2018/11/29

Prospect Profile #33: Juan Soto

[2018年11月最終更新, 2017年5月オリジナル]

2017年のMy Top 10 Prospectsの野手陣についてもそろそろ書いておかねば。。。まずは、Juan Soto外野手からです。

[Player Data]

Name:  Juan Jose Soto
Position: OF
Born: October 25, 1998
Birthplace: Santo Domingo, Dominican Republic
School: NA
Height: 6-1
Weight: 185
Bats: Left
Throws: Left
Draft: NA
Acquired: International FA(2015)
BA Organization Rank: 24(2016)⇒ 3(2017) ⇒ 2(2018)
BA Overall Rank: 56(2018)

[Scouting Report]
バッティングで高い評価を得ている左打ちの外野手。バットコントロールとともに選球眼も高く評価されている。引っ張るだけでなく広角に打ち分ける技術も持つ。パワーは未知数だが、上背はあるので将来的にはついてくるものと期待される。走力、守備力は平均レベルであり、両翼タイプ。

[Background]
ドミニカ共和国出身。2015年夏に、当時の球団最高額となる契約金150万ドルで入団。

ドミニカ出身者としては珍しく、ドミニカ・サマー・リーグでプレーすることなく、2016年シーズンにいきなり米本土のGCL Nationalsに参加。しかも、リーグ平均年齢を下回る17歳でありながら、いずれもリーグトップの.361/.410/.550の結果を残し、シーズン終了後にはリーグの最優秀選手賞を受賞。シーズン終盤にはAuburt(SS)に参加し、約4歳年上の大学出身の選手とプレーしたが、ここでも出場した5試合のうち4試合でマルチヒットを記録。大いに評価を高め、トッププロスペクトに名乗りを上げた。

18歳となった2017年シーズンは早くもHagerstown(A)に参加。開幕から打撃絶好調。23試合で.360/.427/.523の数字を残し、三振より四球が多い選球眼も見せたことでますます評価を上げた。しかし、5月2日の試合で本塁に突入した際に右足首を傷めて退場、即DL入りとなった。7月にGCLでリハビリ出場を開始したがわずか5試合でシャットダウン。シーズン終了間際に再びGCLでプレーするのが精一杯。失われたシーズンとなってしまった。

2018年は再びHagerstown(A)をやり直すことになったが、打撃で圧倒し、早々にPotomac(A+)、Harrisburg(AA)へと昇格し、また、トッププロスペクトとして前を走っていたはずのVictor Roblesの負傷離脱という(Sotoにとっての)幸運も重なり、5月20日にメジャーデビュー(19歳)。すぐにレフトのレギュラーの座をつかみ、以降の活躍は当ブログでも書いたとおり。惜しくもリーグ新人王はならなかったものの、チームの主軸として長く活躍することが期待される。 

[Comment]
こんなシンデレラストーリーが本当にあるんだな、と思わせるような飛躍の1年でした。Adam EatonとVictor Roblesの負傷、Michael Taylorその他の不振と多くの要因が重なり合い、19歳でデビューしたBryce HarperがFAとなる直前に新しい19歳がブレイク。「もってる」選手です。これからどれだけの記録・記憶を残してくれるでしょうか。楽しみです!(2018年11月)

このままメジャーリーガーまで一気に駆け上がるかと期待させるほどの2017年の滑り出しだっただけに、実にもったいない故障となりました。足首なので治れば長期的な影響はないはず。一日も早い復帰を願っています。(2017年5月)

Prospect Profile #18: Jefry Rodriguez

[2018年11月最終更新(2019年2月追記), 2017年12月更新, 2016年11月更新, 2015年9月更新, 2014年7月オリジナル]

第18回にして、2014年シーズンのMy Top 10 Prospectsの最後となるのが、ドミニカ出身のJefry Rodriguez投手。
Photo by Jeremy Houghtaling @CitizenHough

[Player Data]
Name: Jefry Rodriguez
Position: RHP
Born: July 26, 1993
Birthplace: Haina, Dominican Republic
School: NA
Height: 6-5
Weight: 185
Bats: Right
Throws: Right
Draft: NA
Acquired: International FA (2012)
BA Organization Rank: 18(2014) ⇒20(2015)  ⇒NA(2016) ⇒NA(2017) ⇒ 24(2018)
BA Overall Rank: NA

[Scouting Report]
ドミニカ出身の長身右腕投手。ナショナルズと契約するまでは内野手だった。速球は既に常時90マイル台前半を計時するが、体格の成長、フォームの向上により速くなる余地があると見込まれている。ただ、投手になってからの経験不足もあり、変化球、制球はまだまだ発展途上。そもそもフォームも十分に固まっていない。変化球としては、縦に割れるカーブとスプリッター、それにチェンジアップも投げているが、いずれもまだまだ。とにかく発展途上の投手。

[Background]
2012年1月にナショナルズと契約。契約してすぐに投手にコンバートされると、その年のドミニカ夏季リーグでなかなかの成績を残し、米本土上陸の切符を勝ち取る。

米本土初年度の2013年シーズンには、49勝9敗という北米プロ野球史上最高勝率でぶっちぎりの優勝を果たしたGCLナショナルズのエースとして活躍。個人でも12試合47.2回に登板して、2.45/1.26、43奪三振の好成績で一躍評価を上げることに成功。課題の制球力でも、2012年の9イニングあたり6.9個から3.8個へと大きく改善。

2014年は、5月にフルシーズンのHagerstown(A)で開幕したが、4試合中2試合で打ち込まれたこともあり、6月にはAuburn(SS)に降格された。そのSSでは3試合16回1/3を投げて5失点(防御率2.76)、WHIP 1.22と通用することを示したが、早々に故障で離脱し、そのままシーズン終了。

Hagerstownに再挑戦となった2015年も開幕から9試合で防御率7.45と打ち込まれ、またもAuburnに降格。Auburnでも、7月13日までの週に週間MVPに選ばれるなど好投した試合もあったが、残った数字は13試合で5.11/1.35という厳しいものとなった。

2016年も3度目となるHagerstownでの開幕。開幕から好調で、6月15日までの13先発を6勝2敗、3.13/1.07という文句のない成績で、South Atlantic Leagueのオールスターにも選出された。しかし、オールスター明けの初戦で3回途中7失点と打ち込まれると、以降調子を崩し、後半の12先発では1勝9敗、7.29/1.62と別人のような成績。評価が難しいシーズンとなった。

2017年シーズンはPotomac(A+)に初挑戦。開幕から好調を持続し、5月にはリーグの週間MVPにも選ばれた。夏場に2か月あまりDL入りしたものの、復帰。計12試合に登板(10先発)し、防御率3.32/1.11、57イニングで51個の三振を奪い復活をアピールした。11月にルール5ドラフトからのプロテクトとして40人ロースター入りを果たした。

2018年は、初めて40人ロースター選手としてメジャーキャンプに参加した後、AAで開幕。好投を続け、5月にダブルヘッダーの26人目の選手として初のメジャー昇格。この時は出場機会を与えられなかったが、6月3日にメジャーデビュー(2番手で投げて4回2/3を無失点)。4度目の先発となった8月7日のブレーブス戦で5回1失点の好投でメジャー初白星を記録すると、メジャーとマイナーを行ったり来たりしながら、また投球回数が増えすぎたためブルペンに回ったりしながら、3勝3敗の記録を残した。先発としての力不足の感は否めないが、24歳のデビューシーズンとしては悪くないシーズンを送った。

(2019年2月追記)
2018年11月30日、Yan Gomesとの1対1トレードでインディアンズに移籍しました。退団は正直残念ですが、正捕手候補との1対1トレードの対象となるほどに成長してくれたことには満足を覚えます。

[Comment]
見事にメジャー昇格、初白星を記録し、ルーキーステータスを卒業しました。古くから追いかけてきた選手が、悪い時期を乗り越えて成功していくのを見るのは本当に楽しい気持ちでした。このProspect Profileシリーズでも一二を争う成功例。まだまだ若いのでさらなる飛躍を期待しています。(2018年11月) 

ほとんど諦めていましたが、復活し、まさかの40人ロースター入り。24歳と若くはありますが、保有期間を考えるとタイミング的にそろそろブルペンに転向でしょう。球威を活かし、ブルペン投手としてAA、AAAで結果を残せるようならメジャーに昇格できる可能性もあるはず。あと一息、頑張れ。(2017年12月)

2016年後半の失速の理由がはっきりわからない点は不安ですが、いい時は素晴らしいピッチングをするのでプロスペクトとしての期待感はある程度維持されています。来季はいよいよA+に挑戦でしょう。そこで2016年前半のような投球内容(与四球、被本塁打数も少なかった)ができれば、先が見えてくるはずです。(2016年11月)

2014、2015の2年間は完全に足踏みしてしまいましたが、まだ22歳。依然として先発として起用されており、期待を完全に失ってしまうのはまだ早過ぎるはず。来季はプロスペクトとしての期待感という意味では正念場となりそうです。(2015年9月)

まだまだ未知数ですが、本格右腕として大きく育ってくれることを期待したいです。(2014年7月)

Prospect Profile #22: Austin Voth

[2018年11月最終更新, 2017年12月更新, 2016年11月更新, 2015年12月更新,2015年1月オリジナル]

2015年の2人目、全体第22回はAustin Voth投手。

[Player Data]
Name: Austin Voth
Position: RHP
Born: June 26, 1992
Birthplace: Redmond, WA
School: University of Washington
Height: 6-1
Weight: 190
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2013-5
Acquired: Draft
BA Organization Rank: 15(2014) ⇒12(2015)9(2016) 10(2017)⇒ 26 (2018)
BA Overall Rank: NA


[Scouting Report]
高い位置から投げ下ろす、いわゆる本格派の右腕。速球はせいぜい90マイル台前半だが、制球力に非常に優れており、チェンジアップとカーブを交えて空振りさせることができる。奪三振数は多く、四球は少ない。ブルペンよりは先発向き。上限はローテーション下位と言われる。

[Background]
2013年シーズンにはワシントン大学のエースを務め、PAC 12という強豪校が並ぶリーグで奪三振王となったが、ドラフト前の評価は必ずしも高くなく、ドラフト5順目でナショナルズに入団。ルーキーリーグで2試合、ショートシーズンで7試合、8月末にHagerstown(A)に昇格して2試合の計11試合に先発し、1.75/0.84、46.1イニングで55奪三振の好成績。

2014年は、開幕したAでの13試合(オールスター選出)、夏場に昇格したPotomac(A+)での6試合でいずれも打者を圧倒するようなピッチング(計2.10/0.89)を見せて評価を高め、シーズン終盤にはHarrisburg(AA)まで到達。フルシーズン1年目の疲れもあってかAAではさすがに打ち込まれた(6.52/1.60)。依然としてイニング数を上回る三振を奪っており、プロスペクトとしての地位を確立した。

2015年はHarrisburg(AA)でフルシーズン、ローテーションを守った。シーズン序盤は防御率が4点台で推移したものの、徐々に調子を上げてEastern Leagueのオールスターに選出される。後半戦も好投を続け、最後の2登板を無失点で防御率を2点台まで引き下げて締めくくった。148奪三振はリーグトップ。自己最多の157.1イニングを投げた。

Syrcuse(AAA)にステップアップした2016年も年間通じてローテーションを守り、157イニングで3.15/1.24と、ここでも通用することを示した。セプテンバーコールアップの有力候補だったが、結局声はかからず。アリゾナ秋季リーグで結果を残し(4試合打たれまくった後、3戦連続無失点)、12月のルール5ドラフトを前に40人ロースター入りを果たした。

40人ロースター選手として迎えた2017年だったが、残念ながら失望のシーズンに終わってしまった。3度の登板をいずれも無失点に抑えながら早々にスプリングトレーニングからカットされると、開幕後もSyracuse(AAA)で13試合に先発して1勝7敗、防御率6.38と全く振るわず。6月下旬にはDL入りし、戻ってきた後はHarrisburg(AA)に降格となり、そこでも10試合で防御率.5.13。セプテンバーコールアップで声がかかることもなかった。

2018年の開幕は今季もSyracuse(AAA)のローテーション。プロスペクトとしての評価は下げていたものの、ブルペン投手不足となったチーム事情から4月末に初めてのメジャー昇格の声がかかった。しかし、出場機会を与えられないまま1日で降格。6月にもダブルヘッダー要員として昇格したもののやはり登板なし。3度目の昇格となった7月14日、ついにメジャーデビューを果たした(結果は5回途中7失点で黒星)。その1試合だけですぐにAAAに戻されたが、セプテンバーコールアップで戻ってきた後の9月22日のメッツ戦で先発し、ついにメジャー初白星を記録。

[Comment]
Vothのメジャー初白星は、消化試合となっていた2018年シーズンの終盤にあって心温まるニュースの1つでした。プロスペクトしての期待感は下がり、いつ40人ロースターから外されても不思議のない状況となっていますが、スポットスターターとしては貴重な存在。苦労してきただけに応援していたい投手です。(2018年11月)

2016年までの安定した内容からは思いもよらない2017年の不振でした。考えられる要因は故障。6月~7月に休んだ理由が詳しく報じられていないのでよくわかりませんが、その後AAでも打たれていることを見ると心配は大きくなります。メジャーまであと一息、(ナショナルズで実現するかどうかはわかりませんが)頑張って。(2017年12月)

Lucas GiolitoやReynaldo Lopezに追い抜かれ、2016年は内心悔しい思いをしたはず。40人ロースター入りを果たして、いよいよ2017年にはメジャーデビューでしょう。これまで通り下馬評を覆す投球術を披露してくれることを期待しています。(2016年11月)

AAの打者も難なく抑え、プロスペクトとしての地位を大いに引き上げました。来春はメジャーのスプリングトレーニングに呼ばれることはほぼ間違いないでしょうし、メジャーデビューも視野に入ってくると期待されます。(2015年12月)

多くの軟投派投手がぶつかるAAあたりの壁を乗り越えてメジャーリーガーに近づくことができるか、注目のシーズンとなります。(2015年1月)

Prospect Profile #16: Rafael Bautista

[2018年11月最終更新, 2017年12月更新, 2016年11月更新, 2015年9月更新, 2014年6月オリジナル]

全体第16回はドミニカ出身のRafael Bautista外野手です。

[Player Data]
Name: Rafael Bautista
Position: OF
Born: March 8, 1993
Birthplace: Santo Domingo, Dominican Republic
School: NA
Height: 6-2
Weight: 165
Bats: Right
Throws: Right
Draft: NA
Acquired: International FA (2012)
BA Organization Rank: 25(2014) ⇒21(2015)⇒13(2016) ⇒ 11(2017) ⇒ 15(2018)
BA Overall Rank: NA

[Scouting Report]
何といってもスピードが魅力のセンターフィールダー。2012年と2013年の盗塁数は計73個で、盗塁成功率も84%と高い数字を誇っている。守備でも俊足を活かした守備範囲の広さと、打球への反応の良さで高く評価されている(肩はまずまずといったところ)。打撃はコンパクトなスイングで当てにいくタイプで、2年間でわずかに1本塁打と長打力には欠ける。と、ここまではAAAにいるEury Perezとかぶるが、大きな違いは右打者であることと、それなりに四球を選べること。長打力がついてくれば、レギュラーとしてやっていける可能性もある。

[Background]
契約して初年度の2012年シーズンは地元ドミニカ共和国でプレー。打率、出塁率、盗塁数でチームトップの好成績を残し、早々と米本土上陸を勝ち取る。2013年はGCLナショナルズ(Rk)に所属し、.322/.400/.391の好成績。26盗塁でリーグ盗塁王を獲得。守備でもシーズン通じて1エラーと評価を上げ、シーズン終了後のGCLオールスターに選ばれた。

2014年はHagerstown(A)で開幕。シーズン序盤は下位を打っていたが、打撃、走塁ともに好調で、リードオフとして起用されることが多くなった。6月にSouth Atlantic Leagueのオールスターにも選出されると、そのままフルシーズン出場し、最終的には.290/.341/.382、5本塁打、そしてリーグ独走の69盗塁を記録。ポストシーズのオールスターにも選出され、プロスペクトとしての評価を上げ、BAでは組織内21位とそこまでではなかったが、BPではなんと9位にランクされた(ただし、Trea TurnerとJoe Rossの獲得前)。

メジャーのスプリングトレーニングにも招待されるなど、大きな期待感を持って迎えた2015年シーズンだったが、Potomac(A+)で迎えた開幕直後に足を故障。リハビリを経て復帰してきたときには既に7月末。そこからシーズン終了までは.289/.326/.350とまずまず打ったが、足踏みのシーズンとなってしまった。

2016年はHarrisburg(AA)でセンターのレギュラーとして136試合に出場し、.281/.344/.341の堅実な打撃成績に加え、全マイナーリーガーで最多となる56盗塁を記録。着実に評価を高め、11月には40人ロースター入りを果たした。ドミニカ共和国でのウィンターリーグにも参加してしっかり打っている。

2017年。40人ロースター選手として初めて参加したスプリングトレーニングで28打席とはいえ.321と結果を残し高い評価を得ると、初挑戦となったSyracuse(AAA)でも開幕からの19試合で.291と好調。なんと、4月末にAdam Eatonが負傷でシーズン終了となった際に一番手として昇格し、メジャーデビューを果たした(5月6日には初安打も記録)。ただ、控えとしてベンチに座らせておくことは望ましくないという球団の判断により約1週間でAAAに戻されると、不運にも故障(詳細不明)で約2か月にわたり戦線を離脱。8月下旬にようやく復帰し、9月にようやくメジャー再昇格。メジャーでは計27打席で.160/.222/.160という数字を残した。

2018年はAAで開幕したものの、週間MVPを受賞して、早々にAAAに昇格。さらに、4月末にはメジャーに復帰したが、結果的にはこの時がピーク。守備固め中心の起用では結果を出せずに5月上旬にAAAに降格となると、5月17日の守備中に右アキレス腱を切ってシーズン終了。無情にも6月にリリースされて退団となった。 

[Comment]
4月から5月にかけてのメジャーでの起用法が残念でなりませんでした。思えばあれが、Dave Martinez監督の采配に対して最初に疑問を持ったケースでした。故障は不運でしたが、結果的にはつぶされたという印象。どこかで再起してくれることを願っています。(2018年11月)

春先が良かっただけに、5月から8月にかけての離脱が残念でした。メジャーでは故障者が続出していただけに健康ならもっと機会を得られたはずだったのに。それでもメジャーに帯同したことはいい経験になったはず。来シーズンに活かしましょう。 (2017年12月)

(私の予想が嬉しいほうに外れ)初挑戦となったAAでしっかりと評価を上げ、ついに40人ロースター入りを果たしました。最大の売りである足を活かしたプレーを続けていれば、メジャーへの声がかかる日は遠くないでしょう。(2016年11月)

失われたシーズンとなりそうでしたが、なんとか踏みとどまったという印象。打撃だけでなく、持ち味の足も最後の44試合で22盗塁とペースを戻しており、期待感は残しています。来季はもう一度A+をやり直しかな。(2015年9月)

ドミニカ共和国出身選手の評価はなかなか難しいのですが、これまでの成績を見ている限り、Eury Perezのグレードアップ版に見えます。スピードを失うことなく、しっかりと打てるようになれば、メジャーへの道も開かれてくるはず。(2014年6月)

2018/11/21

Kurt Suzukiと2年契約

ブレーブスからFAとなっていた35歳のベテラン捕手、Kurt Suzukiと2年契約を結びました。2019年は400万ドル、2020年は600万ドルの年俸。

ナショナルズには2012-2013年に続く2度目の在籍となります。2012年の夏にアスレティックスからのトレードで加入し、球団史上初の地区優勝に貢献し、NLDSでも全5試合で先発マスクを被りました。2013年夏のトレードでアスレティックスに移籍(同じ球団から来て同じ球団に帰るという珍しいケース)。当時は守備面では高い評価を得ていたものの、在籍中の122試合で.239/.297/.344、8本塁打という数字が示すように打撃面では平均以下でした。しかし、その後、ツインズでの3年間、そして直近2年はブレーブスで次第に打撃成績を向上しています。また、ナショナルズ在籍時から目立っていたコンタクト率(三振の少なさ)は未だに健在であり、打者としてはかなり有用です。ただし、時を同じくして守備面の評価は次第に下がっています。また、直近3年の出場試合数は100試合前後にとどまっており、もう1人の捕手と併用されて(つまり休養が与えられながら)の成績であることには注意が必要でしょう。

今オフのナショナルズにとって最大の補強ポイントとなっていた捕手に、1つ手を打ちました。ただ、完全なレギュラーとして出場させることはリスクが伴いますので、恐らくこれで補強終了ということではなく、併用できるそこそこのレベルの捕手をもう1人、取りに行くと思われます。

アリゾナ秋季リーグでも日系人選手の活躍が話題になっていましたが、その代表格。大いに期待しています。

2018/11/20

Max Scherzerがサイ・ヤング投票で2位

サイ・ヤング賞とリーグMVPが発表されました。

ナ・リーグのサイ・ヤング賞は3年連続受賞が期待されたMax Scherzerと、打線がの援護がなく10勝に終わったものの1点台の防御率が評価されたメッツのJacob deGromの一騎打ちで接戦が予想されましたが、蓋を開けてみれば、deGromが1人を除く全ての1位票を獲得し、圧勝。判官びいきもあったとは思いますが、素直におめでとうと言えますね。

ナ・リーグのMVPはブリューワーズのChristian Yelichが、やはり1人を除く1位票を集めて独走での受賞。まあ予想通り。ナショナルズ勢では10位のScherzer、11位のAnthony Rendonが得票しました。

ア・リーグのサイ・ヤング賞はレイズのBlake SnellがJustin Verlanderとの接戦を制して受賞。そんなことより、6位タイにアスレティックスのクローザーとして大活躍したBlake Treinenの名前が。ナショナルズからは残念な形で放出されましたが、花開いてくれたことはを喜びたいと思います。

ア・リーグMVPはレッドソックスのMookie Bettsが2人を除く1位票を集めてのやはり独走。そして、2位にはMike Trout

2018/11/13

Juan Sotoが新人王投票で2位

両リーグの新人王が発表になりました。

Juan Sotoの受賞を期待していましたが、結果は、ブレーブスのRonald Acunaが1位票を27票獲得したのに対して、Sotoはわずか2票と大差で敗れました。

打撃成績がほとんど互角だったにもかかわらずこのような大差がついた理由としては、守備の差(Acunaはセンターとして平均以上なのに対してSotoはレフトしか守れない)、そしてAcunaは地区優勝の原動力になったという点が挙げられるでしょう。ま、仕方ない。年齢も1つしか違わない2人には、これからもいいライバル関係で成長していってくれることを期待しています。

ア・リーグは大谷翔平が1位票を25票集めて受賞しました(リンク)。日本人として嬉しいです。



GG賞, SS賞は受賞なし

守備のGG賞、打撃のSS賞ともナショナルズからの受賞はありませんでした。両賞とも受賞なしというのは2011年以来。ふむ。