2014/09/30

Jordan Zimmermannが週間MVP

レギュラーシーズン最終週(9月28日までの週)のナ・リーグ週間MVPに、Jordan Zimmermann投手が選ばれました。最終戦でのノーヒットノーラン。誰も文句ありませんね。

6月8日までの週に続き、自身、今シーズン2度目の受賞。チームでは、7月のJayson Werth、9月第1週のAdam LaRocheと合わせてのべ4人目の受賞となりました。昨年がゼロ、一昨年でも1人だけだったことを思うと今年はずいぶん多かった印象ですね。

さあ、いよいよポストシーズン。ますますの活躍を、といってもノーヒッター以上の活躍はなかなか考えられないわけですが、期待しています。

2014/09/29

9/28 最高のレギュラーシーズン最終戦

W1-0 Marlins (Season 96-66)
Zimmermann(W14-5) 9.0IP 0ER 0H 1BB 10K
Desmond 1/2 HR(24) R RBI
Harper 2/2 double
Span 1/2 double

試合観戦直後に速報記事を書きましたが、改めて。

レギュラーシーズン最終戦で、Jordan Zimmermannがやってくれました。球団(ワシントン移転後)初のノーヒットノーランの快挙です。

(Photo by Alex Brandon)
序盤から速球も変化球も冴えわたり、5回2死まではパーフェクト。ただし、5回だけはやや怪しく、3つのアウトはいずれもヒット性のライナーがファースト、サード、ショートの守備範囲に飛んだという幸運によるものでした。ともかく、5回2死でJustin Bourにフルカウントから四球を与え、パーフェクトの夢は消えました。それでも投球の質は全く衰えず、6回を3人で終えると、7回も2者連続三振に続いて、Garrett Jonesも空振り三振のはずでしたが、低めの変化球をWilson Ramosが抑えきれず振り逃げで出塁。ですが、このランナーをRamosがけん制で一塁アウトとしてイニング終了。8回は簡単に三者凡退。

そして9回を迎えました。この回も簡単に2死として、この日28人目の打者は1番のChristian Yelichでした。カウント2-1から投じたのは真ん中への94マイルの速球。左打者のYelichが振り抜いた打球は左中間へと伸び、二塁打は間違いないと思われました。Zimmermann自身がそう思ったことは、下のまとめ動画を見てもらえば分かってもらえると思います。しかし、この打球に対し、あきらめずに全力疾走し、飛び付き、転倒しながらも掴み取ったのがSteven Souzaでした。この試合、レフトで先発したのはRyan Zimmermannでしたが、この9回に守備固めとして起用されていたSouza。そういう意味では、Williams監督のファインプレーだったと言えるかもしれません。とにかくSuozaのこのキャッチはこの状況でなくても十分にもの凄いキャッチでしたが、それをノーヒッターがかかった最後のバッターで・・・。本当に鳥肌が立ちました。(まとめ動画はこちら

喜びを爆発させた選手・コーチたちは、まずマウンド横でZimmermannの周りに集まり、次いでショート方面へ移動してSouzaを囲んでの大騒ぎ。ゲーターレードやシェービングクリーム・パイも飛び交うお祭り騒ぎとなりました。金曜日に始まるNLDSまで少し間が開く前のレギュラーシーズンの最後の最後に、これ以上ない勝ち方をしてくれました。

なお、Denard Spanが第2打席に二塁打を打ったところで交代し、シーズン打率.3016(ナ・リーグ7位)で終了。自身初のシーズン3割です。おめでとう。

ところで、私が午前2時に起きて当初中継を見ていたのは実はナショナルズ戦ではなく、レッズ対パイレーツ戦でした。Stephen Strasburgとリーグ最多奪三振を争うレッズ先発のJohnny Cuetoがどれだけ三振を奪うかを見たかったからです、というか、はっきり言えばパイレーツの打者が三振以外の形でアウトになってくれることを願いながら見ていました。結果は、8回を投げて7奪三振。シーズン242奪三振でStrasburgとタイで終了となりました。実は8回表終了時点で100球を超えていたのでタイで終わったなとほっとしていました。ところが、8回裏1死3塁の場面でCuetoが自ら打席に入ったため、「9回も続投?そうなれば抜かれる可能性は高いな。」と覚悟しました。ところがところが、意外や意外、自ら決勝タイムリーを打ってしまい、代走を送られて降板してくれました。ともかくStrasburg、タイトル獲得おめでとう。

今日は特別です。

(Photo by Brad Mills USA Today Sports)






















MVP: Jordan Zimmermann and Steven Souza

2014/09/28

【速報】Jordan Zimmermann ノーヒッター達成!!!!!

通常のゲームノートは改めて書きますが、とりあえず速報。

Jordan Zimmermannがシーズン最終戦でノーヒッターを達成しました。ライブでテレビ観戦していましたが、大興奮、そして最後は鳥肌が立ちました。

対戦打者の全記録は次の通り。許した走者は1四球と1振逃げの2人だけでした。

1回
Yelich 右ライナー
Solano 遊ゴロ
McGehee 空振り三振

2回
Jones 三飛
Johnson 一邪飛
Bour 空振り三振

3回
Realmuto 見逃し三振
Hechavarria 空振り三振
Alvarez 二ゴロ

4回
Yelich 三飛
Solano 空振り三振
McGehee 右飛

5回
Jones 一ライナー
Johnson 三ライナー
Bour 四球(初めて許した走者)
Realmuto 遊ライナー 

6回
Hechavarria 空振り三振
Alvarez 二ゴロ
Yelich 投ゴロ

7回
Solano 空振り三振
McGehee 空振り三振
Jones 空振り三振も振り逃げで出塁
打者Johnsonのとき、捕手Ramosからの牽制でJones一塁アウト

8回
Johnson 左ライナー
Bour 三邪飛
Realmuto 空振り三振

9回
Hechavarria 二ゴロ
代打Saltalamacchia 中飛
そして最後の打者 Yelich 

まあ、とにかく動画を御覧ください

捕ったはこの回から試合に入ったルーキーのSteven Souzaです。

2014/09/27

9/27 Strasburg 20イニング無失点締め

W5-1 Marlins (Season 95-66)
Strasburg(W14-11) 6.0IP 0ER 2H 1BB 7K
Cabrera 1/4 double 3RBI
Span 2/3 R
Ramos 2/4 R

順当に行けば中5日でNLDS第1戦となるStephen Strasburgの今季最終登板。被安打2、1四球。全く危なげのない投球内容で、6回を無失点。わずか83球でしたから、あと1,2イニングは行けたでしょうが、調整を優先しての早いタイミングでの降板となりました。これでシーズン14勝。なんとか勝ち越し、と言っていたのが嘘のようで、最後の3登板はいずれも無失点で3連勝。都合、20イニング連続無失点で締めくくりました。もう1つの注目はリーグ奪三振王争い。Strasburgは今日の7つを足して242奪三振とし、現時点で単独トップ。ですが、今日の登板前の時点で並んでいたレッズのJohnny Cuetoが明日先発予定となっています。

打線は、2回の裏に3塁ランナーBryce HarperがStrasburgの送りバント(1塁ランナーを2塁へ)の間に本塁を陥れる好走塁でまず1点。5回には満塁からAdam LaRocheが緩いショートゴロを打ってもう1点。そして8回には1死満塁でAsdrubal Cabreraがライト線へ走者一掃の二塁打を打ってダメ押し。完勝でした。

なお、Denard Spanが今日2安打し、シングルシーズンでの安打数の球団新記録を更新(これまでは2008年のChristian Guzmanの183本でした)。また打率を.301に上げ、シーズン3割に到達。明日は欠場かな?

MVP: Stephen Strasburg

9/26 DH第2日(Fister完封、リーグ最高勝率確定)

[Game 1]
W4-0 Marlins (Season 94-65)
Fister(W16-6) 9.0IP 0ER 3H 0BB 9K
LaRoche 2/4 R
Cabrera 1/2 1BB RBI
Rendon 1/4 HR(21) R RBI

前日に続くダブルヘッダー。投手のやりくりが大変になるはずでしたが、Doug Fisterが大いに助けてくれました。3安打無四球9奪三振、9回を104球で投げての完封勝利。チーム単独トップを決める16勝目を挙げました。4月の1か月間を休んでいたために届いていなかった規定投球回数にも今日の7回を投げ終えたところで到達し、防御率でリーグ4位にランクインしました。今更ながらですが、素晴らしいトレードでした。

打線は、初回1死からAnthony Rendonが先制ソロを打つなど3点を取って最低限の援護をしましたが、9安打10四球とランナーを出しながらも、13残塁を記録するなど、むしろ拙攻が目立った印象。まあ、それでもRyan Zimmermanがセンター前にタイムリーを打つなど、明るい材料もありました。

この試合に勝利した時点で、ナ・リーグ最高勝率、すなわちNLDSとNLCSのホームアドバンテージを得ることが決定しました。

MVP: Doug Fister


[Game2]
L7-15 Marlins (Season 94-66)
Hill(L0-1) 4.2IP 7ER 10H 2BB 4K
Werth 3/4 double triple HBP 2R RBI
Frandsen 2/5 R 2RBI
Taylor 2/5 double R
Moore 2/5 HR(4) R RBI
Souza 1/4 HR(2) R RBI

完全な消化試合となった第2戦。先発メンバーには控え選手が並び、先発投手も、2試合連続でのダブルヘッダーとなることが決まって急遽呼ばれたTaylor Hill。6月にブルペン投手が足りなくなった時に呼ばれてメジャーデビューしていましたが、あの時は敗戦処理としての2試合だけ。今回は先発ということでかなり気負っていた感もあり、いきなり先頭打者に四球。ここから連打で1点を失い、2回にも内野ゴロの間に1点を失いましたが、徐々にリズムを取り戻し、3,4回は無失点。味方が1回裏に3点を取って早々に逆転してくれ、3回にはSteven Souzaがソロ本塁打で4点目。5回表も簡単に2死まで来て、メジャー初白星の権利を得るまであと1人でした。5回2失点なら来季にもつながる好投と評価できるはずでした。

しかし、野球の神様は今日はHillに意地悪でした。2死走者無しから、死球、ショート内野安打(Hillが打球に足を出さなければただのショートゴロだった打球)、ライト線二塁打(外低めのワンバウンドしそうな投球にバットを投げ出すように当てただけの打球がふらふらとファーストの頭を超えたもの)、敬遠四球。そして2死満塁からサードKevin Frandsenのグラブに当たりながら三塁線を抜けた走者一掃の三塁打。逆転されたところで降板を告げられました。見ていて痛々しいまでに不運な流れ。近い将来に今度こそメジャー初白星を飾れることを心から願っています。

試合はその後打ち合いとなり、ナショナルズもTyler Mooreのソロなどで一時は1点差まで追い上げましたが、9回表に登板したCraig Stammenが、満塁ホームランを含む6連打で1死も取れずに降板してしまったこともあって、終わってみれば大敗となりました。Stammenはどうしちゃったんでしょうか(防御率は試合前の3.22から3.84に跳ね上がってしまいました。かなり印象が違う数字です)。ポストシーズンを前に微かな不安要因です。たぶん、残り2戦の間にもう一度投げさせるでしょう。

2014/09/26

9/25 DH第1日(Gio 10勝到達)【m1】

前日の雨の影響でメッツとのダブルヘッダー。明日もマーリンズを迎えてのダブルヘッダーが予定されており、2日で4試合という過密スケジュールとなっています。


[Game 1]
L4-7 Mets (Season 92-65)
Treinen(ND) 4.1IP 4ER 8H 1BB 1K
Clippard(L7-4) 0.2IP 2ER 2H
Taylor 1/4 2RBI
Lobaton 2/4 R
Espinosa 2/4 R

スポットスタートの機会を得たBlake Treinenでしたが、今日は打ち込まれました。初回に3本のシングルで1点を失い、2,3回もそれぞれ先頭打者に出塁を許す苦しい投球。4回こそ三人で終えましたが、せっかく同点にしてもらった直後の5回1死からシングル、シングル、ダブルと打たれたところでノックアウトとなりました(Xavier Cedenoが2人を返したため自責点4)。それでも今日の投球でシーズン投球回数が50回2/3に到達。ルーキー資格の喪失という1つのチェックポイントをクリアしました。おめでとう。

5回表にTreinen-Cedenoが3点を勝ち越されましたが、その直後に打線が奮起。Michael Taylorの2点タイムリーなど5本のシングルを連ねて3点を奪い返し、同点としました。が、以降は沈黙。8回にTyler Clippardが打たれて勝ち越され、敗戦投手となりました。


[Game 2]
W3-0 Mets (Season 93-65)
Gio(W10-10) 7.0IP 0ER 1H 2BB 12K
Storen(SV11) 1.0IP 0ER 2K
Rendon 2/3 RBI SB(17)
Werth 1/2 2BB R

Gio Gonzalezが今季最終登板で今季最高のピッチングを見せてくれました。7イニングをわずか1安打2四球でもちろん無失点。特にカーブがキレまくり、結果として高めの速球にも手を出させ、奪った三振は自身キャリア最多となる12個に達しました。肩痛でのDLもあり、なかなか勝ち星が伸びてこなかったシーズンでしたが、最後の最後でなんとか2ケタ10勝にたどり着きました。これで先発ローテーションの5人全員が2桁勝利となりました。

打線は4回に3本のシングルと2四球、それに相手のパスボールと押出死球で3点をとっただけでしたが、今日はそれで十分。8回はMatt Thorntonが2安打されながらも無失点で終えると、9回はDrew Storenが簡単に3人で片付けてゲームセットとなりました。

MVP: Gio Gonzalez

ドジャーズは昨日勝って、今日はお休み。ということで、リーグ最高勝率へのマジックは1。王手です。

2014/09/24

9/23 LaRocheの3ランでRoark 15勝目【m2】

W4-2 Mets (Season 92-64)
Roark(W15-10) 6.1IP 2ER 5H 0BB 1K
Storen(SV10) 1.0IP 0ER 1H 2K
LaRoche 2/3 HR(26) BB R 3RBI
Taylor 1/3 double R RBI

直前のシリーズでブレーブスに3連勝し、ブレーブスのポストシーズンの可能性を消し去っただけでなく、地区同率2位に並んだほどに好調のメッツでしたが、自力に優るナショナルズが寄り切った感じの試合でした。

序盤は投手戦。ともに今季14勝を記録していたナショナルズ先発のTanner RoarkとメッツのBartolo Colonが4回まで無失点。

先に失点したのはRoarkで、5回表に2本の二塁打を打たれて1点を先制されてしまいました。が、その裏、すぐさまナショナルズが反撃。1死2塁のチャンスで、3回裏にフェンスに激突しながらファインプレーで負傷退場したDenard Span(軽傷とのことですが、この時期ですから心配です)に代わって出場していたMichael Taylorが一塁線を抜ける二塁打でまず同点。さらに、2死1,2塁となった場面で、Adam LaRocheが打った瞬間にそれと分かる決勝の3ランをライトのブルペンへ打ち込みました。

その後、7回表にRoarkが1死2,3塁のピンチを作ったところで降板すると、この回犠飛で1点を失いましたが、あとはブルペンがきっちり抑えてゲームセット。Drew Storenはあっという間に2桁セーブに到達しています。

地区優勝を争う2位ジャイアンツとの直接対決中のドジャーズは、今日は勝ちましたが、ナショナルズが休養日だった昨日は延長戦の末に敗れており、結果、今日の終了時点でのナ・リーグ最高勝率に向けたマジックは2まで減っています。(のこり6試合)

MVP: Adam LaRoche

2014/09/22

9/21 敵地でマーリンズをスウィープ【m4】

W2-1@MIA (Season 91-64)
Strasburg(W13-11) 7.0IP 0ER 3H 2BB 5K
Soriano(SV32) 1.0IP 1ER 1H
Rendon 2/4 double RBI
Cabrera 2/4

この時期のナイトゲームの後のデーゲームということもあり、主力が軒並み休養。案の定、打線は低調で、5回にJose Lobatonの二塁打、Nate Schierholtzの三塁打、Anthony Rendonの二塁打と、この日出たナショナルズの全長打を集中させて2点を取るのが精一杯でした。

しかし、今日のStephen Strasburgには2点で十分。7回をわずか84球。ポストシーズンに向け調整しなければならないこの時期ということもあって降板しましたが、完封も十分狙える圧倒的な内容でした。前回登板に続く7回無失点と、ポストシーズンに向けて調子を上げてきています。

2-0とリードしての終盤でしたが、Tyler Clippard、Drew Storenが連投していたため、今日は8回にCraig Stammen、そして9回にはRafael Sorianoが起用されました。Stammenは3人で終えましたが、Sorianoは相変わらず。クローザーの座をはく奪されてから初めてセーブシチュエーションでの登板となりましたが、先頭打者にいきなりセンターオーバーの大二塁打を打たれると、続く3人の打者にもいずれも痛烈な打球を外野に運ばれました。3つとも外野手の守備範囲だったため結果的には犠飛による1失点だけで済みましたが、どれもこれもヒヤリとする打球ばかり。内容としては極めて低い評価をせざるを得ない登板でした。

これでレギュラーシーズン最後のロードシリーズ11連戦を9勝2敗で終了。あとはホームでの7戦(メッツ、マーリンズ)を残すのみ。上げ潮でポストシーズンに突入と行きたいですね。

MVP: Stephen Strasburg

2014/09/21

9/20 Zim復帰戦で2安打1打点【m5】

W3-2@MIA (Season 90-64)
Zimmermann(W13-5) 6.0IP 1ER(2R) 5H 4K
Storen(SV9) 1.0IP 0ER 2H
Zimmerman 2/3 triple RBI
Werth 3/4
Span 2/4 BB RBI
Desmond 2/3 double BB R

2か月ぶりに戦列に復帰したRyan Zimmermanが6番レフトで先発出場(Bryce Harperが欠場)。2回の第1打席。外寄りの速球を弾き返してライト前にあっさりとシングル。そして、0-2とリードされて迎えた7回表、無死1塁の場面で打席に入ると、再び外のボールを逆らわずに弾き返すと、打球はライトのReed Johnsonのダイビングの脇をすり抜け、フェンスへ。ハムストリングの状態が100%ではないZimmermanでも悠々と三塁に達する同点打となりました。驚いたのは、続くWilson Ramosのサードゴロで本塁に突入(タッチアウト)したこと。周囲は息を飲みましたが、本人は「本能的に突っ込んでしまった」とコメント。試合に出て、1点を争う場面に身を置けばそんなものなんでしょう。この回で退きましたが、復帰していきなりチームの勝利に貢献する辺りは、さすがです。ちなみに、守備機会は一度もありませんでした。

試合の方は、先発のJordan Zimmermannが6回まで2失点(Denard Spanと自身の悪送球が絡んだため、自責点は1)と頑張っていましたが、打線がマーリンズ先発の Jarred Cosartに対して拙攻を重ねて無得点のまま推移していました。その状態を打破したのが上述のZimmermanの三塁打。Zimmermanは本塁でタッチアウトになりましたが、その後、Asdrubal Cabreraのタイムリー三塁打で同点。さらに2死からSpanが決勝のタイムリーを放って逆転に成功。

あとは安定のブルペン陣の出番。7回はAaron Barrett、8回はTyler Clippardがいずれも3人ずつ。9回のDrew Storenは1死からの連打で1,3塁のピンチを作りましたが、最後は4-6-3の併殺でゲームセット。

ドジャーズはカブスに逆転負けしたため、リーグ最高勝率マジックは一気に2つ減って、5となりました(残り8試合)。

MVP: Ryan Zimmerman

2014/09/20

Zim→DL復帰 など

7月22日のロッキーズ戦での走塁で右ハムストリングを痛め、DL入りしていたRyan Zimmermanが復帰してきました。アトランタでチームが地区優勝を決めたときはフロリダでリハビリ中だったため、チームとともに祝うことができなかったZimmerman。今度はZimmermanも一緒にビールかけができるように頑張りましょう。

ただ、ロースターに加わったとは言え、マイナーリーグのシーズンが終わってしまっているため、フロリダのキャンプ地で若手に交じって実戦形式の練習をしてきただけ。試合勘を戻すのにまだ多少かかるとは思われます。それでも、シーズン終了までに戻って来られてよかった。ポジションが問題で、サード、ファースト、レフトで出場するものと思われます。残り1週間でどれだけ調整できるかで起用法も変わってくるでしょう。

全然別の話題ですが、ツインズからDFAされ、ウェイバーにかけられていたPedro Florimon内野手を獲得しました。27歳のショートストップ。ドミニカ出身。打撃成績は、メジャー通算200試合以上に出場し、.204/.266/.300。マイナーでも通算.250/.322/.357という数字しか残していない完全な守備型ショートストップ。まだ年俸調停前で長く保有できますが、どう使っていくのかはよく分かりません。

Florimonの40人ロースター枠を空けるために、Eury Perez外野手がDFAされました。高打率、俊足で期待を高めた時期もありましたが、比較的外野手の層が厚く、9月にも呼ばれなかったことからDFA間近という観測も出ていましたので、さほど驚きはありません。とはいっても、今季も(故障がちで57試合の出場に留まったとはいえ)AAAで.311/.372/.406、20盗塁という数字を残しており、しかもまだ24歳。トレード・バイトにならなかったのかな、という意味では残念に思います。おそらく退団となる見込み。新天地での活躍を願っておきます。

9/19 盤石のブルペン 【m7】

W3-2@MIA (Season 89-64)
Fister(W15-6) 6.2IP 2ER 5H 2BB 1K
Clippard(HD37) 1.0IP ER
Storen(SV8) 1.0IP ER
Span 2/5 triple RBI
LaRoche 1/3 HR(25) R 2RBI

背中の痛みもあって地区優勝決定から2試合欠場していたAdam LaRocheが4番に復帰。その第1打席、初回2死1塁で打席に入ると、フルカウントでの8球目、真ん中に入ってきた速球を振りぬき、ライト2階席に届く2ラン。さすがです。

これで有利に試合を進めることになったナショナルズでしたが、結構苦しい戦いでした。先発のDoug Fisterが必ずしもピリッとせず、2回裏には内野ゴロの間に1点を失い、打線は打線で、3回表の無死満塁で得点できず。4回表にDenard Spanのタイムリーで1点を追加しましたが、直後に
Justin Bour にメジャー初本塁打をプレゼントして再び1点差。

それでも、何とか1点のリードを保ったままFisterが終盤まで持ち込むと、あとはブルペンがきっちり抑えてくれました。まずは7回裏2死走者なしとしましたが、左打者が続くところでMatt Thorntonにスイッチ。8回はTyler Clippardがわずか5球で3者凡退。そして、9回はDrew Storenがこちらは6球で3者凡退。誰かさんがクローザーを務めていた頃とは異なり、圧倒的な安定感があります。まさに盤石。

ドジャーズも勝ち、2ゲーム差は変わらず。残り、9試合でマジックは7となりました。

MVP: Tyler Clippard

2014/09/19

9/18 4回2死からの集中打で逆転【m8】

W6-2@MIA (Season 88-64)
Gio(W9-10) 7.0IP 2ER 6H 0BB 5K
Harper 3/4 double R
Rendon 2/5 2R SB(16)
Frandsen 2/4 RBI

優勝後のシャンパン・ビールかけの酔いも醒め、レギュラー陣がほぼ復帰(背中を痛めているAdam LaRocheだけは休養中)。打線が2回り目となった4回表。2死1塁から、まずはWilson Ramosが他の多くの球場ならホームラン間違いなし、という特大のタイムリー二塁打を打って同点。さらに、Ian Desmond、Bryce Harper、Asdrubal Cabrera、Kevin Frandsenが怒涛の連打で続き、あれよあれよと言う間に5点を奪い一挙逆転。続く5回にもJayson Werthがタイムリー二塁打を打って、この時点で6-1となり、ほとんど試合は決まりました。中でもHarperが今日3安打。いい感じで調子が上がってきました。

先発はGio Gonzalez。2点は失点でしたが、無四球で7イニングを投げたところは高く評価できます。ポストシーズンの先発ローテーションに入れるべきかどうか百家争鳴状態(大げさ?)ですが、Roarkとの間で一歩も引かない争いが続いています。結構なことですね。これでシーズン9勝目。レギュラーシーズンでの登板はおそらくあと2回でしょう、2ケタに届いてほしいですね。

ドジャーズが勝ったため、1.5差は変わらず。リーグ最高勝率マジックは8に減っています。

MVP: Wilson Ramos

2014/09/18

9/17 Treinen 5回無失点【m9】

L1-3@ATL (Season 87-64)
Treinen(ND) 5.0IP 0ER 3H 1BB 3K
Detwiler(L) 1.0IP 3ER 3H 1BB 1K
Souza 1/3 HR(1) R RBI

地区優勝から一夜明け、レギュラー陣は全員がお休み。先発投手も、予定されていたGio Gonzalezではなく、Blake Treinenでした。9月になって昇格してきたものの登板機会はわずか2度、計3イニングしか与えられてこなかったこともあり、今日も60球程度という制限付きでしたが、見事なピッチング。ゴロの山を築き、5回まで3塁を踏ませませんでした。とにかく球に力があります。Rafael SorianoではなくTreinenこそ、ポストシーズンのロースターに入れてもらいたいです。

控えばかり並べた打線ではブレーブス先発のAlex Woodをなかなかとらえられませんでした。5回表にSteven Souzaがセンターオーバーにうれしいメジャー初本塁打を打ちましたが、得点はこの1点のみ。

降板時点ではTreinenに勝ち投手の権利がありましたが、2番手として6回裏に登板したRoss Detwilerが3失点。あっさりと逆転を許すと、そのままのスコアで9回まで終了。

ドジャーズが敗れたので、ナ・リーグ最高勝率に向けたマジックは9(残り11試合)となっています。

9/16 敵地アトランタで地区優勝!!! 【m10】

W3-0@ATL (Season)
Roark(W14-10) 7.0IP 0ER 5H 4K
Cilppard(HD36) 1.0IP 0ER 1K
Storen(SV7) 1.0IP 0ER
Desmond 2/4 double HR(23) 2R 2RBI

マジック2、勝てば地区優勝が決まる一戦の先発を任されたTanner Roarkが、大一番で素晴らしいピッチングを披露しました。味方打線が、ランナーを出しながらもブレーブス先発のAaron Harangをなかなかとらえきれないというやや嫌な展開が続く中でも自分のペースを守り、7イニングを投げて被安打5、無四球で、3塁さえ踏ませんでした。Doug Fisterに再び(三度?)並ぶシーズン14勝目。ルーキー資格こそありませんが、これまで経験したことのないイニング数に達する中でも高水準で投げ続けています。明日先発予定のGio GonzalezとどちらがNLDSのローテーションに入るかいろいろなところで議論されていますが、今日のような大一番での強さを見せられるとRoarkに任せたくなります。

そんなRoarkをなかなか援護できないナショナルズ打線でしたが、6回表にIan Desmondがレフトスタンド中段への2ランを打って均衡を破り、9回表にも二塁打で出塁したDesmondが最終的にはブレーブスのバッテリーエラーの間に生還し3-0。このリードを8回はTyler Clippardが三者凡退で保ち、そして9回のマウンドには3日連続の登板となる(本来、昨日は投げなくて済むはずだったのに誰かさんが投げ終えられなかったので緊急登板を強いられた)Drew Storen。

簡単に2本の内野ゴロで2死を取ると、最後の打者Justin Uptonも2球目のスライダーを引っ掛けてセカンドゴロ。この瞬間、ワシントン・ナショナルズの2年ぶり2度目のナ・リーグ東部地区の優勝が決定しました。

球場で見守った2年前とは異なり、今回は日本で、しかもオフィスで経過を追うだけという環境だったため、個人的な興奮は比較になりませんが、現地の報道や試合後のインタビューなんかを見ていても、達成感が大きかった2年前とは異なり、「まだまだこれから」感が強く感じられました。レギュラーシーズンだってまだ12試合も残しており、しっかり調整していかなければなりませんし、リーグ最高勝率ではドジャーズとは僅差で競っています(ドジャーズが敗れたため、リーグ最高勝率へのマジックは10となりました。)。

ともかく一区切り。おめでとう、ナショナルズ。

MVP: Tanner Roark

2014/09/16

9/15 明日にも地区優勝【M2】

W4-2@ATL (Season 86-63)
Strasburg(W12-11) 7.0IP 0ER 5H 7K/ 1/1 BB SAC RBI
Storen(SV6) 0.1IP 0ER 1H
Ramos 1/3 HR(11) BB 2R RBI

ブレーブスに対して苦手意識のあるナショナルズの中でも、特にStephen Strasburgの適地アトランタでの成績は悲惨でした。キャリア通算7試合に登板して1勝3敗。防御率6.99。何より、7試合で計28.1イニング、つまり1試合あたり4回ちょっとしか持たないという数字はちょっと考えられないほどでした。

しかし、今日は違いました。序盤からしっかりと抑え込み、5回裏の自らのけん制悪送球で招いた無死3塁のピンチも切り抜け、7イニングを無四球5安打で無失点。球数はまだ90球でしたからもう1イニング、あるいは完封・完投も十分狙えましたが、4-0とリードしていたこともあって、ポストシーズンに向け無理はさせないというベンチの判断から降板となりました。チーム状態の違いがそのまま反映されたということかもしれませんが、この機会に苦手意識を払しょくしてくれればいいなと思います。

打線は、3回にDenard Spanのタイムリー二塁打、5回にはWilson Ramosが2試合連続となるソロ本塁打、7回にはStrasburg自らセンター前に弾き返すタイムリー、そして8回にはIan Desmondが盗塁で2塁に進んだ直後のまさにタイムリーなヒットと、小刻みに1点ずつ得点しての計4得点。ブレーブスを下回るわずか6安打でしたが、今日は効率よく得点できました。

4-0とリードして、このまま余裕の勝利かと思われた9回裏。マウンドにはRafael Sorianoが上がりました。「プレッシャーのかからない場面での起用」で調整が続けられているSoriano。今日は4点リード、9回、とこれまでよりほんの少しだけプレッシャーが高い場面での起用となりましたが、結局投げ終えることはできませんでした。先頭打者に二塁打、次の打者は三振でしたが、その次の打者に二塁打を打たれて1点。2死までは来ましたが、さらに四球を与えて2死1,2塁、一発出れば同点という場面にしてしまったところで、さすがのWilliams監督も我慢がならず、Drew Storenへの交代を命じました。Storenも最初の打者にヒットを打たれて2点目を失いましたが、次の打者を打ち取ってゲームセット。Sorianoの使えなさぶりを再確認しただけでした。ポストシーズンのロースターには絶対入れないでもらいたい。

これでマジック2。あと2試合続くブレーブス戦で1つ勝てばその時点で地区優勝が決定となります。それにしてもブレーブスはついに5割まで転落。ポストシーズンで当たることもなさそうです。

ナ・リーグ最高勝率争いは2位のドジャーズがロッキーズに大勝。0.5差は変わっていません。

MVP: Stephen Strasburg

2014/09/15

9/14 目標はリーグ最高勝率へ 【M4】

W3-0@NYM (Season
Zimmermann(W12-5) 6.IP 0ER 6H 1BB 5K
Storen(SV5) 1.0IP 0ER 2H
Ramos 1/4 HR(10) R 2RBI
Desmond 2/4 double 2R

6回を終えて0-0の同点。投手戦といえば投手戦でしたが、内容としてはかなりメッツに押されていました。メッツ先発のJon Nieseに対して、ナショナルズ打線はわずか4安打。一方ナショナルズ先発のJordan Zimmermannは、2回は1死3塁、4回は1死満塁という大ピンチを作りましたが、なんとか無失点でしのいでいったという展開でした。

その均衡を破ったのがWilson Ramosの一振りでした。7回表1死2塁で打席に入ると、カウント1-1からの3球目、やや外寄り高めの速球を振りぬくと、打球は右中間のブルペンに達する大きな大きな2ランとなりました。ここしばらくやや打撃低調で、内野ゴロ(ランナーがいれば併殺)の場面が目立っていましたが、大仕事をシてくれました。

9回表に挟殺プレーの間にIan Desmondが本塁に滑り込み追加点を奪って3-0とすると、9回裏のマウンドはすっかり守護神に定着したDrew Storen。今日は2人のランナーを許しましたが、無失点で終えて5セーブ目を記録しました。

ブレーブスがレンジャーズ相手にまさかのスウィープを喫したため、今日もマジックは2つ減って、4。明日からのアトランタでのブレーブス3連戦のうち、2つを勝てば敵地アトランタで地区優勝が決まります。

そうでなくても残り14試合で2位ブレーブスとの差は10.5ゲーム(マジック4)となり、地区優勝はもう時間の問題。むしろ、(Jayson Werthが今日の試合後に言及していたように)NLDS、NLCSでホームアドバンテージを得られるリーグ最高勝率がこれからの目標になりそうです。現在は、ナショナルズがトップで、0.5差でドジャーズが続いています(ドジャーズのほうが負けが1つ多い)。

MVP: Wilson Ramos

2014/09/14

9/13 Desmond 3年連続の20-20達成【M6】

W10-3@NYM (Season 84-63)
Fister(W14-6) 6.0IP 2ER(3R) 5H 1BB 3K
Desmond 3/4 double BB 2R 3RBI 2SB(20,21)
Harper 3/4 HR(13) BB R 2RBI
Rendon 4/5 HBP R
Span 1/5 HR(5) BB 3R 2RBI SB(31)
Werth 1/5 2R 2RBI

4回表にIan Desmondが三盗を成功(捕手の送球エラーでそのまま生還)。今季20個目の盗塁を記録し、これにより3年連続の20本塁打、20盗塁を達成しました。これがどれほどの偉業かはピンと来ないかもしれませんが、ショートストップに限定すれば、過去に達成したのはHanley Ramirez(2007-2010の4年連続)とA-Rod(1997-1999)の2人しかいません(この他、連続ではないもののJimmy Rollinsが4度記録)。現代を代表する攻撃型ショートストップと呼んでいいでしょう。そのDesmond、5回には2点タイムリー、8回にもタイムリー二塁打で、計3打点。今季86打点とし、一度は抜かれたAdam LaRocheに追い付き、チーム打点王に戻りました。

そのDesmondを含め、今日の打線は素晴らしかった。2回のBryce Harperのライト2階席の中段まで届く特大2ランから始まり、9回のDenard Spanの2ランまで、実に15安打で10得点。4安打のAnthony Rendonが霞むほどの打ちっぷり。

投げては、先発のDoug Fisterが、5回裏に伏兵のWilmer Floresに「出会い頭」という感じの2ランを打たれたくらいで、6回を投げ切り、再びTanner Roarkを引き離す14勝目。

今日もまたブレーブスがレンジャーズに負けてくれたため、マジックは2つ減って6となりました。明後日から始まるアトランタでの3連戦で決まる可能性も出てきました。ま、そんな都合よくはいかないでしょうが。

MVP: Ian Desmond

2014/09/13

9/12 3併殺はいけません【M8】

L3-4@NYM (Season 83-63)
Gio(L8-10) 6.2IP 3ER(4R) 6H 1BB 7K
Rendon 3/5 2R RBI
LaRoche 1/1 4BB R RBI

メッツの7本を上回る12安打を打ちながら、得点では1点及ばず敗戦。三者凡退に終わったのは4回だけで他のイニングはランナーを出しましたが、拙攻に拙攻を続けました。3回、6回、7回にはそれぞれ併殺。特に3回は4安打を集中して2点を取ったイニングでしたが、Bryce Harperの併殺がなければもっととれたはず。どうもつながりが悪かったという印象。

先発のGio Gonzalezは今日も悪くなかった、いやむしろ良いピッチングでした。省エネ投球で、7回途中まで投げることができ、自責点は3。でしたが、初回の3失点が痛かった。無駄な四死球(2回以降は1つもなかった)と捕手Wilson Ramosの本塁でのタッチプレーでの落球が絡んだだけに、余計に悔やまれます。

ということで、ナショナルズは負けましたが、ブレーブスが(30球団最下位の)レンジャーズに負けてくれたことにより、地区優勝マジックは8となりました。

2014/09/12

Adam LaRocheが週間MVP

うっかり記事にするのを忘れていましたが、9月7日までの週のナ・リーグ週間MVPにAdam LaRocheが選ばれていました。

あちこちを故障し、直前まで10日間ほどスランプに陥っていたLaRocheでしたが、9月3日のドジャーズ戦の9回に代打起用されたところから4試合で4本塁打10打点と大暴れ、3打数ノーヒットだった9月1日の結果を加えても、この週の成績は.333/.421/1.133。受賞に値する素晴らしい活躍でした。

その好調はそのまま維持されており、チームの地区優勝に向けて大きな原動力となってくれています。比較的波のある選手。ポストシーズンに波がくることを願っています。

9/11 Citi Fieldで12連勝【M9】

W6-2@NYM (Season 83-62)
Roark(W13-10) 6.2IP 2ER 7H 1BB 1K
LaRoche 2/5 HR(24) 2R 3RBI
Rendon 3/5 HR(19) 2R 2RBI

絶好調が続いているAdam LaRoche。初回2死1塁から高々と打ち上げた打球がライトポールにぶつかる先制2ラン。3回にも1死2塁の場面でシフトの裏を突く左中間へのタイムリーシングルを打って3打点。序盤で試合をナショナルズに優位にしてくれました。

3回にはAnthony Rendonがライナーでレフトスタンドにギリギリ届く2ランを打って6-0。このリードに守られた先発のTanner Roarkは、ピンチを作りながらも落ち着いたピッチングで、ソロ本塁打の1失点のみで6回を投げ切りました。7回につかまってイニング途中で降板したものの、8月15日以来の白星。13勝目はDoug Fisterに並びました。ポストシーズンの先発枠をGio Gonzalezと争う構図となっていますが、個人的にはRoarkに任せたい気持ちが強いですね。

あとはブルペン陣が無難に寄り切り、快勝。メッツのホームCiti Fieldではこれでなんと12連勝となりました。ブレーブスは試合がなく、ゲーム差は8.5差に。マジックはいよいよ1ケタ、9となりました。

MVP: Adam LaRoche

2014/09/11

9/10 さすがに対ブレーブス3連勝はならず

L2-6 Braves (Season 82-62)
Strasburg(L11-11) 6.0IP 3ER 7H 8K
Frandsen 3/4
Harper 1/4 HR(12) R RBI

天敵だったはずのブレーブスに2連勝し、ペナント争いでも圧倒的優位に立ったナショナルズでしたが、さすがにスウィープはなりませんでした。

序盤はAaron HarangとStephen Strasburgの投手戦。どちらかといえばナショナルズが押していましたが、得点はならず。そうこうしているうちに、5回表にB.J. Uptonのソロ本塁打で失点。すぐその裏に相手パスボールで追いつきましたが、6回表にStrasburgがはっきりつかまり、2失点。さらに7回表に2番手のJerry Blevinsが無死満塁のピンチを作り、代わったRyan Mattheusも打たれてこの回3失点。もう今日は終わりました。9回にBryce Harperがライト2階席に届く特大のホームランを打ったのが唯一のハイライトでした。

明日から、ニューヨーク、アトランタ、マイアミ(4試合)と続く11試合のロードに出ます。マジックは10。この間に優勝が決まってしまうかなあ。マジック2か1で戻ってきて、ホーム(シーズン最後の6連戦)で決まってくれるほうがいいな、と思います(2012年と違って観に行けるわけじゃないので、同じなんですが)。

9/9 Storen3試合連続完壁セーブ【M10】

W6-4 Braves (Season 82-61)
Zimmermann(W11-5) 6.0IP 2ER(4R) 6H 7K
Storen(SV4) 1.0IP 0ER 1K
LaRoche 2/3 BB R 2RBI
Werth 1/2 double 2BB 2R RBI
Ramos 2/4 RBI

前日の勝利で地区優勝に向けてぐっと優位に立ったと言われたナショナルズ。その勢いそのままに、初回、Denard Spanの二塁打を皮切りに、5本のヒットと1四球に犠打と犠飛を絡めて打者1順の猛攻で4点を先制。2回にもAdam LaRocheが今日2本目のタイムリーを打って1点。4回表にエラーがらみで2点を返されましたが、4回裏にJayson Werthのタイムリー二塁打でもう1点。この時点で6-2とリードし、試合を優位に進めて行きました。

先発のJordan Zimmermannはエラーが絡んだ4回の2点に続き、6回にもエラーの走者を置いてJustin Uptonに2ランを打たれて、計4失点。悪くはなかったけど、もうちょっと粘ってほしかった、という内容でした。

ホールドが付く2点リードでしたが、今日は7回以降を、(Tyler ClippardとMatt Thorntonが酷使気味だったため)Aaron Barrett、Ross Detwiler、Craig Stammenのリレーでつなぎ無失点。特にDetwilerは、8回表1死2塁の場面で起用され、ナショナルズ戦に異様に強いFreddie Freemanを見事に空振り三振に斬って取る重要な仕事を果たしました。そして、9回のマウンドを託されたのは3日連続での登板となったDrew Storen。それなりに疲れもあったはずですが、気迫あふれる投球でわずか7球の見事な1-2-3イニング。Rafael Sorianoの不振で巡ってきたチャンスをガッチリとつかんでいます。素晴らしい!

これでゲーム差を今季最大の9ゲーム差と広げ、マジックは2つ減って10。いよいよカウントダウンです。

MVP: Drew Storen

2014/09/09

9/8 Storen 三者三振締め【M12】

W2-1 Braves (Season 81-61)
Fister(W13-6) 7.0IP 0ER 2H 3BB 3K
Storen(SV3) 1.0IP 0ER 3K
LaRoche 2/4
Rendon 1/3 BB R RBI
Desmond 1/4 RBI

マジック対象のブレーブスとの直接対決3連戦の初戦。(このホーム3連戦の後、15日からアトランタでの3連戦が組まれています。)

初回にIan Desmondのタイムリーでナショナルズが先制したものの、その後は、ナショナルズDoug Fister、ブレーブスMike Minorの投げ合いで1-0のまま終盤まで推移。ここ数試合、勝ち星から遠ざかっていたFisterでしたが、今日のピッチングは素晴らしかった。7イニングを104球。珍しく3つの四球を与えながらも、わずか2安打、3塁さえ踏ませないまま、当然無失点で終えました。チームトップの13勝目です。

7回裏にナショナルズがAnthony Rendonの併殺崩れの間に1点を追加しましたが、ブレーブスも8回表にTyler Clippardを攻めて2死1,3塁とし、代わったMatt ThorntonからFreddie Freemanがタイムリーを打って再び1点差。なおもピンチは続きましたが、ナショナルズはCraig Stammenにスイッチし、なんとかリードを保ったままで9回に突入しました。

9回のマウンドに立ったのは前日に続きDrew Storen。Chris Johnson、Tommy La Stella、Andrelton Simmonsの3人に対し、三者三振でゲームセット。観衆も大興奮の見事なクローザーぶり。このまま行こう。

直接対決に勝ったので自動的にマジックは2減って、12。レギュラーシーズンは残り20試合となっています。

MVP: Drew Storen

2014/09/08

9/7 新クローザーはStoren! 【M14】

W3-2 Phillies (Season 80-61)
Gio(W8-9) 6.0+IP 1ER(2R) 5H 0BB 3K
Barrett(H6) 1.0IP 0ER 1K
Clippard(H32) 1.0IP 0ER 1H 1BB
Storen(SV2) 1.0IP 0ER 2K
LaRoche 2/4 2HR(22,23) 2R 2RBI
Desmond 2/4 2double R

(日本時間未明の試合でしたが、かなり体力を使う週末を過ごしたためにぐっすり寝てしまい、観戦できませんでした。)

2連敗(前のシリーズから数えると対フィリーズ5連敗)で迎えたフィリーズとの一戦。相手はエースCole Hamelsが先発とあって苦戦が予想されましたが、分からないものですね。今後につながりそうな素晴らしい勝利となりました。

ナショナルズ先発のGio Gonzalezは6回で2点を失いましたが、初回はDenard Spanの送球エラーによるもの、4回もSpanがフライを太陽に入れて見失ってしまった(記録は二塁打)ランナーであり、2点とも実質的にはGioの責任ではありませんでした。きっちりと勝ち星が付き、シーズン10勝も射程圏に入ってきました。今シーズン初めて無四球だったことも含め、調子が上がってきている様子。ポストシーズンに向けて明るいニュースです。

Hamelsを相手にそう簡単に打てるわけがないわけですが、好調のAdam LaRocheは違いました。2回にはライトのブルペンヘ、4回にはセンター右へ。左対左をものともせず、いずれも同点となるソロ本塁打。腰やら膝やらあちこち痛いと訴えて数日前にはスタメンを外れざるをえない状態でしたが、あのドジャーズとの試合で9回に代打登場してから神懸かったように打ちまくっています。

そして6回裏、Hamelsにめっぽう強いということで先発起用されていたScott Hairstonが1死3塁の場面できっちりと犠飛を打って勝ち越しに成功し、Rafael Sorianoを更迭してから初めて僅差のリードで終盤を迎えることになりました。

7回表無死1塁の場面でGioの後を受けて2番手として起用されたのはAaron Barrettでした。最初の打者Maikel Franceをスライダーで5-4-3の併殺に打ち取ると、続くFreddy Galvisは空振り三振。わずか7球であっという間に片づけました。注目された8回表にはTyler Clippardが登板。先頭打者のBen Revereにシングルを許しましたが、Jose Lobatonが盗塁を刺してくれたこともあって無失点。そして1点リードのままで迎えた9回表、ファンの大歓声に迎えられてマウンドに立ったのはDrew Storenでした。レフトフライと空振り三振で簡単にツーアウトとし、最後も代打Ryan Howardを空振り三振。全く危なげなく、見事なクローザーぶりを見せてくれました。Williams監督はStorenをクローザーとして使っていくとは明言していませんが、7、8回の2人を含め、今日のような素晴らしいリレーを前にすれば、この陣容が理想的と皆が思ったことでしょう。

ブレーブスがマーリンズに敗れたことで、マジックは一気に2つ減って14。明日からそのブレーブスを迎えての3連戦となります。3連敗しても4ゲームリードと思えば気が楽ですね。

MVP: Adam LaRoche

2014/09/07

セプテンバーコールアップ

[9月7日 追記] 
Syracuse(AAA)のポストシーズンが終了(1ラウンド目敗退)したところで、次の3選手が呼ばれました。Mattheusは今季AAAでの防御率が5点台と不振でしたが、呼ばれています。呼ばれなかった中ではTaylor Hillが目立ちますが、イニング上限に到達したということのようです。

Jeff Kobernus, INF/OF
Ryan Mattheus, RHP

Michael Taylor, OF


[9月2日 オリジナル]
9月。メジャーの25人ロースターが拡大されるセプテンバーコールアップの日がきました。まずは第1陣として、次の6選手がメジャーに合流。いずれも今シーズン既にメジャーでプレーしており、驚きはありません。

Aaron Barret, RHP
Xavier Cedeno, LHP
Blake Treinen, RHP
Tyler Moore, 1B/LF
Steven Souza, RF
Sandy Leon, CA

特に投手の3人には、他の投手陣の負担を軽減するというサポート的な役割だけでなく、ポストシーズンのロースターを奪うような活躍を期待しています。

今後、マイナーのポストシーズン(Syracuse(AAA)、Potomac(A+)、Hagerstown(A)の3チームがポストシーズンに進出しています)が終わったところで追加招集があるかもしれません。

9/6 引きずってるのか

L1-3 Phillies (Season 79-61)
Roark(L12-10) 6.0IP 3ER 6H 1BB 8K
Span 2/4
Rendon 1/2 BB SF RBI

前日のひどい逆転負けの影響を引きずっているのではないかと思うほど、覇気のない試合ぶりで連敗。

Tanner Roarkは悪くないけど良くもないという感じで6回3失点でしたが、いかんせん打線がダメでした。6安打したもののつながったのは5回だけ。連勝していた頃には見られた終盤の粘りもなく、ハイライトらしいハイライトもないまま試合終了。あっさりし過ぎ。

ブレーブスが勝ってマジックは16のまま。しっかり切り替えて、明日から頑張りましょう。

2014/09/06

9/5 ついにSorianoを更迭 【M16】

L8-9(11) Phillies (Season 79-60)
Strasburg(ND) 6.0IP 1ER 4H 0BB 5K
Soriano(BS) 0.2IP 3ER 3H 1K
Stammen(L4-5) 0.2IP 0ER(2R) 0H 0BB
Rendon 2/4 double 2R 2RBI
Span 3/5 BB 2R SB(28)
LaRoche 1/2 HR(21) BB R 3RBI
Werth 2/6 double RBI

試合後、Rafael Sorianoの処遇について聞かれたWilliams監督が、「We need to address it.」とコメント。ついに、ようやく、待ちに待ったSorianoをクローザーから更迭する決断が行われました。

初回にAdam LaRocheが2ラン。4回にはWilson Ramosが犠飛。5回にはAnthony Rendonが2点タイムリー二塁打を打って着々と加点し、5回を終えて5-0とリード。先発のStephen Strasburgはほとんどピンチらしいピンチもないままに6回1失点と好投。7回表にRyan Howardにソロを打たれて3点差に詰められましたが、その直後にJayson Werthのタイムリー二塁打と、LaRocheの犠飛で2点を追加し、7-2。セーフティリードで余裕の勝ちゲームとなるはずでした・・・。

8回表にRendonのエラーからピンチを作り、 Matt Thorntonが2本のタイムリーを打たれて3点差とされました。が、それでもまだ3点のリード。このまま勝てば快勝という展開でした。

セーブシチュエーションとしては最もプレッシャーがかからない、むしろ本当の信頼される守護神なら投入するにはもったいない3点差の9回のマウンドに送られたのは、やはり「クローザー」のSorianoでした。ところが、先頭打者のシングルに続き Carlos Ruizにレフトへ2ランを打たれてあっという間に1点差。それでも続く2者を打ち取り、Ben Revereに対しても簡単に追い込んだ時は、不安定な投球ながら今日も抑えてしまうのかと思わせた矢先、甘く入ったスライダーをライトブルペンに運ばれて、同点とされてしまいました。通算2000打席近く立ちながら、キャリアでわずか1本しかホームランを打っていなかったRevere。最もホームランが期待されないはずの打者による、まさかまさかの一打でした。

このまま延長に突入すると、11回表に2つの守備エラーが重なって2点を失い、その裏Tyler Mooreのタイムリーで1点を返しましたが、最後はBryce Harperのライナーがレフトに取られてゲームセット。もったいない試合を落としました。

しかし、そんな暗い気分も冒頭に紹介したWilliams監督のコメントでちょっと晴れました。これまでSorianoが不安定な投球を続けても、なんだかんだで勝ってきたことでなかなか決断できませんでしたが、さすがに今日の結果では首脳陣も決断せざるをえなかったということでしょう。幸いにもブレーブスが負けたことで今日もマジックは1つ減り、16。シーズンがもっと押し迫ってから、あるいはポストシーズンになってからではなく、この時期に判断できたことを、むしろ良しとしましょう。新クローザーはTyler Clippardか、Drew Storenか、はたまたAaron Barrettの抜擢か。個人的にはStorenに賭けたい気持ちでいっぱいです。(Sorianoはどうするんでしょうね。とりあえず負け試合を中心に起用して、自信を回復させるということだと思いますが、個人的にはDFAでもいいと思います。)

2014/09/04

9/3 クレイジエスト・ゲーム【M17】

W8-5(14)@LAD (Season 79-59)
Zimmermann(ND) 6.1IP 2ER 4H 2BB 8K
Soriano(BS6) 1.0IP 0ER(1R) 1BB 2K
Clippard(BS6) 1.0IP 2ER 2H 1K
Treinen(W2-3) 2.0IP 0ER 2H 2K
LaRoche 2/3 HR(20) HBP 2R 5RBI
Cabrera 2/6 HR(14) R 2 RBI
Harper 3/6 R
Werth 2/5 2BB R E(5)

まあ、とにかくリンク先の3分間のハイライト(動画)をご覧ください。

ありえない試合展開に気持ちが浮いたり沈んだり・・・・、早起きして9回まではしっかり観戦し、(出勤時間と重なった)延長に入ってからはスマホで経過を追いかけながらハイライトになるような場面はMLB.tvで見ていましたが、終わった時には心底疲れ、午前中は仕事になりませんでした。このブログを始めてからでも7年、それ以前も含めて15年ほどMLBを見てきた中で、これほどクレイジーな試合を見たことはありません。子どもの頃に見た日本のプロ野球でも記憶にありません。個人的に匹敵するのは、NFLになりますが、2002年のAFCディビジョナルプレーオフのペイトリオッツ対レイダース戦(いわゆるTuck Rule Game)くらい。

ポストシーズンだったら(心臓発作で)死人が出てるんじゃないかという試合でした。

思えば、7回裏にJordan ZimmermannがJustin Turnerにホームランを打たれたあの打席から何かおかしかった・・・。と書き始めましたが、あまりに盛りだくさん過ぎて、まともに記事が書ける気がしません。今日は許してください。

マジックは17に減りました。

MVP: Adam LaRoche

2014/09/03

9/2 Kershawに完敗【M18】

L1-4@LAD (Season78-59)
Fister(L12-6) 5.0IP 3ER(4R) 10H 2BB 2K
Harper 1/4 HR(11) R RBI

既にサイ・ヤング賞当確ランプが点いているClayton Kershawに対し、ナショナルズ先発のDoug Fisterも4回まではゼロを並べてついていきましたが、5回裏2死2, 3塁からAdrian Gonzalezに三遊間への内野安打を打たれ、Ian Desmondの悪送球も重なって2失点。この2失点は完全に打ち取った打球に不運が重なったものなのでFisterを責めるわけにはいきませんが、6回裏のJuan Uribeに打たれた2ランは完ぺきに捉えられた打球でした。序盤は良かったものの息切れしたという感じでした。

打線はKershawの前にわずか3安打。7回表のBryce Harperのソロ本塁打で文字通り一矢報いるのが精一杯。

まあ今日は仕方ない。明日頑張りましょう。なお、ブレーブスがフィリーズに完封負けしてくれたので、マジックは18に減りました。

2014/09/02

9/1 Span どうしちゃったの?【M19】

W6-4@LAD (Season 78-58)
Gio(W7-9) 6.0+IP 3ER 3H 2BB 4K
Span 2/5 2HR(3,4) 2R 3RBI
Rendon 2/5 double RBI 2SB(14,15)
Werth 1/2 HR(16) 2BB R RBI 2SB(8,9)
Cabrera 1/3 HR(13) BB 2R RBI

初回のJayson Werthのソロを皮切りに今日もまた4本のホームランを打った打線。中でも主役は、3回と5回に2本を放ったDenard Span。開幕から122試合でわずか1本だったのに、ここ5試合で3本も打ってしまいました。突然のパワー発揮。いったいどうしちゃったのでしょうか。むしろ変に力が入って調子を崩さないかと心配してしまいます。Spanの2本目が出たところで5点。この後、Anthony Rendonの二塁打でもう1点追加し、6-2とリードしました。

先発のGio Gonzalezは初回2死からMatt Kempに2ランを打たれましたが、その後は6回までに許した走者は四球による1人だけ。7回に連打でピンチを作ったところで降板となりましたが、そこまでわずか74球。もうちょっと投げさせてもよかったのにな、という印象を残す好投でした。7月5日以来となる白星。この調子でなんとか2ケタ勝利まで伸ばしてほしいところです。

Gioが残した走者のうち1人をDrew Storenが生還させてしまいましたが、後続は抑え、8回はTyler Clippardが圧倒のピッチングで三者凡退。6-3と3点リードで9回のマウンドにはRafael Sorianoが上りました。簡単に2死を取り、今日は久しぶりに「良いSorianoの日」かと思わせましたが、やっぱりダメでした。2死走者なしから、四球、(二塁へ進ませた後)シングルで1点、さらにシングルで1,3塁とされ、続く打者にもカウント3-2としましたが、高めの変化球がなんとかストライクゾーンに入っているという判定で見逃し三振。なんとか、なんとか、終わりました。ただ、最後のボール以上に2ストライク目が限りなく外れていたように見えたこともあり、審判に助けられた感だけが残りました。試合後、Williams監督は「Sorianoがクローザー」と明言していますが、本人だって胃に穴が開いているんじゃないでしょうか。(登板のたびに同じことばかり書かないといけないので正直うんざりしています)

2位ブレーブスがフィリーズ投手陣(Cole Hamels以下の4投手のリレー)にノーヒッターを喫したことにより、ゲーム差は7.0と広がり、ナショナルズの地区優勝へのマジックは2つ減り、19となりました。

MVP: Denard Span

2014/09/01

2014年8月をふりかえる

いよいよ9月を迎えました。地区内対戦が多く組まれ、ペナントレース争いは勝負所を迎えますが、その前に8月の戦いぶりを振り返っておきましょう。

[NL EAST End August 2014]
WLPCTGB
Washington7758.570  -
Atlanta 7265.526 6.0
Miami6669.48911.0
New York6473.46714.0
Philadelphia6274.45615.5

怒涛の10連勝を含め、8月を19勝10敗で終えたナショナルズが2位ブレーブスとの差を大きく広げることに成功。ただし、一時は8.0差まで開いた差が最終的には6.0まで縮まっています。直接対決が6試合も残っており、まだまだセーフティ・リードと呼べるほどではありません。8月25-27日にフィリーズに喫した3連敗のようなことがないように気を引き締めていきましょう。

2位のブレーブスは7月に続いて8月も月間5割でワイルドカード争いでも1.5ゲーム差で圏外に落ちてしまっています。3位のマーリンズ、4位のメッツは負け越し。意外にも最下位のフィリーズが貯金1でした。

ナ・リーグの他地区に目を向けると、中地区はブリューワーズとカージナルスが同率首位で並び、パイレーツもわずか2.0ゲーム差と接戦が続いています。西地区も首位ドジャーズを6連勝中のジャイアンツが2.5差で追いかける展開。ワイルドカードは、現在ジャイアンツが1.0ゲーム差でリードし、ブリューワーズとカージナルスが2位タイ。ブレーブス、パイレーツ(2.0ゲーム差)までによる争いとなっています。

[Pitcher of August 2014: Jordan Zimmermann]
GSIPWKERAWHIP
Jordan Zimmermann640.24352.210.96
Doug Fister640.02262.251.15
Tanner Roark638.11213.521.23
Stephen Strasburg 638.24433.260.98
Gio Gonzalez528.20313.771.43
GIPSHDERAWHIP
Tyler Clippard1413.1062.030.75
Rafael Soriano1312.1504.381.30
Matt Thornton108.0010.000.75
Drew Storen 108.2041.041.04
Craig Stammen 812.2002.131.42

今月もチーム防御率2.95は30球団中5位と安定。先発投手陣では、これまで頑張ってきたTanner Roarkが(自身未経験のシーズン投球回数に達したこともあってか)やや調子を落としたのに対し、前月まで不安定で心配させたJordan ZimmermannとStephen Strasburgの2人がそろって月間4勝と引っ張りました。Doug Fisterも勝ち星にこそ恵まれなかったもののやはり安定したピッチング。あとは少しずつ良くなってきているように見えるGio Gonzalezが波に乗ってくれれば、ポストシーズンに向けて死角がなくなります。

ブルペン投手に目を転じると、改めて文字にするのも嫌な気分ですがRafael Sorianoが不安定なピッチングを繰り返しました。防御率4.38という数字だけ見るとそこまで悲惨ということもなく、白星2に対して黒星0、セーブ成功が5に対して失敗はわずかに1と、相変わらず不思議なことに数字には出てきませんが、とにかく安定感がない。全くない。なのに、たまにセーブ機会で登板させてもらってもTyler ClippardもDrew Storenもセーブ失敗・・・。9月、10月の大事な場面に向けての最大の不安点です。明るい話題としては、ウェイバーで獲得したMatt Thorntonの快投。ナショナルズ加入後は10試合に投げて未だ無失点。Jerry Blevinsに代わり、次第に大事な場面を任されるようになってきました。

[Hitter of August 2014: Anthony Rendon]
PAAVEOBPSLGHRRBI SB
Denard Span128.328.346.44317 1   5  7
Anthony Rendon125.287 .344.49622  5 15  3
Adam LaRoche122.235.352.47117 6 15  2
Ian Desmond118.264.331.41517 5 17  7
Bryce Harper115.279.339.49015 7 15  0
Asdrubal Cabrera  106.239.330.41312 3 11  0
Jayson Werth   92.320.424.52012 3 16  2
Wilson Ramos   88.276.284.517  7 6 14  0

ぱっとこのリストを見ても分かるように、今月のナショナルズはとにかくホームランが多かった。月間40本塁打はオリオールズに次いで2位。それだけでなく打率も全体5位で、総得点も全体5位。攻撃陣も十分に投手陣をサポートしました。

個人成績に目を転じると、なんといっても嬉しいのがBryce Harperの復調。最後に2本打って月間7本塁打数はチーム単独トップ。ここまでは残念なシーズンとなっていますが、残り1か月、そしてポストシーズンに向けて調子を上げていって欲しいですね。

Harperよりも活躍した印象が強いのがAnthony Rendon。2番ないし3番打者として、5本塁打で15打点もさることながら、今月も22得点を積み上げ、現在97得点は堂々の30球団トップの数字。すっかりチームの中心選手に育ちました。

誰か1人を選ぶとすればRendonということですが、今月は他の選手もみんなそれぞれしっかり仕事をしました。Denard Spanは今月もリードオフとして十分な数字。9月もこの調子ならシーズン打率(現在.298)も3割を超えそうです。Adam LaRocheは途中から失速しましたが、前半は打線を引っ張ってくれました。Ian Desmondは勝負強い打撃で今月も17打点。シーズン81打点とし、100打点も狙えるところまできています。新加入のAsdrubal Cabreraも打率こそ低いものの出塁率は高く、得点・打点も合格点。故障で打席数は少なかったJayson Werthですが、今月も印象的な活躍。出塁率、長打率がどんどん上がっていきます。Wilson Ramosも、出塁率が低いとはいえ、月間6本塁打と長打力を見せました。

打席数がそれぞれ34と33ということでリストには載りませんが、代打起用が中心のKevin Frandsenが.375/.382/.438、控え捕手のJose Lobatonが.367/.424/.400とよく打ってくれました。特にLobatonはリード面でも評価が高く、特にStrasburg登板時の捕手としての地位を固めた感もあり、チームに欠かせない存在となっています。

8/31 Harper2発も逆転負け

L3-5@SEA (Season 77-58)
Roark(L12-9) 6.1IP 4ER 11H 4K
Harper 3/4 2HR(9,10) 2R 2RBI
Schierholtz 1/4 HR(7) R RBI

Bryce Harperが、2回はライト2階席へ、4回にはセンターへと2打席連続のホームラン。故障離脱もあり、ここまで残念なシーズンを送っているBryce Harperですが、いよいよ9月に入るというタイミングになって調子を上げてきました。レギュラーシーズンだってまだ1か月残っています。ポストシーズンもあります。今季の評価を決めるのはまだこれから。頑張れ。

ただ、この試合で残念だったのは、Harperの2本だけでなく3回に出たNate Schierholtzのホームランも含めすべてソロだったこと。そしてナショナルズの得点はその3点だけだったこと。逆に先発のTanner Roarkが5回にDustin Ackleyに打たれたのは3ラン・・・。結局はその差が響きました。Roarkの出来は数字ほど悪くなかったと思うのですが、Ackleyの一打にやられました。残念。

さあ、いよいよ9月です。気を引き締めていきましょう!