2019/04/30

4/30 4月を借金4で終了

L2-3 Cardinals (Season 12-16)
Sanchez(L0-4) 5.0IP 3ER 5H 2BB 7K
Eaton 2/5 HR(2) R RBI
Robles 1/4 HR(5) R RBI

前日のリプレーを見ているような展開でした。3回まではナショナルズペース。先発のAnibal Sanchezの被安打は1本だけ。6つの三振を奪い、もちろん無失点。攻撃は3回裏にAdam Eaton、Victor Roblesの連続ホームランで2点を先制。ランナーも多く出し、カージナルス先発のAdam Wainwrightを追い込んでいました。

が、4回表に悪夢が訪れます。2死1,2塁からYadier Molinaに粘られた末に四球を与えて満塁とすると、Kolten Wongに初球をまさかの三塁前へのセーフティスクイズを見事に決められ、まず1点。さらに、Harrison Baderにセンター前に運ばれてあっという間に逆転されてしまいました。Sanchezは球数こそ多かったものの決して悪かったとは思いません。ですが、勝ち星につながりません。

以降は、ナショナルズのブルペンも無失点で頑張りましたが、打線も沈黙。唯一のチャンスだった7回裏の1死1,2塁でもJuan Sotoが初球をショートゴロ併殺。

最終戦も負けて、今シーズン最多の借金4で4月を終了。ここが底だと思いたいところですが、故障者の状況などからすると明るい要素が見えません。

ロースター異動まとめ(2019年4月)

4/3 Trea Turner IL入り, Adrian Sanchez昇格
4/4 Howie KendrickがILから復帰, Jake NollをAAAにオプション
4/7 Joe Rossをブルペン要員として招集, SanchezをAAにオプション
4/8 Michael TaylorがILから復帰, Andrew StevensonをAAAにオプション
4/13 Justin MillerがIL入り, Austen Williams昇格
4/19 Austen WilliamsがIL入り, Austin Adams昇格
4/22 Jake Nollが再昇格, Austin AdamsをAAAにオプション
4/26 Trevor RosenthalがIL入り, Justin Millerが復帰
4/26 Carter Kieboomが初昇格(MLBデビューへ), Jake NollをAAAにオプション
4/28 Ryan ZimmermanがIL入り, Erick Feddeが昇格
4/29 Erick FeddeをAAにオプション, Adrian Sanchezを招集
4/30 Anthony RendonがIL入り, Dan Jenningsが昇格, Austin AdamsをDFA

4/29 5回表の悪夢

L3-6 Cardinals (Season 12-15)
Corbin(L2-1) 5.0IP 6ER 6H 4BB 5K
Eaton 1/5 2RBI

4回までは完ぺきにナショナルズペース。先発のPatrick Corbinが被安打わずか1。4回表の1死1,3塁のピンチも併殺で切り抜け、球数もわずか60球でした。攻撃も、2回裏2死満塁からCobinが粘って押し出し四球を選び、続くAdam Eatonの2点タイムリーで計3点を先制。カージナルス先発のMichael Wachaをノックアウト寸前まで追い込んでいました。

が、5回表に悪夢が訪れます。1死から伏兵といっていいHarrison Baderにソロ本塁打を打たれてまず1点。次の打者を打ち取り2死走者なしとしましたが、ここから、四球、シングル、四球、シングル、ダブル、シングルと打ち込まれ、あれよあれよという間に3-6と逆転されてしまいました。試合後のCorbin本人のコメントもありましたが、2つの四球が実に痛かったですね。

以降は、ナショナルズのブルペンも頑張りましたが、打線も沈黙。唯一のチャンスだった8回裏の2死満塁でもBrian Dozierがファーストフライを打ち上げてしまい得点ならず。

Anthony Rendonは今日も欠場(代打すらなし)。Trea Turnerに続き、Rendonも長期離脱となるとかなり厳しいですね。

2019/04/28

4/28 6点差を追い付き、Adamsのサヨナラ弾

W7x-6(11) Padres (Season 12-14)
Hellickson 3.0IP 6ER(5R) 6H 0BB 3K
Fedde 4.0IP 0ER 2H 1BB 3K
Miller(W1-0) 1.0IP 0ER 2K
Soto 2/6 HR(6) R 3RBI
Robles 2/6 HR(4) 2R RBI
Kieboom 2/4 HR(2) BB R RBI
Adams 1/6 HR(3) R RBI

先発のJeremy Hellicksonは全く仕事ができませんでした。初回、2回と1点ずつ失うと、3回には守備に足を引っ張られたとはいえ、Erick Hosmerに3ランを被弾するなど4失点。3回裏の打席で代打を送られ、早々に交代となりました。初回から、結果的にアウトになった打球も含めしっかりとらえられており、初回、2回はよく1点ずつで済んだと思っていたら案の定の3回でした。

前日の敗戦からの流れで、もうこのまま負けかな、というか今シーズンはもう終わりかな、くらいの雰囲気が流れていましたが、ここからまさかの逆転勝利。野球ってのはよくわかりません。

まず、3回裏にJuan Sotoが3ランを打って反撃ののろしを上げると、Kurt Suzukiのタイムリーで2点差まで迫ります。4回裏にVictor Roblesのソロで1点差に迫り、続く5回裏にはCarter Kieboomにまでソロ本塁打が出て、早くも同点に追い付きました。21歳以下の3人の本塁打そろい踏みというのは、メジャー全体でも1993年のエキスポス以来のことだそうです。未来を感じさせてくれますね。

そこから打線はまたしばらくランナーを出しながらも得点につなげられないイライラした展開を続けるのですが、今日はブルペンが踏ん張りました。まず最初は、ロングリリーフとして今日呼ばれたErick Fedde。4回から7回の4イニングを零封。三塁さえ踏ませない見事なピッチングでした。Hellicksonに代えてFeddeをローテーション入りさせたいと思ったのは私だけではなかったはず。その後も、Kyle Barraclough、連投となったJoe Ross、Tony Sipp、そして11回表はJustin Millerまで失点せず。

そして迎えた11回裏。待ちに待った一発が出ました。打ってくれたのはMatt Adams。ライトの3階席に届く豪快な一発で試合を決めてくれました。

これほどのドラマティックな勝ち方はなかなかないというくらいの試合でした。果たしてこれを転換点とできるのか。それとも昨シーズンから続いているようにつなげることができず、また同じことを繰り返してしまうのか。明日の試合が重要になります。

MVP: Matt Adams

4/27 Strasburgも見殺しで借金3

L3-8 Padres(10) (Season 11-14)
Strasburg 7.0IP 2ER 4H 1BB 9K
Suero(L1-3) 0.1IP 4ER 2H 2BB
Soto 2/5 HR(5) R 2RBI
Kendrick 1/5 HR(4) R RBI

前日のMax Scherzerに続き、Stephen Strasburgも白星に値する好投でした。唯一の失点となった2回表のHunter Renfroeに打たれた2ランも、カウント1-2から低めのボールになるチェンジアップをうまく引っ掛けられた結果であり、責める訳にはいきません。前日にSean Doolittleから打ったのもRenfroe。崩されてもスタンドまで持っていく凄いパワーに脱帽という感じです。とにかく、Strasburgはしっかり仕事はしました。

仕事をできなかったのは、打線。6回裏のJuan Sotoの5号2ラン以外は援護できず。同点で迎えた7回裏には、2つの四球による無死1,2塁から代打Michael Taylorが送りバントを決めて1死2,3塁と絶好のチャンスを作り、打席にはCarter Kieboomという見せ場を迎えましたが、無得点。Kieboomは強烈なセンター返しで、打った瞬間センター前シングルかと画面上は見えましたが、なぜかそこにセカンドが守っていて正面へのゴロ。メジャー2試合目のルーキー相手にシフトを敷いていたのでしょうか?セカンドランナーへの牽制の動き?

同点のまま、8回表はJoe Ross、9回表はDoolittleがゼロで抑えましたが、延長10回表、Wander Suero、Justin Miller、Matt Graceの3人が、計3安打、3四球、1死球で6失点してしまい、試合は壊れました。その裏、Howie Kendrickがソロ本塁打を打ちましたが、この1本を早くに打ってほしかった。

3連敗で今季初の借金3。どこまでも落ちていきそうな敗戦でした。救いは、ナ・リーグ東地区の他のチーム(マーリンズを除く。)もみんなもたついていること。首位フィリーズからでもまだ3ゲームしか離れていません。早く立て直せればまだ希望はあるのですが、そのためには・・・。

2019/04/26

4/26 C. Kieboom デビュー戦本塁打でも敗戦

L3-4 Padres (Season 11-13 )
Scherzer 7.0IP 2ER 4H 0BB 10K
Gomes 3/4 HR(2) R 2RBI
Kieboom 1/4 HR(1) R RBI

Carter Kieboomが9番ショートでメジャーデビュー。思い出に残る試合となりました。

中盤までのMax Scherzerは完全試合やノーヒッターも期待させる素晴らしいピッチングでした。4回までパーフェクト。5回表1死からErick Hosmerにセンター右へソロ本塁打を打たれて夢は潰えましたが、6回表は三者連続三振でキャリア2500奪三振のマイルストンにも到達。昨シーズンまでのScherzerが戻ってきたという印象を与える内容でした。疲れが見えた7回表につかまり、2-2の同点に追いつかれての降板となりましたが、7回、2失点、無四球の10奪三振。十分に好投したと言っていいでしょう。

打線は4回裏のYan Gomesの2ランで先制したものの、追加点は奪えないまま同点で終盤へ。8回表にGomesのパスボールで2-3とリードされた後、8回裏の先頭打者として打席に入ったCarter Kieboomがセンターオーバーのメジャー初本塁打を放って同点としましたが、勝ち越すことはできず、9回表にSean DoolittleがHunter Renfroeに痛恨の被弾。外へのチェンジアップで完全に泳がせたのに、当てただけの打球がフェンスオーバーでしたから責める気になりませんが、しかし痛かった。

9回裏2死からシングルのあと2つの四球で満塁とし、打席にはKieboomが入り大いに盛り上がりましたが、低めへの変化球に空振り三振。ゲームセット。

借金2。弱いですね、今のナショナルズ。

Carter Kieboomが初昇格(MLBデビュー)

トッププロスペクトのCarter Kieboomが初のメジャー昇格の機会を得ました。

2016年のドラフト1順目(全体28位)で高卒入団。順調にマイナーをステップアップし、昨シーズンはPotomac(A+)とHarrisburg(AA)でプレー。アリゾナ秋季リーグでも結果を残し、プロスペクトランキングでの評価は急上昇。この春のスプリングトレーニングでも特に打撃の評価を上げましたが、まだAAAも経験しておらず、メジャーデビューは早くても今シーズンの後半と思われていました。

今季はFresno(AAA)で開幕を迎え、本職であるショートのレギュラーにはTrea Turnerがいることもあり、将来を見据えてセカンドの守備を鍛えることが期待されていました。AAAでは、打撃好調、というか圧倒。18試合で83打席に立って.379/.506/.636、3本塁打、18打点。いつでもメジャーに上がる用意はできていると強烈にアピール。

そこに、開幕直後の死球による指の骨折でIL入りしたTurnerが復帰までにまだ時間を要することが判明。約3週間にわたって代役として起用されていたWilmer Difoは77打席で.246/.316/.362。守備が決していいほうではないことは、まあ分かっていたこと。そういう状況の下での昇格ですから、Turnerの復帰まで、ショートのレギュラーとして起用される見込みです。

5月下旬から6月と見られるTurnerの復帰の時点でどういう結果を残しているか、マイナーに戻されることになるのか、今後が注目です。

4/24 痛すぎたEatonの守備ミス

L5-9@COL (Season 11-12)
Sanchez(L0-3) 5.0IP 6ER 9H 5BB 3K
Soto 1/4 HR(4) R 2RBI
Adams 3/5 double R 2RBI

この日初めて先発出場の機会を得たJake Nollが2回表の第1打席でレフト線にタイムリー二塁打を打って先制。3回表にはシングルのVictor Roblesを置いてJuan Sotoがスライダーをライトスタンドに運ぶ2ラン。ここまではナショナルズの流れでした。

しかし3回裏に守備が乱れます。1死からTrevor Storyの左中間への打球処理をSotoが誤り三塁打とすると、1死後Nolan Arenadoの犠飛で1点。これは仕方ないとして、続くDavid Dahlの三塁後方へのフライをNollがグラブに当てながら落球(結果は二塁打で2死2,3塁)。ショートのWilmer Difoに追いついてほしい打球でしたが、左打者のDahlに対してシフトを引いていたこともあり、まあこれも我慢しましょう。しかし、2死満塁からのRaimel Tapiaのライトへのライナーに対するAdam Eatonの守備は許されざる者となりました。打球に対して目測を誤って前進してしまい、慌ててジャンプしたもののあえなく頭上を通過した打球はフェンスに達する走者一掃の二塁打。3-4と一気に逆転されてしまいました。Eatonは直後の4回表に2死満塁という絶好の汚名返上の機会に恵まれましたが、三球三振。Tapiaの打球について、試合後「言い訳できない。ただ判断を誤った」と非を認めていましたが、あまりにも痛すぎるミスでした。

驚いたことにエラーは1つも記録されていませんがミスは明らか。マウンドのAnibal Sanchezがあまりにも気の毒でした。緊張感が切れてしまったか、4回裏にも痛打を浴びて2失点。Sanchezはここまで5試合に先発し、好投した試合もあったのに未だ勝ち星なし。味方に足を引っ張られている間に完璧なピッチングを求めるあまり精神的に追い込まれて内容まで悪くなっていった昨シーズンのTanner Roarkを思い出します。Roarkの二の舞を避けるためにも、なんとか早く援護して勝ちを付けてあげましょう。

5回以降、打線は沈黙。8回裏に登板したTrevor Rosenthalが先頭打者への死球から、3つのワイルドピッチなどもあって3失点したところで実質的には試合終了。3失点してもアウトを3つ記録したことで防御率は40.50から32.00に下がるあたり、もはや笑いの領域です。TJからの復帰プロセスなので大目に見てあげたいところではありますが、それにしても。一度マイナーに行くしかないと思うのですが、本人が同意するかどうか。

2019/04/24

4/23 Martinez采配が当たりました

W6-3@COL (Season 11-11)
Corbin(W2-0) 6.0IP 2ER(3R) 5H 1BB 6K
Doolittle(SV3) 1.1IP 0ER 3K
Robles 2/5 double R 3RBI 2SB(4,5)

全く疑問がないわけではありませんが、認めます。今日はMartinez監督の采配が当たりました。ブルペン投手4人が計3イニングを被安打1に抑えて、ダブルスイッチで入れたMatt Adamsが貴重な二塁打を放ってくれれば、いい采配だったと言わざるを得ないでしょう。

先制はロッキーズ。2回裏1死1塁から7番のRaimel Tapiaにセンターへ2ランを打たれてしまいました。しかし、ナショナルズ先発のPatrick Corbinの自責点はこの2点だけ。5回裏2死1,2塁で迎えた怖いNolan Arenadoもショートゴロに打ち取ったのに、Wilmer Difoが弾いてしまうエラーでもう1点取られましたが、気落ちすることなく、その後も6回終了まできっちり投げ切りました。

打線は3回表に先頭のCorbinから3連打で無死満塁とし、Victor Roblesがセンターオーバーの二塁打で走者を一掃して逆転。その後、Howie Kendrickの犠飛でRoblesも生還し、4得点。しかし、その後は追加点を取れないまま推移し、6回を終えて4-3。

デンバーにあってはあるのかないのかわからないほどの1点差のリードで残り3イニングとなり、まず7回裏、最初にマウンドに上がったのは、この試合の前に、当面ブルペン投手として短いイニングを投げることになるとの方針が示されたばかりのJoe Ross。最初の打者をわずか3球で内野ゴロに打ち取りましたが、左打者が代打に告げられたところですぱっとTony Sippに交代。Sippが見事に2人の左打者を打ち取り、7回裏終了。続く8回裏は、冒頭からWander Sueroを起用。先頭打者に二塁打を打たれて、悪いイメージが脳裏をかすめましたが、Arenadoをショートゴロ(今度はDifoがきっちりさばいて)、Mark Reynoldsを空振り三振に仕留めてこれで2アウト。次に左打者となる場面で、Martinez監督は(左の)クローザーのSean Doolittleを投入し、結果は三球三振。

迎えた9回表、先頭のBrian Dozierが歩いた後、前の回の途中でダブルスイッチで入っていたMatt Adamsがこの日最初の打席でライトへ強烈な二塁打。さらにDifoのサード前への内野安打も続いて無死満塁の大チャンス。Adam Eaton(サードゴロ本塁封殺)、Robles(空振り三振)がランナーを返すことができず、このまま終わるとかなり雰囲気は悪くなるところでしたが、Juan Sotoがフルカウントから粘った末の8球目で押し出し四球を選び、Kendrickも押し出し死球をもらって、2点を追加。こうなるとなんの問題もなく9回裏をDoolittleが締めてゲームセット。

ナイスゲームでした。MVPにはブルペンを代表してTony Sippを選んでおきます。

MVP: Tony Sipp

2019/04/23

4/22 Arenadoの素晴らしさを堪能

L5-7@COL (Season 10-11)
Hellickson 5.0IP 5ER 9H 2BB 4K
Suero(L1-2) 1.0IP 1ER 1H 1K
Dozier 1/2 HR(4) 2BB R 3RBI

デンバーでのロッキーズとの3連戦。初戦は期待に違わぬ打撃戦となり、そして打ち負けました。

先制したのはナショナルズ。初回、ダブルスチールなどで作った1死2,3塁のチャンスで引き続き死球を受けた左ひじ痛で欠場中のAnthony Rendonに変わって(4番)サードに入っているHowie Kendrickが2点タイムリー。しかし、その裏先発のJeremy HellicksonがNolan Arenadoにタイムリーツーベースを打たれるなどして同点。

4回表にBrian Dozierの3ランで5-2とリードしましたが、当然これでは終わりません。5回裏、Arenadoのツーベースから1点を失い、なお1死2塁からMark Reynoldsにセンターへ2ランを打たれ再び同点。

5-5でブルペン勝負、となると分が悪いのはナショナルズ。7回裏にWander SueroがArenadoに決勝点となるソロ本塁打を打たれ、8回裏にもKyle Barracloughがもう1本被弾。ナショナルズ打線はロッキーズ打線に封じられ、最終回も1死1,2塁とチャンスを作りましたが、代打Kurt Suzukiの打球は三塁線へのゴロ。これをArenadoが見事にさばいて併殺で試合終了。

Nolan Arenadoの素晴らしさを堪能できて良かったんじゃないでしょうか。

2019/04/21

4/21 Strasburg 8回無失点、Zim 2ホーマー

W5-0@MIA (Season 10-10)
Strasburg(W2-1) 8.0IP 0ER 2H 2BB 11K
Zimmerman 2/4 2HR(2,3) 2R 2RBI
Dozier 1/3 HR(3) BB R RBI

NL東地区の5チームの中でただ1つ再建中で、このシリーズの前までにナショナルズ以外の3チームと計9試合戦って7つ負けてきたマーリンズ。ナショナルズも当然勝ち越すつもりでマイアミに乗り込んできたはずですが、最初の2戦は完敗。さすがにスウィープされるわけにはいかないという緊張感の中で展開したこの試合、Stephen StrasburgとRyan Zimmermanの活躍で見事に勝利しました。

先発のStrasburgは立ち上がりこそ2死1,3塁のピンチを迎えましたが、そこを乗り切ると、2回以降に許した走者は1シングル1四球の2人のみで8回を投げ切りました。ストライク先行のピッチングでどんどん追い込み、11奪三振。104球の見事なピッチング。このまま完封の機会を与えたかったところですが、まあ今の分業制のMLBではないでしょうね。シーズンも始まったばかりですし。

打線も援護しました。4回表にRyan Zimmermanがソロ本塁打を放って先制。5,6回にも加点し、Strasburg降板時で3-0とリード。9回表にもZimmermanの2本目の3号ソロなどで2点を追加し、計5得点。無駄な走塁ミスもなかったし、いい攻撃でした。

5点リードの9回裏はKyle Barracloghがマウンドに送られ、2者連続三振のスタートでしたが、四球を1つ出したところでSean Doolittleにアップを開始。で、もう1つ四球が続き、2死1,2塁となったところでDoolittleが投入されました。まあDoolittleですから抑えて勝ちはしました。

でも、今日は言わせてください。あんな采配はないです。5点差です。少なくとも2点取られるまでは黙ってBarrcloughに任せるべきでしょう。連続三振といい感じで投げていたのに、フルカウントから四球を与えただけでベンチが大騒ぎして、ブルペンでクローザーが慌てて投球練習を開始。信頼されてないんだなって思うでしょう。集中力も失われます。こんな起用法法でBarracloughが信頼できるブルペン投手になると本当に思っているのでしょうか?で、慌ててDoolittleを起用。こんな風にDoolittleを浪費し続けるほど余裕があるのでしょうか?確かに負けらえない試合、ではありましたが、このブルペン采配はひどすぎです。

MVP: Stephen Strasburg

4/20 Scherzer 7失点

L3-9@MIA (Season 9-10)
Scherzer(L1-3) 5.1IP 6ER(7R) 11H 0BB 9K
Adams 2/4 double 2RBI

おそらく「必勝」の気持ちで臨んだと思われる一戦でしたが。Max Scherzerが序盤から失点を重ね、6回途中7失点。試合を作れませんでした。序盤からコントロールが悪く速球も変化球も全て真ん中付近へ入り痛打され、実に被安打11。取られたタイミングも悪い。初回に2点、回表に追い付いてもらった直後に1点、5回にも追いついてもらった直後にまたも1点。そして6回裏、2本の二塁打で1死2,3塁とされ投手前への当たり損ねのゴロを本塁にスライディング送球しましたが、これが悪送球となりその間に2失点。

Scherzerは開幕からこれで5試合に登板して、1勝3敗(チームは1勝4敗)。防御率4.45。勝った試合も含めて全5試合で2回までに失点しており、特に立ち上がりの悪さが気になります。ブルペン陣の不調云々の前にエースがしっかりしてくれないとチームの浮上はままなりません。蓄積疲労や年齢に伴う劣化なのか、たまたま今だけの現象なのか。奪三振は落ちてないので、たまたまだと思いたいところです。

打線は前半こそくらいついていきましたが、後半は淡白な攻撃に終始。心配なのは3回の第2打席で左ひじに死球を受けて途中交代したAnthony Rendonと、6回の守備で2度もフェンスに激突したVictor Robles(1度はグラブに当てながら捕球できず、1度は好捕したものの直後に倒れ込んでしまったため2塁走者にタッチアップでのホームインを許す結果に)の状況。この2人が欠けることになると攻撃力はかなり落ちてしまいます。明日はデーゲーム。出場できるかどうか、注目です。

2019/04/19

Prospect Profile #38: Mason Denaburg

このシリーズ通算38人目は、2018年ドラフト1順目、まだプロでは1球も投げていないながらも2019年のMy Top 10 Prospectsに選んだ1人、期待の大きなMason Denaburg投手です。

[Player Data]
Name: Mason Denaburg
Position: RHP
Born: August 8, 1999
Birthplace: Cape Canaveral(FL)
School: Merritt Island HS(FL)
Height: 6-4
Weight: 195
Bats: R
Throws: R
Draft: 2017-1(27)
Acquired: Draft
BA organization Rank: 4(2019)
BA Overall Rank: NA

[Scouting Report]
高校時代から、長身から投げ下ろす90マイル台半ばの速球を主体にスピンレートが高い70マイル台のカーブを交えて打者に圧倒。チェンジアップは習得中。身体能力は極めて高く、投球フォームもスムーズ。高校入学後にコンバートされるまでは投手ではなかったこともあり、蓄積疲労は少なく故障リスクは低いと見られる。

[Background]
出身地はフロリダ州のケープカナベラル。ロケット発射基地で有名だが、同時にナショナルズの2017年までのキャンプ地だったVierraにもほど近いところ。少年時代、スプリングトレーニングに足を運んでサインボールをもらったりしたのではないかと想像します。

地元フロリダの高校を卒業して2018年ドラフト1順目、全体27位で入団。契約が遅れたわけではないが、春に二頭筋を痛めていたこともあり、実戦デビューはしなかった。秋に若手向けのキャンプに参加。球団としてじっくり育成する方針であることは明らか。

[Comment]
2012年のLucas Giolito以来の高卒投手のドラフト1位指名。高卒投手は夢があってファンとしては大きな楽しみです。契約後すぐに投げさせなかった球団の判断も良かったと思います。ローテーションを支える先発投手に育ってくれることを期待しています。(2019年4月)

4/19 押し出しを2つ与えては

L2-3@MIA (Season 9-9)
Sanchez(L0-2) 5.1IP 3ER 5H 4BB 6K
Rendon 1/3 double BB

1回表にAdam Eatonのバントシングルからチャンスを作り、Juan Sotoのタイムリーで1点先制。いい流れのまま試合は進むかと思われましたが、打線が沈黙。同点で迎えた6回表、17試合連続安打となるAnthony Rendonのダブルから1死3塁としながら、Sotoが三振、Ryan Zimmermanも凡退に終わったことが痛かったですね。

先発のAnibal Sanchezはいいテンポで5回まで1失点と好投していましたが、6回裏1死から、連打とResell Herreraの自身正面へのバントを(3塁ランナーはスタートを切らなかったのに)本塁に送球する痛恨のミスで満塁とすると、代打Martin Pradoに対して痛恨の押し出し四球を与え、ここで降板。代わったMatt Graceが初球をCurtis Grandersonの背中にぶつけてさらに押し出しでもう1点。結局これが決勝点。みすみす勝利を献上したようなものでした。

2019/04/18

4/18 Corbin 快投で今季初勝利

W4-2 Giants (Season 9-8)
Corbin(W1-0) 7.2IP 1ER 2H 1BB 9K
Doolittle(SV2) 1.0IP 1ER 3H 2K
Difo 2/3 HR(2) BB R RBI

今季からナショナルズに加入したPatrick Corbin。これまで3試合続けてQSを記録しながらブルペンに白星を消されてきましたが、ようやく今季初勝利を記録しました。この日はこれまで以上の好投。7回を終えるまでに許した走者は四球の1人(しかも牽制で刺した)と二塁打1本だけ。わずか83球しか投げていなかったこともあり、完封さえ期待させる内容でした。8回表に死球のランナーを2死から還されたところで球数が100球を超えたこともあり降板しましたが、スタンディングオベーションにふさわしい内容でした。

打線も、1回裏にRyan Zimmerman、3回裏にJuan Sotoがそれぞれタイムリーツーベース。4回裏にWilmer Difoがソロ本塁打、5回裏はYan Gomesが押し出し四球を選び効果的に加点して援護。

8回表の3アウト目はKyle Barraclough。そして9回表は今シーズンわずか2度目となるセーブシチュエーションで登板したSean Doolittleが、3本のシングルを打たれて1失点しちょっと冷や冷やさせましたが、最後はBrandon Crawfordを高め速球で空振り三振に仕留めて2セーブ目を記録しました(ちなみに、現在のセーブ王はパドレスのKirby Yatesの9セーブ)。

先発が試合を作り、打線が得点してリードして、中継ぎがつないで、抑えが締める、という形での今シーズン初めての勝利。ここにたどり着くまで17試合もかかりました。遠かった。

MVP: Patrick Corbin

4/17 4発でも簡単には勝てない

W9-6 Giants (Season 8-8)
Hellickson(W2-0) 5.2IP 2ER 5H 2BB 0K
Suero(HD1) 1.2IP 0ER 2K
Soto 2/4 HR(3) BB R 2RBI
Kendrick 2/3 HR(3) BB 2R RBI
Adams 1/5 HR(2) R 3RBI
Suzuki 1/3 HR(2) R 2RBI

調子の上がらないBrian DozierとRyan Zimmermanを外し、Anthony Rendonを2番、Juan Sotoを3番に上げた打線(Victor Roblesは引き続き9番)。初回、四球で出塁したAdam Eatonを置いてJuan Sotoがライトスタンドへの豪快な2ラン。さらにDozierに代わってセカンドに起用されたHowie Kendrickが左中間へソロ。2回にも2死2塁からEatonがタイムリーを打って、早々に4得点。

ナショナルズ先発のJeremy Hellicksonは4回表に2点こそ失いましたが、6回表2死1塁で降板するまで、打順が3順目に入っても淡々と抑え続けました。奪三振は零。しかし弱い打球がとにかく多く、控えめに言ってもナイスピッチング。6回の最後のアウトをMatt Grace、そして7回表はWander Sueroが3人であっさりと片付けると、その裏、Matt Adamsの3ラン、さらにはKurt Suzukiの2ランが出て5点を追加。8回表も続投のSueroとTrevor Williamsで三者凡退。9-2とリードして残すは9回のみ。さすがに今日は余裕の展開、と思いました。

しかし、そう簡単に終われないのが今のナショナルズのブルペン。9回表、続投のWillimasがシングル、2ラン、ダブル、2ランと続けざまに打たれて、あっという間に4失点。Williamsを擁護するなら、最初の打者のどん詰まりの二遊間へのゴロは守備いいショートなら処理できたはずの打球でしたが、Wilmer Difoには無理。まあその後の2本のホームランは擁護しようがありませんが。

急きょ登板のKyle Barracloughが1アウト。またもセーブが付かない場面での登板となったSean Doolittleが2人の走者を許しながらも残りの2アウトを記録して何とか試合を終えました。今日は5つのアウトを綺麗にとったSueroの好投が光りましたが、彼を7回1イニングで降板させられないのが辛いところ。Graceも、Doolittleも、試合には起用されない日もやたらとブルペンで投球練習をさせられるBarracloughも、こんなに酷使されていたら持ちません。

MVP: Wander Suero

2019/04/17

4/16 Strasburg3発に沈む

L3-7 Giants (Season 7-8)
Strasburg(L1-1) 6.0IP 4ER 6H 0BB 8K; 1/2 double RBI
Difo 2/4 double R

1回表1,2番から連続で空振り三振を奪うなどStephen Strasburgの立ち上がりは素晴らしかったと言っていいでしょう。球速だって95マイルまで出ていました。4回まで被安打2。球数も60球足らず。開幕から低調が続くジャイアンツ打線相手なら完封もありうるかと期待させる内容でした。2回には自らタイムリーを放ち、1-0とリード。

しかし、5回表の先頭打者Evan Longoriaに対してカウント2-2から真ん中高めに入った速球を逆方向の右中間スタンドに運ばれ同点。さらに2死1塁から1番バッターのSteven Duggerへの初球はまたも真ん中高めへの速球で逆方向のレフトブルペンへ。さらに6回表にもBrandon Beltへやはり不用意に入った初球の高めへの速球を今度は豪快に引っ張られてライトスタンドへ。これで1-4。あっという間の展開でした。

ブルペン陣もぽろぽろと失点し、いいところなく終了。早く終わって次に行こうという感じの試合でした。

2019/04/16

Prospect Profile #37: Israel Pineda

シリーズ全体37人目。2019年の1人目は、ベネズエラ出身の捕手プロスペクト、Israel Pinedaです。

Photo by Rick Nelson
[Player Data]
Name: Israel Pineda
Position: CA
Born: April 3, 2000
Birthplace: Venezuela
School: NA
Height: 5-11
Weight: 190
Bats: R
Throws: R
Draft: NA
Acquired: International FA (2016)
BA organization Rank: 15(2019)
BA Overall Rank: NA

[Scouting Report]
特に打撃への期待が大きな捕手。既にコンタクト能力は高く、リストの強さから将来はパワーも付いてくると期待されている。守備面では、強肩で高い盗塁阻止率を記録している。キャッチングにはまだまだ課題が残る。将来はメジャーでレギュラーとなれる素材。

[Background]
数多くの素晴らしい捕手を輩出してきたベネズエラ出身。Luis Garcia、Yasel Antunaなどと同じ2016年7月に国際FAとして契約した1人。2017年にはGCLに参加して17試合に出場。2018年にはAuburn(SS)の正捕手となり、46試合で185打席に立ち、.273/.341/.377、4本塁打の好成績。18歳にして大卒選手が中心のNew York-Penn Leagueのオールスターに選ばれ、一気に評価を上げた(BAでは組織な15位と比較的低い評価だが、MLB Pipelineでは8位、BPでは10位の高評価)。

[Comment]
この春退団となったPedro Severinoの例を見ても分かるように、期待は大きくてもなかなか育てるのが難しいのが捕手。生え抜きの正捕手として大成してくれることを期待して、応援していきたいと思います。(2019年4月)

2019/04/15

4/14 パイレーツに完敗

L3-4 Pirates (Season 7-7)
Scherzer 8.0IP 3ER 7H 1BB 7K
Suero(L1-1) 1.0IP 1ER 1H 2BB 1K
Kendrick 2/5 R RBI
Rendon 1/4 BB RBI

3-3の同点で迎えた8回裏、パイレーツのClint Hurdle監督は絶対的に信頼を置くクローザーFelipe Vazquezをマウンドに送りました。Felipe Vazquez。元々はナショナルズでFelipe Riveroとしてメジャーデビューしましたが、2016年の夏にMark Melanconとのトレードでパイレーツに移籍してから才能を開花し(改名もし)、すっかりトップレベルのクローザーとなりました。まあ、Melanconも半年だけとはいえポストシーズンも含めてきちんと貢献してくれたのでWin Winというべきだと思いますが、本音ではちょっと惜しいことをしました。

ともかく、8回裏。Felipe Vazquezに対し、Anthony Rendonの四球とRyan Zimmermanのバットを折りながらのライト前シングルで2死ながら1、3塁としましたが、Yan Gomesは平凡なセンターフライに倒れ無得点。

すると、9回表、昨日に続きマウンドに送られたWander Sueroが2死2塁から、Jason Martinを追い込みながら高めに入った変化球を叩かれ、打球は左中間への二塁打で1点。

それでも9回裏、続投のVazquezに対し、1死1,2塁からのAdam Eatonのセーフティバントで1死満塁と攻めたて、続くは、最近好調でこの試合でも既にタイムリー安打を含めて2度ずつ出塁していたHowie KendrickとRendon。同点、あるいは逆転サヨナラを期待させる場面でした。Vasquezの球数は既に30球。交代させても、という場面に見えましたが、Hurdle監督はピクリとも動かず続投。結果は、Kendrickがフルカウントの末に見逃し三振。Rendonも浅いセンターフライでゲームセット。

いろいろ完敗でした。

2019/04/14

4/13 Eaton-Kendrickの連続ホームランで逆転勝利

W3-2 Pirates (Season 7-6)
Sanchez 7.0IP 2ER 7H 1BB 2K
Suero(W1-0) 1.0IP 0ER
Doolittle(SV1) 1.0IP 1H 1BB 1K
Eaton 3/4 HR(1) 1R 1RBI
Kendrick 1/2 HR(2) 2BB R RBI

昨日の試合ノートで「1日くらい休ませてはどうか」と書いたAdam Eatonが、この日は3安打。しかも3本目は、1-2とリードされた8回裏2死走者なしで、粘った末の9球目をライトのブルペンに運ぶ同点ソロ本塁打。大変失礼しました。陳謝します。

その同点弾の興奮も冷めやらぬ次の投球を、今日2番に起用されたHowie Kendrickがレフトスタンドに逆転となるソロ本塁打。それまでの沈滞した雰囲気をわずか数十秒でひっくり返しました。

こうなれば9回表はSean Doolittle。ランナーを許しこそしましたが、落ち着いたピッチングで今季初セーブを記録。そもそもセーブがつく試合展開がこの試合がはじめてだったというところに今季のナショナルズの中継ぎ陣の状況が現れています。ともかく良かった。

試合前半はナショナルズのAnibal SanchezとパイレーツのChris Archerの投手戦。ともに7回を投げ切りましたが、勝ち負け付かず。Sanchezはコントロールがいいので落ち着いて見ていられますね。

MVP: Adam Eaton

2019/04/13

My Top 10 Prospects 2019

マイナーリーグも開幕して約1週間。Cater Kieboomが1試合4安打を記録したり、11日にはHarrisburg(AA)でErick Fedde以下3投手によるノーヒッターのニュースが入ってきたりと(個人的にはそれなりに)盛り上がりを見せています。

そんなマイナーリーグについて、昨年はさぼってしまったこのシリーズを復活させます。期待のプロスペクト10人を勝手に選んでその10人を中心にマイナーリーグをフォローしていこうという企画です。今季は下記の10人にしてみました。(各選手の名前、ポジション、今シーズン開幕時点での所属レベルです)

[Hitters]
Carter Kieboom, SS/2B (AAA) 
Luis Garcia, SS/3B (AA)
Jakson Reetz, C (A+)
Israel Pineda, C (A)
Yasel Antuna, SS (A: IL)

[Pitchers] 
Wil Crowe, RHP (AA)
Malvin Pena, RHP (A+)
Tim Cate, LHP (A)
Reid Schaller, RHP (SS?)
Mason Denaburg, RHP (Rk?)

10人の中での順位はつけていません。昨シーズンまでにAAA以上でプレーした経験がない野手、投手をそれぞれ5人選んだもので、並び順は今シーズン開幕時での所属レベル順です。

Jakson Reetzを除くと各種プロスペクトランキングでも上位評価を受けている選手です。Reetzは2014年ドラフト3順目の高卒入団で期待が大きかったものの伸び悩んでいる捕手。6年目、23歳となる今シーズンは40人ロースター入りの足がかりをつかむことができるかどうか正念場となります。3シーズン目となるこのA+の投手をしっかり打ち、シーズン途中でAAへの昇格してくれることを期待して、推すことにしました。

2019/04/12

4/13 Corbin またも白星付かず

L3-6(10) Pirates (Season 6-6)
Corbin 7.0IP 1ER 4H 1BB 11K; 2/2 RBI
Grace(L0-1) 0.0+IP 1ER(2R) 1H
Rendon 2/5 2HR(5,6) 2R 2RBI

Patrick Corbinが7回11奪三振1失点の好投。2回表の先頭打者Josh Bellにソロ本塁打を打たれましたが、失点はそれだけ。3回表の2つの盗塁での1死3塁のピンチも連続三振で切り抜けると、その後は零を並べ、7回表の最後のバッターも渾身の速球で空振り三振。ナショナルズ加入後、3試合続けてのクオリティ・スタート。中でも今日は最高のピッチングでした。降板時では2-1とリードし、勝ち投手の権利を持っていましたが、ブルペンが打たれてまたも白星ならず。いい加減にしてくれ、という感じ。

そもそももっと得点していれば楽に勝てたはずなのですが、援護は、2回裏のCorbinのレフト前へのタイムリーと3回裏のAnthony Rendonのソロ本塁打での2点だけ。7回裏の先頭打者Corbinへの代打Matt Adamsが二塁打で出ましたが、犠打で1死3塁としながらAdam Eatonがファーストゴロで追加点ならず。結果的にはこれが響きました。

(以下、采配へのコメントは書きません。)
そして8回表です。2番手で登板したTony Sippが2本のヒットで1死2,3塁とされると、3番手で投入したKyle Barracloughがあっさりタイムリーを打たれ、逆転されてしまいました。

その裏、Rendonのこの試合2本目のソロ本塁打で同点に追い付き、9回表はSean Doolittleが零で抑えました(ファーストRyan Zimmermanの好守にも救われ)。が、10回表からマウンドに上がったMatt Graceが自らの送りバント送球エラーもあって無死1,3塁のピンチを作って降板すると、Justin Millerが3ランを被弾。これでさすがに万事休す。勝つべき試合を落とした、という感じです。

ところで、打撃でも守備でもEatonの動きがよくないですね。Michael Taylorも復帰しているのだから1日くらい休ませてはどうかと思います。

2019/04/11

4/10 15得点で初の貯金1

W15-1@PHI (Season 6-5)
Hellickson(W1-0) 6.0IP 0ER 3H 4BB 6K; 1/2 BB 2R
Rendon 2/4 double 2R 3RBI
Adams 2/5 double SF 4RBI
Eaton 3/4 BB 3R 2RBI
Dozier 3/6 3R

前夜の勢いそのままに1回表いきなり3連打で無死満塁とし、Juan Sotoがフルカウントから四球を選んでまず1点。Matt Adamsの左中間への犠飛とYan Gomesの三塁前への緩いゴロの内野安打も続いて計3点を先制しました。

このリードをもらって今季初先発のマウンドに向かったJeremy Hellickson。微妙にフォームを変化させながらもきっちりとコーナーに投げ分け、時には88-89マイルの速球で詰まらせる芸術的なピッチングで淡々とアウトを重ねました。大量リードもあって打順が3順目に入っても投げ続け、6イニングをちょうど100球。打っても、4回にはセンター前シングル、5回には四球で出塁し、いずれも追加点のホームイン。好フィールデングも披露し、生来の運動神経の良さを感じさせました。

4回には2死満塁からAnthony Rendonが右中間へ走者一掃の二塁打、5回にはVictor Roblesのタイムリー三塁打などで2点、7回にも5点を追加するなど17安打で15点。開幕以来不振が続いていたBrian Dozierが3安打(第2打席のショートエラーもヒットと記録されてもいい打球でした)。今季まだヒットがなかったMatt Adamsも上記の犠飛の他に2安打。打撃陣は開幕直後の緊張感はすっかり取れましたね。

大量リードの9回裏にはTrevor Rosenthalが登板。先頭打者を歩かせたものの次の打者を三振とし、今季11人目の対戦打者にしてようやく初のアウトを記録。その後、2四球で1死満塁とし、ファーストゴロの間に1点を失いましたが、続く打者をライトフライで1イニングを投げ切りました。最速101マイルを計時していたので体の調子は悪くないはず。精神的に落ち着いてくれることを願うばかりです。

アウェイでのメッツ、フィリーズとのシリーズをいずれも2勝1敗で終え、今季初の貯金1。7勝4敗で並ぶブレーブス、メッツ、フィリーズの3チームを、星1つの差でナショナルズが追う展開。期待通り面白くなりそうなナ・リーグ東地区です。

MVP: Jeremy Hellickson

2019/04/10

4/9 StrasburgとHarperの初対戦がかすむRoblesとSotoの活躍

W10-6(10)@PHI (Season 5-5)
Strasburg 4.0IP 6ER 6H 4BB 3K
Doolittle(W3-0) 1.2IP ER 1BB 2K
Robles 3/5 double HR(3) 2R 2RBI
Soto 1/3 HR(2) 2BB R 3RBI
Gomes 2/5 HR(1) R 2RBI

Stephen StrasburgとBryce Harperの公式戦での初対戦。1年遅れの全体1位でHarperが入団して以来スプリングトレーニングの打撃練習で対戦するだけで話題になっていた2人が、遂に敵味方に分かれて相まみえることになりました。注目の第1打席は1回裏2死走者なしの場面。周囲が盛り上がる中Harperはあっさりと初球に手を出して平凡なショートゴロ(本来のセカンドの位置に飛んだものですが、シフトでショートが処理)。拍子抜けに終わりました。

このHarperの打席を含め2回までわずか15球で終えたStrasburgでしたが、3回裏先頭のMaikel Francoへの2球目、高めに入ったスライダーをレフトスタンドまで運ばれ、何かがおかしくなりました。投手のAaron Nolaを含む2人を歩かせて1死1,2塁で迎えたHarperの第2打席。チェンジアップを2球続けて空振りさせましたが、ほぼ同じところへ投げた3球目を左中間へ弾き返されて痛い痛い3ラン。第3打席は2死3塁からの敬遠四球。今回の対戦は完全にHarperに軍配が上がりました。

4回裏にもJean Seguraに2点タイムリー三塁打を打たれたStrasburgは4回6失点で降板。最近のブルペンの調子から言って今日はもうダメかなと思われました。しかし、今日のブルペンは頑張りました。5、6回はJoe Ross、7,8回はMatt Graceが2イニングずつを零に抑えると、その間にYan Gomesと代打Howie Kendrickのそれぞれ今季1号ホームランなどで1点差。そして、迎えた9回表。2死走者なし、カウント2-2と追い込まれましたが、Victor Roblesがやってくれました。真ん中低めの変化球をすくい上げると打球はレフトスタンドへ。土壇場で同点としてくれました。Michael Taylorの復帰でプレッシャーを感じているかと思いましたが、これを含めて今日3安打。全く関係ないようですね。

9回裏、1死1塁でHarperを迎えたところでSean Dooittleをつぎ込み、空振り三振に取ると、10回表無死1,2塁からJuan SotoがHarperが見上げるライトポールの上空を越えていく特大の決勝3ラン。実に見事な逆転勝利でした。

StrasburgとHarperの初対戦ということで注目していた試合でしたが、終わってみれば、序盤でのHarperの3ランに対して、Harperの穴を埋めると期待されるRoblesとSotoが終盤で貴重なホームランを打っての逆転勝利と、また違った意味合いを感じさせる試合となりました。

MVP: Victor Robles

2019/04/09

4/8 Harperは抑えたけど

L3-4@PHI (Season 4-5)
Sanchez(L0-1) 5.2IP 3ER 7H 2BB 6K
Suzuki 2/4 HR(1) R 2RBI

開幕からメッツ、フィリーズ、メッツ、フィリーズで計11試合。組み方おかしくないですか?とは思いますが、とにかくフィラデルフィアでの3連戦。相変わらず好調のBryce Harperに対して、この日の先発Anibal SanchezとKurt Suzukiのコンビは実にうまく攻めました。第1打席は完全に外に外し敬遠気味の四球。第2打席は一転してインサイドを攻めつつ変化球で空振り三振。第3打席と(Tony Sippに代わった後の)第4打席はともに打ち気に逸らせてひっかけさせて二ゴロ。実に見事でした。

しかし、今年のフィリーズ打線で最も怖いのはHarperではないようです。2-2の同点で迎えた6回裏、Harperを打ち取って1死走者なしで迎えたRhys Hoskinsにレフトスタンドに持っていかれてしまいました。Sanchezが投じたのは低めへの変化球で決して甘くはなかったのでこれは仕方ありません。さらに8回裏。先頭打者として打席に入ると高々と打ち上げる豪快な2打席連続弾。こちらはインハイへの甘い球だったので、投げたJustin Millerを責めざるを得ません。結果的には最後の1本が決勝打。Harperの後ろを打つHoskinsこそ、シーズンのカギを握りそうです。

明日は、Bryce Harper 対 Stephen Strasburg が初めて公式戦で対戦します!!

2019/04/08

4/7 投打の活躍でScherzer今季初勝利

W12-9@NYM (Season 4-4)
Scherzer 6.1IP(W1-2) 4ER 8H 7K; 1/4 R RBI
Rendon 1/3 HR(4) 2BB 3R 3RBI
Suzuki 2/4 BB R 2RBI

開幕から2試合、まずまずの好投をしながら打線の援護がなく負け投手となっていたMax Scherzer。自ら先制点をたたき出したことで打線も奮起し、3度目の登板にして今季初勝利を記録しました。

まずはバット。2回表1死満塁で打席に入ると、つまりながらも三遊間をゴロで破る先制タイムリーシングル。これで勢いをつけられた打線がここから奮起。Victor Robles、Adam Eatonにもタイムリーが出て、今季初先発出場のHowie Kendrickの犠牲ライナーもあって計5点。

この後、メッツ投手陣の乱調から2つの押し出し四球などで追加点を上げた後、7回表にはAnthony Rendonが4号3ランを左中間に叩き込み、7回表を終えて12-1と大量リード。ちょっと気が抜けたか7回裏に3連打されたところで降板。ブルペンが打たれたために自責点は4でしたが、十分なピッチングでした。頼りになります。

今日はさすがに楽勝かと思いましたが、相変わらずのブルペン陣。Scherzerの後を受けたMatt Graceは、タイムリーシングルに続いて、Pete Alonsoに3ランを被弾。12-6。Trevor Rosenthalは、6点リードの8回裏の頭からという気楽な場面で使ってもらいながら、死球、ワイルドピッチ*2、四球ですぐさま降板。今シーズン4度目の登板で計9人の打者と対戦しながら未だに1人もアウトを記録していません。700万ドルの契約を持つ選手でなければDFAするところですが、どう処遇するか難しい・・・。そのピンチはWander Sueroが切り抜けましたが、9回裏、西海岸から飛行機で移動してきたばかりのJoe Rossがマウンドに上がりましたが、見るからにぴりっとせず、Michael Confortoに3ランを被弾し、これで12-9。Sean Doolittleまで投入してなんとか逃げ切りました。

こんなぐだぐだで4勝4敗で終わっていることをよしとすべきなのかもしれないと思い始めました。

MVP: Max Scherzer

2019/04/06

4/6 またも8回に打たれて逆転負け

L5-6@NYM (Season 3-4)
Corbin 6.0IP 3ER 6H 1BB9K
Sipp(L0-1) 0.0+IP 1ER 2H 1HBP
Rendon 2/4 double HR(3) 2R RBI
Difo 1/3 HR(1)R 2RBI

8回にブルペンが崩壊して逆転負け。もう慣れっこですね。この試合に関してはメッツのブルペンから8回表に3点を取って逆転した後なのでどっちもどっちですが、今シーズン7試合のうち6試合で8回に失点(計17失点)のナショナルズのブルペンが30球団でワーストなのは間違いないでしょう。

先発のPatrick Corbinは3回までに7三振を奪うなど素晴らしい立ち上がり。4回と6回に計3本のソロを被弾しはしたものの6回3失点。勝ち星はお預けとなりましたが、十分に仕事はしてくれました。

6回終えて1-3とリードされていたナショナルズでしたが、メッツブルペンを攻めて、7回にVictor Roblesの走塁で1点、そして8回にはAnthony Rendonのソロで同点とした後、Wilmer Difoがライトスタンド二階席への2ランを打って逆転に成功。

と、いい流れだったのですが、8回裏から登板したJustin MillerがPete Alonso、Robinson Canoに連続ホームランを打たれてあっという間に同点。その後2死走者なしでスイッチしたTony Sippが二塁打、死球、右中間へのシングルと打たれて勝ち越しを許し、そのまま終了。これまで好投を続け、Sean Doolittleにつなぐセットアッパーはこの人しかいないと思われた Millerまでもが打たれて、現有戦力ではもう打つ手なしと言う感じです。

2019/04/04

4/4 Strasburgとブルペンでゼロ封

W4-0@NYM (Season 3-3)
Strasburg(W1-0) 6.0IP 0ER 3H 1BB 9K
Robles 1/3 HR(2) BB R RBI
Difo 1/3 2RBI SAC

メッツのホーム開幕戦は、ナショナルズ・パークでの開幕2戦目と同じ、Stephen StrasburgとNoah Syndergaard顔合わせ。前回はともに6回を7安打4失点とピリッとしなあった2人でしたが、今回は見事な投手戦となりました。

Syndergaardは98-99マイルの速球を連発してナショナルズ打線を圧倒。2回表に四球からもらったチャンスにWilmer Difoがスクイズを決め、6回表にはVictor Roblesがレフトスタンド最前列にソロ本塁打を打ち込みましたが、結局6回で降板したSyndergaardから打った安打はこのRoblesの1本だけでした。でも、2点は2点。

一方のStrasburgも負けておらず、6回までに許した安打はシングル1本だけ。1四球、2エラーでランナーを背負った場面もありましたが、三塁を踏ませることもなく無失点。7回2死から連打を浴びて降板するまで試合を支配しました。球速は94マイルが最速でかつてのようなパワーピッチャーではなくなりましたが、ツーシーム、チェンジアップ、スライダーいずれもキレは素晴らしく、メッツ打線のバットを何本も折っていました。

さて、7回裏2死1,2塁で108球に達したStrasburgの後を託されたブルペン。まずMatt Graceがこのピンチを三振で切り抜けると、鬼門の8回はJustin Millerが最初の2アウトを記録すると、2死1塁となってRobinson Canoを迎えたところで起用されたTony Sippが三球三振。このシーンがこの試合一番のハイライトでした。

2点を追加した後の9回をSean Doolittleが締め括り、メッツ打線をシャットアウト。Graceが3連投、Millerも前日2イニング投げていながら起用せざるを得なかったことは先を考えると懸念要因ですが、まずはようやくクリーンな試合で勝ったことを喜びましょう。

MVP: Stephen Strasburg

2019/04/03

4/3 3-4-5番が3発6打点でもすっきり勝てない

9x-8 Phillies (Season 2-3)
Sanchez 4.0IP 4ER 4H 4BB 3K
Doolittle(W2-0) 1.0IP 0ER
Rendon 3/4 double HR(2) BB 3R RBI
Soto 3/4 double HR(1) BB 2R 3RBI
Zimmerman 1/3 HR(1) 2BB R 2RBI
Noll 0/0 BB RBI

勝つには勝ちましたが、またも手放しで喜べないサヨナラ勝ちでした。まあ、サヨナラの四球を選び、メジャーリーグ初打点を記録したJake Nollにおめでとうと言えることだけは確かですが。

1回表に守備の乱れも絡んで2点の先制を許し、暗い気持ちになりかけましたが、その裏、2死からAnthony Rendonが2号ソロ。Juan Sotoの二塁打に続いてRyan Zimmermanが1号2ランを放ってあっさりと逆転。さらに3回裏には1死1,3塁からSotoが1号3ラン。この時点で6-2とリードして、フィリーズのエースAaron Nolaを実質的にノックアウト。今日はこのまますっきり勝てるかと思いました。

しかし、まだ3回裏。先は長かった・・・。

まずは先発のAnibal Sanchezの途中降板が痛かったですね。3回表にAndrew McCutchenのライナーを右腰に受けた(そのまま捕球したのでアウト)ことの影響で、4回表までは投げ切ったもののそこで交代。立ち上がりから制球力が素晴らしかったのですが、4回はふらふらな感じでしたので仕方ありません。次の登板に響かないことを願うばかりです。

それ以上に痛かったのは、記録に残らないものも含めて3つのアウトを走塁で献上してしまったベースランニングでの度重なるミスでしょう。こんなことをしていては流れを渡してしまいます。そして、またもブルペンの乱調。2点リードの8回表1死1塁で登板したTrevor Rosenthalは2つの四球で降板(これで3試合7人の打者と対戦したものの未だにアウトを記録していません)。1死満塁で出てきたKyle BarragloughがMcCutchenに走者一掃の二塁打を浴びて逆転されてしまいました。

8回裏にフィリーズにも投ゴロのファーストへの悪送球というまさかの凡ミスが出て同点に追いつかせてもらい、9回裏には先頭のRendonのシングルの後、Soto、Zimmermanが連続四球で無死満塁となり、代打Jake Nollがフルカウントから押し出し四球を選んでサヨナラ勝ち。しかし、すっきりしない何ともいえない感が残りました。

こんな勝ちでも積み上げていくうちにチーム状態がよくなると信じるしかないのでしょうか。

え?Harper?2打数2安打(2シングル)3四球(うち2敬遠)で5打席全て出塁。Max Scherzerから2三振の後は8打席連続で出塁です。はいはい。

MVP: Jake Noll

4/2 フィリーズのHarper / Turner中指骨折

L2-8 Phillie (Season 1-3)
Scherzer (L0-2) 5.0IP 1ER(2R) 7H 1BB 9K
Rendon 2/4 HR(1) R 2RBI

最初におことわり。Martinez監督の采配について書くのは当分止めます。即座に解任すべきとの意見に変わりはありませんが、気になることが多過ぎて試合に集中できないので、とりあえず無視することにします。

さて、今日の試合はナショナルズにとっていろいろ残念な試合となりました。

まず、フィリーズのBryce Harperが初めてナショナルズ・パークに登場。試合前のラインナップ紹介、そして1回表の第一打席では、スタンドから盛大なブーイングが起こりました。正直ちょっと意外な印象。ワシントンDCのファンは他球団に移った元ナショナルズにを極めて暖かく迎えてきたので(Ian Desmond、Wilson Ramosなど)、Harperに対しても拍手とブーイングと半々かむしろ拍手のほうが多いくらいかと思っていたら、8割方はブーイングでした。対戦相手はMax Scherzer。第一打席は無死1,2塁で空振り三振。第二打席も空振り三振。第三打席はライトへ二塁打を打ちましたが、後続を連続三振にとってそれ以上の進塁を許さなかったので、Scherzerの勝ちと言っていいでしょう。しかし、Scherzerの降板後、6回の第四打席ではレフト前にタイムリー、8回の第五打席ではJeremy Hellicksonから試合を決定付ける特大の2ランをライトスタンド二階席に運びました。まあ、餞別代わりとしてはいいかと。

そんなことより、この試合では、今シーズンのナショナルズの行く末を左右しかねない重大な事件がありました。場面は1回裏1死走者なし。打者Trea Turnerはカウント0-1からの2球目にセーフティバントを構え。ところが、Zach Eflinの投球は胸元へのボールとなる速球で、かわそうとしたTurnerの右手を直撃。座り込んで痛みを堪えていたTurnerでしたが、そのまま退場となりました。試合後のレントゲンの結果は右手中指の骨折。とりあえず復帰のめどは立っていません。開幕から盗塁を積み上げており、31日の試合ではサヨナラ弾を含む2本のホームランを放つ好調ぶりで、チームを引っ張る存在となっていただけに、この長期離脱は痛すぎます。さらに、ファーストとして今シーズン初めて先発出場したMatt Adamsも守備でベンチに転落して背中を痛めて途中交代。控えめに言っても、暗雲が立ちこめています。

試合?Scherzerが5回を2失点と試合を作りましたが、またも打線が援護できず。Scherzer降板直後の6回に4失点するなどブルペンが計6失点とまたも崩壊で大敗でした。