2019/07/31

7/30 Fedde 応えられず

L8-11 Braves (Season 57-50)
Fedde(L) 3.2IP 9ER 9H 4BB 4K
Kendrick 3/5 2double R
Turner 1/4 HR(9) R RBI
Gomes 1/5 HR(6) R 3RBI
Soto 1/4 HR(19) BB R 2RBI

Max Scnerzerの先行きが不安視される中、先発4番手としてローテーションを守ることが期待された、これほどまで期待されたことはなかったであろう、Erick Feddeでしたが、全く応えられませんでした。 

初回こそゼロで終えましたが、2回表2死2、3塁からワイルドピッチで1失点。とはいえ、捕手のYan Gomesはたいして弾いておらず、Feddeのベースカバーが遅れが致命傷となる失点でした。3回には5本の長短打で4点を失い、4回には四球(Gomesが盗塁を刺してくれた)、二塁打、四球のあとJosh Donaldsonに3ランを被弾、1死後Adam Duvallにもソロを打たれて、遂にノックアウト。4回途中9失点。 

残念を通り越して、失望感に打ちひしがれる結果。状況を考えれば、キャリア最低のパフォーマンスと言っていいかもしれません。この試合前まで3.40だった(シーズン通じても4点以下を維持してきた)防御率は4.67まで急上昇。トレード期限を前にして、ブルペンは無論ですが、先発投手の補強も必要ではないかと思わせられました。 

明日は負けられない1戦となります。

2019/07/30

7/29 Rendonの満塁弾でブレーブスに先勝

W6-3 Braves (Season 57-49)
Corbin(W9-5) 6.0IP 2ER 5H 1BB 8K
Rendon 2/5 HR(23) R 4RBI
Soto 1/3 2BB RBI SB(8)

ナショナルズ先発はここのところ好調で、特にブレーブスには相性のいいPatrick Corbin。序盤からスライダーが冴え、順調にアウトを重ねて行きました。打線も、初回にJuan Soto、2回にTrea Turnerがタイムリーを打って2点を先制と援護し、ナショナルズペースで進むかと思われました。しかし、4回表にワイルドピッチ絡みで1点、そして6回表には内野安打の処理のもたつきから犠牲フライで同点に追い付かれ、嫌な流れを感じました。

この嫌な流れを断ち切ってくれたのが Rendonでした、6回裏1死1塁から代打Adrian SanchezがヒットでつないだところでKeuchelを交代させると、この後2死満塁となって打席にはAnthony Rendon。カウント2ボールからの3球目甘く入ってきた速球を完璧に捉えた打球は文句なしにレフトスタンドへの満塁弾。球場の雰囲気は最高潮。シチュエーションを考えれば、Rendonのこれまでのキャリアでも最高の仕事と言っていいかもしれません。

7回以降は、Wander Suero、Fernando Rodney、Sean Doolittleの必勝リレーでリードを守り切り快勝(4点差でDoolittle使うかなぁという気はしましたが)。

確実に勝っておきたかったCorbin先発の初戦を取りました。しかし、まだです。残り2戦のうち少なくともあと1つ勝って差を縮めなければなりません。ぎりぎりの戦いが続きます。

2019/07/29

7/28 Strasburgで連敗ストップ

W11-4 Dodgers (Season 56-49)
Strasburg(W14-4) 7.0IP 0ER 2H 1BB 1HBP 9K; 1/3 R RBI
Rendon 3/4 BB R 3RBI
Robles 3/4 double triple 2R
Dozier 2/3 double HR(15) BB 2R 2RBI
Soto 1/5 HR(18) R 2RBI

3連敗中で負けられないナショナルズは、Max Scherzerがどうやらまた次の登板はスキップせざるを得ない状況の中で、エースとしての働きが期待されるStephen Strasburgが先発。対するドジャーズも、Clayton Kershawの次のエースとしての立場を築きつづあるWalker Buehlerが先発し、4回までは期待通りのゼロ行進。

試合が動いたのは5回。表のドジャーズが2死1、3塁から8番のMatt Beatyがライト線に運び、1点を先制。しかし、その裏、無死1塁でBran Dozierが右中間スタンドに2ランを運んで逆転。さらに2死3塁からAnthony Rendonがシフトを破る右打ちのタイムリーでもう1点を追加しました。

この後は、ナショナルズ打線が奮起。6回には1死満塁からStrasburgが自らライト前にタイムリーを放ち、続くTrea TurnerのファーストゴロをJoe Pedersonが本塁に悪送球する間に2者が生還。さらに、Anthony Rendonが打ち上げたファースト後方へのポップフライをPedersonが取れずもう1点。8回にもRendonのこの日3本目となるタイムリーの後、Juan Sotoにレフトへのホームランが出て、この時点で11ー1。

Strasburgは結局7回を無失点。というか、失点した5回以外に許したランナーは死球の1人だけという圧倒的なピッチング。ハーラー独走トップの14勝目。7月は5戦5勝、防御率1.14。月間MVPもほぼ手中に収めたのではないでしょうか。

ドジャーズ3連戦のスウィープを免れるとともに連敗を3でストップ。明日からまたブレーブスとの対戦です。ゲーム差は5.5。最低でも勝ち越しが求められます。

2019/07/28

7/27 オープナー初採用

L3-9 Dodgers (Season 55-49)
Grace 2.0IP 0ER 3K
Ross(L) 4.2IP 6ER(7R) 9H 2BB 7K
Gomes 1/4 HR(5) R RBI

昨シーズンからいくつかの球団で採用されている「オープナー」。元々Joe Rossが先発すると予定されていたこの試合でしたが、発表されたラインナップの投手はMatt Grace。ナショナルズで初めてオープナーが採用されることになりました。 

左打者が上位に並ぶドジャーズ打線相手ということで確かに合理的な作戦。起用されたGraceが1、2回を打者6人で片付け(うち3奪三振)、しかも初回に打線が先制する完璧な展開でした。 

しかし、3回表、この回からマウンドに上がったJoe Rossが、先頭の(とはいえ7番の)Wil Smithにライトスタンドに運ばれ、4回には3失点で逆転を許してしまいました。さらにこの後、6、7回にも失点して気が付けばワンサイドゲーム。結局Rossは4回2/3で7失点(自責点6)。前回は決して悪くはなかったのに。先発じゃないと気持ちが入らないんでしょうか。 

5月下旬以来の3連敗。強いドジャーズ相手ではありますが、ポストシーズンを勝ち抜くつもりなら当然クリアしなければならない壁。明日は必勝です。

7/26 ブルペンの悪夢再来

L2-4 Dodgers (Season 55-48)
Sanchez 7.0IP 1ER 3H 1BB 6K
Sipp(L) 0.0IP 2ER H BB
Soto 1/3 2BB RBI

先発のAnibal Sanchezは初回だけで3本のシングルと1四球というアップアップの内容でどうなることかと思わせましたが、ここをなんとか1失点で切り抜けると、この後なんと2回から7回まで1人のランナーも許しませんでした。内外角に投げ分け、変化球も低めに決め、見応えのあるナイスピッチング。 

しかし、打線がドジャーズ先発のHyun Jin Ryuの前に、いい当たりはするもののヒットにならなかったり、チャンスを逃したりという展開で6回までゼロ行進。7回裏に1死満塁からAdam Eatonがレフト前に落とすシングルを打ちましたが、2塁ランナーのGerardo Parraが本塁タッチアウト(レフトの送球がそれてキャッチャーが本塁をブロックする形になっていてParraが滑り込むところがないという不運。ブロッキング・ルールの適用をチャレンジしましたが、判定は覆らず)。 

それでもなんとか同点にはして、1ー1で迎えた8回表。2番手Javy Guerraは簡単に2死を取りましたが、左打者が続くところで出てきたTony Sippが四球、シングルとピンチを作ってしまい、ここでMartinez監督がマウンドに送ったのは、今日上がってきたばかりのKyle Barraclough・・・。この場面は荷が重いのではと思ったら、やはり、ワイルドピッチでランナーを進めた後、Justin Turnerへカウント3ー1から投じた真ん中高めへの速球を左中間スタンドに運ばれる痛過ぎる3ラン。Barraclough 申し訳ないですが、Barracloughがシーズン序盤の悪夢を呼び戻した感じ。

 最終回に一打同点の場面まで持って行きましたが、主審の広過ぎるストライクゾーンに翻弄されたHowie Kendrickが三振してゲームセット。Sanchezがあれだけいい投球をしていただけに勝ちたかった。

2019/07/26

7/25 4戦スウィープを目前で逃す

L7-8 Rockies (Season 55-47)
Scherzer 5.0IP 3ER 4H 2BB 8K
Rodney(L) 1.0IP 2ER 2H 1K 2BB
Rendon 1/4 HR(2) BB R 3RBI
Turner 2/5 R RBI
Parra 1/1 double R 2RBI

Max ScherzerのILから復帰第1戦。さすがに本調子とは言い難く、4回表にGarrett Hampsonの2ランなどで3失点。86球で5イニングを投げたところで降板となりました。(翌朝、背中に張りが出ていると話しているところをみると、先行きに不安が募ります) 

劣勢の展開でしたが、5回裏にAnthony Rendonの3ランで一気に追い付くと、勝ち越された後の6回裏には代打Gerardo Parraの2点タイムリーで同点、さらにTrea Turnerにもタイムリーが出て逆転に成功しました。 

この後両軍ともに1点ずつをとり、7-6とリードして迎えた9回表。マウンドには・・・Fernando Rodney。Sean Doolittleが使えないのは分かりますが、Rodneyだって前の日に2試合とも投げているんですよ。最年長42歳に過酷過ぎるでしょう。なぜ前の日に投げていなかったJavy Guerraを投入しなかったのか、理解できません。

案の定、先頭のIan Desmondにセンターオーバーの同点弾を打たれ、四球、シングルでランナーをためた後に、Daniel Murphyに併殺崩れのサードゴロを打たれてこれが決勝点。(このあたり元ナショナルズの活躍は複雑な気持ちです) 

勝てる試合を落とした、という印象。あの展開では投入できないならGuerraは戦力と見ていないということでしょう。左投手の2人(Matt GraceとTony Sipp)もここしらばらく打たれるシーンが目立っています。ブルペンの補強は急務です。

2019/07/25

7/24 いずれも接戦でダブルヘッダー連勝

ロッキーズとのダブルヘッダーをいずれも接戦で勝ち切りました。前日の試合を大勝してブルペンを温存できたことが功を奏しましたね。

[Game1]
W3-2 Rockies (Season 54-46)
Fedde 4.0IP 1ER 3H 2BB 2K 
Suero(W) 1.0IP 0ER H K
Doolittle(SV22) 1.0IP 0ER 1H 1K

節目のシーズン100試合目の先発はErick Fedde。毎回ランナーは出すものの、4回表の犠牲フライによる1失点のみと踏ん張っていましたが、4回裏2死満塁で迎えた打席で代打を送られて交代。打順がほぼ二周し、球数も79球に達していたのでいいタイミングでの決断だったと思います。

その代打Gerardo Parraが押し出し四球を選び、同点とすると、続く5回裏にはAdam Eatonのソロ本塁打で勝ち越し。6回にライトEatonのまずい守備による二塁打と2塁キャンバスに打球が当たる不運もあってMatt Graceが同点とされてしまいましたが、7回裏にAnthony Rendonにソロ本塁打が出て、結局これが決勝点。Wander Suero、Fernando Rodney、そしてSean Dooilttleと、3人ともランナーを許しながらも0で終えました。

[Game2]
W2-0 Rockies (Season 55-46)
Corbin(W8-5) 6.0IP 0ER 3H 3BB 7K
Doolittle(SV23) 1.0IP 0ER 1H 1K
Gomes 2/3 HR(4) R RBI 

雨で開始が遅れましたが2試合目も実施。先発のPatrick Corbinは初回だけで3人のランナーを許し、27球を要する不安な立ち上がりでしたが、そのピンチを併殺打のお陰で無失点に抑えると、2回以降は落ち着き、打線がなかなか援護してくれない中でしたが、結局6回を無失点。 

打線は4回に相手エラーで1点をもらっただけでしたが、Tanner Rainey、Tony Sippで7回を乗り切ると、その裏に(打撃の調子が上がらず批判を浴びている)Yan Gomesがソロを打って貴重な追加点。こうなれば8回、9回には2試合連続となるFernando Rodney、Sean Doolittleをつぎ込んで完封リレーを完成。

2019/07/24

7/23 Turnerサイクル達成(2度目)

W11-1 Rockies (Season 53-46)
Strasburg(W13-4) 6.0IP 0ER 6H 2BB 8K
Turner 4/5 double triple HR(8) 2R 2RBI
Adams 2/5 R 2RBI
Gomes 2/3 R RBI

Trea Turnerが2017年4月のロッキーズ戦で記録して以来自身2度目(球団がナショナルズに移転してから4度目)のサイクルヒットを達成しました。まずは1回裏、左中間に弾丸ライナーでの先頭打者ホームラン。2回にピッチャー強襲の内野安打を打つと、5回にはライトのCharlie Brackmonのグラブに当たったボールが転々とする間に悠々と3塁まで到達。これで二塁打を残すだけとなって迎えた、6回裏の第4打席はサードゴロ併殺打に倒れましたが、ナショナルズ打線が大爆発して大量8得点した7回裏の1死3塁の場面で迎えた第5打席に、右中間を真っ二つに割るライナーで見事にサイクルを達成しました。素晴らしいの一言。 

7回裏を迎えるまではチャンスを作りながらなかなか追加点を奪えない展開が続きましたが、それでも今日の先発Stephen Strasburgには十分。4回までは不思議なことに毎回「1死2塁」の形を作ってしまうなど、三者凡退に終えたのは最後のイニングとなった6回表だけだったものの、要所要所で三振を奪うなどで無失点ピッチング。引き続きハーラーダービー単独トップの13勝目を記録しました。 

雨で1日空いた後の初戦として、この上ない勝利。明日以降もこの勢いでいきましょう!

2019/07/22

7/21 2勝2敗でアトランタを後に

L1-7@ATL (Season 52-46)
Ross(L0-2) 5.1IP 3ER 8H 2BB 6K
Suzuki 2/3

先発予定だったAustin Vothが右肩痛みでIL入り。肩だけにかなり心配。Max Scherzerもまだ復帰できる状態ではないとのことで、白羽の矢が立ったのはJoe Ross。チームの都合に振り回されて苦労してきたRossにようやく今季初先発の機会が与えられました。初回こそ球数を要し、2死2,3塁からNick Markakisにタイムリーを打たれましたが、2回以降はきっちり0を並べ、6回途中まで3失点と最低限の仕事はしてくれました。

Rossの緊急登板なんだからこのくらいの失点は予想の範囲内であり、打線がしっかり援護してくれるものと期待しましたが、ブレーブス先発のKevin Gausmanの前に7回まで無得点。とはいえ、初回から強烈な打球を外野にポンポンと打ちながら、ことごとく野手の正面を突くばかりで、運がないという、流れがないという感じでした。まあ、こういう日もあります。さらに悪いことに、2回表の打席で強烈な三塁線へのゴロを放った(記録は内野安打)Ryan Zimmermanが1塁への走塁中に右足を痛めてそのまま退場。長いIL入りを強いられた足底筋膜炎の再発が強く懸念されます。

そんなわけでブレーブスとの4連戦は2勝2敗で終了。貯金6、地区首位ブレーブスとの6.5差はもちろん変化なし。ワイルドカード争いでのほうはトップは維持していますが、2位に上がってきたブリューワーズとの差は0.5に縮まりました。

ホームに帰ってロッキーズ、ドジャーズ、そして再びブレーブスを迎えての10連戦。楽ではない相手との対戦が続きますが、気を引き締めて行きましょう。

しかし、Zimmermanが心配です。

2019/07/21

7/20 采配はいろいろ疑問でしたが 快勝

W5-3@ATL (Season 52-45)
Sanchez(W6-6) 5.0+IP 3ER 6H 3BB 4K
Suero(HD) 2.0IP 0ER 1H 1BB 2K
Doolittle(SV21) 1.2IP 0ER 2K
Eaton 3/5 double R RBI

前日の試合を微妙な采配で落として迎えた今日の試合もぎりぎりのブルペン勝負になりました。采配はいちいち物議を呼ぶものでしたが、結果は吉と出て勝ちました。勝てば好采配となるのが勝負の世界ではありますが、プロセスとしてそれでいいのか?とサラリーマンとしては思ってしまいます(笑)。

序盤は静かな展開。ナショナルズ先発のAnibal Sanchezは初回にFreddie Freemanのタイムリーで1点こそ失いましたが、2回以降は落ち着いて5回まで0を並べる好投。ブレーブス先発のMike Sorokaも新人王争いを独走しているだけあって、4回表にMatt Adamsのソロ本塁打を放って同点とするのがやっとでした。

試合が動いたのは5回。まず表のナショナルズが、1死からAnibal Sanchezのサードへの緩いゴロの内野安打からの5連打で一挙3点を奪って逆転に成功。しかしその裏、Sanchezが1死満塁のピンチを作ってしまい、打者Nick Markakisには初球をうまく流し打たれ、左中間へのタイムリーになるかと思われましたが、これをショートTrea Turnerがジャンプしてキャッチ!飛び出していた1塁ランナーが戻れず併殺!一瞬にしてピンチを脱しました。

問題はここからです。まず6回裏のマウンドにSanchezが上がりましたが、5回でいっぱいいっぱいだったのは明らか。心配した通り、四球の後、Brian McCannに2ランを被弾し、1点差とされてしまいました。代わって出てきたのはWander Suero。今日のSueroはいいほうのSueroできっちり6回の後続を断ちましたが、驚いたのは7回裏も続投させたこと。なんとか抑え切りましたが、32球を要し、明日は使えないことになったな。と思ったら、8回裏に送り出したのは前日に32球を投げ(敗戦投手となった)Fernando Rodney。心底びっくりしました。休養の足りているJavy Guerraとか、最初の打者が左のMcCannなんだから左のTony Sippとか、他にも候補はいたはずなのにRodney。結果はMaCannにシングルを打たれ、続く打者は渾身の98マイル速球で空振り三振。1死1塁になったところでお役御免となりましたが、ほんとうにそれでよかったのでしょうか。

で、8回裏1死1塁の場面でSean Doolitteを召喚。休養十分のDoolittleなので起用自体はいいとのですが、疑問が残ったのは9回表の打席。Adam Eatonのタイムリーで1点を追加して2点差とし、なお1死満塁でなんとDoolittleに打席が回ってきてしまいました。もうこれはただ黙って三振すればいい場面かなと思っていましたが、なんとベンチの指示はスクイズ。結果は三塁側へのファールに終わりましたが、失敗して併殺になったり、Doolittleが怪我をしたりするリスクを考えるとそんな必要はないでしょう。そもそも1塁に向かって走ること自体、必要ない場面のはず。もうなんだかな、という気分でしたね。

結局、9回裏をDoolittleが全く危なげなく締めくくってくれたので終わってみれば快勝。ブレーブス相手に貴重な白星を挙げ、(Max Scherzerは戻ってくることができず、Austin Vothも肩の違和感を訴えているためおそらくJoe Rossが投げることになりそうな)明日の1戦に向けてかなり楽になりました。

明日は、打線爆発でお願いします。

2019/07/20

7/19 土壇場で追いついたけれど, 敗戦

L3-4x@ATL (Season)
Corbin 5.0IP 2ER 8H 2BB 5K
Rodney(L) 1.0+IP 1ER 2H 2BB 1K
Robles 2/4 double HR(14) R 2RBI

過去の対戦成績では打ち込んでいたJulio Teheranに今日は6回途中まで1点だけと抑え込まれ、対するPatrick Corbinが中盤に2点を失う劣勢の展開。Tanner Raineyも1失点で、1-3とリードされたまま試合は進み、迎えた9回表も2死2塁。このままゲームセットかと思われたところでしたが、ここでVictor Roblesがレフトスタンド中段への豪快な一発を放ち、土壇場で同点に追いつきました。ベンチはまるで勝ったかのようなお祭り騒ぎ。

この勢いなら勝っても不思議はなかったのですが、そうはいきませんでした。理由は準備不足のベンチワーク。同点で迎えた9回裏、マウンドには続投のFernando Rodney。この時点で多くの人が首をひねりましたが、ブルペンで他の投手が作っていなかったので仕方ありません。四球、シングルで無死1、2塁のピンチを作ってしまい、打者は左のFreddie Freeman。ブルペンではSean Doolittleも準備を進めており、投入するならここしかなかったはずですが、なおも続投。四球で無死満塁となり、打者は右のJosh Donardson。ベンチを出たMartinez監督がレフト方向に手を振り、いよいよDoolittleの出番かと思わせましたが、実際にはレフトのJuan Sotoに5人目の内野手として守りに入るようにという指示でした。いろんな人の頭の上に?マークが灯った状態でさらに続投のRodneyが、Donardsonにレフトオーバーのサヨナラ打を打たれてゲームセット。なんとも後味の悪い試合になってしまいました。

相変わらずのダメ采配。まあ、期待はしていませんが。

2019/07/19

7/18 Strasburg 3安打(1本塁打)5打点

W13-4@ATL (Season 51-44)
Strasburg(W12-4) 5.1IP 3ER 8H 2BB 7K; 3/3 HR(1) 2R 5RBI
Rendon 3/5 2double BB 2R RBI

シーズンの行方を左右する大事なブレーブスとの4連戦の初戦。満を持してマウンドに上がった先発投手のStephen Strasburgが「バットで」大きな仕事をしてくれました。

1回表のナショナルズが1死1、3塁のチャンスを作りながらJuan Sotoが5-4-3の併殺に倒れて無得点に終わったのに対し、同じような展開からFreddie Freemanにタイムリーを打たれて先制を許す嫌な流れでしたが、3回表の先頭のStrasburgのセンター前シングルから一気に逆転に持って行きました。

Strasburgのシングルの後、Adam Eatonのレフトへの打球がダイビングキャッチ失敗で転々とする間に(記録は三塁打)、Strasburgが激走してホームイン。Anthony Rendonの二塁打で逆転すると、この後、押し出し四球、Victor Roblesの2点タイムリー二塁打で加点した後、2死2、3塁からStrasburgがこの回2度目の打席で放った打球はレフトのブルペンを越えてスタンドに届く3ランホームラン。この回一挙8点を奪いました。


Strasburgはこの後5回にも2点タイムリーシングルを放って、この日5打点。1973年にDH制が導入された後では2007年のMicah Owings(当時Dバックス)と2人だけという記録的な成績を残しました。投げる方では6回途中までに100球以上を要し、3失点で降板というものでしたが、これだけの大量リードなら全然オッケー。リーグ単独トップの12勝目を記録しました。

まず1勝。

2019/07/18

7/17 Feddeも好投したけれど

L2-9@BAL (Season 50-44)
Fedde 6.0IP 1ER 5H 0BB 2K
Suero(L) 0.1IP 3ER 3H 1BB
Eaton 1/3 double SF 2RBI

前日白星をあげたAustin Vothに負けじと、この日の先発Erick Feddeも見事なピッチング。立ち上がりから落ち着いてストライクを先行させ、少ない球数でどんどん打たせて取っていきました。前日のVothと同じく6イニングをソロ本塁打による1失点のみ。Vothと同じように白星が付けば良かったのですが、残念ながらそうはいきませんでした。

Feddeが6回を投げ終えた時点では2-1でしたが、リードはわずか1点。7回裏、2番手で登板したWander Sueroが先頭打者への四球の後、3本のシングルを打たれてあっさり逆転を許すと、その後のブルペン投手も軒並み打たれ、7、8回で計8失点。気が付けば惨敗でした。Feddeがわずか66球だったので続投もありえたかもしれませんが、いい感じで終えておくという判断は悪くなかったと思います。Sueroが大誤算。いい時はいいのですが、悪い時は制球力がひどいのが近頃のSueroです。

今日の負けは残念。はっきり言って「とりこぼし」です。が、ともかくも、明日からはアトランタに乗り込んで、シーズンの行方を左右しそうなブレーブスとの4連戦です。1戦必勝で頑張りましょう!

7/16 Voth 今季初勝利

W8-1@BAL (Season 50-43)
Voth(W1-0) 6.0IP 1ER 4H 1BB 4K
 Rendon 2/4 2double R 2RBI
 Soto 2/5 HR(17) R 2RBI
Adams 2/5 HR(14) R 2RBI

 Max ScherzerのIL入りに伴い、ますます重要となっている先発5番手争いの渦中にあるAustin Voth。オールスター前の2度の登板ではピリッとせず、この日も立ち上がりの初回1死から、死球、四球、死球で満塁とし大いに心配させましたが、このピンチを捕邪飛、遊ゴロで切り抜けると、あとはソロ本塁打の1失点のみで6回を投げきりました。相手が30球団最弱とも言われるオリオールズ打線だったとはいえ、見事な仕事。

打線も、Matt AdamsとJuan Sotoの特大の2本のホームランなどで小刻みに加点して援護。ブルペンも危なげなく締めくくって、力の差、勢いの差を見せつけました。

2019/07/15

7/14 フィリーズにトドメは刺せず

L3-4x@PHI (Season 49-43)
Sanchez 6.0IP 3ER 6H 2BB 2K
Grace(L) 0.1IP 1ER H K
Rendon 2/4 double R

Anibal SanchezとJake Arrietaの両先発で始まった試合。静かな序盤の後、4回に1点ずつを取り合った後、5、6回にフィリーズが1点つずつを取ってリードしましたが、7回表に代打Howie Kendrick、Trea Turnerの連続タイムリーで追い付くシーソーゲーム。

7回表は同点としてなお1死1、3塁のチャンスだったので、このままナショナルズが逆転し、フィリーズのシーズンにトドメを刺すことを期待しましたが、Adam Eatonはピッチャーゴロ本塁タッチアウト(今季のEatonは驚くほどチャンスで打てません)。今日2安打だったAnthony Rendonもこのチャンスでは凡退し、流れをつかみきることはできませんでした。

7回裏、8回裏はTanner Rainey、Wander Sueroがゼロでつなぎましたが、8、9回のナショナルズ打線は6者連続三振と押さえ込まれ、9回裏、3番手のMatt GraceがMaikel Francoにレフトスタンドへ運ばれサヨナラ負け。惜しいチャンスを逃しましたが、全試合勝てるわけではありません。切り替えて、勝てる試合をしっかり勝っていきましょう。

2019/07/14

7/13 9回2死からSotoの逆転弾

W4-3@PHI (Season 49-42)
Corbin 6.0IP 3ER 6H 2BB 10K
Suero(W) 0.2IP ER
Doolittle(SV20) 1.0IP 0ER 1H
Soto 3/5 HR(16) 2R 2RBI
Robles 2/4 double 2RBI SB(13)

2-3とリードを許して迎えた9回表。マウンドにはフィリーズのクローザーHector Neris。1番からの好打順も、Trea Turner、Adam Eatonがあっさりと凡退し、2死走者なし。フィラデルフィアのファンは勝利を確信し、帰り仕度を始めていたはずです。FOXのテレビ中継もそういう雰囲気。ここからわずか3球、あっという間の逆転劇でした。Anthony Rendonが初球ストライクの後の2球目をレフト前にシングル。続くJuan Sotoへの初球、高めに入ったフォークボールを逆らわずに逆方向に弾き返した打球は、フィリーズファンの悲鳴の中、レフトスタンドに吸い込まれていきました。4ー3。大ブーイングがこだまする中、ナショナルズベンチはラテン系の選手を中心に恒例となっているダンスタイム。いやはや、見事な逆転劇。強いです、今のナショナルズ。

試合はPatrick CorbinとAaron Nolaの投げ合いでロースコアの展開。ともに、守備のミスがあったり、チャンスは作るのにあと1本が出なかったりという似たような展開でしたが、ブルペンの差が勝負を分けましたね。7、8回を0点に抑えて踏ん張ったブルペンの4人(Tony Sipp、Tanner Rainey, Matt Grace, Wander Suero)に大きな賞賛を送りたいですね。

最後はSean Doolittleが危なげなく締めてゲームセット。インプレッシブな勝ち方でフィリーズに連勝です。

2019/07/12

7/12 後半戦 好発進

W4-0@PHI (Season 48-42)
Strasburg(W11-4) 6.0IP 0ER 7H 1BB 6K
Zimmerman 1/3 BB SF R RBI
Robles 1/4 2RBI

後半戦が始まりました。初戦を任されたのはStephen Strasburg(Max Scherzerは前半戦の終わり頃から続く背中の痛みがあり、後回しになっています)。奪三振は少なく、ランナーも出しながらでしたが、要所をしっかり締めて6イニング0を並べました。11勝目はナ・リーグ単独トップ。防御率は未だにぱっとしませんが(3.46)、勝星争いでは面白い存在になってきました。

打線は、2回にVictor Roblesの2点タイムリー、3回にRyan Zimmermanの犠飛(センターのScott Kingeryのダイビングキャッチに阻まれてなければ大量得点につながったはずでしたが)で3点を先行。この後も数多くのチャンスがありながら追加点を奪えなかったことはフラストレーションでしたが、この試合に関してはこれで十分。

3点リードの7回をWander Suero、8回をFernando Rodneyがきっちり0で終えて、9回表にJuan Sotoの犠飛でダメを押す展開。セーブシチュエーションではなくなりながらも9回裏にSean Doolittleを投入する念の入れようで完勝しました。(もっとも、この展開でDoolittleを投入するのか!?というのが正直な印象。相変わらず、先のことは考えない監督です。)

2019年6月をふりかえる

今日からいよいよ後半戦が始まりました。遅くなりましたが、反転攻勢となった先月6月の月間レビューです。

ナ・リーグ東地区(2019年6月末時点)

WLPCTGB
Atlanta5035.588-
Philadelphia4440.5245.5
Washington4241.5067.0
New York3847.44712.0
Miami3250.39016.5

6月の月間成績は18勝8敗。5月末に9つもあった借金を返し、お釣りがくるまさかのV字回復を見せてくれました。フリーフォール状態のメッツを抜いて地区3位に浮上し、やはり6月に大きく負け越したフィリーズも射程圏内に収めています。とはいえ、首位ブレーブスは20勝8敗というナショナルズをも上回るペースで勝ち進み独走態勢を築いていますので、当面の目標はフィリーズ、そしてワイルドカード圏内となります。

Hitter of June 2019: Anthony Rendon


PAAVEOBPSLGRHRRBISB
Anthony Rendon113.307.363.604229240
Juan Soto109.289.404.500174142
Trea Turner 120.266.333.486224129
Howie Kendrick 71.323.408.532153121
Adam Eaton99.313.414.39814161
Matt Adams71.235.268.588137170

みんな実によく打ちました。驚きました。ここに上がっていない選手でも、Brian Dozierが.275/.333/.563の好成績で、開幕当初からの期待はずれ感を払拭しました。また、捕手コンビのうち、Kurt Suzukiがわずか56打席という限られた機会の中で、.283/.316/.566、チーム3位の16打点を記録するなど結果を残し、気が付けばYan Gomesよりも多い出場機会を得るようになっていました。錚々たる成績が並ぶ中ですが、これだけ素晴らしい数字を残したAnthony Rendon以外を選ぶわけにはいきません。数字もさることながらほんとうに大事なところで打ってくれたという印象が強く残っています。

Pitcher of June 2019: Max Scherzer

GSIPWKERAWHIP
Max Scherzer645.06681.000.67
Anibal Sanchez529.13252.761.02
Stephen Strasburg530.04265.701.30
Patrick Corbin424.02284.501.21
Erick Fedde419.20105.491.68
GIPSVHDERAWHIP
Sean Doolittle1311.0802.451.18
Wander Suero 1313.0152.771.15
Tanner Rainey1412.0056.001.50
50Javy Guerra 1213.1023.380.98
Tony Sipp75.1011.691.50

ナ・リーグの公式MVPに選ばれたMax Scherzerが当ブログでも月間MVPなことは言うまでもありません。ですが、数字が示すとおり、Anibal Sanchezも復活の好投。また、月の後半にはStephen StrasburgとPatrick Corbinも好調を取り戻し、先発上位4人は強力なものとなっています。ウィークポイントは5番手。Erick Feddeが調子を上げられずマイナー降格となり、ダブルヘッダーのために得た今季初登板で好投したAustin Vothが取って代わりましたが、そのVothも2試合以降はパッとしません。一方のブルペンは、開幕以来記録的な不振だったTrevor Rosenthalと遂に縁を切り、ベテランのFernando RodneyやJonny Ventersとマイナー契約を結んだりしながらのパッチワーク作業を経て、なんとか仕事ができるようになりました。ただ、頼みの綱であるSean Doolittleが登板過多から疲労を露わにしつつあることは懸念材料です。

2019/07/11

2019ドラフト指名選手 契約状況

太字は契約済みの選手です。

1. Jackson Rutledge, RHP, San Jacinto JC
3. Drew Mendoza, 3B, Florida State
4. Matt Cronin, LHP, Arkansas
5. Tyler Dyson, RHP, Florida
6. Jackson Cluff, SS, Brigham Young
7. Todd Peterson, RHP, Louisiana State
8. Jeremy Ydens, OF, UCLA
9. Hunter McMahon, RHP, Texas State
10. Andrew Rraff, C, Lubbock Christian (SR)
11. J.T. Arruda, SS, Fresno State 
12. Orlando Ribalta, RHP, Miami Dade CC
13. Jake Randa, OF, Northwest Florida State
14. Lucas Knowles, LHP, Central Arizona College
15. Davis Moore, RHP, Fresno State
16. Junior Martina, SS, Western Oklahoma State
17. Amos Willingham, RHP, Georgia Tech
18. Mason Doolittle, C, Palm Beach CC
19. Tyler Yankosky, RHP, Millersville University 
20. Jack Dunn, SS, Northwestern (SR)
21. Kevin Strohschein, 1B, Tennessee Tech (SR)
22. Allan Berrios, C. Western Oklahoma State
23. Michael Cuevas, RHP, William J Brennan HS (TX)
24. Jake Alu, 3B, Boston College (SR)
25. Parker Quinn, 1B, Hofstra (SR)
26. Dupree Hart, 2B, College of Charleston (SR)
27. Jaylen Hubbard, 3B, Texas State (SR)
28. Jordan Bocko, RHP UC Irvine (SR)
29. Brandon Gonzales, SS, James Madison HS (TX)
30. Troy Stainbrook, LHP, Biola University (SR)
31. Brady Stover, LHP, South Dakota State
32. Dylan Beasley, RHP, Berry College 
33. Cutter Clawson, LHP, Laguna Beach HS (CA)
34. Anthony Gomez, 2B University of Texas Rio Grande Valley (SR)
35. Bryce Osmond, RHP, Jenks HS (OK)
36. Sam Wibbels, RHP, Hastings HS (NE)
37. Trei Cruz, SS, Rice
38. Tyler LaRue, C, Blanco HS (TX)
39. Jake Bennett, LHP, Bixby HS (OK)
40. Jaden Brown, SS, St Marcellinus SS (ON)

[6月13日] 第一陣として、5順目のTyler Dyson、6順目のJackson Cluffをはじめとする大卒選手20人の入団発表。このうち、CluffはHagerstown(A)への合流が明らかになっています。他の選手はAuburn(SS)かGCLと思われます。

[6月17日] 1順目指名の Jackson Rutledge の入団発表がナショナルズ・パークで開かれました。契約金額はスロットより少しだけ低いものとなったようです。24日に開幕するGCLに参加するとコメント。昨年のドラフト1順目のMason Denaburgとローテーションを組むことになりそうです。

[6月19日]  7順目のTodd Peterson以下、5選手との契約を発表。注目は23順目の高校生投手Michael Cuevasと契約できたことでしょう。

[6月27日]  カレッジワールドシリーズに出ていたこともあって契約が遅れていた3順目のDrew Mendozaと4順目のMatt Croninと契約成立。上位で残すのは14順目のLucas Knowlesだけとなりました。

[7月11] すっかり見逃してしていましたが、14順目のLucas Knowlesとも7月3日に契約をむすんでいました。これで25順目指名までの全選手との契約成立。よろこんでいいと思います。

2019/07/10

MLBオールスター(RendonもScherzerも出場せず)

MLBのオールスターゲームが開催されました。全く見ていません。正直、あんまり関心ないんですよね。オールスター戦そのものには。

それはともかく、ナショナルズから選出されていた2人は出場しませんでした。Anthony Rendonは前半戦を通じてあちこち痛めているとのことでワシントンに残って治療に専念。Max Scherzerは7月6日に投げたばかりということで登板辞退。チーム優先で考えればそれでいいと思います。

今回のナショナルズのようにオールスター戦に誰も出場しなかったチームがワールドシリーズを制覇したことがあるんだろうか、とちょっと気になったので調べてみました。1933年から始まり、実に今年で90回目を迎えたMLBのオールスターの歴史の中でたった一度だけありました。と言ってもかなり特殊な事例なのですが、面白いので紹介しておきます。

その唯一の例は1943年のヤンキース。全盛期のJoe DiMaggioなどを兵役に取られたこの年のヤンキースでしたが、それでも98勝の独走でア・リーグ三連覇を達成。ワールドシリーズでは前年に同じ顔合わせで敗れたカージナルスを倒し、チーム10度目のワールドシリーズ制覇を果たした年です。

で、問題のこの年のオールスターですが、ヤンキースからは後の殿堂入り選手(Bill Dickey、Joe Gordon)、前年1942年のリーグMVP(Gordon)、この年のリーグMVP(Sput Chandler)など5人の選手が選ばれました。にもかかわらず、試合には誰も出場しませんでした。これはア・リーグの監督を務めたヤンキースのJoe McCarthy監督が意図的に出場させなかった結果であることが明らかになっています。

背景については必ずしもはっきりとわかりませんでしたが、いろいろ読んでいるといくつかの説があるようです。まず、この年の出場選手は(戦時下の諸々の制約のため)両リーグの監督が全て選んだのですが、McCarthy監督が自チームから5人を選んだことを、依怙贔屓に過ぎると批判されたことがあるようです。さらに(おそらくこちらのほうが有力に思えますが)ナ・リーグ陣営から、ア・リーグはヤンキース以外のチームが弱過ぎるのでヤンキースが簡単に制することができるんだといった趣旨の発言があったことを受け、ヤンキース以外の選手でも十分戦えることを示そうとしたという説です。結果は5ー3でア・リーグが勝利しています。

とまあ、こういう特殊な例しかないわけですが、果たして今年のナショナルズは新しい歴史を作ることができるでしょうか。後半戦、期待しながら応援していきましょう!

2019/07/08

7/7 地区首位から6ゲーム差、WC争い首位で前半終了

W5-2 Royals (Season 47-42)
Corbin 7.0IP 0ER 5H 0BB 11K
Doolittle(BS4, W6-2) 1.1IP 0ER 2H
Dozier 1/2 HR(14) 2BB R RBI
Robles 2/4 HR(13) R RBI
Rendon 1/4 double RBI
Kendrick 1/1 double 2RBI

オールスター前、最後の試合。先発のPatrick Corbinが無四球11奪三振と文句のつけようのない内容で7回を無失点。2回裏にBrianDozierのソロで先制し、Corbinが投げ終わった後の7回裏にはVictor Roblesがソロ本塁打を打って2点差。このまま白星を付けてあげたいところでしたが、8回表、Fernando Rodneyがレフト前へのポテンヒットという不運な形ではありましたが、移籍後初失点を許すと、2死1塁で投入されたSean DoolittleがAlex Gordonに初球を叩かれ、打球は右中間フェンスに直撃。同点とされてしまいました。

嫌な流れでしたが、そこから勝ち切ることができるのが今のナショナルズ。直後の8回裏、1死1塁からAnthony Rendonの左中間への二塁打で1塁走者のAdam Eatonが一気に生還。その後1死1、3塁として、代打Howie Kendrickのレフト線へのツーベースでやはり1塁走者のJuan Sotoが激走してホームイン。3点を勝ち越すと、さすがにその裏はDoolittleが抑えてくれました。(もっとも、休養十分だったはずのDoolittleのでしたが球威は明らかに落ちていたので、後半にむけての不安材料です)

比較的対戦相手に恵まれたこの4カードを全て勝ち越し、合わせて10勝2敗。ありがとうございました。シーズン成績でも今季最多の貯金5。地区ではブレーブスから6ゲーム差、3位フィリーズとは0.5ゲーム差の2位。ワイルドカード争いでは、まさかの首位に立って、オールスターブレークに入ることになりました。ここまで戻してくるとは思いもよりませんでしたね。

オールスターが終わると、まずはフィリーズとの3連戦。その後も(オリオールズを除けば)ポストシーズンを争う相手との厳しい戦いが続くことになります。そのとき、真価が問われます。オールスター戦は、Max ScherzerもAnthony Rendonも欠場することになったので、幸か不幸かナショナルズの選手はゆっくり休めます。しっかり故障を癒して、後半戦、頑張りましょう。

2019/07/07

7/6 月が変わってもScherzerは変わらず

W6-0 Royals (Season 46-42)
Scherzer(W9-5) 7.0IP 0ER 4H 1BB 11K
Soto 2/4 2RBI
Suzuki 1/4 HR(11) R 2RBI

6月にリーグ月間MVPを受賞したMax Scherzerが7月最初のマウンドへ。月が変わると流れが変わったりするので少し心配していましたが、全くの杞憂に終わりました。初回こそ、相手打者に粘られて25球を要しましたが、以降は全く危なげのないピッチングで0を並べ、三振の山を築いていくいつもどりのScherzer。日本時間では明け方だったこともあり、正直言って途中眠かったです。最終回となった7回表の三者連続三振締めは、起きてしっかり見ましたが。

今日は打線もしっかり援護。初回にJuan Sotoのタイムリーで先制すると、2回にはKurt Suzukiの2ランなどで3点を追加。4点あればShcerzerには十分過ぎる援護。7回裏にも、Anthony Rendonの犠飛とSotoの2本目のタイムリーでダメを押す念の入れよう。完勝でした。

2019/07/06

7/5 Zimmerman 1000打点

L4-7(11) Royals (Season 45-42)
Voth 4.1IP 4ER 5H 3BB 6K
Venters(L) 1.0IP 1ER(3R) 3H 1BB 1K
Zimmerman 3/6 3doubles R 2RBI
Turner 3/7 HR(7) R RBI

7回裏1死1、2塁でのレフト線への二塁打でAdam Eatonがホームを踏み、Ryan Zimmermanが通算1000打点に到達しました。ようやく、とい感じです。昨シーズンにも到達が期待されましたが、故障もあって届かず。残り12で開幕した今季は開幕から順調に11打点を稼ぎましたが、4月22日に通算999打点としてから足踏みが続き、そうこうしているうちに4月末にIL入り。6月28日に復帰してからもヒットは出るものの、チャンスでは打てず、あるいは好守に阻まれ、やきもきさせました。が、とうとう到達しました。もちろん球団がワシントンに移転してから初です。おめでとう。(正直ホッとしました。)

ただ、この試合は残念ながら敗れました。理由はチャンスで打てなかったこと。このZimmermanの一打の後のなお1死2、3塁のチャンスでBrian Dozierが三振に倒れて結局追加点を奪えなかったことがなにより痛かったですね。同点で迎えた延長10回裏の1死1、3塁でZimmermanがショートフライに終わったことも残念でしたが、7回の一打に加えて、9回にも打点付きの二塁打を打っていただけにあまり責める気にはなりません。11イニングとは言え、チーム残塁18は多過ぎます。

先発のAustin Vothは今日もダメでしたね。初回、2回はいい感じでしたが、打順が2回り目に入るととらえられ始め、3巡目に入るころには疲れからか球速も落ち始め、抑えられるという感じはありませんでした。先発として次も使われるかと言われるとかなり難しいでしょうね。ブルペンの状態しだいですが、Vothを使い続けるなら、オープナーを活用して、Vothを2番手で使うということを考えてもいいのではないかと思います。さもなければ、先発投手がトレード期限にむけた補強ポイントになりそうです。

ブルペン陣はまずまず頑張りましたが、Jonny Ventersは連投させてはダメですね。明らかに調子が悪そうでしたから。ひとまず地区3位に後退しましたが、残り2試合しっかりとりましょう。

2019/07/05

7/4 地区2位に浮上

W5-2 Marlins (Season 45-41)
Sanchez(W5-6) 6.0IP 1ER(2R) 5H 4BB 2K
Rodney(SV2) 1.0IP 0ER 2H 1K
Rendon 2/4 HR(20) R 2RBI
Parra 2/4 2double R 2RBI
Suzuki 1/4 HR(10) R RBI 

今日は米国の独立記念日とあって、首都ワシントンDCの都心では夜になるといろいろな行事があることを考慮し、現地時間午前11時という早い試合開始。 

先発のAnibal Sanchezは、初回先頭打者にいきなりホームランを打たれ、2回にもワイルドピッチやエラーも絡んでもう1点を失う不安な立ち上がりとなりましたが、以降は落ち着いたピッチングで追加点を許すことなく6回を投げきりました。 

打線もこれに応え、2回裏にKurt Suzukiが、4回裏にはAnthony Rendonがそれぞれソロ本塁打を打って同点とすると、5回裏1死3塁からRendonがセンター前に弾き返して勝ち越しに成功。さらに6回裏、2死2塁でTrea Turnerが敬遠された直後、Gerardo Parraが右中間に2点タイムリー二塁打を放って突き放しました。

ブルペン陣も7回をTanner Rainey、8回はWander Sueroが連打でピンチを作りましたが、Jonny Venters、さらにはJavy Guerraも投入して無失点で切り抜けると、9回裏はFernando Rodneyがマウンドへ上がり、無難に2セーブ目を記録しました。ポストシーズンマンで考えたらSean Doolittleに倒れられるわけにはいきません。今後もRodneyには頑張ってもらいましょう。

さて、フィリーズが(ブレーブスに)敗れ、なんとナショナルズ、地区2位に浮上しました。ワイルドカード争いではなんとトップです。まさかオールスター前にここまで来るとは思いもよりませんでした。明日からはオールスター前最後の3連戦。しっかり戦って休みに入りましょう。


Max Scherzer がナ・リーグ月間MVP

6月のナ・リーグ月間MVPにMax Scherzerが選ばれました。全く驚きはありません。自身通算6度目の受賞です。

6試合に先発。各試合の投球内容は次のとおり。

2日 ◯ 8回 1失点 15奪三振
8日 ◯ 7回 無失点 9奪三振
14日 ◯ 7回 2失点 10奪三振
19日 ◯ 7回 無失点 10奪三振
25日 ◯ 8回 1失点 10奪三振
30日 ◯ 8回 1失点 14奪三振

合わせて計45イニングで、自責点5。簡単な計算ですね、防御率は1.00となります。68奪三振に対して与四球5。相手打者の打撃成績は.156/.196/.256。控えめに言っても圧倒したという感じです。

しかも、19日の試合は前日のバント練習でボールを顔に受け、鼻を骨折した直後の登板。あれでチームメイトが燃えないはずがありません。ベンチでの声出し、身振り手振りを含め、チームを引っ張る、鼓舞する姿を何度もカメラは捉えています。数字以上の貢献はまさにMVPにふさわしい活躍でした。


2019/07/04

7/3 Strasburg 14奪三振で10勝目

W3-1 Marlins (Season 44-41)
Strasburg(W10-4) 7.1IP 0ER 2H 2BB 1HBP 14K
Doolittle(SV19) 1.0IP 1ER 3H 1HBP 2K
Dozier 2/3 double HR(13) BB R 2RBI
Adams 1/3 HR(13) BB R RBI

先発のStephen Strasburgがキレッキレのピッチングを展開しました。7回までに許した走者は1四球と2本のシングルの3人だけでしたが、いずれも2死からであり、2塁さえ踏ませないピッチング。変化球も速球もとにかくコントロールがよく、打者を手玉に取っていたという感じで三振の山を築いていきました。4回には自身キャリア初となる三者連続三球三振の9球で終える「immacurate inning(日本語訳不明)」を達成するなど、毎回の13奪三振。やや疲れが見えた8回表の先頭打者に四球、続く打者に死球で無死1、2塁と初めてのピンチを迎えましたが、続く打者をカーブで14個目の三振に仕留めて降板。スタンディングオベーションに値するナイスピッチングでした。これでチーム最速で2桁10勝に到達です。

もっとも、今日も打線のエンジンのかかりが遅く、5回までは無得点の重苦しい展開。6回裏にようやくBrian Dozierがレフトへ2ランを放って先制し、8回裏にMatt Adamsのソロでダメを押しましたが、もうちょっと早く援護してもらいたいですね。もっとも、今日のようなピッチングをしてくれればそんなに大量得点はいらないわけで、先発がイマイチの試合でしっかり援護してくれるようであれば、投打がかみ合っていると言えるのかもしれませんが。

いや、やはりもっと援護が欲しかったですね。今日は。3点リードで迎えた9回表、Sean Doolittleが1死から3連続シングルで満塁とされ、2死後に死球で1点を失う冷や汗ものの展開。最後は三振でしっかり締めましたが、33球を要し、試合終了後マウンドでしゃがみ込むほどの疲れようでした。本人も疲労がたまっていることを認めています。まあ、これまでの使われ方を考えれば当然。明日あたりはDoolittleを出さずに済む展開で勝ちましょう。

ともかく3連勝。(ブレーブスに敗れた)フィリーズとの差は0.5差まで詰まり、ワイルドカード争いに至っては、周りが皆こけてくれているおかげで、なんと圏内に入ってしまいました。

Minor League All Stars (AAA, AA, Futures Game)

マイナーリーグのオールスターについての第2弾の記事です。

まず、6月18日に開催されたCarolina LeagueのオールスターでPotomac(A+)のNick Banks外野手が逆転3ランを放ち、見事にMVPを獲得したそうです。おめでとう。

さて、7月にオールスターゲームが開催されるAAAとAA、それにMLBのオールスターの前座としてクリーブランドで開催されるFutures Gameの出場選手が発表されました。

● Futers Game
2年連続でCarter Kieboomが選ばれました。極めて苦い味のメジャーデビューとなりましたが、その後はFresno(AAA)でしっかり結果を残しています。守備も鍛えてくれているといいのですが。

● Fresno (AAA) 
Yadiel Hernandez, OF
Dakota Bacus, RHP

Pacific Coast Leagueのオールスターには2人が選ばれました。キューバ出身のHernandezについては5月に書きましたね。Bacusは(ずいぶん昔のことになりますが)2013年8月にKurt Suzukiをアスレティックスにトレードした時に獲得した選手。極めてゆっくりとながらステップアップし、今季はAAAでも好投しており、メジャーデビューの可能性も囁かれています。

● Harrisburg (AA)
Ben Braymer, LHP
Rhett Wiseman, OF
Tres Barrera, C
Ian Sagdal, INF

Eastern Leagueのオールスターには上記の4 選手が選出されました。2シーズン制を取っているEastern Leagueの前期地区優勝の好成績を収めているチームだけにしっかりと選ばれました。Sagdal以外の3人は5月の記事で紹介した選手ですね。開幕直後からローテーションを引っ張っていたWil Croweが選ばれていないのはなぜかなと思ったら、5月以降はかなり打ち込まれていました。少し心配です。


2019/07/03

7/2 Turnerのサヨナラ打で7月スタート

W3x-2 Marlins (Season 43-41)
Corbin 7.0IP 1ER 6H 0BB 7K
Doolittle(W) 1.0IP 0ER BB 2K
Soto 2/3 HR(15) triple BB R 2RBI
Turner 2/5 double R RBI

前日7月1日にエンゼルスのTyler Skaggsが遠征先のベッドで急死するというショッキングなニュースが流れましたが、そのSkaggsとエンゼルスのドラフト同期でともにマイナー時代を過ごしたPatrick Corbin(ちなみにMike Troutも同期)が先発。普段の46に代えて、この日はSkaggsの背番号45でマウンドに上がりました。立ち上がり、いきなり3連打でいきなり1点を失い、3回表を終えたところで1時間を越える雨による中断を挟むことにもなりましたが、それでも7イニングを1失点で投げきり、友への餞としました。試合中も笑顔はなく、試合後のインタビューでも感情的な様子だったことが印象的です。

このCorbinの好投に応えなければならない打線でしたが、初回のJuan Sotoの2ラン以降は沈黙。8回表には2番手のWander Sueroが犠飛を打たれてしまい、同点。これでCorbinの白星は消えました。8回裏には2死満塁のチャンスを作りながら、Ryan Zimmermanが遊ゴロに倒れ勝ち越すことができず、重苦しい空気が流れていました。

しかし、9回裏、2死1塁からTrea Turnerがやってくれました。フルカウントから粘った末に外への速球を弾き返した打球は低いライナーで右中間へ。1塁ランナーのYan Gomesが決して速くない足を懸命に動かして走り、サヨナラのホームイン。なんというか、勝ってほっとした、という感じの終わり方でしたね。

今シーズン初めての貯金2。どんどん行きましょう。

MLBオールスター(RendonとScherzerが選出)

オールスターに向けての記事の第3弾です。ナショナルズからは、Anthony RendonMax Scherzerが選ばれました。Rendonにとっては自身初、Scherzerにとっては7年連続7回目の栄誉です。おめでとう。

ナショナルズからはこのように2人だけとなったわけですが、ナショナルズファンとしてはJuan Sotoが漏れたことが残念です。ナ・リーグのリザーブ外野手として選ばれたCharlie Blackmon、David Dahl、Jeff McNeilとは数字的には全く遜色ありませんし、Blackmon、Dahlとロッキーズの外野手を2人も選ぶくらいなら(ロッキーズからは内野手も2人も選ばれているんだから)どちらかに代えてSotoを選んで欲しかったかな。

ちなみに、Bryce Harperは選ばれていません。

2019/07/01

6/30 Scherzer6月6連勝締め, Doolittle通算100セーブ

W2-1@DET (Season 42-41)
Scherzer(W8-5) 8.0IP 1ER 4H 0BB 14K
Doolittle(SV18) 1.0IP 0ER H BB K
Rendon 2/5 double HR(19) 2R RBI

かつてタイガースのエースとして活躍したMax Scherzerがデトロイトのコメリカ・パークに初の凱旋登板。迎え撃つのは、かつてナショナルズで活躍したJordan Zimmermann。チームを移った後はあまり結果を残せてこなかったZimmermannでしたが、この試合では7回途中まで1失点とScherzerと投げ合うのにふさわしい好投を見せてくれました。オールドファンとしてはとても嬉しかったです。

とはいえ、やはりScherzerが一枚上手。6回まではほとんど危なげなく無失点。7回裏1死からBrandon Dixonに高めの速球を逆らわずにライトスタンドまで弾き返されて1点こそ失いましたが、失点はこれだけ。100球を超えて迎えた8回裏を、この日最速となる98マイルの速球を交えながら三者連続三振で締めくくってしまいました。15奪三振、無四球と文句のつけようのないピッチング。これで6月は6戦6勝、防御率1.00。月間MVPは間違いないでしょう。

そんなScherzerを援護したい打線でしたが、Zimmermannからの得点は4回表のKurt Suzukiのタイムリーによる1点だけ。7回裏に同点に追いつかれてしまい、このままではScherzerを見殺しにしてしまうところでしたが、これを救ってくれたのは(この日の試合後にScherzerとともに自身初のオールスター選出が決まることになる)Anthony Rendonでした。8回表、先頭打者として打席に入ると、カウント3-2からの投球を逆らわずにライトスタンドへのホームランを打ってくれました。

この後8回裏のScherzerの熱投があり、9回裏はSean Doolittleが締めくくり、キャリア通算100セーブを達成。

今回のロード6連戦は、マーリンズ、タイガースと相手に恵まれたとはいえ、余計な取りこぼしなく終えたことは評価していいと思います。さあ、ホームに戻ってまたマーリンズです。しっかり頑張りましょう。