いよいよスプリングトレーニングの試合が始まりました。やはりワクワクしますね。Matt Wietersがかなりスリムになって(さっそくホームランを打って)話題になっています。1000万ドルの年俸に見合う仕事をしてくれなきゃ困ります。
さて、下記のリストを作った際に、SpencerとCarterのKieboom兄弟を取り違えていたことに、25日の試合でSpencerの打席を見て、ずいぶん貫禄のある体形だなと思った後でようやく気付きました。お詫びして訂正します。
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2/21 オリジナル
平昌オリンピックが開催されていますが、フロリダではスプリングトレーニングが始まりました。マイナー契約招待選手を含め、まとめておきます。
PITCHERS [33]
Stephen Strasburg
Gio Gonzalez
Tanner Roark
Sammy Solis
A.J. Cole
Matt Grace
Max Scherzer
Joe Ross
Trevor Gott
Shawn Kelley
Koda Glover
Austin Voth
Austin Adams
Enny Romero
Sean Doolittle
Ryan Madson
Erick Fedde
Wander Suero
Jefry Rodriguez
Brandon Kintzler
Joaquin Benoit
[non roster invitees]
Edwin Jackson
Tim Collins
Tom Milone
Jaron Long
Ramon Mendez
Bryan Harper
Chris Smith
Cesar Vargas
David Goforth
Brady Dragmire
Ismael Guillon
Jimmy Cordero
CATCHERS [6]
Pedro Severino
Raudy Read
Matt Wieters
[non roster invitees]
Miguel Montero
Jhonatan Solano
Taylor Gushue
Spencer Kieboom
INFIELDERS [15]
Ryan Zimmerman
Anthony Rendon
Wimer Difo
Trea Turner
Daniel Murphy
Jose Marmolejos
Adrian Sanchez
Kelvin Gutierrez
Howie Kendrick
Matt Adams
Matt Reynolds
[non roster invitees]
Reid Brignac
Chris Dominguez
Osvaldo Abreu
OUTFIELDERS [8]
Bryce Harper
Michael Taylor
Brian Goodwin
Rafael Bautista
Adam Eaton
Andrew Stevenson
Victor Robles
[non roster invitees]
Ryan Raburn
Moises Sierra
以下、マイナー契約招待選手(non roster invitees)について軽く紹介しておきます。Tome Milone、Edwin Jackson、Tim Collinsの3人は別記事参照(Milone、JacksonとCollins)。
まずは、メジャー経験者から。
Ryan Raburn, OF: 36歳の大ベテラン外野手。2001年ドラフト5順目でタイガースに入団。当初は三塁手だったが、キャリアの中でポジションを広げ、タイガースでは主に二塁手として活躍した。そのタイガースで2009年から2011年まで3年連続で2ケタ本塁打を放つなど貢献。その後、インディアンス、ロッキーズと渡り歩き、昨シーズン途中からナショナルズに加入。それ以降については、11月にFAになったときの記事をご参照ください。
Miguel Montero, C: ベネズエラ出身の34歳のベテラン捕手。左打ち。2001年にDバックスと契約(当時、Mike Rizzo現GMはDバックスのスカウト部長)。2006年にはメジャーデビューし、2009年にはレギュラーに。2011年と2014年にはオールスターにも選出され、2010年にはEdwin Jacksonとのコンビでノーヒッターも記録。2014年オフにカブスにトレードされると、2016年のカブスの108年ぶりのワールドシリーズ制覇に貢献した。ただ、打撃成績の低迷で次第に出場機会を減らし、昨年6月27日のナショナルズ戦で7つも盗塁を許した上、試合後に味方投手を批判したことでカブスを追われた。シーズン後半はブルージェイズに加入したが打撃は低迷。持ち味のバッティングが戻ってくれば貢献してくれる可能性はあるが、舌禍が心配な選手。
Jhonatan Solano, C; 32歳のベテラン捕手。コロンビア出身。2006年にナショナルズと契約。ゆっくりとだが着実に昇格し、2012年にメジャーデビュー。2013年までに計36試合に出場したが、2014年はマイナー暮らしとなり、そのオフにリリースされた。2015年にマーリンズで7試合に出場したが、そのオフにナショナルズとマイナー契約を結び、以降はAAAでプレー。守備力は高い評価。愛称は「たまねぎ」。
Reid Brignac, INF: 32歳になるベテラン内野手。2004年に高卒遊撃手としてドラフト2順目でレイズに指名され入団。2007年にはBAで全体17位と評価されるトッププロスペクトに成長だった。しかし、期待されたほど打撃が伸びず、レギュラーとなることはできなかった。2012年オフにロッキーズにトレードされ、以降、ヤンキース(2013年後半)、フィリーズ(2014年)、マーリンズ(2015年)、ブレーブス(2016年)でメジャーとマイナーの間を行ったり来たり。アストロズとマイナー契約を結んだ2017年は遂にメジャーに上がることはなかった。
Moises Sierra, OF: 29歳の右打ちの外野手。ドミニカ共和国出身で2006年にブルージェイズに入団。2012年7月にメジャーデビュー。以降2014年までは、ブルージェイズとホワイトソックスでメジャーとマイナーを行ったり来たりしながら過ごしたが、2015年以降はロイヤルズ、マーリンズのAAAでプレー。
Roman Mendez, RHP: 27歳のブルペン右腕。ドミニカ共和国出身。2007年にレッドソックスと契約。レンジャーズにトレードされた後2014年7月にメジャーデビューすると30試合に登板して防御率2.18と結果を残した。しかし、2015年は成績を落とし、9月にDFA。2016年のレッドソックス傘下のAAA生活を経て昨季は阪神タイガースに加入したが、チーム内の外国人枠争いに破れもっぱら二軍で登板していた(ウエスタンリーグ最多の23セーブを記録)。
David Goforth, RHP: 29歳のブルペン右腕。2011年ドラフト7順目でブリューワーズに入団。2015年5月にはメジャーデビュー。もっぱら敗戦処理ながら2016年までの2シーズンで計30試合に登板したが、昨シーズンは4月に1試合投げたところでDFA。以降はAAAで過ごし、オフにFAとなった。
Cesar Vargas, RHP:元々は2009年にヤンキースが契約したメキシコ出身の26歳のブルペン右腕。2016年にマイナーFAとしてパドレスと契約すると、チーム事情から4月に先発投手としてメジャーデビューしてそのまま7試合に先発(0勝3敗、5.03)。ところが、直後に右ヒジ痛を発症し、そのままシーズン終了。TJは受けず、昨季はAAAでブルペン投手として投げていた。
Chris Dominguez, INF: 31歳。右投げ右打ち。内外野のコーナーを守る。2009年ドラフト3順目でジャイアンツに入団。比較的順調にマイナーの階段を上がったが、メジャーへの声はかからず。2014年9月にようやくデビューしたものの、18打数1安打(1本塁打)という成績に終わり、そのオフ、リリースされてしまう(それでもWSリングはもらったはず)。翌2015年はレッズで14試合に出場したが、やはり結果は残せず。以降レッドソックス、カブスのマイナーで過ごした。
Chris Smith, RHP: 同名のアメリカ人はたくさんいるはずだが、こちらは1998年生まれ、29歳のブルペン右腕。大卒時のドラフトで指名されず、米独立リーグやオーストラリアのリーグを経て2013年にヤンキースとマイナー契約。その後ブルージェイズとマイナー契約を結び、2017年6月にメジャーデビュー。敗戦処理で4試合に登板し、DFAとなった。
続いて、メジャー経験のないベテランのマイナーリーガーたち。
Bryan Harper, LHP : 28歳のブルペン左腕。言わずと知れたBryce Harperの実兄。サウスカロライナ大を経て(弟より1年遅い)2011年のドラフト30順目でナショナルズに入団。このように決して期待は高くなかったものの着実にマイナーで結果を残し、2016年の前半にはAAで1点台、昇格したAAAでも2点台の防御率。メジャー昇格も見えてきたところで、残念ながらヒジを痛めて離脱。オフにTJ手術。2017年は完全にリハビリに費すことになった。
Jaron Long, RHP: 26歳の先発右腕。2013年にドラフト外でヤンキースに入団。2016年にナショナルズ傘下に加入し、2年続けてAAでは防御率2点台、AAAでは4点台の結果。オフにFAとなったが、ナショナルズと再契約。父のKevin Longは今季からナショナルズの打撃コーチ(元マイナーリーガー)。
Brady Dragmire, RHP: 25歳のブルペン右腕。2011年にブルージェイズに入団。2015年には40人ロースター入りを果たすが、メジャーデビューできないまま2017年にDFA。2017年はレンジャーズのAAAで開幕したが、打ち込まれて夏に解雇。その後、ナショナルズ傘下のAAに加わり、防御率3.13のピッチング。オフに再契約。
Ismael Guillon, LHP: 26歳のブルペン左腕。ベネズエラ出身で 2010年にレッズと契約。以降、2015年に全休(故障?)したのを含めレッズ傘下でゆっくりと昇格し、2017年にはAAAまで昇格したが、マイナーFAとして退団。オフのベネズエラウィンターリーグで26試合に登板し、防御率1点台と好投。
最後に期待のプロスペクトたちを紹介しておきます。
Spencer Kieboom, C: 弟は2016年のドラフト1順目のトッププロスペクト。2012年ドラフト5順目入団の兄も打撃が魅力の捕手プロスペクトとして評価をされ、2015年11月には40人ロースター入り。2016年のシーズン最終戦でメジャーデビューを果たしたが、その後は出番なしで、40人ロースターからも外されていた。
Osvaldo Abreu, SS: 23歳の遊撃手。右投げ右打ち。ドミニカ共和国出身で2012年にナショナルズと契約。順調に昇格し、昨季はAAでプレー。派手な打撃成績は残していない一方、ショート守備は高く評価されている。
Taylor Gushue, C: 24歳の捕手。両打ち。2014年ドラフト4順目でパイレーツに入団。3年目のシーズンを終えた昨オフ、Chris Bostickとのトレードでナショナルズへ。2017年はA+で開幕したが、ホームランを量産して一躍注目を集め、A+のオールスターに選出された後AAに昇格。後半は失速したため、今シーズンに真価が問われる。
Jimmy Cordero, RHP: 26歳のブルペン右腕。ドミニカ共和国出身で2012年にブルージェイズと契約。2度のトレードを経て、昨オフ、ナショナルズに移籍。2017年はAAで過ごしたが、防御率6点台と低迷し、40人ロースターから外された。100マイルに迫る速球を持つが、コントロールに難あり。