Trea Turner, SS
Adam Eaton, RF
Anthony Rendon, 3B
Juan Soto, LF
Howie Kendrick, DH
Asdrúbal Cabrera, 2B
Ryan Zimmerman, 1B
Adam Eaton, RF
Anthony Rendon, 3B
Juan Soto, LF
Howie Kendrick, DH
Asdrúbal Cabrera, 2B
Ryan Zimmerman, 1B
Victor Robles, CF
Yan Gomes, C
Max Scherzer, P
STAY IN THE FIGHT !!!!!!!!!!!!!!
他に言うことはありません。信じて応援するのみ。
(なお、今日は当ブログへのコメントは承認プロセスなしで掲載されるように設定しておきます。試合中でもコメントしていただける方があればご自由にどうぞ)
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W6-2@HOU (Won the Series 4-3)
Scherzer 5.0IP 2ER 7H 4BB 3K
Corbin(W) 3.0IP 0ER 2H 3K
Hudson 1.0IP 0ER 2K
Soto 2/4 BB R RBI
Rendon 1/5 HR(2) R RBI
Kendrick 2/3 HR(1) BB R 2RBI
Eaton 1/4 BB R 2RBI B(1)
We stayed in the fight, we won the fight!
表彰式でのDave Martinez監督のコメントです。この試合を、シリーズを、そしてシーズンを見事にまとめたいいフレーズですね。特にこのポストシーズンでは、今日を含め、この試合に負けたらシーズン終了という崖っぷちの試合を実に5試合戦い、無論全勝。しかも、その5試合全てで、途中までリードを許しながらの逆転勝利。最後まで諦めないこと、頑張り続けること。陳腐にも聞こえるそんな価値感の、大切さ、美しさを改めて教えてくれました。
数字を見たりしながらの記事はまた後日書くとして、今日の試合をふりかえっておきます。
今日もシーズンを象徴するような逆転劇。というか、勝つならむしろこのパターンしかない、という形でした。
序盤は劣勢でしたが、不思議とそのまま負けるイメージはありませんでした。確かにZack Greinkeには6回までわずか1安打に抑え込まれていましたが、なんとなく最終的には打てるだろうと思えたし、Greinkeから打って優勝してもらいたいという希望を持っていたので、7回表にGreinkeが続投しているのを見た時は、むしろよしよしという気分でした。この回の頭から、あるいはAnthony Rendonのホームランの後にでもGerrit Coleが出てきていたら嫌な感じだったかもしれません。いや、それでも最終的には逆転したかな。それくらいリードされても大丈夫と思わせてくれるチームでした。今年のナショナルズは。
とはいえ、大量リードされては逆転も難しくなります。芽を残したのはMax Scherzerの粘りの投球でした。予定されていた第5戦での先発を首の痛みで回避することになり、チームは敗れて崖っぷちへ。なんとか第6戦を勝ってくれたことで回ってきた先発機会。この事態にあのScherzerが燃えないはずがありません。ですが、あまり気持ちを前面に出すことはせず、 むしろ静かに闘志を燃やしながら丁寧に投げていたという印象。毎回ランナーを許し、何本かはハードヒットもされ、Scherzerにしては珍しく最後の5回に1点を与えてしまい最終的には2失点。ですが、体調が万全ではなかった中で、しっかり試合を作る姿は、味方を鼓舞するものでした。
ということで逆転すること自体は信じていましたが、それにしても、あのHowie Kendrickの一発で試合が決まるとは。野球の神様も憎いことをします。このシリーズでは多くのホームランが出ました。Juan Sotoの右へ左への特大ホームランは別格としても、ほとんどはしっかりとらえた文句なしの打球でした。それなのに、第7戦の勝負を分けることになったホームランがあれとは。外低めの投球になんとか合わせた打球は、低い弾道でスライスしていきました。どんどん切れて、ファールになりそうだったのに、わずか326フィート(ちなみに、Sotoの2本のホームランはいずれも410フィート超)のライトポールに当たり、ゴンと派手な音を立てました。流れがなければ切れてファールになっていたでしょう。でも、それがフェアにとどまる。この一打もまた、今シーズンのナショナルズを象徴していたように思いました。
逆転したのが7回表。残るアストロズの攻撃は3イニング。2012年以来のNLDSでの数々の苦い思い出を持つ身としては、むしろここからのほうが不安でした。一発出たら、1人ランナーが出たら、ここで四球を出したら、悪い想像はいくらでもできました。ポストシーズンになってからは頑張っているとはいえ(結果的には、このポストシーズンナショナルズブルペンは7回以降に一度も同点に追いつかれたり、逆転されたりしませんでしたが。一度も)、アストロズもアストロズファンも、Scherzerの球数が増えて5回で降板したことは狙い通りだったはず。この後、どう継投するかかなり気がかりでした。それが、まさかPatrick Corbinに3イニングも投させるとは、8回に出てきた時は心底驚きました。ブルペンが不安ならブルペンを使わなければいい、シンプルですがそういうことです。また、それに応えたCorbinの内容も素晴らしかった。全く危なげなく7回、8回とアウトを重ねる姿はさすが6年140億円。堂々たるものでした。
そして終盤への不安を消してくれたのが、8回、9回の追加点でした。9回は1死満塁となってJose Urquidy が出てきたところで少し嫌な予感がしました。第4戦で全く打てなかった投手。これでもし追加点を奪えないで2点差のままだと9回裏に向けてアストロズに勢いがついてしまうな、こんなチャンス作ってないでさっさと終わっておけば良かったのに、とさえ思っていました。が、そんな気持ちもAdam Eaton タイムリーのおかげで消えました。
最後はDaniel Hudsonが拍子抜けするほど簡単に3つのアウトを記録してゲームセット。
歓喜の輪。 涙目で見つめさせていただきました。
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ワールドシリーズ制覇。ワシントン・ナショナルズとしては15年目のシーズンでもちろん初めて。モントリオール自体を含めても51年間のフランチャイズ史上初。ワシントン本拠地のチームという意味でも1925年(昭和元年!)のセネターズ以来。
でもそんな歴史的な位置付け以上に、ただ1人の選手、Ryan Zimmermanが遂にワールドチャンピオンリングを手にすることになったという事実に感動しています。地元ヴァージニア州出身で、2005年のワシントン移転後最初のドラフトの1巡目指名で入団。2度の契約延長を経てナショナルズ一筋で15年。チームが低迷した時期も強くなった時期も、Face of Franchaseとしてチームを引っ張ってきたZimmerman。今シーズンで契約が満了し、シーズンが終了したら引退するかもと言われていたZimmerman。ポストシーズンでのプレーぶりを見ると、攻守ともまだまだやれると思ましたが、分かりません。いずれにせよ、引退する時、その手にはチャンピオンリングが光ることになりました。おめでとう。本当に良かったね。
Zimmemanだけでなく、今回のWSの25人ロースターにいた選手全員が、初優勝だそうです(ちなみに、Mike Rizzo GMは2001年のDバックスのスカウト部長として、Dave Martinez監督は2016年のカブスのベンチコーチとして勝っています)。試合終了直後、Max ScherzerとAnibal Sanchezが抱き合って泣いていましたが、2人は2012年のWSで敗退したタイガースでもチームメイトでした。みんな本当に良かった。
改めて、ナショナルズの選手たち、監督・コーチ、フロント、ファン、ビートライター、あらゆるナショナルズ関係者に祝福と感謝を送ります。みんな本当に良かったね。感動をありがとう。