2017/04/30

Adam Eaton シーズン終了

Adam Eatonの2017年シーズンが終了してしまいました。

28日の試合の9回裏に走塁で左ひざを負傷して退場し、翌日MRIを受けたところ、左ひざの靭帯断裂で、あえなくシーズン終了が宣告されました。

オフの最大の補強だったEaton。開幕からチームの全23試合に出場し、センターのレギュラーとして1番か2番を打って、.297.393/.462、2本塁打、3盗塁。チームの好調に大きく貢献していました。一般に野球選手としての油が乗り切ると言われる28歳の今シーズン。数字だけを見ても、キャリア最高のシーズンとなる蓋然性が高まっていただけに、残念でなりません。

さらに、元々論争のあったオフのトレードの評価という点で大きなマイナス(こんなことを言っても詮無いわけですが、どうしてもEatonには付きまといます。)。個人的には悪くないトレードだと思っていましたが、まさか28歳の初年度をわずか1か月の実働で失うことになるとは思いませんでした。

当面は、Michael Taylorが代役を務めることになりますが、果たして昨年の二の舞いにならずに務めきることができるかどうか。まさかまたTrea Turnerを使わざるを得なくなるなんていうことがないように、Taylorにはしっかり頑張ってもらいたい。

それにしても、痛すぎる離脱です。

4/29 Zimmermanだけは引き続き絶好調だが

L3-5 Mets (Season 16-8)
Strasburg(L2-1) 7.0IP 3ER 6H 2K
Zimmerman 3/4 HR(11) R 3RBI
Taylor 3/5 double R

Adam Eatonの離脱により、リードオフにTrea Turnerが入り、2番センターにはMichael Taylorが入ったナショナルズ打線。初回、そのTaylorが二塁打で出塁し、4番Ryan Zimmermanのタイムリーで先制。Zimmermanは5回裏にも緩いショートゴロの内野安打で打点1。さらに、8回裏には左中間に特大のソロホームランを打ち、計3打点。絶好調ぶりは止まりません。

が、問題は他の打線。毎回のように先頭打者が出塁し、チャンスは作りましたが、あと1本が出ず、フラストレーションの溜まる攻撃を重ねました。

先発のStephen Strasburgは打たせて取る効率的なピッチングで7イニングを投げきりましたが、5回表だけはどういうわけかいい当たりを連発されて3失点。他のイニングが良かっただけに、なんとも悔やまれるイニングとなりました。

それでも、ブルペンが踏ん張っていれば何とかなった可能性はありましたが、8回表にはEnny Romeroが、9回表にはShawn Kelleyがそれぞれソロ本塁打を浴び、反撃ムードに水を差しました。

Adam Eatonのシーズン終了がはっきりしたことで落ち込んだムードを早く払拭したいのですが、連敗。しかも、Max Scherzer、Stephen Strasburgを立てての連敗。つい先日までのアゲアゲムードは完全に消えてしまいました。早く1つ勝ちたい。

2017/04/29

ロースター異動まとめ(2017年4月)

4/8 Jeremy Guthrieがメジャーへ、Michael TaylorをAAAにオプション
4/9 Jeremy GuthrieをDFA、Matt Albersがメジャーへ
4/10 Trea TurnerがDL入り、Taylorが再昇格
4/12 Stephen DrewがDL入り、Grant Greenがメジャーへ
4/19 Joe Rossがメジャー合流, Sammy SolisがDL入り
4/21 Trea Turner復帰、Grant GreenをDFA
4/24 Stephen Strasburgが出産立会休暇,Jacob Turnerがメジャーへ
4/26 Matt Graceがメジャーへ, Koda GloverがDL入り
4/27 Stephen Strasburgが復帰, Matt GraceをAAAにオプション
4/29 Adam EatonがDL入り, Rafael Bautistaがメジャー初昇格

4/28 Eatonが左足負傷で退場

L5-7 Mets (Season 16-7)
Scherzer(L3-2) 6.0IP 5ER 9H 1BB 7K
Zimmerman 2/4 2HR(9, 10) 2R 3RBI
Wieters 2/4 HR(2) R 2RBI

絶好調にもかかわらず前日休養を与えられたRyan Zimmermanがやはり絶好調で、2回と8回にいずれも右中間のスタンドへ放り込む2本のホームラン。Matt Wietersにも2回に2ランが出て、やはり打線はそれなりに得点しました。

しかし、今日は先発のMax Scherzerが珍しく5失点。必ずしも調子は良くなかったようですが、それにしても5失点がTravis d'Arnaudの2ランと3ランの2本のホームランによるものだったことを思うと、(しかも決して打撃好調なわけでもない8番キャッチャーのd'Arnaudだっただけに)何とも言えない残念な気持ちになります。

そして、5-7とリードされて迎えた9回裏、悲劇が待っていました。

Wieters、代打Adam Lindの連打で無死1,3塁。打順は1番に回って、Adam Eatonが打った打球は三遊間への高いバウンドのゴロで、ショートが取って一塁に送球したもののEatonが必死に伸ばした足がベースに着くほうがわずかに早く判定はセーフ!ナショナルズの同点・逆転への期待が高まった・・・のは一瞬でした。次の瞬間、グラウンドに転がり左ひざを抱えるEaton。明らかに軽傷ではない左足の故障で、そのまま抱えられて退場。DL入りは確実で、月後単位で離脱するレベルの故障のように見えましたが・・・。

せめて試合に勝っていれば救いもあったのですが、何とも言えない暗い雰囲気の中で打席に入ったTrea Turnerは空振り三振、続くBryce Harperが投手ゴロ併殺打を打ってしまい、ノーアウト満塁からあっという間に1点も取れずにゲームセット。ため息。

連勝ストップとなりましたが、今日はとにかくEatonの故障です。一日も早い復帰を願うばかりです。が・・・。

2017/04/28

4/27 3試合連続の2ケタ得点で貯金10

W16-5@COL (Season 16-6)
Gio(W3-0) 6.2IP 2ER 7H 3BB 5K; 1/3 BB 2R RBI
Harper 1/5 HR(8) BB 2R 3RBI
Turner 3/6 double 2R 2RBI
Eaton 2/4 double HR(2) 2BB 3R 2RBI
Murphy 3/6 double HR(5) 3R 3RBI
Lind 2/6 double R 2RBI

絶好調のRyan Zimmermanが休養で先発を外れたナショナルズ打線ですが、勢いは全く衰えず。7回表だけで11点を奪う猛攻を見せ、3試合連続の2ケタ得点で快勝しました。

とはいえ、今日のヒーローは7回途中まで2失点に抑え、加えて6回表にはその時点で4-2とする貴重なタイムリーを自ら放ったGio Gonzalezでしょう。投手が苦労する高地デンバーでの好投、しかも前の2試合の先発がいずれも5回を投げ切れずに降板したため疲労がたまっていたブルペンのことを思うと7回2死まで投げてくれたことのチームへの貢献は大きかったと思います。

打線に話を戻しますが、Turnerは手が付けられない絶好調ぶり。3日連続の3安打以上で、わずか3日前に.219/.242/.313だった成績が、今日の試合を終えた時点では.347/.360/.633というMVP級の数字になっています。しかし、これを上回るシーズン成績を残しているのが、もちろんBryce Harper。今日は1安打に終わりましたが、それが右中間に豪快に運ぶ3ランホームラン。.418/.535/.823というとんでもない数字となっています。

ロード10連戦をなんと9勝1敗で終え、ワシントンに戻ります。早くも貯金10。30球団最高勝率。なんとも気分のいい春です。

MVP: Gio Gonzalez

2017/04/27

4/26 連日の猛打爆発

W11-4@COL (Season 15-6)
Roark(W3-0) 5.0IP 2ER 5H 4BB 4K
Harper 4/4 double BB 2R RBI
Turner 3/5 double HR(2) 3R 2RBI
Zimmerman 3/5 HR(8) 2R 3RBI
Murphy 2/5 HR(4) 2R 3RBI

さすがデンバーだけに好調のナショナルズ打線の勢いが止まりません。前日の15得点に続く11得点で快勝しました。特に、2~5番の4人はもう手が付けられません。前日サイクル安打を記録したTrea Turnerは、連日の2号2ランを含む3安打で、三塁打さえでればサイクルでした(笑)。3番Bryce Harperは全5打席で出塁。4番Ryan Zimmermanは右中間への弾丸ライナーでの2ランを含む3打点。そして5番Daniel Murphyもライトスタンドへ高々と放り込む3ランショット。4人合わせて、19打数9安打3本塁打9打点って・・・。

この援護を受けた先発のTanner Roark。4回まではすいすいと投げていましたが、5回裏に1死1塁から粘られた末に四球を与えたところからおかしくなり、連続四球で遂には押し出し。さらに内野ゴロの間にも1点を失いました。まあ、見逃し三振だろう!という球をボール宣告されたり、ちょっと可哀想な面もありましたが。ま、ともかく開幕3勝負けなしとなりました。

ブルペン陣も、Blake Treinenは2点を失い心配なままですが、上がってきたばかりのMatt Graceは8回途中から9回にかけての4つのアウトをあっさり記録してくれました。

MVPは、中軸打者4人衆の中から、結果的に勝負を分けることになったチームの4,5,6点目(5回の2ランと6回のタイムリー)を記録したZimmermanとします。

MVP: Ryan Zimmerman

2017/04/26

Bryce Harperが週間MVP

Bryce Harperが4月23日までの週のナ・リーグ週間MVPに選ばれました。昨年4月以来、自身5度目の受賞です。

この1週間にあった6試合(チームは全勝)で27打席に立ち、実に18度出塁。.550/.667/1.200、19日の2発を含む3本塁打で7打点。文句なしの圧倒的な成績でした。

昨季も4月は月間MVPを受賞する活躍でしたが、その後失速し、残念なシーズンとなってしまいました。今季は違う、と期待しましょう。

=====
また、同時にア・リーグの週間MVPを受賞したのが、レイズのSteven Souza Jr.。2014年のオフにトレードに出された後、少し時間はかかりましたが、今季は開幕から絶好調で、ここまでの17打点はア・リーグトップ。このままブレイクしてくれると嬉しいな。


4/25 Turner サイクル安打達成

W15-12@COL (Season 14-6)
Ross 4.2IP 5ER 7H 2BB 2K
Romero(W2-1) 1.1IP 0ER 1H
Turner 4/6 double triple HR(1) 4R 7RBI
Murphy 3/5 triple 5RBI
Harper 2/4 double BB 2R RBI

15-12。いかにもデンバーらしい乱打戦となった試合。Trea Turnerがサイクル安打、7打点の活躍で勝利に貢献しました。初回にライト前シングル、2回にサードの頭上を破る2点タイムリー二塁打、6回にライトスタンドへの2ランホームラン。そして、7回表1死満塁からライト線にライナーに走者一掃の三塁打を打ってサイクル安打を達成しました。2年目となる今季は、開幕からやや調子が上がらず、DL入りしたこともあって、この試合の前まで打率.219、0本塁打、2打点という成績でしたが、わずか1試合で打率.289、1本塁打、9打点としました。

ナショナルズ打線は、この他にもDaniel Murphyが三塁打を含む3安打で5打点。Adam EatonとBryce Harperもマルチ安打を記録し、今季最多の15得点。2回で7-0、あるいは4回で8-2とリードし、さらには、7回でさえも15-5という大量リードで今日は余裕の勝利かと思われました。

しかし、そこはロッキーズ打線もさるもの。勝利投手目前のJoe Rossを5回途中で引きずり下ろすと、10点差を付けられてもあきらめず、7回にはKoda Gloverから2点、8回にはJoe Blantonから4連打(4本目はCharlie Balckmonのホームラン)で4点。そして9回にはShawn Kelleyに対してGerardo Parraがソロホームランを打って、最後は3点差まで詰め寄りました。

ブルペンには不安が残りましたが、それでも勝ちは勝ち。連敗しなかったことが重要です。

MVP: Trea Turner

2017/04/25

4/24 Jacob Turnerは好投したけど

L4-8@COL (Season 13-6)
J. Turner 6.0IP 3ER 6H 0BB 6K
Romero(L1-1) 0.2IP 2ER 2H 1K
Treinen 0.1IP 3ER 6H
Rendon 3/4 R RBI
Zimmerman 1/4 HR(7) R 2RBI

ローテーション通りなら登板予定だったStephen Straburgが出産立会休暇を取得したため、Syracuse(AAA)のローテーションで投げていたJacob Turnerが先発。正直なところあまり期待はしていませんでしたが、意外にも好投。最速97マイルの速球を主体に、落ち着いたピッチングを展開しました。惜しむらくは、最終回となった6回裏2アウトからMark Reynoldsに打たれた2ラン。あれがなければ6回1失点、4-1と3点のリードを保っての降板で満点をつけられるピッチングとなったはずでした。惜しかった。もっとも、これでも十分すぎるほどの貢献であり、次にローテーションの枠が空いた時にも呼ばれるのは間違いなくTurnerとなることでしょう(ただし、ロースター上の扱いがどうなるのかはよく分かりません。オプションが残っているとは思えません。)。

で、結局6回を終えて1点リード。このままリードを守りきればTurnerに白星が付くことになりましたが、今日はブルペンがダメな日でした。7回裏にEnny Romeroが逆転2ランを浴びると(これも2アウトから)、8回裏にはBlake Treinenがなんと5連続シングル安打を打たれて追加点を許してしまいました。まあ、こういう日もあります。すっと切り替えられるかどうかです。

ということで、連勝は7でストップ。切り替えです。

2017/04/24

4/23 Murphyの満塁弾でメッツもスウィープ

W6-3@NYM (Season 13-5)
Scherzer(W3-1) 8.0IP 3ER 5H 1BB 9K
Glover(SV2) 1.0IP 0ER K
Murphy 1/4 HR(3) R 4RBI
Zimmerman 2/3 HR(6) BB R 2RBI
Harper 2/4 2R

今夜も寒いニューヨークでの試合。1回表、Adam Eaton死球、Trea Turner内野安打、Bryce Harper流し打ちのシングルで作った無死満塁のチャンス。今シーズン初めて4番に入ったRyan Zimmermanは三球三振に倒れたものの、続くDaniel Murphyが真ん中低めの速球をすくい上げた打球は右中間スタンドへの満塁弾。あっという間に4点を先制しました。

その後、メッツのZach Wheelerの前に打線は沈黙しましたが、ナショナルズ先発のMax Scherzerも踏ん張り、2本のホームランで1点差まで詰め寄られながらもリードを守り切ると、8回表に4番Zimmermanが特大の2ランをレフトスタンドに打ち込み、3点差。Scherzerが8回まで投げ切ると、最終回は連投となるKoda Gloverが打者3人を危なげなくアウトにとり2セーブ目。

意外なほどあっさりとメッツをスウィープし、これで7連勝。貯金8で30球団最高勝率となりました。

ロード10連戦の最初の6戦を(当然ですが)6連勝。次はデンバーでロッキーズとの4連戦となりますが、1つ勝てばいいんじゃないかというくらいの気楽な遠征です。いけいけ!

MVP: Daniel Murphy

2017/04/23

4/22 Gloverメジャー初セーブ

W3-1@NYM (Season 12-5)
Gio(W2-0) 6.1IP 1ER 2H 3BB 6K
Glover(SV1) 0.1IP 0ER
Turner 2/5 double R RBI
Eaton 2/4 double BB R

メッツの先発はJacob deGrom。前日の登板を回避したdeGromでしたが、この日は本調子。剛速球とスライダーのコンビネーションの前にナショナルズの打者のバットは空を切り、6回途中までに10三振を喫しました。

しかし、一方で、6四球が表すように制球に苦しんでおり、ナショナルズ打線は少ないチャンスにしっかり得点を重ねて攻略しました。先制点は4回表。先頭のBryce Harperへの四球を足がかりに1死満塁のチャンスを作ると、Matt Wietersのライト前シングルで1点。さらに続く5回表には、1死からAdam Eaton、Trea Turnerのに連続二塁打でまず2点を追加しました。

この3点のリードがあれば今日のGio Gonzalezには十分でした。5回まではなんとノーヒットピッチング。6回裏に四球と2本のシングルで1点を失いましたが、失点はそれだけ。7回裏の先頭打者左のCurtis Grandersonを左飛に仕留めたところでBaker監督とがっちり握手をしてマウンドを降りました。開幕から4戦目、全てQSを記録し、防御率1.35。素晴らしい。

そしてこの2点のリードを今日もブルペンが守り切りました。しかも、7回は中継ぎに降格後初めての登板となったBlake Treinen、8回から9回2死まではEnny Romero。そしてShawn Kelleyが2日続けて登板した後ということもあって起用されたKoda Gloverが最後を締めくくりました。Gloverはこれがメジャー初セーブ。当面はKelleyがメインでの併用となるようですがともかくも記念すべきセーブとなりました。

これで6連勝。

MVP: Gio Gonzalez

2017/04/22

4/21 延長11回,メッツに先勝

W4-3(11)@NYM (Season 11-5)
Roark 6.2IP 3ER 7H 3BB 5K
O. Perez 1.1IP 0ER 2K
Romero(W1-0) 1.0IP 0ER
Kelley(SV3) 1.0IP 0ER 1K
Harper 2/4 double HR(7) BB 2R 2RBI
Lobaton 1/5 HR(1) R RBI
Turner 0/0 BB RBI

多くの開幕前予想ではナショナルズを上回りナ・リーグ東地区の優勝候補筆頭とされたメッツとの初対戦。同地区なので19試合も組まれていますが、その最初の大事な一戦。ではありましたが、前日に夜の試合が終わってから移動してきたこと、またこの夜のニューヨークは気温10℃を切る寒さだったことなどから、レギュラー陣のうち、Ryan Zimmerman、Matt Wieters、Jayson Werthが欠場(Werthは前日の試合で途中退場したので欠場は予想していました。DL入りの必要はないようです)。また今日DLから復帰したTrea Turnerも寒さを考えて先発出場は回避しました。

こんなナショナルズですが、けが人続出という点ではメッツも似たようなもので、主砲のYoenis Cespedesが前日の試合でハムストリングを痛めて欠場(DL入りはしていませんが)し、内野のレギュラーのLucas DudaとWilmer FloresはDL入り。また、先発予定だったNoah Syndergaard(→Jacob deGromの間違いでした…)も登板を回避。ま、投手に関しては、代わりがMatt Harveyというところがメッツ投手陣の層の厚さなわけですが。

こんな感じで始まったこの試合。やはり両軍とも打線が湿りがちでした。初回にはBryce HarperがHarveyからセンター右へ先制2ラン、5回表にもJose Lobatonのソロで勝ち越し、とナショナルズが先手を取りましたが、いずれもTanner Roarkがリードを守り切れず追いつかれ、6回を終えて3-3の同点。この後はブルペン勝負となり、両軍ともヒットすら打てないまま延長戦に突入しました。

均衡を破ったのはやはりHarperでした。11回表1死で打席に入り、レフトへ流し打ちのツーベースヒット(ナショナルズにとってはLobatonのホームラン以来のヒット)。この後、ワイルドピッチで3塁へ進み、2つの死球で1死満塁。そして代打で起用されたTrea Turnerが打席に入ると、メッツのクローザーJeurys Familiaがストレートの四球をプレゼントしてくれて、結局これが決勝点。

最終回は連投となるShawn Kelleyがきっちり3人で打ち取りゲームセット。7回裏2死満塁で仕事をしたOliver Perez、その後を受けたJoe Blanton、勝ち投手となったEnny Romeroを含め、全員がきっちり仕事をしてくれたことが、今日の勝利を呼び込んだと言っていいでしょう。今日のMVPは、ブルペン陣を代表してKelleyとしておきます。

MVP: Shawn Kelley

2017/04/21

4/20 Zimの活躍でブレーブスをスウィープ

W3-2@ATL (Season 10-5)
Strasburg(W2-0) 7.0IP 2ER 6H 2BB 10K
Kelley(SV2) 1.0IP 0ER 1H 1BB 1K
Zimmerman 2/4 double HR(5) 2R 2RBI

ブレーブスの先発は大ベテランのナックルボーラーR.A. Dickey。メッツ時代の印象が強い投手ですが、ブルージェイズに行っていたこともあり、久しぶりの対戦。(風向き等の自然環境も含めて)はまれば手がつけられないのがナックルボーラーの常ですが、今日のDickeyはまさにそれ。Dickeyが投げた7イニングにナショナルズ打線が打ったヒットはわずか3本。四球もわずか2つでした。

しかし、その3安打のうちのRyan Zimmermanの打った2本で勝ちにつなげました。まず1本目は、2回表の先頭打者として打った右中間を深々と破るツーベース。この後、Matt Wietersの中飛で3塁に進み、Michael Taylorのやはり中飛で先制のホームを踏みました。そして2本目は、逆転され1点を追いかけていた6回表、2死走者なしでBryce Harperが歩かされた直後、フルスイングすると完璧な打球が左中間スタンドに飛んで行きました。逆転2ラン。結局これが決勝点となりました。

投げては先発のStephen Strasburgが7回を2失点。10三振を奪いながらも102球で終える好投。バックも再三の好守(Harper、Taylor、Adam Eatonがそれぞれライナーを好捕。最後はAnthony Rendonが三塁線のゴロをダイビングストップ)で盛り立てました。今季2勝目は通算71勝目。Jordan Zimmermannを抜いてチーム歴代単独トップに立ちました。

そして今日の最大の収穫はブルペンでしょう。3-2で迎えた8回裏、先頭の怖い怖いFreddie Freemanを左対左ということで送り出されたOliver Perezが左飛に打ち取ると、続く2人はKoda Gloverがあっさり料理。9回裏はShawn Kelleyが、2死から2人に出塁を許しはしましたが、無失点で終えてセーブ成功。1点差のリードをきっちり守りきり、新しい体制が機能しうることを示してくれました。

いい形でブレーブスに3連勝。次はニューヨークに乗り込み、メッツとの今季初めてのシリーズに臨みます。

MVP: Ryan Zimmerman

2017/04/20

4/19 HarperとZimの満塁弾でRossを援護

W14-4@ATL (Season 9-5)
Ross(W1-0) 7.0IP 3ER 6H 1BB 7K
Harper 4/4 double 2HR(5,6) BB 3R 5RBI
Zimmerman 3/5 HR(4) R 4RBI
Rendon 3/6 R
Eaton 2/5 BB 3R RBI SB(3)

Joe Rossが今季初先発。初回こそ最初の5人の打者のうち4人に出塁を許し(Freddie Freemanには四球)、2点を失う不安定な立ち上がりでしたが、なお1死1,2塁のピンチを併殺で切り抜けた後は落ち着いたピッチング。7回まで追加失点は3回裏のFreeman(お約束ですね)のソロによる1点だけに抑えました。ちょうど100球。上々の自身開幕戦となりました。

ちなみにFreemanは、6回裏のショートゴロでようやく凡退しましたが、8回裏にはタイムリーヒット。2試合計で、5打数4安打(1本塁打)3四球2打点。全く打ち取れる気がしません(笑)。

しかし、今日はBryce HarperがそのFreemanを上回る活躍。元々相性の良いブレーブス先発のJulio Teheranから初回に先制ソロ。逆転された直後の2回裏には2死満塁からなんと満塁弾。この後も敬遠四球を1つ挟んでシングルとダブルを打ち、全5打席で出塁。こちらは2試合計で、7打数6安打(2本塁打、3二塁打)2四球5打点。全く負けていません。

8回表にはRyan Zimmermanにも満塁弾が出て試合を決定付けるなど、しっかりと打線が援護し、Rossの初勝利を演出。今季初の3連勝です。

心配なのは、3回表の打席の途中で交代したJayson Werth。振りかけたバットを止めようとした際に腿を傷めた模様。重症でなければいいのですが。

MVP: Bryce Harper

2017/04/19

4/18 あり得ない無茶苦茶な主審

W3-1@ATL (Season 8-5)
Scherzer(W2-1) 7.0IP 0ER 2H 3BB 7K
Treinen(H1) 0.1IP 1ER 2H 2BB
Kelley(SV1) 0.2IP 0ER 1K
Harper 2/3 2double BB R
Zimmerman 2/3 double BB RBI

先発のMax Scherzerが7回無失点の素晴らしいピッチング。6回裏を投げ終えた時点で101球に達していましたが、7回表の打席に自ら入って続投した7回裏も三者凡退で抑え切る計116球の熱投でした。とはいえ、ブルペンが安定しているチームならシーズン序盤にこのような無理を強いる必要はないのに、そうはいかないのが今のナショナルズ(先日も同じことを書いたような)。ブルペンについては、後で戻ります。

そんなScherzerを打線が援護。ブレーブス先発のMike Foltynewiczに対して、5回表、先頭のMatt Wietersが二塁打で出塁すると、8番のWilmer Difoと1番のAdam Eatonのタイムリーが出て2点を先制。Scherzerが投げ終えた後の8回表には2死からRyan Zimmermanのタイムリー二塁打で追加点。3-0とリードしました。

そしてブルペンです。8回裏に起用されたSammy Solisはランナーを1人出しながら無失点。そして、9回裏のマウンドにBlake Treinenが送り出されました。3点リード、つまりセーブが付く場面としては最もプレッシャーの少ない場面での起用であり、ここしばらく不安定なピッチングが続いていたTreinenが立ち直るには絶好の機会でした。が、先頭のFreddie Freemanにシングルを打たれ(ま、Freemanは今日も2打数2安打2四球ですから、ナショナルズのユニフォームを着ている限り誰が投げても出塁は止められなかったかもしれませんが)、1死こそ取ったものの、Brandon Phillipsにもシングルを打たれるともうダメでした。続く打者にストレートの四球を与えて満塁とし、打率1割ちょっとのKurt Suzukiに押し出し四球。これまで我慢して使ってきたBaker監督も、流石に交代を告げざるを得ませんでした。試合後、Baker監督は記者に対し「今のブルペンは機能していない。何か手を打つ必要がある。」と述べており、少なくともTreinenのクローザーからの降格は間違いないものと思われます。ただ、今日代わって出てきて見事な火消しを務めたShawn Kelleyがクローザーになるとは明言していないので、もしかするとKoda Gloverという可能性もあると思われます。

ところで、この試合は主審が稀に見る無茶苦茶でした。試合を通じてストライクゾーンが安定せず両軍をイライラさせましたが(これはナショナルズの打者も苦しみましたが、Scherzerが救われた面もあった)、何と言っても最後の訳がわからない判定です。場面は、一打でれば同点の9回裏2死満塁。カウント1-2からKelleyが投じた外低めへにショートバウンドするスライダーを打者Chase D'Arnaudが空振りし、三振のはずでした。全く届かない距離のボール球でD'Anaudも三振だと思ってベンチに戻り、ナショナルズの選手たちはハイタッチを交わし、グラウンドキーパー達でさえグラウンド整備に出てきました。誰もが試合終了を確信していました。ただ1人を除き……主審のCB Bucknor。塁審を集めて協議した末の結論は、さっきのはファールだからカウント1-2からの試合再開でした(問題のシーンの動画はこちら)。ビデオ判定の対象外であり、ペナルティーを課されたくなければそのまま再開するよりありません。もう一度集中しろというのも酷な状況の中、Kelleyはもう一度同じスライダーを投げ、D'Anaudも同じような空振りをして(故意ではないと思いますが)、改めてゲームセット。なんとか勝ちましたが、もし負けていればと思うとゾッとします。勝ったにもかかわらず、ナショナルズの選手達は試合後も怒りが収まらない様子でした。主審CB Bucknor、お名前を覚えておきましょう。

ということで試合後のBaker監督のコメントは「無茶苦茶。それだけ」というものでした。

MVP: Max Scherzer

2017/04/18

Prospect Profile #31: Weston Davis

2017年の第2弾、全体31弾は、Weston Davis投手です。

[Player Data]
Name: Weston Davis
Position: RHP
Born: July 6, 1996
Birthplace: Bradenton, FL
School: Manatee HS (FL)
Height: 6-3
Weight: 185
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2014-11 (WAS)
Acquired: Draft (2014)
BA Organization Rank: NA
BA Overall Rank: NA

 [Scouting Report]
90マイル台半ばの速球とスライダー、チェンジアップを持ち球としており、先発投手としての可能性を持つ素材。制球力も平均以上。

 [Background]
2014年ドラフト11順目で高卒入団。ドラフト後、GCL Nationalsに合流したが、9試合で計16回1/3を投げて9.92/1.78の成績に終わった。さらに悪いことに、2015年の開幕直前に右肩痛を発症。手術を要するものではなかったものの、休養とリハビリで夏が過ぎ、このシーズンは実戦登板なしに終わった。

肩の状態が回復して迎えた2016年シーズン、やはり高卒ドラフト入団のMcKenzie Mills(Davisと同じ2014年入団)とTyler Watson(2015年入団)とともにAuburnのローテーションを組み、11試合に先発。2.67/0.93の好成績を残した。計54イニングで33奪三振はやや物足りないが、11与四球は悪くない。90マイル台前半をコンスタントに記録するなど、内容面でも評価を上げた。

2017年シーズンはHagerstown(A)のローテーション投手として開幕。

[Comment]
2014年の契約直後のひどい成績と2015年に一試合も登板できなかったことでほとんど忘れられた存在となっていましたが、2016年に一気に評価を上げました。Watson、Millsと切磋琢磨し、今シーズンを終えた時にはBAでプロスペクトと認識してもらえるように頑張りましょう。(2017年4月)

2017/04/17

4/16 チームを救うHarperの逆転サヨナラ3ラン

W6x-4 Phillies (Season 7-5)
Gio 7.1IP 2ER(3R) 5H 3BB 2K
Kelley(W2-0) 0.1IP 0ER
Harper 3/5 2HR(3,4) 2R 5RBI
Eaton 3/4 double 2R
Rendon 2/5 double R RBI

今季3度目の先発のGio Gonzalezがこの日も好投。Cesar Hernandezに先頭打者ホームラン(前日8回の決勝弾と2打席連続)を打たれるなど初回はややもたもたしましたが、以降はストライク先行のピッチングでフィリーズ打線を手玉に取りました。

援護したい打線も、1回裏にAdam Eaton、Anthony Rendonの連続二塁打で早々に同点に追い付き、3回裏にはBryce Harperの右中間のスタンドに運ぶ2ランで勝ち越し。最低限の仕事はしていました(もっと点が取れるチャンスがありながら、あと一本が出ませんでしたが)。

3-1のまま試合は8回へ。ブルペンが安定しているチームなら勝ちパターンの継投に入るところですが、今のナショナルズには無理な相談。7回まで93球のGioがそのまま8回のマウンドに登りました。しかし、1死後、Ceser Hernandez(またか)にシングルを打たれ、続くDeniel Navaにもレフト前へ運ばれ、しかもそれをJayson Werthが後逸(エラー)する間に、Hernandezが生還して1点差。Navaも2塁へ。Gioはここで降板となりました。

2番手としてKoda Gloverが出てきましたが、2死3塁までこぎつけながらTommy Josephに三遊間を破るタイムリーを打たれて同点(Gioの勝ち星は消える)。9回表にはBlake Treinenが先頭打者に二塁打を打たれたところから1死3塁のピンチを招くと、Freddy Galvisにセカンドゴロを打たせたものの、タイミングはアウトだったホームへの送球をMatt Wietersが落球し、勝ち越しを許してしまいました。守りのミスの連発で逆転を許し、もしこのまま負ければシーズンを左右しかねない最悪の敗戦となるところでした。

そんなチームの危機を救ったのは、やはりBryce Harperでした。9回裏2死1,2塁。フルカウント。Joaquin Benoirの投じた97マイルの速球を完ぺきに弾き返すと、打球はそのままセンターのフェンスを越える逆転サヨナラ3ランとなりました!!!確かに甘い球でしたが、あの極度の緊張感の中で完ぺきにとらえることができる身体的・精神的能力に改めて脱帽です。結局この日は2本塁打を含む3安打で5打点の大活躍。やはり持っているものが違います。

フィリーズとのシリーズを辛うじて勝ち越して終了。アトランタ、ニューヨーク、デンバーへの遠征での10連戦が始まることを思うと、なおさらHarperの一発に救われました。

MVP: Bryce Harper

2017/04/15

4/15 Murphyの連続試合安打ストップ

L2-4 Phillies (Season 6-5)
Roark(ND) 7.0IP 2ER 4H 0BB 3K / 2/2 double
Blanton(L0-2) 1.0IP 2ER 1H 1HBP
Heisey 1/3 HR(1) R RBI

Jackie Robinson デー。特に今年はRobinsonのメジャーデビューから70周年となる年ということでいろいろ盛り上がっていました。

さて、試合。前夜のサヨナラ勝ちの勢いそのままに猛打を、と期待しましたが、結果は惨憺たるもの。フィリーズ先発のJeremy Hellicksonとブルペンの前に凡打の山。ヒットはわずか4安打。しかもうち2本はナショナルズ先発のTanner Roarkが自ら打ったものであり、野手のヒットはわずかに2本でした。もっとも、その2本は、3回のAnthony Rendonのタイムリーと7回のChris Heiseyのソロ本塁打であり、いちおう2点は取りましたが、さすがにそれでは厳しい。

先発のRoarkはよく投げました。4回表に3連打と内野ゴロで2失点したものの、それ以外のイニングで許した走者はわずかに1人のみ(逆に言えば、あの4回表だけが惜しかった)。101球で7イニングを投げ切り、勝ち負け付かず。上記の通りヒットも2本打ち、孤軍奮闘という感じでした。

ともかく、7回裏にナショナルズが追いついて2-2の同点。ここまでは前夜と同じ展開でした。違ったのはブルペンが打たれたこと。8回表、2番手として起用されたJoe Blantonが先頭打者に死球を与え、1死後、Cesar Hernandezにいとも簡単にライトスタンドに運ばれてしまいました。昨日で流れが変わったかと思いましたが、また逆戻りです。

9回裏1死で打席には前夜のヒーローDaniel Murphy。開幕から10試合すべての試合でヒットを打ってきた(しかもうち9試合はマルチ安打)Murphyですが、この日はここまで3打数ノーヒット。この打席も平凡なセンターフライに倒れ、連続試合安打は10で途切れてしまいました。

なかなか勢いに乗れません。

4/14 今季初のサヨナラ勝ち(Murphy決勝打)

W3x-2(10) Phillies (Season 6-4)
Strasburg(ND) 7.0IP 2ER 5H 2BB 8K
Kelley(W1-0) 1.0IP 0ER 2K
Rendon 2/5 double RBI
Murphy 2/5 double RBI

先発のStephen Strasburg。速球はよく走り、コントロールもまずまず、111球の力投で7回2失点。惜しむらくは、2回表に簡単にストライクを取りに行ってTommy Josephにソロホームランを打たれたことですが、2点目のCesar Hernandezのタイムリーは甘いボールでもなかったので仕方なかったと思いますし、投球内容はとても良かったと言えるでしょう。

しかし、打線がなかなか援護できず。先制された直後の2回裏、Matt Wietersのタイムリーで同点としましたが、なお1死1,3塁のチャンスで勝ち越すことができませんでした(ただし!Wilmer Difoが見逃し三振に倒れましたが、これは、主審のひどい判定、つまり、明らかにベースの上を通っておらず、実際他の打者に対してはボールとコールしていた内への速球を2つもストライクとコールした結果であり、あれでDifoを責めるのはあんまりです)。以降はチャンスらしいチャンスも作れないまま推移し、Strasburgが7回表を投げ終えた時点では1-2とリードを許していました。

そんな中、なんとかStrasburgの黒星を消す同点打を7回裏に打ったのがAnthony Rendonでした。先日調子が上がっていないと書いたばかりでしたが、この日は第2打席で内野安打を放つと、7回裏2死2塁の場面で右中間のフェンス・スコアボードに直撃するタイムリー二塁打をかっ飛ばしました。これが今シーズン初の二塁打(長打)。少しずつでも調子を上げてくれるきっかけになるといいのですが。

調子が悪かったと言えば、ブルペン陣ですが、今日は頑張りました。8回表はKoda Glover、9回表はBlake Treinen、そして10回表はShawn Kelleyがそれぞれ無失点で終え、同点を維持しました。Treinenはまだボール先行の心配なピッチングでしたが、1イニング無失点というこの結果で楽になってくれるといいと思います。

で、迎えた10回裏。主役はやはりこの人たちでした。まず先頭のBryce Harperが鋭いライナーをライト前にはじき返すと、続くDaniel Murphyがレフトの左へ技ありの一打(記録は二塁打)を放ち、一塁からHarperが激走、最後はヘッドスライディングでサヨナラ勝ちを収めました。勢いの出そうな勝ち方だったので、明日から連勝を期待しています。

MVP: Daniel Murphy

2017/04/13

4/12 牽制死の重い罪

L1-6 Cardinals (Season 5-4)
Scherzer(L1-1) 6.0IP 1ER(3R) 4H 2BB 10K
Eaton 2/4 double RBI
Zimmerman 2/4 double

1回表に1点を先制されたとはいえ、その裏、先頭のAdam Eatonが左中間へのダブルで出塁し、2番のAnthony Rendonもセンター前にはじき返して、無死1,2塁。迎えるはBryce Harper。同点、あるいは逆転に向けての流れはできていました。

ところが、このムードに水を差したのがRendonの牽制死でした。問題のプレーは、カージナルス先発のMike Leakeの一塁への何でもない牽制で、一度はセーフの判定でしたが、カージナルスのチャレンジによりアウトと宣告されました。引っかかって逆を突かれたわけでもなく、漫然と立ったまま足から帰塁したところ、ベースに着地する前に腿にタッチされたというもの。緩慢プレーとしか言いようがありません。

この後、Harperは三振、Daniel Murphyも投ゴロに倒れて無得点に終わると、この後、なんと7回2アウトからMurphyがシングルを打つまで1人のランナーも出すことができませんでした。ことほど左様に牽制死というプレーは試合の流れを作ってしまう、という良い(悪い)例となりました。

しかし、Rendonは打率2割に満たないなど打撃も不振、守備でもミスを連発(エラーにカウントされないものも含めればここ試合ミスのない試合はないほど)。開幕戦を欠場した原因の自打球の打撲傷は無関係と本人は主張していますが、どこか試合に入っていけていない、集中力がないように見えます。少し心配。

ま、苦手意識のあるカージナルスを相手に2勝1敗で勝ち越して良かったと思いましょう。

2017/04/12

4/11 Murphy以下、打線の勢い止まらず

W8-3 Cardinals (Season 5-3)
Gio(W1-0) 7.0IP 1ER(2R) 6H 6K
Murphy 4/5 2double HR(2) 2R 5RBI
Wieters 2/3 double HR(1) R RBI
Werth 1/4 HR(1) R RBI
Harper 1/2 double 3BB 2R

前日の8回裏に7点を挙げたナショナルズ打線。この試合でも勢いはそのままでした。引っ張ったのはDaniel Murphy。まずは0-1で追いかける3回裏、Bryce Harperが歩かされて2死満塁となったところで打席に入り、一二塁間をゴロで破る逆転2点タイムリー。続いて5回裏には、やはり四球のHarperを置いてライトへ2ラン。さらに8回裏、2死2塁からダメ押しとなるセンターへのタイムリー二塁打。もう1本二塁打を打って、この日は計4安打、自己最多に並ぶ5打点を記録しました。前を打つHarperが警戒される中でのこの貢献は価値があります。

また試合展開という意味では、4回表に追いつかれた直後にJayson WerthとMatt Wietersが打った2本のソロホームランも大きな価値がありました。Wietersはホームランこそこれが1号ですが、ここまで8試合に出場(うち7試合で先発)し、.435/.552/.739。OPS1.291は、なんとMurphy(1.264)をも上回るチームトップ。絶好調です。

この援護を受けた先発のGio Gonzalezもよく頑張りました。4回までに2点は失いましたが、4回裏に勝ち越してもらった後の5-7の3イニングをきっちり9人で終える好投。今季初白星です。

心配なのは、昨日のヒーローStephen Drew。5回裏にピッチャーゴロを打ち、ファーストに向かう途中で腿の裏を傷めて途中交代。試合後のコメントからすると同じような箇所を傷めたTrea Turnerより重症でDL入りは確実な模様です。40人ロースターの健康な選手でショートを 守れるのはWilmer Difoだけという心配な状態になってしまいました。

MVP: Daniel Murphy

2017/04/11

4/10 Drewの好守で流れが一変

W14-6 Cardinals (Season 4-3)
Roark(W2-0) 5.0IP 3ER(5R) 7H 3K
Albers(H1) 2.0IP 0ER 1H 2K
Drew 3/4 double SF 3R 4RBI
Harper 4/4 2BB 2R 3RBI
Eaton 3/4 double SF BB 2R 3RBI
Zimmerman 3/4 double BB 2R SB(1)

この試合前半のナショナルズはミスのオンパレードでした。打っては、3回裏は1死満塁から連続三振、4回裏はやはり1死満塁からDaniel Murphyが6-4-3の併殺打。先発のAdam Wainwrightを攻め立てて大量のランナーを出し、実際そこそこ得点はしつつもあと一本が出ない。投げては、先発Tanner Roarkが2アウトからタイムリーを打たれて、あとひと踏ん張りができず。とはいえ、今日は、Roarkを責めるのは全くのお門違い。とにかく内野の守備がザルで、Roarkが投げている間だけでも、3エラーに加え、完全にタッチアウトのタイミングの送球をサードAnthony Rendonが軽率に処理して落球するというプレーもあり、足を引っ張り続けました。

これだけミスすれば勝てるはずがないのが野球のはずで、5回表の途中の時点では3-5とリードを許し、配色濃厚でした。

ところが、この流れを変えたのが、Trea Turnerの故障離脱で先発機会を得たショートStephen Drewの守備でした。5回表、3-5とリードされた直後、なお1死1,2塁のピンチでJhonny Peraltaの打球は三遊間を抜けようかという強いゴロでしたが、これをDrewがダイビングキャッチ。すぐさま立ち上がって二塁に送球し、一塁にも転送されてダブルプレー(一度はセーフと判定されましたが、レビューでひっくり返りました)。まあ、こちらの動画をご覧ください

これでピンチを切り抜けると、以降はまさかのナショナルズペース。その裏、Drewの二塁打も含む4連打で同点に追い付き、Adam Eatonの犠飛で勝ち越しに成功。Drewは6回裏にも犠飛で1点を追加。投げては、6‐7回は前日にロースター入りしたばかりのMatt Albersが見事に無失点で抑え、8回表は前日サヨナラ打を浴びたKoda Gloverが見事に三者凡退。そして8回裏には打者11人を送る猛攻で7点を追加し、結果的には大勝となりました。

なんだかしっくり来ない心境ですが、勝ちは勝ち。ま、いいか。

MVP: Stephen Drew

2017/04/10

4/9 9回2死からZim同点弾も、サヨナラ負け

L3-4x@PHI (Season 3-3)
Strasburg 7.0IP 3ER 5H 3BB 8K
Glover(L0-1) 0.2IP 1ER 2H 1BB
Zimmerman 1/1 HR(3) R 3RBI
Lind 2/4 double R

前夜の大敗をイメージを早く払拭したいナショナルズでしたが、先発したStephen Strasburgが2回裏に先制を許し、追いかける展開。Strasburgは5回にも2失点。105球で7イニングをしっかり投げ切って内容は悪くはなかった、いや、むしろ良かったと思いますが、結果は付いてきませんでした。3本のタイムリーがいずれも2アウトからと、もう一踏ん張りが足りなかったという印象。

まあ、いずれにして今日は打線が全く援護できませんでした。前日の試合で足を傷めたTrea Turnerが欠場した上(DL入りするほどのことではないとの判断は変わっていません)、ナイトゲームの翌日のデーゲームということでRyan ZimmermanとMatt Wietersの2人が先発を外れたことで、一気に貧弱になった打線は8回までわずか3安打、無得点。

迎えた9回表も既に2アウト。ランナーを1,2塁に置いていたとはいえ、敗色ムード濃厚。ところが、ここで代打に送られたZimmermanがまさかのレフトスタンドへの同点3ランを打ち、さらに続く代打Wietersも右中間フェンス直撃の二塁打。後続が倒れ、勝ち越すには至りませんでしたが、ムードは悪くありませんでした。

が、今のブルペンはこのムードに乗り切れません。同点の9回裏のマウンドに送られたのはここまで大きな失敗らしい失敗をしていない唯一の投手だったKoda Gloverでしたが、この日は完全にボールが上ずり、先頭打者に四球。その後2死1,3塁までこぎ着けましたが、最後はCesar Hernandezにレフト前に落とされ(どん詰まりでしたが)、サヨナラ負け。

フィリーズとのシリーズを負け越し、シーズン成績は3勝3敗。ホームに戻ってカージナルスを迎えます。

2017/04/09

4/8 悪夢のような初回が全て

L3-17@PHI (Season 3-2)
Guthrie(L0-1) 0.2IP 10ER 6H 4BB
Murphy 3/4 2doubles 2R
Werth 2/3 2RBI
Rendon 2/4

あれはなんだったんだろう。悪い夢であってほしい。そんな初回の攻防がこの日の全てでした。

最初は良かったんです。1回表、先頭のTrea Turnerが三遊間への内野安打で出塁し、すぐさま二盗。続くAdam Eatonが歩いて無死1、2塁。Bryce Harperは倒れたもののDaniel Murphyが一二塁間をゴロで破り、まず1点と誰もが思いました。が、Turnerは3塁ストップ。しかもハムストリングを傷めたためそのまま退場となってしまいました。それでもなお1死満塁とチャンスだったのですが、Ryan Zimmermanが最悪のサードゴロ併殺。まさかの無得点に終わってしまいました。

そしてその裏です。マウンドに上がったのは、マイナー契約招待選手から結果を残して生き残ったJeremy Guthrie。スプリングトレーニングで好投していたのでこの日も期待していましたが、蓋を開ければとんでもないことになってしまいました。打者12人に対し、ダブル、シングル(二盗)、四球、犠飛、シングル、シングル、四球、犠飛、四球、四球、トリプル、シングルと打たれ続けで、都合10失点。しかも、取ったアウト2つはいずれも犠飛であり、記録上凡退させた打者は1人もいないという内容。まあ、、、ここまで来ると運にも見放されたという感じですが、それでも結果は結果。昨季は2球団のAAAで投げ、オフにはオーストラリアのウィンターリーグで投げてきたGuthrieがようやく掴んだ復活のマウンド、しかもこの日が38歳の誕生日。ストーリーはできあがっていましたが、結果はあまりにも厳しいものとなりました。次の機会はないでしょうね、さすがに。

ともかくこれで試合は事実上終了。あとの関心はどの野手がいつマウンドに上がるかでしたが、意外にも最後まで投手が投げました。笑'

気になるTurnerの足の状態ですが、試合後のレポートでは軽傷で2,3日休めば大丈夫だろうということでした。ただ、足はTurnerの重要な武器の一つだけに心配です。

2017/04/07

4/7 7点リードしても薄氷の勝利

W7-6@PHI (Season 3-1)
Scherzer(W1-0) 6.2IP 2ER 4H 2BB 7K
Glover(HD2) 1.0IP 0ER
Treinen(SV3) 1.0IP 2ER 2H 1BB 1K
Harper 2/4 HR(2) BB 2R 2RBI
Murphy 2/4 double HR(1) BB 2R 2RBI
Werth 1/4 HR(2) R 3RBI

開幕から4戦目にして前年サイ・ヤング賞のMax Scherzerが初めてマウンドに上がる(しかも、前の3人ともが6回2失点以下に抑えた)という辺り、ナショナルズのローテーションの層の厚さを表していますね。素晴らしい。

で、当然の如くScherzerも好投。3回まではパーフェクト。4回裏に1死1,3塁のピンチを作るものの三振とショートゴロで切り抜け、5回裏も無失点。6回裏に1点を失いましたが、マウンドに上がっている間の失点はそれだけ。球数が98球に達し、7回裏2死2塁で降板するまで、完全に試合の主導権を握るピッチングを展開してくれました。

打線もしっかり援護。まず初回、1死1塁からBryce Harperがライトスタンドへの2号2ラン。3回表は2死2塁からDaniel Murphyが1号2ランを右中間へ。さらに、5回表にはJayson Werthが1死2,3塁からレフトへ高々と打ち上げる3ランを放ち、この時点で7-0とリード。Scherzerのピッチングとも相まって、今日は楽勝だな、というムードで見ていました。

しかし、今日もブルペンがピリッとしません。Scherzerの後を受けたSammy Solisが二塁打、本塁打と続けざまに打たれてあっという間に3失点で3点差に詰め寄られると、8回裏の頭から起用されたEnny Romeroも内野安打と四球で無死1,2塁とするだけで降板。このピンチの後を受け、3人続けてフライアウトを打たせてしのいだKoda Gloverだけが救いでした。

そして、9回裏。3点リードと前日のセーブ失敗を払拭するには最もありがたい場面での登板となったBlake Treinenでしたが、先頭打者のセンター前シングルの後、Freddy Galvisにライトスタンドに運ばれてとうとう1点差。次の打者から三振を奪ったものの、その次の打者にはストレートの四球を与え、たまらずMuddux投手コーチがマウンドへ。どうなることかと冷や冷やしましたが、後続をライトフライとファーストゴロに打ち取りゲームセット。薄氷の勝利でした。

Treinenは3連投(その前の開幕戦も含め、チームの全4試合で登板)。多少の疲れはあったはずです。明日はTreinenを使わなくてもいいような大勝を期待したいところです(なお、先発投手はJeremy Guthrieと発表されています。誰が25人枠から外れるかは未発表。)。

MVP: Max Scherzer

4/6 Gio好投もブルペン4失点で逆転負け

L3-4(10) Marlins (Season 2-1)
Gio 6.0IP 0ER 7H 1BB 7K
Kelley(BS1) 1.0IP 2ER H BB K
Treinen(BS1) 0.1IP 0ER H K
Blanton(L0-1) 1.0IP 1ER 3H
Eaton 1/5 HR(1) R RBI
Werth 2/4 HR(1) R RBI
Zimmerman 2/5 double HR(2) R RBI

雨で開始が1時間以上遅れ、途中でも1時間ほど中断。その上、終盤の2度のリードを守りきれず延長戦に入り、結局敗戦。後味の悪い試合になりました。

先制はナショナルズ。初回、Adam Eatonが移籍後初のソロ本塁打を右中間に運び1点。打線はこの後沈黙してしまいますが、今日の先発のGio Gonzalezは素晴らしく、6回までの全イニングで走者を許しながらも要所を併殺打と三振で切り抜け、このリードを守りきりました。球数も90球でまとめいましたが、6回表を終えたところで雨で中断。Gioはここで降板となりました。

1時間の中断後に1-0で試合再開。7回表は今季初登板のKoda Gloverがセカンド内野安打とパスボールで無死2塁のピンチを作りましたが、後続を抑えて無失点。その裏にJayson Werthの今季1号ソロが出て2-0とリードを広げ、残すは2イニング。もう大丈夫かなと思いました。

しかし、残念ながら今日はこの後のブルペンがダメでした。まずはShawn Kelley。8回表に出てくると今季初登板で力が入った感じの上ずり方で先頭打者を歩かせ、2アウトをとった後、J.T. Realmutoに左中間への同点弾を打たれました。これでGioの白星は消滅。それでも、その裏にRyan Zimmermanにセンターのフェンスをぎりぎりで超える2号ソロが出て勝ち越し。レビューの末に認定されたこともあって大いに盛り上がりました。が、それでも勝ちきれません。9回表に起用されたSammy Solisがまた先頭打者に四球。この後2死3塁までこぎつけますが、右の代打Tyler Mooreに対して投入されたクローザーのBlake Treinenが投じた球をセンター前に弾き返されて再び同点となりました(Mooreの活躍は結構ですが、ここは抑えたかった)。9回裏にナショナルズはサヨナラのチャンスを作りますが、Trea Turnerの不運なファーストライナー併殺で逸すると、10回表にJoe Blantonが3本のヒットで勝ち越しを許してこれが決勝点。これだけ出る投手出る投手、みんなが打たれては勝てるはずはありません。

3試合目で初黒星を喫しましたが、長いシーズンに負ける日があるのは当然。大事なのは、連敗しないことです。特にTreinenはクローザーとしての初のセーブ失敗の後の次の登板が重要です。失敗しないクローザーはいません。失敗の後いかに切り替えて次の試合できっちり投げられるかどうかが、クローザーとしてやっていけるかどうかの分かれ道。注目を浴びる中で、です。頑張れ。

2017/04/06

My Top 10 Prospects 2017

マイナーリーグもいよいよ4月6日に開幕。プロスペクトたちの所属先が明らかになってきたことから、My Top 10 Prospectsも更新します。(2016版はこちら

いつもと同じように、2017年開幕時点で以下の2つの要件を満たすプロスペクトの中から、野手、投手それぞれ5人ずつ選びました。
AAA以上を未経験
24歳未満

選び終えた感想を先に書くと、今年はいつになく難しかった・・・です。3月にMLB.comのトッププロスペクトの記事を書いた際にも言及したように、ナショナルズ組織内のトッププロスペクトには圧倒的に野手が多く、投手は数えるほどしかいません。したがって、野手は泣く泣く外した選手がいた一方で、投手は5人の枠を埋めるのに苦労させられました(というか、後述の通りまだ埋まっていません・・・)。

ともかくも今年のリストの発表です。

HITTERS 
Andrew Stevenson, OF (22, AA)
Victor Robles, OF (19, A+)
Carter Kieboom, SS (19, A)
Juan Soto, OF (18, A)
Drew Ward, 3B (22, AA)
Luis Garcia, SS (16, DSL?)

各種プロスペクトランキングでトップ10に入るAndrew StevensonVictor RoblesCarter KieboomJuan Sotoの4人までは議論の余地なし。

問題は、5人目を誰にするか。かなり悩みました。候補となったのは6人(笑)。まず、2016年の5人のうちStevensonとRoblesを除く3人(Jackson Reetz、Drew Ward、Anderson Franco)もここで候補になるには十分な期待感を維持しています。昨年のドラフト2順目のSheldon Neuseも一部で高く評価されており、フォローしたい選手です。また、もう1年前、2015年のドラフト2順目高卒入団でスイッチヒッター挑戦中のBlake Perkinsも評価を上げている面白い存在。そして、昨年夏に16歳でFA契約し、潜在能力では一番高いとも言われるドミニカ出身の遊撃手Luis Garcia。

以上6人の中から、悩みに悩んだ末に選んだのがDrew Ward。将来メジャーに到達できるかどうかの正念場となる今シーズンを精いっぱい応援する気持ちから選んでみました。

最後まで迷ったのがLuis Garciaの扱い。未だ実戦デビュー前で、どうやら今年はドミニカ共和国で育成される見込みとのことでいったんは外しましたが、(下記のとおり、とりあえず投手の5人目が決まらなかったこともあり)特別に6人目の野手として加えました。

PITCHERS
Tyler Watson, LHP (19, A)
Weston Davis, RHP (20, A)
McKenzie Mills, LHP (21, A)
Jesus Luzardo, LHP (19, Rehab)
PTBNL

昨年の5人のうち、Lucas Giolito、Reynaldo Lopez、Austin Voth、Erick Feddeの4人が卒業(GiolitoとLopezはトレードがなくてもメジャーデビューで卒業。VothはAAA昇格。Feddeは年齢)。残るTyler Watsonはもちろん今年も選ぶとして、あとは野手とは全く異なる意味で悩みました。

とにかく候補がいない。まず、BAのトップ30で上記の条件に合致するのは、Watsonを除けば15位のJesus Luzardoと29位のJoan Baezのみ。Luzardoは昨年のドラフト4順目ですが、プロ入り後はTJからのリハビリしかしていません。まあ、それでも期待感と、おそらく今季中に実戦デビューを果たすとみられることから、入れましょう。ただし、もう1人のBaezはドミニカ出身の先発右腕で90マイル台後半の速球が武器と言われていますが、既に22歳で、昨シーズンのHagerstownでの防御率が3.94、四球もかなり多いということで有力候補とは思えません。

こういう状況で目を付けたのは、昨シーズンWatsonとAuburn(SS)でローテーションを組み、今シーズンもそろってHagerstown(A)の先発投手として開幕するWeston DavisMcKenzie Millsの2人。2人とも2014年ドラフトで高卒入団のまだ若い投手であり、期待していいのではないかと思います。

Watson、Luzardoにこの2人を加えて4人まで来ましたが、あと1人が決まりません。ドミニカ出身者から探そうとHagerstown以上の開幕ロースターを見ても候補者らしい候補者がいません。仕方ありません。ひとまず投手は4人で開幕し、後日、Auburn(SS)とGCL(Rk)のシーズンが開幕する時点で追加指名することでご容赦いただきたいと思います。

4/5 4回裏の集中打で逆転勝利

W6-4 Marlins (Season 2-0)
Roark(W1-0) 6.0IP 2ER 3H 2BB 6K
Treinen(SV2) 1.0IP 1ER 2H 2K
Wieters 3/3 double 2RBI BB
Zimmerman 1/3 HR(1) BB 2R RBI
Harper 2/4 double R 2RBI

開幕戦を欠場したAnthony Rendonも6番サードで先発。レギュラーが全員そろいました。昨シーズンは開幕戦で負傷者が出て苦労しました。今シーズンはこのまま1試合でも多くフルメンバーで戦えることを願います。

さて、試合。

1回表、制球に苦しむナショナルズ先発のTanner Roarkが、シングルと2つの四球で2死満塁のピンチを作り、Marcell Ozunaにセンター前タイムリーを打たれて2失点。2回表には2つの死球にワイルドピッチと序盤のRoarkはかなり危ういピッチングでした。

しかし、そんなRoarkを打線がしっかり援護。まずは2回裏、Ryan Zimmermannが右中間スタンドへ1号ソロを放って1点差。そして4回裏、四球のAdam Eatonを置いてBryce Harperがライト線へのタイムリー二塁打を打って同点。さらに、Daniel MurphyとMatt Wietersにもタイムリーが出て、この回打者一巡の集中打で一挙4得点。中でも1点差を3点差とするWietersのタイムリーは試合の流れを決定付ける貴重な一打でした。Wietersはこの試合、3打数3安打2打点。新チームで幸先の良いスタートを切っています。

こうして援護をもらったRendonは、追加点を許さないまま97球で6回を投げ切り、あっさりとクオリティ・スタートと今季初白星を記録しました。2回までで40球以上を投げていたことを思うとよくぞ立ち直ったものです。

7回以降はブルペンが今日も機能。7,8回をEnny Romero、Joe Blanton、Oliver Perezの3人が1失点でつなぐと、3点リードの9回表はクローザーBlake Treinenが危なげなく締めくくりゲームセット(1点くらい失ってもいいという守り方をしての1失点は気にしなくていいです)。

いい勝ち方で開幕2連勝です。

なお、5回表にマーリンズの代打でTyler Mooreが登場し、センターオーバーの二塁打を打ちました。昨春、ブレーブスにトレード放出された後、結局メジャーに上がることのなかったMoore。今季はNRIとして参加したスプリングトレーニングを経てマーリンズのベンチバットとして開幕ベンチ入り。これからも頑張ってください。

さらに追記でもう1つ。レッドソックスのSandy Leonが延長12回裏にサヨナラ3ラン。今やすっかりレッドソックスの正捕手となったLeonですが、あのLeonがこうして活躍する日が来るなんて、心から嬉しいです。特にレッドソックスで。もう最高です。

MVP: Matt Wieters

2017/04/04

4/3【開幕戦】期待通りの一戦

W4-2 Marlins (Season1-0)
Strasburg(W1-0) 7.0IP 2ER 6H 0BB 3K
Treinen(SV1) 1.0IP 0ER 2K
Harper 1/3 HR(1) BB R RBI
Lind 1/1 HR(1) R 2RBI

いよいよ始まりました、2017年シーズン。開幕戦のスタメンは次の通り。

1. Trea Turner, SS
2. Adam Eaton, CF
3. Bryce Harper, RF
4. Daniel Murphy, 2B
5. Ryan Zimmerman, 1B
6. Jayson Werth, LF
7. Stephen Drew, 3B
8. Matt Wieters, C
9. Stephen Strasburg, P

1,2番、特にAdam Eatonを何番に入れるべきかは諸説ありましたが、ひとまずオーソドックスなこの形に落ち着いたようです。レギュラー陣で唯一欠場したのがサードに入るべきAnthony Rendon。STの試合中に当てた自打球の痛みが完全には引いていないためとのこと。試合前の打撃練習には参加していたようなので、大事ではないと思われますが、やや心配です。

さて試合。

序盤3回まではナショナルズペースでした。3年ぶりの開幕投手を務めたStephen Strasburgが90マイル台後半の速球を主体としたピッチングで最初の8人の打者を抑えるいい立ち上がり。打線も、マーリンズ先発のEdinson Volquezに対して1回裏先頭のTrea Turnerがレフトフェンス直撃の二塁打で出塁する幸先のいい立ち上がりでした。しかし、この後、無死1,2塁(重盗で1死2,3塁)としながらBryce Harper、Daniel Murphy、Ryan Zimmermanが3連続三振。4回も得点圏に走者を置きながら得点できず。

こうなるとどうしても流れがマーリンズに行ってしまうのが野球というスポーツ。4回表に3本の長短打を集められて2点を失いました。ただ、今日のStrasburgが素晴らしかったのは、この後ズルズル失点を重ねるのではなく、ここから立ち直り、むしろギアを上げ、追加点を許すことなく7回を投げ切ってくれたことでしょう。

Strasburgを援護したいナショナルズの反撃は、最後までとらえきれなかったVolquezが降板した直後の6回裏。1死走者なしで、マーリンズ2番手のDavid Phelpsから豪快に右中間スタンドへ放り込んだのは、誰あろうBryce Harperその人でした。自身5度目の開幕戦で通算5本目となる開幕アーチ。これで1点差。さらに、7回裏、2死走者なしからMatt Wietersがナショナルズでの初安打で出塁。そして、続くStrasburgのところで送られた代打Adam Lindが、2ボールからの3球目、外低めへの速球を強振すると、打球はセンター右への逆転2ランとなりました。これにより、Strasburgの立場は負け投手から勝ち投手に。代打要員として契約したLindが、まさに期待通りの働き。素晴らしいの一言です。

リードして、残すは2イニング。8回はまだリードされていた場面でウォーミングアップを続けていたSammy Solisがそのまま起用され、あっさり三者凡退(ホールド)。そして、9回は新クローザーBlake Treinenがツーシームとスライダーを駆使してマーリンズの中軸を圧倒し、セーブに成功しました。

先発が好投して勝ち星。3番がホームラン。代打策も成功。新クローザーが支配的な内容でセーブを記録。期待通りの開幕戦でした。

今シーズンも楽しく応援できそうです!

MVP: Adam Lind

2017 スプリングトレーニングロースター情報 = ロースター異動まとめ(2017年3月)

2017年のナショナルズのスプリングトレーニングに参加した選手です。ロースターカットがあれば、随時更新していきます。

[PITCHER] 
Stephen Strasburg
Max Scherzer
Gio Gonzalez
Tanner Roark
Shawn Kelley
Blake Treinen
Sammy Solis
Koda Glover
Oliver Perez
Enny Romero
Joe Blanton
Joe Ross → 4/2 optioned to AAA
A.J. Cole → 3/29 optioned to AAA
Trevor Gott → 3/29 optioned to AAA
Rafael Martin → 3/24 optioned to AAA
Matt Grace → 3/24  optioned to AAA
Austin Adams → 3/17 optioned to AAA
Austin Voth →3/13 optioned to AAA
Jimmy Cordero →3/13 optioned to AAA
[Non-Roster Invitees] 
Jeremy Guthrie → 4/2 minor
Vance Worley → 3/29 released
Neal Cotts → 3/29 minor
Jacob Turner →3/29 minor
Joe Nathan → 3/27 released
Matt Albers → 3/27 released
Erick Fedde → 3/24 minor
Braulio Lara → 3/20 minor
Tayler Hill → 3/13 minor
Dustin Antolin →3/13 minor
Nick Lee →3/13 minor
Derek Eitel →3/10 minor
Kyle McGowin → 3/10 minor
Wander Suero →3/10 minor
Mike Broadway → 3/10 minor
Tim Collins → 3/10 minor

[CATCHER] 
Jose Lobaton
Matt Wieters
Pedro Severino → 3/24 optioned to AAA
Derek Norris → 3/15 released → 3/25 TB (1年120万ドル)
Raudy Read →3/13 optioned to AA
Spencer Kieboom →2/28 DFA(引き続きNRIとして帯同) → 3/20 minor
 [Non-Roster Invitees] 
Jhonatan Solano → 3/29 minor

[INFIELDER] 
Ryan Zimmerman
Daniel Murphy
Anthony Rendon
Trea Turner
Stephen Drew
Adam Lind
Wimer Difo
Clint Robinson → 3/28 DFA → minor
Matt Skole →3/13 optioned to AAA
Jose Marmolejos →2/24 60日DL
 [Non-Roster Invitees] 
Emmanuel Burriss → 3/24 minor
Grant Green → 3/20 minor
Neftali Soto → 3/20 minor
Corban Joseph →3/13 minor
Drew Ward →3/13 minor

[OUTFIELDER] 
Bryce Harper
Jason Werth
Adam Eaton
Chris Heisey
Michael Taylor
Brian Goodwin → 3/24 optioned to AAA
Rafael Bautista → 3/17 optioned to AAA
[Non-Roster Invitees] 
Brandon Snyder → 3/26 minor
Andrew Stevenson →3/13 minor

[4月2日]
開幕前日。最後のロースター整理は意外なものでした。野手で最後まで競っていると見られたMichael TaylorとWilmer Difoの2人ともが残り、投手もSammy Solis、Koda Gloverの2人は残って、外れたのはJoe RossとJeremy Guthrieの2人でした。Joe Rossは先発5番手が最初の2周りは必要ないためと、投球回数の調整の意味があると思われます。GuthrieはFAとなることもできましたが、マイナー契約のままでひとまずマイナー(AAA)で開幕を迎えることを了承してくれました。現時点では、先発に何か合った場合の一番手という扱いと見られます。

[3月29日]
A.J. Cole、Trevor Gottの両投手をAAAにオプションし、Jhonatan Solano捕手、Neal CottsとJacob Turnerの両投手をマイナーキャンプ行きとし、Vance Worleyを解雇しました。

Coleは先発投手としてメジャーの5人に何かあった時に呼ばれる一番手であることは明らか。しっかりAAAで調整を進めて備えていてください。Gottも、現在の健康なブルペンに割り込むことはできませんでしたが、いずれチャンスは来るはず。ベテラン3投手は結果が残せなければこの結果は仕方ないでしょう。

さて、これでロースターは27人。NRIで残っているのは、Jeremy Guthrieだけとなりました。野手は、Michael TaylorとWilmer Difoの一騎打ち、投手は、Koda Glover、Sammy Solis、それにGuthrieの中から1人が外れることになるとみられます。いよいよ大詰めです。

[3月28日]
Clint Robinsonをウェイバーに公示しました。獲得する球団があれば移籍。なければAAA行きを受け入れるかFAとなるかをRobinsonが選択します。いずれにせよ、Robinsonのナショナルズの開幕ロースター入りはなくなり、左のベンチバット/ファーストの控えはAdam Lindで確定しました。スプリングトレーニングでRobinsonが大ブレイクすることもなく、レギュラー陣やLindに故障が発生することもなく、2月にLindと契約した時点で予想されていた通りの結末となりました。(別記事もご参照ください

[3月27日]
Joe NathanとMatt Albersの両ベテラン・ブルペン投手を解雇しました、というか2人とも開幕ロースターに入れない場合には選手側に解雇を求めることができる条件がついたマイナー契約で、それを行使したということです。

Nathanは12試合で防御率3.86とまだ投げられるところを示し、Albersに至っては10試合11.2イニングを投げて無失点という結果を残しました。が、それでも、割って入ることができないのが今のナショナルズ・ブルペン(クローザーとしての実績のある投手こそいませんが、各選手が大きな故障もなく順調に仕上げてきています)。2人には、どこかでもう一花咲かせてくれることを応援しています。

[3月26日]
NRIの野手で最後まで残っていたBrandon Snyderにもマイナー行きが通告されました。21試合に出場し、.276/.405/.448と比較的頑張っていましたが、チームにとっては幸運にもほとんど故障者が出ない状態では付け入るスキがありませんでした。

これにより、残る野手のロースター枠争いは、Adam LindとClint Robinsonから1人、Michael TaylorとWilmer Difoから1人という構図となっているようです(それぞれ前者が現時点で有力か)。

[3月25日] 
24日に最後のダブルヘッダーを終え、開幕まで残り10日を切ってきたことで、いよいよロースター整理が進みだしました。この日は、Pedro Severino, Matt Grace, Rafael Martin, Brian Goodwinの4人をAAAにオプションし、NRIのEmmanuel Burrissをマイナーキャンプ行きとしました。NRIの野手はこれでBrandon Snyderを残すのみです。

Pedro Severinoはこの春も17試合に出場して.292/.2320/.333と評価を上げました。どのタイミングになるかは分かりませんが、メジャーの2人に何かあった時の昇格一番手。隙があればレギュラー獲りを目指してもらいたいところです。

Matt GraceとRafael Martinの2人は、それぞれ8試合に投げて、1失点と2失点。結果は十分残しましたが、例年になく健康で、かつ高いレベルの競争が展開されているブルペン投手の争いの中では、開幕ロースター入はできませんでした。とはいえ、優勝を目指すチームにとっては欠かせないピースであることに違いはありません。いずれ呼ばれるでしょうから、しっかりAAAで待機願います。

一方、残念だったのは、Brian Goodwin。昨年のセプテンバーコールアップで大いに評価を上げ、片やMichael Taylorの不振もあって、出来次第では開幕ベンチ入りもあるかと言われて迎えたキャンプで、実際途中出場も含めれば22試合とチームで3番目に多い出場機会も与えられましたが、.114/.231/.159、チームトップの13三振と散々な結果に終わりました。

また、先日ナショナルズから解雇されてFAとなっていたDerek Norrisがレイズに入団しました。1年120万ドル+インセンティブという契約内容。奇しくもレイズは、オフにWilson RamosがFA契約したチームでもあります。Ramosが戻ってくるのは早くても夏前、戻ってきてもフルでキャッチャーが務まるかどうかは微妙なので、2人ともが活躍できる可能性はあるはず。ともかくすんなりと行き先があってよかったです。これからも頑張ってください。

[3月24日]
Erick Feddeがマイナーキャンプ行きとなりました。前日の試合で5回無失点の好投したのを始め、この春は3試合の先発を含む5試合に投げ、3.29/0.95の成績で、大いに評価を高め、今シーズン中のメジャーデビューをほぼ手中にしました。開幕はAAAと見込まれますが、しっかり調整し、万全の状態でメジャーデビューを迎えることを期待しています。

[3月20日]
いずれもマイナー契約招待選手だった、Spencer Kieboom, Braulio Lara, Neftali Soto, Grant Greenの4人をマイナーキャンプ行きとしました。

[3月17日] 
Rafael Bautista外野手とAustin Adams投手の2人をSyracuse(AAA)にオプション。Bautistaは17試合に出場し、28打数で.321/.345/.393の成績で高い評価を受けていました。今シーズン中のメジャーデビューも視野に入ってきたはず。頑張りましょう。Adamsは6試合5イニングで3失点。8奪三振は目立ちますが、6四球も悪いほうで目立ちました。

[3月15日]
Derek Norrisを解雇しました。詳細は別記事

[3月13日]
2度目のロースターカットは、Austin Voth、Jimmy Cordero、Tayler Hill、Dustin Antolin、Nick Leeの5投手、Raudy Read捕手、Drew Ward、Corban Joseph、Andrew Stevenson、Matt Skoleの4野手、合わせて10選手にマイナーキャンプ行きが命じられる大規模なものとなりました。

このうち、意外と早いタイミングでカットされて残念だなという印象なのが、Andrew Stevenson(23打席で1本塁打を含む.304/.333/.522)と、Austin Voth(3試合計4.2インングを無失点、被安打4、無四球、5奪三振)の2人。2人とも首脳陣の評価は上々。早いタイミングでのメジャーデビューを期待して見守りましょう。なお、Nick Leeは左ひじの手術を受け、当分の間はリハビリ生活を送ることになるようです。

[3月10日]
最初のロースターカットがあり、Kyle McGowin、Derek Eitel、Wander Suero、Mike Broadway、Tim Collinsの5人がマイナーキャンプ行きとなりました。いずれもNRIとして参加していた投手で特に驚きはありません。Danny Espinosaのトレードによる新加入の若手のKyle McGowinは3月2日には先発機会も与えられました(2回無失点)が、さすがにそろそろ出番がなくなってきました。マイナーキャンプで先発としてしっかり調整し、AAAでチャンスをうかがいましょう。

2017/04/03

テキトーなシーズン予想

さ、開幕直前。今年もやります。超テキトーなチラ裏シーズン予想。

1. Stephen Strasburgが完全試合
開幕戦で白星発進のStrasburg。素晴らしいピッチングを続け、5月28日のパドレス戦では完全試合を達成たりして、シーズンでは16勝に止まるが、ポストシーズンでは計3勝と貢献。

2. 5月にErick Feddeがデビュー
開幕したAAAで十分すぎる成績を残して待機。先発陣にDL入りが最初に発生した5月29日に早くもメジャーデビューし、初先発初白星。ただ、次戦で打たれ、レギュラー投手の復帰によりマイナーに戻される。次の機会は8月上旬で、以降はメジャーに定着するが、9月に入るとイニング上限に達し、シャットダウンとなる。

3. Turnerがリーグ盗塁王
1番ショートとして160試合に出場。デビュー年ほどではないが十分な打撃成績(.298/.343/.468)を残す。そして足。6月には1試合4盗塁を記録するなど、とにかく走りまくり、シーズン75盗塁で堂々のリーグ盗塁王。リーグMVP投票でも下位ながら得票。

4. HarperがMVP投票2位
開幕から絶好調で4月の月間MVP。夏場に一時スランプに陥るが8月には復活し、9月には再び月間MVP。ポストシーズンも打ちまくり、NLCSでは3本塁打でシリーズMVP受賞。オフのリーグMVP投票では、Kris Bryantにわずかに届かず2位。

5. Zimmermanが復活
適度に休ませながらというチーム方針で久しぶりに健康にシーズンを過ごし、DL入りすることなく130試合に出場。打率.288、25本塁打80打点を記録。打順も開幕直後の下位から次第に上がり、ポストシーズンでは5番に入る。

6. Roarkがチーム最多勝
1年を通じてローテーションを守ったRoarkが19勝でチーム最多勝。防御率も2点台に止め、サイ・ヤング賞投票でも4位に入る。オフに入ると比較的チームフレンドリーな額で4年(+オプション)の長期契約を結ぶ。

7. Treinenが45セーブ
4月だけで8セーブを記録(失敗は1つだけ)して地位を確立すると、多少の失敗はあっても着々とセーブを積み重ね、最終的に45セーブ。NLDS第4戦の9回を締めて球団史上初のNLCS進出を決めるなど、ポストシーズンでも安定の活躍。

8. オールスターには3人
Harper、Strasburg(ただし、出場辞退)、Scherzerの3人。ファイナル・ボートにTurnerの名前が入るが落選。

9. フラッグディール・トレードでMike Moustakasを獲得
7月末のフラッグディール・トレードで三塁手の補強としてMike Moustakasを獲得。Moustakasは意外にも長打力を発揮し、下位打線でチームの底上げに貢献。

10. 初ペナント
4月は好スタートを切るものの、5、6月にもたつきメッツと抜きつ抜かれつの展開。8月に入ってようやく首位に立ち、最後は付き離して94勝で地区2連覇。NLDSではカブスを、NLCSではカージナルスを倒して、初のリーグ優勝を果たす。NLCSのMVPはBryce Harper。ワールドシリーズではレッドソックスの前に第7戦で惜しくも敗れる。

ナ・リーグ
東:ナショナルズ
中:カージナルス
西:ジャイアンツ
ワイルドカード:カブス、Dバックス

ア・リーグ
東:レッドソックス
中:インディアンズ
西:アストロズ
ワイルドカード:オリオールズ、マリナーズ

2017/04/02

All Time Nats 2017年3月 ③Hitting

最後は、打撃成績。Bryce Harperが停滞したこと、また、Michael Taylorが不振で出場機会を失ったことなどから打率等でのランキング対象となる800打席に新たに到達した選手がいなかったことにより、全体的にぱっとしない更新となりました。

【主要成績トップ3】

◎安打数
1. Ryan Zimmerman 1505
2. Ian Desmond 917
3. Jason Werth 724

◎本塁打数
1. Ryan Zimmerman 215
2. Bryce Harper 121
3. Ian Desmond 110

◎打点数
1. Ryan Zimmerman 829
2. Ian Desmond 432
3. Jason Werth 364

◎盗塁数
1. Ian Desmond 122
2. Denard Span 62
3. Danny Espinosa 60

◎打率 (800打席以上)
1. Michael Morse .2937
2. Denard Span .2920
3. Nick Johnson .2855

◎出塁率(800打席以上)
1. Nick Johnson .4157
2. Bryce Harper .3817
3. Adam Dunn .3777

◎長打率(800打席以上)
1. Adam Dunn .5326
2. Michael Morse .5144
3. Bryce Harper .5009

【達成見込み記録】
今年の1つの注目は、契約最終年となるJayson Werthがどこまで記録を伸ばして終えることになるかでしょう。その他、今季中に達成しそうな主な記録は、以下の通り(球団記録を塗り替えそうな項目はありません)。

◎ マイルストン
1500試合: Zimmerman(あと92)
800打席: Taylor(あと9)、Daniel Murphy(あと269)、Trea Turner(あと453)

以下、前年からの変化などについて簡単にコメントを付けておきます。

2017/04/01

All Time Nats 2017年3月 ② Pitching

2016年に新たに防御率等の対象となる通算200投球イニングに到達した投手はおらず、全体的に目新しさに欠ける更新となりました。

【主要成績トップ3】

◎勝利数
1. Jordan Zimmermann 70
2. Stephen Strasburg 69
3. Gio Gonzalez 64

◎セーブ数
1. Chad Cordero 113
2. Drew Storen 95
3. Rafael Soriano 75

◎ホールド数
1. Tyler Clippard 150
2. Drew Storen 72
3. Sean Burnett 71

◎奪三振数
1. Stephen Strasburg 1084
2. Jordan Zimmermann 903
3. Gio Gonzalez 901

◎防御率(200イニング以上)
1. Tyler Clippard 2.677
2. Chad Cordero 2.775
3. Sean Burnett 2.812

【達成見込み記録】
今季中に達成しそうな主な記録は、以下の通りです。

◎ チーム最多記録
勝利数:Strasburg (あと1)
投球イニング:Strasburg (あと169.2)
先発: Strasburg (あと22)

◎ マイルストン
1000投球回:Strasburg(あと75.2)、Gio(あと93.1)
200投球回: Treinen(あと14.2)、Ross(あと18.1)
1000奪三振: Gio(あと99)


以下、前年からの変化などについて簡単にコメントを付けておきます。加えて、Stephen Strasburgについては、10位以下でも参考掲載しています。