2012/08/06

2012年7月をふりかえる


[NL EAST End July 2012]
W L PCT GB
Washington  61 41 .598
Atlanta 59 44 .5732.5
New York  50 54 .481 12.0
Miami  47 56 .456 14.5
Philadelphia 46 57 .447 15.5

今月も17勝9敗で勝ち越し。26日までの6連勝で一時は勝率で30球団トップに立ちました(最終的にはレッズに抜かれて2位)。ナ・リーグ東部地区では、月間18勝8敗という快進撃を見せたブレーブスが2位に浮上し、2位とのゲーム差2.5は6月末と代わりませんでした。前月2位のメッツは7勝18敗と急減速。マーリンズ、フィリーズは月末のトレード期限を前に完全に売り手に回りました。

ということで、勝ち続けているナショナルズですが、勝ち方は前月までと異なって打線が引っ張ったという印象です。投手陣も、チーム防御率3.65は30球団中10位、奪三振率が6位、与四球率も7位と悪くありません。ところが、打線は総得点、チーム打率は(前月の.254から一気に.280まで上昇)で、なんと4位。本塁打数は5位。盗塁数でも3位タイ。投打のかみ合ったチームという表現がぴったりの7月のナショナルズでした。

[Pitcher of July 2012: Jordan Zimmermann]
GS IP W K ERA WHIP
Jordan Zimmermann 6 37.0 4 31 0.97 0.84
Gio Gonzalez 6 33.1 3 29 4.59 1.29
Stephen Strasburg 5 28.1 2 32 4.13 1.41
Edwin Jackson 4 24.2 2 17 3.28 1.26
Ross Detwiler 4 23.2 1 17 3.04 1.44
G IP S K ERA WHIP
Tyler Clippard 14 14.0 7 21 5.79 1.21
Sean Burnett  13 10.1 0 12 3.48 1.35
Tom Gorzelanny  7 11.0 0 8 2.45 1.00
Drew Storen  7 4.1 0 2 4.15 0.92

オールスターに出場した両エースが月間防御率4点台と下降気味。これに対して、4番手のEdwin Jackson、5番手のRoss Detwilerが頑張りを見せてくれました。そして、今月は何と言ってもJordan Zimmermann。リーグの月間MVPに選ばれる快投。シーズン防御率も2点台前半まで下げ、リーグ1、2を争う水準とし、混沌とするサイヤング賞争いでも上位候補に顔を出してきました。問題は(最近は投票への影響は小さくなってきたとはいえ)勝ち星。打線の援護さえあれば、まだまだ伸びるはず。心配なのは、月末になってウォーミングアップに時間がかかるようになってきたという肩の調子。長期的視野からは無理は禁物。昨季は160イニングちょっとしか投げていませんので、200イニングが今季の目安ですが、既に135イニング超。このままではレギュラーシーズンで200イニングを超えます。ポストシーズンに万全で投げさせるためには、多少コントロールしたほうがいいかもしれません。

ブルペン投手陣はやや苦しみました。クローザーのTyler Clippardは2つのセーブ失敗。メイン・セットアッパーのSean Burnettも、9ホールドはさすがですが防御率は3点台半ばとかなり打たれた印象。防御率が3を切ったのは、ロングリリーフのTom Gorzelannyだけという惨状。まだ本調子ではありませんが、ようやく復帰してきたDrew Storenに期待しています。

[Hitter of July 2012: Ryan Zimmerman] 
PA AVE OBP SLG HR RBI SB
Ryan Zimmerman 113 .366 .434 .752 10 24 0
Michael Morse 113 .305 .345 .486 5 19 0
Bryce Harper  111 .222 .306 .313 1 7 5
Danny Espinosa 107 .300 .330 .490 3 10 5
Steve Lombardozzi 105 .293 .314 .374 1 12 3
Adam LaRoche 102 .304 .353 .478 4 12 0

Ian Desomond  51 .356 .431 .644 4 10 7

5,6月の月間MVP、Ian Desmondが今月も好調なスタートを切りましたが、オールスター前後から脇腹を痛め、結局DL入り。ただ、仮に故障がなかったとしても、今月はRyan Zimmerman にかなわなかったはず。今月のZimmermanは本当に凄まじかった。本塁打はリーグ2位、打点はトップ。公式の月間MVPはパイレーツのAndrew McCutchenに奪われましたが、FangraphsのWARではMcChtchenを抑えて堂々の1位という活躍ぶりでした。6月半ばまでの不振が嘘のようです。

その他の主力打者も、Bryce Harperを除けば、打率3割前後と当たっていました。Danny Espinosaは右打席だけでなく左打席でも数字が改善。また、リストにはありませんがRoger Bernadinaが62打席に立って打率.370という好成績でした。

Harperはスランプが長引いています。いいところで打っている印象はありますが、数字が伸びてきません。長打が出ないので大振りになってバランスを崩しているのかな。頑張れ。

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