Ryan Zimmermanとの契約延長交渉が(おそらく)佳境に入っています。今日(2月23日)午後、Zimmermanの代理人であるVan Wagenenがナショナルズのキャンプ地を訪れ、Rizzo GMを含む球団首脳と直接交渉しました。
現在の契約はまだ2シーズン(2013年シーズン終了まで)残っているので、急ぐ必要はないようにも見えますが、現在のMLBのビジネスではむしろ遅いくらいです。Zimmermanといえばナショナルズの"Face of Franchise"であることは言うまでもありませんが、MLBではフランチャイズプレーヤーとは契約満了のはるか前に長期契約を固めてしまう球団が増えています。例えば、Zimmermanとは2005年ドラフト同期でもあるRyan BraunとTroy Tulowitzkiがそれぞれブリューワーズとロッキーズと結んだ契約は、前の契約が切れる3年以上前に2020年までカバーする10年契約に切り替えたものです。そういう意味では既に出遅れており、さらにZimmerman側がスプリングトレーニングが本格的に始まる今週土曜日をこの春の交渉期限と設定し、それまでに合意できなければシーズンが終わるまで交渉を再開しないと明言。この期限設定にはやや恣意的な印象がありますが、ともかくこの一両日が山場となっています。
今日のところは合意に至りませんでした。
先程テレビで流れていた今日の夕方に収録されたインタビューで、Rizzo GMは、「球団としてはThe Face of The Franchise(3分ほどの間に3回もこのフレーズを使っていました)として是非とも残ってもらいたいと思っているし、Zimmermanの契約延長への意思も明確であり、合意できるものと思っている(hopeful)」と話していました。一方のZimmemanもやはり今日夕方収録されたインタビューで、「引退するまでワシントンでプレーしたい。これまでは弱いナショナルズでプレーしてきたが、これからも、いよいよ強くなるであろうナショナルズと過ごしていきたい」とコメントしていました(Mark Zukermanのブログの動画)。
自分の耳で2人のコメントを聞く限りは、希望を持ちましたが、ビートライターのニュアンスは微妙に分かれています。トレード拒否条項の扱いがネックになっているものの大筋では合意の方向に進んでいるというという明るい見通しを示すものもあれば(ワシントンポストのAdam Kilgore、Zuckerman)、ビジネスの側面を強調した悲観的なトーンのもあり(公式ページのBill Ladson)、予断を許しません。
契約合意に至ることなく木曜日夜にVan Wagnenn代理人は去っていきましたが、もちろん明日も交渉は続けられるでしょう。Zimmermanは「自分の契約がチームの補強戦略に悪影響を及ぼすような契約は望まない」と以前から明言していましたし、各情報を見ていても、金銭面は障害となっていない模様。トレード拒否条項? Zimmermanをトレードだなんて、考えるだけで気分が悪くなります。球団側が譲歩してくれればいいだけのこと。ファンとしては、どんな条件でもいいからとにかくZimmermanが長くいてくれることを願うばかりです。とりあえずの期限まではあと二晩。なんとか、宜しくお願いします。
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その他の話題。故障の話がちらほら。いずれも想定内ですが。
●野手の集合日。全員到着。投手・捕手でただ1人遅れていたHenry Rodriguezも姿を現し、全選手がそろいました。こんなに早い時期に全選手がそろったのは、私がナショナルズをフォローし始めた2008年以降で初めてのこと。めでたい。
●王建民が2度目のブルペンセッションを明日に延期。痛みを訴えているわけではありませんが、慎重に調整させている様子。
●Adam LaRocheはやはり肩の状態が完全ではなく、打撃には影響がないものの全力での送球ができない状況。開幕まで間に合うかどうかについても、本人が懐疑的なコメントをしていたくらいなので、おそらく無理なんでしょう・・・。一方、やはり故障からの回復具合が気になるMark DeRosaは問題なしとコメントしています。
●2010年ドラフト2順目(Harperの次に指名)のSammy Solisについては、アリゾナ秋季リーグ中に痛みを訴えた左ひじへの懸念から調整を遅らせる模様。心配。TJ手術の成功率は上がっているので、必要なら早く受けたほうがいいと思います。
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