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2016/03/03

STノート①(3/2) オープン戦開幕

3月2日からいよいよSTの試合が始まりました!春本番です。

これまでに入っているキャンプ情報の一番のポイントは、けが人がいないことでしょう。TJ手術からの復帰に向けたリハビリ調整中のAaron Barrettを除くと、調整が遅れているのはRyan Zimmermanだけのようです。そのZimmermanも特に故障しているわけではなく、単に慎重にゆっくり調整しているとのこと。このまま順調にいくことを願っています。

さて、ST初戦。先発マウンドを任されたTanner Roarkが2イニングを無失点。制球、ボールのキレともよかったようで、アウトはゴロ3つと三振3つと内容も十分。ローテーション投手としての地位を固める好スタート。2番手で投げたのはJoe Ross。こちらは2失点(記録上はいずれも非自責ですが)、3安打を打たれ内容はいまいちだったようです。残るイニングは、Rafael Martin、Sammy Solis、Matt Grace、 Austin Voth、Matt Grace、Erik Davisで無失点。各投手にとっても上々の滑り出しとなりました。

野手陣では、ベテランのScott Sizemoreが3ランを含む2安打。マルチ安打は彼だけでした。Wilmer Difoが1安打を記録しましたが、2つのエラーと他にも守備でミスがあったようです。1番ショートで起用されたTrea Turnerは2打数ノーヒットでした。

(明日からはここまで細かく報告はせず、何日分かまとめる予定です。)

2016/02/28

Ian Desmondが(ようやく)レンジャーズと契約

ようやく、Ian Desmondの新天地が決まりました。下記のように、おそらくはDesmondにとっては不本意な契約ではないかと思いますが、既にスプリングトレーニングが始まっており開幕に向けた調整という観点からギリギリのタイミング。

なにはともあれ、決まってよかったと思います。

契約したのはテキサス・レンジャーズ。1年800万ドル。ショートではなく、レフトを中心にユーティリティとして起用される見込みです。

1年800万ドルというのはかなりショッキングな数字です。11月にナショナルズが提示したQO(1580万ドル)の半額に終わってしまいました。さらに、ナショナルズが2013年の開幕前に契約延長を申し出た際の1億ドルを超える金額と比べれば、1/10以下です。いずれのオファーも蹴ったDesmondとしては悔いが残っているはず。

救いは、1年契約ですから、今季しっかりとした結果を残せば次のオフに大きな契約を得られる可能性が残されていることでしょう。

とはいえ、環境はかなり厳しいと言わざるを得ないでしょう。レンジャーズが今回Desmondと契約したのは、もっぱら開幕から出遅れることが明らかなJosh Hamiltonが復帰するまでの間のレフトとしてのようです。Hamiltonが復帰してきた後は、ユーティリティとしての起用になる見込み。残念ながら、ショートとしての出場機会はほとんど与えられないはずです。なぜなら、デビューから7年連続で145試合以上に出場し、今季27歳となるElvis Andrusがレンジャーズのショートストップとして不動のレギュラーの地位を築いているため。Andrusが故障しない限り機会は回ってこないでしょう。それでも、Hamiltonが順調に復活するかどうかははなはだ不透明ですし、それなりに出場機会は与えられるはず。まずはシーズン開幕直後に与えられるであろう機会にしっかり結果を残すことです。開幕直後はDesmondが毎年苦しむ季節ですが、そんなことは言ってられません。頑張ってください。

それにしても、QOに伴うドラフト指名権の喪失がこれほどまでにFA市場に影響を及ぼすとは。この1年800万ドルという数字は、元ナショナルズで言えば(先発として全くダメでシーズン途中にロングリリーフに転向させられた)Doug Fisterがアストロズと結んだ1年700万ドルとほぼ同じ。やはり何か変ですよね。今オフのQO対象選手で、一番最初に契約したZimmermannと、最後まで残ることになったDesmondの間で、これほど大きく明暗が分かれることになったというのも、何かを示しているはずです。

さて、ナショナルズの立場からすれば、これにより、ドラフト指名権が得られることとなりました。元々持っていた1順目18位指名権はDaniel Murphyと契約したために放棄しましたが、QOを提示したJordan ZimmermannとDesmondが他球団と契約したため、(現時点で)28位と29位の指名権を持つことになりました。今年の6月は楽しめそうですね。

ともかく、誰が何と言おうと私はDesmondの大ファンです。次のオフこそいい契約が得られるよう頑張ってください。応援しています!

2016/02/25

15-16 FA選手ランキング

[2月25日 最終更新]
野手も含めたスプリングトレーニングがいよいよ始まりました。この直前に、Dexter Fowler、Yovani Gallardo(メディカルでひっかかって少しもめたようですが)の2人がオリオールズと契約し、QOを受けた選手で所属先が決まらないのはIan Desmondだけとなってしまいました。上位30選手でもちろんただ1人。2013年のオフにナショナルズからの1億ドルを超える契約延長オファーを蹴ったという経緯が報じられているため、ナショナルズファンの中でも冷たい反応もありますが、私としては、長くナショナルズを支えてきたDesmondがこのような目に遭っていることに悲しい気持ちです。1日も早くいい契約を得られることを願っています。

※2月26日修正。Dexter Fowlerは一度はオリオールズとの3年契約に合意したと報じられましたが、結局Fowler側の方針変更で、カブスとの1年契約を選びました。オリオールズが1年後の契約解除条項(オプトアウト)を飲まなかったためと言われています。

[2月9日更新]
スーパーボウルも終わり、スプリングトレーニングまで10日ほど。日本のプロ野球は既にキャンプインし、アメリカでもいよいよ野球の季節が近づいてきました。が、まだ多くのFA選手の所属が決まっていません。前回更新以降、元ナショナルズではDoug Fister、Tyler Clippard、Craig Stammen、Roger Bernadinaといった面々が行先を確定しましたが、Ian Desmondがまだ・・・。Cilppardの契約内容も思っていたよりずっと悪いものとなってしまいましたし、なんだか世知辛いオフです。

[1月24日更新]
Cespedesは結局メッツと契約。3年7500万ドルはナショナルズが提示した5年1億ドルより総額では小さいものとなりましたが、1年平均2500万ドルは圧倒的に大きく、また1年後にオプトアウトできる条項もついており(1年で契約が終了する場合は2016年の年俸は2750万ドルという野手史上2位の年俸)、内容としてはあまり変わらないものでした。とはいえ、最終的に決め手になったのは、Cespedes自身の「ニューヨークが好き」という気持ちだったようです。こちらから願い下げです。

[1月22日更新]
かなり動きが緩慢なこのオフのFA市場。我らがIan Desmondを含めて野手は結構売れ残っていますが、QOを受けていたChris DavisとAlex Gordonがそれぞれ古巣のオリオールズとロイヤルズに戻るなどし、徐々に行き先が決まりつつあります。

トップ10の大物はYoenis Cespedesを残すのみとなりましたが、ここでナショナルズが5年契約を提示したとの情報も流れています。Ben Revereのトレードで外野は固まったようにも見えていたので、契約すればまさかという感じです。もっとも、そんな資金があるならBryce HarperかStephen Strasburgと契約延長してくれよとは思いますが、相手がScott Borasでは難しいのでしょうか。もっともCespedes本人はメッツに戻りたい意向のようなで、勝手にすればという感じです。

[12月17日更新]
ウィンターミーティングも終わって一段落ついたところ。これまでにトップ50のうち26人が契約に合意しています。投手陣が早く決まり、野手のマーケットはなかなか進んでいないという印象。元ナショナルズのJordan Zimmermannが全体でも最も早いタイミングでタイガースと合意。最高額は、総額ではDavid Priceがレッドソックスと合意した217百万ドル、1年平均ではあのZack GreinkeのDバックスとの契約となっています。

[11月10日オリジナル]
ここ数年参考にさせて頂いてきたYahoo!のランキングがいつまでも発表にならないので、今年はSIのBen Reiterの記事の引用にしました。トップ50にナショナルズからFAとなった選手が4人含まれています。

と思ったら、Yahoo!の記事もありました(こちら)が、並べ替えるのが面倒なのでもういいです。

1. David Price, SP →BOS: 217M/7y
2. Zack Greinke, SP(QO) →ARI: 206.5M/6y
3. Jason Heyward, OF (QO) →CHC: 184M/8y
4. Yoenis Cespedes, OF →NYM: 75M/3y
5. Justin Upton, OF (QO)→DET: 132.75M/6y
6. Jordan Zimmermann, SP (QO) →DET: 110M/5y
7. Chris Daivs, 1B (QO)→BAL: 161MM/7y
8. Alex Gordon, OF (QO)→KC: 72M/4y
9. Matt Wieters, C →BAL: QO(15.8M/1y)
10. Johnny Cueto, SP →SF:130M/6y
11. Mike Leake, SP→STL: 80M/5y
12. Dexter Fowler, OF (QO)→BAL:33M/3y→CHC: 13M/1y
13. Ian Desmond, SS (QO)
14. Wei Yin Chen, SP (QO)→MIA: 80M/5y
15. Marco Estrada, SP →TOR: QO(26M/2y)
16. Gerardo Parra, OF→ COL: 27.5M/3y
17. Daniel Murphy, 2B (QO) → WAS: 37.5/3y
18. Jeff Samardzija, SP (QO) →SF: 90M/5y
19. Ben Zoblist, INF/OF →CHC: 56M/4y
20. Scott Kazmir, SP→ LAD: 48M/3y
21. Howie Kendrick, 2B (QO)→LAD: 20M/2y
22. Hisashi Iwakuma, SP (QO) →LAD: 45M/3y → SEA: 12M/1y
23. Denard Span, OF→ SF: 31M/3y
24. Joakim Soria, RP →KC: 25M/2y
25. Colby Rasmus, OF →HOU: QO(15.8M/1y)
26. John Lackey,SP (QO) →CHC: 32M/2y
27. Steve Pearce, OF→ TB: 4.75M/1y
28. Darren O'Day, RP →BAL: 31M/4y
29. Asdrubal Cabrera, SS →NYM: 18.5M/2y
30. Ian Kennedy, SP (QO)→KC: 70M/5y
31. Tyler Clippard, RP→ARI: 12.25M/2y
32. Brett Anderson, SP →LAD: QO(15.8M/1y)
33. Austin Jackson, OF
34. Ryan Madson, RP →OAK: 22M/3y
35. Alexei Ramirez, SS→SD: 4M/1y
36. Yovani Gallardo, SP (QO)→BAL: 22M/2y
37. Marlon Byrd, OF
38. Doug Fister, SP→HOU: 7M/1y
39. Antonio Bastardo, RP→NYM: 12M/2y
40. David Freese, 3B
41. Nori Aoki, OF →SEA: 5.5M/1y
42. Chris Young, OF →BOS: 13M/2y
43. Chris Young, SP →KC: 12M/2y
44. Rajai Davis, OF →CLE: 5.25M/1y
45. Mike Napoli, 1B →CLE: 7M/1y
46. Tony Sipp, RP →HOU: 18M/3y
47. Alex Avila, C →CHW: 2.5M/1y
48. J.A.Happ, SP → TOR: 36M/3y
49. Dominic Brown, OF
50. Bartolo Colon, SP →NYM: 7.25M/1y

Craig Stammen, RHP → CLE: Minor
Matt Thornton, LHP
Dan Uggla, IF
Casey Janssen, RHP → SD: minor
Nate McLouth, OF
Joe Beimel, RP
Jerry Blevins, RP →NYM: 4M/1y
Ross Detwiler, RP→CLE: minor
Tom Gorzelanny, RP→CLE: minor
Edwin Jackson, RP→MIA: 0.507/1y
Ross Ohlendorf, RP→ KC: minor
Justin Maxwell, OF → MIA: minor
Roger Bernadina, OF → NYM: minor

2016/01/29

ロースター異動まとめ(2016年1月)

1/8 Drew Storenをブルージェイズにトレード。Ben RevereとPTBNLを獲得。
1/15 全年俸調停対象選手との契約に合意
1/26 Bronson Arroyoとマイナー契約


●Drew StorenとBen Revere等のトレード
ブルージェイズとの間で、Drew Storen投手を放出し、Ben Revere外野手とPTBNLを獲得するトレードに合意。(詳細は別記事

同じ日、ナショナルズからFAとなっていたDenard Spanがジャイアンツと3年3100万ドルでの契約に合意しています。故障明けで2年契約がせいぜい、もしかすると1年契約かもしれないと予想されていた中での3年契約。平均年俸も1000万ドルを超えており、Spanとしては非常にいい契約を得ることができました。ナショナルズがQualifying Offerをしなかったのでドラフト指名権を失う必要がないという点はSpanにとってはいい方向で作用したはず。過去3年間の功労者がいい契約を得られたことを心から良かったと思っています。


●年俸調停:残っていた全5選手との契約に合意
年俸調停対象選手との間で希望額を交換する期限の15日までに(Ramosだけは14日に、他の4人は期限直前に)、残っていた全5選手との契約に合意しました。いずれも1年契約で金額は以下のとおり。

Stephen Strasburg, RHP  1040万ドル
Ben Revere, OF  625万ドル 
Danny Espinosa, SS  287.5万ドル
Wilson Ramos, C  535万ドル
Anthony Rendon, 3B   280万ドル

なお、Strasburg、Espinosa、Ramosの3人はそれぞれFA前最終年ですが、3人とも契約延長はなさそうです。


●Bronson Arroyoとマイナー契約
FAのBronson Arroyoとマイナー契約で合意しました。スプリングトレーニングに参加します。39歳の右腕投手。パイレーツでデビューし、レッドソックス、そしてレッズで活躍し、この間2004年から2013年までの10年間はほとんど皆勤賞と類まれな頑丈なイニングイーターとして有名でしたが、2014年のシーズン途中にTJ手術を受け、昨季は全休。どれほど戻してきているかは、蓋を明けてみないと分かりません。

2016/01/09

Storenをブルージェイズにトレード (Ben Revereを獲得)

遂にこの日が来ました。

長らく噂され、昨夏のあのトレード以降は時間の問題と言われていたDrew Storenのトレード退団が決定。

Storenの行き先はブルージェイズで、ナショナルズはBen Revere外野手とPTBNL(現時点では全く不明ですが、StorenとRevereとの年俸差額をナショナルズが負担していることから、重要なピースではないと見られています)を獲得することになりました。なお、2人とも年俸調停対象期間中で、Storenが残り1年、Revereは2年です。

評価を先に書いてしまうと、「全ての関係者がハッピーないい形でのトレード」だと思いました。ここまで至った経緯には非常に大きな不満がありますが、それでもこのトレードをまとめたことについては、Mike Rizzo GMを評価していいと思います。

まず、獲得したRevereについて書きます。

Ben Revere (2015 season for PHI and TOR)
152G 634PA 84R 2HR 45RBI  32BB 64K .306/.342/.377 31SB 

先に書いておくと、2015年までナショナルズで活躍したDenard Spanと驚くほどに似ているというか、何かと縁があります。驚きます。まず、選手としての特徴ですが、俊足巧打の左打ちの外野手で外野守備力がかなり高く評価されています。同じですね。元々ドラフト1順目でツインズに入団したことも同じ(Spanは2002年の全体20位、Revereは2007年の全体28位)。Revereは2010年にメジャーデビューしましたが、2011年にセンターのレギュラーとして定着したのは、SpanがDL入りしたことによるものでした。2012年には復帰してきたSpanがセンター、Revereはライトでともにプレー。そのオフ、Spanがナショナルズにトレードされ、ツインズのセンターはRevereが収まるかと思われましたが、ほぼおなじタイミングで、Revereもフィリーズへトレードされました。2013年は故障で88試合の出場にとどまりましたが、ほぼフル出場した2014年シーズンには184安打を記録し、Spanと並んで(!)ナ・リーグトップタイでした。そして2015年シーズンもフィリーズで開幕から活躍し、夏にブルージェイズにトレードされ、ポストシーズンでも全11試合で1番レフトでフル出場しました。そして今回、Spanのジャイアンツとの3年契約が成立した今日、このトレードが発表されました。

ナショナルズでは、Spanが務めていた1番センターを埋めることが想定されています。これにより、Michael Taylorがレギュラーから外れることが想定されますが、いずれもあくまで現時点での「想定」。レフトのレギュラーと想定されているJayson Werthが故障離脱する可能性もあり、そもそも攻守における能力低下によりWerthがベンチに下がらざるを得なくなることも考えられますので、結果的にTaylorの出場機会はかなりあるのではないかと思われます。

Storenについては、今さらいろいろ書くまでもないと思いますが、簡単におさらいしておきます。

Drew Storen (for Nationals)
[Carrier] 355G(21W-13L-95SV-72HD) 334.0IP 321K 96BB 3.02/1.129  
[2015 Season] 58G(2W-2L-29SV-5HD) 55.0IP 67K 16BB 3.44/1.109

2009年のドラフト1順目(全体10位)。全体1位のStephen Strasburgに続く、チームとしては2人目の指名選手でしたが、そもそもこの指名権は、前年ドラフトの全体9位で指名した某選手と契約できなかったための補償ピックでさらなる補償は認められないこと、指名の直後に契約に合意したことなどから、契約可能性を考慮した指名で能力的にはオーバードラフトとの見方もありました(私も含め)。しかし、こうした見方を望ましい方向で裏切り、結果的には全体10位指名に十分値するキャリアを積んできたと言えるでしょう。

6月にドラフト指名を受けて直ぐに契約すると、Aでプロデビューし、その年のうちにAAまで昇格。アリゾナ秋季リーグでも活躍し、翌2010年の5月にメジャーデビュー。これは翌月に衝撃的なデビューを果たすStrasburgの先を越す快挙でした。その年の7月末にトレードされたMatt Cappsの後を受けてクローザーとして起用されると、8月6日にはメジャー初セーブ。そして、2011年は、春先こそ出遅れたものの最終的には自己最多の43セーブを記録。これでチームのクローザーとして当分は安泰かと思われましたが、2012年のスプリングトレーニング中に右ひじ痛を発症し、手術に踏み切りました。それでも7月には復帰し、レギュラーシーズン終盤にかけて調子を上げてチームの初の地区優勝に貢献。カージナルスとのNLDSでも、第1戦は1点差を守りセーブを記録、第4戦でも同点で迎えた9回表を無失点で終え、その裏のWerthのサヨナラ弾を呼び込みました(この試合の勝ち投手)。

そして、おそらくはStorenのその後の運命を変えることになったNLDS第5戦を迎えました。たらればを言っても仕方ないことはもちろん分かっていますが、あの回を、Yadier MolinaかDavid Freeseのどちらかを抑えていたらと思わずに入られません。そのオフのRafael Sorianoの補強によるクローザーからの降格もなかったでしょうし、その後のキャリアは全く違ったものになったはずです。

翌2013年1月、球団はSorianoと2年契約。これにより、Storenはセットアッパーに逆戻りとなっただけでなく、完全に自分を見失い、7月末にはAAA行きを命じられるほどのどん底まで落ち込みました。この時のいきさつ、特にともに長年ナショナルズのブルペンを支えた僚友Tyler Clippardのコメントなどは忘れられない思い出の1つです

不本意に行かされたマイナーでしたが、その2週間でまさかの完全復活。2013年の8月以降、そして2014年と、相変わらずSorianoのセットアッパーという役回りでしたが、素晴らしい仕事を続け(2014年シーズンの防御率は1.12という驚異的な数字)、遂に9月には不振のSorianoからクローザーの地位を奪還。このままの勢いでポストシーズンもクローザーとして突入しました。

が、ジャイアンツとのNLDS第2戦で悪夢が再びやってきました。Williams監督の采配の犠牲になった面が大きいという説もあります(私もこれに与します)が、結果的には、これで決定的にフロントの信頼を失ったようです。オフに新たなクローザーが連れてこられることもなく、クローザーとして迎えた2015年シーズンは開幕から絶好調で、「あの日」までの31回のセーブ機会のうち29回で成功。防御率1.73と抑え込んでいました。「あの日」、7月28日の動きによって、フロントがStorenを信頼していなかったことが明らかとなりました。以降は20試合に登板して、防御率6.75。最後は、打ち込まれた後のロッカーで荒れて負傷してシーズン終了。そんな形なのに、Storenを責める気には全くなれませんでした。

簡単におさらいと言いながら随分長くなりました。これほどドラマチックなキャリアもなかなかありませんので、どうしてもこうなってしまいました。

さて、Storenが行くことになるブルージェイズですが、まず嬉しいのは、2016年に優勝を目指すチームであることです。2015年シーズンはメジャー最強打線(総得点891点は2位ヤンキースを127得点も上回る)を擁してア・リーグ東地区を制し、1993年以来のポストシーズンに進出。ALCSでWSを制することになるロイヤルズに敗れはしたものの、打撃陣はほぼそのまま残っており、2016年はWSを狙っているはずです。気になるブルペン事情は、21歳にまもなくなるという若いRoberto Osunaがルーキーながらシーズン後半にクローザーとしての地位を確立しており、Storenはひとまずセットアッパーとして起用されるものと見られます。とはいえ、Osunaは、AAも経験せずにいきなりメジャーに放り込まれ、昨年のALCSでは最終第6戦の8回裏に決勝点を失うなど大事なところで打たれており(ポストシーズンで打たれたからこそOsunaを応援したくもなるのですが・・・)、その地位には一定の脆弱性があると考えられ、Storenにもクローザーの機会が巡ってくるかもしれません。

心機一転。FA前の最後のシーズンをしっかり送ってくれることでしょう。

我らがナショナルズのクローザー、Drew Storen。これまで、本当にありがとう。幸運を祈ります。是非、ワールドシリーズで対戦しましょう!

(追記・修正するかもしれませんが、ひとまず。)

2016/01/02

ロースター異動まとめ(2015年12月)

12/2 Tyler MooreJose Lobatonと年俸調停を回避して1年契約
12/2 Craig StammenがノンテンダーFA、Stephen Strasburg, Drew Storen, Danny Espinosa, Wilson Ramos, Anthony Rendonの5人に契約提示
12/4 Oliver Perezと2年契約
12/9 Yusmeiro Petitと1年契約
12/10 Yunel EscobarTrevor Gottのトレード(別記事
12/10 Shawn Kelleyと3年契約
12/24 Aaron Laffey, Jhonatan Solanoの2選手とマイナー契約
12/25 Daniel Murphyと3年契約 (別記事
12/29 Stephen Drewと1年契約


2015/12/25

Daniel Murphyと3年契約

ウィンターミーティング以来静かだなあと思っていたら、12月24日、クリスマスプレゼントが届きました。メッツからFAとなっていたDaniel Murphyと3年契約に合意したとの報(正式発表は身体検査を終えて年末、あるいは年始になってからの模様)。

Daniel Murphy (2015 Season for NYM)
130G 538PA 14 HR 73 RBI 31BB 38K .281/.322/.449 2SB (Regular Season)
14G 64PA 7HR 11RBI 6BB 13K .328/.391/.724 1SB (Post Season)

2006年にドラフトされて以来メッツ一筋。来季開幕前に31歳となります。2008年にメジャーデビューし、膝の靭帯損傷で全休した2010年を除くと、基本的にレギュラー出場してきました。ただし、ポジションはいろいろ。マイナーではもっぱらサード。メジャーデビュー当初はレフトでしたが、その後。セカンド、ファースト、サードと経験してきました。ですが、どこを守らせても平均以下との残念な評価を受けています。となると、売りはバットとなります。左打ち。コンタクトヒッターで三振が少ないことが最大の特徴。四球もそんなに多くないものの、3割前後の打率をコンスタントに残し、出塁率もまずまず。本塁打を量産するほどの長打力はありませんが、ギャップを抜く二塁打は多い。走力は平均より少し上回るようです。打者としてのピークは過ぎたと思われますが、安心して打線に組み込める、計算できる打者と言えるでしょう。

2015年はメッツのセカンド、サードを主に守り、打順は2番、3番あるいは5番を任され、チームのポストシーズン進出に貢献。

そして、[ Daniel Murphy ]の名を全米に知らしめたのがポストシーズンでの大活躍と大失策でした。

まずはドジャーズとのNLDS。第1戦の4回にClayton Kershawから先制ソロを打って勝利につなげると、4戦目、5戦目に2試合連発。特に5戦目の6回にZack Greinkeから打った一発はそのまま勝ち上がりを決める決勝点となりました。カブスとのNLCSになると勢いはさらに加速し、第1戦の1回にJon Lesterから打った先制弾を皮切りに、全4試合でホームラン(NLDSと合わせて6戦連発はメジャー新記録)。4連勝でのリーグ優勝の立役者となり、当然の如くシリーズMVPに選ばれました。

ところが、ロイヤルズとのワールドシリーズになると一気に暗転。5試合、25打席に立ってわずかに3安打。5四球と勝負を避けられた面もありますが、本塁打なし、打点なしと完全に抑え込まれました。そして、守備でやってしまいました。1勝2敗で迎えた第4戦、1点リードの8回表1死1,2塁。緩い打球で併殺は無理だったかもしれませんが、一塁は悠々アウトにできたはずの打球がグラブの下を通過する痛恨のエラー。このシーンは、2015年ワールドシリーズのハイライトとして欠かせないものとなりました(関連動画)。

このようにこのポストシーズンではやたらと目立ったのですが、それはかなりの偶然が重なった結果。元々はあまり目立たない俗にいう「いぶし銀」的な選手という印象です。

報道によると、契約内容は3年3750万ドル。オフが始まった当初(ポストシーズンの余韻が冷めない頃)には4年、5000万ドル超といった大型契約を予想する向きもあったことからするとかなりリーズナブルなものとなりました。とはいえ、MurphyはメッツからのQOを蹴っているためドラフト指名権(1順目17位)という大きな代償を払うことになります。Jordan ZimmermannIan Desmond(予定)の補償分があるので、今年(全体58位)ほど待つことにはならないと思いますが、少し残念です。ただ、FA補強をしようとすれば避けられないものであり納得できます。

Bryce HarperDanny Espinosa(両打ち)しか左打者がいなかった打線にバランスが生まれたというのは高ポイント。また、Yunel Escobarをトレードしたことでデプス・チャート的にはTrea Turnerが開幕ショートという布陣になっていましたが、さすがにその状態は脱却できました(Anthony Rendonとポジションが入れ替わる可能性はありますが、いずれにせよ)。いずれTurnerが上がってきたときにも、Murphyが他のポジションをできることが活きますし、このくらいの年俸ならプラトーン(対左投手はEspinosa)とすることも許容できます。なんといっても、ポストシーズンでの活躍、という実績に期待がかかります。

結論、個人的にはかなり好印象の動きです。頑張ってください。

2015/12/11

Yunel EscobarとTrevor Gottのトレード

12月10日、ウィンターミーティングの最終日にエンゼルスとの間でトレードが成立しました。Yunel Escobarと150 万ドル(ちなみに、Escobarの来季年俸は700万ドル)をエンゼルスに送り、Trevor Gottとマイナーのベテラン右腕Michael Bradyを受け取りました。

Yunel Escobar (2015 Season for Nationals)
139G 591PA 9HR 56RBI 45BB 70K .314/.375/.415 2SB

33歳の内野手。昨オフ、Tyler Clippardとのトレードでやってきた際には素行面での不安を言われていましたが結果的に大きな問題はなく、上位打線を中心に、時には4番に入って高い打率・出塁率、低い三振率を記録。リーグMVPを獲得したBryce Harperに次ぐ頼りになる打者として貢献してくれました。打撃面ではキャリアベストのシーズンと言っていいでしょう。問題は守備。2014年まではショートでしたが、守備範囲を中心に限界。今春はセカンドへのコンバートが画策されましたが、Anthony Rendonの故障もあって結局はサードでシーズンのほとんどを過ごしました。ただ、サード守備の評価も低く、どうしたものかという感じでした。その点、DHもあるエンゼルスでは活躍のチャンスは広がる思われます(とりあえずセカンドとして使われる見込みのようですが)。比較的安値での保有期間がまだ2年(おそらく行使されるであろう球団有利な内容のオプションを含め)残っていたので惜しい気もしますが、守備の低下から使いにくくなる可能性もあった選手を高値で売り抜けたとも評価できます。

さて、これにより、現時点の布陣は、セカンドDanny Espinosa、サードRendon、ショートTrea Turner、控えWimer DifoChris Bostickとなってしまいました。さすがにこのまま開幕を迎えるとは思えません。が、FAで残っている二遊間を守れる選手としては、Ian Desmondを除くと、Howie KendrickDaniel Murphy(左)、Alexei RamirezJimmy Rollins(両)くらい。このうちRollinsについては少し噂が出ていましたね。セカンドかショートかは別として、いずれにせよ、Espinosaの存在感が高まりそうです。

そのEscobarを一部のサラリー負担までして放出して獲得したのが次の2投手。

Trevor Gott (2015 Season for Angels)
48G 47.2IP 16BB 27K 3.02/1.24

23歳のブルペン右腕。パドレスの2013年ドラフト6順目。2年目の2014年には早々にAAまで昇格し、その夏にHuston Streetのおまけという感じでエンゼルスにトレード移籍。今季もAAで開幕しましたが、5月にはAAAに昇格。そして6月19日にメジャーデビュー。以降、マイナーに落とされることなく過ごし、次第に重要な場面で起用されることが増え、最終的には14ホールドを記録しました。

大学時代からブルペン一筋。平均96マイルを超える速球を主体としたピッチング。今季のスタッツを見ると、奪三振はそんなに多くなく、ゴロを打たせていますが、マイナーでの奪三振率はかなり高いので、今後、大事な場面で三振が取れる投手に育つことを期待。そうなれば、セットアッパーやクローザーを務められるだけのボールは投げています。四球が少し多いのは気になりますが。保有期間があと6年もある点は魅力ですね。

結果的には、Clippardの残り1年を、Escobarの1年とGottの6年に交換したことになります(とりあえず)。やはり大したGMです。

Michael Brady (2015 Season for AA)
32G(19GS) 119.1IP 12BB 113K 3.77/1.14

2009年ドラフト24順目でマーリンズに入団。大学時代はショートでしたが、プロ2年目の2010年にブルペン投手に転向。AAまでは成績を残しながら順調に昇格し、2013年のルール5ドラフトを前には40人ロースター入りも果たしましたが、翌春のスプリングトレーニング中にウェイバーにかけられたところをエンゼルスがクレームし、移籍となりました。ところがエンゼルスでの1年目となった2014年もAAでは好投したのですが、AAAに上がった途端に激しく打ち込まれ、28歳となった今季はAAでなんと先発に初挑戦していました。基本的にはブルペン投手だと思います。

2015/11/30

Jordan Zimmermannはタイガースと契約

ナショナルズからFAとなっていたJordan Zimmermann投手が、デトロイト・タイガースと5年110百万ドルで契約合意に達したと報じられました。

このオフのトップFA選手では一番最初の契約合意。タイガースには、Justin Verlanderという大エースがいますが、ここ2年は故障で満足に活躍することができず、Zimmermannには実質的なエースとしての活躍が期待されています。2015年のタイガース先発投手陣のチーム防御率は30球団で最悪でしたから、立て直しに向けてZimmermannにかかる期待は大きいと言えるでしょう。

懸念があるとすれば、健康面。TJ手術経験者では史上初めて100百万ドルを超える契約に合意しましたが、このヒジがいつまでもつかが心配です。

なお、Qualifying Offerを出して拒否していたので、タイガースはドラフト指名権(1順目はプロテクトされているので2順目)を失い、ナショナルズは1順目と2順目の間に指名権を1つもらうことになりました。

第一報を聞いての感想は、素直に「良かったね」というものでした。地元(ウィスコンシン州)に近いデトロイトということで、またア・リーグということで、行き先としては素晴らしいと思いました。ただ、契約内容を見てからは、それくらいならナショナルズでも十分出せたはずなのに(実際、昨オフに今回と同じ契約期間で105百万ドルをオファーしていたらしい)、振られたという感覚が残る、複雑な心境となっています。この辺り、Rizzo GMのあまり上手ではないところのように思います。

とまれ、Zimmermannの健康と、新天地での活躍を、心から願っています。ワールドシリーズで会いましょう!

2015/11/21

Bryce Harperが2015年ナ・リーグMVP!!!

公式アワードの最後は両リーグのMVP。

ア・リーグはブルージェイズのJosh Donaldson三塁手が受賞。158試合に出場して、41本塁打、123打点と打線を引っ張り、チームのポストシーズン進出に貢献しました。27歳となった2013年にようやくレギュラーとなった遅咲きの選手。昨オフ、アスレティックスからブルージェイズにトレードされたときは、アスレティックスが高値でうまく出したという評もありましたが、結果的にはブルージェイズにとって大成功となりました。2位はエンゼルスのMike Troutが、過去4年で3度目の2位(残りは昨年の1位)となりました。

そしてナ・リーグは、我らがBryce Harperが全会一致で受賞。パチパチパチ!!

153G 654PA 118R 42HR 99RBI 124BB 131K .330/.460/.649 6SB 

このうち、得点、本塁打、出塁率、長打率はリーグトップ。打率はシーズン最終日にマーリンズのDee Gordonに抜かれはしたものの僅差の2位。四球数も2位。打点は5位でした。

22歳のシーズンに受賞したのは史上4番目の若さ。前回一致で選出された中では最年少。ちなみに新人王のKris Bryantよりも年少です。モントリオール時代を合わせた球団史上初のリーグMVP。

2012年に19歳でメジャーデビューしてから4年。名前先行と批判されることもありましたが、名実ともにスーパースターとなりました。

こうなると気になってくるのが将来ですが、現実的に契約延長は難しいでしょうね。FAまであと3年。2018年オフにFA市場に出てもまだ26歳。史上最高額でのFA契約を狙っていくんでしょう。いっそ狙ってくれていいです。できればそれがナショナルズとの契約であってほしいけれど。

最後に、Harper自身の受賞を受けてのTwitterでの発言です。

To My Family, The Nationals Organization/Teammates, and to all the amazing Fans, Thank You! I'm truly blessed and "The Best is Yet to come"

そうです!まだまだこれから!ワールドシリーズ優勝に導いてもらいましょう!

サイヤング賞投票でMax Scherzerが5位

両リーグのサイヤング賞投手が発表されました。両リーグとも立派な候補が複数いましたが、1位は大方の予想通り。いずれもチームの久し振りのポストシーズン進出に貢献した、という点が好印象です。

ナ・リーグはカブスのJake ArrietaがドジャーズのZack Greinkeを僅差で抑えて受賞。勝率、防御率、WHIPではいずれもGreinkeが上回りましたが、勝負どころの8-9月の12試合で11勝。失点したのがわずか3試合(防御率0.41)という驚異的な快投でチームのポストシーズン進出に貢献したことで投票した記者のハートを掴んだことでしょう。

ナショナルズの投手では、Max Scherzerが5位に入りました。2度のノーヒッターを記録した素晴らしいシーズンでしたが、さすがにシーズン防御率が1点台の上位とはレベルが違いました(Scherzerは2.79)。

ア・リーグはアストロズの左腕Dallas Keuchel。リーグ最多の232イニングを投げて、20勝で最多勝。アストロズのエースとして、チームの10年ぶりのポストシーズン進出に貢献しました。2位も、フラッグディールでブルージェイズに移籍してから11戦で9勝と引っ張り、こちらはなんと22年ぶりのポストシーズン進出に貢献したDavid Priceでした。

2015/11/17

新人王は得票なし

両リーグの新人王投票の結果が発表されました。

ナ・リーグはカブスのKris Bryant三塁手が満票で受賞。スプリングトレーニングで好成績を残したにも関わらず開幕を前にマイナーに送られた時には物議を醸しましたが、4月17日にメジャーデビューしてから151試合に出場して、打率.275、26本塁打、99打点と大活躍。カブスの久しぶりにポストシーズンに進出に大いに貢献しました。きわめて順調な受賞。

ア・リーグはアストロズのCarlos Correa遊撃手。こちらも打率.279、22本塁打、68打点の好成績。というか、出場99試合での数字ですから、本塁打数と打点数を単純に1.5倍すればBryantをも上回る数字です。こちらはほぼ同じ水準の成績を残したインディアンスのFrancisco Lindor遊撃手との大接戦でしたが、最後はポストシーズン進出への貢献が明暗を分けたかもしれません。

ナショナルズの選手の得票はありませんでした。Joe RossFelipe Riveroには1票くらい入ってもいいと思うのですが。元ナショナルズでは、トレードされていった先のアスレティックスで俊足を活かして活躍したBilly Burns外野手が少しですが得票していました。

2015/11/14

シルバースラッガーにBryce Harper

今日はシルバースラッガー賞が発表されました。我らがBryce Harperがナ・リーグの外野手部門で受賞しました。初受賞!おめでとう!そのHarperを含め9人が初受賞と、こちらもフレッシュな顔ぶれです。

それにしても、ナ・リーグの内野手が4人そろってゴールドグラブ賞と同じ顔触れってのは異様ですね。見間違えかと思いました。

NATIONAL LEAGUE
C Buster Posey (SFG) 2年連続3度目
1B Paul Goldschmidt (ARI) 2年ぶり2度目 
2B Dee Gordon (MIA) 初
3B Nolan Arenado (COL) 初
SS Brandon Crawford (SFG) 初
OF Bryce Harper (WAS) 初
OF Andrew McCutchen (PIT) 4年連続4度目
OF Carlos Gonzalez (COL) 5年ぶり2度目
P Madison Bumgarner (SFG) 2年連続2度目

AMERICAN LEAGUE
C Brian McCann (NYY) 4年ぶり6度目
1B Miguel Cabrera (DET) 2年ぶり6度目
2B Jose Altuve (HOU) 2年連続2度目
3B Josh Donaldson (TOR) 初
SS Xander Bogaerts (BOS) 初
OF Mike Trout (LAA) 4年連続4度目
OF Nelson Cruz (SEA) 初
OF J.D. Martinez (DET) 初
DH Kendrys Morales (KC) 初

2015/11/12

ゴールドグラブ賞は受賞なし

シーズン終了後の各賞の発表です。まずは守備のゴールドグラブ賞でしたが、今年もナショナルズからの受賞はありませんでした。

ライトのBryce HarperとセンターのDenard Spanが事前に公表されていた3人の候補入っていましたが、受賞はならず。いろいろなサイトを見ているとセカンドのDanny Espinosaが高く評価されていましたが、出場機会の少なさが影響してか、3人の候補にすら入っていませんでした。

受賞者は下記のとおり。初受賞が9人とフレッシュな顔ぶれとなっています。

NATIONAL LEAGUE
C Yadier Molina (STL) 8年連続8度目
1B Paul Goldschmidt (ARI) 2年ぶり2度目
2B Dee Gordon (MIA) 初
3B Nolan Arenado (COL) 3年連続3度目
SS Brandon Crawford (SFG) 初
LF Starling Marte (PIT) 初
CF A.J. Pollock (ARI) 初
RF Jason Heyward (ATL) 2年連続3度目
P Zack Greinke (LAD) 2年連続2度目

AMERICAN LEAGUE
C Salvador Perez (KC) 3年連続3度目
1B Eric Hosmer (KC) 3年連続3度目
2B Jose Altuve (HOU) 初
3B Manny Machado (BAL) 2年ぶり2度目
SS Alcides Escobar (KC) 初
LF Yoenis Cespedes(DET) 初
CF Kevin Kiermaier (TB) 初
RF Kole Calhoun (LAA) 初
P Dallas Keuchel (HOU) 2年連続2年目

2015/11/07

FA選手まとめ(Zimmermann, Desmond, Span 退団)

契約の満了又は球団による来季契約オプション破棄のため以下の選手がFAとなりました。再契約の可能性がないわけではありませんが、ひとまず退団。

Jordan Zimmermann, RHP
Ian Desmond, SS
Denard Span, OF 
Doug Fister, RHP
Matt Thornton, LHP
Dan Uggla, IF
Casey Janssen, RHP (700万ドルのオプション破棄)
Nate McLouth, OF (650万ドルのオプション破棄)

Jordan ZimmermannIan DesmondDenard Spanの3人は主力としてここ数年のナショナルズを支えてくれた功労者。それぞれピッチャー、ショート、センターのポジションで球団ワシントン移転後の先発出場最多を記録しての退団となりました。特に、ZimmermannとDesmondの2人は私がブログを始めた2008年当時はマイナーのプロスペクトで、いずれも2009年シーズンにメジャーデビュー(懐かしい生地のリンクを張っておきます。Zimmermannのデビュー戦Desmondのデビュー戦)。これまでずっとフォローしてきた選手だけに、寂しさが募ります。Spanも2005年以来長らく固定できなかった「リードオフ」「センター」の役目をしっかり果たし、チームの核となってくれました。今季は故障に悩みましたが、2012年オフの入団時に心配された脳震盪の影響は全くなく過ごせただけでも良かったと思います。

なお、球団が来季ドラフトでの補償指名権の根拠となるQualifying Offerを提示したのは、ZimmermannとDesmondの2人のみ。Spanはわざわざ代理人をScott Borasに変えたこと等からQOを出しても受けることはなかったと思うんですけどねぇ。。。ま、選手の市場価値という意味では上がったので、いい条件でSpanが新天地を見つけてくれることを願いましょう。

ある意味で最も残念だったのがDoug Fister。トレードでやってきた1年目の2014年シーズンに大活躍したので、今でもあのトレードは成功と言っていいと思いますが、今季はあまりの不振で終盤はブルペン投手に降格。QOの対象にもならず、何とも残念な形での退団となりました。

Matt Thorntonは意外な掘り出し物でした。2014年シーズン途中にヤンキースからDFAされたところを獲得し、昨季の残りは18試合を無失点、今季も60試合に投げて防御率2.18というナイスピッチング。39歳の大ベテランですが、特に左腕として左打者相手にはいい仕事をしてくれました。このリストの中では唯一再契約が現実的に話題になっている選手です。

Dan Ugglaは春先ちょっと打ちましたが、終わってみれば打率は2割にも満たずとひどいものでした。セットアッパー、あるいはクローザーもと期待されたCasey Janssennでしたが、全くダメでした。来季の契約オプションももちろん破棄。昨オフの重要なFA契約の1つでしたが、見事な失敗。さらにひどい失敗FA契約となったのが、Nate McLouth。2年契約プラスオプションでしたが、1年目は不振から左肩手術、そして今季はその左肩の影響で全休。これだけ派手に失敗したFA契約もなかなかないというくらいの大失敗でした。

2015/11/06

Dusty Baker新監督就任

シーズン終了直後にMatt Williams前監督が解任されてから約1か月。11月5日に記者会見が行われ、Dusty Bakerが新監督に就任しました。この間、この夏までパドレスの監督を務めていたBud Blackに決まりかけたものの金銭面で折り合わず破談になったりと「またも」ごたごたしましたが、最終的にはいい人選になったと思っています。

66歳。選手としては、18年にわたり外野手としてメジャーでプレーし、オールスター出場は2度、1981年にドジャーズの主力としてワールドシリーズも制覇しています。引退後はコーチを経て、1988年にジャイアンツの監督に就任。その後、カブスでも指揮を執った後、2008年から2013年シーズン終了までレッズの監督を務めました。通算20年間指揮を執り、リーグ優勝1度、地区優勝5度、ポストシーズン進出は7度、通算勝率は.526となっています。ジャイアンツ時代に最優秀監督賞を3度受賞。「出塁率を軽視する」、「投手を壊す」といった悪評もありますが、選手からの信頼・人気は高く、何より勝ってきたという事実は率直に評価すべき。懸念される投手起用についても、カブス時代にMark Priorが壊れたことで強い印象を残していますが、レッズ時代には特に大きな投手の故障事案は発生していません。

プレーするのは監督ではなくあくまで選手であるという考え方に立って采配するタイプで、少なくともおかしな采配はしないという安心感はあります。今季のベンチでのごたごたを若いWilliams監督が全く制御できなかったという苦い教訓を踏まえると、成熟度を増している今のナショナルズの選手たちを率いるにはこれくらい経験豊富な監督のほうがいいでしょう。加えて、ワシントンDCの土地柄に照らし現時点でメジャーで唯一のアフリカン・アメリカンの監督という点も評価していいと思います。

また、投手コーチにMike Madduxが就任することも決定。あのGregの兄で、自身も15年間メジャーで投手としてプレーし、2000年の引退後はブリューワーズ、レンジャーズで投手コーチを務め、高く評価されています。つい先日レンジャーズとの契約が満了し、自由契約となっていました。ブルペンの立て直しが多きな課題となっているナショナルズでも手腕を発揮してくれることを期待しています。