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2019/03/20

2018-19 FA Watch

[10月31日オリジナル]
ワールドシリーズが終わり、ストーブリーグの始まりです。ポジションレビューシリーズで書いてきたように、今年のナショナルズは大きな動きが予想され、具体的な補強ポイントをまとめれば以下の通りです。

・正捕手は絶対に必要。Spencer Kieboomと控えを争うベテランも獲得するはず。
・Ryan Zimmermanとプラトーンを組む左打ちの一塁手。
・Wilmer DifoとHowie Kendrickをユーティリティに回せるレベルの二塁手を獲得できるなら獲得したい。
・Bryce Harperとの再契約。できない場合は、Adam Eatonの健康への不安も考えるとライトでレギュラーを務められる外野手。
・少なくとも1人はトップレベルの先発投手。できれば左腕。
・先発投手のデプス不足が深刻だったことを思うと、開幕時の先発5番手を任せられるベテランスターター。
・少なくとも1人のセットアッパー、1人のブルペン左腕。

トレードを含め、ナショナルズ関連で動きがあればその都度記事にしていきますし、Bryce Harperについては噂も含めて別記事を立てて追いかけていくつもりです。

そんな中、この記事では他球団を含めて大物のFA選手の動きをフォローしておこうと思います。リストは、SI.comのBen Reiter記者の10月27日付のものです。一見して、近年になく豪華な顔ぶれが並んでいることに気付きます。なお、事故死がなければJose Fernandezがここにいたはずでした。

元ナショナルズの選手の名前もBryce Harperを筆頭に、Wilson Ramos、Daniel Murphy、Kurt Suzuki、Kelvin Herrera、Gio Gonzalez、Asdrúbal Cabreraと実に7人も名を連ねています。かつては、ナショナルズに在籍したらあとは引退するだけ、みたいな時代もあったことを思うと隔世の感です。彼らがどういう契約を得るのか(もちろん、ナショナルズとの再契約があるのか!?)も注目していきます。

1. Manny Machado, SS/3B → 2/19 SD: 300M/10y
2. Bryce Harper, OF(QO) → 3/2 PHI: 330M/13y
3. Clayton Kershaw, LHSP → 11/2 LAD:93M/3y
4. Patrick Corbin, LHSP(QO) → 12/4 WAS: 140/6y
5. Craig Kimbrel, RHRP(QO)
6. Josh Donaldson, 3B → 11/26 ATL: 23M/1y
7. Dallas Keuchel, LHSP(QO)
8. Michael Brantley, OF → 12/17 HOU: 32M/2y
9. Nelson Cruz, DH → 12/27 MIN: 14.3M/1y
10. Charlie Morton, RHSP →12/12 TB: 30M/2y
11. Nathan Eovaldi, RHSP →12/10 BOS: 68M/4y
12. Adam Ottavino, RHRP → 1/24 NYY: 27M/3y
13. A.J. Pollock, OF(QO) → 1/24 LAD: 65M/5y
14. Wilson Ramos, C → 12/16 NYM: 19M/2y
15. Yasmani Grandal, C(QO) → 1/10 MIL: 18.25M/1y
16. Andrew Miller, LHRP → 12/21 STL: 25M/2y
17. Marwin González, UT → 2/22 MIN: 21M/2y
18. Zach Britton, LHRP → 1/10 NYY: 39M/3y
19. D.J. LeMahieu, 2B → 1/11 NYY: 24M/2y
20. Hyun-Jin Ryu, LHSP(QO) →11/12 LAD: 17.9M/1y (QO)
21. Jeurys Familia, RHRP → 12/12 NYM: 30M/3y
22. Mike Moustakas, 3B → 2/19 MIL: 10M/1y
23. Andrew McCutchen, OF → 12/11 PHI: 50/3y
24. Daniel Murphy, 2B → 12/20 COL: 24M/2y
25. J.A. Happ, LHSP →12/12 NYY: 34M/3y
26. Jed Lowrie, 3B →1/12 NYM: 20M/2y
27. Adrián Béltre, 3B → 11/20 引退発表
28. Brian Dozier, 2B → 1/11 WAS: 9M/1y
29. David Robertson, RHRP → 1/3 PHI: 23M/2y
30. Adam Jones, OF → 3/11 ARI: 3M/1y
31. Wade Miley, LHSP → 1/31 HOU: 4.5M/1y
32. CC Sabathia, LHSP → 11/7 NYY: 8M/1y
33. Clay Buchholz, RHSP → 3/2 TOR: 3M/1y
34. Nick Markakis, OF →1/22 ATL: 6M/1y
35. Cody Allen, RHRP → 1/18 LAA: 8.5M/1y
36. Garrett Richards, RHSP → 11/29 SD: 15.5M/2y
37. Kurt Suzuki, C → 11/19 WAS : 10M/2y
38. Kelvin Herrera, RHRP → 1/9 CHW: 18M/2y
39. Steve Pearce, 1B → 11/16 BOS : 6.25/1y
40. Gio González, LHSP → 3/19 NYY: minor
41. Ian Kinsler, 2B → 12/14 SD: 8M/2y
42. Brett Gardner, OF → 10/31 NYY:12.5M/1y
43. Asdrúbal Cabrera, UT → 1/22 TEX: 3.5M/1y
44. Joakim Soria, RHRP→ 12/21 OAK: 15M/2y
45. Aníbal Sánchez, RHPS → 12/20 WAS: 19M/2y 
46. Tony Sipp, LHRP → 3/12 WAS: 1.25M/1y
47. José Iglesias, SS → 2/23 CIN: minor
48. Trevor Cahill, RHSP → 12/20 LAA: 9M/1
49. Joe Kelly, RHRP →12/12 LAD: 25M/3y
50. Matt Harvey, RHSP → 12/18 LAA: 11M/1y

#. Jeremy Hellickson, RHSP → 2/6 WAS: 1.3M/1y
#. Ryan Madson, RHRP
#. Shawn Kelley, RHRP → 1/30 TEX: 2.75M/1y
#. Tyler Clippard, RHRP → 2/20 CLE: minor
#. Drew Storen, RHRP → 2/15  KC: minor
#. Jerry Blevins, LHRP → 2/4 OAK: minor
#. Edwin Jackson, RHSP
#. Oliver Perez, LHRP → 1/25 CLE: 2.5M/1y
#. Tom Milone, LHSP → 12/8 SEA: minor
#. Doug Fister, RHSP → 2/13 引退発表
#. Marco Estrada, RHP → 1/25 OAK: 4M/1y
#. Matt Adams, 1B → 12/15 WAS: 4M/1y
#. Mark Reynolds, 1B → 1/31 COL: minor
#. Matt Wieters, C → 2/26 STL: minor
#. Jose Lobaton, C → 12/10 SEA: minor
#. Denard Span, OF

[11月3日]
2019-2020年をカバーする2年6500万ドルの契約からのオプトアウトの権利を持っていたClayton Kershawでしたが、行使せず、3年9300万ドルでドジャーズと再契約しました。単年年俸はやや下げながら1年延長という形ですね。FA市場に出ていればもっと大きな契約を得られたことは確実だったでしょうし、3年後では間違いなく価値が下がっているでしょうから、生涯給与では大きく下げることになりましたが、まあ、そこは人それぞれ。2年連続でワールドシリーズ敗退という結果に終わっているだけに、このままではドジャーズを去れないという思いもあったでしょう。伝統あるドジャーズ球団のレジェンドになるならそれはそれでいいことだと思います。

QO(来季は1年1790万ドル)の提示がありました、Bryce Harper, Patrick Corbin, Craig Kimbrel, Dallas Keuchel,  A.J. Pollockまでの5人は順当かなと思います。ドジャーズがYasmani GrandalとHyun-Jin Ryuの2人に提示したのは意外な印象。ここ数年の傾向を見ながら、1年なら戻ってきてもらってもいいよ、という判断でしょうか。

[11月13日]
QO対象選手のうち、Hyun-Jin RyuはQOを受け入れ年俸1790万ドルの1年契約でドジャーズに残留。他の6選手は拒否しました。

[11月20日]
16日に今年のワールドシリーズMVP Steve Pearce一塁手がレッドソックスと再契約しました。条件的にはもっといいところがあったのかなかったのか、どういう交渉が行われたかはわかりませんが、ワールドシリーズ制覇の立役者がFAとなりながら戻ってくるというのはいい話です。

19日に、ナショナルズがKurt Suzukiと2年契約で合意しました。最大の補強点である捕手について、まず1つ手を打ちました。

[11月29日]
サンクスギビングも終わったのでそろそろFA戦線が動いてもいいのですが、Bryce Harperについては全く動きがなく、他のトップ選手でもJosh Donaldsonがブレーブスと1年契約に合意したくらいと、今年もまたスローペースになっています。投手陣ではPatrick Corbinがフィラデルフィア、ワシントン、ニューヨーク(ヤンキース)を回って各球団と話をしていますが、煮詰まってはいないようです。

[12月4日]
ナショナルズがPatrick Corbinと契約に合意しました。サプライズです。

[12月14日]
さすがにウィンターミーティングではいろいろと動きがありました。ナショナルズ関連ではありませんが、ワールドシリーズで活躍したNathan Eovaldiがレッドソックスと再契約したのをはじめ、Charlie Morton、Jeurys Familia、Andrew McCutchen、A. Happ、Joe Kellyが契約を結んでいます。

[12月16日]
ナショナルズがMatt Adamsと再契約。8月にトレードで放出しましたが、戻ってきてくれるなんて、よほど気に入ってくれていたんでしょうね。

ナショナルズに関していえば、先発投手のWade Miley、Aníbal Sánchez、Mike Fiers、二塁手のD.J. LeMahieu、Brian Dozier、Jed Lowrieに関心を示しているという噂。先発はこの辺りから1人契約に至ってくれることを期待しますが、二塁手は別にいいかな。

また、Wilson Ramosにエンゼルスをはじめとして多くの球団が関心を示しているという話が出ています。できればア・リーグでいい契約が得られるといいですね。

[12月29日]
すっかり暮れも押し詰まってまいりました。クリスマスを前に、ナショナルズがAnibal Sanchezとの2年契約に合意したほか、元ナショナルズのDaniel Murphyがロッキーズと、Wilson Ramosがメッツとそれぞれ2年契約を結ぶなどいろいろと動きがありました。Ramosのメッツ入りはやや複雑な心境です。できればDHもあるア・リーグで打者として大いに活躍して欲しかったのですが。

Bryce HarperとManny Machadoのビッグ2はいずれも越年となりそうです。

[2019年1月4日]
みなさま、明けましておめでとうございます。

さすがに年末年始はあまり動きがないかと思っていましたが、日本時間の元日に入ってきたのが菊池雄星のマリナーズ入りの一報。4年5600万ドル(基本は3年4300万ドルで、3年目終了時に菊池側に1年1300万ドルのオプションがあり、そこまでは保証されているのでトータル4年5600万ドルという表現)。逆に3年目終了時点で球団側にもオプションがあり、こちらは行使されれば4年6600万ドル。つまり、最大7年1億90万ドル。まあ、軽く100億円を越えます。あまりの大型契約に度肝を抜かれました。おそるべしScott Boras。。。

[1月14日]
ナショナルズがBrian Dozierと契約したことで一気に二塁手市場が動き、Jed Lowrieのメッツ入り、D.J. LeMahieuのヤンキース入りが決まりました。Manny Machadoは少々条件が悪くてもヤンキースに入りたかったみたいですが、完全に席は埋まってしまいましたね。

[1月27日]
1月も下旬となりましたが、相変わらずBryce HarperとManny Machadoの行先は決まりません。この2週間くらいはMachadoのほうがいろいろとうわさが流れていますが、争奪戦という雰囲気ではありません。一方でA.J. Pollockのドジャーズ入りが明らかになりました。ドジャーズはHarperの行先として有力候補だったのですが、外野手のトップ選手を補強したことでHarper獲得はなさそうです。

[2月24日]
スプリングトレーニングのオープン戦も始まりました。直前になってManny Machadoこそ決まりましたが、Craig Kimbrel、Dallas Keuchel、そしてBryce Harperは所属が決まらないまま。元ナショナルズではGio Gonzalezも・・・。 Kimbrelに至ってはオファーが今の水準に止まるなら今シーズンはプレーしないことを検討しているとの報道も出ています。今のFA制度はやはり何かおかしいということでしょうか。

[3月2日]
遂にBryce Harperの行き先がフィリーズと決まりました。13年3億3000万ドルという史上最高額(別記事もご覧ください)。

これで心配な選手としてはGio Gonzalezくらいとなりました。まだ十分ローテーション投手としてやっていけると思うんですけどね・・・。

[3月13日]
ナショナルズがベテランのブルペン左腕、Tony Sippと1年契約を結びました。先日解雇したSammy Solisの代わりという感じ。対左打者での実績があり、サラリーも抑えられる、合理的な選択かと思います。

[3月20日]
3月19日、ついにGio Gonzalezの行き先が決まりました。ヤンキースとのマイナー契約。マイナー契約ではありますが、先発投手に故障者が出てコマがそろっておらず、おそらくローテーション入りするようです。メジャーに上がれば300万ドルが保証され、1試合先発するごとに30万ドルのインセンティブ付きと、しっかり投げれば悪くない契約です。これまでは決して応援しなかったヤンキースですが、Gioの先発の日だけは応援しようと思います。

2017/06/24

6/23 Goodwin, ブルペンの活躍から、最後はHarperがサヨナラ打

W6x-5(10) Reds (Season 44-29)
Strasburg 5.0IP 5ER 8H 2BB 5K
Grace 1.0IP 0ER
Treinen 2.0IP 0ER 1H 1HBP 1K
Romero 1.0IP 0ER
Albers(W3-1) 1.0IP 0ER 1BB
Goodwin 3/4 2HR(5,6) 2BB 2R 2RBI
Murphy 1/4 HR(13) BB R RBI
Turner 2/5 BB R
Rendon 1/2 HR(14) 3BB 2R RBI
Harper 1/5 BB RBI

なんだか個人成績リストがいつもよりずいぶんと長くなりましたが、理由は単純。頑張ったブルペン投手を全員記載したからです。普段は中継ぎの1イニング無失点などは書きませんが、これだけブルペンが弱点と言われ続けてきた今シーズンにおいて、今日のブルペン全員の頑張りは、大きく評価していいと感じました。先発のStephen Strasburgが初回だけで4失点。その後もピリッとせず5回5失点で降板。その時点で2-5とリードを許し、このまま負けるかと思われた試合を立て直したのは紛れもなくブルペンの踏ん張りでした。

とはいえ、ブルペンが頑張っても追いつき、追い越さなければ勝てません。その立役者となったのがBrian Goodwin。つい先日、通算130打席に到達してルーキーステータスを失なったGoodwinですが、今日はこれまえのキャリアで最高の1日となりました。2番レフトで先発出場すると、まず初回に右中間スタンドにライナーで運ぶ5号ソロで反撃ののろし。第2打席、第3打席は四球。そして7回裏の第4打席。やはり右中間スタンドにライナーの6号同点ソロを打ち込みました。さらに同点のまま迎えた延長10回裏、2死1塁で打席に入り一二塁間を破るヒットを打ち、次のBryce Harperのサヨナラ打につなげました。最後はさすが千両役者。まあ今日の試合のゲームMVPくらいはGoodwinに譲ってもいいでしょう。

ところで、7回裏、Goodwinの同点弾の後、さらにナショナルズが2死1塁とした場面で、ブルペンから登場したのは、誰あろうDrew Storenでした。スタンドのナショナルズファンから歓声が起こっていたようです。結果はAnthony Rendonをライトフライに打ち取り、出番はこれだけでしたが、退団後初のナショナルズ・パークでの登板で元気にやっている姿を見せてくれてこころから嬉しいです。今季はここまで主に中継ぎとして32試合に登板(セーブも1つ記録していますが)し、防御率2.61と頑張っています。これからも頑張れ!

MVP: Brian Goodwin

2017/02/14

2016-17 Free Agent List

[2017年2月14日更新終了] 

1. Yoenis Cespedes, OF* →NYM : 1億1000万ドル/4年
2. Edwin Encarnacion, DH/1B* →CLE: 6500万ドル/3年
3. Aroldis Chapman, RP → NYY: 8600万ドル/5年  
4. Kenley Jansen, RP* →LAD: 8000万ドル/5年
5. Justin Turner, IF* →LAD: 6400万ドル/4年
6. Dexter Fowler, CF* →STL: 8250万ドル/5年
7. Rich Hill, SP → LAD : 4800万ドル/3年
8. Ian Desmond, CF/SS* → COL: 7000万ドル/5年 
9. Jeremy Hellickson, SP* → PHI: QO(1720万ドル/1年)
10. Jose Bautista, OF* → TOR: 1850万ドル/1年
11. Mark Melancon, RP → SFG: 6200万ドル/4年
12. Mark Trumbo, DH/OF* → BAL: 3750万ドル/3年
13. Neil Walker, 2B* → NYM: QO(1720万ドル/1年)
14. Matt Wieters, C
15. Carlos Beltran, DH/OF → HOU: 1600万ドル/1年
16. Josh Reddick, OF → HOU : 5200万ドル/4年
17. Jason Hammel, SP → KC: 1600万ドル/2年
18. Wilson Ramos, C → TBR: 1250万ドル/2年
19. Carlos Gomez, OF → TEX: 1150万ドル/1年
20. Ivan Nova, SP →PIT: 2600万ドル/3年
21. Mike Napoli, 1B/DH → TEX: 850万ドル/1年 
22. Kendrys Morales, DH/1B → TOR: 3300万ドル/3年
23. Bartolo Colon, SP → ATL: 1250万ドル/1年
24. Daniel Hudson, RP →PIT: 1100万ドル/2年
25. Jae-gyun Hwang, UT → SF: minor
26. Brad Ziegler, RP →MIA: 1600万ドル/2年
27. Jason Castro, C →MIN: 2450万ドル/3年
28. Michael Saunders, OF→ PHI: 900万ドル/1年
29. Matt Holliday, OF → NYY: 1300万ドル/1年
30. Derek Holland, SP →CHW: 600万ドル/1年
31. Luis Valbuena, UT → LAA: 1500万ドル/2年
32. Brandon Moss, OF → KC: 1200万ドル/2年
33. Chase Utley, 2B → LAD: 200万ドル/1年
34. Brett Anderson, SP → CHC: 350万ドル/1年
35. Joe Blanton, RP
36. Colby Rasmus, OF →TB: 500万ドル/1年
37. Brett Cecil, RP → STL : 3000万ドル/4年
38. Travis Wood, SP/RP → KC: 1200万ドル/2年 
39. Matt Joyce, OF → OAK: 1100万ドル/2年
40. Steven Pearce, UT → TOR: 1250万ドル/2年
41. Sean Rodriguez, UT → ATL: 1100万ドル/2年
42. Jonathan Papelbon, RP
43. Pedro Alvarez, DH/1B
44. Charlie Morton, SP → HOU: 1400万ドル/2年
45. Andrew Cashner, SP → TEX: 1000万ドル/1年
46. Mitch Moreland, 1B → BOS: 500万ドル/1年
47. Jose Miguel Fernandez, 2B/3B → LAD: minor
48. Edinson Volquez, SP → MIA: 2200万ドル/2年
49. Jon Jay, CF → CHC: 800万ドル/1年
50. Rajai Davis, OF →OAK: 600万ドル/1年

53. Doug Fister, SP
72. Marc Rzepczynski, RP → SEA: 1100万ドル/2年
78. Drew Storen, RP →CIN: 300万ドル/1年
95. Kurt Suzuki, C → ATL: 150万ドル/1年
99. Stephen Drew, IF → WAS: 350万ドル/1年
101. Matt Belisle, RP →MIN: 205万ドル/1年
105. Ross Ohlendorf, RP →ヤクルト・スワローズ: 160万ドル/1年
141. Yusmeiro Petit, SP/RP → LAA: minor 
167. Sean Burnett, RP → PHI: minor
169. Craig Stammen, RP → SD: minor
195. Ross Detwiler, SP/RP →OAK: minor
NA. Chris Heisey, OF → WAS: 140万ドル/1年
NA. Michael Morse, 1B → SFG: minor
NA: John Lannan, LHP → KC: minor
NA. Tyler Moore, 1B → MIA: minor
NA. Matt den Dekker, OF →MIA: minor
NA. Adam Lind, 1B → WAS: 150万ドル/1年

NT: Ben Revere, OF → LAA: 400万ドル/1年

[11月11日オリジナル]
2016年オフのFA選手リストです。ランキングはYahoo!のJeff Passanによるもの。トップ50と主な元ナショナルズを転載しておきます。

ナショナルズからFAとなった選手では、Mark Melanconが11位、Wilson Ramosが18位(あのケガさえなければトップ10は確実だったのですが)がトップ50に入っています。そして、Ian Desmondが8位。再びQOを受けていますが、今年こそいい契約を勝ち取れるでしょうか(QOを受けた選手は*を付けています)。


2017/02/03

ナショナルズのクローザーの歴史

2月に突入し、スプリングトレーニングまで約2週間となりました。例年どおり、オフの動きとスプリングトレーニングの見どころを整理した記事を準備中ですが、その作業と並行して開幕前恒例のAll Time Natsシリーズの準備を進めているところで、ふと、この記事を書こうと思いました。

All Time Natsシリーズでは、「Starters」として各ポジションでの先発試合数を集計していますが、2016年シーズン終了時点での各ポジションのトップは以下の通り。

P. Jordan Zimmermann 
CA. Wilson Ramos
1B. Adam LaRoche
2B. Danny Espinosa
3B. Ryan Zimmerman
SS. Ian Desmond
LF. Jayson Werth 
CF. Denard Span 
RF. Jayson Werth

レフトとライトの両方がJayson Werthなことが気にはなりますが、いずれにしても、ナショナルズがポストシーズンに初めて進出した2012年より後に活躍した選手がトップを占めるに至っています。

ところが、「投手編」のSAVESの項目を見ると、球団移転時のクローザーだったChad Corderoが未だにトップのまま。つまり、球団がワシントンに移転してきて以来、どのポジションよりも固定できてきていないポジション、それがクローザーなのです。

(2016年シーズン終了時点)
1. Chad Cordero 113
2. Drew Storen 95
3. Rafael Soriano 75
4. Tyler Clippard 34
5. Matt Capps 26
5. Jonathan Papelbon 26
7. Jon Rauch 23
8. Mike MacDougal 20
9. Mark Melancon 17
10. Joel Hanrahan 14

昨シーズンの後半にクローザーを務めたMark MelanconがFAとしてジャイアンツに入団することとなり、このリストに名前のある投手で現時点でナショナルズに在籍している選手はいません。つまり、今年もまた新しい名前がリストに加わることになりそうな状況です。しかも、それが誰になるかさえ分かりません。

こういう状況を踏まえて、この記事では、ALL Time Natsシリーズがカバーしているとの同じ2005年以降の12年間のナショナルズのクローザーの歴史を振り返ってみることにしました。(2007年以前は当ブログを始める前なので、実感はこもっていません)

==================

2005年
新生ワシントン・ナショナルズの初代クローザーを務めたのは当時23歳のChad Corderoでした。大学時代からクローザーとして活躍し、2003年ドラフト1順目(全体13位)でナショナルズに指名されると、同年8月には早くもメジャーデビュー。9月には初セーブも記録。翌2004年の開幕をセットアッパーで迎え、6月にはクローザーに昇格。順調すぎるくらいのキャリアで迎えたこの2015年は、74試合に登板してナ・リーグ最多の47セーブを記録。6月には月間15セーブのMLBタイ記録を達成し、オールスターに選出されました。シーズン終了後にはサイ・ヤング賞、リーグMVP投票でも得票。まさに絶対的な守護神だったと言っていいでしょう。


2006年
この年もChad Corderoがシーズンを通じてクローザーを務めました。チームの低迷のためセーブ数こそ29に減りましたが、セーブ成功率はむしろ前年より上昇しています。


2007年
シーズン序盤はセーブ失敗が目立ったChad Corderoでしたが、5月半ば以降は安定し、最終的に37セーブを記録。


2008年
今年も当然クローザーを務めるものと見込まれていたChad Corderoがスプリングトレーニング中に右肩の痛みを発症。4月中に6試合に登板したところでDL入りすると、そのままシーズン終了となりました。【Chad Cordero 在任3年】

これによって突如空いたクローザーの席。まず2008年の前半戦はJon Rauchが引き継いで、17セーブを記録。2006年、2007年のセットアッパーからの自然な昇格でした。よく投げたと思いますが、弱小チームのクローザーらしく、フラッグディールトレードでDバックスに放出されていきました。【Jon Rauch 在任0.5年】

Rauchの放出後は、Joel Hanrahanが9セーブを記録。元々は先発でしたが、2007年終盤に見限られ、この年の春にブルペン転向。開幕当初のモップアップから、結果を残してセットアッパーへ、そして8月以降はクローザーとしてしっかり仕事をしました。制球力は甘いものの、球威で三振が取れるピッチングスタイルはブルペン向きだったのでしょう。

なお、Corderoはオフに入って示されたマイナー契約を拒否してFA退団。この2008年は私がブログを始めた年なのですが、少なくとも数年は、「クローザーChad Cordero」を応援することになると思っていたのに、まさかたった6試合だけとは予想だにしませんでした。Corderoは2017年の今日現在でも実はまだ34歳ですが、ナショナルズを去った後のMLBでのキャリアは2010年にマリナーズで敗戦処理として10試合に投げただけで、クローザーとしての復帰は果たせず。肩の故障とはそれほど恐ろしいものだということを示す例となってしまいました。


2009年
Joel Hanrahanがクローザーとして開幕を迎えたものの、10度のセーブ機会のうち5度で失敗し、防御率も7点台というひどい成績で、追われるようにしてパイレーツへトレードされていきました。【Joel Hanrahan在任1年】

ちなみにHanrahanは、2011年、2012年の2年間で計76セーブを記録するなどクローザーとして花開きました。ナショナルズとしては、惜しいことをしたなという印象も残りますが、トレード相手として獲得したのが2012年の初の地区優勝に大きく貢献したブルペン左腕のSean Burnettですから、このトレードは見事なWin-Winだったと言っていいでしょう。

Hanrahanの後は、開幕後にマイナー契約を結んでいた当時32歳のベテランMike McDougalが昇格し、安定感があるとは言えない内容ながら20セーブを記録。しかし、オフに入ると球団は年俸調停対象だったMcDougalに契約を提示せず、いわゆるノンテンダーFAとして退団。(翌年のスプリングトレーニング中に再度マイナー契約を結びましたが、昇格することはありませんでした。)【Mike McDougal 在任0.5年】


2010年
前年はパイレーツでクローザーを務めながらノンテンダーFAとして市場に出ていたMatt Cappsと1年350万ドルで契約。開幕から7月末までの47試合に登板して26セーブ、防御率2.74の好成績でオールスターにも選出される活躍でしたが、あっさりとツインズにトレードされていきました。3年連続でのフラッグディールトレードでのその時点でのクローザーの放出。当時のチーム状態をよく表していると思います。なお、このトレードでナショナルズに来たのがWilson Ramosですから、そういう意味でもCappsの貢献には感謝しています。【Matt Capps在任 0.5年】

8月以降の2か月間で最も多いセーブを記録したのがこの年の5月にメジャーデビューしたDrew Storenでした。ただし、低迷するチームの中でそもそもセーブ機会が少なく、わずかに5セーブ。Storen自身の投球内容も、デビューした5月から7月までは2.61だった防御率が、8月以降の2か月間は4点台後半と低迷するなど不安定なものでした。


2011年
Drew Storenのスプリングトレーニングでの大不振により開幕から10試合ほどはSean Burnettがクローザーを務めましたが、4月半ばには早くもStorenが立場を取り戻しました。以降、シーズンを通じて安定した内容でクローザーとして投げ続け、終わってみれば73試合で防御率2.75の43セーブ(リーグ4位)。この時点でメジャー2年目の23歳。クローザーとしての地位を完全に確立し、今後数年間のクローザーを心配する必要はないかと思わせました。


2012年
当然クローザーと期待されたDrew Storenでしたが、スプリングトレーニング中に右ひじの痛みを発症して骨片除去手術を受けることになってしまい離脱。【第一次 Drew Storen 在任1.5年】

開幕当初は100マイル投手のHenry Rodriguezがクローザーを務めましたが、5月になると大乱調で早々に失格。あのノーコンっぷりはジョークかと思うほどでした。【Henry Rodriguez 在任0.25年】
 
以降は、9月に入るまでTyler Clippardがしっかりと役目を果たして32セーブを記録しました。この年の前後6年間にわたってナショナルズ・ブルペンの中心にあり、通算ホールド数でトップに立つClippardですが、この年は緊急事態の中クローザーとして貢献してくれました。が、9月になるとClippardが調子を落とし、リハビリを経て7月に復帰していたStorenにスイッチ。【Tyler Clippard 在任0.5年】

このStorenがレギュラーシーズン終盤で安定感のある投球を見せ、再びクローザーの地位を取り戻し、ポストシーズンに突入しました。

ナショナルズにとって初のポストシーズンとなった、カージナルスとのNLDS。Storenは第1戦でセーブを記録すると、4戦では同点の9回表を気魄のこもったピッチングで無失点に抑え、その裏のJayson Werthの逆転2ランで勝利投手となりました。が、、、第5戦、2点リードの9回表、あと1死、あと1ストライクまで行きながら、いまだ語り継がれる逆転負けの主役となってしまいました。【第二次 Drew Storen 在任 0.25年】


2013年
NLDSの逆転負けがあったとはいえ、9月の活躍からすればDrew Storenにクローザーを任せてもよかったはずですが、フロントの判断はRafael Sorianoの補強でした。前年までヤンキースでクローザーを務め、FAとなっていたSorianoと1月に2年2800万ドルで契約。68試合で43セーブ、防御率3.11は見た目は立派な数字ですが、内容は良くなかったというのが率直な感想でした。

この間、Storenが不振のためオールスター明けにAAAに降格させられ、この措置についてTyler Clippardが公然と球団批判を展開するという騒動がありました。その後、8月に再昇格したStorenは好投したものの、この頃からClippardとともにトレード放出の噂が飛び交うようになりました。


2014年
この年もRafael Sorianoがクローザーを務め、防御率3.19、32セーブというそれなりの数字を残しましたが、内容は散々で、地区優勝を争っていた9月上旬の試合で3点のリードを守りきれなかったことで遂に失格となりました。オフにはFA退団。【Rafael Soriano 在任1.75年】

Sorianoを降格させた後は、Drew Storenが三度目のクローザー就任。開幕から8月までセットアッパーとして防御率1点台の圧倒的な安定感を示していたこの年のStoren。クローザーを務めた9月も、14試合で10セーブ、自責点0という完ぺきな仕事をしました。

しかし、ジャイアンツとのNLDS第2戦にまたも悪夢が待っていました。1点リードの9回表2死1塁でマウンドに送られ、連打であっという間に同点にされてしまいました。延長18回の末にこの試合を落とし、当然シリーズを落とすことになりました。2012年に続く大事な試合でのセーブ失敗。これにより、Storenではポストシーズンは戦えない、という論調が生まれたのも確かでした。


2015年
NLDSでのセーブ失敗についてはMatt Williams監督の采配ミスとする声が多数であり(私もこれに与します)、Mike Rizzo GMもDrew Storenへの信頼を明言し、特にブルペンを補強することもなく、開幕を迎えました。Storenも期待に応え、7月下旬まで31回のセーブ機会のうち29回で成功。防御率1.73、相手打者を.212/.271/.250に抑え込む素晴らしいピッチングを続けました。チームは地区首位を争っており、Storenがクローザーとして三度NLDSのマウンドに立つことが期待されていました。

ところが、7月28日、この年のチームの運命を変えたJonathan Papelbonのトレード獲得が発表されました。以降、中継ぎに降格したStorenは20試合に登板して防御率6.75。翌年1月にブルージェイズにトレードされ、5シーズンに渡ったStorenのナショナルズでのキャリアは終わりました。いい時期もあれば悪い時期もありましたが、とにかく記憶に残る投手でした。【第三次 Drew Storen 在任0.75年】

Papelbon?8-9月に7セーブを記録しましたが、いろんな意味でチームをぶち壊してくれました。笑


2016年
放出待望論がありながら、(当然ですが)引き取るチームも現れず、Jonathan Papelbonがクローザーのまま開幕。序盤は曲がりなりにも仕事をしていましたが、次第に打たれる試合が多くなり、7月末にMark Melanconをトレードで獲得したことでようやく解雇することができました。37試合で19セーブ、防御率4.39。優勝争いするチームのクローザーの成績ではないですね。【Jonathan Papelbon 在任1年】

フラッグディールトレードで来たMelanconが、30試合で17セーブ、防御率1.82というびしっとした結果でレギュラーシーズンを締めくくると、ドジャーズとのNLDSでも1,2,3,5戦で登板し、計4回1/3を無失点と好投しました。惜しむらくは、Melanconをセーブシチュエーションで送り出せたのが1試合だけだったことでした。【Mark Melancon 在任0.5年】


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以上見てきた通り、2008年以降の9年間にクローザーの地位に就いたと言っていい投手が10人。2年以上クローザーの地位にとどまった投手はいません。Drew Storenが3度務めていますので、「クローザー交代」の回数で言えば実に12回にも及んでいました。強いチームでこれだけくるくるとクローザーが変わるチームはなかなかないでしょう(他球団のことは詳細には調べていませんので当てずっぽうですが)。

ナショナルズが、常勝軍団としてあり続けるために、そしてポストシーズンで勝ち進んでいくためには、やはりクローザーの安定は必要です。

そして、いつの日か、Chad Coderoの記録を破るような大クローザーが生まれてくることを期待して、それが誰になるのか、見守っていきたいと思います。

2016/07/25

7/24 Giolitoはまだ無理だな

L6-10 Padres (Season 58-41)
Giolito 3.1IP 4R(2ER) 4H 3BB
Papelbon(L2-3) 0.2IP 4ER 4H 1BB 1K
Murhpy 3/3 2double SF 2R 2RBI
Ramos 3/4 HR(14) R 3RBI
Turner 2/5 triple 2R SB(4)

2度の先発の後、いったんマイナーで調整し、再度チャンスを与えられたLucas Giolitoでしたが、今回も残念な結果となりました。リードしてもらいながらも4回もたずノックアウト。1回裏にDaniel Murphyの犠飛で先制してくれましたが、3回表にDanny Espinosaのエラーも絡んだとはいえ、3失点。直後にMurphyのタイムリーやWilson Ramosの豪快なレフトへの2ランなどで4点を奪って逆転してくれましたが、これで波に乗っていけないのが実力なんでしょう。4回表1死から連打で1点を失うと、7,8番打者に連続四球を与えて満塁としてしまい、代打がコールされたところで、Baker監督に交代を告げられました。追い込むことはできるが、決め球がなく、空振りがとれない。変化球のコントロールがぼろぼろで、ランナーを背負うと速球まで乱れる。これまでと同じでした。3試合計11イニングを投げて、被安打12、与四球9、奪三振5。これだけ課題がはっきりしている以上、メジャーに置いておく理由はありません。来季に向け、今季はしっかりAAAで投げさせるべきだと思います。はっきり言って、Reynaldo Lopezのほうがずっと良かったと思います。Joe Rossが間に合わないなら、Lopezか、あるいはSyracuseで頑張っているAustin Vothという手もあるはずです。

とはいえ、Giolitoが降板した時点では1点リード。二番手のMatt Belisleがこの4回表1死満塁を無失点で切り抜けた後さらに2イニングを無失点。5回裏にはRamosのタイムリーも出て、2点リードで8回まで行きました。が、この後、ブルペンが崩壊。8回表に登板した、Shawn Kelleyが、いきなり2者連続弾を浴びてあっという間に同点とされると、9回表にJonathan Papelbonが1死1塁(四球)から、実に5連打を打たれて4失点。試合をぶちこわしました。実はブルペン防御率はメジャーでもトップを争う数字を残していますが、とてもそんな印象はありません。噂されるヤンキースのAroldis Chapmanまで狙うことはないと思いますが、しかしPapelbonでは不安です。

ところで、オフにトレードでブルージェイズに行ったDrew Storenが成績不振によりDFAされたという残念なニュースが入ってきました。開幕はエースセットアッパー扱いでしたが、2度目の登板で逆転を許すなど4月の防御率は10点台でスタートし、まもなく敗戦処理に回るようになりました。少しずつ防御率を回復させていましたが、23日の試合で敗戦処理で登板して1イニング3失点し、シーズン防御率が6.21に上昇したところで遂に引導を渡されることになりました。大事なFA前最終年だったのに、ひどいことになってしまいました。ナショナルズへの復帰はさすがにないでしょう。少しでも株を戻すことができるよう願っています。

2016/01/29

ロースター異動まとめ(2016年1月)

1/8 Drew Storenをブルージェイズにトレード。Ben RevereとPTBNLを獲得。
1/15 全年俸調停対象選手との契約に合意
1/26 Bronson Arroyoとマイナー契約


●Drew StorenとBen Revere等のトレード
ブルージェイズとの間で、Drew Storen投手を放出し、Ben Revere外野手とPTBNLを獲得するトレードに合意。(詳細は別記事

同じ日、ナショナルズからFAとなっていたDenard Spanがジャイアンツと3年3100万ドルでの契約に合意しています。故障明けで2年契約がせいぜい、もしかすると1年契約かもしれないと予想されていた中での3年契約。平均年俸も1000万ドルを超えており、Spanとしては非常にいい契約を得ることができました。ナショナルズがQualifying Offerをしなかったのでドラフト指名権を失う必要がないという点はSpanにとってはいい方向で作用したはず。過去3年間の功労者がいい契約を得られたことを心から良かったと思っています。


●年俸調停:残っていた全5選手との契約に合意
年俸調停対象選手との間で希望額を交換する期限の15日までに(Ramosだけは14日に、他の4人は期限直前に)、残っていた全5選手との契約に合意しました。いずれも1年契約で金額は以下のとおり。

Stephen Strasburg, RHP  1040万ドル
Ben Revere, OF  625万ドル 
Danny Espinosa, SS  287.5万ドル
Wilson Ramos, C  535万ドル
Anthony Rendon, 3B   280万ドル

なお、Strasburg、Espinosa、Ramosの3人はそれぞれFA前最終年ですが、3人とも契約延長はなさそうです。


●Bronson Arroyoとマイナー契約
FAのBronson Arroyoとマイナー契約で合意しました。スプリングトレーニングに参加します。39歳の右腕投手。パイレーツでデビューし、レッドソックス、そしてレッズで活躍し、この間2004年から2013年までの10年間はほとんど皆勤賞と類まれな頑丈なイニングイーターとして有名でしたが、2014年のシーズン途中にTJ手術を受け、昨季は全休。どれほど戻してきているかは、蓋を明けてみないと分かりません。

2016/01/09

Storenをブルージェイズにトレード (Ben Revereを獲得)

遂にこの日が来ました。

長らく噂され、昨夏のあのトレード以降は時間の問題と言われていたDrew Storenのトレード退団が決定。

Storenの行き先はブルージェイズで、ナショナルズはBen Revere外野手とPTBNL(現時点では全く不明ですが、StorenとRevereとの年俸差額をナショナルズが負担していることから、重要なピースではないと見られています)を獲得することになりました。なお、2人とも年俸調停対象期間中で、Storenが残り1年、Revereは2年です。

評価を先に書いてしまうと、「全ての関係者がハッピーないい形でのトレード」だと思いました。ここまで至った経緯には非常に大きな不満がありますが、それでもこのトレードをまとめたことについては、Mike Rizzo GMを評価していいと思います。

まず、獲得したRevereについて書きます。

Ben Revere (2015 season for PHI and TOR)
152G 634PA 84R 2HR 45RBI  32BB 64K .306/.342/.377 31SB 

先に書いておくと、2015年までナショナルズで活躍したDenard Spanと驚くほどに似ているというか、何かと縁があります。驚きます。まず、選手としての特徴ですが、俊足巧打の左打ちの外野手で外野守備力がかなり高く評価されています。同じですね。元々ドラフト1順目でツインズに入団したことも同じ(Spanは2002年の全体20位、Revereは2007年の全体28位)。Revereは2010年にメジャーデビューしましたが、2011年にセンターのレギュラーとして定着したのは、SpanがDL入りしたことによるものでした。2012年には復帰してきたSpanがセンター、Revereはライトでともにプレー。そのオフ、Spanがナショナルズにトレードされ、ツインズのセンターはRevereが収まるかと思われましたが、ほぼおなじタイミングで、Revereもフィリーズへトレードされました。2013年は故障で88試合の出場にとどまりましたが、ほぼフル出場した2014年シーズンには184安打を記録し、Spanと並んで(!)ナ・リーグトップタイでした。そして2015年シーズンもフィリーズで開幕から活躍し、夏にブルージェイズにトレードされ、ポストシーズンでも全11試合で1番レフトでフル出場しました。そして今回、Spanのジャイアンツとの3年契約が成立した今日、このトレードが発表されました。

ナショナルズでは、Spanが務めていた1番センターを埋めることが想定されています。これにより、Michael Taylorがレギュラーから外れることが想定されますが、いずれもあくまで現時点での「想定」。レフトのレギュラーと想定されているJayson Werthが故障離脱する可能性もあり、そもそも攻守における能力低下によりWerthがベンチに下がらざるを得なくなることも考えられますので、結果的にTaylorの出場機会はかなりあるのではないかと思われます。

Storenについては、今さらいろいろ書くまでもないと思いますが、簡単におさらいしておきます。

Drew Storen (for Nationals)
[Carrier] 355G(21W-13L-95SV-72HD) 334.0IP 321K 96BB 3.02/1.129  
[2015 Season] 58G(2W-2L-29SV-5HD) 55.0IP 67K 16BB 3.44/1.109

2009年のドラフト1順目(全体10位)。全体1位のStephen Strasburgに続く、チームとしては2人目の指名選手でしたが、そもそもこの指名権は、前年ドラフトの全体9位で指名した某選手と契約できなかったための補償ピックでさらなる補償は認められないこと、指名の直後に契約に合意したことなどから、契約可能性を考慮した指名で能力的にはオーバードラフトとの見方もありました(私も含め)。しかし、こうした見方を望ましい方向で裏切り、結果的には全体10位指名に十分値するキャリアを積んできたと言えるでしょう。

6月にドラフト指名を受けて直ぐに契約すると、Aでプロデビューし、その年のうちにAAまで昇格。アリゾナ秋季リーグでも活躍し、翌2010年の5月にメジャーデビュー。これは翌月に衝撃的なデビューを果たすStrasburgの先を越す快挙でした。その年の7月末にトレードされたMatt Cappsの後を受けてクローザーとして起用されると、8月6日にはメジャー初セーブ。そして、2011年は、春先こそ出遅れたものの最終的には自己最多の43セーブを記録。これでチームのクローザーとして当分は安泰かと思われましたが、2012年のスプリングトレーニング中に右ひじ痛を発症し、手術に踏み切りました。それでも7月には復帰し、レギュラーシーズン終盤にかけて調子を上げてチームの初の地区優勝に貢献。カージナルスとのNLDSでも、第1戦は1点差を守りセーブを記録、第4戦でも同点で迎えた9回表を無失点で終え、その裏のWerthのサヨナラ弾を呼び込みました(この試合の勝ち投手)。

そして、おそらくはStorenのその後の運命を変えることになったNLDS第5戦を迎えました。たらればを言っても仕方ないことはもちろん分かっていますが、あの回を、Yadier MolinaかDavid Freeseのどちらかを抑えていたらと思わずに入られません。そのオフのRafael Sorianoの補強によるクローザーからの降格もなかったでしょうし、その後のキャリアは全く違ったものになったはずです。

翌2013年1月、球団はSorianoと2年契約。これにより、Storenはセットアッパーに逆戻りとなっただけでなく、完全に自分を見失い、7月末にはAAA行きを命じられるほどのどん底まで落ち込みました。この時のいきさつ、特にともに長年ナショナルズのブルペンを支えた僚友Tyler Clippardのコメントなどは忘れられない思い出の1つです

不本意に行かされたマイナーでしたが、その2週間でまさかの完全復活。2013年の8月以降、そして2014年と、相変わらずSorianoのセットアッパーという役回りでしたが、素晴らしい仕事を続け(2014年シーズンの防御率は1.12という驚異的な数字)、遂に9月には不振のSorianoからクローザーの地位を奪還。このままの勢いでポストシーズンもクローザーとして突入しました。

が、ジャイアンツとのNLDS第2戦で悪夢が再びやってきました。Williams監督の采配の犠牲になった面が大きいという説もあります(私もこれに与します)が、結果的には、これで決定的にフロントの信頼を失ったようです。オフに新たなクローザーが連れてこられることもなく、クローザーとして迎えた2015年シーズンは開幕から絶好調で、「あの日」までの31回のセーブ機会のうち29回で成功。防御率1.73と抑え込んでいました。「あの日」、7月28日の動きによって、フロントがStorenを信頼していなかったことが明らかとなりました。以降は20試合に登板して、防御率6.75。最後は、打ち込まれた後のロッカーで荒れて負傷してシーズン終了。そんな形なのに、Storenを責める気には全くなれませんでした。

簡単におさらいと言いながら随分長くなりました。これほどドラマチックなキャリアもなかなかありませんので、どうしてもこうなってしまいました。

さて、Storenが行くことになるブルージェイズですが、まず嬉しいのは、2016年に優勝を目指すチームであることです。2015年シーズンはメジャー最強打線(総得点891点は2位ヤンキースを127得点も上回る)を擁してア・リーグ東地区を制し、1993年以来のポストシーズンに進出。ALCSでWSを制することになるロイヤルズに敗れはしたものの、打撃陣はほぼそのまま残っており、2016年はWSを狙っているはずです。気になるブルペン事情は、21歳にまもなくなるという若いRoberto Osunaがルーキーながらシーズン後半にクローザーとしての地位を確立しており、Storenはひとまずセットアッパーとして起用されるものと見られます。とはいえ、Osunaは、AAも経験せずにいきなりメジャーに放り込まれ、昨年のALCSでは最終第6戦の8回裏に決勝点を失うなど大事なところで打たれており(ポストシーズンで打たれたからこそOsunaを応援したくもなるのですが・・・)、その地位には一定の脆弱性があると考えられ、Storenにもクローザーの機会が巡ってくるかもしれません。

心機一転。FA前の最後のシーズンをしっかり送ってくれることでしょう。

我らがナショナルズのクローザー、Drew Storen。これまで、本当にありがとう。幸運を祈ります。是非、ワールドシリーズで対戦しましょう!

(追記・修正するかもしれませんが、ひとまず。)

2016/01/02

ロースター異動まとめ(2015年12月)

12/2 Tyler MooreJose Lobatonと年俸調停を回避して1年契約
12/2 Craig StammenがノンテンダーFA、Stephen Strasburg, Drew Storen, Danny Espinosa, Wilson Ramos, Anthony Rendonの5人に契約提示
12/4 Oliver Perezと2年契約
12/9 Yusmeiro Petitと1年契約
12/10 Yunel EscobarTrevor Gottのトレード(別記事
12/10 Shawn Kelleyと3年契約
12/24 Aaron Laffey, Jhonatan Solanoの2選手とマイナー契約
12/25 Daniel Murphyと3年契約 (別記事
12/29 Stephen Drewと1年契約


2015/12/08

2015 シーズンレビュー 3: 投手MVP: Max Scherzer

【先発】 

W
L
GS
CG
IP
SO
ERA
WHIP
HR/9
K/9
K/BB
Max Scherzer
14
12
33
4
228.2
276
2.79
0.92
1.06
10.86
8.12
Jordan Zimmermann
13
10
33
0
201.2
164
3.66
1.20
1.07
7.32
4.21
Gio Gonzalez
11
8
31
0
175.2
169
3.79
1.42
0.41
8.66
2.45
Stephen Strasburg
11
7
23
0
127.1
155
3.46
1.11
0.99
10.96
5.96
Doug Fister
5
7
15
0
103.0
63
4.19
1.40
1.22
5.50
2.63
Joe Ross
5
5
13
0
76.2
69
3.64
1.11
0.82
8.10
3.29
Tanner Roark
4
7
12
0
111.0
70
4.38
1.31
1.38
5.68
2.69

開幕前には30球団最強と評されたローテーションでしたが、期待されたほどの結果は残せませんでした。

何と言っても痛かったのは、Stephen Strasburgの前半戦の不振。5月を終えた時点で10試合に先発して、3勝5敗、防御率6.55は規定投球回数に達している投手でワースト1,2を争う数字でした。2度のDL入りの後8月に復帰してからシーズン終了までの10試合は6勝2敗、防御率1.90。奪三振率も高いので、来季に向けて不安はありませんが、今季もチームMVPを得ることはできませんでした。FA前最終年となる来季こそは有終の美を飾ってほしい(もちろん、もっと長くナショナルズのユニフォームを着て欲しいのは山々ですが)。

Strasburgよりもっと残念だったのがDoug Fister。開幕から大不振で、途中DL入りもあり、結局8月上旬にブルペンに降格となりました。それでも、2014年の活躍があったのであのトレードは成功だったと評価しています。

StrasburgとFisterのDL入りに伴い、最初にA.J. Cole(4月28日)、次いでTaylor Jordan(6月3日)に機会が与えられましたが、いずれも打ち込まれ、6月6日にはAAからJoe Rossが呼ばれることになりました(Rossについては、先日の新人王の記事を参照ください。)。

チーム事情から5月後半から6月にかけてと9月にTanner Roarkが先発を務めましたが、ブルペンと行ったり来たりで調整に苦しみました。2014年に先発投手としてあれだけの好成績を残した投手。来季は先発として開幕から使えば結果を残すはず。

結局、シーズンを通じてローテーションを守ったのは3人でしたが、うち、Jordan ZimmermannGio Gonzalezの2人は前年を下回る結果となりました。2009年のデビュー以来在籍7年のZimmermannはFA退団(既にタイガースと契約済み)。先発登板、投球イニング、勝利、完投、完封、奪三振(903。901のStrasburgと僅差ですが)と多くの積み上げ系の投手成績で球団記録を打ち立てての退団となりました。Gioは良かったり悪かったりと波のあるいつものGioでした(笑)。

そして、Max Scherzer。ナショナルズのユニフォームを着てのデビュー戦となった開幕戦では味方守備に足を引っ張られて自責点0で敗戦投手となりましたが、これで調子を崩すことはなく、5月は、6戦全てで7回以上を投げて5勝し、リーグ月間MVPを受賞。6月も、1安打16奪三振での完封勝利と準完全試合を続けて記録する圧倒的なピッチングでまたも月間MVP。前半終了時点では、サイヤング賞争いでトップに立っていたと言ってもいいでしょう。後半戦はやや勢いを失い、チームの優勝争いからの脱落を止めることはできませんでした、10月3日の自身最終戦で今季2度のノーヒッター(17奪三振)を記録して締めくくりました。シーズン終了後のサイヤング賞投票でも5位超大型契約でFA加入した1年目でプレッシャーも大きかったはずですが、期待に十分に応えてくれました。 

【ブルペン】
SV
HD
G
GF
IP
SO
ERA
WHIP
HR/9
K/9
K/BB
Drew Storen
29
5
58
35
55.0
67
3.44
1.11
0.65
10.96
4.19
Matt Thornton*
0
18
60
12
41.1
23
2.18
1.06
0.44
5.01
2.09
Casey Janssen
0
13
48
12
40.0
27
4.95
1.15
1.13
6.08
3.39
Blake Treinen
0
10
60
17
67.2
65
3.86
1.39
0.53
8.65
2.03
Aaron Barrett
0
10
40
8
29.1
35
4.60
1.19
0.31
10.74
5.00
Felipe Rivero*
2
6
49
17
48.1
43
2.79
0.95
0.37
8.01
3.91
Jonathan Papelbon
7
0
22
17
23.2
16
3.04
1.10
1.52
6.08
4.00
  (*は左投手)

開幕からクローザーとして起用されたDrew Storen昨年のNLDS第2戦でのセーブ失敗を引きずることなく、「あの日」までの31回のセーブ機会のうち29回で成功。防御率1.73、相手打者を.212/.271/.250に抑え込む素晴らしいピッチングを続け、オールスターに選出されなかったことを疑問視する論争さえありました。「あの日」、7月28日までは。以降は20試合に登板して、防御率6.75。最後は、打ち込まれた後のロッカーで荒れて負傷してシーズン終了。絶対にStorenは悪くない。

その、Storenに代わるクローザーとして迎えられたJonathan Papelbonについては、もう多くを語りたくありません。一日も早くチームを去ってくれることを願います。

チーム最多登板はともに60試合のMatt ThorntonBlake Treinenの2人。Thorntonは対左打者を中心に好投し、ブルペン投手陣で最も低い防御率を記録。Treinenはブルペン投手で最多のイニングを投げてくれました。開幕時に期待されたセットアッパーとして一度は失敗しましたが、マイナーでの再調整後、シーズン終盤には再びホールドの付く場面で起用され、結果を残しました。Aaron Barrettは今季も重宝しましたが、TJ手術で8月にシーズン終了。来季も全休する可能性大ですが、能力はある投手。復活が待たれます。

Feilpe Riveroについては先日の新人王の記事で書いたので省略。


【チーム投手MVP】 Max Scherzer

心情的にはStorenを推したいくらいですが、まあ、異論の余地はないでしょう。