2019/03/31

3/31 Martinez監督を即座に解任すべき

W6x-5 Mets (Season 1-2)
Corbin 6.0IP 2ER 7H 2BB 4K
Doolittle(BS1, W1-0) 1.2IP 0ER 3H 2K
Turner 2/5 2HR(1,2) 3R 4RBI SB(4)
Robles 2/4 2double R RBI

勝ちはしましたが、全く素直に喜べない試合となりました。

初回の1死1,3塁を無得点で終わり、3回表に先制を許したところまでは「またか」の文字が頭をよぎりましたが、そんな思いをTrea Turnerの一振りが払しょくしてくれました。3回裏、レフトスタンド中段への豪快な逆転3ラン。このシリーズ、というか今シーズン初めて、ナショナルズがリードしました。これで息苦しい雰囲気がなくなり、この後、5回にはAnthony Rendon、6回にはRoblesがそれぞれ2死からタイムリー。

先発のPatrick Corbinは期待通りのピッチング。大型FA契約を結んでの初の先発、チームは開幕2連敗、とプレッシャーのかかる登板を見事にこなしました。スライダーの切れは聞いていた通り。コントロールもいいし、安心してみていられました。

このような展開で7回を終えて5-2とリード。8回をTrevor Rosenthal、9回をSean Doolittleに託せば勝てる、とのんびり観ていました。

ところが、Martinez監督がまたもやらかしてくれました。8回表に投入したのはTony Sipp。ホールドの付く展開の8回はTrevor Rosenthalに任せるのが基本形だったはずで、昨日は1人もアウトを取れずに交代したRosenthalを投げさせて自信を取り戻させるにはこの場面が最適だったはずですが、マウンドにはTony Sipp。おそらく前日に1イニングをきれいに抑えてくれたイメージがMartinez監督の頭に強く残っていのでしょう。いかにもMartinez監督らしいダメ采配です。スプリングトレーニングでの投げ込みが足りない投手を連投させるわけで、これを続けるとSippが壊れてしまうなと思いましたが、それ以前に1死1、3塁のピンチを作ってしまい交代。慌ててRosenthalを投入したものの初球をセンター前に運ばれ2点差。再びMartinez監督が登場して、即座に交代を宣告。マジですか!?わずか1球で交代?こんな信用しない起用法でRosenthalの活躍を引き出せると本気で思っているのでしょうか。しかも投入したのがクローザーのSean Doolittle。シーズン初登板でいきなり5アウトセーブを託しますか?Martinez監督の焦りは明らかも明らか。仮にこのまま抑えきってこの試合を勝ったとしても、こんな起用を続けていたのではシーズンは乗り切れないだろう、と書こうとしていました。が、それどころか、この試合でさえ、2死から連続タイムリーを浴びて5-5の同点とされてしまいました。Corbinの白星は消滅。

こんなことをしていたらDoolittleを含めブルペン投手はみんな壊れてしまいます。少なくとも不満は溜まっていくはずです。昨シーズン、Shawn Kelley、Ryan Madson、Brandon Kintzler、Sammy Solisを壊した、あるいはベンチ批判を演じさせたことから何も学んでいないのでしょうか。

9回裏1死からTurnerがこの日2本目のホームランをレフトスタンドにライナーで運び、サヨナラ勝ち。シーズン初勝利でスウィープを逃れましたが、不安ばかりが強くなっています。

(こんなことは書きたくないのですが)チームの優勝を目指すならMartinez監督を即座に解任すべきだと思います。

MVP: Trea Turner

3/30 守備・ブルペンが崩壊し大敗

L8-11 Mets (Season 0-2)
Strasburg 6.0IP 4ER 7H 2BB 8K
Rosenthal(L0-1) 0.0+IP 4ER 3H 1BB
Robles 2/4 HR(1) 2R RBI PO
Soto 3/5 double R 2RBI SB(1)

第1戦とは異なりチャンスでそれなりにヒットも出ました。Victor Roblesがチーム初本塁打となるソロ本塁打、Juan Sotoは3安打、Anthony RendonとRyan Zimmermanがそれぞれ今シーズン初安打、打点を記録。計8得点。まだヒットが出ないレギュラーはBrian Dozierだけとなりましたので、打線はこれで落ち着いたでしょう。

試合は、守備のミスとブルペン投手の不調で大敗となりました。Roblesの不用意なサードへの返球や打球への反応の悪さを見ると、どんなに打てなくてもMichael Taylorだったら・・・と思わざるを得ません。ブルペンはひどかった。同点で迎えた8回表、Trevor Rosenthalがマウンドに上がりましたが、3安打と1四球で1死も取れずに降板。代わったKyle Barracloughもいきなりボークで1点を献上した後、タイムリーを打たれ、9回にはMatt GraceとWander Sueroでさらに3失点。これだけ出てくる投手がみんな打たれてはどうにもなりません。RosenthalはTJ手術を経て2017年8月以来のマウンドで100マイルを記録したことで笑顔だったようですが、許されるのは今日だけです。

Martinez監督の采配についても言いたいことはありますが、結果論なので止めておきます。

2019/03/29

3/28 昨年とは違うと信じたい(2019開幕戦)

L0-2 Mets (Season 0-1)
Scherzer(L0-1) 7.2IP 2ER 2H 3BB 12K
Turner 2/4 K 3SB

いよいよ2019年シーズンが開幕しました。デーゲームということでしっかり観戦しました。しかし、昨シーズンのダメなところを集めてリプレーを見ているような残念な試合となりました。

Max Scherzerはメッツ打線を圧倒。初回2死からRobinson Canoにソロを打たれたものの、8回2死1塁で降板するまで他に許した安打はシングル1本だけ、12奪三振という素晴らしいピッチング。0-1でリードされた状況ながら降板時にはスタンディングオベーションを受けました。

しかし、それを援護できませんでした。メッツ先発は昨年Scherzerを抑えてサイヤング賞を受賞したJacob deGromでしたが、チャンスはあったのです。初回は2死1、2塁。ここでRyan Zimmermanの強烈なサードライナーをダイビングキャッチされたのは仕方ないと思います。しかし、3回、先頭のVictor Roblesの二塁打を皮切りに作った無死1,3塁のチャンスで、Trea Turnerがボール球に大振りを続けた結果、空振り三振。続く、Anthony Rendonもサードへの平凡なゴロ。しかも、ホームへのスタートが遅れたRoblesが三本間に挟まれる形での併殺に終わり、まさかの無得点。Turnerはこの日2安打で盗塁も3つ決めましたが、あの三振で全て帳消しというかむしろ戦犯ですね。6回はそのTurnerの盗塁で1死3塁と攻めながら、Juan Sotoがフルカウントから空振り三振。これだけチャンスを逃しては勝てるはずがありません。

そしてMartinez監督の采配です。7回裏2死走者なしでScherzerをそのまま打席に送り(結果は三振)、8回表2死1塁で交代。確かに球数は109球に達していましたが、ここまで来て代えるかなーと感じました。しかも、準備が整っていた様子の勝ちパターンのTrevor Rosenthalではなく、Justin Miller。案の定、どん詰まりながらもセンター前に運ばれてピンチが広がり、左のCanoを迎えて再び投手交代。ここでも、対左ワンポイントで獲得したはずのTony Sippではなく、Matt Grace。やはりどん詰まりながらもレフト前に運ばれて決定的な2点目(しかも Scherzerの自責点)。Martinez監督自身はいろいろ理由を説明していましたが、一言でいえば狙い過ぎ。スプリングトレーニングでは昨年の反省から基本プレーの重要性を強調していたようですが、基本の重要性を理解していないのは監督ではないかと言いたいですね。

とはいえ、始まってしまったものは仕方ありません。1敗は3月の1敗も10月の1敗も同じ、ただの1敗。流れさえ来ればMartinez監督の采配がハマることもあると、昨年とは違うと信じて、応援していきます。

皆さん、今シーズンのナショナルズを、当ブログを、よろしくお願いします。

2019/03/27

2019 ST ロースター異動まとめ

3月8日に最初のロースターカットがありましたので、この機に、まとめておきます(イタリックはNRI)。

STARTING PITCHERS
Max Scherzer, RHP
Stephen Strasburg, RHP
Patrick Corbin, LHP
Anibal Sanchez, RHP
Jeremy Hellickson, RHP
Erick Fedde, RHP → 3/23 optioned to AA
Joe Ross, RHP → 3/23 optioned to AAA
Henderson Álvarez, RHP → 3/23 minor
Kyle McGowin, RHP → 3/20 optioned to AAA
Austin Voth, RHP → 3/20 optioned to AAA

RELIEF PITCHERS
Sean Doolittle, LHP
Trevor Rosenthal, RHP
Kyle Barraclough, RHP
Wander Suero, RHP
Matt Grace, LHP
Justin Miller, RHP
Tony Sipp, LHP (3/12 signed)
Koda Glover, RHP
Austen Williams, RHP → 3/26 optioned to AAA
Aaron Barrett, RHP → 3/23 minor 
Scott Copeland, RHP → 3/23 minor 
Vidal Nuno, LHP → 3/23 minor 
Tanner Rainey, RHP → 3/20 optioned to AAA
Jimmy Cordero, RHP → 3/20 optioned to AAA
J.J. Hoover, RHP → 3/20 minor
Austin Adams, RHP → 3/13 optioned to AAA
Sammy Solis, LHP → 3/9 released
James Bourque, RHP → 3/8 optioned to AA
Ronald Pena, RHP → 3/8 minor 
Wil Crowe, RHP → 3/8 minor

CATCHERS
Yan Gomes
Kurt Suzuki
Spencer Kieboom → 3/23 optioned to AA
Pedro Severino → 3/23 claimed off waiver by BAL
Taylor Gushue → 3/13 minor
Raudy Read → 3/8 optioned to AAA
Tres Barrera → 3/8 minor

INFIELDERS
Ryan Zimmerman
Matt Adams
Brian Dozier
Trea Turner
Anthony Rendon
Howie Kendrick
Wilmer Difo
Jake Noll
Adrian Sanchez → 3/26 optioned to AAA
Carter Kieboom → 3/23 minor 
Luis Garcia → 3/13 minor 
Matt Reynolds → 3/13 minor 
Brandon Snyder → 3/13 minor 
Jacob Wilson → 3/13 minor 
José Marmolejos → 3/8 minor

OUTFIELDERS
Juan Soto
Victor Robles
Adam Eaton
Michael A. Taylor
Andrew Stevenson
Hunter Jones → 3/20 minor 
Chuck Taylor → 3/8 minor

3/8
最初のロースターカットがあり、Raudy Read捕手がAAAへ、James Bourque投手が
AAへそれぞれオプションされ、Ronald Pena、Wil Croweの両投手、Tres Barrera捕手、Chuck Taylor外野手、Jose Marmolejos内野手がマイナーキャンプ行きとなりました。この中では昨年のルール5ドラフトのマイナーフェーズ(特に25人帯同義務はない)で獲得したChuck Taylorが18打席で打率.333と頑張っていたのが目立ちましたが、今回カットされたことにも特段の驚きはありません。

3/9
Sammy Solisが解雇されました。2010年ドラフト2順目で入団し(同じドラフトの1順目全体1位がBryce Harper)、TJ手術で遅れたりしながらも、ブルペン投手として2015年にメジャーに到達。以降4シーズンにわたってブルペン左腕として貢献しました。ただ、過去2シーズン、特に昨シーズンの後半は打ち込まれる試合が多かったのも事実。オフにノンテンダーFAとなる可能性が取りざたされていましたが、1年契約に合意してスプリングトレーニングに参加していました。オープン戦では4試合で1失点と結果を残していたものの、チームの構想外となることが確定し(金銭的な考慮も働いたはずですが)、このタイミングでの解雇に到ったようです。昨シーズンは開幕から調子が良かったのに、Martinez監督に濫用され調子を崩した犠牲者の1人と見ています(他にもRyan Madsonら)。新天地が見付かり、再びメジャーで活躍する日が来ることを心から願っています。(11月のこちらの記事も併せてご参照ください。)

→3/11 早速パドレスとマイナー契約を結びました。頑張れ!

3/12
35歳のベテラン左腕、Tony Sippと契約を結びました。基本は1年100万ドル。2020年に相互オプションがあり、球団側が破棄するなら25万ドルのバイアウト。ということで、1年125万ドルの契約ということになります。

2009年のメジャーデビュー以来、10年連続で46試合以上に登板。通算580試合登板の大ベテランです。もっとも、その間のイニング数は482回2/3。つまり、1試合平均1イニング投げていない、典型的な左のワンポイントリリーフ投手です。昨年もアストロズで54試合に登板し、投球回数は38回2/3イニング。その間、防御率1.86、特に左打者は.191/.263/
.294としっかり抑えました。ナショナルズにとっては先日解雇したSammy Solisの代役。Solisが左打者を抑えられないことが昨シーズンの問題の1つでしたので、それには対処した形。ただし、Sippの2017年の防御率は5.79なので、それなりにリスクはあります。過度に期待しないでおきます。

3/13
第2次カット。投手陣からはAustin AdamsがAAAにオプションされています。4試合に登板し、うち1試合で大量失点したものの3試合は好投。AAAでしっかり投げていればそのうち呼ばれるでしょう。

マイナーキャンプ行きとなった5人の野手のうち、Matt Reynolds、Jacob Wilson、Brandon Snyderの3人は可もなく不可もなしのベテラン。Tyler Gushueは25歳の打撃中心の捕手で、昨シーズンはもっぱらPotomac(A+)でプレーしていました。初めてのスプリングトレーニングでしたが、途中出場を中心に10試合に出場し、11打席で打率5割、1本塁打と今後につながるプレーをしていました。そしてLuis Garciaです。18歳で初めて参加したメジャーのキャンプでしたが、15打席に立って6安打2四球、長打こそありませんでしたが、.316/.381/.316の成績は立派なもの。Trea TurnerもCarter Kieboomもうかうかしてられない、というインパクトを与えました。

3/20
第3次カット。Kyle McGowin、Austin Voth、Tanner Rainey、Jimmy Corderoの4人の右腕投手がAAAにオプションされ、ベテランのJ.J. Hoover投手とHunter Jones外野手もマイナーキャンプ行き。ロースター内での序列からも、スプリングトレーニングでの成績からも特に驚きはありません。各選手とも、AAAで開幕を迎える見込み。メジャーに上がってこられるかどうかは、本人の頑張りしだいでしょう。

3/23
最後の大型カット。Joe Ross投手はAAAにオプション、Erick Fedde投手とSpencer Kieboom捕手の2人はAAにオプションされました。FeddeとKieboomの2人がAAAではなくAAとなるのは、今シーズンからナショナルズのAAAの本拠地がカリフォルニア州のフレスノとなってしまい、東海岸に呼ぼうと思っても移動に時間がかかる一方、AAの本拠地は引き続きペンシルバニア州のハリスバーグにあるため。つまり、メジャーで先発投手が必要となった際の一番手はFeddeであることがこれで明確になりました。

Henderson Álvarez、Scott Copeland、Vidal Nuno、Aaron Barrettの4人のベテラン投手はマイナーキャンプ行き。Barrett以外の3人は成績は以下の通りで決して悪くありませんでしたが、故障者がほとんど出なかったこと、40人枠の選手もしっかり結果を残したこと、(Nunoについては)Tony Sippと契約を結んだことで、枠がありませんでした。この辺はビジネスとして仕方ありません。Nunoは退団する契約上の自由もあるようですが、シーズンを通じて戦っていく中ではきっと必要になる戦力。できればこのまま残ってもらいたい。復活を期するBarrettは、防御率こそ7.50というものになりましたが、内容はそこまで悪くありません。メジャーへの復帰を信じて頑張れ。

Alvalez: 8.0IP 3.38/1.50 7K
Copeland: 8.2IP 0.00/0.58 11K
Nuno: 5.2IP 3.18/1.59

トッププロスペクトのCarter Kieboomも兄とともにこの日でマイナーキャンプ行きとなりました。24試合で48打席に立ち、.300/.375/.600、3本塁打の成績を残しました。セカンド守備を鍛えることが当面の課題。メジャーデビューは間もなくです。

Pedro Severinoがオリオールズによってウェイバー・クレームされました(これは別記事参照)。

これで残るは30人ですが、Michael Taylor、Howie Kendrick、Koda Gloverの3人は故障中で開幕ロースターには入らず、フロリダで調整を続ける見込み。ということで、実質的な争いは、以下の2枠だけとなりました(通常のブルペン7人体制という前提)。

【ブルペン】
契約が遅かったためまだ実戦登板に至っていないTony Sippが間に合うかどうかが鍵を握ります。もし間に合わないようであればWander SueroとAusten Williamsの2人がともにブルペン入りとなります。Sippが間に合うとなれば、2人のうちどちらかだけ。実績ではSueroが上回り、この春も8試合6.2イニングで2.84/1.42、6奪三振と結果を残していますが、Williamsが8試合7.2イニングを無失点、7奪三振、24人と対戦して許した走者は2人だけ(いずれもシングル)、WHIP0.26という快投で評価を急上昇させています。2人とも右投手でオプションを残しているので、難しい判断を迫られます。この春のピッチングを見る限りでは、Williamsを使うべきだと思いました。今のWilliamsを使わないのはもったいな過ぎます。

【ベンチ】
シンプルにAdrian SanchezとJake Nollの一騎打ち状態。キャンプ序盤ではWilmer Difoの立場を脅かそうかという雰囲気もあったSanchezでしたが、次第に打撃不振に陥り、現時点で.182/.260/.227と低迷。ただ、守備では内野の各ポジションに加え、レフトでも起用されるなどユーティリティとして使い勝手はいい。一方、Nollは.319/.396/.532と打撃好調を維持し、マイナー契約招待選手の最後の1人となるところまで粘っています。ただ、守備ではファーストとサード以外を守れないところはネックとなります。契約から言っても、おそらくSanchezで開幕かな。Nollは、仮にRyan Zimmerman、Matt Adams、Anthony Rendonの3人のうちに故障者が出たときに呼ばれる一番手としての地位を確立したということでいいのではないでしょうか。

3/26
ワシントンDCに移動してヤンキースとのオープン戦を行い、いよいよ明後日に開幕となったところで最後の(?)ロースターカットがありました。Austen Williams投手とAdrian Sanchez内野手をAAAにオプション。今後FA選手と契約したりしない限り、これで25人ロースターが確定。先日の私の予想というか希望は見事に外れ(笑)、Wande SueroとJake Nollがそれぞれブルペンとベンチの最後の席を占めることになりました。Williams投手はもったいないように思いますが、AAAではクローザーとして起用される見込み。メジャーに上がってきた暁にはハイレバレッジな状況でも投げられる力を付けておいてください。Nollは大活躍のスプリングトレーニングが酬われた形となり、ファンベースも暖かく祝福しています。Howie Kendrickが復帰するまでの1,2週間だけの帯同と言われていますが、先には何があるか分かりません。与えられたチャンスを活かしてほしいですね。

さあ、いよいよ日本時間3月29日午前2時、Max Scherzer対Jacob deGromの昨年のサイヤング賞投票1位・2位の激突で2019年シーズンの開幕です。

All Time Nats 2019年3月 ③ Pitchers

最後は投手成績。

◎主要成績トップ3 
[勝利数] 
1. Stephen Strasburg 94
2. Gio Gonzalez 86
3. Jordan Zimmermann 70

[セーブ数] 
1. Chad Cordero 113
2. Drew Storen 95
3. Rafael Soriano 75

[ホールド数] 
1. Tyler Clippard 150
2. Drew Storen 72
3. Sean Burnett 71

[奪三振数] 
1. Stephen Strasburg 1444
2. Gio Gonzalez 1215
3. Max Scherzer 1128

[防御率(200イニング以上)] 
1. Tyler Clippard 2.677
2. Max Scherzer 2.705
3. Chad Cordero 2.775

[WHIP(200イニング以上)] 
1. Max Scherzer 0.926
2. Tyler Clippard 1.047
3. Stephen Strasburg 1.094

◎コメント 
新たに200イニングに到達した投手はいませんでした。今季はPatrick Corbinがいきなり200イニングを突破する場合は別として、Jeremy Hellicksonが突破してきそうです。ブルペン陣は来年以降に何人か生まれてきそうですが、今年は厳しいでしょう。

通算勝ち星では、今年こそStrasburg100勝に到達する見込み。Strasburgは通算1500奪三振も射程圏に入っています。健康に過ごし、球速に数字を伸ばしているMax Scherzerからしっかり逃げてもらいたい。ブルペン陣はあまり動きが期待できないままです。

◎達成可能性のある記録 
Stephen Strasburg 通算100勝(あと6)、1500奪三振(あと56)
Max Scherzer(ナショナルズ加入後)通算1000イニング(あと121回2/3)

以下、各成績のトップ10です。 

2019/03/26

All Time Nats 2019年3月 ② Hitters

シリーズ第2弾は、球団ワシントン移転後の通算打撃成績編です。

◎主要成績トップ3 
[安打数] 
1. Ryan Zimmerman 1740
2. Bryce Harper 922
3. Ian Desmond 917

[本塁打数] 
1. Ryan Zimmerman 264
2. Bryce Harper 184
3. Ian Desmond 110

[打点数] 
1. Ryan Zimmerman 988
2. Bryce Harper 521
3. Ian Desmond 432

[盗塁数] 
1. Trea Turner 124
2. Ian Desmond 122
3. Bryce Harper 75

[打率(800打席以上)] 
1. Daniel Murphy .3291
2. Michael Morse .2933
3. Denard Span .2920

[出塁率(800打席以上)] 
1. Nick Johnson .4157
2. Bryce Harper .3875
3. Daniel Murphy .3804

[長打率(800打席以上)] 
1. Daniel Murphy .5498
2. Adam Dunn .5326
3. Michael Morse .5145

◎コメント 
7年の在籍を経て、昨シーズン限りで退団となったBryce Harper。通算打席(3957)、安打、本塁打、打点をはじめ多くの項目でRyan Zimmermanに次ぐ成績を残しました。もっと長く在籍して、球団の永久欠番になるような選手になってくれることを願っていましたが、叶わず。残念です。

新たに800打席に到達したのは、Wilmer Difoのみ。Daniel MurphyのDL入りが長引いた間隙を突いて2018年に456打席に立ち、一気に到達しました。今季はJuan Soto、Adam Eatonがクリアする可能性が高く、起用次第ではKurt Suzukiも到達するかもしれません。

さて、今シーズンはRyan Zimmermanが(オプションが行使されない限りは)最終年となります。また、Anthony RendonもFA前最終年。どんなシーズンを送ってくれることでしょうか。

◎達成可能性のある記録 
Ryan Zimmerman 通算1000得点(あと84)打点(あと12)
Anthony Rendon 通算1000安打(あと180)

以下、各成績のトップ10です。 

2019/03/25

Prospect Profile #8: Ronald Pena

[2019年3月更新, 2016年4月更新、2015年1月更新、2014年5月更新、2013年5月オリジナル]

シリーズ第8回は、2013年のMy Top 10 Prospectの最後の1人として滑り込んだRonald Pena投手。

[Player Data]
Position: RHP
Born: September 19, 1991
Birthplace: West Palm Beach, Florida
School: Palm Beach Community College (Florida)
Height: 6-4
Weight: 210
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2012-16
Acquired: Draft
BA Organization Rank: 29(2018)
BA Overall Rank: NA

[Scouting Report] 
恵まれた体格を生かし、高いリリースポイントから投げ下ろす最速95マイルの速球は評価されている。カーブとチェンジアップは発展途上で制球力も課題。空振りを取れるアウトピッチを作ることができるかどうかが分かれ道でしょう。(オリジナル)

度重なる故障を経て、体も成長した結果、常時90マイル台後半、時には100マイルに達する速球を武器とするに到った。スライダーがものにできればブルペン投手として活躍できる可能性はある。(2019年3月)

[Background]
2012年の春にPalm Beach Community Collegeで14試合76イニングを投げ、2.72/1.00、68奪三振。ドラフト前のBAランキングでは410位にランクされていた。ナショナルズに16順目全体504位で指名されると、すぐに契約。最初に配属されたGCL Nationals(Rk)で3試合に先発した後、Auburn(SS)に昇格し2試合。計5試合で12.1イニングというサンプル数なので判断は難しいが、5安打1四球9奪三振という数字はなかなか。

2013年はHagerstown(A)のローテーション投手として開幕したが、結果を残せずシーズン途中でブルペンに回される。その後、シーズンが進むにつれて安定し、最終的には3.48/1.40というギリギリ許容範囲といった感じの数字で終えた。奪三振率5.6/9IPは少し物足りない。

プロスペクトとしての評価は下げたかに思われたが、意外にも順調にステップアップして2014年はPotomac(A+)で、しかもローテーション投手として開幕。開幕直後は打たれる試合が多かったものの、4月下旬から5月にかけての6試合は全て5イニング以上を投げて防御率2.78と期待を持たせるピッチング。しかし、直後に故障し(個所不明)、その後は調整登板に終始したままでシーズンを終了。

2015年も6月にGCLで2試合にリハビリ登板した(結果は2試合4イニングを1安打無失点無四球4奪三振)だけでシーズンのほとんどをDLで過ごした。

2016年の開幕所属はHagerstown(A)のブルペン。24歳にもなって、またAをやり直しとは何とも厳しい立場。しかも、この年も4月下旬に故障し、8月にリハビリ登板を開始したところで終了。翌2017年はPotomac(A+)に昇格して1年を過ごしたが、31試合に登板して防御率5.70。このままマイナーFAとして退団するかと思われた。

しかし、26歳となった2018年シーズンに評価を得ることに。またもPotomacで開幕すると、17試合で1.98/1.02、奪三振率12.5を記録する好投(リーグの平均年齢を3歳も上回っていたので当然と言えば当然だが)で注目を集めた。6月に自身初となるHarrisburg(AA)に昇格。AAでは21試合で4.68/1/44と打たれたが、今後につながるシーズンを送った。

2019年春、NRIとしてメジャーのスプリングトレーニングに初参加したが、オープン戦3試合で5失点。

[Comment]
前回更新時にはこのまま消え去ると思っていました。初参加のメジャーのスプリングトレーニングでは洗礼を浴びましたが、それを糧にできるかひっそりとフォローしておきたいと思います。(間違いなく、日本中でこの選手に最も注目しているのは 私でしょうね 笑)(2019年3月) 

2014年シーズン途中に発生した故障はかなり重大だったようです。ようやく復帰してきましたが、オーバーエイジのリーグでブルペン起用されているところを見るとプロスペクトとしての価値は既に皆無。時間的にも今季が最後かもしれません。(2016年4月)

調子を上げてきたところでの故障は残念でした。23歳となる2015年もA+をやり直しでしょうから、プロスペクトとしては崖っぷちのシーズンとなります。とにかく三振が取れるかどうかでしょうね。(2015年1月)

Potomac(A+)のローテーション投手として開幕させてもらったということは、球団内ではまだ評価されているんでしょう。昨季同様、これから調子を上げていってもらいたい。(2014年5月)

Hagerstwon(A)の開幕ローテーション入りはちょっとしたサプライズでした。大化けを期待してしまいます。(2013年5月)

All Time Nats 2019年3月 ① Starters

さあいよいよ開幕まで1週間を切りました。例年お送りしているこのシリーズ。まずは、各ポジションでの先発出場試合記録です。

Pitchers
1. Gio Gonzalez 213 
2. Stephen Strasburg 206 
3. Jordan Zimmermann 178 
4. Tanner Roark 141 
5. John Lannan 134 
6. Max Scherzer 131 

とりあえずGioがトップのままですが、いよいよ今シーズン中にStrasburgがトップに立つはずです。Roarkが4位にランクインしたことでLivanが姿を消し、Scherzerが入ればLannanも消えます。なんとなく寂しく思うのは私だけでしょうか。

Catcher 
1. Wilson Ramos 553 
2. Brian Schneider 336 
3. Jesus Flores 239 
4. Matt Wieters 177
5. Jose Lobaton 171 
8. Kurt Suzuki 114

64試合で先発マスクをかぶったMatt Wietersが4位にランクインし、Wil Nievesが姿を消しました。出戻りで先発マスクを Yan Gomesとシェアする見込みのKurt Suzukiが順当に行けばランクインしてくるはず。

First Baseman 
1. Adam LaRoche 469 
2. Ryan Zimmerman 404
3. Nick Johnson 395 
4. Adam Dunn 217 
5. Dmitri Young 153 
9. Matt Adams 44 

故障もあって72試合にとどまったRyan Zimmermanでしたが、3位から2位に浮上。オプションが行使されないとすれば契約最終年となる今季となりますが、最低限、LaRocheはとらえて欲しい。今季の注目点の1つです。

Second Baseman 
1. Danny Espinosa 491 
2. Daniel Murphy 287
3. Jose Vidro 184 
4. Ronnie Belliard 176 
5. Anthony Rendon 165 
7. Wilmer Difo 105

2018年のチーム最多はWilmer Difoの84試合。前年19位から7位まで一気に浮上しました。今季はレギュラーはBrian Dozierとなりそうですが、何があるか分かりません。Daniel Murphyは故障もあって36試合の追加にとどまりました。

Third Baseman 
1. Ryan Zimmerman 1128 
2. Anthony Rendon 583
3. Vinny Castilla 135 
4. Yunel Escobar 134 
5. Jerry Hairston 40 
7. Wilmer Difo 25

Rendonが135試合に先発しましたが、順位には全く影響なし。Rendonとの契約延長はさなそうだし、Zimmermanの記録は不滅のままとなりそうです。

Short Stop 
1. Ian Desmond 889 
2. Cristian Guzman 438 
3. Trea Turner 255
4. Danny Espinosa 202 
5. Felipe Lopez 181 
7. Wilmer Difo 59

Turnerが158試合(162試合中)のほぼ皆勤賞で5位から3位に浮上しました。今季もしっかり積み上げてくれることを期待。

Left Fielder 
1. Jayson Werth 255 
2. Josh Willingham 187 
3. Bryce Harper 177 
4. Alfonso Soriano 158 
5. Ryan Church 124 
6. Juan Soto 112 
16. Howei Kendrick 35 

Bryce Harperにレフトでの先発がなかったので、トップ5には一切変更なし。彗星のように現れてレギュラーとなったJuan Sotoが最多の112試合に先発し、一気にランクイン直前まで来ました。健康に1年間プレーできれば一気に今季中の奪首も夢ではありません。というか、レフトは相変わらず低レベル(激しい入れ替わり)のポジションのままですが、Sotoがそれを代えてくれることを期待したいです。

Center Fielder 
1. Denard Span 350 
2. Michael Taylor 332
3. Nyjer Morgan 174 
4. Bryce Harper 170 
5. Lastings Milledge 139 
21. Adam Eaton 19
24. Victor Robles 12 

期待されたMichael Taylorでしたが、打撃不振でレギュラーを剥奪され、87先発。トップには届きませんでした。スプリングトレーニングで調子が良かったので、少し頑張ればトップに立てたはずですが、残念ながら故障者リストでの開幕。そんなに長くはかからない見込みですが、Victor Roblesの調子次第では出番が限られるかもしれません。逆にRoblesは、完全なレギュラーとして起用される大チャンス。これを活かしきってもらいたい。話を2018年に戻すと、Taylorの状況で止むなくという感じでBryce Harperが59試合に先発し、前年8位から4位にランクイン。これにともなってRick Ankielの名前が消えました。

Right Fielder 
1. Bryce Harper 549
2. Jayson Werth 491 
3. Austin Kearns 333 
4. Jose Guillen 199 
5. Elijah Dukes 127 
8. Adam Eaton 65 

チーム事情からセンターに回ったりしたBryce Harperでしたが、ライトでも95試合に先発し、無事に首位に立ちました。Adam Eatonには今季こそ健康に過ごし、ランクインを期待しています。

2019/03/23

2019 STノート③ (イチロー選手引退)

東京でのアスレティックスとの開幕2試合を最後にイチロー選手が現役を引退しました。同世代としてずっと応援してきたイチロー選手の引退には寂しさを感じざるをえませんが、スポーツ選手がこの年齢まで現役を続けてきたことに最大限の敬意を表したいと思います。お疲れさまでした。お疲れさまでした。とはいえ、まだ若い。これからどういう道に進むのか自分なりの考えもあるでしょうが、草野球なんて言ってないで、世界の野球のために(=野球の普及のために)イチローにしかできないことがあるはず。これからにも期待したいと思います。

ちなみに、個人的には、2001年8月14日、フェンウェイパークでのイチロー対野茂を間近で観戦したことが、大きな自慢です(笑)。

さて、ナショナルズ。こちらも開幕まで1週間を切りました。

● 故障者関連
Michael Taylor、Howie Kendrickの2人は比較的順調で、軽い練習から順に再開しているようです。とはいえ、Maritinez監督のコメントからすると開幕ロースター入りはせず、フロリダでの調整を続けるようです。シーズンは長いのでそれがいいと思います。Koda Gloverは、厳しい状況が続いています。

● Pedro Severino退団(オリオールズに移籍)
前回記事でオプション切れのため去就が注目されると書いたPedro Severinoでしたが、ナショナルズとしてはウェイバーを通してマイナーに送るつもりだったようです。が、3月23日、オリオールズにクレームされて通すことはできず、そのまま移籍となりました。将来の正捕手と期待した時期もあっただけに残念ですが、オリオールズでは引き続きオプション切れの40人選手のままですから開幕ロースター入りは確実。ナショナルズでは活躍できなかったものの、再建中(といっていいかどうか分からない迷走中)のオリオールズですから、機会はあるはず。頑張ってくれることを期待しています。

2019/03/20

2018-19 FA Watch

[10月31日オリジナル]
ワールドシリーズが終わり、ストーブリーグの始まりです。ポジションレビューシリーズで書いてきたように、今年のナショナルズは大きな動きが予想され、具体的な補強ポイントをまとめれば以下の通りです。

・正捕手は絶対に必要。Spencer Kieboomと控えを争うベテランも獲得するはず。
・Ryan Zimmermanとプラトーンを組む左打ちの一塁手。
・Wilmer DifoとHowie Kendrickをユーティリティに回せるレベルの二塁手を獲得できるなら獲得したい。
・Bryce Harperとの再契約。できない場合は、Adam Eatonの健康への不安も考えるとライトでレギュラーを務められる外野手。
・少なくとも1人はトップレベルの先発投手。できれば左腕。
・先発投手のデプス不足が深刻だったことを思うと、開幕時の先発5番手を任せられるベテランスターター。
・少なくとも1人のセットアッパー、1人のブルペン左腕。

トレードを含め、ナショナルズ関連で動きがあればその都度記事にしていきますし、Bryce Harperについては噂も含めて別記事を立てて追いかけていくつもりです。

そんな中、この記事では他球団を含めて大物のFA選手の動きをフォローしておこうと思います。リストは、SI.comのBen Reiter記者の10月27日付のものです。一見して、近年になく豪華な顔ぶれが並んでいることに気付きます。なお、事故死がなければJose Fernandezがここにいたはずでした。

元ナショナルズの選手の名前もBryce Harperを筆頭に、Wilson Ramos、Daniel Murphy、Kurt Suzuki、Kelvin Herrera、Gio Gonzalez、Asdrúbal Cabreraと実に7人も名を連ねています。かつては、ナショナルズに在籍したらあとは引退するだけ、みたいな時代もあったことを思うと隔世の感です。彼らがどういう契約を得るのか(もちろん、ナショナルズとの再契約があるのか!?)も注目していきます。

1. Manny Machado, SS/3B → 2/19 SD: 300M/10y
2. Bryce Harper, OF(QO) → 3/2 PHI: 330M/13y
3. Clayton Kershaw, LHSP → 11/2 LAD:93M/3y
4. Patrick Corbin, LHSP(QO) → 12/4 WAS: 140/6y
5. Craig Kimbrel, RHRP(QO)
6. Josh Donaldson, 3B → 11/26 ATL: 23M/1y
7. Dallas Keuchel, LHSP(QO)
8. Michael Brantley, OF → 12/17 HOU: 32M/2y
9. Nelson Cruz, DH → 12/27 MIN: 14.3M/1y
10. Charlie Morton, RHSP →12/12 TB: 30M/2y
11. Nathan Eovaldi, RHSP →12/10 BOS: 68M/4y
12. Adam Ottavino, RHRP → 1/24 NYY: 27M/3y
13. A.J. Pollock, OF(QO) → 1/24 LAD: 65M/5y
14. Wilson Ramos, C → 12/16 NYM: 19M/2y
15. Yasmani Grandal, C(QO) → 1/10 MIL: 18.25M/1y
16. Andrew Miller, LHRP → 12/21 STL: 25M/2y
17. Marwin González, UT → 2/22 MIN: 21M/2y
18. Zach Britton, LHRP → 1/10 NYY: 39M/3y
19. D.J. LeMahieu, 2B → 1/11 NYY: 24M/2y
20. Hyun-Jin Ryu, LHSP(QO) →11/12 LAD: 17.9M/1y (QO)
21. Jeurys Familia, RHRP → 12/12 NYM: 30M/3y
22. Mike Moustakas, 3B → 2/19 MIL: 10M/1y
23. Andrew McCutchen, OF → 12/11 PHI: 50/3y
24. Daniel Murphy, 2B → 12/20 COL: 24M/2y
25. J.A. Happ, LHSP →12/12 NYY: 34M/3y
26. Jed Lowrie, 3B →1/12 NYM: 20M/2y
27. Adrián Béltre, 3B → 11/20 引退発表
28. Brian Dozier, 2B → 1/11 WAS: 9M/1y
29. David Robertson, RHRP → 1/3 PHI: 23M/2y
30. Adam Jones, OF → 3/11 ARI: 3M/1y
31. Wade Miley, LHSP → 1/31 HOU: 4.5M/1y
32. CC Sabathia, LHSP → 11/7 NYY: 8M/1y
33. Clay Buchholz, RHSP → 3/2 TOR: 3M/1y
34. Nick Markakis, OF →1/22 ATL: 6M/1y
35. Cody Allen, RHRP → 1/18 LAA: 8.5M/1y
36. Garrett Richards, RHSP → 11/29 SD: 15.5M/2y
37. Kurt Suzuki, C → 11/19 WAS : 10M/2y
38. Kelvin Herrera, RHRP → 1/9 CHW: 18M/2y
39. Steve Pearce, 1B → 11/16 BOS : 6.25/1y
40. Gio González, LHSP → 3/19 NYY: minor
41. Ian Kinsler, 2B → 12/14 SD: 8M/2y
42. Brett Gardner, OF → 10/31 NYY:12.5M/1y
43. Asdrúbal Cabrera, UT → 1/22 TEX: 3.5M/1y
44. Joakim Soria, RHRP→ 12/21 OAK: 15M/2y
45. Aníbal Sánchez, RHPS → 12/20 WAS: 19M/2y 
46. Tony Sipp, LHRP → 3/12 WAS: 1.25M/1y
47. José Iglesias, SS → 2/23 CIN: minor
48. Trevor Cahill, RHSP → 12/20 LAA: 9M/1
49. Joe Kelly, RHRP →12/12 LAD: 25M/3y
50. Matt Harvey, RHSP → 12/18 LAA: 11M/1y

#. Jeremy Hellickson, RHSP → 2/6 WAS: 1.3M/1y
#. Ryan Madson, RHRP
#. Shawn Kelley, RHRP → 1/30 TEX: 2.75M/1y
#. Tyler Clippard, RHRP → 2/20 CLE: minor
#. Drew Storen, RHRP → 2/15  KC: minor
#. Jerry Blevins, LHRP → 2/4 OAK: minor
#. Edwin Jackson, RHSP
#. Oliver Perez, LHRP → 1/25 CLE: 2.5M/1y
#. Tom Milone, LHSP → 12/8 SEA: minor
#. Doug Fister, RHSP → 2/13 引退発表
#. Marco Estrada, RHP → 1/25 OAK: 4M/1y
#. Matt Adams, 1B → 12/15 WAS: 4M/1y
#. Mark Reynolds, 1B → 1/31 COL: minor
#. Matt Wieters, C → 2/26 STL: minor
#. Jose Lobaton, C → 12/10 SEA: minor
#. Denard Span, OF

[11月3日]
2019-2020年をカバーする2年6500万ドルの契約からのオプトアウトの権利を持っていたClayton Kershawでしたが、行使せず、3年9300万ドルでドジャーズと再契約しました。単年年俸はやや下げながら1年延長という形ですね。FA市場に出ていればもっと大きな契約を得られたことは確実だったでしょうし、3年後では間違いなく価値が下がっているでしょうから、生涯給与では大きく下げることになりましたが、まあ、そこは人それぞれ。2年連続でワールドシリーズ敗退という結果に終わっているだけに、このままではドジャーズを去れないという思いもあったでしょう。伝統あるドジャーズ球団のレジェンドになるならそれはそれでいいことだと思います。

QO(来季は1年1790万ドル)の提示がありました、Bryce Harper, Patrick Corbin, Craig Kimbrel, Dallas Keuchel,  A.J. Pollockまでの5人は順当かなと思います。ドジャーズがYasmani GrandalとHyun-Jin Ryuの2人に提示したのは意外な印象。ここ数年の傾向を見ながら、1年なら戻ってきてもらってもいいよ、という判断でしょうか。

[11月13日]
QO対象選手のうち、Hyun-Jin RyuはQOを受け入れ年俸1790万ドルの1年契約でドジャーズに残留。他の6選手は拒否しました。

[11月20日]
16日に今年のワールドシリーズMVP Steve Pearce一塁手がレッドソックスと再契約しました。条件的にはもっといいところがあったのかなかったのか、どういう交渉が行われたかはわかりませんが、ワールドシリーズ制覇の立役者がFAとなりながら戻ってくるというのはいい話です。

19日に、ナショナルズがKurt Suzukiと2年契約で合意しました。最大の補強点である捕手について、まず1つ手を打ちました。

[11月29日]
サンクスギビングも終わったのでそろそろFA戦線が動いてもいいのですが、Bryce Harperについては全く動きがなく、他のトップ選手でもJosh Donaldsonがブレーブスと1年契約に合意したくらいと、今年もまたスローペースになっています。投手陣ではPatrick Corbinがフィラデルフィア、ワシントン、ニューヨーク(ヤンキース)を回って各球団と話をしていますが、煮詰まってはいないようです。

[12月4日]
ナショナルズがPatrick Corbinと契約に合意しました。サプライズです。

[12月14日]
さすがにウィンターミーティングではいろいろと動きがありました。ナショナルズ関連ではありませんが、ワールドシリーズで活躍したNathan Eovaldiがレッドソックスと再契約したのをはじめ、Charlie Morton、Jeurys Familia、Andrew McCutchen、A. Happ、Joe Kellyが契約を結んでいます。

[12月16日]
ナショナルズがMatt Adamsと再契約。8月にトレードで放出しましたが、戻ってきてくれるなんて、よほど気に入ってくれていたんでしょうね。

ナショナルズに関していえば、先発投手のWade Miley、Aníbal Sánchez、Mike Fiers、二塁手のD.J. LeMahieu、Brian Dozier、Jed Lowrieに関心を示しているという噂。先発はこの辺りから1人契約に至ってくれることを期待しますが、二塁手は別にいいかな。

また、Wilson Ramosにエンゼルスをはじめとして多くの球団が関心を示しているという話が出ています。できればア・リーグでいい契約が得られるといいですね。

[12月29日]
すっかり暮れも押し詰まってまいりました。クリスマスを前に、ナショナルズがAnibal Sanchezとの2年契約に合意したほか、元ナショナルズのDaniel Murphyがロッキーズと、Wilson Ramosがメッツとそれぞれ2年契約を結ぶなどいろいろと動きがありました。Ramosのメッツ入りはやや複雑な心境です。できればDHもあるア・リーグで打者として大いに活躍して欲しかったのですが。

Bryce HarperとManny Machadoのビッグ2はいずれも越年となりそうです。

[2019年1月4日]
みなさま、明けましておめでとうございます。

さすがに年末年始はあまり動きがないかと思っていましたが、日本時間の元日に入ってきたのが菊池雄星のマリナーズ入りの一報。4年5600万ドル(基本は3年4300万ドルで、3年目終了時に菊池側に1年1300万ドルのオプションがあり、そこまでは保証されているのでトータル4年5600万ドルという表現)。逆に3年目終了時点で球団側にもオプションがあり、こちらは行使されれば4年6600万ドル。つまり、最大7年1億90万ドル。まあ、軽く100億円を越えます。あまりの大型契約に度肝を抜かれました。おそるべしScott Boras。。。

[1月14日]
ナショナルズがBrian Dozierと契約したことで一気に二塁手市場が動き、Jed Lowrieのメッツ入り、D.J. LeMahieuのヤンキース入りが決まりました。Manny Machadoは少々条件が悪くてもヤンキースに入りたかったみたいですが、完全に席は埋まってしまいましたね。

[1月27日]
1月も下旬となりましたが、相変わらずBryce HarperとManny Machadoの行先は決まりません。この2週間くらいはMachadoのほうがいろいろとうわさが流れていますが、争奪戦という雰囲気ではありません。一方でA.J. Pollockのドジャーズ入りが明らかになりました。ドジャーズはHarperの行先として有力候補だったのですが、外野手のトップ選手を補強したことでHarper獲得はなさそうです。

[2月24日]
スプリングトレーニングのオープン戦も始まりました。直前になってManny Machadoこそ決まりましたが、Craig Kimbrel、Dallas Keuchel、そしてBryce Harperは所属が決まらないまま。元ナショナルズではGio Gonzalezも・・・。 Kimbrelに至ってはオファーが今の水準に止まるなら今シーズンはプレーしないことを検討しているとの報道も出ています。今のFA制度はやはり何かおかしいということでしょうか。

[3月2日]
遂にBryce Harperの行き先がフィリーズと決まりました。13年3億3000万ドルという史上最高額(別記事もご覧ください)。

これで心配な選手としてはGio Gonzalezくらいとなりました。まだ十分ローテーション投手としてやっていけると思うんですけどね・・・。

[3月13日]
ナショナルズがベテランのブルペン左腕、Tony Sippと1年契約を結びました。先日解雇したSammy Solisの代わりという感じ。対左打者での実績があり、サラリーも抑えられる、合理的な選択かと思います。

[3月20日]
3月19日、ついにGio Gonzalezの行き先が決まりました。ヤンキースとのマイナー契約。マイナー契約ではありますが、先発投手に故障者が出てコマがそろっておらず、おそらくローテーション入りするようです。メジャーに上がれば300万ドルが保証され、1試合先発するごとに30万ドルのインセンティブ付きと、しっかり投げれば悪くない契約です。これまでは決して応援しなかったヤンキースですが、Gioの先発の日だけは応援しようと思います。

2019/03/17

2019 STノート②

今年はマリナーズとアスレティックスが東京で開幕戦を行います。イチロー選手の最後の試合となるかもしれず、目が離せません。

ナショナルズにとっても開幕まであと10日ほどに迫りました。

●故障者関連
全体的に順調に進んできたナショナルズのキャンプでしたが、14日にMichael Taylorがダイビングキャッチの際に左ひざなどを負傷してしまいました。MRIの結果、重傷でそれなりに長い期間を要することが判明しました(もう少し様子を見ないとタイムテーブルさえ見えない状況ですが、開幕は絶望。)。これでVictor Roblesが開幕戦のセンターを守ることがほぼ確定。むしろ関心は控えのセンターを誰が務めるかで、Andrew Stevensonが開幕ロースター入りを果たす可能性が高まっていますが、FAのDenard Spanなどの名前も挙がっています。また、本職は内野手のWilmer Difoにもセンターの守備を練習させるようです。

前回のノートで紹介した故障選手のうち、Justin Millerは順調に回復し、実戦登板を積み重ねており、開幕に向けて心配はありません。一方で、Howei KendrickとKoda Gloverの2人の回復は遅く、開幕には間に合わないことが確実。特にGloverは練習再開すらできない状況が続いています。

● オプション切れ
ナショナルズの40人ロースターにいる選手で(ウェイバーにかけずにマイナーに落とせる)オプションが切れているのは、次の3人。
Matt Grace, LHP
Justin Miller, RHP
Pedro Severino, C
このうち、GraceとMillerの2人は開幕ブルペン入りが確実なので特に問題はありませんが、Severinoの処遇はこれからキャンプ終了に向けての1つの注目です。

捕手では、Yan GomesとKurt Suzukiが、それぞれ打率.444と.368と好調を維持しており、故障がない限りこの2人で開幕することは確実。仮にどちらかに故障があっても、昨シーズン終盤の働きから3番手はSpencer Kieboomと見られており、こちらも打率.278と悪くありません。そういう状況なので、SeverinoはどこかのタイミングでDFAされると見られてきましたが、Severino自身も11試合で.444/.500/.667と好調を継続。まさかのロースター入りとなるか、トレードされるか、単にDFAされるか。注目です。

2019/03/15

Prospect Profile #35: Luis Garcia 

[2019年3月更新, 2017年9月オリジナル]
2017年のマイナーリーグのシーズンが終わったところで、6月にGCLでプロデビューを果たしたLuis Garciaについて書いておきます。当シリーズ初の2000年代生まれの選手。

[Player Data]
Name: Luis Victoriano (Mendoza) Garcia
Position: SS
Born: May 16, 2000
Birthplace: New York, NY
School: NA
Height: 6-0
Weight: 190
Bats: Left
Throws: Right
Draft: NA
Acquired: International FA
BA organization Rank: 7(2017)6(2018)3(2019)
BA Overall Rank: 61(2019)

[Scouting Report]
左打席からどの方向にも鋭いライナーを打てる打撃センスが高い評価を受けている。走力も平均以上。強肩で守備範囲も広く、ショートとしてやっていける身体能力を持つ。現時点ではパワーに欠けるが、成長すれば付いてくると期待される。

[Background]
出生地はNYCとなっているが、ドミニカ共和国の育ち。同名の父も1999年にタイガースでプレーしたショート(8試合9打席だけだが)。

2016年7月の国際FA選手との契約解禁日直前のBAランキングで全体3位と極めて高く評価されていた。2016年の夏、16歳でナショナルズと契約。その年はプレーせず。

2017年シーズンはドミニカ共和国で開催される教育リーグに参加するとの予想に反し、いきなり6月に開幕したGCLでプロデビュー。開幕当初はやや出遅れたが、次第にしっかり打つようになり、シーズン最終週に打率3割を超えた。レギュラーシーズンの成績は、49試合で.302/.330/.387。打率に加え、25得点、22打点、11盗塁はいずれもチームトップの数字。ポストシーズンの4試合でも全て安打を記録した(計17打数6安打)。

Auburn(SS)を飛ばしてHagerstown(A)で開幕を迎えた2018年シーズン。開幕から4試合17打席ノーヒットの後は見事に対応し、5月以降に限れば打率.341とシングルAの投手を圧倒。78試合323打席で.297/.335/.402の成績を残して7月上旬にPotomac(A+)に昇格。Potomacでも調子は衰えず、49試合221打席で.299/.338/.412、4本塁打と、数字はさらに向上。18歳にしては驚くべき結果を残して注目を集め、一躍MLB全体でもトップ100に入るトッププロスペクトとなった。

2019年の春にはNRIとしてメジャーキャンプに初参加。15打席に立って.316/.381/.316の成績で、評価を上げた。

[Comment]
じっくり成長をフォローしようと思っていたのに、あっという間にメジャーデビューが現実的に見えるところまできてしまいました。上にはTrea TurnerとCarter Kieboomがいますが、気にしても仕方ありません。怪我なく成長してくれることを願います。 (2019年3月)

当シリーズでもこれだけ若い選手を取り上げるのは初めてになります。16歳から17歳で過ごしたプロ1年目はまずは大成功。どこまでどう育つか、じっくりとフォローしていきたいと思います。(2017年9月)

2019/03/11

Prospect Profile #34: Carter Kieboom

(2019年3月更新, 2017年6月オリジナル)

2017年My Top 10 Prospectsの野手シリーズ第2弾は、昨年(2016年)ドラフトの1順目指名、Carter Kieboom遊撃手です。

[Player Data]
Name: Carter Alswinn Kieboom
Position: SS
Born: September 3, 1997
Birthplace: Marietta, Georgia
School: Walton HS (GA)
Height: 6-2
Weight: 190
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2016-1(28) WAS
Acquired: Draft (2016)
BA Organization Rank: 8(2017) → 4(2018)2(2019) 
BA Overall Rank: 41(2019)

[Scouting Report]
打撃センス、スイングスピード、バットコントロールが高く評価されてきた。体格的に将来は長打も打てるようになるだろうと予測されている。走力は平均を上回る。守備力は、肩、守備範囲ともショートでやって行けるかどうかギリギリのレベルという感じのようで、将来的には三塁手かと言われている。

[Background]
ジョージア州出身。兄もナショナルズから2012年のドラフト5順目で捕手として入団したSpencer Kieboom。(Spencerは順調にステップアップしており、2016年には主にHarrisburg(AA)でプレー。2レギュラーシーズン最終戦で1打席だけ出場。)
015年秋に40人ロースター入りし、2016年のセプテンバーコールアップでメジャー昇格。

CarterはSpencer以上の逸材とされ、高校3年時の打撃成績は101打席で.366/.504/.644、5本塁打。BAのドラフト直前ランキングでは44位にランクされていた。2016年ドラフト1順目で28、29位と連続して指名権を持っていたナショナルズが28位で指名。速やかに契約し、6月24日のGCLの開幕からプレー。ショートのレギュラーとして36試合に出場し、.244/.323/.452、4本塁打の成績を残す。三振が多いことを除けば、高卒ルーキーの打撃成績としては上出来。8月11日以降の12試合だけで4本塁打を記録したことも期待を抱かせる。ただ。エラーが多く、守備に課題を残した。

2017年はHagerstown(A)で開幕。高卒2年目でAはかなりチャレンジングな配属となったが、期待に応えるプレーを見せた。4月30日には1試合に3本塁打を記録するなど意外にも長打力も発揮し、29試合で.333/.398/.586、6本塁打の好成績。しかし、5月12日の試合で走塁中に右ハムストリングを傷め、DL入りとなった。7月下旬にようやくリハビリを開始し、8月中旬にHagerstownに合流して19試合に出場。結果は.235/.402/.353というものだったが、復帰できたことは次につながった。

Potomac(A+)に昇格して開幕を迎えた2018年。4月は打率2割前後をさまよったが、5月に入るとリーグの週間MVPを獲得するなど調子を上げ、5月の月間成績は.391/.458/.576。6月に入っても好調は続き、Carolina Leagueのオールスター、メジャーのオールスターの前座のFutures Gameにも選出された。6月下旬にHarrisburg(AA)に昇格した後は.262/.326/.395という成績に終わったが、20歳ということを考えれば上出来。秋のアリゾナ秋季リーグでも.295/.427/.372の結果を残し、プロスペクトしての評価は急上昇。組織内ではVictor Roblesに次ぐ2位、全体でもトップ50に入る選手となった。 

元々はショートだが、メジャーではTrea Turnerにブロックされるため、2018年のアリゾナ秋季リーグ、そして初参加した2019年のスプリングトレーニングではセカンド守備も経験。 

[Comment]
スプリングトレーニングでのバッティングの映像を見ましたが、高卒入団の21歳とは思えないほど落ち着いていました。あと1年、しっかりと経験を積めば、来季は開幕レギュラー(セカンド?サード?)も夢ではないところまで来ました。まずは怪我なく過ごしてくれることを願います。 (2019年3月)

大型新人の登場かと色めき立った矢先の離脱は残念ですが、少なくともシングルAレベルの投手を打ち込む能力があることは既に十分に証明しました。早く戻ってきてしっかり経験を積み、さらにステップアップしてくれることを願っています。(2017年6月)

2019/03/08

2019 STノート

Bryce Harperのフィリーズ入りが決まり、ようやく落ち着いた感のあるナショナルズのスプリングトレーニング。先発ローテーションの5人、ブルペンの後ろ3人、Ryan Zimmermanを含む野手のレギュラー陣は、いずれも順調に過ごしています。

Zimmermanは、昨年の春はマイナーリーガー相手の打撃練習を中心に調整し、オープン戦には2打席しか立たなかったで批判を浴びました(レギュラーシーズンで結果を出せなかったからですが)が、今年は(風邪で少し出遅れたものの)これまでに3試合に出場。今後も出場機会を増やしていく方針のようです。

野手のレギュラー陣と書きましたが、唯一センターだけはレギュラーが確定していません。STが始まる前は、Victor Rolbesのものかと思っていましたが、始まってみるとMichael Taylorが好調でそう簡単には譲渡さない感じです。2人が互いに高めあってくれればそれに越したことはないと思います。

一方で、故障者もちらほら出ています。

Koda Glover: オフの強化トレーニングの成果を語っていましたが、24日の初登板、先頭打者を1球で打ち取ったものの、次の打者の途中でヒジに違和感を憶え、三者連続で歩かせたところで降板。MRIではただの炎症と出ていたそうですが、復帰のめどは立っていません。

Justin Miller: 27日の朝から背中の痛みを発症。2日の試合に初登板したものの本調子には程遠く、リハビリ調整に入っています。

Howie Kendrick: 5日の試合で内野安打を打ったものの走塁中に左ハムストリングを痛めて途中交代。MRIの結果は軽傷とのことでしたが、不安は残ります。