2013年も残すところ1時間ほどになりました。
個人的には、この1年、本当に多くの変化があり「ようやく終わる」というのが正直な感想です。このブログも、ワシントンから東京に引っ越した7月に一端休止せざるを得なくなりました。
このまま終了になるかも、と思っていましたが、最近になっていろいろと落ち着いたこともあり再開することができました。来年も、以前に比べればペースは落ちるかもしれませんが、頑張って更新していきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。
2014年が皆さんにとって、良い年となりますように。
2013/12/31
2013/12/30
2013 シーズンレビュー6(完): シーズン予想の答え合わせ
最後は、恒例、開幕前のシーズン予想の答え合わせです。期待ハズレに終わったチームを反映し、正解はゼロ、△も2つだけという結果となってしまいました。
(青地が開幕前の予想)
1. ロケットスタート!
開幕3連勝を皮切りに、4月の27試合を20勝7敗とロケットスタートを決める。月間投手MVPに月間5勝無敗のStephen Strasburg。
△マーリンズ相手の開幕3連勝は大正解でした。が、当ったのはここまで。最後に3連敗し、13勝14敗と1つ負け越しで4月は終わりました。Strasburgは開幕戦こそ勝ちましたが、その後4連敗。
2. 最初の故障離脱はHenry Rodriguez
なんとか開幕ロースターに滑り込んだH-Rodですが、開幕しても不安定ぶりは変わらず。負けている場面での登板でも暴発を繰り返し、4月下旬にヒジの故障を理由にDL入り。代わって、J. C. Romeroが昇格。
×最初のDL入りは4月13日の試合で走塁中に足を痛めたRamosでした。H-Rodの乱調ぶりは予想通りでしたが、6月頭になってようやくDFA。カブスに引き取ってもらいました。
3. Jordan Zimmermannがノーヒッターを記録
5月18日のアウェイでのパドレス戦。6奪三振、与四球1の準完全試合。なお、Stephen Strasburgは1安打完封を1度達成するも、ノーヒッターはならず。
×今季も球団初のノーヒッターはならず。ZimmermannとGioが各一度、1安打完封を記録。来年こそは期待しています。
4. オールスターにHarper、Desmond、LaRoche、Strasburg、Detwiler
ファン投票での選出はHarperのみ。監督推薦で、LaRoche、Desmondが選出され、投手としてStrasburgとDetwiler。Strasburgは栄えある先発を務める。Detwilerはオールスター前だけで11勝して選出。
△Harperがファン投票で選出、しかもチームから1人だけというところは正解。しかし、野手はHarperだけ。投手も期待した2人ではなく、Zimmermannでした。先発出場したHarperは2打席凡退。Zimmermannは登板せず。
5. トレード期限にAndrew Millerを補強
トレード期限にはブルペン、特に左投手の補強を探り、レッドソックスからAndrew Millerを獲得。
×ブルペン左腕ではなく、深刻な打撃不振にあったベンチへのてこ入れのため、7月上旬にカブスからScott Hairstonを獲得。7月末には特に動きませんでした。
6. Anthony Rendonが9月に昇格
Harrisburg (AA)での開幕直後はやや不調も、5月に入って調子を上げ週間MVPを獲得。6月末にシーズン打率を4割近くまで上げたところでSyracuse(AAA)に昇格。その後、AAAの投手を圧倒し、8月末の時点での成績は.324/.383/.501。堂々のセプテンバー・コールアップ。ただしメジャーでの出場機会はほとんど与えられず。
×これも大ハズレでしたが、チーム新人王の記事で書いたように嬉しいハズレ。初昇格・メジャーデビューは4月21日でした。
7. チーム・セーブ王はStoren
高額契約で獲得したRafael Sorianoでしたが、足の故障で休みがちに。5月~6月にかけて短期間DL入りした後、シーズン後半にも1か月ほどDL入り。ただし、シーズン最終盤からポストシーズンでは活躍。Soriano不在の間のクローザーはむろんStoren。最終的にはStoren 29セーブ、Soriano 27 セーブ。
×時おり不安定さも露呈しながらもSorianoがクローザーの地位を確保し、43セーブを記録。Storenは前半戦不調でマイナー落ちも経験。3セーブは記録しましたが・・・。
8. Strasburgがサイ・ヤング受賞
チーム投手MVPはStrasburg。シーズン通じてローテーションを守り、34先発、22勝、254奪三振、防御率2.52と期待に違わぬ好成績。満票とは言わないまでも圧倒的な得票でサイ・ヤング賞を受賞。
×期待が大き過ぎました。サイ・ヤング賞での得票ならず。
9. HarperがリーグMVP受賞
チーム野手MVPはHarper。開幕から打ちまくり、オールスター前後にやや調子を落とすものの、最後までエネルギッシュなプレーでスーパースターへと成長。打率.299、33本塁打、134打点、40盗塁。レッズのJoey Vottoとの接戦を制し、リーグMVPを受賞。
×4月の調子が続けばこのくらいの水準まで行ったはずですが、故障を抱えたままシーズンを送り、期待したような数字は残せませんでした。MVP投票は得票すらならず。
10. ワールドシリーズ制覇!
開幕直後のロケットスタート。7月のオールスター前の4連敗が唯一の大きな連敗。一度も振り返ることなく地区優勝。勝利数は101で、堂々の30球団1位。ディビジョン・シリーズでブレーブスを破り、リーグ・チャンピオンシップでレッズを破って球団初のリーグ優勝。そして、ワールドシリーズでは4勝3敗でレイズを退け、Johnson監督の花道を飾る。
×特に言うことはありません。
番外. アストロズは96敗で30球団中28位
2年連続100敗していたのに完全な再建モードにあってオフにたいした補強もせず、しかも比較的弱いとされたナ・リーグ中地区からア・リーグ西地区に移り強豪との対戦が増えることから、3年連続の100敗どころか1962年の創設1年目のメッツが記録したシーズン120敗さえ更新するかも、とささやかれています。が、リーグ移動を機に球団ロゴ等を一新した今シーズン、チーム一丸となっての最後まで全力で戦い、100敗を逃れるに違いありません。100敗を喫するのは、ツインズとマーリンズ。(2年連続100敗と聞いてついこの前までのナショナルズを思い出し、しかも新監督は昨季までナショナルズの三塁コーチを務めたBo Porter、センターにJustin Maxwell、ライトにRick Ankiel、先発4番手にBrad Peacockとあっては応援せざるを得ません。このチームがどう再建していくのかも今後数年の楽しみの1つでもあります。)
×51勝111敗。開幕戦こそ勝ちましたが2戦目から6連敗。その後も借金を積み重ね、最後は9月14日から15連敗でシーズン終了。Maxwell、Ankiel、Peacockの3人もほとんど貢献できませんでした。
(青地が開幕前の予想)
1. ロケットスタート!
開幕3連勝を皮切りに、4月の27試合を20勝7敗とロケットスタートを決める。月間投手MVPに月間5勝無敗のStephen Strasburg。
△マーリンズ相手の開幕3連勝は大正解でした。が、当ったのはここまで。最後に3連敗し、13勝14敗と1つ負け越しで4月は終わりました。Strasburgは開幕戦こそ勝ちましたが、その後4連敗。
2. 最初の故障離脱はHenry Rodriguez
なんとか開幕ロースターに滑り込んだH-Rodですが、開幕しても不安定ぶりは変わらず。負けている場面での登板でも暴発を繰り返し、4月下旬にヒジの故障を理由にDL入り。代わって、J. C. Romeroが昇格。
×最初のDL入りは4月13日の試合で走塁中に足を痛めたRamosでした。H-Rodの乱調ぶりは予想通りでしたが、6月頭になってようやくDFA。カブスに引き取ってもらいました。
3. Jordan Zimmermannがノーヒッターを記録
5月18日のアウェイでのパドレス戦。6奪三振、与四球1の準完全試合。なお、Stephen Strasburgは1安打完封を1度達成するも、ノーヒッターはならず。
×今季も球団初のノーヒッターはならず。ZimmermannとGioが各一度、1安打完封を記録。来年こそは期待しています。
4. オールスターにHarper、Desmond、LaRoche、Strasburg、Detwiler
ファン投票での選出はHarperのみ。監督推薦で、LaRoche、Desmondが選出され、投手としてStrasburgとDetwiler。Strasburgは栄えある先発を務める。Detwilerはオールスター前だけで11勝して選出。
△Harperがファン投票で選出、しかもチームから1人だけというところは正解。しかし、野手はHarperだけ。投手も期待した2人ではなく、Zimmermannでした。先発出場したHarperは2打席凡退。Zimmermannは登板せず。
5. トレード期限にAndrew Millerを補強
トレード期限にはブルペン、特に左投手の補強を探り、レッドソックスからAndrew Millerを獲得。
×ブルペン左腕ではなく、深刻な打撃不振にあったベンチへのてこ入れのため、7月上旬にカブスからScott Hairstonを獲得。7月末には特に動きませんでした。
6. Anthony Rendonが9月に昇格
Harrisburg (AA)での開幕直後はやや不調も、5月に入って調子を上げ週間MVPを獲得。6月末にシーズン打率を4割近くまで上げたところでSyracuse(AAA)に昇格。その後、AAAの投手を圧倒し、8月末の時点での成績は.324/.383/.501。堂々のセプテンバー・コールアップ。ただしメジャーでの出場機会はほとんど与えられず。
×これも大ハズレでしたが、チーム新人王の記事で書いたように嬉しいハズレ。初昇格・メジャーデビューは4月21日でした。
7. チーム・セーブ王はStoren
高額契約で獲得したRafael Sorianoでしたが、足の故障で休みがちに。5月~6月にかけて短期間DL入りした後、シーズン後半にも1か月ほどDL入り。ただし、シーズン最終盤からポストシーズンでは活躍。Soriano不在の間のクローザーはむろんStoren。最終的にはStoren 29セーブ、Soriano 27 セーブ。
×時おり不安定さも露呈しながらもSorianoがクローザーの地位を確保し、43セーブを記録。Storenは前半戦不調でマイナー落ちも経験。3セーブは記録しましたが・・・。
8. Strasburgがサイ・ヤング受賞
チーム投手MVPはStrasburg。シーズン通じてローテーションを守り、34先発、22勝、254奪三振、防御率2.52と期待に違わぬ好成績。満票とは言わないまでも圧倒的な得票でサイ・ヤング賞を受賞。
×期待が大き過ぎました。サイ・ヤング賞での得票ならず。
9. HarperがリーグMVP受賞
チーム野手MVPはHarper。開幕から打ちまくり、オールスター前後にやや調子を落とすものの、最後までエネルギッシュなプレーでスーパースターへと成長。打率.299、33本塁打、134打点、40盗塁。レッズのJoey Vottoとの接戦を制し、リーグMVPを受賞。
×4月の調子が続けばこのくらいの水準まで行ったはずですが、故障を抱えたままシーズンを送り、期待したような数字は残せませんでした。MVP投票は得票すらならず。
10. ワールドシリーズ制覇!
開幕直後のロケットスタート。7月のオールスター前の4連敗が唯一の大きな連敗。一度も振り返ることなく地区優勝。勝利数は101で、堂々の30球団1位。ディビジョン・シリーズでブレーブスを破り、リーグ・チャンピオンシップでレッズを破って球団初のリーグ優勝。そして、ワールドシリーズでは4勝3敗でレイズを退け、Johnson監督の花道を飾る。
×特に言うことはありません。
番外. アストロズは96敗で30球団中28位
2年連続100敗していたのに完全な再建モードにあってオフにたいした補強もせず、しかも比較的弱いとされたナ・リーグ中地区からア・リーグ西地区に移り強豪との対戦が増えることから、3年連続の100敗どころか1962年の創設1年目のメッツが記録したシーズン120敗さえ更新するかも、とささやかれています。が、リーグ移動を機に球団ロゴ等を一新した今シーズン、チーム一丸となっての最後まで全力で戦い、100敗を逃れるに違いありません。100敗を喫するのは、ツインズとマーリンズ。(2年連続100敗と聞いてついこの前までのナショナルズを思い出し、しかも新監督は昨季までナショナルズの三塁コーチを務めたBo Porter、センターにJustin Maxwell、ライトにRick Ankiel、先発4番手にBrad Peacockとあっては応援せざるを得ません。このチームがどう再建していくのかも今後数年の楽しみの1つでもあります。)
×51勝111敗。開幕戦こそ勝ちましたが2戦目から6連敗。その後も借金を積み重ね、最後は9月14日から15連敗でシーズン終了。Maxwell、Ankiel、Peacockの3人もほとんど貢献できませんでした。
2013/12/28
2013 シーズンレビュー5: 新人王 Rendon
今季ルーキー資格を持ってメジャーの試合に出場したのは次の14人でした。
Anthony Rendon
Taylor Jordan
Tanner Roark
Jhonatan Solano
Chris Marrero
Corey Brown
Eury Perez
Nate Karns
Jeff Kobernus
Sandy Leon
Zach Walters
Xavier Cedeno
Ian Krol
Erik Davis
このうち、規定の出場機会(130打席、50投球回数)を満たし、卒業したのはRendon、Jordan、Roark、Solano、そしてMarreroの5人。その他の選手はまだルーキー資格を有しています。
【新人王】 Anthony Rendon
チーム新人王はRendonで文句なしでしょう。開幕はAAでしたが、初昇格は意外にも早く、4月21日でした。故障離脱したRyan Zimmermanの代役として三塁手でデビュー。2試合目に初安打、初打点を記録。8試合で.240/.367/.280とまずまずの数字でしたが、Zimmermanの復帰により5月にいったんマイナーに戻ることに。しかし次のチャンスもすぐにやってきました。6月上旬、不振のため降格されたDanny Espinosaに代わって昇格。二塁手として、当初はSteve Lombardozziとの併用かと思われましたが、先発出場すると9試合連続安打し、一気にレギュラーの座をつかみました(結局、二塁手として先発出場81試合を含む98試合に出場)。6月15日には初本塁打。本来三塁手で、マイナーでもたったの8試合しか守っていなかったので、二塁守備はかなりの不安だったはず。実際、イージーなミスも散見されましたが、シーズンが進むにつれてOJTで良くなってきたように見えました。守備面での適応に苦労しながらだったことを思えば、.265/.329/.396、7本塁打の打撃成績は立派なもの。来季は正二塁手としていっそうの飛躍が期待されます。
Anthony Rendon
Taylor Jordan
Tanner Roark
Jhonatan Solano
Chris Marrero
Corey Brown
Eury Perez
Nate Karns
Jeff Kobernus
Sandy Leon
Zach Walters
Xavier Cedeno
Ian Krol
Erik Davis
このうち、規定の出場機会(130打席、50投球回数)を満たし、卒業したのはRendon、Jordan、Roark、Solano、そしてMarreroの5人。その他の選手はまだルーキー資格を有しています。
【新人王】 Anthony Rendon
2013/12/27
2013 シーズンレビュー4: 野手MVP Desmond
続いて、野手陣の個人成績。
シーズンを通じて故障者リストに入らずにプレーしたのは、Adam LaRoche、Ian Desmond、Denard Spanの3人。ただ、ほかのレギュラーにもシーズンを棒に振るほどの故障者はなく、比較的健康なシーズンでした。Ryan Zimmerman、Jayson Werthまでの5人が規定打席(502打席)に到達。
【捕手】
正捕手として期待されたWilson Ramosは、最終的にはチーム最多の77試合で先発マスクをかぶりましたが、シーズン前半に(またもや)故障離脱を繰り返しました。4月早々に足を痛めてDL入り。最短で復帰したものの5月に再離脱すると今度は7月頭までかかりました。その後はシーズン終了までプレーし、よく見れば立派な打撃成績を残しましたが、「故障で失ったシーズン」という印象は拭えません。来季こそは、シーズン通じて活躍してくれることを期待しています。「MLBを代表する捕手」になれる選手だと信じています。
Ramos離脱中にレギュラーとしてマスクをかぶったのは昨季と同じくKurt Suzukiでしたが、打撃成績が上がらず、Ramosが復帰してくると出場機会を失い、8月にアスレティックスにトレードされていきました。
【内野手】
一塁手はLaRocheがほぼ常時出場。守備は変わらず安定していましましたが、7本塁打、打率.330と好調だった5月を除くと、打撃は低調で軒並みキャリア最低の数字を残すことになりました(故障離脱のシーズンを除く)。2年契約の2年目となる来年は、同じ状況で迎えた2012年の再来を期待したいところ。
開幕時の二塁手のレギュラーはDanny Espinosa、守備力はさすがでしたが、抱えていた左肩の故障の影響もあってか開幕からバットが超・絶不調。ベンチはかなり我慢して使いましたがむしろ負のスパイラルを転落していきました。6月2日の試合を最後にDL入り、そしてそのままAAAに降格となりました。AAAでも数字を残せず(75試合で.216/.280/.286)、9月になっても呼ばれませんでした。さっさ肩の手術をしたほうが良かったと思うのですが、未だ手術していない模様です。当然ながら、トレードの噂が出ています。
そのEspinosaに代わって以降セカンドのレギュラーとなったAnthony Rendonについては、次回、チーム新人王の記事で書きます。
チームの顔、Zimmerman。DL入りは4月の1回だけで147試合に出場。元々守備はいいはずでしたが、今シーズン前半は送球エラーを連発し、そのせいで落とした試合もありました。昨オフに右肩の手術を受けたことに伴う感覚のズレが原因だったらしく、シーズン後半になると安定。来季に向けて不安はないと思われます(ファーストへのコンバート案も鳴りを潜めています)。打撃でも前半はパワーを失ったと心配されましたが、9月だけで11本塁打を打ち、終わってみればチーム本塁打王となっていました。こちらも来季に向けて不安はありません。
昨季大ブレイクしたDesmond。27歳という選手として油の乗り切った今季も、打撃、守備とも中心選手として活躍してくれました。チーム最多の158試合に出場。シーズン通じて安定したプレーを続け、2年連続の20-20を記録。シーズン終了後には、シルバースラッガー賞を獲得するとともに、ゴールドグラブ賞でも最終候補3人にノミネートされました。プレー以外でもチームリーダーとしての評価が高まっています。FA前の保有期間はあと2年。契約延長が待たれます。
【外野手】
開幕戦で2打席連発という強烈なスタートダッシュを見せたBryce Harper。4月中はMVP級の活躍でしたが、シーズンレビューでも書いたように「壁」にぶつかってしまい、大きかった期待からすると平凡なシーズンとなりました。それでも20本塁打をクリア。オフにしっかり直し、来季は鬱憤を晴らすような活躍を期待したい。
新加入のSpan。やや心配されていた脳震盪の後遺症を感じさせず、ほぼフル出場。6月にやや調子を落として10試合ほど下位打線に落とされましたが、その後復調して1番に戻りました。結局、リードオフとして134試合に先発。8月17日から9月18日にかけて、自己ベスト・今季メジャー最長となる29試合連続安打を記録。前半は伸び悩んだ盗塁数も9月に9個の荒稼ぎでシーズン20個に到達。守備は文句なしの大活躍。145試合にセンターとして先発し、ノーエラー。守備範囲も広く、球際にも強く、好プレーを連発してくれました。ゴールドグラブ賞の最終候補にノミネートされましたが、受賞はならず。チームとして長らく固定できていなかったリードオフ&センターとしてしっかり成績を残し、期待に応えてくれたと言えるでしょう。
7年契約の3年目となったWerth。開幕直後は不振の上、ハムストリングを痛め約1か月間DL入りしましたが、6月上旬に復帰した後はよく打ちました。特に7月は.367/.450/.622(OPS 1.072)と打ちまくり、ナ・リーグ月間MVPを受賞。さらに8月は7月を上回るOPS 1.087を記録し、規定打席不足ながら首位打者を窺うところまでシーズン打率も上昇させました。9月にやや失速したものの、それでも打率、出塁率、超打率ではいずれもキャリアベストの数字。
【MVP】 Ian Desmond
数字だけならWerthのほうが上です。公式のリーグMVP投票でナショナルズから票を得たのもWerthだけでした。ただ、シーズンの流れを引き寄せられそうで引き寄せられなかった前半戦に離脱したことは大きなマイナスだったし、特に欠場したWerthに代わってライトに入ったHarperがフェンスに激突、負傷し、調子を落としたことがシーズンの行方を分けたと思っていることもあり、Werthを年間MVPに選ぶ気にはなりません。
逆に年間通じてしっかりした成績を残したのがDesmond。数字の上ではWerthはもとより前年の自身の数字をもやや下回りましたが、2年続けて結果を残したことで大リーグを代表するショートストップと認められるようになりました。また、自身あるいはチームが苦しい状態でもリーダーシップを発揮していたことも高く評価したいと思います。
シーズンを通じて故障者リストに入らずにプレーしたのは、Adam LaRoche、Ian Desmond、Denard Spanの3人。ただ、ほかのレギュラーにもシーズンを棒に振るほどの故障者はなく、比較的健康なシーズンでした。Ryan Zimmerman、Jayson Werthまでの5人が規定打席(502打席)に到達。
【捕手】
正捕手として期待されたWilson Ramosは、最終的にはチーム最多の77試合で先発マスクをかぶりましたが、シーズン前半に(またもや)故障離脱を繰り返しました。4月早々に足を痛めてDL入り。最短で復帰したものの5月に再離脱すると今度は7月頭までかかりました。その後はシーズン終了までプレーし、よく見れば立派な打撃成績を残しましたが、「故障で失ったシーズン」という印象は拭えません。来季こそは、シーズン通じて活躍してくれることを期待しています。「MLBを代表する捕手」になれる選手だと信じています。
Ramos離脱中にレギュラーとしてマスクをかぶったのは昨季と同じくKurt Suzukiでしたが、打撃成績が上がらず、Ramosが復帰してくると出場機会を失い、8月にアスレティックスにトレードされていきました。
【内野手】
一塁手はLaRocheがほぼ常時出場。守備は変わらず安定していましましたが、7本塁打、打率.330と好調だった5月を除くと、打撃は低調で軒並みキャリア最低の数字を残すことになりました(故障離脱のシーズンを除く)。2年契約の2年目となる来年は、同じ状況で迎えた2012年の再来を期待したいところ。
開幕時の二塁手のレギュラーはDanny Espinosa、守備力はさすがでしたが、抱えていた左肩の故障の影響もあってか開幕からバットが超・絶不調。ベンチはかなり我慢して使いましたがむしろ負のスパイラルを転落していきました。6月2日の試合を最後にDL入り、そしてそのままAAAに降格となりました。AAAでも数字を残せず(75試合で.216/.280/.286)、9月になっても呼ばれませんでした。さっさ肩の手術をしたほうが良かったと思うのですが、未だ手術していない模様です。当然ながら、トレードの噂が出ています。
そのEspinosaに代わって以降セカンドのレギュラーとなったAnthony Rendonについては、次回、チーム新人王の記事で書きます。
チームの顔、Zimmerman。DL入りは4月の1回だけで147試合に出場。元々守備はいいはずでしたが、今シーズン前半は送球エラーを連発し、そのせいで落とした試合もありました。昨オフに右肩の手術を受けたことに伴う感覚のズレが原因だったらしく、シーズン後半になると安定。来季に向けて不安はないと思われます(ファーストへのコンバート案も鳴りを潜めています)。打撃でも前半はパワーを失ったと心配されましたが、9月だけで11本塁打を打ち、終わってみればチーム本塁打王となっていました。こちらも来季に向けて不安はありません。
昨季大ブレイクしたDesmond。27歳という選手として油の乗り切った今季も、打撃、守備とも中心選手として活躍してくれました。チーム最多の158試合に出場。シーズン通じて安定したプレーを続け、2年連続の20-20を記録。シーズン終了後には、シルバースラッガー賞を獲得するとともに、ゴールドグラブ賞でも最終候補3人にノミネートされました。プレー以外でもチームリーダーとしての評価が高まっています。FA前の保有期間はあと2年。契約延長が待たれます。
【外野手】
開幕戦で2打席連発という強烈なスタートダッシュを見せたBryce Harper。4月中はMVP級の活躍でしたが、シーズンレビューでも書いたように「壁」にぶつかってしまい、大きかった期待からすると平凡なシーズンとなりました。それでも20本塁打をクリア。オフにしっかり直し、来季は鬱憤を晴らすような活躍を期待したい。
新加入のSpan。やや心配されていた脳震盪の後遺症を感じさせず、ほぼフル出場。6月にやや調子を落として10試合ほど下位打線に落とされましたが、その後復調して1番に戻りました。結局、リードオフとして134試合に先発。8月17日から9月18日にかけて、自己ベスト・今季メジャー最長となる29試合連続安打を記録。前半は伸び悩んだ盗塁数も9月に9個の荒稼ぎでシーズン20個に到達。守備は文句なしの大活躍。145試合にセンターとして先発し、ノーエラー。守備範囲も広く、球際にも強く、好プレーを連発してくれました。ゴールドグラブ賞の最終候補にノミネートされましたが、受賞はならず。チームとして長らく固定できていなかったリードオフ&センターとしてしっかり成績を残し、期待に応えてくれたと言えるでしょう。
7年契約の3年目となったWerth。開幕直後は不振の上、ハムストリングを痛め約1か月間DL入りしましたが、6月上旬に復帰した後はよく打ちました。特に7月は.367/.450/.622(OPS 1.072)と打ちまくり、ナ・リーグ月間MVPを受賞。さらに8月は7月を上回るOPS 1.087を記録し、規定打席不足ながら首位打者を窺うところまでシーズン打率も上昇させました。9月にやや失速したものの、それでも打率、出塁率、超打率ではいずれもキャリアベストの数字。
【MVP】 Ian Desmond
数字だけならWerthのほうが上です。公式のリーグMVP投票でナショナルズから票を得たのもWerthだけでした。ただ、シーズンの流れを引き寄せられそうで引き寄せられなかった前半戦に離脱したことは大きなマイナスだったし、特に欠場したWerthに代わってライトに入ったHarperがフェンスに激突、負傷し、調子を落としたことがシーズンの行方を分けたと思っていることもあり、Werthを年間MVPに選ぶ気にはなりません。
逆に年間通じてしっかりした成績を残したのがDesmond。数字の上ではWerthはもとより前年の自身の数字をもやや下回りましたが、2年続けて結果を残したことで大リーグを代表するショートストップと認められるようになりました。また、自身あるいはチームが苦しい状態でもリーダーシップを発揮していたことも高く評価したいと思います。
2013/12/26
2013 シーズンレビュー3: 投手MVP Zimmermann
例年通り、個人成績も振り返っておきます。今年はまず投手陣から。
【先発】(Detwiler以下は規定投球回数に到達せず)
【先発】(Detwiler以下は規定投球回数に到達せず)
W
|
L
|
GS
|
CG
|
IP
|
SO
|
ERA
|
WHIP
|
HR/9
|
SO/9
|
SO/BB
|
|
Jordan
Zimmermann
|
19
|
9
|
32
|
4
|
213.1
|
161
|
3.25
|
1.09
|
0.8
|
6.8
|
4.0
|
Gio
Gonzalez
|
11
|
8
|
32
|
1
|
195.2
|
192
|
3.36
|
1.25
|
0.8
|
8.8
|
2.5
|
Stephen
Strasburg
|
8
|
9
|
30
|
1
|
183.0
|
191
|
3.00
|
1.05
|
0.8
|
9.4
|
3.4
|
Dan
Haren
|
10
|
14
|
30
|
0
|
169.2
|
151
|
4.67
|
1.24
|
1.5
|
8.0
|
4.9
|
Ross
Detwiler
|
2
|
7
|
13
|
0
|
71.1
|
39
|
4.04
|
1.49
|
0.6
|
4.9
|
2.8
|
Taylor
Jordan
|
1
|
3
|
9
|
0
|
51.2
|
29
|
3.66
|
1.36
|
0.5
|
5.1
|
2.6
|
Ross
Ohlendorf
|
4
|
1
|
7
|
0
|
60.1
|
45
|
3.28
|
1.16
|
1.2
|
6.7
|
3.2
|
Tanner
Roark
|
7
|
1
|
5
|
0
|
53.2
|
40
|
1.51
|
0.91
|
0.2
|
6.7
|
3.6
|
スプリングトレーニングを順調に消化し、開幕ローテーションは、当初の構想通り、Stephen Strasburg、Gio Gonzalez、Jordan Zimmermann、Dan Haren、Ross Detwilerの5人。前の4人はシーズンを通じて大きな故障なく投げてくれましたが、5番手のDetwilerが故障離脱したことから、多くの投手に先発機会が与えられることになりました。
2年連続の開幕投手となったStrasburgは開幕戦こそ7回無失点で勝ちましたが、ここからまさかの5連敗で、2勝目は5月16日まで待たなければなりませんでした。相変わらずイニング数を上回る奪三振を記録するなど、決して内容が悪かったわけではないのですが、信じられないほど援護してもらえず(例.7月24日、8回2安打1失点12奪三振で敗戦投手)、まさかの負け越し。そんな中でのハイライトは、8月11日のフィリーズ戦。被安打4、1四球、10奪三振、99球でのメジャー初完封。投球回数はしっかり積み上げたので、来季はいよいよフル回転でサイ・ヤング賞争いへの参入が期待されます。
昨季の投手MVP、Gio。今季もローテーションをしっかり守ってくれましたが、Strasburgと同じく援護に恵まれず勝ち星は伸びませんでした。良い日と悪い日の差がかなり大きく、四球を連発という悪い癖が出て4失点以上した試合が7試合もあり、全体として数字を悪化させました。ハイライトは9月9日のメッツ戦。ヒットは7回に打たれたシングル1本だけ、2四球での完封勝利を飾りました。なお、1月末に報じられた禁止薬物使用疑惑については、8月に「クロ」と判定された14選手に対する処分が下された際にGioについては「灰色でなく明確にシロ」との判断が示されています。良かった。
今季、自身初の200イニング越えでエース級の働きをしてくれたのがZimmermann。成績が伸び悩む同僚を尻目に、開幕3連勝(3勝目は自身初の完投勝利)。一休みした後の4月26日のレッズ戦では被安打1、与四球1で1-0完封勝利。その後も着実に白星を積み重ねて前半だけで11勝し、初のオールスターに選ばれました。オールスター前後にやや減速しましたが、その後持ち直し、9月20のマーリンズ戦で今季2度目の完封(被安打2、与四球1)。19勝はナ・リーグ最多勝(タイ)。サイ・ヤング賞投票でも得票と、大飛躍の年となりました。FAまであと2年。契約延長が期待されます。
スプリングトレーニングの不振で心配されながらも先発4番手として開幕したHaren。案の定、序盤に大量リードを許す試合を繰り返し、4月(月間防御率6.29)、5月(同4.35)と低空飛行を続けた末、6月に墜落(同9.82)。ファンからはブーイングの嵐を受けました。6月末にDL入りという名のマイナー再調整を強いられた時点での数字は規定投球回数を満たした全投手中で圧倒的に最悪のものでした。このまま解雇かと思われましたが、7月に戻ってくるとオールスター後は防御率3.52と復活。9月28日の最終登板で7回無失点と好投し10勝目を記録しましたが、今さら遅いよという冷淡な気持ちしか持てませんでした。
2012年シーズン終盤の安定した投球ぶりと、今春のWBC、スプリングトレーニングでの内容から、先発5番手を任されたDetwiler。最初の8先発では(ブルペンが打たれて勝ち星を消されたりしながらも)まずまず好投していましたが、5月の半ばに背中を痛めてDL入り。6月にいったん復帰しましたが万全ではなく、結局7月上旬に再度DL入りしたままシーズン終了となりました。秋に投球練習を再開しており来春には間に合うとのことですが、健康面での不安が拭えない投手になってしまいました。
そのDetwilerの離脱で空いた穴を埋めるべく最初に起用されたのが、2012年にマイナーで評価を上げて40人ロースター入りしていたNate Karns。AAから飛び級で昇格しましたが、やはり荷が重かったという印象。先発させてもらった3試合でいずれも5回持たず、防御率7点台という成績を残してAAに戻されました。ただし、AAではしっかりした成績を残しており、先発投手としての目はまだ残されています。
続いて先発を任されたのがベテランのRoss Ohlendorf。マイナー契約からAAAで好投して機会をつかむと、古典的な大きく振りかぶってのワインドアップ投法から力感あふれるピッチングを展開。しかし、初回から全力投球するためスタミナ切れも早く、5回が限度。先発としてよりむしろロングリリーフとしての2、3イニングに適性がありそうです。
HarenがいよいよダメでDL入りさせられた6月末に呼ばれたのがTaylor Jordan。春先からフロント・首脳陣の評価が高まっていましたが、スプリングトレーニングで与えられた先発機会で滅多打ちにあった印象が強く、しかもA+で開幕してAAに昇格したばかりのこのタイミングでメジャーに呼ばれるとは思いもよりませんでした。このような飛び級人事をしなければならなかった辺りに、今季のナショナルズ先発陣の層の薄さが出ていたとも言えます。ともかく、願ってもない機会をもらったJordanは期待以上のピッチングを展開。デビュー戦ではバックに足を引っ張られて5回途中降板となりましたが、それ以降の8先発ではいずれも5イニング以上を投げ、(TJ手術から復帰2年目のために課された投球回数制限で)8月中旬にシャットダウンされるまで先発ローテーションを守りました。勝ち星こそ1つだけでしたが、高く評価できる内容。
Tanner Roarkについては先日の記事で書きました。
【ブルペン】(*は左腕)
SV
|
HD
|
G
|
GF
|
IP
|
SO
|
ERA
|
WHIP
|
HR/9
|
SO/9
|
SO/BB
|
|
Rafael
Soriano
|
43
|
0
|
68
|
58
|
66.2
|
51
|
3.11
|
1.23
|
0.9
|
6.9
|
3.0
|
Tyler
Clippard
|
0
|
33
|
72
|
6
|
71.0
|
73
|
2.41
|
0.86
|
1.1
|
9.3
|
3.0
|
Drew
Storen
|
3
|
24
|
68
|
20
|
61.2
|
58
|
4.52
|
1.36
|
1.0
|
8.5
|
3.1
|
Craig
Stammen
|
0
|
7
|
55
|
14
|
81.2
|
79
|
2.76
|
1.29
|
0.4
|
8.7
|
2.9
|
Fernando
Abad*
|
0
|
2
|
39
|
17
|
37.2
|
32
|
3.35
|
1.38
|
0.7
|
7.6
|
3.2
|
Ryan
Mattheus
|
0
|
6
|
37
|
13
|
35.1
|
22
|
6.37
|
1.90
|
0.3
|
5.6
|
1.5
|
Ian Krol*
|
0
|
2
|
32
|
10
|
27.1
|
22
|
3.95
|
1.32
|
1.6
|
7.2
|
2.8
|
昨オフにドラフト1順目指名権を放棄してまでして獲得したRafael Sorianoが年間通じてクローザーを務めました。43セーブ、防御率3.11は立派な数字ですが、数字ほど内容は良くなかったというのが率直な感想。少なくとも、Sorianoが出てくれば終わりと敵味方に思わせるような安定感はありませんでした。むしろ、その存在がStoren=Clippardコンビに与えた影響や、5月下旬のBryce Harperの守備に関する批判のような不用意・自己中心的な発言など、(契約時に予想されていたことですが)チーム・ケミストリーという点からはマイナスの存在に感じました。契約上、来季もクローザーを務めることになります。さらに2年通算120GF(ほぼ半分消化しています)で2015年の契約も発効することになりますが・・・本音を言えば達成してほしくないです。
Drew Storenについては、先日の記事で書きました。
Tyler Clippardは今年「も」物凄い投球をしてくれました。こちらは登板すれば抑えてくれるという絶対の安心感がありました。さらにStorenの記事で書いたように、球団批判をしてまでチームメイトを思いやった発言するという男気まで見せてくれたことで、(ファンの中で)特別な地位を与えられた感があります。FAまでの保有期間はあと2年。このままチームでセットアッパーを務めてくれるとありがたいのは確かですが、勤続疲労が出てきやすいブルペン投手であることを考えると、4年連続70試合以上登板とナショナルズには十分貢献してくれたのでそろそろどこかの球団でクローザーを務めさせてやりたいとさえ思うようになりました。もちろんトレード対価はしっかり頂きますよ!
昨年に続き2年連続でブルペン投手中の最多投球イニング、最多奪三振を記録したのがCraig Stammen。当初はロングリリーフが中心でしたが、次第にホールドが記録される勝ち試合の終盤を任されるようになりました。奪三振率もClippardに次ぐ高水準で、ここぞという大事な場面を三振で切り抜けた印象が強い。来季もますます重要な存在になりそうです。
ある意味で最も残念なシーズンを送ったのがRyan Mattheus。負け試合が中心とはいえ、開幕からまずまずのピッチングを続け5月19日の試合前の時点での防御率は2.35でした。ところが、この日の登板で1イニングに5失点すると、降板した後にベンチに戻って壁を殴って右手(投げる方の手)を骨折・・・。2か月後に戻ってきましたが、以前のようなピッチングはできないまま終わりました。こういうことしているとチームからの信頼を失うんだから、気を付けてください。
開幕時のブルペンには他にHenry Rodriguez、Zach Dukeの2人がいましたが、そろって開幕から不振。ともに6月に退団となりました。Rodriguezはとうとう「未完の大器」のまま終わりましたね。DFAした後にカブスが手を上げてきたのでトレードされましたが、やはりダメでシーズン終了後に解雇されています。
昨オフSean BurnettとMike GonzalezがFAで退団した後、ブルペン左腕を熱心に補強せずDukeのみで開幕しましたが、Dukeの不振により早々に手を打たなければならなくなりました。まず5月に呼ばれたのがマイナー契約でAAAにいたベテランのFernando Abad。さらにAAからIan Krolを招集(Krolについては先日のFisterのトレードの記事で書きました)。さらにシーズン終盤には4月にアストロズからウェイバーで獲得し、AAAで好投していたXavier Cedenoを招集と必死にやりくり。シーズン終了後にAbadとKrolはトレードしてしまいましたので、このオフもまたブルペン左腕の補強が課題となりました。
【MVP】 Jordan Zimmermann
文句なしでしょう。ブルペン投手ではClippard。(この一行は昨年と全く同じです。)
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