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2019/06/11

Prospect Profile #40: Wil Crowe

シリーズ全体40目は、ちょっと時計の針が戻る感じになりますが、2017年ドラフト入団の右腕、Wil Croweです。

[Player Data]
Name: Wil Crowe
Position: RHP
Born: September 9, 1994
Birthplace:  Sevierville(TN)
School: South Carolina
Height: 6-2
Weight: 240
Bats: R
Throws: R
Draft: 2017-2
Acquired: Draft
BA organization Rank: 7(2018) → 5(2019)
BA Overall Rank: NA

[Scouting Report]
最速でも90マイルを少し超える程度であり、変化球にも特に目立つものがあるわけではないが、制球力があり、ツーシーム、カーブ、スライダー、それに決め球のチェンジアップを内外にしっかり投げ分けることで打者のバランスを崩し、打ち取るスタイル。先発向き。

[Background]
2017年ドラフト2順目でサウスカロライナ大から入団。高校卒業時にも31順目(インディアンズ)指名を受け、大学2年時に向けたTJ手術のために評価を大きく下げていた大学3年時のドラフトでもやはりインディアンズから21順目で指名されたものの契約せず、4年生としてサウスカロライナ大学に戻り、エースとして活躍した。

ナショナルズと契約後、GCLで2試合に投げた後、Auburn(SS)で7試合に先発。いずれも3イニング以下の登板ながら、計24回1/3で2.96/1.03と結果を残した。

2018年はPotomac(A+)で開幕すると、16試合で11勝無敗とセンセーショナルな結果を残し、8月にはHarrisburg(AA)に昇格。昇格後は5戦5敗と苦しんだが、それでも大きく評価を上げるシーズンとなった。

2019年は招待選手としてメジャーのスプリングトレーニングに初参加。組織内で最もメジャーに近いプロスペクトの1人となった。開幕はHarrisburg。4月の5試合で防御率0.96という好スタートを切ったが、5月以降は打ちこまれる試合が増えている。

[Comment]
2017年ドラフト組では、1順目のSeth Romeroがまったくのハズレに終わりそうな気配なので、是非頑張ってもらいたい。

2019/05/25

プロスペクト近況(2019年5月)Top 10 Prospects Pitchers

シリーズ第3回はTop 10 Prospectsの投手陣です。とは言っても、2人は6月に始まるルーキーレベルのチームに参加するようなので、3人だけですが。(成績はいずれも5月22日終了時点)。

Wil Crowe
AA: 9G 50.0IP 3.24/1.180 47K
Harrisburgのローテーションで開幕すると4月の5試合で防御率0.96という好スタートを切りました。5月に入ってからは4試合で防御率6.14と当初の勢いは失われていますが、どこかで立て直してもらいたい。この春にはメジャーのスプリングトレーニングにも呼ばれていたので、今のひどいナショナルズの状況が続けば意外と早くメジャーデビューのチャンスもあるかもしれないのだから。

Malvin Pena
A+: 8G 33.0IP 8.73/1.636 34K
開幕から8試合、ローテーションを任されていますが、なかなか試合を作ることができていません。奪三振数はイニング数とほぼ同じのいいペースですが、打たれています。四球を連発して、という形ではないことはいいことなのか。

Tim Cate
A: 9GS 51.1IP 2.63/0.994 55K
昨年は契約後にルーキーレベルで投げてパッとしませんでしたが、Hagerstown(A)のローテーションで迎えた今シーズンは開幕から好投を続けています。奪三振もイニング数を上回るペースで記録しており、期待感が高まる内容。シーズン後半にはPotomac(A+)への昇格もあるかもしれません。

Reid Schaller
まだ登板機会なし。

Mason Denaburg
まだ登板機会なし。

次回は上記以外の頑張っている投手を紹介していきます。とはいえ、打者ほど数は多くない見込みです。

*************************
ところで、ナショナルズの結果。

メッツには3戦スウィープを喫したのかと思っていたら4戦目もあり、そして当然のようにブルペンが打たれての逆転負け。それでもMartinez監督は代えません。あきれかえります。マーリンズとの初戦には勝ちましたが、実にひどい試合でした。

5/23 L4-6@NYM Strasburg 7回自責点2でもこれだけミスしたら
5/24 W10-12 Marlins ひどい内容の試合でしたが、5連敗でストップ
Season 20-31; 4th in Division (10.0 GB PHI)

2019/04/13

My Top 10 Prospects 2019

マイナーリーグも開幕して約1週間。Cater Kieboomが1試合4安打を記録したり、11日にはHarrisburg(AA)でErick Fedde以下3投手によるノーヒッターのニュースが入ってきたりと(個人的にはそれなりに)盛り上がりを見せています。

そんなマイナーリーグについて、昨年はさぼってしまったこのシリーズを復活させます。期待のプロスペクト10人を勝手に選んでその10人を中心にマイナーリーグをフォローしていこうという企画です。今季は下記の10人にしてみました。(各選手の名前、ポジション、今シーズン開幕時点での所属レベルです)

[Hitters]
Carter Kieboom, SS/2B (AAA) 
Luis Garcia, SS/3B (AA)
Jakson Reetz, C (A+)
Israel Pineda, C (A)
Yasel Antuna, SS (A: IL)

[Pitchers] 
Wil Crowe, RHP (AA)
Malvin Pena, RHP (A+)
Tim Cate, LHP (A)
Reid Schaller, RHP (SS?)
Mason Denaburg, RHP (Rk?)

10人の中での順位はつけていません。昨シーズンまでにAAA以上でプレーした経験がない野手、投手をそれぞれ5人選んだもので、並び順は今シーズン開幕時での所属レベル順です。

Jakson Reetzを除くと各種プロスペクトランキングでも上位評価を受けている選手です。Reetzは2014年ドラフト3順目の高卒入団で期待が大きかったものの伸び悩んでいる捕手。6年目、23歳となる今シーズンは40人ロースター入りの足がかりをつかむことができるかどうか正念場となります。3シーズン目となるこのA+の投手をしっかり打ち、シーズン途中でAAへの昇格してくれることを期待して、推すことにしました。

2019/02/13

スプリングトレーニング開始!!(招待選手一覧)

現地時間2月13日、フロリダでのナショナルズのスプリングトレーニングが始まりました。まだBryce Harperの所属先は決まらないためモヤモヤした気持ちもありますが、新しいシーズンの始まりにワクワクしてきました。

スプリングトレーニングの開始の前日(2月12日)に、招待選手(NRI)が発表されました。例年通り、注目の若手とベテランの入り混じったリストです。

Aaron Barrett, RHP
Henderson Álvarez, RHP
Scott Copeland, RHP
Wil Crowe, RHP
J.J. Hoover, RHP
Ronald Pena, RHP
Vidal Nuno, LHP
Tres Barrera, C
Taylor Gushue, C
José Marmolejos, 1B
Jake Noll, 2B
Carter Kieboom, SS
Luis Garcia, SS
Matt Reynolds, 3B
Brandon Snyder, 3B
Jacob Wilson, 3B
Hunter Jones, OF
Chuck Taylor, OF

トッププロスペクトランキングでおなじみの顔でもある注目の若手は、Carter KieboomとLuis Garciaの両内野手、それにWil Crowe投手の3人。また、生え抜きのRonald Pena投手、Tres Barrera捕手、Jake Noll内野手もはじめてメジャーのスプリングトレーニングに参加することになりました。個人的には長らくProspect ProfilesでフォローしているRonald Penaにひっそりと期待しています。いずれも開幕ロースター争いをするというよりは経験値を積むことが目的。将来に活かせるいいキャンプを過ごしましょう。

ベテラン陣では何といってもAaron Barrettの名前が目立ちます。2014-2015年には信頼できる中継ぎ右腕として活躍したBarrettでしたが、その後、TJ手術、リハビリ中の再負傷、左足首の故障と、長く苦しんできました。昨年ナショナルズとマイナー契約を結び直し、Auburn(SS)とはいえ6月に実戦復帰し、20試合で防御率1.74と結果を残して復活の気配を見せていました。年齢も30歳を超え、復活にはぎりぎりのタイミング。応援しています。

その他、シーズン中に戦力となることが現実的に期待される選手とみられている、先発も務められる左腕のVidal Nuno投手、右腕のHenderson Álvarez投手あたりの仕上がり状況にも注目しています。

2019/02/09

Fangraphs Nationals Top 22 Prospects 2019

2018年12月に発表されていたFangraphsによるナショナルズ組織内トップ22プロスペクトです。昨年の18人よりは増えましたが、36人がリストアップされたフィリーズをはじめとする他球団に比べると少なく、ファームの層の薄さを感じさせます。

1. Victor Robles, OF 
2. Carter Kieboom, SS 
3. Luis Garcia, SS/3B 
4. Mason Denaburg, RHP 
5. Wil Crowe, RHP 
6. Tim Cate, LHP 
7. Yasel Antuna, SS 
8. Seth Romero, LHP 
9. Israel Pineda, C 
10. Gage Canning, CF 
11. Tanner Rainey, RHP 
12. Malvin Pena, RHP 
13. Telmito Augstin, LF 
14. Reid Schaller, RHP 
15. James Bourque, RHP 
16. Sterling Sharp, RHP 
17. Taylor Guilbeau, LHP 
18. Jeremy De La Rosa, RF 
19. Jordan Mills, LHP 
20. Joan Adon, RHP 
21. Ben Braymer, LHP 
22. Brigham Hill, RHP 

4位まではBA、BPと全く同じ。順位はともかく8位までの続く4人も他と共通です。ただ、残る2人となると、BAで10位だったJake IrvinとBPで8位だったJose Sanchezはここでは22位にさえ入っていません。トップ8以降はどんぐりの背比べということでしょうか。

ここでのトップ10の新たな顔は、10位のGage Canning外野手。昨年のドラフト5順目で大卒入団。Auburn(SS)ではよく打って早々に昇格しましたが、Hagerstown(A)ではやや苦戦しました。真価が問われる2年目となりそうです。

2019/01/26

BP: Nationals Top 10 Prospects 2019

2018年12月に発表されていたBaseball Prospectusによるナショナルズ組織内トップ10プロスペクトです。

1. Victor Robles, OF 
2. Carter Kieboom, SS 
3. Luis Garcia, SS/3B 
4. Mason Denaburg, RHP 
5. Yasel Antuna, SS 
6. Seth Romero, LHP 
7. Wil Crowe, RHP 
8. Jose Sanchez, SS 
9. Tim Cate, LHP 
10. Israel Pineda, C 

4位までは先日のBAと同じ。Antunaへの評価が高いのが特徴的です。Romero、Crowe、Cateの近年ドラフト勢もとりあえずランクイン。

BAと異なる顔ぶれとなったのが、8位のJose Sanchezと10位のIsrael Pinedaの2人。

Sanchezはベネズエラ出身の18歳のショートストップ。昨シーズンはAuburn(SS)で64試合に出場して,230/.309/.282という0本塁打1盗塁という記録が残っています。その前の2017年のGCL Nationalsでの成績も似たような感じ。スカウティングレポートなどもあまり見当たらず、評価されているポイントは分かりません。

Pinedaもやはりベネズエラ出身の18歳で2017年はGCL、2018年はAuburnでプレーしています。ポジションは捕手。昨年の打撃成績は46試合で.273/.341/.388、4本塁打1盗塁。

2019/01/19

BA: 2019 Nationals Top 10 Prospects

Baseball Americaのナショナルズ組織内トップ10プロスペクト。今年から公式ページが有料となったのでリンクは貼りません。

1. Victor Robles, OF
2. Carter Kieboom, SS
3. Luis Garcia, SS
4. Mason Denaburg, RHP
5. Wil Crowe, RHP
6. Tim Cate, LHP
7. Seth Romero, LHP
8. Sterling Sharp, RHP
9. Yasel Antuna, SS
10. Jake Irvin, RHP

昨年からあまり変わり映えがせず、Soto、Feddeが卒業していったため層が薄くなっているなという印象です。

1位は3年連続でVictor Robles。昨年2位だったJuan Sotoが卒業していった一方で、故障のあったRoblesは不本意な1位残留となりました。今年こそは卒業してもらいたいですね。

2位、3位はショートストップコンビ。9位のYasel Antunaも含めミドル・インフィールダーにはいい選手がそろっています。今年中にもMLBデビューかと言われているCarter Kieboomの後に、18歳のLuis GarciaとAntunaの2人が、それぞれがPotomac(A+)とHagerstown(A)に控えており、Trea Turnerを含めてしばらくは安泰と思われます。

4~7位の4人は、2017年、2018年のドラフト1順目、2順目の4人の投手が並びました。4位には、昨年のドラフト1順目のMason Denaburg。まだプロで1球も投げていませんが、期待値からこの位置です。

昨年2順目のTim CateはAuburn(SS)とHagerstown(A)で13試合に登板しましたが、防御率5.02という結果。やはり期待値からのランクインと思われます。

4人の中で唯一結果を残したのが、2017年2順目のWil Crowe。昨シーズンPotomac(A+)で開幕して16試合で11連勝(無敗)とセンセーショナルな結果を残しました。Harrisburg(AA)に昇格した後は5戦5敗、防御率6点台でしたが、期待感を抱かせる結果でした。

一方、同ドラフト1順目だったSeth Romeroは素行問題でキャンプ中に実家に戻され、6月にようやくHagerstownで開幕したと思ったら、7試合に投げたところでTJ手術でシーズン終了。2019年もほぼ全休予定。もう終わった選手だと思ったほうがいいのかも。

8位のSterling Sharpは2016年のドラフト22順目という下位入団ながら、23歳となった昨シーズン、PotomacとHarrisburgで先発として投げて防御率3.70。身体能力の高さではRoblesをも上回るとの記事もあった選手です。

最後10位のJake Irvinは昨年のドラフト4順目。ルーキーリーグとAuburn(AA)での11試合ながら防御率は1点台と、同期組でベストの結果でした。

2018/03/27

Fangraphs Nationals Top 18 Prospects 2018

Fangraphsからナショナルズのトップ18プロスペクトが発表されました(元記事)。Kieboom、Perkinsへの高い評価が目立つくらいで、それほど驚きのリストではありません。

1.        Victor Robles, CF 
2.        Carter Kieboom, SS 
3.        Juan Soto, OF 
4.        Erick Fedde, RHP 
5.        Seth Romero, LHP 
6.        Wil Crowe, RHP 
7.        Blake Perkins, CF 
8.        Yasel Antuna, SS 
9.        Daniel Johnson, OF 
10.        Kevin Gutierrez, 3B 
11.        Andrew Stevenson, OF 
12.        Luis Garcia, SS/2B 
13.        Austin Adams, RHP 
14.        Bringham Hill, RHP 
15.        Anderson Franco, 3B 
16.        Rafael Bautista, OF 
17.        Jose Marmolejos, 1B 
18.        Osvaldo Abreu, SS

2017/12/30

Sickels: Nationals Top 20 Prospects

ちょうどクリスマスの日にMinor League BallのJohn Sickelsのプロスペクトランキングが発表されていました(元記事)。

当然トップ評価のVictor Robles。昨年はGrade B+/A-という厳しい評価でしたが、今年はAランク(スター候補)と評価されました。2位、3位のJuan SotoとCarter Kieboomも評価アップ。Erick Feddeは少し評価を落としましたが、Bが付いた選手が10位のRaudy Readまで、20位に入れなかったC+もいたということで、全体的にも昨年より少し評価が上がった印象です。

Grade A-/A:
1. Victor Robles, OF
Grade B+:
2. Juan Soto, OF
3. Carter Kieboom, SS
Grade B/B+:
4. Erick Fedde, RHP
Grade B:
5. Seth Romero, LHP
Grade B/B-:
6. Wil Crowe, RHP
7. Daniel Johnson, OF
Grade B-:
8. Yasel Antuna, INF
9. Luis Garcia, INF
Grade B-/C+:
10. Raudy Read, C
Grade C+:
11. Andrew Stevenson, OF
12. Blake Perkins, OF
13. Austin Adams, RHP 
14. Pedro Severino, C
15. Taylor Gushue, C
16. Jefry Rodriguez, RHP
17. Kelvin Gutierrez, 3B
18. Nick Raquet, LHP
19. Jackson Tetreault, RHP
20. Wander Suero, RHP 
XX. Tres Barrera, C
XX. Rafael Bautista, OF
XX. Justin Connell, OF
XX. Alex Troop, LHP

2017/11/03

BA: 2018 Nationals Top 10 Prospects

ワールドシリーズが終わりました。伝説的な第5戦をはじめとした好ゲーム続きで、一野球ファンとして大いに楽しませて頂きました。結果、アストロズが球団創設56年目にして初のワールドシリーズ制覇。アストロズファンの皆さま、おめでとうございます。 ドジャーズファンとしては最後はちょっとあれだったと思いますが。

ということで、オフが始まりましたので、当ブログもぼちぼち更新していこうと思います。

まずは、Baseball Americaから発表されたナショナルズ組織内トップ10プロスペクト。今年はナ・リーグ東地区からということで随分早い発表となりました。

1. Victor Robles, OF 
2. Juan Soto, OF   
3. Erick Fedde, RHP 
4. Carter Kieboom, SS 
5. Seth Romero, LHP 
6. Luis Garcia, 2B/SS 
7. Wil Crowe, RHP 
8. Daniel Johnson, OF 
9. Raudy Read, C 
10. Yasel Antuna, SS/3B 

全体的にフレッシュな顔ぶれになったという印象。

トップはMLB全体でもトップ10にランクインすると見られるVictor Robles。9月にメジャーデビューし、NLDSでも代打・代走として出場しましたが、まだルーキーステータスを保っています。9月のプレーを見た限り、打撃は既にメジャーでやっていけそうでしたが、守備・走塁はもうちょっと学習・経験が必要かな、という印象。早ければ来季、遅くとも2019年にはレギュラーとして主軸を打っていることでしょう。

2位のJuan Sotoと4位のCarter Kieboomの2人は、2017年はともに故障で長期間離脱しましたが、出場すれば打てることは示し、評価はむしろ上がりました。来季はさらに上のランクで健康にしっかり結果を残してくれることを期待。

3位のErick Feddeもメジャーデビューを果たしましたが、定着することはできず(おそらくは不本意に)ルーキーステータスを残しました。来季は、先発投手として大成できるか正念場になりそうです。

5位のSeth Romeroと7位のWil Croweの2人は2017年ドラフト組からのランクイン。プロデビューではまずまずの結果を残し、来季真価が問われます。

6位Luis Garciaは17歳のデビューシーズンで前評判通りの結果を残して高く評価されました。10位のYasel AntunaもGarciaと同じドミニカ共和国出身の内野手で、Garciaより半年ほど年上。Garciaと同じ時期にGarciaを上回る380万ドルの契約金(球団史上最高額)で入団。GarciaとともにGCLでしっかり結果を残し、評価を上げました。

8位のDaniel Johnsonは2016年ドラフト5順目入団の外野手。今季はHagerstown(A)で開幕し、夏のオールスターに選出された後、Potomac(A+)に昇格。2チーム計で130試合に出場し、.298/.356/.505、22本塁打、22盗塁。NLDSに参加したRoblesの代役として送られたアリゾナ秋季リーグで更に評価を上げた。ナショナルズ傘下で今シーズン最も評価を上げた選手の1人でしょう。

一番のサプライズは9位のRaudy Readかもしれません。同年齢のPedro Severinoを上回る評価で捕手として唯一人ランクイン。マイナーでの打撃成績がSeverinoより上な点が評価されたのでしょうか。

Severino以外のランク洩れとしては、Andrew Stevensonがいます。個人的には2人ともかなり買っているのですが・・・。この他、BAの記事のよると、 Blake Perkins、Kelvin Gutierrez、Rafael Bautistaの3人も続いているようです。

2017/09/08

プロスペクト・レポート(17年ドラフト組)

マイナーリーグのシーズンが終わりました。2017年ドラフト組として入団した33人の多くがプロデビュー。1順目のSeth Romeroについては先日の記事で書きましたので今回は他に目立つ成績を残した選手を紹介しておきます。

見てもらうと分かる通り「投高打低」。上位指名の投手陣は順調に好投し、下位でも頑張っている選手がいます。一方の野手は、ここでの紹介に値する成績を残したのは1人だけ。しかも高卒のJustin Connell。大卒の野手陣はことごとく躓いています。もともと指名された上位10人中9人が投手であったことから想定の範囲内ですが、それにしても。

さーて、このうち何人がプロスペクトとして今後育ってくれるでしょうか。

2. Wil Crowe, RHP, 9G(9GS) 24.1IP 17K 4BB 2.96/1.03 [Rk, SS]
GCLで2試合投げた後、Auburnで7試合に先発。いずれも3イニング以下の短い登板ながら結果は残しました。ホームランを3本打たれていることがやや気になります。

3. Nick Raquet, LHP, 12G(12GS) 53.1IP 24K 7BB 2.36/1.22 [Rk, SS]
ドラフト後すぐに契約し、GCLで1試合投げた後、Auburnで11試合に先発。最後の3試合では各6イニングを投げ切った。奪三振率がもう少し上がると期待感も高まるのですが。

5. Brigham Hill, RHP, 10G(9GS) 43.1IP 39K 8BB 4.98/1.41 [SS, A]
Auburnでプロデビュー。4試合で防御率2.63と好投し、早くもHagerstownに昇格。昇格後は防御率6.07と打たれましたが、奪三振率はかなり高いですね。

6. Kyle Johnson, RHP, 15G(7GS) 46.2IP 25BB 33K 3.28/1.41 [SS, A]
GCLで1試合投げた後、Auburnに昇格。当初はブルペンから投げていましたが、先発にコンバートされています。

7. Jackson Tetreault, RHP, 12G(6GS) 401.IP 38K 17BB 2.68/1.24 [Rk, SS]
やはりGCLでの1試合の後、Auburnに昇格。で、やはりブルペンから投げた後に先発にコンバートされました。四球がやや多いかな。

9. Alex Troop, LHP, 13G(3GS) 38.2IP 29K 9BB 3.03/1.06 [Rk, SS, A]
GCLでの1試合の後、Auburnで10試合に登板。好投が認められ、シーズン最終盤にはHagerstownに昇格しました。ブルペンからの登板が多いが、いずれも複数イニング投げており、先発になる可能性も残っていそうです。

11. Justin Connell, OF, 30G 113PA 14BB 10K .323/.407/.365 5SB [Rk]
高卒では最も早く指名した外野手。指名後すぐに契約し、7月上旬にはGCLに合流。7月は打率2割そこそこでしたが、8月に入ると打撃好調となり、17試合で.404/.500/.462という好成績。長打がないのはまだ18歳なのでしかたないでしょう。守備は主にレフトを守っていました。プロスペクトとしての期待感が高まっています。

20. Jake Cousins, RHP, 18G 32.2IP 27K 10BB 2.48/1.22 [GCL, SS]
話題先行の選手でしたが、マウンドでも結果を残しました。GCLで3試合に投げた後Auburnに昇格して15試合に登板ししっかり投げました。

21. Nelson Galindez, LHP, 12G(7GS) 38.0IP 27K 27BB 3.79/1.37 [Rk]
高卒入団の左腕。GCLで主に先発として3~5イニングを投げていました。与四球数が奪三振数と同じであることから明らかなようにコントロールに難はありますが、高卒ルーキーとしてはまずまずの結果。期待感は十分あります。

36. Gabe Klobosits, RHP, 20G 30.2IP 34K 8BB 1.47/1.01 [Rk, SS, A]
ドラフト指名はかなり下位のカレッジシニア(22歳)のブルペン右腕ということで、決して期待は大きくなかったのですが、意外にも好投し、GCLからAuburnへ、さらにHagerstownへと昇格を果たしました。

2017/07/07

2017ドラフト契約状況

[7月8日 追記]
契約期限当日(とはいえ、期限の夕方5時よりはかなり早い時間に)1順目指名のSeth Romeroと契約合意。スロット金額よりは少し高い280万ドルの契約金。

併せて4順目のCole Freeman、5順目のBrigham Hillをはじめとするカレッジ・ワールドシリーズを戦っていたなどの理由で契約が遅れていた多くの選手とも契約が成立し、結局40人中33人が入団することになりました。

入団しなかった選手の中では15順目のBryce Montes de Ocaが最上位。契約できればスティールと思っていましたが、BAのランキングに比してあまりに低い指名に本人が納得できず、4年生として再挑戦するようです。

話題の選手では、Kirk Cousinsのいとこは入団、Baker監督の長男とBrett Booneの長男は予想通り入団せず、進学しました。

まあ、評価はこれからですが、上位14選手としっかり契約でき、高校生も投手、野手1人ずつと契約できたということで上々の出来ではないかと思います。

[6月29日 追記] 
2順目指名のWil Crowe投手と契約合意に至りました。おそらくはAuburn(SS)に合流することでしょう。

この他に下位指名の大卒選手が新たに2人契約したため、計28人が入団しました。

[6月23日 オリジナル]
2017年ドラフトから約1週間。締め選手との契約状況が公表されたので、まとめておくことにしました。(下記リストにおいて、契約に合意した選手は太文字にしています。)

第一陣で契約合意が発表されたのは25人。最も早い指名選手は3順目指名のNick Raquet。5順目までの選手で合意に至っているのはRaquetだけです。一方、6順目以降は順調に契約が進んでおり、特に11順目の高校生野手Justin Connell外野手と22順目の高校生投手Nelson Galindezの2人と早々に合意できたというのは朗報です。というか、現実的に契約できそうな高校生指名選手はこの2人だけでしたから、高校生との契約という観点からはこれでもう満点です。残る上位4人としっかり契約できれば、もう言うことはありません。

1. Seth Romero, LHP, University of Houston
2. Wil Crowe, RHP, University of South Carolina
3. Nick Raquet, LHP, College of William & Mary
4. Cole Freeman, 2B, LSU (SR)
5. Brigham Hill, RHP, Texax A&M
6. Kyle Johnston, RHP, Texas
7. Jackson Tetreault, RHP, State College of Florida Manatee-Sarasota
8. Jared Brashner, RHP, Samford (SR)
9. Alex Troop, LHP, Michigan State
10. Trey Turner, LHP, Missouri State
11. Justin Connell, OF, American Heritage School
12. Jackson Stoeckinger, LHP, College of Central Florida
13. Eric Senior, OF, Midland College
14. Anthony Peroni, C, Mercer County CC
15. Bryce Montes de Oca, RHP, Missouri
16. Jake Scudder, 1B, Kansas State (SR)
17. Jared Johnson, LHP, Palm Beach State College 
18. Nick Choruby, OF, Texas A&M (SR)
19. Jonathan Pryor, OF, Wake Forest (SR)
20. Jake Cousins, RHP, Pennsylvania (SR)
21. Leif Strom, RHP, Pierce College 
22. Nelson Galindez, LHP, Haines City HS (FL)
23. Jamori Blash, 1B, Cochise College  
24. Tim Richards, SS, California State Fullerton (SR)
25. David Smith, RHP, California State Long Beach (SR)
26. Kameron Esthay, OF, Baylor (SR)
27. Darren Baker, SS, Jesuit HS (CA)
28. Nic Perkins, C, Drury
29. Alex Dunlap, C, Stanford (SR)
30. Austin Guibor, OF, Fresno State 
31. Jeremy McKinney, RHP, Indiana State (SR)
32. Phil Caulfield, 2B, Loyola Marymount (SR) 
33. Adalberto Carrillo, C, Southern California
34. Bennett Sousa, LHP, Virginia
35. Jackson Cramer, 1B, West Virginia (SR) 
36. Gabe Klobosits, RHP, Auburn (SR) 
37. Kody Gratkowski, 3B, Fairhope HS
38. Jake Boone, SS, Torrey Pines HS
39. Kai Nelson, OF, Fieldston HS OF
40. Max Engelbrekt, LHP, Oregon State (SR)

2017/06/13

2017 ドラフト(1日目)Seth Romeroを指名

今年もドラフトの日がやってきました。

全体25位とはいえナショナルズが1順目にきちんと指名権を持っていることで、それなりに楽しみにしてフォローしていました。日本時間だと13日の午前中にあった1日目を終えての感想は、「悪くはない。だけど顔がほころぶほどではない。」といった感じです。

1(25). Seth Romero, LHP, Houston (dismissed)
ナショナルズの近年のドラフトの特徴として、①リスクを厭わない、②Scott Borasがアドバイザーを務めていても厭わないの2つがありますが、Seth Romeroはこの2つの両方に当てはまる指名となりました。

ただ、1点目のリスクについて、これまではTJ手術を受けたばかりとかいう「故障リスク」が中心でしたが(例. Anthony Rendon、Lucas Giolito、Jesus Luzardo)、Romeroの場合はちょっと違って「素行リスク」。上に赤い字で「Houston」の横に「(dismissed)」と記載しましたが、つまり、ヒューストン大を退学させられたということです。マリファナ使用、夜間無断外出、チームメイトとの喧嘩などが理由で2度の出場停止処分を受けた末、今年5月に退学となりました。これだけグラウンドの外で問題を起こした選手もなかなかいないのではないかと思われるほどです。

とはいえ、投手としての評価は極めて高いのも事実。最大の武器は、スリークォーター気味の左腕から投じるスライダー。これがとにかく素晴らしく、バットに空を切らせ三振の山を築いてきました。速球も90マイル台半ばをコンスタントに計時。メジャーまでの距離はかなり近いと言われています。ナショナルズは先発投手として育成する方針のようですが、ブルペン投手してなら、今季中にメジャーに上がれるとの声もあるほど。

直前のBAランキングでは27位に下がっていましたが、春先にはトップ10指名の候補と評価されていた投手。きちんと育成することができるかどうか、球団の手腕が問われることになりますが、ナショナルズで入団前に素行面の問題が言われていた選手としてはBrian Goodwinがいます。そのGoodwinは(多少時間はかかりましたが)きちんとしたメジャーリーガーとして活躍し始めました。大丈夫でしょう、きっと。

また、アドバイザーにScott Borasが付いているというのも、まあ大丈夫だろうと思う根拠です。一方でBorasと交渉するのはなかなか難しいわけですが、ことRomeroに関しては、ナショナルズと契約しなければ「大学に戻る」という選択肢がありませんので、そんなに難航することはないでしょう。早めに(できればスロットより安く)契約してくれることを期待しています。

2(65). Wil Crowe, RHP, South Carolina(SR) 
2順目もやはり投手。この辺りは、昨オフ、Adam Eatonのトレードで3人のトッププロスペクトを放出して薄くなった(特にマイナー上部)の投手プロスペクトの層を厚くしようという意図がはっきり見えて好印象です。

指名したのはサウスカロライナ大のエースWil Crowe。当初はカレッジシニア(4年生)と聞いてがっかりましたが、BAの直前ランキングでは47位で、4年生では一二を争う選手と聞いて一応納得。さらに、高卒時にも31順目(インディアンス)で指名を受けていた、また、2015年にTJ手術を受けたために大きく評価を下げていた昨年のドラフトでも21順目(やはりインディアンス)で指名されていた、という経緯を知り、それなりの選手かなと見直しました。今シーズンはフル稼働し、防御率3.41を記録するとともに、ほぼイニング数と同じ三振を奪っています。90マイル台半ばをコンスタントに出し、コントロールも悪くないので、順調に育てばローテーションを任せられるようになると期待されます。