2013/06/23

明日から1週間ばかり休みます

勝率5割のナショナルズがどうなるか気になりますが、少し早い夏休みです。皆様ごきげんよう。

6/22 Harenの先発試合8連敗

L1-7 Rockies (Season 37-37)
Haren(L4-9) 3.1IP 6ER 7H 5K 6.15
Ohlendorf 4.2IP 1ER 4H 4K
Span 2/4
Zimmerman 1/4 HR(9) R RBI

先発のDan Harenが1回表、決してホームランんバッターでない2番のDJ LeMahieuに今季1号ソロを献上。さらに3本のヒットを重ねられて、3失点。3連勝でいよいよ波に乗ってきたかというチーム雰囲気をぶち壊してくれました。2回、3回は無失点でしたが、4回、2本のヒット、ワイルドピッチ、死球と重ね、さらにJhoulys Chacinにタイムリーを打たれたところで降板となりました。シーズン防御率はこれで6.15となり、規定投球回数に達している100人の投手中100位。99位のEdinson Volquezでも5.67ですから、ダントツの最下位。被本塁打19本はロイヤルズのJeremy Guthrieと並んでメジャー最多タイととにかくホームランを打たれ過ぎです。これでHarenの先発試合は8連敗となりました。試合後、Johnson監督は、ブルペンセッションの様子を見て本人と話してから決めたいと、先発ローテーションから外すことを示唆しました。Harern本人も(ブーイングの嵐の中での降板となったことについて聞かれ)自分でもブーイングしたかったと答えるほどでしたから、完全に自信を喪失しています。一度マイナーに行って(DL入りして)再調整してはどうかと思いますが、スプリングトレーニングからずっと同じような内容が続いているので、調整云々ではなく、これが実力のようにも思います。1300万ドルを投資しているだけに切るのは簡単ではないと思いますが、Harenと一緒に沈んでいくわけには行かないでしょう。

Harenの次の先発を飛ばすという選択肢がJohnson監督の頭に浮かんだのは、2番手で登板したRoss Ohlendorfが好投したからでしょう。前回登板からかなり間が空きましたが、95マイル近い速球でガンガン攻めるピッチングは変わらずで、ソロ本塁打の1点のみで5イニングを投げきりました(飛ばしすぎで最後のイニングは疲れていたようですが)。

こういう展開では打線が沈黙しても文句は言いません。9回にRyan Zimmermanがソロを打って、なんとか完封を免れた、というだけで良しとしましょう。今日の分も明日打ってくれればいいです。

2013/06/22

6/21 Desmond 3試合連発で3連勝

W2-1 Rockies (Season 37-36)
Strasburg(W4-6) 7.0IP 1ER 5H 9K
Desmond 1/3 HR(12) R RBI
Zimmerman 1/3 double RBI BB K
Rendon 2/4 R

前半はStephen Strasburgが好投しながらも3回表に8番打者への死球から1点を失い、打線はまったく沈黙という、今季何度も展開されてきた悪い展開。

しかし、今日はその沈黙を破ることに成功。6回裏、2死からシングルのAnthony Rendonを置いて、Ryan Zimmermanがライトのライン際に落とす二塁打で同点とすると、7回裏、先頭打者のIan Desmondがセンター右へ決勝のソロ本塁打を打ち逆転に成功しました。Desmondはこれで3試合連続ホームラン。しかもどれもチームの勝ち越し打。大振りが目立つのは変わりませんが、バットに当たれば文句はありません。特に今日は右方向への一発だったのは、高く評価されていいと思います。

7回を終えてまさかの2-1リード。Strasburgはここでお役御免となり、8回はDrew Storen、9回はRafael Sorianoがしっかりリードを守りきってくれました。

これで3連勝。貯金1。まだまだこれからです。

MVP: Ian Desmond



2013/06/20

6/20 Zimmermann 2ケタ到達

W5-1 Rockies (Season 36-36)
Zimmermann(W10-3) 8.0IP 0ER(1R) 6H 1BB 9K
LaRoche 3/4 triple R 2RBI K
Span 2/3 double BB R SB(8)
Lombardozzi 2/4 double R
Rendon 2/4 R SB(1)
Desmond 1/4 HR(11) R RBI

Jordan Zimmermannが文句の付けようない内容で8イニング。好投の要因はストライク先行の攻め込む投球ができたこと。最終的に112球を投げましたが、そのうち実に85球がストライク。8回1死からセカンドAnthony Rendonのエラーも絡んで1点こそ失いましたが、なお1死1,2塁のピンチで最後の力を振り絞って連続三振で切り抜けました。今季最多の9奪三振。両リーグトップタイとなる2ケタ10勝目に到達しました。

打線も今日はZimmermannを援護。前夜サヨナラ満塁弾のIan Desmondが2回にソロを放って先制すると、4回、5回にも加点し、6回にはZimmermannが自ら犠飛を打ち上げて、計5得点。完勝。

ずるずる転落するかと思われましたが、なんとか5割まで復帰。今度こそ、モメンタムをつかんだと思いたい。

MVP: Jordan Zimmermann

6/19 延長11回Desmondの満塁弾で勝った、けど

W6-2(11)@PHI (Season 35-36) 
Gio(ND) 7.0IP 2ER 2H 2BB 11K  
Werth 2/4 BB R 2RBI
Desmond 1/5 HR(10) R 4RBI 3K

延長11回のIan Desmondの満塁本塁打で勝ちました。

しかし、何か釈然としません。素直に喜べない。下に試合を振り返ってみますが、打線の情けなさばかりが目につき、最後まで情けない形で負けるイメージが浮かんでいたからだと思います。

ナショナルズ先発のGio Gonzalezは素晴らしいピッチングでした。立ち上がり、先頭打者のシングルの後、2番Michael Youngにレフトスタンドに運ばれてあっという間に0-2とされましたが、完全に立ち直り、この後7回までノーヒット、2四球の走者を許したのみで、11奪三振。今季ベストの内容と言ってもいいほどの好投を展開しました。

しかし、いつものように援護はありませんでした。フィリーズ先発Kyle Kendrickに対して6回までに出した走者はAdam LaRocheのシングル1本だけ。

そんな状況で1人頑張ったのが、Jayson Werth。7回2死2塁からライト前に1点目のタイムリー、さらに9回もやはり2死からレフト前タイムリーで同点としてくれました。11回の四球を含め、今日の試合を救ってくれたのはWerthのバットだったと思います。

しかし勝ちきれないナショナルズ。9回表は、なお2死1,3塁のチャンスが続きましたが、Ian Desmondは三球三振。10回表は1死3塁のチャンスを作りながら得点できず。

そして迎えた11回にDesmondがグランドスラムを打つことになりましたが、その打席自体がまた微妙なものでした。この回、1死からRyan Zimmermanが二塁打で出塁。LaRocheは敬遠四球。続くWerthが四球を選んで1死満塁として、ここで打席に入ったのがDesmond。当然1点取りに行くバッティングを期待しましたが、(いつものように)ホームランだけを狙ったような大振りであっさり追い込まれてしまい、もはや悪いイメージしか浮かんで来ませんでした。そして、カウント1-2からMichael Stutesの投じた5球目は内寄りの速球。そこまでの配球で外への変化球が来ることを完全に想定していたDesmondは完全に裏をかかれて全く手が出ず、見逃し三振・・・・・となるはずでしたが、主審の判定はボールっ。ええーっ!フィリーズファンだったら激怒していること間違いなし。命拾いしたことは、Desmondの表情からも見て取れました。続く6球目。今度こそ来た変化球、ただし投手の狙いよりやや高く、しかも真ん中に入ってきたところをDesmondが逃さずバットを振り抜くと、打球はレフトスタンドに届いてしまいました。6-2。なんだかな。試合後のWerthのコメントは「ラッキーだった」。まさにそうとしか言いようがありません。

釈然としませんが、ともかく勝ちは勝ち。問題は、このラッキーな勝ちをチームの勢いに繋げられるかどうかです。

MVP: Jayson Werth

2013/06/18

6/18 ずるずる行きそうな・・

L2-4@PHI (Season 34-36)
Detwiler(L2-5) 6.0IP 4ER 7H 4K
Kobernus 1/1 HR(1) R RBI
Werth 1/4 HR(7) R RBI

フィリーズ先発Cliff Leeの前に打線は今日も全く元気がなく、Jayson WerthとJeff Kobernus のソロ本塁打による2点のみ。それ以外はシングル安打が4本だけで四球はゼロ。先頭打者は全て凡退。結果、得点圏にランナーを置いての打席が一度もないという珍しいボックススコア。チャンスに打てない、と言ってきましたが、今日はチャンスさえ作れなかったことになります。

先発のRoss Detwilerは5回まではわずか52球で1失点と好投し、Leeと十分張り合っていました。しかし6回裏、バント安打を皮切りに3連打で勝ち越しを許すと、さらに死球で無死満塁。大ピンチですが、逆にここをしのぎ切ればまだナショナルズに流れが来るかもしれないという場面。二者連続三振でピンチ脱出か、と期待させましたが、伏兵のKevin Frandsenに対してカウント2-0とした後の3球目、ど真ん中に投げた球を狙い打たれて2点タイムリーを許してしまい、これで試合はもう終わったようなものでした。

弱い。3連敗で今季最多に並ぶ借金2。一昨日、昨日の勝つべき試合で勝てなかったことで、チームの雰囲気は最悪。このままずるずる行ってしまいそうな気配です。

期待に満ちて始まったこのシーズンをこのような形で台無しにしていいのか! 皆、奮起してくれ!

6/17 DLから復帰のLannanが好投

L4-5x@PHI (Season 34-35)
Lannan(ND) 5.0IP 2ER 6H 1BB 4K
Haren(ND) 6.0IP 4ER 7H 3BB 3K
Zimmerman 2/3 double R
Suzuki 2/4 double R
Lombardozzi 2/4 double RBI
Tracy 1/2 HR(3) R RBI

左膝を痛めて4月の半ばからDL入りしていたJohn Lannanが復帰。初回にいきなり捕まりそうになりましたが併殺で切り抜けると、5回を2失点。復帰初戦ということでわずか92球の5イニングでしたが、4-2とリードし、勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りました(ブルペンが追いつかれて勝ち負け付かず)。まずまずの内容だったので、次回以降も先発として起用されるでしょう。これからも頑張って下さい。

って・・・Lannanはフィリーズの先発(ナショナルズ相手の初登板)!! ナショナルズ先発のDan Harenは今日もピリッとせずに6回4失点。このまま今季9敗目を喫するかと思われましたが、味方が追いついてくれたので黒星は逃れました。

両先発が降板した6回の時点で2-4とリードされたナショナルズでしたが、粘りを見せて、8回にIan Desmondのタイムリーでまず1点差。そして9回2死走者なし、カウント0-2からChad Tracyがライトポール際に高々と上がるホームランで同点。この時には、ナショナルズに流れが来たように感じました。しかし9回裏、Fernando Abadが3本のシングルを浴びてサヨナラ負け。

大体見ていたのですが、9回には妙な気分を味わうことになりました。ただのがっかりとはちょっと違うというか・・・。あれだけいい形で追いつき、9回裏だって1死1、3塁のピンチでまず三振を取って2死として、最後の打者だって、追い込んで、厳しい内のボールでバットを折っている(たぶん)のに、打球はセンター前に。なぜそんなことになるの?という気分でした。腑に落ちない。

試合が終わった瞬間に思ったことは、「こんなことならLannanに白星を付けてあげたかったな」というものでした。

毎日毎日、よくいろいろな負け方があるものです。

2013/06/17

6/16 今季を象徴する試合

L0-2@CLE (Season 34-34)
Strasburg(L3-6) 5.0IP 1ER 1H 4BB 4K
Rendon 3/4 double K
Werth 2/3 double BB K

投手陣が頑張っても、打てない、特にチャンスで打てないという今季のパターンが極めて極端な形で出た試合。腹立ちを通り越して、あきれ、悲しみ、見ていられないといった気持ちが強いですね。日本語だと一言では表せませんが、英語だとpatheticという感じです。

先発はDLから復帰のStephen Strasburg。速球の制球は滅茶苦茶でしたが、球自体は走っており、5回まで被安打はわずかに1本だけ。しかし、その1安打が4回裏1死3塁からのタイムリーでした。それでも復帰戦にしては十分よく投げたと思います。ブルペンも8回裏に二塁打、犠打、犠飛で1点こそ失いましたが、しっかり仕事はしました。

問題は打線。2番に入ったAnthony Rendonは3安打と今日も活躍しました。他の打者もチャンスは作りました。しかし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

[4回表]
無死1,3塁
LaRoche 三振
Werth 三振
Desmond 三振

[6回表]
無死1,3塁
Zimmerman 三振
LaRoche 4-6-3併殺

[7回表]
無死満塁
Solano 一ライナーで走者Lombardozzi戻れず併殺
Bernadina 遊ゴロ

酷過ぎ。

2013/06/16

Strasburg→復帰, Cedeno→AAA

背中の痛みでDL入りしていたStephen Strasburgでしたが、最短での復帰となりました。重症でなくて本当に良かった。

代わってXavier CedenoがAAAにオプションされました。2試合に登板して無失点と結果を残していますが、同じ左腕のIan Krol、Fernando Abadほどは信頼されていないようだったので順当。

6/15 Rendonのメジャー1号で辛勝

W7-6@CLE (Season 34-33)
Zimmermann(ND) 5.0IP 6ER 8H 1BB 6K
Krol 1.2IP 0ER 3K
Storen(W1-1) 0.1IP 0ER K
Soriano(S18) 1.0IP 0ER H 2K
Rendon 3/5 HR(1) 2R RBI
Zimmerman 1/4 HR(8) 2R RBI BB 2K
Werth 2/3 HR(6) R RBI BB
Desmond 1/3 HR(9) R RBI BB
Tract 1/1 HR(2) R RBI

1回表にRyan ZimmermanとJayson Werthの2者連続ソロ本塁打で2点を先制。2回にはIan Desmondがやはりソロ。3回にも相手のミスに付け込んで2点を奪い、3回途中で5-0とリードしてScott Kazmirをノックアウト。今日は楽勝かと思われました。 、

が、このリードをJordan Zimmermannが守りきれず。3回裏にタイムリーで1点。4回裏には2本のソロ本塁打を被弾。そして5回裏には2死1塁から3連打を打たれて気が付けば5-6と逆転を許してしまいました。どこかで聞いたようなストーリーですね。4点リードから突然崩れて負けた5月29日のオリオールズ戦と同じような展開。大量リードをもらわない限りは極めて安定しているだけにメンタルな理由なんでしょう。ふむ。

このまま負けて借金に転落したらチームの雰囲気が悪くなるという展開でしたが、終盤に踏ん張りました。まずはブルペン。6回を投げたCraig Stammen、7回から8回途中まで完璧な投球を見せたIan Krol、そしてDrew Storenと8回までノーヒット、無失点で繋ぎました。

そして打線。まず8回表2死走者無しから代打Chad Tracyが値千金の同点弾。そして迎えた9回表。2死走者なしから、打者Anthony Rendonもあっさり初球を打ち上げてイニング終了かと思われましたが、これをインディアンスの一塁手と二塁手が譲り合ってファールグラウンドにポトリ(動画)。命拾いをしたRendon。この機を逃しませんでした。1球ボールの後に来た高めの速球を、やや差し込まれながらも弾き返した打球はライトのフェンスを越える決勝弾となりました。Rendonにとってのメジャー初本塁打ですが、こんな大事な場面で打ってくれるなんて。

とはいえ、あっさりとは終わらず。クローザーのRafael Sorianoがマウンドに上がった9回裏。2死までは簡単に取りましたが、二塁打を打たれて、さらに続くMichael Bournの打球は痛烈なライナー。一瞬ヒヤリとしましたが、幸運にもファーストのAdam LaRocheの真正面。これで何とかゲームセットとなりました。辛勝という表現が最も適切な表現の勝ち方でした。ほっ。

MVP: Anthony Rendon

2013/06/14

6/14 2安打では勝てない

L1-2x@CLE (Season 33-33)
Gio(ND) 7.0IP 1ER 3H 4BB 8K

Gio Gonzalezがキャリア最多の127球を投げながら7イニングをソロホームランによる1失点のみ。6回裏に2死から3連続四球で満塁として崩れそうになりましたが、なんとかしのぐと7回は危なげなく終えました。

しかし、打線は・・・。Justin Masterson以下の投手陣に対してわずか2安打。得点は、3回表、シングルと2つの四球でできた1死満塁からのMastersonのワイルドピッチでもらった1点のみ。なお1死2,3塁の場面でRyan Zimmermanが三振し、Adam LaRocheも凡退して追加点を奪えなかったことが最後まで響きました。その後はノーヒット。勝てるわけがありません。Ian Desmondの連続試合安打も15試合でストップしてしまいました。

疑問だったのは先発メンバーからAnthony Rendonを外したこと。対右打者に強いMastersonが先発ということで左打者のRoger BernadinaとChad Tracyを起用したかったという采配の趣旨は理解できなくもないですが、せっかく打線の起爆剤となりつつあるRendonを外したことは、結果論ですがやはり納得できません。少なくともTracy を先発で使う理由は見出せない。

これだけ打てなければ負けるのは時間の問題。8回裏はTyler Clippardが1死満塁のピンチをしのぎましたが、9回裏にFernando Abadが1死2,3塁からJason Kipnisに一ゴロを打たれてLaRocheの送球が間に合わずサヨナラ負けを喫しました。Abadは11試合目にして初の失点。責める気にはなりません。

明日はRendonを先発で起用してくださいね。

6/13 Zimmermanが2度の勝ち越し打

W5-4@COL (Season 33-32)
Detwiler(ND) 5.0IP 3ER 6H 2K
Stammen(W4-2) 2.0IP 0ER HR BB K
Zimmerman 2/4 double HR(7) 2R 3RBI
Desmond 4/4 R RBI

Ross Detwilerの復帰戦。制球は良かったもののあまり球は走ってなかったよう見えました。初回先頭打者の二塁打からあっさり1点を先制されると、2-1とリードして迎えた4回裏にもシングル、二塁打に守備にもたつきもあって逆転を許しました。5回を終えて77球を投げたところで降板となりました。可もなく不可もなしというところ。まあ、復帰戦なので仕方ないか。

この時点で2-3とリードされていましたが、7回表に2死2塁から相手投手の連続ボークでIan Desmondが生還し同点にしてもらうと、8回表1死からRoger Bernadina、Ryan Zimmermanの連続二塁打で勝ち越し。さらにDesmondのタイムリーで2点をリードしました。Zimmermanは3回表にも逆転2ランを打っており、今日2度目の勝ち越し打。素晴らしい貢献ぶりです。

2点リードで迎えた9回裏。Rafael Sorianoが1点を失いましたが逃げ切って、久しぶりに貯金1。よい感じです。

MVP: Ryan Zimmerman

2013/06/13

Detwiler→復帰, Davis→AAA

5月15日に背中を痛めDL入りしていたRoss Detwilerが今日のロッキーズ戦に先発するために復帰。

ロースターを空けるためにブルペン右腕のErik DavisがAAAにオプションされました。初めてのメジャーリーグでは5試合4.1イニングに登板して、6.23/1.85という数字が残りました。ただ、失点したのはDan Harenが序盤に打ち込まれて大量リードされた1試合だけ、7奪三振1四球と、一見した数字ほどは悪くないというのが印象。また機会はあるでしょう。

6/12 初登板Ohlendorf が気迫の投球

W5-1@COL (Season 32-32)
Ohlendorf (W1-0) 6.0IP 1ER 2H 2BB 2K  
Desmond 2/3 3RBI BB
Zimmerman 1/3 double 2R RBI 2BB 2K 
Rendon 2/4 double RBI  

今季初先発、ナショナルズでのデビューのRoss Ohlendorfが6回を1失点と好投し、見事に勝ち投手となりました。独特のダイナミックなフォームから90マイルちょっとながら速球で押しまくる気迫あふれるピッチング。見ていて応援したくなりました。6回にややへばって1点を失いましたが、スポットスタートとしては十分すぎる働き。ありがとう。試合後のJohnson監督の評価も極めて高く、(Stephen StrasburgのDLが長引けばもちろん、Strasburgが復帰してもロングリリーバーとして)このまましばらくメジャーに帯同しそうです。

打線も今日は8安打で5得点と効率よく機能。中でもIan Desmondが2本のタイムリーで3打点といい仕事をしてくれました。 しかも2本とも2死からだったので評価は一段階上がります。Desmondは守備でもこのダイビングキャッチ。素晴らしい。またAnthony Rendonも2安打で打率を3割超まで上げてきました。

5割! Ohlendorf`が見せた気迫はチームメイトにも伝わったはず。今度こそ勢いに乗って欲しい。

MVP: Ross Ohlendorf 

2013/06/12

Ohlendorf→MAJOR, Karns→AA

水曜日の先発投手として、Ross Ohlendorfを昇格させました。

先週土曜日に昇格する予定でしたが6日の試合が雨で流れたため不要となったことまでは前回の記事で書きましたが、さらに7日の試合まで延期となり9日にダブルヘッダーが組まれたため、改めて水曜日の先発投手として呼ばれることになりました。良かったですね。

マイナー契約を結んだ今季はSyracuse(AAA)でまずまずのピッチングを続けてきましたが、明らかに峠は過ぎている投手で期待感はありません。Ohlendorfを先発で起用しないといけないところに層の薄さが表れており、Ross Detwiler、Stephen Strasburgの復帰が待ち望まれます。

25人枠を空けるためNate KarnsがHarrisburg(AA)に戻されることになりました。抜擢から3試合に先発しましたが、いずれも5回持たず。ちょっと荷が重かったかなという印象です。次の昇格に向けて、ますます頑張って下さい。

6/11 Harenまた本塁打に沈む

L3-8@COL (Season 31-32)
Haren(L4-8) 5.0IP 5ER 8H(2HR) 1BB 6K
Span 1/4 double 2RBI
Werth 1/2 2BB R

序盤はナショナルズペース。2回2死からDenard Spanが2点タイムリー二塁打で先制。その他のイニングもランナーを出し、押していました。先発のDan Harenも4回まではわずか2安打のナイスピッチング。低め低めにカッターを集めて凡打を打たせるいい内容でした。

しかし・・・・5回に大きな落とし穴。この回も、先頭打者のWilin Rosarioに対して2-2としたところまでは良かったのですが、ここから突然制球を乱しました。2球続けて大きく高めに外してRosarioを歩かせると、続くTyler Colvinに内高めの球をライトスタンドに高々と打ち込まれて同点。さらに2死2,3塁からCarlos Gonzalezにレフトスタンドに3ランを運ばれてあっという間の5失点。最後のCarGonのホームランは違いましたが、この回は全体的に突然ボールが浮いていました。まだ60球程度だったので疲れということではなかったと思いますが、生命線のコントロールが悪くなってボールが真ん中に集まるという悪いパターンをまた繰り返してしまいました。

また借金。相変わらず波に乗れません。

H-Rodをカブスにトレード

先日DFAしたHenry Rodriguezがカブスに引き取られることになりました。なお、同時にDFAしたZach Dukeは単にリリース。

2010年オフのJosh Willinghamとのトレードでアスレティックスから移籍。2011年シーズンの終盤に一皮むけたかと期待させた時期もありましたが、結局、当初から懸念されていた制球力が身につくことはありませんでした。良い日は支配的なピッチングを展開しますが、悪い日はテレビに向かってリモコン投げつけたくなるくらい滅茶苦茶。記憶・印象としては悪い日のほうが圧倒的に多く残っており、下記の通算数字が意外に良いことに驚かされました。通算26暴投というナショナルズの球団記録を残しての退団。

Henry Rodriguez (2011-13 for Nationals)
111G (4W-7L-11SV) 113.0IP 112K 83BB 4.22/1.50  26WP 

正直なところ、もう見なくていいと思うとホッとしています。さようなら。

このままリリースかと思っていましたが、さすがに100マイルの速球を投げるだけに30球団もあれば拾う物好きがいるものです。カブス。

対価としてIan Dicksonという22歳のブルペン右腕を獲得。2011年のドラフト35順目入団で、今季はA で投げています。2シーズンの通算防御率が6点台とプロスペクトと呼べるほどの選手ではなく、只よりましかなくらいの感じです。

2013/06/11

MiLB (Solis, Pena→DL, Mooneyham→復帰)

○SolisがDL入り
Potomac (A+) のSammy SolisがDL入り。TJ手術からの復帰に向けてリハビリを続け、5月21日にようやく今季初登板。以降4試合に先発し少しずつイニングを延ばしていました。今回のDL入の理由は明らかになっていませんが、ヒジの痛みの再発でないことを願います。

○Ronald PenaもDL入り
Hagerstown (A) のRonald PenaもDL入り。開幕から基本的にローテーションを守りつつ、雨の影響などで時々ブルペンに回ったりしてきました。最後に投げたのは6月7日にブルペンから2イニング。やはり理由は不明です。

○MoonyhamはDLから復帰
4月17日の試合途中で腕の痛みを訴えて降板、DL入りしていたBrett Mooneyham が6月5日にHagerstownに復帰。復帰戦では2回を投げて4四球と大荒れでしたが、ともかく手術が必要なほどの故障でなくて良かったです。

2013年5月をふりかえる

もう6月も10日を過ぎてしまいましたが、簡単に先月をまとめておきます。

[NL EAST End May 2013]
W L PCT GB
Atlanta  32 22 .593          -
Washington  28 27 .509 4.5
Philadelphia 26 29 .473 6.5
New York 22 30 .423 9.0
Miami   14 41 .255 18.5

最後のブレーブス戦に勝って5月は15勝13敗となんとか勝ち越して終了。物足りない。

地区首位はブレーブスですが、5月の成績だけだとナショナルズと全く同じ。下位ではマーリンズが月間6勝22敗と大きく負け越し、30球団独走最下位となっています。

[Pitcher of May 2013: Jordan Zimmermann]
GS IP W K ERA WHIP
Jordan Zimmermann 6 43.2 4 30 2.68 1.01
Stephen Strasburg 6 37.0 2 37 1.95 0.92
Dan Haren  6 39.1 2 31 4.35 1.09
Gio Gonzalez 5 32.2 1 24 2.48 1.13
Ross Detwiler 3 14.2 1 7 4.30 1.64
G IP S K ERA WHIP
Rafael Soriano  13 13.0 8 7 2.08 1.08
Tyler Clippard  13 12.2 0 17 2.13 0.87
Drew Storen 13 12.1 1 9 3.65 1.54

投手陣には文句の付けようがありません。月間チーム防御率3.36は30球団中5位。WHIPも6位。個々の数字を見ても好成績が並んでいます。4月はひどかったGio Gonzalezは完全に持ち直し、Dan Harenも好不調の波が大きいものの4月よりはずっと良くなりました。そんな中でもJordan Zimmermannの安定ぶりが光ります。29日のオリオールズ戦で7失点と打ち込まれたのが唯一の汚点ですが、なかなか勝ち星の伸びないGioとStephen Strasburgを尻目に事実上のエースとなりました。Strasburgは自身初の8イニングを2度記録するなどずいぶん安定してきたと思いきや、31日の試合で背中を痛めて降板してしまいました・・・。ブルペンは柱となるべき3人が3人ともしっかりした成績を残しています。

[Hitter of May 2013: Adam LaRoche]
PA AVE OBP SLG HR RBI  SB
Denard Span 115 .275 .313 .422 14 0 6 2
Adam LaRoche 113 .330 .416 .608 17 7 19 2
Ian Desmond 111 .220 .273 .370 6 3 12 2
Ryan Zimmerman 109 .313 .394 .521 18 5 17 3
Bryce Harper 71 .193 .319 .368 11 3 5 1

月間のチーム打率.234が27位、出塁率.291が28位、長打率.375は25位と、かなりひどいと思われた4月をさらに下回ってしまいました。4月に頑張ったBryce Harperは4月30日のブレーブス戦でフェンスに激突して負傷した後すっかり低迷。代わってAdam LaRocheと、故障で一時戦列を離れていたRyan Zimmermanの2人が引っ張ってくれました。特に、LaRocheのOPS 1.024は30球団全ての選手でも10位という好成績。4月の不振をすっかり払拭しました。払拭しきれないでますます泥沼にはまって行ったのがDanny Espinosa。.155/.176/.225でOPS .401はもし規定打席に到達していれば30球団の全選手で最下位になってしまうところでした。

2013/06/10

6/9 [G2] 「3点差」を逆転して5割復帰

W5-4 Twins (Season 31-31)
Karns(ND) 3.0IP 4ER 5H 3BB 2K
Stammen 2.0IP 0ER K
Clippard(W5-1) 1.0IP 0ER H K
Soriano(S16) 1.0IP 0ER H BB K
Werth 2/4 2RBI
Bernadina 2/3 2R 2BB K
Desmond 1/4 double RBI K

この試合前までの61試合のうち30試合に勝ってきたものの、3点差以上のビハインドからひっくり返した試合は一度もなく、逆境に弱いと言われてきたナショナルズ。終盤の(実際のところ終盤だけじゃないですが)攻撃力のなさが如実に表れていました。

しかしこのダブルヘッダーの第2戦は違いました。一時は1-4と3点リードされながら、じわりじわりと追い上げて7回裏に逆転。ようやく今季初めて、3点差以上のビハインドからの逆転勝利を飾りました。

先発したのはメジャー3度目のNate Karnsでしたが、初回から打ち込まれました。初回こそ1死満塁のピンチを無失点で切り抜けたものの、2回には2死から2点二塁打、3回にもやはり2死から2ランを浴びて4失点。アウトになったものも鋭い打球が多く、内容としてはかなり不安定なもの。3イニングを終えて既に74球。Johnson監督の判断はここで交代でした。もう1度はチャンスが与えられるでしょうが、Ross Detwiler (13日復帰の見通し)、Stephen Strasburg(まだ未定) が復帰してくればマイナー行きは不可避という情勢です。

ともかく3回表終了時で1-4とビハインド。しかしここから、3回裏はJayson Werthのシングル、5回裏はAdam LaRocheの犠飛でジワリと追い上げ、6回裏にDenard Spanのトリプルで同点。そして、7回裏のIan Desmondのダブルでついに勝ち越しに成功しました。

4回から登板することになったブルペンが、6イニングを6投手でつなぎ、わずか3安打1四球で無失点。 素晴らしい仕事をしてくれました。この試合のMVPはそんなブルペンを代表して、2番手として2イニングをパーフェクトに終えて打線の反撃を呼び込んだCraig Stammenにしておきます。

これで5割復帰。さあこの調子。

MVP: Craig Stammen

6/9 [G1] Rendon 3打点の活躍

W7-0 Twins (Season 30-31)
Zimmermann(W9-3) 7.0IP 0ER 2H 2BB 8K
Rendon 2/3 double 3RBI BB
Kobernus 2/4 BB
Desmond 3/4 2R 2RBI
LaRoche 2/3 2R RBI K
Werth 2/3 R BB`

前夜の延長戦負けで今季初の借金2となったナショナルズ。今日のダブルヘッダーを前にJohnson監督がチームミーティングを招集。内容詳細は分かりませんが、効果はあったようです。

3回まではナショナルズが押しながらも両軍無得点。4回裏も1死から3連続シングルが出ながら、Jayson Werthが本塁でタッチアウトになり先制点が奪えずで、嫌な流れになりそうなところでした。しかしここでいい仕事をしてくれたのがAnthony Rendon。2死2、3塁の場面で打席に入って三遊間へ鋭い打球を放つと、これがショートの悪送球を誘い2者が生還。この1打で試合の流れを決めたと言っても過言ではないでしょう。

続く5回裏も、2死1塁からRyan Zimmermanがライトフェンス直撃の二塁打を打って2,3塁、Werth敬遠で2死満塁と攻め立て、ここからAdam LaRoche、Ian Desmondが連続タイムリー。そして止めはRendonがライト線に2点タイムリー二塁打を打って7-0と大量にリードしました。

こうなると先発のJordan Zimmermannは余裕の展開のピッチング。やや球数が多かったので7回で降板となりましたが無失点。シーズン防御率を2点未満(1.996)まで下げ、両リーグトップタイの9勝目。

なお、この試合1番センターで先発したJeff Kobernusが3回裏に足を活かした内野安打でメジャー初安打を記録。また、最終回にはXavier Cedenoがナショナルズでの初登板を無失点で終えました。

MVP: Anthony Rendon

Marrero→MAJOR, Moore→AAA

ダブルヘッダーのために1日だけ認められる26人目のベンチ入り選手として、Chris Marreroが昇格。スポットスターターあるいはブルペン投手が呼ばれることが多いのに野手なんて珍しいと思っていたら、ダブルヘッダー後、マイナーに落とされたのはMarreroではなく、Tyler Mooreでした(マイナーリーグ・オプション)。そういう見込みなら、当初のMarreroの昇格も理解できます。

かつてのトッププロスペクトMarrero。ゆっくりながら着実にステップアップし、2011年8月末に23歳でメジャーデビュー。しかし、そのオフに参加したドミニカウィンターリーグでの守備中にハムストリング断裂の重症を負ってしまいました。さあこれからいよいよという時だっただけに本人も無念だったでしょう。昨季はほぼリハビリに費やし、一度もメジャーに呼んでもらえず。ほとんど忘れられた存在となりつつありましたが、今季はAAAで開幕して安定した成績を残し、今回の昇格につなげました。まだ24歳。期待しています。ネックは守備。一塁以外は守れません。

Chris Marrero (2013 for Syracuse(AAA))
228PA  10HR 44RBI 14BB 34K .306/.355/.502

昨季は主にベンチプレーヤーとして活躍したMooreでしたが、今季は開幕から不振。レギュラー陣の負傷もあって101打席に立たせてもらいながら、打率は.150を切り、わずか2本塁打。そして36三振は多過ぎました。AAAで常時打席に立って本来の打撃を取り戻してくれることを期待します。

Tyler Moore (2013 for Nationals) 
101PA 2HR 13RBI 6BB 36K .149/.198/.266

2013/06/09

ドラフト3日目

最終日は11位から40位まで。ロースター埋めの大学4年生(Senior)は正直なところどうでもいい。その他の若い選手(太字)とどれだけ契約できるかどうかがフロントの手腕の見せ所。

11. John Simms, RHP, Rice [JR], BA#377
12. Andrew Cooper, RHP, Sierra JC (CA) 
13. John Costa, RHP, Palm Beach CC (FL)
14. David Masters, SS, Central Arizona College, BA#461
15. William Ballou, CF, Marshall (WV) [SR]
16. Willie Allen, CF, Western Oklahoma State (OK), BA#339
17. Geoffrey Perrott, C Rice [SR]
18. Cory Bafidis, LHP, Texas Wesleyan [SR]
19. Nico Spezial, LHP, Wake Forest [SR]
20. Brenton Allen, LF, UCLA [JR], BA#484

21. Justin Thomas LHP, Southern Arkansas [SR]
22. Cody Dent, SS Florida [SR]
23. Garrett Gordon, RF, Wabash Valley College (IL)
24. Matthew Derosier, RHP, Southwestern College (CA)
25. Travis Ott, LHP, Shippensburg Area HS (PA)
26. Garrett Hampson,  SS, Reno HS (NV), BA#84
27. Bryce Harman, RF, L.C. Bird HS (VA)
28. Joey Webb, LHP, Menlo Col (CA) [SR]
29. Michael Sylvestri, RHP, Florida Atlantic [SR]
30. Ryan Ullmann, RHP, Concordia U Texas [SR]

31. Willie Medina, SS, High Point University (NC) [SR]
32. Pat Boling, LHP, Georgia [JR]
33. Andrew Dunlap, RHP, No School (undefined)
34. Jake Walsh, LHP, Missouri [SR]
35. Lukas Schiraldi, RHP, Navarro College (TX), BA#162
36. Reid Humphreys, SS, Northwest Rankin HS (MS)
37. Karsten Whitson, RHP, Florida [JR]
38. Caleb Hamilton, SS, Woodinville Sr. HS (WA)
39. Robbie Tenerowicz, 2B Campolindo HS (CA)
40. Shaun Anderson, RHP, American Heritage School (FL)

2013/06/08

6/8 嵐があっても流れは変わらず

L3-4(11) Twins (Season 29-31)
Gio(ND) 6.0IP 2ER(3R) 5H 4BB 7K
Span 3/5 R K
Werth 1/5 HR(5) R 2RBI K
Rendon 2/5 double R 2K

熱帯低気圧による降雨のため一昨日、昨日と試合が流れ、3日ぶりの試合。これで流れが変わってくれるかと微かに期待した私がバカでした。何も変わらず。打てない、特にチャンスで打てない、試合の終盤に打てない。期待のAnthony Rendonは二塁打を含む2安打とそれなりに活躍していますが、爆発的な長打力があるわけではないので打線の起爆剤となるのはやや無理なのかなという感じ。そしてエラーがらみの失点。また1つ情けない試合を繰り返しました。試合終盤の映像を見ていても勝利に対する執念のようなものが感じられず、むしろこのままずるずると行きそうな気配が漂っていました。今季初の借金2なんだからそれなりに覚悟してがんばってくれよ。

右足に自打球を当てたDenard Spanと、ライナーの打球を左腕に受けたTyler Clippardが試合後に検査。いずれも骨に以上はないとのことですが心配。さすがにこれ以上の怪我には勘弁してください。

MiLB (A+のオールスターに3人選出)

Carolina LeagueとCalifornia Leagueの対抗戦となるA+のオールスターが発表され、Potomacからは3人が選ばれました。8連勝中で最高勝率を誇っていることを思うと、もう少し選ばれてもいいのに(最多はレンジャーズ傘下の5人)とは思いましたが、まあ言っても仕方ない。

LHP Robbie Ray
RHP Blake Schwartz
CF Billy Burns

My Top 10 Prospects 2013からはRobbie Ray が選ばれたものの、最も期待されていたA. J. Coleは選外。Ray は開幕からずっと安定しており、防御率2.32はリーグ3位、81奪三振は堂々のリーグトップ。与四球のリーグ3位はやや気になりますが、十分立派な成績。

Blake Schwartzはこの春一番出世した投手でしょう。昨年のドラフト17順目とやや下位指名で今季の開幕もHagerstown(A)のブルペンで迎えましたが、急速に評価を上げてまずはAで先発となり、さらに4月末にはA+に昇格。昇格後8試合に先発し、防御率1.29、WHIP 0.84はいずれもリーグトップ。

野手でただ1人選出されたBilly Burnsはリーグの盗塁王(28個、2位は18個)。35四球もリーグトップタイと選球眼にも優れているリードオフタイプ(出塁率は.418) 。それでいて三振は22個と少ないことも評価できます。長打が少ないのは仕方ないでしょう。

2013/06/07

ドラフト2日目

今日は3順目から10順目まで。

5順目のVothは例外ですが、7順目までは比較的若い、上限が高そうな選手の指名が続き、ちょっと気分が盛り上がりました。が、8~10順目の3人はロースター埋めのようなカレッジシニア。もう1人高校生(できれば投手)を指名して欲しかったというのが本音です。まずまずの評価。

3 (105).  Drew Ward, 3B, Leedey HS (OK)
BAランキングでは89位。高校の成績など全くの参考でしかないが、今季のスラッシュラインは.575/.785/1.150というパワーバット。走力は平均以下。オクラホマ大への進学を表明しているが、うまく契約して欲しい。

4 (136). Nicholas Pivetta, RHP, New Mexico JC 
BAランキングは105位。ニューメキシコ州のジュニアカレッジに所属するが、元はカナダ出身。長身からの95マイル前後の力のある速球を投げ込む。カーブの評価は高いが、先発としてやっていくにはチェンジアップを磨く必要。

5 (166). Austin Voth, RHP, Washington [JR]
BAランキングでは260位。ワシントン大のエース。速球は90マイル台前半だが制球は良く、スライダーとチェンジアップを交ぜる投球で三振を奪えるところが魅力らしい。

6 (196).  Cody Gunter, 3B, Grayson County CC (TX)
BAランキングでは249位。左打ちの三塁手としてドラフトしたが、今季は右投手としてクローザーも務めていた。昨年のドラフトでマーリンズから19順目で指名されたものの拒否し、今季のドラフトに再度かかるためにコミュニティーカレッジに進学。

7 (226). James Yezzo, 1B, Delaware [JR]
BA ランキング290位。左打ちの一塁手。あまり体格は大きくないが長打力も示しており、今季のスラッシュラインは.410/.453/.714。デラウェアは準地元。

8 (256). David Napoli, LHP, Tulane [SR]
BAトップ500外のカレッジシニア。5フィート10インチと小柄。

9 (286). Jake Joyce, RHP, Virginia Tech [SR]
BAトップ500外のカレッジシニア。地元のバージニア工科大学。

10 (316). Brennan Middleton, SS, Tulane [SR]
BAトップ500外のカレッジシニア。右打ちのショート。出塁率(.372)のほうが長打率(.341)より高いということで長打は期待できません。育ってもユーティリティ。

2013 ドラフト1日目

(6月7日夜追記)
早速、Johansenとの契約合意が発表されました。身体検査を受けた後、フロリダで調整し、6月17日から始まるショートシーズンのAuburnに加わるようです。契約金額はスロット額どおり。ちょっとくらい節約できなかったのかなとも思いますが、ともかく早期に契約できて何より。

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(6月7日朝オリジナル)
今年もドラフトの季節がやってきました。

ナショナルズは昨季30球団中1位の成績を残した上、オフにRafael SorianoとFA契約して1順目指名権を放棄したため、最初の指名はなんと2順目全体68位。2009、2010年に2年連続して全体1位を持っていたのは遠い昔。メジャーリーグレベルでのチーム状況の改善の反映なので決して悪いことではありませんが、それにしても68位とは。

ということで全く盛り上がりを欠いたままでドラフト当日を迎えましたが、指名結果もあまり興奮させられるものではありませんでした。

2 (68). Jake Johansen, RHP, Dallas Baptist University [SR]

各種報道・スカウティングレポートによると、6フィート6インチという長身から投げ下ろす最速99マイルの速球を持つが、速球のムーブメント、変化球、制球力はいずれも低評価。高校生ならこれでOKかもしれませんが、Johansenは既に22歳。それでいて今シーズンの成績は15先発88回1/3を投げて75奪三振、5.40/1.53と平凡以下。決してコンペティティブではないリーグで投げてこれです。BAの直前ランキングの182位(5~6順目相当)というのが現時点での妥当な評価と感じます。

大方の見方は将来はブルペン投手ですが、Rizzo GM以下の首脳陣は先発として育成する方針を明らかにし、Josh Beckettを比較対象にしていました。まあ、よほど上手く育ってくれればの話ですね。潜在能力は比較的高いものの、とにかく課題が多い投手。年齢的に既に出遅れ感があるので、とにかく早く契約して課題の克服に向けしっかり取り組んでくれることを期待します。

Strasburg→DL, Cedeno→MAJOR

(6月7日追記)
6日の試合が雨で流れたため、スライド登板させれば土曜日にOhlendorfを昇格させる必要がなくなりました。状態の悪いチームとしては恵みの雨ですが、今季初めての昇格が予定されていたOhlendorfには(金銭的な意味も含めて)気の毒としか言いようがありません。

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(6月6日オリジナル)
5月31日の試合で背中を痛めて途中退場したStephen Strasburg。様子を見ていましたが状態は回復せず、水曜日に予定していたブルペンセッションもスキップ。DL入りとなりました。フロントのこれまでのStrasburgへの慎重な対応から予想していたので驚きはありません。しっかり直して、戻ってきて下さい。

代わってブルペン左腕のXavier Cedenoが昇格。とはいえ、土曜日には先発投手としてRoss Ohlendorfが昇格予定であり、Cedenoは木、金の2日だけとなる見込み。前回は登板機会がないまま1日でAAAに戻されましたが、果たして今回は投げることがあるでしょうか(投げるとすれば昨日のような展開でしょうから、機会がないほうがいいとも言えますが)。

なお、やはり背中を痛めてDL入りしているRoss Detwilerは今のところ順調で、マイナーでのリハビリ登板を1試合経ての13日頃の復帰が見込まれています。一方、Bryce Harperの左膝の回復は期待したより遅く、最短の11日の復帰は難しいようです。うーむ、苦しいな。

2013/06/06

6/5 昨日の勢いは雲散霧消

L1-10 Mets (Season 29-30)
Haren(L) 4.0IP 5ER 7H(3HR) 2K
Krol 1.0IP 0ER H 3K
Span 2/5 double R K
Suzuki 2/4 double

10-1。昨日のサヨナラ勝ちで波に乗ったナショナルズがこのスコアで勝つことを期待していました。それが、まさか逆に大敗するとは予想もしませんでした。昨日の勢いは雲散霧消し、今季のこれまでのナショナルズに逆戻り・・・。

昨日の余韻が残っていたのは初回だけ。1回表のメッツが三者凡退の後、先頭のDenard Spanのダブルをきっかけに作った2死1,3塁のチャンスでIan Desmondがレフト前に運んで1点を先制。

今日も行ける、というムードが確かにありました。しかし、それを壊したのがDan Haren。直後の2回表、先頭打者のダブルの後、35歳のロートル(失礼)Marlon Byrdに簡単に左中間スタンドに運ばれて逆転を許すと、続く3回表にもDavid Wrightに2ラン、そしてByrdに2打席連続弾を打たれて、早々に5-1と大量リードされてしまいました。内容を一言で表すと「高い」。コントロールが甘く、大事なところで高めに入った球を痛打されました。球威がないんだから、こんな適当なピッチングしていては打たれます。

と言ってもまだ3回表の話で、ナショナルズの攻撃はあと7イニングも残っていました。しかし、今季未だに3点以上の差をひっくり返したことのないナショナルズ打線には重過ぎる点差。チーム10安打、4回裏の1死2,3塁をはじめ5回を除いて毎回ヒットの走者を出しながら、ここというところで打てず、遂に1点も取れず。そうこうする間にブルペンがさらに5点を失い、一方的な試合となってしまいました。

Ian Krolがメジャーデビュー。6回表にマウンドに上がると、先頭打者にダブルを打たれましたが、その後三者連続三振で無失点といいデビューとなりました。速球は93-94マイルで力があるものの、変化球のコントロールはボロボロ。今日は緊張していたでしょうから、落ち着いてくればもう少し安定するでしょう。

昨日の人事断行とサヨナラ勝ちで何か変わるかと期待しましたが、また同じことの繰り返し。借金1。またも、明日は必勝体制で挑まなければなりません。

2013/06/05

MiLB (Aのオールスターに6人選出)

South Atlantic League(A)のオールスターが発表されました。地区首位を走るHagerstown Sunsから地区の7チームで最多タイの6人も選ばれました。

RHP Ivan Pineyro
2B Tony Renda
RHP Dixon Anderson
RHP Robert Benincasa
RF Brandon Miller
C Pedro Severino

My Top 10 Prospects 2013からはTony RendaIvan Pineyroの2人。Rendaはシーズン序盤なかなか波に乗れませんでしたが、5月12日以降(6月4日まで)の23試合は.392/.444/.598と絶好調でシーズン打率も3割を超えました。本塁打はわずかに1本ですが、二塁打数22本はリーグトップとギャップパワーを示しています。

Pineyroは開幕直後の2戦でいずれも4失点しましたが、やはり次第に調子を上げてきました。2桁奪三振を2度記録している一方で、1試合で与えた四球は最も多くても2つという安定ぶりが光ります。

Dixon Andersonは2011年ドラフト9順目で入団したものの、(おそらく故障で)2012年のシーズンも後半になってようやくプロデビュー。初のフルシーズンとなった今季は、A級の年下相手に(大卒の上に出遅れたため、7月には24歳になります)、さすがに支配的なピッチングを展開。そのうち昇格すると見込まれます。

Brandon Millerは昨年のドラフト4順目。ドラフト時から捕手として試されるのではないかと噂されていましたが、ライトでの起用が続いています。打率、出塁率はもの足りず、三振も明らかに多過ぎますが、リーグ2位タイの11本塁打と持ち味のパワーを発揮中。

Robert Benincasaも昨年のドラフト7順目。大学時代からブルペン投手で、チームでもクローザーを務めています。イニング数をはるかに上回る奪三振を記録し、一定の可能性を見せています。

Pedro Severinoはチーム最年少の19歳の捕手。ドミニカ共和国出身。打率.230台などバットではさすがに結果が出ていませんが、今季の盗塁阻止率がほぼ5割に達するなど、守備では極めて高い評価。

6/4 崖っぷちで踏み止まった!

W3x-2 Mets (Season 29-29)
Zimmermann(ND) 8.0IP 0ER(2R) 4H BB 4K
Clippard(W4-1) 1.0IP 0ER K
Desmond 2/4 double HR(8) R RBI
Lombardozzi 1/3 SF RBI K
Zimmerman 1/4 double R 2K

試合前にロースターの大幅な変更が明らかとなり、いよいよ反転攻勢!と期待して迎えた試合でしたが、蓋を開けてみればこれまでと同じような情けない試合でした。

ただし、9回裏を迎えるまでは。

先発のJordan Zimmermannがメッツ打線を手玉に取り、エラー (Adam LaRoche) 絡みの2失点のみで8回を投げきりましたが、打線は、決して好投手とは言えないJeremy Hefner の前に今日も凡打の山を築き、得点はIan Desmondのソロによる1点のみ。7回、8回の攻撃をあっさりと三者凡退で終え、1-2とリードされたまま試合は終盤へ。9回裏が始まる前に、今季ここまでの57試合の9回の得点の合計がわずか2点というデータが示され、今日もまた負けるのかと絶望的な気持ちでテレビを見ていました。

しかし、今日はここからが違いました。9回裏、メッツのクローザーBobby Parnellに対して、先頭のRyan Zimmermanが右中間へのダブルで出塁。メッツのセンターはあのRick Ankiel。セカンドへの送球はさすがに素晴らしく間一髪でしたが、Zimmermanがヘッドスライディングでタッチをかわしてセーフ。これで一気に盛り上がりました。暴投で3塁へ進んだ後、LaRocheにライト前へのシングルが出てまず同点。さらに、Desmondのダブル、Roger Bernadinaへの敬遠四球で無死満塁とし、打席はSteve Lombardozzi。せっかく昇格させたんだから Anthony Rendonを使えばいいのにとか思いながら見ていましたが、ここではLombardozziがしっかり仕事をしてくれました。簡単に追い込まれながらもファールを連発して粘ると、最後はレフトへの飛球を打って三塁からLaRocheが生還。サヨナラ勝ち。

もし今日の試合に負けていればシーズンそのものが終わりかねなかったこの試合。にもかかわらず1点ビハインドで9回裏を迎えるという、まさに崖っぷちまで追い込まれましたが、なんとか、なんとか、踏み止まりました。今季のナショナルズにとってサヨナラ勝ちはこれが最初。今度こそ、打線に勢いがつくことを期待しています。

MVP: Ryan Zimmerman

2013/06/04

大規模なロースター刷新を断行!!

大規模なロースターの変更が断行されました。ここしばらく無為無策のベンチ・フロントにもイライラさせられてきましたので、今回の思い切った動きは納得です。

[IN] Jayson Werth, Anthony Rendon, Ian Krol
[OUT] Danny Espinosa, Henry Rodriguez, Zach Duke

Jayson Werthは右のハムストリングを痛めて5月2日の試合を最後に休んでいたので約1か月ぶりの復帰。Potomac(A+)での5試合のリハビリ出場で計18打席に立って2本塁打を含む.563/.611/1.000という数字を残しての復帰。万全の状態と信じてよさそうです。

Anthony Rendonは再昇格。つい3日前にAAからAAAに昇格し、本格的にセカンドの経験を積むことになると報じられていましたが、Danny Espinosaの状態があまりに悪く、もはや待っていられないということのようです。まずはSteve Lombardozziと併用されることになるようですが、このままセカンドのレギュラーとして定着してくれることを期待したい。沈滞が続く打線の起爆剤となってくれ。

●今回の最大のサプライズはIan Krol がAAからメジャーに初昇格したことでしょう。Michael MorseのトレードのPTBNLとして3月下旬になってナショナルズ傘下に加入。来歴はそのときの記事をご覧下さい。アスレティックスでは先発投手として育成されてきましたが、今季はブルペン投手としてAAで開幕すると、安定感のあるピッチングを続けて評価を上げてきました。しかし、まさかいきなりメジャーに抜擢されるとは。それほどいい球を投げているのでしょうか。楽しみです。
[For 2013 Harrisburg (AA) ] 21G 26.0IP 29K 7BB 0.69/0.81

Danny Espinosaが右腕(左肩ではなく)の痛みを理由にようやくDL入り。本当に「ようやく」という感じ。Rizzo GMでさえ「finally」という単語を使っていたところを見ると、フロントとしても早くDL入りさせたかったのに、本人が認めなかったという推測ができます。ナショナルズパークのクラブハウスのEspinosaのロッカーが完全に空っぽにされている(通常DL入りしただけでは空っぽにはしないそうです)という報道も併せて考えると、マイナーへのオプションを通告され、併せてDL入りすることを提示されて受け入れたのではないかと思われます。どんなに成績が悪くても故障のせいにはせず、ただ調子が悪いだけと言い張ってきたEspinosa。本当に痛みがプレーに影響していたのかなかったのかは本人にしか分かりませんし、キャリアがかかっていることを思えば無理してでも出場し続けようとした気持ちも理解できなくはありませんが、それにしてもこの打撃成績はあまりにひどい。チームに迷惑をかけてきたことは明らか。シーズン終了を意味する左肩の手術を受ける予定はなく、まずは右腕の故障が回復するまで休むそうです。うーむ。中途半端な状態で戻って来ることはチームのためにも本人のためにもなりません。まずはしっかり治療して、それからマイナーで自分のバッティングを取り戻して下さい。
[For 2013 Nationals]  167PA 3HR 12RBI 4BB 47K .158/.193/.272 1SB 

Henry Rodriguezを、遂に、とうとう、ようやく、DFA。私の意見はつい先日のこちらの記事で書いたのでご覧下さい。心の底から嬉しいです。ウェイバー・クレームで他球団に行ってくれても、いや是非行ってくれることを期待しています。獲得したときの記事はこちら。暴投(WP)数26個は、独走でのナショナルズ球団記録です。
[For 2013 Nationals] 17G 18.0IP 11K 16BB 4.00/1.67 2WP

Zach DukeもDFA。マイナー契約を結んでいた昨季、AAAで好投し、9月昇格を勝ち取るとブルペン投手として結果を残しました。オフにナショナルズと1年70万ドルで再契約。今季は開幕からブルペン左腕、特にロングリリーフ、あるいはスポットスターターとしての役割を期待されましたが、登板した12試合中7試合で失点と打ちこまれていました。こちらも他球団に行ってくれていいです。
[For 2013 Nationals] 12G 20.2IP 11K 8BB 8.71/1.89


さて、これで反転攻勢の準備は整いました。

MiLB(-6/3) Rendon AAA昇格, Clay週間MVP


○Rendon AAA昇格
もう既にメジャーに再昇格したのでいまさら感がありますが、6月1日にAnthony RendonがAAAに昇格。AAAでは主にセカンドを守ることが明らかにされ、現に3試合続けてセカンドで先発。計14打席で2安打2四球3三振という成績を残したところで、早々にメジャー昇格となりました。今回はこのまま定着することを期待したい。
[AA] 152PA 6HR 24RBI 30BB 25K .319/.461/.603 1SB
[AAA] 14PA 2BB 3K .182/.357/.273

○Caleb Clayが週間MVP (AA)
Caleb  Clay投手がEastern League(AA)の週間MVPを受賞。6月2日までの1週間で2試合に先発し、1完封を含む15回1/3で1失点、18奪三振と快投。2004年ドラフト1順目サンドイッチピック(全体44位)でレッドソックスに高卒入団したものの目立つ活躍ができず、昨季終了後マイナーFAとして退団。ナショナルズとマイナー契約を結び、今季は開幕から(自身3年目となる)AAのローテーションを守ってまずまずの投球を続けてきました。あまり期待感はありませんが、まだ25歳なので、完全に無視するほどでもない、といった感じ。
11G 63.1IP 17BB 46K 3.69/1.14 

2013/06/03

6/2 ついに借金生活突入

L3-6@ATL (Season 28-29)
Karns(L0-1) 4.2IP 3ER(4R) 7H BB 6K
Duke 0.2IP 2ER 2H 4BB
E.Davis 1.2IP 0ER 2K
Desmond 2/4 HR(7) 2R RBI K

前日ナイトゲームでの無残な敗戦の翌日のデーゲーム。

嫌な雰囲気を払拭したいところでしたが、なんと1回裏先頭打者の三ゴロをRyan Zimmermanが悪送球・・・。そして続く打者に初球を叩かれてライトスタンドへの2ラン。あっという間に0-2とされました。先発はメジャー2戦目のNate Karns。バックが援護してあげなきゃいけないのに、なにやってるんだと、この時点でテレビを消したくなりました。

とはいえ、続く2回表に2点を返して同点とし、まだ試合は分からないかと思われました。しかし、結果的にはこのイニングにもっと点をとれなかったことが勝負を分けました。痛かったのはやっぱりDanny Espinosaの三振。この回、先頭打者から三連打で1点を返してなお無死1,2塁の場面で三振。ここで繋いでいれば、あるいはせめてランナーを進めていれば、もっと点が取れたかもしれなかったのに。

この後、ナショナルズ打線はいつものように沈黙。3回以降、出した走者はIan Desmondのソロ本塁打とEspinosaの死球だけ。勝てるわけありません。

Karnsは、2回にB. J. Uptonにソロ本塁打を打たれて勝ち越しを許しましたが、3回、4回は無失点。5回も2死までこぎ着けましたが、Evan Gattisに対して0‐2から四球を与えたところで降板となりました。いい当たりもされましたが、三振も6つ。内容は良かったと思います。球数88球。もう少し投げさせてやっても良かったのに・・・。

試合を壊したのはKarnsの後を受けて登板したZach Duke。5回裏にタイムリーを打たれる(自責点はKarns)と、6回裏には連続四球から1死満塁のピンチを迎え、2点ダブルを打たれ試合は事実上終わりました(もう見ていられなくて1死満塁のところでテレビを消しました。その後のErik Davisのメジャーデビューを見逃したのは残念でした。)。

これでついに借金生活に突入。もうシーズンの1/3です。そのうち良くなると言っていられる時期は過ぎたはず。何か手を打って下さい。

6/1 選手もアホならベンチもアホや!

L1-2(10)@ATL (Season 28-28)
Gio(ND) 7.0IP 1ER 3H 1BB 7K
H-Rod(L0-1) 0.1IP 1ER 1H 2BB
Zimmerman 2/4

前日の試合をいい形で勝ち、勝てばシーズンの流れを変えられたかもしれない試合。チャンスはありました。なのにミスミスふいにしてしまい、予定調和的にサヨナラ負け。今シーズンこのままプレーオフを逃すようなことがあれば、あれが転換点だったと振り返ることになるでしょう・・・。

先発はGio Gonzalez。3回裏に内野ゴロの間に1点を失っただけで7イニングを飄々と投げ切りました。しかし、というかやはりというか、打線はTim Hudsonの前に4回表のIan Desmondによるタイムリーの1点のみ。1-1の緊迫した試合展開で試合は終盤へ。試合の流れという点でも全くの互角の印象でした。

そして迎えた9回表。マウンドにはブレーブスの守護神Craig Kimbrel。簡単には打てないだろうと期待せずに見ていましたが、先頭のRyan Zimmermanのシングルに続き、Adam LaRocheもセンターオーバーのダブル。無死2,3塁の絶好機を迎え大興奮していました。

ところがここでまさかの来客。やむなくテレビの前を離れて対応。で、戻ってきたら既に9回裏。当然勝ち越しているものと思っていたのに、見たらスコアは1-1のまま!? なんでやねーん!!!!? Desmond見逃し三振、Roger Bernadina三ゴロ→本塁アウト、Danny Espinosa左飛。ひど過ぎる。特にDesmondの見逃し三振はひどい。空振りならまだしも見逃しなんて・・・。ベンチとしても、ただ自由に打たせるだけだなんて。スクイズとか何か手はなかったのかと。

こうなるともうブレーブスの流れ。9回裏は Fernando Abadが0点に抑えましたが、10回裏のマウンドに送られたのはなんとHenry Rodriguez。おいおい。前日30球投げていたTyler Clippardはともかく、他にZach Duke、メジャーに上がってきたばかりとはいえErik Davisもいたし、必勝と心得るならRafael Sorianoを投入したっていいのにと思いましたが、Henry Rodriguez。案の定、先頭打者にストレートの四球を与えると、次の打者はバントを失敗してフライにしてくれて1死を向こうからくれましたが、その次の打者にまた四球。そして打率1割5分を切るB. J. Uptonに対してもボールから入ると2球目の速球をライト前に運ばれてゲームセット。はははっ。あまりにも予想通り過ぎて笑うしかありません。

この日の最速は102マイル。投げた全15球の内、100マイル以上が実に10球。しかし、15球のうち10球がボールでは使えないわけです。最後に打たれた球も101マイルでしたが、メジャーの打者100マイルでも打つんです。それが分かってない。試合後のHenry Rodriguezのコメントを聞いて、怒りを通り越してあきれました。曰く「ブレーブスは運が良かった」。今すぐDFAすることを希望します。

なお、Espinosaは今日も4打席凡退1三振。変化が必要だとJohnson監督が口にしたのが5月30日の敗戦後でしたが、その後もEspinosaは毎日出場しています。先発オーダーにしても、采配にしても、何も変わりません。仕事ができない選手もあんまりですが、選手への信頼だけを口にして積極的な手を打たないベンチ・フロントにも不信感が募ってきました。

Harper→DL, Erik Davis→MAJOR

土曜日、日曜日(特に土曜日)の負けですっかり応援する気力をなくしていますが、重要なロースター変更なので記事は書いておきます。

土曜日の試合を前に、左膝の状態が思わしくないBryce HarperがDL入り。代わってブルペン投手のErik Davisが初のメジャー昇格。

Harperは5月26日の試合を最後に欠場してきましたが、状態がよくならないことからDL入りとなりました。そもそもは、4月30日のブレーブス戦でホームランを捕球しようとしてライトフェンスに激突した際に痛めたのが始まり。その後、ドジャースタジアムでもフェンスに激突しましたが、下記の打撃成績の違いからも、あの激突が元凶だったことは明らか。

激突前 (105打席) :  .352/.438/.736 9HR
激突後 (73打席) :  .186/.310/.356  3HR

今頃になってHarper自身も、4月30日の直後にDL入りしてしっかり直しておくべきだったと言っています。まったく。Danny Espinosaもそうですが、故障しているのに無理やり出場して結果チームに迷惑をかける例が多過ぎです(Espinosaに至ってはまだ出場を続けています!)。選手を休ませる判断をベンチ・フロントが下せないことが今季のナショナルズのここまでの不振の主要因ではないかという印象が強くなってきました。故障はどこのチームにもあることなので言い訳にはなりません。昨季のナショナルズだって多くの故障者に見舞われました。違いは、故障者をそのまま使って結果が出ないままに任せるか、故障者をしっかり休ませて代わりの元気な選手に出場機会を与えるか。まさにマネジメントの問題です。

Harperに関しては、最短で6月11日に復帰可能だそうですが、とにかくしっかり直してから戻ってきて下さい。

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さて、Erik Davis。26歳のブルペン右腕。元々は2008年ドラフト13順目でパドレスに入団。ナショナルズには2011年のシーズン直前にAlberto Gonzalezとのトレードでパドレスから加入昨年12月に40人ロースターに加えられると、スプリングトレーニング、そして開幕後はAAAでしっかり投げて今回の初昇格を勝ち取りました。プロスペクトとしての評価は一貫して低く、パドレス、ナショナルズを通じてついにBAのトップ30に一度も顔を出さないままにメジャー昇格まで辿り着きました(他にこんな選手いるかな)。頑張ってください。

2013/06/01

5/31 Strasburg負傷退場もブレーブスに先勝

W3-2@ATL (Season 28-27)
Strasburg(ND) 2.0IP ER
Stammen(W3-1) 4.0IP 0ER 0H 0BB 3K
Soriano(S15) 1.0IP 0ER K
Span 3/4 2triple 2R
Lomobardozzi 1/2 2RBI 2SF
Bernadina 2/4 R SB(2)

勝率5割。地区首位のブレーブスとの差5.5。絶対に負けられない試合といってもいいこの試合。先発のStephen Strasburgが2回で降板というアクシデントに見舞われながらも、ブルペンが踏ん張り(Tyler Clippardは危なかったけど)何とか勝ち切りました。

初回先頭のDenard Spanがライトへの大飛球の三塁打で出塁すると、2番のSteve Lombardozziがきっちりと犠飛を打ち上げて先制。2回表には1死1,3塁からKurt Suzukiの併殺崩れの間に1点。と、ここまではいい展開。2回裏にStrasburgがFreddy Freemanに高めの速球をライトスタンドに運ばれて1点を返されたものの、変化球は切れまくりで決して調子が悪いようには見えませんでした。

しかし、この2回裏を終えてベンチに戻ったStrasburgを監督、コーチが囲んで相談した結果、この回限りで降板となりました。理由は背中の張りというか痛み。肩やヒジでなかったことが不幸中の幸いですが、この必勝の試合でわずか2回で降板だなんて。

1点リードで3回からマウンドを託されたのがCraig Stammen。緊急登板となりましたが、3,4,5,6の4イニングをなんとパーフェクト。圧倒的なピッチングでリードを保ったまま、終盤まで試合を運んでくれました。

6回表にまたも三塁打のSpanをLombardozziが犠飛で返して2点差。7回に登板したClippardがワイルドピッチや2つの死球を与える乱調で1点を返されましたが、なお1死満塁のピンチは連続三振で脱出。あとはDrew Storen、Rafael Sorianoが無難に抑えて逃げ切りました。

大事なこのシリーズでまずは先勝。明日からもこの調子で頼みます。

MVP: Craig Stammen