W | L | PCT | GB | |
Washington | 98 | 64 | .605 | |
Atlanta | 94 | 68 | .580 | 4.0 |
Philadelphia | 81 | 81 | .500 | 17.0 |
New York | 74 | 88 | .470 | 24.0 |
Miami | 69 | 93 | .447 | 29.0 |
9-10月の月間成績は18勝13敗。7、8月の快進撃からはやや減速しましたが、それでもしっかり勝ち越し。全ての月で勝ち越しという安定ぶり。2位ブレーブスが20勝10敗と激しく追い上げてきましたが、3ゲーム差以内に詰められることなく地区優勝を決めました。3位のフィリーズはシーズンを諦めてトレード期限にShane Victorinoを放出したりしましたが、その直後9月に入ってすぐに7連勝。一時は貯金3としワイルドカード争いの下のほうに顔を出しましたが、最後は失速。メッツとマーリンズは来季に向けた9月を過ごしました。
シーズンを通じてトップクラスの成績を残してきた投手陣でしたが、今月はかなり打たれた印象。数字を見ると、チーム防御率14位、WHIP は16位、奪三振率も14位、被本塁打13位とやはり今季の月別成績では最悪の数字が並んでいました。もっとも、それでも全体の中位クラスなのですが、これまでが好過ぎただけに随分打たれたという印象が残りました。一方で打線はシーズンベストの一か月となりました。総得点は4位、チーム打率は3位、そして本塁打数はなんと1位(長打率も1位)と火を吹き、投手陣の不調をカバーしました。投打がかみ合った、いいチームです。
[Pitcher of Sep/Oct 2012: Gio Gonzalez]
GS | IP | W | K | ERA | WHIP | |
Ross Detwiler | 6 | 31.1 | 2 | 22 | 3.73 | 1.47 |
Jordan Zimmermann | 6 | 34.2 | 3 | 34 | 4.41 | 1.36 |
Edwin Jackson | 6 | 31.2 | 2 | 29 | 6.54 | 1.48 |
Gio Gonzalez | 5 | 31.0 | 4 | 31 | 1.74 | 1.03 |
John Lannan | 4 | 19.2 | 2 | 10 | 4.58 | 1.58 |
Stephen Strasburg | 2 | 9.0 | 0 | 11 | 5.00 | 1.33 |
G | IP | S | K | ERA | WHIP | |
Drew Storen | 17 | 15.1 | 3 | 14 | 1.17 | 0.72 |
Ryan Matthews | 16 | 14.2 | 0 | 9 | 4.30 | 1.43 |
Tyler Clippard | 14 | 13.1 | 4 | 14 | 8.10 | 1.80 |
Christian Garcia | 13 | 12.2 | 0 | 15 | 2.13 | 0.79 |
Craig Stammen | 11 | 14.0 | 1 | 18 | 1.29 | 0.93 |
Stephen Strasburgが2試合に登板し、いずれも打ち込まれたところでシャットダウン。有終の美とはいきませんでした。チームを支えたのはもう1人のエースGio Gonzalez。安定した投球で勝ち星を4つ積み増し、リーグ最多勝を確定。チームの地区優勝を最後までしっかり支えました。Jordan Zimmermanはやや復調。特に後半は良かったので、ポストシーズンに向けて心配はしていません。心配なのは3番手。Ross Detwiler、Edwin Jacksonの2人とも、きっちり10勝に到達しましたが、打たれるときは激しく打たれる不安定ぶり。Strasburgに代わってローテーションに入ったJohn Lannanが2勝1敗。圧倒はしないがしっかり仕事をするいつもLannanスタイルで期待を裏切りませんでした。Lannanがポストシーズンのロースターに入るかどうかは微妙なところ(ブレーブスには滅法強いので、相手がブレーブスならむしろLananを先発3番手で起用してほしいと個人的には思います)。
ブルペンではTyler Clippardが絶不調。出れば打たれるを続け、とうとうここに来てDrew Storenにクローザーの座を明け渡しました。速球で空振りが取れない今のClippardの状態は深刻。ポストシーズンでよみがえってくれることを願いますが、最初の登板は見ているほうも緊張しそうです。逆に、Drew Storenは安定し、安心して9回を任せられそう。ここでも、誰かが悪くなれば誰かが良くなるというチーム内の補完現象が現れています。Ryan Mattheus、Sean Burnett、Michael Gonzalezとこれまでセットアップとして活躍してきた投手陣がやや不調になったのと入れ替わるように、セプテンバーコールアップのChristian Garciaが絶好調。15奪三振に対してわずか2四球というのも高評価。ポストシーズンのロースターに入れるべき投手。
[Hitter of Sep/Oct 2012: Bryce Harper]
PA | AVE | OBP | SLG | HR | RBI | SB | |
Bryce Harper | 126 | .330 | .400 | .643 | 7 | 14 | 5 |
Ryan Zimmerman | 124 | .281 | .331 | .561 | 8 | 26 | 0 |
Adam LaRoche | 123 | .324 | .390 | .667 | 10 | 19 | 0 |
Jason Werth | 123 | .271 | .358 | .383 | 1 | 7 | 4 |
Ian Desmond | 122 | .315 | .377 | .550 | 6 | 15 | 6 |
Danny Espinosa | 113 | .243 | .310 | .408 | 3 | 9 | 3 |
Michael Morse | 100 | .302 | .330 | .510 | 6 | 15 | 0 |
Kurt Suzuki | 93 | .301 | .355 | .482 | 4 | 18 | 1 |
9月のナ・リーグ月間最優秀新人を受賞したBryce Harper。活躍ぶりは別記事にしましたが、1つ忘れていました。それは得点数。9-10月の27得点は、Robinson Cano(ヤンキース)と並ぶ、メジャー最多。Ryan Zimmerman、Adam LaRocheの打点が伸びたのも、Harperと1番のJason Werthが塁に出てこその結果。そして一発の魅力。一時は難しいかと思われたシーズン20本塁打も軽くクリアしてしまいました。ペナントレースの佳境でチームを引っ張ったと言っても過言ではない活躍でした。
LaRocheの月間10本塁打は、7月のZimmermanと並んで今季のチーム月間最多本塁打。9月3日からのカブスとの4連戦で5本の本塁打を放ちスウィープに貢献。終盤の勝負どころで10試合で2打点と足踏みしたのはいただけませんが、最後の最後でシーズン100打点をクリアしました。Zimmermanもやはり9月3日のカブス戦から9試合連続「打点」を記録。月間26打点は今季のチーム最多。Ian Desmondも調子を上げてレギュラーシーズンを締めくくりました。6本塁打6盗塁を積み上げ、シーズン20本塁打20盗塁をクリア。素晴らしい。Michael Morseは手の故障で時々お休みしながらも、出ればきっちり。Kurt Suzukiも勝負強い打撃という印象を裏付ける18打点は立派です。心配なのは、Danny Espinosa。こう不調の波が激しく、今月はまた三振王状態。ポストシーズンでは出だしで打って、波に乗ってくれることを期待しています。
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