2017/03/07

STノート① 順調な滑り出し

スプリングトレーニングのオープン戦を10試合消化し、ここまで5勝4敗1分のナショナルズ。ここまでの話題・結果をまとめておきます。

●投手陣の故障者情報
投手陣では、先週書いたMax ScherzerとTim Collins、それに契約したばかりのJoe Blantonの3人を除けば、少なくとも1度は登板。Scherzerの実戦登板は未定のままですが、少なくとも回復に向かっているようです。Blantonはもう少し調整が必要なものの開幕には十分間に合うとのことです。一方、新たな故障者としては、Nick Leeが 5日の登板で肘を痛めてイニング途中で降板。ちょうどライブ中継を見ていましたが、軽傷には見えませんでした。心配です。

●先発5番手争い?
ローテーション投手では、(WBCに向けて調整を早めていた)Tanner Roarkが2登板で7回無失点という完ぺきな仕上がりでWBCに出発。Gio Gonzalezも2試合で4回無失点。故障からの回復状況が注目されたStephen StrasburgとJoe Rossの2人も、問題なくそれぞれ1度、2イニングずつを無失点。つまり、4人で計15イニング無失点。順調そのものです。

問題は、Max Scherzerが間に合わなかった場合の先発5番手。期待したいA. J. Coleですが、2度の先発機会の計4回2/3で10安打8失点と打ちこまれています。この春は体重を増やして球速自体は上がっているようですが、結果は伴っていません。むしろ二番手以降の登板ながら3回無失点のAustin Voth、1度の先発を含め4回1失点のJeremy Guthrieのほうが内容も結果も良好。Scherzerの回復具合も含め、この後の展開に注目です。

●クローザー争い
未だ白紙のままのクローザー争い。候補者のうち、Blake TreinenとKoda Gloverの2人はそろって「2イニング無失点4奪三振」と好投。Shawn Kelleyも2回1失点とまあ順調に調整を進めています。加えて、(こちらもWBC参加のためか)早くも90マイル台後半をたたき出していたEnny Romeroが3イニングで許した走者は四球の1人だけの好投。さらには、マイナー契約のJoe Nathanも90マイル台をコンスタントに記録し、3度の登板で1失点とまだ力が衰えていないところを見せています。さてさて、どうなるでしょうか。

●野手陣の故障者情報
野手陣では、左肘の痛みで60日DL入りとなったJose Marmolejosと、契約したばかりのMatt Wietersの2人を除く全選手が実戦出場。Matt Wietersもブルペンで自軍の投手陣のボールを受けることに専念しているということで、特に心配はなさそうです。先週書いたPedro Severinoも問題なく出場しています。一方、Emmamuel Burrissが右肩痛を発症し、4日以降出場していません。

●2番手捕手争い?
レギュラー捕手はMatt Wietersで確定。控え捕手はJose Lobatonが有力とみられていますが、意外と面白い展開になっています。まず、Lobatonが12打数で2安打(.167)と低迷。それに対し、トレードが濃厚と噂されているDerek Norrisが7打数3安打(.429)、若手のPedro Severinoも5打数2安打といい滑り出しを見せています。さらに、この競争に割って入るのは現実的ではないものの、マイナー契約のJhonathan Solanoが12打数10安打(.833)というとんでもない数字を残してWBC(コロンビア代表)に旅立っていきました。まあ、もともとLobatonに打撃が期待されているわけではないので既定路線に大きな変更はないでしょうが、面白い状況ではあります。

●生き残りをかけた選手たちの戦い
レギュラー陣はゆっくり調整すればいいので、序盤のこの時期の成績はどうでもいい。まあ、新加入のAdam Eatonが6試合で4安打と順調な滑り出しを見せてくれて一安心といったところでしょうか。

現時点での注目は生き残りをかけた選手たちの戦いです。

まず目立つのはMichael Taylorの好調ぶり。20打席で打率.389。サヨナラ本塁打を含め、いずれもチームトップの2本塁打5打点と気を吐いています。ただ、昨年もスプリングトレーニングは絶好調だったのに開幕後は全く打てなくなっただけに、春にいくら数字を残しても信頼を得られないのが辛いところ。

他に生え抜きの若手では、Wilmer Difoも19打席で.353と好調。外野守備も試されるなど、ユーティリティとしての期待が高まっています。Andrew Stevensonも17打席で.353。三振の多さ(6つ)が少し気にはなりますが、外野守備でも評判通りのいい動きを見せており、評価は上がる一方です。マイナー契約のベテラン勢ではBrandon Snyderが14打席で.417と頑張っています。

一方、残念なスタートとなっているのが、Clint Robinson(16打席で.214)、Brian Goodwin(17打席で.077)、Matt Skole(13打席で.100)あたり。そろそろ結果を出さないと立場が苦しくなります。特にRobinsonは応援したい選手。頑張れ!

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