2015/04/30

4/29 Zimmermannの投打の活躍で大勝

W13-4@ATL (Season 9-13)
Zimmermann(W2-2) 7.0IP 3ER(4R) 8H 1BB 7K; 1/3 3RBI
Span 2/6 double HR(2) 2R 3RBI
Espinosa 4/5 2R 2RBI
Ramos 3/4 BB 2R RBI
Harper 2/4 double BB 3R
Uggla 1/4 BB 2R 2RBI

1回裏にFreddie Freemanの二塁打などで作られた1死2,3塁のピンチでA. J. Pierzynskiの打球がセンター前にポトリと落ちる間に2点を先制を許す。2回表に1点を返したものの、3回裏にはFreeman(またお前か!)にタイムリーを打たれ、3回終了では再び2点差を追いかける展開でした。

が、前日の大逆転劇の勢いは続いていました。

4回表、1死2塁からRyan Zimmermanのタイムリーでまず1点を返し、その後2死1,2塁となったところで、ブレーブスは昨日のヒーロー8番のDan Ugglaを敬遠し、投手のJordan Zimmermannとの勝負を選びました。結果的にはこれが勝負の分かれ目となりました。カウント3-2からファールで1球粘った後の7球目、内寄りの速球に対してバットを振りぬくと打球はセンター左へのシングル。3塁走者と2塁走者はもちろん、2死フルカウントだったことで投球とともにスタートを切っていた1塁走者のUgglaまでがホームインする走者一掃逆転打となりました。

マウンドのZimmermannは必ずしも快投とは言えず、この後、5回裏には併殺の間にさらに1点を失いましたが、都合7イニングを投げて、自責点3、7奪三振、1四球という内容の省エネ投球で7イニングを投げ切ってくれました。

ナショナルズ打線は、この後も着々と追加点を重ね、9回のDenard Spanの二夜連続となる2号3ランでトドメを刺しまいした。15安打で13得点。13得点は前日に続くハイスコア。これで打線が自信を取り戻してくれているといいのですが。

MVP: Jordan Zimmermann

2015/04/29

ロースター異動まとめ (2015年4月)

4/1 Kevin Frandsenをリリース
4/13 Werthが復帰、Matt den DekkerをAAAにオプション
4/14 Rafael Martinが初昇格、Xavier CedenoをDFA
4/15 StammenがDL入り、Taylor Jordanを招集
4/16 Felipe Riveroが初昇格、JordanをAAAにオプション
4/19 Span復帰、Michael TaylorをAAAにオプション
4/22 RiveroがDL入り、Matt Graceが初昇格
4/28 A.J. Coleが初昇格、MartinをAAAにオプション
4/29 Reed JohnsonがDL入り、ColeをAAAにオプション、Michael TaylorとSammy Solisを昇格(Solisは初昇格)

4/28 Ugglaの活躍で8点差を逆転勝利

W13-12@ATL (Season 8-13)
Cole(ND) 2.0IP 4ER(9R) 9H 1BB 1K
Treinen(W1-2) 2.0IP 1ER 2H 3BB 1K
Storen(SV) 1.0IP 0ER 1H
Uggla 3/5 triple HR(1) 2R 5RBI
Span 5/6 3double HR(1) 4R RBI
Lobaton 3/4 HR(1) BB 3R 3RBI

いやはや何からどう書いていいのか分からない壮絶なゲームとなりました。

先発はメジャーデビューのA.J. Cole。ライブ中継を見ながら書いた記事もご覧頂ければと思いますが、結果は惨憺たるものでした。チームが逆転してくれたことで負け投手を免れたことがさめてもの救い。本人の心理的ダメージが心配ですが、次の機会に向けてマイナーでしっかり頑張りましょう。

Coleが投げ終えた(2回終了)時点で1-9と8点のビハインド。3回表に1点を返したものの4回裏に1点取られて、4回終了時点でもやはり2-10と8点を追いかける展開でした。

が、それでも諦めなかった今日のナショナルズ。5回表、Jayson Werthの今日2本目の犠牲フライで1点を返した後、2死1,2塁からJose Lobatonが流し打ちでレフトスタンドへ運ぶ1号3ラン。6回表にはDenard Spanがやはり1号ソロを打ち、3点差まで詰めました。その裏に2番手として投げていたTanner Roarkがつかまり、1点を失ったものの、なお無死1,2塁のピンチで送られたMatt Thorntonが後続を断って望みをつなぎました。この6回終了時点で11-7の4点差となっていました。

ここから、今日の主役、Dan Ugglaの活躍が始まります。まずは7回表、2つの四球から作った2死2,3塁のチャンスで打席に入ると、カウント2ボールから外寄りのボールを叩いて右中間を深々と破る三塁打。続くReed Johnsonの二塁打で生還し、1点差まで詰め寄りました。そして、2点ビハインドとなって迎えた9回表。1死1,2塁。ブレーブスのクローザーJason Grilliに0-2と追い込まれましたが、3球目高めの速球を振りぬくと、打球はレフトスタンド中断まで届く逆転3ランショット!ナショナルズベンチはお祭り騒ぎになりました。今さら書くまでもありませんが、Ugglaは元ブレーブス。長期契約を結びながらあまりの不振に見限られ、昨季途中で解雇された選手。今季はマイナー契約からナショナルズのロースター入りを果たしましたが、依然として今季年俸の1200万ドル以上をブレーブスからもらっている身。打席に入るたびにアトランタのファンからブーイングを浴びていましたが、それも発奮材料になったんでしょうか。

1点リードの9回裏はDrew Storenが登板。今日も4安打とナショナルズには滅法強いFreddy Freemanもきっちり打ち取り、無失点でゲームセット。予想をはるかに上回る展開での逆転劇となりました。8点差の逆転は球団記録だそうです。

形はともあれ、連敗を6でストップ。この試合がシーズンのターニングポイントになるのではないかと期待します。

MVP: Dan Uggla

2015/04/28

A.J. Cole デビュー戦

A.J. Coleのデビュー戦をライブ観戦してみます。

Coleが対戦することとなったブレーブスの先発オーダーは次の通り。

RF Nick Markakis
SS Andrelton Simmons
1B Freddie Freeman
C A.J. Pierzynski
3B Alberto Callaspo
LF Kelly Johnson
2B Jace Peterson
CF Cameron Maybin
RHP Julio Teheran

1回表
1死2塁からBryce Harperのライトへのタイムリー二塁打で先制。
1-0 Nationals

1回裏
Markakis 初球は外へのボール。カウント2-1からセンター前シングル。
Simmons 初球を打ち上げ、ファーストファールフライ。
Freeman 初球を叩かれ、センター右へのシングル。ランナー1,3塁。
Pierzynski カウント1-1から変化球をいい当たりされるが、ライト正面。犠飛となり同点。
1-1 Tie
Callaspo のときワイルドピッチでランナーは2塁へ。カウント2-0から高めも甘く入ったところを痛打され、右中間へ。1-2と逆転される。
2-1 Braves
Johnson カウント1-2から低めのチェンジアップで空振り三振。

速球も90マイルそこそこ、コントロールは悲惨で甘く入ったところを痛打されるパターン。
この後、少しは落ち着くことができるでしょうか。

2回表
連打で無死1,2塁としながら、最後はColeが併殺打で無得点。

2回裏
Peterson カウント3-2からセンター前シングル。
Maybin やや詰まらせたがセカンドの頭を超えるシングルで1,2塁。
Teheran 1ボールの後、送りバントで、1死2,3塁。
Markakis 敬遠して1死満塁。
Simmons カウント1-1から高めのボールを叩いた打球は三遊間を抜ける2点タイムリー。これも捕手の構えは外低めが真ん中高めに入ったもの。
4-1 Braves
Freeman カウント0-2から真ん中への変化球を痛打されたが、かろうじてライトHarperの守備範囲。
Pierzynski 初球をレフト前に運ばれるシングル。2死満塁。
Callaspo カウント2-1から引っ掛けさせたファーストゴロだったが、ベースカバーのColeがトスをキャッチできず、2者生還。
6-1 Braves
Johnson カウント1-1からセンター右へのライナーでの二塁打。もう見てられない。ブルペンでは、今日先発の可能性もあったTanner Roarkがアップを始めた。
8-1 Braves 
Peterson 初球の高めのボールをきっちりセンター前に運ぶシングル。
9-1 Braves
Maybin カウント3-2からショートゴロ。

ようやく終わりました。。。

3回表
1死3塁からJayson Werthがセンターに犠飛。
9-2 Braves

3回裏
マウンドにはTanner Roark。

ということで、Coleのデビュー戦はおわりました。

Cole 2.0IP 4ER(9R) 9H 1BB 1K 18.00/5.00

非自責点が5ありますが、Cole自身の捕球ミスによるものですから、実質的には全て自責点。あまりにも悲惨なデビュー戦。まだ早かったか。もう一度マイナーでしっかり鍛えて出直しです。

と書いているうちに、Roarkはあっさり三者凡退で片付けました。最初からRoarkを先発させておけばよかったのに。。。

以上で、この記事は終了します。


4/27 底なし沼

L4-8@ATL (Season 7-13)
Fister(L1-1) 5.2IP 4ER(5R) 10H 2BB 3K
Uggla 1/2 triple R RBI
Espinosa 2/3 double BB R

1回裏に犠飛であっさり先制されると、Ryan Zimmermanのタイムリー二塁打で同点に追い付いたものの、4回裏にまた犠飛で勝ち越しを許してしまう、常に追いかける展開。それでも5回までは1-2と接戦でした。が、6回裏にDoug Fisterがつかまり、2ラン本塁打などで3点を献上。今のナショナルズに追いつく力はもう残っておらず、打線が3点を返す間に、ブルペンがずるずると3点を失い、完敗。ちなみにチームのヒット数5本に対してエラーは4つ記録。良いところが何もない試合でした。

6連敗の借金6。今日勝ったフィリーズにも置いていかれ、ついに地区単独最下位!てへ(笑

しかも、この試合の5回裏にはAndrelton Simmonsの殺人スライディングで三塁手のYunel Escobarが左手を負傷して途中退場。ただの裂傷のようですが、少なくとも1,2日は休む見通し。また、前回登板した試合での打席で詰まらされた際に右手親指を痛めたMax Scherzerが、予定されていた明日(火曜日)の登板を回避することが明らかとなりました。

底なし沼に沈んでいく気分です。

2015/04/27

4/26 5連敗で地区最下位

L2-6@MIA (Season 7-12)
Gio 5.0IP(L1-2) 6ER 10H 1BB 8K
Harper 1/4 HR(5) R RBI
Escobar 1/2 2BB

今日もまたひどい試合。マーリンズにまさかのスウィープを喫し、これで5連敗の借金5。フィリーズと地区最下位に並んでしまいました。これがどん底と信じたい。。。

序盤は2回表に出たBryce Harperの5号ソロで1点を先制し、Gio Gonzalezがまずまずの内容で3回まで無失点と、いちおうはナショナルズペースで進んでいました。

ところが、4回に大きく暗転。鍵は「内野安打」をめぐる運不運でした。まず表のナショナルズの攻撃。先頭打者のYunel Escobarが四球で歩いた後、続くJayson Werthの当たり損ねの三塁線へのゴロがぎりぎりのところで切れてファール。三塁手はあきらめており、フェアなら内野安打で無死1,2塁となっていたはずが、あと数メートルというところで何か(石?)に当たって方向が変わるアンラッキー。打ち直した結果はショートゴロ(進塁打)で、結局得点には結び付きませんでした。

その裏。先頭打者のGiancarlo Stantonに対して攻めのピッチングで追い込み、完全に詰まらせましたが、高いバウンドでGioの頭を超えるセカンド内野安打。続く打者を歩かせ無死1,2塁としながら、2者連続三振でこのままピンチ脱出かと思わせました。ところが、次の打者イチローの完全に引っ掛けた打球がまたもバウンドが高くセカンド内野安打。アンラッキー!と思いましたが、なんとランナーのStantonが本塁に向かって走っており、狭殺プレーに。ラッキー!!これでイニング終了のはずでした。ところが、ここでディフェンスに痛恨のミス。ファーストからの送球を受け取った捕手Wilson Ramosが追いかけ、追いかけ、追いかけ、Stantonの3塁への帰塁を許してしまいました。何故、サードのEscobarに投げなかったのか?エラーこそ付きませんが、大きな大きなクエスチョンマークが残るプレーでした。そして、案の定、続くAdeiny Hechavarriaに右中間を破る走者一掃の逆転トリプルを打たれ、試合は事実上決まりました。

自慢のローテーションなのに、1巡する間に一度も勝てないなんて。。。もちろん敗因は打線と守備です。なんとかしてください。

2015/04/26

My Top 10 Prospects 2015

もう4月も終わろうとしていますが、My Top 10 Prospects 2015年版です。

昨季までは「故障等がなく開幕からプレーできる見込み」という要件を課していましたが、Erick FeddeとTrea Turnerというトッププロスペクトを外すわけにもいかないので、今季はその要件は外しました。

①AAA以上に到達していない(☓ A.J. Cole, Felipe Rivero)と、②24歳未満(☓ Tony Renda, Jake Johansen)の要件は有効として選んでいます。

カッコ内は年齢と開幕時のレベル(現時点で配属されていない選手は予想)。

PITCHERS
Lucas Giolito, RHP (20, おそらく A+)
Reynaldo Lopez, RHP (21, A)
Joe Ross, RHP (21, AA)
Austin Voth, RHP (22, AA)
Erick Fedde, RHP (22, rehab)

HITTERS
Wilmer Difo, SS/2B (23, A+)
Drew Ward, 3B (20, A+)
Jakson Reetz, C (19, おそらくSS) 
Rafael Bautista, OF (22, A+)
Trea Turner, SS (21, AA)

この10人を中心にマイナーリーグもチェックしていきますが、どれだけ記事を書けるかはあまり自信がありません。。。ご容赦下さい。

All Time Nats 2015年4 月 ③Pitching

最後は投手編。

長くLivan Hernandezが君臨してきた先発投手の積み上げ系の記録についても、その多くでJordan Zimmermannがトップに立っています。球団史上初のノーヒッターも記録し、名実ともにこの時代のナショナルズを代表する投手となりました。2015年が現行契約の最終年。本当に最後の年となってしまうのでしょうか。防御率等の対象となる200投球回数に新たに到達したのはTanner Roarkのみでした

【主要成績トップ3】

◎勝利数
1. Jordan Zimmermann 57
2. Livan Hernandez 44
3. Stephen Strasburg 43

◎セーブ数
1. Chad Cordero 113
3. Rafael Soriano 75
2. Drew Storen 66

◎ホールド数
1. Tyler Clippard 150 
2. Sean Burnett 71
3. Drew Storen 67

◎奪三振数
1. Stephen Strasburg 746
2. Jordan Zimmermann 739
3. Gio Gonzalez 561

◎防御率(200イニング以上)
1. Tanner Roark 2.568
2. Tyler Clippard 2.677
3. Chad Cordero 2.775


4/25 Strasburgも止められず

L0-8@MIA (Season 7-11)
Strasburg(L1-2) 6.0IP 4ER 8H 2BB 6K
Escobar 2/4
Werth 2/4
Ramos  2/4

連敗ストップを託されてマウンドに送り出されたStephen  Strasburgでしたが、残念ながら期待に応えられませんでした。今日も、カーブ、チェンジアップは切れ味鋭く有効でしたが、問題は速球のコントロールと配球だったように思います。両軍無得点で迎えた4回裏、3本の長短打を集められて2点を失いましたが、打たれたのは全て速球でした。6回も然り。もちろん速球が主体になることは問題ではありませんが、力任せというかなんというか甘く入っては痛打されていたという印象。6回にも2失点し、4点ビハインドで降板という結果になりました。

それより問題なのは打線。安打はシングルばかり7本で、マーリンズ先発のTom Koehler以下の前に3塁さえ踏むことができず。情けない。

4連敗。開幕からの不振でMike Redmond監督の解任の噂さえ出ていたマーリンズに追いつかれてしまいました。借金4もシーズン最多。そして、絶好調で地区首位に立つメッツとの差は、なんと7.0ゲーム。このままでは2013年の再現になってしまいます・・・。

2015/04/25

4/24 負けパターンが戻ってきた

L2-3@MIA (Season 7-10)
Zimmermann(ND) 6.0IP 2ER 6H 4K
Roark(L0-2) 1.1IP 1ER 1H
Harper 2/2 1BB SF 2RBI

先発のJordan Zimmermannは快投とは言えないまでも単なるQSを上回るナイス・ピッチング。怖いGiancarlo Stantonにしても3打席きっちり抑えました。ところが、5回裏、2死走者なしから7番イチローの内野安打から始まり、投手Mat Latosのタイムリーを含む4連続シングルを打たれて2失点。他の5イニングで許した走者が2人だけだったことを思うと、あの5回裏、しかも2死からと思うと残念でなりません。

それでも、Zimmermannが降板した時点では2-2の同点。打線がしっかり援護してくれていれば十分勝てたはずですが、今日も打てませんでした。特にチャンスでは・・・。Bryce Harperだけはバントシングル、犠飛、ライト前タイムリー、四球と仕事をしましたが、ほかの打者は得点圏に走者を置いて10打数ノーヒットという惨状。

そしていつものように、ブルペンがこらえきれず。7回は簡単に三者凡退に抑えたTanner Roarkでしたが、8回裏に1死2塁とされたところで交代。Matt Graceは対戦した唯一の打者に不運にも高いバウンドの内野安打を打たれて1,3塁とされて交代。そして、Aaron BarrettがMartin Pradoにライト前にタイムリーを運ばれて、これが決勝点となりました。

開幕直後に負けが込んでいた時期とまったく同じ負けパターンのに戻ってきてしまいました。フェンウェイパーク以降、打線が目覚めたかと思いましたが、戻ってしまいましたね。。。これで3連敗。これ以上は負けられません。

All Time Nats 2015年4月 ②Hitting

打撃成績編。

Face of Franchiseとしてこれまで積み上げ系で独走してきたRyan Zimmerman でしたが、2014年はキャリアで最も少ない61試合の出場にとどまりました。一方で、チーム最多の154試合に出場したIan Desmondが存在感を増しています。ただし、Desmondは2015年が契約最終年。あと5年(2019年まで)契約を残しているZimmermanの地位は盤石と言っていいでしょう。打率等でのランク対象となる800打席に新たに到達したのはDenard SpanAnthony Rendonの2選手でした

【主要成績トップ3】

◎安打数
1. Ryan Zimmerman 1326
2. Ian Desmond 781
3. Cristian Guzman 581

◎本塁打数
1. Ryan Zimmerman 184
2. Ian Desmond 91
3. Adam LaRoche 82

◎打点数
1. Ryan Zimmerman 710
2. Ian Desmond 370
3. Adam LaRoche 269

◎盗塁数
1. Ian Desmond 109
2. Nyjer Morgan 58
3. Roger Bernadina 56

◎打率 (800打席以上)
1. Michael Morse .2937
2. Denard Span .2902
3. Ryan Zimmerman .2856

◎出塁率(800打席以上)
1. Nick Johnson .4157
2. Adam Dunn .3777
3. Josh Willingham .3771

◎長打率(800打席以上)
1. Adam Dunn .5326
2. Michael Morse .5144
3. Josh Willingham .4793


2015/04/24

All Time Nats 2015 年4月 ①Starters

恒例のAll Time Natsシリーズ。2015年シーズンの開幕直前に集計した、球団ワシントン移転後の10年間の通算成績です。

第1弾は各ポジションで最も多く先発した選手の集計。(明日、明後日と続く予定です。)

それ以前からのRyan Zimmerman(サード)、Danny Espinosa(セカンド)、Ian Desmond(ショート)に加え、2014年シーズン中に、Jordan Zimmermann(投手)、Adam LaRoche(ファースト)、Denard Span(センター)、Jayson Werth(ライト)の4ポジションも現役勢がトップに立ちました。Wilson Ramos(キャッチャー)とBryce Harper(レフト)が故障のために数字を伸ばせず、残念ながら現役勢が全ポジションを制覇することはできませんでした。LaRocheの退団により、当面、現役勢による全制覇の可能性はなくなっています。

以下、ポジションごとのトップ5(プラス主な現役選手)。

PITCHER
1. Jordan Zimmermann 145
2. John Lannan 134
3. Livan Hernandez 129
4. Stephen Strasburg 109
5. Gio Gonzalez 91

シーズンを通じてローテーションを守ったZimmermannが遂にトップに立ちました。チーム最多の34試合に先発したStrasburgがこのまましっかり投げていけば今季中にも2位に浮上します。GioがDetwilerを抜いて5位に。

CATCHER
1. Brian Schneider 336
2. Wilson Ramos 308
3. Jesus Flores 239
4. Wil Nieves 154
5. Ivan Rodriguez 136
8. Jose Lobaton 58 

開幕戦で負傷するなど今季もフルシーズン満足に戦えなかったRamos。87試合の先発にとどまり、2位に浮上するのがやっと。Schneiderまではあと28なので、さすがに今季中にはとらえてくれるでしょう。

FIRST BASEMAN
1. Adam LaRoche 469
2. Nick Johnson 395
3. Adam Dunn 217
4. Dmitri Young 153
5. Michael Morse 90
6. Tyler Moore 35
27. Ryan Zimmerman 1

ほぼフルシーズン健康に過ごして135 試合に先発したLaRocheが見事トップに立ち、退団していきました。今季からファーストにコンバートされるZimmermanが、しっかりと健康にプレーし続けていれば、(2019年まであと5シーズンあるので)いずれはLaRocheを抜けるはず。今季はまず5位にランクインすることを期待しましょう。

SECOND BASEMAN
1. Danny Espinosa 417
2. Jose Vidro 184
3. Ronnie Belliard 176 
4. Felipe Lopez 111 
5. Anthony Rendon 106 

数字を伸ばすと予想されたRendonでしたが、思ったよりも早くサードに定着することとなり、25試合の上積みで5位にとどまりました。むしろEspinosaが77試合に出場してトップを堅持。当分、Espinosaの首位は安泰のようです。

THIRD BASEMAN
1. Ryan Zimmerman 1128
2. Anthony Rendon 136
3. Vinny Castilla 135
4. Jerry Hairston 40 
5. Ronnie Belliard 27 

2014年シーズンはわずか23試合の先発に終わったZimmerman。今後大きく数字が伸びることはなさそうですが、これまでの10年で積み上げた数字は偉大。Zimmermanの不在の間にすっかりレギュラーを奪ったRendonが126試合に先発して一気に2位に浮上しましたが、Zimmermanとの差はフル出場を続けても6年以上かかります(笑)。

SHORT STOP 
1. Ian Desmond 734
2. Cristian Guzman 438
3. Felipe Lopez 181
4. Royce Clayton 83
5. Alberto Gonzalez 49
6. Danny Espinosa 45

昨季も154試合に先発したDesmondが独走態勢を確立。残りの8試合に先発したEspinosaでしたが、トップ5入り目前で足踏み。Desmondがどこまで数字を伸ばすことができるかが注目です。

LEFT FIELDER 
1. Josh Willingham 187
2. Bryce Harper 177
3. Alfonso Soriano 158
4. Ryan Church 124
5. Michael Morse 109
11. Tyler Moore 55
15. Ryan Zimmerman 30
17. Nate McLouth 18

故障があったりなんだかんだで82試合の出場に止まってしまったHarper。前年5位からランクを上げましたが、トップには届きませんでした。今季はライトにコンバートされましたが、チーム事情から10試合くらいはレフトで出るかもしれませんね。

CENTER FIELDER 
1. Denard Span 289
2. Nyjer Morgan 174
3. Lastings Milledge 139
4. Rick Ankiel 121 
5. Roger Bernadina 113
7. Bryce Harper 99

2年続けてレギュラーとしてセンターを守ったSpanがきっちりトップに立ちました。長年センターを固定できなかったナショナルズにとってはこの上ないグッド・ニュース。契約最終年となっている今季もしっかり守り切ってくれることを期待。

RIGHT FIELDER 
1. Jayson Werth 462
2. Austin Kearns 333
3. Jose Guillen 199
4. Elijah Dukes 127 
5. Michael Morse 102
7. Bryce Harper 64

開幕早々にトップに立ったWerth。最終的には137試合に先発。長期契約も折り返しとなり、守備力にやや衰えが見られてきたことからレフトへのコンバートされることになりました。

4/23 チャンスはあったが

L1-4 Cardinals (Season 7-9)
Scherzer(L1-2) 7.0IP 2ER 6H 4K
Span 1/3 BB RBI

Max ScherzerとMichael Wachaのマッチアップ。期待通りの投手戦が展開されました。ナショナルズのScherzerは立ち上がりの2球を続けざまにダブル、シングルと打たれて無死1,3塁のピンチを作り、自らのワイルドピッチで1点を失いまいましたが、その後は完全に立ち直り、2回から5回に許した走者はシングル安打の1人だけ。しかも、その1人も併殺で消す実に効率的なピッチングでした。

一方のWachaもさすがにいいボールを投げていましたが、付け入る隙というかナショナルズにとってはチャンスはありながら、ナショナルズ打線が攻めきれなかったという印象。初回、2回、4回といずれも先頭打者が出塁しながら無得点。5回にDanny Espinosaの二塁打を皮切りに、ディフェンスのミスもあって作った無死1,3塁からDenard Spanがライト前にタイムリーを打って同点としましたが、あの後、なお無死1,3塁で点が取れなかったことが致命傷となりました。簡単にセカンドフライを打ち上げたIan Desmond、空振り三振に倒れたBryce Harperの罪は重い。2人とも別の打席ではヒットを打っていただけに、空回り。せめて外野フライを打って、勝ち越しておかなければなりませんでした。

こうなるとどうしても流れはカージナルスへ。6回表、簡単に2死を取りながら、シングル、死球で1,2塁とされ、Matt Adamsにタイムリーをレフト前に流し打ちで運ばれ、結果的にはこれが決勝点。Scherzerは7回表もマウンドに上がり無失点に抑えた後、代打を出されて降板。負け投手となってしまいました。まだ82球でしたが、リードされている展開では致し方ない判断。これで4試合に先発して防御率1.26、なのに黒星が先行してしまいました。。。

少し心配なのがRyan Zimmermanの健康状態。フル出場し、守備ではいいプレーも見せていましたが、ベースランニングはかなりゆっくりでした。試合後、足の裏の筋を痛めていることが明らかになりました。大事に至らないといいのですが。。。故障者といえば、開幕からDL入りしているAnthony Rendonがいよいよマイナーリーグでの実戦出場を始めることになりました。まずは5イニング程度から徐々に増やしていくようで、復帰に向けた道筋が見えてきました。

カージナルスとのシリーズは1勝2敗で終了。明日からマイアミ、アトランタ、ニューヨーク(メッツ)と続くロード10連戦。特に最後のメッツは現在11連勝中と絶好調。Bartolo Colonが開幕から4連勝中(汗)。対戦するころにはちょっとスローダウンしているといいな(笑)

2015/04/23

4/22 若手ブルペン苦闘中

L5-7 Cardinals (Season 7-8)
Fister(ND) 6.0IP 4ER(5R) 7H 2BB 3K
Grace 1.0IP 0ER 1BB
Treinen(L0-2) 1.0IP 1ER 2H 2BB 2K
Martin 1.0IP 1ER 2H 3K

先発のDoug Fisterが序盤で大量失点。初回、2回と続けざまに本塁打を被弾して計3失点。3回にも2失点で計5失点。Ryan Zimmermanのタイムリーエラーもありましたが、それ以前にいい当たりを打たれ過ぎ。らしくもない四球も含め、かなり調子が悪かったように見えました。それでも、4、5回にもランナーを背負いながら失点は許さず、6回は三者凡退。試合を壊さなかったのはさすがというべきでしょうか。

序盤で5点のビハインドを追いかけることとなった打線でしたが、3回裏に反撃し、打者一巡の5得点で同点に追いつきました。1死から、Fister、Denard Span、Ian Desmondの3連続シングルで満塁とすると、Jayson Werthの犠飛でまず1点。これで2死となりましたが、Bryce Harperが歩いた後、Zimmermanが一二塁間への内野安打でもう1点。さらに続く満塁で、前夜のヒーローYunel Escobarがレフトのコーナーへ走者一掃の二塁打を打ち同点としました。これだけの集中打を見せ5点差を追いついたのだからナショナルズに流れが来ても良かったのですが、残念ながらそうはいきませんでした。4~6回はランナーを出すもののカージナルスの二塁手Kolten Wongの2度の好守に阻まれて得点ならず。7回以降は全く手が出せない感じのまま終わってしまいました。

Fisterの後を受け、7回には今日昇格してきたばかりのMatt Graceが登板。2死から右打者のMatt Holidayに四球を与えたものの、対戦した3人の左打者を完全に打ち取る上々のデビュー戦となりました。しかし、同点のまま迎えた8回、Blake TreinenがWongにタイムリー二塁打を打たれて勝ち越しを許すと、9回にはRafael MartinがMatt Adamsに右中間へ運ばれ2点差。Treinenは速球が走っていませんでした。スプリングトレーニングであれだけ良かったのに、どうしたんでしょう。同点で迎えた終盤にルーキー(Treinenは昨季ぎりぎりで卒業していますが)ばかり3人並べなければならないというのは苦しいチームのブルペン事情を表しているようですが、3人にとってはチャンス。この経験を経て、頼りになる投手に育ってくれることを期待したいですね。

2015/04/22

4/21 延長10回Escobarのサヨナラ弾

W2x-1(10) Cardinals (Season 7-7)
Gio(ND) 6.0IP 0ER 8H 4BB 4K
Storen(BS1) 1.0IP 1ER 2H 2K
Barrett(W2-0) 1.0IP 0ER 1H 1K
Escobar 1/5 HR(2) R RBI
Zimmerman 2/5 double
Harper 1/4 BB RBI

2012年のNLDSでの敗戦以来、苦手としているカージナルス。加えて今季のカージナルスは開幕から8勝3敗の好調。この3連戦をどう戦えるかが、シーズン序盤のナショナルズにとっては大事になりそうです。

その初戦。ナショナルズの先発はGio Gonzalez。調子は決して良くなく、6イニング毎回の計12人の出塁を許しながら何とかしのぐという内容でしたが、要所要所を締めて結果的には6イニングを無失点。なんと評価していいか悩むピッチングでした。2併殺を含め、今日はIan Desmondを含むバックもよく守りました。

とはいえ、ナショナルズ打線もカージナルス先発のLance Lynnを打ち崩すことはできませんでした。3回裏にBryce Harperのタイムリーで1点こそ奪ったものの、そのHarperが次打者Ryan Zimmermanの右中間のライナーで、2塁ベースを回っていたにもかかわらずきちんと2塁を踏み直してから1塁に帰塁しなかったとしてアウトになるというミスもありました。その他のイニングでも、2回裏は1死3塁でWilson Ramosが空振り三振、6回裏は1死1,3塁でYunel Escobarが4-6-3の併殺、7回裏は2死ながら1,3塁としてDesmondが空振り三振。そして9回裏は、2つの四球とエラーで1死満塁とサヨナラのチャンスをおぜん立てしてもらいながら、Desmondがまたも空振り三振に倒れ、Jayson Werthのいい当たりもセンターのJon Jayに好捕されてしまいました(それにしても今日のJayの守備はすごかった)。

7回は2番手Tanner Roark、8回はMatt Thorntonがそれぞれ1人ずつ走者を許しながらも得点を許さず、1-0のまま試合は9回表へ。マウンドにはクローザーのDrew Storenが上がりましたが、残念ながら今日は救援失敗となりました。先頭のMatt Carpenterにシングルを打たれたのを皮切りに、1死3塁からMatt Holidayにレフト前同点タイムリーを打たれ、今季5度目のセーブ機会で初の失敗。ま、そんなこともあります。

これで同点。9回裏は(上記のとおり)チャンスを作りながら得点できず、嫌な流れかと思いましたが、10回表はAaron Barrettが何事もなかったかのようにきっちり無失点に抑え、そして10回裏。Harper、Zimmermanが倒れて2アウトとなった後、Carlos VillanuevaがEscobarに投じた初球、真ん中高めの速球を叩くと、打球はレフトのブルペンに飛び込む文句なしのサヨナラ弾となりました。

終わり方はあっけないものでしたが、振り返ってみれば苦しい試合でした。何とか勝ち切って、これで5割復帰。勢いに乗って明日も取りましょう。

MVP: Yunel Escobar

2015/04/21

Prospect Profile #17: Michael Taylor

[2015年4月更新終了, 2014年7月オリジナル]

全体第17回はつい先日のFutures Game 2014に出場したMichael Taylor外野手です。


ちなみに、フィリーズ⇒アスレティックス⇒ホワイトソックスと渡り歩いている元トッププロスペクトと同じ名前で同じ外野手なのでよく間違えられますが、こちらはMichael A. Taylorで、あちらはMichael D. Taylor。年齢は6歳違います。(2014年7月オリジナル時)

[Player Data]
Name: Michael A. Taylor
Position: OF
Born: March 26, 1991
Birthplace: Fort Lauderdale, FL
School: Westminster Academy (FL)
Height: 6-3
Weight: 210
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2009-6
Acquired: Draft
BA Organization Rank:10(2012)⇒12(2013)⇒6(2014)  ⇒3(2015)
BA Overall Rank: 32(2015)

[Scouting Report]
長らく運動能力は高いもののそれをベースボールスキルに転換できていない典型的な粗削りの選手扱いだったが、2013年以降は攻守で安定した成績を残し、プロスペクの地位を確立。特に評価が高いのが守備力。俊足を活かした守備範囲の広さに加え、強肩で、BAでは傘下の外野手で最高の守備力と評価されている。打撃の評価も高い。体格はそれほど大きくないものの、スイングスピードが早く、かなり早い時期から「彼の打球音が違う」と言われてきた。パワーもアベレージも期待できる。問題は三振が多いこと。

[Background]
2009年ドラフト(1位はStephen Strasburg)の6順目で入団。入団時のポジションはショートで、デビューした2010年には内野の4ポジションを試されたがエラーを連発、打撃でもGCL(Rk)で打率2割に満たないという散々な結果となった。

ところが、2011年の開幕前に外野手に転向させられると、持ち前の運動能力の高さを活かした守備力を高く評価されるようになるとともに、打撃でも進歩を見せ、Hagerstown(A)で13本塁打と長打力を見せる。この結果、オフのBAランキングでは(Gio Gonzalezのトレード等で上位選手が軒並み抜けた結果とはいえ)トップ10入り。

2012年はPotomac(A+)に挑戦となったが、外野フェンスに激突したことによる足の故障もあって成績が伸びず、足踏みの1年となった。

A+に再挑戦となった2013年。きっちりと修正し、OPSで自己ベストとなる.767を記録するとともに、51盗塁は同僚のBilly Burns(そのオフにアスレティックスにトレード)に次ぐリーグ2位。再び評価を上げることに成功し、12月、ルール5ドラフトを前に40人ロースター入りを果たす。

2014年。初めてメジャーのスプリングトレーニングでは力負けした感もあったが、AAで迎えたシーズンは開幕から絶好調。本塁打、盗塁の両部門でリーグ上位に入る成績を残すと、夏にはEastern LeagueのオールスターとともにMLBオールスターの前座として開催されるFutures Gameにもナショナルズの代表として選出され、1番センターとして先発出場(3打数1安打)。8月上旬にSyracuse(AAA)に昇格するまでの98試合で.313/.396/.539、22本塁打の好成績。三振は130個と相変わらず多かったものの、四球もきちんと選んだ。

AAA昇格から4試合連続で安打を記録したところで、メジャーからお呼びがかかり、8月12日にメジャーデビュー。第1打席にセンター前に弾き返す初安打を記録すると、6回の第3打席ではライトフェンスを越える流し打ちでの見事な初本塁打。その後1度はAAAに戻されたが、9月に再昇格。メジャーでの打撃成績は43打席で.205/.279/.359だったが、守備も高く評価され、Denard Spanの後釜として期待される一番手の地位を確立。傘下のトッププロスペクト野手となる。

2015年は、スプリングトレーニングでしっかり成績を残し、Spanが故障離脱・開幕DLとなったのを受けて開幕戦で1番センターを務める。Spanの復帰までの12試合全ての試合でセンターとしてフル出場し、(守備での不安定さを見せながらも)打撃では.271 /.314/ .500の好成績。時に見せる長打力は大きな魅力。

[Comment]
私の直感などどこへやら、2014年シーズンに見事にブレイク。前を走っていたはずのBrian Goodwinを抜き去り、完全に置き去りにしました。残る課題は三振数を減らすことと守備の安定感を高めること。心置きなくSpanをFAとして送り出せるような選手になるまであと一息。2016年以降のセンターのレギュラーとして期待しています。(2015年4月)

2011年シーズンが終わった頃から一部で妙に評価されていましたが、実は個人的にはあまり買っていませんでした。が、運動能力が高い選手がスキルを身につけつつあるということで、俄然楽しみになってきました。AAAで伸び悩んでいる元ドラ1のBrian Goodwinを追い抜くほどに評価されるかどうか。ここまで来たら私の直感を思い切り裏切ってください(笑)。(2014年7月)

2015/04/20

4/19 Strasburgのチェンジアップ

W4-1 Phillies (Season 6-7)
Strasburg(W1-1) 7.1IP 1ER 5H 2BB 7K
Thornton(HD4) 0.2IP 0ER 1K
Storen(SV4) 1.0IP 0ER 2H
Span 1/5 R
Desmond 2/4 double BB 2R RBI
Zimmerman 2/4 double 2RBI

スプリングトレーニング中に何度か小さな故障を繰り返し、やや調整遅れで開幕したStephen Strasburg。これまでの2試合はいずれも6回途中で降板という不本意なピッチングとなってきましたが、3戦目となったこの日は快投。初回から4回まではわずか32球でパーフェクト・ピッチング。5回表2死から初安打を許しましたが、7回までは失点を許しませんでした。8回表に連打で1点を失い降板することになりましたが、素晴らしいパフォーマンスにスタンディング・オベーションで見送られました。速球とカーブも良かったようですが、今日は何と言ってもチェンジアップ。奪った7つの三振のうち5つがチェンジアップでの空振り三振。素晴らしかった。

打線は序盤、フィリーズ先発のDavid Buchananに対してランナーを出しながらもなかなか得点できませんでしたが、5回裏2死からの攻撃で3点を先制しました。2死走者なしから、今日から復帰の1番センター Denard Spanがライト前シングルで出塁すると、続くIan Desmond(今日はノーエラー)のレフト線への二塁打で一挙に生還してまず1点。続くJayson Werthがゴロで二遊間を抜くタイムリーを打って2点目(本塁への送球の間にWerthは2塁へ)。Bryce Harperが敬遠された後、Ryan Zimmermanがライト線に落ちるダブルを打って3点目。実に見事な攻撃でした。Zimmermanはこの後7回にもタイムリーを打って、チームトップの11打点。打率こそ2割を切っていますが、主軸として十分な仕事をしてくれています。

8回1死1塁でマウンドに送られた2番手Matt Thorntonがきっちり2人をアウトにすると、9回はクローザーのDrew Storen。2本のシングルを打たれましたが、最後はChase Utleyを投ゴロに打ち取ってゲームセット。

フィリーズとの4連戦を3勝1敗で終えて借金は残り1。休養日を挟んで、次はカージナルスを迎え討ちます。

MVP: Stephen Strasburg 

2015/04/19

4/18 Desmondの守備は危険領域

L3-5 Phillies (Season 5-7)
Zimmermann(L1-2) 6.1IP 2ER(4R) 4H 4BB 3K
Harper 2/3 HR(4) BB R RBI
Desmond 3/5 E(8)

今日も3安打して5試合連続安打。シーズン打率.298、出塁率.353と2番打者としては十分な結果を残しているIan Desmond。三振数も抑えており、打撃は好調といって差し支えない水準を維持しています。しかし、ショート守備は絶不調。今日も、3回表先頭打者の何でもない(しかも打ったのが相手投手ということで焦る必要も全くなかった)ショートゴロを捕球しそこね、チーム12試合目で8つ目のエラー(シーズン100個を上回るペース)。もちろんメジャー独走。というか、30球団中の20球団はチームとしてのエラー数が8つ以下だったりします・・・。さらに同じイニングに、エラーには記録されなかったものの、悠々と4-6-3の併殺をとれたはずのプレーの中で一塁への送球のためにボールを持ち帰るところで落球・・・。絶不調なんてレベルではなく、もはやメンタル的な問題としか思えない危険な状態に達しているように見えます。もっとも本人はファンの声援に応えて頑張って行きたいとコメントしており、またAnthony RendonとYunel Escobar(とりあえずDL入りは免れた模様ですが)が離脱している中で、そして打撃の好調さを考慮すると今直ぐ外すという選択肢はありませんが、それにしても何らか手を打つ必要があるのではないかと思い始めました。

Desmondの守備に足を引っ張られたとはいえ、先発のJordan Zimmermannもぴりっとしませんでした。Desmondのエラー絡みで2点を失い逆転された3回はともかく、味方が同点に追いついてくれた直後の5回表に2死走者なしから四球、盗塁、シングルで勝ち越しを許すと、再度Bryce Harperの4号ソロで同点に追いついてもらったにも関わらず、7回表の先頭打者に四球を与え、盗塁とライトへの飛球で1死3塁のピンチを作って降板してしまいました(結局、Matt Thontonが打たせたファーストゴロの間にホームインを許し、負け投手となりました)。もうちょっと粘って欲しかったですね。

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ところで、DL入りしているDenard Spanですが、マイナーでのリハビリ出場を終え、チームに合流しています。おそらく日曜日にもアクティベイトされ、当然1番センターとして起用される見込み。そうすると、ここまでの全試合全イニングでセンターを守り、守備では苦労しているものの、 .271/.314/.500と打撃成績をしっかり残しているMichael Taylorの処遇が気になります。

2015/04/18

4/17 Scherzer ナショナルズでの1勝目

W7-2 Phillies (Season 5-6)
Scherzer(W1-1) 8.0IP 1ER 4H 9K
Rivero 1.0IP 1ER 3H 2K
Harper 1/2 HR(3) 2BB 2R 3RBI
Desmond 3/4 HBP 2R E(7)
Espinosa 1/3 HR(2) BB R RBI
Zimmerman 1/4 double R 2RBI

Max Scherzerが3度目の先発でナショナルズでの1勝目を記録しました。オフに超大型契約で加入し開幕徒手にも指名されましたが、その開幕戦は味方のエラーに足を引っ張られて自責点0ながら負け投手。前回登板も勝ち投手の権利を持って降板しながらブルペンが打たれて勝ち負け付かずでしたが、今日は8回まで1人で投げ切って6点のリードを持って降板。文句なしの勝ち投手となりました。

初回は2本のシングルを打たれ、3回には先頭打者に三塁打を打たれた後、内野ゴロの間に1点を失うなど必ずしも完璧な投球というわけではありませんでした。5回にもシングルを打たれましたが、直後にフィリーズが試みた送りバントをRyan Zimmermanのこの守備で阻止してもらうと、以降、尻上がりに調子を上げてフィリーズ打線を圧倒。8回を終えて降板するまでに許した走者はIan Desmondのエラーによる1人だけという見事な投球でした。9奪三振もさることながら、無四球でちょうど100球で8回を投げ切ったという効率的な内容が素晴らしかった。

打線も今日はしっかり援護。まず、1回裏にヒットと死球の2人の走者を置いてBryce Harperが3号3ランショットをセンター右へ打ち込み先制。4回裏にDanny Espinosaが同じセンター右へソロ本塁打。7回裏には前日に続き、2人の走者を置いてZimmermanがライト線へ2点タイムリーを打つなどで3点を追加してダメ押し。引き続き、打線はつながっています。

そういえばEspinosa。結局開幕後は対右投手では左打席に入っているのですが、ここまではしっかり結果を残し、いつのまにかDan Ugglaからセカンドのレギュラーの座を奪い返しています。ただし、開幕からサードを守ってきたYunel Escobarが今日の試合の4回裏の走塁で足を痛めて途中退場したため、5回からはEspinosaがサードに回り、Ugglaがセカンドに入りました。打撃も好調で1番打者として打線を引っ張っていたEscobarが離脱するとなると痛い。明日の診断結果が待たれます。

そして、7-1とリードして迎えた9回表のマウンドには、Felipe Riveroが送られました。緊張で足が震えたというRiveroの初登板は、3安打を集められて1点こそ失いましたが、2三振を奪う内容でした。

これで3連勝。もっとです!

MVP: Max Scherzer

2015/04/17

4/16 ようやく理想的な形での勝利

W5-2 Phillies (Season 4-6)
Fister(W1-0) 6.2IP 1ER(2R) 4H 4BB 4K
Thornton(HD3) 0.1IP 0ER
Barrett(HD1) 1.0IP 0ER 1K
Storen(SV3) 1.0IP 0ER 1H 1K
Escobar 1/4 HR(1) R RBI
Taylor 1/2 HR(2) BB R RBI E(1)
Zimmerman 1/4 double 2RBI

開幕から10試合目。ようやく理想的な形で勝つことができました。

初回先頭打者のYunel Escobarがフィリーズ先発のCole Hamelsの初球を左中間スタンドに弾き返して先制。

先発のDoug Fisterは、3回はライトBryce Harperの、4回はセンターMichael Taylorの、それぞれミスもあって2点を失い逆転を許しましたが、いつもの通りのテンポの良いピッチングで大量失点する気配はありませんでした。

Hamelsの前にEscobarのホームラン以降沈黙していた打線でしたが、4回裏2死2塁(ランナーは四球で出塁し、ボークで2塁に進んだHarper)でWilson Ramosがどん詰まりながらもレフト・センター・ショートのちょうど真ん中に落ちるタイムリーを放ってまず同点。5回裏にはTaylorが高めの速球を強振してレフトのブルペンへ文句なしのソロで勝ち越しに成功すると、6回裏には無死1,2塁からRyan Zimmermanがライト線への2点タイムリー二塁打を打って、リードを3点と広げることに成功。打線には、ボストンでのいい流れが続いているようです。

スイスイと来たFisterでしたが、7回表2死走者無しから、シングルを打たれた後、2者連続で歩かせて満塁としたところで交代となりました。もっとも、四球は2つとも主審にずいぶん嫌われた結果という感じなので、決して制球を乱したわけではありませんでした。

ともかく、この2死満塁のピンチでマウンドに呼ばれたのは左腕のMatt Thornton。左打者のChase Utleyと対戦し、カウント1-2と追い込み、最後は外の速球で合わせただけのセンターライナーに打ち取りました。今季ここまでの負けパターンはあのシーンで出てきたブルペン投手が打たれるというものでしたから、たった1人との対戦でしたが、あのThorntonのピッチングこそが今日の試合のハイライトだと思います。

8回はAaron Barrett(休養は十分のはずでしたがBlake Treinenは呼ばれなかった)が簡単に三者凡退に終えると、9回はDrew Storenがマウンドへ。先頭打者のRyan Howardにこそシングルを打たれましたが、次打者を三振の後、最後はショートゴロ併殺でゲームセット。

毎試合こういう展開なら楽なんですけどねぇ・・・。

MVP: Matt Thornton

2015/04/16

4/15 打線が機能して快勝(Martinデビュー)

W10-5@BOS (Season 3-6)
Gio(W1-1) 6.0IP 4ER(5R) 6H 2BB 6K
Martin 2.0IP 0ER 1H 5K
Ramos 2/5 double 2R 3RBI
Moore 2/5 HR(1) R 2RBI
Taylor 2/4 double RBI
Harper 2/4 double BB 2R RBI
Desmond 1/4 HR(1) BB R RBI

先発全員の計12安打、10得点はいずれも今季最多。3回表には打者一巡で6得点とつながりも見せました。Jayson WerthとTyler Mooreはそれぞれ今季初安打を(Mooreは初本塁打も)記録。Ian Desmondにも今季1号。Ryan Zimmermanがタイムリー三塁打を打てば、Bryce Harper、Wilson Ramos(満塁からの走者一掃)、Michael Taylorはそれぞれタイムリー二塁打。打線はようやくお目覚めのようです。これだけ打ってくれれば、先発のGio Gonzalezが必ずしも好調とは言えなくても6回までリードを保って投げ切ることができました。

(Photo by Maddie Meyer/Getty Images)
ですが、今日のヒーローは、2番手で登板したRafael Martinにしたいと思います。メジャーデビューのご祝儀も兼ねてという側面もありますが、内容自体、見事でした。7回裏の頭からマウンドに上がると、最初の打者Mookie Bettsを外野フライに打ち取り、シングルを1本打たれた後、2者連続三振、8回裏にも続投すると今度は3者連続三振で圧倒しました。実は、最初のBettsのアウトは平凡なライトフライかと思われた打球をセンターのTaylorが深追いしてキャッチしたもので、結果的にはアウトになりましたが危ないシーンでした。Taylorは2回裏にフライボールを見失って三塁打にしてしまっており、サードのYunel Escobarも悪送球を記録するなど、相変わらず守備は全く落ち着かないのですが、ボールをインプレーにしなければエラーはないわけです(笑)。Martinがそこまで考えたとは思いませんが、結果的に綻びが生じる可能性を消したという意味でもあの連続三振は価値がありました。

またしても、なんとかスウィープを免れるという体たらく。明日からはホームに戻り、地区最下位で並ぶフィリーズを迎えての4連戦。今度こそ力の差を見せつけましょう!

MVP: Rafael Martin

2015/04/15

4/14 少年野球か!?

L7-8@BOS (Season 2-6)
Strasburg(ND) 5.1IP 5ER 10H 5K
Treinen(BS2, L0-1) 1.2IP 0ER(1R) 1H 2E
Desmond 3/4 double R 2RBI E(6)
Taylor 2/4 triple 3RBI

調子を落としたMichael Taylorを9番に下げ、1番にYunel Escobarを入れるなど打線をいじったナショナルズ打線。今季初のチーム2ケタ安打。5回には4本の長短打を集める打者一順の猛攻で6点を奪うなど、ようやく仕事をしました。先発のStephen Strasburgは10安打5失点という不本意な内容で前回と全く同じ5回1/3での降板となりましたが、それでも降板時には7-5と2点のリードを保っていました。6回途中から2番手で起用されたCraig Stammen、2死1,2塁で打者David Ortizに対して投入されたMatt Thorntonもしっかり仕事をし、7回裏を迎えた時点でも同じスコア。今日こそは勝てるかと思われました。

しかし、7回裏にまたしても同じパターンで逆転されてしまいました。しかも、特に今日の展開は「少年野球か!?」と突っ込みたくなるほどのひどいものでした。

前のイニングから続投のThorntonが先頭打者のHanley Ramirezに打たせたのは、ルーティンのショートゴロでしたが、これをIan Desmondが弾くエラー。今季8試合で6個目。いい加減にしてください。続くShane Victorinoに死球を与えて無死1,2塁。Mike Napoliはライトフライに打ち取りましたが、2塁ランナーの進塁を許し、1死1,3塁としたところでThorntonは降板となりました。後を託されたのは、前回登板で失敗したBlake Treinen。力が入ったか、初球をAllen Craigにぶつけてしまい1死満塁。とはいえ、続く打者Ryan Haniganは初球を振って完全にどん詰まりのピッチャーゴロ。1-2-3の併殺でピンチを脱出したはず、の打球でした。ところが、これをTreinenが捕球ミス。さらに拾いなおして焦って投げたボールはとんでもない悪送球でワンバウンドでスタンドイン。2失点で同点に追いつかれてしまいました。そして続くBrock Holtのショートゴロの間に3塁走者の生還を許し、結果的にはこれが決勝点となりました。走者Craigは別に足が速いわけでもなく、きっちり処理していればホームでアウトにできた可能性は十分あったはずの打球でしたが、Desmondが前に出ることを躊躇して待って捕った挙句、ボールを握り直していては間に合いません。何のための前進守備なんだ!?記録は普通にショートゴロを一塁でアウトにしたことになっていますが、あのDesmondのプレーこそが少年野球みたいだなという印象を最も強く残しました(あきれ顔)。

残った結果は、被安打0!、与四球0!、与死球2、エラー3、失点3(自責点0)。なんなんですかね、これは。。。

この後、ナショナルズが出したランナーはシングルの1人だけ。9回表1死からRyan Zimmermannがレフトポールのはるか上を行く大ファールを打ちましたがファールはファール(笑)。

そろそろ、まずいんじゃないかという気がしてきました。

2015/04/14

4/13 Betts, 拙守, 貧打→惨敗

L4-9@BOS (Season 2-5)
Zimmermann(L1-1) 2.1IP 7ER(8R) 9H 1BB
Zimmerman 1/3 HR(2) BB 2R RBI
Espinosa 1/3 HR(1) R 2RBI

レッドソックスのホーム開幕戦(ちなみに、私がPedro Martinezが投げる開幕戦を観たのは2002年のこと。もう13年も前なんですね…。)。フェンウェイパークでの試合を久しぶりにゆっくり観戦しようと、午前4時に起きて試合開始から観はじめました。が、ナショナルズにとっては悲惨この上ない試合。4回途中で再び布団にもぐり込んでしまいました。

まずはレッドソックスの21歳、Mookei Bettsにやられました。1回表1死からYunel Escobarがライト前へのブループシングルで出塁すると、続くBryce Harperが内への速球をうまくさばきライトへのライナー。フェンスを越えてブルペンに飛び込む先制2ランとなるはずでしたが、ライトのMettsが下がりながら見事にキャッチし、結局得点ならず。その裏、今度は先頭打者として四球で出塁すると、1死後、二盗を成功させたのみならず「その足で」対David Ortizシフトでがら空きだった三塁を陥れ、地元ファンを熱狂の渦に巻き込むとともに、ナショナルズ先発Jordan Zimmermannの調子も完全に崩しました。

それでも実力のあるZimmermannが3回途中でこんなにヒットを打たれ、失点するはずがありません。足を引っ張ったのはまたしても守備でした。エラーと記録されたのは、2回裏のIan Desmondの送球ミス(7試合で5個目)だけでしたが、そのほかにも、今日から復帰のJayson Werthがレフトへのライナーの目測を誤ったもの、併殺を取れたはずの二ゴロをDanny Espinosaがお手玉して二塁アウトだけとなったもの(以上1回裏)、センターのMichael Taylorがなんでもない飛球を太陽に入れてしまってシングルにしたもの、TaylorとライトのHarperがどちらも取れた飛球をお見合いして落としたもの、Desmondに任せればよい三遊間のゴロをサードEscobarが深追いして視界を塞いだ結果、Desmondがお手玉したもの(以上3回裏)と、序盤だけでこれだけあれば試合になりません。

3回を終えて0-8。今のナショナルズ打線に跳ね返す力があるはずがありません。4番レフトで出場したWerthも、第1打席空振り三振、第2打席6-4-3の併殺、第3打席当たり損ないの捕ゴロと起爆剤となることはできず。Ryan ZimmermanとEspinosaがそれぞれソロ本塁打を放つなどで4点を返しはしましたが、チームでわずか4安打。今季チーム打率は.185まで低下。もちろん30球団最低。

ダメなところが全部出た感じの今季最悪の試合。目を覚ませ、と言いたいですね。

2015/04/13

4/12 形はともあれスウィープ阻止

W4-3(10)@PHI (Season 2-4)
Scherzer(ND) 6.0IP 1ER 6H 2BB 8K
Cedeno(BS2) 1.0IP 1ER 2H 1K
Barrett(W1-0) 1.0IP 0ER 2K
Storen(SV2) 1.0IP 1ER 1H 2BB 1K
Escobar 2/4 double BB R
Harper 1/5 HR(2) R RBI
Robinson 3/5 double R
Ramos 1/4 SF 2RBI

フィリーズ3連戦スウィープを免れ、連敗を3でストップしました。とはいえ、今日も同じような展開での薄氷の勝利。

初回にBryce Harperのレフトへの2号ソロで先制し、4回にはWilson Ramosの犠飛で1点を追加。先発のMax Scherzerは、5回に相手投手を歩かせたことをきっかけに失点したことは頂けないものの、6回1失点、8奪三振と好投し、勝ち投手の権利を持って降板。しかし、7回に代わったXavier Cedenoが最初の打者、代打Darin Rufにあっさりとレフトスタンドまで運ばれて同点とされ、Scherzerの白星はなくなりました。

この後、ナショナルズ打線も点を取れないものの、8回をCraig Stammen(3連投)、9回をAaron Barrettが1人の走者も出さずに乗り切り、連日の延長戦に突入。迎えた10回表、先頭のYunel Escobarがライト線への二塁打で出塁すると、Harperのファーストゴロで3塁へ。ここで、打者Ryan Zimmermanに対してフィリーズは投手を代えましたが、これが裏目。Justin De Fratusの初球はショートバウンドのワイルドピッチ。これで労せずしてナショナルズが勝ち越しました。しかし、結果的に勝負を分けたのは、その後2死走者なしとなってからのClint Robinsonの二塁打と、それに続くRamosのタイムリーでした(Robinsonの打球はあとほんの少しでフェンスを越える惜しい打球でした。2度目の先発機会を与えられたこの試合では、この二塁打を含む3安打。Jayson Werthの復帰を前に生き残りに向けて強烈なアピールです。)。

2点リードで迎えた10回裏のマウンドには休養十分のクローザーDrew Storenが上がりましたが、簡単には行きませんでした。最初の2人を四球で歩かせたことをきっかけに2死1,3塁とされると、前日サヨナラ打のOdubel Herreraの打球は当たり損ないながらサード内野安打となり、1点差。なお、2死1,2塁でCesar Hernandezが打った打球は一二塁間を抜ける同点タイムリーかと思われましたが、これをファーストのZimmermanがダイビングキャッチ!ベースカバーのStorenにきっちり投げて、ゲームセットとなりました。映像を見ると分かりますが、打球が走者と重なっていたため見た目以上に難しいプレー。一塁手Zimmermanの評価が急上昇中です。

MVP: Ryan Zimmerman

2015/04/12

4/11 連夜の終盤逆転負け

L2-3x(10)@PHI (Season 1-4)
Fister(ND) 6.1IP 0ER 6H 1BB 1K 
Treinen(BS1) 1.0IP 2ER 4H 1K
Roark(L0-1) 0.1IP 1ER 2H 
Ramos 1/4 HR(1) R RBI
Escobar 2/5  
Robinson(PH) 1/1 RBI 

うむむむ。前日に続く終盤での逆転負け。

7回裏1死からGio Gonzalezが崩れた前日の記憶が鮮明な中、今日は同じ7回裏1死でライト前にポテンヒットを打たれたところで、やはりここまで無失点だったDoug Fisterは降板させました。リリーフのMatt Thorntonが後続を断ってこの回を無失点で終えたところまでは、計算通りでした。さらに直後の8回表に1点を追加して2-0とリードしたことで、今日は大丈夫だろうと思っていました。

しかし・・・・迎えた8回裏、セットアッパーとしての地位を固めたかに思われていたBlake Treinenが1死からまさかの4連打で追いつかれてしまいました。ただ、2点目は、1死2塁の場面で飛んだ二遊間のゴロをショートに任せればいいのに手を出したDanny Espinosaがグラブに当てて弾いてしまいヒットになったもの。あれをきちんと処理してくれていれば、とはどうしても思ってしまいますが、それにしてもTreinenの速球が走ってなかったのも事実。まだブルペン投手としての経験が浅い中で、連投となった影響かもしれません。。。

それでもまだ同点なわけですが、貧打に苦しむ今のナショナルズには苦しすぎる展開。10回表、1死から四球で出たMichael Taylorが盗塁を決めて2塁に進み、続くYunel Escobarがレフト前にシングルを打ちましたが、(弱肩で知られる)Ben RevereにTaylorが本塁で刺されてしまいました。こうなると自然な流れとして、その裏、同じ1死2塁からOdubel Herreraにメジャー初安打となるライト線への二塁打を打たれてサヨナラ負け。はいはい。

先発のFisterは7回途中まで無失点。相手の拙攻に助けられた面もありましたが、フィールディングでも魅せ、らしいといえばらしい内容の好投でした。これでローテーション投手が1周りしたわけですが、5人で計31回2/3を投げて自責点7。つまり防御率1.99。それなのに1勝4敗って・・・。

明日はMax Scherzer。3連敗だけはなんとしても阻止してください!

2015/04/11

テキトーなシーズン予想 2015 !

既に開幕してしまいましたが、今年もやります恒例のシーズン予想。昨シーズンは地区優勝・ポストシーズン進出チームで驚異の正解率となりましたが、今年はチームの予想のほうを当てたいと思います。

ご笑納ください。

1. 最初にデビューするルーキーはFelipe Rivero
開幕ブルペン入りしたXavier Cedenoでしたが、4月中に3度も打ち込まれDFAされることに(ただし、全体で最初にDFAされるのはJayson Werthの復帰にともなうReed Johnson)。代わって呼ばれることになるのがFelipe Rivero。この後、Matt GraceMatt Skoleも9月を待たずにメジャーデビューを果たす。

2. Desmondがサイクル安打
5月17日のサンディエゴでのパドレス戦でIan Desmondがサイクル安打を記録。これを含めオールスター前は打撃好調でチームを引っ張り15本塁打に到達。後半戦はやや減速するものの、5年連続の20本塁打以上を記録。ただし、盗塁ペースは落ち、20盗塁に届かず。三振もリーグ最多争い。

3. 三塁手としての最多出場はEscobar
開幕から出遅れたAnthony Rendon。5月末にようやく復帰するもやや精彩を欠き、結果的にはDL入りを繰り返す。最終的にはYunel Escobarが86試合、Rendonが60試合に先発出場。残りはSkole。Escobarは二塁手としての出場も含め、(数字はともかくとして)シーズンを通じてチームに貢献。えっ?Danny Espinosa

4. オールスターにStrasburg、Zimmermann、Ramos、Desmond
前半戦の活躍でDesmondがファン投票での選出。やはり前半戦にチームを引っ張ったWilson Ramosが監督推薦で選出され、投手としてStephen StrasburgJordan Zimmermannが選ばれる。Strasburgは先発投手を務める。

5. ラッグディールトレードでSteve PearceとTommy Hunterを獲得
早々に優勝争いから脱落したオリオールズからSteve Pearce外野手とTommy Hunter投手(あるいはBrian Matusz、いやもしかするとDarren O’Dayかも)をトレード獲得。とにかく、何故かこれまでにトレード・パートナーとなったことのないオリオールズと初のトレードが成立。

6. ホールド王はBlake Treinen
セーブ王はDrew Storenで決定。異論の余地なし。問題はTyler Clippardなき後の8回を誰が投げるか。開幕当初はMatt Thorntonが起用されることもあるが、次第にBlake Treinenが存在感を増し、シーズン30ホールドを記録。2位はThornton。ちなみにClippardはアスレティックスのクローザーとしてシーズン39セーブ。

7. Michael Taylorが新人王投票で2位
開幕センターを任されたMichael Taylor。開幕から打ちまくるが、4月末にDenard Spanが復帰したところでいったん控えに下がる。しかしながら外野陣に故障が頻発し、結果的には120試合に出場。打率は低く、三振も多いものの、20本塁打、20盗塁を記録し、新人王投票でも2位に入る。ナ・リーグ新人王はDバックスのArchie Bradley投手。

8. Max Scherzerがサイヤング賞
Max Scherzerが巨額FA契約を後悔させない活躍。開幕直後は出遅れ、4月は2勝に終わるが、5月は5戦全勝で月間MVP。6月はまたやや勝ち星が伸び悩むが、それ以降は、勝ち星・奪三振を伸ばす。8月後半からシーズン終了まで負けなしでチームを引っ張り、最終成績は21勝、防御率2.55、255奪三振の活躍で、チームメイトのZimmermann、Strasburgを制してサイヤング賞を受賞。

9. Ryan ZimmermanがリーグMVP投票で3位
チーム野手MVPはRyan Zimmerman。打率3割、30本塁打、100打点。フルシーズン健康に過ごす。前半は目立たないながらも好成績を残す、という程度。8月に月間10本塁打で月間MVP。9月も打ちまくって強烈な印象を残し、リーグMVP投票でも多く得票。3位に入る。どういう事情かはともかくBryce Harperは今季も潜在能力を十分に発揮できず、MVP投票でも得票するものの下位に沈む。リーグMVPはドジャーズで大暴れのYasiel Puig

10. ワールドシリーズ制覇!
4月だけで貯金を10近く溜め込む。その後はやや伸び悩むものの安全圏のリードを保って余裕のシーズン前半を送るが、オールスター前後に失速。2位との差が3ゲーム差まで縮まり、ひやりとさせられるが、8月後半から再加速。勝利数は97。1度も首位を譲ることなく、最終的には2位に13ゲーム差で独走の地区優勝。ディビジョン・シリーズでドジャーズを、リーグ・チャンピオンシップではカージナルスを破って球団初のリーグ優勝。そして、ワールドシリーズでは4勝1敗でエンゼルスを退ける。(完全に前年の予想と同じです(笑)。違いは、地区2位想定がブレーブスではなくマーリンズという点。)

【プレーオフ進出チーム予想】
(ナショナル・リーグ)
東:ナショナルズ
中:カージナルス
西:ドジャーズ
ワイルドカード:①パイレーツ、②パドレス
(アメリカン・リーグ)
東:レッドソックス
中:タイガース
西:マリナーズ
ワイルドカード:①ホワイトソックス、②アスレティックス

4/10 Gio 7回に崩れる

L1-4@PHI (Season 1-3)
Gio(L0-1) 6.1IP 3ER 5H 4BB 4K
Taylor 1/4 HR(1) R RBI

初回先頭のMichael Taylorがレフトへ先頭打者ホームラン!フルカウントからファールで粘って8球目のカーブを叩いた見事な打席でした。結局追加点はならなかったものの、この初回、Bryce HarperとWilson Ramosにもヒットが出ており、今日の打線は違うかもと思わせました。しかし、結局この後に出たのは3安打のみ。しかも1本は二塁打を欲張ったIan Desmondがタッチアウトに…。打線は開幕から冷え込んだままです。

それでも1-0とリードして試合終盤まで行きました。正確には、7回裏1死まで。Gio Gonzalezは決して圧倒的なピッチングというわけではありませんでしたが、打球が正面を突いたりといった幸運もあり、6回まで無失点。7回裏も1死をとりましたが、ここからまさかの3者連続四死球で満塁とし、降板となりました。3人が3人ともカウント0-2と追い込みながらということで、Gioでなくてもイライラする展開。そしてこの後、当然と言えば当然の流れですが、代わったXavier CedenoとCraig Stammenが2本のタイムリーと犠飛を打たれて4失点。あんまりです。Desmondのエラーにしても然り、自ら試合の流れを手放しているようにしか見えません。

ところで、開幕から4試合中3試合に先発出場しているTyler Mooreですが、今日もヒットなし。10打席に立って、出塁したのは敬遠四球の1度だけ・・・。マイナーの試合で順調に調整しているJayson Werthが復帰してきたところでベンチに行くことは既定路線ですが、それにしても残念です。

=============
この機会に故障者について近況をまとめておきます(復帰が早そうな選手順)。
・WerthはPotomac(A+)の試合で7イニングに出場。早ければ13日にも復帰と言われています。
・Denard Spanは、フロリダでマイナーリーガー相手に3イニング相当のプレー。こちらも順調。
・Casey Janssenは、フロリダでキャッチボールを開始。肩の痛みは治まっているとのこと。
・Anthony Rendonは、正面にきたゴロを受けることはできるようになっているそうです。少なくとも状態は改善しているようで、安心しました。
・Nate McLouthについては情報なし。

2015/04/10

4/9 Harveyの復帰戦に完敗

L3-6 Mets (Season 1-2)
Strasburg(L0-1) 5.1IP 3ER(6R) 9H 3BB 5K
Roark 2.0IP 0ER 1H
Desmond 2/3 2double BB 2R
Taylor 2/5 double 2RBI

TJ手術からの復帰戦となったMatt HarveyとStephen Strasburgのマッチアップということで注目を集めた1戦でしたが、結果は完敗。約90球という球数制限があったHarveyの前にほとんど手も足も出ず、6イニングを無得点9三振で白星を献上してしまいました。

Harveyが降板したあとの7回にMichael Taylorのあとほんのわずかでフェンスオーバーというセンターへの二塁打で2点を返し、9回2死からReed Johnsonがタイムリーを打ちましたが、前半でのStrasburgの6失点の穴は大き過ぎました。しかも、またしてもIan Desmondのエラーから始まったもの。3回表1死1塁でDavid Wright(打ったのもまたWright!)が打ったあわよくば併殺というショートゴロをはじき、オールセーフ。この後3本のシングルを重ねられて4失点。Strasburgはその後6回表に1死満塁からWrightに2点タイムリーを打たれたところで降板。不本意な今季初登板となりました。

今季初登板で2イニングをきっちり無失点で終えたTanner Roarkを含め3人の救援投手が無失点。ブルペン陣はここまで3試合の計8イニングで未だ失点していません。素晴らしい。

今日の敗因「も」開幕からの2試合と同じく打線。これまで2試合ヒットのなかったDesmondが2本の二塁打、Taylorが上記のとおりのタイムリーを打ちましたが、ほとんどそれだけ。初めて先発起用されたClint Robinsonもあえなく3打席凡退と、勢いに乗れません。

打線の奮起を求めたい。

4/8 Zim先制2ランで今季初勝利

W2-1 Mets (Season 1-1)
Zimmermann(W1-0) 6.0IP 1ER 5H 0BB 4K
Stammen(HD1) 1.0IP 0ER 1BB
Treinen(HD1) 1.0IP 0ER 1H
Storen(SV1) 1.0IP 0ER 2K
Zimmerman 1/4 HR(1) R 2RBI
Harper 2/3 BB K

開幕2戦目にして今季初勝利。まずはホッとしました。

メッツ先発の昨季のナ・リーグ新人王Jacob deGromに対し、初回2死1塁からRyan Zimmermanがレフトスタンドへ豪快な2ランを打ち込み先制。最終的にはこの2点を守り切った、という形になりましたので本当に貴重な一発。そもそもZimmermanにとっては今季初安打。さらに、一塁守備でも貢献。2回にはdeGromの送りバントをダイビングキャッチ。その後にシングルが出たため、あのキャッチがなければ同点あるいは逆転されていた可能性もありました。8回にも一二塁間を抜けようかというゴロをダイビングキャッチしてベースカバーのBlake Treinenにナイストス。新しいポジションとなりましたが、最早全く心配なさそうです。

ナショナルズの先発はJordan Zimmermann。2回に4本のシングルを集められて1点を失いましたが、なお2死満塁の場面でCurtis Grandersonを見逃し三振に取ると、その後、6回を終えるまでに許した走者はシングルの1人だけ、無四球の文句の付けようのない内容。球数はまだ91球でしたが、初戦ということで余裕を持っての降板となりました。

Zimmermannの後を受けて1点リードのまま迎えた7回はCraig Stammen、8回はBlake Treinenが無失点でつなぎ、9回はクローザーのDrew Storenが、調整遅れが心配されていたのがウソのように三者凡退(うち2三振)であっさりと1点リードを守り切りました。どうやらTreinenをセットアッパーとして起用するのがWilliams監督の方針のようです。

2回以降無得点の打線はやや不安。2日続けて同じオーダーで臨みましたが、Ian DesmondとTyler Mooreにはまだヒットが出ていません。特にDesmondの状況はかなり悪いように見えます・・・。

MVP: Ryan Zimmerman

2015/04/07

【開幕戦】4/6 Scherzer快投もDesmondが…

L1-3 Mets (Season 0-1)
Scherzer(L0-1) 7.2IP 0ER(3R) 4H 2BB 8K
Harper 2/4 HR(1) R RBI K
Desmond 0/3 2E

待ちに待った2015年シーズンの開幕です。

圧倒的多数の識者がワールドシリーズ制覇に最も近いと予想しているワシントン・ナショナルズ。ファンとしては嬉しくてたまりません。大きな期待を掛けながら今シーズンもフォローしていきますので、皆様、どうぞよろしくお願いします!

さて、その開幕戦ですが、結果的には残念過ぎる試合となりました。

先発オーダーは次のとおり。本当にDan Ugglaが名を連ねるとは…。

1. Michael Taylor, CF
2. Yunel Escobar, 3B
3. Bryce Harper, RF
4. Ryan Zimmerman, 1B
5. Wilson Ramos, C
6. Ian Desmond, SS
7. Dan Uggla, 2B
8. Tyler Moore, LF
9. Max Scherzer, P

マウンドを託されたのはオフに超大型FA契約で加わったMax Scherzer。初回先頭打者のCurtis Grandersonを歩かせた後、17人者連続で凡退させる快投で6回2死までノーヒッターを継続。速球もスライダーも切れ味が鋭く、下馬評通りの素晴らしいピッチャーであることは十分に伝わりました。

6回表2死走者なしから再びGrandersonを歩かせたものの、次打者David Wrightが初球を簡単に打ち上げてくれ、ノーヒッターのままでイニング終了、となるはずでした。ところが、セカンドの後方へ上がったこの打球をショートのIan Desmondがグラブに当てて落球…。明らかにセカンドの守備範囲で、Ugglaが完全な捕球体制に入っていたのをギリギリのタイミングで制して捕球しようとしたDesmondの動きは全く不可解で、Desmond本人も「リトルリーグの少年みたいだった」と試合後に振り返るほどの凡ミスでした。

これで2死2,3塁となり打者はLucas Duda。力のこもった投球で簡単にカウント1-2と追い込みましたが、4球目、Scherzerにとってはこの日最速98マイルの速球が痛恨の一球となってしまいました。Dudaが振り切った打球はセカンドの頭上をライナーで抜ける初安打となる逆転タイムリーという最悪の展開。

さらに7回表にも、再びDesmondがショートゴロをファーストへ悪送球し、続くTravis d'Arnaudがタイムリー三塁打。この時点で被安打わずかに2ながらいずれもタイムリーで、自責点0ながら3失点という何とも言えない結果になりました。

この3点が取り返せないのがナショナルズ打線。4回裏にBryce Harperが目の覚めるような素晴らしホームランを打って1点を先制しましたが、得点はこれだけ。振り返れば、初回先頭のMichael Taylorがシングルを打ち、続くYunel Escobarも相手エラーで出塁し、無死1,2塁のチャンスを作りながら、Harper、Ryan Zimmermanが連続三振でランナーを進めることさえできなかったことが痛かった。結局メッツ先発の大ベテランのBartolo Colonの前にチームでわずか3安打。7回以降はブルペン投手に対して1人の走者も出せませんでした。

甚だしく残念な結果でしたが、162試合のうちの1試合に過ぎないと切り替えて、明後日からまた頑張りましょう!

2015/04/06

開幕ロースターを見て

いよいよ開幕です。発表された開幕25人ロースターは以下のとおり。

[Pitcher] 
Max Scherzer
Jordan Zimmermann
Stephen Strasburg
Doug Fister
Gio Gonzalez
Drew Storen
Aaron Barrett
Tanner Roark
Craig Stammen
Matt Thornton
Blake Treinen
Xavier Cedeño
Casey Janssen (DL)
Erik Davis (DL)
[Catcher] 
Wilson Ramos
Jose Lobaton
[Infielder] 
Ryan Zimmerman
Ian Desmond
Yunel Escobar
Danny Espinosa
Dan Uggla
Clint Robinson
Anthony Rendon (DL)
[Outfielder] 
Bryce Harper
Tyler Moore
Michael Taylor
Matt den Dekker
Reed Johnson
Jason Werth (DL)
Denard Span (DL)
Nate McLouth (DL)

●30球団最強のローテーションと評価される5人の先発投手と2人の捕手がそろって順調に調整してくれたことは、ニュースにはなりませんが、大きな。野手陣に故障者が続出している中、ナショナルズが勝っていくとすれば、ロースコアの試合となりそうです。

●クローザーの地位がとりあえず安泰のDrew Storenですが、度重なる故障で調整が遅れていないかが心配。ようやくつかんだ開幕からのクローザーの地位を失わないように頑張ってくれることを期待して、全力で応援します。

●セットアッパーと目されたCasey JanssenがDLで開幕ということもあり、中継ぎ投手陣の役割ははっきりしないまま。スプリングトレーニングではBlake Treinenの評価が極めて高かったものの、経験値はMatt Thornton、Aaron Barrettか上。Williams監督の起用法が注目されます。

●オプション切れという事情もあって開幕ロースターの地位をつかんだXavier Cedeñoですが、スプリングトレーニングの内容は必ずしも良くありませんでした(防御率5.06)。Rich Hill、Matt Grace、Felipe Riveroとスプリングトレーニングで評価を挙げた面々がSyracuse(AAA)で控えており、奮起が求められます。

●サードのレギュラーと目されるAnthony RendonのDL入りにより混沌とした内野陣。Danny Espinosaが(右打者に専念したものの)やはり打てないこともあり、当初セカンドのレギュラーを務める予定だった(それ自体が長らく務めたショートからのコンバートだった)Yunel Escobarがサードに回り、セカンドにはDan Ugglaが入ることも想定されています。

●Ugglaは確かにスプリングトレーニングで結果(.261/.433/.457)を残しました。しかし、年俸1320万ドルはブレーブス負担であり、しかもブレーブス傘下の選手にこれを上回る年俸の選手はいないという冗談のような状況。

●Clint Robinsonのロースター入りがこの春一番のグッド・ストーリー。30歳にして初めての開幕メジャー。スプリングトレーニングで、打撃はもちろんのこと、守備でもファーストのみならずライト、レフトもこなして評価を挙げました。左のパワーバットとして代打起用される見込み。応援しています。

●Jayson Werth、Denard Span、Nate McLouthの3人のDL入りにともない、レフトTyler Moore、センターMichael Taylorの布陣で開幕を迎えることになりました。2人ともスプリングトレーニングできっちり結果を残し、チャンスをつかんだのは立派。ただし、Werthはほんの数日で、Spanもおそらくは4月中に戻ってくる見込み。その時点でどういう結果を残しているか注目です。

●外野の控えはスプリングトレーニングも最終盤になってから加入したMatt den DekkerとReed Johnson。Werthが復帰してきた時点でJohnsonはお役御免と見込まれますが、粘り腰を見せられるか。

●契約延長は1つもなかったですね。噂さえなかったのは残念。Ian Desmond、Jordan Zimmermann、Denard Span、Doug FisterはFA前最終年に突入です。

●最後に他チームの元ナショナルズたち
-  招待選手(NRI)からメジャー開幕を勝ち取ったのは2選手でした。Jason Marquisがスプリングトレーニングを通じて安定したピッチングを続けレッズの先発4番手として開幕。ジャイアンツのJustin Maxwellも素晴らしい成績で控え外野手としてベンチ入り。

-  以下の選手たちは40人ロースター選手で順当に開幕メジャーを迎えました。レッドソックスのSandy Leon、ブレーブスのJonny Gomes(正左翼手)、Juan Jaime、カブスのEdwin Jackson(高給取りなのにブルペン)、ホワイトソックスのAdam LaRoche、Zach Duke、Emilio Bonifacio、ドジャーズのJoel Peralta(クローザー?)、ツインズのKurt Suzuki(正捕手)、Tommy Milone(先発4番手)、Aaron Thompson、タイガースのTom Gorzelanny、Ian Krol、マーリンズのMichael Morse(一塁手)、Dan Haren(先発4番手)、アスレティックスのTyler Clippard(クローザー!)、Fernando Abad、Billy Burns、パドレスのDerek Norris(正捕手)、Wil Nieves(控え捕手)、レイズのAsdrubal Cabrera(遊撃手)、Steven Souza Jr.(右翼手)、Nathan Karns(先発3番手)、David DeJesus、レンジャーズのRoss Detwiler(先発4番手)、Jake Smolinski、メッツのJerry Blevins、ブルージェイズのMarco Estrada。

-  40人ロースターのままマイナーにオプションされたのが、DバックスのRobbie Ray、ブレーブスのEury Perez、ホワイトソックスのAdrian Nieto(昨季はルール5ドラフトのためメジャーでフルシーズン過ごしましたが今年はマイナーで開幕)、そしてツインズのAlex Meyer。

-  40人ロースターに入りながらDL入りしてしまっているのが、インディアンズのZach Walters(脇腹)とアストロズのBrad Peacock(股関節)。

-  最後に、Nate Schierholtzがレンジャーズからリリースされた後に、日本の広島カープと契約しています。

2015/04/05

2015 ST ロースター一覧(カット情報)

スプリングトレーニング参加選手一覧。全64選手からスタートしました。

[Pitcher] 
Stephen Strasburg
Jordan Zimmermann
Max Scherzer
Gio Gonzalez
Doug Fister
Tanner Roark
Drew Storen
Aaron Barrett
Casey Janssen
Craig Stammen
Matt Thornton
Blake Treinen
Xavier Cedeño
Erik Davis
Rich Hill → 4/4 マイナーキャンプ行き
Rafael Martin → 4/1 マイナーキャンプ行き
Jerry Blevins → 3/30 メッツへトレード
Manny Delcarmen → 3/27 マイナーキャンプ行き
Bruce Billings → 3/25 マイナーキャンプへ
Taylor Jordan → 3/23 Syracuse(AAA)へオプション
Heath Bell → 3/23 リリース
Evan Meek →3/23 マイナーキャンプへ
Matt Grace → 3/19 Syracuse(AAA)へオプション
A.J. Cole → 3/18 Syracuse(AAA)へオプション
Felipe Rivero → 3/16 Syracuse(AAA)へオプション
Sammy Solis → 3/16 Harrisburg(AA)へオプション
Taylor Hill → 3/15 Syracuse(AAA)へオプション
Eric Fornataro → 3/15 マイナーキャンプ行き
Mitch Lively → 3/15 マイナーキャンプ行き
Scott McGregor → 3/15 マイナーキャンプ行き
Matt Purke → 3/10マイナーキャンプ行き

[Catcher] 
Wilson Ramos
Jose Lobaton
Sandy Leon → 3/30 レッドソックスへトレード
Steven Lerud → 3/27 マイナーキャンプ行き
Dan Butler → 3/19 AAAへオプション
Pedro Severino → 3/13 マイナーキャンプ行き
Spencer Kieboom → 3/13 マイナーキャンプ行き

[Infielder] 
Ryan Zimmerman
Ian Desmond
Yunel Escobar
Anthony Rendon
Danny Espinosa
Dan Uggla
Clint Robinson
Ian Stewart → 4/1 マイナーキャンプ行き
Kevin Frandsen → 4/1 リリース
Emmanuel Burris → 3/27 マイナーキャンプ行き
Kila Ka’aihue → 3/27 マイナーキャンプ行き
Cutter Dykstra →3/27 マイナーキャンプ行き
Matt Skole → 3/23 マイナーキャンプ行き
Wimer Difo →3/19 Potomac(A+)へオプション

[Outfielder] 
Bryce Harper
Jason Werth
Denard Span
Tyler Moore
Michael Taylor
Nate McLouth
Matt den Dekker
Reed Johnson
Mike Carp → 4/4 マイナーキャンプ行き
Tony Gwynn Jr. → 4/1 マイナーキャンプ行き
Derrick Robinson →3/27 マイナーキャンプ行き
Brian Goodwin →3/16 Syracuse(AAA)へオプション
Jeff Kobernus →3/14 Syracuse(AAA)へオプション →3/17 リリース
Rafael Bautista →??/?? マイナーキャンプ行き

●4/5 追記
オープン戦最終戦の後、Rich HillとMike Carpというマイナー契約のベテラン2人がカットされました。Hillはオープン戦が始まった後にマイナー契約を結ぶという出遅れながら、8試合9.0イニングで2失点。3四球に対して12奪三振としっかりした結果を残しましたが、(おそらく)オプションがないXavier Cedenoとの競争に敗れました。Syracuse(AAA)で待機となります。Carpは40打席に立ちながら.200/.340/.275。3日の試合で3ランを打ちましたが、それが唯一の長打。守備力も含めてClint Robinsonに敗れ去りました。Syracuse(AAA)に行くかどうかは自分で決められるそうです。

いよいよこれで、開幕DL入りが予想されり選手を除くとは残るは25人。Jayson WerthがDL入りしないとかマイナーリーガー(Felipe Rivero?)を抜擢するとかいったサプライズがない限り、開幕ロースターが固まりました。

●4/2 追記
さらに、4月1日の試合後にIan StewartとRafael Martinにもマイナーキャンプ行きが命ぜられました。2人ともこの春には立派な成績を残してきましたが、諸事情でマイナーで開幕を迎えることになりました。ただ、特にMartinはシーズン中に呼ばれる可能性は大。しっかり調整して備えておいてください。

●4/1 追記
Kevin Frandsenをリリースし、Tony Gwynn Jr.をマイナーキャンプ行きとしました。どちらもかなりの意外な動き。Frandsenは、40人ロースターに入っていて、内外野多くのポジションを守れるユーティリティプレーヤーとして開幕ロースター入りは間違いないと思われていましたが、この春は35打数3安打(打率.086)という極度の打撃不振で見限られてしまいました。一方のGwynnは、.341/.420/.500と結果を残してきましたが、オプションを残していない一方で当面マイナーに置いておける契約となっていたため、オプションを残しているMatt den Dekkerの加入に伴いはじき出されました。腐らず、Syracuse(AAA)で 頑張って下さい。

●3/31 追記
Leonのトレードに続き、30日の午後にJerry BlevinsとMatt den Dekkerのトレードと、Reed Johnsonのマイナー契約が発表されました。

●3/30 追記
開幕まであと1週間となったところで、Sandy Leonがレッドソックスにトレードされました。オプションが切れていたため、Wilson RamosとJose Lobatonがともに健康な現状、ウェイバーで失うくらいなら、ということでのトレードでしょう。

2015/04/04

ST 4/4 STが終了

ナショナルズ・パークにヤンキースを迎えてのスプリングトレーニング最終戦。結果は3-4の敗戦となり、この春のオープン戦を11勝16敗4分で終えました。

この後、いよいよ開幕25人ロースターが発表されます。

●先発のDoug Fisterは6イニングで87球を投げて、4安打無四球、2ラン本塁打による2失点のみ。上々の最終登板となりました。

●右足にできたマメのために前回登板を途中降板したDrew Storenが8回に登板。センターのMatt den Dekkerが風に流された打球の判断を誤っての不運な二塁打の後、Chris Youngに逆転2ランを浴びるなどし、イニング途中で交代。こちらは少し不安の残る登板。

●ほかに登板したブルペン投手、Felipe Rivero、Craig Stammen(A-Rodから三振)、Rich Hill(2者連続三振)、Blake Treinen(9回を完全にドミネイト)は素晴らしいピッチング。

●守備では失敗したden Dekkerでしたが、打席では左中間に三塁打(もう1打席は三振)。Clint RobinsonとMike Carpは2人ともAndrew Millerと対戦して凡退。Reed Johnsonは2打数1安打。

●最後の打者はDanny Espinosa。途中からサードで出場しましたが、2打席2三振。右対右の打席はかなりひどい状態ですね。。。

●フロリダでは、Jayson Werthに続いて、Denard Spanもマイナーの試合に出場。2人の復帰は遅くとも4月中と目されます。

次はいよいよ、開幕戦です!日本時間火曜日午前5時!

2015/04/03

ST 4/3 フロリダでの最終戦

フロリダでの最後のオープン戦はアウェイでのヤンキース戦でした。試合後、チームは27選手のままでワシントンへ移動。明日のナショナルズパークにヤンキースを迎えての最後のオープン戦の後、開幕ロースターが発表されるそうです。

●先発したStephen Strasburg。6回途中までに6安打2四球とランナーを許しながら1失点。6奪三振。悪くない結果で開幕には間に合わせてきました。

●2番手で登板したTanner Roarkが1回2/3をきっちり5人で終了。映像を見ましたが、ボールに切れが戻っていました。前日に続く無失点登板で、開幕に向けて心配なし。

●最後のブルペンスポットを争うXavier Cedenoが9回に登板。2者連続三振の後、二塁打を打たれて降板。映像を見る限り、十分使えると思います。

●初回にBryce Harper、Ryan Zimmerman、Ian Desmondのタイムリーで3点先制するなど、レギュラーメンバーはおおよそいい感じで終了。例外は、2打数ノーヒットで終わったTyler Mooreと、3打数ノーヒットのDanny Espinosa。特にEspinosaはどんどん打率が下がっています(.130)。

●最後のベンチスポットを巡って争っている選手では、途中からファーストに入ったMike Carpが3ラン。センターに入ったMatt den Dekkerは2打席2四球、1盗塁。セカンドに入ったDan Ugglaは2打席2三振。Reed Johnsonは代打で三振。Clint Robinsonは出ませんでした。

●試合は、8-2で快勝。

2015/04/02

ST 4/1 残るは27選手

試合前にKevin FrandsenとTony Gwynn Jr.が、試合後にはRafael MartinとIan Stewartが外れ、いよいよ開幕ロースター争いが佳境に入ってきました。(正式な情報はないのですが、Rafael Bautistaは既にマイナーキャンプに送られたようなので)現時点でメジャーキャンプに名を連ねる選手は33人。うち6人(Jayson Werth、Denard Span、Anthony Rendon、Nate McLouth、Casey Janssen、Erick Davis)は開幕DLがほぼ確定していますので、残る27選手で25の枠を争っていることになります。

●2日続けてYunel Escobarがサードで先発し、無難にこなしました。セカンドはDan Ugglaがフル出場し、ノーヒットながら四球を2つ選んで出塁。給料は未だにブレーブスからもらっており悪い冗談にしか思えませんが、Ugglaが開幕ロースター入りするというのが大方の見方になりつつあります。

●その他ロースター争いをしている選手では、Matt den Dekkerが途中からセンターに入り、2打席2三振。Reed Johnsonは途中からレフトに入り1打席凡退。Clint Robinsonが途中からファーストに入り、9回に回ってきた打席は一ゴロエラーで出塁。代打で登場したMike Carpは四球でした。

●アウェイにもかかわらずほぼレギュラーメンバーで打線を組み、先発はJordan Zimmermannでしたが、マーリンズに0-8と大敗。Michael Morseに3ラン、Giancarlo Stantonに2ランを被弾するなど、Zimmermannは4回8失点(自責点7)と激しく打ち込まれました。打線もわずか4安打。オープン戦で良かったと思いましょう。

●ブルペン投手陣は、Craig Stammen、Xavier Cedeno、Blake Treinen、Tanner Roarkが各1イニングを無失点。特にTreinenは打者3人に対して2三振と圧倒。セットアッパー候補としても名前が浮上しています。

2015/04/01

ST 3/31 開幕サードは誰に・・・

今日は特にロースターの動きはありませんでした。

●Yunel Escobarが2番サードで先発。ルーキーイヤーの2007年以来守っていませんが、Anthony Rendonの復帰が遅れている中で、いろいろ試しているようです。ちなみに、Danny Espinosaはセカンドで先発(3打席凡退)。

●Michael Taylor(センター)は3打数1安打、Tyler Moore(レフト)は3打数2安打。当面のレギュラーとして申し分なし。

●ベンチ入り争いをしている選手のうち、Dan Ugglaは代打で登場してシングル。Ian Stewartは途中からサードに入り1打席1三振。Clint Robinsonは途中からファーストを守り、9回に回ってきた打席では送りバントを決めました。新加入のReed Johnsonは途中からレフトを守り、1打席凡退。

●Gio Gonzalezは6回途中まで2失点。開幕前の最終調整としては申し分なし。

●ブルペンは、Matt Thornton、Aaron Barrett、Felipe Rivero、Rich Hillで3回1/3を被安打1のゼロ封。特にマイナー契約のHillは正念場を迎えていますが、打者3人から2三振を奪う好投。

●前日にトレードされたJerry Blevinsが7回裏に登板し、Bryce Harperから三振を奪い、降板。シーズンが始まってからもこのマッチアップがみられるかもしれません。一方のMatt den Dekkerも7回の守備から登場し、8回の最初の打席でレフトへクリーンシングル。