2012/06/01

2012年5月をふりかえる

最後にマーリンズにスウィープを喫したものの、今月も15勝13敗と勝ち越し。最後のナショナルズとの3連勝を含め5月に21勝8敗という脅威の好成績を残したマーリンズに肉薄されながらも、単独地区首位を維持したままで5月を終えました。メジャー全体では3位の勝率(上にはレンジャーズとドジャーズ)。それにしても、地区最下位のフィリーズでさえ貯金2ってどういうことですか? (ア・リーグ東地区も同様に貯金2のレッドソックスが最下位)

[NL EAST End May 2012]
W L PCT GB
Washington  29 21 0.580 -
Miami  29 22 0.569 0.5
New York  28 23 0.549 1.5
Atlanta  28 24 0.538 2.0
Philadelphia 27 25 0.519 3.0

4月に比べると投打がかみ合った印象。投手陣の成績はやや下降したものの、依然30球団中7位のチーム防御率。打線は4月に比べて改善。総得点18位、チーム打率.257は16位、出塁率.320は18位と相変わらずMLB平均を下回りますが、34本塁打は9位、長打率.447は5位と上位に顔を出すようにもなってきました。打線のおかげで勝った試合も何試合かあったという印象を裏付けています。ただし、三振数が3位と上位にいる点は引き続き課題です。

[Pitcher of April 2012: Gio Gonzalez] 
さすがに4月には見劣りしますが、引き続き頼りなった先発投手陣。その中でもGio Gonzalezが5戦5勝と大活躍。奪三振が多く四球は少なく、非の付け所のないピッチング。5勝、45奪三振ともリーグトップでした。Edwin Jackson、Jordan Zimmermannも引き続き好投していますが、(特にJackson)は勝ち運に恵まれません。Ross Detwilerは4月のマジックが消えてしまい、王建民にローテーションの座を奪われてしまいました。それよりも気になるのはStephen Strasburgの不振。腕を揺するというか、さするというか、何かを気にしている様子が時折見られるのが気になります。故障でなければいいのですが・・・。

ブルペン投手も引き続きよく頑張りました。ただ1人を除いて・・・。Brad Lidgeの離脱で1人クローザーとなったHenry Rodriguezが、完全にプレッシャーに潰れてしまい失格。代わって調子を上げてきたTyler ClippardとSean Burnettが9回を任されることになりました。開幕からずっと好調のCraig Stammenがセットアップを任され始めました。また、Tom Gorzelannyも今月は8試合14イニングを1.29/0.93と好投しています。

GS IP W K ERA WHIP
Edwin Jackson 6 39.2 0 27 3.18 1.06
Jordan Zimmermann 6 37.1 2 28 3.86 1.37
Gio Gonzalez 5 32.0 5 45 2.25 0.94
Stephen Strasburg 5 26.0 3 36 4.50 1.38
Ross Detwiler 5 28.2 1 18 5.34 1.50
G IP S K ERA WHIP
Tyler Clippard 12 11.2 3 15 0.77 0.51
Craig Stammen  12 16.2 0 17 2.16 0.96
Sean Burnett  10 8.0 2 9 1.13 1.00
Henry Rodriguez  13 11.0 4 11 7.36 1.45

[Hitter of April 2012: Ian Desmond] 
Jason Werth、Wilson Ramosとレギュラーが故障離脱、4月の打線を引っ張ったAdam LaRocheが下降線、Ryan Zimmermanは調子が上がってこない、という中、Ian DesmondとBryce Harperが打線を引っ張りました。Desmondは相変わらず四球が少ないため出塁率は上がりませんが、思い切りの良さとパワーで本塁打・打点を量産したことが評価され、リードオフから5番にコンバートされました。ただし、5番に入ってからの11試合は.233/.283/.442と結果が伴っていないことが気になります。

その空いたリードオフのスポットを埋めたのが、Steve Lombardozzi。75打席ながら.348/.392/.435という好成績。特に三振がわずかに2という点は目を引きます(ちなみに、最多のEspinosaは34、2位のAnkielは33)。Johnson監督はMichael Morseの復帰後もなんとかしてLombardozziに出番を与えたいとしています。正直言って、ここまでやってくれるとは思いませんでした。

そしてHarper。当初は7番、5番、3番も打ちましたが、2番に固定されてからは14試合で.291/.371/.564と安定した成績を残しています。4本塁打の他に5二塁打4三塁打。13四球を選んで出塁率はチームトップ。21得点もチームトップです。更に、三振率が下記の表にあるメンバーでは最も低い数字である点も高く評価されます。打席を見るのが楽しみで仕方ありません。

PA AVE OBP SLG HR RBI SB
Ian Desmond  128 .274 .297 .508 6 16 5
Bryce Harper 121 .271 .355 .505 4 10 2
Danny Espinosa 108 .232 .318 .442 4 11 5
Adam LaRoche 103 .247 .350 .506 4 18 1
Rick Ankiel  95 .218 .284 .379 2 9 1
Ryan Zimmerman 93 .262 .333 .357 1 11 1


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