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2017年6月最終更新, 2015年12月更新, 2015年1月更新, 2014年5月更新, 2013年4月オリジナル]
第3回は外野手のトッププロスペクト
Brian Goodwin。
[Player Data]
Name:
Brian Goodwin
Position: OF
Born: November 2, 1990
Birthplace: Rocky Mount, North Carolina
School: Miami Dade South CC (Florida)
Height: 6-1
Weight: 195
Bats: Left
Throws: Right
Draft:
2011-1(34) WAS
Acquired: Draft
BA Organization Rank:
3(2012) ⇒
3(2013) ⇒
3(2014) ⇒10(2014) ⇒
9(2015) ⇒NA(2016)⇒19(2017)
BA Overall Rank:
70(2013)
[Scouting Report]
既に25歳となっているが未だに粗削りな印象。身体能力に優れ、バットコントロール、パワー、選球眼、俊足、好守(守備範囲と強肩)がそろうファイブ・ツール・プレーヤーとなる可能性のある選手と言われてきたが、可能性のままで終わっている(2015年12月現在)。最大の欠点は三振が多いこと。三振率3割超では困る。また、足は速いものの、盗塁技術はまだまだとされる。元々はセンターで、守備面での評価も高かったが、それも落としつつある。せいぜい4番手外野手か。(2015年12月更新時)
[Background]
学業関係で問題を起こしてノースカロライナ大を退学させられたという過去があるが、プロ入り後は特に素行面で問題は指摘されていない。
Adam DunnのFA移籍に伴う補償ピックのあった2011年ドラフト1順目でAnthony Rendon、Alex Meyerに続き3人目に指名。ドラフト前のBAランキングでは44位。やはりScott Borasを代理人とし、期限ギリギリに3百万ドルで契約。契約が遅かったため2011年はプレーせず。
2012年はHagerstown(A)で開幕。開幕戦で本塁打を含む2安打4打点でデビュー。足の故障で約1か月離脱したものの、復帰後も打ち続け、58試合266打席で9本塁打.324/.438/.542とAの投手を完全攻略。7月後半にA+を飛ばして昇格したHarrisburg(AA)では42試合186打席で.223/.306/.373とさすがに苦しんだ。アリゾナ秋季リーグに派遣されると前半好調でオールスターにも選出され、先頭打者本塁打を放ち注目を集める。最終的な成績は20試合92打席で3本塁打.238/.340/.475とやや物足りないものに終わったが全体的に評価は上昇。
改めてAAに挑戦した2013年。健康のフルシーズンプレーし、.252/.355/.407という成績。122試合で121三振と多いことが気になるが、66四球を選んでおり、この出塁率となっている点は評価できる。長打力も10本塁打はやや物足りないものの11三塁打と走力を見せている。ただ、足に関しては19盗塁に対して11盗塁死と技術の未熟さを示した。プロスペクトとしての評価を大きく下げることもなかったが、特に目立つこともなく、総じて停滞の1年という印象。
2014年は初めてメジャーのスプリングトレーニングに参加。オープン戦では15試合でプレーして本塁打も1本打つなどしたが、やはり随所で未熟さを見せていた。初のSyracuse(AAA)でのシーズン、結果は惨憺たるもので、Michael Taylor、Steven Souzaにメジャー昇格の先を越されることとなった。開幕から17試合は打率3割前後と好調で期待されたが、故障(詳細不明)のため?成績を降下させ、7月1日の試合を最後にシーズン終了。残った数字は81試合に出場して.219/.342/.328、4本塁打、6盗塁だった。それでも、ルール5ドラフトを目前とした
2014年11月に40人ロースター入り。
2015年もメジャーのスプリングトレーニングに参加する予定だったが、オフに肩を手術したため参加できず、4月下旬にHarrisburg(AA)にステップダウンして開幕。健康に1年を過ごしたが、.226/.290/.340と結果を残せず、シーズン終了までAAに留め置かれたままとなった。8本塁打、15盗塁も物足りない数字で、相変わらず三振が多い。プロスペクトとしての評価はガタ落ち。
崖っぷちで迎えた2016年シーズン。Syracuse(AAA)で開幕すると、オールスターにも選出されるほどに奮闘。最終成績は116試合に出場して.280/.349/.438、自己最多の14本塁打。盗塁も15個を記録。8月上旬に念願のメジャーデビューを果たした。この時点では不振で評価を落としていたMichael TaylorをAAAに残しての昇格であった。いったんAAAに戻されるが、9月に再昇格し、計44打席で.286/.318/.429という成績。踏みとどまった。
期待が高かった2017年のスプリングトレーニングだったが、絶好調のMichael Taylorに及ばずSyracuse(AAA)で開幕。しかし、5月に入ってAdam Eatonがシーズン終了の故障となったことにともない昇格すると、主に控え(Taylorがレギュラー)ながら堅実な打率を残し、ホームランも4本記録(6月21日現在)するなど、大いにチームに貢献。メジャー定着を果たした。そして6月21日に通算130打席に到達し、めでたくルーキーステータスを喪失するに至った。
[Comment]
多少の回り道はしましたが、しっかりとメジャーリーガーに育ちました。素直に嬉しいです。(2017年6月)
AAAにさえ戻れないまま、2015年もまた残念なシーズンとなってしまいました。Michael Taylorの背中ははるか彼方。来季こそ開眼してくれることを願っています。(2015年12月)
全く残念な結果に終わってしまった2014年。外野手プロスペクトの序列ではMichael Taylorの下となってしまいましたが、オフに40人ロースターに入れてもらっているところを見ると、一定の期待感は残っています。昨年の故障の詳細は分かりませんが、健康にスプリングトレーニングを迎え、奮闘してくれることを期待しています。(2015年1月)
スプリングトレーニングでのプレーの動画を何度か見ましたが、身体能力の高さや野球センスを随所に見せるものの、もう1つ何かが足りないという印象が拭えません。それでもAAAで開幕させられているところを見ると、来季(以降)の正センター争いの候補であることは間違いありません。勝負どころのシーズンでしょう。(2014年5月)
Denard Spanとの契約が2014年まで(2015年はオプション)となっているので、順調に育てばちょうどいいタイミングで後継者となれますが、果たして・・・。期待感は大きいが、まだ確信を持たせてくれるほどではありません。(2013年4月)