6月のドラフトで1順目全体16位で指名したLucas Giolito投手と、7月13日午後5時(米国東部時間)の期限寸前に契約合意に達しました。
期限を過ぎた時点ではまだ合意に達したとの報道はなく、ダメだったのかなと不安がよぎりましたが、3分ほど過ぎてからBAのJim Callisのツイッターで契約合意を知りました。ほっ。
昨年までは8月半ばだった期限が新労使協定により約1か月前倒しになったものの、同時に導入された契約金上限の影響もあり、多くの上位指名選手は早くに合意済み。最終日までもつれ込んだのはほんの5,6人。中でも、最後の最後まで交渉が続いたのが、全体4位のKevin Gausman(オリオールズ)、8位のMark Appel(パイレーツ)、そしてGiolitoの3人でした。他の2人についてはかなり早い時期から、球団側はこういうオファーをしているとか、ダメそうだとか、いろいろ情報が流れていましたが、Giolitoについては今日まで交渉経過について一切、文字通り一切の情報がなく、ファンとしてはかなりやきもきしましたが、きちんと交渉していたようです。
迎えた最終日、球団とGiolitoが最後まで交渉していたのはやはり契約金額。最終的には2.925百万ドルで合意しました。新労使協定により全体16位に割り当てられていた2.125百万ドルはもちろんのこと、2順目から10順目の選手との契約で浮かせた資金を足したなんらペナルティーを受けない上限である2.8129百万ドルをも上回る金額で合意。とはいえ、上回ったのはほんのわずかなので金銭的なペナルティを払うだけ。来年のドラフト指名権を失うことはない金額で合意できたことで、球団側としては交渉成功と言っていいと思います。
今後ですが、ヒジの状態がよく分からないので、ひとまずフロリダのキャンプ地に入って検査を受けるようです。良ければ今季中にマイナーデビューする可能性も(低いながら)残されているとのこと。是非、投げて欲しい。それで悪ければ早々にTJ手術を受ければいいんだから。
ともかく。めでたい!! フロントGJ!!
なお、最後まで交渉していた3人のうち、Gausmanは契約に合意しましたが、Appelはスタンフォード大に戻って来年のドラフトに賭ける道を選びました(パイレーツには来年の全体9位指名権が与えられます)。
2 件のコメント:
Giolitoおめでとうございます!かなり後ろを削らざるを得なかったけど、エースの器は何にも代えがたいですしね。
PITとは天国と地獄ですね。Rizzo GMもかなりギリギリの交渉だったと言ってますけど、毎年難しい交渉をすべてまとめてきているのは素晴らしいですね。
ララさん
いやー、ありがとうございます。5時1分の時点ではダメかなと覚悟してましたので、喜びもひとしおです。
パイレーツについては、Appelはダメでしたが、BAトップ100の中の3人と契約しているので、契約できなくてもまあ悪くないギャンブルだったのではないかと思いました。来年、補償ピックもあることですし。
それにひきかえナショナルズは、2順目のRenda以下、おっしゃるとおり節約モードの選手しか指名していませんでしたので、今年のドラフトの評価はGiolitoとの契約の成否に全てかかっていました。そのプレッシャーの中で契約をまとめたGMはいい仕事だったと思います。
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