初戦の先発は10勝目を狙うRoss Detwilerと、7月末に先発に戻されてから8戦7勝(チームは8勝)と勢いに乗るKris Medlenのマッチアップ。Medlenが先発した試合は、2010年5月以降19連勝中というから恐れ入ります。Stephen Strasburgとほぼ同じ時期にTJ手術を受けているため、投球回数制限に絡んだ起用法でよく比較されます。周知のとおりStrasburgは既にシャットダウンされましたが、Medlenは7月までブルペン投手として過ごしたためまだ110イニング。ちょうどプレーオフを投げ切ることができるペースとなっており、「ブレーブスは上手い」と見る向きもありますが、どうなんでしょう。ブルペン投手にはブルペン投手の過酷さがあるはずで、単純にイニング数だけで見るものなのかどうか。こればかりは後年になってみないと分かりません。今は、2人ともが健康に長くプレーしてくれることを願うばかりです。ともかく、プレーオフでの対戦を見据え、今日は土を付けておきたいところです。
さて、そのブレーブスとの3連戦を含めて、ナショナルズの残りは19試合。相手を見ると、なんと全てワイルドカード争いをしているチーム。
9/14-16 @ATL
9/18-20 Dodgers
9/21-24 Brewers
9/25-27 @PHI
9/28-30 @STL
10/1-3 Phillies
(NL Wild Card as of 9/13/2012)
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ブレーブスはともかく、カージナルス、ドジャーズ(レッドソックスとの大型トレード後も6勝12敗)、パイレーツ(ここに来ての連敗で確実と思われた20年ぶりシーズン勝ち越しも風前の灯)が失速。これに対して、一度はシーズンを投げたはずのフィリーズ(トレード期限にShane Victorino、Hunter Penceを放出)とブリューワーズ(Zack Greinkeを放出)が快進撃で5割越え。十分射程圏に入ってきました。
この好調2チームと計10試合を残しているナショナルズ。そう簡単にはいかなさそうです。逆に言うと、ナショナルズがこれらのチームの命運を握っているとも言えます。ナショナルズファンにとってのベストシナリオは、とっくに地区優勝を決めておいて、最後の3連戦でフィリーズの希望を断つことかな(笑)。ともかく最後の最後まで楽しませてもらえそうです。
今後、ナショナルズが気を付けなければならないのは故障。この時期に完全に健康な選手はなかなかいないと思いますが、ポストシーズンの出場を危ぶまれるような大きな故障だけは絶対避けてください。先日からMichael Morseが左手を傷めて欠場を続けていますが、今はとにかく無理せず、ポストシーズンにしっかり間に合ってくれればいいです。予断ですが、先日、オリオールズのNick MarkakisがヤンキースのCC Sabathiaに死球で左手親指を骨折させられ、監督に肩を抱かれているシーンでは思わず涙してしまいました。負け続けたオリオールズ一筋7年目でようやく向かえた優勝争いを見ているしかないなんて(チームが勝ち進んだらワールドシリーズには間に合うかもしれないそうです)。
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