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2019/05/23

プロスペクト近況(2019年5月)その他の打者

プロスペクトの近況レポートの第2回は、My Top 10 Prospectsに選んだ5人以外で頑張っている打者を紹介していきます。

が、その前に試合結果。

このシリーズ前にマーリンズにスウィープを喫し、監督解任の寸前だったメッツ相手によくこれだけ負けられますね。終盤のブルペン起用法は相変わらず見事です(特に21日のTanner Raineyの使い方)。

5/20 L3-5@NYM 相変わらずミス連発の終盤
5/21 L5-6x@NYM 今季初先発のFedde 5回1失点の好投
5/22 L1-6@NYM Scherzer 6回無失点の好投
Season 19-30; 4th in Division (9.0 GB PHI)

閑話休題。

マイナーリーグのチームごとに目立つ活躍をしているプロスペクトを紹介していきます。(成績は、5月22日終了時点)

[AAA: Fresno]

Jacob Wilson, UT
179PA .329/.407/.684 14HR 42RBI 1SB
28歳のユーティリティなのでプロスペクトと呼ぶにはややとうが立っていますが、これだけ活躍しているのだから紹介せざるをえないでしょう(笑)。2012年ドラフト10順目でカージナルスに入団。もともとはセカンドでしたがサード、ファーストに加えて外野も守っています。パンチ力もそこそこあり、ゆっくりとながらAAAまで昇格したところで、2017年12月のルール5ドラフトを前にプロテクトから漏れ、ナショナルズが指名しました(AAAフェーズのためメジャー帯同は必要なし)。2018年はHarrisburg(AA)とSyracuse(AAA)で可もなく不可もなしという成績でしたが、今年は4月だけ10本塁打といきなり覚醒。Pacific Leagueはホームランが出やすいことで有名ですが、それにしても現時点でリーグ4位の本塁打数は驚き。メジャーデビューのチャンスを与えてあげたい選手です。

Yadiel Hernandez, OF
155PA .323/.419/.609 11HR 3SB
キューバ出身の31歳の左打ちの外野手。近年のナショナルズはキューバ出身選手にはほとんど関心を示していませんが、20万ドルと比較的安く済んだこともあり2016年9月にマイナー契約。背は低くパワーはあまりないが、打率・出塁率が高くて小技もできるというタイプ。2014年にはキューバのリーグでゴールドグラブ賞に相当する守備の賞も受賞している。入団時で既に28歳だったこともあり、最初からAAでプレー、その後AAAでもプレーして常に結果を残してきている。年齢も年齢なので一度メジャーに上げてみたらどうかという声が、Juan Sotoが離脱している間にファンの間でかなり上がっていました。機会は訪れるでしょうか。

[AA: Harrisburg]

Rhett Wiseman, OF
157PA .261/.338/.558 11HR 5SB
ヴァンダービルド大から2015年のドラフト3順目で入団した左打ちの外野手。ゆっくりとだが着実にステップアップし、昨季はPotomac(A+)で.253/.361/.484、13本塁打を残し、シーズン終了後のリーグのオールスターに選出されるなど、ブレイクの兆しを見せていた。今季は開幕から打ちまくり、Eastern Leagueで4月第1週の週間MVP、そして4月の月間MVPを受賞。ここまでの11本塁打はリーグ2位とパワーが付いてきているのは頼もしい。高校時代から評価されていた才能がいよいよ開花するか?

Drew Ward, 3B
142PA .315/.373/.622 8HR 0SB
当ブログではドラフト翌年の2014年のMy Top 10 Prospectなどで古くからフィーチャーしてきた選手。経歴などは2017年9月更新のProspect Profileシリーズの記事をご参照ください。昨年はシーズンのほとんどをHarrisbur(AA)で過ごし、.259/.376/.456、13本塁打というしっかりした成績を残しましたが、プロ7年目となる今年も開幕はAA。とはいえ、まだ24歳なのでリーグ平均より若かったりします。ゆっくりながら着実にステップアップしているので、このまま成長していけば秋にはメジャーデビューも現実味を帯びてきそうです。

Tres Barrera, C
123PA .313/.374/.446 2HR 1SB
2016年ドラフト6順目で入団。以来、順調にステップアップし、昨年はPotomac(A+)のレギュラー捕手としてプレーし、夏のオールスターに選出されると、アリゾナ秋季リーグに派遣され、さらにこの春にはメジャーのスプリングトレーニングにも呼ばれるなど、期待されていることが伝わってくる捕手。My Top 10 Prospectにいれるかどうか迷った一人でした。

[A+: Potomac]

KJ Harrison, 1B
A: 66PA .404/.485/.649 2HR 0SB
A+: 96PA .310/.365/.471 2HR 1SB
昨夏のGio Gonzalezのトレードで獲得した右打ちの一塁手(経歴などについてはトレード時の記事をごらんください。リンク先の一番下)。今季はHagerstown(A)で開幕しましたが、16試合で打ちまくって早々に昇格。その後もコンスタントに結果を残しています。元々は捕手でしたが、今季はファースト、レフト、DHとしての出場のみ。打撃一本で勝負するということでしょう。

[A: Hagerstown]

Gilbert Lara, SS
190PA .283/.321/.456 7HR 2SB
こちらもGio Gonzalezのトレードで獲得したもう1人の選手。昨夏の時点ではパワーもスピードも目立たないと書きましたが、今季はここまでチームトップ、リーグでも5位にあたる本塁打数を記録するなど大いに目立っています。ショートを守りながらのこの数字は期待感を抱かせます。

Justin Connell, OF
135PA .286/.383/.366 1HR 0SB
この選手もMy Top 10 Prospectに入れるかどうか最後まで迷った選手。2017年ドラフト11順目で高卒入団(同ドラフトでナショナルズが指名した高卒選手では最も早い指名)。2年目の昨季はAuburn(SS)まで昇格したものの苦労していましたが、それでも20歳の今季はHagerstown(A)で開幕。当初は下位を打っていましたが、結果を残して打順も次第に上がってきました。まだ20歳になったばかり。先が楽しみです。

次回はTop 10 Prospectsの投手を予定しています。

2017/09/08

プロスペクト・レポート(17年ドラフト組)

マイナーリーグのシーズンが終わりました。2017年ドラフト組として入団した33人の多くがプロデビュー。1順目のSeth Romeroについては先日の記事で書きましたので今回は他に目立つ成績を残した選手を紹介しておきます。

見てもらうと分かる通り「投高打低」。上位指名の投手陣は順調に好投し、下位でも頑張っている選手がいます。一方の野手は、ここでの紹介に値する成績を残したのは1人だけ。しかも高卒のJustin Connell。大卒の野手陣はことごとく躓いています。もともと指名された上位10人中9人が投手であったことから想定の範囲内ですが、それにしても。

さーて、このうち何人がプロスペクトとして今後育ってくれるでしょうか。

2. Wil Crowe, RHP, 9G(9GS) 24.1IP 17K 4BB 2.96/1.03 [Rk, SS]
GCLで2試合投げた後、Auburnで7試合に先発。いずれも3イニング以下の短い登板ながら結果は残しました。ホームランを3本打たれていることがやや気になります。

3. Nick Raquet, LHP, 12G(12GS) 53.1IP 24K 7BB 2.36/1.22 [Rk, SS]
ドラフト後すぐに契約し、GCLで1試合投げた後、Auburnで11試合に先発。最後の3試合では各6イニングを投げ切った。奪三振率がもう少し上がると期待感も高まるのですが。

5. Brigham Hill, RHP, 10G(9GS) 43.1IP 39K 8BB 4.98/1.41 [SS, A]
Auburnでプロデビュー。4試合で防御率2.63と好投し、早くもHagerstownに昇格。昇格後は防御率6.07と打たれましたが、奪三振率はかなり高いですね。

6. Kyle Johnson, RHP, 15G(7GS) 46.2IP 25BB 33K 3.28/1.41 [SS, A]
GCLで1試合投げた後、Auburnに昇格。当初はブルペンから投げていましたが、先発にコンバートされています。

7. Jackson Tetreault, RHP, 12G(6GS) 401.IP 38K 17BB 2.68/1.24 [Rk, SS]
やはりGCLでの1試合の後、Auburnに昇格。で、やはりブルペンから投げた後に先発にコンバートされました。四球がやや多いかな。

9. Alex Troop, LHP, 13G(3GS) 38.2IP 29K 9BB 3.03/1.06 [Rk, SS, A]
GCLでの1試合の後、Auburnで10試合に登板。好投が認められ、シーズン最終盤にはHagerstownに昇格しました。ブルペンからの登板が多いが、いずれも複数イニング投げており、先発になる可能性も残っていそうです。

11. Justin Connell, OF, 30G 113PA 14BB 10K .323/.407/.365 5SB [Rk]
高卒では最も早く指名した外野手。指名後すぐに契約し、7月上旬にはGCLに合流。7月は打率2割そこそこでしたが、8月に入ると打撃好調となり、17試合で.404/.500/.462という好成績。長打がないのはまだ18歳なのでしかたないでしょう。守備は主にレフトを守っていました。プロスペクトとしての期待感が高まっています。

20. Jake Cousins, RHP, 18G 32.2IP 27K 10BB 2.48/1.22 [GCL, SS]
話題先行の選手でしたが、マウンドでも結果を残しました。GCLで3試合に投げた後Auburnに昇格して15試合に登板ししっかり投げました。

21. Nelson Galindez, LHP, 12G(7GS) 38.0IP 27K 27BB 3.79/1.37 [Rk]
高卒入団の左腕。GCLで主に先発として3~5イニングを投げていました。与四球数が奪三振数と同じであることから明らかなようにコントロールに難はありますが、高卒ルーキーとしてはまずまずの結果。期待感は十分あります。

36. Gabe Klobosits, RHP, 20G 30.2IP 34K 8BB 1.47/1.01 [Rk, SS, A]
ドラフト指名はかなり下位のカレッジシニア(22歳)のブルペン右腕ということで、決して期待は大きくなかったのですが、意外にも好投し、GCLからAuburnへ、さらにHagerstownへと昇格を果たしました。

2017/07/07

2017ドラフト契約状況

[7月8日 追記]
契約期限当日(とはいえ、期限の夕方5時よりはかなり早い時間に)1順目指名のSeth Romeroと契約合意。スロット金額よりは少し高い280万ドルの契約金。

併せて4順目のCole Freeman、5順目のBrigham Hillをはじめとするカレッジ・ワールドシリーズを戦っていたなどの理由で契約が遅れていた多くの選手とも契約が成立し、結局40人中33人が入団することになりました。

入団しなかった選手の中では15順目のBryce Montes de Ocaが最上位。契約できればスティールと思っていましたが、BAのランキングに比してあまりに低い指名に本人が納得できず、4年生として再挑戦するようです。

話題の選手では、Kirk Cousinsのいとこは入団、Baker監督の長男とBrett Booneの長男は予想通り入団せず、進学しました。

まあ、評価はこれからですが、上位14選手としっかり契約でき、高校生も投手、野手1人ずつと契約できたということで上々の出来ではないかと思います。

[6月29日 追記] 
2順目指名のWil Crowe投手と契約合意に至りました。おそらくはAuburn(SS)に合流することでしょう。

この他に下位指名の大卒選手が新たに2人契約したため、計28人が入団しました。

[6月23日 オリジナル]
2017年ドラフトから約1週間。締め選手との契約状況が公表されたので、まとめておくことにしました。(下記リストにおいて、契約に合意した選手は太文字にしています。)

第一陣で契約合意が発表されたのは25人。最も早い指名選手は3順目指名のNick Raquet。5順目までの選手で合意に至っているのはRaquetだけです。一方、6順目以降は順調に契約が進んでおり、特に11順目の高校生野手Justin Connell外野手と22順目の高校生投手Nelson Galindezの2人と早々に合意できたというのは朗報です。というか、現実的に契約できそうな高校生指名選手はこの2人だけでしたから、高校生との契約という観点からはこれでもう満点です。残る上位4人としっかり契約できれば、もう言うことはありません。

1. Seth Romero, LHP, University of Houston
2. Wil Crowe, RHP, University of South Carolina
3. Nick Raquet, LHP, College of William & Mary
4. Cole Freeman, 2B, LSU (SR)
5. Brigham Hill, RHP, Texax A&M
6. Kyle Johnston, RHP, Texas
7. Jackson Tetreault, RHP, State College of Florida Manatee-Sarasota
8. Jared Brashner, RHP, Samford (SR)
9. Alex Troop, LHP, Michigan State
10. Trey Turner, LHP, Missouri State
11. Justin Connell, OF, American Heritage School
12. Jackson Stoeckinger, LHP, College of Central Florida
13. Eric Senior, OF, Midland College
14. Anthony Peroni, C, Mercer County CC
15. Bryce Montes de Oca, RHP, Missouri
16. Jake Scudder, 1B, Kansas State (SR)
17. Jared Johnson, LHP, Palm Beach State College 
18. Nick Choruby, OF, Texas A&M (SR)
19. Jonathan Pryor, OF, Wake Forest (SR)
20. Jake Cousins, RHP, Pennsylvania (SR)
21. Leif Strom, RHP, Pierce College 
22. Nelson Galindez, LHP, Haines City HS (FL)
23. Jamori Blash, 1B, Cochise College  
24. Tim Richards, SS, California State Fullerton (SR)
25. David Smith, RHP, California State Long Beach (SR)
26. Kameron Esthay, OF, Baylor (SR)
27. Darren Baker, SS, Jesuit HS (CA)
28. Nic Perkins, C, Drury
29. Alex Dunlap, C, Stanford (SR)
30. Austin Guibor, OF, Fresno State 
31. Jeremy McKinney, RHP, Indiana State (SR)
32. Phil Caulfield, 2B, Loyola Marymount (SR) 
33. Adalberto Carrillo, C, Southern California
34. Bennett Sousa, LHP, Virginia
35. Jackson Cramer, 1B, West Virginia (SR) 
36. Gabe Klobosits, RHP, Auburn (SR) 
37. Kody Gratkowski, 3B, Fairhope HS
38. Jake Boone, SS, Torrey Pines HS
39. Kai Nelson, OF, Fieldston HS OF
40. Max Engelbrekt, LHP, Oregon State (SR)

2017/06/15

2017 ドラフト(3日目)

3日目、つまり今年のドラフトが終了しました。

11. Justin Connell, OF, American Heritage School
いきなり高校生外野手。しかしBAランク外。入団するかどうかは微妙なところでしょう。

12. Jackson Stoeckinger, LHP, College of Central Florida
13. Eric Senior, OF, Midland College
14. Anthony Peroni, C, Mercer County CC
15. Bryce Montes de Oca, RHP, Missouri
身長2メートル近い超大型右腕。BAでは146位にランクされていたが、故障リスクがつきまとい、ここまでスリップしてきた。

16. Jake Scudder, 1B, Kansas State (SR)
17. Jared Johnson, LHP, Palm Beach State College
18. Nick Choruby, OF, Texas A&M (SR)
19. Jonathan Pryor, OF, Wake Forest (SR)
20. Jake Cousins, RHP, Pennsylvania (SR)
NFLワシントン・レッドスキンズのクォーターバックを務めるKirk Cousinsのいとこ(cousin)とういことで話題になっています。まあ、BAランク外の4年生ですが。

21. Leif Strom, RHP, Pierce College
22. Nelson Galindez, LHP, Haines City HS (FL)
最初に指名した高校生投手。BAではランク外。球威は80マイル台後半。

23. Jamori Blash, 1B, Cochise College 
24. Tim Richards, SS, California State Fullerton (SR)
25. David Smith, RHP, California State Long Beach (SR)
26. Kameron Esthay, OF, Baylor (SR)
27. Darren Baker, SS, Jesuit HS (CA)
2002年のワールドシリーズで(当時3歳)バットボーイを務めていたことで有名なBaker監督の長男。UCバークレーへの進学が濃厚。

28. Nic Perkins, C, Drury
29. Alex Dunlap, C, Stanford (SR)
30. Austin Guibor, OF, Fresno State 
31. Jeremy McKinney, RHP, Indiana State (SR)
32. Phil Caulfield, 2B, Loyola Marymount (SR)
33. Adalberto Carrillo, C, Southern California
34. Bennett Sousa, LHP, Virginia
35. Jackson Cramer, 1B, West Virginia (SR)
36. Gabe Klobosits, RHP, Auburn (SR)
37. Kody Gratkowski, 3B, Fairhope HS
38. Jake Boone, SS, Torrey Pines HS
イチローとともにマリナーズで活躍したBrett Booneの息子。プリンストン大への進学が濃厚。メジャーに到達すればBoone一家では4世代目となります。 

39. Kai Nelson, OF, Fieldston HS OF
40. Max Engelbrekt, LHP, Oregon State (SR)