2016/12/25

Sickels: Nationals Top 20 Prospects

Minor League BallのJohn Sickelsのプロスペクトランキングも発表されていました(元記事)。こちらも、Adam Eatonのトレードの後に発表されています。

トップは当然ながらVictor Roblesですが、昨年の1位Lucas GiolitoがGrade A、2位Trea TurnerがGrade A-をつけてもらっていたのに対し、今年のRoblesはGrade B+/A-という厳しい評価(Robles自身は昨年のB/B+から評価を上げていますが)。以下も、昨年に比べるとやや寂しい絶対評価となっています。

Grade B+/A-:
1. Victor Robles, OF
Grade B+
2. Erick Fedde, RHP
Grade B
3. Juan Soto, OF
Grade B-
4. Carter Kieboom, SS
5. Koda Glover, RHP
6. Austin Voth, RHP
7. Sheldon Neuse, 3B
Grade B-/C+
8. A.J. Cole, RHP
9. Andrew Stevenson, OF
Grade C+
10. Drew Ward, 3B
11. Wilmer Difo, INF
12. Pedro Severino, C
13. Brian Goodwin, OF
14. Tyler Watson, LHP
15. Rafael Bautista, OF
16. Kelvin Gutierrez, 3B
17. Osvaldo Abreu, INF
18. Joan Baez, RHP
19. Yasel Antuna, SS
Grade C+/C
20. Rhett Wiseman, OF

今年のドラフト組への高い評価が目立ちます。また、ドミニカ出身でBAでは7位にランクされていたLuis Garcia遊撃手がトップ20圏外と大きく評価を違えました。さてさて。

2016/12/22

2016 シーズンレビュー3: 新人王: Trea Turner

今季、ルーキー資格を持って出場した選手は次の14人でした。うち、規定出場機会(打者130打席、投手50投球回数)に到達してルーキーを卒業した選手は太字で記載の4人でした。一方で、赤字で記載の5人が今季メジャーデビューを果たしました。おめでとう!

Trea Turner
Felipe Rivero
Sammy Solis 
Trevor Gott (今季はわずか6イニングでしたが、前年までにエンゼルスで47.2イニングを投げていたため卒業)
Matt Grace
Rafael Martin
Wilmer Difo
A. J. Cole
Pedro Severino
Brian Goodwin
Reynaldo Lopez
Lucas Giolito
Koda Glover
Spencer Kieboom

チーム新人王はTrea Turnerリーグ新人王投票でも2位になったのですから当然です。

Syracuse(AAA)のショートで開幕から打ちまくり、夏にはAAAのオールスターにも選出されるなど昇格に向けた準備は万端。6月にRyan Zimmermanの出産立会休暇の際に3日間だけ昇格し、3打数3安打1四球と結果を残してアピールしましたが、本職であるショートではDanny Espinosaが(特に前半戦は)意外なほどの高いパフォーマンスを発揮していたため、なかなか本格昇格の機会はめぐってきませんでした。

7月8日にZimmermanのDL入りにより再昇格しましたが、当初はDaniel Murphyがファーストに入る日のセカンドとして起用される控え扱いでした。転機となったのはセンターへのコンバート。元々今季のナショナルズのセンターはオフにトレードで獲得したBen Revereがレギュラーと目されていましたが、開幕戦でDL入り。代役を務めたMichael Taylorが期待外れに終わり、復帰したRevereもさっぱり打てないという状態で7月下旬を迎えていました。Turnerにとって、センター守備は全く未経験の領域でしたが、持ち前の運動能力で最低限守れることが確認されてからは、「1番センター」でレギュラーに定着することになりました。

以降は下記の数字の通りの大活躍で、8月、9-10月と2か月連続で公式のナ・リーグ月間最優秀新人賞を受賞。特に9月には、他の打者陣が低迷する中で文字通り打線を引っ張りました。内容を見ても、もともと定評のあった打率、盗塁だけでなく、長打力も示し、ナショナルズあるいはMLB全体でも最もエキサイティングな選手との1人と評価されるほどになりました。

8月:   131PA 27R 5HR 15RBI .357/.366/.571 11SB
9-10月: 129PA 19R 8HR 18RBI .339/.380/.612 15SB
NLDS:  24PA 5R 1HR 1RBI .318/.333/.318  2SB

来季以降、長きにわたってナショナルズのリードオフを務めてくれることでしょう。問題は守備位置。ショートの守備力は最高レベルではないので、いずれどこかのタイミングで今季守ったセンターか、あるいはセカンド、サードへのコンバートもあるかもしれません。まあ、それは先のこと。

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かなり差がありますが、Turnerに次ぐ活躍を見せたと評価できるのが、NLDSでもロースター入りしたReynaldo LopezSammy SolisPedro Severinoの3人(Severinoついては、Wilson Ramosの故障という要因があったにせよ)。Lopezはトレードされていきましたが、残る2人は今後のナショナルズに不可欠の人材。特にSeverinoには2018年あたりには正捕手となってくれることを期待しましょう。

また、後半戦のクローザーMark Melanconとのほぼ1対1のトレードでパイレーツに移籍したFelipe Riveroも違った形で貢献してくれました。パイレーツでも結果を残し、ブルペン投手としてしっかりと地位を確立しています。

2016/12/19

2016 シーズンレビュー2: 三度目の正直もならず

第2弾はポストシーズン編。

ナ・リーグ東地区優勝、リーグ2位の勝率でポスシーズンに進んだナショナルズ。相手は西地区優勝、同3位のドジャーズでした。

改めて、全5戦の結果は以下の通り。

Game 1 L 3-4  Kershaw対策はしてきたが
Game 2 W 5-2 Lobaton Lobaton Lobaton!
Game 3 W 8-3 Werthのバットでドジャーズを粉砕
Game 4 L 5-6 野球は2アウトから
Game 5 L 3-4  「3度目の正直」もならず、終戦

第3戦で王手をかけ、第4戦を落としたとはいえ休養十分のエースMax Scherzerを立ててのホームでの第5戦。ドジャーズはエースClayton Kershawを第4戦で使い切っていた(はずだった)こともあり、全く負ける気がしていませんでした。が、それでも勝てず。2012年、2014年に続く3度目となる「NLDS敗退」に終わってしまいました。

戦力的には、打線でも主軸の捕手Wilson Ramosと、先発2番手だったはずのStephen Strasburgを故障で欠いていましたが、Ramosの代わりに出たJose Lobatonは第2戦のヒーローになりましたし、Scherzerが先発した第1戦と第5戦を落としては、この2人の不在が敗因とも言い難いですね。

投手陣はドジャーズより上だったと思います。チーム防御率/WHIPは、ナショナルズの3.89/1.25に対して、ドジャーズは4.91/1.46。Scherzerを除く先発陣(Tanner Roark, Gio Gonzalez, Joe Ross)の3人ともが5回を投げきれませんでしたが、それはKershaw以外のドジャーズ先発陣(Rich Hill, 前田健太)も同じこと。第3戦まで完ぺきだったナショナルズ・ブルペン陣が最後に打たれ、ドジャーズ・ブルペンは勝負所で踏ん張り切ったという、わずかの差で勝負がついたように思います。改めてスタッツを見ると、エースセットアッパーのShawn KelleyとクローザーのMark Melanconはシリーズを通じて無失点でしたから、「そこまでつなげなかった」ということ。だからと言って中継ぎ陣で誰かが試合を壊したかといえばそういう感じもありません。

シリーズを通じてのチーム打撃成績は、.251/.350/.365、4本塁打、24得点。盗塁は8つ成功(1つ失敗)。決して悪い数字ではありません。個々人を見ても、Daniel Murphy, Jayson Werth, Ryan Zimmermanの3人のOPSは.900を超ですから、好調だったと言えます。Trea Turnerも打率.316、出塁率.333でテーブルセッターとしての仕事はしっかりしていました。Anthony Rendon (.150/.190/.300)がブレーキになった印象もありますが、第3戦では前田からカギになるホームランも打ったし、戦犯とは呼べません。Danny Espinosaが打てないのは想定の範囲内。しっかり死球で出塁してくれましたし、守備はもちろん良かった。結局、Bryce Harperを封じられたことが痛かったということでしょう。チーム最多の6つの四球を与えられて出塁率は.458でしたが、本塁打なしで打点も1に終わりました。

改めて振り返ってみると勝負を分けたのは、Dave Roberts監督とDusty Baker監督を中心とするベンチの采配の差だったのではなかろうかと思います。Harper対策をしっかりしてきたドジャーズは素晴らしかったですね。ナショナルズもKershawは研究して臨んだと思いますが、大事なところで暴走でランナーを消してしまったシーンもありました。そして、第5戦。勝負を分けた7回表に、慌てふためいたようにしか見えない継投策を取ることになったBaker監督に対し、Roberts監督が終始先手を取っていたように見えました。この試合、1失点の先発Hillを3回途中でスパっと切って、エースセットアッパーのJoe Blantonを投入し、7回裏無死で早くもクローザーのKenley Jansenにスイッチしてピンチを切り抜け、そして9回にはまさかのKershaw登板。Roberts監督の采配が光る試合になりました。

※なお、レギュラーシーズン編でも書いたように、Baker監督のレギュラーシーズンでの業績は高く評価しています。選手の管理・モチベーション付け、メディア対応を含めいい監督だと思います。来季、コーチ陣を含め留任することに何の異存もありません。ただ、ああいう切羽詰まった場面での采配には疑問が残る監督であることは確かです。

これ以上のチャンスはなかなかないという絶好の展開でしたが、勝てませんでした。またやり直しです。

来年こそ!

2016/12/17

2016 シーズンレビュー1: 圧倒的な地区優勝

いよいよ年の瀬も迫ってまいりました。毎年恒例のシーズンレビュー・シリーズを始めていきます。

まずはレギュラーシーズン編から。

あまりに醜悪だった2015年シーズンを終えた後、選手統率力に定評のあった大ベテランのDusty Bakerを新監督に据えて迎えた今シーズン。さすがはBaker監督といっていいでしょう、安定した戦いぶりでリーグ2位の95勝を記録し、2年ぶり3度目のナ・リーグ東部地区優勝を達成しました。

ブレーブスとの開幕2連戦2連勝を含め、最初の10試合で9勝というスタートダッシュを決めると、4月中に早々と貯金10に到達。5月に入るとシカゴでカブスに4連敗を喫するなど苦しみ、一時はメッツに抜かれましたが、最大でも0.5差でくらいつき、わずか4試合で首位を奪還。以降、6月下旬の7連敗など多少の谷もありましたが、シーズン終了まで地区首位を譲ることはありませんでした。オールスター前後に5連勝して、7月下旬に貯金20。その後も勝ち星を重ね、9月12-14日のメッツとの最後の直接対決3連戦を2勝1敗で勝ち越した時点でマジック7とし、地区優勝の行方を決定付けました(最終的には、24日にパイレーツに勝って決定)。

最終成績は95勝67敗。全ての月間成績で勝ち越すとともに、地区のライバル4チーム全てに勝ち越す、「完全地区優勝」を達成。これは、2012年、2014年にもできなかった偉業です。

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チームスタッツも振り返っておきましょう。

チーム総得点は30球団中(以下同じ。)8位。チーム打率.256は17位と平均以下。出塁率.325は10位、長打率.426は12位と少しましになりますが、それでもトップ10には入りません。主要項目でトップ10に入るのは6位タイの盗塁数くらい。それで得点力が8位ということは、かなり効率の良い得点の仕方だったということかと思われます。もっとも、得点圏打率も14位なので、どういう要素でこういう結果になったのかは(いろいろデータを見てみましたが)結局のところわかりませんでした。

2016年のナショナルズを引っ張ったのは投手力でした。総失点、チーム防御率(3.52)は2位。WHIP(1.19)は3位、奪三振数、奪三振率(24.5%)は2位、被本塁打率(9イニングあたり0.96本)も3位と全く非の打ちどころがありませんでした。しかもナショナルズ投手陣の素晴らしいところは、先発陣もブルペンも両方とも同水準に良かったという点。先発陣はカブスが、ブルペンはドジャーズがそれぞれトップでしたが、ナショナルズはどちらでも2位か3位の成績。実に素晴らしい投手陣でした。

最後に守備。どのデータで評価するかは議論が分かれるところですが、古典的なエラー数でみると、シーズンを通じて73エラー。これはジャイアンツに次ぐ2位の少なさでした。

と、まあ、素晴らしいレギュラーシーズンだったわけです。

ロースター異動まとめ(2016年12月)

12/1 Jose Lobatonと年俸調停を回避して1年契約
12/2 Derek Norrisをトレード獲得
12/2 Ben RevereがノンテンダーFAとして退団(Danny Espinosaを含め他の対象者には契約提示)
12/7 Adan Eatonをトレード獲得(Lucas Giolito, Reynaldo Lopez, Dane Dunningを放出)
12/10 Danny Espinosaをエンゼルスへトレード (Austin AdamsとKyle McGowinを獲得)
12/14頃 Emmanuel Burriss等とマイナー契約


2016/12/13

BA: Nationals Top 10 Prospects

BAからナショナルズのトップ10プロスペクトが公表されました(元記事)。先日のAdam Eatonのトレードを踏まえたものとなっています。

1. Victor Robles, of
2. Erick Fedde, rhp
3. Juan Soto, of
4. Wilmer Difo, ss/2b
5. Andrew Stevenson, of
6. Koda Glover, rhp
7. Luis Garcia, ss
8. Carter Kieboom, ss
9. Pedro Severino, c
10. Austin Voth, rhp

1位は予想通り(Lucas Giolitoがいればどうだったか分かりませんが)Victor Robles。2位には、これは完全に押し上げられた形だと思いますが、Erick Fedde。これだけ投手プロスペクトを放出してしまうと、Feddeにかかる期待はどうしても大きくなります。そして3位には、Juan Sotoがここでも高く評価されています。

4位のWilmer Difoと6位のKoda Glover、それに9位のPedor Severinoはメジャー経験組。BPでは3人ともトップ10に名前がありませんでしたが、卒業扱いなのか、それとも本当に評価されていないのかは微妙なところですね。

7位のLuis Garciaは今年の夏に契約したドミニカ出身の遊撃手。まだプレー経験はありませんが、契約開始解禁日(昨年7月)直前のランキングでBAは全体で3位と高く評価していた選手です。

意外なのは、今年のドラフト1順目入団のCarter Kieboomの評価があまり高くないこと。こちらもDane Dunningが残っていればどちらが上だったかは聞いてみたいところです。もし、Dunningのほうが上なら、Kieboomはそもそもトップ10に入らなかったことになりますから(逆にKieboomのほうが上なら、Dunningがトップ10外となった)。

2016/12/12

Danny Espinosaをエンゼルスへトレード

Danny Espinosaがエンゼルスへトレードされました。

先に結論を言ってしまえば、「やや残念だけれどこれでよかった」と思います。

2008年のドラフト3順目入団。2008年の2月に私がブログを始めて最初にあったドラフトでした。同期組の中では、Tom Mione(10順目)、Tyler Moore(16順目)、Steve Lombardozzi(19順目)がナショナルズでメジャーに到達しましたが、とうとう最後の1人の退団となりました。そういう意味でも、今回のトレードは感慨深いですね。

せっかくなので、山あり谷ありのEspinosaのキャリアを振り返っておきます。

メジャー昇格までは順調そのものでした。ドラフト後、New York Penn League(SS)できっちり結果を残し、翌2009年には早くもPotomac(A+)で開幕。ここでも結果を残し、Futures Gameリーグ・オールスターに選出され、そしてアリゾナ秋季リーグでも大活躍Harrisburg(AA)で開幕した2010年も前半戦でAAの投手を打ちこみ、リーグ・オールスター2年連続のFutures Game出場の後、Syracuse(AAA)へ昇格。そして、セプテンバーコールアップでメジャーに昇格し、メジャーデビューを果たしました。実質2年目でのスピード出世。しかもいきなり月間6本塁打(打率は2割ちょっとでしたが)。足もあり、パワーもあり、そしてショートの守備力は抜群とあって、そのオフのBAのランキングでは全体66位という高い評価を受けました。そして2011年はセカンドのレギュラーとして158試合に出場し、21本塁打。公式の新人王投票でも得票するほどの活躍。デビューが1年早かったため(Espinosaをセカンドに押しのけて)ショートを守っていたIan Desmondが特に守備面で安定しないため、Espinosaこそが将来のナショナルズのショートストップであるべきだと言われた時期でした。

しかし、結果的には、2015年シーズン終了後にDesmondがFA退団するまで、ショートの座を奪うことはできませんでした(Desmondが故障中は守りましたが)。

チームが初の地区優勝を達成した2012年にはチーム最多の160試合に出場して貢献したものの、ナ・リーグ最多の189三振を喫し、課題も浮き彫りになりました。そしてEspinosaにとっては悪夢のようなシーズンとなったのが翌2013年。2012年9月に守備で痛めた左肩の影響もあって、開幕から打撃絶不調。さらに死球で右腕も痛めたということで、6月にDL入り。回復後も、セカンドのポジションはルーキーのAnthony Rendonに奪われてしまったため、AAAでシーズンを終えることになりました。なお、この時にマイナーへのオプションを行使されたため、FA権の取得が1年遅れることになっています(ずっとメジャーに在籍していれば今オフFA退団していたはずでした)。この頃にもトレードの噂が出ていましたが、2014年は控え内野手扱いで開幕メジャー。チーム内の故障でセカンドを中心に100試合以上に出場しましたが、とにかく打てず。優勝争いをしていたシーズン終盤は結局ベンチを温めていました。2015年は、スプリングトレーニングで右打ちに専念することも試みたり(開幕後はスイッチヒッターに戻った)、ファーストやレフトまで守るスーパーユーティリティ性を発揮してみたりして、打撃成績も多少改善させ、何とかチーム内での居場所を確保していました。

そして今季、Desmondが退団したことでようやく廻ってきたショートのレギュラーとしての出場。守備はもちろん素晴らしかった。エラーの数は多かったものの、それで守備力を判断する時代ではありません。またバットでも前半戦はよく打ち、AAAで結果を残していたTrea Turnerをブロックする形になるほどでした。しかし、シーズンが進むに連れて打撃は下降線を描き、7月以降の成績は.186/.276/.312、308打席で107三振という悲惨な数字でした。キャリアハイの24本塁打を放ちましたが、3打席に1度は三振では・・・。それでも守備力を買って最後まで使ってもらいましたが、ポストシーズンでも18打席でわずか2安打、8三振。成長著しいTurnerと比較すると、来季のレギュラーの座は危うい状況でシーズンを終えていました。

Danny Espinosa (2010-2016: 7 Seasons: for Nationals)
779G 2972PA 598H 92HR 285RBI .226/.302/.388 60SB

出場試合数はナショナルズ歴代3位、セカンドでの先発491試合はぶっちぎりの1位。安打数や本塁打数など多くの積み上げ系の成績では、歴代5位前後に位置しているものが多いですね。そんな中、目立つのは「死球王」ぶり。2016年にも自己最多の20個をもらい、通算73個。2位の2倍以上の数字です。

そして、先日のAdam Eatonのトレード獲得により、来季はTurnerがショートにコンバートされることが明らかとなり、チーム内での立場をなくしていた矢先にトレードが決まりました。

足掛け(マイナーも含めて)9シーズンに渡った長いナショナルズでのキャリアの終わり方としてはやや残念な形ではありますが、Espinosa本人にとってもチームにとっても、これでよかったと思います。

エンゼルスで大いに活躍し、来オフ、堂々とFA市場に参戦してくることを心から願っています。

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交換相手はAustin AdamsKyle McGowinという2人の25歳の右腕投手。2人ともメジャー経験はありませんが、近いうちにメジャーデビューする可能性は十分というレベルの投手。

Austin Adams (2016 for Arkansas(AA) of LAA)
32G 41.1IP 2HR 24BB 61K 3.05/1.28

Adamsは2012年のドラフト8順目。入団当初からブルペン投手として育成され、昨シーズン(2015年)途中にAA、さらにシーズン終了間際にAAAに昇格するまでは着実にステップアップ。今季は再びAAで開幕し、AAAに昇格してもいいような成績を残しましたが、7月にDL入りしたこともあり、AAでシーズンを終えています。上記のAAでの成績では、特にイニング数の約1.5倍という極めて高い奪三振率が目を引きます。

奪三振率の高さはプロ入り後ずっと維持しています。最大の武器はエンゼルス傘下のプロスペクトの中でも最高という評価を受けているスライダー。これに93マイル程度の速球とチェンジアップを交えて三振の山を築いてきました。課題は制球力。今季はかなり改善したとはいえ、それでも9イニングあたり5.2は多過ぎ。この点さえ向上すればセットアッパーも務まると言われています。

11月、ルール5ドラフトを前に40人ロースター入りを果たしており、当然、ナショナルズでも40人ロースター選手として来春のスプリングトレーニングに参加します。開幕はAAA(クローザー?)と予想されますが、展開によっては意外に早くメジャーデビューするかもしれません。

Kyle McGowin (2016 for Salt Lake(AA) of LAA)
22G(22GS)  116.1IP 46BB 98K 6.11/1.63

McGowinは2013年のドラフト5順目。プロ入り後は一貫して先発として投げています。Adamsよりも速いスピードでマイナーを昇格し、今季はAAAでも投げました。が、結果は伴っていません。球速は90マイルちょっと程度で、変化球も特筆すべきものはなく、コントロールも決して良いわけではない。被本塁打も多い。こうしてみると良いところはほとんどないようにも見えますが、Salt Lakeは圧倒的に打者有利とされるPacific Coast League所属なので多少は割り引いでもいいかもしれません。長身で潜在能力は高いという元々の評価に期待しましょうか。

まだルール5の対象となっておらず、40人ロースターには入っていません。