2016/09/29

ロースター異動まとめ(2016年9月)

9/2 セプテンバーコールアップ:Sean Burnett, Matt Latos, Pedro Severino, Matt Grace, Rafael Martin, Trevor Gott, Brian Goodwin (Joe Rossを60日DLへ、Matt den DekkerをDFA)
9/4 Reynaldo Lopezをコールアップ
9/6 Lucas GiolitoとWilmer Difoをコールアップ
9/7  Stephen StrasburgとStephen DrewがDLから復帰
9/8  Strasburgの診断結果は右ヒジの筋肉の痛み(腱の断裂ではない
9/18 Joe Rossが復帰、Chris BostickをDFA
9/26 Sammy SolisがDLから復帰
9/27 Spencer Kieboomがメジャー初昇格


9/28 雨の中Gioがぐだぐだのピッチング

L0-3(6) Diamondbacks (Season 92-66)
Gio(L11-11) 3.2IP 3ER 8H 3BB 4K
Rendon 2/2

Gio Gonzalezのレギュラーシーズン最終登板はぐだぐだでした。毎回毎回2人以上のランナーを許し、1回、3回、4回に各1失点。4回表2死1,3塁としたところで、球数がちょうど100球に到達し、うなだれながら降板することになりました。同郷のJose Fernandezの事故死のショック、雨で試合開始が30分以上遅れ開始後もずっと降り続けていたなど、言い訳できる要因はありますが、それにしても酷かった。本当にこの投手がポストシーズンで先発するのでしょうか。。。

打線は打線で、5回まで毎回の5安打しながらも得点ならず。

雨がひどくなり、6回表1死でのコールド負けとなりました。地区優勝も決まった後なので、風邪を引かない故障しないことが最優先と思えば悪くない判断ですが、球場に足を運んだお客さんには可哀想な試合でした。

9/27 Rendonの一振りで逆転勝利

W4-2 Diamondbacks (Season 92-65)
Scherzer(W19-7) 6.0IP 2ER 6H 2BB 10K
Melancon(SV14) 10.IP 0ER K
Turner 1/3 BB R 2SB(28,29)
Rendon 1/3 HR(19) R 3RBI

この試合の先発オーダーはこのとおり。

Turner, CF
Werth, LF
Drew, 2B
Rendon, 3B
Zimmerman, 1B
Goodwin, RF
Espinosa, SS
Lobaton, C
Scherzer, P

Bryce HarperもDaniel MurphyもWilson Ramosもいない中、現時点でのナショナルズのベストラインナップを並べたのがこの打線。案の定、序盤は全く機能せず。9月に昇格し、5試合にブルペンから登板した後、この日がメジャー初先発となったMatt Kochの前に5回まで死球によるランナー1人しか出せない始末。Harperは数日で戻ってこられる見込みとのことですが、Murphyは回復が思わしくなく不透明、Ramosはシーズン終了。先が思いやられます。

そんな打線を尻目に、先発のMax Scherzerは6回を2失点、10奪三振といつものようにしっかり投げてくれましたが、それでも6回裏に代打を送られた時点では0-2とリードを許していました。

6回裏、先頭のJose Lobatonがようやくチーム初安打を打つと、続く代打Wilmer Difoが四球を選んだところでKochが交代してくれ、ほっとしたことでしょう。さらに四球で満塁とし、Stephen Drewが犠牲フライを打ってまず1点。さらに2死2,3塁からAnthony Rendonが低めのボールを上手くすくい上げてレフトのブルペンへ放り込む逆転3ラン。苦しいチーム状況の中で4番の仕事をしてくれました。

後はブルペンがきっちり仕事をしてゲームセット。19勝目のScherzerは、次回登板が予定されるレギュラーシーズン最終戦が、20勝、さらにはメッツの3投手との争いとなっているサイヤング賞を賭けた登板となります。

MVP: Anthony Rendon

9/26 Ramos右足負傷退場

L4-14 Diamondbacks (Season 91-65)
Roark(L15-10) 4.0IP 5ER 4H 1BB 6K
Giolito 2.0IP 4ER 3H 1BB 1K
Turner 3/5 double 2RBI
Zimmerman 2/4 R
Goodwin 1/2 triple BB 2RBI

地区優勝をピッツバーグで決めて凱旋してきた地元ワシントンでの最初の試合。2回裏にセプテンバーコールアップで上がってきてから頑張りが目立っておりこの日はBryce Harperの代役としてライトで先発したBrian Goodwinのタイムリー三塁打で1点を先制し、ここまではいい感じでしたが、以降はひどいものでした。

4回表に先発のTanner Roarkがつかまり、2本のホームランなどで一気に5失点。その裏にTrea Turnerの2点二塁打などで3点を返して1点差まで詰め寄りましたが、むしろ3点しか取れなかったというイニング。無死満塁からDanny Espinosa、代打Chris Heiseyが連続三振するお粗末な攻撃でなければ、押出四球を出すなどアップアップだったArchie Bradleyをノックアウトできたはずのイニングでした。

そして6回表、1死1,2塁から2番手のYusmeiro PetitがYasmany Tomasにライトへのタイムリー二塁打を打たれて突き放されましたが、この時、バックホームの返球をジャンプしてキャッチしたWilson Ramosが着地したときに右足を故障し、そのままトレーナーに支えられて退場してしまいました。翌日の検査の結果は、手術が必要な右ヒザの腱断裂でシーズン終了。ポストシーズンを前に、チームとしては非常に痛い離脱になります。正捕手となるであろうJose Lobatonは自身も足首の状態が悪く、2週間でわずか1試合しか出場していません。他には若いPedro Severinoがいるだけ(40人ロースターにもまだAAのSpencer Kieboomがいるだけ)。まあ、いっそSeverinoに賭けてもいいかもしれません。

8回からはLucas Giolitoが登板しましたが、Jean SeguraとJake Lambに連続ホームランを浴びるなど、2回で4失点。9月はこれが2試合目で、おそらくこれが最終登板でしょう。投げれば投げるだけ自信を失わせるだけで、8月以降については、なぜ無理やりにメジャーで投げさせるのか育成の観点から疑問が残る起用法となりました。来年はまずはAAAでしっかり自信を付けて、満を持して上げてあげましょう。

9/25 Harper 左手負傷退場

W10-7@PIT (Season 91-64)
Cole 2.2IP 3ER 1H 3BB 3K
Kelley(W) 1.0IP 0ER 2K
Melancon(SV13) 1.0IP 0ER 1K
Revere 3/6 2R 2SB(13,14)
Rendon 2/4 double BB R 2RBI
Robinson 2/4 BB RBI
Heisey 1/2 BB 2R RBI
Werth 1/1 HR(21) R 2RBI

前日の地区優勝決定、シャンパンファイトの余韻も覚めやらぬ中、しかも、未明の発生したマーリンズのJose Fernandezの事故死のニュースが試合直前に伝わった中で行われたこの試合。ちょっと普通ではない雰囲気だったようです。

1回表に相手エラーもあってナショナルズが3点を先制しましたが、その裏、先発のA.J. Coleの制球が全く定まらず三者連続四球で無死満塁とし、Jung Ho Kangのタイムリーなどで3失点し、振り出しへ。

2回は両軍無得点で迎えた3回表に、ある意味でこの試合の最大のハイライト、問題プレーが発生しました。先頭打者のBryce Harperの打球はライト線への三塁打コース。ライトからの返球はそもそも間に合っておらず更にレフト側に逸れていたため、三塁ベースコーチはスライディング不要のジェスチャーをしており、Harperもそのつもりで走っていました。ところが、Harperが三塁に到達する寸前で、パイレーツの三塁手Jung Ho Kangが送球を受けるフェイク。慌てたHarperが三塁ベースに近過ぎる位置からヘッドスライディングし、左手をキャンバスにぶつけ、その回限りで交代してしまいました。翌日の検査の結果、骨折はしていないという診断でホッとしましたが、ポストシーズンを前にヒヤリとしました。とはいえ、あのフェイクはケガを誘発するだけの全く不必要なプレーで、いわゆるメジャーリーグの不文律で禁止されているもの。当然の如く、次の回にKangに打順が回ってきたところでColeが報復。投球が頭の後ろを通ったため死球にはなりませんでしたが、両軍ベンチから出ての乱闘騒ぎ、Coleは退場となりました。これだから韓国人は・・・というコメントが出てしまうのは日本だけの話ではありません。ちょっとは国の代表だという意識も持てばいいのに。

試合の方は、Coleが3回途中で退場したあと細かい継投でつないで行きましたが、4回にMatt Latosが、7回にはKoda Gloverがそれぞれ2点を失い、5-7とリードされて終盤へ進みましたが、8回表にJayson Werthの2ランなどで一挙に5点を奪い逆転(まあ、打ったのがFelipe Riveroからだったのは何となく複雑な気持ちですが)。逆に3点リードし、あとはShawn Kelley、Mark Melanconのリレーで封じてゲームセット。

MVP: A.J. Cole

2016/09/25

9/24 地区優勝!!!

W6-1@PIT (Season 90-64)
Ross 2.2IP 1ER 5H 1BB 4K
Lopez(W4-3) 5.1IP 0ER 3H 2BB 6K
Werth 2/4 double BB 2R RBI
Ramos 3/5
Drew 2/4 2RBI
Harper 1/4 SF 2RBI

まずこの試合。

1回表にシングル、シングル、Bryce Harperの犠飛(1点)、死球、シングル、Stephen Drewのシングル(2点)の猛攻で3点を先制。本当は、Ryan Zimmermanも死球をもらい更に1死満塁のチャンスでしたが、Danny Espinosaが最悪の1-2-3の併殺を打ってしまい、3点止まり。やや嫌な感じで終わりましたが、それで3点は3点。結果的にはこれで十分でした。

先発はDLから復帰して2試合目のJoe Ross。最速96マイルまで計測する速球を主体に、2回まではランナーを出しながらも無失点で切り抜けましたが、3回裏にJosh Bellにソロ本塁打を打たれ、更に2死後、死球、シングル、四球で満塁としたところで、球数が63球に達し、降板となりました。当初は5イニング程度を予定していましたが、これだけ球数が増えるとやむを得ません。速球はともかく、変化球(スライダー)のコントロールが甘く、ストライクボールがはっきりしているという印象。結果的には1失点でしたが、大きな不安が残る内容でした。

その3回裏2死満塁のピンチを、Sean Burnettが切り抜けた後(なお、Burnettは9月に昇格してきて以来、7試合に登板し、計4.0イニングで未だに自責点0です)、3番手で投げたReynaldo Lopezが素晴らしかった。4回表に味方が3点を追加し、4回裏のマウンドに上がった時点で6-1と大きくリードしていた余裕のなせる業か、そこから9回1死でマウンドを降りるまで実に5回1/3を無失点で終え、勝ち投手となりました。今日は速球も変化球も実に素晴らしかった。ですが、やはり大一番を安心して任せられる投手ではありません。

ともかくも、この試合に勝利し、その時点で地区優勝へのはマジック1となりまsた。

MVP: Reynaldo Lopez

試合後、選手たちはクラブハウスに戻り、メッツの試合結果を待ちます。そして、さして時をおかず、メッツの最後の打者が投ゴロに倒れフィリーズに負けたことで

ナショナルズの2年ぶり3度目のナ・リーグ東部地区優勝

が決定しました!

これで過去2度跳ね返されたNLDSの壁への挑戦権を獲得。相手はおそらくドジャーズ。相手にとって不足なし。楽しみです。

2016/09/24

9/23 Melancon初のセーブ失敗

L5-6x(11) @PIT (Season 89-64)
Gio 5.0IP 3ER 5H 3BB 5K
Melancon(BS) 2.0IP 1ER 2H 1K
Petit(L3-5) 0.2IP 1ER 2H 2BB 2K
Harper 3/6 double
Ramos 2/6 HR(22) R RBI
Zimmerman 2/5 2double 2R RBI
Espinosa 1/4 HR(23) BB R 2RBI

Mark Melanconが移籍後初の古巣ピッツバーグでの登板で、移籍後初のセーブ失敗。1点リードの9回裏に登板し、2死1塁までこぎ着けながらSean Rodriguezにセンターオーバーの二塁打を打たれてしまいました。映像を見る限り、守備力の高いセンターなら捕ってゲームセットになっていたであろう打球ですが、急増のTrea Turnerでは捕れなくても仕方ないかな。そもそもあんな強い打球を打たれたことが悪い。これまで安定したピッチングを続けてきてくれていたので責める気持ちは全くありませんが、初めてのセーブ失敗が痛いところで出てしまいました。

その後、延長に入って11回裏にYusmeiro Petitが打たれてゲームセット。もっとも、これもサヨナラ打を打った打者Jacob Stallingsに対して投じたカウント1-2からの4球目と2-2からの6球目は、いずれもボールとコールされましたが、ストライクで見逃し三振だろう!というボールでした。この辺りは、捕手Wilson Ramosのフレーミングということなんでしょうか。。。

ああ、悔しい。メッツも勝ったため、マジックは2のまま変わらず。

もっとも、この試合は先発のGio Gonzalezがもうちょっとピリッとしていれば楽に勝てたはずの試合。2回表に2点を味方が先制した直後に、2死から投手にタイムリーを打たれ、さらにもう一本タイムリーを打たれて1点差。続く3回裏にあっさり同点とされる体たらく。味方がとった後の回に失点するというパターンが本当に多すぎます。Gioにもポストシーズンの先発を任せるしかないんだから、しっかりしてください。

2016/09/22

9/21 Zimの3ランなどで連敗ストップ 【M2】

W8-3@MIA (Season 89-63)
Scherzer(W18-7) 6.2IP 3ER 4H 2BB 8K
Zimmerman 1/4 HR(15) R 3RBI
Turner 1/5 HR(12) R RBI

メッツももたついてくれているためマジックは順調に減っているナショナルズですが、それでも4連敗中という重苦しいチーム状況でしたが、ようやく連敗をストップしました。

立役者は、ベテランの2人。6回までマーリンズ打線を圧倒し(7回裏に2本のホームランで3失点と最後は息切れしましたが)、5回には自らヒットを打って追加点につなげたMax Scherzerと、1-0で迎えた4回表に3ランを打って試合の流れを一気にナショナルズペースにしたRyan Zimmerman。

特に、Zimmermanは今季108試合目の出場にしてようやく当ブログでのゲームMVPに選ぶことができる活躍を見せてくれました。今季の打率は.220ほどに低迷し、チャンスで打てないシーンが続き、遂に打順も7番まで下がりました。長年のファンとしてはやや心寂しくもありますが、そんなZimmermanがシーズン終盤のこの時期に活躍してくれて心底嬉しかったです。

試合はこのZimmermanの3ランなどで7回表を終えて、6-0と完全なナショナルズペース。7回裏に上述の通りScherzerが3点を失いましたが、直後の8回表に2点を追加して突き放し、後は悠々の展開。

メッツがブレーブスに終盤逆転負けを喫したため、マジックは一気に2つ減って2となりました。明日は移動日のため、地区優勝は最速で23日。23日から始まるピッツバーグでの3連戦で決めてくれるでしょう。

MVP: Ryan Zimmerman

2016/09/21

9/20 Jose Fernandezに0-1敗戦 【M4】

L0-1@MIA (Season 88-63)
Roark(L15-9) 7.0IP 1ER 3H 3BB 5K
Drew 2/4

両軍併せて7安打、得点はソロ本塁打による1点のみ、試合時間わずか2時間10分という超高速の投手戦を制したのは、Jose Fernandez率いるマーリンズでした。

ナショナルズの先発Tanner Roarkもよく投げたと思います。3回裏2死走者1塁から連続四球で崩れそうになりましたが、このピンチでChristian Yelichを緩いショートライナーにうち取って切りぬると、其後は見事なピッチングで7イニングをわずか86球で投げ終えました。惜しむらくは6回裏1死、カウント0-1からGiancarlo Stantonに投じた甘い速球。ライトスタンドに弾き返されてしまい、これが決勝点。

初回に2番のStephen Drewが二塁打を打った後、8回表1死までなんと21人連続でアウトと、Fernandezに完全に封じこまれていたナショナルズ打線。8回表1死から、Wilson Ramos、Brian Goodwinが連打で1,3塁の絶好のチャンスを作りましたが、Danny Espinosaがあえなく空振り三振。代打で送られたDaniel Murphyも力のないニゴロに倒れ、得点ならず。ため息です。

これで4連敗。Daniel Murphyが足を痛めて欠場し始めてからすっかり勝てなくなりました。まあ、10月に向けてしっかり直してくれることが先決ですね。

メッツが、今日もブレーブスに負けてくれたので、マジックも4まで減っていることですし。

2016/09/20

9/19 好守にミスが出て3連敗 【M5】

L3-4@MIA (Season 88-62)
Cole 4.0IP 2ER 5H 2BB 3K
Latos(L) 1.1IP 2ER 2H 1BB 1K
Espinosa 1/2 HR() R 3RBI
Zimmerman 2/4 R
Heisey 2/3 R
Ramos 2/4

先発はA.J. Cole。初回は三者凡退に抑えたものの、2回にGiancarlo Stantonに豪快にレフトスタンドに運ばれて1点。3回にも死走者なしから三塁打、四球、二塁打でもう1点。4回は無失点に抑えましたがここまでで79球を要したこともあり、5回表の攻撃で代打を送られてしまいました。これまでの数登板に比べると、球速が数マイル遅かったこともあり、ちょっと心配です。

序盤で2点を追いかける展開となったナショナルズ。4回まではDLから復帰初戦のWei Yin Chenの前にわずか1安打に抑えられてましたが、5回表にDanny Espinosaの3ランが出て一気に逆転。これで一気に行きたいところでしたが、この後はナショナルズにミスが出て勝ちきれませんでした。

中でも痛かったのは、1点リードで迎えた6回裏1死1,2塁でのセンターライナーをTrea Turnerが判断ミスして後逸してしまったこと(記録は二塁打)。目測を誤り一瞬前進した後でバックしましたが間に合いませんでした。打撃好調で、センター守備もなんとかこなしてきたTurnerですが、やはり急造外野手ではこういうミスもでます。あとは、その直後の7回表に連打と送りバントで作った1死2,3塁のチャンスでStephen Drewが三振を喫したのも痛かったですね。

ブレーブスがメッツに勝ってくれたので、マジックは5に減りました。久し振りに。。。

2016/09/19

9/18 Rossの復帰戦は敗北

L2-6(7)@ATL (Season 88-61)
Ross(L7-5) 3.0IP 1ER 6H 5K
Lopez 2.0IP 2ER 2H 2BB 3K
Turner 1/3 triple R
Werth 1/3 double R RBI

Joe Rossの復帰戦として注目されたこの試合。試合前に雨が降り、試合中も降り、6回表のナショナルズの攻撃中に中断。そして7回裏2死、ブレーブスの攻撃中に雨が強くなって再び中断し、そのまま降雨コールドゲームでの敗戦となりました。

そのJoe Rossですが、初回は最速96マイルまで計時し、2つの三振を含む三者凡退。2回に3本のシングルを集められて1失点しましたが、続くピンチは連続三振で脱し、3回も3連打で無死満塁のピンチを迎えましたが、ここも後続をピシっと抑えて無失点。結局3回1失点、51球。リハビリ登板と思えば上々です。

2番手のReynaldo Lopezが2点を失った後、6回にようやく反撃して2点を返し、一時は1点差まで詰め寄りましたが、その裏にMarc Rzepczynskiが(ナショナルズに来て初めて)連打を浴びて大量3失点。もうこれでダメかなという感じになりました。

メッツは今日も勝ったので、マジックは6のままです。

2016/09/18

9/17 Gio不安の残るピッチング

L3-7@ATL (Season 88-60)
Gio(L11-10) 4.1IP 6ER 9H 7K
Turner 3/4 2HR(10,11) 2R 2RBI SB(27)

先発のGio Gonzalezが背信のピッチング。初回、2安打1死球で1失点。また先頭から始まった3回は、4連打などで2失点。三度先頭から始まった5回にも2安打と死球で1死満塁として、タイムリーを打たれたところでノックアウトとなりました。1番から5番の上位打線と計15打席対戦し、9安打2死球と11度も出塁を許していたのでは勝負になりません。こういうピッチングをされると、ポストシーズンでの先発を任せるのが怖くなります。。。

打線では、相変わらず絶好調のTrea Turnerが先頭打者本塁打を含む2本塁打で、あっさりと2ケタ本塁打を達成。盗塁ももう1つ積み重ねています。ピークをもう少し後に持って行ってくれてもいいんだよ、と言いたくなります。

メッツが、延長戦の末になんとかツインズを振りきってサヨナラ勝ちを収めたため、マジックは6のママ。


2016/09/17

9/16 Turner祭り 【M6】

W7-2@ATL (Season 88-59)
Scherzer(W17-7) 7.0IP 2ER 7H 2BB 8K
Turner 4/5 double HR(9) 4R 2RBI 2SB(25,26)
Werth 3/5 2R RBI
Rendon 2/3 2RBI
Murhpy 2/4 double SF 2RBI

すっかり定着した1番センターTrea Turner。ルーキーですが、後半戦のチームの打撃を引っ張っています。今日も、まず初回表、高いバウンドでピッチャーを越える内野安打で出塁してチャンスを作り、Anthony Rendonのタイムリーで先制のホームイン。続く2回には2死2塁から左中間のスタンドへの2ランホームラン。これが9号ですから、二桁も現実的になってきました。第3打席は空振り三振でしたが、7回の先頭打者として迎えた第4打席ではレフト前にライナーのシングルを打って出塁すると、二盗(完全にピッチアウトされていたのにセーフ)、三盗を決め、Daniel Murphyの浅いレフトライナーでタッチアップして生還。ほとんど1人で得点を生み出しました。そして最終回2死走者なしで打席に入るとワンバウンドでレフトフェンスを越えるエンタイトル二塁打で出塁し、続くJayson Werthのシングルで生還。今季3度目の4安打、初の4得点。大活躍でした。

シーズン成績は、260打席で87安打、45得点、9本塁打、32打点、.349/.369/.558、26盗塁(4失敗)という素晴らしい数字。打率.349は現在のリーグ首位打者Murphyと同じ数字で、小数点以下4ケタ目まで見ると、なんと上回っています。積み上げ系の数字も立派ですが、これがほとんど全て7月以降の成績だという点が凄い。残念ながらナ・リーグの新人王は、MVP争いでも名前が上がるほどのプレーをフルシーズン続けているドジャーズのCorey Seagerで事実上決まっていますが、ある程度の票は得られるものと期待しています。

それにしても、いい選手を連れてきたものです。

さて試合は、序盤からリードしてもらったMax Scherzerが7回を2失点でまとめてナ・リーグではトップタイに並ぶ17勝目を記録。あまり調子が良いわけではなく、味方の好守にも再三助けられましたが、三振も8つ奪い、こちらはリーグ単独トップをしっかり堅持しています。

MVP: Trea Turner

2016/09/14

9/14 Ramosの一発でRoark15勝目 【M7】

W1-0 Mets (Sesaon 87-59) 
Roark(W15-8) 7.0IP 0ER 3H 4BB 7K
Treinen(HD19) 1.0IP 0ER 2K 
Melancon(SV12) 1.0IP 0ER  
Turner 2/4 
Ramos 1/3 HR(21) R RBI

8月29日に14勝目をあげてから2試合足踏みをしていたTanner Roark。もっとも、その間も2失点、1失点ですから味方の援護があれば、という感じでしたが、今日もそんな展開でした。

初回、メッツの1,2番に連打を浴び、パスボールもあって1死2,3塁のピンチを迎えましたが、Jay Bruceを見逃し三振、そして昨日の決勝弾を打ったT.J. Riveraをライトへのファールフライに打ちとって無失点で終了。結果的には、この回が最大のピンチでした。以降は、7回まで被安打は1本だけ、3塁を踏ませない投球でゼロを並べました。

しかし、ナショナルズ打線もメッツのRobert Gsellmanの前にゼロを並べ続けました。こちらは2度の三振ゲッツー(刺されたのがTrea TurnerとBryce Harperなのでメッツの捕手Rene Riveraを褒めるべきだと思います)を含め3併殺もあり、初めて2塁に進んだのが6回裏、しかも相手バッテリーのワイルドピッチによる、しかもTanner Roarkという体たらく。このチャンスでも最後はBryce Harperが見逃し三振。。。

この状況を打開してくれたのがWilson Ramosでした。7回裏1死走者なし、メッツ3番手Fernando Salasの高めに入った初球をぶっ叩き、左中間スタンドの中段まで運ぶ特大の先制ソロ本塁打。9月に入ってから疲れが見えて来ていますが、昨日もよく頑張りましたが、今日はまさに試合を決める殊勲打。ポストシーズンに向けて、少し休ませながらの起用のほうがいいかもしれませんね。

わずか1点のリードですが、8回はBlake Treinen、9回はMark Melanconが全く危なげなく3人ずつで終えてゲームセット。チームでの完封なので、そういう意味でもRamosの貢献は大。

Roarkに15勝目が付きました。2014年と並ぶ15勝目の意味は大きいでしょう。15勝はリーグ4位タイ、防御率2.75はリーグ5位(チームトップだったMax Scherzerの2.78もかわしました)。堂々たる成績です。

さて、メッツとのレギュラーシーズン最後の直接対決3連戦を2勝1敗で乗り切り、10ゲーム差。残り16試合でマジックは7。カウントダウンを楽しみましょう。

MVP: Wilson Ramos

9/13 9回2点差を追いついたが

L3-4(10) Mets (Season 86-59)
Cole 5.0IP 3ER 9H 2BB 6K
Melancon(L) 1.0IP 1ER 2H
Ramos 2/4 2RBI
Rendon 2/4 RBI
Murphy 2/5 R

先発したA.J. Cole。今日はボールのキレがなく、際どいところに行ったボールも捉えられてしまい、ヒットを積み重ねられました。5回までで、被安打9、2四球、つまり1イニング平均2人以上のランナーを出してしまいました。決して褒められた内容ではありませんでしたが、それでも3失点。悪いなりのピッチングができて試合を作ったという見方もできます。

一方のナショナルズ打線は、2回の裏にWilson Ramosのタイムリー二塁打で1点を先制しましたが、その後はメッツ先発のNoah Syndergaardの前に7回まで10三振で、3塁さえ踏ませてもらえずゼロを並べました。

敗色濃厚で迎えた9回裏でしたが、メッツのクローザーJeurys Familiaに対し、先頭のDaniel Murphyがシングルで出塁すると、続くBryce Harperの打球をサードJose Reyesがファーストに悪送球してくれて無死2,3塁。このチャンスにAnthony Rendonが三遊間を破ってまず1点。さらにRamosの打球は高いバウンドのピッチャーゴロでしたが、これをバックホームを焦ったFamiliaが処理できず結果は内野安打で、同点としました。球場は大盛り上がり。

ただ、続く、Ryan Zimmermanは緩いファーストライナー、続くClint Robinsonの打球もセカンドへのやはり緩いライナーで一塁ランナーが飛び出してしまい併殺(もっとも、ショートバウンドかライナーでの捕球かが微妙な打球だったので、代走で出ていたWilmer Difoを責めるのはかわいそうです)でサヨナラはならず。あのチャンスでサヨナラ勝ちまでもっていけなかったことが結果的には痛かった。

10回表、Mark Melanconが投入されましたが、1死後、ルーキーのT.J. Rivera二塁手にメジャー初本塁打をプレゼントしてしまい、これが決勝点。惜しい試合を落としましたが、終盤の粘りを見せられただけでも良しとしましょう。

2016/09/13

プロスペクト・レポート (マイナーリーグ終了)

ポストシーズンに残っていたPotomac Nationals (A+)とHagerstown Suns (A)の2チームもあっさりと第1ラウンドで敗退し、マイナーリーグのシーズンが終了しました。My Top 10 Prospects+2の選手についての最終レポートです。

なお、Lucas GiolitoReynaldo Lopezの2人はメジャーに帯同しているため、まだシーズンは続いています。(成績は9月12日終了時点)

Lucas Giolito, RHP 
14G(14GS) 71.0IP 72K 34BB 3.17/1.42 [AA] 
7G(7GS) 37.1IP 40K 10BB 2.17/1.10 [AAA] 
5G(4GS) 19.1IP 10K 11BB 5.59/1.76 [MLB] 

前回レポートの後AAAで好投を続け、8月28日のロッキーズ戦で三度メジャーでの先発機会を与えられましたが、やはり5回4失点で負け投手となり即座にマイナーへ降格。続く9月2日の登板で8回無失点の快投を見せ、AAAでは十分通用することを示してマイナーのシーズンを終了しました。セプテンバーコールアップとしてメジャーに帯同し、ロングリリーフとして起用されています。何かをつかんでシーズンを終えてくれることを期待したいです。

Reynaldo Lopez, RHP 
14G(14GS) 76.1IP 100K 25BB 3.18/1.23[AA] 
5G(5GS) 33.0IP 26K 10BB 3.27/0.94 [AAA] 
7G(6GS) 32.1IP 31K 16BB 5.01/1.61 [MLB] 

こちらは前回レポートの後、8月13日のブレーブス戦でメジャー初勝利、続くやはりブレーブス戦で7回11奪三振の快投で2勝目を記録し、何かをつかんだかと期待させましたが、通用したのはブレーブス打線だけ(笑)。続くオリオールズ戦、一度マイナーでの登板を挟んでのメッツ戦でいずれも4回持たずに降板してしまいました。9月以降もメジャーに帯同し、やはりロングリリーフとして起用されています。

Austin Voth, RHP 
27G(25GS) 157.0IP 133K 57BB 3.15/1.24 [AAA] 

7月の不調の後8-9月は7試合で防御率1.96と奮起しましたが、結局メジャーに声がかかることはなく、Syracuse(AAA)のローテーションを守り続けてシーズン終了。アリゾナ秋季リーグへの派遣が決まっていますので、活躍を期待しましょう。

Erick Fedde, RHP 
18G(17GS) 91.2IP 95K 19BB 2.85/1.14 [A+] 
5G(5GS) 29.1IP 28K 10BB 3.99/1.47 [AA] 

絶好調でHarrisburg(AA)に昇格し、初戦で7回1失点の勝ち投手になりましたが、続く試合で5回途中7失点と5月以来の大量失点。壁にぶつかってどうなるかなというところでしたが特に尾を引くことはなく、6回で12三振を奪う快投で最終登板を締めくくりました(防御率もギリギリで4点を切りました)。2チームで計121イニング。TJ手術明けかつフルシーズン1年目としてはこれ以上望めない結果でしょう。

Tyler Watson, LHP 
9G(9GS) 43.0IP 48K 9BB 1.88/0.91 [SS] 
3G(3GS) 15.0IP 6BB 16K 4.80/1.47 [A] 

前回レポート後にAuburn(AA)でもう1試合に登板し、シーズン防御率を2点未満まで下げた後、Hagerstown(A)に昇格。3試合に登板し、うち2試合ではいずれも5回を2失点、7奪三振と好投。最終登板で5回、被安打9、失点4とやや打ちこまれましたが、それでも高卒2年目としては十分過ぎるシーズンになりました。

なお、前回紹介したWeston Davis は11試合で2.67/0.93、McKenzie Millsは12試合で3.71/1.33の成績で、いずれもAuburn(SS)でシーズンを終了しています。

Drew Ward, 3B 
53G 203PA 3HR 24RBI 22BB 51K .219/.310/.309 0SB [AA] 
64G 268PA 11HR 32RBI 34BB 70K .278/.377/.491 0SB [A+] 

Harrisburg(AA)に昇格した後は、調子を上げることができないままにシーズン終了。参加が内定しているアリゾナ秋季リーグでの活躍を期待しています。

Andrew Stevenson, CF 
65G 280PA 2HR 16RBI 20BB 51K .246/.302/.328 12SB [AA] 
68G 300PA 1HR 18RBI 24BB 44K .304/.359/.418 27SB [A+] 

Wardと仲良しですね。こちらもAA昇格後は目立つ結果を残せずに終了。やはりアリゾナ秋季リーグへの参加が予定されています。

Victor Robles, CF 
41G 198PA 3HR 11RBI 14BB 32K .262/.354/.387 18SB [A+] 
64G 285PA 5HR 30RBI 18BB 38K .305/.405/.459 19SB [A] 

GCLでリハビリ出場した後、8月12日にPotomac(A+)に復帰。復帰後の22試合では.281/.364/.406という成績。Aでの成績に比べると見劣りしますが、まだ19歳という年齢を考えれば上出来。ますます将来が楽しみです。

Jakson Reetz, C 
88G 342PA 4HR 38RBI 38BB 79K .230/.346/.357 4SB [A] 

前回レポートから、打率、出塁率、長打率とも少しずつ改善してシーズンを終了。打撃成績はなかなかぱっとしませんが、フルシーズン捕手としてプレーしてきて疲れがたまっていたであろう8-9月に.286/.388/.429の結果を残して終えたことは評価していいと思います。そもそも高卒3年目にとってはチャンジングなリーグでしたから。プロスペクトとしての評価を下げる必要はないと思います。

Anderson Franco, 3B 
24G 88PA 1HR 9RBI 4BB 5K .277/.307/.349 1SB [Rk] 

シーズン終盤はほぼサードのレギュラーとしてプレーしましたが、打撃成績は低下。昨シーズンの同じGulf Coast Leagueでの成績(46試合でOPS.759)を大きく下回ってしまいました。故障という情報は入っていませんでしたが、出遅れたことといい、何かがあったんでしょう。残念。

Carter Kieboom, SS 
36G 155PA 4HR 25RBI 12BB 43K .244/.323/.452 1SB(2CS) [Rk] 

GCLで最後までレギュラーとしてプレーし、上記の打撃成績。前回レポート時には0本だったホームランを8月11日以降に4本記録。これにより(打率はやや落としましたが長打率が上昇し)OPSは.747から.774に上昇しました。選球眼に守備にとまだまだ課題は多いものの期待感を抱かせるプロデビューと言っていいでしょう。

Dane Dunning, RHP 
1G(1GS) 2.0IP 3K 0BB 0.00/0.00 [Rk] 
7G(7GS) 33.2IP 29K 7BB 2.14/0.98 [SS] 

前回レポートの後の3試合計19イニング(なお、うち1試合は記録上9イニングを完投したことになっていますが、雨天中断で後日続きが行われた試合の前と後の2日に渡って投げています)でわずか2失点と圧倒してシーズンを終了。申し分ないプロデビューとなりました。来季はHagerstown(A)スタートでしょう。

9/12 Latosの活躍でメッツに大勝【M9】

W8-1 Mets (Season 86-58)
Latos 4.1IP 1ER 3H 3BB 4K / 1/3 HR(1) R RBI
Lopez(W3-3) 3.0IP 0ER 2BB
Turner 2/5 R SB(24)
Murphy 3/5 double R
Rendon 1/4 HR(18) R 3RBI
Ramos 1/2 2BB 2RBI

ナショナルズ先発はMat Latos。Reynaldo Lopezも休養十分でしたが、安定感に欠けるというBaker監督らの判断。Lucas Giolitoも然り。で、マイナー契約からセプテンバーコールアップで昇格し、ブルペンから2試合に登板していたLatosに先発機会が回ってきました。

そのLatosが初回先頭打者に二塁打を打たれた後、犠飛で1失点。しかし、その裏にメッツ先発のRafael Monteroの制球難のおかげで押し出しで2点をもらうと、続く2回裏にはLatosが自ら左中間のブルペンに放り込むソロ本塁打。さらにこの回、2死一二塁からAnthony Rendonがレフトスタンド中段へ高い放物線を描く3ラン。4回裏にも2死から、Wilson Ramos、Ryan Zimmermanに連続タイムリーが出てさらに2点。この時点で8-1と大量リードすることに成功しました。

ところが、ここで思わぬハプニング。5回表1死1,2塁とした場面でLatosが右足の太ももの裏を痛めて交代。直前の一二塁間を抜けていった打球に反応して一塁方向に踏み出そうとした際に痛めました。このまま5回を投げ切れば勝利投手になれるところだっただけに、無念でしょう。

チームとしては、この後、Trevor Gott、Sean Burnettとつなぎ、7回からの3イニングはLopezがノーヒット(2四球)ピッチングで完勝。最後の3イニングを抑えたLopezにセーブが付くのかと思いきや、公式記録ではLopezに白星が付きました。先発を外されたLopezに白星とは不思議な巡り合わせです。

メッツとの直接対決の初戦に勝利し、いい気分です。マジックは9となりました。

MVP: Mat Latos 

2016/09/12

9/11 Gio 7回1失点の好投 【M11】

W3-2 Phillies (Season 85-58)
Gio(W11-9) 7.0IP 1ER 4H 1BB 5K
Melancon(SV11) 1.0IP 0ER 1H 3K
Turner 2/3 R 2SB(22,23)
Murhpy 1/4 double RBI
Rendon 1/3 double R RBI

Stephen Strasburgが戦線を離脱し、ポストシーズンに戻ってくることができるかどうか危ぶまれている中、Gioにかかる期待はいやが上にも高まっていました。オールスター後徐々に良くなっていたとはいえ前回登板では派手に打ち込まれ、まだ信頼を得られずにいましたが、今日は素晴らしかった。序盤からテンポの良いピッチングでどんどんとストライクを取って、ショートDanny Espinosaのエラーなどで迎えた2回表無死1,2塁の場面を含む2つの併殺打など凡打の山を築きました。7回表1死からTommy Josephに同点ソロを浴びはしましたが、後続をきっちり抑え、わずか92球で7イニングを終了。このピッチングならポストシーズンも任せられます。

ただ、今日も打線はもたもたしました。初回こそ、Daniel Murphyの二塁打で先制したものの、以降は沈黙。7回表に同点に追いつかれた後の裏の攻撃でようやくAnthony Rendonにタイムリーが出ましたが、結果的に決勝点となった次の1点は、相手捕手のパスボールでもらったものでした。

少し心配なのはKoda Glover。前回登板で8回にセットアッパーとして起用されながら同点3ランを被弾。試合後、Baker監督が「次にどういう投球をするかに注目している。」とコメントしていたのですが、今日も2点リードの8回表に起用してもらいながら、初球をホームランされ、即座に交代を告げられました。ポストシーズンに向けて戦力として期待されていましたが、残念ながら見直しでしょう。

明日からメッツとの3連戦です。1つ勝てば十分と思えば気が楽ですね。

MVP: Gio Gonzalez

2016/09/11

9/10 8回裏Harperの3ランで快勝 【M12】

W3-0 Phillies (Season 84-58)
Scherzer 6.2IP 0ER 4H 1BB 8K
Kelley(W) 0.1IP 0ER
Melancon(SV10) 1.0IP 0ER 1K
Harper 1/4  HR(24) R 3RBI
Revere 2/4 double R
Lobaton 2/3

ここまで3打席全て三振。この打席も初球の外へのスライダーに全く合っていない感じで空振り。いかにもダメな感じが漂っていましたが、一振りで、まさに一振りで今日の仕事をしました。0-0同点の8回裏1死1,2塁、フィリーズのブルペン左腕Patrick Schusterがカウント3-1から投じた真ん中に入ってくるカーブをとらえた打球はライトポール際にライナーで突き刺さる3ランホームラン。打った瞬間、ファールに切れるかどうか微妙な打球のようにも見えましたが、本人は確信を持ってバットを投げ捨て、ガッツポーズ。これこそがBryce Harperです。スランプも経験し、どうやら2年連続のMVPは難しいようですが、それでもしっかり大事な場面で打つ。さすがです。

試合は、ナショナルズ先発のMax ScherzerとフィリーズのルーキーJerad Eickhoff(6回無失点)の投げ合いで0-0のまま推移。両軍にとって唯一の得点機だったナショナルズの4回裏の攻撃も、1死1,2塁からセンター前ヒットでホームを狙ったClint Robinsonがタッチアウトとなり得点ならず(追いタッチが空振りだったようにも見えましたが、判定はセーフ。チャレンジでも覆らず)。

膠着状態で向かえた8回裏に出たのが冒頭のBryce Harperの3ラン。これでリードすれば、9回表はMark Melanconが余裕を持って三者凡退。

貯金はシーズン最多の16。6連勝と食い下がっていたメッツが、ブレーブスに延長サヨナラ負けを喫したことで、マジックは2つ減って12となりました。

MVP: Bryce Harper


2016/09/10

9/9 Turner 3ラン&サヨナラ弾 【M14】

W5x-4 Phillies (Season 83-58)
Roark 6.0IP 1ER 6H 2BB 8K
Glover 0.1IP 3ER H(HR) BB HBP
Melancon(W) 1.0IP 0ER BB 2K
Turner 2/5 2HR(7,8) 2R 3RBI
Rendon 2/3 double BB RBI
Espinosa 2/4 R

「俊足のリードオフヒッター」。これがTrea Turnerという選手を紹介するときに一般に使われてきたフレーズでした。確かに、リードオフとして高い確率で出塁し、盗塁も積み上げています。それだけでも十分にチームに貢献・活躍してきたと言えるでしょう。しかし、こんなに長打力があるとは・・・・思いもよりませんでした(笑)。

2-1とリードして迎えた7回裏、1死1塁で打席に入ると初球の甘い速球を叩き、打球は弾丸ライナーでレフトポール際へ飛び込む2ランホームラン。内側に来たボールを体の軸を中心にしたスイングで弾き返しました。お見事。

8回表を任されたKoda GloverがCameron Ruppに3ランを被弾し、同点に追いつかれてしまったので、残念ながらこのTurnerの一撃では勝負を決することはできませんでした。Gloverにとってはこれがメジャー初被弾。最悪のタイミングだったとは思いますが、ルーキーがこれほど頑張っているので責める気にはなりません。勝ったから言えるのかもしれませんが。。。

その勝利の最大の貢献者はやはりTurnerでした。9回裏2死走者なし。カウント1-2と追い込まれてから、なんと5球ファールで粘った末の9球目。真ん中に入ってきた速球を振りぬくとセンターのフェンスを越えるサヨナラ弾となりました。特大弾です。素晴らしい。

なお、先発のTanner Roarkは相変わらずの好投。降板した直後に味方が勝ち越してれたので、勝ち投手になる権利を持っていたのですが、その後同点に追いつかれたため消滅。あのまま勝っていれば2014年に並ぶ15勝目だったのですが、残念。

MVP: Trea Turner

2016/09/09

9/8 Cole 2本塁打に泣く

L1-4 Phillies (Season)
Cole(L1-2) 5.0IP 4ER 5H 8K

前回登板でメジャー初勝利を記録したA.J. Coleが先発。決して悪くはなかったというのが投げている映像を見ての印象。特にスライダーの切れは素晴らしく、2回はこれを決め球に三者連続で空振り三振に仕留めるなど、5回までに8つの三振を奪いました。

惜しむらくは3回表の2被弾(ソロと3ラン)。いずれも打たれたのはスライダー以外のボール。さらに言えば、この2本を含めこの日Coleが打たれた5安打は全てスライダー以外。そういう意味ではピッチングの組み立て、配球を工夫すれば4失点もすることはなかったと思われます。少なくとも、マウンドでの樣子は実に落ち着いたもの。四球もなかったし、決して評価は悪くないはず。あまり気にせず、次の登板で頑張りましょう。

ということでColeが4失点。ブルペンは頑張って無失点で終えました。が、打線が今季メジャー初登板のAlec Asherに6回無失点に封じられ、8回裏のDaniel Murphyの犠飛による1点だけと沈黙。Asherにメジャー初白星を献上してしまいました。情けない。

2016/09/08

9/7 Strasburg 故障退場の後サヨナラ勝ち 【M15】

W5x-4(11) Braves (Season 82-57)
Strasburg 2.1IP 1ER 2H 4K
Giolito 3.1IP 2ER 5H 3K
Latos(W1-0) 0.1IP 0ER 1K
Murphy 3/6 double 2RBI
Werth 2/5 BB R RBI
Turner 2/5 BB R
Ramos 2/5 double BB RBI

1-3とリードされた7回裏にDaniel Murphyの2点タイムリーで同点に追い付き、1点を勝ち越された10回裏にはAnthony Rendonがサードへの当たり損ねの内野安打で再び同点。そして延長11回裏、無死満塁からWilson Ramosがレフトの頭を越える文句なしのヒットを打ってサヨナラ勝ち。

見事な逆転勝利で、きっちりとブレーブスをスウィープ。貯金を今季最多の25とし、地区優勝へのマジックナンバーを15に減らしました(メッツが5連勝中ですが、自力で着々と減らしています。)。

MVP: Wilson Ramos

とはいえ、この試合の最大のハイライトは3回表でした。残念ながら。

8月下旬にDL入りし、この日が復帰登板となったStephen Strasburg。初回を2三振を含む三者凡退。2回は先頭打者にシンブルを打たれたものの後続はあっさりと打ちとって無失点。
球速は96マイルに達し、チェンジアップ、スライダーを含めキレ良し、コントロール良しと素晴らしい立ち上がりで、このままポストシーズンまでエース級のピッチングを期待できるかと思われました。しかし、悪夢はこの後でした。3回表、先頭打者に二塁打を打たれ、続く打者はピッチャーのMile Foltynewiczの打席。バントの構えをしているFoltynewiczに対して投じた2球目のスライダー(ファール)を投じて一度顔をしかめ、続くチェンジアップが高めに抜けたところで再び顔をしかめ、そして続くスライダーをスリーバント失敗での三振となったところで明らかに右腕に痛みを覚えた樣子でベンチのトレーナーを呼び、そのまま降板となりました。

故障の詳細は、明日、MRIを撮ってからとのこと。二度目のTJ手術が必要なほどのものでないことを願うばかりです。が、軽傷とはとても思えません。うううううむ。。。。

2016/09/07

9/6 ブルペン陣の踏ん張り【M16】

W9-7 Braves (Season 81-57)
Gio 3.0+IP 6ER 8H 4K
Glover(W2-0) 0.2IP 0ER
Melancon(SV9) 1.0IP 1ER 2H
Rendon 1/4 HR(17) 2R 4RBI
Murphy 3/4 BB R SB(5)
Turner 2/5 double 2RBI SB(21)
Zimmerman 1/3 HR(14) BB R RBI

最近は好投することが多かったGio Gonzalezでしたが、今日はひどかった。初回に2本のヒットと内野ゴロで2失点、2回にはDansby Swansonにランニングホームラン(センターTrea Turnerの守備も褒められた者ではありませんが、センターフェンス直撃打を打たれたのも事実)、3回にはまた3連打で1失点。3回裏に味方がAnthony Rendonの満塁弾などで一挙5点を奪って逆転してくれたのに、直後の4回表に2連打で無死2,3塁とされたところでノックアウトされてしまいました。そのランナーを返された結果、4回表を終えて6-6の同点というなんとも締まらないゲームとなりました。Gioは、とにかく制球が甘くボールが真ん中に集まり、キレもありませんでした。

こんなGioでも何とか試合に勝てたのはブルペン投手陣の踏ん張りのおかげでした。まず、ブルペン。Gioの後を受けたMatt Belisleは内野ゴロの間と、シングルで2点を失い同点に追いつかれてはしまいましたが、5回から8回までの4イニングは、Sean Burnett(Freddie Freemanを遊ゴロ)、Blake Treinen、同点のままにも関わらずShawn Kelley、Oliver Perez(Freemanを二ゴロ)、Koda Gloverと実に5投手のリレーでパーフェクト。

一方の打線では、1-4と3点を追いかける3回裏に3連打で作った無死満塁のチャンスでAnthony Rendonがレフトスタンドへの満塁弾を放ち一挙に逆転(これがRendon自身にとってメジャーで初の満塁弾)。さらにRyan Zimmermanにもソロ本塁打が出ましたが、以降、味方ブルペンが頑張っている間は沈黙が続きました。ようやく均衡を破ったのは8回裏、Zimmerman(代走Michael Taylorが二盗を決めた後)、Danny Espinosaが連続四球でチャンスを作ると、代打Ben Revereの送りバントをブレーブスの捕手が三塁へ悪送球してくれて、勝ち越しに成功しました。この後、Trea Turnerに左中間へのタイムリーが出てこの回3点をあげましたが、どうももらった点という印象が残りました。

MVPはブルペン投手陣全員と言いたいところですが、最長の1回2/3を投げたTreinenにしておきます。

MVP: Blake Treinen 

9/5 Turnerが打線を引っ張る【M17】

W6-4 Braves (Season 80-57)
Scherzer(W16-7) 7.0IP 2ER 7H 2BB 5K
Turner 3/4 double HR(6) R 3RBI
Heisey 1/4 HR(9) R 3RBI
Lobaton 2/3 BB R

2日続けてチャンスに打てなかったナショナルズ打線。ナイトゲームの翌日のデーゲームということもあって、ベテランを軒並み休ませて挑みましたが、さすがは若いルーキーのTrea Turnerが打線を引っ張ってくれました。初回は先頭打者として二塁打で出塁。この時は後続が倒れ、チャンスに打てない嫌な流れが続きましたが、1点ビハインドで迎えた3回裏、1死2塁で打席に入ると、低めの変化球をうまくすくい上げた打球はレフトスタンドに飛び込む逆転2ラン。これで雰囲気が変わると、2死後、Chris Heiseyにもレフトスタンドへの3ランが出てこの回一挙5点。試合の主導権を完全にナショナルズに呼び込みました。さらにTurnerは、4回裏にも6点目となるタイムリーを打って、この日3安打。シーズン打率は3割4分を超えています。素晴らしい。

先発のMax Scherzerの調子は(わずか5奪三振に終わったことから見て取れるように)必ずしも良くなく、2回には1点を先制されましたが、この後のなお1死2,3塁のピンチを切り抜けたことが大きかった。以降もランナーを出すものの要所を締め、失点は6回の1点しただけで7イニングを投げきってくれました。これでとうとうStephen Strasburgを抜いてシーズン16勝目。リーグでもトップタイとなりました(カブスのJake Arrietaと並んで)。

最終回にMark Melanconが4安打されて2点を失いましたが、まあ、こういう試合で失点しておけばいいんじゃないかと。

MVP: Trea Turner 

2016/09/06

Fedde, Guilbeau, Bautistaが週間MVP(minor)

マイナーリーグのレギュラーシーズンは終了し、プレーオフを残すのみ。ナショナルズ傘下ではPotomac Nationals (A+)、Hagerstown Suns (A)の2チームだけがプレーオフに進出しています。

さて、オールスター明け以降の週間MVPを記事にするのを忘れていました。

7月17日までの週
Erick Fedde, RHP, Potomac(A+)
この週の成績だけを見ると、1試合に先発して6回1失点(自責点0)という記録ですが、以降、8月5日までの5試合で計30回2/3を投げて自責点わずかに1(防御率0.29)、34奪三振に対してわずか4四球と圧倒的なピッチング。AAに昇格していきました。

8月28日までの週
Taylor Guilbeau, LHP, Hagerstown(A)
2戦2勝、12イニングで1失点、17奪三振と好投しての受賞。2015年のドラフト10順目入団。今季はフルシーズンHagerstownで過ごし、前半はブルペンから投げていましたが防御率5点台と苦しみましたが、6月下旬に(本職の)先発に戻ってからは13試合で防御率2.55と好投。ポストシーズン争いをしたシーズン終盤の3登板で、17回2/3を投げてわずか2失点で3連勝と貢献しました。

9月5日までの週
Rafael Bautista, OF, Harrisburg (AA)
やや忘れられた存在になりつつありますが、まだ23歳のスピードのある外野手で、昨年は私のMy Top 10 Prospectとして取り上げていた選手。今季はHarrisburg(AA)のセンターとしてほぼフルシーズン稼働し、.282/.344/.341、56盗塁という好成績を残しました。特にレギュラーシーズンのの最後の9試合では、.475/.523/.600、9打点、6盗塁と大暴れを見せ、週間MVPの受賞となりました。来季はAAA、活躍ぶりによってはメジャーデビューもあるかもしれないというところまできています。

2016/09/05

9/4 チャンスで打てない②

L1-5@NYM (Season 79-57)
Lopez(L2-3) 4.0IP 3ER 6H 11BB 3K
Werth 2/4
Espinosa 1/4 HR(21) R RBI

Reynaldo Lopezの出来がTanner Roarkより少し悪かったのは確かですが、チャンスで打てない、打てない。前日のコピーかと思うような試合でした。

先発のLopezは4回までに犠飛と2ランによる3失点。3つのワイルドピッチを含む85球と、制球に苦しむピッチングでした。1-3とリードされていたこともあった5回表の攻撃で代打を出されたのは、仕方ないと思います。決してナイスピッチングだったとは言いませんが、ESPNの全米中継される試合で緊張しながらもよく頑張っていたと評価してあげてもいいと思います。 投球回数が前年(自身最多)を約40イニング超過したのでこれでシーズン終了かな。

それより問題は打線です。初回無死1,2塁から得点ならず。2回にDanny Espinosaのソロで一時は同点に追いついたものの、そこから凡打の山で3~5回はランナーも出すことができず。そして6回、7回、8回は先頭打者がシングルで出塁しながら、無駄に残塁を積み上げるばかり。

連敗で、マジックは18のまま。

9/3 チャンスで打てない①

L1-3@NYM (Season 79-56)
Roark(L14-8) 5.0IP 2ER 4H 4BB 3K
Werth 2/4 R
Zimmerman 2/4
Rendon 1/3 double SF RBI

1回表に1死満塁からAnthony Rendonがセンターに犠飛を打ち上げ、早々に先制し、今日も打線は昨日するかと期待しましたが、その後はさっぱりでした。チャンスは作りました。7回まではすべてのイニングで走者を出し、4、6回にはいずれも無死1,2塁と絶好のチャンスを作りながら、後続が打てず。メッツを上回る7安打を打ちながら、得点圏に走者を置いては7打数0安打(+Rendonの犠飛)。

3回は2死走者なしから四球、ダブル、敬遠四球、シングルで2点、6回も2死走者なしからのシングル、ダブルで1点を記録したメッツの効率的な打線とは好対照(メッツはこの2イニング以外では2安打のみ)。なんとも非効率な攻撃でいらいらが募る試合でした。

先発のTanner Roarkは決して悪くはなかったように見えましたが、あの3回裏2死からの四球が悔やまれます。なお、7回裏にSean Burnettが今季初登板し、打者1人をセンターライナーに打ちとっています。

2016/09/03

2016年8月をふりかえる

昨年は失速して負け越した8月。今年はその失敗を繰り返しませんでした。
何が違うって?? クローザーですよ。笑

いや、真面目な話をすると、今月は打線で勝ちました。今年は4,5月が投手力、投手が落ち込んだ6月は打線がカバーし、打線が冷え込んだ7月はまた投手力がチームを引っ張り、そしてこの8月は苦しんだ投手陣を打線が支えました。こういうのを投打が噛み合っているというんでしょうね。いいチームになってきました。

[National League EAST End of August 2016]
WLPCTGB
Washington78550.586-
New York69640.5199
Miami67660.50411
Philadelphia60730.45118
Atlanta50830.37628

17勝11敗としっかり勝ち越し、もたついた2位以下との差を広げることに成功しました。要因はスケジュールに恵まれたこと。まずDバックスをスウィープして8月をスタートすると、途中苦しい時期もありましたが、最後はフィリーズをスウィープして締めくくりました。その間にブレーブスと7戦やって5勝。こうした弱いチームにしっかり勝っておくことが最終的には重要になってきます。

7月末時点で地区2位だったマーリンズが今月だけで8つも負け越し、3位に転落。月間貯金1のメッツが2位に浮上。とはいえ、そのメッツも投打に故障者が出ており、ワイルドカード争いでも圏外に落ちています。フィリーズは最後にナショナルズにスウィープされるまでは月間貯金1とまずまず頑張っていました。ブレーブスは多少勝率を上げて、ちょうど100敗のペース。

[Pitcher of August 2016: Mark Melancon]
GSIPWKERAWHIP
Max Scherzer641.14513.050.80
Gio Gonzalez632.24313.580.98
Tanner Roark638.24262.561.19
Stephen Strasburg417.212410.191.98
Reynaldo Lopez316.22153.241.38
A.J. Cole212.20124.971.11
GIPSVHLDERAWHIP
Mark Melancon1513.2700.660.73
Blake Treinen1314.0044.501.21
Matt Belisle1112.0021.501.17
Shawn Kelley119.1143.861.07
Oliver Perez95.20012.712.65

チーム防御率4.13は30球団中の13位と並の成績に落ち込みました。先発もブルペンも同じくらい。見ていても派手に打たれる試合、大量失点するイニングが目立ちました。コロラドを含む長期のロードやシーズン最長の20連戦があったりで、特にブルペンに疲労感があったのではないかと思われます。9月は、(ロースターも拡大されるので)少しは休養を入れて、ポストシーズに向けた調整をしっかりしてもらいたい。

7月のリーグ月間MVPを受賞するほどの活躍を見せていたStephen Strasburgが、8月6日以降3試合続けて派手に打ち込まれ、22日には右ヒジ痛でDL入り。あくまで9月・ポストシーズンに万全の状態で臨むための調整との説明で、実際、復帰に向けて順調に調整を進めているようですが、心配しました。

その穴を埋めるべく、呼ばれたのがA.J. Cole。「忘れられた元プロスペクト」になりかけていましたが、2度の先発機会でいずれも好投と言っていいピッチング。このまま機会を与えられれば、メジャー初勝利も近いそうです。

メジャー初白星といえば、Reynaldo Lopezが13日に初勝利。18日にも11三振を奪って2勝目を記録しました。ただし、2試合とも対ブレーブス。他のチームからも勝ってもらいたい。(なお、Lopezはそろそろ投球回数制限でシーズン終了だと思われます。)

そんな若手に対して、ベテランの3人がそろって月間4勝を記録し、しっかり投げてくれました。投げるたびにノーヒッターを期待させるMax Scherzer。味のある投球で安定感抜群のTanner Roark。そして3人のうち唯一人無敗のGio Gonzalez。ポストシーズンに向けて、この調子を維持し、そこにStrasburgが戻ってくれば・・・ローテーションに死角はありません。

一方、ブルペン投手陣は連戦の疲れもあって、Oliver Perezに代表されるように打ち込まれ、ブルペン勝負で負けた試合もあったのは事実。しかし、Blake Treinen、Matt Belisle、Shawn Kelley、そして8月25日にトレードで加入してから4試合無失点中のMarc Rzepczynski。勝ち試合での体制ができてきました。

そのブルペン陣の大黒柱が、7月末に加入したクローザーのMark Melancon。チームトップの15試合に登板し、7度のセーブ機会すべてで成功。落ち着き払ったマウンドさばきで、見ているファンとしては全く安心して見ていられます。前クローザーとは大違い(笑)。ちょっと登板機会が多過ぎて、ポストシーズに向けてちょっとペースを抑えたほうがいいんじゃないかと思うほどです。

[Hitter of August 2016: Trea Turner]
PAAVEOBPSLGRHRRBISB
Trea Turner1310.3570.3660.5712751511
Anthony Rendon1180.3240.3900.539193200
Daniel Murphy1120.3070.3660.525215220
Jayson Werth1090.2550.3490.553208160
Danny Espinosa1070.2280.3300.3159291
Wilson Ramos990.2610.2930.44685170
Bryce Harper980.3100.3980.536183193
Clint Robinson450.3500.4220.3506060

冒頭にも書いたように今月のチームを支えたのは打線でした。月間チーム打率.279は全体で3位。7月は下から3位だったのに、今月は上から3位。なんとも極端に反転しました。ホームラン数はやや減速しましたが、得点は全体2位。

その打線を文字通り引っ張ったのが、Trea Turner。本職のショートではなく、セカンド、あるいはセンターを守りながらも、リードオフとして完全に定着しました。ホームラン5本もさることながら、二塁打が6本に、三塁打が3本もあり、長打率も素晴らしい数字となっています。盗塁数ももちろん特筆すべきですね。今、ナショナルズを、あるいはMLBを見ていて、最もワクワクする選手の1人です。

ワクワクする選手といえばもちろんこの人Bryce Harper。7月はプロ入り後最悪といっていいスランプでしたが、どうも肩を痛めていたとのことで、8月6日から13日までの試合を欠場し(DL入りはせず)、心配させましたが、この休養で打棒も完全に復調。復帰後、14日からの18試合には全イニングフル出場し、.333/.425/.594、3本塁打と大活躍。このままポストシーズンまで突入してもらいましょう。

他の選手も頑張りました。Daniel MurphyはMurphyにしては低い打率に終わったものの、チームトップの22打点。打率こそ低いもののの、Jayson Werthはチームトップの月間8本塁打。このリストの中で打率が最も低いDanny Espinosaでさえ出塁率は大したものです。

そして控えのClint Robinson。DL入りしていたRyan Zimmermanの穴をしっかり埋めるだけでなく、代打としても結果を残しています。

Zimmerman、それに控え捕手のJose LobatonもDLから復帰し、現状、大きな負傷者がいません。このコンディションをしっかり維持して、ポストシーズンに向かいましょう!