さて、そんなポストシーズンを横目に、当ブログではナショナルズのシーズンレビューを書いていきます。まずは、シーズンの推移を振り返っておきましょう。
開幕4連勝の好スタートを切りましたが、それは相手(レッズ)が弱かっただけということが判明。すぐに負けが込みはじめ、4月は3つ負け越して終了。月間負け越しは、2015年8月以来。故障者が続出したのは確かですが、総得点が総失点を上回りながらの負け越しで、既にDave Martinez監督の采配には疑問の声が上がっていました。今から思えば、この4月がシーズンを象徴していたようなものです。
5月に入るとJeremy Hellicksonの入ったローテーションが安定し、大きく勝ち越し。下旬にはJuan Sotoがメジャーデビュー。5月30日にはブレーブスを抜いて一度は首位に立ちました。が、結果的にはこれがシーズンのピーク。ブルペン陣で調子の良かったSammy SolisとBrandon Kintzlerを酷使した采配が後々まで歯車を狂わせることになりました。
6月は2012年以降なかった大幅な負け越し。7月に入ると選手ミーティングが開かれたり、フロントもKelvin Herreraを補強したりと、それなりに手を尽くしたものの、ずるずると後退。7月の最後にマーリンズに連敗してついに貯金0、首位フィリーズとは5.5差。下旬にはチーム内の雰囲気も悪化し、ブルペンの起用法を批判したとしてBrandon KintzlerとShawn Kelleyがトレードで出され、この時点で今シーズンはもう無理だな、という感じになりました。
8月に入るとBryce Harper、Anthony Rendonをはじめ打線の調子が上がってきましたが、投手陣の状況はあまり変わらず、またも負け越し(3か月連続)。下旬にはDaniel Murphy、Matt Adams、Ryan Madson、そしてGio Gonzalezまで放出し、公式に白旗。
9月中旬にフィリーズに3連勝するなどし、なんとかシーズン成績で勝ち越し、地区2位となりましたが、優勝争いは遙か彼方。開幕前に今年こそワールドシリーズを制覇するものと多くの記者から予想されたチームの終わりとしては、あまりに寂しい9月、そして10月となりました。
主力に相次いだ故障を敗因に挙げる向きもありますが、(最終戦を0-12で負けてもなお)総得点が総失点を89も上回っていたので、力はあったはず。貯金わずか2に終わったのは采配が悪かった以外の何物でもないでしょう。個人的気分としては、今すぐDave Martinez監督を解任してほしいところですが、契約期間をあと2年も残しての解任は現実的ではありません。せめて、今シーズンの失敗を失敗と認め、そこから何かを学んで、来シーズンに役立ててもらいたい。この冬、一番の宿題を負っているのはMartinez監督だと思います。
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