2012/02/02

Edwin Jackson と1年契約

わお。Edwin Jacksonと1年契約で合意しました。金額は分っていませんが1000万ドル前後との情報。→1100万ドル+インセンティブと判明。

Edwin Jackson (2011 for CHW and STL)
32G (12W7L) 199.2IP 62BB 148K 3.79/1.44

28歳の先発右腕。2001年ドラフト6順目でドジャーズに入団し、マイナーで好成績を残して2003年に若干19歳で20歳の誕生日にメジャーデビュー。しかし、才能の片鱗を見せながらもなかなか大成できないままに2005年オフにレイズへトレード。2008年に初の2ケタ勝利を記録しながらも、翌年タイガースへ、さらにDバックス、ホワイトソックス、そして昨季のフラッグディールでカージナルスへと、実に5度のトレードを経験。この間Dバックス時代の2010年6月にはノーヒッターを記録。昨季はカージナルスのワールドシリーズ制覇にも貢献しました(ワールドシリーズでは第4戦に先発して敗戦投手)。

潜在能力は衆目の認めるところ。95マイルに達する速球と90マイル近い高速スライダーが武器。課題は制球力(上記のノーヒッター時にも8四球を記録)と言われますが、与四球はそんなに多くありません。被本塁打も少なく、5年連続して30先発以上を記録。数字を見る限りは安心して先発ローテーションを任せられる投手です。本当のところがよく分らないのは、なぜこんなにトレードされてきたのかという点。数字では見えない何か欠点があるのではないかと、この点はやや不安を感じます。

初めてFAとなったこのオフ。FA投手の中ではかなり高く評価され、3年3600万ドル(SI(当時)のJon Heyman)を得るとの予測もありましたが、結局マーケットが育ちませんでした。3年契約の提示もあったようですが比較的単価の高い1年契約を選び、来年改めてFA市場に打って出ようという作戦を取ることになりました。それでも当初の予測を下回りましたので、ナショナルズとしてはいい買い物をしたというべきでしょう。Fielderではいい仕事をしたBorasでしたが、Jacksonについては失敗。Borasは最近このパターンが多いですね(Ryan Madson、Francisco Rodriguez、それにCarlos Penaなんて2年連続)。この作戦では選手のモチベーションは当然高くなりますので、大いに期待していいでしょう。

さて、これでナショナルズの先発ローテーションはZimmermann、Strasburg、Gio、それにJacksonまでの4人は確定的で、残る1席を王建民、Lannan、Detwilerが争う構図となりました。Gioの追加だけでもかなりインパクトがありましたが、これでメジャー30球団でも有数の先発ローテーションと言っていいでしょう。純粋に楽しみです。

Lannanのトレードを積極的に模索しているという情報が流れる一方で、Rizzo GMがそれを否定するコメントを出したりと喧しくなっています。Strasburgは投球回数制限がかかり、王建民はまだ故障から完全に復活したと信じきることはできません。またGioのトレードによりマイナー(AAA)の層はかなり薄くなっており、Lannanを放出すべきでないとの意見もそれなりの説得力を持っていますが、現実的にはトレードされる可能性が高いのではないかと思います。少なくとも、このままスプリングトレーニングに突入するというGMのコメントを額面通りとることはできないでしょう。Lannanがいなくなっちゃったら寂しいな。でもオプションの都合とかそんな理由で開幕をマイナーで迎えるくらいなら、移籍させてあげたいようにも思います。

2 件のコメント:

FC さんのコメント...

ボラスにぼられなくて良かったですね(^_^)

これで2012年シーズンのプレーオフも夢ではなくなりました。もう1チーム増やすかどうかはまだ決まってないようですが。

estoppelさんはLannanへの思い入れが強いようですが、せいぜいローテ下位投手に5百万ドルは高いように思いますし、放出してもいいんじゃないですかねぇ。

estoppel さんのコメント...

FCさん 
コメントありがとうございます。

Lannanへのコメント、厳しいですね・・・。最終的に放出されるかもしれないとは覚悟していますが、なるべくいい形で送り出してあげたいと思います。

プレーオフ!期待が膨らみますね!