プロスペクトの近況レポートの第2回は、My Top 10 Prospectsに選んだ5人以外で頑張っている打者を紹介していきます。
が、その前に試合結果。
このシリーズ前にマーリンズにスウィープを喫し、監督解任の寸前だったメッツ相手によくこれだけ負けられますね。終盤のブルペン起用法は相変わらず見事です(特に21日のTanner Raineyの使い方)。
5/20 L3-5@NYM 相変わらずミス連発の終盤
5/21 L5-6x@NYM 今季初先発のFedde 5回1失点の好投
5/22 L1-6@NYM Scherzer 6回無失点の好投
Season 19-30; 4th in Division (9.0 GB PHI)
閑話休題。
マイナーリーグのチームごとに目立つ活躍をしているプロスペクトを紹介していきます。(成績は、5月22日終了時点)
[AAA: Fresno]
Jacob Wilson, UT
179PA .329/.407/.684 14HR 42RBI 1SB
28歳のユーティリティなのでプロスペクトと呼ぶにはややとうが立っていますが、これだけ活躍しているのだから紹介せざるをえないでしょう(笑)。2012年ドラフト10順目でカージナルスに入団。もともとはセカンドでしたがサード、ファーストに加えて外野も守っています。パンチ力もそこそこあり、ゆっくりとながらAAAまで昇格したところで、2017年12月のルール5ドラフトを前にプロテクトから漏れ、ナショナルズが指名しました(AAAフェーズのためメジャー帯同は必要なし)。2018年はHarrisburg(AA)とSyracuse(AAA)で可もなく不可もなしという成績でしたが、今年は4月だけ10本塁打といきなり覚醒。Pacific Leagueはホームランが出やすいことで有名ですが、それにしても現時点でリーグ4位の本塁打数は驚き。メジャーデビューのチャンスを与えてあげたい選手です。
Yadiel Hernandez, OF
155PA .323/.419/.609 11HR 3SB
キューバ出身の31歳の左打ちの外野手。近年のナショナルズはキューバ出身選手にはほとんど関心を示していませんが、20万ドルと比較的安く済んだこともあり2016年9月にマイナー契約。背は低くパワーはあまりないが、打率・出塁率が高くて小技もできるというタイプ。2014年にはキューバのリーグでゴールドグラブ賞に相当する守備の賞も受賞している。入団時で既に28歳だったこともあり、最初からAAでプレー、その後AAAでもプレーして常に結果を残してきている。年齢も年齢なので一度メジャーに上げてみたらどうかという声が、Juan Sotoが離脱している間にファンの間でかなり上がっていました。機会は訪れるでしょうか。
[AA: Harrisburg]
Rhett Wiseman, OF
157PA .261/.338/.558 11HR 5SB
ヴァンダービルド大から2015年のドラフト3順目で入団した左打ちの外野手。ゆっくりとだが着実にステップアップし、昨季はPotomac(A+)で.253/.361/.484、13本塁打を残し、シーズン終了後のリーグのオールスターに選出されるなど、ブレイクの兆しを見せていた。今季は開幕から打ちまくり、Eastern Leagueで4月第1週の週間MVP、そして4月の月間MVPを受賞。ここまでの11本塁打はリーグ2位とパワーが付いてきているのは頼もしい。高校時代から評価されていた才能がいよいよ開花するか?
Drew Ward, 3B
142PA .315/.373/.622 8HR 0SB
当ブログではドラフト翌年の2014年のMy Top 10 Prospectなどで古くからフィーチャーしてきた選手。経歴などは2017年9月更新のProspect Profileシリーズの記事をご参照ください。昨年はシーズンのほとんどをHarrisbur(AA)で過ごし、.259/.376/.456、13本塁打というしっかりした成績を残しましたが、プロ7年目となる今年も開幕はAA。とはいえ、まだ24歳なのでリーグ平均より若かったりします。ゆっくりながら着実にステップアップしているので、このまま成長していけば秋にはメジャーデビューも現実味を帯びてきそうです。
Tres Barrera, C
123PA .313/.374/.446 2HR 1SB
2016年ドラフト6順目で入団。以来、順調にステップアップし、昨年はPotomac(A+)のレギュラー捕手としてプレーし、夏のオールスターに選出されると、アリゾナ秋季リーグに派遣され、さらにこの春にはメジャーのスプリングトレーニングにも呼ばれるなど、期待されていることが伝わってくる捕手。My Top 10 Prospectにいれるかどうか迷った一人でした。
[A+: Potomac]
KJ Harrison, 1B
A: 66PA .404/.485/.649 2HR 0SB
A+: 96PA .310/.365/.471 2HR 1SB
昨夏のGio Gonzalezのトレードで獲得した右打ちの一塁手(経歴などについてはトレード時の記事をごらんください。リンク先の一番下)。今季はHagerstown(A)で開幕しましたが、16試合で打ちまくって早々に昇格。その後もコンスタントに結果を残しています。元々は捕手でしたが、今季はファースト、レフト、DHとしての出場のみ。打撃一本で勝負するということでしょう。
[A: Hagerstown]
Gilbert Lara, SS
190PA .283/.321/.456 7HR 2SB
こちらもGio Gonzalezのトレードで獲得したもう1人の選手。昨夏の時点ではパワーもスピードも目立たないと書きましたが、今季はここまでチームトップ、リーグでも5位にあたる本塁打数を記録するなど大いに目立っています。ショートを守りながらのこの数字は期待感を抱かせます。
Justin Connell, OF
135PA .286/.383/.366 1HR 0SB
この選手もMy Top 10 Prospectに入れるかどうか最後まで迷った選手。2017年ドラフト11順目で高卒入団(同ドラフトでナショナルズが指名した高卒選手では最も早い指名)。2年目の昨季はAuburn(SS)まで昇格したものの苦労していましたが、それでも20歳の今季はHagerstown(A)で開幕。当初は下位を打っていましたが、結果を残して打順も次第に上がってきました。まだ20歳になったばかり。先が楽しみです。
次回はTop 10 Prospectsの投手を予定しています。
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