ロースターを眺めての全体の印象としては、故障者が多過ぎです。Adam LaRocheは何とか間に合いましたが、当初開幕ロースターと期待していたうち、クローザー(Drew Storen)、レフト(Michael Morse)、センター(Rick Ankeil)が故障者リストで開幕。王建民も悪い予想が当たってしまいました。
[Rotation]
Stephen Strasburg
Gio Gonzalez
Jordan Zimmermann
Edwin Jackson
Ross Detwiler
(DL: Chen-Ming Wang)
開幕投手は私の予想を裏切ってStrasburgとなりました。160イニングの投球回数制限に達するまで全力で走り切ってくれれば、今年はそれでOKです。Jacksonまでの4人は健康に投げていれば結果はついてくるはず。王建民は早ければ4月下旬に復帰見通しで、そうなるとDetwilerに与えられる機会は4登板程度。Lannanを落としてまでローテーションに入れてもらったことをプレッシャーに感じるのではなく、しっかり結果を残し、フロントを大いに悩ませてくれることを期待しています。
[Bullpen]
Tyler Clippard
Henry Rodriguez
Sean Burnett
Brad Lidge
Ryan Mattheus
Craig Stammen
Tom Gorzelanny
(DL: Drew Storen)
クローザーとして不動の地位を築いていたはずのStorenがひじの違和感を訴え、スプリングトレーニングではわずか2試合の登板。検査結果は手術は必要ないというもので、しばらく休んだ後、ブルペンセッションを開始しています。今のところ、4月中には戻ってくると言われていますが、無理はさせないでしょう。Storen不在の間、クローザーはH-RodかLidgeのどちらかが務めると言われていますが、個人的にはH-Rodに任せてみたいかな。Clippardはいずれにしてもセットアッパーとして期待しています。Gorzelannyはスプリングトレーニングの最初の登板で滅多打ちに遭ったときには解雇は不可避と思われましたが、その後持ち直し、結局残ってしまいました。残ったからにはしっかりブルペン投手としてしっかり仕事してください。最後の席の1席を争っていたはずのRyan MattheusとCraig Stammenの2人が、Lanannの降格とChad Durbinの解雇によりそろって残りました。Stammenはロングリリーフなので、Storenが復帰したときに落とされる可能性が高いのはMattheus。予想を覆せるでしょうか。
[Catcher]
Wilson Ramos
Jesus Flores
順当な結果。2人とも健康でなによりです。打撃成績ではFloresが圧倒しましたが、スプリングトレーニングの数字はあまり当てになりません。少なくとも今のところ正捕手はRamosです。
[Infielder]
Adam LaRoche
Danny Espinosa
Ian Desmond
Ryan Zimmerman
Steve Lombardozzi
Chad Tracy
LombardozziはAAAで常時プレーしたほうがいいと今も思っていますが、残したからには出場機会を与えてあげてください。ただ、Desmondは右打者、EspinosaとLombardozziはともに両打ちということでプラトーン体制も組みにくく、どう使っていくのかよく分かりません。Tracyはおそらく代打での起用となるでしょうが、現時点ではMorseかAnkielが復帰したときに外される最初の候補。開幕直後から印象に残る結果が求められます。
[Outfielder]
Jason Werth
Roger Bernadina
Mark DeRosa
Brett Carroll
Xavier Nady
(DL: Michael Morse)
(DL: Rick Ankiel)
内野が本職のDeRosaですが、相次ぐ故障者のためどうやら開幕直後はレフトを守ることが多くなりそうです。センターは、右投手が先発の時はBernadinaが起用される見込み。牽制悪送球を右ひざに受けてひやりとしましたが、何とか間に合いました。Ankielの故障で回ってきたチャンス。今度こそしっかりつかんでください。左投手が先発の時は、Carrollが入るのか、Werthがセンターに回ってNadyかDeRosaがライトに入るのか。個人的にはCarrollは買っていません。
【補足:元ナッツのその後】
スプリングトレーニング前に記事を書いておきましたが、その後をフォローアップ。
- マイナー契約ながらアストロズのローテーションに入るものと見込まれていたLivan Hernandezでしたが、5試合に先発して防御率5.63と結果を残せず、3月30日のゲーム前に解雇されてしまいました。ところが、わずか20分後、その日の対戦相手ブレーブスとメジャー契約(75万ドル+インセンティブ)を結び、そのまま反対側のベンチに座るという驚きの展開となりました。ブレーブスではロングリリーフを努めるようです。
- 他のマイナー契約招待選手の中では、Austin Kearns(マーリンズ)、Nick Johnson(オリオールズ)、Peter Orr (フィリーズ)、Miguel Batista(メッツ)、Chad Gaudin(マーリンズ)が開幕25人に入りました。Kearns、Johnsonはよく打って残りました。Brian Bixler(アストロズ)は、今日の時点ではロースターから漏れましたが、レギュラー選手の故障の状況次第で最後に追加されるかもしれないそうです。
- メジャー契約の選手はだいたい予想通り。40人ロースターから外れたのは最後の最後にヤンキースからDFAされたJustin Maxwellくらい。.310/.408/.429、6盗塁(失敗なし)と結果を残しましたが、ヤンキースでは層が厚すぎました。Collin Balester(タイガース)はしっかり生き残りました。 DL開幕が、右足骨折で数ヶ月の遅れと言われるMichael Martinez(フィリーズ)と、自転車事故に遭って一時は生命も危ぶまれたお嬢さんに付き添ったために出遅れたJason Marquis(ツインズ)。Marquisは先発5番手が必要になるタイミングでは復帰するようです。昨季は悪夢のようなシーズンを送ったAdam Dunn(ホワイトソックス)がスプリングトレーニングでは絶好調。復活なるでしょうか。
- Gio Gonzlaezのトレードでアスレティックスに行った選手のうち、Tom Miloneが先発3番手の座をつかみましたが、Brad Peacockは打ち込まれて早々にAAA行き。Derek Norrisも3人の捕手に先行され、AAAで開幕となっています。
- ルール5で指名されていた選手では、Erik Komatsu(カージナルス)が控え外野手として開幕ロースター入りを果たしました。Allen Craigが復帰してきたときにも残してもらえそうな気配です。悔しいですが、日系人ということもありこのまま頑張ってくれること期待しましょう。もう1人、ヤンキースのBret Meyersは結局スプリングトレーニングでの登板はなし。15日DLで開幕を迎えることになりました。返してくれ。
- Pudge Rodriguezはロイヤルズなどが関心を示しているという噂もありましたが、依然所属先は未定・・・。
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