2013/05/31

5/30 完封負けで5割に後退

L0-2@BAL (Season 27-27)
Haren(L4-6) 7.1IP 2ER 8H 5K

先発のDan Harenは7回までわずか1失点。8回1死から連続二塁打で2点目を失ったところで降板となりましたが、今季のベスト・ピッチングを展開しました。

しかし、打線がわずか3安打で無得点。唯一のチャンスは2回表。連打で無死1,2塁、内野ゴロで1死2,3塁としましたが、Chad Tracyが浅いレフトフライ、Kurt Suzukiも倒れて無得点。その後出したランナーはわずかに1人だけという惨状。マイナー契約から上がってきたFreddy Garciaの前に空振り、凡打を繰り返し、8回まで投げさせるなんて。情けないとしか言いようがありません。

ちょうど5割に後退。試合後、Johnson監督は「明日、何かを変える」と宣言しました。

2013/05/30

MilB(-5/29) Taylor 週間MVP, Purke初登板

○ Taylor 週間MVP (A+)
Potomac(A+) のMichael Taylor 外野手がCarolina Leagueの週間MVPに選ばれました。26日までの一週間で出場した全5試合できれいに2安打ずつ記録。とはいえ、長打は二塁打が3本だけで打点もわずか3。一部で妙に評価の高いプロスペクトですが、個人的にはあまり買っていません。

○ Purke 今季初登板
肩を手術して出遅れていたMatt Purkeが29日にHagerstown(A+)で今季初登板。4イニングを投げて7安打無四球2失点6奪三振という評価の難しい結果でした。まずは実戦復帰を祝っておきましょう。

○ Solis 4回無安打無失点
Potomaceの27日の試合で、2度目の登板となったSammy Solisが4イニングを無失点。制球力は今ひとつ(3四球)だったようですが、速球は93マイル前後で変化球の切れもあり、ノーヒット4奪三振と快投。まだまだ調整中という感じでしょうが、期待感を持たせてくれます。

○ Rendon 離脱中
Anthony Rendonが23日の試合を最後に1週間ほど休んでおり、どうしたのかと思ったら、親知らずを抜いていたそうです。なんだかなあ・・・。まあ、深刻な故障でないだけ良しとしましょう。Harrisburgでは Brian Goodwinがまた少し調子を落としている一方で、開幕から好スタートをきりながら故障離脱していたSteven Souza外野手が、24日に復帰してきてから全6試合でヒットを放つなど絶好調。これは面白い選手が出てきたかもしれません。
Goodwin 235PA 4HR .248/.353/.391 12SB(8CS) 
Souza  62PA 3HR .408/.532/.694 7SB 

○ Renda 10試合連続安打
Hagerstown (A) のTony Rendaのバットに火が付いてきました。5月20日以来、10試合連続安打を継続中。その間18本のヒットを打っていますが、うち二塁打が7本で三塁打も2本と長打も披露。四球も7つ選んでおり、結果、.439/.521/.707というごい数字を残しています。シーズン打率も3割が見えてきました。同僚のEstarlin MartinezもDLからの復帰後の7試合で5安打し、シーズン打率をまずは2割に乗せました。加えて全試合で四球を選び出塁率は急上昇中。
Renda 222PA 19double 1HR .295/.370/.440 9SB
Estarlin 104PA 0HR .209/.337/.267 8SB

○投手プロスペクト4人衆はパッとせず
PotomacのA. J. Coleは28日の試合で6回2失点(2ラン本塁打)とまずまずでしたが、Robbie Rayは26日に4回2失点で降板。HagerstownではRonald Penaが26日の試合で3回持たずに6失点と大炎上すると、Ivan Pineyroも28日の試合で4失点(自責点2)と打たれました。
Cole 53.0IP 53K 4.75/1.38
Ray 52.1IP 67K 2.58/1.11
Pena 38.2IP 19K 4.66/1.66
Pineyro 48.1IP 46K 3.35/1.22

○ 好調のJordan, Schwartz
投手で面白いのは、開幕から好調で早々に昇格を勝ち取ったTaylor Jordan (A+→AA)とBlake Schwartz (A→A+) の2人。ともに昇格後も好成績を続けており、Jordanは25日の試合で8安打されながら7回まで1失点と結果を残し、Schwartzも25日の試合で8回を2安打無四球1失点の快投を演じました。
Jordan 54.1IP 46K 1.16/1.01 (A+とAAの計)
Schwartz 36.0IP 25K 1.00/0.72 (A+のみ)

2013/05/29

5/29 Zim 3連発もまさかの逆転負け

L6-9@BAL (Season 27-26)
Zimmermann(L8-2) 6.0+IP 7ER 10H BB 3K
Zimmerman 3/4 3HR(4,5,6) 3R 4RBI K

Ryan Zimmermanが初回にレフトへソロ、4回にはセンターへソロ、そして5回にはライトへ2ランと、3打席連続弾の大当たり。もちろん自身初。今季のホームラン数を一気に倍増させてしまいました。守備でもファインプレーを連発。Zimmermanだけではありません。Roger Bernadinaもライト場外への特大弾。Denard Spanは連続試合安打を10試合に延ばし、センターでも俊足を生かした好捕を連発していました。

6回を終えて6-3とリード。先発は安定感抜群のJordan Zimmerman。2本のソロなどで3点を失ったとはいえここまでわずか75球。あと2イニングくらいはリードを守ってくれるものと期待していました。

ここまでは完全にナショナルズのペースの試合。

しかし、迎えた7回裏。8番打者のシングルに続き、9番のSteve Pearceにレフトのフェンスをギリギリで越える2ランを被弾。はっきり言って普通の球場ならただのレフトフライ。あるいはレフトがTyler Mooreでなければフェンス際で捕れたのではないかと思われた打球でした。さらに1番に回った打線にシングル、ダブルと打たれて同点にされたところでZimmermannは降板。代わったTyler Clippardも勢いに乗るオリオールズ打線を止められず、最後はChris Davisに両リーグトップとなる今日2本目の19号本塁打を打たれてこの回6失点。3点リードから3点ビハインドになってしまい、試合は事実上終わりました。

今日は勝っておきたかった・・・。

5/28 Karnsのメジャーデビューを4発で援護

W9-3 Orioles (Season 27-25)
Karns(ND) 4.1IP 3ER 5H(2HR) 2BB 3K
Duke(W1-1) 1.2IP 0ER 0H 0BB
LaRoche 2/3 2HR(9,10) 3R 4RBI BB
Bernadina 2/4 HR(1) R 2RBI
Moore 1/4 HR(2) R 2RBI
Suzuki 3/4 R

Nate Karnsのメジャーデビュー戦。5回1死、勝利投手を目前にしての悔しい降板となりましたが、初登板の緊張の中で投げたことを思えば、上出来といっていい内容でした。95マイル前後(最速97マイル)の速球を主体にぐいぐい押していくピッチング。初回は内野ゴロ3つ。2回に1死から3連打で1点を失いましたが、なお1死1,3塁のピンチで8, 9番を速球で連続空振り三振に斬って取ったところがハイライト。4回に甘く入った速球を弾き返されて2本のソロを浴びたのは洗礼としては十分。4点リードして迎えた5回も先頭打者を空振り三振に取り、勝ち投手の権利が見えてきましたが、ここで今日始めての四球を許すと、続く打者にもストレートの四球。Johnson監督にあっさりと降板を告げられてしまいました。明らかに球が上擦りはじめていたので、まあ、しょうがないですね。急にメジャーに呼ばれてよく投げたと思います。少なくとも、次がある内容でした。

その1死1,2塁のピンチに呼ばれたのがZach Duke。 内心忸怩たるものがあったのではないかと思量しますが、見事に併殺で切り抜けると、次の6回もあっさり三者凡退。勝ち投手となりました。

ルーキーの初登板に打線が発奮。初回にAdam LaRocheの3ランで先制。4回裏には、Tyler Mooreが2ランをレフトのブルペンへ放り込むと、Roger Bernadinaもライトスタンドへ今季1号。打率1割台と不振が続く2人がようやく打ってくれて、ただただ嬉しいです。さらに8回にはLaRocheが今日2本目のソロ。投手を除く先発全員安打の13安打で9点。

と、久しぶりに打線が機能したわけですが、試合展開的に大きかったのが、Mooreの一打。3-3の同点とされた直後の決勝打でした。カウント0-2と追い込まれ、変化球に完全に泳いだスイングながら、それでもパワーで運ぶあたりはさすが。Bernadinaも続き、この後は完全に勝ち試合の雰囲気でした。なお、Mooreはこれで5試合連続安打と秘かに好調です。

MVP: Tyler Moore

2013/05/28

Detwiler→DL, Karns→MAJOR

5月15日の試合で背中を痛めて途中降板したRoss DetwilerがDL入りとなりました。一回先発をスキップするだけで足りるかと思われていましたが、思ったように回復せずDL入り。16日に遡っての15日間DLなので、6月1日には復帰できます。

そのDetwilerに代わり、27日に26歳のブルペン左腕、Xavier Cedenoを昇格。昨季アストロズで44試合に登板して防御率3.77という数字。今季もアストロズで開幕したものの5試合に投げてうち4試合で失点で、4月半ばにDFAされたところをナショナルズがウェイバーでクレームしたという投手。うーむ、Erik Davisのほうが・・・とか思っていましたが、関係ありませんでした。 

翌日、28日の先発投手としてNathan Karnsが昇格することが発表され、Cedenoは登板機会がないままにAAAに。Detwilerが抜けたことで空いたローテーションの穴は、前回5月20日はZach Dukeに機会が与えられましたが4回持たずにノックアウト。マイナー契約しているChris YoungもAAAでの前回登板で1回3失点で降板するなど調子が上がっていないことから、AAのKarnsにお鉢が回ってきました。開幕前に懸念していたローテーションの層の薄さが露呈した形になります。

さてそのKarns。昨季、A+で素晴らしい成績を残し、球団の公式マイナーリーグ投手MVPに選出されると、各種プロスペクトランキングでも軒並み高い評価。オフには40人ロースター入りを果しました。ただ、今季はAAで波のあるシーズンを送っており、昨季の好成績は24歳でA+で投げたことによる "too old for the level" 効果だったのかなと疑問を持たせ始めています。AAAを飛ばしての起用ですが、既に25歳ということでそうのんびりもしてはおられず、今回メジャーで試してみるのは球団としてもいい判断だと思います。

Nathan Karns (2013 for Harrisburg(AA))
9G 45.0IP 55K 18BB 4.60/1.31

ともかくもKarnsにとっては嬉しい初昇格、メジャーデビュー。暖かく見守ってあげましょう。

5/27 ダメなGioの日

L2-6 Orioles (Season 26-25)
Gio(L3-3) 5.2IP 4ER 8H 4BB 3K 
Zimmerman 2/4 RBI

この数試合好投していたGio Gonzalezでしたが、今日はダメなGioでした。序盤からボール先行で、3回まで無失点に終えていたとはいえ、既に球数は50球近く。そして迎えた4回。先頭打者に四球を与えると、そこから3本のシングルと1本の二塁打を打たれて3失点。鍵となったのは1点目を取られたYamaico Navarroへの投球。1-0でリード。1死1,3塁。今季まだ打点がない8番打者に対して、簡単に2ストライクに追い込みましたが、その後三振を取りに行った変化球を見極められてカウント3-2とし、最後は高めに入ったボールをレフト前に運ばれました。無失点で切り抜けたいという心理は分かりますが、結果的に傷口を広げてしまいました。1点は仕方ないという投球をしていれば、違う試合展開になったかもしれません。ある意味これもチャンスを逃したと言えるかもしれません。

Bryce Harperを欠いた打線は、いつものようにチャンスに凡退の連続。2回裏にTyler Mooreの二塁打で1点を先制したものの、3回裏は先頭のGio Gonzalezが二塁打で出塁しながら無得点。7回裏もやはり先頭のRoger Bernadinaが二塁打で出塁しながら三塁にさえ進められず。相変わらず波に乗れません。

2013/05/27

5/26 StrasburgがHamelsに投げ勝つ

W6-1 Phillies (Season 26-24)
Strasburg(W3-5) 8.0IP ER 5H 9K
LaRoche 2/4 double 2R
Lombardozzi 1/4 R 2RBI

Stephen StrasburgとCole Hamelsが先発。両チームのエースと目されながら、それぞれ今季2勝5敗、1勝7敗と不本意な成績となっている2人でしたが、今日はそろって好投。両投手とも6回までに許したランナーはわずかに3安打ずつ(しかもうち2本はStrasburgで1本はHamels)。もちろん無失点。

試合が動いたのは7回。表のフィリーズの攻撃をStrasburgが三者連続三振で終えると、その裏、先頭のRyan Zimmermanがセカンドへの緩い打球を一生懸命走り内野安打とすると、Adam LaRocheもシングルで続き、犠打、敬遠死球で1死満塁のチャンス。Jhonathan Solanoの打球はどん詰まりの三ゴロで、完全に処理されていたら本塁封殺だったかもしれませんが、Michael Youngのショートバウンドの送球を捕手が後逸。Zimmermanに続いてLaRocheまで生還して2点先制。さらに続くSteve Lombardozziのライト線への2点タイムリー三塁打でHamelsをノックアウト。この後、Denard Spanの二塁打も出てこの回一挙5点。試合を決めました。Hamelsは本当に良かったように見えましたが、ZimmermanとSolanoの当たりは不運(ナショナルズにとっては幸運)でした。

Strasburg は8回2死3塁からメジャーで初となるボークを宣告されて1点を失いましたが、失点はそれだけで、112球で8回を投げきりました。今季の登板では最も良い内容。このまま波に乗ってくれることを期待します。

心配なのはBryce Harperの左ヒザの状態。元々痛めていたところに、今日の試合の初回に三盗(成功)でヘッドスライディングしてまた痛め、さらに自打球まで当ててしまい、7回裏の打席で四球で出塁したところで交替。ベンチに下がる際には明らかに足を引きずっていました。試合後、Johnson監督は数日休ませると発表。Harper自身も珍しく弱気な発言をしていました。今は無理しなくていいです。しっかり直すことが先決です。

MVP: Stephen Strasburg

Kobernus→MAJOR, Maya→DFA

Danny Espinosaが数試合欠場することで手薄となってしまうベンチを補うために、Syracuse(AAA)からJeff Kobernus選手が呼ばれました。嬉しいメジャー初昇格。(早速25日のフィリーズ戦で代走として起用されてメジャーデビュー。そのままレフトの守備に付きました。)

2009年ドラフト2順目(球団としてはStephen StrasburgとDrew Storenに続く3人目の指名)。カリフォルニア大の二塁手ということで、3年後にやはり2順目で指名したTony Rendaの直系の先輩となります。当初はあまり期待していませんでした。ドラフト時の記事はひどい言いようです(笑)。

入団後も故障がちでフル出場したのは2011年だけ。それでも出場すればしっかりした結果を残し、毎年1クラスずつ順調にステップアップ。昨季はHarrisburg(AA)で 82試合に出場し、.282/.325/.333、42盗塁という結果。長打はほとんどありませんが、安定した打率を残してきました。最大の武器は足。一昨年はCarolina League(A+) 、昨年はEastern League (AA) で、2年連続で盗塁王となっています。

その時点でもまだそこまで期待されておらず、現に昨年12月のルール5ドラフトに向けてチームは40人ロースターに入れてプロテクトしませんでした。案の定、ルール5ドラフトでタイガースに奪われると、スプリングトレーニング前半の打撃好調でロースター争いに加わりました。終盤失速したため最終的には返却されてきましたが、タイガースで本職のセカンドに加えセンターを含む外野守備を試され、守れることを示したことが転機となりました。

今季はSyracuse(AAA)で開幕。打撃絶好調に加え、セカンド12試合、サード3試合、レフト19試合、センター9試合で出場してしっかり守り、ユーティリティとして価値を高めることに成功。今回の昇格につなげました。1980年代にマイナーリーグでプレーした同名の父親との親子2代にわたる夢を叶えました。おめでとう。

さて、そのKobernusに、25人ロースター、40人ロースターの両方の枠をあけるためにYunesky MayaをDFAしました。

キューバからの亡命選手。2010年に4年800万ドルで契約したときにはそれなりに期待されていましたが、結果は全く期待はずれ。いろいろ成功しているMike Rizzo GMですが、Mayaとの契約については失敗と言わざるを得ないと思います。2010年と11年には少しメジャーで投げましたが結果を残せず。球団としても見切ってしまい、昨季はシーズンを通じてAAAで投げました。今季もAAAのデプス扱い。ブルペン投手の枯渇で5月21日に急遽メジャーに呼ばれましたが、早速打たれて、今回のDFAとなりました。今まで40人ロースターに残っていたのが不思議なくらいの順当な対応。ウェイバーでクレームされなければAAAに戻る可能性もあるようですが、ナショナルズでのメジャー昇格はもうないでしょう。他球団が引き取ってくれることをむしろ願います。

(5月28日追記)
Mayaをウェイバーでクレームする球団は現れず、AAAに行くことになりました。

2013/05/26

5/25 波に乗れない

L3-5 Phillies (Season 25-24)
Haren(ND) 6.0IP 3ER 4H 1BB 10K
Storen(L) 1.0IP 2ER 2H BB K
LaRoche 2/4 HR(8) R 2RBI BB K
Span 3/5 R RBI SB(6)

先発Dan Harenは2回表に2者連続ホームランであっさり先制を許し、追い付いてもらった直後の5回表にまた1点を勝ち越されてしまいました。調子自体は決して悪くなかったのですが、4本の安打で3失点ともったいない結果に。

打線は散々チャンスを作りながら(いつものように)活かしきれず。それでも3点を取ってなんとか同点で終盤まで進みましたが、8回表、Drew Storenが2死1塁からDelmon Youngに一塁線を破る二塁打を打たれて、勝ち越しを許すと(続く打者にも二塁打でこの回2点)、もう追いつく力はありませんでした。8回裏無死1,2塁のチャンスを作りながら、後が続かず、ランナーを進めることさえできなかった場面では本当にイライラしました。

前日の快勝の余韻はどこへやら。今日はまたフラストレーションのたまる試合。なかなか波に乗れません。今季は連敗癖が付いているので、とにかく明日が大事です。しっかり。

2013/05/25

Espinosaに故障判明

ここしばらく打撃不振が続いていたDanny Espinosaが右腕を負傷していたことが判明しました。骨がかけて、それにより引き起こされれる痛みが引かない状態が続いているそうです。原因は、4月14日の試合でブレーブスのPaul Maholmから受けた死球。あの死球の直後の検査結果では骨に異常は発見されず、数試合休んだ後、4月20日に復帰しましたが、 その後も痛みが引かず、今回再検査したところ骨がかけていることが分かったそうです。

というのが、公式の説明です。本当かどうかはよく分かりません。

実は嘘で、痛みは大したことはないが、DL入りした上でマイナーでリハビリ出場という名の再調整を行わせるという趣旨であれば、それで結構です。さっさとDL入りして、AAAでもAAでも好きなところに行ってしっかり自信を付けて帰ってきてください。

逆にこの故障が本当であるとすれば、むしろEspinosaを責めたくなります。4月20日に復帰した後の打撃成績は.158/.181/.267と散々。まあ、その前にしても.175/.233/.350だったので調子が良かったわけではありませんが、悪化していることは確か。そして、三振率は急上昇。開幕から故障までの12試合でわずか6三振と、今年は三振が少ないと話題にもなっていましたが、4月20日以降は27試合で34三振とリーグ三振王となった昨季のペースに逆戻りしていました。痛みを隠してプレーしてこのような結果を残したことは、チームに多大の迷惑をかけていたことに他なりません。痛みをこらえ続けたことは美談とも言えます。あるいはプロ選手ですから簡単に自分のポジションを明け渡すわけにはいかないという気持ちも分かります。しかし、結果が残せないことが内心分かっていながらプレーし続けたということならば、あまりにも自分本位。チームの勝利に貢献することとは全く逆方向の行動ということになります。

ともかく、別に私もこのままEspinosaと縁を切ろうというわけではありません。セカンド守備はゴールドグラブ級で、二塁手にしてはパンチ力のある打撃も魅力です。しかし、いかんせんバットにまともに当たらない。自信を失っていることは明らかです。ここは、一度マイナーで再調整することが、本人の将来のためにも一番だと思います。果たして球団の(あるいは本人の)決断はどういうことになるでしょうか。

(追記)
とりあえずDL入りはせず、数試合欠場しながら様子を伺うそうです。

5/24 Espinosaの代役Lombardozziが活躍

W5-2 Phillies (Season 25-23)
Zimmermann(W8-2) 7.0IP 2ER 6H 2K
Soriano(S14) 1.0IP K
Lombardozzi 3/4 double 2RBI
LaRoche 1/3 triple R RBI BB K
Suzuki 1/3 R RBI BB

すっかり強いイメージがなくなっているフィリーズですが、試合開始前によくよく順位表を見たら、ナショナルズとわずか1ゲーム差の地区3位。これは意外に油断してはならない相手か、と思いましたが、蓋を開けてみれば快勝。特に試合後半はフィリーズに覇気がないようにさえ見え、チーム力ではナショナルズがかなり差を付けていると感じました。

今日の勝利の立役者はJordan ZimmermannとSteve Lombardozzi 。Zimmermannは必ずしも本調子ではなかったように見えましたが、それでも7回を2失点。丁寧に低めに集めてしっかりゴロを打たせる投球で、7回までの21のアウトのうち実に15をゴロアウトで記録。特に、同点で迎えた5回表。犠飛で1点を勝ち越された後、さらに投手のKyle Kendrickにまでヒットを打たれて1死満塁のピンチを迎えましたが、ここで足の速いBen Revereを4-6-3の併殺で切り抜けたのが大きかった。

直後の5回裏、1死1塁からAdam LaRocheのあわやホームランかという三塁打で同点に追いつくと、2死後、Kurt Suzukiが勝ち越しタイムリーを打てば、さらに2人の走者を置いてSteve Lombardozziが右中間を深々と破る2点二塁打。これで試合展開は完全にナショナルズのものとなりました。

Lombardozziは8番セカンドで先発。試合前、Danny Espinosaが右腕を故障していることが判明し、少なくとも数試合は欠場することとなり、その代役として起用されました(Espinosaの故障については別に記事を書きます)。今日はこの二塁打を含めて3安打としっかり結果を残してアピールに成功しました。

さあ、この調子。

MVP: Steve Lombardozzi

2013/05/24

MiLB(-5/23) Solis 復帰登板

2012年3月にTJ 手術を受けてリハビリを続けてきたSammy Solis が、5月21日にPotomac(A+)で復帰登板を果たしました。先発して2イニングを投げ、4安打1四球1奪三振で2失点(自責点1)と結果はいまいちでしたが、まずはここまで到達できたことを喜びたいと思います。1年を棒に振ったのは痛かったと思いますが、元ドラフト2順目。まだまだ期待しています。

◎Rendon 依然好調
Harrisburg(AA)のAnthony Rendonが打撃好調を継続。週間MVPを取ったときからは少し勢いを落としましたが、それでも直近の8試合で打率3割2三塁打2本塁打9打点。バットはいつでも準備ができている感じです。
Rendon 148PA .330/.473/.625

◎Goodwin, Renda 上向き
同じくHarrisburg(AA) のBrian Goodwinは直近10試合で打率.275、2本塁打。Hagerstwon(A) のTony Rendaに至っては10試合で打率.350と大当たり。シーズン成績はまだ物足りませんが、2人ともかなり調子を上げてきました。
Goodwin 212PA .255/.354/.413
Renda 192PA .274/.351/.381 9SB

◎Cole 2試合続けて打たれる
調子を上げてきたかと思われたPotomac(A+) のA. J. Coleでしたが、5月15日の試合で5回6失点、23日の試合でも5回5失点と打ち込まれました。奪三振も少ないし、大丈夫かな。
Cole 47.0IP 49K 4.98/1.40

◎Ray, Pena, Pineyroは好投
Coleの同僚のRobbie Ray も13日の試合では3回2失点で降板しましたが、18日の試合は7回途中まで投げて2失点。こちらはイニングをはるかに上回る奪三振を続けているのでいい感じです。Hagerstown (A) ではRonald Penaが2試合に先発し、11イニングに投げて3失点とまずまず好投。ブルペンに回っていたのはスケジュールの都合だったようですね。相変わらず奪三振が少ないことは気になりますが、四球も少なく終えています。Ivan Pineyroは23日の試合で今季最長となる7イニングを無失点。
Ray 48.1P 64K 2.42/1.06
Pena 36.1IP 17K 3.47/1.51
Pineyro 43.1IP 40K 3.32/1.18

◎Estarlin Martinez 復帰
DL入りしていたEstarlin Martinezが5月22日にHagerstwon (A)に復帰。復帰戦は4打席で1四球1盗塁という結果。シーズン打率はまだ2割未満ですが、焦らず、頑張ってください。Matt Skole、Brett Mooneyhamについての情報はありません。

2013/05/23

5/22 なんとか連敗脱出

W2-1(10)@SFG (Season 24-23)
Gio(ND) 7.1IP 1ER 4H 2BB 5K
Storen(BS3) 0.2IP H BB
Clippard(W3-1) 1.0IP 0ER 2K
Soriano(S13) 1.0IP 0ER
Harper 2/5 double HR(12) 2R RBI K
Desmond 1/4 BB RBI SB(5)

午前中、昨日の試合の9回に同点に追いつかれた二塁打に関して、Rafael Sorianoが「Bryce Harperの守備位置が間違っていた。2死1塁という場面ではもっと深く守っているべきだった。正しい守備位置についていれば自分の4歳の息子でも取れたはず」という趣旨のコメントをしたと報じられて騒動に。試合前に当事者2人が話し合い、ひとまずは落ち着きましたが、今日の試合にも負けていれば、このままチームが崩壊するのではと心配させるほどの事件でした。

4連敗中に加え、そういう意味でも負けられない試合でしたが、相手はジャイアンツの実質的エースのMadison Bumgarner。案の定、5回まではほとんど完璧に押さえ込まれて無得点。対するナショナルズ先発のGio Gonzalezも初回こそ無死1,2塁のピンチを作りましたが、そこを乗り切るとBungarnerに負けじとゼロを並べ、白熱の投手戦を展開。

均衡を破ったのはHarperでした。6回表無死、カウント1-2からの真ん中高めの速球(明らかに失投)を逆方向に弾き返し、レフトスタンドに届く12号ソロ。しかし、その後はまたゼロ行進で1-0リードのままで試合は終盤へ。

Bungarnerが降板した直後の8回表にナショナルズは1死1,2塁のチャンスを作りましたが、Ian Desmond、Adam LaRocheが凡退して無得点。その裏、こちらはGioが続投しましたが、1死後に四球を与え球数が116球に達したところで降板。勝ち投手の権利を持っていましたが、代わったDrew Storenが同点に追いつかれたため、勝ち負けは付きませんでした。結果的に、Gio とBungarnerのスタッツは投球数・ストライク数まで驚くほどに似通っています。2人ともよく投げました。特にGioは相当のプレッシャーを感じていたはずですが、しっかり投げてくれました。勝ち星を付けてあげたかった。

1点リードでマウンドを託されたStorenでしたが、最初の打者に四球を与えて1,2塁とし、Buster Poseyに三遊間を破られてあっさりと同点に。正直に言って、また昨日のようにサヨナラ負けを覚悟しましたが、その流れを断ち切ってくれたのが9回裏に登板したTyler Clippard。2三振とポップフライと圧倒。延長10回表の攻撃に向けて流れを作ってくれました。

そして10回表。1死からHarperが目の覚めるような鋭いライナーの二塁打で出塁すると、Ryan Zimmermanが敬遠された後、Desmondがライト前にヒット。Harperが懸命に走って生還し、勝ち越しました。8回裏の守備でのスライディングキャッチで膝の痛みが増していたにも関わらず、果敢にスライディングでの生還。気合を感じました。そして10回裏はSorianoが3人で片付けて試合終了。

連敗をなんとかストップし、5連敗で移動日を迎えるという最悪の状況は回避。ホームに帰って明日は1日休日。気分一新で金曜日から頑張りましょう。

MVP: Gio Gonzalez

2013/05/22

5/21 今日は違うかと思ったけど同じでした

L2-4x(10)@SFG (Season 23-23)
Strasburg(ND) 7.0IP 1ER 5H 3BB 7K
Soriano(BS) 1.0IP 1ER 2H
Maya(L0-1) 0.1IP 2ER 2H
Span 2/5 double R
Desmond 2/4 double RBI
Zimmerman 1/3 R RBI

あーあ。

今日は違うかと思いました。初回Denard Spanがシングルの後、Bryce Harperがなんと送りバント。そしてRyan Zimmermanが左中間を破る二塁打で先制。さらに2死となってからIan Desmond がライト線へ二塁打を打ってもう1点。早々に2点を取って、今日は打線が仕事をしてくれるか思われました。

しかし・・・やっぱり同じでした。2回以降、延長10回までの9イニングでわずか2安打・・・。それでも、四球も絡めて4回は1死満塁、8回は1死1,3塁のチャンスを作りましたが、それぞれKurt Suzukiが投ゴロ本塁封殺、Adam LaRocheが見逃し三振に倒れて無得点。結局これが響きました。

先発のStrasburgが初回だけで31球を投げる不安定な立ち上がりでしたが、失点は2回の1点のみで、尻上がりに調子を上げて7回を投げ切り、勝ち投手の権利を持って降板。十分勝ち星に値するピッチングだったと思います。8回はTyler Clippard が抑えて、1点リードのままで9回、Rafael Sorianoにバトンを渡しましたが・・・。先頭打者の打球をグラブに当てながら内野安打にしたものの、何とか2死までこぎつけ、Gregor Blancoに対しても2ストライク。あと1球でしたが、真ん中低目への変化球を上手くバットに乗せられ、打球はライトHarperの頭上を越える同点三塁打。前回に続いてのセーブ失敗となりました。

ただし、Harperの追い方は明らかにフェンスを意識したもので、きちんとしたルートで追っていれば取れた可能性は十分にあったと思われました。試合後、Harper本人も認めています。先日、あのフェンス激突をやったばかりなので、仕方ないのかもしれません。あんなところに打たれたのが悪い・・・。

こうなるともうジャイアンツのペース。なぜこんな大事な場面で起用されたのか正直なところ理解できませんが、10回裏にマウンドに送られたYunesky Mayaが、1死から(それだってかなり強い打球のセンターライナーでアウトになったのは幸運)、シングル、そして最後は予定調和的に Pablo Sandoval の特大のサヨナラ2ランを打たれてゲームセット。くどいですが、なぜMayaだったのでしょうか。必勝の試合なら、せめてSandvalを迎えたところで左投手のFernando Abadに代えるなど策はあったのではないかと思わずにはいられません。はっきり言います。Mayaは全くメジャーのレベルではありません。二度と見たくありません。

ついに貯金ゼロ。

2013/05/21

Mattheus→DL, Maya, Abad→MAJOR, Perez→AAA

19日の試合で1イニングを投げて5失点と不本意な結果に終わったRyan Mattheusが、あろうことか投げるほうの右手でロッカーをパンチし、薬指を骨折。DL入りとなりました。大事な商売道具を・・・。もう、なんというか、情けないです。

一方、20日の試合には、Ross Detwilerが背中を痛めているためZach Duke がスポットスタート。そのDukeが4回途中で降板することとなったためCraig Stammenも3イニングにわたって登板。さらに最後の2イニングを終えるのにHenry Rodriguezが47球も投げる始末。ということで、ブルペン投手がほとんど底を付いてしまい、急遽 Syracuse(AAA) からFernando AbadYunesky Maya 2人の投手を呼び寄せることになりました。

Mattheusの穴を埋めるのはAbadと思われます。27歳の左腕。昨季はアストロズで投げましたが、防御率5点台と結果を残せず、オフにナショナルズとマイナー契約。スプリングトレーニングで首脳陣に好印象を与えて最後までロースター争いに加わった後、Syracuseでも17試合17イニングを投げて1.06/1.12と好投を続けて、昇格を勝ち取りました。今季のナショナルズのブルペンに欠けていた試合終盤のブルペン左腕として期待しています。

Mayaはロングリリーフが2人とも使えなくなったための窮余の策で、おそらく短期間でマイナーに送り返されるでしょう(投げるとすれば負け試合でしょうから、むしろ登板機会がないほうが望ましい)。今季もAAAのローテーションで投げていますが、防御率5点台。40人ロースターに入っているのにほとんど忘れられた存在、総額800万ドルの4年契約の最終年なのに、こういう使い道しかないというのは物悲しさを覚えます。

25人枠を空けるために、Eury PerezがAAAにオプションされました。

5/20 どん底だと思いたい

L0-8@SFG (Season 23-22)
Duke(L0-1) 3.1IP 4ER 7H K

前回登板で背中を痛めたRoss Detwilerが登板をスキップし(次回は投げられる見込み)、スポットスタートの機会を与えられたZach Dukeでしたが、全然ダメ。初回こそ3人で終えましたが、2回は3連打、3回は2連だ、4回も2連打と打たれる打たれる。たまらず交代となりましたが、2番手のCraig Stammenもジャイアンツ打線を止められず、4回を終わって0-5。まだ4回終了でしたが、今季3点差以上の点差をひっくり返したことが一度もないナショナルズにとっては、もう終わったようなものでした。

その打線は今日も沈黙。この試合の前まで防御率8点台と不振のRyan Vogelsongの前に5回まで3安打。6回以降はブルペン投手の前に四球の走者を1人出しただけと惨憺たる有様。今日から復帰したBryce Harperもいいところなく4打席凡退でした。とにかく打てない。チーム全体でのスラッシュラインは.227/.289/.367。それぞれ30球団中で29位/29位/28位、総得点も28位(下はドジャーズとマーリンズ)。チーム防御率は7位と頑張っているのに、打てない、打てない、打てない。

試合後、Ryan Mattheus が前日の登板(5失点)後にロッカーを殴って右手の薬指を骨折していたいというニュースまで入ってくる始末。

3連敗で貯金は1に。これがどん底だと思いたい。

2013/05/20

5/19 大惨敗, Espinosaの大不振

L4-13@SDP (Season 23-21)
Haren(L4-5) 5.0IP 7ER 9H 2BB 5k
Zimmerman 2/4 HR(3) R 3RBI
Lombardozzi 3/5 double 2R
Span 2/5 R

初回にDan Harenがつかまって3失点。立ち直ったかと思われましたが、Ryan Zimmermanの2ランで1点差としてもらった後の、5回に2本のホームランなどで4失点。Harenはこれで降板。その後、あと2点取りましたが、Ryan Mattheusが激しく打ち込まれて試合終了。

大惨敗。負けるべくして負けた試合。もうこれは仕方ありません。切り替えて明日頑張ってください。

収穫はZimmermanとAdam LaRocheが依然好調を維持していることと、2番に入ったSteve Lombardozziが3安打と調子を上げてきたこと。一方、開幕から不振が続くDanny Espinosaは今日も4打席凡退で、直近の7試合の成績は、28打数1安打0四球13三振。凡打してフラストレーションをあらわにするシーンも繰り返されており、泥沼状態。DL入りしての肩の手術、あるいは単純なマイナー降格という声が、外野では日増しに大きくなりつつあります。Lombardozziに、あるいはAnthony Rendonにレギュラーポジションを奪われかねないという不安を持っているでしょうから、自分からは痛いとも何とも言えないはず。これまでよく我慢して使ってきたなと思いますが、本人のためにもそろそろ上が決断すべきタイミングではないかと思います。

2013/05/19

5/18 Zimmermann完投負け

L1-2@SDP (Season 23-20)
Zimmermann(L7-2) 8.0IP 1ER(2R) 7H 6K
Lombardozzi 1/3 RBI BB

Jordan Zimmermannが8回を85球(うちストライクが60球)で投げ切ったものの無念の完投負け。2回裏にYondar Alonzoにソロ本塁打を打たれて先制されたものの、その後は7回まで3塁も踏ませない投球で味方打線の援護を待ちました。しかし、左ひざの痛みでBryce Harperを欠いた打線は沈黙。5回まではノーヒット。6回にSteve Lombardozziのタイムリーで同点に追い付きましたが、それまで。同点のまま迎えた8回裏、1死1塁で自らの牽制悪送球でランナーを2塁に進めてしまった後、決勝タイムリーを許してしまいました。最終回は、昨日Chad Tracyがホームランを浴びせたHuston Streetが登板し、先頭のLombardozziが四球で出塁したもののRyan Zimmermanがフルカウントから空振り三振で盗塁死のゲッツーで万事休す。

また、勝つべき試合を落としました。

2013/05/18

5/17 深夜のジェットコースター

W6-5(10) @SDP (Season 23-19)
Gio(ND) 6.2IP 2ER(3R) 6H 3BB 5K
Soriano(BS2) 1.0IP 0ER(2R) 3H
Storen(S1) 1.0IP 0ER 2H K
LaRoche 2/4 2HR(6,7) 2R 4RBI 2K
Zimmerman 2/4 HR(2) 2R RBI K E
Tracy 1/1 HR(1) R RBI

最悪の立ち上がり、ホームラン攻勢、そして悪夢の9回、Tracyの決勝弾、最後のZimmermanの守備まで、気分が上がったり下がったり。試合終了は東部時間で1時半過ぎ。見ているファンとしては疲労困憊です。勝つには勝ちましたので、ジェットコースターのようなと言って笑っていられますが、負けていればもっと疲れたことでしょう。

Gio Gonzalez の立ち上がりは、これ以上ないほど最悪でした。最初の3人の打者に揃って3‐0から入り、4人目も2-0から。うち2人がアウトになってくれたのが幸運でしたが、2死1,2塁からKyle Blanks に初球をライト前に運ばれ、しかもBryce HarperからサードRyan Zimmermanへの早急が逸れてスタンドに飛び込む間に2点を失いました。もう、試合が終わったかと思いました。

しかし、パドレス先発のBurch Smithに対して、2回り目に入った4回、Harper, Zimmermanの連打で作ったチャンスでAdam LaRocheが高めの球を強振した打球はフェンスオーバーの逆転2ラン。これで14試合連続安打、3試合連続弾。開幕からの不振はどこへ。5月に入って絶好調が続いています。6回にはZimmermanがようやく今季2本目のホームランをライトに打つと、LaRocheがセンター右へ2打席連続弾。2回以降はすっかり立ち直ったGioが抑えている間に、一時は5-2とリード。前日に続く快勝モードで見ていました。

Gioは6回にもう1点を失いましたが、7回2死1,2塁のピンチと続く8回をTyler Clippardが無失点に終えて、2点リードでRafael Sorianoにマウンドを託しました。先頭打者をライトフライに取り、続く打者も三遊間へのぼてぼてのゴロに討ち取りましたが、またも、またも、Zimmermanの送球が逸れてセーフ。次の打者はセンターフライで何とか2死まではこぎ着けたものの、そこから3連打。気が付けば同点にされていました。がっくり。

展開的には全く勝てる気がしませんでした。しかし、これを救ってくれたのがChad Tracy。10回表2死走者無しで代打として登場すると、カウント1-1からの内へのチェンジアップをコンパクトなスイングで弾き返すと、ライトスタンドへのホームラン。今季初本塁打。「ナショナルズの代打」にとっても今季初本塁打、初打点を記録。とにかくこれで1点をリード。

それでもまだこの試合は終わりません。10回裏。セーブが付く場面でマウンドに上がったDrew Storenが1死から連打を浴びて1,3塁のピンチ。ああもうっ、と抱えましたが、続く打者は三振で2死。ほっとしたのも束の間、続くEverth Cabrera の打球はなんでもない三ゴロ。Zimmermanが捕球して・・・・いや、ぽろっと落とした! 拾い直して、急いで一塁へ送球・・・ 今度はしっかりLaRocheの胸へのストライク! ゲームセット!!! 足の速いCabreraということもあり、捕球を失敗したときは同点を覚悟しましたが(あるいは悪送球で1塁走者も生還してサヨナラとなることも一瞬頭をかすめましたが)、何とか勝ちました。

MVP はChad Tracyも考えましたが、やはり2本塁打4打点のLaRocheにあげます。

疲れ過ぎです。

MVP: Adam LaRoche

2013/05/17

5/16 Strasburgの地元凱旋

W6-2@SDP (Season 22-19)
Strasburg(W2-5) 8.0IP 1ER(2R) 3H 3BB 4K
Zimmerman 1/2 2BB R 2RBI E
LaRoche 1/3 HR(5) BB R 2RBI
Harper 1/4 HR(11) R RBI K

プロ入り後初めて地元サンディエゴに凱旋したStephen Strasburgが見事な投球で、開幕戦以来となるようやくの、本当にようやくの2勝目を記録しました。

序盤はパドレス先発Edinson Volquezとの投げ合い。4、5回に味方が5点を取って援護してもらった後の5回裏に崩れそうになりましたが、何とかこらえることに成功しました。この回、先頭打者の二塁打に打たれると、突如制球を乱して四球を与えて無死1,2塁のピンチ。1死後、打者Kyle Blanksの打球は三塁線を抜けようかという鋭いゴロ。Ryan Zimmermanが飛びついて捕球したまでは良かったものの、二塁への送球がそれてベースカバーのSteve Lombardozziの足が離れてしまいセーフ。

前回のカブス戦でも序盤は好投しながらZimmermanの送球エラーから大崩したStrasburg。悪夢の再現かと心配しましたが、今回はしっかり踏みとどまりました。Everth Cabreraの一ゴロの間に1点こそ失いましたが、続くWill Venableを空振り三振で切り抜けました。6回にも犠飛で1点を取られましたが、7回は三者凡退、そしてプロ入り初めて投げることとなった8回も四球の走者を許しただけで無失点に終えました。今季最多の117球。さあ、これからです。

打線では、4回にAdam LaRocheが2試合連続となる2ランで先制すると、5回には不振のDanny Espinosaに代わって2番セカンドで先発したLombardozziとZimmermanのタイムリーで3点を追加。3点差に迫られた後の7回にはBryce Harperがセンターオーバーに大きな11号ソロを打って突き放しました。Harperは今日から復帰。最初の3打席は内野ゴロ2つと三振で当たってないなと感じさせましたが、最後の打席でしっかり結果を残す当たりはさすが。(とはいえ、打率が3割を切ってしまいました。)

MVP: Stephen Strasburg

2013/05/16

Ramos→DL, Solano→MAJOR ②

15日の試合で左のハムストリングを痛めた Wilson RamosがDL入り。代わって、Jhonatan "Onion" Solanoが昇格。登場人物だけでなく、故障箇所まで含めて、4月14日の記事と全く同じ。

前回は最短の15日で復帰しましたが、再発したことを踏まえて今回は慎重に扱われる可能性が高そうです。とにかく、しっかり元気に帰ってきてくれることを願うばかり。その間はKurt Suzukiに頑張ってもらいましょう。

やはり昨日の試合で背中を痛めて途中降板したRoss DetwilerはMRI検査を受けたようですが、次の先発を飛ばす必要があるかどうかもまだ分かりません。

5/15 Detwiler & Ramos負傷退場

L1-3@LAD (Season 21-19)
Detwiler(L2-4) 3.0IP 2ER 6H 2BB
Ramos 2/2 double
LaRoche 1/4 HR(4) R RBI 2K

ドジャーズ先発はオフに超大型FA契約で入団したZack Greinke。4月11日にパドレスのCarlos Quentinにタックルされて鎖骨を折って約1か月休んでの復帰戦でしたが、もちろん同情なんてしません。何といっても、My Enemy Number 2 ですから。しっかり打ち負かしてくれることを期待して観戦していました。

しかし・・・打てず。Greinkeに対しては4回のAdam LaRocheのソロ本塁打の1本だけ。ブルペン投手に対しても、毎回ランナーを出すのに、得点圏に走者を置いて9打席凡退と、あと一本が出ず。特に、1点を追う8回は連打で無死1,3塁のチャンスを作りながら、LaRocheが浅いレフトフライ、そしてIan Desmondは逆転3ラン以外狙っていないようなスイングで空振り三振。結局無得点。なぜあの場面でホームランを狙う必要があるのか、さっぱり理解出来ません。ナショナルズのブルペンも奮闘しており、むしろ流れはこちらにあったはずなのに。ということで、Greinkeに白星を献上してしまいました。

情けない。

それより、心配なのは、先発のRoss Detwilerが背中を痛めて、またWilson Ramosが走塁でハムストリングを再び(以前もこれでDL入りしていた)痛めて、ともに途中退場したこと。状態ははっきりしませんが、少なくともRamosはDL入りで間違いないでしょう。今日も2打数2安打とバットの状態が良かっただけに、もったいない。なお、Bryce Harperは今日も先発を外れ、9回1死2塁で代打で登場しましたが、一ゴロ。Jayson WerthはPotomac(A+)でリハビリ出場し、順調とのことです。

2013/05/15

5/14 Kershawを打てず

L0-2@LAD (Season 21-18)
Haren(L4-4) 7.0IP 2ER 4H 4K
Zimmerman 3/4

Clayton Kershawに抑えこまれました。初回こそ2死満塁と攻め立て29球を投げせましたが、Tyler Mooreが空振り三振。結局あれが唯一のチャンスで、2回以降は3塁さえ踏むことができずにゼロ行進。9回2死からAdam LaRocheが10球粘ってシングルを打ったところで132球となり、なんとかKershawマウンドから引きずり下ろしましたが、最後もやっぱりMooreが空振り三振でゲームセット。

先発したDan HarenもKershawに負けない好投を見せましたが、3回裏、先頭打者のKershawのつま先にぶつける死球とワイルドピッチという2つのミスを自ら犯し、2死2,3塁からのシングルで2点を失いました。好投していただけに悔やまれるイニング。

しかし、結局打てないことには勝てません。DLのJayson Werth、前日に負傷退場のBryce Harper、加えてDenard Spanもオフを与えられた結果、外野の先発が左からSteve Lombardozzi, Eury Perez(メジャー初先発), Mooreといういかにも貧弱な陣容となりましたが、案の定3人合わせて11打数ノーヒット4三振。これではどうにもなりません。

2013/05/14

5/13 西海岸遠征, 好発進

W6-2@LAD (Season 21-17)
Zimmermann(W7-1) 7.2IP 2ER 9H 5K
Zimmerman 1/4 double BB 3RBI
Span 2/5 R K
Harper 1/1 2BB 2R

ロサンゼルス*3、サンディエゴ*4、サンフランシスコ*3と周遊する西海岸遠征の初戦。

初回に1点を先制し、3回に3点、5回に2点を追加して前半で6-0とリード。しかも今一番安定感のあるJordan Zimmermannが先発とあって、ファンとしては全く緊張せずに見ていられる快勝でした。Zimmermannはそこそこヒットを打たれて5回と8回に1点ずつ取られたものの、大量リードを背景にしての悠々の投球で両リーグトップとなる7勝目。

打線では先制点を迎え入れた二ゴロ、2, 3点目を叩き出したライトフェンス直撃の二塁打、そして5点目のエラーを誘った投手ゴロと、4得点に絡んだRyan Zimmermanがヒーローと言えそうですが、むしろ評価したいのはAdam LaRoche。内野ゴロとタイムリーで2打点を稼いだのに加えて、1点を防いだ4回裏のこの守備(動画)。鋭い当たりの上にイレギュラーしましたが、さすがゴールドグラバーのスキルを見せてくれました。

それより、今日の一番のニュースは、Bryce Harperが5回裏の守備でライトフェンスに激突して途中退場したこと(動画)。最後は自力で立ち上がって歩いて退場しましたが、見た瞬間ぞっとし、しかも倒れてしばらく動かなかったので心配しました。脳震盪はなく、頬から首にかけて11針縫う外傷を負っただけというのがとりあえずの診断ですが、様子を見てみないことには分かりません。この日は第1打席にライト前ヒット、第2、第3打席は非常にいい形でボールを見極めての四球とバットがいい感じになってきていただけに、またここで離脱となると残念。それにしても、5月1日にもアトランタでフェンスに激突して負傷退場しており、今回が2度目。教育(?)が必要ではないかと感じます。

MVP: Adam LaRoche

MilB(-5/12) Rendon 週間OPS 1.600

Harrisburg(AA)の Anthony Rendon 内野手と Paul Demny 投手が揃ってEastern Leagueの週間MVPを受賞。

メジャーから戻った前週は調子に乗り切れなかったRendonでしたが、今週は大当たり。5試合でマルチヒット。6二塁打、2本塁打、8打点、6四球、4三振で、30打席でのスラッシュラインは .500/.600/1.000となりました。シーズン成績でも文句の付けようのない成績で、次なる昇格の機会に向けてしっかりアピール中。気になるのは守備位置。今のところ週に一度くらいセカンドを守っている程度で後はサードですが、セカンドの練習もしているであろうことは想像に難くありません。
23G 104PA 10double 4HR 15RBI 22BB 17K .354/.500/.633 0SB

Paul Demny投手は、今週1登板だけでしたが、その5月9日の登板で8回を無安打ピッチング(3四球1死球に自らのエラーが絡んでの非自責点1)。9回を抑えたIan Krol投手とともに、ノーヒッターを記録しました。23歳の右腕。2008年にドラフトされてから先発投手として投げてきていますが、通算の防御率でも4.60という投手です。

◎Taylor JordanがAA昇格
そろって好投してきたPotomac Nationals(A+)ローテーションからTaylor Jordanが昇格。24歳の最年長なので順当。というか上記のDemnyよりも年長で、むしろ遅すぎるくらい(too old for the level)。年齢相応のAAでどんな投球ができるか、真価が問われるところですが、最初の登板は4イニングを無失点(球数が70球を超えたので降板)というまずまずのAAデビューとなりました。
A+: 6G 36.1IP 6BB 29K 1.24/1.02
AA: 1G 4.0IP 1BB 3K 0.00/1.25

◎Cole, Rayもいい感じ継続
前週は週間MVPを受賞したA.J. Cole。今週の登板でも6回途中までを1失点とまずまずの投球。Robbie Ray も5回を2失点7奪三振と安定したピッチングを続けています。もう1人、先週も紹介したBlake Schwartzが今週も2度先発して、いずれも1失点。
Cole 37.0IP 41K 3.65/1.30
Ray 39.0IP 48K 2.08/1.08
Schwartz 22.0IP 18K 0.82/0.86 

◎Penaはブルペン行き?
Hagerstown(A) では、開幕ローテーションに抜擢されながらいまひとつ結果が出せていなかったRonald Penaが、今週は2試合にブルペンから投げました。雨で多くの試合が流れ、他の投手の先発機会を優先した結果のようにも思いますが、このままブルペンに回ってしまうのかもしれません。結果は、計3イニングを無失点で、防御率を3点台に下げています。同僚のIvan Pineyroは今週の2先発10イニングで自責点2。こちらもシーズン防御率を3点台まで落としました。他の投手で目立っているのが、7試合40イニングで1.80/0.88、39奪三振という支配的な投球を続けるDixon Anderson。こちらも既に23歳とtoo old for the levelの範疇に入るので近く昇格するかもしれません。
Pena 25.1IP 14K 3.91/1.58
Pineyro 29.2IP 32K 3.64/1.25
Anderson 40.0IP 39K 1.80/0.88

◎Goodwin, Rendaは浮上せず
Rendon以外の野手はあまり目立ちません。期待のBrian Goodwin とTony Rendaは2人とも週間打率2割未満。
Goodwin 162P .250/.333/.403 7SB
Renda 144PA .250/.322/.359 8SB

Werth→DL, Eury Perez→MAJOR

記事にするのを忘れていましたが、ハムストリングの痛みが長引いているJayson WerthがDL入り(5月2日の試合を最後に休んでいるのでそこまで遡って)。

代わってSyracuse(AAA)でしっかり結果を残していたEury Perezが今季初昇格。どれほど機会が与えられるか分かりませんが、ベンチプレーヤーがほとんど結果を残せていないので、付け入る隙もあるはず。頑張りましょう。

Eury Perez (2013 for Syracuse)
108PA .346/.352/.439 1HR 7SB

2013/05/13

5/12 Gio 快投も逆転負け

L1-2 Cubs (Season 20-17)
Gio(ND) 7.0IP 0ER 2H BB 6K
Storen(BS2) 1.0IP 1ER 3H
Soriano(L0-1) 1.0IP 0ER(1R) 2H K
Zimmerman 2/4 double RBI K

Gio Gonzalezが5回までパーフェクト。6回に2安打と四球で2死満塁とされましたがそのピンチをしのぎ切ると、7回もまた三者凡退と非の打ち所のない快投。7回を終えてわずか86球ということで、当然8回もマウンドに上がり、あるいは完封もあるかと期待していましたが、が、Johnson監督は、7回裏の先頭打者としてGioに代えて代打Chad Tracyを送りました(試合後、Johnson監督は「1-0の展開だったので追加点を取りに行った。これが自分の監督スタイルだ」という予想通りのコメントを残しましたが、結果は藤川球児の前にあっさり空振り三振)。

結果的にはこの采配が完全な裏目。8回表に登板した2番手のDrew Storenが2死3塁からタイムリーを打たれて同点とされると、9回表にはRafael Sorianoが2本のシングルで1死1,2塁のピンチ。Storenが打たれたタイムリーも、Sorianoが打たれた2本のヒットも、いずれも決していい当たりではなかったのに上手い具合に安打になるところに打球が飛んだものでした。Gioが降板してくれてラッキーと思ったであろうカブスの選手たちの気持ちがそのまま現れたというか、なんというか、やっぱりモメンタムってあるなと思わずにはいられませんでした。

そして、9回表1死1,2塁から2人の走者がダブルスチールを敢行。タイミング的にはセーフだったかもしれませんが、それ以前の問題としてKurt Suzukiの送球が打者のバットに当たって大暴投となり、決勝点を許してしまいました。がっくり。

打線は初回にRyan Zimmermanの二塁打で1点を先制しましたが、それ切り、一点も取れませんでした。思えば、Zimmmermanの二塁打の後、なお1死2,3塁でAdam LaRoche三振、(Ian Desmond四球の後)Danny Espinosaポップアウトで追加点を奪えなかったことが最後まで響きました。

 やっぱり連敗。しかも2試合続けて先発投手が自責点0なのに連敗だなんてお粗末極まりない。

2013/05/12

5/11 ZimmermanのエラーとStrasburgのメンタル

L2-8 Cubs (Season 20-16)
Strasburg(L1-5) 5.0IP 0ER(4R) 5H 2BB 7K
Zimmerman 0/3 BB 2E
Desmond 3/4 double HR(6) R 2RBI K

開幕戦以来勝ち星から遠ざかっているStephen Strasburg。今日は最初から飛ばし、今季初めて初回を三者凡退で終えたのを皮切りに、3回まではパーフェクト。4回2死からのシングルを打たれたものの、4イニング7つの三振を奪う快投。昨季までの支配的なピッチングが戻ってきたかと思わせました。

5回も、1死からライト線を破られましたが、Roger Bernadina、Danny Espinosaのリレーで欲張った打者走者が三塁でアウトになり、2死走者なし。続くWelington Castilloも完全に詰まらせたなんでもない三塁ゴロに討ち取り、Strasburgはマウンドからベンチに向かって歩き出していました。ここまで69球。初完投あるいは初完封もありうるペース。本人も久しぶりに手ごたえを感じていたはずです。

しかし、ここで大きな落とし穴が待っていました。しっかり捕球し、十分に余裕を持って一塁へ投げたはずのRyan Zimmermanの送球が本塁よりに大きく逸れてセーフ。これで調子を崩されたStrasburgは続く打率2割に満たない8番打者を歩かせると、投手のEdwin Jacksonに2点二塁打を献上。完全に気落ちしたか、さらに四球、シングル、シングルでこの回計4失点(全て非自責点)。まさにメルトダウン。95球を投げてこの回でマウンドを降りました。

確かにZimmermanのあのエラーさえなければ、と思わざるを得ません。何かが間違っているからこれだけ同じミスを繰り返すんでしょう。何とかしてくれ、とは思います。しかし、それに四球、投手の二塁打、四球で応えるStrasburgのメンタルのほうがむしろ問題。最後のセンター前へのタイムリーに際して本塁のバックアップに走ることもしなかったというのはかなりの重症。同情はしますが、エラーも含めて野球なんだから、1つのエラーでここまでガタガタになってはダメです。これは鍛えるような種類のものでもないでしょうから、どう対処するのか分かりませんが、心配です。

打線ではIan Desmondが昨日と同じく二塁打、本塁打、シングルと打ってトリプル目前でしたが、試合は前日とは随分違うものになりました。

連勝は5でストップ。今季は連敗癖があるので、明日は踏ん張ることが大切です。

2013/05/11

5/10 5番Desmondが3得点3打点の活躍

W7-3 Cubs (Season 20-15)
Detwiler(W2-3) 6.2IP 2ER 8H 2K
Desmond 3/4 double HR(5) 3R 3RBI
LaRoche 2/4 2R
Espinosa 1/4 double R 2RBI
Suzuki 1/3 double 2RBI

ハムストリングを痛めてここ5月2日の試合を最後に休んでいるJayson Werthに加え、今日は左足親指の爪の処置をしたとかでBryce Harperまで欠場。どうなることかと思いましたが、今日も前半でしっかり打線が得点してくれました。立役者は5番に起用されたIan Desmond。まずは2回裏に当たり損ねの打球を一生懸命走って内野安打として、Kurt Suzukiの二塁打でチーム1点目のホームを踏むと、4回裏にはレフトスタンドにライナーで飛び込む勝ち越しの2ラン。さらに続く5回裏にも2死1,2塁からライトへ貴重な追加点となる二塁打。あと三塁打が出ればサイクルという活躍でした。やはり2番よりも5番や6番を打たせるべきですね。

先発のRoss Detwilerが7回途中までを2失点で終えてようやくの2勝目を挙げました。しかし、よく2点で収まったな、という感じ。打たれた8安打のうち実に6本が二塁打。しかもうち4本はイニングの先頭打者。3回にRoger Bernadinaが本塁で捕殺を決めてくれたように、バックに助けられました。これまで好投しても勝ち星に恵まれてこなかったので、こういうこともあるべきです。

快勝で5連勝。貯金も今季最多の5に並びました。まだまだこれから。

MVP: Ian Desmond

2013/05/10

5/9 今季初の4連勝

W5-4 Tigers (Season 19-15)
Haren(W4-3) 6.0IP 4ER 9H BB 3K
Soriano(S12) 1.0IP 0ER H K
Zimmerman 3/4 R RBI
LaRoche 2/4 RBI
Span 1/3 double 2R

タイガース先発のDoug Fisterは今季ここまで防御率2.48、4勝無敗の好投手でしたが、ナショナルズ打線が「珍しく」序盤から襲いかかりました。初回に5本の安打を集中して3点を先制すると、2回にも2死からRyan ZimmermanとAdam LaRocheがタイムリーを打って2点を追加。5-1とリードしてFisterを3回でノックアウト。先発のDan Harenも5回までは余裕のクルーズモードで1失点。今日はこのまま楽勝かという展開でした。

しかし、6回2死から代打Matt Tuiasosopoに3ランを打たれて1点差とされ、突然緊迫した試合に。打線は4回以降タイガースが繰り出すブルペン投手の前にわずか1安打1四球に抑え込まれる体たらくでしたが、ブルペンが奮闘。Ryan Mattheus、Drew Storen、そしてRafael Sorianoがいずれも1本ずつヒットを打たれながらそれぞれ1イニングを無失点。最後は、SorianoがPrince Fielderにセンターへ大飛球を打たれてヒヤリとしましたが、フェンス手前で失速。Denard Spanが捕球して試合終了となりました。今日のMVPはブルペン投手を代表してSorianoとしてみました。

今季初の4連勝。このまま波に乗っていけそうな気配です。

MVP: Rafael Soriano

2013/05/09

5/8 Harper 復活の10号

W3-1 Tigers (Season 18-15)
Zimmermann(W6-1) 7.0IP 1ER 7H 2BB 7K
Soriano(S11) 1.0IP 0ER
Harper 1/3 HR(10) SF R 2RBI
Span 2/4 triple R
LaRoche 2/3 R K

月曜日が移動日で、火曜日が雨天延期となり、3日ぶりの試合。今日も雨模様で1時間遅れで試合開始となりました。

先発は今最も安定感のあるJordan Zimmermann。登板間隔が空くと調子が良くない傾向があり、しかも相手が強力なタイガース打線とあって、5回を除き毎回ランナーを出すやや苦しい投球でした。最近の数試合に比べて明らかに速球は走っていませんでしたが、早い時点でそれに気付いたか、変化球を多めに投げていました。それでもしっかり抑えられるのが今のZimmermann。ちょうど100球で7回を1失点。リーグトップの6勝目。防御率もリーグ2位の1.59まで下げました。

9回はRafael Sorianoが3人で抑えて11セーブ目。セーブ失敗は未だに1つだけ。直近は11試合連続で無失点と安定しています。

打撃陣もマーリンズ時代に大の苦手としていたAnibal Sanchezに対して、大きく崩すことはできないながらも、こつこつと点を取りました。当たっていなかったAdam LaRocheとDanny Espinosaがそろって2安打したのは大きな収穫。そしてなんと言ってもBryce Harper。第2打席に同点に追い付く犠飛を打ち上げると、5回裏の第3打席では初球のスライダーをライトスタンドに打ち込みました。これで2点差とし、その後のZimmermann以下のピッチングをぐっと楽にしました。先日の記事で調子を落としていると書いて心配していましたが、状態は良くなっているようで、良かった良かった。

これで3連勝。首位ブレーブスとのゲーム差はわずかに2。Harperに当たりも戻ってきて、さあ、これからです。

MVP: Bryce Harper

2013/05/07

MiLB(-5/5) Coleが週間MVP

A. J. Coleが5月5日までの週のCarolina League(A+)の週間MVPに選ばれました。開幕から今一つ結果が出ていませんでしたが、3日の試合で6イニングを4安打無四球無失点9奪三振とようやく結果を出し、今回の受賞となりました。防御率はようやく4点を切ったばかりですが、奪三振率、与四球率の数字は、昨季アスレティックス傘下でA級の打者を圧倒したときの数字に近く、内容的には防御率より良いようです。悪循環に陥る前に結果が出て良かった。

◎絶好調 Potomac 先発陣
Coleも一員であるPotomac Nationalsの先発ローテーションはお互いに刺激しあっているのでしょうか、揃って好成績。Robbie Rayは直近の2試合で計2失点、イニング数を上回る奪三振を記録し、シーズン41奪三振はリーグトップ。2日の試合で8回無失点と好投したTaylor Jordanのシーズン防御率1.24 も堂々のリーグトップ。4月21日までの週のTaylor Hillは7試合でわずか5四球という安定感。そして新たに加わったBlake Schwartz(2012年ドラフト組の出世頭)は昇格後2先発して連続無失点登板。
Cole 6G 32.0IP 34K 6BB 3.94/1.25
Ray 6G 34.0IP 41K 16BB 1.85/1.12
Jordan 6G 36.1IP 29K 6BB 1.24/1.02
Hill 7G 36.2IP 24K 5BB 2.21/0.93
Schwartz 2G 11.0IP 11K 2BB 0.00/0.73

◎Pineyroが6回12奪三振の快投
Hagerstown(A)の2人の若い投手も成績を改善。特にIvan Pineyroは4月28日の登板で6回無失点12奪三振という快投。このおかげで奪三振数がイニング数を上回りました。一方で四球はわずか6と若い投手には珍しい制球力を示しています。同じHagerstownのRonald Penaも、与四球の多さが気になりますが、失点は防ぎ、防御率を随分改善しました。
Pineyro 5G 19.2IP 23K 6BB 4.58/1.37
Pena 5G 22.1IP 12K 16BB 4.43/1.70

◎調子に乗れない野手陣
ほろ苦いメジャーデビューからHarrisburg(AA)の戻ったAnthony Rendon。戻ってからは3試合13打席で2安打2四球に対して5三振。同期のBrian Goodwinも直近10試合では打率.200と低調。三振の多さが気になります。Hagerstown (A) のTony Rendaも、直近10試合で2度も3安打の固めうちがあって上昇するのかなと思えば、4打席凡退の日も3度。3人ともなかなか調子が上がってきません。
Rendon 74PA 2HR 16BB 13K .291/.459/.473 0SB
Goodewin 131PA 2HR 11BB 39K .263/.336/.449 5SB
Renda 126PA 0HR 12BB 16K .259/.328/.357 9SB 

◎DL中
Brett Mooneyham, Estarlin Martinez, Matt Skoleの3人はDL入りしたまま特に情報はありません。

◎昇格予備軍
メジャーでの故障者に備えるSyracuse(AAA)の面々では、Jeff Kobernus, Chris Marrero, Eury Perezが開幕からの好調を維持。投手陣では、調整登板を開始したChris Youngが3試合続けてピリッとしないかと思えば、開幕から4試合好投を続けていたDaniel Rosenbaumも3日の試合で5回6失点と打ち込まれています。ブルペン投手では、Erik Davis, J.C. Romero, Fernando Abadの3人が防御率2点前後と結果を残しています。
Kobernus 120PA 1HR 7BB 15K .376/.410/.468 13SB
Marrero 100PA 6HR 6BB 14K .337/.380/.587 0SB
Perez 90PA 1BB 14K 0HR .326/.333/.382 5SB
Young 3G 15.1IP 8K 6BB 7.04/1.89 
Rosenbaum 5G 28.2IP 10K 11BB 2.51/1.29

5/4-5 Johnson監督(70)が打撃練習

日本じゃないのでゴールデンウィークとは関係ありませんが、週末にかけて遠出していたため更新が遅れました(4日の試合はだいたいカーラジオで聞いていました)。

+++++++++++

土曜日の試合前、Johnson監督が2つの動きを見せました。1つは今季初めてのチーム・ミーティングを招集し、選手への信頼を改めて示したこと。そしてもう1つが、自身30数年ぶりと語った打撃練習。バッティングケージに入って40スイング。手にマメができるまでバットを振った後のコメントは「ボールを打つのがそんなに難しいのか試してみた」。ここ6試合、4点以上取れないでいた情けない打線に喝を入れる意図も明らかな言動でした。さすがにこれに奮起した打線が、土曜日は5点、日曜日は6点取ってパイレーツに連勝。いいムードで貯金2として遠征を終了しました。

プレーするのは監督ではなく選手であり、監督の采配が試合の勝ち負けに与えるインパクトは所詮大きくない、あるいは計測不可能といった主張も行われていたりします(このリンク先は計測可能とする論者による反論)が、やはりチームを率いる監督の影響力は大事だなと改めて思わせてくれました。

このように打線全体はエンジンがかかってきたかなという印象ですが、やや心配なのがBryce Harperの状態。4月30日にフェンスに激突してから、20打席でわずかに2安打。しかも、その2安打も当たり損ねの内野安打とセンター前に落ちたテキサス安打。全く打てていません。四球も2つだけ。その上、日曜日の試合では初回の見逃し三振の後、退場処分となりました。うーむ。

月曜日はオフ。明日からホームでタイガース、カブスを迎え撃ちます。

++++++++++++
5/4
W5-4@PIT (Season 16-15)
Strasburg(ND) 7.0IP 4ER 4H(2HR) 1BB 8K
Clippard(W2-1) 1.0IP 0ER H K
Soriano(S10) 1.0IP 0ER H K
Zimmerman 1/2 triple 2BB HBP 3R
LaRoche 1/1 SF 3BB RBI
Ramos 1/5 2RBI
Moore 0/3 SF BB 2K RBI

同点で迎えた9回表。1死からRyan Zimmermanの死球とようやく復調してきたAdam LaRocheのシングルで1,2塁とすると、続くTyler Mooreのカウント1-1からの3球目に重盗を敢行。まさかこの2人が走ってくるとは思いもよらなかった捕手は送球すらできませんでした。Johnson采配かと思いきや、サインは「チャンスがあれば走っていい」だったそうで、殊勲はZimmermanということになります。Zimmermanは通算1007試合目の出場で、初の三盗。この後、Mooreがあっさりとライトに犠牲フライを打ち上げ勝ち越し。最後はRafael Sorianoが危なげなく抑えてくれました。安定感があります。

Strasburgはまたも勝てず。3回表に先制してもらったのにその直後に逆転2ランを被弾。同点にしてもらったのにまたも2ランを被弾。この2本を除けばほとんど付け入る隙を与えないピッチングだっただけにもったいなかったという印象。開幕戦以来勝ち星が付きません。

MVP: Ryan Zimmerman

5/5
W6-2@PIT (Season 17-15)
Gio(W3-2) 6.0IP 2ER 5H 2BB 5K
Espinosa 1/3 HR(3) R 3RBI
Moore 1/4 HR(1) R 3RBI 3K
Bernadina 2/4 R K
Ramos 3/4 2double

立ち上がりはナショナルズにとって最悪の展開。1回表、Bryce Harperがチェックスイングで空振り三振をコールされた後、退場処分(映像を見る限り、Harperが不満を示したというより、三塁塁審のほうからけんかを売っているようにしか見えませんが・・・)。その裏、Gio Gonzalezが先頭打者のStarling Marteに初球をレフトスタンドに運ばれると、さらに二塁打、Ryan Zimmermanの送球エラー、そしてストレートの四球で無死満塁。このまま試合が終わってしまいそうでしたが、この日のGioは踏ん張りました。ここから2者連続三振で2死とすると、次の打者には緩いながらもセンター前に抜けそうな打球を打たれましたが、ショートのIan Desmondがナイスプレーで処理してくれて、追加点を許さず切り抜けました。なんとこの後、完全に立ち直り、6回まであと1点取られただけ投げ切りました。

このピンチの直後の2回表にDanny Espinosaの犠飛で同点に追いつくと、4回表にはEspinosaが2ランを放って勝ち越し。1点リードの緊迫したままで終盤まで進みましたが、8回表1死1,2塁でTyler Mooreがレフトスタンドに3ランを叩き込んで勝負を決めました。Mooreは嬉しい今季1号。昨日も2度の満塁機で凡退した後に最後の打席で決勝犠飛を打ちましたが、今日も3打席3三振の後の4打席目で大仕事をしてくれました。

MVP: Tyler Moore

2013/05/03

5/3 Zimmerman復帰も4打席4三振

L1-3@PIT (Season 15-15)
Detwiler(L1-3) 5.0+IP 3ER 6H 2BB 5K
LaRoche 2/3 R BB K
Espinosa 1/4 RBI 2K

今日DLから復帰し早速4番サードに入ったRyan Zimmermanでしたが4打席4三振・・・。不調の打線の起爆剤となることが期待されましたが、初戦は不発。チーム全体でも、シングルばかり7安打と1四球のみに対して実に14三振を喫し、1点止まり。これでは勝てません。良いニュースは、Adam LaRocheが2安打、Danny Espinosaがタイムリーと、4月に大不振だった2人にヒットが出たことくらい。

先発のRoss Detwilerが6回途中3失点で負け投手。球は走っていたし、調子自体はそんなに悪くなかったと思います。しかし、初回のAndrew McCutchenにソロを打たれたのはともかく、5回にJordy Mercerにメジャー初本塁打(2ラン)を許したのは明らかなミス。カウント2-0からど真ん中に投げた失投。残念な登板となりました。

Zimmerman→復帰, Rendon→AA

Ryan ZimmermanがDLから復帰。予定通りAnthony Rendonがマイナーに降格となりました。

Zimmermanの故障は軽かったらしく、最短の15日間での復帰。まずはホッとしました。

Rendonの降格先はSyracuse(AAA)という噂もありましたが、Harrisburg(AA)に出戻り。当初のプランに戻ったことになります。(本人も認めるとおり)昇格当初は緊張して力を出し切れず、8試合の成績は好守ともぱっとしません(下記)。しかし、次第に落ち着きを取り戻し、後半の4試合では15打席に立って4安打5四球(.400/.600/.400) 2三振と調子を上げていました。そういう意味でも残念な降格ですが、諸事情を鑑みると仕方ないんでしょう。今回の経験を糧にますます精進し、二度とマイナーに戻せないような選手に育ってくれることを期待します。まずは、マイナーでどれくらいセカンドの練習をさせるかに注目です。

Anthony Rendon (2013 for Nationals) 
8G 30PA 1double 0HR 2R 1RBI 5BB 7K .240/.367/.280 0SB 3E 

5/2 Haren ようやく本領発揮

W3-1@ATL (Season 15-14)
Haren(W3-3) 8.0IP 1ER 4H 1BB 4K
Soriano(S9) 1.0IP 0ER H
Span 3/4 2double R 2RBI
Rendon 2/3 R BB

昨日負傷退場して心配されたBryce Harperでしたが、フル出場。5打席立って1四球のみでしたが、大事に至らずほっとしました。また、自打球を左ひざに当てて2試合休んでいたJayson Werthも4番として復帰しましたが、守備中に再度痛めたらしくこちらは5回に代打を送られ、数日様子を見るようです。

試合は、Jordan Zimmermannが作ったいい流れをそのまま引継いだDan Harenが、遂にと言うかようやく本領を発揮。ブレーブスの打者にバランスを崩したバッティングをさせ続け、出会い頭という感じのDan Ugglaのソロ本塁打による1失点だけで8回まで投げきりました。8回は少しへばっていましたが、最後の打者を気合で三振に取りガッツポーズ。9回はRafael Sorianoがあっさりと締めてくれました。

打っては、Denard Spanのバットに勢いが戻って来ました。初回先頭打者としてライト戦への二塁打で出塁すると、続くSteve Lombardozziのシングルで生還。2回には2死2,3塁で打席に入り、外の球を流し打った打球はサードの足元を抜け、2打点を記録(後で二塁打に変更されましたが、当初はサードのエラーと表示されました。見た限り、エラーが妥当だと思います)。9回にも1死からレフトの前に落ちるラッキーなヒットで出塁。やはりこの人が打線の起爆剤です。

ところで、Anthony Rendonが7番サードで先発。2本のシングルに1四球を選び、打率、出塁率とも1日で60ポイントも引き上げました。8試合30打席で.240/.367/.280。昇格当初は緊張もあったと本人も認める中で多少苦しみましたが、本来の数字に近付いてきました(長打が出ていませんが)。しかし、明日にはRyan Zimmermanが復帰する予定でサードを明け渡さなければなりません。予定ではAA (かAAA)に送られることになっていましたが、せっかく調子が上がってきたところでもったいない気もします。仮にマイナーに送らないとすると可能性があるのはセカンドでの起用。昨日今日と不振のDanny Espinosaを外してLombardozzi を使っていましたが、Rendonをセカンドに持っていくこともできます。個人的にはいっそこれを期待。明日の発表が注目されます。

MVP: Dan Haren

2013/05/02

5/1 Zimmermann 8回無失点, Harper 負傷退場

W2-0@ATL (Season 14-14)
Zimmermann(W5-1) 8.0IP 0ER 2H 0BB 8K
Soriano(S8) 1.0IP 0ER K
Desmond 1/4 HR(4) R 2RBI

前回登板で完封勝利のJordan Zimmermannが、今日も8回無失点。無四球、初回と3回に1本ずつヒットを打たれただけで、3回から8回まで17人連続で凡退させる快投。奪三振も5回の3者連続空振り三振を含めシーズン最多の8つ。8回を終えて107球とやや多かったため、9回のマウンドはRafael Sorianoに譲りましたが、全く文句の付けようのないピッチングでした。基本的に速球で押しながら、ところどころスライダー、カーブ、チェンジアップを交える投球ですが、いずれの球種でも空振りが取れています。Stephen Strasburgが勝ち星に恵まれずしかも故障懸念、Gio Gonzalezが不振とあって、Zimmermannがエースのようになってきました。

9回はSorianoが3人で簡単に片付けブレーブスは2安打に終わりましたが、ナショナルズ打線も活発とは言えず、3安打2四球とわずか5人の走者しか出せませんでした。勝負を分けたのは、Jayson Werthの故障欠場、Adam LaRocheが大不振、相手先発が左といった要因が絡んだ結果、今日メジャーで初めて4番で起用されたIan Desmondの一振りでした。4回。四球で歩いた先頭のBryce Harperに続いて打席に入ると、カウント1-1から3球目。真ん中に入ってきたカーブを狙いすましてフルスイングした打球はレフトスタンドに飛び込む決勝2ランとなりました。しかし、勝ったから良かったものの、Zimmermannが好投をしながら援護がこれだけとは情けない。しっかりしてください。

そんなことより心配なのは、左半身を痛めて6回の守備から交替したBryce Harperの状態。前日、Tim Hudsonのホームランをキャッチしようとしてライトフェンスに激突したことで痛めていましたが(早く忘れたい試合なのに。まったく。)、6回の打席でのチェックスイングで悪化させたようです。詳細はよく分かりません。DL入りなんてことになったらこの打線はどうなってしまうのでしょうか。今日からマイナーでのリハビリ出場を始めたRyan Zimmermanが金曜日にも復帰予定だそうですが、Harper抜きの打線なんて考えられません。軽症であることを願いましょう。

MVP: Jordan Zimmermann

2013/05/01

2013年4月をふりかえる

[NL EAST End April 2013]
W L PCT GB
Atlanta  17   9 0.654  -
Washington  13 14 0.481 4.5
Philadelphia12 15 0.444 5.5
New York 10 15 0.400 6.5
Miami     8 19 0.296 9.5

開幕3連勝と幸先の良いスタートを切ったナショナルズでしたが、終わってみれば13勝14敗と負け越し、ロケットスタートはなりませんでした。開幕シリーズを含めて3連勝が3度ありましたが、逆に3連敗が2度に4連敗が1度。選手のコメントを見ていると、1つの負けを気にし過ぎ、特に接戦で敗れた後は悪い流れを引きずって次の試合に入っているように感じます。拙攻(4月21日のJayson Werthの併殺打が代表格)、ブルペン崩壊といった「自滅」で失った試合も目立ちました。とにかく流れが悪い。月が替わってツキが変わってくれることを期待します。

地区トップはナショナルズに5戦全勝(昨季から9連勝中)のブレーブス。開幕直後の12勝1敗という猛ダッシュからはさすがに失速しましたが、それでも30球団中2位タイ。最下位は30球団中でも(アストロズと並んで)最下位タイのマーリンズ。チーム解体中の上、唯一のスターGiancarlo Stantonが不振→故障離脱とあっては浮上するはずもありません。このまま沈んでおいてもらいましょう。

[Pitcher of April 2013: Jordan Zimmermann]
GS IP W K ERA WHIP
Stephen Strasburg 6 37.1 1 36 3.13 1.21
Gio Gonzalez 6 32.0 2 36 5.34 1.38
Jordan Zimmermann 5 36.0 4 19 2.00 0.86
Dan Haren  5 24.1 2 20 6.29 1.73
Ross Detwiler 5 31.0 1 16 2.03 1.35
G IP S K ERA WHIP
Rafael Soriano  10 10.0 7 10 3.60 1.00
Tyler Clippard  11 10.1 0 9 4.35 1.26
Drew Storen 10 10.1 0 12 5.23 1.55
Caig Stammen  8 12.2 0 15 2.84 1.11

チーム防御率3.80は30球団中12位なのでそこまで悲惨というわけではありません。しかし、個々の数字を見ると、Gio GonzalezとDan Harenの防御率、HarenのWHIPなど目を覆いたくなるようなものも散見されます。Harenは最後の2登板で数字を多少改善しましたが、まだまだ安心できません。

何と言っても残念なのは、サイヤング賞も期待して迎えたシーズンなのにStephen Strasburgの調子が上がってこないこと。表にはありませんが4敗を喫しており、リーグ最多黒星の不名誉です。防御率は高くなく三振も奪っているのですがどうも噛み合わない。フラストレーションがたまるチームの象徴のような存在となっています。

そんな中頑張ったのはJordan ZimmermannとRoss Detwiler。Detwilerはブルペンに2つ勝ち星を消されたためまだ1勝ですが、内容的にはGioやHarenよりずっと安定。すっかりメジャーのローテーション投手として定着しました。そしてZimmermann。1完封を含む2完投勝利は、30球団でも他にいません。唯一負けた試合も5回2安打2失点で、援護があれば勝てた試合。こちらは一皮むけてエリート投手の仲間入りという感じです。

ブルペンは開幕からの不調が続きます。Rafael Sorianoは次第に調子を上げているのであまり心配していませんが、問題は、Tyler ClippardとDrew Storen。どうもぴりっとしない登板が続きます。特にClippardの四球の多さ(11試合で8四球。10試合で9個のHenry Rodriguezよりしか・・・)は危険信号。頑張っているのはCraig Stammen。相変わらずロングリリーフですが、安定した投球を続けています。

[Hitter of April 2013: Bryce Harper]
PA AVE OBP SLG HR RBI  SB
Denard Span 109 .276 .349 .316 9 0 9 4
Bryce Harper 107 .344 .430 .720 18 9 18 1
Ian Desmond 107 .301 .318 .524 14 3 8 3
Jayson Werth 105 .265 .314 .408 17 4 10 2
Adam LaRoche 89 .136 .213 .259 8 3 8 0

開幕戦での最初の2打席でホームランを打ったBryce Harper。食中毒(?)で4月16日の1試合を欠場しましたが、その翌日の試合で(イニングの合間に嘔吐しながらも)4安打するなど調子を落とすことなく、そのまま好調を維持。本塁打、長打率(SLG) はいずれもJustin Uptonに次ぐリーグ2位ということでもちろん目立ちますが、注目したいのは、16三振と14四球という数字。昨季は、一番少なかった月でも20三振を喫し、一番歩いた月でも13四球だったので、いずれも月間成績では自己ベスト。四球が増えた結果、出塁率(OBP)もリーグ4位まで上がり、SLGとOBPを足したOPS 1.150はリーグ1位とMVP級の活躍を見せました。打者としてますます進化しています。

しかしHarperがいなかったら、このチームはどうなっていたことでしょう。チーム打率.234、出塁率.296はともに26位。Harper以外に好成績と言えるのはIan Desmondくらい。Adam LaRocheの打率.136はナ・リーグで規定打席に到達している全選手90人中の90位。出塁率.213は89位。しかも90位は.212のDanny Espinosa・・・。悲惨です。Jayson Werthは・・・あの併殺で昨年のポストシーズンでの名声を打ち消してしまいました。そして故障・・・。

何より痛かったのはRyan Zimmermanが左のハムストリングを痛めてDL入りしたこと。.226/.311/.358と決して調子が良かったわけではありませんが、わずか15試合で11打点とクリーンアップとしての仕事はしていました(一例)。Harperの14四球のうち9つがZimmerman離脱後の12試合でのものということでも存在感は明らか(Harperが選んでいるというより、勝負を避けられているということか・・・)。LaRocheやWerthでは代役は務まりませんでした。

新加入のDenard Spanについて。打撃ではHarperと一緒に体調を崩した後にしばらく調子を落としましたが、まずまず及第点を付けられる成績。一方、センター守備では何度も印象に残る守備を見せてくれた上、スタッツでもUZR/150の41.2は、リーグの全野手で堂々のトップです。この調子で怪我なくしっかり頑張ってください。

しかし、チームとしての守備はぼろぼろ。24失策は30位。個人成績でもIan Desmondの7失策は全野手中で最多(ただし、守備範囲ファクターを加味したURZ/150では4.5とプラスの数字を残しています)。Zimmermanも出場し合い数が少ない中で4失策、代わりのRendonも3失策で、合わせれば7失策。サードとショートで2試合に1つはエラーがある計算になります。イニングが長引けば投手に無駄な投球を強いることになり、試合の流れも失います。昨季はチームの強みだった点で、一般に守備にスランプはないと言われているのに・・・・。しっかり立てなおしてくれることを願います。