2018/09/27

9/24-26 Marlins いろいろマイルストンに到達

今シーズン最後のホームでの3連戦は、マーリンズをスウィープ。81勝に到達し、シーズン5割を確定させました。また、フィリーズを抜いて、地区2位に浮上。個人成績でも、1戦目でBryce Harperがシーズン100打点、2戦目でHarperが100得点、Max Scherzerが300奪三振と重要なマイルストンに到達しました。

3戦目ではBryce Harperが打席に入る度にスタンディングオベーションが起きていました。スタンドにはこれまでHarperがナショナルズで8年過ごしてきたことを踏まえ、「あと8年!」というプラカードがあったそうですが、それについてコメントを求められたHarperは「8年じゃちょっと短いね」と答えていました。果たして、これがナショナルズ・パークでナショナルズのユニフォームでの最後の姿となるのでしょうか。

9/24 W7-3
先発はStephen Strasburg。4回表を投げて1失点、リードしている状況でしたが、ボール球が多かった上ファールで粘られたためにちょうど100球。ここで降板し、10勝目は登板が予定されているシーズン最終戦にかけることになりました。Bryce Harperが4回裏に犠牲フライを打ってシーズン100打点に到達。これまでの自己最多、2015年の99打点を抜き、初の大台到達。おめでとう。この試合終了時点でフィリーズを抜いて地区2位に浮上しました。

9/25 W9-4
Max Scherzerが先発し、7回1失点で18勝目。この試合も10個の三振を奪い、シーズン奪三振数はちょうど300。もちろんリーグトップ。さすがにこれでサイヤング賞も確実となったことでしょう。打線も援護。初回にAnthony Rendonが3ランを打ち、この時ホームに帰ってきたBryce Harperはこれが100得点目。前日の打点に続いての大台突破です。

9/26 W9-3(7)
2回裏にVictor Roblesの2点タイムリーツーベースを含む4安打に相手エラーも絡んで5点を先制。5回裏にもVictor Roblesの3ランなどで4点を追加し、マーリンズを圧倒。先発は、子どもの誕生後、家族との時間を優先しているTanner Roarkに代わってメジャー初先発のKyle McGowinが4回まで1安打1四球4奪三振、もちろん無失点の好投。初白星も見えてきていましたが、指にまめができてしまい、5回途中で無念の降板。7回裏を終えた時点で雨が強くなってコールドゲームとなりました。

2018/09/25

9/20-23 Mets 数字上もシーズン終了

メッツとの4連戦。サイヤング賞を争うMax Scherzerが勝てなかったのに対して、Jacob deGromには抑え込まれて援護できず、最初の2戦を終えたところで地区優勝もワイルドカードも数字上消滅しました。

9/20 L4-5(12) 
Max Scherzerが先発。前回とは異なり、13奪三振を奪うScherzerらしいピッチングでしたが、やはりScherzerらしく2本の本塁打で3失点。勝ち星とはなりませんでした。打線は6回のAnthony Rendonの2ランや8回2死からのJuan Sotoのタイムリー二塁打で同点に追い付きましたが、11回裏1死1,3塁のチャンスを作りながら、Mark Reynoldsが三球三振に倒れると、案の定12回表に勝ち越されました。もったいない。

9/21 L2-4
先発はJoe Ross。球威も90マイル台前半で前回までよりやや遅く、結果も3回までに4失点。それでも6回まで投げ切りました。打線はJacob deGromの前に7回まで3安打1失点止まり。9回に1点を返しましたが、反撃もそこまで。

9/22 W6-0
ローテーション通りなら先発予定だったTanner Roarkが出産立会でチームを離れていたことで、Austin Vothが先発。そのVothが5回1安打無失点の好投を見せて、メジャー初白星。いろいろ苦労してきたので、心からおめでとうと言いたいですね。

9/23 L6-8
Erick Feddeが先発しましたが、球数がかさんで4回途中で降板し、後を受けたWander Sueroが打たれて逆転負け。Sueroは好投することが多いのですが、この日は残念でした。打線では、1番センターに起用されたVictor Roblesが2号ソロを含む3打点と活躍したのが良いニュース。

2018/09/23

9/17,18@MIA Strasburgも9勝目

のこり10試合となりもはや個人成績にしか興味がなくなってきました。Stephen Strasburgが9勝目で二ケタ勝利に何とか届きそうになってきました。打線ではAnthony Rendonが2試合で8打数5安打とよく打ち、打率を上昇させています。逆にJuan Sotoが9打席凡退で打率3割を切り、ちょっと心配です。

9/17 L5-8
序盤はVictor Roblesのメジャー初本塁打などで4-0とリードしましたが、5回途中2失点でErick Feddeが降板すると、以降、ブルペン陣がずるずると失点し、終わってみれば完敗。

9/18 W4-2
Stephen Strasburgが6回2失点、11奪三振の好投で9勝目。打線は2回、4回、6回にいずれも四球を生かして、得点し、リードを作り、ブルペン人も今日はほぼ完ぺきな仕事でサポートしてくれました。

2018/09/17

9/14-16@ATL Scherzer以外で勝ち越し

地区優勝がほぼ確実となっているブレーブスとの今季最後のシリーズ。初戦をMax Scherzerで落としながら2戦を取っての勝ち越し。シーズンでは9勝10敗の負け越しに終わりましたが。

9/14 L5-10 
前回完投勝利の疲れからか、Max Scherzerが精彩を欠き、2,3,4回に2点ずつ、計6失点で4イニングで降板。2死からの失点が多かったとはいえ、ボールに切れを欠いていました。まだまだサイヤング賞は予断を許しません。

9/15 W7-1
先発のJeremy Hellicksonが4回表の打席で右手を痛めてそのまま退場するというアクシデントはありましたが、2番手で4回裏から登板したJefry Rodriguezが8回途中まで安打を許さない好投でフォローし、打線も14個の四球を選び、Juan Sotoの史上最年少3盗塁などもあって7得点で快勝。

9/16 W6-4
初回にBryce Harperの34号2ランで先制、3回にはAnthony Rendonに20号2ランが出て(Rendonはこの試合で打率も3割に到達)、5-0とリード。その後、1点差まで詰め寄られましたが、9回表にJuan Sotoに貴重なタイムリーが出ると、その裏をSean Doolittleがきっちり〆ました。

2018/09/14

9/13 Cubs 5連勝でストップ

9/13 L3-4(10)
4連戦だったはずが雨で消化しきれず、両チームとも移動日の谷間にワシントンDCに立ち寄るという微妙な日程で開催された試合。先制したものの、逆転され、追いつき、終盤のピンチもしのぎ、でも延長10回に勝ち越されては敗戦。

連勝は5でストップ。2位フィリーズとの差は1に広がりました。

9/11-12@PHI いまさらのスウィープ

10日の試合が雨で流れ、11日にダブルヘッダーとなった変則3連戦でしたが、フィリーズをスウィープ。5月以来の5連勝。2位フィリーズとの差は、なんと0.5まで縮みました。とはいえ、首位ブレーブスも5連勝中で8ゲーム差はピクリとも動かず。ワイルドカード争いも似たようなもので、つまり、手遅れです。Juan Sotoが3本のホームランを打ったり、Aaron Nolaに黒星(4失点)をつけたり、個人タイトル争いでも収穫があったので良しとしましょう。

9/11(G1) W3-1
Erick Feddeが6回途中まで無失点、自己最多の9奪三振の好投。このピッチングを見せられると来季に期待してしまいます。打線もSpencer Kieboomのメジャー初本塁打、Bryce Harperのタイムリーなどで3点を取って援護。最終回はSean Doolittleが1失点しながら抑えきってゲームセット。

9/11(G2) W7-6(10)
4回裏2死から連打を浴びてTanner Roarkが5失点ノックアウトされ、3-6で9回を迎えるという苦しい状況に追い込まれましたが、ここから逆転しました。9回はフィリーズブルペンの制球難に助けられ、Matt Wieters、代打Andrew Stevensonのタイムリー、最後はTrea Turnerが押し出し四球を選び、同点。9回裏のピンチをしのぎ、10回表、Juan Sotoにこの日2本目のホームランが出てこれが決勝点。

9/12 W5-1
フィリーズ先発はAaron Nola。初回、Bryce Harperの2ランと、Ryan Zimmermanのタイムリーで3点を先制。4回にもZimmermanがソロ本塁打を打ち、Nolaは5回に代打を出されて降板。サイヤング賞を争うMax Scherzerにいい援護ができました。ナショナルズはStephen Strasburgが先発し、7回1失点9奪三振の好投。8勝目で、防御率も4点を切りました。シーズンの残りもこのいい感じを続けてくれることを期待。

2018/09/10

9/6-8 Cubs 雨また雨

カブスを迎えての4連戦の予定でしたが、7日の2試合目が降雨ノーゲーム、ダブルヘッダーとなった8日の第2試合も雨で中断中断で終わったのは午前1時台。9日の試合は雨天延期となりました。勝敗はどうでもよくなっていますが、サイヤング賞争いをしているMax Scherzerが完投勝利を記録したのはグッドです。

9/6 L4-6(10)
Stephen Strasburgは6回途中3失点(自責点2)のピッチング。4-3とリードして、勝ち投手の権利を持っていましたが、8回表にJustin Millerが追いつかれ、10回表にJimmy Corderoが決勝点を許して敗戦。8回裏1死2,3塁、10回裏1死1,3塁で得点できなかった打線も罪が重い。

9/7 降雨ノーゲーム
TJ手術からの復帰登板となったJoe Rossが、2回表2死走者なしまで投げていましたが、雨で中断し、そのままノーゲームとなってしまいました。故障直前は90マイル前後まで落ちていた速球は、この日95マイル超を連発し、スラダー・チェンジアップ(1球だけかな)も切れていました。記録は残りませんでしたが、来シーズンに向けて有意義な一歩と言っていいでしょう。

9/8(G1) W10-3
カブスのまずい守備もあって初回に3点、6回裏に5点を奪い、大量リード。余裕を持ち過ぎて3失点したもののMax Scherzerが完投勝利で17勝目。サイヤング賞争いでも好アピールです。

9/8(G2) W6-5
3回まで好投していた先発のJefry Rodriguezが4回(Ryan Zimmermanのまずい守備(記録は二塁打)もありましたが)、満塁弾を浴びて4失点。苦しい試合展開でしたが、Adrian Sanchezの2本のタイムリーなどで1点差まで詰め寄り、7回裏のBryce Harperの2ランで逆転。8回表をKoda Glover、(復帰初登板の)Sean Doolittleで抑えたところで1時間あまりの雨天中断。9回はGreg Hollandが締めてゲームセット。珍しくいい形で勝ちました。

2018/09/08

ロースター異動まとめ(2018年9月)

9/1 セプテンバーコールアップ①(Pedro Severino, Austen Williams)
9/4 セプテンバーコールアップ②  (Erick Fedde, Victor Robles, Austin Voth, Adrian Sanchez, Joe Ross, Kyle McGowin)
9/7 Sean DoolittleがDLから復帰
9/11 Jeremy HellicksonがDLから復帰

● セプテンバーコールアップ①(Severino, Williams) 
9月になりました。セプテンバーコールアップの第1弾として、Pedro Severino捕手とブルペン右腕のAusten Williamsが昇格してきました。Severinoについて改めて語る必要はありませんね。

Austen Williamsは嬉しいメジャー初昇格(9月2日の試合でデビュー)。2014年ドラフト6巡目で大卒入団の25歳。同期入団ではErick Feddeに続く2人目のメジャー到達となります。元々は先発で、2015年にはA, A+で好投したものの2016, 2017年にはAAで壁にはね返されました。今季は開幕からブルペンにコンバートされ、AA、AAAで計32試合に登板し、1.46/0.838、68イニングで89奪三振という数字を残し、一気に評価を高め、今回の昇格を勝ち取りました。速球は主に90マイル台前半で、カーブが高い評価を受けているようです。来季に向け、どれだけのインパクトを残すことができるでしょうか。

● セプテンバーコールアップ② (Fedde, Robles, Voth, Sanchez, Ross, McGowin)
マイナーリーグのレギュラーシーズンが終了し(ナショナルズ傘下のAA, AAAはポストシーズン進出ならず)、Erick Fedde, Victor Robles, Austin Voth, Adrian Sanchez, Joe Ross, Kyle McGowinの6選手が昇格してきました。

このうち全く初めてのメジャー昇格は、Kyle McGowinだけなので、彼から紹介しましょう。26歳の先発右腕。2013年ドラフト5巡目でエンゼルスに大卒入団。ナショナルズには、2016年12月にDanny Espinosaとのトレードで移籍。このトレードで獲得したのがMcGowinとAustin Adamsの2人でしたが、2人ともメジャーに到達することになりました(まだ結果は残せていませんが)。McGowinのほうは、移籍初年度となった2017年もAAAで投げましたが防御率は6点台とパッとせず、オフにルール5ドラフトで指名されることもありませんでした。迎えた今季は、AAで3点台の防御率を残した後、7月下旬にAAAに昇格し、8先発で防御率1.20と好投。奪三振率、与四球率も良く、一気に評価を上げて、このチャンスをつかみました。メジャーではさすがにブルペンからの登板となりますが、少しでもインパクトを与えてくれることを期待しています。

Erick Feddeは6月にローテーション入りし、まずまずのピッチングを見せていましたが、7月4日の試合で肩痛を発症し、DL入り。60日DLにも入れられていたのでもう今シーズンは無理かと思っていましたが、ここにきて再昇格、4日の試合でGio Gonzalezのトレードで空いたローテーション枠に入ることになりました。どういう立場で来シーズンの開幕を迎えるかを占う大事な9月になりそうです。

故障からの復帰という意味では、Victor RoblesJoe Rossもそうですね。Roblesは、昨年のセプテンバーコールアップでメジャーデビューを果たし、結果を残してそのままポストシーズンでもロースター入り。球団内どころかメジャー全体でもエリートプロスペクトと期待されて今シーズンを迎えましたが、開幕4試合目にスライディングキャッチで左ヒジを変な向きに曲げてしまう重傷で、DL入り。幸い手術には至りませんでしたが、長いリハビリを要し、7月にようやく実戦(GCL)に復帰。AAAには7月下旬に復帰したものの最初の20試合では打率2割未満と心配させましたが、8月18日以降閉幕までの16試合では.368/.413/.544と本来の姿を取り戻してきました。故障しているうちにJuan Sotoに追い抜かれてしまった感はありますが、負けずに頑張ってください。Roblesがメジャーでどのくらいできるかは、Bryce Harperの去就を含むオフの編成方針に影響してくるかもしれません。

Joe Rossのほうは、2017年7月に受けたTJ手術からの長いリハビリを経ての復帰です。8月以降、GCLを皮切りにA+、AA、そしてAAAで徐々に投球数を増やしており、9月1日にはAAAで89球を投げるところまできました。決して無理はさせないでしょうが、マウンドに上がってくれるだけで今季はOKです。元々故障がちだった肩も休養十分で治ってくれていることでしょう。まだ25歳。期待しています。

今季既にメジャーとマイナーを行ったり来たりしてきたAdrian SanchezAustin Vothの2人は、それぞれ内野とブルペンのデプス扱いかな。AAAではそれなりに結果を残しているVothにはもう一度先発機会を与えたあげてほしいと願いますが、7月にメッツ打線に滅多打ちにあった印象が強過ぎるので、ちょっと無理かなあ。

● Sean DoolittleがDLから復帰
7月にDL入りしたSean Doolittleが復帰。軽傷と思われていましたが、結局2か月かかってしまいました。今さらクローザーがしっかりしてくれても、という感じですが、まあ。

● Jeremy HellicksonがDLから復帰
Jeremy HellicksonがDLから復帰しました。Jefry Rodriguezの投球回数が気になってきたところなので、代わってローテーションに入るのではないかと思われます

9/3-5 Cardinals 緩い試合ばかり

セプテンバーコールアップ組も続々合流していますが、先発オーダーは相変わらずの面々。もうちょっと若手を使ってほしいな。

9/3 W4x-3(10)
初回、Max Scherzerがボークで2死2,3塁とされた後タイムリーを打たれてしまうらしくないスタート。その後は立ち直りましたが、味方の援護がなく1-3とリードされたまま7回で降板。敗色濃厚でしたが、これを救ったのがBryce Harper。9回裏1死から同点2ランを打つと、10回裏にはサヨナラ犠飛。

9/4 L8-11
DLから復帰のErick Feddeが先発。2回表にホームランを含む4安打を集められ4点を失いましたが、その他のイニング(1,3,4,5回)に許した走者は1人だけという評価に悩むピッチングでした。5回終了で4-4でしたが、6回に登板した2番手のAusten Williamsが3本のソロ本塁打を被弾。直球主体のピッチングでは通用しないことが分かったようです。9回にもSammy Solisが満塁弾を被弾。試合後、Davey Martinez監督が激怒してましたが、それでって感じですが、だから?って感じです。

9/5 L6-7
Tanner Roarkが2回までの5失点を含む6失点。メジャーデビューとなった2番手Kyle McGowinも1失点で、都合7失点。打線は16安打で6点を取って追い上げましたが、及びませんでした。

2018/09/04

2018年8月をふりかえる

14勝15敗。わずか1つとはいえ、8月も負け越し。これで3か月連続の負け越しとなりました。シーズン成績は67勝68敗の借金1。

首位ブレーブスとは7ゲーム差。2位フィリーズとの差は4.5。とは書きましたが、8月末までに続々とベテランを放出し、シーズンは実質終了ですので、特に意味はありません。

注目はむしろ個人成績。Max Scherzerがサイヤング賞、Juan Sotoが新人王の有力候補と言われているのに加え、個人スタッツで可能性のあるのは以下の通りです(カッコ内は9月3日時点での数字)。

本塁打: Bryce Harper (31, 2位タイ. 1位はMatt Carpenterの35)
盗塁: Trea Turner (35, 1位. 2位はStarlin Marteの30)
勝ち星: Max Scherzer (16, 1位. 2位はJon Lester, Aaron Nolaの15)
奪三振: Max Scherzer (260, 1位. 2位はJacob deGromの230)

Pitcher of the Month: Max Scherzer
打線の援護に恵まれず、2勝に終わりましたが、6試合に先発し、防御率1.89/0.82。38イニングで49奪三振ももちろんチームトップ。文句なしです。ただ、今月はTanner Roarkも6試合で3勝、2.78/ 1.01と頑張りましたし、Jefry Rodriguezも3度の先発機会で2勝、(Scherzerをも下回る)防御率1.69は立派でした。

ブルペン陣は故障もあったりしてグダグダ。チームセーブ数がわずか5で、しかも、記録したのが、Kelvin Herrera(2)、Greg Holland、Justin Miller、Koda Glover(各1)とばらけているところに象徴的に表れています。

Hitter of the Month: Ryan Zimmerman   
規定打席に到達した中ではAnthony Rendon、Bryce Harper、Ryan Zimmermanの3人、さらにトレードされていったDaniel Murphyが3割超の打率を残しました。Adam Eatonも.299。全体的に打撃は好調だったんですね。中でも、チーム最多の6本塁打、特に8月22日に逆転サヨナラ2ランを放った印象からZimmermanとしておきます。

8月はやや調子を落として打率.255に終わったJuan Soto(とはいえ、四球が非常に多いので出塁率は.402もありました)。ブレーブスのRonald Acuna Jr.との一騎打ちの様相となってきたリーグ新人王争いに勝つために、最後の1か月の奮起を期待して応援しましょう!

8/31-9/2 Brewers Gioをトレードしながら

初戦の開始直前にまさに対戦相手のブリューワーズへのGio Gonzalezのトレードが決まる中で始まったシリーズ。幸いにもGioが登板することはありませんでした。今季はもう対戦予定はありません。ほっ。実質負け試合だったのを8回裏にひっくり返しはしましたが、あの8回裏2死からの攻撃以外は、どうも力が入っていませんね。

8/31 L1-4
Tanner Roarkが2回までに3本のソロを被弾し、劣勢の展開。打線はランナーこそ出すものの、得点圏に走者を置いて13打数1安打(その1本もタイムリーではない)のていたらく。元気ないなぁという印象だけが残りました。

9/1 W5-4
Stephen Strasburgが6回2失点とまずまずの内容。ただ、6回は目に見えて球速が低下し、スタミナが足りていないことは明らかでした。以降も、劣勢のまま推移しましたが、雨天中断後、8回裏2死走者なしから怒涛の反撃を見せ、Juan Sotoのタイムリーで逆転。辛勝。

9/2 L4-9
3回裏にJuan Sotoのタイムリーなどで3点を奪い、4-2とリードするいい展開、でしたが、5回表、先発のJefry Rodriguezが四球連発、逆転3ラン被弾で降板すると、2番手のTim Collinsも四球でランナーをためて満塁弾を被弾。一挙7失点で試合は終わりました。好材料はメジャーデビューとなったAusten Williamsが6,7回の2イニングを無失点で終えたこと、それにJuan Sotoが今日も2安打を打って打率は.303としたことでしょうか。

2018/09/02

ありがとう Gio Gonzalez (トレード退団)

ポストシーズンのロースターに入れることができる選手のトレード期限となった8月31日、ブリューワーズとの試合直前に、そのブリューワーズへのGio Gonzalezのトレードが明らかになりました。試合中はナショナルズのベンチにいたGio。試合後、ナショナルズパークで行われた会見にはブリューワーズのキャップとパーカー姿で登場しましたが、ナショナルズ、ワシントンDCにコメントした際には涙ぐんでいるようにも見えました。翌日、9月1日の試合前には球場のスクリーンにビデオクリップが流れ、Gioが登場した際には多くのファンから拍手が送られていました。

Gio Gonzalezの退団。これは、当ブログにとっても大きな1つの節目となります。2008年から開始した旧ブログから、現在のPHASE 2に移ったのは、まさに2011年の末のGio Gonzalezのトレード獲得がきっかけでした。それから7シーズン、ナショナルズは、初年の2012年に初の地区優勝を成し遂げると、以降、7シーズン中(今シーズンはダメとしても)4度も地区優勝を果たす、常勝チームへとなっていったわけですが、その立役者の1人がもちろんGio Gonzalezでした。

ナショナルズでの通算成績は、次のとおり。
213G(GS) 86W 65L 1253.1IP 1215K 485BB 3.62/1.283

移籍初年の2012年に21勝のリーグ最多勝、オールスター選出、シーズン後のサイヤング投票でも3位に入るなど、結果的にはあの年がベストとはなりましたが、Gioの特徴はなんといっても丈夫さでした。昨シーズンまでの6シーズンのうち、5シーズンで30先発以上、残る1シーズンも27先発。今季もここまで27先発と、常にローテーションを守ってきてくれました。積み上げた先発試合数、イニング数はいずれもナショナルズ移転後の歴代1位(いずれStephen Strasburgに抜かれるはずですが)。勝利数、奪三振数はいずれもStrasburgに次ぐ2位。(敗北数、与四球数も1位。)

速球はそこまで速くはないのですが、いいカーブを持っており、これで打者を翻弄していて、いい日は実に小気味のいいピッチングでした。しかし、いい日と悪い日の差が激しく、悪い日はコントロールが絶望的に悪く、投球間隔も妙に長くなり、四球を連発して自滅するというパターン。近年はどちらかというと後者のイメージのほうが強くなっていました。

ポストシーズンではまさに悪いGioばかりでていた印象。成績は、通算6試合に先発し、0勝0敗、4.78/1.481。計26.1イニングなので、つまり平均5イニング持たなかったということで、とうとうポストシーズンでは結果を残せないままに終わってしまいました。

今シーズンが契約最終年で、オフにはFAとなって他球団に移籍するであろうことは予想されていましたので、それが約2か月早くなっただけ、ではありますが、できることならもう一度ポストシーズンで先発し、今度こそ汚名返上してから退団してもらいたかったですね。

悪いGioの日にはいらいらもさせられましたが、陽気な人柄もあり、どこまで行っても憎めない選手でした。

ただただ、ありがとうと思います。

まずは、(現時点ではワイルドカード争いでポストシーズン圏内にいる)ブリューワーズでの活躍と、ポストシーズンでのナイスピッチングを期待しています。

ロースター異動まとめ(2018年8月)

8/1 Shawn KelleyをDFA, Jimmy Corderoがメジャー昇格
8/7 Jefry Rodriguezをダブルヘッダー要員として招集
8/7 Greg Hollandと契約, Jimmy CorderoをAAAにオプション
8/8 Kelvin HerreraがDL入り, Koda Gloverがメジャー復帰
8/14 Ryan MadsonがDL入り, Sammy SolisをAAAにオプション, Tim CollinsとTrevor Gottが昇格
8/18 Jeremy HellicksonがDL入り, Trevor GottをAAAにオプション, Jefry RodriguezとJimmy Corderoが昇格
8/21 Daniel MurphyとMatt Adamsをトレード放出, Andrew StevensonとAdrian Sanchezが昇格
8/21 Kelvin HerreraがDLから復帰, Tom MiloneがDL入り
8/22 Stephen StrasburgがDLから復帰, Adrian SanchezをAAAにオプション
8/27 Kelvin HerreraがDL入り, Ryan Madsonが復帰
8/31 Ryan Madsonをトレード放出、Sammy Solisが昇格
8/31 Gio Gonzalezをトレード放出(別記事参照