2019/04/30

ロースター異動まとめ(2019年4月)

4/3 Trea Turner IL入り, Adrian Sanchez昇格
4/4 Howie KendrickがILから復帰, Jake NollをAAAにオプション
4/7 Joe Rossをブルペン要員として招集, SanchezをAAにオプション
4/8 Michael TaylorがILから復帰, Andrew StevensonをAAAにオプション
4/13 Justin MillerがIL入り, Austen Williams昇格
4/19 Austen WilliamsがIL入り, Austin Adams昇格
4/22 Jake Nollが再昇格, Austin AdamsをAAAにオプション
4/26 Trevor RosenthalがIL入り, Justin Millerが復帰
4/26 Carter Kieboomが初昇格(MLBデビューへ), Jake NollをAAAにオプション
4/28 Ryan ZimmermanがIL入り, Erick Feddeが昇格
4/29 Erick FeddeをAAにオプション, Adrian Sanchezを招集
4/30 Anthony RendonがIL入り, Dan Jenningsが昇格, Austin AdamsをDFA



● Trea Turner右手中指骨折でIL入り, Adrian Sanchezが昇格
2日の試合でバントの構えをしたところに投球を受けて右手中指を骨折したTrea TurnerがIL入り(※今季、Disabled ListからInjured Listに名称変更)。復帰までは未定ですが、投げるほうの手だけに、少なく見積もっても5月末まではかかる見込み。走攻守、いずれをとっても開幕からチームで最も調子がいい選手だっただけに痛すぎる離脱となります。

ショートのレギュラーとしてはWilmer Difoが起用される見込み。昨年も故障者の関係でセカンドとして多くの出場機会を得ましたが、今年はショートとして出場を重ねことになります。そういう運を持っているんですから、しっかり活躍することを期待します。というか、期待するしかありません。

25人ロースターにはAdrian Sanchezが呼ばれましたが、Howie Kendrickの復帰が近いとの話もあります。

● Howie Kendrickが ILから復帰, Jake NollをAAAにオプション
スプリングトレーニング中に左ハムストリングを痛めリハビリを続けていたHowie Kendrickが、ILから復帰。内外野のユーティリティとして貢献することが期待されます。

代わって、Jake NollがFresno(AAA)にオプションされました。前日の試合でサヨナラの押し出し四球を選んでメジャー初打点を記録したNollでしたが、他にショートを守れる選手がいないことからAdrian Sanchezを置いておく他になく、マイナー行きとなりました。メジャー初安打はお預けとなりましたが、きっとまた機会は来るはずです。

● Joe Rossをブルペン要員として招集, SanchezをAAにオプション
不振続きで疲労のたまってきているブルペンの補強にJoe Rossが呼ばれました。先発として調整していたはずで、まさに7日にFresno(AAA)でシーズン初先発が予定されていましたが、チーム事情から呼ばれることになりました。スプリングトレーニングで好投していたAusten Williamsをはじめとして40人ロースターには他にも本職のブルペン投手がいるなかであえてRossを呼ぶ趣旨はよくわかりませんが、最終的に投球回数制限がかかっているので「大事に使うなら」ありかもしれません(そこが心配ですが)。

ロースターを空けるためにAdrian SanchezがHarrisburg(AA)にオプションされました。当面ショートの控えはいなくなります。もしWilmer Difoに何かあればAnthony Rendonが務め、翌日にはSanchezを呼び戻すようです(そのためもあって近くのAAにオプションされています)。

いろいろ緊急事態を思わせる異動ですね。

● Michael TaylorがILから復帰, Andrew StevensonをAAAにオプション
スプリングトレーニング中の試合で脚と股関節を痛めて開幕をILで迎えていたMichael Taylorが復帰してきました。マイナーの試合で2試合にリハビリ出場し、ホームランを打っていました。思ったより早く復帰できてほっとしました。とはいえ、Victor Roblesが打撃好調で(走塁、守備でのミスは散見されるものの)センターのレギュラーの地位をつかんでいるため 4番手外野手となります。まあ、キャンプ前の想定通りですが。

ロースターを空けるためにAndrew StevensonがFresno(AAA)にオプションされました。全て代打として6打席に立ち、シングル1本、四死球各1つで計3度出塁としっかり仕事をしていました。ちょっと惜しいですが、まあ仕方ありません。

●Justin MillerがIL入り, Austen Williams昇格
開幕から不振が続いているブルペン陣ですが、遂に故障者が発生。Justin Millerが背中の下部の痛みでIL入りとなりました。開幕から4試合は安定したピッチングでしたが、ここ数試合は球速が落ち、2試合連続して被弾するなど心配されていました。まずは休むということですが、どの程度の期間になるかは不明です。中継ぎ投手では最も安定していたので、かなり痛いですね。参考まで、4月12日終了時点での中継ぎ投手陣の登板試合数と防御率です。

Kyle Barraclough 1.50 (8G) ただし、前の投手が残した7人の走者「全て」に生還を許しています。
Justin Miller 5.68 (7G)
Wander Suero 7.71 (6G)
Matt Grace 10.13 (10G)
Tony Sipp 18.00 (10G)
Trevor Rosenthal 72.00 (5G) 

代わって昇格したのは、スプリングトレーニングで防御率0.00と最後まで頑張ったAusten Williams。メジャーには昨年のセプテンバーコールアップで昇格していましたが、春のこのタイミングでの昇格は大チャンス。奮闘を期待しています。

● Austen WilliamsがIL入り, Austin Adams昇格
期待したAusten Williamsでしたが、最初の登板では2度の登板で7人の打者と対戦し、アウトに取ったのは1人だけ。2本のホームランを含め残る6人は全て生還を許し、現在の防御率は162.00。その上、肩の痛みを訴えてIL入り。まさに踏んだり蹴ったりの状況。開幕からブルペンに入っていたら違ったのではないかと思っても仕方のない if を思ってしまう結果でした。

代わって今度はAustin Adamsが昇格してきました。こちらはスプリングトレーニングでは打たれましたが、開幕後はFresno(AAA)で5試合に登板し、防御率0.00と結果を残しての昇格となりました。やはりブルペン右腕で、名前も似ていてややこしいですが(Matt Adamsもいるし)、活躍してくれればそういう問題もなくなります。

● Jake Nollが再昇格, Austin AdamsをAAAにオプション
Anthony Rendonの20日の試合で受けた死球からの回復が長引いていることもあり、内野手のJake Nollを再昇格させました。開幕ロースター入りを果たしたもののその際には記録できなかったメジャー初安打が期待されます(24日の試合で達成!)。

25人ロースターを空けるため、Austin AdamsをAAAにオプション。Joe Rossを本格的にリリーバーとして起用することになったこともあり、ブルペンを通常の7人体制に戻しました。Adamsは1試合に登板し、1イニングを1失点。被安打は零でしたが、2四球、1四球、2ワイルドピッチ(うち1つは3塁ランナー生還)と安定感に欠ける残念なものでした。

● Trevor RosenthalがIL入り, Justin Millerが復帰
Trevor RosenthalがIL入りとなりました。表向きの理由は「胃腸炎」。しかし、開幕から7試合に登板し、1試合ともまともに投げられたことはなく、残った数字は32.00/5.33。言いかえれば、3イニング、7安打、9四球、3死球、5ワイルドピッチ、12失点。制球力が絶望的に悪く、しかも100マイル近い速球を投げるため、相手打者にとって命に関わるという批判すら出ていました。

まずはブルペンでしっかり投げ込んで制球力を身に着けることでしょう。それからマイナーの打者相手に投げて、結果を残してそれから戻ってきてくれることを待ちたいと思います。

代わって、4月13日からIL入りしていたJustin Millerが復帰。軽傷だったようで、マイナーでのリハビリ登板1イニングを経て早々の復帰となりました。

● Carter Kieboomが初昇格(MLBデビューへ), Jake NollをAAAにオプション 
Carter Kieboomが初のメジャー昇格、26日に9番ショートでメジャーデビューを果たしました。(別記事もご参照ください

25人ロースターを空けるためにJake NollをFresno(AAA)にオプション。Anthony Rendonが26日の試合から復帰できることになったので、まあ仕方ないでしょう。今回も短い機会となりましたが、初先発、初安打ときっちり経験を積みました。次につながる昇格だったと思います。

また、40人ロースターを開ける必要もあり、Koda Gloverを60日ILに移しました。先週チームがマイアミに遠征したときに試合前の練習に参加したとの情報がありましたが、まだまだ復帰には遠いようです。

● Ryan ZimmermanがIL入り, Erick Feddeが昇格
先日の試合の守備中に一塁キャンバスを踏み損ねて右足裏を痛めていたRyan ZimmermanがIL入りしました。開幕からファーストのレギュラーとして起用されてきましたが、.213/.302/.373と調子は上がらず、通算1000打点を目前にして(現在999打点)、4月21日から丸1週間足踏みを続けていました。ファーストにはあまり左投手も苦にしない様子のMatt Adamsもいるので、しっかり治して戻ってきてくれればいいと思います。

ロースターにはErick Feddeが上がってきました。今季初昇格。先発の控え1番手としてHarrisburg(AA)で調整しており、28日の先発が予定されていましたが、この日のメジャーの先発が長いイニングを投げない可能性の高いJeremy Hellicksonで、ブルペンが登板過多気味となっている緊急事態とあって呼ばれることになりました。あくまで予定の当番をメジャーのロングリリーフとしてするということなら大丈夫かな。とにかく、先発としての調子を崩さないように心がけましょう。

● Erick FeddeをAAにオプション, Adrian Sanchezを招集
Erick FeddeをHarrisburg(AA)にオプションしました。前日28日の試合で2番手として登板し、4イニングを無失点で勝利に貢献。しばらく投げられないことは確実なので予定通りの動きです。

代わって内野手のAdrian Sanchezを招集。IL入りはしていないもののAnthony Rendonの状態が万全ではないので、妥当な判断かと思います。


● Anthony Rendonが左ヒジ痛でIL入り, Dan Jenningsが昇格, Austin AdamsをDFA
4月20日の試合で左ひじに死球を受けてから、1試合(3打席凡退)を除き、欠場が続いてきたAnthony RendonがとうとうIL入りとなりました。10日も経っての判断。この間の戦力不足を考えると遅きに失したと言わざるを得ません。これにより開幕時の内野手4人のうち残っているのはセカンドのBrian Dozier(打率2割未満)のみ。苦しい状況です。骨折ではないようなのでそんなには長くないはず(そういう診断だからこそIL入りしてこなかったんでしょうが)。早く治して復帰してくれることを願うばかりです。

空いたスポットにDan Jennings投手が昇格してきました。32歳のベテランブルペン左腕。昨シーズンは、ブリューワーズで72試合に登板し、3.22/1.38。2015年にマーリンズでデビューして以来、安定した結果を残してきた投手。今季はエンゼルスとマイナー契約を結びスプリングトレーニングに参加しましたが、3月末にカットされ、開幕後にナショナルズとマイナー契約を結んでHarrisburg(AA)で調整していました。ある程度の期待はできるものと思います。

また、40人ロースターを空けるためにAustin AdamsがDFAされました。今シーズンは1試合だけの当番でしたが、あの内容では仕方ない判断かと思います。

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