2016/10/03

10/2 Scherzer 20勝目でレギュラーシーズン締め

W10-7 Marlins (Season 95-67)
Scherzer(W20-7) 5.0IP 5ER 9H 2BB 7K / 2/2 4RBI
Melancon(SV17) 1.0IP 0ER 1H
Espinosa 1/1 HR(24) 2BB 3R 2RBI
Difo 1/3 BB 3R RBI SB(3)
Turner 1/3 2BB RBI SB(33)

レギュラーシーズン最終戦。

20勝、サイヤング賞がかかったMax Scherzerが先発しましたが、まったく本調子ではありませんでした。4回表にはDestin Hood(覚えていますか?私がブログを始めた初年にナショナルズがドラフト2順目で指名した選手。時間はかかりましたがようやく今季メジャーデビュー)にメジャー初本塁打、初打点をプレゼントし、5回表にもTomas Telisにやはりメジャー初本塁打を献上。さらにChristian Yelichにもタイムリー三塁打を打たれ、5回で5失点。なおも1死3塁のピンチが続きましたが、ここは連続三振で切り抜け、なんとか5-5の同点とするのがやっとでした。

もっとも今日のScherzerはバットで頑張りました。2回裏、Scherzer以上に乱調だったマーリンズ先発のTom Koehlerが3連続四球で無死満塁のチャンスを提供してくれたのを活かし、Jose Lobatonの犠飛で1点を先制した後、Scherzer自らセンター前にはじき返す2点タイムリーヒット。さらに、4回裏にもやはり1死2,3塁から同じようにセンター前に弾き返し、同じようにWilmer DifoとDanny Espinosaの2人を迎え入れました。

とはいえ、5回5失点ですから、勝ち投手にはなれないはずのピッチング内容でした。が、そのScherzerに打線が白星を付けてくれました。同点とされた直後の5回裏、1死1,3塁からDifoの併殺崩れの間に1点を勝ち越すと、続くEspinosaが豪快に右中間スタンドに運ぶ2ラン本塁打。8回表にReynaldo Lopezが2点を失いましたが、その裏、すぐさま、Trea TurnerとBen Revereに連続タイムリーが出て、再び3点差。

最後はMark Melanconがしっかり締めてゲームセット。

さあ、次はNLDSです!

MVP: Max Scherzer

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Scherzerは20勝目に到達し、リーグ単独トップで終了(19勝で並んでいたカブスのJon Lesterは前日の登板で黒星)。284奪三振もリーグ単独・独走でトップ。防御率は少し落として2.96。リーグトップのカブスKyle Hendricksもこの日5回4失点と打ち込まれて、2.13と2点台に落ちてきました。WHIPではそのHendricksを抑えてScherzerが0.97でトップ。そして投球回数でも228回1/3で単独トップ(Hendricksは190回で13位)。サイヤング賞、行けたと思うのですが、どうでしょうか。

タイトル争いと言えば、ロッキーズのDJ LeMahieuと首位打者を争っていたDaniel Murphy。とはいえ、Murphyはご承知の通りの故障でここしばらくずっと欠場しており、一方のLeMahieuも成績を落としてギリギリでMurphyの数字を上回った状態から3試合連続で欠場するという、微妙な展開を見せていました。今日も先発を外れた両選手でしたが、Murphyは5回裏に代打で登場。ここで1本出れば逆転できるという場面でしたが、結果はライトフライ。惜しくも首位打者はなりませんでした。

それからもう1つ。Wilson Ramosの負傷により急きょメジャーに呼ばれたSpencer Kieboomが8回裏に代打でデビュー。カウント3-1から四球を選び、上記のRevereのタイムリーで生還と勝利に貢献。守備機会はありませんでしたが、いい経験になったことでしょう。

2016/10/02

嫌いになれないまま-Jose Fernandezを悼んで-

マイアミ・マーリンズのエースJose Fernandezがボート事故でこの世を去ってから1週間が過ぎました。

ニュースを最初にTwitterで見たときに頭によぎったのは、1994年のF1サンマリノ・グランプリでのアイルトン・セナの事故死。あの時はテレビ中継を見ていたので(それに私自身が若かったので)今回以上のショックを受けました・・・。

それはさておくとして。

Fernandezを悼む記事が多くの記者やコラムニストから発表されています。たくさん読みました。どれも心のこもった記事で、時間を忘れて読みふけってまいました。これらの記事で繰り返されていたのは、Fernandezの野球選手としての才能・将来性(サイヤング受賞、将来の殿堂入りも十分現実的だった)だけでなく、野球への情熱・プレーできることの喜びを表現する姿、周りから愛されるキャラクター。誰もがFernandezを愛していたことを伝えてくれました。あえて1つだけ紹介するとすれば、Fox SportsのKen RothentalがFernandezを発掘したマーリンズのスカウトのFernandezへのメッセージを紹介して書いた記事。最後の、"Once in a lifetime. Pick 14. Forever 16. Rest in peace."は、ぐっときました。

直前にフィアンセが妊娠している写真をインストラグラムに投稿していたと知ったときは言葉を失いました。

そして、翌日の試合前の追悼式、Dee Gordonの涙の先頭打者ホームラン(打たれたBartolo Colonの態度も含め)で目頭が熱くなり、さらに幼馴染で葬儀に出席するために試合を休んだカージナルスのAledmys Diazが復帰初戦で満塁ホームランを打って感極まっているシーンを見せられては・・・。

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ご承知のとおり私はナショナルズをフォローしてきましたので、マーリンズとは同じナ・リーグ東地区ということもあり、当然Fernandezとも何度も対戦した記憶があります。打てなかったという印象は残っていますが、実際どうだったんだろうかと、まずは確認してみました。

Jose Fernandez (2013-2016 v.s. Washington Nationals) 
10GS 7W 0L 63.2IP 84K 20BB 0.99/0.85

紛れもない天敵ですね(笑)。

10先発、7勝、84奪三振は、いずれもFernandezにとって対戦相手別での最多記録。なお、チームとしての成績はナショナルズから見て2勝8敗でした。

当然、個人成績も惨憺たるもの。全MLB選手でFernandezと最も多く対戦した(26打席)のが、我らがBryce Harperでしたが、211/.385/.211という成績で、6つの四球のため出塁率こそ高いものの、長打なし、打点は犠飛による1点だけでした。チーム最多打点は、Jayson Werthの3でしたが、これは3ラン本塁打1本によるもので、実はこれがWerthがFernandezから打った唯一のヒットでした(20打席)。そして、昨季終了時点では最多対戦を記録していた(今季は対戦なし) Ian Desmondに至っては、17打席で.000/.000/.000、12三振という記録が残っています。ナショナルズの主力打者で比較的よく打ったのはRyan Zimmermanで、15打席で4安打(打率.286)、うち二塁打1本、本塁打1本。

まあ、ものの見事に抑え込まれましたね(笑)。

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さて、ここからが本題です。

当ブログでは、基本的にナショナルズの全試合をフォローし、記事にしてきました。今回の訃報に接し、私は、改めてナショナルズがFernandezと対戦した全10試合で書いた記事を振り返りました(2013年の試合はちょうどブログを休んでいたのでありませんでしたが)。

そして、私なりのFernandezへのはなむけとして、改めて、全10試合を振り返る記事を書くことにしました。長いエントリーになりますが、ご一読頂ければ幸いです。

(注:以下の記載における勝ち負けはナショナルズ目線。)


① 2013年7月13日 L1-2x(10)@MIA
Fernandez (ND) 6.0IP 1ER 4H 3BB 4K

ナショナルズが初めてJose Fernandezと対戦したのは2013年の7月。私がワシントンから日本に引っ越し、一時当ブログを休み始めた直後のことでした。この年4月にメジャーデビューしたFernandezにとって通算18試合目。この試合の前まで防御率は2点台を維持しながら、援護に恵まれず5勝5敗で迎えました。

この試合も、ナショナルズの得点は4回表に6番Jayson Werthの犠牲フライで記録した1点だけでしたが、Dan Haren(6回まで)、Drew Storen(7回)、Tyler Clippard(8回)がマーリンズ打線を0点に封じ、このままFernandezに黒星が付くはずの展開。ところが、9回裏にRafael Sorianoが先頭のGiancarlo Stantonに左中間のスタンドに同点弾を浴び、延長10回裏に1死満塁からの併殺崩れの間にサヨナラという幕切れ。結果的にはこの試合が最初で最後のFernandezに黒星を付けるチャンスだったのですが、それはこの時点では分からないこと。

オールスター直前のこの時期に、”World Series or Bust”の掛け声で始まった2013年シーズンのナショナルズにとっては痛すぎる敗戦。この負けで勝率5割に後退。オールスター明けに6連敗して、失速していきました。


② 2013年9月6日 L0-7@MIA
Fernandez (W) 7.0IP 0ER 1H 2BB 9K 

2度目の対戦は同じ年の9月。前回の対戦の後、Fernandez自身はかなり調子を上げて、5連勝した後ブレーブスに1つ負けて(とはいえ6回2失点)迎えたのがこの試合でした。

手も足も出ないとはまさにこのこと。4回までパーフェクト、5回2死からAdam LaRocheが四球を選んでようやくランナーを出し、6回1死からのZach Waltersが打った当たり損ないのサード前への内野安打がFernandezからの唯一のヒットでした。投球数・投球回数の制限がなければ完封されていたでしょう。なお、ナショナルズの先発はまたもDan Harenでしたが、この日は3回5失点KO。

Fernandezはこの後もう1試合に投げたところで投球回数制限のためシャットダウン。シーズン12勝で見事にナ・リーグ新人王に輝きました(これが最初で最後のタイトルになりました)。サイヤング投票でも3位。


③ 2014年4月16日 W6-3@MIA
Fernandez (ND) 7.0IP 0ER(3R) 4H 0BB 10K 

2014年シーズン。開幕投手を任されたFernandezは開幕2連勝を飾りますが、3戦目でフィリーズに4回6失点と打ち込まれた直後の対戦でした。ここからは、当時書いたゲーム記事もリンクを貼っておきます。(リンク:4/16 Werthの3ランから逆転勝ち

またも序盤はほぼ完全に抑え込まれ、5回までに出したランナーはDanny Espinosaの内野安打だけ。4回裏に先発のTanner RoarkがDerek Dietrichに3ランを打たれ、敗色濃厚の展開となりますが、6回表、先頭のJose Lobatonの二塁打にマーリンズの2つのエラーが重なり、2死1、3塁となり、Jayson Werthが右中間スタンドへの同点3ラン。7回を終え、同点のままでFernandezは降板。その後ブルペン投手陣を打ち込んだナショナルズが逆転勝ちしました。

この後、Fernandezは2試合続けていずれもブレーブス相手に8回無失点ピッチングで2連勝しましたが、5月9日のパドレス戦で右ひじの痛みを訴えて戦線離脱。翌週にはTJ手術を受け、リハビリ生活に入りました。


④ 2015年7月28日 L1-4@MIA
Fernandez (W) 6.0IP 1ER 4H 4BB 5K

TJ手術からのリハビリを終え、7月にマウンドに戻ってきたFernandez。2日のジャイアンツ戦を含め4試合で3勝、防御率2.77と完全復活の様相でナショナルズと対戦。(リンク:7/28-30 マーリンズに2勝1敗

Fernandezが投げた1回から6回まで全イニングでランナーを出し、2回表にはWilson Ramosの犠飛で先制しましたが、5回表1死満塁でのJayson Werthの5-4-3の併殺が絶望的に痛かったですね。先発のJordan Zimmermannが堪えきれず、5回裏に同点、6回裏に逆転を許して敗戦。Fernandezの投球内容という点では、この試合が最も付け入るチャンスがあったのではないかと思われる試合でした。

なお、この時点ではまだなんとか地区首位に立っていたナショナルズでしたが、まさにこの日、この7月28日にJonathan Papelbonをトレードで獲得。以降の展開は書きたくありません。


⑤ 2015年9月12日 L0-2@MIA
Fernandez (W) 5.0IP 0ER 2H 1BB 7K

8月に2試合に登板した後、右肩に違和感を覚えてDL入りしたFernandezの復帰戦。奈落の底へ落ちていく途中のナショナルズは、リハビリ登板の相手としてはちょうど良かったのではないでしょうか。(リンク:9/12 3安打で完封負け

元気のないナショナルズ打線は5回まで三塁も踏めず。ブルペン投手相手にもあと1本しかヒットを打てず。このシーズンはブルペンを中心に変な使われ方をされたTanner Roarkが中盤につかまり2失点で敗戦。

Fernandezのシーズン成績はこの時点で5勝0敗。


⑥ 2015年9月18日 W5x-4(10) Marlins
Fernandez (ND) 5.2IP 2ER 5H 2BB 8K 

前週に続く登板で復帰2試合目。ナショナルとの6度目の対戦で、初めてナショナルズ・パークで投げました。(リンク:9/18 Papelbonまたセーブ失敗

Max Scherzerが初回にChristian Yelichに2ランを被弾して追いかける展開。2回にClint Robinsonがソロを打ち、6回裏にFernandez自身のワイルドピッチで同点に追い付きましたが、なお1死3塁の場面でIan Desmondが三振してしまい、同点のままFernandezは降板しました。なお、この試合がナショナルズがFernandezに自責点2を付けた唯一の試合でした。試合は、8回表にマーリンズが勝ち越し、その裏にナショナルズが逆転し、9回表にJonathan Papelbonがセーブに失敗し、延長10回裏にJose Lobatonの犠飛でサヨナラ勝ち。もう優勝争いでもないのに両軍お疲れ様でしたって感じの試合。

Fernandezはこの後2試合に登板し、健康にシーズンを終了。翌年の飛躍を期待させました。


ここからの4試合は全て今シーズン。先に結論を書くと4戦全敗でした。

⑦ 2016年4月18日 L1-6@MIA
Fernandez (W) 6.0IP 1ER 3H 4BB 9K

開幕2戦目に登板して5失点黒星、次の試合も5回1失点ながら勝ちが付かずと、期待された割には調子が出ていない状態だったFernandezにシーズン初勝利をプレゼントしました。(リンク:4/18 Roarkまたマーリンズに打たれる

今シーズン序盤に何故かマーリンズに打たれまくったTanner Roarkがこの試合でも初回に3失点。序盤は制球に苦しんでいたFernandezに余裕を持ったピッチングをさせてしまいました。唯一の得点は5回表のBryce Harperの犠牲フライ。

この時点でナショナルズは9勝3敗。開幕ダッシュからちょっと落ち着いたというタイミングでした。


⑧ 2016年5月15日 L1-5 Marlins
Fernandez (W) 7.0IP 1ER 4H 3BB 11K

今季2度目の対戦は5月。順調に勝ち星を伸ばし、4勝2敗で迎えたこの登板では、Fernandezが投打で活躍。(リンク:5/15セカンドフライ落球で2失点では勝てない

前日のダブルヘッダーの後のデーゲームで元気がなかったということではないと思いますが、とにかく精彩を欠いたナショナルズ野手陣。セカンドのStephen Drewがフライを太陽に入れて落球して3回に2失点。それでも踏ん張っていたJoe Rossにトドメを刺したのがFernandezのバットでした。3-1で迎えた6回表2死満塁から見事にセンター前に弾き返す2点タイムリー。

バッティングも大好きだったFernandez。通算打率は.213という数字が残っています。


⑨ 2016年5月21日 L2-3@MIA 
Fernandez (W) 6.0IP 1ER 4H 1BB 9K

翌週、場所をマイアミに移しての対戦。(リンク: 5/21 9回表無死満塁で1点を追いつけず

対戦相手はやはりJoe Ross。よく投げましたが、中盤の3失点はFernandez相手には重い枷。ナショナルズ打線は、初回、2回と先頭打者がシングルで出たものの後が続かず、Fernandezからの得点は4回表のClint Robinsonのタイムリーの1点だけ。最終回にブルペンを攻めましたが、逃げ切りを許し、Fernandezに白星。

5月のFernandezはこの2試合を含め6戦6勝、防御率1.38の快投。印象度で勝ったドジャーズのClayton Kershaw(6戦5勝、0.91)に月間MVPを持っていかれましたが、十分値する成績でした。


⑩ 2016年9月20日 L0-1@MIA
Fernandez (W) 8.0IP 0ER 3H 0BB 12K 

そして、記憶にも新しい最後の対戦。ナショナルズは地区優勝目前。マーリンズもまだワイルドカードを争っている状況。自身2連勝中で迎えたキャリア76戦目のこの試合が、そのままFernandezの人生最後の登板となりました。(リンク: 9/20 Jose Fernandezに0-1敗戦 【M4】

両軍併せて得点はソロ本塁打による1点のみ、試合時間わずか2時間10分という超高速の投手戦。ナショナルズのTanner Roarkもよく投げましたが、この日のFernandezは本当に素晴らしく、初回の2アウト目から8回表1死まで実に21者連続でうちとられ、ようやく作った8回1死1,3塁の唯一のチャンスでも、Danny Espinosaが三振、代打Daniel Murphyも力のないニゴロ。このMurphyがFernandezと最後に対戦した打者となりました。

Fernandezのシーズン16勝目、通算38勝目。

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もし、キャリアが続いていればナショナルズを散々に苦しめ、ナショナルズファンからも嫌われることになったはずなのに。

嫌いになれないままになってしまいました。永遠に。


Jose Fernandez投手の冥福をお祈りします。
そして、その遺児に幸多からんことを。

RIP

10/1 ホームフィールドアドバンテージ

W2-1 Marlins (Season 94-67)
Roark(W16-10) 5.2IP 1ER 3H 4BB 4K
Melancon(SV16) 1.1IP 0ER K
Turner 2/3 HR(13) BB 2R RBI SB(32)
Harper 1/3 BB RBI
Taylor 2/3 SB(14)
Espinosa 2/3

先発のTanner Roarが6回途中まで投げて1失点。今日は珍しくコントロールが悪く、球数がかさみ、100球を超えて1点差に詰め寄られたところで降板しましたが、やはり落ち着いて見ることができるピッチングでした。ブルペンがしっかり1点差のリードを守ってくれて、シーズン16勝目。15勝を記録した後、2試合足踏みが続きましたが、最後になんとか16勝目を記録し、2014年シーズンの15勝を上回りました。

打撃陣はなかなか援護できませんでしたが、Trea Turnerが頑張りました。初回の先頭打者としてセンター前シングルで出塁すると、1死後、Bryce Harperのタイムリーで生還(Harperに1本出たことも今後を考えると重要なシーンでした)。5回裏の第3打席では2死走者なしで打席に入り、高めの速球をレフトのブルペンに放り込み、結果的にはこれが決勝点。また、調子が上がってきました。

レギュラーシーズン最終戦を前にナ・リーグ勝率2位が確定。同3位のドジャーズとのNLDSでのホームフィールドアドバンテージ(第1,2,5戦をホームで戦える権利)を獲得しました。ギリギリまで決まらなかったことは、ある意味、調整という観点からは良かったのかもしれません。

明日(日曜日)はいよいよ最終戦。Max Scherzerの20勝を賭けた一戦で締めくくり、金曜日からのNLDSに備えることになります。

MVP: Trea Turner

2016/10/01

9/30 Harperが復帰

L4-7 Marlins (Season 93-67)
Cole 3.0IP 2ER(4R) 6H 2K
Solis(L) 1.1IP 1ER 1H 1BB 2K
Turner 2/3 triple BB RBI 2SB(30,31)
Robinson 2/3 BB R
Rendon 1/4 HR(20) R RBI
Drew 1/4 HR(8) R RBI

マーリンズを迎えてのシーズン最後の3連戦。その初戦は雨で開始が遅れましたが、カバーが外されたマウンドには「16」の字。Jose Fernandezを悼んでの試合となりました。

先発オーダーには25日の試合で左手を負傷して退場したBryce Harperが3番ライトで復帰。4打席全て三振でしたが、まあバットは振れていたので、良しとしましょう。Wilson Ramosは無理ですが、後はDaniel Murphyですね。実戦勘を取り戻すためには、最終戦の1試合だけでも間に合ってくれるといいのですが。

試合内容はあまりパッとしないもの。先発のA.J. Coleはぴりっとせず、2回に4本のシングルを集められて2失点。3回にも、セカンドStephen DrewのエラーとJose Lobatonのパスボールに足を引っ張られたとは言え、さらに2失点で、その裏の最初の打席で早々に代打を送られてしまいました。9月上旬に上がってきた当初は好投を続けて評価を挙げたColeでしたが、やや残念なフィニッシュ。来年に向けてオフのトレーニングに精進しましょう。

4回裏にAnthony Rendon、Drewの連続ホームランなどで4点を追い付きましたが、その後は追加点ならず。逆に小刻みなブルペンリレーの中で6,7,9回に1点ずつ失点し、あっさりと敗戦。

なお、個人記録では、Rendonが20号ホームラン、Trea Turnerが30盗塁に到達しました。

9/29 ポストシーズンに向けて若手がアピール

W5-3 Diamondbacks (Season 93-66)
Ross  4.0IP 1ER 3H 2BB 5K
Lopez(W5-3) 3.2IP 2ER 3H 1BB 2K
Melancon(SV15) 0.2IP 0ER 1K
Severino 1/3 HR(2) BB R RBI
Difo 1/4 HR(1) R RBI
Taylor 3/4 double 2RBI

先発はDLから復帰後3試合目の先発となるJoe Ross。Dバックス打線にファールで粘られて初回だけで32球を要するなどし、4回までしか投げられませんでしたが、それでも復帰後で最多となる90球を投げ、1失点。ポストシーズンでの登板に向けて希望の持てる内容でした。前日のGioとはえらい違いです。

2番手Sean Burnettを挟み、5回途中から登板したのが、Reynaldo Lopez。6回にシングルと四球で無死1,2塁としましたが、後続を断ち切ると、7回、8回は三者凡退で試合の流れを相手に渡さないナイスピッチングでした。9回1死から2ランを被弾してMark Melanconの救援こそ仰ぎましたが、勝ち投手になりました(これでリリーフとして3勝目)。最終回はちょっと球速が落ちましたが(それでも92マイル前後)、短いイニングなら95マイル超を連発するピッチングは魅力。

試合後の会見で、Baker監督からこの2人に対し、ポストシーズンでの貢献・活躍を期待するコメントが出されていましたので、ロースター入りが当確。頑張ってもらいましょう。

打線では、3回裏にPedro Severinoが2号同点ソロ。左腕のRobbie Ray(!)の95マイルの速球を打ち返しました。やはり試合後にBaker監督が、「次は(やはり左腕の)Clayton Kershawから打てと言っておいた」というジョークが出ていたので、NLDSでも、左腕が先発する第1戦(Kershaw)、第2戦(Rich Hill)での先発マスクが有力視されています。

さらに、4回裏にはMichael Taylorの2点タイムリーなどで逆転し、5回裏にはWilmer Difoにメジャー初本塁打が飛び出しました。Taylorは8月31日以来の久々の先発起用で3安打。この2人のポストシーズンのロースター入りは難しそうですが、来季に向けてのアピールにはなりました。特にDifoに対するBaker監督の評価はかなり上がっています。

MVP: Reynaldo Lopez

2016/09/29

ロースター異動まとめ(2016年9月)

9/2 セプテンバーコールアップ:Sean Burnett, Matt Latos, Pedro Severino, Matt Grace, Rafael Martin, Trevor Gott, Brian Goodwin (Joe Rossを60日DLへ、Matt den DekkerをDFA)
9/4 Reynaldo Lopezをコールアップ
9/6 Lucas GiolitoとWilmer Difoをコールアップ
9/7  Stephen StrasburgとStephen DrewがDLから復帰
9/8  Strasburgの診断結果は右ヒジの筋肉の痛み(腱の断裂ではない
9/18 Joe Rossが復帰、Chris BostickをDFA
9/26 Sammy SolisがDLから復帰
9/27 Spencer Kieboomがメジャー初昇格


9/28 雨の中Gioがぐだぐだのピッチング

L0-3(6) Diamondbacks (Season 92-66)
Gio(L11-11) 3.2IP 3ER 8H 3BB 4K
Rendon 2/2

Gio Gonzalezのレギュラーシーズン最終登板はぐだぐだでした。毎回毎回2人以上のランナーを許し、1回、3回、4回に各1失点。4回表2死1,3塁としたところで、球数がちょうど100球に到達し、うなだれながら降板することになりました。同郷のJose Fernandezの事故死のショック、雨で試合開始が30分以上遅れ開始後もずっと降り続けていたなど、言い訳できる要因はありますが、それにしても酷かった。本当にこの投手がポストシーズンで先発するのでしょうか。。。

打線は打線で、5回まで毎回の5安打しながらも得点ならず。

雨がひどくなり、6回表1死でのコールド負けとなりました。地区優勝も決まった後なので、風邪を引かない故障しないことが最優先と思えば悪くない判断ですが、球場に足を運んだお客さんには可哀想な試合でした。