2015/01/31

Fangraphs Nationals Top Prospects

Fangraphsからナショナルズのトッププロスペクトが公表されました(元記事)。絶対評価に基づくランキングのため球団ごとに紹介される人数が異なり、ナショナルズは23人。組織としては、大体真ん中あたりと評価されています。

1. Lucas Giolito, RHP
2. Reynaldo Lopez, RHP
3. Trea Turner, SS
4. Erick Fedde, RHP
5. Michael Taylor, CF
6. A.J. Cole, RHP 
7. Wilmer Difo, 2B
8. Joe Ross, RHP
9. Brian Goodwin, CF
10. Pedro Severino, C
11. Jakson Reetz, C
12. Drew Ward, 3B
13. Austin Voth, RHP 
14. Aaron Barrett, RHP
15. Jefry Rodriguez, RHP
16. Felipe Rivero, LHP 
17. Nick Pivetta, RHP 
18. Victor Robles, CF
19. Matt Skole, 3B 
20. Sammy Solis, LHP 
21. Rafael Bautista, CF 
22. Drew Vettleson, RF 
23. Jake Johansen, RHP

Others: John Simms, RHP; Tony Renda, 2B; Jeff Kobernus, 2B; Chris Bostick, SS; Stephen Perez, SS; Isaac Ballou, CF; Anderson Franco, 3B; Raudy Read, C; Spencer Kieboom, C; Edwin Lora, SS; Eric Fornataro, RHP; Abel De Los Santos, RHP; Luis Reyes, RHP; Nick Lee, LHP; Robbie Dickey, RHP

目立つのはReynaldo Lopezへの2位という極めて高い評価と、Michael TaylorA.J. Coleへの比較的低い評価。

18位でVictor Roblesというまだドミニカ・リーグでしかプレーしていない17歳の外野手を推しています。全く知らない名前でしたが、2014年には47試合で.313/.408/.484という数字を残しており、今季はGCLに参加してくるかもしれません。

2015/01/29

Casey Janssenと1年契約

ブルージェイズからFAとなっていたCasey Janssen投手と1年契約に合意しました。2015年の年俸は350万ドルで、2016年の契約オプション(700万ドル)の違約金が150万ドルに設定されているため、1年500万ドルと報じられています。

[2014 for TOR] 50G 25SV 45.2IP 28K 7BB 3.94/1.18 
[Carrier for TOR] 389G 90SV 493.0IP 368K 121BB 3.52/1.22

(Photo by Orlin Wagmer, AP)
33歳のブルペン右腕。2014年と通算(8シーズン)の成績は上記のとおりですが、過去3年はブルージェイズのクローザーを務め、その間に限ると防御率2.94で81セーブを記録しています。ただ、昨季は成績を低下させており、今回FA市場に出たもののクローザーとしての契約は得られませんでした。成績低下の1つの原因は、オールスターの時期に滞在したドミニカ共和国で罹った食中毒。短期間に体重を4キロほど落とし、点滴を受けながら試合に出たこともあったそうで、後半戦の防御率は6.46という散々なものでした。ただ、それだけが理由とも言い切れません。防御率では1.23と結果を残していた昨季の前半でさえ、奪三振率は5.7(後半戦は5.3)と、8を軽く超えていた2013年以前から大きく低下させていました。球速が落ちていることも懸念材料。コントロールは良く、四球から崩れるということはありません。

Tyler Clippardの後釜としてセットアッパーを務めることが期待されていますが、活躍できるかどうかのバロメーターとして、この奪三振率に注目する必要があると思われます。

2015/01/24

Max Scherzerと7年契約

[1月23日 更新]

21日のプレスカンファレンスの後の写真。左からMatt Williams監督、Scherzer、Scott Boras、Mike Rizzo GMの4人です。

(Photo by Evan Vucci of AP)

まずは、入団記者会見においてナショナルズを選んだ理由を聞かれてのMax Scherzerのコメントをご覧ください。

“It’s pretty easy and it’s one: winning. I think this team is capable of winning and winning a lot. So when you look at the near-term and long-term, this is an organization you want to be a part of.”

これを是非、2009年2月のAdam Dunnのコメントと比べてみてください。

“I definitely had doubts [about signing with the Nationals].When all this first came about, I was saying, 'Man, they lost 102 games last year,' and this and that. "

ナショナルズもここまで来たかと、まさに隔世の感を覚えます。

さて、19日にオリジナルをアップした時点では明らかになっていなかった契約の詳細が判明しました。7年総額210百万ドル。FA投手史上最高額です(契約延長を含めばClayton Kershawの215百万ドル)。予想よりかなり高くなりました。ただし実際の支払いは、14年間(2028年まで!)に毎年15百万ドルずつとなります。このように支払が繰延べられることなどにより、(選手会の計算によると)契約総額の割引現在価値は191百万ドルあまりで、毎年の年俸総額の計算上は下記の金額が計上されることになるそうです。この他、サイヤング賞投票の結果によるボーナスあり。

2015年 $17,142,857
2016年 $22,142,857
2017年 $22,142,857
2018年 $22,142,857
2019年 $37,405,562
2020年 $35,920,616
2021年 $34,503,480

これを見ると2015年はかなり軽く抑えられている一方で、2019~2021年はScherzer1人だけでかなりの負担となります。このストラクチャーなら、Jordan Zimmermannをトレードしないでもやっていけるように思えてきました。Tanner Roarkの処遇だけが気になりますが、本人がブルペンでもやると言ってくれています。

スプリングトレーニングまであと25日。まだまだ予断を許しません。


[1月19日 オリジナル]

このオフのFA選手ナンバーワンとほぼ衆目一致の評価を得ていた先発右腕、Max Scherzerと7年契約に合意しました!(1月19日現在、金額等の契約の詳細は不明。判明次第更新します。)

(Ezra Shaw/Getty Images)
Max Scherzer 
[2014 Season for DET] 33G(18-5) 220.1 IP 252K 63BB 3.15/1.18
[Carrier for ARI&DET] 207G(91-50) 1239.1IP 1321K 389BB 3.58/1.22

2006年6月のドラフトで、1順目全体11位でDバックスが指名。ところが代理人のScott Borasがゴネにゴネ、当時は翌年のドラフト直前に設定されていた契約期限ぎりぎりとなる2007年5月末にようやく契約して入団しました。契約後、いきなりA+、AAで登板してまずまずの結果を残すと、翌2008年4月には早くもメジャーデビュー。この年はメジャーとマイナーを行ったり来たりしましたが、2009年にはローテーションに定着し、以降は6年連続で30先発以上を記録しています。(ちなみに、ドラフト時のDバックスのスカウト副部長はMike Rizzo 現ナショナルズGM。これがどの程度今回の契約に影響を及ぼしたかは不明ですが、Rizzo GMは先発投手との長期契約に慎重だったため、むしろ代理人のScott Borasが直接オーナーに働きかけたとの見方が一般的。)

2009年のオフにヤンキースも交えた3チーム間のトレードでタイガースに移籍。その後、ゆっくりだが着実に成績を向上し、2013年に大ブレイク。開幕13連勝を記録してオールスターで先発を務め、最終成績は21勝3敗、2.90/0.97。投票した30人中28人から1位票を集める圧倒的な支持でサイヤング賞に輝きました。続く2014年も18勝を記録し、2年連続でア・リーグ最多勝、前年を上回る252奪三振はア・リーグでは3位でしたが、ナ・リーグ奪三振王のStephen Strasburg(242)を上回っていました。

アームスロットが低い独特の投球フォーム。Randy Johnsonの右投げ版といえば期待し過ぎでしょうか。95マイル前後のフォーシームとチェンジアップを主体に、右打者にはスライダーを、左打者には大きめのカーブを交えて、三振をガンガンとっていくピッチングスタイル。この投球フォームなら当然ですがスライダーがキラーピッチで、調子の良い日は面白いほど空振りを奪えます。懸念材料があるとすれば、奪三振が多い投手にありがちな投球数の多さ。その結果かと思いますが、通算でも完投勝利はわずか1度だけです。コントロールは良く、四球は多くありません。

既に30歳になっており、契約満了時には37歳。秋口の各方面の予想もほぼ7年だったので妥当な長さということなのでしょうが、やはり少し長い印象。このピッチングスタイルならある程度衰えてもやれるという期待は持てますが、それでも途中で1,2年は全く働かない年があると覚悟しなければならないでしょう。まあ、逆に言えば、7年のうち5年くらいエース級の働きを期待したいということです。

さて、これによりナショナルズのローテーションは、Strasburg、Jordan ZimmermannGio GonzalezDoug FisterにScherzerというとんでもなく豪華な顔ぶれとなりました。とはいえ、これではTanner Roarkの席さえなく、年俸総額のことを考えてもこのまま開幕を迎えると期待するのは非現実的でしょう。昨秋からトレード候補として名前が挙がっていたZimmermannのみならず、Strasburgの噂も出ています。個人的には、可哀想ですがRoarkにはロングリリーフとして待機してもらうのがベストシナリオ。Fisterの放出が次で、Zimmermannの場合も寂しいけれど仕方ないと諦めますが、Strasburgだけは絶対止めてほしい。むしろStrasburgとは言い値で契約延長してもいいと思うくらいです。

Strasburgがトレードされないと仮定してですが、気になるのは、どちらが開幕投手を務めるのか、背番号37はどちらが付けるのかの2点。ナショナルズのエースはStrasburgであって欲しいというのがナショナルズファンの気持ちですが、わずか2年前にサイヤング賞を受賞し、7年契約を結んだばかりの投手が2番手扱いというのも考えにくい。やはり、Scherzerと見合うだけの契約をStrasburgとも結ぶべきということになりますね!

なお、この契約により、ナショナルズは今年のドラフト1順目指名権(全体27位)を失いました。ま、これはしかたない。

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ナショナルズがFAランキング1位の選手と契約するのは少なくとも私がブログをはじめてから初めてのこと。以上のようにいろいろな思いもありますが、オーナーシップのワールドシリーズ優勝に向けた決意は明らかになりました。今季こそが勝負の年です!

2015/01/19

ロースター異動まとめ (2015年1月)

1/14 レッドソックスからDan Butler捕手を獲得し、Daniel Rosenbaum投手をトレード放出
1/14 アスレティックスからYunel Escobar内野手を獲得し、Tyler Clippard投手をトレード放出
1/16 年俸調停対象の7選手(Wilson Ramos, Stephen Strasburg, Drew Storen, Doug Fister, Danny Espinosa, Craig Stammen, Jose Lobaton)と契約合意
1/19 FAのMax Scherzer投手と7年契約に合意
その他、マイナー契約

2015/01/18

Prospect Profile #2: Anthony Rendon

[2015年1月更新完了、2013年4月オリジナル]

今更ですが、メジャーデビューまでを更新しておきます。(2015年1月の追記箇所は赤字表示)

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新シリーズ、第2回は野手のトッププロスペクト Anthony Rendonです。

[Player Data]
Name: Anthony Rendon
Position: 3B
Born: June 6, 1990
Birthplace: Richmond, Texas
School: Rice University
Height: 6-0
Weight: 195
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2011-1(6) WAS
Acquired: Draft
BA Organization Rank: 2(2012)1(2013)  
BA Overall Rank: 19(2012)30(2013)

[Scouting Report]
バットコントロール、スウィング・スピード、選球眼とも極めて高い評価。全方向に鋭いラインドライブを打てる。体格は大きくなくパワーヒッターではないが、スウィングスピードとレバレッジで20本以上の本塁打を期待できる。足はそこそこ。サードの守備も評価されているが、足首の故障後の能力は未知数。2013年のスプリングトレーニングではショート、セカンドも経験。

[Background]
早くからBAで高く評価されてきたプロスペクト。大学1年時には全米最優秀1年生、2年時には全米最優秀選手、3年時のドラフト前ランキングでも全体1位と常にトップの評価を得てきた。しかし、2011年シーズンを前に肩を痛め、主にDHで出場するも長打が減少。右足首の故障歴もあってドラフトではスリップし、ナショナルズが全体6位で指名。Scott Borasを代理人とし、期限ギリギリに7.2百万ドルで契約。

2012年のスプリングトレーニング(メジャー契約を結んだためマイナーでの出場経験ゼロで参加)で健康にプレーできることを示したものの、Potomac(A+)で迎えた開幕2戦目の走塁中、三塁ベースを回ったところで転倒し、左足首骨折。3か月の長期離脱を余儀なくされる。7月下旬にようやく復帰してA+で少しプレーした後Harrisburg(AA)に昇格したが、21試合82打席で.162/.305/.368という成績に終わり評価を下げた。ところが、この評価を一変させたのがアリゾナ秋季リーグ。22試合92打席で.338/.436/.494。本塁打こそなかったものの6盗塁。シーズン半ばのオールスター、終了後のトッププロスペクトチームにも選ばれる活躍。トッププロスペクトの地位を保持。

2013年のスプリングトレーニングでは、34打席に立って4本塁打11打点.375/.412/.875とインパクト抜群の成績を残し、期待感を高めた。開幕はAAでしたが、早々に故障離脱したRyan Zimmermanに代わって昇格し、4月21日のメッツ戦でメジャーデビュー。一度はマイナーに戻されましたが、AAの投手をしっかり打ち込んで6月に再昇格すると、二度と振り返ることなく98試合に出場(うち81試合はセカンドとして先発)。

そして飛躍の2014年。開幕当初はセカンドでしたが、またも早々に故障したZimmermanに代わってサードに回るとそのままレギュラーに定着。打撃も開花してシルバースラッガー賞を受賞。完全にメジャーリーガーとしての地位を確立しました。

[Comment]
2013年4月のメジャー昇格には驚きましたが、その後の推移を見ると決して早くなかったことが分かります。2014年には153試合に出場し、入団前後にあった健康面への懸念を完全に払しょく。ここまでは順調すぎるほど順調なキャリアとなっています。次はオールスター選出を目指してほしいですね。ただ、こんなにすんなりとZimmermanからサードを奪ってしまったことは、正直なところ悲しいです。(2015年1月)

今年こそ故障と無縁のシーズンを期待しています。今年中にもメジャー昇格の可能性があるわけですが、大きな疑問はもし順調に育ったらどこを守らせるのかということ。Ryan Zimmermanからサードの守備位置を奪うようなことがあれば、嬉しいような悲しいような。(2013年4月)

2015/01/15

ありがとう Clippard

長年にわたりナショナルズのブルペンをけん引してくれたTyler Clippardがアスレティックスにトレードされていきました(相手のYunel Escobarについては別記事で)。

Tyler Clippard (for Nationals)
[Carrier] 414G(34W-24L-34SV-150HD) 464.0IP 530K 182BB 2.68/1.047  
[2014 Season] 75G(7W-4L-1SV-40HD) 70.1IP 82K 23BB 2.18/0.995 

通算414試合登板、150ホールドは圧倒的な球団記録。継続して成績を残すことが難しいと言われるブルペン投手でありながら、2010-14年の5シーズン連続して70試合以上に登板し、この間の371試合登板はもちろんメジャー最多。オールスターにも2度選出されるなど、MLBを代表するセットアッパーとして活躍してきました。2012年にはチーム事情から一時的に務めることになったクローザーとしてもチームを支え、初の地区優勝に貢献。独特のゴーグルをかけ、独特の投球フォームから投げ込む高めへのフォーシームと素晴らしい切れ味のチェンジアップとで三振の山を築く投球スタイル。与四球と被弾がやや多いという欠点を持っていますが、それを補って余りある低い被打率と高い奪三振率を誇りました。

元々は2003年のドラフト9順目でヤンキースに高卒入団。先発投手として育成され、2007年には22歳にしてメジャーデビューを果たしましたが、プロスペクトとしての評価は必ずしも高くありませんでした。そのオフ、やはりメジャーデビューしたばかりのブルペン投手であったJonathan Albaladejoとのトレード(悪評高いJim Bowden前GMですが、このトレードは間違いなく大成功)でナショナルズに移籍した際も、(ブログを始める直前の私は気にも留めなかったほどの)小さな扱いでした。移籍後も1年目はぱっとしませんでしたが、後がない立場となった2年目の2009年にブルペンに転向して開花。開幕からAAAで圧倒的なピッチングを続けて6月にメジャー昇格。なんとこれ以降、DL入りすることさえなく一度もマイナーのマウンドには上がらずに5年半を過ごしています。どこかが痛いという話さえ聞いたことのない鉄腕ぶり。

(左がClippard、右がStoren)
一番の思い出はマウンド上ではなく、2013年の夏にDrew Storenが不振でマイナー降格となった際の言動。前年オフにRafael SorianoとFA契約を結んだことをはじめとする球団のStorenに対する処遇に関し、“It’s one of those things that I think was handled very poorly by the organization.”という球団批判と取られる発言をしてまで(涙も浮かべていたそうです)Storenへの友情というか男気を示しました。あれで私を含む多くのファンの心はガッチリつかまれましたね。そのStorenとは仲が良く、このお正月にナショナルズ・パークで開催されたNHLの試合も一緒に観戦し、試合後、2人でペナルティボックスに入っていました(笑)。写真はStorenのツィッターより。

2015年が年俸調停対象最終年で、来オフにはFAとなる予定。今季年俸が900万ドル程度と中継ぎ投手としてはやや高額過ぎる水準に達することが想定されていたため、トレードの可能性は早くから取りざたされていました。私も、3年契約くらいで延長できることがベストと思いつつ、いずれはクローザーになりたいという願望を隠さなかった(それでいてセットアッパーとしての仕事はしっかりしていた)Clippardに報いることができるならトレードもありかなと思っていました。その点、今回のトレード先のアスレティックスにはSean Doolittleというなかなかのクローザーがいて、Clippardはまたもセットアッパーと目されているのでやや不満です。とはいえ、Doolittleもクローザーになったのは昨季途中からであり、Clippardが奪い取る余地はあるはずです。頑張ってください。

これまで本当にありがとう。益々の活躍を心から願っています。

そんなClippardへのささやかな感謝の気持ちを込めて、当ブログ初の「Hall of Famer」に認定させて頂きます。(ま、サイドバーのFormer Natsでの扱いだけのことですが。)

Yunel Escobar をトレード獲得

今オフの最大の補強ポイントと言われていたセカンドの獲得に、1月中旬となってようやく動きました。アスレティックスから、Yunel Escobarをトレードで獲得(相手のTyler Clippardについては別記事で)。

Yunel Escobar
[Carrier] 1074G 4418PA 69HR 393RBI 395BB 498K .276/.347/.381 31SB 
[2014 Season for TB] 137G 529PA 7HR 39RBI 43BB 60K .258/.324/.340 1SB

Photo by Tampa Bay Times
32歳の右投げ右打ちの内野手。キューバ出身ですが、亡命した際のいかだがフロリダに漂着してアメリカに亡命したためドラフト対象となり、2005年ドラフト2順目でブレーブスに入団。さすが、マイナーの階段を駆け上がり、2007年の6月にメジャーデビューすると、以降は(チームは変われども)ずっとレギュラーとしてプレーしてきました。

ただし、球団はどんどん変わっています。2010年の夏にブルージェイズにトレードされたのを皮切りに、2012年のオフにはマーリンズ(あの超大型トレードの一部)を経由してレイズへ。レイズとは昨オフに契約延長に合意しましたが、つい5日前に(一時はナショナルズが狙っているという噂もあったBen Zobristとともに)アスレティックスにトレードされ、そして今回のトレードとなりました。このように頻繁にトレードされる理由の1つと言われているのが素行の悪さ。といっても、長期間の出場停止処分を受けたわけでもなく、成績をひどく悪化させてもいないので、それほど心配していませんが。

強肩を武器としたショート守備は一流と言われていますが、年齢のためか2014年は大きく下降。このあたりでセカンドに移るのは悪くないと思います。一説には、Ian Desmondが今季限りでFA退団したら来季はEscobarがショートに回ると言われていますが、守備力だけ見てもやや疑問。むしろセカンドとして平均以上の守備力を発揮してくれることを期待したいところ。セカンドは2007年以来守っていないそうですが、まあ、大丈夫でしょう。。。打撃については、出塁率がまずまず高いくらいで、長打力も走力もありません。ただし、注目したい1つの長所がコンタクト能力の高さ。(年によってほとんど増減のない)キャリア三振率は11.3%。え?Danny Espinosaはいくつかって?28.3%です・・・。打撃成績も昨季は数字を落としていますが、少し戻してくるのはないかと希望的観測で見ています。

契約は今季が500万ドル、2016年が700万ドル、2017年も球団オプションで700万ドルとなっています。2017年の契約を球団が行使したくなるような活躍をこれからの2年間でしてくれることを期待しています。

2015/01/13

Sickels: Nationals Top 20 Prospects

Minor League BallのJohn Sickelsのナショナルズ・プロスペクトランキング(元記事)が発表されました。

昨年と比べると、Grade B-以上が9人であることに変わりはありませんが、Grade A-だったLucas GiolitoがAに、昨年はいなかったB+が2人ということで、全体的に評価は上がったと言えるでしょう。

顔ぶれは大きく変わり、なんと過半数の12人のが新顔。Steven Souzaなど卒業した選手もいますが、残念だったのは4位と大きな期待を集めていたMatt Skoleが圏外まで脱落したこと。

ここではA.J. Coleが3位と高い評価。BAで7位とかなり低い評価でしたが、BAのほうが特殊だったという理解です良さそうですね。その他際立つのはWilmer Difoへの高い評価。それぞれ特色があっていいですね(笑)。

Grade A
1. Lucas Giolito, RHP 
Grade B+
2. Michael Taylor, OF 
3. A.J. Cole, RHP
Grade B
4. Trea Turner, SS
5. Joe Ross, RHP
Grade B-
6. Wilmer Difo, SS
7. Erick Fedde, RHP
8. Reynaldo Lopez, RHP
9. Drew Ward, 3B
Grade C+
10. Brian Goodwin, OF
11. Austin Voth, RHP
12. Rafael Bautista, OF
13. Jakson Reetz, C
14. Felipe Rivero, LHP
15. Pedro Severino, C
16. Raudy Read, C
17. Spencer Kieboom, C,
18. Tony Renda, 2B
19. Chris Bostick, 2B
Grade C
20. Nick Pivetta, RHP

2015/01/03

Twitter 活用します

あけましておめでとうございます!

2015年になったのを機に何か新しいことを始めようと考えた末、甚だ今さら感がありますが(笑)、Twitterを活用しはじめることにしました。アカウント自体はずーーーーーっと前に作っていて情報収集ツールとして使っていましたが、今後は記事にするまでもないような情報があった場合や(まさに今日のように)、中継を見ながらのコメントにはこちらを使っていこうかなと。

よろしければフォローお願いします。それだけじゃなくて、今後とも当ブログを、ナショナルズを、どうぞよろしくお願いします。