino, LHP (NRI)

LAD:
Joel Peralta, RHP
Chad Gaudin, RHP (NRI)

MIA:
Michael Morse, OF
Dan Haren, RHP

MIL:
Pete Orr, 2B (NRI)

MIN:
Kurt Suzuki, C
Alex Meyer, RHP
Tommy Milone, LHP
Aaron Thompson, LHP

OAK:
Tyler Clippard, RHP
Fernando Abad, LHP
Billy Burns OF

PIT:
Collin Balester, RHP (NRI)
Steve Lombardozzi, 2B (NRI)

SD: (※2)
Derek Norris, C

SF:
Justin Maxwell, OF (NRI)

SEA:
Carlos Rivero, 3B (NRI)

TB:
Asdrubal Cabrera, SS
Nathan Karns, RHP
David DeJesus, OF
Steven Souza Jr., OF
Corey Brown, OF (NRI)

TEX:
Ross Detwiler, LHP
Jake Smolinski, OF
Ross Ohlendorf, RHP (NRI)
Nate Schierholtz, OF (NRI)

TOR:
Marco Estrada, RHP

※1 この記事を準備している最中にJoel Hanrahanがタイガースから解雇されました。2013年のTJ手術の後リハビリに取り組み、今季の復活にかけていましたが、キャンプイン後に痛みを訴え、検査の結果、再手術が必要となったそうです。

※2 この他、12月の三角トレードで獲得することが決まったものの、形式的に6月までトレードできないTrea Turnerがパドレスのメジャーキャンプに招待されています。