2012/06/30

6/29 帰ってきたビースト

W5-4@ATL (Season 44-31)
Detwiler(ND) 6.2IP 4ER 5H 1BB 1K 3.30, 1/3 RBI K
Morse 4/4 HR(3) 3R RBI .294
Flores 2/4 double HR(3) R RBI K .250
Zimmerman 2/5 K .238

デンバーで目覚めた打線はこの試合も健在で、2回には投手のRoss Detwilerのタイムリーで先制。3回には「また2死から」Ian Desmondが2点タイムリー。4回はJesus Floresがレフトスタンドに運び、前半を終わって4-0とリード。

先発のDetwilerは先発に戻って2戦目のこの試合も、6回までわずか2安打1四球と快投。あれ?こんなコントロールのいい投手だったっけ?と思うほどの安定感。速球が主体ですが、セカンドピッチ、サードピッチのチェンジアップ、スライダーとも実に効果的でした。5回無失点の前回に続く好投で評価を大いに上げましたが、7回に落とし穴が待っていました。1死から死球を与えると、セーフティバントを処理できず、さらにボークで2,3塁のピンチを1人で作ると、シングル安打と犠飛でまず2点。なお2死1塁から、ルーキーのAndrelton Simmonsに対してカウント1-2からファールで粘られた後の6球目。これまで低め低めにコントロールされてきたスライダーがいわゆる肩口に入ってしまい、レフトフェンスをぎりぎりで越える2ラン。同点とされてしまいました。先発に戻ってわずか2試合目ということで、7回は明らかにスタミナ切れのアップアップの投球だったと思います。続投させたことを批判する意見もファンサイトでは多く見られました。しかし、個人的には続投で良かったと思います。まず、(7回開始時点で)まだ77球だったこと。そして、前日の延長戦(しかも先発Edwin Jacksonが4回途中降板)でブルペンを使い果たしていたこと。何より、Detwilerが5番手相当の投手から、もう一皮剥けるためにはこうした試練が必要だと思ったからです。結果はこうなりましたが、ベンチ・フロントの信頼というか、育てたいという気持ちが伝わってきました。きっと次に活かしてくれると思います。

さて、7回裏で同点となってしまいましたが、直後、8回表先頭打者のMichael Morseがライトスタンドへ勝ち越しのソロ。後は、Sean Burnett、Tyler Clippardがしっかり抑えて2位ブレーブス叩きに成功。それにしてもMorseはすっかり昨季のいいときの状態に戻りました。この4試合で12安打。2割そこそこから3割目前まで打率を上げています。何より状態がいい。右に左に鋭い打球を連発。やはり彼が打つと盛り上がります。

MVP: Michael Morse

2012/06/28

6/28 3試合連続2桁得点も11回サヨナラ負け

L10-11(11)@COL (Season 43-31)
Jackson 3.0IP 8ER 10H 2BB 5K 3.57
Morse 2/5 HR(2) 2R 3RBI K .265
Desmond 2/5 double HR(13) R 2RBI .276
Harper 2/6 HR(8) 2R 2RBI 3K .282
Espinosa 2/6 double 2R K .226

打線は今日も3本の本塁打を含む14安打で10得点。得点圏に走者を置いた場面でも10打数5安打としっかり攻撃できました。1点リードされた9回表にはBryce Harperが同点弾を打つなど、粘りもありました。

が、今日は投手陣がダメでした。先発のEdwin Jacksonが初回先頭打者から8人続けて出塁(5単打、1本塁打、2四球)を許して5点を取られると、2回にも2失点。あっという間に0-7と大差を付けられてしまいました。速球の平均球速は93-4マイルのJackson。それが、今日は90マイル前後と故障を疑いたくなる内容。次回登板が注目されます。

それでも打線が頑張って3回表には2点差まで迫りましたが、4回、2番手のTom Gorzelannyがまた2失点。さらに5回表に4点取って同点まで追いついてくれたのに、直後、相手投手への死球から無死満塁のピンチを招き、併殺の間に勝ち越しを許してしまいました(これもGorzelanny)。結果的にはあの中盤の失点が無駄だった。

その後はこう着状態となり、9回からはCraig Stammenが頑張りましたが、3イニング目にとうとうつかまってしましました。まあ、よく頑張ったというべきでしょうか。

高地デンバーでは結果を残したナショナルズ打線。さて、明日からはアトランタ。平地に戻っても好調を維持してくれることを期待しています。くれぐれも本塁打狙いは慎むように。

6/27 連夜の猛攻、MooreとZimは2試合連発

W11-5@COL (Season 43-30)
Zimmermann(W4-6) 7.0IP 1ER 8H 3BB 1K 2.77
Zimmerman 2/4 double HR(5) R 3RBI BB .236
Moore 3/5 double HR(4) 2R 2RBI K .346
Desmond 2/5 double HR(12) 2R RBI 2K .274
Solano 2/4 R double 3RBI BB .400
Harper 2/5 double 2R SB(8) .281
Morse 2/5 R K .258

昨日の勢いそのままに序盤から猛攻。初回、Bryce Harperのシングルを足がかりにRyan Zimmermanの内野ゴロの間に1点。2回にはTyler Mooreの2試合連続となるセンター左への4号2ランなどで3点を追加。さらに3回には、Zimmerman(こちらも2試合連続)とIan Desmondがソロ本塁打で、メジャーデビュー戦のロッキーズ先発のEdwar Cabreraをノックアウト。この回さらにJhonatan Solanoにも2点タイムリー二塁打が出て、3回表を終わった時点で8-0。ほとんど試合は決まりました。

この試合前までの平均援護点が3点程度で、防御率2点台にもかかわらず、大きく負け越していたJordan Zimmerman。今日は珍しく大量リードをもらい余裕の投球。あまり空振りが取れず奪三振はわずかに1つと、必ずしも良くはありませんでしたが、ゴロを打たせる投球で7回の最後の打者を含め4つの併殺。たまにはこういうこともないと。

それにしてもTyler Mooreは素晴らしい。このロッキーズとの4連戦(明日まで)は4試合ともロッキーズの先発が左投手ということで、最初の2戦はレフトで、今日はAdam LaRocheが休養のためファーストで先発起用されましたが、しっかり結果を残しました。しかも、試合終盤になって右投手に代わっても打ち続けています。6月の再昇格以降の数字は以下の通りです。これだけ打つとポジションはともかく先発で使わざるを得ないでしょう(笑)。

Tyler Moore (June 2012 for Nationals)
39PA 3double 4HR 10RBI .455/.538/.909 3SB

レフトの守備はまだオンザジョブトレーング状態ですが、今日は1回裏、1死2塁の場面で一塁線を抜けようかという打球を見事にダイビングキャッチして失点を防ぐ好プレー。Harperだけじゃありません。

なお、王建民が10点リードの8回に2番手で登板しましたが、あっさり2失点。かなり捕らえられていたので心配です。

MVP: Tyler Moore

2012/06/27

6/26 打線爆発、でGio 10勝目

W12-5@COL (Season 42-30)
Gio(W10-3) 6.0IP 4ER(5R) 8H 1BB 7K
Zimmerman 3/5 double HR(4) 3R RBI .232
Morse 4/5 double 2R 2RBI .250
LaRoche 2/4 2HR(14,15) 3R 3RBI BB 2K
Desmond 4/5 3double R 2RBI 2K
Moore 2/5 HR(3) R 3RBI 2K

打てない打てないと嘆いていたら、突然、激しく打ってくれました。まずは2回にAdam LaRocheのソロ本塁打で先制。3回にMichael Morseの二塁打で2点追加。同点とされた直後の4回には投手のGio Gonzalezが自らタイムリー。そして1点リードの5回にIan Desmondの2点タイムリー二塁打と、Tyler Mooreの特大3ランで5点を奪い、一気に6点差としました。その後もRyan ZimmermanのソロとLaRocheの2本目の本塁打で加点。しかも21安打で12点。最後のほうは、もう明日に取って置いたら、という気持ちになりました。

中でもRyan Zimmermanの復調が最も印象的でした。3回も、そして大量点を取った5回も、いい当たりのヒットで出塁し、得点につなげました。そして6回のソロ本塁打。コンパクトな鋭い振りで左中間スタンドへ。長いスランプが続いていましたが、直近3試合は13打席で6安打。とてもいい感じに見えます。なお、今日の2本目の安打が通算1000本の節目の安打。キラ星のような同期の中でも最速です。おめでとう。

Gio は大量リードに守られてチーム最速の10勝目。えっ、10勝目! 昨季までのナショナルズは2桁勝利投手を生むことさえ苦労していたのに(昨季のJohn Lannanの10勝目は9月21日)、何という違いでしょうか。

MVP: Ryan Zimmerman

MiLB(6/18-24)

週間MVPには選ばれず。選ばれてもよさそうな好調の選手はいますが、同じリーグにノーヒッターを記録した投手がいたりして選ばれず。残念。

いよいよ2012年ドラフト組が参加するAuburn(SS) と GCL(Rk) も開幕しました。まずはこの両リーグの話題から。

☆Tony Rendaはスロースタート・・[SS]
ドラフト2順目のTony Rendaがプロデビュー。開幕以来1番セカンドで起用されていますが、あまりパッとしません。ヒットが出ないわけでもないし、四球もそこそこ選んでいますが、全体的に数字は伸びてきません。まあ、まだ1週間だと思いましょう。
Tony Renda 30PA .160/.323/.160 5H 5K 0SB

☆2012年組大卒野手はなかなかのスタート[SS]
Renda以外の12年組の野手はまずまずのスタートを切りました。4順目のBrandon Miller外野手は開幕から2試合連続で本塁打を放ち、これは!と思いましたが、その後失速。一方、5順目のSpencer Kieboom捕手と8順目のStephen Perez遊撃手はいずれも3割を超える打率。特にPerezは1本塁打を含め4本の長打を打っており、期待が高まっています。三振が多いのが気になりますが。Auburnの投手陣にはあまり目立つ選手はありませんでした。カレッジワールドシリーズが終わった3順目のBrett Mooneyhamのデビューが待たれます。
Brandon Miller 17PA double 2HR .214/.353/.714 
Spencer Kieboom 17PA .308/.471/.308 
Stephen Perez 26PA double 2triple HR 9K .308/.308/.615

☆Heyden Jenningsはかなり心配なデビュー[Rk]
Lucas Giolitoを除くと高校生では最上位で指名された6順目のHeyden Jennings外野手。3試合に出場し、14打席に立ちましたがヒットはわずかに1本。8三振と散々なデビューとなりました。うむむ。
Heyden Jennings 14PA .077/.143/.077 8K 

☆Ivan Pineyroが快投で本土デビュー[Rk]
昨季ドミニカリーグで好投し、本土上陸を果たしたIvan Pineyro投手。21日のデビュー戦で4回を投げ(ルーキーリーグではまだ4回くらいしかみんな投げない)、7奪三振の快投。今後に期待を持たせてくれました。
Ivan Pineyro 4.0IP 0ER 2H 0BB 7K 


++++++++++++++++++
その他のリーグの話題

☆メジャー昇格の機会待ち[AAA]
現在メジャーの25人枠には、Syracuseから昇格していった若手野手として、Bryce HarperとTyler Mooreが既にいますが(Steve Lombardozziもルーキーなので含めてもいいかもしれません)、さらにハムストリングの故障から順調な復活を遂げつつあるChris Marrero、期待はずれの昨季からの復活となるCorey Brown、そしてルール5ドラフト出戻りのErik Komatsuの3人が、好成績で待機しています。契約の関係などで簡単には昇格機会は巡ってきませんが、仮にメジャーで故障者が出たとしても、思っていた以上にデプスがある状況です。加えて、おそらくまだメジャー昇格には遠いと思われますが、Carlos Riveroも調子を上げ、シーズン打率も.282まで上昇させています。
Chris Marrero 25PA .273/.360/.318 
Corey Brown 27PA 3double .435/.519/.565
Erik Komatsu 28PA double HR .400/.464/.560
Carlos Rivero 24PA .348/.375/.391

☆Perez、Kobernus復活 [AA]
故障離脱していたEury Perezでしたが、今週初めからGCLでリハビリ出場。さすがに23打席で9安打と格の違いを見せ付け、土曜日からHarrisburgに復帰。2試合連続安打と復調を印象付ける結果。一方復帰2週目となったJeff Kobernusは盗塁も2つ決めるなど、完全復調。
Jeff Kobernus 26PA .320/.346/.360 2SB

☆Walters、Bloxom昇格 [A+→AA]
Zach WaltersとJustin Bloxomの両内野手がA+からAAに昇格。2人とも開幕直後は出遅れましたが、徐々に調子を上げていきました。特にBloxomは5月以降だけで11本塁打と大いに当っていました。2人ともAAは初挑戦。Bloxomは打率.182、長打は二塁打1本とやや出遅れましたが、Waltersは好調をそのまま継続。いい滑り出しを見せました。
Zach Walters 26PA 3double HR .292/.346/.542 

☆Martinson昇格 [A→A+]
好調が続いていたHagerstown打者陣からJason MartinsonがPotomacに昇格。リーグ打点王のまま卒業となりましたが、早速、4試合で4打点を記録。四球も選んでおり、適応に時間は要していません。
Jason Martinson 20PA double HR  4RBI .235/.350/.471

☆Goodwin、Skole本領発揮 [A] 
DLから復帰後、徐々に調子を上げてきたBrian Goodwin外野手。今週はオールスター明けの4試合のみながら3本塁打で7打点と絶好調。こちらは開幕からずっと好調のMatthew Skole三塁手も、3本塁打で5打点。他にもHagerstown打線では、Steve Souza、Cutter Dykstraの2人も好成績です。
Brian Goodwin 17PA double 3HR 7RBI .375/.412/1.000
Matthew Skole 13PA 3HR 5RBI .273/.385/1.091
Steve Souza 16PA double HR .313/.313/.563
Cutter Dykstra 17PA double HR .412/.412/.647


☆Karns 奪三振マシーン状態 [A+]
前週、10奪三振でリーグ週間MVPを獲得したNathan Karns投手が、前週を上回る11奪三振の快投。同リーグで7回短縮ゲームながらノーヒッターを達成した投手がいたため2週連続の受賞はなりませんでしたが、十分値する内容でした。
6/24 (W) 8.0IP 1ER 2h 3BB 11K

☆Meyerも負けていません [A]
同じく前週の週間MVP、Alex Meyerが、こちらも24日の試合で11奪三振。初回に3ラン本塁打を含む3安打1四球で4失点という最悪の立ち上がりながら、その後は7回途中まで無安打わずか1四球、1死球という投球。4失点という結果以上に評価の高い登板となりました。
6/24 (L) 6.2IP 4ER 3H 2BB 11K


☆Lannan 調子上がってきた? [AAA]
今週のJohn Lannanは21日の試合に先発して6回を1失点で勝ち投手。シーズン成績は6勝6敗、まだ防御率は4.66と大きな数字ですが、ここ5試合のうち4試合で自責点1と安定。安打はそこそこ打たれるし、三振は多くない、といういつもながらのLannanですが、開幕からずっとできなかったその「いつものLannan」がようやくできるようになってきました。
6/21 (W) 6.0IP 1ER 6H 2BB 3K 4.66


☆Ryan Perry 先発転向 [AA]
2008年のプロ入り後はずっとブルペン投手として育成され、今季もメジャーで少しだけ登板したRyan Perry 投手が、先発に転向することになり、23日の試合で先発しました。最初ということで3イニングだけでしたが、結果は上々。最後の賭けという感じですが、果たして。なお、トレード相手だったCollin Balesterは開幕早々にDFAされ、タイガース傘下のAAAで投げています。
6/21 (ND) 3.0IP 0ER 1H 1BB 0K 


☆その他
上記のほか印象的な数字を残したプロスペクトは以下の通り。
Adrian Sanchez 15PA 2double HR .429/.467/.786 [A+]
Randolph Oduber 15PA .462/.533/.615[A+]
Paul Demny 1GS 7.0IP 1ER 7H 1BB 4K [AA]
Trevor Holder 1GS 7.0IP 2ER 6H 0BB 5K 2K [A+]
Taylor Hill 1GS 7.0IP 0ER(1R) 4H 1BB 4K  [A]

2012/06/26

6/25 デンバーでも打てないなんて

L2-4@COL (Season 41-30)
Strasburg(L9-2) 6.0IP 3ER 6H 1BB 8K 2.60; 1/1 double RBI SAC .348
Flores 3/4 double 2R .239

今季はまた派手にヒッターズパークとなっているデンバー。先発のJeff Francisは、マイナー契約だったレッズを首になり、古巣ロッキーズに拾ってもらったもののマイナーから呼ばれて3試合で防御率は8点台と結果が出せていませんでした。そんな投手でも、打てない今のナショナルズ打線。

3回表に2死1,2塁からRyan Zimmermanの一塁ベースに打球が当る幸運な二塁打で1点を奪うのがやっと。もう1点は、Stephen Strasburg自らのタイムリー二塁打でしたから・・・。5回表はそのStrasburgをなお2塁に置きながら、1番から3番が走者を進めることさえできず。いらいらが募ります。2点を負う最終回、1死からTyler Moore、Jesus Floresが連打で1,2塁として望みをつなぎましたが、ここでRoger Bernadinaの放った痛烈なライナーは不運にもライト真正面。やったー、と手を上げそうになったのに。あぁ。

先発したStrasburgは5回まではほとんど付け入る隙を与えない投球。当たり損ねの内野安打の間に1点こそ失いましたが、わずか65球、7奪三振。初完投もありうるのではないかという安定した投球でしたが、6回に突如崩れました。先頭打者に三塁打を打たれると、続くMarco Scutaroへの初球、95マイルの速球は頭への死球で、1,3塁。Carlos Gonzalezに対して、カウント1-2から投げた(おそらく本人は会心の)低目への速球をボールとコールされると明らかに動揺した様子。結局Gonzalezにはライト前に運ばれて同点。さらにヒットを打たれて無死満塁から犠飛を打たれて逆転を許しました。こんな風に崩れるStrasburgは初めて見たかもしれません。

まあ、とにもかくにも打線です。

Nady→DL、DeRosa→復帰

4月末からわき腹を痛めてDL入りしていたMark DeRosaが復帰。

数日前から秒読みとなっており、誰が外れることになるのかと注目されていましたが、結果はXavier NadyのDL入りでした。右腕の痛みで開幕前からずっと悪かったということです。そのためのなかどうかは知りませんが、24試合での先発出場を含め100打席以上与えてもらいながら2割に満たない打率で、現在のロースターの大きなウィークポイントでしたから、個人的にはDFAでも良かったくらい。好調のTyler Moore、Roger Bernadinaでなくて良かったとほっとしています。

Xavier Nady (2012 for Nationals)
109PA 3HR 6R 6RBI .157/.211/.275 1SB

2012/06/25

6/24 Burnettもたまには打たれます

L1-2@BAL (Season 41-29)
Detwiler 5.0IP 0ER 4H 2BB 3K 3.09
Burnett(BS1, L0-1) 0.1IP 2ER 2H 1BB  1.71
Zimmerman 2/4 RBI .223
Harper 2/4 double K .286 SB(7)

打線は今日も打てず。2番Bryce Harperが2安打、絶不調だったRyan Zimmermanが3回2死3塁からのタイムリーを含む2安打と打ちましたが、惜しむらくは連打がなかったこと。その他の選手からはわずか2安打。打線の不振は全く解消されません。

それでも久しぶりの先発となったRoss Detwilerが5回を無失点。さすがにスタミナ切れでよれよれになりながらも5回を投げきり、先発として結果を残しました。2番手Craig Stammenも6,7回を無失点で、今日も黄金リレーで逃げ切りかと思わせましたが、8回に登板したSean Burnettが先頭打者にシングルの後、Matt Wietersに左中間への2ランを被弾。残念な逆転負けを喫しました。Burnettは今季16回目のセーブ・ホールド機会でなんと初めての失敗。責める気には全くなりません。たまには打たれます。それより打線だ・・。

2012/06/24

6/23 先発4番手も防御率2点台へ

W3-1@BAL (Season 41-28)
Jackson(W4-4) 6.1IP 1ER 4H 1BB 5K 2.91
Clippard(S12) 1.0IP 0ER 1K 1.95
LaRoche 2/4 HR(13) 2R RBI K .254
Morse 2/4 R K .227

先発のEdwin Jacksonが(終盤やや息切れしたものの)素晴らしい投球。4回までは12人で終えるパーフェクトピッチング。5回に初安打許して迎えた1死1,3塁とピンチをしのぐと、6回はまた三者凡退。7回先頭のAdam Jonesにソロ本塁打を打たれ、さらに1死1,2塁としたところで降板しましたが、試合の流れを十分に引き寄せる投球でした。

開幕当初は良かったり悪かったりと安定しませんでしたが、直近の7登板は全てクオリティスタートを記録。5月13日時点で3.71だった防御率を次第に引き下げ、とうとう2点台としました。これで先発ローテーションのうち4人が防御率2点台。恐るべきローテーションです。

Strasburg 2.46
Gonzalez 2.55
Zimmermann 2.89
Jackson 2.91

打線は今日も静か・・・。2回に相手のエラーで2点をもらった以外は4回のAdam LaRocheのソロ本塁打による1点のみ。何とかしなければならないレベル。特に、Ryan Zimmermanは今日も4打数ヒット無し。肩が痛いという話でちらほら出てきていますがどうなんでしょうか。むしろ本塁打が出ないことからくる焦り、メンタルのように見えます。本当に打撃に影響が出るほど肩が悪いなら休んで直してくれたほうが(シーズン後半に万全で出てきてくれたほうが)チームのためになるはずです。

こんな打線でも勝てるのは本当に投手力のおかげ。7回途中からはMike Gonzalezが火消しをすると、8回はSean Burnett、9回はTyler Clippardの黄金リレーが今日も健在。貧打を投手がカバーする。開幕からずっと続いている傾向ですが、Bryce Harperがデビューしても、Michael MorseとRyan Zimmermanが戻っても変わりませんね。

MVP: Edwin Jackson

2012/06/22

6/22 点が取れなくては勝てません

L1-2@BAL (Season 40-28)
Zimmermann(L3-6) 7.0IP 2ER 8H 1BB 2K 2.89
Desmond 2/3 R BB K .269

ここ数日またひどくなっている貧打ですが、今日はいよいよそれで負けました。ヒットが出ないだけでなく、四球も少なく、ランナーがほとんど出せません。ようやく2死ながら1,2塁として、鋭いライナーを放っても取られる(動画)・・・。得点は相手エラーによる1点のみ。特にRyan Zimmermanの状態はかなり深刻。不動の3番打者でしたが、ついにJohnson監督が打順の変更を示唆しました。確かに振れてません。

先発のJordan Zimmermannは7回を2失点と好投しましたが、味方が同点に追いついてくれた直後の5回裏に勝ち越しを緩し、勝ち星が付かないどころか負け投手になってしまいました。こういうパターンが目立つなあ。

2012/06/21

6/21 Espinosa左打席で決勝打

W5-2 Rays (Season 40-27)
Gio(W9-3) 6.0IP 2ER 7H 2BB 4K 2.55
Espinosa 2/4 2double R 2RBI BB K .232 SB(11)
Moore 0/1 2BB .297

先日の記事で、右打席ではMVP級、左打席ではマイナー降格と書いたDanny Espinosa。今日はレイズ先発のMatt Mooreが左投手ということでリードオフに起用されました。3回の第2打席で四球を選び、4回の第2打席では二塁打とさすがの結果。さらに、右投手のJoel Peralta(松脂事件で8試合の出場停止処分が出ながら上訴中のため出場可能)に代わったため左打席に入った6回の第3打席でも、ライト線へ鋭いライナーでの二塁打。2-2の同点から2点を勝ち越す貴重な一打となりました。左打席で(そこそこでいいので)結果が出るようになると、十分頼りにできるのですが。さて。

もう1人。今日の影のヒーローとしてTyler Mooreを取り上げておきます。やはり左投手が先発、Adam LaRocheが軽く故障しているということで、6番ファーストで先発出場。2打席連続で四球で出塁の後、6回の先頭打者として入った打席では、最終的にはライトライナーに倒れたものの、この回から登板したJoel Peraltaに実に11球を投げさせました。この結果、2死1,2塁でEspinosaが打席に入った時点で既にこの回21球。このMooreの打席での粘りは高く評価していいと思います。

そして、投手陣は今日も頑張りました。先発のGio Gonzalezは空振り(三振)もあまり多くなく、本調子には程遠かったと言わざるを得ませんでした。2回終了時点で50球を投げどうなることかと思いましたが、結局なんとか6回まで投げきりました。Craig Stammen、Mike Gonzalez(松井さんに四球を与えて2死満塁としただけでしたが)、Ryan Mattheusの3人で7回をしのぐと、昨日に続いて8回はSean Burnett、9回はTyler Clippardが危なげなく締めてゲームセット。最後の2人は実に安定感があります。

40勝到達。

MVP: Danny Espinosa

6/20 必勝リレーで連敗ストップ

W3-2 Rays (Season 39-27)
Strasburg(W9-1) 7.0IP 2ER 5H 2BB 10K 2.46
Burnett(H12) 1.0IP 0ER 1H 1.13
Clippard(S10) 1.0IP 0ER 2K 2.08
Harper 1/2 R RBI BB .291
Desmond 1/3 RBI 2K .265
Lombardozzi 1/3 double R K.268

4連敗で迎えたこの試合。初回、先頭のSteve Lombardozziが二塁打、Bryce Harperのシングルでまず1点。さらに、相手エラーと2死3塁からのIan Desmondのタイムリーで3点を先制しました。ところが、打線はこの後完全に沈黙。3回にHarperが四球で歩いたのが唯一のランナーで、それも次打者のRyan Zimmermanが併殺・・・と見事な完黙っぷり。

しかし、この3安打3得点だけで勝ってしまうところが凄い。先発のStephen Strasburgは必ずしも調子が良くなかったように見えました。毎回のようにランナーを出し、ソロ本塁打と4番ライトで先発していた松井秀喜にタイムリーを打たれて2失点。バックの守備に助けられた部分はありましたが、それでも要所は三振で切り抜け、最後は、98マイルの速球を続けて空振り三振で1点リードを守って7回を投げ切りました。10奪三振で計110個。またメジャートップに返り咲きです。チームが3連敗以上で登板した4試合で全勝。いやはや頼りになるエースです。

8回はSean Burnettが登板。シングルを打たれましたが、1死1塁から松井を6-4-3-の併殺。松井の打率は.164まで下がってしまいました・・・。9回はTyler Clippardが圧倒し、連敗ストップです。


MVP: Stephen Strasburg

2012/06/20

6/19 王建民かDetwilerか

L4-5 Rays (Season 38-27)
Wang(L) 3.1IP 5ER 7H 3BB 1K 6.10
Detwiler 3.2IP 0ER 0H 0BB 3K 3.34
Morse 2/4 HR(1) R 2RBI K .230
Desmond 1/3 HR(11) R RBI .264

王建民のおかげで負けました。初回いきなり3連打で1失点。Matt Joyceが併殺打を打ってくれたから良かったものの、それもカウント3‐0からと、ふらふらの内容。2回も先頭打者にヒットを打たれましたが、下位打線で事なきを得ず。その裏Ian Desmondのソロが出てリードしてくれましたが、3回は惨劇でした。先頭打者にストレートの四球を与えた後、Carlos Penaに2ランであっさり逆転。さらに1死3塁のピンチ。ここでショートゴロで本塁タッチアウトとバックに助けてもらいピンチ脱出かと思いましたが、次打者にまた四球の後、2点タイムリー三塁打・・・。あれよあれよと言う間に5失点。4回先頭の投手のDavid Priceに四球を与えて、(1死後)たまらずベンチからJohnson監督が出て交代となりました。とにかくコントロールが悪い。ちっとも低めに行かない、外角に抜ける球が多過ぎ。見ていて本当にいらいらします。先発の座をRoss Detwilerから奪ってから4試合。合わせてわずか17回2/3(1試合平均4回1/3)で24安打16四球、防御率6.62。台湾人だし、肩の故障からの復活だし、応援したいのは山々ですが、この内容では・・・。

2番手で投げたのがDetwiler。なんと、3回2/3を投げて許した走者は死球による1人のみ。とにかくストライク先行でどんどん打者を攻める、素晴らしい内容でした。当然Detwilerを先発に戻すべきという声は大きくなっていますが、試合後Johnson監督は王を先発で使い続けると宣言していましたStrasburgがイニングリミットに到達した後にフル稼働してもらうために今温存しているとも見られますが(Detwiler自身もキャリアハイが昨季の153イニングなので、イニングリミットがあると推測しています)。 個人的にはDetwilerを先発に戻して、得点がどうあれその日の2番手投手を王にする、というのがいいのではないかと思っています。
→翌日、Johnson監督が、Detwilerをローテーションに戻し、王をブルペンに回すことを明らかにしました。

Michael Morseがようやく今季1号。これからエンジンかかってくるといいな。

もう1つ。この試合の話題は8回裏、レイズの2番手投手Jeol Peraltaがマウンドに上がったところで、Johnson監督からの指摘で審判団がPeraltaのグラブをチェック。大量の松脂がグラブの中に隠されていたということで、グラブ没収の上でPeraltaは退場となりました。2010年にナショナルズに所属していたPeraltaなので、その当時から知っていたナショナルズの選手が指摘したと言われていますが真相は不明。なんとなく遺恨が残りそうで嫌な感じです。

Peraltaの行為が反則かどうかはともかく、このアピールのタイミングが私には解せませんでした。1点ビハインド。直前8回表、1死2,3塁と攻められながら無失点でしのぎ、流れがナショナルズに来そうな場面だったのに、なぜ水を差すかな・・・。結局、代打Lombardozzi、Espinosa、Harperが3つの内野ゴロ、9回もZimmerman、Morse、LaRocheが三者凡退で試合終了。何のためのアピールですか?

2012/06/19

Kimball リハビリ登板

昨年夏に肩の手術を受け、復帰に向けてのリハビリに取り組んできたCole Kimball がルーキーリーグで初めての実戦登板。 先頭打者にシングルを打たれ、暴投もありましたが、1奪三振で1イニングを無失点。 

まだしばらくはリハビリ登板が続きますが、ようやく先が見えてきました。メジャー復帰まで一段一段しっかりと登っていってくれることを願います。

MiLB(6/11-17) Karns(A+), Meyer(A) 週間MVP

Potomac(A+) とHagerstown(A)はオールスター前の最後の週。それぞれNathan KarnsAlex Meyerが好投し、週間MVPに選ばれました。

Nathan Karns 1GS 6.2IP 0ER 6H 2BB 10K  [A+]
Karnsは2009年のドラフト12順目の大卒入団で24歳。故障もあって昨季(2011年)になってようやくプロデビューと出遅れましたが、今季は開幕を迎えたAで結果を残して昇格。年齢相応のところまで上がってきました。昇格直後の2試合は打ち込まれましたが、3先発目となった15日の試合。6回2/3を無失点10奪三振。シーズン通算(AとA+)でも57回1/3で80奪三振。この高い奪三振率が魅力です

Alex Meyer 2GS 11.0IP 2ER 7H 3BB 14K [A]
先週も次第に調子を上げてきたとレポートしていたMeyer。今週は2試合に先発。12日の試合では6回を無失点。この試合は降雨コールドゲームとなってしまいましたが、まだ投げられたはずでした。記録上は完封勝利とカウントされています。17日の試合は味方の守備に足を引っ張られて3失点(自責点は2)しましたが、5回で9奪三振。シーズン成績は14試合に登板して6勝3敗、70回1/3を投げて77奪三振28与四球。3.33/1.19という数字も悪くありません。イニング数を超える奪三振で、心配したほど制球も悪くありません。そろそろ昇格時ではないでしょうか。

☆Goodwin 完全復調 [A]
DLから復帰してから約1か月。復帰直後はやや不振でしたが、次第に本領を発揮し、今週も好結果。シーズン打率も3割台、出塁率も4割台に到達しました。三振も減っており、17日の試合では復帰後初本塁打。盗塁も順調に伸びています。かなりいい感じ。DL期間があったので昇格はまだだと思いますが、この調子を持続して欲しい。
22PA .368/.455/.579 double HR 3BB 2K 3SB

☆Skole, Martinsonのコンビは安定 [A]
HagerstownのサードMattew SkoleとショートJason Martinsonのコンビはそれぞれ2011年と2010年のドラフト5順目。2人ともずっと安定しています。Martinsonの打率はやや低めで、三振も多いけれど、四球をしっかり選んでいるし、盗塁も多いのでOK。Skoleのバットは文句のつけようがありません。そろって昇格してもいいと思いますが。
Matthew Skole 28PA .318.464/.500 double HR 6BB 
Jason Martinson 31PA .231/.355/.385 double HR 5BB 11K 5SB

☆Walters 絶好調 [A+]
Zach Walters内野手が絶好調。6月に入ったくらいから調子を上げていましたが、今週は2本の本塁打を含め4本の長打。四球がもう少し増えるといいのですが、それでも十分。他には、Adrian Sanchez内野手も好成績。David Freitas捕手も出れば結果は残していますが、出場機会が減っています。故障でなければいいけど。トッププロスペクトと期待されているMichael Taylor とRich Hagueはともにがっかりな打撃結果となっています。
Zach Walters 28PA .370/.393/.704 double triple 2HR 6RBI
Adrian Sanchez 23PA .435/.435/.478
David Freitas 12PA .318/.464/.500
Michael Taylor 23PA .200/.304/.250 7K 
Rick Hague 17PA .176/.176/.353

☆Purke 肩の痛みでDL入り [A]
Matt Purkeが肩の痛みを訴えてDL入り。 ようやくプロデビューしたと思ったら、わずか3試合で・・・。こういうリスクがあるからドラフトでドロップしたわけで、分っていることですが残念。とりあえずの診断結果は手術不要ということでしたが、肩だけにとても不安です。

☆Kobernus 復帰→Perez DL入り [AA]
DL情報の続きです。5月下旬にDL入りしていたJeff Kobernus内野手が復帰。復帰後は25打席で.238/.360/.381という数字。DL入り前は25盗塁と走り回っていましたが、復帰後は1つだけ、というところがやや気になります。で、代わってというわけでもないと思いますが、Eury PerezがDL入り。こちらは軽いようですぐに復帰と見込まれます。

☆頑張っているブルペン投手
なかなか日が当りませんが、ブルペン投手も頑張っています。中でも、Potomac(A+)のRob Wortはシーズン通算21試合に登板して32回2/3で56奪三振(9四球)。2009年ドラフト30順目とあまり期待されてこなかった選手ですが、素晴らしい結果を残しています。
Christian Garcia 2G 2.2IP 0ER 1H 5K [AAA]
Atahualpa Severino 2G 2.2IP 0ER 1H 2BB 5K [AAA]
Zech Zinicola 3G 4.0IP 0ER 2H 1BB 3K [AA]
Hector Nelo 2G 2.1IP 0ER 1H 4K [AA]
Rob Wort 2G(2SV) 3.0IP 1H 1BB 6K [A+]

☆Marrero 順調にリハビリ中
ハムストリング故障からの復帰を目指してリハビリ中のChris Marreroですが、今週はHarrsiburgに舞台を移し、順調に結果を残しています。ここまでの通算成績は以下の通り。
[A] 2G 5PA double BB 2K .250/.500/.500
[A+] 4G 13PA double HR 0BB 2K .462/.462/.769
[AA] 5G 22PA 2double HR 0BB 3K .273/.304/.500

☆今週のLannan
今週は16日に先発し、6回を2失点(自責点1)とまずまずの結果。シーズン成績は5勝6敗。防御率4.91となっています。
(6/16) 6.0IP 1ER(2R) 6H 3BB 3K

☆その他
上記のほか印象的な数字を残したプロスペクトは以下の通り。
Cole Leonida 19PA .438/.526/.750 3double 1triple 8RBI [A]
Trevor Holder 1SG 7.2IP 2ER 7H 1BB 3K [A+]

SS: Auburn Doubledays 開幕ロースター

ショートシーズン(SS)も開幕しました。SSは先日ドラフトされた大卒選手と、昨年ルーキーリーグのGCLで結果を残した選手が中心。Auburn Doubledayの開幕ロースターは以下の通り。2012年ドラフト組には後ろにドラフト指名順を書いておきました。

2012年ドラフト組では、2順目のTony Renda、4順目のBrandon Millerといった野手陣には注目選手がそろっています。投手陣はやや期待感に欠けますが、(たぶん)カレッジ・ワールドシリーズを戦っていたため契約が遅れている3順目のBrett Mooneyhamと7順目のRobert Benincasaも契約すれば合流してくるものと思われます。

ドミニカ出身で昨季GCLで結果を残したWander Ramos外野手、Estarlin Martinez内野手といった辺りも注目です。その他、Bryce Harperのお兄ちゃん、あのCarlos Alvarezがいることが目立ちます。

[PITCHERS]
Derek Self (9)
Brian Rauh (11)
Elliott Waterman (13)
Gregory Baez
Cody Davis
David Fischer (18)
Bryan Harper
Travis Henke
Taylor Jordan
Nick Lee
Silvio Medina
Richie Mirowski
Blake Monar
John Peters
Jason Smith

[CATCHERS]
Spencer Kieboom (5)
Craig Manuel (10)
Andruth Ramirez

[INFIELDERS]
Tony Renda (2)
Stephen Perez (8)
Carlos Alvarez
Carlos Lopez (12)
Estarlin Martinez
Khayyan Norfork
Shawn Pleffner
Wes Schill

[OUTFIELDERS]
Brandon Miller (4)
Angel Montilla
Jordan Poole (14)
Wander Ramos

Rk: GCL Nationals 開幕ロースター

GCLも開幕しました。注目選手としては、1順目のGiolitoを除いて高卒では最も上位で指名されたHyden Jennnings外野手。投手陣では、ドミニカリーグ出身のGilberto Mendez、Ivan Pineyroの両先発に注目しています。


[PITCHERS]
Joel Barrientos
Michael Boyden (31)
Kevin Dicharry (24)
Inocencio Heredia
Leonard Hollins (29)
Will Hudgins (22)
Anthony Marcelino
Gilberto Mendez
Adalberto Mieses
Mike Mudron (32)
Ronald Pena (16)
Ivan Pineyro
Andy Santana
Blake Schwartz  (17)
Casey Selsor (23)
Daury Vasquez

[CATCHERS]
Austin Chubb (21)
Adderling Ruiz
Pedro Severino

[INFIELDERS]
Hunter Bailey (28)
James Brooks (20)
Wilmer Difo
Diomedes Eusebio
Matt Foat
Bryan Lippincott (19)
Mike McQuillan (33)
Jean Carlos Valdez
Deion Williams

[OUTFIELDERS]
Hayden Jennings (6)
Narciso Mesa
Tony Nix
Will Piwnica-Worms
Wilman Rodriguez

2012/06/18

Mattheus→復帰、Lidge→DFA

足の裏の炎症で5月下旬にDL入りしていたRyan Mattheusが復帰。何の憂いもなく復帰ということです。

で、2日続けて打ち込まれていたBrad LidgeがDFAとなりました。事実上の解雇通告。開幕直後はクローザーとも期待されましたが、打ち込まれた末にDL入り。復帰後もやはり打たれました。経験豊かなベテランとして若い投手のメンターになることを期待されていましたが、結果を残せなければ残れないプロの世界では仕方ありません。短い間でしたが、ありがとう。

Brad Lidge (2012 for Nationals)
11G(2SV) 9.1IP 11BB 10K 9.46/2.46

6/17 悪い流れを断ち切れず3連敗

L1-4 Yankees (Season 38-26)
Jackson(L) 6.0IP 2ER 7H 3BB 1K 3.02
LaRoche 2/4 double HR(12) R RBI .264
Harper 2/4 double .294

先発はクオリティスタートを記録。守備が乱れて無駄な失点。打線は沈黙。特にRyan ZimmermanとMichael Morseはさっぱり。終盤にブルペンが打たれて差を広げられる。3試合とも似たような展開でヤンキースにスウィープを喫しました。

この試合の先発のEdwin Jacksonも悪くはありませんでしたが、球数を要して6回までに2失点でリードを許して降板。それで1点差だったわけですが、7回に代わったTom Gorzelannyがソロ本塁打とパスボールで2失点。こうなるともう打線に追いつける力はありませんでした。まだ同点だった3回裏のBryce Harperの打球と、4回裏のAdam LaRocheの打球が、いずれもフェンスを越えずに二塁打止まりだったところに流れの悪さを感じます。


さっさと切り替えて、次に行きましょう。

6/16 打てなくても目立つHarper

(土、日の試合は、週末にかけて小旅行に行っていたので全く観ていません。)

L3-5(14) Yankees (Season 38-25)
Zimmermann 6.0IP 2ER(3R) 5H 3BB 6K 2.92
Lidge(L) 0.2IP 2ER 3H BB 2K 9.64
Flores 2/6 double 2RBI K .248
Moore 1/2 R 2BB .303
Desmond 1/6 HR(10) R RBI K .264
Harper 0/7 5K .289

Jordan Zimmermannは今日もまずまずでしたが、また勝ち星は付かず。1点目はIan Desmondのエラーを始め守備のミスが絡んでの失点(その分は8回裏の同点弾で帳消し)。2点目はまあ仕方ないとしても、3点目は2死1塁から8番打者との勝負を選んで二塁打を打たれたもので、悔いが残ってそうです。打線はAndy Pettitte以下の前に沈黙。7回以降、ブルペンが7イニングを無失点にしのいでいる間もチャンスさえ作れず。14回表にBrad Lidgeが出てきて前日に続いて打ち込まれて勝負あり。Lidgeにとってはこれがナショナルズでの最後の登板となりました。

Bryce Harperが7打数ノーヒットで5三振。なんと表現していいか分からないほどの結果。1試合7打席凡退、5三振とも、史上最年少記録だそうです(Elias)。

2012/06/15

6/15 ミスが絡んでヤンキースに大敗

L2-7 Yankees (Season 38-24)
Gio(L8-3) 6.0IP 3ER 5H 2BB 8K 2.52
Lidge 0.1IP 3ER 1H 2BB 8.31
Morse 2/4 double R RBI 2K .229
Flores 2/4 double .243

メジャー勝率2位のナショナルズと3位のヤンキースの対戦ということでで試合前から盛り上がりを見せていましたが、ナショナルズの側からするとしっかりしたプレーができないいらいらの募る試合でした。まあ、そんな流れを作ったのは、序盤のGio Gonzalezのフラフラした投球だったのかもしれません。2回までは5奪三振で無失点と抑えたには抑えましたが、既に40球超。3回も2死2塁としながらMark Teixeiraにストレートの四球を与えると、続くAlex Rodriguezが初球のボール球に手を出してバットの先に当てただけの打球がゆるゆると一二塁間を抜ける間に先制を許しました。ああツイてない。この回もう1点。

とはいえ、序盤はヤンキースのPhil Hughesも必ずしも良くはなく、捉えるチャンスはありました。3回裏は2本のヒットと四球で1死満塁し、Michael Morseのタイムリーでまず1点。ここで最低でも同点に追いついていればその後の展開も代わったのでしょうが、Ian Desmondが初球のカーブを見事に引っ掛け、6-4-3の併殺。がっかり。

その後は両先発が立ち直り、1-2のままで6回終了。まだ試合はどちらに転ぶかは分かりませんでしたが、7回表、先頭打者にシングルを打たれたところでGioが降板。後を受けたBrad Lidge、Mike Gonzalezが激しく打ちこまれて一挙5失点。試合が終わってしまいました。3点目と4点目を与えたDerek Jeterの打球はこれも三遊間へのゆるーいゴロ。Desmondが追いつきながらも一塁へ悪送球・・・。なんだかこれもツイてないなあ、という印象。

去年までの悪い試合を見ているような気分になりました。さっぱり忘れて、明日、頑張って下さい。

2012/06/14

6/13 Moore 2発5打点の大活躍

W6-2@TOR (Season 38-23)
Strasburg(W8-1) 6.0IP 2ER 6H 1BB 8K 2.45
Moore 3/4 double 2HR(1,2) 2R 5RBI .290
Desmond 1/3 HR(9) 2R RBI BB .266

前日に自打球を足に当てたAdam LaRochの欠場によりメジャーで初めてファーストで先発起用されたルーキーのTyler Moore。これまで(ほとんど経験のない)レフトや代打でしか使われてこなかった鬱憤を晴らすかのように、これでもかという大活躍でした。まずは2回表1死2,3塁で左中間へ2点タイムリー二塁打。フルカウントから外への変化球を振り抜くと打球はワンバウンドでフェンスを越えていきました。続いて4回表。1死1塁から同じような、でも少しだけ真ん中に入ってきた球を弾き返すと、今度はレフトとのフェンスをノーバウンドで越える嬉しいメジャー初本塁打。3回裏に同点に追いつかれた直後だけに、効果的な一発でした。さらに6回表にもセンターオーバーの2打席連続のソロ本塁打。計5打点。4月末からの最初の昇格時は19打数でわずか3安打(全てシングル)7三振と結果を出せずに降格となっていましたが、今月に入ってからの2度目の昇格後は12打数の6安打うち2本の二塁打、2本の本塁打と、マイナーで発揮した長打力がメジャーでも通用することを示しています。再昇格後は4試合の出場のうち3試合で先発起用され、マイナーのときと同じようなリズムでプレーできているんでしょう。もっと先発で使ってやって欲しい。
Photo by Brad White/Getty Images
それにしても、Bryce Harper(今日は5打数で二塁打1本)、Steve Lombardozzi、Jhonatan Solano、そしてMooreと、ルーキーがこれだけ活躍してくれて・・・すごーく嬉しいです。

先発はStephen Strasburg。3回にRajai Davisの三塁打とJose Bautistaの本塁打で2点を失いましたが、打たれた長打はそれだけ。他のイニングは危なげなく無失点。6回でマウンドを降りましたが、まだ89球。右手中指に小さなケガをしていなければ、もっと行けたはずでした。8奪三振で両リーグ通じてシーズン100奪三振一番乗り。

今季最長の6連勝。貯金は最多の15。2位ブレーブスとメッツとの差を5.0と広げました。金曜日から本拠地ナショナルズパークに、やはり6連勝中のア・リーグ東地区首位のヤンキースを迎えての3連戦。大きな注目を集めそうです。素晴らしい。

MVP: Tyler Moore

2012/06/13

6/12 Harper先制弾を含む3安打で3割突破

W4-2@TOR (Season 37-23)
Wang(W2-2) 5.0IP 2ER 4H 5BB 1HBP 5K 4.67
Detwiler 1.2IP 0ER K 3.67
Clippard(S9) 1.0IP 0ER 2K 2.22
Harper 3/4 HR(7) R RBI .307
Espinosa 2/4 double HR(6) R 2RBI K .233
Solano 2/3 HR(1) R RBI

Bryce Harperの勢いが止まりません。初回にライト前のシングルの後、3回表2死走者なしでの第2打席、初球の甘く入ったチェンジアップを逃さず、右中間のスタンドを越えて広告にぶち当てる特大の7号ソロ(動画)で先制点を叩き出し、試合の流れをぐっとナショナルズに引き寄せました。第3打席は凡退しましたが、8回の第4打席、今度は一塁前へのバントシングル。直後に牽制で刺されたのはご愛嬌(笑)。大技小技で圧倒的な存在感を示しています。2試合連続の3安打でとうとう打率3割に到達。スラッシュラインでは.307/.390/.553。アンビリーバボーな水準です。オールスターは投票用紙に名前もないので当然ながらファン投票で選ばれることはありませんが、選手投票あるいは最後の1人のファン投票で選出される可能性は十分あるのではないでしょうか。(ナショナルズファンの贔屓目でしょうか。)

3回のHarperに続いて、4回表には2死2塁から、Danny Espinosaがセンターオーバーの2ラン。左打席ではさっぱり打てないと先日書きましたが、これはその左打席からの一発。今日は第1打席でも二塁打を放っており、左打席の調子も少し上向いてきたのかもしれません。そして、1点リードで迎えた7回表には控え捕手のJhonatan Solanoが嬉しいメジャー初本塁打でダメ押し。本塁打ばかりで4点を取るなんて珍しい。
Photo by Brad White/Getty Images
先発の王建民の投球ははっきり言って不満。失点はJose Bautistaの2ランのみで勝ち投手にはなりましたが、とにかくテンポが悪かった。3回は簡単に2死を取りながら四球、シングル、四球で満塁とされ、4回もやはり2死から2者連続でストレートの四球。見ていていらいらして仕方ありませんでした。5イニングを投げるのに95球という球数が全てを物語っています。移動日の関係でこれから10日ほどは先発投手4人で回そうと思えばできますが、さてJohnson 監督はどうするでしょうか。個人的にはRoss Detwilerに戻して欲しいと思っていますが・・・。

ブルペンは今日も磐石。8回Sean Burnett、9回Tyler Clippardは本当に全く危なげがありませんでした。5連勝で貯金は最多の14。ブレーブスが敗れたため2位とのゲーム差も最多の4.0となりました。

MVP: Bryce Harper

2012/06/11

6/11 Jackson好投で完勝

W6-3@TOR (Season 36-23)
Jackson(W3-3) 8.0IP 2ER 3H 3BB 3K 3.02
Harper 3/4 2R RBI BB K SB(4) .295
LaRoche 2/5 HR(11) R 2RBI .261
Desmond 2/5 RBI .269
Lombardozzi 2/5 double 2R .287

Edwin Jacksonが好投。初回にソロ本塁打1点を失いましたが、2回以降8回までは三塁も踏ませない素晴らしい内容でした。三振は多くないもののひたすら凡打の山を築き、少ない球数(106球)で8回まで投げきり、9回裏もマウンドへ。先頭打者に二塁打を許して降板となりましたが、最近はやや登板過多気味だったブルペンを休ませる観点からも大きな貢献でした。Strasburg、Gio、Zimmermannといった若手投手にはいい手本となったことでしょう。

今日は打線もよく打ちました。残塁が多いのが気になりますが、それでも6点取れば立派。初回、右投手が先発の日はすっかり定着したリードオフのSteve Lombardozziがライト線へ二塁打で出塁すると、続くBryce Harperの打席でブルージェイズ先発のBrandon Morrowが脇腹を痛めて退場。代わった投手からHarperがライト前にタイムリーを打ってあっさり先制。その後、Michael Morseの犠飛でもう1点。3回表にはAdam LaRocheがライトスタンド2階席に届く特大の2ランで試合の主導権をすっかり握りました。終盤にも、7回表は2死満塁からのIan Desmondのタイムリーで1点、8回表にもRick Ankielのソロ本塁打でもう1点とダメ押し。

最終回2死からSean Burnettが2ランを浴びましたが、次の打者をあっさり討ち取って完勝。貯金をシーズン最多の13、2位(ブレーブス)との差も今季最多の3.0ゲーム差としました。

Photo by Brad White/Getty Images
気がかりなのは、4回表の走塁で右のハムストリングを痛めたRoger Bernadinaの状態。1死1塁の場面で相手投手のワイルドピッチが点々とする間に1塁から一気に3塁を陥れた好走塁の際に痛めたもの。程度ははっきり分かりませんが、軽症であることを願うばかりです。前日の決勝打を含め、最近は(代打での起用が多かったにもかかわらず)結果を残し、今日の試合前にDavey Johnson監督がBernadinaの出場機会を増やしていくと語ったばかりだっただけに、もし長期欠場となるようなら、なおさら残念です。

Bryce Harperが止まりません。今日は3安打1四球で4度も出塁。いつの間にやら打率3割が見えてきました。

MVP: Edwin Jackson

MiLB(6/4-10)

また週間MVPに選ばれた選手はありませんでした。Hagerstwon打線が相変わらず好調なのを除くと、いまひとつパッとしません。Chris Marreroがリハビリ出場で順調に成績を残しているのは嬉しいニュースです。

☆Marrero順調にリハビリ中 [A, A+]
昨年11月にドミニカ冬季リーグの試合でハムストリングを断裂の大怪我を負ったChris Marreroが実戦復帰。AとA+で6試合に出場し、順当に結果を残しています。当初のスケジュールより1か月くらい早いようで嬉しいのですが、くれぐれも無理はしないで。
18PA .412/.474/.706 2double 1HR 4RBI

☆Meyer と Rayはいい感じ [A, A+]
次第に調子を上げてきたAlex MeyerとRobbie Rayは今週もいい感じの投球。Meyerはシーズン防御率を3.64まで下げ、イニング数を上回る奪三振を記録しています(今週はわずか1奪三振でしたが)。Rayはまだシーズン防御率は4.58ですが、最初の3登板が11.25/2.08だったのに対して、その後の4試合は1.42/0.99、計25.1イニングで25奪三振と素晴らしい投球です。この調子を続けて欲しい。
Alex Meyer (W) 6.0IP 2ER(3R) 4H 2BB 1K [A]
Robbie Ray (W) 5.0IP 1ER 3H 4BB 6K [A+]

☆Purkeはまだまだ [A] 
はっきりいってまだ期待外れの数字が続いています。ランナーを置いての投球、特にコントロールが大きな課題のようです。奪三振はそれなりに多いし、投球イニングも伸びてきているので、ちょっとずつ良くなっていると思いましょう。とはいえ、大卒でメジャー契約している投手がLow-Aでこの成績では困ります・・。
6/5 (ND) 4.2IP 2ER 5H 3BB 8K
6/10 (L) 5.2IP 3ER(4R) 3H 4BB 5K

☆Goodwin エンジンかかってきた [A]
Brian Goodwinのエンジンがいよいよかかってきました。三振が多いことは気になりますが、この打率、出塁率は期待感を持たせてくれます。先週とは逆にMatthew Skoleが好調でJason Martinsonがやや低調でした。Billy Burns、Steven Souzaは好調持続。なお、オールスターに選ばれたAdrina NietoはDL入りしています。
Brian Goodwin 29PA .346/.414/.423 9K 3SB
Mattew Skole 22PA .294/.455/.529
Billy Burns 23PA .350./435/.350 5SB
Steven Souza 26PA .292/.346/.500
Jason Martinson 27PA .217/.333/.348

☆Brown、Komatsu 頑張ってます[AAA]
Corey Brownは打率こそやや低いものの1二塁打、4本塁打と長打のあるところを見せています。Erik Komatsuはレギュラーとして起用されていませんが、出ればしっかり結果を残しています。四球が多いのも評価できるところ。
Brown 33PA .226/.273/.645 4HR 8RBI 
Komatsu 17PA .357/.471/.571 1HR

☆Rosenbaum 2敗目[AA]
7日の試合で登板したDaniel Rosenbaum。7回自責点3と悪くはありませんでしたが、2敗目を喫しました。それでもシーズン防御率は依然1.93です。
6/7 (L) 7.0IP 3ER(4R) 8H 0BB 7K

☆Eury Perezもやや失速 [AA]
AAでただ1人の見るべき打者となってしまっているEury Perezも今週はパッとせず。AAの野手は本当につまらない。
25PA .280/.280/.360

☆Potomac 打線絶不調 [A+]
6月6日の試合でDavid Freitasが6打数5安打(全てシングル)の固め打ちを記録した以外は、実に低調なPotomac打線。そのFreitasも週間打撃成績は.286/.348/.286。後は目も当てられません。Rick Hagueなんて、どこか故障しているのではないでしょうか。
David Freitas 23PA .286/.348/.286
Michael Taylor 31PA .185/.290/.296
Rick Hague 28PA .107/.107/.143

☆投手陣の異動まとめ
[AAAへ]
・AAで11試合に先発して可もなく不可もなしの成績(4.66/1.42)を残していてたJeff Mandelが昇格。6月6日の試合で5回を無失点(1安打無四球5奪三振)と好スタート。ん?Daniel Rosenbaumより先なの?
・AAでブルペン投手として好成績(20イニングで28奪三振、1.35/0/95)だったChristian Garciaも昇格。
[AAへ]
・AAAで開幕したものの不調だったRafael MartinがAAに降格。Cory VanAllenも同様。
・フロリダのキャンプ地で調整していたZechry Zinicolaが合流。
・A+でブルペン投手としてまずまずの成績(22イニングで34奪三振、3.68/1.05)だったCameron Selikが昇格。ただし、すぐに背中を痛めてDL入り。
[A+へ]
・Aで5先発を含む11試合で好投(計44.1イニングで61奪三振、2.03/0.99)していたNathan Karnsが昇格。が、2先発続けて打ち込まれました。

☆今週のLannan [AAA]
5日の試合では1失点完投勝利。10日の試合では5回5失点。良かったり悪かったり。シーズン防御率は5.27となっています。
6/5 (W) 9.0IP 1ER 4H 1BB 6K
6/10 (L) 5.0IP 5ER 9H 0BB 3K

☆その他
上記のほか印象的な数字を残したプロスペクトは以下の通り。
Pat Lehman 2G 3.0IP 0ER 3H 1K [AAA]
Rob Wort 3G 4.0IP 0ER 2H 1BB 9K [A+] 
Justin Bloxom 36PA .323/417/.742 4HR [A+]
Trevor Holder 2GS 11.0IP 2ER 9H 7BB 9K [A+]

MiLB (A+ オールスター選出)

High-AクラスのCarolina LeagueのオールスターにPotomac Nationals から選出されたのはDavid Freitas捕手1人だけという残念な結果でした。

C David Freitas

勝率.460のチームなので多くは望みませんが、さすがに1人は寂しい。勝率がもっと低いチームでも2人以上選ばれているのに。とはいえ、打者で選ばれるにふさわしい成績を残している選手は確かにいない・・・。投手では、19試合29.2イニングで50奪三振、防御率1.21のRob Wort投手は選ばれるべきだったと思いますが。

→結局Rob Wortは欠員補充の形で呼ばれることになりました。

6/10 Harper激走、フェンウェイでスウィープ

W4-3@BOS (Season 35-23)
Zimmermann 7.0IP 3ER 7H 2BB 7K 2.91
Clippard(S8) 1.0IP )ER BB 3K 2.30
Espinosa 2/4 2double R 2RBI BB K SB(9) .228
Desmond 2/4 double R SB(7) .266
Bernadina 2/4 double RBI K SB(5) .250
Harper 0/0 R BB .2

がっぷり四つに組んだ見ごたえのある好試合。メジャーデビュー以来38試合目で初のベンチスタートとなったBryce Harperがたった1打席(1走塁)で勝負を分けました。

ナショナルズ先発のJordan Zimmermannとレッドソックス先発のJon Lesterがともに好投し、6回終了まではいい投手戦。序盤に内野ゴロの間に1点ずつを取り合った後、4回裏にDavid Ortizがライトスタンドにパワーで運ぶソロ。Papiはまだまだ衰えていないところを見せてくれて、ちょっと嬉しかったです。

試合が大きく動いたのは7回。2-1とレッドソックスがリードで迎えた7回表。Ian DesmondとTyler Mooreが連打で出塁(予断ながら、Desmondの打球の判定は不可解でした。インプレーのボールなのに触っちゃダメですよ)。さらにダブルススチールで無死2,3塁と絶好機を作りました。ところが、Jesus Floresはあっさり三振、Roger Bernadinaもスクイズバントを打ち上げてしまい2アウト。何やってんだ!!と血圧が上がったところで打席に入ったのがDanny Espinosa。カウント2-1から内高めの速球を強振した打球はレフトへの飛球。打った瞬間は上がり過ぎたなーと思いましたが、打球はグリーンモンスターに当って転々・・。二者が還って逆転に成功しました。他の球場では何でもないレフトフライに終わるところでしたが、これぞフェンウェイという二塁打(動画)。Espinosaは右打席では.381/.480/.714とMVP級の数字を残しています。左打席では.188/.268/.288とマイナー降格水準ですが。

残念だったのはせっかく勝ち投手の権利をもらったZimmermannが粘りきれなかったこと。7回裏、同じように連打で無死1,2塁のピンチを作ると、犠打と内野ゴロので同点に追いつかれてしまいました。なかなか勝ち星が増えませんね・・・。

8回は両軍とも主軸が打席に入りましたが得点できず。3-3の同点のままで9回へ。9回表1死走者なしで代打に送られたのがBryce Harper。打ち気にはやっても不思議はない(実際、試合後には「ホームランを狙っていた」とコメントしています)場面でしたが、しっかり見極め四球。2死となった後、Bernadinaが名誉挽回とばかりにライト線へのヒット。画面はライトのRyan Sweeneyがフェンスに届く前に打球を処理するのを映していましたので、Harperは三塁止まりかと思いました。しかし、投球と同時にスタートを切っていたHarperは速度を緩めることなく全力疾走。中継プレーの乱れもあって、一気に本塁まで還ってきてしまいました。前日の守備で背中を軽く痛めたためにこの日は先発から外れていましたが、そんな故障など微塵も感じさせないまさに激走。暴走もたまにありますが、この積極的な走塁はファンをたまらなくさせます。若さでもぎ取った1点。生還後のガッツポーズまで何度見ても気持ちいいです(動画)。
Photo by Jim Rogash/Getty Images
9回裏は3連投となったTyler Clippardが、四球を1つ出しながらも3者三振で3連続セーブを記録。フェンウェイ・パークでまさかのスウィープ。貯金をシーズン最多の12としました。

MVP: Bryce Harper

2012/06/10

6/9 松坂君復帰戦、頂きました

W4-2@BOS (Season 34-23)
Gio(W8-2) 6.1IP 2ER 3H 2BB 5K 2.35
Burnett(H10) 1.0IP 0ER 0.95
Clippard(S7) 1.0IP 0ER H 2.39
Desmond 1/3 2RBI .262
LaRoche 1/4 HR(10) R RBI .263
Morse 1/4 double R RBI .214

松坂大輔投手がTJ手術後初登板。応援したい気持ちもありましたが、ナショナルズ戦だったので、ごめんなさい。頂きました。2回にAdam LaRocheがライトのブルペンへ打ち込んで先制。打順が2順目に入った4回には先頭のBryce Harperの四球を足がかりにMichael Morseのライトへのエンタイトル二塁打、Ian Desmondのライト前へのシングルで3点を追加。試合の主導権を握りました。結局松坂は8奪三振を奪いましたが、5回4失点というがっかりな結果。

ナショナルズ先発のGio Gonzalezは悪かった前回を引きずることなく初回から快投。この人の生命線はカーブだということを改めて認識しました。6回終了時点で2安打1四球、わずか84球だったので、当然7回も投げきってくれると思っていましたが、7回裏1死から四球とシングルで1,3塁とされたところで降板となりました。

6回以降は1人の走者を出すこともなく、また守備では3つもエラーをしていたことから(好守もありましたが)、終盤はむしろレッドソックスのペースだったと思います。7回裏に2点を返されて、なお1死1,3塁とされたときにはかなり苦しかったはず。しかし、その場面をMike Gonzalezがしのぎきると、8回はSean Burnettがレッドソックスの中軸(Adrian Gonzalez、David Ortiz、Kevin Youkilis)を簡単に三者凡退。そして9回はTyler Clippardがしっかり締めました。ブルペンは本当にいい仕事をしています。

今日のMVPは迷いました。尋常ではない勝負強さを見せているDesmond、6回までは完璧だったGioも候補でした。が、今日は8回を三者凡退に抑えたことがなんといっても勝利をぐっと引き寄せた印象。ということで、珍しく中継ぎ投手を選んでみました。

MVP: Sean Burnett

2012/06/09

6/8 あのデビューから2年

W7-4@BOS (Season 33-23)
Strasburg(W7-1) 6.0IP 2ER 4H 2BB 13K 2.41
Clippard(S6) 0.2IP 0ER 2.49
Harper 3/5 double HR(6) 2R 3RBI K .288
Desmond 2/4 double 2RBI K .261
Espinosa 2/4 2double 2R RBI BB K SB(8) .226
Zimmerman 2/5 double R RBI K .250
Moore 2/4 double 2R SB(1) .217

2010年6月8日のピッツバーグでのStephen Strasburgの衝撃的なメジャーデビュー(当時の記事)からちょうど2年。その間TJ手術を受けて一時キャリアが中断したりもしましたが、今日の登板では、あの日の輝きが全く失われていないことだけでなく、キャリアハイの119球を投げて新たなステージに入ったことも示しました。最速100マイル(6回でも95マイル超)の速球に加えて、スライダー、カーブも鋭く、レッドソックスの打者は次々に空振りしてくれました。13奪三振はそのデビュー戦での14奪三振に次ぐキャリア2番目。2回裏に2死1,2塁のピンチを作り、Mike Avilesにグリーンモンスター直撃の二塁打を打たれ2点の先制を許しましたが、カウント3-0とした後に真ん中にストレートを2球続けて投げてはさすがに打たれます。最終回となった6回裏も1死満塁のピンチを作りましたが、ここはきちんとストライク先行で2者連続三振。お見事でした。三振が増えるとどうしても球数が多くなってしまうのが課題。

打線は良く振れていました。序盤から圧力をかけ続け、2点を先制された直後の3回表にRyan ZimmermanとIan Desmondのタイムリーで3点を奪って逆転。さらに続く4回表にも、今日(対左投手ということもあり)リードオフに起用されたDanny Espinosaのタイムリー二塁打と、Bryce Harperのライトスタンドへの2ラン本塁打で6-2として試合の流れをつかみました。終盤、両チームとも少しずつ点を取りましたが、大勢を変えるには至らず。

4点リードの最終回。Brad Lidgeが出てきたものの、1死から1点取られたところで、今日の試合前の会見でJohnson監督からクローザーの任命を受けたTyler Clippardを投入。さすが、2人をきっちりアウトにとって試合終了。ただ、Clippardはボール先行でやや不安がよぎりました。登板過多のような気がします。

Harperは三塁打が出ればサイクルという3安打。3本とも左投手からという点も見逃せません。また、先発起用されたTyler Mooreもメジャー初の長打となる二塁打を含む2安打。盗塁も決めて(別に足が速いわけではありませんが)、いい感じの再昇格デビューとなりました。もっと使ってやって欲しいなあ。

MVP: Stephen Strasburg

2012/06/08

H-Rod→DL, Lidge→復帰

Henry Rodriguezが右中指を痛めDL入り。1週間ほど前に球場のシャワールームの扉で挟んだそうです。何やってんだか・・・。ん?でも5日の試合で投げてたような。何が何だか・・・。とにかくDL入り。

代わって、4月末からDL入りしていたBrad Lidgeが復帰。終盤を任せていいものかどうかは、投げさせてみないと分かりません。

2012/06/07

6/7 王建民は不安。。。

L1-3 Mets (Season 32-23)
Wang(L1-2) 5.1IP 2ER 8H 3BB 1K 5.11
Zimmerman 2/4 HR(3) R RBI K .245

王建民が2度目の先発。6回途中2失点とまずまずの結果のようですが、内容はかなりひどかったと言わざるを得ません。初回こそ三者凡退で終えたものの、2回は2死満塁、3回は1死満塁とピンチ続き。5回に2死1塁からLucas Dudaに甘く入ったボールをライトスタンドに運ばれて2失点。球数が80球程度になった6回には(試合開始時には93マイル程度だった)球速が90マイルを超えることはなくなり、1死2塁としたところで降板となりました。とてもじゃないですが、信頼できません。

打線はメッツ先発のナックルボーラーR. A. Dickyの前に凡打の山。中盤まではチャンスらしいチャンスもなし。7回裏無死1,2塁の初めてのチャンスもIan Desmondが併殺。8回裏も1死1,2塁としましたが、Steve Lombardozzi、Bryce Harperが凡退。9回裏にRyan Zimmermanのソロ本塁打で完封を逃れるのがやっとでした。

明日からインターリーグ。ボストン、トロントと遠征の後、ホームでヤンキース、レイズ、そしてボルチモアと続きます。全チーム勝率5割以上って、どういうことですか?

Maldonado→DL、Moore→MAJOR

Carlos Maldonado捕手が背中を痛めてDL入り。そもそも、Jesus Floresも元気に復帰したことで3人目の捕手が必要なくなっており、MaldonadoとJhonatan Solanoのどちらかがマイナー行きになる予定でしたが、自動的にSolanoが残ることになりました。Maldonadoは先発出場3試合を含め4試合に出場。12打席に立ちましたがヒットなし。

代わってTyler Mooreが再昇格。メジャーではベンチを暖める続きましたが、AAAに戻った後は6試合で2本塁打を含む9安打、.391/.400/.870と鬱憤を晴らすかのように打ちまくっていました。Michael Morseも復帰しているため前回以上に出場機会は限定されるかもしれませんが、ともかくも復帰おめでとう。

2012/06/06

6/6 LaRoche 4打点

W5-3 Mets (Season 32-22)
Jackson(W2-3) 7.0IP 2ER(3R) 3H 4BB 6K 3.11
Burnett(H6) 1.0IP 0ER K 1.00
Clippard(S5) 1.0IP 0ER BB 2.55
LaRoche 2/3 HR(9) SF R 4RBI .273
Morse 2/3 RBI BB .250
Zimmerman 1/3 2R BB .239
Lombardozzi 1/4 R BB K .299

開幕直後から打線を1人で引っ張ってきたAdam LaRocheでしたが、ここしばらくはスランプで、チームで13安打を記録した昨日も6タコ。打率を.267まで落としていました。が、今日は違いました。初回、相手エラーもあって迎えた1死1,2塁での第1打席。初球の高めのカーブを上手くバットに乗せると打球はライトスタンドに届く先制3ラン。さらに1点差に詰め寄られた後の5回裏2死1塁の第2打席ではセンター前のシングル。続くMichael Morseが今季初打点となるタイムリーにつなげました。そしてまた1点差とされた直後の7回裏には、1死1,3塁からセンターにきっちりと犠飛を打ち上げ、貴重なダメ押し点を記録しました。


Morseは昨日に続き、今日も2安打。2本とも右方向への鋭い打球でした。こういう打撃を続けていれば大丈夫。そのうち1号も出るでしょう。また、7回のLaRocheの犠牲フライの前には、ファーストへのファールフライで2塁から3塁へタッチアップで進塁したSteve Lombardozziの好走塁があったことも特筆すべきだと思います。打率こそ3割を切りましたが、今日も2度出塁し、出塁率は.369という素晴らしい水準を維持しています。いいリードオフヒッターです。

先発したEdwin Jacksonは自らの牽制悪送球(前回もあったなあ)からの失点を含め3点を失いましたが、100球で7回まで投げきり、完投した4月14日以来の2勝目を記録しました。シーズン防御率を見ても分かるようにこの間の投球内容も決して悪くはなかったのですが、どうも勝ち運がありませんでした。今日はブルペンも磐石。8回はSean Burnett、9回はTyler Clippardがきっちり締めて連勝。負け越せば首位陥落だったシリーズの勝ち越しを決めました。

MVP: Adam LaRoche

ドラフト3日目


ドラフト3日目。16順目から40順目を指名。

25人中、安く契約できるもののプロスペクトとしての期待感はほとんどない大学4年生(Sr 表示)が12人、才能は評価されているものの大学進学志望でまず契約できなさそうな高校生が8人(特に25順目全体774位のFreddy AvisはBAランキング56位という逸材ながらStanford大への進学が確定的)。両カテゴリーに当たらない選手はわずかに5人、しかも16順目のRonald Penaの次は29順目のLeonard Hollinsまで待たなければないほど指名方針は徹底。1人でもこの中の高校生と契約にこぎ着けてくれれば少しは面白いのですが。

16. Ronald Pena, RHP, Palm Beach State College
17. Blake Schwartz, RHP, Oklahoma City (Sr)
18. David Fischer, RHP, Connecticut (Sr)
19. Bryan Lippincott, 1B, Concordia (Sr)
20. James Brooks, SS, Utah(Sr)
21. Austin Chubb, C, Florida Southern College(Sr)
22. Will Hudgins, RHP, Notre Dame(Sr)
23. Casey Selsor, OF, Texas San Antonio(Sr) 
24. Kevin Dicharry, RHP, Texas (Sr)
25. Freddy Avis, RHP, Menio School (CA)
26. Skye Bolt, CF, Holy Innocents Episcopal HS (GA)
27. Cody Poteet, RHP, Christian HS (CA)
28. Hunter Bailey, SS, Oklahoma State (Sr)
29. Leonard Hollins, RHP, Chipola College
30. Robert Orlan, LHP, North Carolina
31. Michael Boyden, RHP, Maryland (Sr)
32. Michael Mudron, LHP, Cal St.-San Bernadino (Sr)
33. Mike McQuillan, 2B, Iowa (Sr)
34. Jake Jefferies, 2B, Foothill HS (CA)
35. Cory Bafidis, LHP, Texas Wesleyan
36. Max Ungar, C, Charles E. Smith Jewish Day School (MD)
37. Tyler Watson, LHP, Georgetown HS (TX)
38. Jared Messer, RHP, Malone College 
39. Mitchell Williams, C, Coosa HS (GA)
40. Ricky Gutierrez, CF, American Senior HS (FL)

MiLB (A オールスター選出)

South Atlantic League(A)のオールスターが選ばれました。Hagerstown Sunsからは以下の4人。Aaron Barrettはクローザーです。


地区2位のチームとしてはもう少し選ばれても良かったのにという思い(最多チームは8人、続いて5人)。特に、リーグ打点王のJason Martinsonが選ばれなかったのは不可解です。出塁率リーグ3位(盗塁もリーグトップ10)のBilly Burns、規定投球回数にはわずかに届かないものの防御率リーグ2位のNathan Karnsなども有力と見ていましたが。

6/5 Desmond三度同点打、最後はHarperがサヨナラ打

W7x-6(12) Mets (Season 31-22)
Zimmermann(ND) 6.0IP 2ER 5H 0BB 5K 2.82; 2/2 double R
Detwiler(W4-3) 2.0IP 1ER 2H 2BB 4K 3.76
Harper 2/7 2RBI 2K .288
Desmond 2/6 3RBI .262
Morse 2/5 2double R BB K .154
Zimmerman 2/6 2R RBI K .237

勝ったから良かったものの、4時間を超え、見てるほうも疲れました・・・。
Photo by Patrick McDermott/Getty Images
最後は延長12回裏、2死満塁からBryce Harperがレフト前へサヨナラ打を打ちヒーローになりましたが、今日の主役はIan Desmondを置いて他にはありません。終盤に3度までも同点としてくれた勝負強さに脱帽です。

まずは直前に逆転されてこの試合初めて追いかける展開となった8回裏2死2塁の場面。2球目の高めの速球を叩きライトへ同点タイムリー。続いて延長10回。最近は敗戦処理でしか使われていなかったHenry Rodriguezが出てきて、案の定1死3塁からワイルドピッチで勝ち越しを許したその裏、1死1,3塁から放った強い打球をショートが弾き(エラー)再び同点。そして迎えた12回。Ross Detwilerがソロ本塁打を打たれて三度目のリード勝ち越しを許した後、先頭のMichael Morseの二塁打に続き、内寄りの速球を果敢にも強振した打球は三塁戦を破る二塁打。三度同点としました。記事に拠ると(Washington Post のAdam Kilgore)、最近出合った難病と闘う2人の少年のことを思いながら自分を落ち着かせていたそうです。うちにあるサイン大事にします。
AP Photo
最後に決めたHarperは、メジャー初のサヨナラ打。先制タイムリー、サヨナラ打、いずれも外のの球を見事に弾き返したもの。こういう打撃が出来るところは才能を感じます。打率が上がるわけです。不調だったRyan Zimmermanもタイムリーを含む2安打。Morseも2本の二塁打が出たことで、落ち着いていけることでしょう。

先発したJordan Zimmermannは素晴らしい出来。5回まではシングル3本のみで2塁も踏ませないピッチング。低めにボールを集め、外野にさえほとんど打球が飛びませんでした。その間に、打線は3点をリード。3-0で6回表を迎えたときは、(まだ64球しか投げていなかった)Zimmermannの調子を見る限り、勝利は間違いないと思えました。が、一発病がまた出てしまいました。6回表、最初の打者Jordany Valdespinにライナーでライトのブルペンへ打ち込まれると、2死後、David Wrightにはセンター右へ運ばれ、あっさり1点差。球数わずか81球にもかかわらず7回からブルペンが投入されたところを見ると、ベンチからあまり信頼されていないのかもしれません。いい投手なのに。

絶好調のメッツ相手に、負ければ首位陥落という試合をこれだけ競った末に勝ちました。価値ある一勝です。

MVP: Ian Desmond

2012/06/05

ドラフト2日目

今年は補償指名権はないので、2順目、3順目・・・・と15順目まで指名。

昨年までの傾向、傘下の投手プロスペクトがやや手薄な現状からすると、意外にも野手が多く指名されたという印象を受けました。1順目指名のGiolitoとの契約金を作るために(スロット金額以下での契約が見込める)大学4年生ばかり指名されるのではないかと噂されていましたがそれほどでもなく、それなりに期待感のある選手を指名。金銭的に全員と契約できるかどうかは微妙ですが・・・。
++++++++++++

2 (80). Tony Renda, 2B, UC-Berkeley
BAのランキングでは97位とされていた、それなりに評価の高い二塁手。Dustin Pedroiaタイプ。170センチ足らずと背が低いものの、スイングスピードが速く、ギャップを抜くパワーはあります。今季は54試合で.342、16二塁打、5本塁打とよく打っています。足も速い。

3 (111). Brett Mooneyham,  LHP, Stanford(Sr)
BAランキング120位。全体1位指名かと言われていながら8位指名に終わったMark Appelに続く、スタンフォード大の2番手投手。最速97マイルと球威はあるものの制球力に難ありという長身投手にありがちなプロフィール。3年生だった昨年もナショナルズが38順目で指名したものの、契約に至らなかった選手。代理人はScott Boras。

4. Brandon Miller, OF/C, Samford(Sr)
BAランキング314位。パワーがあるバットが魅力の野手。今季は主にライトとしてプレーしていますが、ナショナルズは捕手として指名したのではと言われています。2010年にも48順目で指名。

5. Spencer Kieboom, C, Clemson
守備型の捕手。BAのトップ500には入っていません。

6. Hayden Jennings, CF, Evangel Christian Academy, LA
左打ちの高校生外野手。スピードと守備が評価されているリードオフタイプ。(野球では名門の)ルイジアナ州立大へ進学予定とありますが契約できるでしょうか。BAのトップ500には入っていません。

7. Robert Benincasa, RHP, Florida State
BAランキング216位。フロリダ州立大のリリーフ右腕。今季35試合に投げて15セーブ。防御率1.29。

8. Stephen Perez, SS, Miami
BAランキング357位。両打ちの遊撃手。走攻守ともまずまずの評価。

9. Derek Self, RHP, Louisville(Sr)
BAランキング279位。球速は90マイルを超え、スライダーが武器。

10. Craig Manuel, C, Rice(Sr) 
左打ちの捕手。BAランク外。

11. Brian Rauh, RHP, Chapman
BAランキング437位。

12. Carlos Lopez, 3B, Wake Forest(Sr) 
BAランク外。

13. Elliott Waterman, LHP, San Francisco
BAランク外。サンフランシスコ大のクローザー。長身からの速球は力があり、最速は94マイル。Dontrell Willisのような変わった投球フォームらしいです。

14. Jordan Poole, OF, Chipola Col, FL
情報ありません。

15. Brandon Smith, OF, Woodbridge HS, CA
ようやく3人目の高校生。ん?またセンター?Giolito以外にもう1人くらい高校生の投手とって欲しかったな。

2012/06/04

2012 ドラフト1日目(全体16位でLucas Giolito)

今年もこの日がやってきました。

私がブログを始めた2008年以降はずっと全体10位以内(2009年、2010年は全体1位)の指名権を持っていたナショナルズですが、今年は全体16位という未体験ゾーン。どんなドラフトになるかと思っていましたが、まずテレビ中継が始まってからナショナルズの指名順になるまでが長い長い。優に2時間は待たせてもらいました・・。

そして迎えた全体16位。ナショナルズが指名したのはLucas Giolito投手。テレビの前で思わずガッツポーズをしてしまいました!まさかここまで残っているとは思っていなかったし、残っていても、Rizzo GMの傾向から言って大学生を選ぶのではないかと思っていましたので、嬉しい驚きでした。
直前のBAのトップ500では9位にランクされていた、カリフォルニア州Harvard-Westlake高校の17歳の右腕。197センチの長身という体格を活かした100マイルに達する速球が最大の武器。カーブも高い評価を得ており、チェンジアップも既に投げている。Roy HalladayやJosh Johnsonとも比較されるエースになれる逸材とされ、春先までは高校生ではナンバー1、あるいは全体でも1位指名と予想する向きもありました。

しかし、ドラフトが近付くに連れて大きく評価を下げ、識者の指名予想では10位以下の予想が大半となっていました。評価を下げた理由は健康面のリスク。右ヒジの痛みで今季はほとんどプレーできず。手術を回避してリハビリを行っており、最近になって平坦なグラウンドでのキャッチボールを始めたようですが、いずれはTJが必要になるのではないかと言われています。

昨年もAnthony Rendon、Matt Purkeと健康面のリスクがある選手を果敢に指名したナショナルズ。今年も同じ戦略を取ることになりました。不幸中の幸いは故障箇所がヒジであること。あわてることなくじっくりと直して、素質を開花させてくれることを願うばかりです。

今年はドラフト選手との契約期限が昨年までよりも1か月ほど早く、7月13日午後5時と設定されています。契約するだろうとは言われていますが、かなり高額のボーナスを要求していることから期限ぎりぎりまでまとまらないでしょうし、仮にまとまっても無理に今季中に投げさせることはないのではないかと思います。ちなみに、アドバイザーはScott Borasではなく、Ryan Zimmermanなどと同じエージェント会社です。



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参考まで、トップ10で指名された選手。全体1位は大方の予想を裏切って、プエルトリコ出身の高校生ショートストップ。アストロズが最後に全体1位指名権を持っていた20年前(1992年)のドラフトで下馬評の高かった高校生ショートストップをパスしたことが盛んに記事になったことが影響したのでしょうか。個人的にはAppelもBuxtonもスーパースターになるようには思えないので、アストロズのこの冒険は悪くないと思います。AppelはScott Borasがアドバイザーについていることもあり、難しい契約交渉が予想されることから指名順位が大きく下がりました。新しい労使協定の下で契約金総額にキャップが課されている中でどんな契約を結ぶのか(Borasがどんなルールの抜け穴を見つけるのか)注目されています。

1. HOU: Carlos Correa, SS, Puerto Rico Baseball Academy, PR
2. MIN: Byron Buxton, OF, Appling County HS, GA
3. SEA: Michael Zunino, C, Florida
4. BAL: Kevin Gausman, RHP, Louisiana State
5. KCR: Kyle Zimmer, RHP, San Francisco
6. CHC: Albert Almora, OF, Mater Academy, FL
7. SDP: Max Fried, LHP, Harvard-Westlake HS, CA
8. PIT: Mark Appel, RHP,Stanford
9. MIA: Andrew Heaney, LHP, Oklahoma State
10. COL: David Dahl, OF, Oak Mountain HS, AL

MiLB (5/28-6/3)

週間MVPに選ばれた選手はありませんでしたが、Eury PerezやJason Martinsonは十分値する活躍でした。嬉しいのは投手のトッププロスペクトの調子が上がってきたこと。5月30日のAの試合でMatt Purkeが待望のプロデビュー。また、開幕からあまり調子が出ていなかったAlex MeyerとRobbie Rayがともに好投。楽しみが増えてきました。


☆Purke ほろ苦プロデビュー[A]
5月30日にMatt Purkeがプロデビュー。球速は90マイル程度出ていたようですが、2回と5回に集中打を浴びて5失点。待ちに待ったデビューでしたが、ほろ苦いデビュー戦となりました。まあ、もともと故障を抱えた状態でのドラフト指名だったので、まずは実戦登板できただけで良しとしましょう。
5/30 (L) 5.0IP 5ER 7H 5BB 1K 

☆Meyer 2試合連続好投 [A]
今週は2度先発したAlex Meyer。ともに5イニング止まりながら計1失点で2連勝。四球も多くなく悪くない内容です。前週から3試合連続で好投し、11先発を終えてのシーズン防御率を3.71まで下げてきました。62奪三振はリーグ5位。ドラフト1順目らしくなってきました。
5/28 (W) 5.0IP 1ER 5H 2BB 3K 
6/2(W) 5.0IP 0ER 2H 2BB 7K 

☆Ray 自己最長の8回無失点 [A+]
Robbie Rayも今週は2登板。前週から2登板連続で好投して迎えた6月3日の試合で、プロ入り後自己最長となる8回を投げて無失点。9奪三振。許した走者は3人のみという快投。期待通りに育ってくれるかどうか不安でしたが、才能を発揮し始めました。これからも楽しみです。
5/28 (L) 6.2IP 2ER(3R) 6H 2BB 2K
6/3 (W) 8.0IP 0ER 2H 1BB 9K


☆Eury Perez 絶好調 [AA]
Harrisburg(AA)で注目すべきただ1人の野手になってしまったEury Perez外野手。一時期調子を落としていましたが先週あたりから復活し、今週は全試合で安打を放ち5割を越える打率を残しました。長打は2塁打1本のみ、四球も1つだけと物足りない部分はありますが、三振もわずかに1つと、バットコントロールは素晴らしいの一言です。
28PA 1double 1BB 1K .519/.536/.556 4SB


☆Martinson 3本塁打13打点でリーグ打点王[A]
元気のいいHagerstwon打線の中でも、Jason Martinson遊撃手が一際目立ちました。全7試合で安打、打点を記録。3本塁打。一週間で13打点を荒稼ぎし、通算56打点は現在リーグトップ。同時に三振王(69三振)な点は気になりますが。そのMartinsonに抜かれるまでリーグ打点王だったMatthew Skoleは減速気味(.200/.310/.440)。
29PA .370/.414/.741 3HR 13RBI 

☆Hagerstownは他の野手も元気いっぱい[A]
Martinson以外の野手も引き続き元気いっぱいです。Goodwinも次第に調子を上げてきましたが、特に目立ったのがBilly Burns。いろいろな打順で使われていますが、どこでもしっかり結果を残し9打点。叩きつけるバッティングなので長打はありませんが、二塁打、三塁打は量産しています。
Brian Goodwin 32PA .292/.469/.333
Billy Burns 26PA .391/.462/.609 9RBI 
Steven Souza 28PA .346/.393/.500
Adrian Nieto 20PA .316/.350/.421
Caleb Ramsey 28PA .304/.429/.348

☆Potomacの伏兵たち [A+]
トッププロスペクトの中では、Rick Hagueのバットが少し上向いてきました。故障で出遅れた分そろそろブレークして欲しいところ。David Freitas(.167/.250/.167)、Michael Taylor(.222/.300/.300)のバットは引き続き湿ったまま。一方であまり注目されてこなかった選手たち(若いので一定の期待感はある)が活躍しています。J.P. Ramirezはまだフルの出場機会を与えられていませんが先週に続き好成績。21歳のAdrian Sanchez 二塁手は全7試合で安打を打ち、5盗塁を記録。Zach Waltersは6月に入ってから3試合連続本塁打。Randolph Oduberも出れば結果を残しています。
Rick Hague 20PA .278/.350/.444
J.P. Ramirez 17PA .313/.353/.375
Adrian Sanchez 26PA .360/.385/.560 5SB
Zach Walters 20PA .421/.450/.895 3HR
Randolph Oduber 16PA .438/.438/.750


☆出戻り選手たち [AAA]
メジャー昇格を果たしたものの結果を残せずに戻ってきたTyler Mooreでしたが、初戦でいきなり本塁打を放つなど、出場全5試合で安打を記録。ブランクを感じさせません。その調子で次の機会を待ちましょう。もう1人、Corey Brownも早速二塁打を打ちました。また、ルール5ドラフトで選ばれながら返却されてきたErik Komatsu。こちらは3試合目にようやく初安打。
Tyler Moore 14PA 2double 1triple 1HR 4RBI 0BB 5K .429/.429/.929

☆Rosenbaum 派手に打たれる[AA]
開幕から好投を続けてきたDaniel Rosenbaum。やや打たれた先週に続き、今週の最初の5月28日の登板では6回を12安打6失点と派手に打たれて心配しましたが、6月2日の登板では8回に2ランを打たれたものの、それまでは無失点と好投。シーズン防御率はかなり悪化しても未だ1.75。
5/28 (L) 6.0IP 6ER 12H 1BB 2K 
6/2 (W) 7.2IP 2ER 5H 3BB 2K

☆今週のLannan [AAA]
今週のJohn Lannanは6回を投げて1失点、4勝目。良いLannanでした。AAAでの今季通算は、10試合に先発して4勝5敗、5.62/1.66となっています。
5/30 (W) 6.0IP 1ER 6H 3BB 3K 

☆その他
上記のほか印象的な数字を残したプロスペクトは以下の通り。
Carlos Rivero 17PA .500/.529/.750 [AAA]
Mike Ballard 1GS 6.0IP 1ER 6H 0BB 2K [AA]
Nathan Karns 1GS 6.0IP 0ER 3H 3BB 4K [A]
Neil Holland 2G 3.2IP 0ER 2H [A+] 5月以降9試合16イニング無失点。

Harperがナ・リーグ月間最優秀新人(公式)

輝かしいものとなるであろうBryce HarperのMLBキャリアの、最初のトロフィーは「2012年5月ナ・リーグ月間最優秀新人」となりました(MLB.comのページ)。
Photo by Kevin C. Cox/Getty Images
成績は先日の記事の通りですが、特に注目したいのは出塁率の高さと意外に少ない三振。デビューしたばかりの19歳とは思えない落ち着いた打席を続けています。また、走塁、守備でもとにかく目立ちました。5月6日のフィリーズ戦でのホームスチールをはじめ、常に先の塁を狙う積極的な走塁でシングルをダブルにしたこともありましたが、暴走してタッチアウトになることも。守備でも、強肩で本塁で刺したかと思えば、なんでもないフライを完全に見失ってみたり。オールラウンドでファンを楽しませてくれるある種コンプリートな野球選手です。

今度は、月間最優秀「新人」ではなく最優秀「選手」の獲得を期待しましょう!

なお、ア・リーグではエンゼルスのMike Troutが選ばれています。開幕前のプロスペクトランキングでの1,2位コンビがそろって活躍。このままそろって新人王となるでしょうか。

Gioがナ・リーグ月間最優秀投手(公式)

Gio Gonzlaezが公式のナ・リーグ月間MVPに選ばれました(MLB.comのページ)。先日の記事で書いたように、月間5戦全勝、最多奪三振と文句なし。
Photo by Jonathan Ernst/Getty Images
先月はStephen Strasburgが選ばれ、その記事で「私が旧ブログをはじめた2008年以降では全くの初めて」と書いた快挙が2か月続くことになりました。これがもはやスタンダードなのか(笑)。

なお、ア・リーグでも4月のJake Peavyに続いてChris Saleが選ばれ、ホワイトソックスのチームメイトが連続で受賞しています。


2012/06/03

Mike Gonzalez→MAJOR、Perry→AAA

5月上旬にマイナー契約し、フロリダでの調整、マイナーでの登板を行ってきたベテラン(34歳)ブルペン左腕のMike Gonzalez投手がメジャーに昇格しました。パイレーツやブレーブスで一時的にクローザーも務めましたが、機会をつかみきることはできなかった投手。昨季は8月末にトレードで移ったレンジャーズでワールドシリーズでも登板しています。そこそこ力は残っているでしょうが終盤を任せられるほどではないので、対左打者でしっかり結果を残してくれればという程度の期待感。Ryan MattheusあるいはBrad Lidgeの復帰が待たれます。

Ryan Perry がAAAに降格。5月初めに昇格し、7試合に登板しましたが、うち4試合で失点。敗戦処理投手という以上の役割を得ることはできませんでした。AAAで結果を残して待っていてください。

Ryan Perry (2012 for Nationals)
7G(1-0) 8.0IP 2BB 3K 10.13/1.75

6/3 主軸が打てず惜しい負け

L2-3 Braves (Season 30-22)
Gio(L7-2) 4.2IP 3ER 7H 3BB 5K 2.31
Harper 2/3 double HR(6) R RBI BB .288
Lombardozzi 1/3 HR(1) R RBI BB .309
Espinosa 2/4 double K .223

なんだか、フラストレーションのたまる負け方でした。

1回裏、1番Steve Lombardozzi、2番Bryce Harperの2者連続本塁打で2点先制。 Lombardozziの一打はメジャー初本塁打。おめでとう。Harperの本塁打は良く飛びました。と、幸先良く先制したものの、その後は9回まで1点も取ることができませんでした。原因は主軸が打てなかったこと。3番~6番の4人がそろいもそろって4タコ。Michael Morseはうち3三振(もう笑えません)。極めつけは、1点を負う8回裏。代わったばかりのEric O'Flaherty投手からLombardozzi、Harperが連続四球を選んで無死1,2塁のチャンスを作りながら、Ryan Zimmermanが4-6-3の併殺を打ち結局無得点に終わってしまいました。(前の2人は見極められた)高めのボール球の速球を2球続けて空振りして簡単に追い込まれ、変化球を見せられた後の真ん中の速球に詰まっての二ゴロと、内容も最悪の打席でした。Zimmermanは併殺が多い印象で、調べて見たら今季8つ目でリーグ2位でした・・・。

それ以外にも、Harperの三塁タッチアウトになった二塁打とか、Danny Espinosaの二塁打になった打球とか、Jesus Floresのレフトフェンス際への大飛球とか、うーん惜しい、という打球がやたら多かった印象。

5月のリーグ月間MVPを受賞したばかりのGio Gonzalezが6月最初の登板はいまひとつ。5回を投げきることもできずに91球を投げて降板。失点はいずれも2死からのタイムリーによるもので、こちらも何だか惜しかったなあという印象でした。残念。

++++++++++++
これで、ナショナルズが地区首位を守っているものの、今日勝ったマーリンズとメッツが並んでゲーム差無しの2位となりました。明日はお休みで、あさってからそのメッツを迎えての3連戦。先日メッツ50年の歴史上初となるノーヒッターを達成したJohan Santanaを迎え撃ちます。

6/2 Strasburg 7回無失点

W2-0 Braves (Season 30-21)
Strasburg(W6-1) 7.0IP 4H 0BB 9K 2.35
Clippard(S4) 1.0IP 0ER 2K 2.78
Flores 1/2 HR(2) R RBI BB K .268
Harper 1/2 2BB .278

4月のリーグの月間MVPに輝く好投から、5月は5試合の登板で防御率4.50と減速していたStephen Strasburg。6月の初登板は素晴らしいものとなりました。初回から100マイル近い剛速球で圧倒し、3者連続三振の立ち上がり。3回に2死からの連打で2,3塁のピンチを迎えましたが、それ以外のイニングは2塁さえ踏ませませんでした。速球も、変化球も文句の付けようのない出来。(意外にも?)7回を無失点で投げきったのはプロ入り初。まだ90球だったので、点差がついていれば少なくともあと1イニングは投げたはずですが、1-0のリードで迎えた7回裏1死1,2塁の場面で代打を送られて交替となりました。
Photo by Jonathan Ernst/Getty Images
打線は、防御率リーグトップのブレーブス先発Brandon Beachyの前になかなか点を取れませんでしたが、5回裏にJesus Floresの左中間へのソロ本塁打で先制。7回裏にはStrasburgへの代打Xavier Nadyがライトへタイムリー二塁打を打って1点を追加。2点あれば、8回はSean Burnett、9回はTyler Clippardと今最も信頼できるコンビには十分でした。快勝で連敗ストップ。よしよし。

なお、今日から復帰のMichael Morseは遊ゴロ4本・・・。力入り過ぎ(笑)。

MVP: Stephen Strasburg

2012/06/01

Morse→復帰、Brown→AAA

待ってました。肩の後ろあたりの筋肉を痛めて開幕からずっとDL入りしていたMichael Morseがようやく復帰。リハビリ出場したマイナーの試合で打撃・送球とも何ら問題なかったようで、さっそく4番ライトで先発出場します。Morseがいるのといないのとでは打線の厚みが全く違います。昨季ほどの数字を期待するのは酷かと思いますが、健康にプレーしてくれて前後を打つRyan ZimmermanやAdam LaRocheに好影響を与えてくれることを期待しています。守備位置は、昨季はレフトとファーストで起用されましたが、肩が弱いSteve Lombardozziをレフトで使うためにMorseはライトに回るようです。とりあえずJason Werthが復帰してくるまでは。

ロースターを空けるために、Corey BrownがAAA行きとなりました。先発出場1試合を含む3試合に出場しスクイズで1打点を記録しましたが、メジャー初安打はまたもお預けとなりました。また機会はあるはず。頑張って下さい。

2012年5月をふりかえる

最後にマーリンズにスウィープを喫したものの、今月も15勝13敗と勝ち越し。最後のナショナルズとの3連勝を含め5月に21勝8敗という脅威の好成績を残したマーリンズに肉薄されながらも、単独地区首位を維持したままで5月を終えました。メジャー全体では3位の勝率(上にはレンジャーズとドジャーズ)。それにしても、地区最下位のフィリーズでさえ貯金2ってどういうことですか? (ア・リーグ東地区も同様に貯金2のレッドソックスが最下位)

[NL EAST End May 2012]
W L PCT GB
Washington  29 21 0.580 -
Miami  29 22 0.569 0.5
New York  28 23 0.549 1.5
Atlanta  28 24 0.538 2.0
Philadelphia 27 25 0.519 3.0

4月に比べると投打がかみ合った印象。投手陣の成績はやや下降したものの、依然30球団中7位のチーム防御率。打線は4月に比べて改善。総得点18位、チーム打率.257は16位、出塁率.320は18位と相変わらずMLB平均を下回りますが、34本塁打は9位、長打率.447は5位と上位に顔を出すようにもなってきました。打線のおかげで勝った試合も何試合かあったという印象を裏付けています。ただし、三振数が3位と上位にいる点は引き続き課題です。

[Pitcher of April 2012: Gio Gonzalez] 
さすがに4月には見劣りしますが、引き続き頼りなった先発投手陣。その中でもGio Gonzalezが5戦5勝と大活躍。奪三振が多く四球は少なく、非の付け所のないピッチング。5勝、45奪三振ともリーグトップでした。Edwin Jackson、Jordan Zimmermannも引き続き好投していますが、(特にJackson)は勝ち運に恵まれません。Ross Detwilerは4月のマジックが消えてしまい、王建民にローテーションの座を奪われてしまいました。それよりも気になるのはStephen Strasburgの不振。腕を揺するというか、さするというか、何かを気にしている様子が時折見られるのが気になります。故障でなければいいのですが・・・。

ブルペン投手も引き続きよく頑張りました。ただ1人を除いて・・・。Brad Lidgeの離脱で1人クローザーとなったHenry Rodriguezが、完全にプレッシャーに潰れてしまい失格。代わって調子を上げてきたTyler ClippardとSean Burnettが9回を任されることになりました。開幕からずっと好調のCraig Stammenがセットアップを任され始めました。また、Tom Gorzelannyも今月は8試合14イニングを1.29/0.93と好投しています。

GS IP W K ERA WHIP
Edwin Jackson 6 39.2 0 27 3.18 1.06
Jordan Zimmermann 6 37.1 2 28 3.86 1.37
Gio Gonzalez 5 32.0 5 45 2.25 0.94
Stephen Strasburg 5 26.0 3 36 4.50 1.38
Ross Detwiler 5 28.2 1 18 5.34 1.50
G IP S K ERA WHIP
Tyler Clippard 12 11.2 3 15 0.77 0.51
Craig Stammen  12 16.2 0 17 2.16 0.96
Sean Burnett  10 8.0 2 9 1.13 1.00
Henry Rodriguez  13 11.0 4 11 7.36 1.45

[Hitter of April 2012: Ian Desmond] 
Jason Werth、Wilson Ramosとレギュラーが故障離脱、4月の打線を引っ張ったAdam LaRocheが下降線、Ryan Zimmermanは調子が上がってこない、という中、Ian DesmondとBryce Harperが打線を引っ張りました。Desmondは相変わらず四球が少ないため出塁率は上がりませんが、思い切りの良さとパワーで本塁打・打点を量産したことが評価され、リードオフから5番にコンバートされました。ただし、5番に入ってからの11試合は.233/.283/.442と結果が伴っていないことが気になります。

その空いたリードオフのスポットを埋めたのが、Steve Lombardozzi。75打席ながら.348/.392/.435という好成績。特に三振がわずかに2という点は目を引きます(ちなみに、最多のEspinosaは34、2位のAnkielは33)。Johnson監督はMichael Morseの復帰後もなんとかしてLombardozziに出番を与えたいとしています。正直言って、ここまでやってくれるとは思いませんでした。

そしてHarper。当初は7番、5番、3番も打ちましたが、2番に固定されてからは14試合で.291/.371/.564と安定した成績を残しています。4本塁打の他に5二塁打4三塁打。13四球を選んで出塁率はチームトップ。21得点もチームトップです。更に、三振率が下記の表にあるメンバーでは最も低い数字である点も高く評価されます。打席を見るのが楽しみで仕方ありません。

PA AVE OBP SLG HR RBI SB
Ian Desmond  128 .274 .297 .508 6 16 5
Bryce Harper 121 .271 .355 .505 4 10 2
Danny Espinosa 108 .232 .318 .442 4 11 5
Adam LaRoche 103 .247 .350 .506 4 18 1
Rick Ankiel  95 .218 .284 .379 2 9 1
Ryan Zimmerman 93 .262 .333 .357 1 11 1