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2017/03/31

Clint Robinsonがマイナー行き

[4月1日更新]
ウェイバーで獲得する球団は現れず、通過。意外にも、Robinsonはナショナルズ傘下のマイナーに行くことを受け入れました。おそらくSyracuse(AAA)で開幕でしょう。

[3月29日 オリジナル]
2015-2016年の2シーズンにわたってナショナルズの左のベンチバットを務めたClint Robinsonをウェイバーに公示しました。ウェイバーで獲得する球団があれば移籍(オプションが切れているのでその球団で開幕ロースター入りすることになる)、なければAAA行きを受け入れるかFAとなるかをRobinsonが選択することになりますが、既にナショナルズのキャンプ地を離れているところを見ると、ナショナルズ傘下のSyracuse(AAA)でプレーするとは思えません。いずれにせよ、これで退団となるでしょう。

NRIとして参加した2015年のスプリングトレーニングで結果を残して開幕ロースター入りを果たすと、左の代打の切り札として活躍。2016年もまずまずの貢献でしたが、どういうわけかシーズン後半に長打が全く出なくなり、やや物足りないという評価になっていたのはやむを得ないところ。オフのほとんどの間は2017年もベンチ要員として確定しているものと思われていましたが、スプリングトレーニング開始直前になってチームがAdam Lindと契約。完全に役割が被り実績としてははるかに上のLindの登場により一気に苦しくなった立場でスプリングトレーニングに参加していましたが、こういう結末となりました。故障者でも出ればまた可能性もあったのでしょうが、チームにとっては幸いにもそのような事態にもなりませんでした。

ともかく、2年間ありがとう。

Clint Robinson (2015-2016 for Nationals)
230G 576PA 15HR 60RBI .257/.336/.388 0SB 

2017/03/01

ロースター異動まとめ(2017年2月)

2/3 Jeremy Guthrieとマイナー契約
2/7 Enny Romeroをトレード獲得
2/13 Adam LindとFA契約
2/24 Matt WietersとFA契約 (詳細は別記事)
2/28 Joe BlantonとFA契約

2017/02/24

Matt Wietersと契約合意

[2月24日追記]
正式に発表されました。Derek Norrisのトレードを画策しているといった情報が飛び交っていますが、今のところ実現していません。

[2月22日オリジナル]
FAのMatt Wieters捕手と契約合意に至ったと報じられています(身体検査がまだのため正式発表はありません)。

オフが始まった当初からWietersの行き先としてナショナルズが噂されていましたが、ウィンターミーティングの機会などに下交渉はしたものの条件面で整うことはなく、ナショナルズはDerek Norrisのトレード獲得でWilson Ramosの抜けた穴を埋めていました。一方のWietersは代理人のScott Borasがいつものように強気の交渉を続けたものの希望したような契約提示を受けることはなく、所属先が決まらないままスプリングトレーニングが始まる状況となっていました。こういった経緯を踏まえ、今般、Wieters側が条件面で譲歩し、それならばということでナショナルズが契約に合意したということのようです。

そういう事情ですから、契約条件はオフに入った当初に想定されていた額よりはかなり低めの、1年1050万ドルに選手側オプション1年(2018年)1050万ドルの総額2年2100万ドル。球団としてはうまくやったと言えるでしょう。

Matt Wieters (2016 Season for Orioles) 
124G  464PA 17HR 66RBI .243/.302/.409 1SB

ジョージア工科大から2007年ドラフト1順目全体6位でオリオールズに入団。(ちなみに直後の全体7位でナショナルズはRoss Detwilerを指名)。入団直後からマイナーで結果を残し、2009年シーズン前にはBAで全体1位とランクされるなど、スーパーの付くトッププロスペクトでした。その2009年にはさっそくメジャーデビューを果たしてオリオールズの正捕手の座に就き、以降、4度のオールスターに選出されるなど昨シーズンまで、オリオールズの顔として活躍してきました。両打ちで、2011年から3年連続で20本塁打以上を記録するなど攻撃型の捕手。ですが、2度ゴールドグラブ賞を受賞しており(近年低下してきているとはいえ)守備力も悪くありません。問題は健康面。2014年にTJ手術を受け、2015年シーズン途中に復帰したものの、攻守とも以前の状態までは戻っていないと言われています。そういう事情もあり、初めてFA権を取得した昨オフはQualifying Offerを受け入れてオリオールズに残留し、今オフもなかなか契約を得られませんでした。既に30歳という年齢も捕手という重労働のポジションを考えると各球団が長期契約を提示するにはためらった理由でしょう。

とはいえ、Yahoo!のJeff PassanのこのオフのFA選手ランキングで14位、捕手ではトップの評価を得ていた選手。契約条件から言ってもナショナルズでは当然レギュラー待遇となります。そこで問題となるのは、余剰となった捕手をどうするかです。これまで2つの席を争っていたはずのDerek Norris、Jose Lobaton、Pedro Severinoの3人から開幕ロースターに入るのは1人だけとなりました。NorrisとSeverinoはマイナーオプションが残っているので、Lobatonを控えとし、2人をAAAに行かせて開幕を迎えるという手もありますが、誰かをトレードに出すということも考えられます。来季以降を考えると、Severinoは残しておきたいところですが、せっかく戻ってきたNorrisがナショナルズでプレーすることを見ることがないまま手放すことになるのも非常に残念です。かといって、市場価値という点ではLobatonが最も低いのは間違いありません。

ひとまず戦力の補強には間違いありません。が、しかし、この契約の評価は、この後、捕手3人を巡って(ほかのポジションの選手も巻き込んで)どういう動きがあるかによって決定されるものではないかと思います。しばし、様子を見ましょう。

2017/02/14

2016-17 Free Agent List

[2017年2月14日更新終了] 

1. Yoenis Cespedes, OF* →NYM : 1億1000万ドル/4年
2. Edwin Encarnacion, DH/1B* →CLE: 6500万ドル/3年
3. Aroldis Chapman, RP → NYY: 8600万ドル/5年  
4. Kenley Jansen, RP* →LAD: 8000万ドル/5年
5. Justin Turner, IF* →LAD: 6400万ドル/4年
6. Dexter Fowler, CF* →STL: 8250万ドル/5年
7. Rich Hill, SP → LAD : 4800万ドル/3年
8. Ian Desmond, CF/SS* → COL: 7000万ドル/5年 
9. Jeremy Hellickson, SP* → PHI: QO(1720万ドル/1年)
10. Jose Bautista, OF* → TOR: 1850万ドル/1年
11. Mark Melancon, RP → SFG: 6200万ドル/4年
12. Mark Trumbo, DH/OF* → BAL: 3750万ドル/3年
13. Neil Walker, 2B* → NYM: QO(1720万ドル/1年)
14. Matt Wieters, C
15. Carlos Beltran, DH/OF → HOU: 1600万ドル/1年
16. Josh Reddick, OF → HOU : 5200万ドル/4年
17. Jason Hammel, SP → KC: 1600万ドル/2年
18. Wilson Ramos, C → TBR: 1250万ドル/2年
19. Carlos Gomez, OF → TEX: 1150万ドル/1年
20. Ivan Nova, SP →PIT: 2600万ドル/3年
21. Mike Napoli, 1B/DH → TEX: 850万ドル/1年 
22. Kendrys Morales, DH/1B → TOR: 3300万ドル/3年
23. Bartolo Colon, SP → ATL: 1250万ドル/1年
24. Daniel Hudson, RP →PIT: 1100万ドル/2年
25. Jae-gyun Hwang, UT → SF: minor
26. Brad Ziegler, RP →MIA: 1600万ドル/2年
27. Jason Castro, C →MIN: 2450万ドル/3年
28. Michael Saunders, OF→ PHI: 900万ドル/1年
29. Matt Holliday, OF → NYY: 1300万ドル/1年
30. Derek Holland, SP →CHW: 600万ドル/1年
31. Luis Valbuena, UT → LAA: 1500万ドル/2年
32. Brandon Moss, OF → KC: 1200万ドル/2年
33. Chase Utley, 2B → LAD: 200万ドル/1年
34. Brett Anderson, SP → CHC: 350万ドル/1年
35. Joe Blanton, RP
36. Colby Rasmus, OF →TB: 500万ドル/1年
37. Brett Cecil, RP → STL : 3000万ドル/4年
38. Travis Wood, SP/RP → KC: 1200万ドル/2年 
39. Matt Joyce, OF → OAK: 1100万ドル/2年
40. Steven Pearce, UT → TOR: 1250万ドル/2年
41. Sean Rodriguez, UT → ATL: 1100万ドル/2年
42. Jonathan Papelbon, RP
43. Pedro Alvarez, DH/1B
44. Charlie Morton, SP → HOU: 1400万ドル/2年
45. Andrew Cashner, SP → TEX: 1000万ドル/1年
46. Mitch Moreland, 1B → BOS: 500万ドル/1年
47. Jose Miguel Fernandez, 2B/3B → LAD: minor
48. Edinson Volquez, SP → MIA: 2200万ドル/2年
49. Jon Jay, CF → CHC: 800万ドル/1年
50. Rajai Davis, OF →OAK: 600万ドル/1年

53. Doug Fister, SP
72. Marc Rzepczynski, RP → SEA: 1100万ドル/2年
78. Drew Storen, RP →CIN: 300万ドル/1年
95. Kurt Suzuki, C → ATL: 150万ドル/1年
99. Stephen Drew, IF → WAS: 350万ドル/1年
101. Matt Belisle, RP →MIN: 205万ドル/1年
105. Ross Ohlendorf, RP →ヤクルト・スワローズ: 160万ドル/1年
141. Yusmeiro Petit, SP/RP → LAA: minor 
167. Sean Burnett, RP → PHI: minor
169. Craig Stammen, RP → SD: minor
195. Ross Detwiler, SP/RP →OAK: minor
NA. Chris Heisey, OF → WAS: 140万ドル/1年
NA. Michael Morse, 1B → SFG: minor
NA: John Lannan, LHP → KC: minor
NA. Tyler Moore, 1B → MIA: minor
NA. Matt den Dekker, OF →MIA: minor
NA. Adam Lind, 1B → WAS: 150万ドル/1年

NT: Ben Revere, OF → LAA: 400万ドル/1年

[11月11日オリジナル]
2016年オフのFA選手リストです。ランキングはYahoo!のJeff Passanによるもの。トップ50と主な元ナショナルズを転載しておきます。

ナショナルズからFAとなった選手では、Mark Melanconが11位、Wilson Ramosが18位(あのケガさえなければトップ10は確実だったのですが)がトップ50に入っています。そして、Ian Desmondが8位。再びQOを受けていますが、今年こそいい契約を勝ち取れるでしょうか(QOを受けた選手は*を付けています)。


2017/02/01

ロースター異動まとめ(2017年1月)

1/13 Neal Cottsとマイナー契約
1/13 Bryce Harper、Tanner Roark、Anthony Rendon、Derek Norrisと年俸調停を回避して1年契約
1/26 Stephen Drewと1年契約、Grant Greenとマイナー契約
1/28 Vance Worleyとマイナー契約
1/31 Joe Nathan, Matt Albersとマイナー契約

2016/12/17

ロースター異動まとめ(2016年12月)

12/1 Jose Lobatonと年俸調停を回避して1年契約
12/2 Derek Norrisをトレード獲得
12/2 Ben RevereがノンテンダーFAとして退団(Danny Espinosaを含め他の対象者には契約提示)
12/7 Adan Eatonをトレード獲得(Lucas Giolito, Reynaldo Lopez, Dane Dunningを放出)
12/10 Danny Espinosaをエンゼルスへトレード (Austin AdamsとKyle McGowinを獲得)
12/14頃 Emmanuel Burriss等とマイナー契約


2016/12/12

Danny Espinosaをエンゼルスへトレード

Danny Espinosaがエンゼルスへトレードされました。

先に結論を言ってしまえば、「やや残念だけれどこれでよかった」と思います。

2008年のドラフト3順目入団。2008年の2月に私がブログを始めて最初にあったドラフトでした。同期組の中では、Tom Mione(10順目)、Tyler Moore(16順目)、Steve Lombardozzi(19順目)がナショナルズでメジャーに到達しましたが、とうとう最後の1人の退団となりました。そういう意味でも、今回のトレードは感慨深いですね。

せっかくなので、山あり谷ありのEspinosaのキャリアを振り返っておきます。

メジャー昇格までは順調そのものでした。ドラフト後、New York Penn League(SS)できっちり結果を残し、翌2009年には早くもPotomac(A+)で開幕。ここでも結果を残し、Futures Game、リーグ・オールスターに選出され、そしてアリゾナ秋季リーグでも大活躍。Harrisburg(AA)で開幕した2010年も前半戦でAAの投手を打ちこみ、リーグ・オールスター、2年連続のFutures Game出場の後、Syracuse(AAA)へ昇格。そして、セプテンバーコールアップでメジャーに昇格し、メジャーデビューを果たしました。実質2年目でのスピード出世。しかもいきなり月間6本塁打(打率は2割ちょっとでしたが)。足もあり、パワーもあり、そしてショートの守備力は抜群とあって、そのオフのBAのランキングでは全体66位という高い評価を受けました。そして2011年はセカンドのレギュラーとして158試合に出場し、21本塁打。公式の新人王投票でも得票するほどの活躍。デビューが1年早かったため(Espinosaをセカンドに押しのけて)ショートを守っていたIan Desmondが特に守備面で安定しないため、Espinosaこそが将来のナショナルズのショートストップであるべきだと言われた時期でした。

しかし、結果的には、2015年シーズン終了後にDesmondがFA退団するまで、ショートの座を奪うことはできませんでした(Desmondが故障中は守りましたが)。

チームが初の地区優勝を達成した2012年にはチーム最多の160試合に出場して貢献したものの、ナ・リーグ最多の189三振を喫し、課題も浮き彫りになりました。そしてEspinosaにとっては悪夢のようなシーズンとなったのが翌2013年。2012年9月に守備で痛めた左肩の影響もあって、開幕から打撃絶不調。さらに死球で右腕も痛めたということで、6月にDL入り。回復後も、セカンドのポジションはルーキーのAnthony Rendonに奪われてしまったため、AAAでシーズンを終えることになりました。なお、この時にマイナーへのオプションを行使されたため、FA権の取得が1年遅れることになっています(ずっとメジャーに在籍していれば今オフFA退団していたはずでした)。この頃にもトレードの噂が出ていましたが、2014年は控え内野手扱いで開幕メジャー。チーム内の故障でセカンドを中心に100試合以上に出場しましたが、とにかく打てず。優勝争いをしていたシーズン終盤は結局ベンチを温めていました。2015年は、スプリングトレーニングで右打ちに専念することも試みたり(開幕後はスイッチヒッターに戻った)、ファーストやレフトまで守るスーパーユーティリティ性を発揮してみたりして、打撃成績も多少改善させ、何とかチーム内での居場所を確保していました。

そして今季、Desmondが退団したことでようやく廻ってきたショートのレギュラーとしての出場。守備はもちろん素晴らしかった。エラーの数は多かったものの、それで守備力を判断する時代ではありません。またバットでも前半戦はよく打ち、AAAで結果を残していたTrea Turnerをブロックする形になるほどでした。しかし、シーズンが進むに連れて打撃は下降線を描き、7月以降の成績は.186/.276/.312、308打席で107三振という悲惨な数字でした。キャリアハイの24本塁打を放ちましたが、3打席に1度は三振では・・・。それでも守備力を買って最後まで使ってもらいましたが、ポストシーズンでも18打席でわずか2安打、8三振。成長著しいTurnerと比較すると、来季のレギュラーの座は危うい状況でシーズンを終えていました。

Danny Espinosa (2010-2016: 7 Seasons: for Nationals)
779G 2972PA 598H 92HR 285RBI .226/.302/.388 60SB

出場試合数はナショナルズ歴代3位、セカンドでの先発491試合はぶっちぎりの1位。安打数や本塁打数など多くの積み上げ系の成績では、歴代5位前後に位置しているものが多いですね。そんな中、目立つのは「死球王」ぶり。2016年にも自己最多の20個をもらい、通算73個。2位の2倍以上の数字です。

そして、先日のAdam Eatonのトレード獲得により、来季はTurnerがショートにコンバートされることが明らかとなり、チーム内での立場をなくしていた矢先にトレードが決まりました。

足掛け(マイナーも含めて)9シーズンに渡った長いナショナルズでのキャリアの終わり方としてはやや残念な形ではありますが、Espinosa本人にとってもチームにとっても、これでよかったと思います。

エンゼルスで大いに活躍し、来オフ、堂々とFA市場に参戦してくることを心から願っています。

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交換相手はAustin AdamsとKyle McGowinという2人の25歳の右腕投手。2人ともメジャー経験はありませんが、近いうちにメジャーデビューする可能性は十分というレベルの投手。

Austin Adams (2016 for Arkansas(AA) of LAA)
32G 41.1IP 2HR 24BB 61K 3.05/1.28

Adamsは2012年のドラフト8順目。入団当初からブルペン投手として育成され、昨シーズン(2015年)途中にAA、さらにシーズン終了間際にAAAに昇格するまでは着実にステップアップ。今季は再びAAで開幕し、AAAに昇格してもいいような成績を残しましたが、7月にDL入りしたこともあり、AAでシーズンを終えています。上記のAAでの成績では、特にイニング数の約1.5倍という極めて高い奪三振率が目を引きます。

奪三振率の高さはプロ入り後ずっと維持しています。最大の武器はエンゼルス傘下のプロスペクトの中でも最高という評価を受けているスライダー。これに93マイル程度の速球とチェンジアップを交えて三振の山を築いてきました。課題は制球力。今季はかなり改善したとはいえ、それでも9イニングあたり5.2は多過ぎ。この点さえ向上すればセットアッパーも務まると言われています。

11月、ルール5ドラフトを前に40人ロースター入りを果たしており、当然、ナショナルズでも40人ロースター選手として来春のスプリングトレーニングに参加します。開幕はAAA(クローザー?)と予想されますが、展開によっては意外に早くメジャーデビューするかもしれません。

Kyle McGowin (2016 for Salt Lake(AA) of LAA)
22G(22GS)  116.1IP 46BB 98K 6.11/1.63

McGowinは2013年のドラフト5順目。プロ入り後は一貫して先発として投げています。Adamsよりも速いスピードでマイナーを昇格し、今季はAAAでも投げました。が、結果は伴っていません。球速は90マイルちょっと程度で、変化球も特筆すべきものはなく、コントロールも決して良いわけではない。被本塁打も多い。こうしてみると良いところはほとんどないようにも見えますが、Salt Lakeは圧倒的に打者有利とされるPacific Coast League所属なので多少は割り引いでもいいかもしれません。長身で潜在能力は高いという元々の評価に期待しましょうか。

まだルール5の対象となっておらず、40人ロースターには入っていません。

2016/12/08

Adam Eatonをトレード獲得(Lucas Giolito, Reynaldo Lopez, Dane Dunningを放出)

ウィンターミーティング中の12月7日、大型トレードがまとまりました。相手はホワイトソックス。ホワイトソックスとの間では、つい先日Chris Saleのトレードについて合意寸前まで行った(結局はレッドソックスに奪われていました)のですが、その下交渉を踏まえてのことでしょう、外野手のAdam Eatonを獲得し、Lucas Giolito、Reynaldo Lopez, Dane Dunningの3投手を対価として放出することでまとまりました。

まずは獲得したAdam Eatonについて。

Adam Eaton (2016 for White Sox) 
157G 706PA 14HR 63BB 115K .284/.362/428 14SB

左投げ左打ちの28歳の外野手。キャリア5年間の打撃成績は.284/.357/.414と、上位を任せられます。メジャーデビューしたころはパワーはありませんでしたが、直近は2年連続で14本塁打を放つなど長打力もついてきており、通算54盗塁とまずまず足もあります。今季はもっぱらライトを守りましたが、本来はセンター。守備力(特に肩)は高い評価を受けており、センターのレギュラーとして期待されます。

元々は、2010年のドラフト19順目でDバックスに入団。軽く3割を超える打撃成績を続けて、2012年のセプテンバーコールアップで早々とメジャーデビュー。翌2013年は故障で出遅れましたが、7月以降はレギュラーに定着。そのオフ、エンゼルスも巻き込む大型トレードでホワイトソックスに移籍すると、以降はリードオフとしてキャリアを積み重ねています。

上に書いたの数字だけを見るとそこまでいい選手のようには見えないかもしれません。オールスター選出もなければ、個人タイトルもありません。が、実は高い評価を受けています。打撃、守備、走塁の貢献をすべて加味したFangraphsのWARでは、今季6.0(平均的な選手と比べて1人でチームの6勝に貢献したという意味)を記録し、これはMLBの全野手で11位という好成績。しかも、この数字を3シーズン続けて伸ばしています。ちなみに、ナショナルズの選手ではDaniel Murphyの5.5(17位)が最高でした。もっと言えば、パイレーツからの獲得に向けて交渉しているとの情報が流れていたAndrew McCutchenに至っては、直近3年続けて低下させ、今季は0.8でした。

Eatonが魅力的なもう1つのポイントは経済面。年俸調停対象1年目となった2015年のシーズン前にホワイトソックスとの間で5年契約を結んでおり、このうち2017年から2019年までの3年総額1840万ドルという主力選手としては格安な契約をナショナルズは引き継ぎます。さらに2020年950万ドル、2021年1050万ドルという、今の活躍を続けていれば当然行使されるであろう球団オプションも付いています。こういう契約で主力選手を抱えることができると他の補強に資金を回すことができ、チーム力のアップにつながることが期待されます。

これから少なくとも3年間、あるいは5年間、チームのセンターを守って、打撃でも貢献してくれることを期待していい選手です。

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当然、これだけの選手を獲得するには高い代償を支払うことになりました。先日記事にしたBaseball Prospectusのランキングでは、Lucas Giolitoが2位、Renaldo Lopezが3位、Dane Dunningでも7位。主なプロスペクトをごっそり差し出すことになりました。

GiolitoとLopezの経歴については今更言うまでもないと思います。Giolitoの株はプロスペクトとしての評価が最も高かった今年の夏からするとかなり下がっており、低値で売ることになったという印象は否めません。もっとも、今季のメジャーでのピッチングを見せられるとそこまで期待感を持てないという印象が残っていますので、そこまで惜しい気がしません。是非ともこの私の印象を裏切る大投手になってください。個人的にはLopezのほうが惜しいですね。100マイル近い速球にキレのあるチェンジアップで三振の山を築くことができ、ファンがわくわくするピッチングができる投手でしたから。それにしてもマイナーをほぼ同じペースで上がってきたGiolitoとLopezの2人。ここでもそろってトレードされることになりました。

そして3人目のDane Dunningは今年のドラフト1順目29位(ナショナルズにとっては2人目の指名)で入団したばかりの右腕投手。Prospect Profilesの記事を準備していましたが、ボツですね。。。カレッジワールドシリーズが終わってからの契約でしたが、New York Penn League(SS)の打者を圧倒して評価を上げていました。アジア系の顔付きということもあって気にかけていたので、少し寂しいですが、これからの成長を遠くから見守っていきたいです(元々かなり遠くからでしたが)。

プロスペクトランキング1位のVictor Roblesを守り切ったことは評価していいと思います。投手の上位プロスペクトがごっそりいなくなった(先日のBPのトップ10では5位のErick Feddeしか残っていません)のはかなり心配ですが、即戦力ならA.J. ColeとAustin Vothが残っているし、若手なら、Tyler Watsonをはじめとする近年の高卒組が控えています。

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以上を踏まえると、高くはつきましたが、許容範囲のトレードだと思います。4人の選手がそれぞれに力を発揮し、両チームに貢献するWin-Winのトレードになることを願っています。

2016/12/03

Derek Norrisをパドレスからトレード獲得

あのDerek Norrisをパドレスからトレード獲得しました!

と興奮気味に伝えても、古くからのコアなナショナルズファンでなければ伝わりませんね。あのDerek Norrisって、どのDerek Norrisなんだ、と。すみません。しかし、私にとっては大ニュース、しかも嬉しい大ニュースのため、今日(12月3日)の朝Twitterで知ってから一日中ニヤニヤしていたかもしれません。

では、あのDerek NorrisとはどのDerek Norrisかと言えば、このDerek Norrisです。そう、このブログがPhase 2に移行する転換点となったGio Gonzalezのトレードでナショナルズが放出した4人のプロスペクトのうちの1人でした。

2007年ドラフト4順目でナショナルズに入団(同期の1順目はRoss Detwiler、他にJordan Zimmermann、Steven Souzaなど)。高卒入団ながらほとんど足踏みすることなく着々とステップアップし、(そのオフにトレードされることになる)2011年には若干22歳にしてメジャーのスプリングトレーニングに招待され、開幕後はAAでプレー。非凡な選球眼とパワーのある「打てる捕手」としてプロスペクトとしての評価を上げ、BAの全体ランキングでは、2010年シーズン前には38位、2011年シーズン前でも72位という高い評価を受けていました。2011年の11月にはルール5ドラフトを前に40人ロースター入りを果たし、いよいよメジャーデビュー目前まで来ていました。

というタイミングで、アスレティックスにトレードされていきました。惜しまれながら、ではありましたが、当時はまさにWilson Ramosがナショナルズの正捕手としての地位を固めつつある時期に当たり、Norrisはブロックされる形になっていたので、まあ新天地で頑張ってくれれば、という感じもありました。(結果的には、Ramosが故障で長期離脱することが何度もあり、Norrisがいればなあと思ったこともありましたが)

移籍1年目の2012年6月にアスレティックスでメジャーデビュー。すぐにレギュラーとしてマスクを被るようになり、2014年にはなんとオールスターにも出場しました。が、そのオフにパドレスにトレードされると、打撃面で苦しみました。今季はさらに悪化し、125試合、458打席で.186/.255/.328。特に、36四球に対して139三振を喫しており、かつて高く評価された出塁率マシーンとしての面影は失われつつあります。

とはいえ、来季開幕時でもまだ28歳。特に今季は運に見放されていたというデータもあり、また投高打低のパドレスの本拠地から離れることで、いくらかは打撃成績をもどしてくると見込んでもいいと思います。来季、そしてFA前(年俸調停対象期間)最終年の2018年シーズンの2年間(少なくとも)、ナショナルズの正捕手として頑張ってくれることを心から応援しています。

とはいえ、守備面での評価は全く高くなく、長期的な捕手のレギュラーとして物足りません。そういう意味では、やはりPedro Severinoへのつなぎ役なのかもしれません。

いやー、しかし、あのトレードで放出した4人のプロスペクトのうちの2人(NorrisとA.J. Cole)までもがナショナルズに戻ってきてメジャーでプレーすることになるなんて、思いもよりませんでした。嬉しいなあ。

ちなみに、残る2人のうち、Brad Peacockはアストロズにトレードされ、今もアストロズで主にスイングマンとして投げています。もう1人、Tom Miloneはアスレティックス-ツインズでローテーション投手として129試合に先発し、通算44勝を記録しましたが、今季は不振でシーズン終了後にツインズからDFAされ、新天地を探している状況です。

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ナショナルズからパドレスに移籍したのは、ベネズエラ出身の19歳の先発右腕、Pedro Avila投手。今季はHagerstown(A)で20試合に先発し、3.48/1.33、93イニングで92の三振を奪っています。

まだまだどう育つか分からない若手投手であり、Norrisの対価としてはかなり安いという印象。まあ、今季の打撃成績ではパドレスとしてはノンテンダーも考えたでしょうから、どんな対価でもゼロよりはいいという判断も成り立ちます。ナショナルズとしては底値(と信じたところ)で買うというギャンブル性の強い契約といえるかもしれません。