2015/06/29

6/28[G2] 8連勝でストップ

L5-8@PHI (Season 42-34)
Roark(L3-3) 3.1IP 8ER 12H 1BB
Robinson 2/5 R 2RBI
Desmond 1/3 HR(7) BB R 2RBI
Lobaton 2/4 HR(3) R RBI
Escobar 2/4 double BB R

ダブルヘッダー第2戦。先発はTanner Roark。スポットスタートの機会をもらいましたが、残念ながら活かすことはできませんでした。12安打8失点で4回途中KOという散々な結果。2回の4失点は内野安打や打ちとったと言っていいゴロが内野手の間を抜けたりといった不運の印象が強かったものの、4回は鋭いライナーの打球が多く、「打ち込まれた」という印象でした。起用法が定まらずかわいそうですが、そんなことを言っても仕方ありません。次、頑張ってください。

打線について。この試合にはYunel Escobarが出場。結果はノーヒットでしたが、フル出場できることを示しました。Ian DesmondとJose Lobatonがホームラン。Desmondは少しずつ打撃が向上しているようでほっとしています。

6/28[G1] Strasburgも完全復活

W3-2@PHI (Season 42-33)
Strasburg(W5-5) 7.0IP 2ER 4H 1BB 9K
Storen(SV23) 1.0IP 0ER
Span 2/4 double BB R
Uggla 3/4 BB R
Taylor 2/4 double RBI

DLから復帰後2戦目のStephen Strasburg。前回登板では、結果は5回無失点とはいえ息切れしていましたが、今日は逆に2失点したとはいえ7回113球をしっかり投げ切りました。最終の7回を三者凡退、しかも最後の2人を連続三振で斬り捨てて締めくくり、完全復活を印象付ける内容でした。DL入り前とは別人のようなピッチング。防御率はまだ5点台(5.49)ですが、勝ち負けはこれでイーブンまで戻しました。これは期待できそうです。

心配されたDenard SpanとBryce Harperが戻った打線は、4回まで無得点でしたが、5回表にDanny Espinosaの犠飛で同点に追いつき、6回表にMichael Taylorの二塁打と2死2,3塁からの相手のパスボールで逆転に成功。

1点差のリードをMatt Thornton、David Carpenterとつなぎ、最後はDrew Storenがクリーンに三者凡退で締めてゲームセット。チーム8連勝。

MVP: Stephen Strasburg 

2015/06/27

6/26 連続無失点記録は止まったが7連勝

W5-2@PHI (Season 41-33)
Scherzer(W9-5) 8.0IP 2ER 6H 0BB 7K
Storen(SV22) 1.0IP 0ER 2H
den Dekker 1/4 HR(1) R 2RBI
Moore 2/4 R
Taylor 2/5 double 2R

前々回が1安打1四球の完封、前回が1死球のみのノーヒッター(もちろん完封)と、絶好調という言葉で言い尽くせないほどの近頃のMax Scherzer。この試合も5回までパーフェクト。6回1死からこの日17人目の打者Freddy Galvisにライトへ二塁打を打たれて今日のノーヒッターはなくなり、7回には2本の二塁打を打たれて連続無失点記録も止まり、最後はやや疲れを見せましたが、それでも8回を投げて2失点。見事な勝ち投手となりました。なお、Scherzer個人の連続無失点は24回2/3。チーム先発ローテーションの48イニングは、1961年以降で2番目の記録ということでした。

打線はといえば、負傷者が続出。試合前にAnthony Rendonが太もも痛でDL入り。さらに、Denard Span(背中)とBryce Harper(足)もそれぞれ故障のため先発を外れ、さらにさらに、1回表の打席で左手に死球を受けたYunel Escobarも退場したため、こんなラインナップになってしまいました。

1. Michael Taylor, CF
2. Danny Espinosa, 3B
3. Dan Uggla, 2B
4. Clint Robinson, LF
5. Wilson Ramos, C
6. Ian Desmond, SS
7. Tyler Moore, 1B
8. Matt den Dekker, RF
9. Max Scherzer, P

開幕前に想定されたレギュラーで残っているのはWilson RamosとIan Desmondのみ。スプリングトレーニングかよ。。。

そんな打線ですが、初回先頭打者のMichael Taylorの二塁打から、Ramosの内野安打で1点を先制。5回にもDanny Espinosaの犠飛とRamosのライトへのライナー(相手エラー)で2点。さらに6回にはMatt den Dekkerがライトへ1号2ランを打って、計、9安打5得点。十分仕事をしてくれました。ただ、いつまでもこんな打線というわけには行きません。とりあえず、DL入りしていないHarperとSpanの早い復帰を期待しています。

これで7連勝。まだまだこれからです!

MVP: Max Scherzer

2015/06/26

ロースター異動まとめ (2015年6月)

6/1 Matt GraceをAAAにオプション、Felipe RiveroがDLから復帰
6/4 Anthony Rendonがようやく開幕、Wilmer DifoをAAにオプション、Taylor JordanをAAAにオプションし、A.J. Coleが再昇格
6/6 Joe Rossがメジャー初昇格、ColeをAAAにオプション
6/11 ヤンキースからDavid Carpenterをトレード獲得
6/11 Ryan ZimmermanがDL入り、Matt den Dekkerを招集
6/12 Aaron BarrettがDL入り、Carpenterがメジャー合流
6/18 Doug FisterがDLから復帰、Taylor HillをAAAにオプション
6/23 Stephen StrasburgがDLから復帰, RossをAAAへオプション
6/26 RendonがDLに逆戻りし、Emmanuel Burrissがメジャー昇格

6/25 Fister完全復活の7回無失点

W7-0 Braves (Seasn 40-33)
Fister(W3-3) 7.0IP 0ER 4H 1BB 4K
Desmond 2/4 HR(6) 2R 2RBI
Robinson 2/3 BB RBI

初回先頭打者のDenard Spanのシングルを足掛かりに、Yunel Escobarの内野ゴロの間に1点。2回には、相手のタイムリーエラーとMichael Taylorの二塁打で2点。さらに3回にはClint RobinsonのタイムリーとIan Desmondの2ランで3点。ここまでで都合6点。試合の流れをすっかりつかみました。前日、サヨナラ犠飛でヒーローとなったDesmondでしたが、今日はこの本塁打を含めて2安打。少しずつでいいので調子を上げてくれることを期待します。

この援護をもらった先発のDoug Fisterが悠々と7回を無失点。球速、キレとも前回登板より良く、111球を投げても最後まで崩れませんでした。完全復活と言っていいでしょう。

これで2シリーズ連続のスウィープ。その1勝目となった19日のパイレーツ戦の2回にJoe Rossが1点を失ってから、実に41.1イニングにわたってナショナルズの先発投手は失点していません。球団記録はとうに更新済み。この上は、1995年のオリオールズ(42回)、2008年のインディアンズ(44.1回)、1974年のオリオールズ(54回)という記録が残っています。明日は2連続完封中のMax Scherzerが先発予定。どこまで記録を伸ばすことができるでしょうか。

MVP: Doug Fister

6/24 延長11回Desmondがサヨナラ犠飛

W2x-1(11) Braves (Season 39-33)
Zimmermann(ND) 8.0IP 0ER 6H 0BB 3K
Store(BS2) 1.0IP 1ER 2H 1BB
Rivero(W1-0) 1.0IP 0ER 1H 2K
Harper 2/5 double R RBI
Rendon 2/4
Desmond 0/3 BB SF RBI

Jordan ZimmermannとブレーブスのShelby Millerの投手戦となったこの試合。Zimmermannの序盤は必ずしも楽な展開ではなく、ランナーを出しながらも要所要所を締めるというピッチング。それでも何とかゼロを並べ、最終的には100球で8回を無失点という素晴らしい結果。一方のMillerは序盤からナショナルズ打線を圧倒。6回までに出した走者はAnthony Rendonのシングルによる1人だけ。しかも続く打者が併殺を打ったために6回まで最小限の18人で終わっていました。

均衡を破ったのはナショナルズでした。打順が3周目となった7回裏、先頭のDenard Spanが四球で出ると、Rendonがレフト前シングルで続き、Yunel Escobarの内野ゴロで1死1,3塁のチャンスを作ったところで、打席にはBryce Harper。カウント0-1からの内角高めの速球を振り抜いた打球は、どん詰まりながら二塁手の頭を超えるラッキーなタイムリーとなりました。

これで1-0。8回裏にZimmermannに代打を出して、9回表は守護神Drew Storenで逃げ切りを図りましたが、今日はこれが裏目。2本のシングルと敬遠四球で無死満塁のピンチを作ると、Kelly Johnsonにセンターへの犠飛を打たれて同点とされてしまいました。Storenにとっては4月21日以来今季2度目のセーブ失敗。ここ数試合やや調子を落としている感じだったので、つかまるべくしてつかまったという印象。ちょっと休ませながら、という時期なのかもしれません。

これで同点に追いつかれましたが、大きなプレーは、まさにその犠飛の際にセンターのSpanからの返球で1塁から2塁を狙った走者を刺したこと。これで2死3塁となり、勝ち越しを許しませんでした。

試合はこのまま延長戦に突入し、迎えた11回、1死からHarperが弾丸ライナーで右中間を抜く二塁打で出塁すると(この走塁で右足が釣ったらしいですが、そのまま出場)、2つの四球で満塁とし、打席にはIan Desmond。打撃不振で打順が下がり、近頃は先発から外されることもあるDesmond。この試合でも3打数ノーヒット1死球で打率は.220まで下がっていましたが、この場面ではきっちりとレフトへ犠牲フライを打ち、Harperが生還。サヨナラ勝ちの主役となりました。

試合前に、Randy Knorrベンチコーチの奥様が40代の若さで病死されたというニュースが入り、今日は勝たねばというムードになっていたそうです。形はともあれ、勝ててよかった。なお、11回表を無失点で終えたFelipe Riveroにメジャー初白星。

MVP: Bryce Harper

2015/06/24

6/23 Strasburg復活の5回無失点

W3-1 Braves (Season 38-33)
Strasburg(W4-5) 5.0IP 0ER 4H 1BB 6K
Storen(SV21) 1.0IP 0ER 2H 1BB 1K
Rendon 4/4 RBI
Ramos 3/4 double
Taylor 2/4 R RBI SB(8)
Span 2/4 double R RBI

背中の痛みなどもあって不振を極めDL入りしていたStephen Strasburgの復帰戦。マイナーでのリハビリ登板では可もなく不可もなしといった感じで不安を覚えながらの登板となりましたが、結果は5回を投げて無失点。6奪三振、3塁さえ踏ませない、ナイスピッチングでした。まあ、5回は息切れしていたので、不安を完全に払しょくするとまではいきませんでしたが。

打線はというと、初回に1,2番であっさりと1点を先制し、3回にはDenard Span、4回にはMichael Taylorのタイムリーでそれぞれ追加点とStrasburgをしっかり援護しました。先制打を含む4打数4安打のAnthony Rendonは1日で打率を.230から.277まで引き上げています。

個人的に今日スポットライトを当てたいのは2番手としてマウンドに上がったTanner Roark。スポットスタートなどもあり、ブルペンからの登板は約1か月ぶりでしたが、6,7回の2イニングをきっちりと無失点に抑えて終盤につないだ功績は大。チーム事情からいろいろな使われ方をしていますが、本当にいい投手です。

最後はDrew Storen。2死からややもたつきましたが最終的には無失点で締めくくり、4連勝となりました。

MVP: Tanner Roark

2015/06/23

Max Scherzerが週間MVP

6月21日までの週のナ・リーグ週間MVPに、Max Scherzer投手が選ばれました。20日の試合で準パーフェクトを達成したのですから、まあ当然でしょう。

Scherzer自身にとっては、(タイガース時代の2013年以来)2度目の受賞。

年平均3000万ドルも高くない、と思わせる活躍ぶりです。

2015/06/22

6/21 初回9点の猛攻でパイレーツをスウィープ

W9-2 Pirates (Season 37-33)
Gio(W5-4) 7.0IP 0ER 4H 2BB 4K
Escobar 2/5 HR(4) 2R 3RBI
Harper 1/4 HR(24) R 2RBI
Lobaton 2/3 BB R RBI
Taylor 2/4 R RBI

前日のノーヒッターの余韻も冷めやらぬ中、ナショナルズ打線が初回に爆発。今季ここまで5戦5勝、防御率1.62というCharlie Mortonに8本の長短打を浴びせかけ、2死を取っただけでKOしました(Mortonの防御率は3.97まで上昇)。口火を切ったのは、Bryce Harper。1死1塁からライト2階席に届く24号2ランで先制。この後、2死2塁として、3本のシングル、投手Gio Gonzalezの二塁打、四球と続き、そしてYunel Escobarのレフトポール際への3ランでとどめ。初回の9得点は球団新記録だそうです。

初回とはいえこれだけの大量点を取られてしまい、パイレーツは戦意喪失。Gioが悠々と7回を無失点、ブルペンも余裕のピッチングでリードを守り切りました。最終回2死からFelipe Riveroが失点したため、チームとしての連続無失点イニングは24で止まりましたが、これも球団新新記録。

そんな記録ずくめの試合でパイレーツをスウィープ!!

MVP: Bryce Harper

2015/06/21

6/20 Max Scherzer 準パーフェクト!!!

W0-6 Pirates (Season 36-33)
Scherzer(W8-5) 9.0IP 0ER 0H 0BB 1HBP 10K
Harper 2/4 HR(23) 2R 2RBI
Moore 1/2 BB 2RBI
Rendon 1/4 double R RBI

Max Scherzerがノーヒットノーランを達成しました!

が、むしろ、惜しくもパーフェクトを逃した「残念」感のほうが強く残る準パーフェクトでした。唯一のランナーとなったのが、9回2死からのJose Tabataへの死球のみ。それも、簡単に0-2と追い込みながら、ファールで粘られた末に投じた胸元へのスライダーをTabataが避けなかった、むしろ当たりに行ったものという何とも言い難いランナーでした。

ともかく、記念なので全体戦打席結果を載せておきます。

[1回表]
セカンドフライ
ライトフライ
ショートゴロ

[2回表]
ライトライナー
センターライナー
レフトフライ

[3回表]
空振り三振
レフトフライ
見逃し三振

[4回表]
空振り三振
見逃し三振
空振り三振

[5回表]
セカンドゴロ
ライトフライ
セカンドゴロ

[6回表]
空振り三振
セカンドフライ
空振り三振

[7回表]
レフトフライ
空振り三振
空振り三振

[8回表]
レフトフライ
空振り三振
セカンドゴロ

[9回表]
サードファールフライ
センターライナー
死球
レフトフライ

それにしても最後のTabataへの死球は惜しかった。ルールブック通りなら、避けようとしなかったことから「ボール」と判定し、カウント3-2からやり直すべきだった、となりますが、実際には、ああいったケースでは死球と判定されてきたのも事実。結局のところ、Wilson Ramosが言ったように、「これも野球」ということで納得するしかないようです。

自身初。ナショナルズでは昨季最終戦のJordan Zimmermann以来2度目の達成。素晴らしかった。それしか言葉がありません。

そんなScherzerを打線もしっかり援護。ラインナップに復帰したBryce Harperが4回に先制ソロ。6回には、Anthony Rendon、Harper、Tyler Mooreの3人がタイムりーを打ち、一気に試合の流れを決定づけました。

連勝で、メッツを抜いて地区首位に返り咲きました!

MVP: Max Scherzer

2015/06/20

6/19 Rossは十分通用する(確信)

W4-1 Pirates (Season 35-33)
Ross(W2-1) 7.1IP 1ER 6H 1BB 11K
Storen(SV20) 1.0IP 0ER 2K
Ramos 2/4 double 2RBI
Espinosa 2/4 triple RBI SB(1)
Span 2/5 R
Moore 2/4 double
Taylor 2/4 SB(7)

前回登板でメジャー初勝利を上げたJoe Rossが、前回に優るとも劣らないピッチングで2勝目。投球イニングは前回(8イニング)に及ばない7回1/3でしたが、わずか1失点。そして初の二ケタとなる11奪三振。スライダーの切れ味が素晴らしく、空振り三振をどんどん積み上げました。(特にナショナルズ戦になると)恐ろしいAndrew McCutchenからも2つの三振を奪いました。かわすのではなく、常に打者に対して攻めている印象。デビュー戦から3試合、メジャーリーグで十分に通用することを周囲に確信させる今日のピッチングでした。

前日のハムストリングの負傷のためBryce Harperは欠場(まだ樣子を見ており、DL入りはしていません)。さらに深刻なレベルで打撃不振のIan Desmondも先発を外れたナショナルズ打線。これまでの負傷者もあって、まるでスプリング・トレーニング前半の遠征メンバーのようになってしまいましたが、ちゃんと仕事はしました。14安打も打って4点しか取れなかったのは非効率とも言えますが、今日のRossには十分の援護。中でも1回と3回にタイムリーを打ったWilson Ramosの貢献は大でした。

最後はDrew Storenが、6月10日以来となるセーブ・シチュエーションで登板し、きっちり3人斬り(うち2三振)で締めくくり、完勝。

まさに「完勝」という感じの試合でした。こういう試合ができると波に乗れるはず。期待しています。

MVP: Joe Ross


6/18 復帰のFisterは電池切れ?Harper負傷退場

L3-5 Rays (Season 34-33)
Fister(L2-3) 5.1IP 5ER 9H 0BB 3K
Escobar 5/5 double R RBI
Espinosa 2/4 double RBI
Span 2/4 R SB(7)

DLから復帰しての初戦となったDoug Fister。2回に3連打で1点を失ったものの、3回はわずか6球の三者凡退で終えるなど、試合前半はFisterらしいピッチングを展開。捕手のWilson Ramosが4回1死1,3塁から二盗を刺すなどバックも盛り立てていました。

打線も、初回にBryce HarperのタイムリーとDanny Espinosaの内野ゴロで2点。2回にもYunel Escobarが2死からタイムリーを放って1点と、レイズのエースChris Archerを相手にしっかり得点し、リードしていました。

ところが、6回表にFisterがつかまりました。まず先頭のJoey Butlerにソロ本塁打を打たれると、この後3本のシングルと、ライトのHarperの送球エラーで2点を失い、あえなく逆転を許してしまいました。5回まで74球だったので、続投という判断に迷いはなかったはずですが、「電池切れ」の印象が残りました(もともと力投するタイプではないので、球速自体は落ちていませんでしたが)。

以降はチャンスを作りながら得点できない打撃の悪循環に陥り、あっさりと敗戦。レイズとの4連戦を1勝3敗で終え、貯金はわずかに1まで減ってしまいました。

そんなことより心配なのは、Harperが6回のタイムリーエラーとなった暴投のプレーで左足を痛め途中退場してしまったこと。試合後、「左のハムストリングの軽い負傷」と発表されましたが、映像を見る限りは、特に「軽い」の部分は疑ったほうがよさそうで、DL入りは間違いないでしょう。しっかり治して早くラインナップに戻ってきてくれることを願うばかりです。せっかくMVP級の活躍をしてきたのに。。。

2015/06/18

6/17 Souza Jr.の凱旋

L0-5 Rays (Season 34-32)
Zimmermann(L5-5) 7.0IP 3ER 8H 1BB 8K

変則的なインターリーグのため、今日からは場所をワシントンDCに移しての対レイズ戦。

前日は大爆発したナショナルズ打線。いかにもありがちですが今日は完全に沈黙。ブルペン投手が先発し、二番手が4イニング投げるという奇策によるレイズの継投策の前に、2本のシングルと2四球(うち1つは敬遠)のみで3塁さえ踏ませてもらえませんでした。しょんぼりです。

ナショナルズ先発のJordan Zimmermannも4回までは無失点でしたが、5回に2本のソロを被弾。その1本目はなんとあのSteven Souza Jr.。この日はあのノーヒッター以来のナショナルズ・パークへの凱旋とあって、2回の第1打席ではファンからのスタンディング・オベーションで迎えられましたが、打ってくれとは言ってません。が、結局3安打と活躍してしまいました。

勝ったり負けたり。地区首位はここしばらくメッツに明け渡していますが、メッツはメッツであまり調子は上がらず、この試合が終わった時点では、1.5ゲーム差で追いかけています。

6/16 球団新記録の23安打で大勝

W16-4@TB (Season 34-31)
Roark(W3-2) 7.0IP 1ER 6H 1BB 4K
Span 2/4 BB R RBI
Rendon 2/5 double BB 2R 2RBI
Escobar 1/4 SF R 3RBI
Harper 3/3 double HR(22) BB R RBI
Ramos 2/4 2HR(6,7) SF 2R 4RBI
Robinson 4/5 double HR(2) BB 3R 2RBI
Espinosa 5/5 HBP 3R
Taylor 2/6 2R RBI
Desmond 2/4 BB R RBI

いつもと同じ基準で好成績を残した打者を並べてみたら、先発野手9人(ア・リーグの球場なのでDHあり)全員が該当しました(笑)。唯一マルチ安打でなかったYunel Escobarでさえ3打点。この際、いつもとは異なって打順通りに並べてみました。

2回表、Clint Robinsonがライトへの特大先制ソロで口火を切ると、この後、3本の安打と3四球で加点し、さらに2死1,3塁でこの回2度目の打席が回ってきたRobinsonがセンター右へタイムリー二塁打。この回だけで6点を奪い、主導権を握りました。

3,4回は無得点でしたが、5回表、先頭のBryce Harperが22号ソロ。さらに四球、3本のシングルに相手のエラーも絡んで、この回は4点。さらに、7回に4安打1四球1犠飛を集めて3点を奪い、試合はほぼ終了。この後、Wilson Ramosがマウンドに上がったレイズの野手から8回にソロ、9回に2ランを打つという容赦ない責め(笑)で加点し、最終的には球団新記録となるチーム23安打で球団記録にあと1点となる16得点。

投げては、先発のTanner Roarkが好投。前回登板では4点のリードを守りきれませんでしたが、今回は序盤からしっかり投げ、10-0となった後に内野ゴロの間に1点を失ったのみでした。

誰をMVPにするか悩みましたが、2回表に本塁打と二塁打を打ったRobinsonとしました。Ryan Zimmermanの離脱の恩恵を最も受けている選手ですが、この試合が終わった時点で、.286/.341/.440としっかり結果を残し、次第に打順も上がってきています。

MVP: Clint Robinson

6/15 フラストレーションの溜まる攻撃

W1-6@TB (Season 33-31)
Gio(L4-4) 3.1IP 5ER 8H 3BB 1K
Escobar 2/4 RBI
Rendon double 2/4

今日のGio Gonzalezはダメダメでした。初回こそ無失点で終えましたが、これも2四球とシングルで満塁として何とか切り抜けたもの。2回に犠飛で1点、3回には3連打、四球、犠飛で2点、4回にもシングル、死球、シングル、犠飛、シングルと打たれて2点を失ったところでノックアウトとなりました。真ん中かボールといった印象の、悪いGioの中でもかなりひどい部類のピッチングでした。

と、まあ敗因はGioで間違いないと思いますが、今日は打線もひどかった。序盤は毎回ランナーを出しながら無得点。特に3回と5回は2死とはいえ満塁としながら1本が出ず。ずっとゼロを並べて行き、9回にYunel Escobarのシングルでようやく1点を返しましたが、なお1死満塁でのBryce Harperの痛烈な打球がファーストライナー、ランナー帰れず併殺に終わってしまいゲームセット。チーム残塁10という以上に、何ともフラストレーションが溜まる攻撃でした。

ちなみに、この試合で初めてナショナルズと対戦したレイズの5番ライトSteven Souza Jr.が、なんと5打数5四球という珍記録を残しました。

6/14 Scherzer 1安打完封16K

W4-0@MIL (Season 33-30)
Scherzer(W7-5) 9.0IP 0ER 1H 1BB 16K
Robinson 2/4 double R 2RBI
Span 2/4 BB R SB(6)

Max Scherzerがブリューワーズ打線を圧倒。6回まではパーフェクト。7回先頭打者のCarlos Gomezに初安打を許しましたが、これもカウント1-1からの内角への96マイルの速球でバットをへし折りながら、セカンドAnthony Rendonがぎりぎりで届かなかったもの。他に許した走者は四球の1人だけということで、実に惜しい被安打となりました。毎回の16奪三振は、自身キャリア最多、ナショナルズの球団最多(これまではStephen Strasburgのデビュー戦での14奪三振)。見事な完封勝利でした。

打線は、3回にRendonの犠飛で先制。4回にはJose Lobatonのタイムリーで追加点を奪うと、7回にClint Robinsonの2点タイムリー二塁打と、効果的に加点し、Scherzerを援護。

MVP: Max Scherzer

2015/06/17

レポート: My Top 10 Prospects(6/16まで)

ドラフトも終わり6月15日に(ようやく)Trea Turnerが正式にトレードされてきました。前回のレポートから1か月ちょっと経ったこともあるので、My Top 10 Prospectsの近況をアップデートしておきします(データは6月15日まで)。

●Trea Turner, SS 
58G 254PA 5HR 24BB 48K .322/.385/.471 11SB [ AA (Padres)]
パドレス傘下のSan Antonio(AA)で順調なシーズンを送ってきました。スラッシュラインで見ると前回5月のレポート時とほとんど全く変わらない成績。トレード云々で余計な注目を集め、集中力を削がれかねない環境なのに立派です。6月15日、正式にトレードされ、Harrisburg(AA)に合流しました。

●Lucas Giolito, RHP 
7GS 39.2IP 8BB 51K 4.08/1.36[A+]
5月14日の2度目の先発で6回1失点11奪三振の快投。しかしその後は、5回無失点があれば次の登板で6回6失点するなど、A以下でのような圧倒的な結果を残すには至っていません。それでもイニング数をはるかに上回る奪三振、被本塁打0など、内容は高く評価されており、Kris Bryant(CHC)ら開幕前のトッププロスペクトが続々とメジャーデビューしていることもあり、全体でも1,2を争うトップププロスペクトとなりつつあります。

●Reynaldo Lopez, RHP 
8GS 39.0IP 13BB 36K 4.85/1.41[A+]
開幕から3試合で16イニング1失点だったときはとんでもない大型プロスペクトとおもわれましたが、その後の5試合ではいずれも2失点以上。うち2試合では3回もたずに大量失点でKOされるなど壁にぶつかっている印象。ただ、100マイル近い球速は落ちておらず、四球で崩れているわけでもないので、心配はいらないと思います。

●Joe Ross, RHP
2GS 13.0IP 12K 1BB 3.46/1.08 [MAJOR] 
9GS 51.1IP 54K 12BB 2.81/1.13 [AA]
さらに3試合に先発した後、6月6日、AAAをすっ飛ばす大抜擢でメジャー昇格、即先発を果たしました。デビュー戦は5回3失点で敗戦投手となりましたが、13日の2戦目ではなんと8回を2失点で投げ切る快投でメジャー初白星を記録と結果を残しました。この後Doug FisterかStephen StrasburgがDLから復帰してくればマイナーに戻される可能性が高いものの強烈な好印象。

●Wilmer Difo, SS
5G 5PA 0HR 0BB 0K .200/.200/.200 0SB [MAJOR]
24G 98PA 0HR 1BB 19K .290/.316/.409 4SB [AA]
19G 83PA 3HR 8BB 13K .320/.386/.533 4SB [A+]
前回レポートで「9月昇格は十分ありえます。」と書きましたが、いやいや、大抜擢を受け、5月19日にメジャー昇格。同日、早速代打で起用され、ヒットを記録しています。6月4日にAnthony Rendonの復帰に伴ってAAへオプションされましたが、その間、全て代打としての登場にとどまりましたが、いい経験となったことでしょう。ただし、AAに戻されてからは打撃が下降線をたどっており、心配です。

●Drew Ward, 3B 
60G 239PA 3HR 23BB 63K.244/.332/.354 1SB [A+]
5月後半にヒットの出ない日が続き、前回レポート時(.287/.382/.436)に比べ、数字が軒並みダウンしていますが、6月に入ってからは.283/.333/.377と盛り返しています。26打点は依然としてチームトップ。懸念材料は三振が増えていること。夏場に向けて、もう一息、頑張って欲しい。

●Austin Voth, RHP
12G(11GS) 65.2IP 62K 13BB 3.56/1.14 [AA]
あまり目立ちませんが、前回のレポートの後の7試合に限ると35.1イニングを投げて31奪三振に対してわずかに3四球、2.29/0.85という素晴らしいピッチング。AAでもしっかり投げられるところを示しています。このまま投げ続ければ秋には抜擢もあるかもしれませんね。

●Rafael Bautista, OF
7G 27PA 0HR 3BB 4K .125 .222 .125 1SB [A+]
DL入りしたまま。うむむむ。

●Jakson Reetz, C 
依然フロリダで調整中。まもなく開幕するGCLのロースターに名前があります。

●Erick Fedde, RHP
引き続きTJ手術からのリハビリ中。復帰に向けた情報はまだ何も聞こえてきません。

2015/06/14

6/13 Joe Rossメジャー初勝利

W7-2@MIL (Season 32-30)
Ross(W1-1) 8.0IP 2ER 7H 1BB 8K
Harper 3/3 BB HBP R 2RBI
Escobar 2/5 HR(3) R 2RBI
Ramos 2/5 HR(5) R 2RBI

ルーキーのJoe Rossが2度目の先発。8回2失点で、メジャー初勝利を記録しました。2回裏に2死から2本のタイムリーで2点を失いましたが、その1本目も当たり損ねの内野安打という不運によるもの。Ryan Braunから3三振を奪うなど、素晴らしい内容でした。何と言っても8回を投げ切ってくれたことで、疲労が溜まっていたブルペンを休ませることができたことが何よりの貢献。素晴らしい。来週にはDoug Fister(昨日、AAで登板し、6回無失点)が復帰してくる見込みですが、「本当にマイナーに送るのか?」という異論が出てきそうな内容でした。ともかく、メジャー初勝利、おめでとう!

そんなRossを打線も援護。初回にBryce Harperのタイムリーで先制すると、逆転された直後の3回表にはYunel Escobarが2ランを打ってすぐに再逆転。5回表には2死から、Wilson Ramosの2ランとMichael Taylorのタイムリーで3点を追加し、6回表にはHarperが2本目のタイムリーと小刻みに加点していき、計7点。毎日とは言いませんが、こういう打撃が2,3日に一度は期待したいものです。(実際には、5月20日以降の22試合で7点以上取ったのはこれが2試合目・・・)

心配なのは、9回表の打席で左ひざに死球を受けて、そのまま退場となったHarperの状態。今日も5打席すべて出塁し、文字通りMVP級の活躍をしているだけに故障離脱となれば痛すぎる。軽傷であることを願っています。

MVP: Joe Ross


2015/06/13

Prospect Profile #6: Tony Renda

[2015年6月更新終了, 2015年3月更新, 2014年5月更新, 2013年4月オリジナル]

第6回は2012年ドラフト2順目入団のTony Rendaです。
(Photo by Joe Crocetta)


[Player Data]
Name: Tony Renda
Position: 2B
Born: January 24, 1991
Birthplace: Santa Rosa, California
School: University of California
Height: 5-10
Weight: 170
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2012-2
Acquired: Draft
BA Organization Rank: 13(2013) ⇒ 10(2014) ⇒13(2015)
BA Overall Rank: NA

[Scouting Report]
Dustin Pedroiaタイプの二塁手。野球選手としては背が低い(ちなみにPedroiaは5-8)が、スイングスピードが早く、ホームランは望めずとも全方向にギャップを抜くパワーはある。通算でも三振数と四球数が同じであるように選球眼に優れている。足の速さそれ自体はそこまでではないが、技術に長け盗塁成功率が高い。守備範囲、肩とも高評価。練習熱心さとリーダーシップといったいわゆるメイクアップで極めて高い評価を受けている。

[Background]
高卒時の2009年ドラフトでもナショナルズが42順目で指名したが、カリフォルニア大に進学。1年生で既にレギュラーとなり373/.427/.548の打撃成績を残す。 2年生になって、若干数字を落としたもののチームをカレッジワールドシリーズ進出に導く活躍で、PAC-10の最優秀選手に選ばれた。3年生になると、プレーもさることながら、コーチ、スカウトからはリーダーシップを高く評価された。

BAの直前ランキングでは97位と評価されて迎えた2012年ドラフト。二塁手としては最も早い2順目全体80位でナショナルズが指名。早々に契約してAuburn(SS)でプレー。出だしは不振で7月後半まで打率2割前後をさまよったが、その後調子を上げ、最終的には334打席で.264/.341/.295と悪くない数字。盗塁も15個記録。

初のフルシーズンとなった2013年シーズンはHagerstown(A)でプレー。.294/.380/.405、30盗塁、リーグトップの99得点、こちらもリーグトップの43二塁打と、やや地味ながら好成績を記録し、夏とシーズン終了後のいずれもリーグのオールスターに選出された。65三振に対して68四球を記録したことは特筆に値する。

期待を高めてPotomac(A+)で開幕した2014年シーズン。開幕から好調で出場8試合中7試合で安打を記録。太ももを痛めて4月から5月にかけて約1か月DL入りしたものの、復帰後もしっかり打って最終的に107試合に出場しての打率.307で、堂々のCarolina Leagueの首位打者に輝いた。出塁率.381、長打率.377も見事な成績。ポストシーズンでも全6試合で安打を放ち、チームのリーグ優勝に貢献。シーズン終了後のリーグオールスターにも選出された。派遣されたアリゾナ秋季リーグでは.200/.233/.259と苦しんだが、それでも実りの多いシーズンとなった。

Harrisburg(AA)に昇格して迎えた2015年シーズンは、開幕から9試合連続安打を記録する滑り出し。5月の打撃成績は低迷したが、6月に入って調子を取り戻しつつあった矢先の6月11日にブルペン右腕のDavid Carpenterとの1対1のトレードでヤンキースに移籍することになった。6月10日までの成績は.267/.333/.340、1本塁打、13盗塁。15三振に対して19四球と相変わらずの選球眼も示していた。ナショナルズではWilmer Difo、Trea Turnerの下に位置付けられていて(しかも2人より年上)先はなかったであろうから、本人にとっても良いトレード。

[Comment]
トレードの話を聞いた瞬間はDFAされた29歳のブルペン右腕の対価として放出するのはちょっともったいないなあという印象を受けましたが、ここでこうして応援してきたひいき目が入っているような気もします。打率がしっかり残せ、守備も堅実、十分メジャーのレギュラー二塁手になれる素材です。いずれは長打力もついてくるはず。ヤンキースでのメジャー昇格を目指して頑張ってください!(2015年6月)

入団から3シーズン、どのレベルでもしっかり結果を残しています。パワーにかけるためプロスペクトとしての評価はなかなか上がりませんが、今季AAで同じような打撃成績を残すことができれば、メジャーへの道が具体的に見えてくるはず。大いに期待しています。(2015年3月)

お気に入り選手なので、2013年に評価を高めたことはうれしい限りでした。今季は好スタートを切って、毎日チェックするのが楽しみだっただけに、故障離脱と聞いたときはがっかりさせられました。大学からのドラフト入団選手にA+でもたもたしている時間はありません。早く直して戻ってきてくれることを待っています。(2014年5月)

体格には恵まれないが、一生懸命努力して結果を残してきたという、こういうタイプの選手は応援したくなります。さすがにPedroiaとまでは言いませんが、メジャーでレギュラーを獲れることを期待しています。(2013年4月)

Prospect Profile #15: Felipe Rivero

[2015年6月更新終了, 2015年3月更新, 2014年6月オリジナル]

2014年の第5弾、全体第15回は2014年にトレードでレイズからやってきたFelipe Rivero投手です。

[Player Data]
Name: Felipe Rivero
Position: LHP
Born: July 5, 1991
Birthplace: San Felipe, Yaracuy, Venezuela
School: NA
Height: 6-0
Weight: 150
Bats: Left
Throws: Left
Draft: NA
Acquired: Trade from Tampa Bay (February 2014)
BA Organization Rank: 28(2013 TB) ⇒ 20(2013 TB) ⇒ 17(2014 TB) ⇒19(2015)
BA Overall Rank: NA

[Scouting Report]
球速は常時90マイル台前半で、最速97マイルに達する。スリークォーター気味の角度から投げるためかなりのムーブがあり、特に左打者には有効な武器となっている。スタッツを見ると被本塁打率が低いという長所がある。課題は制球力。速球はともかく、変化球(スライダー、チェンジアップとも)はストライクを投げるのが精一杯。投球フォームを固めることがまずは求められる。将来的には先発下位かブルペン左腕の予想。[2015年3月更新時点の記載]

[Background]
当時17歳になったばかりの2008年7月にレイズと契約。

2シーズンをベネズエラの教育リーグで過ごした後、2011年シーズンに米本土に上陸。先発と主として育成され、2011年はRkで4.06/1.28、2012年はAで3.41/1.27 、2013年はA+で3.40/1.37とまずまずの結果を残し、着実にステップアップ。2012年にはオールスターの前座、Futures Gameにも出場。2013年12月のルール5ドラフトの対象となるため40人ロースター入りを果たした。

2014年のスプリングトレーニングの直前にNate Karnsの見返りとして、Jose Lobaton、Drew Vettlesonとともにナショナルズに移籍。開幕はHarrisburg(AA)。開幕から苦戦した上、5月上旬にヒジの痛みでDL入りしたが、手術には至らず8月に復帰。その後は、4試合で計18回2/3を投げて自責点6(防御率2.89)、21奪三振と結果を残した。秋のアリゾナ秋季リーグに派遣され、7試合に先発し23.2イニングを投げさせてもらったが、6.08/1.56、15奪三振という物足りない結果。

2015年はメジャーのスプリングトレーニングに参加。3試合計4イニングを投げて許した走者は3人、4奪三振と結果を残した。開幕はSyracuse(AAA)のローテーションかと思いきや、最初からブルペン投手として起用。しかも、わずか3試合に投げたところで、故障離脱したCraig Stammenに代わってメジャー昇格。4月17日のフィリーズ戦でメジャーデビューを果たした(1回1失点)。ところが、直後に胃腸出血(gastrointestinal bleeding)のためDL入り。療養、リハビリ登板を経て、6月に復帰・再昇格。

[Comment]
意外と早くブルペンに転向させられました。持ち球の適性や(年齢は若いものの)オプションの都合からゆっくり育成していられないという事情を考えるといい判断だと思います。チーム事情から、こちらも予想より早いメジャー昇格となりましたが、投げているボールを見る限り十分やって行けそう。これから末永く活躍してくれることを期待しています。(2015年6月)

昨シーズン最終盤に好投したことで少し期待感を戻した。アリゾナではダメだったが、スプリングトレーニングでの投球は好印象を残した。開幕直後は先発投手として起用される見込みですが、投球を見る限り変化球に難があり、思い切ってブルペンに転向させてはどうかと思います。(2015年3月)

トレード獲得直後にMike Rizzo GMが「上限が高い」投手と評したように、まだまだ未完成。慌てずに育ってください、と言いたいところですが、若くして契約した中南米選手にありがちなことですが既に40人ロースターに入っておりオプションを消費し始めているため実はあまり時間はありません。DL入りしている場合じゃないです。(2014年6月)

6/12 初回のワンプレー

L4-8@MIL (Season 31-30)
Zimmermann(L5-4) 3.1IP 6ER 9H 1BB 4K
Harper 2/3 HR(21) BB 2R 2RBI
Moore 1/3 HR(4) R RBI

地元出身のJordan Zimmermannの凱旋登板。過去に登板した3試合では2勝0敗、防御率1.50と好投していましたが、この日はダメでした。もう、全然ダメでした。9安打5失点(リリーフが打たれたため自責点6)で4回途中ノックアウト。これでもか、というくらい打たれ続けた責任はもちろんZimmermann本人にあります。

しかし。。。1回裏1死1塁(四球)からのRyan Braunの遊ゴロをきちんと併殺で処理してイニングを終了していれば、試合展開は全く違ったかもと思わずにはいられません。もちろん、たらればを言っても仕方ないのですが、Ian Desmondが自分で二塁ベースを踏むかAnthony Rendonにトスするか迷って遅れたことによってセーフになったもの。イニングを終了できなかったことによって、この回この後(2点を失ったのはもちろん)Zimmermannが22球も余計に投げる羽目になったことを思うと、あのワンプレーが命取りになったように思えてなりません。試合を全部見ていたわけではないのですが、そういう印象が最後まで残りました。

打線は21号ソロと右中間へのタイムムリーを打ったBryce Harperが1人で元気ですが、他の打者は相変わらず元気がありません。8番に打順が下がったDesmondに至っては、4打席4三振。これに関しては、Rendonが離脱していた間2番に入っていた30試合で.293/.341/.455とよく打っていたのに、Rendonが復帰して2番から外れたあとの8試合では29打席で10三振0四球、.138/.138/.276という分かり易過ぎるデータが話題になっています。ちなみにこの間のRendonの数字は、.200/.294/.267。打つ手ははっきりしているように思いますが。

6/11 4点差を守れず逆転負け

L5-6@MIL (Season 31-29)
Roark(ND) 6.2IP 5ER 9H 1BB 4K
Barrett(L3-2) 0.2IP 1ER H BB K
Span 3/5 double 2R RBI
Robinson 2/4 HR(1) 2R RBI

波に乗れません。連敗を3で止めて乗り込んできたミルウォーキー。Denard Spanは今日も3安打とよく打ち、2回にはClint Robinsonが自身メジャー初本塁打、といい流れになっても不思議はない試合でしたが、ダメでした。

試合前半にブリューワーズの自滅(エラー)で4点のリードをもらいながら、先発Tanner Roarkが踏ん張りきれずに7回裏に同点に追いつかれ、8回にはブルペンが勝ち越しを許してしまっての逆転負け。前のイニングから疲れが見え始めていたRoarkを7回のマウンドに送った采配に疑問を示すこともできますが、最近のブルペンの状況からすると仕方なかったのかもしれません。

心配なのは、8回に決勝点を失った後、イニング途中で降板したAaron Barrett。トレーナーに付き添われていたので、どこか痛めている模様。うむむ。

2015/06/11

David Carpenter投手をトレード獲得

ヤンキースとの間で、ブルペン右腕のDavid CarpenterとHarrisburg(AA)でプレーしているTony Renda二塁手とのトレードに合意しました。

クローザーのDrew Storenと左腕のMatt Thorntonを除く投手が軒並み不安定なナショナルズのブルペン(この2人以外に防御率3.00を切っている投手はいない)。試合終盤での失点で試合を落としたり、あるいは、僅差で来た試合を一方的な試合にしたり、といったケースが目立っていました。積極的に若手を起用してメジャーデビューさせたりもしてきましたが、当初は好投しても長続きせず、というパターンが続いていていました。

そこで今回、ヤンキースから29歳のベテラン右腕David Carpenterを獲得しました。今季はヤンキースで投げていましたが、昨季までいたブレーブスでの印象のほうが強い投手。元々は2006年ドラフトでカージナルスが入団しましたが、3度のトレードの末、ウェイバークレームでブレーブスに移った2013年に56試合に投げて防御率1.78と大活躍。2014年も好投した後、この1月にヤンキースにトレードされていました(したがって、今回が通算5回目のトレード)。ヤンキースでは、しかし、4月はまずまず投げていましたが、5月に入って12試合中6試合で失点するなど精彩を欠き、シーズン防御率4.82となったところで6月3日にDFAされ、ウェイバーに欠けられるところでした。速球は95マイル程度ですが、ブレーブス時代は三振も奪える投手でした。ナショナルズとしては、ナ・リーグに戻って一昨年のような投手になってくれることを期待していると思いますが、上手くいくかどうかは分からないギャンブルに見えます。なお、上手くいった場合、あと2017年シーズンまで年俸調停対象として保有できます。

そもそも、うまく言ったとしても、ブルペンの不振の原因が、若手中心で経験不足であること、Storenを除けば役割がはっきりしないこと、先発投手のイニング数がメジャー21位とブルペンに負担がかかっていること等と分析されているわけで、Carpenterが入ったところで急に改善するとも思えません。このうち、まずは役割をはっきりさせることはすぐにでもできるのではないかと思いますが。。。

さて、代わってヤンキースに送られたのは、Tony Renda二塁手。昨季までの経歴についてはMy Top 10 Prospectの記事を3月に更新しているので、とりあえずそちらもご覧頂くとして(そのうち更新します)、今季は開幕からHarrisburg(AA)でプレーしているものの、54試合で.267/.333/.340というややらしくない低調な打撃成績に終わっています。開幕前のBAランキングでは組織内13位でしたが、その後やや評価を落としていると言わざるをえないでしょう。比較的に応援していた選手なので、ちょっともったいないかなという印象ですが、ひいき目が入っています。まあ妥当なトレードなんでしょう。新天地でのメジャー昇格を目指して頑張ってください!

6/10 延長11回で何とか連敗ストップ

W5-4(11)@NYY (Season 31-28)
Gio(ND) 6.1IP 2ER 4H 3BB 5K
Treinen(W2-2) 2.0IP 0ER 1H 3K
Storen(SV19) 1.0IP 0ER 2K
Span 3/6 double 2RBI SB(4)
Espinosa 3/5 double HR(8) 2R RBI
Taylor 1/2 HR(5) R 2RBI

延長11回まで戦っての勝利。いろんな選手がいいプレーを見せましたが、最大の殊勲者はDenard Spanでしょう。背中を痛めて数日欠場し、復帰戦となったこの試合で先制打と決勝打を打つ活躍。特に決勝打は2死3塁からのニ遊間への緩いゴロを必死で走って内野安打としたもの。9回2死からの盗塁といい、チームを鼓舞するプレーで引っ張ってくれました。

序盤をリードしたのはナショナルズ。3回にSpanのタイムリー二塁打で1点、5回にはDanny Espinosaが左打席でセンター右へのソロを打ってもう1点。Espinosaは相変わらず頑張っています。2点のリードをもらった先発のGio Gonzalezが、6回までは、わずか2安打(3四球1死球)無失点と好投。今日は終始落ち着いたピッチングができました。

しかし、100球が近付いてきた7回裏、1死からシングル、トリプルと打たれて1点を返されたところで降板。この、1点リード、1死3塁というピンチで起用されたのは、なんとルーキーのFelipe Riveroでしたが、残念ながらBrett Gardnerに(決していい当たりではなかったのですが)一塁線を破る二塁打を打たれて同点。さらに代わったAaron Barrettが2本のタイムリーを打たれて、この回、一挙に4点を奪われ、逆に2点を追いかけることになってしまいました。

最近のナショナルズはこのままずるずると負けてしまうことが多いのですが、今日は違いました。ここで登場するのが今日のもう1人の殊勲者、Michael Taylor。7回裏から守備固めとして入ったはずが、8回表2死1塁の場面で打席に入り、カウント1-2からの外高めの速球に逆らわず逆方向へ打ち返すと、ヤンキースタジアム特有の近いライトスタンドに達する同点2ランとなりました。なお、この場面、直前のIan Desmondの打球は完全な併殺コースのサードゴロだったのですが、送球を受けたセカンドのStephen Drewがお手玉したことで1塁はセーフとなったために回ってきた打席でした。それにしても、Taylorは勝負強い。打率は低く、三振も多いのですが、今季の5本塁打は全て同点弾か決勝弾。印象がいいわけです。

ともかくこれで同点。この後は両軍ブルペンが踏ん張り、試合は延長戦へ。ナショナルズはCasey Janssen、Blake Treinen(2イニング)とつなぎました。で、迎えた延長11回。先頭打者のTyler Mooreのシングルを足掛かりに2死3塁としてSpanの内野安打で勝ち越し。こうなれば、裏は守護神Drew Storenが完ぺきに抑えてゲームセット。

決して楽な試合ではありませんでしたが、なんとかヤンキースを振り切り、連敗を3でストップ。向こうは向こうでもたもたしているメッツを抜いて地区首位に返り咲きました。

やはり勝つと記事を書くのが楽しいです!長くなっちゃいました 笑

MVP: Denard Span

2015 ドラフト3日目

ドラフト最終日。15位までの上から5人のうち4人がトップ500に入る大学3年生で残る1人は高校生左腕投手と、なかなかいい指名となりました。それ以降は、まあこんなものでしょうね。内野手が多い印象。

14位の高校生左腕、Mack Lemieuxと契約できるかどうかが注目ですが、フロリダ・アトランティック大学への進学にコミットしていますが、11日(木)にナショナルズのスカウトと面談するとの情報が入っています。1人でも多くの高校生と契約できると嬉しいのですが、2順目のBlake Perkinsの次がLemieuxで、その次は31位ですから現実的にはLemieuxと契約できなければ1人だけに終わる可能性が高い。GM、スカウトの腕の見せ所。頑張ってください。

11. Andrew Lee, RHP, Tennessee [BA:357]
12. Tommy Peterson, RHP, South Florida [BA:443]
13. Max Schrock, 2B, South Carolina [BA:282]
14. Mack Lemieux, LHP, Jupiter Community HS (FL) 
15. Kevin Mooney, RHP, Maryland [BA:445]
16. Ian Sagdal, SS, Washington State[SR] 
17. Dalton Dulin, 2B, Northwest Mississippi CC 
18. Melvin Rodriguez, 2B, Jackson State[SR] 
19. Clayton Brandt, SS, MidAmerica Nazarene[SR] 
20. John Reeves, C, Rice[SR] [BA:374]
21. Matt Pirro, RHP, Wake Forest[SR] 
22. Adam Boghosian, RHP, North Greenville University[SR] 
23. Alec Rash, RHP, Missouri 
24. Blake Smith, RHP, West Virginia[SR] 
25. Calvin Copping, RHP, California State Northridge 
26. Russell Harmening, RHP, Westmont Col 
27. Ryan Brinley, RHP, Sam Houston State 
28. Mick Vanvossen, RHP, Michigan State[SR] 
29. Philip Diedrick, OF, Western Kentucky[SR] 
30. Jorge Pantoja, RHP, Alabama State
31. Nick Sprengel, LHP, El Dorado HS (CA) 
32. Dalton DiNatale, 3B, Arizona State 
33. Angelo La Bruna, SS, Southern California[SR] 
34. Tyler Watson, LHP, Perry HS (AZ) 
35. Coco Montes, SS, Coral Gables HS (FL) 
36. Taylor Bush, SS, The Linfield School (CA) 
37. Steven DiPuglia, SS, Cooper City HS (FL) 
38. Matt Morales, SS, Wellington Community HS (FL) 
39. Jake Jefferies, 2B, California State Fullerton
40. Parker Quinn, 1B, The Benjamin School (FL) 

2015/06/10

2015 ドラフト2日目

ドラフト2日目の結果。4順目でMariano Rivera Jr.を指名したことで話題になっていますが、BA直前ランキングで100位以内の選手も1人だけとはいえ指名してくれたこと、Riveraを除く7順目までの4人が大学3年生ということもあり、1日目のようながっかり感はありません。

3(103). Rhett Wiseman, OF, Vanderbilt
BA直前ランキングで88位の選手を全体103位で指名と、ほんの少しですがアグレッシブな指名。3人連続で外野手の指名とは意外な印象ですが、2順目の2人とはタイプが全く異なります。今季65試合に出場し、.318/.419/.566、14本塁打と長打力もある一方で、守備の評価は高くない典型的な両翼用外野手。マサチューセッツ出身で高校時代から目立っており、2012年ドラフトではカブスから25順目で指名を受けたが、ヴァンダービルド大に進学していた。

4. Mariano Rivera, RHP, Iona[SR]
言わずと知れたあのヤンキースのクローザーMariano Riveraの息子。右投げ。持ち球は今シーズンに入って球速が増した90マイル台後半の速球とスライダー。(まだ?)カッターは投げていない。制球力はまだまだで粗削りな印象だが、4年生での契約のためのんびりしている時間はなく、大学では先発だったがプロではブルペンに回る可能性が高いと言われている。BAの直前ランキングでは142位なので妥当な順位での指名。

5. Taylor Hearn, LHP, Oklahoma Baptist
6フィート6インチ(198センチ)という長身のアフリカン・アメリカンの左腕投手。高卒時はパイレーツから22順目で、ジュニアカレッジに進学した昨年はツインズから25順目で、それぞれ指名されたが入団せず、今季はオクラホマ・バプティスト大にトランスファー。90マイル台前半の速球でイニング数を上回る三振を取っている。BAトップ500外。

6. Matt Crownover, LHP, Clemson
BA344位。身長は180センチに届かず、球速は90マイルに達しないものの、パワーで押すのではなく、制球力のあるカーブ、チェンジアップを武器に(大学では)勝負できる左腕投手。高校3年の時にTJ手術を受けたためドラフトでは指名されず。クレムゾン大に入学した後は1年生時から着実な成績を残し、昨年のドラフトでもジャイアンツに21順目で指名されたが契約せず、3年生として迎えた今季はクレムソン大のエースとして16試合に先発し、10勝3敗、防御率1.82としっかり結果を残した。

7. Grant Borne, LHP, Nicholls State
BA348位。3人続けてカレッジの左腕投手。しかも3年生。こちらは190センチの大きな体格。ある程度安定して制球された速球、チェンジアップ、カーブを投げる先発型投手。

8. Koda Glover, RHP, Oklahoma State[SR]
ジュニアカレッジを経て今季からオクラホマ州立大に編入し、クローザーを務めた。90マイル台前半の速球を武器に23試合で防御率1.90と好投していた。BAトップ500外。

9. David Kerian, 1B, Illiois[SR]
両打ちの一塁手。ここで初めての内野手の指名。高卒時の2011年ドラフトでもナショナルズが42順目で指名したものの、このときは進学を選択。3年時は目立つ成績を残せずドラフトでは指名されなかった。4年生の今季、打率.366でビッグ10カンファレンスの首位打者を獲得し、カンファレンスMVPに選出される活躍を見せていた。シーズン16本塁打とまずまず長打力もある。BAトップ500外。

10. Taylor Guilbeau, LHP, Alabama[SR]
2011年にヤンキースから39順目で指名を受けたが、アラバマ大に進学。1年生時からエース級として起用されたが結果が残せず、3年生時にはブルペンに回るほど低迷し、昨年のドラフトではどこからも声がかからなかった。4年生となった今季は復活し、エースとしてチームを引っ張った。BAトップ500外。

6/9 Harperの20号ソロだけでは

L1-6@NYY (Season 30-28)
Scherzer(L6-5) 6.2IP 4ER 8H 1BB 7K
Harper 2/4 double HR(20) R RBI
Escobar 2/4 double

とにかく元気がありません。得点は4回表のBryce Harperの20号ソロ本塁打による1点のみ。これは見事な一発でしたが、後が続きません。ヤンキース先発の田中将大の前にほとんどチャンスも作れませんでした。

先発のMax Scherzerは今日もあまり調子が良かったという感じではなかったものの、6回までソロ本塁打による1失点のみ。6回は1死1,3塁というピンチを迎えましたが、センターのMichael Taylorの好プレーにも救われて切り抜けました。しかし、7回裏、2死1,2塁とされ、打者Alex Rodriguezの三遊間への打球をショートIan Desmondが捕ったところまでは良かったのですが、サードへの送球をランナーに当ててしまう痛恨のエラー。これで勝ち越しを許すと、後を受けたMatt Thorntonが2本のタイムリーを打たれ、あっという間に4点差とされてしまいました。打者走者のA-Rodをファーストでアウトにできたタイミングだったため、Desmondの判断は間違っていたと言わざるを得ません。少なくとも、ファーストに投げていればあのプレーで決勝点を与えることはなかったはずでした。

Scherzerでも止められず3連敗。(今日はジャイアンツのChris Hestonにノーヒッターされるなど)メッツも失速しているため差は広がりませんが、6月に入ってから負けが込み過ぎです。

2015/06/09

2015 ドラフト1日目

今年もドラフト会議の日となりました。例年楽しみにしているこのイベントですが、今年はナショナルズの最初の指名が全体58位(次が69位)とあって、自分の中では盛り上がりに欠けていました。ま、1順目全体26位指名権を失った理由がMax Scherzerとの契約ですから納得せざるを得ないですけどね。前回1順目指名権を失った2013年の理由がRafael Sorianoだったことを思えば大違いです(笑)。その2013年ドラフトで最上位(全体69位)で指名したJake JohansenがBA直前ランキング182位という低い評価の選手で、案の定ここまで完全な失敗に終わっていることを思うと、(指名権とボーナス総額の上限が直結している今の制度上)同じような戦略を取らなければならない今回もあまり期待しても仕方ないかな、せめて1人くらいはBAランキングトップ100の選手を指名してくれればいいかなという程度で見ていました・・・。

[ここまで、全体58位の指名前に書いたもの]

さて1日目が終了しました。予想通りといえば予想通りの微妙な結果となりました。。。

2(58). Andrew Stevenson, OF, Louisiana State
まず、名前を検索してBA直前ランキングで168位と分かったところでがっかりしました。ボーナスの制約があるのでドロップしてきた選手をとまでは言いませんが、せめてトップ100に入るくらいの選手を指名してくれてもいいのに(MLB.comでは79位、Fangraphsでは87位とやや高めの評価もあるが)。さらに、守備力が中心のカレッジの外野手と聞いては、夢がない指名だなあと思わざるを得ませんでした。

ともかく、指名したStevensonはルイジアナ州立大の3年生(21歳)の外野手。左打ち。コンタクト重視で俊足を活かして出塁するというタイプ。盗塁も多い。パワーはほとんどない。高校時代は無名選手で、大学に入っても1年生のシーズンは打率2割にさえ達しませんでしたが、その後コーチの指導もあって徐々に向上。昨年夏のCape Codリーグで3割を超える打率を残して急速に評価を上げました。今季の打撃成績は、59試合で.356/.407/.458、53得点、1本塁打、26盗塁。26三振も少ないですね。

とはいえ、なんと言っても評価されているのは守備。広い守備範囲を誇るセンターの守備力は今ドラフトでもナンバー1と言われるほど高く評価されています。ただし、肩はそれほど強くない。ちょうど今開催中のカレッジワールドシリーズでの好プレーがハイライト映像として流れていました。グラウンド上では常にエネルギー全開でハッスルしているらしいとのこと。金髪の外見もあいまって、個人的にはEric Byrnesを思い出します。うまく育って「1番センター」を務められるようになってくれることを願いますが、高望みかなあ。



2(69). Blake Perkins, OF, Verrado HS(AZ)
アリゾナ州の高校生で一番のアスリートと言われる右打ちのセンターフィールダー。体の線は細いが、運動能力に優れ、バットスピード、選球眼ともに評価されており、今後体が成熟していくプロセスでパワーを含め打撃が向上することが期待されている。走力があり、守備範囲は広い。肩は平均的。あくまで参考ですが、今季は29試合で、.461/.583/.966、7本塁打、23四球、16奪三振という成績を残していました。アリゾナ州立大への進学を表明している。BA直前ランキング137位。

2015/06/08

6/7 元気がないですね

L3-6 Cubs(Season 30-27)
Zimmermann(L5-3) 5.0IP 4ER 10H 2BB 3K
Desmond 1/4 HR(5) R 2RBI
Escobar 3/4 RBI

直近4先発で計3失点と好調だったはずの先発Jordan Zimmermannでしたが、5回までに10安打4失点と崩れてしまいました。今一つ元気がないチーム状態が伝染したような印象の残念なピッチング。

元気がない原因は打線。6月に入ってからBryce Harperも失速気味で、全体的に勢いがないなあと心配になっていましたが、今日もひどかった。2回裏にIan Desmondの2ランが出て一時はリードしたものの、試合が進むにつれて元気がなくなり、試合終盤はあっさりした凡退の繰り返しでした。全くヒットが出ないわけではないのですが、盛り上がる感じがありません。数日欠場していたYunel Escobarは先発ラインナップに戻り3安打しましたが、今度はDenard Spanが背中を痛めて途中交代。外野手を既に代打として費消していたため8回からはDanny Espinosaが未経験のレフトに入りました。

シリーズを1勝3敗で負け越し、ここ10試合で2勝8敗、メッツに抜かれて2位に転落。

記事を書くにも、何とも盛り上がりません。

あ、明日はドラフトですね。しかし、ナショナルズは(Max Scherzerと契約したために)1巡目指名権がなく、初日は2巡目の全体58位と69位のみ。こちらも盛り上がりません。。。

2015/06/07

6/6 Ross上々のメジャーデビューも黒星

L2-4 Cubs (Season 30-26)
Ross(L0-1) 5.0IP 3ER 6H 4K
Rivero 3.0IP 0ER 0H 1BB 2K
Ramos 1/4 HR(4) R RBI
Harper 2/4 HR(19) R RBI

22歳になったばかりという若さでメジャーデビューとなったJoe Ross。緊張していたと言う割には立ち上がりは素晴らしく、95マイル前後(事前のスカウティングレポートの数字より少し速い)の速球を主体にと80マイル台後半のスライダーを交え、打者一巡する3回まではパーフェクトでした。さすがに2巡目に入ったところで捉えられ始めましたが、4回に打たれたKris Bryantに打たれたタイムリー内野安打は、強い当たりだったとはいえ、プロならしっかりさばいて欲しいサードゴロでした(サードはAnthony Rendon)。5回も、2死3塁までこぎつけ、あと1人抑えれば5回1失点で少なくとも同点のままマウンドを降りられるところでしたが、ここから2者連続タイムリーで勝ち越しを許し、結局これが決勝点となり、敗戦投手に。とはいえ、内容は良かったと思います。少なくとも、A.J. Cole、Taylor Jordanの今季初先発とは印象が全く違う。おそらくは直ぐにマイナーに戻されると思いますが、今回40人ロースター入りも果たしたことで、チャンスはまた巡ってくるでしょう。

そんなRossを援護しなければならない打線でしたが、どういうわけかナショナルズに滅法強いJason Hammelにいいようにやられてしまいました。8回までの得点は2回裏のWilson Ramosのソロのみ。その後もちょこちょことランナーは出したものの、全く得点できる感じがありませんでした。9回にBryce Harperが19号ソロを打ったことで何とか完投こそ回避しましたが、そこまで。Hammelの対ナショナルズ戦通算成績は9勝0敗となりました。。。

さあ、切り替えて切り替えて。

2015/06/06

6/5 Espinosaに引っ張られ久し振りに打線が機能

W7-5 Cubs (Season 30-25)
Roark(W2-2) 5.2IP 4ER 6H 6K
Storen(SV18) 1.0IP 1ER 2H 2K
Espinosa 2/4 double HR(7) 2R 3RBI
Ramos 2/4 double R RBI
Desmond 2/4 double 2R

ここしばらく低調だった打線が久し振りに7得点と機能しました。口火を切ってくれたのがDanny Espinosa。2回裏、無死2,3塁で右打席に入ると、和田毅の真ん中に入ってきた速球を叩き、レフトのブルペンを越えてスタンドへ届く先制3ラン。さらに1点を返された直後の4回裏にも二塁打でチャンスを拡大し、この回の2得点に貢献しました。Anthony Rendonの復帰により、レギュラーの座を失ったかと思われましたが、直後のYunel Escobarの故障のためセカンドとして出場を続ける機会を与えられ、奮闘しています。素晴らしい。

先発のTanner Roarkは前半、素晴らしいピッチング。3回まではパーフェクト。4回にAnthony Rizzoにソロを打たれたものの、5回はまた0点。6回にRizzoとMiguel Monteroに2本のホームランを打たれて1点差と迫られたところで降板となりましたが、今季2度目の先発と思えば、最後に疲れが見えたのも止むを得ないでしょう。勝ち投手に値する内容でした。

6回の最後のアウトは2番手Aaron Barrett、7回はCasey Janssen、8回はBlake Treinen(やはり大事な場面を託されるようになりました)がきっちり無失点に抑える間に、7回はWilson Ramosが、8回には代打Dan Ugglaがタイムリーを打って追加点を奪う理想的な展開。最後は、Drew Storenが1点こそ失いました(これがなんと4月21日以来の失点)がきっちり締めて快勝となりました。

なお、メッツが敗れたため、1日で地区首位を奪回しています。

MVP: Danny Espinosa


2015/06/05

6/4 Rendon復帰も惜敗

L1-2 Cubs (Season 29-25)
Gio(L4-3) 6.0IP 2ER 4H 4BB 6K
Taylor 3/4 SB(5)
Rendon 2/4 double

今日から復帰したAnthony Rendonは2番セカンドで先発(ただし、サードで先発したYunel Escobarが初回の打席で負傷退場したため2回表からはサードに回りました)。第1打席でライト前にクリーンシングル、第3打席では二塁打と2本のヒットを打つ上々のシーズンデビューとなりましたが、7回裏2死1,2塁では空振りの三振に倒れ、バットを放り投げました。

そんなRendonに象徴されるように、そこそこチャンスを作りながらもものにできないまま終わってしまったという感じの打線。特に最大のチャンスだった6回1死満塁のチャンスでBryce Harperが打った打球は緩い当たりのショートゴロ。リプレイを見る限りはセーフでしたが、判定はアウト。それまでにチャレンジに失敗していたためここでチャレンジすることができず。なお2死満塁としましたが、Ian Desmondの痛烈な当たりはファーストのAnthony Rizzoのグラブに吸い込まれ、Desmondは天を仰ぐことになりました。9回裏も、1死1,2塁としながらDenard Spanのライナーはセンターの守備範囲。そしてRendonの打席で、1塁走者のClint Robinsonが捕手からのけん制で刺されてゲームセット。。。

先発のGio Gonzalezは初回に制球難から押し出しと併殺の間の2点を失いましたが、その後は立ち直り、6回2失点と悪くないピッチング。ブルペンも踏ん張りましたが、結局1点差を追い付くことはできませんでした。

なんともフラストレーションの溜まる敗戦です。しかもメッツが勝ったため、約2週間守ってきた地区首位の地位を失いました。

2015/06/04

2015年5月をふりかえる

苦しかった4月を3連勝で終えたナショナルズ。5月は、そろってリーグ月間MVPに選ばれたMax ScherzerとBryce Harperに引っ張られる形で勢いに乗って大躍進。メッツを抜いて地区首位に立ちました。

[National League EAST End of May 2015]

WLPCTGB
Washington 2822 .560 -
New York2823 .549 0.5
Atlanta2525 .500  3.0
Miami 2031 .392 8.5
Philadelphia  1933 .36510.0

4月とはちょうど真逆の展開。8シリーズ(4月最後のブレーブスとのシリーズを合わせれば9シリーズ)連続の勝ち越しでその間、18勝6敗(勝率.750)という驚異的な成績。最後のレッズとのシリーズでスウィープを喫しましたがそれでも5月の月間成績は18勝9敗(勝率.666)という見事なものでした。

地区2位は今月を借金2としたメッツがキープ。3位には貯金2だったブレーブス。ここまでが勝率5割以上。負けが込んだことでMike Redmond監督を解任したマーリンズと、全体でも下から2番目の成績に沈んでいるフィリーズの2チームは、シーズンをほぼあきらめた状態です。なお、ナ・リーグ中地区はカージナルスが独走し、西地区はドジャーズとジャイアンツが競っています。

[Pitcher of May 2015: Drew Storen]
GSIPWKERAWHIP
Max Scherzer643.05561.670.91
Gio Gonzalez635.23344.541.40
Jordan Zimmermann533.02231.911.18
Stephen Strasburg516.011510.132.00
Doug Fister 315.0176.001.33
Tanner Roark219.01111.891.05
GIPSHDERAWHIP
Drew Storen 1313.11100.000.49
Aaron Barrett 137.00510.291.86
Matt Grace128.2047.272.77
Matt Thornton117.2042.350.78
Blake Treinen  1015.0023.001.07

リーグの月間MVPに選ばれたMax Scherzerについては、別記事をご覧ください。

Jordan Zimmermannが全5試合でクオリティ・スタートを記録する安定ぶりで、Scherzerとともにローテーションを引っ張ってくれました。Gio Gonzalezも安定感とは程遠いものの最低限の仕事はしており、打線の援護もあって黒星はついていません。

開幕ローテーションのうち、残るDoug FisterとStephen Strasburgの2人は残念ながらDL入りとなってしまいました。最初に離脱したのはFister。14日のパドレス戦で2回7失点と滅多打ちに遭った後、右前腕部(肘、肩ではないらしい)の故障でDL入り。キャッチボールくらいは開始しているようですが、先は見えません。とはいえ、代わってローテ入りしたTanner Roarkが、さすが、2試合をいずれも好投してくれましたので、この1枠はなんとかなります。さらに心配なのがStephen Strasburg。スプリングトレーニング以来、不振が続き、小さな故障を繰り返しながらも、ローテーションで投げてきましたが、今月の数字は見るも無残なもの。MLBの投手中でも最悪な部類の数字を残した末、29日のレッズ戦で2回途中交代。遂に、DL入りとなりました。マイナーでしっかり再調整して、復活してくれることを願うばかりです。

私がScherzerを差し置いて5月の月間MVPに選んだのは、クローザーのDrew Storen。4月も安定していましたが、5月はほとんど完璧。月間11セーブはもとより、12回1/3を投げて許した走者はわずかに6人、16奪三振という圧倒的な数字を残しました。目立たないブルペン投手なので、リーグ月間MVPに選ばれるようなことはないでしょうが、シーズン16セーブはリーグトップなのですから、オールスターには是非とも選ばれて欲しいですね。

この他、ブルペン投手陣では、Matt Thorntonも4月に続いて安定したピッチングを続けている一方で、Aaron BarrettとMatt Graceは4月の勢いを失っています。特にBarrettはチーム試合数の半数(50試合中の25試合)に登板しており、登板過多の心配が出てきています。とはいえ、今月になってようやく開幕を迎えたCasey Janssenも頼りになりそうにありません。そこで期待がかかるのが、Blake Treinen。速球、チェンジアップともキレ味が鋭くなっており、大事な場面で起用したくなるピッチングを続けています。

[Hitter of May 2015: Bryce Harper]
PAAVEOBPSLGHRRBI SB
Yunel Escobar 118.318 .373.36418   0   9  1
Ian Desmond115.278 .310.44413 3  10  1
Bryce Harper109.360 .495.8842413 28  2
Ryan Zimmerman109.237 .294.38112 3 18  1
Denard Span103.319 .363.48912 3   9  2
Danny Espinosa  90.344.456.211 16 4   9  0
Wilson Ramos  84.298.405.431  6 2 11  0

こちらも、リーグの月間MVPに選ばれたBryce Harperについては、別記事をご覧ください。 

Harper以外の打撃陣もなかなか好調。Yunel EscobarとDenard Spanは、4月に続いて打率3割超。特に、Spanはホームランを3本も放っており、長打率でもチーム2位という驚きの成績を残しています。さらに、2番に入ってから打撃好調のIan Desmond、なんだかんだと言われながらも復活を遂げているDanny Espinosa、終盤やや失速しましたが4月下旬から19試合連続安打を記録したWilson Ramosも及第点の成績。数字的に物足りないのはRyan Zimmerman、Tyler Moore、Michael Taylorの3人ですが、3人ともそれぞれ印象的なホームランがあったので良しとしたい気分です。

チーム9 盗塁は決して多くはありませんが4月からは3倍増(笑)。チーム12エラーも4月からは半減しています。 こういう戦いをしていければ、ポストシーズンは自然と見えてくるはずです。

HarperとScherzerがナ・リーグ月間MVP(公式)を同時受賞

5月に18勝8敗という快進撃を見せたナショナルズ。Bryce HarperMax Scherzer、投打の柱がそろってナ・リーグ月間MVPに選出されました。

Bryce Harper (May 2015)
26G 109PA 13HR 24R 28RBI .360/.495/.884 2SB 

(AP Photo/Susan Walsh)

5月6日の試合で3打席連続ホームランを放つなどの歴史的な活躍を見せ、文句なしの受賞。2012年に月間最優秀新人賞を2度受賞しましたが、月間MVPは初受賞です。本塁打(13)、得点(24)、打点(28)、出塁率(.495)、長打率(.884)はいずれもリーグトップ。長打率に至っては史上8位という驚異的な数字を残しました。なお、月間13本塁打は球団記録。


Max Scherzer (May 2015) 
6G 43.0IP 5W 1.67/0.91 56K 6BB 

(AP Photo/Paul Beaty)

こちらも(意外にも)自身初受賞。6戦5勝。唯一の黒星も7回1失点10奪三振の内容ながら打線の援護がなかったもの。全6試合で7イニング以上を投げるワークホースぶり。5勝はリーグトップタイ、56奪三振はリーグトップの成績。相手打者をねじ伏せるという表現がピッタリの豪腕ぶりを発揮。昨オフのトップFA投手の面目躍如といったところです。


ちなみに、同じチームから投打のリーグ月間が選ばれるのは2008年7月のブリューワーズのRyan BraunとCC Sabathia以来の快挙だそうです。

6/3 Jordan 苦い今季初先発

L0-8 Blue Jays (Season 29-24)
Jordan(L0-2) 6.0IP 7ER 10H 1BB 4K
Hill 3.0IP 1ER 3H 0BB 2K
Escobar 2/4
Harper 2/4 double

Stephen StrasburgのDL入りでお鉢が回ってきたTaylor Jordanが先発。2013年の終盤に先発投手としてメジャーデビューし、2014年は開幕ローテーション入りしたものの不振・故障で不本意なシーズンを送り、昨年4月以来のメジャーの先発登板となりました。それで緊張したのか立ち上がり制球がままならず、先頭打者にストレートの四球を与えてしまい、その後、置きに行ったボールを痛打されて4本の長短打で4失点。あっという間に試合の流れを持っていかれてしまいました。2回以降はやや落ち着きましたが、疲れが見えた6回につかまってダメ押しの追加点を許す内容でした。StrasburgとDoug Fisterの復帰へのメドが立たないので、当面は先発として起用される見込みですが、正直なところ力不足と感じました。

打線は打線で、Mark Buehrleの術中にはまりゴロの山。そこそこランナーは出しながら3併殺もあり、わずか93球での完封勝利を献上してしまいました。

最後に雑談ですが、7回表の選手変更。
「Taylor Jordanに代わってTaylor Hillがマウンドへ、ファーストのRyan Zimmermanが退き、レフトのTaylor Mooreがファーストへ、レフトにはMichael Taylor。」
Taylorばっかり。。。

2015/06/03

6/2[G2] Kevin Pillarって誰?

L3-7 Blue Jays (Season 29-23)
Scherzer(L6-4) 6.0IP 4ER 6H 2BB 5K
Moore 1/3 double SF R 2RBI
Harper 2/4 double R

与四球、奪三振の数字を見ると分かるように本調子とは言えなかった今日のMax Scherzerでしたが、それでも6イニングを無失点に終えられたはずでした。ただ1人、Kevin Pillarという外野手がラインアップにいなければ。。。

2回表にそのPillarにレフトスタンドに運ばれて1点を先制されはしたものの、その後は淡々とゼロを並べて行ったScherzer。4回裏にBryce Harper、Tyler Mooreの連続二塁打とJose Lobatonの2死からのタイムリーで逆転すると、5回裏にもMooreが犠飛を打って3-1と2点をリード。Scherzerが投げていることを思えば、このまま勝ち切れる展開かと思われました。

ところが、6回表2死走者なしから、二塁打を打たれた後、四球を出して1,2塁として打席にPillarを迎えると、レフトのポール際へ逆転3ランを打たれてしまいました。2回と同じようなスライダーを同じようにうまく救い上げられてしまった感じ。攻め方など工夫すれば、回避できな被弾のように思われましたが、ま、言っても仕方ありません。

7回にはBlake Treinenが打ち込まれてさらに3失点。調子を上げて大事な試合での起用が増えそうな感じになっていたのに、期待されるとダメですね。

6/2[G1] Zimmermann8回無失点で連敗ストップ

W2-0 Blue Jays (Season 29-22)
Zimmermann(W5-2) 8.0IP 0ER 6H 1BB 4K
Storen(SV17) 1.0IP 0ER 1K
Escobar 2/3 BB R
Harper 1/3 BB RBI SB(3)

前日の試合が雨で流れダブルヘッダーとなった、その第1戦。スライド登板のJordan Zimmermannが8回を無失点に抑える好投で、チームの連敗を3でストップさせることに成功しました。全くランナーを出さない完ぺきなピッチングというわけではありませんでしたが、要所要所をきちんと押さえゼロを並べて行きました。

打線はランナーを出しながらもなかなか点につながらない、という感じでしたが、Zimmermannのシングルから始まった5回裏にBryce HarperのタイムリーとRyan Zimmermanの犠飛で2得点。この試合はこれだけあれば十分でした。

Zimmermannにとっての唯一のピンチは7回表の1死満塁でしたが、代打Russell Martinを4-6-3の併殺に打ち取って見事に切り抜けると、上位打線となった8回表もあっさりと三人で片付けました。となれば、あとはDrew Storenが9回表をきっちり締めて完封リレーの完成です。

6月の滑り出しとしては上々の試合となりました。

MVP: Jordan Zimmermann

2015/06/01

5/31 レッズにまさかの被スウィープ

L2-8@CIN (Season 28-22)
Roark(ND) 6.0IP 2ER
Barrett(L2-1) 0.1IP 2ER 2H
Taylor 1/2 BB 2RBI 4H 1BB 2K

9シリーズ連続の勝ち越し中で地区首位に立つ絶好調のナショナルズと、直前の11試合を1勝10敗と絶不調だったはずのレッズとの対戦で、ナショナルズが3連敗するとは誰も思っていなかったはず。にもかかわらず、3試合ともに中盤まではリードもしくは同点で推移しながら、終盤にブルペンが打たれての3連敗。油断大敵という言葉がまさに当てはまるシリーズとなってしまいました。

この試合も、先発のTanner Roarkが6回2失点と十分すぎる投球で試合を作り、ほとんど打てなかった打線も7回に3つの四球でもらった1死満塁のチャンスでMichael Taylorが三遊間を破る2点タイムリーを打って同点としました。が、なお続く1死1,3塁のチャンスでの代打Clint RobinsonのファーストJoey VottoへのライナーでTaylorが戻れず併殺になってしまうと、7回裏、Aaron Barrett、Matt Grace、Taylor Hillの3人が合わせて5本の長短打を浴び(プラス2四球2盗塁)、一挙6点を勝ち越されてしまいました。

好調の間はチームを支えていたブルペンですが、一気に勢いを失い、誰が出ても打たれる状態となっています。今日打ち込まれたBarrettとGraceは2人そろって防御率が5点台まで悪化(Barrettは4点台前半から、Graceは2点台前半から・・・)。

打線はわずか2安打に終わりました。Taylorのタイムリーのほかは、Roarkの右中間への二塁打のみ。今日からスタメンに復帰したBryce Harperも4打席に立ち、2つの四球こそもらいましたが、ヒットは出ませんでした。

メッツも必ずしも調子が上がっていないため、辛うじて0.5ゲーム差の地区首位で5月を終えました。今回の遠征もこれで終わりました。ホームでしっかり立て直しです。