Danny Espinosaが数試合欠場することで手薄となってしまうベンチを補うために、Syracuse(AAA)からJeff Kobernus選手が呼ばれました。嬉しいメジャー初昇格。(早速25日のフィリーズ戦で代走として起用されてメジャーデビュー。そのままレフトの守備に付きました。)
2009年ドラフト2順目(球団としてはStephen StrasburgとDrew Storenに続く3人目の指名)。カリフォルニア大の二塁手ということで、3年後にやはり2順目で指名したTony Rendaの直系の先輩となります。当初はあまり期待していませんでした。ドラフト時の記事はひどい言いようです(笑)。
入団後も故障がちでフル出場したのは2011年だけ。それでも出場すればしっかりした結果を残し、毎年1クラスずつ順調にステップアップ。昨季はHarrisburg(AA)で 82試合に出場し、.282/.325/.333、42盗塁という結果。長打はほとんどありませんが、安定した打率を残してきました。最大の武器は足。一昨年はCarolina League(A+) 、昨年はEastern League (AA) で、2年連続で盗塁王となっています。
その時点でもまだそこまで期待されておらず、現に昨年12月のルール5ドラフトに向けてチームは40人ロースターに入れてプロテクトしませんでした。案の定、ルール5ドラフトでタイガースに奪われると、スプリングトレーニング前半の打撃好調でロースター争いに加わりました。終盤失速したため最終的には返却されてきましたが、タイガースで本職のセカンドに加えセンターを含む外野守備を試され、守れることを示したことが転機となりました。
今季はSyracuse(AAA)で開幕。打撃絶好調に加え、セカンド12試合、サード3試合、レフト19試合、センター9試合で出場してしっかり守り、ユーティリティとして価値を高めることに成功。今回の昇格につなげました。1980年代にマイナーリーグでプレーした同名の父親との親子2代にわたる夢を叶えました。おめでとう。
さて、そのKobernusに、25人ロースター、40人ロースターの両方の枠をあけるためにYunesky MayaをDFAしました。
キューバからの亡命選手。2010年に4年800万ドルで契約したときにはそれなりに期待されていましたが、結果は全く期待はずれ。いろいろ成功しているMike Rizzo GMですが、Mayaとの契約については失敗と言わざるを得ないと思います。2010年と11年には少しメジャーで投げましたが結果を残せず。球団としても見切ってしまい、昨季はシーズンを通じてAAAで投げました。今季もAAAのデプス扱い。ブルペン投手の枯渇で5月21日に急遽メジャーに呼ばれましたが、早速打たれて、今回のDFAとなりました。今まで40人ロースターに残っていたのが不思議なくらいの順当な対応。ウェイバーでクレームされなければAAAに戻る可能性もあるようですが、ナショナルズでのメジャー昇格はもうないでしょう。他球団が引き取ってくれることをむしろ願います。
(5月28日追記)
Mayaをウェイバーでクレームする球団は現れず、AAAに行くことになりました。
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