2019/06/19

6/19 (G2) Scherzerの新たな伝説

Max Scherzerが新たな伝説を作りました。ナショナルズに加入してからも2度のノーヒッター、1試合20奪三振と記録的な試合を作ってきたScherzerですが、記憶に残るという意味ではおそらくそれらを凌ぐ、伝説的な試合となりました(英語ではBlack Eye Gameとか呼ばれています)。

W2-0 Phillies (Season 35-38)
Scherzer(W6-5) 7.0IP 0ER 4H 2BB 10K
Suero(HD6) 1.0IP 0ER 2K
Doolittle(SV15) 1.0IP 0ER 
Dozier 1/3 HR(12) R RBI
Robles 1/3 HR(10) R RBI

ダブルヘッダー2試合目。先発は、前日のバント練習で顔面に自打球を当てて鼻を骨折し、一時は登板が危ぶまれたMax Scherzer。右目の周りにもひどいあざがありました。が、そんな状況もむしろ燃料にしてしまうのがScherzerなんでしょう。

味方打線の援護は2回裏のBrian Dozierのソロホームランによる1点だけで、3回以降は1-0のリードを守る立場で強いプレッシャーを感じながらのピッチングになったはずですが、これも、ふっと甘い球を投げてホームランされる悪い癖を封じる役割を果たしたのかもしれません。とはいえ、フィリーズ打線を終始圧倒したわけではなく、5回表以外はランナーを出していました。それでも各イニング1人だけに止め、締めるところはしっかり締めるところはさすが。

圧巻は最後のイニングとなった7回表でしょう。先頭打者に右中間を破られ、無死2塁。一打同点のピンチを迎えましたが、なんとここから三者連続三振。100球を超えてなお最速97マイルの速球で次々に空振りさせる力のこもった場面の連続。最後は、117球目のスライダーでJ.T.Realmutoを空振り三振に仕留め、マウンド上で感情を爆発させてガッツポーズ。ベンチでもチームメイトと興奮のハイタッチを交わしていました。

1-0で迎えた8回表をWander Sueroが期待に応えて三人で終えると、その裏、Victor Roblesに貴重な追加点のソロ本塁打が出て2点差。9回はSean Doolttleがあっさり3人で片付けて快勝。

この試合でのScherzerを見て奮い立たなかったら野球選手止めたほうがいいだろうというくらいの姿でした。Scherzerの投球といえばノーヒッターもライブ中継を見ていましたが、いや、この試合のほうが凄かったと思います。表情などからも悲壮感が漂っており、とにかく凄みを感じました。

MVP: Max Scherzer

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ダブルヘッダーでフィリーズに連勝。地区首位のブレーブスは今日も勝っているので差はほとんど縮まっていませんが、ブレーブスに破れたメッツを抜いて3位に浮上しました。フィリーズとは4ゲーム差。今日の2試合は内容も申し分ありません。明日もう1試合勝って21日からのブレーブスとの3連戦を迎えることができれば、面白いことになるかもしれません。そのためにも、まず明日です。

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