既に多くの球団はオープン戦を開始していますが、ナショナルズもいよいよ金曜日から実戦が始まります。
キャンプが始まってからここまでの話題をいくつか拾ってみました。
● 故障関連。キャンプイン当初、Tyler ClippardとRoss Ohlendorfの2人が軽い故障(ヒジや肩ではない)で出遅れました。Clippardは1週間ほど遅れてブルペンセッションを始めており開幕には十分間に合いそうですが、Ohlendorfは脇腹の痛みでまだ投球を始められていません。キャンプイン後に故障した主力は、Ryan Mattheusただ1人。胸部の筋の炎症でシャットダウン。3月半ばまでの安静が必要とのことで開幕には間に合わないことが確実視されています。野手陣は順調。
● Danny Espinosaは守備練習でセカンドよりもショートに入っていることが多いそうです。つまり、セカンドの定位置争いはAnthony Rendonに水を開けられている模様。ただし、金曜日のオープン戦の初戦はEspinosaがセカンドで先発予定。
● そのEspinosaとベンチ入りを争う選手の中では、Tyler Mooreが高い評価を受けています。打撃はもちろん、ファーストの守備でも光るものを見せているようです。ベンチ入りを確実にするためにも、試合では打ちまくってください。
● 先発5番手争いはRoss Detwilerがリードしている模様。故障がなければ当然といえば当然ですが、評価は上々。新球カットボールを試したりしているようです。ただし、金曜日の初戦の先発はTaylor Jordanです。
● 新加入のDoug Fisterが守備練習でのハッスルプレーなどで存在感。投球練習でも低めに集め、首脳陣に好印象を与えています。
● 年俸調停を前に2年契約に合意したIan Desmondですが、その前に7年90百万ドル前後のオファーを蹴っていたそうです。ワシントンポスト紙のベテラン記者(ちなみに、私は彼のことがあまり好きでないので普段のコラムは読んでいない)が読者とのオンライン・チャットの中で漏らした情報ですが、それを聞いたDesmondは情報が球団側から漏れたことに強い不信感を示していました。金額的に少し物足りない上に、球団とDesmondの関係が悪化するのではないかと恐れましたが、その後、Mark Zuckermanのこの記事が出てちょっとほっとしました。瓢箪から駒ではないですが、7年100百万ドル辺りで手を打ってくれないものかと思います。Jordan Zimmermannとの契約延長については何の動きもありません。
2014/02/27
2014/02/23
BP: Nationals Top 10 Prospects
ようやくBaseball Prospectusのナショナルズのプロスペクトランキングが発表されました。(元記事)
1. Lucas Giolito, RHP
2. A.J. Cole, RHP
3. Brian Goodwin, OF
4. Michael Taylor, OF
5. Jake Johansen, RHP
6. Jefry Rodriguez, RHP
7. Matt Skole, 1B
8. Pedro Severino, C
9. Drew Vettleson, OF
10. Drew Ward, 3B
上位3人はトップ100に顔を出していたので分かっていましたが、4位以下はかなり意外な顔ぶれとなりました。
そもそも昨年から残っているのがMatt Skoleのみで、6人が新顔です。BAと比べてみても、重なっているのはMichael TaylorとJake Johansenだけで、Jefry Rodriguezに至ってはBAでは21位という評価でした。8位のPedro Severinoも驚きですし、先日のトレードでレイズから来た2人のうち、Felipe RiveroよりもDrew Vettlesonを高く評価しているのも意外でした。逆にSammy Solisの名前がないことにも驚いています。
トップ3が飛びぬけていて、それ以下は団子状態ということでしょうか。FangraphsとJohn Sickelsのランキングで、どう評価されているかが楽しみです。
1. Lucas Giolito, RHP
2. A.J. Cole, RHP
3. Brian Goodwin, OF
4. Michael Taylor, OF
5. Jake Johansen, RHP
6. Jefry Rodriguez, RHP
7. Matt Skole, 1B
8. Pedro Severino, C
9. Drew Vettleson, OF
10. Drew Ward, 3B
上位3人はトップ100に顔を出していたので分かっていましたが、4位以下はかなり意外な顔ぶれとなりました。
そもそも昨年から残っているのがMatt Skoleのみで、6人が新顔です。BAと比べてみても、重なっているのはMichael TaylorとJake Johansenだけで、Jefry Rodriguezに至ってはBAでは21位という評価でした。8位のPedro Severinoも驚きですし、先日のトレードでレイズから来た2人のうち、Felipe RiveroよりもDrew Vettlesonを高く評価しているのも意外でした。逆にSammy Solisの名前がないことにも驚いています。
トップ3が飛びぬけていて、それ以下は団子状態ということでしょうか。FangraphsとJohn Sickelsのランキングで、どう評価されているかが楽しみです。
BA: Top 100 Prospects (Giolito 21位)
BAのトップ100プロスペクトが発表されました(元記事)。やっぱりトップ3は同じ。目立つのは田中将大が4位にランクされていること。そういえば、松坂大輔は2007年のランキングでは1位だったなあ(遠い目)。
1. Byron Buxton, OF, MIN
2. Xander Bogaerts, SS, BOS
3. Oscar Taveras, OF, STL
4. Masahiro Tanaka, RHP, NYY
5. Javier Baez, SS, CHC
6. Miguel Sano, 3B, MIN
7. Carlos Correa, SS, HOU
8. Kris Bryant, 3B, CHC
9. Archie Bradley, RHP, ARI
10. Gregory Polanco, OF, PIT
ナショナルズからはLucas Giolitoのみ。全体21位とまずまず高い評価でしたが、1人だけというのはさすがに寂しい。Alex Meyerも45位と他のランキングに比べるとやや控えめな順位でした。
21. Lucas Giolito, RHP
1. Byron Buxton, OF, MIN
2. Xander Bogaerts, SS, BOS
3. Oscar Taveras, OF, STL
4. Masahiro Tanaka, RHP, NYY
5. Javier Baez, SS, CHC
6. Miguel Sano, 3B, MIN
7. Carlos Correa, SS, HOU
8. Kris Bryant, 3B, CHC
9. Archie Bradley, RHP, ARI
10. Gregory Polanco, OF, PIT
ナショナルズからはLucas Giolitoのみ。全体21位とまずまず高い評価でしたが、1人だけというのはさすがに寂しい。Alex Meyerも45位と他のランキングに比べるとやや控えめな順位でした。
21. Lucas Giolito, RHP
2014/02/21
2014 ST Outlook 5 (外野手)
オリンピックもあと数日になりましたね。昨夜の浅田真央選手のフリーの演技、ジャンプの度に固唾を飲んで成功を願った4分間はとても短く感じました。メダルには届かなかったけれど記憶に残る素晴らしい演技。ありがとう、そして、お疲れさま。
話は変わりますが、2月初めにCole Kimballがヤンキースとマイナー契約を結んでいました(気付くのが遅れました)。スプリングトレーニングには参加していないようですが、それでも契約を結んでくれる球団があって良かった。この際ヤンキースでもOK。メジャーのマウンドに戻って来るのを待っています。頑張れ!
***************
いよいよ全体練習が始まったスプリングトレーニング。当ブログがお送りする見どころシリーズの最終回は外野手編です。
●オフの動き
[OUT]
Corey Brown (DFA)
[IN]
Nate McLouh (FA)
Nate McLouthと2年契約を結び、昨季はチームとして大不振だったベンチをテコ入れ。レギュラー待遇で迎えてくれる球団もあったかもしれないレベルの力を持つMcLouthをベンチに迎えられたことはオフの補強として大成功と言えるでしょう。McLouthのロースター枠を空けるためにCorey BrownをDFA(→レッドソックスとマイナー契約)。
●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Jason Werth
Bryce Harper
Denard Span
Nate McLouth
Scott Hairston
Eury Perez
Jeff Kobernus
Steven Souza
Michael Taylor
[Non-Roster Invitees]
Brian Goodwin
昨年12月のルール5ドラフトを前にSteven Souza とMichael Taylorを追加した結果、オフィシャルサイトの40人ロースターに外野手が10人も名前を連ねています(Tyler Mooreは外野手なのか、という疑問はありますが)。このように層が厚いこともあり、マイナー契約招待選手はプロスペクトのBrian Goodwinだけ。5人ものベテランが名前を連ねている内野手とは対照的です。
レギュラーは、左からBryce Harper、Denard Span、Jayson Werthで決まっています。オフにヒザの手術をしたHarperの健康状態が懸念されましたが、ひとまず完治した状態でキャンプインした模様。3人ともしっかり調整して開幕を迎えてくれることを願うばかりです。
ベンチもMcLouthとScott Hairstonの両ベテランで確定的。すると、開幕ロースターはこれで埋まってしまいます。
あとのメンバーは(望ましいことではありませんが)故障待ち状態。現実的な候補となるのは、Eury Perez、Jeff Kobernus、Souzaの3人でしょう。このうちSouzaだけはメジャーデビュー前ですが、登り調子の24歳で昨年秋のアリゾナ秋季リーグでも抜群の打撃成績を残しており、期待感という意味では3人の中で最も大きいでしょう。3人とも順当ならAAAでの開幕となりますが、しっかりアピールして、いつ呼ばれてもいいように十分準備をしておいてください。
楽しみなのは、TaylorとGoodwinの2人。2人とも今季中にメジャーに上がってくる可能性さえほとんどないと思いますが、センターのSpanとの来季契約は球団オプション。比較的安いので行使される可能性が高いですが、今季のSpanの成績によってはポジションが空くかもしれません。そうなったときに2人のうちのどちらかが跡を襲えるほどに成長しているかどうか。それを占う意味でも、この春にどんな成績を残すか、注目されます。
●開幕予想
Harper, Span, Werth, McLoth, Hairston
故障もなく順調なスプリングトレーニングを経て、予定通りの5人で決まり。若手ではSouzaが評価を高め、かなり遅い時期までメジャーキャンプに留まる。
話は変わりますが、2月初めにCole Kimballがヤンキースとマイナー契約を結んでいました(気付くのが遅れました)。スプリングトレーニングには参加していないようですが、それでも契約を結んでくれる球団があって良かった。この際ヤンキースでもOK。メジャーのマウンドに戻って来るのを待っています。頑張れ!
***************
いよいよ全体練習が始まったスプリングトレーニング。当ブログがお送りする見どころシリーズの最終回は外野手編です。
●オフの動き
[OUT]
Corey Brown (DFA)
[IN]
Nate McLouh (FA)
Nate McLouthと2年契約を結び、昨季はチームとして大不振だったベンチをテコ入れ。レギュラー待遇で迎えてくれる球団もあったかもしれないレベルの力を持つMcLouthをベンチに迎えられたことはオフの補強として大成功と言えるでしょう。McLouthのロースター枠を空けるためにCorey BrownをDFA(→レッドソックスとマイナー契約)。
●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Jason Werth
Bryce Harper
Denard Span
Nate McLouth
Scott Hairston
Eury Perez
Jeff Kobernus
Steven Souza
Michael Taylor
[Non-Roster Invitees]
Brian Goodwin
昨年12月のルール5ドラフトを前にSteven Souza とMichael Taylorを追加した結果、オフィシャルサイトの40人ロースターに外野手が10人も名前を連ねています(Tyler Mooreは外野手なのか、という疑問はありますが)。このように層が厚いこともあり、マイナー契約招待選手はプロスペクトのBrian Goodwinだけ。5人ものベテランが名前を連ねている内野手とは対照的です。
レギュラーは、左からBryce Harper、Denard Span、Jayson Werthで決まっています。オフにヒザの手術をしたHarperの健康状態が懸念されましたが、ひとまず完治した状態でキャンプインした模様。3人ともしっかり調整して開幕を迎えてくれることを願うばかりです。
ベンチもMcLouthとScott Hairstonの両ベテランで確定的。すると、開幕ロースターはこれで埋まってしまいます。
あとのメンバーは(望ましいことではありませんが)故障待ち状態。現実的な候補となるのは、Eury Perez、Jeff Kobernus、Souzaの3人でしょう。このうちSouzaだけはメジャーデビュー前ですが、登り調子の24歳で昨年秋のアリゾナ秋季リーグでも抜群の打撃成績を残しており、期待感という意味では3人の中で最も大きいでしょう。3人とも順当ならAAAでの開幕となりますが、しっかりアピールして、いつ呼ばれてもいいように十分準備をしておいてください。
楽しみなのは、TaylorとGoodwinの2人。2人とも今季中にメジャーに上がってくる可能性さえほとんどないと思いますが、センターのSpanとの来季契約は球団オプション。比較的安いので行使される可能性が高いですが、今季のSpanの成績によってはポジションが空くかもしれません。そうなったときに2人のうちのどちらかが跡を襲えるほどに成長しているかどうか。それを占う意味でも、この春にどんな成績を残すか、注目されます。
●開幕予想
Harper, Span, Werth, McLoth, Hairston
故障もなく順調なスプリングトレーニングを経て、予定通りの5人で決まり。若手ではSouzaが評価を高め、かなり遅い時期までメジャーキャンプに留まる。
2014/02/18
2014 ST Outlook 4 (内野手)
野手陣の集合日は水曜日ですが、火曜日の時点で既に全野手が到着したとの報。よしよし。
さて、スプリングトレーニングの見所シリーズ、続いては内野手編をお送りします。
●オフの動き
[OUT]
Steve Lombardozzi (Trade to DET)
Chris Marrero (DFA)
Chad Tracy (FA)
40人ロースターから3人がいなくなったのに、追加補強はありませんでした。それだけ現有戦力に自信を持っているということでしょう。マイナー契約でも、18日で40歳になった元ナショナルズのJamey Carrollが目立つ程度。
●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Adam LaRoche
Anthony Rendon
Ryan Zimmerman
Ian Desmond
Danny Espinosa
Tyler Moore
Zach Walters
[Non-Roster Invitees]
Jamey Carroll
Mike Fontenot
Will Rhymes
Matt Skole
Josh Johnson
Brock Peterson
メンバーは昨季の終盤とほとんど変わっていませんが、何かと話題の多い内野陣。
最も注目を集めているのが、セカンドのレギュラー争い。候補は、昨季の大不振でマイナーに降格されたDanny EspinosaとそのEspinosaに代わってしっかり成績を残したAnthony Rendon。Rizzo GMやWilliams監督はEspinosaにも平等にチャンスを与えると明言しており、一騎打ちを展開することになります。とは言っても、昨年の実績、トッププロスペクトとしての期待度、そして将来性から、Rendonが有利なことは明らか。Espinosaは三振を減らすなど内容を向上し、かつ数字も残し、さらにRendonが故障するかかなりの不振に陥るかした場合しか、レギュラーを得ることはないでしょう。健康にキャンプを過ごして控え内野手の地位を確保することが現実的な目標だと思います。トレードの噂もありますが、その抜群の守備力からショートの控えとしても計算されているはずで、価値が下がり切っているこのタイミングで放出することはないでしょう。
もう1つの注目は、Ryan Zimmermanがどの程度ファーストの守備につくことになるかです。2005年のメジャーデビュー以来(健康でいる限りは)ナショナルズのサードを守り、華麗な守備でファンを魅了してきました。2009年にはゴールドグラブ賞も獲得しましたが、2012年に肩を痛めてから送球が不安定化し、昨季前半の送球エラーの連発で一気に評価を落としました。後半で安定した送球を見せて一度は雑音を消しましたが、オフにWilliams監督が、相手先発が左投手の日にAdam LaRocheを休ませて、Zimmermanをファーストで使う構想を披露すると、Zimmermanもそれを受け入れる発言をしました。そして実際、16日にキャンプ地入りしたZimmermanはファーストミットを持参していたそうです。LaRocheとの契約が切れた来季の構想を推し量る意味でも注目。個人的には、LaRocheを休ませるなら、Tyler Mooreを使ってやればいいのにと思っていますが。
そのLaRoche。前回の2年契約のときと同じように、1年目は期待外れでFAを前にした2年目に大活躍してくれることを期待していますが、何より不安なのは健康状態。オフに投げるほうの肩に簡単な手術を受けたということで、その回復具合がまず気になります。いずれにせよ、大ベテランなのでゆっくりの調整だとは思いますが、開幕後もスロースタートということでは許されません。
ショートのIan Desmondについては、ただしっかり調整してくれるだけを期待しています。それよりもむしろ、(おそらく交渉を継続しているであろう)長期契約に合意できるかどうかに期待を込めて注目しています。
上記の5人以外に40人ロースターに入っているのはMooreとZach Walters。Mooreには是非奮起して、もしもLaRocheが間に合わない場合には開幕スタメンを狙うような活躍を見せてもらいたい。Waltersの長打力は魅力ですが、正直なところ、まだ開幕ベンチを狙える位置にはないでしょう。あくまでDesmondが故障したときの備え。
マイナー契約選手では、大ベテランのCarrollの名前が目立ちますが、御年40歳の大ベテランが開幕ロースター入りするようでは、チームとして失敗と評価せざるを得ないでしょう。
プロスペクトでは唯一Matt Skoleが呼ばれました。昨年も呼ばれ24打席で.250/.406/.333という立派な数字を残しながら、AAでの開幕直後に故障でシーズンを棒に振るという不運。故障は完全に癒えている様子。今年こそ、頑張って下さい。
●開幕予想
LaRoche, Rendon, Desmond, Zimmerman, Moore, Espinosa
Espinosaもまずまずの成績を残すもののやはり三振の多さは改善せず、堅実な成績を残したRendonがセカンドのレギュラーとして開幕。Zimmerman、Desmondは順調に調整。LaRocheがやや出遅れ、その間に出場機会を得たMooreのバットが絶好調で早々にベンチ入りを決める。最後の最後にEspinosaが生き残る。
さて、スプリングトレーニングの見所シリーズ、続いては内野手編をお送りします。
●オフの動き
[OUT]
Steve Lombardozzi (Trade to DET)
Chris Marrero (DFA)
Chad Tracy (FA)
40人ロースターから3人がいなくなったのに、追加補強はありませんでした。それだけ現有戦力に自信を持っているということでしょう。マイナー契約でも、18日で40歳になった元ナショナルズのJamey Carrollが目立つ程度。
●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Adam LaRoche
Anthony Rendon
Ryan Zimmerman
Ian Desmond
Danny Espinosa
Tyler Moore
Zach Walters
[Non-Roster Invitees]
Jamey Carroll
Mike Fontenot
Will Rhymes
Matt Skole
Josh Johnson
Brock Peterson
メンバーは昨季の終盤とほとんど変わっていませんが、何かと話題の多い内野陣。
最も注目を集めているのが、セカンドのレギュラー争い。候補は、昨季の大不振でマイナーに降格されたDanny EspinosaとそのEspinosaに代わってしっかり成績を残したAnthony Rendon。Rizzo GMやWilliams監督はEspinosaにも平等にチャンスを与えると明言しており、一騎打ちを展開することになります。とは言っても、昨年の実績、トッププロスペクトとしての期待度、そして将来性から、Rendonが有利なことは明らか。Espinosaは三振を減らすなど内容を向上し、かつ数字も残し、さらにRendonが故障するかかなりの不振に陥るかした場合しか、レギュラーを得ることはないでしょう。健康にキャンプを過ごして控え内野手の地位を確保することが現実的な目標だと思います。トレードの噂もありますが、その抜群の守備力からショートの控えとしても計算されているはずで、価値が下がり切っているこのタイミングで放出することはないでしょう。
もう1つの注目は、Ryan Zimmermanがどの程度ファーストの守備につくことになるかです。2005年のメジャーデビュー以来(健康でいる限りは)ナショナルズのサードを守り、華麗な守備でファンを魅了してきました。2009年にはゴールドグラブ賞も獲得しましたが、2012年に肩を痛めてから送球が不安定化し、昨季前半の送球エラーの連発で一気に評価を落としました。後半で安定した送球を見せて一度は雑音を消しましたが、オフにWilliams監督が、相手先発が左投手の日にAdam LaRocheを休ませて、Zimmermanをファーストで使う構想を披露すると、Zimmermanもそれを受け入れる発言をしました。そして実際、16日にキャンプ地入りしたZimmermanはファーストミットを持参していたそうです。LaRocheとの契約が切れた来季の構想を推し量る意味でも注目。個人的には、LaRocheを休ませるなら、Tyler Mooreを使ってやればいいのにと思っていますが。
そのLaRoche。前回の2年契約のときと同じように、1年目は期待外れでFAを前にした2年目に大活躍してくれることを期待していますが、何より不安なのは健康状態。オフに投げるほうの肩に簡単な手術を受けたということで、その回復具合がまず気になります。いずれにせよ、大ベテランなのでゆっくりの調整だとは思いますが、開幕後もスロースタートということでは許されません。
ショートのIan Desmondについては、ただしっかり調整してくれるだけを期待しています。それよりもむしろ、(おそらく交渉を継続しているであろう)長期契約に合意できるかどうかに期待を込めて注目しています。
上記の5人以外に40人ロースターに入っているのはMooreとZach Walters。Mooreには是非奮起して、もしもLaRocheが間に合わない場合には開幕スタメンを狙うような活躍を見せてもらいたい。Waltersの長打力は魅力ですが、正直なところ、まだ開幕ベンチを狙える位置にはないでしょう。あくまでDesmondが故障したときの備え。
マイナー契約選手では、大ベテランのCarrollの名前が目立ちますが、御年40歳の大ベテランが開幕ロースター入りするようでは、チームとして失敗と評価せざるを得ないでしょう。
プロスペクトでは唯一Matt Skoleが呼ばれました。昨年も呼ばれ24打席で.250/.406/.333という立派な数字を残しながら、AAでの開幕直後に故障でシーズンを棒に振るという不運。故障は完全に癒えている様子。今年こそ、頑張って下さい。
●開幕予想
LaRoche, Rendon, Desmond, Zimmerman, Moore, Espinosa
Espinosaもまずまずの成績を残すもののやはり三振の多さは改善せず、堅実な成績を残したRendonがセカンドのレギュラーとして開幕。Zimmerman、Desmondは順調に調整。LaRocheがやや出遅れ、その間に出場機会を得たMooreのバットが絶好調で早々にベンチ入りを決める。最後の最後にEspinosaが生き残る。
2014/02/16
2014 ST Outlook 3 (ブルペン)
いよいよキャンプが始まりました!
Matt Williams監督は朝5時にクラブハウスに入ったそうです(気合い入ってるなあ)。初日のブルペン入りは、Gio Gonzalez、Doug Fister、Taylor Jordanなど。昨年は初日にリタイヤしたChristian Garciaも無事に投げ込めたそうで、まずは順調な立ち上がり。
******************
さて、今日はブルペン編。
●オフの動き
[OUT]
Ian Krol (Trade to DET)
Fernando Abad (Trade to OAK)
[IN]
Jerry Blevins (Trade from OAK)
そもそも不足していたブルペン左腕の中で、昨季最も多くのイニングを投げてくれたFernando AbadとIan Krolとの2人をそろってトレード放出。昨季が出来過ぎだった感のあるKrolをDoug Fisterのトレードの駒として使ったことには好印象を受けましたが、Abadの放出には(DFA後で見返りが下層のマイナー選手だったこともあり)やや疑問を感じました。ただ、後に同じアスレティックスから、Abadに比べてアップグレードになるJerry Blevinsを獲得したので、最終的には納得できる動き。また、マイナー契約ではLuis Ayalaが出戻っています。
●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Tyler Clippard (R)
Drew Storen (R)
Rafael Soriano (R)
Craig Stammen (R)
Jerry Blevins (L)
Ryan Mattheus (R)
Christian Garcia (R)
Aaron Barrett (R)
Xavier Cedeno (L)
Erik Davis (R) → 2月13日 60日DL(右ヒジ痛)
[Non-Roster Invitees]
Luis Ayala (R)
Cray Hensley (R)
Tyler Roberston (L)
Manny Delcarmen (R)
Daniel Stange (R)
Gabriel Alfaro (R)
Jash Roenicke (R)
順当にいけば今年もRafael Sorianoがクローザーとして開幕を迎えるはず。例年調整が遅いSorianoですが、昨シーズンは不安定な投球が目立ち信頼を落としているのですから、早めにしっかり調整してください。
そのSorianoに代わってクローザーを務めるとすればDrew StorenとTyler Clippardの2人となるわけですが、2人とも、特にStorenには、ずっとトレードの噂が付いて回っています。山あり谷ありながらもこの数年間のチーム(ブルペンのみならず)を支えくれた2人が安売りされるような形で退団するところは見たくない。他球団でクローザーの地位を約束されるなら送り出してやりたい気持ちもありますが、Sorianoの不安定ぶりを考えると実力者の2人をこのスプリングトレーニング中に手放す余裕はありません。
この3人に加え、すっかりブルペン投手として完成した感のあるCraig Stammenとオフにトレードで獲得した左腕のBlevinsの「学生時代の友達コンビ」までの5人は故障さえなければ確定的。
残りの2枠のうち1枠はロングリリーフ。先発5番手争いで脱落した中から、Ross Ohlendorf、Tanner Roark、Ross Detwilerの誰かが残ることになると思われます。Taylor Jordanはあくまで先発投手として育成されており、ローテーションに残れなければAAAで開幕でしょう。このうちDetwilerはオプションが切れているので(意外にもOhlendorfはまだオプションが1回残っているそうです)、Detwilerがローテーション争いに敗れて、かつ故障していなければ、ほぼ自動的にDetwilerに決まりでしょう。
順当なら残り1席をめぐって残りの10人ほどが争うことになります。実績ではRyan Mattheusが最有力ですが、昨季後半の不安定なピッチングで評価は下がっており、競争に勝ち残ることが求められる立場となっています。
その他、40人ロースターの投手のうち、面白い存在なのはXavier CedenoとChristian Garciaの2人。Cedenoは昨シーズン、限られた機会ながらいい投球を見せており、対左打者用としてブルペン入りする可能性も十分あります。そして、この記事の冒頭にも書いたGarcia。2012年終盤にメジャーデビューして高く評価され、先発投手に(再)転向させられるほどの期待を集めて迎えた昨年でしたが、スプリングトレーニングの初日に腕の痛みを訴えてシャットダウン。その後ハムストリングも痛めてシーズンを棒に振りました。再起に向けての春になります。
この記事をドラフトしていた時点では、もう1人Erik Davisも注目株としようと思っていましたが、キャンプ初日に右ひじ痛のために60日DL入り。当然、開幕ロースター入りはなくなりました。
マイナー契約では、何といってもAyalaの存在が目立ちます。昨季は故障39試合の登板にとどまったとはいえ、防御率は3.27。ブレーブスの一員としてNLDSでも3試合に登板しました。健康に過ごせば、開幕ロースター入りの有力候補でしょう。
●開幕予想
Storen, Clippard, Stammen, Blevins, Cedeno, Ohlendorf, Ayala
Sorianoは調整遅れのためDLで開幕。開幕時のクローザーはStorenが努めることになる。Clippard、Stammen、Blevinsは順調に調整。ロングリリーフはOhlendorf (DetwilerはDL)。左腕のCedenoが安定したピッチングを続けて生き残り、最後の1枠はマイナー契約からのAyalaが滑り込む。
Matt Williams監督は朝5時にクラブハウスに入ったそうです(気合い入ってるなあ)。初日のブルペン入りは、Gio Gonzalez、Doug Fister、Taylor Jordanなど。昨年は初日にリタイヤしたChristian Garciaも無事に投げ込めたそうで、まずは順調な立ち上がり。
******************
さて、今日はブルペン編。
●オフの動き
[OUT]
Ian Krol (Trade to DET)
Fernando Abad (Trade to OAK)
[IN]
Jerry Blevins (Trade from OAK)
そもそも不足していたブルペン左腕の中で、昨季最も多くのイニングを投げてくれたFernando AbadとIan Krolとの2人をそろってトレード放出。昨季が出来過ぎだった感のあるKrolをDoug Fisterのトレードの駒として使ったことには好印象を受けましたが、Abadの放出には(DFA後で見返りが下層のマイナー選手だったこともあり)やや疑問を感じました。ただ、後に同じアスレティックスから、Abadに比べてアップグレードになるJerry Blevinsを獲得したので、最終的には納得できる動き。また、マイナー契約ではLuis Ayalaが出戻っています。
●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Tyler Clippard (R)
Drew Storen (R)
Rafael Soriano (R)
Craig Stammen (R)
Jerry Blevins (L)
Ryan Mattheus (R)
Christian Garcia (R)
Aaron Barrett (R)
Xavier Cedeno (L)
Erik Davis (R) → 2月13日 60日DL(右ヒジ痛)
[Non-Roster Invitees]
Luis Ayala (R)
Cray Hensley (R)
Tyler Roberston (L)
Manny Delcarmen (R)
Daniel Stange (R)
Gabriel Alfaro (R)
Jash Roenicke (R)
順当にいけば今年もRafael Sorianoがクローザーとして開幕を迎えるはず。例年調整が遅いSorianoですが、昨シーズンは不安定な投球が目立ち信頼を落としているのですから、早めにしっかり調整してください。
そのSorianoに代わってクローザーを務めるとすればDrew StorenとTyler Clippardの2人となるわけですが、2人とも、特にStorenには、ずっとトレードの噂が付いて回っています。山あり谷ありながらもこの数年間のチーム(ブルペンのみならず)を支えくれた2人が安売りされるような形で退団するところは見たくない。他球団でクローザーの地位を約束されるなら送り出してやりたい気持ちもありますが、Sorianoの不安定ぶりを考えると実力者の2人をこのスプリングトレーニング中に手放す余裕はありません。
この3人に加え、すっかりブルペン投手として完成した感のあるCraig Stammenとオフにトレードで獲得した左腕のBlevinsの「学生時代の友達コンビ」までの5人は故障さえなければ確定的。
残りの2枠のうち1枠はロングリリーフ。先発5番手争いで脱落した中から、Ross Ohlendorf、Tanner Roark、Ross Detwilerの誰かが残ることになると思われます。Taylor Jordanはあくまで先発投手として育成されており、ローテーションに残れなければAAAで開幕でしょう。このうちDetwilerはオプションが切れているので(意外にもOhlendorfはまだオプションが1回残っているそうです)、Detwilerがローテーション争いに敗れて、かつ故障していなければ、ほぼ自動的にDetwilerに決まりでしょう。
順当なら残り1席をめぐって残りの10人ほどが争うことになります。実績ではRyan Mattheusが最有力ですが、昨季後半の不安定なピッチングで評価は下がっており、競争に勝ち残ることが求められる立場となっています。
その他、40人ロースターの投手のうち、面白い存在なのはXavier CedenoとChristian Garciaの2人。Cedenoは昨シーズン、限られた機会ながらいい投球を見せており、対左打者用としてブルペン入りする可能性も十分あります。そして、この記事の冒頭にも書いたGarcia。2012年終盤にメジャーデビューして高く評価され、先発投手に(再)転向させられるほどの期待を集めて迎えた昨年でしたが、スプリングトレーニングの初日に腕の痛みを訴えてシャットダウン。その後ハムストリングも痛めてシーズンを棒に振りました。再起に向けての春になります。
この記事をドラフトしていた時点では、もう1人Erik Davisも注目株としようと思っていましたが、キャンプ初日に右ひじ痛のために60日DL入り。当然、開幕ロースター入りはなくなりました。
マイナー契約では、何といってもAyalaの存在が目立ちます。昨季は故障39試合の登板にとどまったとはいえ、防御率は3.27。ブレーブスの一員としてNLDSでも3試合に登板しました。健康に過ごせば、開幕ロースター入りの有力候補でしょう。
●開幕予想
Storen, Clippard, Stammen, Blevins, Cedeno, Ohlendorf, Ayala
Sorianoは調整遅れのためDLで開幕。開幕時のクローザーはStorenが努めることになる。Clippard、Stammen、Blevinsは順調に調整。ロングリリーフはOhlendorf (DetwilerはDL)。左腕のCedenoが安定したピッチングを続けて生き残り、最後の1枠はマイナー契約からのAyalaが滑り込む。
2014/02/14
Karns と Lobaton ほか2人のトレード
スプリングトレーニングがいよいよ始まるというタイミングになって(実際、今回のトレード対象の選手たちはもうそれぞれのキャンプ地に入っていました)、レイズとの間でトレードが成立。
ナショナルズからNate Karns投手がレイズに移り、ナショナルズはJose Lobaton捕手と、マイナーのFelipe Rivero投手とDrew Vettleson外野手を獲得しました。
Nate Karns
3G (3GS) 12.0IP 6BB 11K 7.50/1.92 [2013 MLB]
23G (23GS) 132.2IP 155K 48BB 3.26/1.18 [2013 AA]
2012年までの経緯は2012年に球団公式の最優秀マイナーリーガーに選ばれた際に書いた記事をご覧ください(こちら)。そして、大きく期待されて迎えた昨シーズン、5月にRoss Detwilerが故障離脱してローテーションが空いた際に最初に呼ばれたのがKarnsでした。しかし、3度の先発機会では結果を残せず、AAに逆戻り。とはいえ、その後AAでは上記のような立派な数字を残し、2月に発表されたBAのランキングでは組織内9位(Robbie Rayを除けば8位)とプロスペクトの地位を保っています。
Jose Lobaton
100G 311PA 7HR 65K .249/.320/.394 0SB (2013 MLB)
ベネズエラ出身の29歳の捕手。両打ちの打撃はそこそこパワーもあり、特に左打席でよく打っています。守備面では、盗塁阻止率こそあまり高くないものの、キャッチング技術は高く評価されています。昨季はレイズでJose Molinaと仕事を分け合い、キャリア最高の打撃成績を残しましたが、オフにRyan Haniganをトレードで獲得してしまったために、完全に宙に浮いた状態になっていました(オプションが切れウェイバーを通さないとマイナーに落とせません)。デビューが遅かったのでまだ年俸調停前であと4年は雇えます。
Felipe Rivero
25G (23GS) 127.0IP 91K 52BB 3.40/1.37 (2013 A+)
ベネズエラ出身の22歳の左腕投手。BAによるとレイズの組織内で17位のプロスペクトとされていますが、Fangraphsでは10位。昨季はA+で安定した投球を見せ、評価は上昇中。まだAAにも到達していませんが、昨年12月のルール5ドラフトの対象となるところでプロテクトのために40人ロースターに入っています。球速は95マイルを投げるが、安定性に欠けるとのこと。
Drew Vettleson
121G 516PA 4HR 78K .274/.331/.388 5SB (2013 A+)
やはり22歳の外野手。左打ち。2010年ドラフト1順目サンドイッチピック(全体42位)で高卒入団。最初の2シーズンは好成績で順調にステップアップしましたが、昨季はA+で少し頭をぶつけた感じで本塁打数も盗塁数も激減。BAのランキングでも昨年の11位から今年は20位に落ちました。守備も課題が多く、ライトしか守れません。
++++++++++++++++++
控え捕手を強化したかったナショナルズと先発投手の層を厚くしたかったレイズのニーズが合致した形でのトレード。
健康でいる限りはWilson Ramosをレギュラーとして使い続けるつもりのナショナルズにとって、そこそこ打ててそこそこ守れ、仮にRamosが長期離脱するとなった場合には何とかレギュラーとしてやっていけるだけの力がありそうなLobatonは、理想的な控え捕手と言えるでしょう。少なくとも、Jhonatan Solano、Sandy Leonという実績のない2人に比べれば明らかなグレードアップです。
とはいえ、当初1対1トレードかのように報じられた時は、レイズで明らかに余剰となっていたLobatonの獲得のためにKarnsは出し過ぎだろう、という印象を持ちました。しかし、Karnsは既に26歳になっている上、昨シーズン同じようにメジャーでの機会を与えられて結果を残したTanner RoarkとTaylor Jordanに完全に追い抜かれており、最も「出してもいい」投手だったのは間違いありません。むしろ、価値が下がってしまう前のいいタイミングで売り切ったと言えるかもしれません(ブルペンに回せば支配的な投手になれる可能性を持っており、そういう意味ではやっぱり惜しかったかなと思いますが)。
しかも、Lobatonだけでなく、プロスペクトとしての価値が十分にある2人の22歳を獲得したとあっては、これは完全に、またしてもRizzo GMがうまくやったという感想を持たざるを得ません。Riveroが大きく注目されていますが、Vettlesonの数字もよくよく見ると、本塁打は減っていますが二塁打はむしろ増えており、まだ若いので、これから成績・評価を戻してくる可能性は十分あると思われます。
ナショナルズに来た3人はもちろんKarnsにも、今後、活躍してくれることを期待しています。
ナショナルズからNate Karns投手がレイズに移り、ナショナルズはJose Lobaton捕手と、マイナーのFelipe Rivero投手とDrew Vettleson外野手を獲得しました。
Nate Karns
3G (3GS) 12.0IP 6BB 11K 7.50/1.92 [2013 MLB]
23G (23GS) 132.2IP 155K 48BB 3.26/1.18 [2013 AA]
2012年までの経緯は2012年に球団公式の最優秀マイナーリーガーに選ばれた際に書いた記事をご覧ください(こちら)。そして、大きく期待されて迎えた昨シーズン、5月にRoss Detwilerが故障離脱してローテーションが空いた際に最初に呼ばれたのがKarnsでした。しかし、3度の先発機会では結果を残せず、AAに逆戻り。とはいえ、その後AAでは上記のような立派な数字を残し、2月に発表されたBAのランキングでは組織内9位(Robbie Rayを除けば8位)とプロスペクトの地位を保っています。
Jose Lobaton
100G 311PA 7HR 65K .249/.320/.394 0SB (2013 MLB)
ベネズエラ出身の29歳の捕手。両打ちの打撃はそこそこパワーもあり、特に左打席でよく打っています。守備面では、盗塁阻止率こそあまり高くないものの、キャッチング技術は高く評価されています。昨季はレイズでJose Molinaと仕事を分け合い、キャリア最高の打撃成績を残しましたが、オフにRyan Haniganをトレードで獲得してしまったために、完全に宙に浮いた状態になっていました(オプションが切れウェイバーを通さないとマイナーに落とせません)。デビューが遅かったのでまだ年俸調停前であと4年は雇えます。
Felipe Rivero
25G (23GS) 127.0IP 91K 52BB 3.40/1.37 (2013 A+)
ベネズエラ出身の22歳の左腕投手。BAによるとレイズの組織内で17位のプロスペクトとされていますが、Fangraphsでは10位。昨季はA+で安定した投球を見せ、評価は上昇中。まだAAにも到達していませんが、昨年12月のルール5ドラフトの対象となるところでプロテクトのために40人ロースターに入っています。球速は95マイルを投げるが、安定性に欠けるとのこと。
Drew Vettleson
121G 516PA 4HR 78K .274/.331/.388 5SB (2013 A+)
やはり22歳の外野手。左打ち。2010年ドラフト1順目サンドイッチピック(全体42位)で高卒入団。最初の2シーズンは好成績で順調にステップアップしましたが、昨季はA+で少し頭をぶつけた感じで本塁打数も盗塁数も激減。BAのランキングでも昨年の11位から今年は20位に落ちました。守備も課題が多く、ライトしか守れません。
++++++++++++++++++
控え捕手を強化したかったナショナルズと先発投手の層を厚くしたかったレイズのニーズが合致した形でのトレード。
健康でいる限りはWilson Ramosをレギュラーとして使い続けるつもりのナショナルズにとって、そこそこ打ててそこそこ守れ、仮にRamosが長期離脱するとなった場合には何とかレギュラーとしてやっていけるだけの力がありそうなLobatonは、理想的な控え捕手と言えるでしょう。少なくとも、Jhonatan Solano、Sandy Leonという実績のない2人に比べれば明らかなグレードアップです。
とはいえ、当初1対1トレードかのように報じられた時は、レイズで明らかに余剰となっていたLobatonの獲得のためにKarnsは出し過ぎだろう、という印象を持ちました。しかし、Karnsは既に26歳になっている上、昨シーズン同じようにメジャーでの機会を与えられて結果を残したTanner RoarkとTaylor Jordanに完全に追い抜かれており、最も「出してもいい」投手だったのは間違いありません。むしろ、価値が下がってしまう前のいいタイミングで売り切ったと言えるかもしれません(ブルペンに回せば支配的な投手になれる可能性を持っており、そういう意味ではやっぱり惜しかったかなと思いますが)。
しかも、Lobatonだけでなく、プロスペクトとしての価値が十分にある2人の22歳を獲得したとあっては、これは完全に、またしてもRizzo GMがうまくやったという感想を持たざるを得ません。Riveroが大きく注目されていますが、Vettlesonの数字もよくよく見ると、本塁打は減っていますが二塁打はむしろ増えており、まだ若いので、これから成績・評価を戻してくる可能性は十分あると思われます。
ナショナルズに来た3人はもちろんKarnsにも、今後、活躍してくれることを期待しています。
2014 ST Outlook 2 (先発)
Derek Jeterが今季限りでの引退を表明しました。アンチ・ヤンキースの私としては常に憎い存在でしたが、記憶にも記録にも残る選手であったことは間違いありません。個人的に一番印象的なシーンは2001年ALDS(対アスレティックス)第3戦でのあのプレー。友人たち(もちろん全員アンチ・ヤンキース)とビール瓶を手にテレビで観ていたのですが、あまりのプレーに絶句させられたことを昨日のことのように覚えています。ともかくお疲れ様でした。敵ながら天晴を送ります。
******************
さて、スプリングトレーニングの見どころシリーズを続けます。今日は先発投手編。
●オフの動き
[OUT]
Dan Haren (FA)
Nate Karns (Trade to TB)
[IN]
Doug Fister(Trade from DET)
Felipe Rivero (Trade from TB)
曲がりなりにも30試合、169回2/3を投げたDan HarenがFA退団(→ドジャーズと1年契約)。昨季後半にTaylor Jordan、Tanner Roarkのルーキー2人がメジャーで結果を残し、Ross Detwilerも故障からの復帰が見込まれるとはいえ、一昨年のEdwin Jackson、昨年のHarenのようにベテランを補強するだろうと見られていました。しかし、まさかDoug Fisterほどの大物を獲得するとは予想外。しかも大きな対価を支払わずに済ませたことで、Rizzo GMの株がまたも上がることになりました。
そしてスプリングトレーニング直前に入ってきたのが、Nate KarnsとJose Lobatonのトレード。Lobatonとともに2人のマイナーリーガーを獲得しましたが、うち1人がFelipe Rivero投手。まだAAでさえ投げたことがありませんが、昨年12月のルール5ドラフトでプロテクトするために40人ロースター入りしており、自動的にスプリングトレーニングに参加することになりました。
●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Stephen Strasburg
Gio Gonzalez
Jordan Zimmermann
Doug Fister
Ross Detwiler
Taylor Jordan
Tanner Roark
Ross Ohlendorf
Sammy Solis
Felipe Rivero
Matt Purke
[Non-Roster Invitees]
Chris Young
A.J. Cole
Blake Treinen
Danny Rosenbaum
Stephen Strasburg、Jordan Zimmermann、Gio Gonzalez、Fisterの4人は故障さえなければ確定。唯一気になるのは、オフに肘の手術を受けたStrasburgの状態です。心配ないというコメントが1月に本人から出ていましたが、実際にブルペンで投げてくれないと安心できません。2年後にFAとなるZimmermannとの契約延長交渉が一応は続いているようです。といっても期待薄。むしろその資金を使ってのStrasburgとの長期契約を結んでほしいと思い始めました。
先発5番手争いが派手に展開される見通しです。候補者は、Detwiler、Jordan、Roark、それにベテランのRoss Ohlendorfの4人。ここから1人だけ選べばいいという状況は先発陣の層の厚さを感じさせ顔が緩みます。最有力はもちろんDetwilerでしょう。健康にしっかり過ごせば、オプション切れという点を考慮しなくてもローテーション入りの実力は証明済みです。Jordan、Roarkの2人には、Detwilerまで含めた5人に何かあった時に備えて充実したキャンプを過ごしてくれれば十分です。くれぐれもアピールしようとして飛ばしすぎないように。Ohlendorfはスタミナ面からもロングリリーフが適任でしょう。
メジャーキャンプ初参加となるA.J. Cole、それにMatt Purkeのプロスペクト2人にも注目です。2人とも、今季中のメジャー昇格は考えにくく、経験を積ませるだけのはずですが、メジャーの打者を相手にどんな投球をするか楽しみです。一方、Blake TreinenとDanny Rosenbaumはあまり注目されませんが、2人ともAAAのローテーションで開幕することが予想され、シーズン中の昇格も十分見込まれます。特に左腕のRosenbaumはブルペン投手としての昇格もあるでしょうから、大事なスプリングトレーニングになります。
そして最後にもう1人。このスプリングトレーニングの密かな注目株が、Sammy Solis。TJ手術で遅れたこともあってまだAAでさえ投げたことはありませんが、昨年のアリゾナ秋季リーグで好投して評価はうなぎのぼり。12月にはRizzo GMがメジャーのブルペン左腕候補として名を挙げたほど。すでに40人ロースターに入っているので、内容次第では今季中の昇格も夢ではありません。まずは、スプリングトレーニングでしっかりアピールしてほしいところです。
●開幕予想
Strasburg, Gio, Zimmermann, Fister, Roark
残念ながらDetwilerは故障してしまいDLで開幕。センセーショナルな投球を見せたRoarkがローテーションに食い込む。Jordanも好投するがRoarkには及ばず、AAAのローテーションで開幕。
******************
さて、スプリングトレーニングの見どころシリーズを続けます。今日は先発投手編。
●オフの動き
[OUT]
Dan Haren (FA)
Nate Karns (Trade to TB)
[IN]
Doug Fister(Trade from DET)
Felipe Rivero (Trade from TB)
曲がりなりにも30試合、169回2/3を投げたDan HarenがFA退団(→ドジャーズと1年契約)。昨季後半にTaylor Jordan、Tanner Roarkのルーキー2人がメジャーで結果を残し、Ross Detwilerも故障からの復帰が見込まれるとはいえ、一昨年のEdwin Jackson、昨年のHarenのようにベテランを補強するだろうと見られていました。しかし、まさかDoug Fisterほどの大物を獲得するとは予想外。しかも大きな対価を支払わずに済ませたことで、Rizzo GMの株がまたも上がることになりました。
そしてスプリングトレーニング直前に入ってきたのが、Nate KarnsとJose Lobatonのトレード。Lobatonとともに2人のマイナーリーガーを獲得しましたが、うち1人がFelipe Rivero投手。まだAAでさえ投げたことがありませんが、昨年12月のルール5ドラフトでプロテクトするために40人ロースター入りしており、自動的にスプリングトレーニングに参加することになりました。
●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Stephen Strasburg
Gio Gonzalez
Jordan Zimmermann
Doug Fister
Ross Detwiler
Taylor Jordan
Tanner Roark
Ross Ohlendorf
Sammy Solis
Felipe Rivero
Matt Purke
[Non-Roster Invitees]
Chris Young
A.J. Cole
Blake Treinen
Danny Rosenbaum
Stephen Strasburg、Jordan Zimmermann、Gio Gonzalez、Fisterの4人は故障さえなければ確定。唯一気になるのは、オフに肘の手術を受けたStrasburgの状態です。心配ないというコメントが1月に本人から出ていましたが、実際にブルペンで投げてくれないと安心できません。2年後にFAとなるZimmermannとの契約延長交渉が一応は続いているようです。といっても期待薄。むしろその資金を使ってのStrasburgとの長期契約を結んでほしいと思い始めました。
先発5番手争いが派手に展開される見通しです。候補者は、Detwiler、Jordan、Roark、それにベテランのRoss Ohlendorfの4人。ここから1人だけ選べばいいという状況は先発陣の層の厚さを感じさせ顔が緩みます。最有力はもちろんDetwilerでしょう。健康にしっかり過ごせば、オプション切れという点を考慮しなくてもローテーション入りの実力は証明済みです。Jordan、Roarkの2人には、Detwilerまで含めた5人に何かあった時に備えて充実したキャンプを過ごしてくれれば十分です。くれぐれもアピールしようとして飛ばしすぎないように。Ohlendorfはスタミナ面からもロングリリーフが適任でしょう。
メジャーキャンプ初参加となるA.J. Cole、それにMatt Purkeのプロスペクト2人にも注目です。2人とも、今季中のメジャー昇格は考えにくく、経験を積ませるだけのはずですが、メジャーの打者を相手にどんな投球をするか楽しみです。一方、Blake TreinenとDanny Rosenbaumはあまり注目されませんが、2人ともAAAのローテーションで開幕することが予想され、シーズン中の昇格も十分見込まれます。特に左腕のRosenbaumはブルペン投手としての昇格もあるでしょうから、大事なスプリングトレーニングになります。
そして最後にもう1人。このスプリングトレーニングの密かな注目株が、Sammy Solis。TJ手術で遅れたこともあってまだAAでさえ投げたことはありませんが、昨年のアリゾナ秋季リーグで好投して評価はうなぎのぼり。12月にはRizzo GMがメジャーのブルペン左腕候補として名を挙げたほど。すでに40人ロースターに入っているので、内容次第では今季中の昇格も夢ではありません。まずは、スプリングトレーニングでしっかりアピールしてほしいところです。
●開幕予想
Strasburg, Gio, Zimmermann, Fister, Roark
残念ながらDetwilerは故障してしまいDLで開幕。センセーショナルな投球を見せたRoarkがローテーションに食い込む。Jordanも好投するがRoarkには及ばず、AAAのローテーションで開幕。
2014 ST Outlook 1 (捕手)
せっかく記事をアップしたと思ったら、直後にNate KarnsとJose Lobaton等のトレードが発表されましたので差し替えします。
なお、13日の時点で投手・捕手は全員がキャンプ地に集合しました。ただし、Erik Davis投手が右ひじ痛のためにシャットダウン。手術はせず様子を見るようですが、心配です(いっそ早く手術したほうがいいような・・・)。
===============
スポーツニュースはソチ冬季オリンピックで盛り上がっていますが、日本のプロ野球はとっくにキャンプインし、メジャーリーグでも3月22日にシドニー(オーストラリア)で開幕戦を実施するドジャーズとDバックスが他球団に先駆けてキャンプイン。野球の季節はすぐそこまで来ています。
我らがナショナルズの投手・捕手は2月15日、野手は20日が最初の練習日となっています。
さて、当ブログでは、例年通り、捕手、先発、ブルペン、内野手、外野手に分けて、オフの動きと、スプリングトレーニングの見所を紹介しておきます。
****************
まずは捕手から。
●オフの動き
[IN]
Jose Lobaton (Trade from TB)
昨シーズン終盤にKurt Suzukiをトレードで放出した後、長い間40人ロースターに動きはなく、このままスプリングトレーニング突入かと思われた2月13日にレイズからJose Lobatonをトレードで獲得。他にChris Snyder、Koyie Hillとマイナー契約しています。
●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Wilson Ramos
Jhonatan Solano
Sandy Leon
Jose Lobaton
[Non-Roster Invitees]
Chris Snyder
Koyie Hill
Brian Jeroloman
Jeff Howell
故障さえなければ正捕手はWilson Ramosで確定。控え捕手もわざわざトレードで獲得したことからするとLobatonでほぼ決まりでしょう。昨シーズン終盤はJhonatan Solanoが控えを務めていましたが、結果を残せていなかったので、かなりの活躍を見せないと開幕ベンチ入りは難しいでしょう。Sandy Leonに至っては、昨季AAでさえ打率2割を切る打撃不振にあえぎ、9月になっても呼ばれませんでした。2012年のデビュー直後に負傷したという経緯もあって応援している選手ですが、まずはマイナーで打撃結果を残すことが求められます。完全に守備オンリーのSnyderやHillは故障が重なった際の保険でしょう。
●開幕予想
Ramos, Lobaton
Ramos、Lobatonが順調な仕上がりを見せる。打撃好調で首脳陣の評価を上げたLeonはAAAで開幕となる。
なお、13日の時点で投手・捕手は全員がキャンプ地に集合しました。ただし、Erik Davis投手が右ひじ痛のためにシャットダウン。手術はせず様子を見るようですが、心配です(いっそ早く手術したほうがいいような・・・)。
===============
スポーツニュースはソチ冬季オリンピックで盛り上がっていますが、日本のプロ野球はとっくにキャンプインし、メジャーリーグでも3月22日にシドニー(オーストラリア)で開幕戦を実施するドジャーズとDバックスが他球団に先駆けてキャンプイン。野球の季節はすぐそこまで来ています。
我らがナショナルズの投手・捕手は2月15日、野手は20日が最初の練習日となっています。
さて、当ブログでは、例年通り、捕手、先発、ブルペン、内野手、外野手に分けて、オフの動きと、スプリングトレーニングの見所を紹介しておきます。
まずは捕手から。
●オフの動き
[IN]
Jose Lobaton (Trade from TB)
昨シーズン終盤にKurt Suzukiをトレードで放出した後、長い間40人ロースターに動きはなく、このままスプリングトレーニング突入かと思われた2月13日にレイズからJose Lobatonをトレードで獲得。他にChris Snyder、Koyie Hillとマイナー契約しています。
●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Wilson Ramos
Jhonatan Solano
Sandy Leon
Jose Lobaton
[Non-Roster Invitees]
Chris Snyder
Koyie Hill
Brian Jeroloman
Jeff Howell
故障さえなければ正捕手はWilson Ramosで確定。控え捕手もわざわざトレードで獲得したことからするとLobatonでほぼ決まりでしょう。昨シーズン終盤はJhonatan Solanoが控えを務めていましたが、結果を残せていなかったので、かなりの活躍を見せないと開幕ベンチ入りは難しいでしょう。Sandy Leonに至っては、昨季AAでさえ打率2割を切る打撃不振にあえぎ、9月になっても呼ばれませんでした。2012年のデビュー直後に負傷したという経緯もあって応援している選手ですが、まずはマイナーで打撃結果を残すことが求められます。完全に守備オンリーのSnyderやHillは故障が重なった際の保険でしょう。
●開幕予想
Ramos, Lobaton
Ramos、Lobatonが順調な仕上がりを見せる。打撃好調で首脳陣の評価を上げたLeonはAAAで開幕となる。
2014/02/13
2014 年俸調停関連
[2月13日 追記]
2月に入ってすぐにとDoug Fisterと契約合意。Tyler Clipardについては音沙汰がなく調停に突入かと気を揉ませましたが、2月10日になって合意の報。これで、すっきりスプリングトレーニングを迎えられます。2人とも双方の希望額のミッドポイントよりもわずかに高い額での合意と、球団側が少し譲歩した形になった点もよかったと思います。
Doug Fister 1年7.2百万万ドル(最高0.15百万ドルのインセンティブ付)。
Tyler Clippard 1年5.875百万ドル(最高0.3百万ドルのインセンティブ付)。
*****************
[1月18日 追記]
希望額提示期限を前に、以下の6人が合意。うち、Jordan ZimmermannとIan Desmondの2人は2年契約を結んでいます。もっと長い契約についても交渉していたようですが、結局2人とも年俸調停対象の残り2年分を契約しただけ。中途半端感が否めません。特にZimmermannの場合は1年目が低めで2年目が極端に高額の契約となっており、Zimmermann側にとっての契約見直しのインセンティブは低いように思われます。それでも引き続き、長期契約についての交渉は続けるとのことなので、かすかな期待は持っていますが。
Ross Detwiler 期限よりも1日前に1年3百万ドル(最高0.05百万ドルのインセンティブ付)。
Jordan Zimmermann 2年24百万ドル(2014年が7.5百万ドルで、2015年はなんと16.5百万ドル)。
Ian Desmond 2年17.5百万ドル(2014年が6.5百万ドル、2015年が11百万ドル。リーグMVPを獲得すれば0.5百万ドルのボーナス)。
Drew Storen 1年3.45百万ドル(最高1百万ドルのインセンティブ付)。
Wilson Ramos 1年2.095百万ドル(最高0.105百万ドルのインセンティブ付)。
Jerry Blevins 1年1.675百万ドル。
Doug Fister と Tyler Clippardの2人は合意に至らず、それぞれ年俸調停希望額が提示し合いました。
*****************
[1月15日 オリジナル]
2014年も既に2週間が経っての初めての記事になりますが、なにもこの間サボっていたわけではなく、本当にニュースらしいニュースがありませんでした。
大きなトレードもFA契約もなく、BA以外のプロスペクトランキングも発表されず。Jamey Carroll、Mike Fontenotの両ベテラン内野手とのマイナー契約くらい。ようやく11日にStephen Strasburgが年俸調停を回避して1年契約に合意したというニュースが入ってきましたが、それも妥当な水準での1年契約では大きなニュースではありません。
ともかく、この機会に例年のように年俸調停権を有する選手についてまとめておくことにします(カッコ内は何回ある権利のうち今年が何回目かを表示。普通の選手は全3回でいわゆるスーパー2の選手は全4回の年俸調停権を持ちます)。今年は10選手が対象。Strasburgに加え、Ross Ohlendorfも既に契約に合意しています。
今後、1月17日に双方の最終的な希望額が提示され、2月1日以降に調停ヒアリングが行われることになっていますが、(毎年のことながら)そこまで行く前に合意することが期待されます。
Jordan Zimmermann (3/4)
Tyler Clippard (3/4)
Ian Desmond (2/3)
Doug Fister (2/3)
Jerry Blevins (2/3)
Ross Detwiler (2/3)
Drew Storen (2/4)
Wilson Ramos (1/3)
Stephen Strasburg (1/3)
Ross Ohlendorf (2/3)
Stephen Strasburg 1月11日、1年3.975百万ドル(最高0.125百万ドルのインセンティブ付)で合意。
Ross Ohlendorf 12月2日、1年1.25百万ドル(最高3百万ドルのインセンティブ付)で合意。
2月に入ってすぐにとDoug Fisterと契約合意。Tyler Clipardについては音沙汰がなく調停に突入かと気を揉ませましたが、2月10日になって合意の報。これで、すっきりスプリングトレーニングを迎えられます。2人とも双方の希望額のミッドポイントよりもわずかに高い額での合意と、球団側が少し譲歩した形になった点もよかったと思います。
Doug Fister 1年7.2百万万ドル(最高0.15百万ドルのインセンティブ付)。
Tyler Clippard 1年5.875百万ドル(最高0.3百万ドルのインセンティブ付)。
*****************
[1月18日 追記]
希望額提示期限を前に、以下の6人が合意。うち、Jordan ZimmermannとIan Desmondの2人は2年契約を結んでいます。もっと長い契約についても交渉していたようですが、結局2人とも年俸調停対象の残り2年分を契約しただけ。中途半端感が否めません。特にZimmermannの場合は1年目が低めで2年目が極端に高額の契約となっており、Zimmermann側にとっての契約見直しのインセンティブは低いように思われます。それでも引き続き、長期契約についての交渉は続けるとのことなので、かすかな期待は持っていますが。
Ross Detwiler 期限よりも1日前に1年3百万ドル(最高0.05百万ドルのインセンティブ付)。
Jordan Zimmermann 2年24百万ドル(2014年が7.5百万ドルで、2015年はなんと16.5百万ドル)。
Ian Desmond 2年17.5百万ドル(2014年が6.5百万ドル、2015年が11百万ドル。リーグMVPを獲得すれば0.5百万ドルのボーナス)。
Drew Storen 1年3.45百万ドル(最高1百万ドルのインセンティブ付)。
Wilson Ramos 1年2.095百万ドル(最高0.105百万ドルのインセンティブ付)。
Jerry Blevins 1年1.675百万ドル。
Doug Fister と Tyler Clippardの2人は合意に至らず、それぞれ年俸調停希望額が提示し合いました。
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[1月15日 オリジナル]
2014年も既に2週間が経っての初めての記事になりますが、なにもこの間サボっていたわけではなく、本当にニュースらしいニュースがありませんでした。
大きなトレードもFA契約もなく、BA以外のプロスペクトランキングも発表されず。Jamey Carroll、Mike Fontenotの両ベテラン内野手とのマイナー契約くらい。ようやく11日にStephen Strasburgが年俸調停を回避して1年契約に合意したというニュースが入ってきましたが、それも妥当な水準での1年契約では大きなニュースではありません。
ともかく、この機会に例年のように年俸調停権を有する選手についてまとめておくことにします(カッコ内は何回ある権利のうち今年が何回目かを表示。普通の選手は全3回でいわゆるスーパー2の選手は全4回の年俸調停権を持ちます)。今年は10選手が対象。Strasburgに加え、Ross Ohlendorfも既に契約に合意しています。
今後、1月17日に双方の最終的な希望額が提示され、2月1日以降に調停ヒアリングが行われることになっていますが、(毎年のことながら)そこまで行く前に合意することが期待されます。
Jordan Zimmermann (3/4)
Tyler Clippard (3/4)
Ian Desmond (2/3)
Doug Fister (2/3)
Jerry Blevins (2/3)
Ross Detwiler (2/3)
Drew Storen (2/4)
Wilson Ramos (1/3)
Stephen Strasburg (1/3)
Ross Ohlendorf (2/3)
Stephen Strasburg 1月11日、1年3.975百万ドル(最高0.125百万ドルのインセンティブ付)で合意。
Ross Ohlendorf 12月2日、1年1.25百万ドル(最高3百万ドルのインセンティブ付)で合意。
Fangraphs: Top 100 Prospects (Giolito 13位)
Fangraphsからも、(ナショナルズのランキングよりも先に)全体トップ100プロスペクトが発表されました(元記事)。全体トップ3はここでも不動・・・。
1. Byron Buxton, OF, MIN
2. Xander Bogaerts, SS, BOS
3. Oscar Taveras, OF, STL
4. Javier Baez, SS, CHC
5. Archie Bradley, RHP, ARI
6. Kris Bryant, 3B, CHC
7. Taijuan Walker, RHP, SEA
8. Addison Russel, SS, OAK
9. Carlos Correa, SS, HOU
10. Miguel Sano, 3B, MIN
チームトップは全体13位(BPと同じ)のLucas Giolito。ランキング上位を野手が占めたこともあり、投手ではなんと4番目という極めて高い評価を受けました。期待半分ということだと思いますが、スカウティングレポートを読むのが楽しみです。
続いて47位にA. J. Cole。こちらも昨年の92位から評価を引き上げました。そして昨年はAnthony Rendonさえ抑えてチームトップ、トップ100でも38位にランクされていたBrian Goodwinが、評価を下げながらも96位にランクインしました。なおAlex Meyerは23位。
13. Lucas Giolito, RHP
47. A. J. Cole, RHP
96. Brian Goodwin, OF
1. Byron Buxton, OF, MIN
2. Xander Bogaerts, SS, BOS
3. Oscar Taveras, OF, STL
4. Javier Baez, SS, CHC
5. Archie Bradley, RHP, ARI
6. Kris Bryant, 3B, CHC
7. Taijuan Walker, RHP, SEA
8. Addison Russel, SS, OAK
9. Carlos Correa, SS, HOU
10. Miguel Sano, 3B, MIN
チームトップは全体13位(BPと同じ)のLucas Giolito。ランキング上位を野手が占めたこともあり、投手ではなんと4番目という極めて高い評価を受けました。期待半分ということだと思いますが、スカウティングレポートを読むのが楽しみです。
続いて47位にA. J. Cole。こちらも昨年の92位から評価を引き上げました。そして昨年はAnthony Rendonさえ抑えてチームトップ、トップ100でも38位にランクされていたBrian Goodwinが、評価を下げながらも96位にランクインしました。なおAlex Meyerは23位。
13. Lucas Giolito, RHP
47. A. J. Cole, RHP
96. Brian Goodwin, OF
それにしても、BP、John Sickels、Fangraphsのナショナルズのプロスペクトランキングはいつになったら出るのでしょうか・・・・。
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