2012/12/26

2012 シーズンレビュー1: 初の地区優勝

ようやく書き上げました。2012シーズンレビュー。まずはレギュラーシーズン編。

今年からPHASE 2とタイトルを改めた当ブログですが、まさに今季のナショナルズは昨季までと全く違う戦いを展開してくれました。

最終成績は98勝64敗。球団ワシントン移転後初の勝ち越しを達成したのみならず、初の地区優勝、さらには30球団でも最高勝率を記録しました。得失点差でも+137は30球団トップ。全ての月で勝ち越しを記録するなど、完璧なレギュラーシーズンを送りました。

毎月の戦いぶりについては次のリンクを参照。
4月5月6月7月8月9-10月

Bryce Harperのデビュー戦(4月28日)、Desmondの劇的逆転サヨナラ弾(5月2日)、Harperの初サヨナラ打(6月5日)、Bernadinaの延長12回サヨナラ「キャッチ!」(8月7日)、そして負けたとはいえ地区優勝決定戦(10月1日)。などなど、数多の好試合がありましたが、その中でも個人的にシーズンの転換点となったと思うのが、7月21日のこの試合

2位ブレーブスを迎えての4連戦の3戦目。前日の初戦を、5回を終えて9-0とリードしながら延長11回で敗れるという記録的な逆転負けを喫し、この日のダブルヘッダーの第1戦も完封負け。シリーズ前にあった2.5ゲーム差のリードが0.5まで縮み、この試合に負ければ5月22日以来守ってきた地区首位の座から陥落するという試合でした。正直に言うと、このままずるずる行くのではないかと半分くらいは思っていました。しかし、今季初先発のJohn Lannanが素晴らしい仕事をしてくれて、結果は5-2で快勝。翌日も勝ってゲーム差を2.5に戻してシリーズを終了すると、そのまま6連勝。以後2.0ゲーム差以内に詰め寄られることはありませんでした。決して劇的な試合ではありませんでしたが(Lannan初登板というセンチメンタルな面はあったにせよ)、シーズンの流れという意味では極めて大きな試合でした。

チーム・スタッツも振り返っておきます。

打撃成績は平均よりは良いものの、30球団最高勝率の原動力という感じではありません。総得点は10位(30球団中。以下同じ)、チーム打率.261は9位、出塁率.322は12位と、並みよりちょっと上くらい。長打率.428は6位、194本塁打は8位ということで長打は多かったようですが、1325三振は4位と相変わらず大振りが目立ちました。105盗塁は14位タイ。

チームを引っ張ったのは何と言っても投手力。防御率3.34、WHIP 1.22は2位(1位はいずれもレイズ)。1325奪三振(くしくも打者が三振した数と同じ)は4位で、26位(1049奪三振)だった昨季との違いが際立っています。守備は、94エラー、UZR/150 2.2はいずれも8位でした。

この上ない素晴らしいレギュラーシーズンだったと言っていいと思います。楽しい夏をありがとう。

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